JPWO2013005442A1 - 駆動装置、光学装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

駆動装置であって、予め定められた方向を軸方向として延在して設けられる第1の軸部材と、前記第1の軸部材に対して前記軸方向に生じる第1の駆動力と、前記第1の軸部材に対して前記軸方向と交差する方向に生じる第2の駆動力とを発生することができる駆動手段とを備える。

Description

本発明は、駆動装置、光学装置および撮像装置に関する。
一対のガイドバーで案内する部材を軸方向に移動させる駆動機構がある(特許文献1参照)。
[特許文献1]特開平07−104166号公報
上記駆動機構は、駆動力を伝達させる目的で、振動波アクチュエータの振動子を駆動対象に対して押し付ける構成となっている。そのため、駆動対象が一方のガイドバーに向かって押し付けられので、駆動対象と当該ガイドバーとはガタ寄せされる。しかしながら、この駆動機構は、他方のガイドバーに対するガタの抑制には寄与しない。
本発明の第一態様として、所定の方向を軸方向として延在して設けられる第1の軸部材と、第1の軸部材に対して軸方向に生じる第1の駆動力と、第1の軸部材に対して軸方向と交差する方向に生じる第2の駆動力とを発生することができる駆動手段とを備える駆動装置が提供される。
本発明の第二態様として、駆動装置と、レンズを保持し、第1の軸部材に結合された保持部材とを備える光学装置が提供される。
本発明の第三態様として、光学装置と、光学装置を通じて入射した像光を撮像する撮像部とを備える撮像装置が提供される。
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これら特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
駆動装置101の模式的斜視図である。 リニアアクチュエータ120の配置を示す模式図である。 リニアアクチュエータ120を単独で示す模式図である。 リニアアクチュエータ120の駆動信号の一例を示すグラフである。 リニアアクチュエータ120の動作を示す模式図である。 リニアアクチュエータ120の作用を示す模式図である。 リニアアクチュエータ120の駆動方法を例示する図である。 位置検出部117の構成、動作を示す図である。 スリット部材118の側面図である。 スリット232の部分拡大図である。 スリット234の部分拡大図である。 位置検出部117の動作を説明するグラフである。 駆動制御部160のブロック図である。 駆動制御部160による駆動方法を例示する図である。 駆動装置の別の実施形態を示す図である。 駆動装置103の模式的断面図である。 一眼レフカメラ100の模式的断面図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、駆動装置101の模式的斜視図である。駆動装置101は、基台110と、基台110上に固定された一対のリニアアクチュエータ120および固定レンズ保持枠140と、基台110に対して移動可能な一対の軸部材132、134とを備える。固定レンズ保持枠140は、光軸Jを有する固定レンズ142を含む光学部品を保持する。軸部材132、134は、光軸Jと平行な軸方向に延在して設けられる。
基台110は、一対の嵌合支持部112と、単一の係合支持部114と、一対のリニアアクチュエータ支持部116とを有する。一対の嵌合支持部112は、一方の軸部材132の断面と相補的な形状の嵌合穴113を有し、軸部材132を光軸Jと平行な方向に摺動可能に支持する。係合支持部114の内周面は、他方の軸部材134の側周面に当接する係合面115(図1における基台110側の面)、係合面119(図1における基台110と反対側の面)を有する。
リニアアクチュエータ支持部116は、それぞれ、リニアアクチュエータ120を支持する。リニアアクチュエータ支持部116に支持された一対のリニアアクチュエータ120は一方の軸部材132を挟む。一対のリニアアクチュエータ120は、それぞれリニアアクチュエータ支持部116に対して固定されているので、リニアアクチュエータ120が動作した場合は、駆動力を伝達された軸部材132が基台110に対して移動する。
軸部材132の一端には、移動レンズ保持枠150が固定される。よって、軸部材132がリニアアクチュエータ120により駆動された場合、移動レンズ保持枠150は軸部材132と共に移動する。
移動レンズ保持枠150には、移動レンズ152が保持される。移動レンズ152は、固定レンズ142と共通の光軸Jを有する。これにより、固定レンズ142および移動レンズ152は光学系を形成する。
移動レンズ保持枠150には、他方の軸部材134の一端も固定される。よって、移動レンズ保持枠150が移動した場合、軸部材134も共に移動する。また、軸部材134は、軸部材132と平行に配置され、光軸Jと直交する面内において上記軸部材132とは異なる位置に配置される。本実施形態では、軸部材134は光軸Jに対して軸部材132と対称な位置付近に配置される。軸部材134の側面は、係合支持部114の係合面115、または115bに当接する。これにより、移動レンズ保持枠150が、一方の軸部材132を回転軸として、回転することが規制される。
位置検出部117は、基台110あるいは係合支持部114に結合されて設けられており、軸部材134と一体に設けられたスリット部材118を用いて、軸部材134の光軸J方向の位置および図1中の上下方向(Z方向)の位置を検出する。位置検出部117およびスリット部材118の構成については、後で詳述する。
図2は、駆動装置101における一対のリニアアクチュエータ120と軸部材132との位置関係を示す模式図である。図2において、括弧書きで示す符号X、Y、Zは、リニアアクチュエータ120に対する視線の方向を表す。
ここで、圧電アクチュエータであるリニアアクチュエータ120は、振動体122、電極124、接触部126および与圧部128をそれぞれ有する。振動体122は、PZT等の圧電材料により形成される。
電極124は、振動体122の表面に複数配される。電極124は振動体122の裏面にも配される。電極124は、振動体122の表面に印刷された金属層により形成され、外部から駆動電圧を印加されて、振動体122に作用させる電界を発生する。
接触部126は、振動体122端面の一部に設けられ、軸部材132に当接する。接触部126は一対設けられる。振動体122が振動した場合は、接触部126も共に振動し、接触部126の変位が駆動力として軸部材132に伝達される。接触部126は、耐磨耗性の高いチタン酸カリウム含有樹脂材料等(例えば、ポチコン(登録商標))により形成される。
軸部材132の基材の硬度は、接触部126の硬度以上であることが好ましい。このことは、駆動時の振動による破壊を防ぐために有効である。また、接触部126の硬度を軸部材132の基材の硬度以下とすることで、外乱による衝撃による吸収能力を高めることができ、軸部材132を保持している状態における耐衝撃性が向上する。
軸部材132の表面は、軸部材132の基材よりも高くすることが好ましい。このことにより、接触部126に対しての摺動による耐摩耗性を高めることができる。以上のことから、たとえば、軸部材132の基材をステンレス鋼であるSUS304とし、その表面を窒化処理して表面に硬い膜を形成することが考えられる。
与圧部128は弾性を有し、図1に示したリニアアクチュエータ支持部116と振動体122との間に圧縮された状態で介在する。これにより、振動体122が付勢され、接触部126が軸部材132に押し付けられる。また、与圧部128は、振動体122の長手方向中央付近で振動体122に当接する。
なお、リニアアクチュエータ120は、各々が電極124を備えた薄板状の振動体122を積層して形成してもよい。これにより、比較的低電圧で効率よく振動体122を振動させることができる。
上記のような一対のリニアアクチュエータ120は、軸部材132を挟んで互いに平行に配される。また、一対のリニアアクチュエータ120は、図1に示したY−Z平面においてY軸に対して傾く。このため、一対のリニアアクチュエータ120のそれぞれが発生する駆動力は、軸部材132の軸方向の成分と、軸部材132の周方向の成分とを含む。
言い換えると、一対のリニアアクチュエータ120の駆動力の発生方向が図1のY軸(軸部材132の軸方向)に対して傾くように、一対のリニアアクチュエータ120が配置されていることになる。この傾き角度は、5°〜10°であることが好ましい。そして、一対のリニアアクチュエータ120のそれぞれの駆動力の発生方向が互いに平行となるように、一対のリニアアクチュエータ120が配置されている。
図3は、単一のリニアアクチュエータ120を単独で示す模式図である。ここで、リニアアクチュエータ120が、軸部材132に対して平行に配されているものとする。
図示のように、電極124は、振動体122の表面を、軸部材132の軸方向および軸方向に直交する方向にそれぞれ2分割して形成される。よって、電極124は、振動体122の表面に2対形成される。
電極124に対しては、振動体122の対角線方向に配された一対の電極124に対して共通の駆動電圧が印加される。よって、4つの電極124を有するリニアアクチュエータ120に対しては、A相およびB相の2相の駆動電圧が印加される。
図4は、リニアアクチュエータ120の駆動信号の一例を示すグラフである。図示のように、駆動電極124に印加されるA相およびB相の駆動電圧は、互いに位相が90°ずれた正弦波状の信号波形を有する。
これにより、A相の駆動電圧を印加された電極124が配された領域と、B相の駆動電圧を印加された領域とにおいては、圧電材料により形成された振動体122が互いに異なるタイミングで伸縮する。以降の説明においては、振動体122においてA相信号を印加される領域をA相領域、振動体122においてB相信号を印加される領域をB相領域とそれぞれ記載する。
図5は、図4に示した駆動電圧を印加されたリニアアクチュエータ120の単一の動作を示す模式図である。図中の丸付き数字は、図4に示した丸付き数字と対応する。図中には、接触部126が軸部材132に接する接触点Cも示す。
タイミング1(丸付き数字1により示す)においては、A相信号の電圧は零であり、B相信号の電圧を負の電圧を有する。よって、振動体122においては、A相領域が伸縮せず、B相領域が収縮する。このため、振動体122は、それぞれB相領域を内側にして屈曲する。振動体122が上記のように変形した場合は接触部126における接触点Cも変位する。
次に、タイミング2(丸付き数字2により示す)においては、A相信号は正の電圧を有し、B相信号の電圧は零になる。よって、振動体122においては、A相領域が伸長し、B相領域は伸縮しない。このため、振動体122は、B相領域を内側にして屈曲するが、振動体122全体もタイミング1の状態に比較すると伸長している。接触部126における接触点Cも、振動体122の変形に伴って変位する。
続いて、A相信号およびB相信号がいずれも正の電圧を有し、振動体122全体が屈曲することなく伸長する期間Lを経て、タイミング3(丸付き数字3により示す)が到来する。この期間Lにおいても、振動体122の伸長に伴って接触点Cは変位する。
次に、タイミング3においては、A相信号の電圧は零となり、B相信号は正の電圧を有する。よって、振動体122においては、A相領域が伸縮せず、B相領域が伸長する。このため、振動体122は、A相領域を内側にして屈曲するが、振動体122全体もタイミング1の状態に比較すると伸長している。ただし、期間Lにおける振動体122よりは収縮している。接触点Cは振動体122の変形に伴って変位する。
続くタイミング4(丸付き数字4により示す)においては、A相信号は負の電圧を有し、B相信号の電圧は零となる。よって、振動体122においては、A相領域が収縮し、B相領域は伸縮しない。このため、振動体122は、A相領域を内側にして屈曲する。また、振動体122全体の長さは、タイミング3における振動体122よりも短くなっている。接触点Cは振動体122の変形に伴って変位する。
続いて、A相信号およびB相信号がいずれも負の電圧を有し、振動体122全体が屈曲することなく収縮する期間Sを経て、A相信号およびB相信号は、再びタイミング1と同じ状態になる。振動体122は、A相およびB相の周期的な駆動信号を供給されることにより、タイミング1〜4の状態を繰り返す。
図6は、リニアアクチュエータ120の作用を示す模式図である。図中の丸付き数字は、図4および図5に示した丸付き数字と対応する。
図示のように、タイミング1からタイミング4までの一連の動作により、接触点Cは楕円状の軌跡を描く運動を生じる。よって、接触点Cにおいて接触部126に接触する軸部材132には、タイミング3からタイミング4までの期間に接触部126から駆動力が作用する。
ただし、図1および図2を参照して既に説明した通り、駆動装置101において、リニアアクチュエータ120は、軸部材132の軸方向に対して傾きを有する。このため、一対のリニアアクチュエータ120の各々は、下記の式1に示すように、軸部材132を長手方向に並進させる軸方向推力F(N)と、軸部材132を長手方向の回転軸の回りに回転させる軸回転トルクT(Nm)とを同時に発生する。
Figure 2013005442
ただし、上記式1において、「ψ」は、リニアアクチュエータ120の駆動力と軸部材132との傾き(単位はrad)を、「μ」は、接触部126と軸部材132表面との間の動摩擦係数(無単位)、「F」は、与圧部128による与圧力(単位はN)、「d」は、軸部材132の直径(単位はmm)をそれぞれ示す。
上記式1において、各右辺の符号は、リニアアクチュエータ120に印加するA相およびB相の駆動信号の位相が180°ずれた場合、即ち駆動信号の正負が反転した場合に反転する。よって、一対のリニアアクチュエータ120が発生する軸方向推力Fおよび軸回転トルクTは、各々個別に反転させることができる。
図7は、リニアアクチュエータ120の駆動方法の一部を例示する図であり、上記のように駆動信号の符号を変化させた場合に変化する軸部材132の運動を示す。一対のリニアアクチュエータ120について、それぞれの軸方向推力Fg1、Fg2と軸回転トルクTg1、Tg1とを区別して表した場合、図示のように、一対のリニアアクチュエータ120に個別の駆動信号を供給して、駆動方向を変化させることにより、軸部材132をいずれかの方向に並進または回転させることができる。
即ち、一対のリニアアクチュエータ120が互いに同じ方向の軸方向推力Fg1、Fg2を発生する場合、一対のリニアアクチュエータ120の軸方向推力Fg1、Fg2の合計により駆動されて軸部材132は並進する。また、一対のリニアアクチュエータ120が互いに反対方向の軸方向推力Fg1、Fg2を発生する場合は、軸部材132に作用する軸方向推力Fg1、Fg2が打ち消し合うので軸部材132は並進しない。
同様に、一対のリニアアクチュエータ120が互いに同じ方向の軸回転トルクTg1、Tg2を発生する場合、一対のリニアアクチュエータ120の軸方向推力Tg1、Tg2の合計により駆動されて軸部材132は回転する。また、一対のリニアアクチュエータ120が互いに反対方向の軸回転トルクTg1、Tg2を発生する場合は、軸部材132に作用する軸回転トルクTg1、Tg2が打ち消し合うので軸部材132は回転しない。
このように、駆動装置101は、一対のリニアアクチュエータ120を備えることにより、軸部材132を軸方向に並進させることも、軸部材132を回転させることもできる。よって、図1に示した駆動装置101において、軸部材132を軸方向に並進駆動することにより、移動レンズ152を光軸J方向に並進させることができる。また、軸部材132を回転駆動することにより、他方の軸部材134を係合面115あるいは115bに押し付けてガタ寄せをすることができる。
ここで、軸部材134と係合支持部114との間にはガタが存在する。たとえば、軸部材134が係合面115に接触しているときは、係合面119には接触していない状態となる。つまり、ガタがあることにより、軸部材134は、係合面115と係合面119との間の空間での位置が変化し得る。
移動レンズ152が停止したときに、軸部材134はガタの範囲内でどの位置にあるかによって、光軸Jと垂直な面内における移動レンズ152の位置も変化してしまう。したがって、ガタは光学性能に影響を与える。
なお、軸部材134と係合支持部114との間のガタとしては、図1中のX方向のガタ(上記のガタと交差する方向のガタ)も存在し得る。しかしながら、軸部材132を一対のリニアアクチュエータ120によってX方向から挟み込んでいるので、X方向のガタ取りがなされている。また、軸部材132に対して傾いて当接した単一のリニアアクチュエータ120により、軸部材132に回転運動と並進運動とを同時に生じさせてガタ寄せする構造にすることもできる。
図7に示した制御方法では、一対のリニアアクチュエータ120に対して印加する駆動信号において、A相信号およびB相信号の位相差が互いに等しく、一対のリニアアクチュエータ120が発生する軸方向推力Fg1、Fg2および軸回転トルクTg1、Tg1が互いに等しいことを前提としている。しかしながら、リニアアクチュエータ120の各々においてA相信号およびB相信号の位相差を変化させた場合、リニアアクチュエータ120が生じる軸方向推力Fg1、Fg2および軸回転トルクTg1、Tg1は変化する。
ここで、一対のリニアアクチュエータ120の接触部126が軸部材132に接触している間の速度をそれぞれν、νとする。リニアアクチュエータ120は、軸部材132に対して角度ψ(rad)傾いているので、リニアアクチュエータ120から軸部材132に対して与えられる軸方向の速度νg1、νg2と、周方向の角速度ωg1、ωg2は、下記の式2のように表すことができる。
Figure 2013005442
一対のリニアアクチュエータ120以外に、軸部材132作用する力はないものとすると、リニアアクチュエータ120の各々の仕事量は相互につり合いを持たなければならない。よって、上記の式2から、下記の式3を導くことができる。
Figure 2013005442
ただし、上記式3において、「V」は一対のリニアアクチュエータ120から駆動される軸部材132の軸方向速度、「ω」は一対のリニアアクチュエータ120から駆動される軸部材132の軸方向角速度をそれぞれ示す。
ここで、同摩擦係数μg1、μg2、与圧力FC1、FC2および傾きψ、ψ、がそれぞれ下記の式4のように等しいと仮定する。
Figure 2013005442
これにより、上記式3から、下記の式5を導くことができる。
Figure 2013005442
上記式5から、速度ν、νを制御することにより、一対のリニアアクチュエータ120から駆動される軸部材132の軸方向速度Vおよび角速度ωを制御できることが判る。リニアアクチュエータ120における接触部126の速度νは、図6に示した接触点Cの楕円運動のX方向の振幅Aと駆動周波数fとに比例する。即ち、駆動周波数を一定にした場合は、振幅Aを変化させることにより、接触部の速度νを変化させることができる。
ここで、再び図4および図5を参照すると、B相信号のA相信号に対する位相差を、図示の90°から増加させると、接触点Cの楕円運動における図中縦の振幅Aが増加し、図中水平方向の振幅Aが減少する。また、B相信号のA相信号に対する位相差を、図示の90°から増加させると、接触点Cの楕円運動における図中縦の振幅Aが減少し、図中水平方向の振幅Aが増加する。
図8から図12までは、図1で示した位置検出部117の構成および機能を示す図である。図8は、位置検出部117を、軸部材の軸方向から見た図であり、位置検出部117には、受光センサ221、222、223、224、発光部225が設けられている。
そして、軸部材134には、スリット部材118が設けられている。発光部225は、スリット部材118に対して、受光センサ221、222、223、224とは反対の側に設けられている。
図9は、スリット部材118を図8のX方向から見た図であり、平板状のスリット部材118には、軸部材134の軸方向(Y方向)に沿って等間隔に互いに平行に形成された複数のスリット232と、軸部材134の軸方向と交差する方向(Z方向、スリット232と交差する方向)に沿って等間隔に互いに平行に形成された複数のスリット234とが形成されている。
以上のような構成により、発光部225から射出された光のうち、スリット部材のスリット232を通過した光が一対の受光センサ221、222により受光される。また、発光部225から射出された光のうち、スリット234を通過した光が一対の受光センサ223、224により受光される。
図10は、スリット232に対する受光センサ221、222の配置位置を示す図である。図10に示すように、一方の受光センサ221が一本のスリットからの光を受光面全面で受光する位置となるとき、他方の受光センサ222が隣接するスリットからの光を受光面の一部が受光する位置となるように、受光センサ221、222が配置される。
同様に、図11は、スリット234に対する受光センサ223、224の配置位置を示す図である。図11に示すように、一方の受光センサ223が一本のスリットからの光を受光面全面で受光する位置となるとき、他方の受光センサ224が隣接するスリットを通過した光を受光面の一部で受光する位置に、受光センサ223、224が配される。それぞれの受光センサ221、222、223、224は、受光面で受光した光量に応じた電気信号が出力される。
図12は、スリット部材118の移動に伴うそれぞれの受光センサからの出力信号の変化を示す図である。すなわち、スリット部材118が軸部材134の軸方向と垂直な方向(Z方向)に移動した場合の受光センサ221、222からの出力信号の変化、および、スリット部材118が軸部材134の軸方向(Y方向)に移動した場合の受光センサ223、224からの出力信号の変化を示す図である。
図12に示す一対の受光センサのそれぞれの出力信号は、スリット部材118の移動に伴い正弦波状に変化するが、それぞれの出力信号の位相がずれている。これは、一対の受光センサが図10、図11に示した位置関係に配置されているからである。
図12に示す2つ信号波形のある時点でのレベルの違いにより、スリット部材118(すなわち軸部材134)の位置(軸方向、および軸方向と垂直な方向)を認識できる。また、信号波形のレベルの時間的変化により、スリット部材118(すなわち軸部材134)の移動量(軸方向、および軸方向と垂直な方向)を認識できる。
上記の位置検出部117は、後述するレンズ側制御部250と接続されている。これにより、レンズ側制御部250は、受光センサからの信号により、軸部材134の位置、移動量を認識できる。なお、スリット部材118を用いた形態を例にあげて説明したが、スリット部材118に換えて反射型のリニアースケール等を用いて位置検出部117を形成することもできる。また、軸部材132にロータリースケールを設けて軸部材132の回転位置を検出することもできる。更に、周期的に磁化した磁気スケールと磁気センサを用いる等、光学センサ以外のセンサにより位置検出部117を形成することもできる。
図13は、上記のような制御を実行しつつリニアアクチュエータ120に駆動電圧を供給する駆動制御部160のブロック図である。駆動制御部160は、駆動信号発生部161、駆動電圧発生部162、163、位相差信号制御部164、スイッチ制御部165およびスイッチ部166を有する。駆動制御部160は、図1の駆動装置101の近傍に設けられている。また、駆動制御部160は、レンズ側制御部250によって動作の制御がなされる。
移動レンズ152を駆動する場合(合焦時、変倍時等)にレンズ側制御部250から、駆動信号発生部161、位相差信号制御部164、スイッチ制御部165に対して指令信号が出される。それによって、駆動制御部160は、以下のような動作を行う。
駆動信号発生部161は、振幅が一定の正弦波を発生して、駆動装置101に供給する駆動信号の駆動周波数を決定する。駆動電圧発生部162、163は、駆動信号発生部161から供給される駆動信号に応じて変化する駆動電圧をそれぞれ発生する。
一方の駆動電圧発生部162は、駆動信号発生部161から供給された駆動信号と同位相で変化する駆動電圧を発生する。他方の駆動電圧発生部163は、位相差信号制御部164から供給される位相差信号が示す位相差Δθの多寡に応じて、駆動信号に対して変化する位相差Δθを有する駆動電圧を発生する。位相差信号制御部164は、−π/2からπ/2までの間の位相差信号Δθを発生する。よって、駆動電圧発生部162、163が出力する駆動電圧は、−π/2からπ/2の範囲で位相差を有する。
駆動電圧発生部162、163が出力する駆動電圧は、A相駆動電圧およびB相駆動電圧としてリニアアクチュエータ120に印加される。ここで、一方のリニアアクチュエータ120の電極M、Nには、一方の駆動電圧発生部162から出力された駆動電圧が直接に印加される。他方のリニアアクチュエータ120の電極P、Qには、スイッチ部166を介して駆動電圧が印加される。
スイッチ部166は、スイッチ制御部165から切替信号を受けて、A相駆動電圧およびB相駆動電圧が、他方のリニアアクチュエータ120の電極P、Qのいずれに印加されるかを切り替える。これにより、他方のリニアアクチュエータ120に印加される駆動電圧は、一方のリニアアクチュエータ120の電極M、Nに印加される駆動電圧に対して、同相または逆相となる。
このように、駆動制御部160は、一対のリニアアクチュエータ120に対して共通な駆動信号を発生する駆動信号発生部161を備える。よって、複数のリニアアクチュエータ120を駆動するにも関わらず、回路規模が小さく、駆動装置101の小型化に寄与する。
また、駆動制御部160は、駆動信号発生部161を制御することにより駆動周波数を決定できる。更に、駆動制御部160は、位相差信号制御部164を制御することにより、A相駆動信号およびB相駆動信号の位相差を変化させることができる。また更に、駆動制御部160は、スイッチ制御部165を制御することにより、一対のリニアアクチュエータ120を同相または逆相で駆動できる。
図14は、駆動制御部160によるリニアアクチュエータ120の駆動方法を例示する図である。図示のように、駆動制御部160において位相差信号制御部164が発生する位相差信号Δの値が正の場合と負の場合とで、軸部材132には異なる運動が生じる。また、駆動制御部160においてスイッチ部166がa側に投入されている場合とb側に投入されている場合とで、軸部材132には異なる運動が生じる。
よって、これらを組み合わせることにより、駆動装置101において、軸部材132に双方向の並進運動と、双方向の回転運動とを生じさせることができる。更に、位相差信号を零からπ/2または−π/2から零の範囲で変化させることにより、軸部材132の運動速度を変化させることができる。なお、スイッチ部166の状態に応じて、軸部材132には図7に示した通りの運動が生じる。
このように、駆動装置101においては、一対のリニアアクチュエータ120の各々におけるA相信号およびB相信号の位相差を変化させることにより、接触部126の振幅A、Aを変化させることができる。更に、接触部126の振幅の変化によりリニアアクチュエータ120による速度νg1、νg2を変化させて、軸部材132の軸方向並進速度νまたは回転の角速度ωを変化させることができる。
これは、一対のリニアアクチュエータ120の仕事量の差分に応じて軸部材132が駆動されることを意味する。また、駆動装置101では、一対のリニアアクチュエータ120が互いに平行に配されている。よって、回転方向の如何に関わらず、同じように駆動力が生じるので制御が容易になる。ただし、一対のリニアアクチュエータ120が、軸部材に対して互いに異なる傾きを有する場合であっても、一対のリニアアクチュエータ120の仕事量の差分に応じて軸部材132が駆動されることに変わりはない。
なお、上記の例では、固定されたリニアアクチュエータ120が軸部材132を駆動して、軸部材132に対して固定された移動レンズ保持枠150を移動させる構造を有する。しかしながら、固定された軸部材132、134に対して、リニアアクチュエータ120を搭載した移動レンズ保持枠150が移動する構造としても差し支えない。
また、上記の例では、リニアアクチュエータ120として圧電アクチュエータを用いた。しかしながら、リニアアクチュエータ120が圧電アクチュエータに限られるわけではなく、電磁力等を用いた他の型式のリニアアクチュエータを用いてもよい。
更に、上記の例では、一対のリニアアクチュエータ120が、軸部材132を挟んで対向する位置に配されていた。しかしながら、一対のリニアアクチュエータ120は、軸部材132の少なくとも一部を挟むように配されていればよい。
以下、リニアアクチュエータ120による移動レンズ152の駆動制御について説明する。リニアアクチュエータ120による駆動制御に関して、以下に4通りの方式を説明する。
いずれの駆動制御方式の場合でも、リニアアクチュエータ120は、駆動電圧が印加されていないときは動作せず、自己位置保持機能により軸部材132に対して付勢した状態が保たれる。そのため、衝撃等の外乱がなければ、軸部材134は軸方向に移動することはなく、軸方向周りに回転することもなく、固定された状態となる。
そして、レンズ側制御部250は、移動レンズ152の駆動を開始する場合に、駆動信号発生部161、位相差信号制御部164、スイッチ制御部165に指令信号を出力する。
(1)第1の駆動制御方式
まず、レンズ側制御部250は、軸部材132を軸方向に駆動する駆動力の制御を行う。駆動信号発生部161に駆動信号を発生させ、位相差信号制御部164に、駆動方向に応じて、例えば90°(あるいは−90°)の位相差信号を発生させる。そして、スイッチ制御部165にスイッチ部166をa側にする制御をさせる。この結果軸部材132は軸方向に駆動され、軸部材134も軸方向に移動する。
レンズ側制御部250は、位置検出部117からの信号を入力し、受光センサ223、224からの信号に基づき、軸部材134の軸方向の移動距離をモニタする。そして、目標位置までの移動が完了したことが検出されたら、駆動信号発生部161に対して駆動信号の発生を止める指令信号を出力する。
次にレンズ側制御部250は、位置検出部117の受光センサ221、222からの信号に基づき、軸部材134の軸方向と垂直な方向(Z方向)の位置を検出する。レンズ側制御部250には、予め、軸部材134が係合面115と接する場合の位置、115bと接する場合の位置が記憶されている。
次にレンズ側制御部250は、軸部材132を回転駆動する駆動力の制御を行う。駆動信号発生部161に駆動信号を発生させ、位相差信号制御部164に、駆動方向に応じて、例えば90°(あるいは−90°)の位相差信号を発生させる。そして、スイッチ制御部165にスイッチ部166をb側にする制御をさせる。ここでは、軸部材134を係合面115に接触させて、ガタ寄せをする。
上記の制御を行うことで、軸部材132が軸周りに回転をする。その結果、軸部材134が軸方向と交差する方向、例えば垂直方向に移動する。レンズ側制御部250は、位置検出部117の位置検出部117の受光センサ221、222からの信号に基づき、軸部材134の軸方向との垂直方向の位置をモニタする。そして、予め記憶された軸部材134と係合面115とが接触する位置まで移動したことが検出されたら、駆動信号発生部161に対して駆動信号の発生を止める指令信号を出力する。
以上のようにして、軸部材132を軸方向駆動、回転駆動をさせることにより、移動レンズ152を予め定められた光軸方向位置まで移動させ、軸部材134のガタ寄せを行うことができる。このように、レンズ側制御部250は、軸方向に駆動する駆動力と回転駆動させる駆動力とを択一的に発生させてもよい。
なお、上記の駆動制御では、軸部材134を係合面115に接触させる制御をすることとした。その理由は、係合面115に接触させてガタ寄せを行ったときに、ガタ寄せを行わないときと比べて、光学系の性能が良くなるように調整されているからである。
係合面119に接触させる方が光学系の性能がよくなるのであれば、係合面119に接触させる制御をすればよい。ここでの、光学系の性能とは、レンズユニットあるいはレンズ鏡筒を構成するすべて、あるいは一部の光学系の光学性能を意味している。
また、上記の駆動制御では、軸部材132の軸方向駆動を開始するときの、軸部材134の軸方向と垂直方向の位置は考慮していない。軸部材134が係合面115(または119)に接触した状態で移動することが、摩耗等の問題を起こす可能性がある場合は、軸方向駆動前に、回転駆動を行い、位置検出部117の受光センサ221、222からの信号に基づいて、軸部材134が係合面115、119に接触しない位置まで移動させてから、軸方向の移動を開始してもよい。
(2)第2の駆動制御方式
前述の第1の駆動制御方式では、軸部材132を軸方向の目標位置まで軸方向に移動させて移動を停止した後、軸部材132を回転駆動させて、軸部材134を係合面115に接触させることにより、軸部材134のガタ寄せを行うこととした。
第2の駆動制御方式においては、軸部材132を軸方向の目標位置まで移動させる間に、軸方向への駆動と回転方向への駆動を繰り返し行う。すなわち、移動の途中でガタ寄せを行いながら、軸部材132を軸方向の目標位置まで移動させる。このように、レンズ側制御部250は、軸方向に駆動する駆動力と回転駆動させる駆動力とを同時に発生させてもよい。
まず、第1の駆動制御方式の場合と同様に、レンズ側制御部250は、軸部材132を軸方向に駆動する制御を開始する。すなわち、駆動信号発生部161に駆動信号を発生させ、位相差信号制御部164に位相差信号を発生させ、スイッチ制御部165にスイッチ部166をa側にする制御させる。
そして、位置検出部117の受光センサ223、224からの信号により、軸部材132が軸方向に予め決められた所定距離だけ移動したことが検出されたら、レンズ側制御部250は、軸部材132の軸方向の駆動を停止する。すなわち、駆動信号発生部161に対して駆動信号の発生をやめる指令信号を出力する。
次に、レンズ側制御部250は、第1の駆動制御方式の場合と同様に、軸部材132を回転駆動させ、軸部材134を係合面115の接触させ、ガタ寄せを行う。すなわち、駆動信号発生部161に駆動信号を発生させ、スイッチ制御部165にスイッチ部166をb側にする制御を行う。位置検出部117の受光センサ221、222からの信号に基づき、軸部材134と係合面115とが接触する位置まで軸部材132を回転駆動させたら、駆動信号発生部161からの駆動信号の発生を止め、回転駆動を止める。
以上のような軸方向駆動、回転駆動を繰り返し、軸方向の移動距離が目標位置までの距離に達したら、軸方向駆動を止め、最後にもう一度回転駆動を行い、ガタ寄せを行う。
(3)第3の駆動制御方式
前述のように、第1の駆動制御方式、第2の駆動制御方式は、軸部材132に対して、軸方向の駆動をした後、その駆動を停止させてから、軸部材132に対して回転駆動を行うことにより、軸部材134と係合支持部114とのガタ寄せを行う方式である。
これに対して、第3の駆動制御方式は、軸方向の駆動を行いながら、ガタ寄せも同時に行う方式である。図7で説明したように、図7(上記第1の駆動制御方式、第2の駆動制御方式も同様)では、一対のリニアアクチュエータ120に対して印加する駆動信号のA相信号、B相信号の位相差が互いに等しいことを前提にしている。
この場合、一対のリニアアクチュエータ120が発生する軸方向推力が互いに等しく、軸回転トルクも互いに等しい。したがって、図13において、スイッチ部166をa側にした場合は、一対のリニアアクチュエータ120の軸方向の推力が同方向に等しく発生し、軸回転トルクは逆方向に等しく発生する。このため、軸方向トルクは打ち消し合い、軸部材132は回転方向には駆動されず、軸方向だけに駆動される。
しかしながら、一対のリニアアクチュエータ120に対する駆動信号のA相信号、B相信号の位相差を互いに異ならせる(例えば、60°と120°等)ことにより、軸回転トルクを互いに異ならせることができる。こうすることにより、逆方向に発生する軸方向トルクは相殺されず、軸部材132は回転方向に駆動されることになる。この場合、一対のリニアアクチュエータ120の軸方向の推力は、互いに異なるが、同じ方向に発生するため、軸部材132は、軸方向に駆動される。したがって、軸部材132を回転させながら軸方向に駆動することができる。
第3の駆動制御方式では、上記のような制御をすることにより、軸部材132を回転させながら軸方向に駆動する。そして、軸部材132を軸方向に移動させている間、同時に発生する回転駆動により、軸部材134を係合面115に付勢し続けることができる。すなわち、軸部材132を軸方向に駆動しながら、軸部材134のガタ寄せを行うことができる。
第3の駆動制御方式では、図13の駆動電圧発生部163は、それぞれのリニアアクチュエータに出力する駆動電圧の位相を異ならせて出力する構成とする。例えば、それぞれのリニアアクチュエータに出力する駆動電圧の位相を、駆動電圧発生部162から出力される駆動電圧と比べて60°の位相差の駆動電圧と120°の位相差の駆動電圧とすればよい。
レンズ側制御部250は、軸部材132を軸方向に駆動する制御を開始する。すなわち、駆動信号発生部161に駆動信号を発生させ、位相差信号制御部164に位相差信号を発生させ、駆動電圧発生部163が上記のような動作をするように制御する。さらに、スイッチ制御部165にスイッチ部166をa側にする制御させる。
軸部材132は、軸方向に駆動され、同時に回転方向にも駆動される。回転方向に駆動されると、軸部材134は係合面115方向に付勢される。軸部材134が係合面115に接触すると、軸部材132は、それ以上回転することはできなくなるが、回転方向の付勢力は発生し続ける。
そして、位置検出部117の受光センサ223、224からの信号により、軸部材132が軸方向に予め決められた所定距離だけ移動したことが検出されたら、レンズ側制御部250は、軸部材132の駆動を停止する。すなわち、駆動信号発生部161に対して駆動信号の発生をやめる指令信号を出力する。
そして、軸部材132の軸方向の駆動は停止されるが、軸部材132の駆動中、軸部材134は、係合面115に付勢された状態であったので、その状態は停止されてからも維持される。したがって、停止されたときに軸部材134のガタ寄せがなされている。
(4)第4の駆動制御方式
以上の3つの駆動制御方式では、軸部材132を軸方向の移動が終了したとき、すなわち、移動レンズ152の光軸方向の移動が終了したときに、軸部材134のガタ寄せがなされている状態にする制御を行なっている。これは、前述のように、ガタ寄せをしたときに光学系の性能が良くなるように調整がなされていることを前提としているからである。
しかしながら、本実施形態では、位置検出部117により軸部材134の位置を検出しながら一対のリニアアクチュエータ120を駆動することにより、軸部材134の軸方向と垂直な方向(図1におけるZ軸方向)の位置を制御することができる。すなわち、移動レンズ152の光軸Jと直交する方向(図1におけるZ軸方向)の位置を可動範囲内において、任意に設定することができる。
第4の駆動制御方式では、予め光学系の調整時に、移動レンズ152の光軸J方向の位置ごとに、移動レンズ152の可動範囲内で光学系の性能が最良となる光軸Jと直交する方向(図1におけるZ軸方向)の位置を調べ、それに対応する軸部材134の位置を記憶しておく。これらの位置データはレンズ側制御部250の記憶しておけばよい。
移動レンズ152の可動範囲内で光学系の性能が最良となる位置は、図1のような2つの移動レンズ152および固定レンズ142について考えた場合、一般には、2つのレンズの光軸が一致する位置またはそれに近い位置である。
なお、図1の駆動装置101を含むレンズユニットは2つのレンズしか記載されていないが、実際にレンズ鏡筒にこのレンズユニットが組み込まれる場合は、レンズ鏡筒内に他のレンズも設けられる。したがって、それらの他のレンズも含めた光学系全体での性能が最良となる位置を記憶することになる。
また、変倍光学系の場合は、変倍時に移動レンズ152以外のレンズの光軸方向位置が変化する。したがって、変倍時の各焦点距離ごとに、移動レンズ152の光軸方向位置ごとの最良のZ方向位置を記憶しておいてもよい。
第4の駆動制御方式における動作としては以下のようになる。軸部材132を軸方向に駆動して停止させるまでの動作は、第1の駆動制御方式と同様である。第2の駆動方式、第3の駆動制御方式と同様としてもよいが、本方式ではガタ寄せをする必要はないので、第1の駆動方式の方が効率がよい。
次にレンズ側制御部250は、位置検出部117の受光センサ221、222からの信号に基づき、軸部材134の軸方向と垂直な方向の位置を検出する。そして、現在の軸方向位置における予め記憶された軸部材の軸方向と垂直方向の位置を読み出す。
そして、レンズ側制御部250は、軸部材132を回転駆動する制御を行う。駆動信号発生部161に駆動信号を発生させ、位相差信号制御部164に、駆動方向に応じて、例えば90°(あるいは−90°)の位相差信号を発生させる。そして、スイッチ制御部165にスイッチ部166をb側にする制御をさせる。
上記の制御を行うことで、軸部材132が軸周りに回転をする。その結果、軸部材134が軸方向と垂直方向に移動する。レンズ側制御部250は、位置検出部117の位置検出部117の受光センサ221、222からの信号に基づき、軸部材134の軸方向との垂直方向の位置をモニタする。そして、予め記憶された位置まで移動したことが検出されたら、駆動信号発生部161に対して駆動信号の発生を止める指令信号を出力する。
以上説明したような4通りの駆動制御方式のいずれかを用いて一対のリニアアクチュエータ120の駆動制御を行うことにより、移動レンズ152の光軸J方向の移動と、軸部材134のガタ寄せとを行うことができる。
図15は、他の実施形態に係る駆動装置102を示す図である。図15において、図1と同一部材は同一符号を付してある。この実施形態の駆動装置102と図1の実施形態の駆動装置101との違いは、図15の係合支持部214は、片側が開放されていることである。そのため、軸部材132を図中時計回りに回転駆動させることにより、軸部材132を回転軸として、移動レンズ152を光軸Jから退避させて、固定レンズ142を含む光学系の特性を変化させることができる。
なお、ガタ寄せに関しては、図1の実施形態で説明したのと同様に、第1〜第3の駆動制御方式により、軸部材134を係合面115に接触させることができるので、軸部材134のガタ寄せを行うことができる。
図16は、駆動装置103の模式的断面図である。駆動装置101と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
駆動装置103は、軸部材132と、軸部材132に対して移動する移動子とを含む。移動子は、一対のリニアアクチュエータ120に加えて、摺動部材170、付勢部材180およびフレキシブル基板190を有する。
一対のリニアアクチュエータ120単独の構造は、駆動装置101と等しい。即ち、リニアアクチュエータ120の各々は、振動体122、電極124、接触部126および与圧部128をそれぞれ有する。リニアアクチュエータ120の各々において、接触部126が軸部材132に当接する。
ここで、リニアアクチュエータ120の各々は、軸部材132の軸方向に対して傾斜すると共に、リニアアクチュエータ120相互にも傾きを有する。このため、一対のリニアアクチュエータ120の接触部126は、互いに対向してはいるものの、軸部材132を挟んではいない。
断面においてリニアアクチュエータ120から開放されている軸部材132の下面には、摺動部材170が当接する。摺動部材170は、軸部材132に対する摺動抵抗が小さな材料、例えば、ポリアセタール樹脂、フッ素樹脂等により形成される。よって、軸部材132が摺動部材170に対して摺動する場合も、大きな摺動抵抗は生じない。
付勢部材180は弾性材料により形成され、一対のリニアアクチュエータ120および付勢部材180を外側から包囲して、これらの部材を軸部材132に向かって押し付ける。よって、軸部材132は、一対のリニアアクチュエータ120の間から逃げることはない。
更に、フレキシブル基板190は、与圧部128の周囲でリニアアクチュエータ120の電極124に結合される。これにより、フレキシブル基板190を通じて、電極124に駆動電圧を印加できる。このような構造を有する駆動装置103は、簡単な構造でありながら、駆動装置101と同様に、軸部材132に対して軸方向の並進運動と、軸部材132を回転軸とする回転運動とを発生させることができる。
なお、上記の例では、リニアアクチュエータ120が軸部材132の軸方向に傾いた上に、リニアアクチュエータ120相互にも傾いた形態について例示した。しかしながら、図1および図2に示したように、一対のリニアアクチュエータ120が互いに平行に対向している場合であっても、摺動部材170を省いて、付勢部材180によりリニアアクチュエータ120を軸部材132に押し付ける構造を形成することができる。
図17は、一眼レフカメラ100の模式的断面図である。一眼レフカメラ100は、レンズユニットである交換レンズ200およびカメラボディ300を含む。
交換レンズ200は、固定レンズ142、移動レンズ152、固定筒210、レンズ側制御部250およびレンズ側マウント部260を有する。固定筒210の一端には、レンズ側マウント部260が設けられる。レンズ側マウント部260は、カメラボディ300のボディ側マウント部360と嵌合して、交換レンズ200をカメラボディ300に結合する。
レンズ側マウント部260およびボディ側マウント部360の結合は特定の操作により解除できる。よって、同じ規格のレンズ側マウント部260を有する他の交換レンズ200をカメラボディ300に装着できる。
固定レンズ142および移動レンズ152は、他の光学部品と共に、固定筒210の内側において光軸Jに沿って配列されて光学系を形成する。固定レンズ142は、固定筒210に対して固定される。移動レンズ152は、光軸Jに沿って移動する。これにより、光学系の焦点距離または焦点位置が変化する。
レンズ側制御部250は、交換レンズ200自体の制御を司ると共に、カメラボディ300のボディ側制御部322との通信も担う。これにより、カメラボディ300に装着された交換レンズ200は、カメラボディ300と連携して動作する。
交換レンズ200において、移動レンズ152は、移動レンズ保持枠150に支持される。移動レンズ保持枠150は、一対の軸部材132、134の先端に固定される。軸部材132は、固定筒210に設けられた一対の嵌合支持部112に挿通され、光軸Jと平行な方向に摺動可能に支持される。
また、軸部材132は、一対の嵌合支持部112の間に配された一対のリニアアクチュエータ120により駆動される。他方の軸部材134は、固定筒210に形成された係合支持部114に当接する。これにより、交換レンズ200には、駆動装置101が形成される。
上記のような交換レンズ200においては、駆動装置101が、軸部材132を光軸Jと平行な方向に並進駆動することにより、光学系が合焦または変倍される。また、交換レンズ200においては、駆動装置101が軸部材132を回転駆動することにより、他方の軸部材134を係合支持部114の係合面115あるいは115bに押し付ける。これにより、軸部材132、134と固定筒210との間はガタ寄せされて、移動レンズ152は光軸J上に精度よく位置決めされる。
カメラボディ300において、ボディ側マウント部360を挟んで交換レンズ200の反対側にミラーユニット370が配される。ミラーユニット370の上方にはフォーカシングスクリーン352が水平に配される。
フォーカシングスクリーン352の更に上方にはペンタプリズム354が、ペンタプリズム354の後方にはファインダ光学系356が、それぞれ配される。ファインダ光学系356の後端は、カメラボディ300の背面にファインダ350として露出する。
カメラボディ300において、ミラーユニット370の後方には、フォーカルプレンシャッタ310、光学フィルタ332および撮像素子330が順次配される。フォーカルプレンシャッタ310は開閉して、撮像素子330に入射する被写体光束を導入または遮断する。
光学フィルタ332は、撮像素子330の直前に設置され、撮像素子330に入射する被写体光束から赤外線および紫外線を除去する。また、光学フィルタ332は、撮像素子330の表面を保護する。
更に、光学フィルタ332は、ローパスフィルタとして被写体光束の空間周波数を減じる。これにより、撮像素子330のナイキスト周波数を越える空間周波数を有する被写体光束が撮像素子330に入射した場合にモアレの発生が抑制される。
光学フィルタ332の背後に配される撮像素子330は、CCDセンサ、CMOSセンサなどの光電変換素子により形成される。撮像素子330の更に背後には、主基板320、背面表示部340が順次配される。主基板320には、ボディ側制御部322および画像処理部324等が実装される。背面表示部340は、液晶表示板等により形成され、カメラボディ300の背面に露出する。
ミラーユニット370は、メインミラー保持枠372およびメインミラー371を有する。メインミラー保持枠372は、メインミラー371を保持しつつ、メインミラー回動軸373により軸支される。
ミラーユニット370は、サブミラー保持枠375およびサブミラー374も有する。サブミラー保持枠375は、サブミラー374を保持しつつ、サブミラー回動軸376によりメインミラー保持枠372から軸支される。
これにより、サブミラー374は、メインミラー保持枠372に対して回動できる。メインミラー保持枠372が回動した場合、サブミラー374およびサブミラー保持枠375はメインミラー保持枠372と共に移動しつつ、メインミラー保持枠372に対して回動する。
図示のミラーユニット370において、降下したメインミラー371は、被写体光束の光軸Jを斜めに横切る観察位置に位置決めされる。観察位置にあるメインミラー371に入射した被写体光の一部は、メインミラー371の一部に形成されたハーフミラー領域を透過してサブミラー374に入射する。サブミラー374に入射した被写体光の一部は、合焦光学系380に向かって反射され、やがて、合焦位置センサ382に入射する。
合焦位置センサ382は、交換レンズ200の光学系におけるデフォーカス量を検出して、ボディ側制御部322に通知する。ボディ側制御部322は、レンズ側制御部250と通信して、検知されたデフォーカス量を打ち消すように、移動レンズ152等を移動させる。こうして、交換レンズ200は、撮像素子330の素子配列面に被写体像を結ぶべく合焦する。
観察位置にあるメインミラー371は、被写体光束の大半をフォーカシングスクリーン352に向かって反射する。フォーカシングスクリーン352は、撮像素子330の素子配列面と光学的に共役な位置に配され、交換レンズ200の光学系が形成した被写体像を可視化する。
フォーカシングスクリーン352に結ばれた被写体像は、ペンタプリズム354およびファインダ光学系356を通じてファインダ350から観察される。ペンタプリズム354を通じた被写体像は、ファインダ350から正立正像として観察される。
ペンタプリズム354から射出される被写体光束の一部は、ファインダ光学系356の上方に配された測光センサ390に受光される。カメラボディ300のレリーズボタンが半押し状態になると、測光センサ390は、受光した入射光束の一部から被写体輝度を検出する。
ボディ側制御部322は、検出された被写体輝度に応じて、絞り値、シャッタ速度、ISO感度等の撮像条件を算出する。これにより、一眼レフカメラ100は、適切な撮影条件で被写体を撮影できる状態になる。
一眼レフカメラ100においてレリーズボタンが押された場合、メインミラー保持枠372はメインミラー371と共に図中時計回りに回動し、退避位置に略水平に停止する。これにより、メインミラー371は、交換レンズ200の光学系を通じて入射した被写体光束の光路から退避する。
メインミラー371が撮影位置に向かって回動する場合、サブミラー保持枠375も、メインミラー保持枠372と上昇すると共に、サブミラー回動軸376の回りに回動して、撮影位置において略水平に停止する。これにより、サブミラー374も被写体光束の光路から退避する。
メインミラー371およびサブミラー374が撮影位置に移動すると、カメラボディ300においては続いてフォーカルプレンシャッタ310が開く。これにより、交換レンズ200の光学系を通じて入射した入射光束は、光学フィルタ332を通過して撮像素子330に受光される。撮影が完了すると、フォーカルプレンシャッタ310の後膜が閉じ、メインミラー371およびサブミラー374は再び観察位置に復帰する。こうして、撮影に係る一連の動作が一巡する。
ここまで、一眼レフカメラ100の交換レンズ200を例にあげて説明したが、駆動装置101は、ミラーレスカメラ、コンパクトカメラ、ビデオカメラ等、様々な撮像装置のレンズユニットにおいて、光学部材を移動させる場合に使用できる。更に,撮像装置に限らず、光学部材を備えた顕微鏡等の光学機器をはじめ、高い位置決め精度で位置決めされた部材を並進させる場合に広く利用できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
100 一眼レフカメラ、101、102、103 駆動装置、110 基台、112 嵌合支持部、113 嵌合穴、114、214 係合支持部、115、119 係合面、116 リニアアクチュエータ支持部、117 位置検出部、118 スリット部材、120 リニアアクチュエータ、122 振動体、124 電極、126 接触部、128 与圧部、132、134 軸部材、140 固定レンズ保持枠、142、 固定レンズ、150 移動レンズ保持枠、152 移動レンズ、160 駆動制御部、161 駆動信号発生部、162、163 駆動電圧発生部、164 位相差信号制御部、165 スイッチ制御部、166 スイッチ部、170 摺動部材、180 付勢部材、190 フレキシブル基板、200 交換レンズ、210 固定筒、221、222、223、224 受光センサ、225 発光部、232、234 スリット、250 レンズ側制御部、260 レンズ側マウント部、300 カメラボディ、310 フォーカルプレンシャッタ、320 基板、322 ボディ側制御部、324 画像処理部、330 撮像素子、332 光学フィルタ、340 表示部、350 ファインダ、352 フォーカシングスクリーン、354 ペンタプリズム、356 ファインダ光学系、360 ボディ側マウント部、370 ミラーユニット、371 メインミラー、372 メインミラー保持枠、373 メインミラー回動軸、374 サブミラー、375 サブミラー保持枠、376 サブミラー回動軸、380 合焦光学系、382 合焦位置センサ、390 測光センサ

Claims (15)

  1. 予め定められた方向を軸方向として延在して設けられる第1の軸部材と、
    前記第1の軸部材に対して前記軸方向に生じる第1の駆動力と、前記第1の軸部材に対して前記軸方向と交差する方向に生じる第2の駆動力とを発生することができる駆動手段と
    を備える駆動装置。
  2. 前記第1の駆動力は、前記第1の軸部材に対して前記軸方向の直進運動を生じさせ、前記第2の駆動力は、前記第1の軸部材に対して前記軸方向を中心とする回転運動を生じさせる請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記駆動手段は、
    前記軸方向に対して傾斜した方向の駆動力を前記第1の軸部材に対して発生する第1駆動部と、
    前記第1の軸部材の周方向について前記第1駆動部と異なる位置に配され、前記軸方向に対して傾斜した方向の駆動力を前記第1の軸部材に対して発生する第2駆動部と
    を備える請求項1または請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記第1駆動部の発生する駆動力の方向と、前記第2駆動部の発生する駆動力の方向とは、互いに平行である請求項3に記載の駆動装置。
  5. 前記第1駆動部の仕事量と前記第2駆動部の仕事量の差分により、前記第1の軸部材に対して前記軸方向を中心とする回転運動を生じる請求項3または請求項4に記載の駆動装置。
  6. 前記駆動手段は、前記第1の駆動力と前記第2の駆動力とを択一的に発生することができる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の駆動装置。
  7. 前記駆動手段は、前記第1の駆動力と前記第2の駆動力とを同時に発生することができる請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の駆動装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の駆動装置と、
    レンズを保持し、前記第1の軸部材に結合された保持部材と
    を備える光学装置。
  9. 前記第1の軸部材とは異なる位置で前記保持部材と結合され、前記軸方向と平行な方向に延在して設けられる第2の軸部材と、
    前記第2の軸部材を前記軸方向に移動可能に係合して支持する支持部材と
    を備える請求項8に記載の光学装置。
  10. 前記第2の駆動力により、前記第2の軸部材を前記軸方向と交差する方向に移動させ、前記第2の軸部材と前記支持部材との間のガタ寄せを行う請求項9記載の光学装置。
  11. 前記第1の駆動力により、前記第1の軸部材を前記軸方向に移動させ、前記レンズを含む光学系の合焦および変倍のいずれかの動作をする請求項9または請求項10に記載の光学装置。
  12. 前記第2の軸部材の前記軸方向と交差する方向の位置を検出する検出部を備え、
    前記検出部による検出結果に基づいて、第2の駆動力により、前記第2の軸部材を前記軸方向と交差する方向における予定の位置に移動させる制御を行う制御部を備える請求項9から請求項11までのいずれか一項に記載の光学装置。
  13. 前記予定の位置は、前記第2の軸部材の前記軸方向位置に応じて予め決められている請求項12に記載の光学装置。
  14. 前記レンズとは別の他のレンズを備え、
    前記第2の駆動力により、前記保持部材を前記他のレンズによる光路から退避させる請求項8または請求項9に記載の光学装置。
  15. 請求項8から請求項14までのいずれか一項に記載の光学装置と、
    前記光学装置を通じて入射した像光を撮像する撮像部と
    を備える撮像装置。
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