JPWO2013027281A1 - ファスナーエレメント - Google Patents

ファスナーエレメント Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013027281A1
JPWO2013027281A1 JP2013529817A JP2013529817A JPWO2013027281A1 JP WO2013027281 A1 JPWO2013027281 A1 JP WO2013027281A1 JP 2013529817 A JP2013529817 A JP 2013529817A JP 2013529817 A JP2013529817 A JP 2013529817A JP WO2013027281 A1 JPWO2013027281 A1 JP WO2013027281A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral edge
meshing
fastener
fastener element
edge portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013529817A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5628433B2 (ja
Inventor
孝介 関
孝介 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK Corp filed Critical YKK Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP5628433B2 publication Critical patent/JP5628433B2/ja
Publication of JPWO2013027281A1 publication Critical patent/JPWO2013027281A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/26Sliders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/02Slide fasteners with a series of separate interlocking members secured to each stringer tape
    • A44B19/04Stringers arranged edge-to-edge when fastened, e.g. abutting stringers
    • A44B19/06Stringers arranged edge-to-edge when fastened, e.g. abutting stringers with substantially rectangular members having interlocking projections and pieces
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/40Connection of separate, or one-piece, interlocking members to stringer tapes; Reinforcing such connections, e.g. by stitching
    • A44B19/403Connection of separate interlocking members
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T24/00Buckles, buttons, clasps, etc.
    • Y10T24/25Zipper or required component thereof
    • Y10T24/2561Slider having specific configuration, construction, adaptation, or material
    • Y10T24/2588Slider having specific configuration, construction, adaptation, or material including means for attaching components of slider together

Landscapes

  • Slide Fasteners (AREA)

Abstract

本発明のファスナーエレメント(10,30) は、噛合頭部(11,31) と一対の脚部(13,33) とを備え、噛合頭部(11,31) の第1面に噛合凹部(14)が凹設され、噛合頭部(11,31) の第2面に噛合凸部(15)が突設されている。噛合頭部(11,31) の第1面側の外周縁部は、稜線状に構成された第1周縁部(17a) と、前記第1周縁部(17a) の両側に配され、傾斜面状又は湾曲面状に構成された一対の第2周縁部(17b,37b) とを有し、各第2周縁部(17b,37b) の一端は、噛合凹部(14)における幅方向の両端位置よりも内側に配置されている。これにより、ファスナーエレメント(10,30) の手触り感を向上させるとともに、スライドファスナーの横引き強度を安定して確保できる。

Description

本発明は、スライドファスナーの噛合強度を安定して確保でき、且つ、手触りの良いスライドファスナー用の金属製ファスナーエレメントに関する。
金属製のファスナーエレメント(以下、単に金属エレメントと言うこともある)は、一般に、噛合頭部と、同噛合頭部の基端部から後方に延在する胴部と、同胴部から二股に分岐して後方に延在する左右一対の脚部を有している。このような金属エレメントは、以下のような2つの代表的な方法により製造されている。
金属エレメントの第1の製造方法は、金属製の平角線材を押圧により塑性変形させて噛合頭部などを成形するとともに、その成形された平角線材をパンチやダイなどを用いてエレメントの形状に打ち抜く又は切り落とすことによって、ファスナーエレメントが1つ1つバラバラの状態で製造される。
このようにして得られたファスナーエレメントは、バレル研磨や化学研磨などの研磨工程や、エレメント表面にクリア塗装等を施す塗装工程が行われた後、加締め手段を用いて、ファスナーテープの一側縁部に一定の間隔で1つ1つ植え付けられる。これによって、複数の金属エレメントがファスナーテープに列設されたファスナーストリンガーが連続して製造される。
このように平角線材から金属エレメントを製造する方法の一例が、米国特許第2,116,712号明細書(特許文献1)に開示されている。特に、この特許文献1に記載されている製造方法では、噛合頭部などを成形する前に、平角線材を一対のローラ間に通して平角線材の長手方向に沿った左右側縁部に押圧を加えている。これにより、平角線材の角張っていた左右側縁部が丸くされ、滑らかな面を構成する。
このように左右側縁部が丸められた金属製線材に押圧を加えて噛合頭部などを成形し、その後、当該線材をカッティングダイによりエレメントの形状に切り落とすとともに、パンチにより脚部を幅方向に拡げる。これにより、図7に示されるように、噛合頭部51及び脚部52の第1及び第2面側(下面及び上面側)における左右側方の外縁部が丸められた金属エレメント50が製造される。
特許文献1によれば、このような金属エレメント50を用いてスライドファスナーを構成することにより、金属エレメント50の外側縁部が滑らかであるため、スライダーの摺動が容易になり、また、スライダーの摺動時に生じる音を小さくできるとしている。
一方、金属エレメントの第2の製造方法は、先ず、円形断面を有する長尺の金属線材を複数の圧延ロールに通して、横断面が略Y形状を呈するように成形し、その成形した線材(所謂、Yバー)を、カッティングパンチとカッティングダイを用いて長さ方向に所望の厚みで順次切断することにより、エレメント素子が順次作製される。続いて、得られたエレメント素子の噛合頭部に当たる部分を局部的に押圧変形させて、噛合凸部及び噛合凹部を成形することにより金属エレメントが製造される。
このようにして得られた金属エレメントは、噛合凸部及び噛合凹部の成形に続いて、金属エレメントとは別途に移送されるファスナーテープの一側縁部に、加締め手段(加締めパンチ)を用いて1つ1つ植え付けられ、ファスナーストリンガーが製造される。
米国特許第2,116,712号明細書
特許文献1に記載されているファスナーエレメント50は、図7に示したように、噛合頭部51及び脚部52の左右側方の外縁部が丸められて構成されているものの、丸められて滑らかに形成されている部分は、噛合頭部51及び脚部52の左右側方の外縁部のみであって、噛合頭部51の左右側方の外縁部の間に配されている先端部側の中央周縁部は、カッティングダイにより切断されたままの切断端縁であるため、その断面が略直角に角張った稜線状の外形を有している。
このため、特許文献1のファスナーエレメント50を用いてスライドファスナーを構成した場合、例えば使用者がスライドファスナーを開いて、その開いた開口部に手を挿入したときに、ファスナーエレメント50の噛合頭部51側の先端周縁部(特に、その先端周縁部が、エレメント幅方向に平行な先端の平行領域から噛合頭部の左右側方の外縁部に向けて湾曲又は屈曲するようにカーブ状に形成されている場合は、そのカーブ領域)に手が接触し易くなる。
このとき、特許文献1のファスナーエレメント50は、上述のように、噛合頭部51における先端部側の周縁部が角張った稜線状の外形を有していることにより、使用者がスライドファスナーの開口部に手を挿入して手がファスナーエレメント50に接触したときに、チクチクとした手触りの悪い感触や、軽く引っ掻かれたような感触を受け易くなるという欠点があった。
ところで、噛合頭部の第1面に噛合凹部が配され、第1面とは反対の第2面に噛合凸部が配された複数の金属エレメントを用いてスライドファスナーが構成されている場合、スライドファスナーの閉鎖状態にて左右のファスナーテープを外側に向けて引っ張る横引き力を受けたときに、各ファスナーエレメントの噛合凸部が、噛合相手方の噛合凹部の内壁面(特に、噛合凹部における噛合頭部先端側の内壁面)に当接して当該噛合凹部内に嵌入されている状態が維持される。これにより、スライドファスナーにチェーン割れが生じることを防止できる。
しかし、例えば噛合頭部における先端部側の幅方向に平行な先端周縁部が、特許文献1のような稜線状の周縁部とは異なり、角張った角部が削られたような丸みを帯びた曲面状に形成されているようなファスナーエレメントの場合、当該噛合頭部の先端部では、噛合凹部の内壁面から先端部の外側面(噛合頭部の頂面)までのエレメント長手方向の肉厚(以下、この肉厚を頂面側肉厚と言う)が、噛合頭部の第1面側に近づくにつれて薄くなる。
このようなファスナーエレメントを用いてスライドファスナーを構成した場合、スライドファスナーの閉鎖状態にて横引き力を受けたときに、各ファスナーエレメントの噛合凸部が噛合相手方の噛合凹部の内壁面に当接して当該内壁面に押圧力が加えられる。しかし、この場合、各ファスナーエレメントにおける前述の頂面側肉厚が薄いため、噛合凹部の内壁面が押圧力を受けたときに、噛合相手方の噛合頭部の先端部が外側に折れ曲がるように塑性変形し易くなる。その結果、各ファスナーエレメントの噛合凸部が噛合相手方の噛合凹部内に嵌入されている状態を維持できず、スライドファスナーにおける横引き強度を低下させるという問題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、スライドファスナーの開口部に使用者が手を挿入したときにチクチクとした感触や引っ掻かれたような感触を受け難く、スライドファスナーの手触り感を向上させることができ、且つ、スライドファスナーにおける横引き強度の低下、更には折曲強度や突き上げ強度の低下を招くことのない金属製のファスナーエレメントを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるファスナーエレメントは、基本的な構成として、噛合頭部と、前記噛合頭部から股部を介して分岐延設された一対の脚部とを備え、前記噛合頭部の第1面に噛合凹部が凹設され、前記噛合頭部の第2面に噛合凸部が突設されたスライドファスナー用の金属製ファスナーエレメントであって、前記噛合頭部の前記第1面側の外周縁部は、前記噛合頭部における先端側の中央領域に配され、前記第1面と前記噛合頭部の外側面とにより稜線状に構成された第1周縁部と、前記第1周縁部のエレメント幅方向における両側に配され、前記第1面から前記外側面にかけて下り傾斜面状又は外側に膨出する湾曲面状に構成された一対の第2周縁部とを有し、各第2周縁部における前記第1周縁部側の一端は、前記噛合凹部に対し、エレメント幅方向において前記噛合凹部における幅方向の両端位置よりも内側に配置されてなることを最も主要な特徴とするものである。
本発明に係るファスナーエレメントにおいて、前記第2周縁部における前記脚部側の他端は、前記噛合凹部に対し、エレメント長手方向において前記噛合凹部の噛合頭部先端側の端縁位置よりも前記脚部寄りに配置されていることが好ましい。
また、本発明のファスナーエレメントにおいて、前記第2周縁部は、前記噛合凹部から離間して配され、前記噛合頭部の前記第1面は、前記第2周縁部と前記噛合凹部との間に、前記噛合凹部の側方側の領域から前記噛合頭部の先端側の領域まで連続的に配されていることが好ましい。
更に、本発明のファスナーエレメントでは、一対の前記第2周縁部における前記一端間の間隔は、前記噛合頭部におけるエレメント幅方向の最大寸法の20%以上65%以下に設定されていることが好ましい。
更にまた本発明において、前記ファスナーエレメントの前記第1面側の外周縁部は、前記噛合頭部の先端側に配され、エレメント幅方向に平行な先端平行領域と、前記噛合頭部及び前記脚部に亘ってエレメント長手方向に沿って配された一対の側縁領域と、前記先端平行領域と前記側縁領域との間を湾曲状又は屈曲状に連結する一対のカーブ領域とを有し、前記第2周縁部は、少なくとも前記カーブ領域の全体を含む範囲に配されていることが好ましい。
また、本発明のファスナーエレメントでは、前記脚部の前記第1面側の外周縁部に、前記第1面から外側面にかけて下り傾斜面状又は外側に膨出する湾曲面状に構成された第3周縁部が配されていることが好ましい。
この場合、前記第2周縁部と前記第3周縁部とが連続的に形成されていることが好ましい。或いは、前記第2周縁部と前記第3周縁部とが互いに離間して形成されていても良い。
本発明に係るファスナーエレメントでは、噛合頭部の噛合凹部が凹設された第1面側の外周縁部に、少なくとも、噛合頭部先端側のエレメント幅方向における中央領域に配された稜線状の第1周縁部(稜線部)と、第1周縁部の両側に連続的に配された一対の第2周縁部とが設けられている。
また、本発明の第1周縁部は、面取り加工が施されていない状態の稜線状に角張った外面形状に構成されている。一方、本発明の第2周縁部は、面取り加工が施されたことにより、噛合頭部の第1面から外側面にかけて下り傾斜面状又は外側に膨出する凸形の湾曲面状に構成されており、同第2周縁部における第1面から外側面までの外面形状が、稜線状の第1周縁部よりも滑らかに形成されている。なお本発明において、噛合頭部の外側面とは、噛合頭部を先端部側及び左右側縁側から見たときに、外部に表出する一続きの側面のことを言う。
このように、噛合頭部の第1面側の外周縁部において、滑らかな外面形状を有する第2周縁部が第1周縁部のエレメント幅方向における両側に配されていることにより、同ファスナーエレメントを用いてスライドファスナーを構成した場合、そのスライドファスナーの開いた開口部に使用者が手を挿入してその手がファスナーエレメントに接触しても、使用者が、特許文献1のファスナーエレメントのようなチクチクとした感触や、引っ掻かれたような感触を受け難くなり、ファスナーエレメントの手触り感を向上させることができる。
特に、本発明のファスナーエレメントでは、第2周縁部における第1周縁部側の一端が、すなわち、第1周縁部と第2周縁部の境界部が、噛合凹部に対し、エレメント幅方向において噛合凹部における幅方向の両端位置よりも内側にそれぞれ配置されているため、ファスナーエレメントの手触り感を安定して向上させることができる。
また、本発明のファスナーエレメントは、一対の第2周縁部の間に稜線状に角張った第1周縁部が配されているため、上述のように第2周縁部によってファスナーエレメントの手触り感を向上させると同時に、噛合頭部の先端部において、噛合凹部の内壁面から噛合頭部の頂面までのエレメント長手方向の肉厚(頂面側肉厚)を安定して確保できる。
従って、本発明のファスナーエレメントを用いてスライドファスナーを構成した場合、同スライドファスナーが横引き力を受けたときに、各ファスナーエレメントの噛合凸部が、噛合相手方の噛合凹部における噛合頭部先端側の内壁面に当接して押圧力を与えても、各ファスナーエレメントの頂面側肉厚によって、噛合頭部の先端部が折れ曲がるように塑性変形することを抑制できる。
これにより、各ファスナーエレメントの噛合凸部が噛合相手方の噛合凹部内に嵌入されている状態を安定して維持して、スライドファスナーにチェーン割れが生じることを効果的に防止できるため、スライドファスナーの大きな横引き強度を容易に確保することができる。更に、噛合凹部の塑性変形を抑止できることにより、当該スライドファスナーでは、使用に耐え得る十分な折曲強度や突き上げ強度も容易に確保できる。
このような本発明のファスナーエレメントにおいて、第2周縁部における脚部側の他端は、噛合凹部に対し、エレメント長手方向において噛合凹部の噛合頭部先端側の端縁位置よりも脚部寄りに配置されている。これにより、噛合頭部に配される第2周縁部の領域を大きく確保して、ファスナーエレメントの手触り感をより安定して向上させることができる。
また、本発明のファスナーエレメントにおいて、第2周縁部は、噛合凹部から離間して配され、噛合頭部の第1面が、第2周縁部と噛合凹部との間に、噛合凹部の側方側の領域から噛合頭部先端側の領域まで連続的に配されている。これにより、噛合凹部の周辺部の強度を安定して確保して、スライドファスナーの横引き強度を更に増大させることができる。
本発明のファスナーエレメントにおいて、一対の第2周縁部における第1周縁部側の一端間の間隔、言い換えると、稜線状の第1周縁部の間隔は、噛合頭部におけるエレメント幅方向の最大寸法の20%以上に設定されている。これにより、噛合頭部における上述の頂面側肉厚を容易に確保して、スライドファスナーの横引き強度を効果的に増大させることができる。
また本発明において、一対の第2周縁部における前記一端間の間隔が、噛合頭部におけるエレメント幅方向の最大寸法の65%以下に設定されていることにより、噛合頭部の第1面側の外周縁部において使用者の手が接触し易い領域に、滑らかな外面形状を有する第2周縁部を効果的に設けて、ファスナーエレメントの手触り感をより確実に高めることができる。
更に、本発明におけるファスナーエレメントの第1面側の外周縁部は、噛合頭部先端側に配され、エレメント幅方向に平行な先端平行領域と、噛合頭部及び脚部に亘ってエレメント長手方向に沿って配された左右一対の側縁領域と、先端平行領域と左右の側縁領域との間を湾曲状又は屈曲状に連結する左右一対のカーブ領域とを有しており、滑らかな外面形状を有する第2周縁部が、少なくともカーブ領域の全体を含む範囲に配されている。これによって、噛合頭部の第1面側の外周縁部において使用者の手が接触し易い領域に第2周縁部が確実に設けられるため、ファスナーエレメントの手触り感を安定して高めることができる。
また、本発明のファスナーエレメントでは、脚部の第1面側の外周縁部に、第1面から外側面にかけて下り傾斜面状又は外側に膨出する湾曲面状に構成された第3周縁部が配されている。これにより、ファスナーエレメントの手触り感や外観を更に向上できるとともに、本発明のファスナーエレメントを用いてスライドファスナーを構成したときに、ファスナーエレメントに対するスライダーの摺動抵抗を小さくし、スライドファスナーの開閉操作をより円滑に行うことができる。
この場合、ファスナーエレメントの外周縁部において、第2周縁部と第3周縁部とが連続的に形成されていることにより、ファスナーエレメントの手触り感や外観が一層高められると同時に、スライドファスナーを構成したときにファスナーエレメントに対してスライダーを一層円滑に摺動させることができる。
一方、ファスナーエレメントの外周縁部において、第2周縁部と第3周縁部とが上述のように連続的に形成されている場合、第2周縁部と第3周縁部との境界部においてバリなどの不良が生じる虞が出てくるものの、例えば第2周縁部と第3周縁部とが互いに離間して形成されていることにより、ファスナーエレメントの外周縁部にバリなどの不良が生じることを防止できる。
本発明の実施例1に係るスライドファスナーを示す模式図である。 同スライドファスナーに取着されたファスナーエレメントの斜視図である。 同ファスナーエレメントの平面図である。 同スライドファスナーにおいて左右のファスナーエレメントが噛み合わされた状態を示す模式図である。 同スライドファスナーにおいて左右のファスナーエレメントが噛み合わされた状態を断面で示す要部断面図である。 実施例1の変形例に係るファスナーエレメントを示す斜視図である。 従来のファスナーエレメントを示す平面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
例えば、以下に説明する実施例1のファスナーエレメントにおいて、その製造方法は特に限定されるものではない。すなわち、本発明のファスナーエレメントには、断面がY字状の長尺線材(Yバー)を順次切断して製造される金属エレメント、平角線材をエレメントの形状に打ち抜く又は切り落とすことによって製造される金属エレメント、及び、ダイキャスト成形により製造される金属エレメントなどが含まれる。
図1は、本実施例1に係るスライドファスナーを示す模式図である。また、図2及び図3は、それぞれ、同スライドファスナーに取着されたファスナーエレメントを示す斜視図及び平面図である。
なお、以下のファスナーエレメントに関する説明において、エレメント上下方向とは、同ファスナーエレメントをファスナーテープに取着したときにテープ長さ方向となる向きであり、特に、ファスナーエレメントの噛合凹部が形成される第1面側を下面側とし、噛合凸部が形成される第2面側を上面側とする。
また、エレメント長手方向(又は前後方向)とは、同ファスナーエレメントをファスナーテープに取着したときにファスナーテープのテープ幅方向となる向きであり、特に、噛合頭部の先端側を前方とし、脚部延出側を後方とする。更に、エレメント幅方向(又は左右方向)とは、同ファスナーエレメントをファスナーテープに取着したときにテープ表裏方向となる向きである。
本実施例1に係るスライドファスナー1は、一対のファスナーテープ3の対向するテープ側縁部に複数の金属製ファスナーエレメント10が列設されてエレメント列が形成された一対のファスナーストリンガー2と、各ファスナーストリンガー2の一端部にエレメント列に隣接して配された第1止具4(上止具とも言う)と、一対のファスナーストリンガー2の他端部に跨るようにエレメント列に隣接して配された第2止具5(下止具とも言う)と、エレメント列に沿って摺動可能に配されたスライダー6とを有している。
ここで、本実施例1のスライドファスナー1は、ファスナーエレメント10の形態に特徴を有しており、ファスナーエレメント10以外の部材については、従来と同様のものを使用している。従って、以下の説明では、ファスナーエレメント10の構成について詳述し、ファスナーエレメント10以外の部材についての詳しい説明は省略する。
本実施例1におけるファスナーエレメント10は、銅合金、ニッケル合金、アルミニウム合金等の金属から構成されており、複数のファスナーエレメント10が、ファスナーテープ3のテープ側縁部にテープ長さ方向に沿って一定の間隔で取着されている。
各ファスナーエレメント10は、図2及び図3に示すように、噛合頭部11と、噛合頭部11から股部12を介して後方に向けて分岐延設された左右一対の脚部13とを備えており、エレメント幅方向の中心を通る面を対称面として、左右対称的に構成されている。なお、図2及び図3では、ファスナーテープ3に取着された状態のファスナーエレメント10が示されており、取着前のファスナーエレメント10は、左右の脚部13が股部12からエレメント幅方向に開脚し、同ファスナーエレメント10を上面又は下面側から見たときに略Y字状の形態を有している。
同ファスナーエレメント10における噛合頭部11の下面には、噛合凹部14が凹設されており、噛合頭部11の上面側における噛合凹部14に対応する位置には、噛合凸部15が上方に向けて山状に突出している。
噛合凹部14は、ファスナーエレメント10を下面側から見たときに、幅方向に長い略長円形状を呈するように形成されており、ファスナーエレメント10の下面に対して略平行に配された底面部14aと、底面部14aからファスナーエレメント10の下面(第1面)に向けてテーパー状に傾斜した内壁面部14bとを有している。
左右の脚部13は、噛合頭部11から後方に延出された脚部本体13aと、脚部本体13aの後端部に互いに接近する方向(内側)に張り出すように配された爪部13bと、左右の脚部本体13aの対向する内面に突設された突起部13cとを有している。このような脚部13を有する本実施例1のファスナーエレメント10は、左右の脚部13間にファスナーテープ3の図示しない芯紐部が収容されて挟持されていることにより、ファスナーテープ3に所定の姿勢で安定して取り付けられる。
また、本実施例1のファスナーエレメント10の上面側には、噛合凸部15と左右の脚部13とを区画する切り込み部16が配されており、これにより、スライドファスナー1を閉鎖するときに、各ファスナーエレメント10の噛合凸部15を噛合相手方のファスナーエレメント10の噛合凹部14内に安定して嵌入させて、左右のファスナーエレメント10を確実に噛み合わせることができ、更に、閉鎖状態にあるスライドファスナー1の噛合強度や折り曲げ強度を高めることができる。
本実施例1のファスナーエレメント10における下面側の外周縁部には、図3に示すように、噛合頭部11の前端側(頂面側)に配され、エレメント幅方向に平行な先端平行領域21と、噛合頭部11及び脚部13に亘ってエレメント長手方向に沿って配された左右の側縁領域22と、先端平行領域21と左右の側縁領域22との間を湾曲状に配された一対のカーブ領域23とを有している。
また、本実施例1において、ファスナーエレメント10の下面側の外周縁部における先端平行領域21内には、面取り加工が施されておらず、稜線状に形成された第1周縁部(稜線部)17aが配されている。すなわち、この第1周縁部17aは、非面取り部として、噛合頭部11の下面と外側面とが交わることによって断面が略直角状に角張った外形を有するように形成されている。特に、この第1周縁部17aは、エレメント幅方向の中央部分に、ファスナーエレメント10の股部12に対し噛合凹部14を間に挟んで対応するように配されている。
このような第1周縁部17aが、噛合頭部11の前端側の先端平行領域21に積極的に設けられていることにより、たとえばファスナーエレメント10の上下方向における厚さを必要以上に大きくしなくても、噛合頭部11の前端部の下面側近傍において、噛合凹部14の内壁面から噛合頭部11の頂面(前端側外側面)までのエレメント長手方向の肉厚(頂面側肉厚)を所要の寸法に容易に確保できる。
これにより、本実施例1における噛合頭部11の前端部における強度(特に、エレメント幅方向の中央部分における強度)を安定して確保できるため、後述するように、スライドファスナー1の大きな横引き強度を安定して得ることができる。
なお、本発明の第1周縁部17aは、噛合頭部11の下面と外側面とによって、後述する第2周縁部17bよりも角張った稜線状に形成されていれば良く、例えばファスナーエレメント10の製造時にプレス加工や切断加工等が行われたことによって、下面と外側面とが交わる角部が僅かに削れていたり、また、微小な湾曲面状を呈していたりしていても良い。
この第1周縁部17aの左右両側には、面取り加工が施されたことにより、噛合頭部11の下面から外側面にかけて、断面で見たときの外縁形状が下り傾斜面状に、又は、外側に膨出するように凸形の湾曲面状に形成された左右一対の第2周縁部(面取り部)17bが、第1周縁部17aに隣接して配されている。この場合、各第2周縁部17bにおける噛合頭部11の下面から外側面までの外面形状は、稜線状に形成された第1周縁部17aよりも滑らかに仕上げられている。
本実施例1において、左右の第2周縁部17bは、ファスナーエレメント10の外周縁部におけるカーブ領域23の全体を含むように設けられており、左右の第2周縁部17bにおける第1周縁部17a側の一端は、同ファスナーエレメント10を下面側から見たときに、噛合凹部14に対して、エレメント幅方向(左右方向)において噛合凹部14における幅方向の両端位置よりも内側に、特に、噛合凹部14の底面部14aにおける幅方向の両端位置よりも内側に配置されている。
この場合、左右の第2周縁部17bにおける第1周縁部17a側の一端間の間隔、すなわち、第1周縁部17aの両端部間のエレメント幅方向における間隔は、噛合頭部11におけるエレメント幅方向の最大寸法に対して、20%以上65%以下の大きさに、好ましくは25%以上50%以下の大きさに設定されている。
このように、第1周縁部17aの両端部間の間隔が、噛合頭部11の最大幅寸法に対して20%以上に設定されていることにより、第1周縁部17aの形成領域(形成面積)を安定して確保でき、噛合頭部11の前端部における強度を確実に高めることができる。また、第1周縁部17aの両端部間の間隔が噛合頭部11の最大幅寸法に対して65%以下に設定されていることにより、噛合頭部11の第1面側の外周縁部において使用者の手が接触し易いカーブ領域23に、滑らかな外面形状の第2周縁部17bを設けることができ、それによって、ファスナーエレメント10の手触り感を効果的に高めることができる。
更に、左右の第2周縁部17bにおける脚部13側の他端は、同ファスナーエレメント10を下面側から見たときに、噛合凹部14に対して、エレメント長手方向(前後方向)において噛合凹部14の前端側の端縁位置よりも脚部13寄りに、特に、噛合凹部14の底面部14aにおける前端側の端縁位置よりも脚部13寄りに配置されている。これによって、滑らかな外面形状を有する第2周縁部17bを、噛合頭部11の外周縁部におけるカーブ領域23よりも広い範囲に安定して設けることができる。
この場合、第2周縁部17bは、傾斜面又は湾曲面の大きさや角度を所定の大きさに設定することなどによって、噛合凹部14から離れて形成されている。それによって、ファスナーエレメント10の下面は、第2周縁部17bと噛合凹部14との間に、噛合頭部11の前端部から、噛合凹部14の左右両側の領域を介して左右の脚部13に至るまで、連続する単一の平面に形成されている。このように、ファスナーエレメント10の下面が、第2周縁部17bを設けることによって分断されることなく、連続した一つの平面として形成されていることにより、噛合凹部14の周辺部の強度を安定して確保することができる。
更に本実施例1では、左右脚部13における下面側の外周縁部と上面側の外周縁部とに、脚部13の下面及び上面から外側面にかけて、断面で見たときの外縁形状が、面取り加工が施されたように下り傾斜面状に、又は、外側に膨出するように凸形の湾曲面状に形成された左右一対の第3周縁部(面取り部)17cが配されている。
この場合、脚部13の下面側に設けられた第3周縁部17cは、第2周縁部17bから連設されており、第2周縁部17bの他端から脚部13の後端部側までの領域に連続的に形成されている。一方、脚部13の上面側に設けられた第3周縁部17cは、ファスナーエレメント10の上面側に配された切り込み部16の位置から、脚部13の後端部側まで連続的に形成されている。
このような第3周縁部17cが、左右脚部13の下面側及び上面側の外周縁部に配されていることにより、当該外周縁部の外面形状を滑らかに形成することができるため、ファスナーエレメント10の手触り感や外観を更に向上できる。その上、スライダー6のファスナーエレメント10に対する摺動抵抗を小さく抑えることができるため、スライダー6の操作性を向上させて、スライドファスナー1の開閉操作をより円滑に行うことができる。
以上のような構成を有する本実施例1のスライドファスナー1は、各ファスナーエレメント10の外周縁部の所定位置に、上述のように外面形状が角部を切除したような滑らかに加工面に仕上げられた第2及び第3周縁部17b,17cが配されている。このため、例えばスライダー6を摺動させてスライドファスナー1を開いた場合において、同スライドファスナー1の開口部に使用者が手を挿入した際にその手がファスナーエレメント10に接触しても、使用者が、ファスナーエレメント10からチクチクとした感触や引っ掻かれたような感触などのような不快感を受けずに、滑らかな手触り感を感じることができる。
また、本実施例1のスライドファスナー1では、スライダー6をファスナーエレメント10の噛合方向に摺動させることにより、図4及び図5に示すように、ファスナーエレメント10の噛合凸部15を噛合相手方のファスナーエレメント10の噛合凹部14内に嵌入させて、左右のファスナーエレメント10を順次噛み合わせることができ、それによって、スライドファスナー1を円滑に閉鎖できる。
このとき、本実施例1のスライドファスナー1では、各ファスナーエレメント10の先端平行領域21に稜線状の第1周縁部17aが配されているため、前述のように、噛合凹部14の内壁面から噛合頭部11の前端側外側面(頂面)までのエレメント長手方向の肉厚が所要の大きさを有しており、それによって、噛合頭部11の前端部における強度を安定して確保している。
これにより、スライドファスナー1が閉鎖状態において外力を受けたときに、ファスナーエレメント10の噛合凸部15が、噛合相手方の噛合凹部14の内壁面(特に、噛合凹部14における前端側の内壁面)に当接して押圧しても、噛合相手方の噛合頭部11がその押圧力によって塑性変形することを防止できる。それによって、噛合凸部15が噛合相手方の噛合凹部14内に嵌入されている状態を安定して維持できる。
従って、本実施例1では、スライドファスナー1において大きな横引き強度を、更には、大きな折曲強度及び突き上げ強度を安定して得ることができ、閉鎖状態のスライドファスナー1にチェーン割れが生じることを防止できる。
なお、この実施例1におけるファスナーエレメント10では、上述したように、左右脚部13における下面側の外周縁部と上面側の外周縁部とに、滑らかな外面形状を有する第3周縁部17cがそれぞれ配されている。この場合、下面側の第3周縁部17cは、第2周縁部17bの他端から脚部13の後端部側まで連続的に形成されており、上面側の第3周縁部17cは、ファスナーエレメント10の切り込み部16から脚部13の後端部側まで連続的に形成されている。
しかし、本発明において、脚部33の外周縁部に配される第3周縁部の形成領域や形態は任意に変更することができる。例えば図6に実施例1の変形例に係るファスナーエレメント30を示すように、脚部33の下面側及び上面側に配される第3周縁部37cの形成領域を、前述の実施例1の場合よりも小さくすることもできる。
具体的に説明すると、この変形例に係るファスナーエレメント30において、脚部33の下面側の第3周縁部37cは、エレメント長さ方向において、ファスナーエレメント30の股部32の位置よりも後方側の領域に配されており、前述の実施例1の場合とは相違して、第2周縁部37bから離間して設けられている。
また、脚部33の上面側の第3周縁部37cも、エレメント長さ方向において、ファスナーエレメント30の股部32の位置よりも後方側の領域に配されており、ファスナーエレメント30の上面側に配された切り込み部36から離間して設けられている。
このように第3周縁部37cをファスナーエレメント30の股部32の位置よりも後方側の領域に設けた場合でも、ファスナーエレメント30の手触り感や外観を部分的に効果的に向上させるとともに、スライダー6の操作性の向上を図ることができる。
特にこの場合、脚部33の下面側の第3周縁部37cにおける噛合頭部31側の一端と、上面側の第3周縁部37cにおける噛合頭部31側の一端とが、エレメント長さ方向において互いに同じ位置に配されていることにより、ファスナーエレメント30の外観をより一層向上させて、スライドファスナーの外観品質を高めることができる。
また、例えば前述の実施例1のように第2周縁部17bと第3周縁部17cとが連続的に形成されるファスナーエレメント10において、第2周縁部17bと第3周縁部17cとが単一の加工ではなく、それぞれ別途の加工により形成される場合では、第2周縁部17bと第3周縁部17cとの境界部においてバリなどの不良が生じる可能性も考えられる。
それに対して、図6に示した変形例に係るファスナーエレメント30のように、第2周縁部37bと第3周縁部37cとが互いに離間して形成されることにより、第2周縁部37bと第3周縁部37cとが別途の加工により形成される場合でも、ファスナーエレメント30の外周縁部にバリなどの不良が生じることを確実に防止できる。
更に、本発明においては、必要に応じて、第3周縁部の形成自体を省略し、脚部の下面側及び上面側における外周縁部を角張った稜線状に形成してファスナーエレメントを構成することも可能である。
1 スライドファスナー
2 ファスナーストリンガー
3 ファスナーテープ
4 第1止具(上止具)
5 第2止具(下止具)
6 スライダー
10 ファスナーエレメント
11 噛合頭部
12 股部
13 脚部
13a 脚部本体
13b 爪部
13c 突起部
14 噛合凹部
14a 底面部
14b 内壁面部
15 噛合凸部
16 切り込み部
17a 第1周縁部(稜線部)
17b 第2周縁部(面取り部)
17c 第3周縁部(面取り部)
21 先端平行領域
22 側縁領域
23 カーブ領域
30 ファスナーエレメント
31 噛合頭部
32 股部
33 脚部
36 切り込み部
37b 第2周縁部
37c 第3周縁部

Claims (8)

  1. 噛合頭部(11,31) と、前記噛合頭部(11,31) から股部(12,32) を介して分岐延設された一対の脚部(13,33) とを備え、前記噛合頭部(11,31) の第1面に噛合凹部(14)が凹設され、前記噛合頭部(11,31) の第2面に噛合凸部(15)が突設されたスライドファスナー用の金属製ファスナーエレメント(10,30) であって、
    前記噛合頭部(11,31) の前記第1面側の外周縁部は、前記噛合頭部(11,31) における先端側の中央領域に配され、前記第1面と前記噛合頭部(11,31) の外側面とにより稜線状に構成された第1周縁部(17a) と、前記第1周縁部(17a) のエレメント幅方向における両側に配され、前記第1面から前記外側面にかけて下り傾斜面状又は外側に膨出する湾曲面状に構成された一対の第2周縁部(17b,37b) とを有し、
    各第2周縁部(17b,37b) における前記第1周縁部(17a) 側の一端は、前記噛合凹部(14)に対し、エレメント幅方向において前記噛合凹部(14)における幅方向の両端位置よりも内側に配置されてなる、
    ことを特徴とするファスナーエレメント。
  2. 前記第2周縁部(17b,37b) における前記脚部(13,33) 側の他端は、前記噛合凹部(14)に対し、エレメント長手方向において前記噛合凹部(14)の噛合頭部先端側の端縁位置よりも前記脚部(13,33) 寄りに配置されてなる請求項1記載のファスナーエレメント。
  3. 前記第2周縁部(17b,37b) は、前記噛合凹部(14)から離間して配され、
    前記噛合頭部(11,31) の前記第1面は、前記第2周縁部(17b,37b) と前記噛合凹部(14)との間に、前記噛合凹部(14)の側方側の領域から前記噛合頭部(11,31) の先端側の領域まで連続的に配されてなる、
    請求項1又は2記載のファスナーエレメント。
  4. 一対の前記第2周縁部(17b,37b) における前記一端間の間隔は、前記噛合頭部(11,31) におけるエレメント幅方向の最大寸法の20%以上65%以下に設定されてなる請求項1〜3のいずれかに記載のファスナーエレメント。
  5. 前記ファスナーエレメント(10,30) の前記第1面側の外周縁部は、前記噛合頭部(11,31) の先端側に配され、エレメント幅方向に平行な先端平行領域(21)と、前記噛合頭部(11,31) 及び前記脚部(13,33) に亘ってエレメント長手方向に沿って配された一対の側縁領域(22)と、前記先端平行領域(21)と前記側縁領域(22)との間を湾曲状又は屈曲状に連結する一対のカーブ領域(23)とを有し、
    前記第2周縁部(17b,37b) は、少なくとも前記カーブ領域(23)の全体を含む範囲に配されてなる、
    請求項1〜4のいずれかに記載のファスナーエレメント。
  6. 前記脚部(13,33) の前記第1面側の外周縁部に、前記第1面から外側面にかけて下り傾斜面状又は外側に膨出する湾曲面状に構成された第3周縁部(17c,37c) が配されてなる請求項1〜5のいずれかに記載のファスナーエレメント。
  7. 前記第2周縁部(17b) と前記第3周縁部(17c) とが連続的に形成されてなる請求項6記載のファスナーエレメント。
  8. 前記第2周縁部(37b) と前記第3周縁部(37c) とが互いに離間して形成されてなる請求項6記載のファスナーエレメント。
JP2013529817A 2011-08-24 2011-08-24 ファスナーエレメント Active JP5628433B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2011/069067 WO2013027281A1 (ja) 2011-08-24 2011-08-24 ファスナーエレメント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5628433B2 JP5628433B2 (ja) 2014-11-19
JPWO2013027281A1 true JPWO2013027281A1 (ja) 2015-03-05

Family

ID=47746062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013529817A Active JP5628433B2 (ja) 2011-08-24 2011-08-24 ファスナーエレメント

Country Status (8)

Country Link
US (1) US9364053B2 (ja)
EP (1) EP2749183B1 (ja)
JP (1) JP5628433B2 (ja)
KR (1) KR101447409B1 (ja)
CN (1) CN103763967B (ja)
BR (1) BR112014001025B1 (ja)
TW (1) TWI504359B (ja)
WO (1) WO2013027281A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3045068B1 (en) 2013-09-09 2020-10-07 YKK Corporation Fastener chain, slide fastener, and fastener element manufacturing method
CN203986428U (zh) * 2014-07-18 2014-12-10 垦青(浙江)拉链有限公司 一种金属冲制拉链
WO2016031094A1 (ja) * 2014-08-27 2016-03-03 Ykk株式会社 ファスナーストリンガー及びそれを備えたスライドファスナー
WO2017072925A1 (ja) * 2015-10-29 2017-05-04 Ykk株式会社 ファスナーストリンガー及びその製造方法、並びに金型
CN111031837B (zh) * 2017-08-30 2022-08-23 Ykk株式会社 拉链用链牙
CN112543602B (zh) * 2018-08-06 2023-05-09 Ykk株式会社 链牙以及拉链
CN110089813A (zh) * 2019-06-03 2019-08-06 宜兴市德林服饰科技有限公司 一种球头形布带筋可变形拉链

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2116712A (en) 1935-07-11 1938-05-10 George E Prentice Method of making fastener units
US2489718A (en) * 1943-08-13 1949-11-29 Louis H Morin Method of producing double-action separable fasteners
FR1217364A (fr) * 1958-10-15 1960-05-03 Perfectionnements apportés aux fermetures à glissière et aux procédés de fabrication d'éléments constitutifs de ces fermetures
JPS5748405Y2 (ja) * 1974-07-16 1982-10-23
JPH0122505Y2 (ja) 1984-09-14 1989-07-05
JP2803739B2 (ja) * 1993-01-29 1998-09-24 ワイケイケイ株式会社 スライドファスナー用務歯および務歯成形方法
JP3355041B2 (ja) * 1994-08-24 2002-12-09 ワイケイケイ株式会社 スライドファスナー用務歯とその成形方法及び装置
JP3917452B2 (ja) * 2002-04-11 2007-05-23 Ykk株式会社 スライドファスナーの務歯形成用金属線材と同金属線材から形成されるスライドファスナー用務歯
EP2014188B1 (en) * 2007-07-10 2011-03-02 YKK Corporation Metallic double-sided element and slide fastener
WO2009128136A1 (ja) * 2008-04-14 2009-10-22 Ykk株式会社 金属製片面務歯及び両開き式スライドファスナー
TWI396513B (zh) * 2009-04-15 2013-05-21 Ykk Corp Metal single-sided chain teeth and left and right double-open zipper
CN201640713U (zh) * 2010-03-30 2010-11-24 陈富荣 一种用于制造金属拉链链牙的成型线材

Also Published As

Publication number Publication date
EP2749183B1 (en) 2016-11-16
BR112014001025B1 (pt) 2021-07-27
TWI504359B (zh) 2015-10-21
CN103763967B (zh) 2016-06-22
CN103763967A (zh) 2014-04-30
KR101447409B1 (ko) 2014-10-06
EP2749183A1 (en) 2014-07-02
TW201318576A (zh) 2013-05-16
US20140182092A1 (en) 2014-07-03
EP2749183A4 (en) 2015-06-03
KR20140005367A (ko) 2014-01-14
BR112014001025A2 (pt) 2020-10-27
US9364053B2 (en) 2016-06-14
WO2013027281A1 (ja) 2013-02-28
JP5628433B2 (ja) 2014-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5628433B2 (ja) ファスナーエレメント
JP5154317B2 (ja) 金属製両面エレメント及びスライドファスナー
JP5042358B2 (ja) 金属製片面務歯及び両開き式スライドファスナー
JP6220080B2 (ja) ファスナーエレメント、ファスナーストリンガー及びスライドファスナー
JP4749389B2 (ja) スライドファスナー用両面務歯
CN102858200B (zh) 金属制两面啮合齿以及拉链
JP6161708B2 (ja) ファスナーチェーン及びスライドファスナー、並びにファスナーエレメントの製造方法
JP2007054176A (ja) 隠しスライドファスナー用スライダー
WO2014112100A1 (ja) ファスナーエレメント及びファスナーストリンガー
TWI620522B (zh) Zipper chain and zipper chain
JP3164407U (ja) スライドファスナー用止具
US3852852A (en) Pull tab for cam lock sliders
WO2013080302A1 (ja) 金属製ファスナーエレメント
JP2023000778A (ja) スライドファスナー用金属製エレメント、スライドファスナー用金属製エレメントの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140930

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5628433

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150