JPWO2013008276A1 - 情報提示装置およびナビゲーション装置 - Google Patents

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Abstract

自車の位置情報と施設情報を用いて抽出した当該自車の位置情報が示す地点を含む所定の探索範囲内にある休憩施設候補の中から、嗜好情報を基に規定した探索条件を満足する休憩施設候補を探索し、自車の位置情報を検出した時点から自車が移動した距離に応じて休憩施設候補の更新要否を判定して、更新要と判定すると休憩施設候補を再探索し、探索した休憩施設候補を提示する。

Description

この発明は、車両等の移動体に搭載され、当該移動体の移動地域における休憩施設情報をユーザに提供する情報提示装置およびこれを備えたナビゲーション装置に関する。
従来のカーナビゲーション装置では、運転者に休憩施設を案内する際に、案内ルートにおいて一定時間間隔で休憩施設の案内が実施されるように、運転時間条件を最優先として施設候補の選択が行われていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−324337号公報(第16ページ、第13図参照)
特許文献1に代表される従来のナビゲーション装置では、ユーザにとって関心の高い休憩施設が案内ルート上に存在しても、休憩施設を案内する運転時間条件に合致しない場合は、案内対象の施設候補から除外されてしまうという課題があった。
また、一定時間ごとの運転時間条件を優先して休憩施設を探索するため、ユーザの嗜好条件を満足する施設候補が存在しない地域に自車が差し掛かった場合には、ユーザに案内すべき施設候補がない状況になる可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ユーザの嗜好条件を満足する施設を的確に探索してその情報を提供することができる情報提示装置およびこれを備えたナビゲーション装置を得ることを目的とする。
この発明に係る情報提示装置は、移動体に搭載される情報提示装置であって、移動体の位置情報を検出する位置検出部と、施設の位置を少なくとも含む施設情報を記憶する施設データベースと、施設に関するユーザの嗜好情報を記憶するユーザ情報記憶部と、位置検出部が検出した移動体の位置情報と施設データベースの施設情報を用いて抽出した当該移動体の位置情報が示す地点を含む所定の探索範囲内にある施設候補の中から、ユーザ情報記憶部が記憶する嗜好情報を基に規定した探索条件を満足する施設候補を探索する探索部と、位置検出部が移動体の位置情報を検出した時点から当該移動体が移動した距離に応じて施設候補の更新要否を判定し、更新要と判定すると探索部に施設候補を再探索させる判定部と、探索部が探索した施設候補を提示する提示部とを備える。
この発明によれば、ユーザの嗜好条件を満足する施設を的確に探索してその情報を提供することができるという効果がある。
この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 休憩施設データベースの一例を示す図である。 個人情報の一例を示す図である。 嗜好情報の一例を示す図である。 嗜好情報を構成する各項目での利用割合の一例を示す図である。 実施の形態1に係るナビゲーション装置による休憩施設案内の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 最低施設候補数以上の休憩施設候補を探索する処理の概要を示す図である。 この発明の実施の形態5に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
以下、この発明をより詳細に説明するため、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図であり、本発明に係る情報提示装置を車載用のナビゲーション装置に適用した場合を示している。図1において、実施の形態1に係るナビゲーション装置は、自車の位置を計測して目的地に至る経路を探索して案内するナビゲーション装置であって、演算部1、記憶部2およびユーザインタフェース部3を備える。
演算部1は、実施の形態1に係る情報提示装置の機能に関する演算処理を行う演算部であって、自車位置検出部11、施設候補探索部12、施設候補出力判定部13、およびルート探索部14を備える。自車位置検出部11は、自装置の現在位置、すなわち自車の現在位置を検出する位置検出部であり、例えばGPS(Global Positioning System)等を利用した測位装置である。施設候補探索部12は、施設情報およびユーザ情報に基づいて休憩施設候補を探索する探索部である。
施設候補出力判定部13は、施設候補探索部12が探索した休憩施設候補を、休憩取得間隔記憶部25が記憶する休憩取得間隔に基づく適切なタイミングでかつ最新の休憩施設候補をユーザに提示する判定部である。例えば、休憩取得間隔記憶部25が記憶する休憩取得間隔までに休憩施設候補を提示するとともに、休憩施設候補の抽出を行った地点からの移動距離に応じて休憩施設候補の更新を判定する。ルート探索部14は、自車位置検出部11が検出した自車位置、情報入力部32で入力された目的地および記憶部2から読み出した地図データを用いて、目的地に至るまでの案内経路を算出する探索部である。
記憶部2は、演算部1の演算処理に利用される様々なデータおよび各種条件を記憶する記憶部であり、地図データベース21、休憩施設データベース22、ユーザ情報記憶部23、施設候補一時記憶部24および休憩取得間隔記憶部25を備える。地図データベース21は、ナビゲーション処理で利用される地図データが登録されたデータベースである。地図データには、少なくとも休憩施設の位置情報(緯度経度など)に加えて、地形図データ、住宅地図データ、道路ネットワーク等がある。
休憩施設データベース22は、様々な種類の施設に関する施設情報群が登録されたデータベースである。なお、施設情報は、施設の位置および当該施設を示す情報を少なくとも含む。休憩施設データベース22に施設情報が登録されている施設が休憩施設候補となる。ユーザ情報記憶部23は、休憩施設候補の探索条件として用いられるユーザ情報(個人情報、過去の施設利用履歴、および嗜好情報)を記憶する記憶部である。施設候補一時記憶部24は、探索結果の休憩施設候補を一時的に保存しておく記憶部である。休憩取得間隔記憶部25は、ユーザにより設定された休憩を取得する時間間隔(休憩取得間隔と呼ぶ)を記憶する記憶部である。
ユーザインタフェース部3は、実施の形態1に係るナビゲーション装置とユーザとの間での情報のやり取りを中継するインタフェースであり、情報出力部31および情報入力部32を備える。情報出力部31は、演算部1で探索された休憩施設候補を、ユーザに通知する出力部であり、液晶モニタなどの表示モニタおよび音声を出力するスピーカなどから実現される。情報入力部32は、自装置外部からの情報入力を受け付ける入力部であり、この情報入力部32を介して、ユーザによる施設候補の選択および休憩施設情報の要求が行われる。なお、情報入力部32は、例えば、ハードウェアキーなどの他に、情報出力部31の表示モニタの画面に設けられたタッチパネルおよび情報入力用の画面を生成するソフトウェアにより構成される。
図2は、図1の休憩施設データベースの一例を示す図である。図2に示すように、本発明に係る施設情報は、施設に関する基本データおよびその付加情報となるパラメータから構成される。基本データは、少なくとも施設の位置を判別するための情報を含む基本情報であり、例えば施設名称の他、施設の位置を判別するための郵便番号、住所、電話番号があり、この他、営業時間、定休日などが登録される。また、パラメータは、施設の概要、および施設利用履歴から導出される施設に関する詳細情報を含む情報である。施設の概要を示す情報としては、例えば施設のジャンル、施設の種類、共通名称(複数の店舗を展開している場合)が挙げられる。また、施設利用履歴から導出される施設に関する詳細情報としては、例えば施設利用者の年齢層、性別、平均使用金額、駐車場の有無および規模、駐車場への入場の難易度などが挙げられる。
図3は、個人情報の一例を示す図であり、図1のユーザ情報記憶部23にユーザ情報として記憶される個人情報を示している。図3に示すように、本発明に係る個人情報には、ユーザに固有な情報として、例えばユーザ名、年齢、性別、運転歴(年)が登録されるとともに、ユーザがその時点での嗜好および運転の技量を考慮して設定する情報として、趣味のジャンルおよび運転得意レベルが登録される。なお、趣味のジャンルは、複数の候補から選択する形式で登録される。また、運転得意レベルは、ユーザの運転習熟度の目安となる運転状況のレベルを選択する形式で登録される。
図4は、嗜好情報の一例を示す図であり、図1のユーザ情報記憶部23にユーザ情報として記憶される嗜好情報を示している。図4に示すように、本発明に係る嗜好情報とは、ユーザによる休憩施設の利用回数を、当該休憩施設を示す階層化した分類項目ごとにカウントした情報である。すなわち、嗜好情報は、休憩施設データベース22の各施設情報のパラメータおよび各施設でのユーザの施設利用履歴に基づいて、ユーザに利用された施設を示す階層化した項目である、施設のジャンル(階層上位)、ジャンルごとの施設の種類(階層中位)、施設の種類ごとの店名(階層下位)の施設利用回数をカウント集計した情報である。例えば、ユーザが、食事の目的で店名“□□□□”のコンビニを利用した場合(自車のエンジン停止など、その施設に滞在した場合に当該施設を利用したと判別する)は、図2に示した施設情報を用いて、図4に示す嗜好情報で、ジャンルが“食事”、施設の種類が“コンビニ”、店名が“□□□□”がそれぞれ+1カウントアップされる。
図5は、嗜好情報を構成する各項目での利用割合の一例を示す図であって、図5(a)は、嗜好情報における項目“ジャンル”の利用割合を示しており、図5(b)は、嗜好情報における項目“施設の種類”の利用割合を示しており、図5(c)は、嗜好情報における項目“店名”の利用割合を示している。これらの利用割合は、施設候補探索部12によって、ユーザ情報記憶部23に格納された嗜好情報の施設利用回数のカウント数(図4参照)を用いて算出される。そして、嗜好情報における各項目の利用割合は、施設候補探索部12に保持される。
図5(a)の利用割合は、“ジャンル”で分類された全ての項目(食事、買い物、車、・・・)での総利用回数に対する、各項目での利用回数の割合である。また、図5(b)の利用割合は、“施設の種類”で分類された全ての項目(コンビニ、ファーストフード、スーパーマーケット、・・・)での総利用回数に対する、各項目での利用回数の割合である。図5(c)の利用割合は、“店名”で分類された全ての項目(“□□□□”、“○○○○”、・・・)での総利用回数に対する各項目での利用回数の割合である。
次に動作について説明する。
図6は、実施の形態1に係るナビゲーション装置による休憩施設案内の流れを示すフローチャートである。この図6に沿って休憩施設案内の詳細を説明する。
まず、自車位置検出部11が、GPS等で検出された位置情報と地図データベース21から読み出した地図データに基づいて、自車位置を検出する(ステップST1)。
次に、施設候補探索部12が、自車位置検出部11が検出した自車位置を示す情報に基づいて、当該自車位置の地点から自車の所定の距離範囲内または所定の所要時間内に存在する休憩施設候補を休憩施設データベース22から抽出してリスト化する(ステップST2)。例えば、自車位置(緯度経度)から所定の距離範囲内または所定の所要時間内の地域の住所範囲を判別し、この住所範囲内の休憩施設候補を抽出する。
次いで、施設候補探索部12は、ステップST2で求めた休憩施設候補リストの中から所定の探索条件を満たす休憩施設候補に絞り込む(ステップST3)。例えば、嗜好情報の施設利用カウント数から予め算出した“ジャンル”、“施設の種類”、“店名”の各利用割合(図5参照)が所定の閾値以上であることを“探索条件”とする。また、個人情報に含まれるユーザがその時点での運転の技量を考慮して設定される項目の内容が、施設情報に含まれる運転技量に関する項目の内容に対応しているか否かに応じて、上記探索条件を満足する休憩施設候補を絞り込む。
例えば、図2に示した施設情報には、運転技量に関する項目として“駐車場への入場”があり、○○方面車線から駐車場への入場が“易”であり、△△方面車線から駐車場への入場が“やや難”である。すなわち、△△方面車線からの入場を考慮すると、運転技量としては、ある程度の習熟が必要である。このような施設情報を有した施設が上記探索条件を満足しており、図3に示した個人情報のユーザである場合を考える。図3に示した個人情報において、ユーザがその時点での運転の技量を考慮して設定する項目は“運転得意レベル”であり、この項目がレベル4で毎日運転していることが設定されている。これは、当該ユーザが運転に習熟していることを示している。すなわち、図3に示した個人情報に含まれる項目“運転得意レベル”の内容は、図2に示した施設情報に含まれる運転技量に関する項目“駐車場への入場”の内容に対応している。このため、当該施設情報を有する施設は、ステップST3で除外されずに残る。
ステップST4において、施設候補探索部12は、ステップST3で絞り込んだ休憩施設候補が優先出力条件を満たすか否かを判定する。ここで、優先出力条件とは、嗜好情報における施設利用カウント数を基に設定したユーザの関心が特に高いと考えられる基準である。例えば、探索条件で絞り込まれた休憩施設候補の中からユーザの関心が特に高い施設候補を検出するため、当該探索条件における閾値より大きい施設利用カウント数の閾値を優先出力条件とする。
休憩施設候補が優先出力条件を満たす場合(ステップST4;YES)、すなわち休憩施設候補の施設利用カウント数が、上記施設利用カウント数の閾値を超えていたならば、ステップST9の処理に移行する。これにより、優先出力条件を満たす休憩施設候補が、施設候補探索部12から、施設候補出力判定部13を介して情報出力部31へ送られ、情報出力部31が、当該休憩施設候補を直ちにユーザに提示する。
一方、休憩施設候補が優先出力条件を満たさない場合(ステップST4;NO)、すなわち休憩施設候補の施設利用カウント数が、上記施設利用カウント数の閾値以下であるならば、施設候補探索部12が、当該休憩施設候補を休憩施設候補リストとして施設候補一時記憶部24に一時的に記憶する(ステップST5)。
続いて、情報入力部32が、ユーザからの情報入力待ち状態に移行し、ユーザから休憩施設情報の要求があるか否かを判定する(ステップST6)。ここで、ユーザから休憩施設情報の要求があった場合(ステップST6;YES)、ステップST9へ移行する。これにより、ユーザからの施設情報の要求に応じて、後述するように、施設候補一時記憶部24に一時記憶されている最新の休憩施設候補がユーザに提示される。
ユーザから休憩施設情報の要求がない場合(ステップST6;NO)、施設候補出力判定部13が、休憩取得間隔記憶部25から読み出した休憩取得間隔に基づいて休憩予定時刻を算出し、現在時刻から休憩予定時刻までの時間差が所定値以下であるか否かを判定する(ステップST7)。このとき、現在時刻から休憩予定時刻までの時間差が所定値以下であれば(ステップST7;YES)、ステップST9へ移行する。これにより、休憩予定時刻に近づいたときに、後述するように、施設候補一時記憶部24に一時記憶されている最新の休憩施設候補がユーザに提示される。
現在時刻から休憩予定時刻までの時間差が所定値を超えている場合(ステップST7;NO)、施設候補出力判定部13は、休憩施設候補の更新が必要であるか否かを判定する(ステップST8)。休憩施設候補の更新要否は、施設候補出力判定部13が、自車位置検出部11から現在の自車位置情報(最新の自車位置情報)を取得して、ステップST1で検出された自車位置情報と現在の自車位置情報との距離差が所定の閾値以上であるか否かに応じて判定する。なお、上記距離差は、ステップST1で検出された自車位置情報と現在の自車位置情報との間の自車の走行距離差である。また、自車位置周辺に規定された休憩施設の探索範囲は、所定の距離範囲内または所定の所要時間内である。従って、上記所定の閾値には、例えば自車の走行方向に沿って各探索範囲が重なりなく並ぶような距離を設定してもよい。このようにすれば、自車の走行道路に沿って漏れなく、ユーザの嗜好に合った休憩施設を探索することができる。
ステップST1で検出した自車位置情報と現在の自車位置情報との距離差が所定の閾値以上である場合(ステップST8;YES)、ステップST1へ戻って上述の処理を繰り返すことにより、休憩施設候補を更新する。
一方、ステップST1で検出した自車位置情報と現在の自車位置情報との距離差が所定の閾値未満である場合(ステップST8;NO)、ステップST6へ戻り、ユーザからの休憩施設情報の要求待ち状態に移行する。
ステップST9では、情報出力部31が、施設候補出力判定部13を介して、施設候補探索部12から取得した休憩施設候補(ステップST4;YESの場合)あるいは施設候補一時記憶部24から読み出した休憩施設候補(ステップST6;YES、ステップST7;YESの場合)を、ユーザに通知する。ここで、情報出力部31は、休憩施設候補を通知するとともに、情報入力部32と協働してユーザによる休憩施設の選択を受け付ける(ステップST10)。
休憩施設候補の通知方法には、視覚的または聴覚的な通知方法がある。
視覚的な通知方法には、例えば、休憩施設候補のリストをモニタ画面上に表示したり、モニタ画面に表示した地図上に休憩施設候補を示すアイコンを表示することなどが挙げられる。また、聴覚的な通知方法としては、例えばリストアップされた休憩施設候補の名称(店名など)を音声出力したり、ユーザによる一時的な選択に応じてその施設情報を音声ガイダンスしてもよい。なお、視覚的な通知方法と聴覚的な通知方法を組み合わせて通知してもよい。
次に、ステップST9で通知した休憩施設候補の中から、ユーザが立ち寄りを希望する休憩施設を決定して選択すると(ステップST10;YES)、情報入力部32は、ユーザに選択された休憩施設の施設情報に含まれるパラメータ(図2参照)を読み出し、ユーザ情報記憶部23に記憶した嗜好情報におけるカウント数を更新する。このようにして、ユーザの嗜好に応じた施設の情報が学習される。なお、ユーザが選択した休憩施設およびその施設情報は、情報入力部32からルート探索部14へ通知される。
一方、ユーザによる休憩施設の選択入力がなかった場合(ステップST10;NO)、ステップST8に戻り、上記処理を繰り返す。
ルート探索部14は、ユーザが選択した休憩施設を目的地とし、自車位置検出部11が検出した現在の自車位置、および地図データベース21の地図データを用いて、ユーザが選択した休憩施設までのルートを算出する(ステップST11)。この後、情報出力部31は、ルート探索部14が探索したルートを提示(ルートを地図上に重畳表示)し、ルート探索部14が、当該ルートの案内を開始する(ステップST12)。
以上のように、この実施の形態1によれば、自車の位置情報を検出する自車位置検出部11と、休憩施設の位置を少なくとも含む施設情報を記憶する休憩施設データベース22と、休憩施設に関するユーザの嗜好情報を記憶するユーザ情報記憶部23と、自車位置検出部11が検出した自車の位置情報と休憩施設データベース22の施設情報を用いて抽出した当該自車の位置情報が示す地点を含む所定の探索範囲内にある休憩施設候補の中から、ユーザ情報記憶部23が記憶する嗜好情報を基に規定した探索条件を満足する休憩施設候補を探索する施設候補探索部12と、自車位置検出部11が自車の位置情報を検出した時点から自車が移動した距離に応じて休憩施設候補の更新要否を判定し、更新要と判定すると施設候補探索部12に休憩施設候補を再探索させる施設候補出力判定部13と、施設候補探索部12が探索した休憩施設候補を提示する情報出力部31とを備える。
このように構成することで、ユーザの嗜好情報が施設候補探索の最優先条件として、自車の走行道路上またはその周辺に存在する、ユーザの関心が高く有益な施設の情報を漏れなく、最新の情報で提示することが可能である。
特に、本発明に係る情報提示装置を搭載する移動体が、ユーザにより運転される車両であり、施設が、車両に乗車したユーザが休憩をとる休憩施設であれば、上述のように休憩施設の情報を提示することができる、これにより、ユーザが休憩をとりやすい状況をつくって、ユーザの休憩取得の機会を増やすことが可能である。従って、疲労に起因した事故の発生を低減できる。
また、この実施の形態1によれば、嗜好情報が、ユーザの嗜好を休憩施設の利用回数で規定する情報であり、施設候補探索部12が、利用回数が所定の閾値以上であるか否かを探索条件として休憩施設候補を探索する。これにより、簡易な方法で施設に関するユーザの嗜好を規定することができ、利用回数により、実際に利用した休憩施設の情報から嗜好傾向を学習することができる。従って、判断基準となる嗜好情報の精度を高めることが可能となる。
さらに、この実施の形態1によれば、ユーザ情報記憶部23が、ユーザによる車両の運転操作の習熟度をユーザの個人情報として記憶し、休憩施設データベース22が、休憩施設における車両による移動の難易度を施設情報として記憶し、施設候補探索部12が、車両による移動の難易度が、ユーザによる車両の運転操作の習熟度で対応可能な休憩施設候補を探索する。このようにすることで、ユーザの運転操作の習熟度に合わせた休憩施設を探索して提示することができる。
さらに、この実施の形態1によれば、施設候補探索部12が、探索条件における閾値よりも大きい利用回数の閾値を優先出力条件として探索結果の休憩施設候補の中から当該優先出力条件を満たす休憩施設候補を探索し、情報出力部31が、予め設定された休憩施設候補の提示タイミングによらず、優先出力条件を満たす休憩施設候補を直ちに提示する。このようにすることで、ユーザの関心が特に高い施設を確実に提示することができる。
さらに、この実施の形態1によれば、優先出力条件を満たさない休憩施設候補を一時記憶する施設候補一時記憶部24を備え、情報出力部31が、予め設定された休憩施設候補の提示タイミングになると、施設候補一時記憶部24に一時記憶された休憩施設候補を提示し、施設候補出力判定部13が、自車位置検出部11が自車の位置情報を検出した時点から、当該自車が移動した距離に応じて、施設候補一時記憶部24に一時記憶された休憩施設候補の更新要否を判定し、更新要と判定すると施設候補探索部12に休憩施設候補を再探索させる。このようにすることで、自車の進行に応じて常に新しい休憩施設候補を提示することができる。
さらに、この実施の形態1によれば、休憩取得などに関する所定の時間間隔を記憶する休憩取得間隔記憶部25を備え、施設候補出力判定部13が、休憩取得間隔記憶部25から読み出した所定の時間間隔で規定される時刻に所定時間まで近づくと、施設候補一時記憶部24から読み出した休憩施設候補を情報出力部31へ出力し、情報出力部31が、施設候補出力判定部13により施設候補一時記憶部24から読み出された休憩施設候補を提示する。このようにすることで、所定の提示タイミングで最新の休憩施設候補を提示することが可能である。
さらに、この実施の形態1によれば、ナビゲーション装置が、上記情報提示装置と、当該情報提示装置が提示した休憩施設候補の選択入力を受け付ける情報入力部32と、情報入力部32で選択入力が受け付けられた休憩施設候補までのルートを計算するルート探索部14とを備える。このように構成することで、自車の走行道路上またはその周辺に存在する、ユーザの関心が高く有益な施設へ案内することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1は、ユーザが探索条件となるユーザ情報(個人情報および嗜好情報)を入力する際、ナビゲーション装置に直接入力する形態であったが、実施の形態2では、これに加えて、携帯端末装置からユーザ情報を受信して設定を行う構成について述べる。
図7は、この発明の実施の形態2に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図7において、実施の形態2に係るナビゲーション装置は、演算部1A、記憶部2A、ユーザインタフェース部3および外部インタフェース部4を備える。
演算部1Aは、実施の形態2に係る情報提示装置の機能に関する演算処理を行う演算部であり、自車位置検出部11、施設候補探索部12、施設候補出力判定部13、ルート探索部14および行動履歴分析部15を備える。行動履歴分析部15は、行動履歴記憶部26が記憶するユーザの行動履歴を分析して、嗜好情報を生成する分析部である。
なお、演算部1Aにおいて、図1と同一またはこれに相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
記憶部2Aは、演算部1Aの演算処理に利用される様々なデータおよび各種条件を記憶する記憶部であり、地図データベース21、休憩施設データベース22、ユーザ情報記憶部23、施設候補一時記憶部24、休憩取得間隔記憶部25および行動履歴記憶部26を備える。行動履歴記憶部26は、外部送受信部41により携帯端末装置5から受信されたユーザの乗車時以外の行動履歴を記憶する記憶部である。なお、記憶部2Aにおいて、図1と同一またはこれに相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
外部インタフェース部4は、実施の形態2に係るナビゲーション装置と外部装置との間での情報のやり取りを中継するインタフェースであり、外部送受信部41を備える。
外部送受信部41は、携帯端末装置5などの外部装置との通信を行う通信部であって、例えば携帯端末装置5を携帯したユーザが、乗車し、実施の形態2に係るナビゲーション装置が起動されたことを契機に携帯端末装置5との通信を確立して、ユーザの乗車以外の行動履歴、個人情報および嗜好情報を取得する。
携帯端末装置5は、ユーザの個人情報およびユーザの乗車時以外の嗜好情報を保存するとともに、ユーザの乗車時以外の行動履歴を蓄積する携帯端末である。
例えば、ユーザの個人情報(図3参照)は、携帯端末装置5が、個人情報の設定入力用画面を提示して、これを基にユーザが設定入力したものを保存する。
また、ユーザの乗車時以外の嗜好情報は、携帯端末装置5が、図4に示した乗車時の嗜好情報と同様の項目“ジャンル”、“施設の種類”、“店名”についての設定入力用画面を提示して、これを基にユーザが設定入力したものを保存する。
さらに、ユーザの乗車時以外の行動履歴は、例えば、携帯端末装置5の位置検出機能によって所定の周期で検出された位置情報、あるいは携帯端末装置5を利用するイベントが発生した地点の位置情報を順次保存して得られる。携帯端末装置5を利用するイベントとは、例えば携帯端末装置5の電子決済機能が利用されたイベントである。つまり、店舗で電子支払いが実行された場合に、その店舗の施設情報および支払額が行動履歴として保存される。また、鉄道やバスなどの乗車券を電子支払いした場合は、その支払い地点の位置情報および支払額が行動履歴として保存される。
次に動作について説明する。
ユーザが、乗車時以外に携帯端末装置5を携帯して行動することにより、上述のように個人情報および嗜好情報、行動履歴が当該携帯端末装置5に蓄積される。
この後、ユーザが、当該携帯端末装置5を携帯して乗車し、実施の形態2に係るナビゲーション装置を起動すると、外部送受信部41が、直ちに携帯端末装置5との通信を確立して、個人情報、ユーザの乗車時以外の嗜好情報、および行動履歴を受信する。
次に、外部送受信部41が、携帯端末装置5から受信した個人情報および嗜好情報を、ユーザ情報としてユーザ情報記憶部23に記憶する。一方、携帯端末装置5から受信した行動履歴は、外部送受信部41によって行動履歴記憶部26に記憶される。
行動履歴分析部15は、行動履歴記憶部26に記憶したユーザの乗車時以外の行動履歴を分析することにより、図4に示すような嗜好情報を生成する。例えば、行動履歴として蓄積された位置情報(緯度経度)を、地図データを参照してその位置に関する情報を分析し、この位置情報が保存された箇所が店舗である場合には、その店舗の“店名”、“施設の種類”、“ジャンル”を判別する。このような分析を、行動履歴として保存された位置情報ごとに実施し、判別した項目ごとにカウントアップすることにより、嗜好情報を生成する。行動履歴分析部15は、生成した嗜好情報を、ユーザ情報としてユーザ情報記憶部23に記憶する。
このようにして得られたユーザ情報は、上記実施の形態1と同様に休憩施設を探索するための探索条件として利用される。
また、ユーザ情報記憶部23の更新されたユーザ情報は、外部送受信部41によって、携帯端末装置5へ送信してもよい。この場合、外部送受信部41から受信したユーザ情報の嗜好情報を基にして、携帯端末装置5において、ユーザの乗車時以外の嗜好情報が更新される。
ユーザの日常行動は、車両に乗車していない時間が大半を占める。そこで、この実施の形態2では、乗車時の施設利用履歴に加えて、乗車時以外の利用施設から休憩施設の探索に利用する嗜好情報を取り出すために、上述のような嗜好情報の学習機能を持たせることによって、嗜好情報を効率的に蓄積することができる。
また、電子マネー機能を有する携帯端末装置5であれば、利用施設における支払い金額を施設利用履歴と合わせて保存し、支払金額に応じてその施設の利用度の重み付け、すなわち嗜好情報でのカウント数に重み付けを行う。これにより、支払金額の累積が大きい、関心の高い施設を判別する条件として利用することができる。
さらに、携帯端末装置5には最新のユーザ情報が毎回記憶されるので、ユーザは、常に個人の設定で使用することが可能となる。
さらに、ネットワーク回線に接続して外部から得た情報を携帯端末装置5に蓄積してもよい。例えば、ユーザが実際に行ったことがない施設であるが、関心のある施設の情報を取得して、嗜好情報として設定する場合が挙げられる。
以上のように、この実施の形態2によれば、ユーザに携帯されて、車両とは別個に行動した当該ユーザの行動履歴を記憶する携帯端末装置5と通信を行う外部インタフェース部4と、外部インタフェース部4によって携帯端末装置5から受信されたユーザの行動履歴を記憶する行動履歴記憶部26と、行動履歴記憶部26が記憶する行動履歴を分析して当該ユーザの施設に関する嗜好情報を生成しユーザ情報記憶部23へ記憶する行動履歴分析部15とを備え、施設候補探索部12が、ユーザ情報記憶部23に記憶された行動履歴分析部15が生成した嗜好情報を基に探索条件を規定し、車両の位置情報が示す地点を含む所定の探索範囲内にある休憩施設候補の中から、当該探索条件を満足する休憩施設候補を探索する。このように、ユーザが携帯する携帯端末装置5を利用して、ユーザ個人の行動履歴からユーザ情報を設定することで、自車の乗車時の学習内容に加えて、乗車時以外のユーザの行動履歴情報についても取得できる。このため、ユーザ情報(嗜好情報)が充実し、ユーザの関心が高い施設についての探索精度の向上を図ることができる。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、ユーザの嗜好情報を休憩施設の探索条件として用いる際、過去の全ての履歴を利用していた。これに対し、この実施の形態3は、所定の期間に得られた嗜好情報に限定して休憩施設の探索条件に反映することにより、休憩施設候補の絞り込みを行う。
図8は、この発明の実施の形態3に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図8において、実施の形態3に係るナビゲーション装置は、演算部1B、記憶部2Bおよびユーザインタフェース部3を備える。
演算部1Bは、実施の形態3に係る情報提示装置の機能に関する演算処理を行う演算部であり、自車位置検出部11、施設候補探索部12、施設候補出力判定部13、ルート探索部14および行動履歴分析部15Aを備える。
行動履歴分析部15Aは、上記実施の形態2と同様に行動履歴記憶部26Aが記憶するユーザの行動履歴を分析して嗜好情報を生成するが、行動履歴記憶部26Aに記憶される全ての履歴を分析対象とするモードと、所定期間内の履歴のみを分析対象とするモードとを適宜選択することができる。
なお、演算部1Bにおいて、図1と同一またはこれに相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
記憶部2Bは、演算部1Bの演算処理に利用される様々なデータおよび各種条件を記憶する記憶部であり、地図データベース21、休憩施設データベース22、ユーザ情報記憶部23、施設候補一時記憶部24、休憩取得間隔記憶部25および行動履歴記憶部26Aを備える。行動履歴記憶部26Aは、情報入力部32で設定されたユーザの乗車時以外の行動履歴を記憶する記憶部である。なお、行動履歴記憶部26Aに記憶される行動履歴には、ユーザが過去に利用した施設の施設情報とその利用日時が含まれる。
なお、記憶部2Bにおいて、図1と同一またはこれに相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
次に動作について説明する。
所定期間内の行動履歴を分析対象とする場合、行動履歴分析部15Aは、行動履歴記憶部26Aから上記所定期間内の行動履歴を読み出し、上記実施の形態2と同様に分析することにより、嗜好情報を生成する。
行動履歴分析部15Aは、生成した嗜好情報をユーザ情報としてユーザ情報記憶部23に記憶する。このようにして得られたユーザ情報は、上記実施の形態1と同様に休憩施設を探索するための探索条件として利用される。
車両の使用年数が長くなると、上記実施の形態1で示したナビゲーション処理に伴う乗車時のユーザ情報の学習結果が蓄積される。この場合、ユーザの過去の嗜好傾向と最近の嗜好傾向とが大きく変化していることが予想される。
このような場合であっても、実施の形態3では、現在から所定期間内、すなわちユーザの最近の嗜好傾向のみを休憩施設の探索条件に反映することができる。
また、行動履歴記憶部26Aに季節ごとに区切った期間で行動履歴を格納し、行動履歴分析部15Aが、季節ごとの行動履歴を分析して得た嗜好情報を、休憩施設の探索条件に反映させてもよい。このようにすることで、例えば季節に応じたサービスを提供する施設を探索することが可能である。
さらに、行動履歴として、施設を利用した際の外気温の情報を行動履歴記憶部26Aに記憶し、行動履歴分析部15Aが、気温がある一定値以下または一定値以上の行動履歴を分析対象として嗜好情報を生成してもよい。このようにすることで、寒い日あるいは暑い日の嗜好傾向を探索条件に反映することが可能となる。
以上のように、この実施の形態3によれば、行動履歴分析部15Aが、行動履歴記憶部26Aが記憶する行動履歴のうち、所定の期間で得られた行動履歴を分析して、ユーザの施設に関する嗜好情報を生成し、施設候補探索部12が、行動履歴分析部15Aが生成した嗜好情報を基に探索条件を規定し、自車の位置情報が示す地点を含む所定の探索範囲内にある施設候補の中から、当該探索条件を満足する休憩施設候補を探索する。このようにすることで、所定の期間で最近の利用施設を休憩施設候補とすれば、ユーザの最近の嗜好傾向を探索条件に反映させることができ、また、所定の期間で季節を区分けすれば、季節に応じた嗜好傾向を探索条件に反映させることもできる。
実施の形態4.
上記実施の形態1では、休憩予定時刻に通過する地域周辺の施設候補数(ユーザ情報に合致する施設数)が十分であるかについては考慮していなかった。この実施の形態4は、ユーザに提示する選択肢を所定数以上確保する構成について述べる。
図9は、この発明の実施の形態4に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図9において、実施の形態4に係るナビゲーション装置は、演算部1C、記憶部2およびユーザインタフェース部3を備える。
演算部1Cは、実施の形態4に係る情報提示装置の機能に関する演算処理を行う演算部であり、自車位置検出部11、施設候補探索部12、施設候補出力判定部13、ルート探索部14および休憩予定地域探索部16を備える。また、演算部1Cは、ナビゲーション装置外の車速情報保持装置6と接続している。休憩予定地域探索部16は、休憩取得間隔記憶部25から読み出した休憩取得間隔に基づいて算出された休憩予定時刻と、車速情報保持装置6から取得した自車の車速情報と、自車位置検出部11が検出した現在の自車位置を用いて、上記休憩予定時刻に通過する地域(休憩予定地域)を探索する探索部である。車速情報保持装置6は、自車の車速情報を保持する装置であり、例えば、車速センサで検出された車速情報を取得して車両制御に利用する車両制御装置の一つの機能として実現される。
なお、演算部1Cにおいて、図1と同一またはこれに相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
次に動作について説明する。
休憩予定地域探索部16は、休憩取得間隔記憶部25から読み出した休憩取得間隔に基づいて休憩予定時刻を算出するとともに、ナビゲーション装置外部の車速情報保持装置6から自車の車速情報を取得する。
次いで、休憩予定地域探索部16は、算出した休憩予定時刻、自車の車速情報、および自車位置検出部11が検出した現在の自車位置に基づき、上記休憩予定時刻に自車が通過する地域を判別する。例えば、休憩予定時刻に自車が通過する地点および当該地点を含む所定の範囲内(所定の走行距離または所定の走行時間で自車が到達可能な範囲内)の地域を休憩予定時刻に自車が通過する地域とする。休憩予定地域探索部16は、探索した地域を示す情報を施設候補探索部12へ送信する。
施設候補探索部12は、休憩予定地域探索部16が探索した地域を示す情報を受信すると、図10に示すように、図6で説明したステップST2と同様にして、休憩予定時刻に自車が通過する地点A1を含む地域Aとして、地域A内の休憩施設候補を休憩施設データベース22から抽出し、抽出結果の休憩施設候補の中から、ユーザ情報に基づくステップST3の探索条件で休憩施設候補を絞り込んで休憩施設候補リストを作成する。
実施の形態4に係る施設候補探索部12には、ユーザに提示する休憩施設候補数の下限値である最低施設候補数が予め設定されている。なお、最低施設候補数は、情報入力部32を用いて、ユーザが施設候補探索部12に設定入力してもよい。
上述のようにして求めた休憩施設候補のリストにおける休憩施設候補数が最低施設候補数未満であると、施設候補探索部12は、図10に示すように、下記の(1)〜(4)の処理を繰り返し実施して、最低施設候補数以上の候補を確保する。
(1)休憩予定時刻に自車7が通過する地点A1から、経路上の所定距離手前(車両側)の地点A2を含む上記所定の範囲内の地域Bの休憩施設候補を休憩施設データベース22から抽出し、抽出結果の休憩施設候補の中から、ユーザ情報に基づくステップST3の探索条件で休憩施設候補を絞り込む。この結果の休憩施設候補を上記休憩施設候補リストに追加する。
(2)施設候補探索部12は、上記(1)で得られた休憩施設候補リスト中の休憩施設候補数が最低施設候補数以上になったか否かを判定する。
(3)上記休憩施設候補リスト中の休憩施設候補数が最低施設候補数以上でなかった場合には、施設候補探索部12は、休憩予定時刻に自車7が通過する地点A1から経路上の所定距離後方の地点A3を含む上記所定の範囲内の地域Cの休憩施設候補を休憩施設データベース22から抽出し、上記と同様に抽出結果の休憩施設候補の中から、ステップST3の探索情報で休憩施設候補を絞り込む。この結果の休憩施設候補を上記(1)で得られた休憩施設候補リストに追加する。
(4)施設候補探索部12は、上記(3)で得られた休憩施設候補リスト中の休憩施設候補数が最低施設候補数以上になったか否かを判定する。この結果、上記(3)で得られた休憩施設候補リスト中の休憩施設候補数が最低施設候補数以上になった場合には、図6のステップST5からの処理を順次実施する。
上記(3)で得られた休憩施設候補リスト中の休憩施設候補数が最低施設候補数未満である場合には、施設候補探索部12が、探索条件の嗜好情報レベルを落として上記(1)〜(4)を繰り返す。ここで、探索条件の嗜好情報レベルとは、上記実施の形態1で示した利用割合の閾値である。この閾値を所定の値だけ下げて探索条件による休憩施設候補の絞り込みを緩和する。この一連の処理によっても最低施設候補数未満である場合、さらに上述のように嗜好情報レベルを落として、休憩施設候補リスト中の休憩施設候補数が最低施設候補数以上となるまで処理を繰り返す。
休憩予定時刻は、例えば連続運転でドライバが疲れ始める2時間程度を休憩取得間隔とした場合、休憩取得間隔ごとに休憩をとることが安全運転にも繋がる。この場合、休憩を予定している地域で休憩施設候補が提示されないかもしくは選択肢が少ないと、ユーザでは、休憩できないか、所望の休憩中の行動がとれないと判断し、休憩取得を回避する可能性がある。実施の形態4では、上述のように休憩施設候補を探索することにより、ユーザが休憩取得を予定している地域において、ユーザの嗜好に沿った休憩施設候補が、少なくとも最低施設候補数分は確実に提示される。このため、休憩取得を促すことができる。
以上のように、この実施の形態4によれば、施設候補探索部12が、休憩取得間隔記憶部25が記憶する時間間隔、自車位置検出部11が検出した自車の位置情報、および自車の移動速度情報に基づいて、休憩取得間隔で規定される所定時刻(休憩予定時刻)に自車が通過する予定の地点A1の位置情報を算出し、当該地点A1の位置情報と休憩施設データベース22の施設情報とを用いて抽出した当該地点A1を含む所定の探索範囲内にある休憩施設候補の中から、ユーザ情報記憶部23が記憶する嗜好情報を基に規定した探索条件を満足する休憩施設候補を探索し、探索した休憩施設候補の数が所定数未満である場合に、当該地点A1を基準として探索範囲(地点A2側、および地点A3側)を広げて休憩施設候補を再探索し、当該再探索した休憩施設候補の数が所定数(最低施設候補数)未満である場合には、探索条件を緩和して最低施設候補数以上の休憩施設候補が探索されるまで再探索を繰り返す。このように構成することで、休憩予定時刻に通過するであろう地域に休憩施設候補が少ない場合であっても、ユーザの嗜好情報に応じた休憩施設候補を確実に提示でき、休憩施設候補の選択肢が無い状況を回避できる。
実施の形態5.
上記実施の形態1では、出入口が限定されて出入口以外から出入りできない道路(高速道路等)を自車が走行中の場合、自車位置から所定距離または所定時間の範囲内で休憩施設候補を探索することから、上記道路に隣接した他の道路(一般道路等)に面した休憩施設候補が抽出される可能性がある。また、反対に自車が一般道路を走行しているときに、これに隣接する高速道路の専用休憩施設(サービスエリア等)を休憩施設候補として抽出する可能性もある。そこで、この実施の形態5は、自車が走行する道路の種別を考慮した探索条件を採用して適切な休憩施設候補を探索するものである。
図11は、この発明の実施の形態5に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図11において、実施の形態5に係るナビゲーション装置は、演算部1D、記憶部2およびユーザインタフェース部3を備える。
演算部1Dは、実施の形態5に係る情報提示装置の機能に関する演算処理を行う演算部であり、自車位置検出部11、施設候補探索部12A、施設候補出力判定部13、およびルート探索部14を備える。施設候補探索部12Aは、施設情報およびユーザ情報に加え、自車位置と地図データから判別した自車が走行している道路の道路種別に基づいて休憩施設候補を探索する探索部であり、上記実施の形態1の探索条件に道路種別に関する条件を追加した条件を用いて休憩施設候補を絞り込む。
なお、演算部1Dにおいて、図1と同一またはこれに相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
次に動作について説明する。
まず、自車位置検出部11が、GPS等で検出された位置情報と地図データベース21から読み出した地図データに基づいて、自車位置を検出する。
次に、施設候補探索部12Aが、自車位置検出部11が検出した自車位置を示す情報と地図データベース21から読み出した地図データの道路データ(道路種別を含む)に基づいて、自車が現在走行している道路の種別が、出入口が限定されて出入口以外から出入りできない道路(以降、高速道路とする)であるか、それ以外の出入口の制限がない道路(以降、一般道路とする)であるかを判定する。
ここで、自車の走行道路が高速道路でなく、一般道路である場合は、上記実施の形態1と同様にして休憩施設候補を探索し、ユーザに提示する。ただし、一般道路の探索条件には、高速道路の専用休憩施設を候補から除外する条件を追加しておく。これにより、高速道路の専用休憩施設は、休憩施設候補から除外される。
一方、自車の走行道路が高速道路である場合、施設候補探索部12Aは、まずは、上記実施の形態1と同様に、自車位置検出部11が検出した自車位置を示す情報に基づいて、当該自車位置の地点から自車の所定の距離範囲内または所定の所要時間内に存在する休憩施設候補を休憩施設データベース22から抽出してリスト化する。例えば、自車位置(緯度経度)から所定の距離範囲内または所定の所要時間内の地域の住所範囲を判別し、この住所範囲内の休憩施設候補を抽出する。
次に、施設候補探索部12Aは、上記休憩施設候補リストの中から、下記の(A)〜(C)の条件を含む探索条件のうち、(A)と、(B)または(C)を満たす休憩施設候補に絞り込む。なお、サービスエリア等の高速道路の専用休憩施設については、探索制限、すなわち休憩施設候補リストからの絞り込みの対象外とする。
(A)ユーザの関心が高いことを示す“優先出力条件”(上記実施の形態1で示したもの)を満足する。
(B)自車の走行道路において、自車の現在の走行地点よりも先の当該道路の出口周辺にある施設であること。
(C)自車の走行道路において、自車の現在の走行地点よりも先の当該道路の出口とその次(その先)の出口との間に位置し、当該道路から所定の距離以内に位置する施設であること。
このように、休憩施設候補の探索条件に、自車が走行している道路の道路種別に応じた条件を追加することにより、実際には利用不可能な休憩施設候補が探索結果となることを防止することができる。また、自車が高速道路等を走行中に一般道路に面した施設を単に探索対象から除外するのではなく、上記の(A)〜(C)の条件を設定することにより、例えば、観光施設など、高速道路を走行している場合においても走行地域周辺の情報を、ユーザに提示することが可能である。
以上のように、この実施の形態5によれば、施設候補探索部12Aが、所定の出入り口以外からは出入りできない道路(高速道路等)において、自車位置検出部11により検出された自車の位置情報が示す地点よりも先の出口を含む所定の探索範囲で休憩施設候補を探索する。このようにすることで、高速道路等において、自車が移動できる休憩施設候補を確実に探索することができる。
また、この実施の形態5によれば、施設候補探索部12Aが、所定の出入口以外からは出入りできない道路において、自車位置検出部11により検出された自車の位置情報が示す地点より先の出口と自車の移動方向にあるその次の出口との間の道路区間から所定の距離範囲にある地域を探索範囲として施設候補を探索する。このようにすることで、観光施設など、自車が高速道路を走行している場合においても走行地域周辺の情報を、ユーザに提示することが可能である。
さらに、この実施の形態5によれば、施設候補探索部12Aが、高速道路と一般道路のような異なる道路間で、一方の道路から移動できない他方の道路の周辺にある施設を、当該一方の道路を自車が移動する間には休憩施設候補の探索対象外とする。
高速道路等を走行中の場合は容易に一般道路に移ることができないため、一般道路に面した休憩施設の情報は重要度が低い。同様に一般道路を走行中、高速道路等の専用休憩施設情報は不要となる。そこで、上述のような自車が走行している道路に応じた探索条件を追加することで、高速道路等または一般道路を走行する場合、それぞれ重要度が低い休憩施設の通知を制限できる。
上記実施の形態1〜5では、本発明に係るナビゲーション装置を、車載用のナビゲーション装置に適用した場合を示したが、車載用のみならず、携帯電話端末又は携帯情報端末(PDA;Personal Digital Assistance)に適用してもよい。
また、車両、鉄道、船舶又は航空機等の移動体に、人が携帯して持ち込んで使用されるPND(Portable Navigation Device)等に適用してもよい。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る情報提示装置は、ユーザの嗜好条件を満足する施設を的確に探索して、その情報を提供することができるので、車載用のナビゲーション装置に好適である。
1,1A〜1D 演算部、2,2A,2B 記憶部、3 ユーザインタフェース部、4 外部インタフェース部、5 携帯端末装置、6 車速情報保持装置、7 自車、11 自車位置検出部、12,12A 施設候補探索部、13 施設候補出力判定部、14 ルート探索部、15,15A 行動履歴分析部、16 休憩予定地域探索部、21 地図データベース、22 休憩施設データベース、23 ユーザ情報記憶部、24 施設候補一時記憶部、25 休憩取得間隔記憶部、26,26A 行動履歴記憶部、31 情報出力部、32 情報入力部。
この発明は、車両等の移動体に搭載され、当該移動体の移動地域における休憩施設情報をユーザに提供する情報提示装置およびこれを備えたナビゲーション装置に関する。
従来のカーナビゲーション装置では、運転者に休憩施設を案内する際に、案内ルートにおいて一定時間間隔で休憩施設の案内が実施されるように、運転時間条件を最優先として施設候補の選択が行われていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−324337号公報(第16ページ、第13図参照)
特許文献1に代表される従来のナビゲーション装置では、ユーザにとって関心の高い休憩施設が案内ルート上に存在しても、休憩施設を案内する運転時間条件に合致しない場合は、案内対象の施設候補から除外されてしまうという課題があった。
また、一定時間ごとの運転時間条件を優先して休憩施設を探索するため、ユーザの嗜好条件を満足する施設候補が存在しない地域に自車が差し掛かった場合には、ユーザに案内すべき施設候補がない状況になる可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ユーザの嗜好条件を満足する施設を的確に探索してその情報を提供することができる情報提示装置およびこれを備えたナビゲーション装置を得ることを目的とする。
この発明に係る情報提示装置は、移動体に搭載される情報提示装置であって、移動体の位置情報を検出する位置検出部と、施設の位置を少なくとも含む施設情報を記憶する施設データベースと、ユーザの嗜好を施設の利用回数で規定する嗜好情報を記憶するユーザ情報記憶部と、位置検出部が検出した移動体の位置情報と施設データベースの施設情報を用いて抽出した当該移動体の位置情報が示す地点を含む所定の探索範囲内にある施設候補の中から、利用回数が所定の閾値以上であるか否かを探索条件として施設候補を探索する探索部と、位置検出部が移動体の位置情報を検出した時点から当該移動体が移動した距離に応じて施設候補の更新要否を判定し、更新要と判定すると探索部に施設候補を再探索させる判定部と、探索部が探索した施設候補を提示する提示部とを備え、探索部は、探索条件における閾値よりも大きい利用回数の閾値を優先出力条件として、探索結果の施設候補の中から当該優先出力条件を満たす施設候補を探索し、提示部は、予め設定された施設候補の提示タイミングによらず、優先出力条件を満たす施設候補を直ちに提示する。
この発明によれば、ユーザの嗜好条件を満足する施設を的確に探索してその情報を提供することができるという効果がある。
この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 休憩施設データベースの一例を示す図である。 個人情報の一例を示す図である。 嗜好情報の一例を示す図である。 嗜好情報を構成する各項目での利用割合の一例を示す図である。 実施の形態1に係るナビゲーション装置による休憩施設案内の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 最低施設候補数以上の休憩施設候補を探索する処理の概要を示す図である。 この発明の実施の形態5に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
以下、この発明をより詳細に説明するため、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図であり、本発明に係る情報提示装置を車載用のナビゲーション装置に適用した場合を示している。図1において、実施の形態1に係るナビゲーション装置は、自車の位置を計測して目的地に至る経路を探索して案内するナビゲーション装置であって、演算部1、記憶部2およびユーザインタフェース部3を備える。
演算部1は、実施の形態1に係る情報提示装置の機能に関する演算処理を行う演算部であって、自車位置検出部11、施設候補探索部12、施設候補出力判定部13、およびルート探索部14を備える。自車位置検出部11は、自装置の現在位置、すなわち自車の現在位置を検出する位置検出部であり、例えばGPS(Global Positioning System)等を利用した測位装置である。施設候補探索部12は、施設情報およびユーザ情報に基づいて休憩施設候補を探索する探索部である。
施設候補出力判定部13は、施設候補探索部12が探索した休憩施設候補を、休憩取得間隔記憶部25が記憶する休憩取得間隔に基づく適切なタイミングでかつ最新の休憩施設候補をユーザに提示する判定部である。例えば、休憩取得間隔記憶部25が記憶する休憩取得間隔までに休憩施設候補を提示するとともに、休憩施設候補の抽出を行った地点からの移動距離に応じて休憩施設候補の更新を判定する。ルート探索部14は、自車位置検出部11が検出した自車位置、情報入力部32で入力された目的地および記憶部2から読み出した地図データを用いて、目的地に至るまでの案内経路を算出する探索部である。
記憶部2は、演算部1の演算処理に利用される様々なデータおよび各種条件を記憶する記憶部であり、地図データベース21、休憩施設データベース22、ユーザ情報記憶部23、施設候補一時記憶部24および休憩取得間隔記憶部25を備える。地図データベース21は、ナビゲーション処理で利用される地図データが登録されたデータベースである。地図データには、少なくとも休憩施設の位置情報(緯度経度など)に加えて、地形図データ、住宅地図データ、道路ネットワーク等がある。
休憩施設データベース22は、様々な種類の施設に関する施設情報群が登録されたデータベースである。なお、施設情報は、施設の位置および当該施設を示す情報を少なくとも含む。休憩施設データベース22に施設情報が登録されている施設が休憩施設候補となる。ユーザ情報記憶部23は、休憩施設候補の探索条件として用いられるユーザ情報(個人情報、過去の施設利用履歴、および嗜好情報)を記憶する記憶部である。施設候補一時記憶部24は、探索結果の休憩施設候補を一時的に保存しておく記憶部である。休憩取得間隔記憶部25は、ユーザにより設定された休憩を取得する時間間隔(休憩取得間隔と呼ぶ)を記憶する記憶部である。
ユーザインタフェース部3は、実施の形態1に係るナビゲーション装置とユーザとの間での情報のやり取りを中継するインタフェースであり、情報出力部31および情報入力部32を備える。情報出力部31は、演算部1で探索された休憩施設候補を、ユーザに通知する出力部であり、液晶モニタなどの表示モニタおよび音声を出力するスピーカなどから実現される。情報入力部32は、自装置外部からの情報入力を受け付ける入力部であり、この情報入力部32を介して、ユーザによる施設候補の選択および休憩施設情報の要求が行われる。なお、情報入力部32は、例えば、ハードウェアキーなどの他に、情報出力部31の表示モニタの画面に設けられたタッチパネルおよび情報入力用の画面を生成するソフトウェアにより構成される。
図2は、図1の休憩施設データベースの一例を示す図である。図2に示すように、本発明に係る施設情報は、施設に関する基本データおよびその付加情報となるパラメータから構成される。基本データは、少なくとも施設の位置を判別するための情報を含む基本情報であり、例えば施設名称の他、施設の位置を判別するための郵便番号、住所、電話番号があり、この他、営業時間、定休日などが登録される。また、パラメータは、施設の概要、および施設利用履歴から導出される施設に関する詳細情報を含む情報である。施設の概要を示す情報としては、例えば施設のジャンル、施設の種類、共通名称(複数の店舗を展開している場合)が挙げられる。また、施設利用履歴から導出される施設に関する詳細情報としては、例えば施設利用者の年齢層、性別、平均使用金額、駐車場の有無および規模、駐車場への入場の難易度などが挙げられる。
図3は、個人情報の一例を示す図であり、図1のユーザ情報記憶部23にユーザ情報として記憶される個人情報を示している。図3に示すように、本発明に係る個人情報には、ユーザに固有な情報として、例えばユーザ名、年齢、性別、運転歴(年)が登録されるとともに、ユーザがその時点での嗜好および運転の技量を考慮して設定する情報として、趣味のジャンルおよび運転得意レベルが登録される。なお、趣味のジャンルは、複数の候補から選択する形式で登録される。また、運転得意レベルは、ユーザの運転習熟度の目安となる運転状況のレベルを選択する形式で登録される。
図4は、嗜好情報の一例を示す図であり、図1のユーザ情報記憶部23にユーザ情報として記憶される嗜好情報を示している。図4に示すように、本発明に係る嗜好情報とは、ユーザによる休憩施設の利用回数を、当該休憩施設を示す階層化した分類項目ごとにカウントした情報である。すなわち、嗜好情報は、休憩施設データベース22の各施設情報のパラメータおよび各施設でのユーザの施設利用履歴に基づいて、ユーザに利用された施設を示す階層化した項目である、施設のジャンル(階層上位)、ジャンルごとの施設の種類(階層中位)、施設の種類ごとの店名(階層下位)の施設利用回数をカウント集計した情報である。例えば、ユーザが、食事の目的で店名“□□□□”のコンビニを利用した場合(自車のエンジン停止など、その施設に滞在した場合に当該施設を利用したと判別する)は、図2に示した施設情報を用いて、図4に示す嗜好情報で、ジャンルが“食事”、施設の種類が“コンビニ”、店名が“□□□□”がそれぞれ+1カウントアップされる。
図5は、嗜好情報を構成する各項目での利用割合の一例を示す図であって、図5(a)は、嗜好情報における項目“ジャンル”の利用割合を示しており、図5(b)は、嗜好情報における項目“施設の種類”の利用割合を示しており、図5(c)は、嗜好情報における項目“店名”の利用割合を示している。これらの利用割合は、施設候補探索部12によって、ユーザ情報記憶部23に格納された嗜好情報の施設利用回数のカウント数(図4参照)を用いて算出される。そして、嗜好情報における各項目の利用割合は、施設候補探索部12に保持される。
図5(a)の利用割合は、“ジャンル”で分類された全ての項目(食事、買い物、車、・・・)での総利用回数に対する、各項目での利用回数の割合である。また、図5(b)の利用割合は、“施設の種類”で分類された全ての項目(コンビニ、ファーストフード、スーパーマーケット、・・・)での総利用回数に対する、各項目での利用回数の割合である。図5(c)の利用割合は、“店名”で分類された全ての項目(“□□□□”、“○○○○”、・・・)での総利用回数に対する各項目での利用回数の割合である。
次に動作について説明する。
図6は、実施の形態1に係るナビゲーション装置による休憩施設案内の流れを示すフローチャートである。この図6に沿って休憩施設案内の詳細を説明する。
まず、自車位置検出部11が、GPS等で検出された位置情報と地図データベース21から読み出した地図データに基づいて、自車位置を検出する(ステップST1)。
次に、施設候補探索部12が、自車位置検出部11が検出した自車位置を示す情報に基づいて、当該自車位置の地点から自車の所定の距離範囲内または所定の所要時間内に存在する休憩施設候補を休憩施設データベース22から抽出してリスト化する(ステップST2)。例えば、自車位置(緯度経度)から所定の距離範囲内または所定の所要時間内の地域の住所範囲を判別し、この住所範囲内の休憩施設候補を抽出する。
次いで、施設候補探索部12は、ステップST2で求めた休憩施設候補リストの中から所定の探索条件を満たす休憩施設候補に絞り込む(ステップST3)。例えば、嗜好情報の施設利用カウント数から予め算出した“ジャンル”、“施設の種類”、“店名”の各利用割合(図5参照)が所定の閾値以上であることを“探索条件”とする。また、個人情報に含まれるユーザがその時点での運転の技量を考慮して設定される項目の内容が、施設情報に含まれる運転技量に関する項目の内容に対応しているか否かに応じて、上記探索条件を満足する休憩施設候補を絞り込む。
例えば、図2に示した施設情報には、運転技量に関する項目として“駐車場への入場”があり、○○方面車線から駐車場への入場が“易”であり、△△方面車線から駐車場への入場が“やや難”である。すなわち、△△方面車線からの入場を考慮すると、運転技量としては、ある程度の習熟が必要である。このような施設情報を有した施設が上記探索条件を満足しており、図3に示した個人情報のユーザである場合を考える。図3に示した個人情報において、ユーザがその時点での運転の技量を考慮して設定する項目は“運転得意レベル”であり、この項目がレベル4で毎日運転していることが設定されている。これは、当該ユーザが運転に習熟していることを示している。すなわち、図3に示した個人情報に含まれる項目“運転得意レベル”の内容は、図2に示した施設情報に含まれる運転技量に関する項目“駐車場への入場”の内容に対応している。このため、当該施設情報を有する施設は、ステップST3で除外されずに残る。
ステップST4において、施設候補探索部12は、ステップST3で絞り込んだ休憩施設候補が優先出力条件を満たすか否かを判定する。ここで、優先出力条件とは、嗜好情報における施設利用カウント数を基に設定したユーザの関心が特に高いと考えられる基準である。例えば、探索条件で絞り込まれた休憩施設候補の中からユーザの関心が特に高い施設候補を検出するため、当該探索条件における閾値より大きい施設利用カウント数の閾値を優先出力条件とする。
休憩施設候補が優先出力条件を満たす場合(ステップST4;YES)、すなわち休憩施設候補の施設利用カウント数が、上記施設利用カウント数の閾値を超えていたならば、ステップST9の処理に移行する。これにより、優先出力条件を満たす休憩施設候補が、施設候補探索部12から、施設候補出力判定部13を介して情報出力部31へ送られ、情報出力部31が、当該休憩施設候補を直ちにユーザに提示する。
一方、休憩施設候補が優先出力条件を満たさない場合(ステップST4;NO)、すなわち休憩施設候補の施設利用カウント数が、上記施設利用カウント数の閾値以下であるならば、施設候補探索部12が、当該休憩施設候補を休憩施設候補リストとして施設候補一時記憶部24に一時的に記憶する(ステップST5)。
続いて、情報入力部32が、ユーザからの情報入力待ち状態に移行し、ユーザから休憩施設情報の要求があるか否かを判定する(ステップST6)。ここで、ユーザから休憩施設情報の要求があった場合(ステップST6;YES)、ステップST9へ移行する。これにより、ユーザからの施設情報の要求に応じて、後述するように、施設候補一時記憶部24に一時記憶されている最新の休憩施設候補がユーザに提示される。
ユーザから休憩施設情報の要求がない場合(ステップST6;NO)、施設候補出力判定部13が、休憩取得間隔記憶部25から読み出した休憩取得間隔に基づいて休憩予定時刻を算出し、現在時刻から休憩予定時刻までの時間差が所定値以下であるか否かを判定する(ステップST7)。このとき、現在時刻から休憩予定時刻までの時間差が所定値以下であれば(ステップST7;YES)、ステップST9へ移行する。これにより、休憩予定時刻に近づいたときに、後述するように、施設候補一時記憶部24に一時記憶されている最新の休憩施設候補がユーザに提示される。
現在時刻から休憩予定時刻までの時間差が所定値を超えている場合(ステップST7;NO)、施設候補出力判定部13は、休憩施設候補の更新が必要であるか否かを判定する(ステップST8)。休憩施設候補の更新要否は、施設候補出力判定部13が、自車位置検出部11から現在の自車位置情報(最新の自車位置情報)を取得して、ステップST1で検出された自車位置情報と現在の自車位置情報との距離差が所定の閾値以上であるか否かに応じて判定する。なお、上記距離差は、ステップST1で検出された自車位置情報と現在の自車位置情報との間の自車の走行距離差である。また、自車位置周辺に規定された休憩施設の探索範囲は、所定の距離範囲内または所定の所要時間内である。従って、上記所定の閾値には、例えば自車の走行方向に沿って各探索範囲が重なりなく並ぶような距離を設定してもよい。このようにすれば、自車の走行道路に沿って漏れなく、ユーザの嗜好に合った休憩施設を探索することができる。
ステップST1で検出した自車位置情報と現在の自車位置情報との距離差が所定の閾値以上である場合(ステップST8;YES)、ステップST1へ戻って上述の処理を繰り返すことにより、休憩施設候補を更新する。
一方、ステップST1で検出した自車位置情報と現在の自車位置情報との距離差が所定の閾値未満である場合(ステップST8;NO)、ステップST6へ戻り、ユーザからの休憩施設情報の要求待ち状態に移行する。
ステップST9では、情報出力部31が、施設候補出力判定部13を介して、施設候補探索部12から取得した休憩施設候補(ステップST4;YESの場合)あるいは施設候補一時記憶部24から読み出した休憩施設候補(ステップST6;YES、ステップST7;YESの場合)を、ユーザに通知する。ここで、情報出力部31は、休憩施設候補を通知するとともに、情報入力部32と協働してユーザによる休憩施設の選択を受け付ける(ステップST10)。
休憩施設候補の通知方法には、視覚的または聴覚的な通知方法がある。
視覚的な通知方法には、例えば、休憩施設候補のリストをモニタ画面上に表示したり、モニタ画面に表示した地図上に休憩施設候補を示すアイコンを表示することなどが挙げられる。また、聴覚的な通知方法としては、例えばリストアップされた休憩施設候補の名称(店名など)を音声出力したり、ユーザによる一時的な選択に応じてその施設情報を音声ガイダンスしてもよい。なお、視覚的な通知方法と聴覚的な通知方法を組み合わせて通知してもよい。
次に、ステップST9で通知した休憩施設候補の中から、ユーザが立ち寄りを希望する休憩施設を決定して選択すると(ステップST10;YES)、情報入力部32は、ユーザに選択された休憩施設の施設情報に含まれるパラメータ(図2参照)を読み出し、ユーザ情報記憶部23に記憶した嗜好情報におけるカウント数を更新する。このようにして、ユーザの嗜好に応じた施設の情報が学習される。なお、ユーザが選択した休憩施設およびその施設情報は、情報入力部32からルート探索部14へ通知される。
一方、ユーザによる休憩施設の選択入力がなかった場合(ステップST10;NO)、ステップST8に戻り、上記処理を繰り返す。
ルート探索部14は、ユーザが選択した休憩施設を目的地とし、自車位置検出部11が検出した現在の自車位置、および地図データベース21の地図データを用いて、ユーザが選択した休憩施設までのルートを算出する(ステップST11)。この後、情報出力部31は、ルート探索部14が探索したルートを提示(ルートを地図上に重畳表示)し、ルート探索部14が、当該ルートの案内を開始する(ステップST12)。
以上のように、この実施の形態1によれば、自車の位置情報を検出する自車位置検出部11と、休憩施設の位置を少なくとも含む施設情報を記憶する休憩施設データベース22と、休憩施設に関するユーザの嗜好情報を記憶するユーザ情報記憶部23と、自車位置検出部11が検出した自車の位置情報と休憩施設データベース22の施設情報を用いて抽出した当該自車の位置情報が示す地点を含む所定の探索範囲内にある休憩施設候補の中から、ユーザ情報記憶部23が記憶する嗜好情報を基に規定した探索条件を満足する休憩施設候補を探索する施設候補探索部12と、自車位置検出部11が自車の位置情報を検出した時点から自車が移動した距離に応じて休憩施設候補の更新要否を判定し、更新要と判定すると施設候補探索部12に休憩施設候補を再探索させる施設候補出力判定部13と、施設候補探索部12が探索した休憩施設候補を提示する情報出力部31とを備える。
このように構成することで、ユーザの嗜好情報が施設候補探索の最優先条件として、自車の走行道路上またはその周辺に存在する、ユーザの関心が高く有益な施設の情報を漏れなく、最新の情報で提示することが可能である。
特に、本発明に係る情報提示装置を搭載する移動体が、ユーザにより運転される車両であり、施設が、車両に乗車したユーザが休憩をとる休憩施設であれば、上述のように休憩施設の情報を提示することができる、これにより、ユーザが休憩をとりやすい状況をつくって、ユーザの休憩取得の機会を増やすことが可能である。従って、疲労に起因した事故の発生を低減できる。
また、この実施の形態1によれば、嗜好情報が、ユーザの嗜好を休憩施設の利用回数で規定する情報であり、施設候補探索部12が、利用回数が所定の閾値以上であるか否かを探索条件として休憩施設候補を探索する。これにより、簡易な方法で施設に関するユーザの嗜好を規定することができ、利用回数により、実際に利用した休憩施設の情報から嗜好傾向を学習することができる。従って、判断基準となる嗜好情報の精度を高めることが可能となる。
さらに、この実施の形態1によれば、ユーザ情報記憶部23が、ユーザによる車両の運転操作の習熟度をユーザの個人情報として記憶し、休憩施設データベース22が、休憩施設における車両による移動の難易度を施設情報として記憶し、施設候補探索部12が、車両による移動の難易度が、ユーザによる車両の運転操作の習熟度で対応可能な休憩施設候補を探索する。このようにすることで、ユーザの運転操作の習熟度に合わせた休憩施設を探索して提示することができる。
さらに、この実施の形態1によれば、施設候補探索部12が、探索条件における閾値よりも大きい利用回数の閾値を優先出力条件として探索結果の休憩施設候補の中から当該優先出力条件を満たす休憩施設候補を探索し、情報出力部31が、予め設定された休憩施設候補の提示タイミングによらず、優先出力条件を満たす休憩施設候補を直ちに提示する。このようにすることで、ユーザの関心が特に高い施設を確実に提示することができる。
さらに、この実施の形態1によれば、優先出力条件を満たさない休憩施設候補を一時記憶する施設候補一時記憶部24を備え、情報出力部31が、予め設定された休憩施設候補の提示タイミングになると、施設候補一時記憶部24に一時記憶された休憩施設候補を提示し、施設候補出力判定部13が、自車位置検出部11が自車の位置情報を検出した時点から、当該自車が移動した距離に応じて、施設候補一時記憶部24に一時記憶された休憩施設候補の更新要否を判定し、更新要と判定すると施設候補探索部12に休憩施設候補を再探索させる。このようにすることで、自車の進行に応じて常に新しい休憩施設候補を提示することができる。
さらに、この実施の形態1によれば、休憩取得などに関する所定の時間間隔を記憶する休憩取得間隔記憶部25を備え、施設候補出力判定部13が、休憩取得間隔記憶部25から読み出した所定の時間間隔で規定される時刻に所定時間まで近づくと、施設候補一時記憶部24から読み出した休憩施設候補を情報出力部31へ出力し、情報出力部31が、施設候補出力判定部13により施設候補一時記憶部24から読み出された休憩施設候補を提示する。このようにすることで、所定の提示タイミングで最新の休憩施設候補を提示することが可能である。
さらに、この実施の形態1によれば、ナビゲーション装置が、上記情報提示装置と、当該情報提示装置が提示した休憩施設候補の選択入力を受け付ける情報入力部32と、情報入力部32で選択入力が受け付けられた休憩施設候補までのルートを計算するルート探索部14とを備える。このように構成することで、自車の走行道路上またはその周辺に存在する、ユーザの関心が高く有益な施設へ案内することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1は、ユーザが探索条件となるユーザ情報(個人情報および嗜好情報)を入力する際、ナビゲーション装置に直接入力する形態であったが、実施の形態2では、これに加えて、携帯端末装置からユーザ情報を受信して設定を行う構成について述べる。
図7は、この発明の実施の形態2に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図7において、実施の形態2に係るナビゲーション装置は、演算部1A、記憶部2A、ユーザインタフェース部3および外部インタフェース部4を備える。
演算部1Aは、実施の形態2に係る情報提示装置の機能に関する演算処理を行う演算部であり、自車位置検出部11、施設候補探索部12、施設候補出力判定部13、ルート探索部14および行動履歴分析部15を備える。行動履歴分析部15は、行動履歴記憶部26が記憶するユーザの行動履歴を分析して、嗜好情報を生成する分析部である。
なお、演算部1Aにおいて、図1と同一またはこれに相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
記憶部2Aは、演算部1Aの演算処理に利用される様々なデータおよび各種条件を記憶する記憶部であり、地図データベース21、休憩施設データベース22、ユーザ情報記憶部23、施設候補一時記憶部24、休憩取得間隔記憶部25および行動履歴記憶部26を備える。行動履歴記憶部26は、外部送受信部41により携帯端末装置5から受信されたユーザの乗車時以外の行動履歴を記憶する記憶部である。なお、記憶部2Aにおいて、図1と同一またはこれに相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
外部インタフェース部4は、実施の形態2に係るナビゲーション装置と外部装置との間での情報のやり取りを中継するインタフェースであり、外部送受信部41を備える。
外部送受信部41は、携帯端末装置5などの外部装置との通信を行う通信部であって、例えば携帯端末装置5を携帯したユーザが、乗車し、実施の形態2に係るナビゲーション装置が起動されたことを契機に携帯端末装置5との通信を確立して、ユーザの乗車以外の行動履歴、個人情報および嗜好情報を取得する。
携帯端末装置5は、ユーザの個人情報およびユーザの乗車時以外の嗜好情報を保存するとともに、ユーザの乗車時以外の行動履歴を蓄積する携帯端末である。
例えば、ユーザの個人情報(図3参照)は、携帯端末装置5が、個人情報の設定入力用画面を提示して、これを基にユーザが設定入力したものを保存する。
また、ユーザの乗車時以外の嗜好情報は、携帯端末装置5が、図4に示した乗車時の嗜好情報と同様の項目“ジャンル”、“施設の種類”、“店名”についての設定入力用画面を提示して、これを基にユーザが設定入力したものを保存する。
さらに、ユーザの乗車時以外の行動履歴は、例えば、携帯端末装置5の位置検出機能によって所定の周期で検出された位置情報、あるいは携帯端末装置5を利用するイベントが発生した地点の位置情報を順次保存して得られる。携帯端末装置5を利用するイベントとは、例えば携帯端末装置5の電子決済機能が利用されたイベントである。つまり、店舗で電子支払いが実行された場合に、その店舗の施設情報および支払額が行動履歴として保存される。また、鉄道やバスなどの乗車券を電子支払いした場合は、その支払い地点の位置情報および支払額が行動履歴として保存される。
次に動作について説明する。
ユーザが、乗車時以外に携帯端末装置5を携帯して行動することにより、上述のように個人情報および嗜好情報、行動履歴が当該携帯端末装置5に蓄積される。
この後、ユーザが、当該携帯端末装置5を携帯して乗車し、実施の形態2に係るナビゲーション装置を起動すると、外部送受信部41が、直ちに携帯端末装置5との通信を確立して、個人情報、ユーザの乗車時以外の嗜好情報、および行動履歴を受信する。
次に、外部送受信部41が、携帯端末装置5から受信した個人情報および嗜好情報を、ユーザ情報としてユーザ情報記憶部23に記憶する。一方、携帯端末装置5から受信した行動履歴は、外部送受信部41によって行動履歴記憶部26に記憶される。
行動履歴分析部15は、行動履歴記憶部26に記憶したユーザの乗車時以外の行動履歴を分析することにより、図4に示すような嗜好情報を生成する。例えば、行動履歴として蓄積された位置情報(緯度経度)を、地図データを参照してその位置に関する情報を分析し、この位置情報が保存された箇所が店舗である場合には、その店舗の“店名”、“施設の種類”、“ジャンル”を判別する。このような分析を、行動履歴として保存された位置情報ごとに実施し、判別した項目ごとにカウントアップすることにより、嗜好情報を生成する。行動履歴分析部15は、生成した嗜好情報を、ユーザ情報としてユーザ情報記憶部23に記憶する。
このようにして得られたユーザ情報は、上記実施の形態1と同様に休憩施設を探索するための探索条件として利用される。
また、ユーザ情報記憶部23の更新されたユーザ情報は、外部送受信部41によって、携帯端末装置5へ送信してもよい。この場合、外部送受信部41から受信したユーザ情報の嗜好情報を基にして、携帯端末装置5において、ユーザの乗車時以外の嗜好情報が更新される。
ユーザの日常行動は、車両に乗車していない時間が大半を占める。そこで、この実施の形態2では、乗車時の施設利用履歴に加えて、乗車時以外の利用施設から休憩施設の探索に利用する嗜好情報を取り出すために、上述のような嗜好情報の学習機能を持たせることによって、嗜好情報を効率的に蓄積することができる。
また、電子マネー機能を有する携帯端末装置5であれば、利用施設における支払い金額を施設利用履歴と合わせて保存し、支払金額に応じてその施設の利用度の重み付け、すなわち嗜好情報でのカウント数に重み付けを行う。これにより、支払金額の累積が大きい、関心の高い施設を判別する条件として利用することができる。
さらに、携帯端末装置5には最新のユーザ情報が毎回記憶されるので、ユーザは、常に個人の設定で使用することが可能となる。
さらに、ネットワーク回線に接続して外部から得た情報を携帯端末装置5に蓄積してもよい。例えば、ユーザが実際に行ったことがない施設であるが、関心のある施設の情報を取得して、嗜好情報として設定する場合が挙げられる。
以上のように、この実施の形態2によれば、ユーザに携帯されて、車両とは別個に行動した当該ユーザの行動履歴を記憶する携帯端末装置5と通信を行う外部インタフェース部4と、外部インタフェース部4によって携帯端末装置5から受信されたユーザの行動履歴を記憶する行動履歴記憶部26と、行動履歴記憶部26が記憶する行動履歴を分析して当該ユーザの施設に関する嗜好情報を生成しユーザ情報記憶部23へ記憶する行動履歴分析部15とを備え、施設候補探索部12が、ユーザ情報記憶部23に記憶された行動履歴分析部15が生成した嗜好情報を基に探索条件を規定し、車両の位置情報が示す地点を含む所定の探索範囲内にある休憩施設候補の中から、当該探索条件を満足する休憩施設候補を探索する。このように、ユーザが携帯する携帯端末装置5を利用して、ユーザ個人の行動履歴からユーザ情報を設定することで、自車の乗車時の学習内容に加えて、乗車時以外のユーザの行動履歴情報についても取得できる。このため、ユーザ情報(嗜好情報)が充実し、ユーザの関心が高い施設についての探索精度の向上を図ることができる。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、ユーザの嗜好情報を休憩施設の探索条件として用いる際、過去の全ての履歴を利用していた。これに対し、この実施の形態3は、所定の期間に得られた嗜好情報に限定して休憩施設の探索条件に反映することにより、休憩施設候補の絞り込みを行う。
図8は、この発明の実施の形態3に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図8において、実施の形態3に係るナビゲーション装置は、演算部1B、記憶部2Bおよびユーザインタフェース部3を備える。
演算部1Bは、実施の形態3に係る情報提示装置の機能に関する演算処理を行う演算部であり、自車位置検出部11、施設候補探索部12、施設候補出力判定部13、ルート探索部14および行動履歴分析部15Aを備える。
行動履歴分析部15Aは、上記実施の形態2と同様に行動履歴記憶部26Aが記憶するユーザの行動履歴を分析して嗜好情報を生成するが、行動履歴記憶部26Aに記憶される全ての履歴を分析対象とするモードと、所定期間内の履歴のみを分析対象とするモードとを適宜選択することができる。
なお、演算部1Bにおいて、図1と同一またはこれに相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
記憶部2Bは、演算部1Bの演算処理に利用される様々なデータおよび各種条件を記憶する記憶部であり、地図データベース21、休憩施設データベース22、ユーザ情報記憶部23、施設候補一時記憶部24、休憩取得間隔記憶部25および行動履歴記憶部26Aを備える。行動履歴記憶部26Aは、情報入力部32で設定されたユーザの乗車時以外の行動履歴を記憶する記憶部である。なお、行動履歴記憶部26Aに記憶される行動履歴には、ユーザが過去に利用した施設の施設情報とその利用日時が含まれる。
なお、記憶部2Bにおいて、図1と同一またはこれに相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
次に動作について説明する。
所定期間内の行動履歴を分析対象とする場合、行動履歴分析部15Aは、行動履歴記憶部26Aから上記所定期間内の行動履歴を読み出し、上記実施の形態2と同様に分析することにより、嗜好情報を生成する。
行動履歴分析部15Aは、生成した嗜好情報をユーザ情報としてユーザ情報記憶部23に記憶する。このようにして得られたユーザ情報は、上記実施の形態1と同様に休憩施設を探索するための探索条件として利用される。
車両の使用年数が長くなると、上記実施の形態1で示したナビゲーション処理に伴う乗車時のユーザ情報の学習結果が蓄積される。この場合、ユーザの過去の嗜好傾向と最近の嗜好傾向とが大きく変化していることが予想される。
このような場合であっても、実施の形態3では、現在から所定期間内、すなわちユーザの最近の嗜好傾向のみを休憩施設の探索条件に反映することができる。
また、行動履歴記憶部26Aに季節ごとに区切った期間で行動履歴を格納し、行動履歴分析部15Aが、季節ごとの行動履歴を分析して得た嗜好情報を、休憩施設の探索条件に反映させてもよい。このようにすることで、例えば季節に応じたサービスを提供する施設を探索することが可能である。
さらに、行動履歴として、施設を利用した際の外気温の情報を行動履歴記憶部26Aに記憶し、行動履歴分析部15Aが、気温がある一定値以下または一定値以上の行動履歴を分析対象として嗜好情報を生成してもよい。このようにすることで、寒い日あるいは暑い日の嗜好傾向を探索条件に反映することが可能となる。
以上のように、この実施の形態3によれば、行動履歴分析部15Aが、行動履歴記憶部26Aが記憶する行動履歴のうち、所定の期間で得られた行動履歴を分析して、ユーザの施設に関する嗜好情報を生成し、施設候補探索部12が、行動履歴分析部15Aが生成した嗜好情報を基に探索条件を規定し、自車の位置情報が示す地点を含む所定の探索範囲内にある施設候補の中から、当該探索条件を満足する休憩施設候補を探索する。このようにすることで、所定の期間で最近の利用施設を休憩施設候補とすれば、ユーザの最近の嗜好傾向を探索条件に反映させることができ、また、所定の期間で季節を区分けすれば、季節に応じた嗜好傾向を探索条件に反映させることもできる。
実施の形態4.
上記実施の形態1では、休憩予定時刻に通過する地域周辺の施設候補数(ユーザ情報に合致する施設数)が十分であるかについては考慮していなかった。この実施の形態4は、ユーザに提示する選択肢を所定数以上確保する構成について述べる。
図9は、この発明の実施の形態4に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図9において、実施の形態4に係るナビゲーション装置は、演算部1C、記憶部2およびユーザインタフェース部3を備える。
演算部1Cは、実施の形態4に係る情報提示装置の機能に関する演算処理を行う演算部であり、自車位置検出部11、施設候補探索部12、施設候補出力判定部13、ルート探索部14および休憩予定地域探索部16を備える。また、演算部1Cは、ナビゲーション装置外の車速情報保持装置6と接続している。休憩予定地域探索部16は、休憩取得間隔記憶部25から読み出した休憩取得間隔に基づいて算出された休憩予定時刻と、車速情報保持装置6から取得した自車の車速情報と、自車位置検出部11が検出した現在の自車位置を用いて、上記休憩予定時刻に通過する地域(休憩予定地域)を探索する探索部である。車速情報保持装置6は、自車の車速情報を保持する装置であり、例えば、車速センサで検出された車速情報を取得して車両制御に利用する車両制御装置の一つの機能として実現される。
なお、演算部1Cにおいて、図1と同一またはこれに相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
次に動作について説明する。
休憩予定地域探索部16は、休憩取得間隔記憶部25から読み出した休憩取得間隔に基づいて休憩予定時刻を算出するとともに、ナビゲーション装置外部の車速情報保持装置6から自車の車速情報を取得する。
次いで、休憩予定地域探索部16は、算出した休憩予定時刻、自車の車速情報、および自車位置検出部11が検出した現在の自車位置に基づき、上記休憩予定時刻に自車が通過する地域を判別する。例えば、休憩予定時刻に自車が通過する地点および当該地点を含む所定の範囲内(所定の走行距離または所定の走行時間で自車が到達可能な範囲内)の地域を休憩予定時刻に自車が通過する地域とする。休憩予定地域探索部16は、探索した地域を示す情報を施設候補探索部12へ送信する。
施設候補探索部12は、休憩予定地域探索部16が探索した地域を示す情報を受信すると、図10に示すように、図6で説明したステップST2と同様にして、休憩予定時刻に自車が通過する地点A1を含む地域Aとして、地域A内の休憩施設候補を休憩施設データベース22から抽出し、抽出結果の休憩施設候補の中から、ユーザ情報に基づくステップST3の探索条件で休憩施設候補を絞り込んで休憩施設候補リストを作成する。
実施の形態4に係る施設候補探索部12には、ユーザに提示する休憩施設候補数の下限値である最低施設候補数が予め設定されている。なお、最低施設候補数は、情報入力部32を用いて、ユーザが施設候補探索部12に設定入力してもよい。
上述のようにして求めた休憩施設候補のリストにおける休憩施設候補数が最低施設候補数未満であると、施設候補探索部12は、図10に示すように、下記の(1)〜(4)の処理を繰り返し実施して、最低施設候補数以上の候補を確保する。
(1)休憩予定時刻に自車7が通過する地点A1から、経路上の所定距離手前(車両側)の地点A2を含む上記所定の範囲内の地域Bの休憩施設候補を休憩施設データベース22から抽出し、抽出結果の休憩施設候補の中から、ユーザ情報に基づくステップST3の探索条件で休憩施設候補を絞り込む。この結果の休憩施設候補を上記休憩施設候補リストに追加する。
(2)施設候補探索部12は、上記(1)で得られた休憩施設候補リスト中の休憩施設候補数が最低施設候補数以上になったか否かを判定する。
(3)上記休憩施設候補リスト中の休憩施設候補数が最低施設候補数以上でなかった場合には、施設候補探索部12は、休憩予定時刻に自車7が通過する地点A1から経路上の所定距離後方の地点A3を含む上記所定の範囲内の地域Cの休憩施設候補を休憩施設データベース22から抽出し、上記と同様に抽出結果の休憩施設候補の中から、ステップST3の探索情報で休憩施設候補を絞り込む。この結果の休憩施設候補を上記(1)で得られた休憩施設候補リストに追加する。
(4)施設候補探索部12は、上記(3)で得られた休憩施設候補リスト中の休憩施設候補数が最低施設候補数以上になったか否かを判定する。この結果、上記(3)で得られた休憩施設候補リスト中の休憩施設候補数が最低施設候補数以上になった場合には、図6のステップST5からの処理を順次実施する。
上記(3)で得られた休憩施設候補リスト中の休憩施設候補数が最低施設候補数未満である場合には、施設候補探索部12が、探索条件の嗜好情報レベルを落として上記(1)〜(4)を繰り返す。ここで、探索条件の嗜好情報レベルとは、上記実施の形態1で示した利用割合の閾値である。この閾値を所定の値だけ下げて探索条件による休憩施設候補の絞り込みを緩和する。この一連の処理によっても最低施設候補数未満である場合、さらに上述のように嗜好情報レベルを落として、休憩施設候補リスト中の休憩施設候補数が最低施設候補数以上となるまで処理を繰り返す。
休憩予定時刻は、例えば連続運転でドライバが疲れ始める2時間程度を休憩取得間隔とした場合、休憩取得間隔ごとに休憩をとることが安全運転にも繋がる。この場合、休憩を予定している地域で休憩施設候補が提示されないかもしくは選択肢が少ないと、ユーザでは、休憩できないか、所望の休憩中の行動がとれないと判断し、休憩取得を回避する可能性がある。実施の形態4では、上述のように休憩施設候補を探索することにより、ユーザが休憩取得を予定している地域において、ユーザの嗜好に沿った休憩施設候補が、少なくとも最低施設候補数分は確実に提示される。このため、休憩取得を促すことができる。
以上のように、この実施の形態4によれば、施設候補探索部12が、休憩取得間隔記憶部25が記憶する時間間隔、自車位置検出部11が検出した自車の位置情報、および自車の移動速度情報に基づいて、休憩取得間隔で規定される所定時刻(休憩予定時刻)に自車が通過する予定の地点A1の位置情報を算出し、当該地点A1の位置情報と休憩施設データベース22の施設情報とを用いて抽出した当該地点A1を含む所定の探索範囲内にある休憩施設候補の中から、ユーザ情報記憶部23が記憶する嗜好情報を基に規定した探索条件を満足する休憩施設候補を探索し、探索した休憩施設候補の数が所定数未満である場合に、当該地点A1を基準として探索範囲(地点A2側、および地点A3側)を広げて休憩施設候補を再探索し、当該再探索した休憩施設候補の数が所定数(最低施設候補数)未満である場合には、探索条件を緩和して最低施設候補数以上の休憩施設候補が探索されるまで再探索を繰り返す。このように構成することで、休憩予定時刻に通過するであろう地域に休憩施設候補が少ない場合であっても、ユーザの嗜好情報に応じた休憩施設候補を確実に提示でき、休憩施設候補の選択肢が無い状況を回避できる。
実施の形態5.
上記実施の形態1では、出入口が限定されて出入口以外から出入りできない道路(高速道路等)を自車が走行中の場合、自車位置から所定距離または所定時間の範囲内で休憩施設候補を探索することから、上記道路に隣接した他の道路(一般道路等)に面した休憩施設候補が抽出される可能性がある。また、反対に自車が一般道路を走行しているときに、これに隣接する高速道路の専用休憩施設(サービスエリア等)を休憩施設候補として抽出する可能性もある。そこで、この実施の形態5は、自車が走行する道路の種別を考慮した探索条件を採用して適切な休憩施設候補を探索するものである。
図11は、この発明の実施の形態5に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図11において、実施の形態5に係るナビゲーション装置は、演算部1D、記憶部2およびユーザインタフェース部3を備える。
演算部1Dは、実施の形態5に係る情報提示装置の機能に関する演算処理を行う演算部であり、自車位置検出部11、施設候補探索部12A、施設候補出力判定部13、およびルート探索部14を備える。施設候補探索部12Aは、施設情報およびユーザ情報に加え、自車位置と地図データから判別した自車が走行している道路の道路種別に基づいて休憩施設候補を探索する探索部であり、上記実施の形態1の探索条件に道路種別に関する条件を追加した条件を用いて休憩施設候補を絞り込む。
なお、演算部1Dにおいて、図1と同一またはこれに相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
次に動作について説明する。
まず、自車位置検出部11が、GPS等で検出された位置情報と地図データベース21から読み出した地図データに基づいて、自車位置を検出する。
次に、施設候補探索部12Aが、自車位置検出部11が検出した自車位置を示す情報と地図データベース21から読み出した地図データの道路データ(道路種別を含む)に基づいて、自車が現在走行している道路の種別が、出入口が限定されて出入口以外から出入りできない道路(以降、高速道路とする)であるか、それ以外の出入口の制限がない道路(以降、一般道路とする)であるかを判定する。
ここで、自車の走行道路が高速道路でなく、一般道路である場合は、上記実施の形態1と同様にして休憩施設候補を探索し、ユーザに提示する。ただし、一般道路の探索条件には、高速道路の専用休憩施設を候補から除外する条件を追加しておく。これにより、高速道路の専用休憩施設は、休憩施設候補から除外される。
一方、自車の走行道路が高速道路である場合、施設候補探索部12Aは、まずは、上記実施の形態1と同様に、自車位置検出部11が検出した自車位置を示す情報に基づいて、当該自車位置の地点から自車の所定の距離範囲内または所定の所要時間内に存在する休憩施設候補を休憩施設データベース22から抽出してリスト化する。例えば、自車位置(緯度経度)から所定の距離範囲内または所定の所要時間内の地域の住所範囲を判別し、この住所範囲内の休憩施設候補を抽出する。
次に、施設候補探索部12Aは、上記休憩施設候補リストの中から、下記の(A)〜(C)の条件を含む探索条件のうち、(A)と、(B)または(C)を満たす休憩施設候補に絞り込む。なお、サービスエリア等の高速道路の専用休憩施設については、探索制限、すなわち休憩施設候補リストからの絞り込みの対象外とする。
(A)ユーザの関心が高いことを示す“優先出力条件”(上記実施の形態1で示したもの)を満足する。
(B)自車の走行道路において、自車の現在の走行地点よりも先の当該道路の出口周辺にある施設であること。
(C)自車の走行道路において、自車の現在の走行地点よりも先の当該道路の出口とその次(その先)の出口との間に位置し、当該道路から所定の距離以内に位置する施設であること。
このように、休憩施設候補の探索条件に、自車が走行している道路の道路種別に応じた条件を追加することにより、実際には利用不可能な休憩施設候補が探索結果となることを防止することができる。また、自車が高速道路等を走行中に一般道路に面した施設を単に探索対象から除外するのではなく、上記の(A)〜(C)の条件を設定することにより、例えば、観光施設など、高速道路を走行している場合においても走行地域周辺の情報を、ユーザに提示することが可能である。
以上のように、この実施の形態5によれば、施設候補探索部12Aが、所定の出入り口以外からは出入りできない道路(高速道路等)において、自車位置検出部11により検出された自車の位置情報が示す地点よりも先の出口を含む所定の探索範囲で休憩施設候補を探索する。このようにすることで、高速道路等において、自車が移動できる休憩施設候補を確実に探索することができる。
また、この実施の形態5によれば、施設候補探索部12Aが、所定の出入口以外からは出入りできない道路において、自車位置検出部11により検出された自車の位置情報が示す地点より先の出口と自車の移動方向にあるその次の出口との間の道路区間から所定の距離範囲にある地域を探索範囲として施設候補を探索する。このようにすることで、観光施設など、自車が高速道路を走行している場合においても走行地域周辺の情報を、ユーザに提示することが可能である。
さらに、この実施の形態5によれば、施設候補探索部12Aが、高速道路と一般道路のような異なる道路間で、一方の道路から移動できない他方の道路の周辺にある施設を、当該一方の道路を自車が移動する間には休憩施設候補の探索対象外とする。
高速道路等を走行中の場合は容易に一般道路に移ることができないため、一般道路に面した休憩施設の情報は重要度が低い。同様に一般道路を走行中、高速道路等の専用休憩施設情報は不要となる。そこで、上述のような自車が走行している道路に応じた探索条件を追加することで、高速道路等または一般道路を走行する場合、それぞれ重要度が低い休憩施設の通知を制限できる。
上記実施の形態1〜5では、本発明に係るナビゲーション装置を、車載用のナビゲーション装置に適用した場合を示したが、車載用のみならず、携帯電話端末又は携帯情報端末(PDA;Personal Digital Assistance)に適用してもよい。
また、車両、鉄道、船舶又は航空機等の移動体に、人が携帯して持ち込んで使用されるPND(Portable Navigation Device)等に適用してもよい。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1,1A〜1D 演算部、2,2A,2B 記憶部、3 ユーザインタフェース部、4 外部インタフェース部、5 携帯端末装置、6 車速情報保持装置、7 自車、11 自車位置検出部、12,12A 施設候補探索部、13 施設候補出力判定部、14 ルート探索部、15,15A 行動履歴分析部、16 休憩予定地域探索部、21 地図データベース、22 休憩施設データベース、23 ユーザ情報記憶部、24 施設候補一時記憶部、25 休憩取得間隔記憶部、26,26A 行動履歴記憶部、31 情報出力部、32 情報入力部。

Claims (14)

  1. 移動体に搭載される情報提示装置であって、
    前記移動体の位置情報を検出する位置検出部と、
    施設の位置を少なくとも含む施設情報を記憶する施設データベースと、
    施設に関するユーザの嗜好情報を記憶するユーザ情報記憶部と、
    前記位置検出部が検出した前記移動体の位置情報と前記施設データベースの施設情報を用いて抽出した当該移動体の位置情報が示す地点を含む所定の探索範囲内にある施設候補の中から、前記ユーザ情報記憶部が記憶する前記嗜好情報を基に規定した探索条件を満足する施設候補を探索する探索部と、
    前記位置検出部が前記移動体の位置情報を検出した時点から当該移動体が移動した距離に応じて施設候補の更新要否を判定し、更新要と判定すると前記探索部に施設候補を再探索させる判定部と、
    前記探索部が探索した施設候補を提示する提示部とを備えた情報提示装置。
  2. 前記嗜好情報は、ユーザの嗜好を施設の利用回数で規定する情報であり、
    前記探索部は、前記利用回数が所定の閾値以上であるか否かを探索条件として施設候補を探索することを特徴とする請求項1記載の情報提示装置。
  3. 前記ユーザ情報記憶部は、ユーザによる前記移動体の運転操作の習熟度をユーザの個人情報として記憶し、
    前記施設データベースは、施設における移動体による移動の難易度を施設情報として記憶し、
    前記探索部は、前記移動体による移動の難易度が、前記ユーザによる前記移動体の運転操作の習熟度で対応可能な施設候補を探索することを特徴とする請求項1記載の情報提示装置。
  4. 前記探索部は、前記探索条件における閾値よりも大きい前記利用回数の閾値を優先出力条件として、探索結果の施設候補の中から当該優先出力条件を満たす施設候補を探索し、
    前記提示部は、予め設定された施設候補の提示タイミングによらず、前記優先出力条件を満たす施設候補を直ちに提示することを特徴とする請求項2記載の情報提示装置。
  5. 前記優先出力条件を満たさない施設候補を一時記憶する一時記憶部を備え、
    前記提示部は、予め設定された施設候補の提示タイミングになると、前記一時記憶部に一時記憶された施設候補を提示し、
    前記判定部は、前記位置検出部が前記移動体の位置情報を検出した時点から、当該移動体が移動した距離に応じて、前記一時記憶部に一時記憶された施設候補の更新要否を判定し、更新要と判定すると前記探索部に施設候補を再探索させることを特徴とする請求項4記載の情報提示装置。
  6. 所定の時間間隔を記憶する時間間隔記憶部を備え、
    前記判定部は、前記時間間隔記憶部から読み出した前記所定の時間間隔で規定される時刻に所定時間まで近づくと、前記一時記憶部から読み出した施設候補を前記提示部へ出力し、
    前記提示部は、前記判定部により前記一時記憶部から読み出された施設候補を提示することを特徴とする請求項5記載の情報提示装置。
  7. ユーザに携帯されて、前記移動体とは別個に行動した当該ユーザの行動履歴を記憶する携帯端末装置と通信を行う通信部と、
    前記通信部によって前記携帯端末装置から受信された前記ユーザの行動履歴を記憶する行動履歴記憶部と、
    前記行動履歴記憶部が記憶する行動履歴を分析して当該ユーザの施設に関する嗜好情報を生成し前記ユーザ情報記憶部へ記憶する行動履歴分析部とを備え、
    前記探索部は、前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記行動履歴分析部が生成した嗜好情報を基に探索条件を規定し、前記移動体の位置情報が示す地点を含む所定の探索範囲内にある施設候補の中から、当該探索条件を満足する施設候補を探索することを特徴とする請求項1記載の情報提示装置。
  8. 前記行動履歴分析部は、前記行動履歴記憶部が記憶する行動履歴のうち、所定の期間で得られた行動履歴を分析してユーザの施設に関する嗜好情報を生成し、
    前記探索部は、前記行動履歴分析部が生成した嗜好情報を基に探索条件を規定し、前記移動体の位置情報が示す地点を含む所定の探索範囲内にある施設候補の中から、当該探索条件を満足する施設候補を探索することを特徴とする請求項7記載の情報提示装置。
  9. 前記探索部は、
    前記時間間隔記憶部が記憶する時間間隔、前記位置検出部が検出した前記移動体の位置情報、および当該移動体の移動速度情報に基づいて、前記時間間隔で規定される所定時刻に当該移動体が通過する予定の地点の位置情報を算出し、
    当該地点の位置情報と前記施設データベースの施設情報とを用いて抽出した当該地点を含む所定の探索範囲内にある施設候補の中から、前記ユーザ情報記憶部が記憶する前記嗜好情報を基に規定した探索条件を満足する施設候補を探索し、
    前記探索した施設候補の数が所定数未満である場合に、当該地点を基準として前記探索範囲を広げて施設候補を再探索し、当該再探索した施設候補の数が前記所定数未満である場合には、前記探索条件を緩和して前記所定数以上の施設候補が探索されるまで再探索を繰り返すことを特徴とする請求項6記載の情報提示装置。
  10. 前記探索部は、所定の出入り口以外からは出入りできない道路において、前記位置検出部により検出された前記移動体の位置情報が示す地点より先の出口を含む所定の探索範囲で施設候補を探索することを特徴とする請求項1記載の情報提示装置。
  11. 前記探索部は、所定の出入口以外からは出入りできない道路において、前記位置検出部により検出された前記移動体の位置情報が示す地点より先の出口と当該移動体の移動方向にあるその次の出口との間の道路区間から所定の距離範囲にある地域を探索範囲として、施設候補を探索することを特徴とする請求項10記載の情報提示装置。
  12. 前記探索部は、異なる道路間で、一方の道路から移動できない他方の道路の周辺にある施設を、当該一方の道路を前記移動体が移動する間には前記施設候補の探索対象外とすることを特徴とする請求項10または請求項11記載の情報提示装置。
  13. 前記移動体は、ユーザにより運転される車両であり、
    前記施設は、前記車両に乗車したユーザが休憩をとる休憩施設であることを特徴とする請求項1から請求項12のうちのいずれか1項記載の情報提示装置。
  14. 請求項1から請求項13のうちのいずれか1項記載の情報提示装置と、
    前記情報提示装置が提示した施設候補の選択入力を受け付ける入力部と、
    前記入力部で選択入力が受け付けられた施設候補までのルートを計算するルート探索部とを備えたナビゲーション装置。
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