JPWO2013035514A1 - カメラモジュールの製造方法及びカメラモジュール - Google Patents

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Abstract

チャートを複数位置に配置することなく、レンズ群の複数の位置でのチルト量の検出を可能とし、レンズ群の移動範囲内の各位置での撮影画像の片ボケの発生を抑えたカメラモジュールの製造方法、及び、レンズ群の移動範囲内の各位置での撮影画像の片ボケの発生を抑えたカメラモジュールを提供する。第1の光軸方向位置における第1のチルト量と、それとは異なる第2の光軸方向位置における第2のチルト量に基づいてレンズ群のチルト調整量を算出するので、フォーカシング動作によりレンズ群を前記鏡筒に対して光軸方向に移動させた場合でも、片ボケが抑制され、レンズ群の位置に関わらず高画質な画像を得ることができる。

Description

本発明は、カメラモジュールの製造方法及びカメラモジュールに関する。
撮影用のレンズ群が組み込まれたレンズユニットと、CCDやCMOS等の撮像素子が組み込まれた撮像素子ユニットとを一体化したカメラモジュールが知られている。カメラモジュールは、携帯電話機等の小型電子機器に組み込まれ、被写体を撮影するために用いられる。
近年は、撮像素子の高画素化が進んでおり、例えば500万画素あるいはそれ以上の画素数を有する撮像素子を使用したカメラモジュールが増えている。高画素数の撮像素子を使用したカメラモジュールにおいて、至近距離から遠方までの各被写体距離で、その画素数に見合った高解像度の画像を得るには、被写体距離に応じてレンズ群を光軸方向に移動させて焦点合わせを行う必要がある。このためフォーカシング機能を備えたカメラモジュールが開発されている。
また、高画素数の撮像素子を用いて高画質な画像を得るためには、レンズ群の光軸と撮像素子の撮像面とが正確に直交している必要がある。レンズ群の光軸と撮像素子の撮像面とが正確に直交していない場合、いわゆる片ボケ画像となり、全画面にわたって高画質な画像を得ることができなくなる。そこで、レンズ群の光軸と撮像素子の撮像面とが正確に直交するように、組み付け時にチルト調整を行うことが必要になる。
特許文献1には、チルト量把握のためにレンズ群または撮像素子を光軸方向複数位置に停止させて画像取得し、該画像からチルト量を求めて撮像素子をチルト調整する技術が開示されている。
特開2010−21985号公報
しかるに、特許文献1に記載のチルト調整技術では、撮像素子を移動させる場合には、レンズ群の特定の位置でのチルト量しか検知できず、レンズ群の特定の1つの位置におけるチルト状態に対する調整しかできないという問題がある。一方、レンズ群を移動させる場合については詳述されていないが、単に撮像素子の代わりにレンズ群を移動させるのであれば、レンズ群の特定の1つの被写体距離(チャートの距離)に合焦するレンズ位置のチルト状態しか検知できず、レンズ群の特定の1つの位置に対するチルト調整しかできないこととなる。
特に、板バネなどで保持されたレンズ群を、ボイスコイルモータを用いて移動させてフォーカシングを行う構成のカメラモジュールの場合、レンズ群を光軸方向に案内するガイド軸が無い場合が多く、レンズ群の位置が異なるとチルト量も変化しがちであり、レンズ群の単一位置のみにおける情報でチルト調整するのは適切でないという問題がある。すなわち、レンズ群がチルト調整に使用した位置にあるときは良好な画像が得られるが、他の位置にレンズ群を移動させた場合には片ボケの画像が得られるという問題となる。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、チャートを複数位置に配置することなくレンズ群の複数の位置でのチルト量の検出を可能とし、複数の位置で検出されたチルト量に基づいてチルト調整を行うことにより、レンズ群の移動範囲内の各位置での撮影画像の片ボケの発生を抑えたカメラモジュールの製造方法及び、レンズ群の移動範囲内の各位置での撮影画像の片ボケの発生を抑えたカメラモジュールを得ることを目的とする。
請求項1に記載のカメラモジュールの製造方法は、
被写体像を光電変換する撮像素子を含む撮像素子ユニットと、
前記撮像素子に被写体像を導くレンズ群と、前記レンズ群を保持する鏡筒と、前記鏡筒に対する前記レンズ群の光軸方向位置を変更するアクチュエータと、を含むレンズユニットと、を有するカメラモジュールの製造方法において、
中心に配置された中心パターンと周辺に配置された周辺パターンとを有するチャートと、前記撮像素子との間で、前記アクチュエータを駆動することなく前記レンズ群が前記鏡筒内で初期位置にある状態で、前記レンズユニットを光軸方向に移動させて前記チャートに対して合焦する位置を探索する前段工程と、
前記前段工程の後、前記レンズ群の前記初期位置から第1の撮影距離で合焦する位置までの設計上の移動量に対応する量だけ、前記前段工程での合焦位置から前記レンズユニットを移動させて停止し、前記アクチュエータを駆動して前記レンズ群を順次移動させて複数の光軸方向位置で前記チャートの画像を取り込む第1の画像取得工程と、
前記第1の画像取得工程で取り込まれた各光軸方向位置における前記チャートの画像から、第1のチルト量を検出する第1のチルト量検出工程と、
前記第1の撮影距離で合焦する位置から、それとは異なる第2の撮影距離で合焦する位置までの前記レンズ群の設計上の移動量に対応する量だけ前記レンズユニットを移動させて停止し、前記アクチュエータを駆動して前記レンズ群を順次移動させて複数の光軸方向位置で前記チャートの画像を取り込む第2の画像取得工程と、
前記第2の画像取得工程で取り込まれた各光軸方向位置における前記チャートの画像から、第2のチルト量を検出する第2のチルト量検出工程と、
前記第1のチルト量と前記第2のチルト量に基づいて、チルト補正量を算出するチルト補正量算出工程と、
前記チルト補正量算出工程で算出された前記チルト補正量に基づいて前記撮像素子ユニットを傾けるチルト調整工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子とチャートの位置を固定したままで、レンズ群を鏡筒内の異なる複数の位置(第1の撮影距離で合焦する位置及び第2の撮影距離で合焦する位置)に移動させた際のそれぞれのチャート画像が得られ、それぞれの画像から得られた第1のチルト量と第2のチルト量に基づいてチルト補正量を算出するので、フォーカシング動作によりレンズ群を鏡筒に対して複数の異なる位置に移動させる場合の各位置における撮像画像の片ボケの発生をまんべんなく抑制でき被写体距離に関わらず高画質な画像を得ることができる。
請求項2に記載のカメラモジュールの製造方法は、
被写体像を光電変換する撮像素子を含む撮像素子ユニットと、
前記撮像素子に被写体像を導くレンズ群と、前記レンズ群を保持する鏡筒と、前記鏡筒に対する前記レンズ群の光軸方向位置を変更するアクチュエータと、を含むレンズユニットと、を有するカメラモジュールの製造方法において、
中心に配置された中心パターンと周辺に配置された周辺パターンとを有するチャートと前記撮像素子の間で、前記アクチュエータを駆動することなく前記レンズ群が前記鏡筒内で初期位置にある状態で、前記レンズユニットを光軸方向に順次移動させて複数の光軸方向位置で前記チャートの画像を取り込む第1の画像取得工程と、
前記第1の画像取得工程で取り込まれた各光軸方向位置における前記チャートの画像から、第1のチルト量を検出する第1のチルト量検出工程と、
前記初期位置で合焦する位置から、それとは異なる第2の撮影距離で合焦する位置までの前記レンズ群の設計上の移動量に対応する量だけ前記レンズユニットを移動させて停止し、前記アクチュエータを駆動して前記レンズ群を順次移動させて複数の光軸方向位置で前記チャートの画像を取り込む第2の画像取得工程と、
前記第2の画像取得工程で取り込まれた各光軸方向位置における前記チャートの画像から、第2のチルト量を検出する第2のチルト量検出工程と、
前記第1のチルト量と前記第2のチルト量に基づいて、チルト補正量を算出するチルト補正量算出工程と、
前記チルト補正量算出工程で算出された前記チルト補正量に基づいて前記撮像素子ユニットを傾けるチルト調整工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、レンズ群の初期位置が撮影最遠距離に合焦するようレンズユニットが構成されている場合でも、上記と同様の効果を得ることができる。なお「レンズ群の初期位置」とは、アクチュエータの駆動が行われない場合のレンズ群の静止位置をいい、鏡筒内では最も撮像素子側に寄った位置であると好ましい。又、レンズユニットは、3次元移動可能なロボットなどにより把持されて移動されると好ましい。
請求項3に記載のカメラモジュールの製造方法は、請求項1又は2に記載の発明において、前記チルト補正量算出工程は、前記第1のチルト量と前記第2のチルト量の平均値を求めて前記チルト補正量とすることを特徴とする。
チルト補正量を第1のチルト量と第2のチルト量の平均値とすることにより、鏡筒に対するレンズ群の位置が第1の撮影距離で合焦する位置における撮影画質と、第2の撮影距離で合焦する位置における撮影画像の画質を略均等なものとすることができる。
請求項4に記載のカメラモジュールの製造方法は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記チルト調整工程の後、前記レンズユニットと前記撮像素子ユニットを固定する固着工程と、を有することを特徴とする。
チルト調整後の撮像素子ユニットに対してレンズユニットを固定することで、被写体距離に関わらず高画質な画像を得ることができるカメラモジュールとすることができる。
請求項5に記載のカメラモジュールの製造方法は、請求項1、3及び4のいずれかに記載の発明において、前記第1の撮影距離は前記カメラモジュールの仕様における最遠撮影距離であり、前記第2の撮影距離は前記カメラモジュールの仕様における最至近撮影距離であることを特徴とする。これにより、使用されるレンズ群位置のうち、最も離れた2つの位置でのチルト量を検出でき、全撮影範囲で効果的に片ボケを抑えるようにチルト調整を行うことができる。
請求項6に記載のカメラモジュールの製造方法は、請求項2〜4のいずれかに記載の発明において、前記初期位置は前記カメラモジュールの仕様における最遠撮影距離であり、前記第2の撮影距離は前記カメラモジュールの仕様における最至近撮影距離であることを特徴とする。これにより、使用されるレンズ群位置のうち、最も離れた2つの位置でのチルト量を検出でき、全撮影範囲で効果的に片ボケを抑えるようにチルト調整を行うことができる。
請求項7に記載のカメラモジュールの製造方法は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記アクチュエータがボイスコイルモータであることを特徴とする。ボイスコイルモータは、光軸方向にレンズ群を案内するガイドを有しないことが多く、第1のチルト量と第2のチルト量が異なる可能性が高いので、特に本発明のカメラモジュールの製造方法が効果的である。
請求項8に記載のカメラモジュールは、請求項1〜7のいずれかに記載のカメラモジュールの製造方法により製造されたことを特徴とする。
本発明によれば、チャートを複数位置に配置することなくレンズ群の複数の位置でのチルト量の検出を可能とし、レンズ群の移動範囲内の各位置での撮影画像の片ボケの発生を抑えたカメラモジュールの製造方法及び、レンズ群の移動範囲内の各位置での撮影画像の片ボケの発生を抑えたカメラモジュールを得ることができる。
本実施の形態にかかるレンズユニットの断面図である。 カメラモジュール製造工程におけるチルト調整装置の概略図である。 チャートCHの正面図である。 第1の実施の形態に係るカメラモジュールの調整工程の一部を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係るカメラモジュールの調整工程の一部・接合工程を示すフローチャート図である。 調整時のレンズユニット10と撮像素子21との位置関係及びレンズユニット10内の鏡筒とレンズ群14の位置関係を示す概略図で、(a)は、レンズ群の初期位置を示し、(b)は第1の撮影距離を示し、(c)は第2の撮影距離を示す。 (a)は鏡筒に対しレンズ群が最遠撮影距離に合焦する位置においてレンズ群移動量と、取得した画像から得られるピント評価値との関係を示すグラフであり、(b)は最至近撮影距離においてレンズ群移動量と、取得した画像から得られるピント評価値との関係を示すグラフであり、(c)は、(a)の場合のレンズ群のチルト量を示す模式図であり、(d)は、(b)の場合のレンズ群のチルト量を示す模式図であり、(e)は、決定されたレンズ群のチルト調整量を示す。 第2の実施の形態に係るレンズユニット10の調整工程の一部を示すフローチャート図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張され、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本実施の形態にかかるレンズユニットの断面図であるが、ここでは上方を物体側、下方を像側とする。かかるレンズユニット10を含むカメラモジュールは、例えば携帯電話機などに搭載されて撮像を行うために用いられる。遮光性部材からなる鏡筒11は、下筒11Aと、下筒11Aの上部に取り付けられた上筒11Bとからなる。尚、下筒11Aの下面には、接着用の凸部11bが設けられているが、なくても良い。また、鏡筒11の光軸に直交する断面は、円状、四角形等の多角形等に形成されている。
鏡筒11の内側は、外壁部12aと、内壁部12bと、天面部12cが一体的に形成された金属製のヨーク12が設けられている。図示のように、ヨーク12の外壁部12aの内周には磁石13が取り付けられている。
1つもしくは複数のレンズからなるレンズ群14を保持したレンズホルダ15は、ヨーク12の内壁部12bの内側に配置されている。レンズホルダ15の下端近傍外周から半径方向に延在するフランジ部15aの外縁には、コイル16の下端が取り付けられ、コイル16は、ヨーク12の内壁部12bの外側と磁石13の内側との間を軸線方向に延在している。レンズホルダ15の上端と、ヨーク12の天面部12cとの間には、中央部に円形の開口部を有する薄板のバネ部材17が取り付けられ、鏡筒11に対してレンズホルダ15を下方側に付勢しており、図1に示す(アクチュエータに通電しない)状態では、レンズホルダ15の下端は、下筒11Aの下端から半径方向内方に延在するフランジ部11aの上面に当接している。ヨーク12,コイル16,バネ部材17によりボイスコイルモータ型のアクチュエータが構成されている。
鏡筒11の外周には不図示の端子が設けられており、レンズユニット10単体の状態でアクチュエータを動作させる場合、かかる端子から電力を供給することにより、不図示の配線を介してコイル16が励起される。このとき、磁石13の周囲に配置されたヨーク12により磁束密度が高められ、効率よく電力を磁力に変換できる。通電により発生した磁力と、変形したバネ部材17の付勢力とを釣り合わせることにより、レンズホルダ15と共に所望の光軸方向位置にレンズ群14を移動させ且つ保持することができるので、カメラモジュールにしたときに適切なフォーカシング動作を実現できる。なお、電力供給の中断により、アクチュエータの駆動力が消失すれば、レンズホルダ15は元の位置へと復帰する。
ここで、ボイスコイルモータ型のアクチュエータの場合、駆動時はバネ部材17のみにより保持されることになるので、レンズホルダ15の位置に応じて、その傾き量が変化するという特性を有することが多い。そこで、レンズ群14のチルト量の調整が必要になる。また、バネ部材をレンズホルダ15の上面及び底面に配置した場合でも、傾き量は減少するが同様の問題がある。
図2は、カメラモジュール製造工程におけるチルト調整装置の概略図である。移動ステージSTは、3本のピンPN(2本のみ図示)の先端により下面を支持されており、ピンPNは不図示の駆動源により独立して突き出し可能となっている。従って、ピンPNの突き出し量を変更することにより、移動ステージSTを任意の方向に傾けることが可能となっている。尚、これ以降、最遠撮影距離及び最至近撮影距離というときは、カメラモジュールの仕様による最遠撮影距離及び最至近撮影距離をいうものとする。
移動ステージSTは開口APを有し、開口AP内に、撮像素子21を搭載した基板22を保持している。撮像素子21と基板22とで撮像素子ユニット20を構成する。レンズ群14を介して被写体像を導かれる撮像面を有する撮像素子21は、配線Hを介して画像処理装置IPに接続されている。移動ステージSTに対向して、チャートCHが固定配置されている。尚、チャートCHの位置は、撮像素子からの距離を、(最至近撮影距離とレンズユニットの高さの和)〜1m程度にすることが好ましい。(最至近撮影距離+レンズユニットの高さ)より近接すると撮影時に使用しないレンズ群の位置でのチルトを検出することとなり、1mを越えると製造装置のチャートが大きくなると共にセットそのものも大型化する問題がある。より好ましくは、カメラモジュールの仕様上の撮影最遠距離をA(m)、撮影最至近距離をB(m)、撮像素子からチャートCHまでの距離をC(m)としたとき、
{(1/A)+(1/B)}/2=1/C
を満たす距離が好ましい。
図3は、チャートCHの正面図である。チャートCHは、中央にパターンPT1を有し、周辺にパターンPT2〜5を有する。中央のパターンPT1の中心は、撮像素子21の有効画素領域の中心から延在する法線上に精度良く位置しているものとする。尚、各パターンは、縦横複数の黒線からなるが、これは一例に過ぎない。
(第1の実施の形態)
次に、第1の実施の形態に係るカメラモジュールの製造方法を、図面を参照して説明する。図4,5は、第1の実施の形態に係るカメラモジュールの調整・固着工程を示すフローチャート図である。図6は、調整時のレンズユニット10と撮像素子21との位置関係及びレンズユニット10内の鏡筒とレンズ群の位置関係を示す概略図である。図7は、撮影したパターン毎にレンズ群移動量と評価値(合焦位置に近いほど高くなる)との関係を示すグラフであり、それに対応したレンズ群のパターンPT2とPT4を結ぶ線上のチルト量を合わせて示している。以下、特に断りがない場合、ロボットチャックRCや画像処理装置IPの各動作は、不図示の制御回路の命令により実行されるものとする。
まず、図4のステップS101で、図1に示すように組み付けられたレンズユニット10を、3次元方向に移動可能なロボットチャックRC(図2参照)の開閉動作により把持するが、このとき不図示の端子同士が接触し、外部の電源からの電力をレンズユニット10のアクチュエータに供給可能となる。但し、まだアクチュエータに通電せず、レンズホルダ15が下筒11Aに突き当てられた状態(レンズ群の初期位置)にしておく。
次に、ステップS102で、図2に示すようにロボットチャックRCを駆動して、レンズユニット10を、不図示の保管場所から移動ステージST上に移動させる。このとき、撮像素子ユニット20の基板22上のレンズユニット10の突起11bに対応する位置にUV接着剤BDを塗布しておく。
更にステップS103で、ロボットチャックRCを光軸方向にステップ状(例えば焦点距離4mmの場合1μm刻み)に移動させ、各位置ごとにチャートCHを撮影して、画像処理装置IPがチャート画像を取得する。続くステップS104で、画像処理装置IPからの信号を受信した不図示の制御回路が、得られたチャート画像から、中心のパターンPT1にピントがあった中心ベストピント位置と、光軸ずれ量(レンズ群14を介して撮像素子21に結像したパターンPT1の中心と、撮像素子21の有効画素領域の中心とのズレ量から求まる)とを検出する。
次いで、ステップS105で、以上の検出結果に基づいて、ロボットチャックRCを光軸交差方向に移動させて、撮像素子21の有効画素領域の中心と、レンズ群14の光軸を合わせ込む。以上で、チャッキング誤差を解消するための前段工程が終了する。
次に、ステップS106で、ステップS104で得られた中心ベストピント位置から、レンズ群の初期位置(図6(a)参照)〜最遠撮影距離(第1の撮影距離:図6(b)参照)に合焦する位置までのレンズ群の移動量a(予め設計やシミュレーション等により導き出した値)に相当する量だけ、レンズユニット10を撮像素子21側に移動させる。
更にステップS107で、アクチュエータに通電して、レンズ群14をステップ状(例えば焦点距離4mmの場合1μm刻み)に光軸方向に移動させて停止し撮影を行い、画像処理装置IPが各位置でのチャート画像を取得する。以上が第1の画像取得工程である。
続くステップS108で、画像処理装置IPからの信号とアクチュエータのドライバー(不図示)からの信号を受信した不図示の制御回路が、取得したチャート画像から、中心のパターンPT1にピントがあった中心ベストピント位置と、中心ベストピント位置を得るための通電量(第1の通電量)とを検出する。さらに、取得したチャート画像から、周辺のパターンPT2、PT3、PT4、及びPT5の各々について、ピントがあった周辺ベストピント位置を検出する。この中心ベストピント位置と4つの周辺ベストピント位置から第1のチルト量を検出する。
第1のチルト量の検出について図7を用いて説明する。なお、図7では、周辺のパターンPT2、中央のパターンPT1、周辺のパターンPT4を通る線上の状態のみを図示している。
図7(c)に示すように、レンズ群14の光軸Xが傾いている場合、中心ベストピント位置は、周辺ベストピント位置と一致しない。
得られた5カ所(パターンPT1〜PT5)のベストピント位置から第1のチルト量を求める。図7(a)の例では、中心ベストピント位置と、周辺のパターンPT2及びPT4の周辺ベストピント位置と中心ベストピント位置との差は±5ステップである。これより、鏡筒に対してレンズ群が最遠撮影距離で合焦する位置における周辺のパターンPT2、中央のパターンPT1、周辺のパターンPT4を通る線上の傾き角度α1は像面上のパターンPT2とPT1、パターンPT1とPT4の像面上の距離をDとすると、
α1=tan-1((5ステップの移動量)/D)
で求められる(図7(c)参照)。
同様にして周辺のパターンPT3、中央のパターンPT1、周辺のパターンPT5を通る線の傾きを求める。得られたパターンPT2、PT1、PT4を通る線上の傾きと、パターンPT3、PT1、パターンPT5を通る線の傾きから撮像素子面に対する光軸Xの傾き方向及び傾き角度が得られる。以上が、第1のチルト量検出工程である。
なお、まず中心ベストピント位置を求めた後、該中心ベストピント位置の前後にレンズ群を順次移動させて、レンズ群の各位置におけるチャート画像を取得して、該画像から上述と同様にして第1のチルト量を求めてもよい。この場合には、レンズ群の各位置におけるチャート画像の取得までが第1の画像取得工程である。
更に、傾き角度は、像面上のパターンPT2とPT4の像面上の距離をE(=2D)とし、それぞれの周辺ベストピント位置間のレンズ群移動量から、
α1=tan-1((周辺ベストピント位置間のレンズ群移動量)/E)
で求めてもよい。
次に、ステップS109で、最遠撮影距離(図6(b)参照)から、最至近撮影距離(第2の撮影距離:図6(c)参照)に合焦する位置までのレンズ群の移動量b(予め設計やシミュレーション等により導き出した値)に相当する量だけ、レンズユニット10を撮像素子21側に移動させる。
更にステップS110で、アクチュエータに通電して、レンズ群14をステップ状(例えば焦点距離4mmの場合1μm刻み)に光軸方向に移動させて停止し撮影を行い、画像処理装置IPが各位置でのチャート画像を取得する。以上が、第2の画像取得工程である。
続くステップS111で、画像処理装置IPからの信号とアクチュエータのドライバー(不図示)からの信号を受信した不図示の制御回路が、取得したチャート画像から、中心のパターンPT1にピントがあった中心ベストピント位置と、中心ベストピント位置を得るための通電量(第2の通電量)とを検出する。さらに、取得したチャート画像から、周辺のパターンPT2、PT3、PT4及びPT5の各々について、ピントがあった周辺ベストピント位置を検出する。この中心ベストピント位置と4つの周辺ベストピント位置から第2のチルト量を検出する。
第2のチルト量の検出について図7を用いて説明する。ボイスコイルモータの特性として、第1の通電量による光軸方向位置と第2の通電量による光軸方向位置とで、レンズ群14の光軸Xの傾きが変化する可能性が高い(図7(d)参照)。得られた5カ所(パターンPT1〜PT5)のベストピント位置から第2のチルト量を求める。図7(b)の例では、中心ベストピント位置と、周辺ベストピント位置との差は±15ステップである。
これより、鏡筒に対してレンズ群が最至近撮影距離で合焦する位置における周辺のパターンPT2、中央のパターンPT1、周辺のパターンPT4を通る線上の傾き角度α2は像面上のパターンPT2とPT1、パターンPT1とPT4の像面上の距離をDとすると、α2=tan-1((15ステップの移動量)/D)
で求められる(図7(d)参照)。
同様にして周辺のパターンPT3、中央のパターンPT1、周辺のパターンPT5を通る線の傾きを求める。得られたパターンPT2、PT1、PT4を通る線上の傾きと、パターンPT3、PT1、パターンPT5を通る線の傾きから撮像素子面に対する光軸Xの傾き方向及び傾き角度が得られる。以上が、第2のチルト量検出工程である。
なお、同様に、中心ベストピント位置を求めた後、該中心ベストピント位置の前後にレンズ群を順次移動させて、レンズ群の各位置におけるチャート画像を取得して、該画像から上述と同様にして第2のチルト量を求めてもよい。この場合には、レンズ群の各位置におけるチャート画像の取得までが第2の画像取得工程である。
以上の検出の結果を用いてステップS112で撮像素子のチルト調整量を決定する。チルト調整量の決定方法の一例を説明する。
ステップS108で得られた第1の通電量によるレンズ群位置における光軸Xの傾き方向及び傾き角度と、ステップS111で得られた第2の通電量によるレンズ群位置における光軸Xの傾き方向及び傾き角度を勘案し、例えば、双方の平均値を求めチルト調整量とする。
すなわち、図7(e)に示すように、パターンPT2、PT1、PT4を通る線上で見た場合で言うと、第1の通電量におけるレンズ群位置の傾き角α1、第2の通電量におけるレンズ群位置の傾き角α2であった場合、チルト調整量(角度)を平均値の{(α1+α2)/2}とするということである。
ここで、図7に示す例において、仮にチルト調整量をα1とした場合、第1の通電量での中心ベストピント位置では、レンズ群14の光軸Xの傾きはゼロになる(即ち撮像面に対して直交する)が、第2の通電量での中心ベストピント位置では、レンズ群14の光軸Xの傾きが(α2―α1)になって、大きなレンズチルトが残存してしまうため好ましくない。そこで本実施の形態では、チルト調整量を平均値の{(α1+α2)/2}とした(図7(e)参照)。かかる場合、第1の通電量での中心ベストピント位置では、レンズ群14の光軸Xの傾きはα1−{(α1+α2)/2}が残存する(残存チルト量)が、第2の通電量での中心ベストピント位置では、レンズ群14の光軸Xの傾きはα2−{(α1+α2)/2}になって、レンズ群の移動範囲全般にわたって、まんべんなく残存チルト量を小さく抑えることができる。これにより従来のチルト補正に比べ、全撮影距離にわたって大きな破たんをきたすことのない画像を得ることができる。かかる場合、第1の通電量と第2の通電量の中間の通電量における残存チルト量がゼロになる。尚、チルト調整量の決定方法は、以上に限られない。例えば最遠撮影距離での残存チルト量と、最至近撮影距離での残存チルト量を異ならせるようにチルト調整量を設定してもよい。例えば、被写界深度を勘案し、最至近撮影距離での残存チルト量を小さくし、最遠撮影距離での残存チルト量を大きくするような設定でもよい。
続くチルト調整工程であるステップS113で、決定された調整量でチルト調整を行う。具体的には、撮像素子21を保持する移動ステージSTを支持するピンPNを駆動して、レンズ群14に対して撮像素子21をチルト調整量だけ傾ける。
その後、ステップS114で、最至近撮影距離に合焦するレンズ群位置とチルト調整装置で設定されている距離のチャートに合焦するレンズ群位置との差に相当する量だけレンズユニット10を撮像素子ユニット20方向に移動させた後、アクチュエータを第2の通電量で駆動して、レンズ群14を移動させて停止し撮影を行い、画像処理装置IPがチャート画像を取得する。
更にステップS115で、画像処理装置IPからの信号を受信した不図示の制御回路が、得られたチャート画像から、中心のパターンPT1の画像と、周辺のパターンPT2〜PT5の画像の画質を検査し、また同様に光軸ずれ量を検出する。画質の検査における良否判断は、例えば各パターンのMTFが所定値以上か否かで判断される。ステップS114〜S116がチェック工程になる。
ステップS116で、検査した画質と検出した光軸ずれ量が許容範囲内か否かを判断し、許容範囲外と判断すれば、ステップS106に戻り、再び以降のステップを実行する。
一方、許容範囲内と判断すれば、固着工程であるステップS117で、ロボットチャックRCを下降させ、鏡筒11の下面の凸部11bをUV接着剤BDに接触させた上で、UV光を照射して固化し、これにより上述のチルト調整量を維持したままレンズユニット10と撮像素子ユニット20を接着固定することができる。
図6から明らかであるが、前段工程、第1の画像取得工程、第2の画像取得工程において、チャートCHと、撮像素子21と、レンズ群14との相対位置関係は変化しない。しかるに、実際のカメラモジュールにおける最遠撮影距離と至近撮影距離とでは、レンズの像面湾曲特性が異なるのが一般的であり、例えば、チャート距離を変化させて複数のレンズ群位置でチルト量検出を行うと、像面湾曲特性の変化により正確にチルト量を検出できない恐れがあるのに対し、本実施の形態によれば、鏡筒に対するレンズ群位置を変えてもレンズの像面湾曲特性は変わらないため、正確にチルト量を検出できる。又、撮影距離の変更に応じてチャートの位置を移動させる必要もなく、検査装置の構成をコンパクトにできる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態に係るカメラモジュールの製造方法について説明する。第2の実施の形態はレンズ群が初期位置で最遠撮影距離に合焦するよう構成されている場合のものである。第2の実施の形態については上記の第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8は、第2の実施の形態に係るレンズユニット10の調整工程の一部を示すフローチャート図である。図8に示すフローチャートにおいて、ステップS101〜S102については、第1の実施の形態と同様である。
その後、ステップS203で、アクチュエータを駆動することなく前記レンズ群が前記鏡筒内で初期位置にある状態で、ロボットチャックRCを光軸方向にステップ状(例えば焦点距離4mmの場合1μm刻み)に移動させ、各位置ごとにチャートCHを撮影して、画像処理装置IPがチャート画像を取得する。このステップS203が、請求項2に係る第1の画像取得工程に相当する。
続くステップS204で、画像処理装置IPからの信号を受信した不図示の制御回路が、得られた複数のチャート画像から、中心のパターンPT1にピントがあった中心ベストピント位置と、光軸ずれ量(レンズ群14を介して撮像素子21に結像したパターンPT1の中心と、撮像素子21の有効画素領域の中心とのズレ量から求まる)を検出すると共に、周辺のパターンPT2、PT3、PT4、及びPT5の各々について、ピントがあった周辺ベストピント位置を検出する。この中心ベストピント位置と4つの周辺ベストピント位置から第1のチルト量を検出し、記録する。このステップS204が請求項2に係る第1のチルト量検出工程に相当する。
次いで、ステップS105で、以上の検出結果に基づいて、ロボットチャックRCを光軸交差方向に移動させて、撮像素子21の有効画素領域の中心と、レンズ群14の光軸を合わせ込むと共に、中心ベストピント位置が得られた位置へとレンズユニット10を光軸方向に移動させる。
次いで、ステップS209で、レンズ群の初期位置から、最至近撮影距離(第2の撮影距離)に合焦する位置までのレンズ群の移動量b(予め設計やシミュレーション等により導き出した値)に相当する量だけ、レンズユニット10を撮像素子21側に移動させる。
更にステップS110で、アクチュエータに通電して、レンズ群14をステップ状に光軸方向に移動させて停止し撮影を行い、画像処理装置IPが各位置でのチャート画像を取得する。以上が、第2の画像取得工程である。以降は、図5に示す第1の実施の形態と同様である。
図5に示すステップS116で、検査した画質と検出した光軸ずれ量が許容範囲内か否かを判断し、許容範囲外と判断すれば、ステップS203に戻り、再び以降のステップを実行する。
第2の実施の形態は、レンズ群が初期位置(アクチュエータに通電しない状態のレンズ群位置)で撮影最遠距離(第1の撮影距離)に合焦するようレンズユニット10が構成されている場合のものである。
上述のように、第1の実施の形態における第1の撮影距離又は第2の実施の形態における初期位置は最遠撮影距離であり、第2の撮影距離は最至近撮影距離が好ましいが、第1の実施の形態における第1の撮影距離又は第2の実施の形態における初期位置と第2の撮影距離がそれぞれ(最遠撮影距離+レンズ群の温度特性による変化量)と(最至近撮影距離+レンズ群の温度特性による変化量)の間の距離に設定されていれば良い。又、移動ステージは、3本ピンの駆動により傾き調整されるものに限られず、特許文献1に示すような2次元に傾き可能なステージを用いても良い。
本発明は、明細書に記載の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施形態や技術思想から本分野の当業者にとって明らかである。
10 レンズユニット
11 鏡筒
11A 下筒
11B 上筒
11a フランジ部
11b 凸部
12 ヨーク
12a 外壁部
12b 内壁部
12c 天面部
13 磁石
14 レンズ群
15 レンズホルダ
15a フランジ部
16 コイル
17 バネ部材
20 撮像素子ユニット
21 撮像素子
22 基板
AP 開口
BD UV接着剤
CH チャート
H 配線
IP 画像処理装置
PN ピン
PT1 中心パターン
PT2〜5 周辺パターン
RC ロボットチャック
ST 移動ステージ

Claims (8)

  1. 被写体像を光電変換する撮像素子を含む撮像素子ユニットと、
    前記撮像素子に被写体像を導くレンズ群と、前記レンズ群を保持する鏡筒と、前記鏡筒に対する前記レンズ群の光軸方向位置を変更するアクチュエータと、を含むレンズユニットと、を有するカメラモジュールの製造方法において、
    中心に配置された中心パターンと周辺に配置された周辺パターンとを有するチャートと、前記撮像素子の間で、前記アクチュエータを駆動することなく前記レンズ群が前記鏡筒内で初期位置にある状態で、前記レンズユニットを光軸方向に移動させて前記チャートに対して合焦する位置を探索する前段工程と、
    前記前段工程の後、前記レンズ群の前記初期位置から第1の撮影距離で合焦する位置までの設計上の移動量に対応する量だけ、前記前段工程での合焦位置から前記レンズユニットを移動させて停止し、前記アクチュエータを駆動して前記レンズ群を順次移動させて複数の光軸方向位置で前記チャートの画像を取り込む第1の画像取得工程と、
    前記第1の画像取得工程で取り込まれた各光軸方向位置における前記チャートの画像から、第1のチルト量を検出する第1のチルト量検出工程と、
    前記第1の撮影距離で合焦する位置から、それとは異なる第2の撮影距離で合焦する位置までの前記レンズ群の設計上の移動量に対応する量だけ前記レンズユニットを移動させて停止し、前記アクチュエータを駆動して前記レンズ群を順次移動させて複数の光軸方向位置で前記チャートの画像を取り込む第2の画像取得工程と、
    前記第2の画像取得工程で取り込まれた各光軸方向位置における前記チャートの画像から、第2のチルト量を検出する第2のチルト量検出工程と、
    前記第1のチルト量と前記第2のチルト量に基づいて、チルト補正量を算出するチルト補正量算出工程と、
    前記チルト補正量算出工程で算出された前記チルト補正量に基づいて前記撮像素子ユニットを傾けるチルト調整工程と、を有することを特徴とするカメラモジュールの製造方法。
  2. 被写体像を光電変換する撮像素子を含む撮像素子ユニットと、
    前記撮像素子に被写体像を導くレンズ群と、前記レンズ群を保持する鏡筒と、前記鏡筒に対する前記レンズ群の光軸方向位置を変更するアクチュエータと、を含むレンズユニットと、を有するカメラモジュールの製造方法において、
    中心に配置された中心パターンと周辺に配置された周辺パターンとを有するチャートと、前記撮像素子の間で、前記アクチュエータを駆動することなく前記レンズ群が前記鏡筒内で初期位置にある状態で、前記レンズユニットを光軸方向に順次移動させて複数の光軸方向位置で前記チャートの画像を取り込む第1の画像取得工程と、
    前記第1の画像取得工程で取り込まれた各光軸方向位置における前記チャートの画像から、第1のチルト量を検出する第1のチルト量検出工程と、
    前記初期位置で合焦する位置から、それとは異なる第2の撮影距離で合焦する位置までの前記レンズ群の設計上の移動量に対応する量だけ前記レンズユニットを移動させて停止し、前記アクチュエータを駆動して前記レンズ群を順次移動させて複数の光軸方向位置で前記チャートの画像を取り込む第2の画像取得工程と、
    前記第2の画像取得工程で取り込まれた各光軸方向位置における前記チャートの画像から、第2のチルト量を検出する第2のチルト量検出工程と、
    前記第1のチルト量と前記第2のチルト量に基づいて、チルト補正量を算出するチルト補正量算出工程と、
    前記チルト補正量算出工程で算出された前記チルト補正量に基づいて前記撮像素子ユニットを傾けるチルト調整工程と、を有することを特徴とするカメラモジュールの製造方法。
  3. 前記チルト補正量算出工程は、前記第1のチルト量と前記第2のチルト量の平均値を求めて前記チルト補正量とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラモジュールの製造方法。
  4. 前記チルト調整工程の後、前記レンズユニットと前記撮像素子ユニットを固定する固着工程を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカメラモジュールの製造方法。
  5. 前記第1の撮影距離は前記カメラモジュールの仕様における最遠撮影距離であり、前記第2の撮影距離は前記カメラモジュールの仕様における最至近撮影距離であることを特徴とする請求項1、3及び4のいずれかに記載のカメラモジュールの製造方法。
  6. 前記初期位置は前記カメラモジュールの仕様における最遠撮影距離であり、前記第2の撮影距離は前記カメラモジュールの仕様における最至近撮影距離であることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のカメラモジュールの製造方法。
  7. 前記アクチュエータがボイスコイルモータであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のカメラモジュールの製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のカメラモジュールの製造方法により製造されたことを特徴とするカメラモジュール。
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