JPWO2013001790A1 - フレア判定装置、撮像装置及びフレア判定プログラム - Google Patents

フレア判定装置、撮像装置及びフレア判定プログラム Download PDF

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Abstract

本発明のフレア判定装置は、画像が入力される画像入力部と、画像を光源種に応じたホワイトバランス処理用のゲイン値に基づいて設定される補正係数を用いて補正する画像補正部と、画像補正部によって補正された画像から、所定の色成分の範囲に含まれる領域を検出する領域検出部と、領域検出部により検出される領域にフレアが発生しているか否かを判定する判定部と、を備えたことを特徴とする。

Description

本発明は、フレア判定装置、撮像装置及びフレア判定プログラムに関する。
従来、複数の撮像用画素を二次元状に配列した受光面の一部に焦点検出用の複数の画素を配列した撮像素子が知られている(特許文献1)。複数の撮像用画素は、複数の色成分の各々に対応する分光特性を有し、また、焦点検出用の画素(焦点検出用画素)は、複数の撮像用画素とは異なる分光特性を有する。複数の撮像用画素からは、画像を生成するための信号が読み出されて撮像用画素の画素値が決められ、また焦点検出用画素からは焦点検出のための信号が読み出されて焦点検出用画素の画素値が決められる。画素補間をする時には、撮像用画素の画素値のうち欠落する色成分の画素値を補間するとともに、焦点検出用画素の位置に対応する撮像用画素値を補間する。
特許文献1に記載の発明では、焦点検出用画素に対する補間処理を行うために、焦点検出用画素の近傍にある撮像用画素の画素値を用いて焦点検出用画素の補間画素値を生成し、前記近傍の撮像用画素が焦点検出用画素と同じ分光特性を有した場合の画素値である評価画素値を算出し、前記焦点検出用画素の画素値と前記評価画素値とを用いて画像の高周波成分を算出し、前記補間画素値に前記高周波成分を付加して焦点検出用画素の位置に対応する撮像用画素の画素値を算出している。
特開2009−303194号公報
一般的に撮像装置においては、撮像素子の受光部周辺の画素間で配線領域からの反射光でフレアが生じると、受光部周辺でマイクロレンズ間の入射光が隣接画素へ漏れ込むクロストークにより混色が発生する。このような現象が起きると、焦点検出用画素のみならず、その周辺の画素も影響を受け、前述した画素補間により混色を受けた焦点検出用画素、及びその周りの画素が見た目に違和感を与える補間残りとなって現れる。このフレアの発生を予め検出できれば、上述した画素補間に係る処理を適切に行うことが可能となるが、光源種が異なることで、フレアに起因する混色となる色成分の範囲が異なることから、フレアを適切に検出することが難しいという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、撮影時の光源種が異なる場合であっても、発生するフレアを適切に検出することができるようにしたフレア判定装置、撮像装置及びフレア判定プログラムを提供することを目的とする。
本発明を例示するフレア判定装置の一態様は、画像が入力される画像入力部と、前記画像を、光源種に応じたホワイトバランス処理用のゲイン値に基づいて設定される補正係数を用いて補正する画像補正部と、前記画像補正部によって補正された画像から、所定の色成分の範囲に含まれる領域を検出する領域検出部と、前記領域検出部により検出される前記領域にフレアが発生しているか否かを判定する判定部と、を備えたことを特徴とする。
また、前記画像入力部によって入力された前記画像の色空間を変換する際に用いる第1色空間変換用マトリクスを、光源種に応じたホワイトバランス処理用のゲイン値から設定される補正係数を用いて補正することで、第2色空間変換用マトリクスを求めるマトリクス決定部を、更に備え、前記画像補正部は、前記第2色空間変換用マトリクスを用いて前記画像の色空間を変換し、前記領域検出部は、前記色空間を変換した前記画像から、前記所定の色成分の範囲に含まれる領域を検出するものである。
また、前記第2色空間変換用マトリクスは、前記フレアに起因した混色が発生する領域に含まれる画素の画素値を、前記所定の色成分の範囲に含まれる画素値に変換するものである。
また、前記画像に含まれる画素のうち、輝度値が予め設定された閾値を越える画素の領域を抽出する高輝度領域抽出部を備え、前記領域検出部は、前記高輝度領域抽出部により抽出された領域に対して、前記第2色空間変換用マトリクスを用いた色空間の変換を実行するものである。
この場合、前記画像に含まれる各画素の輝度値のそれぞれを用いて生成したヒストグラムに基づいて、前記閾値を求める閾値算出部を備えることが好ましい。
また、前記高輝度領域抽出部は、前記画像に含まれる各画素のうち、前記輝度値が飽和していない画素の中から、前記閾値を越える画素の領域を抽出するものである。
また、前記領域検出部は、前記画像に含まれる画素のうち、画素値が飽和していない画素を除いた領域から、前記所定の色成分の範囲に含まれる領域を検出するものである。
また、前記判定部は、前記所定の色成分の範囲に含まれる画素の領域の総面積、空間分散値/前記総面積、又は輝度成分のエッジ量の平均値の少なくとも2つからなる評価値を用いて、前記領域に前記フレアが発生しているか否かを判定することが好ましい。
また、前記判定部は、前記所定の色成分の範囲に含まれる画素の領域の総面積、空間分散値/前記総面積、及び輝度成分の平均エッジ量からなる評価値を用いて、前記領域に前記フレアが発生しているか否かを判定することが好ましい。
また、前記所定の色成分の範囲はマゼンタ色となる色成分の範囲であることが好ましい。
また、本発明のフレア判定装置は、画像が入力される画像入力部と、光源種に応じたホワイトバランス処理用のゲイン値から設定される補正係数を用いて、前記画像を補正する画像補正部と、前記画像補正部により補正された前記画像を用いて、所定の色成分の範囲に含まれる領域を検出する領域検出部と、前記領域検出部により検出された前記領域に関わる情報から求まる複数種類の評価値を判定することで、フレアが発生しているか否かを検出する判定部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、上述したフレア判定装置と、被写体光を受光し、前記画像の元になる画像信号を出力する撮像素子と、前記画像信号に対して、前記ホワイトバランス処理を含む画像処理を行う画像処理部と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記フレア判定装置に入力される画像は、前記ホワイトバランス処理におけるゲイン値を設定する際に用いる評価用画像からなることが好ましい。
また、前記撮像素子は、撮像用画素及び焦点検出用画素を備えており、前記フレア判定装置における判定結果に基づいた処理内容の補間処理を、前記撮像用画素の画素値及び前記焦点検出用画素の画素値に対して実行する補間処理部をさらに備えていることがこのましい。
また、本発明の記憶媒体は、画像を入力する画像入力工程と、前記画像を、光源種に応じたホワイトバランス処理用のゲイン値に基づいて設定される補正係数を用いて補正する補正工程と、前記補正部によって補正された画像から、所定の色成分の範囲に含まれる領域を検出する領域検出工程と、前記領域検出部により検出される前記領域にフレアが発生しているか否かを判定する判定工程と、をコンピュータに実行させることが可能なフレア判定プログラムが記憶された、コンピュータ読み取り可能記憶媒体である。
本発明によれば、撮影時の光源種が異なる場合であっても、発生するフレアを適切に検出することができる。
本発明の電子カメラの電気的構成を示す機能ブロック図である。 撮像用画素及びAF画素の配置例を示す図である。 AF画素が配置された領域を中心とした画像データの一部を示す図である。 ノイズ判定部及びフレア判定部を備えたAF画素補間部を示す図である。 フレア判定部を示す図である。 AF画素補間部の作用を説明するフローチャートである。 フレア判定部の作用を説明するフローチャートである。 (a)AWB評価用データから求めたヒストグラム、(b)求めたヒストグラムと高輝度画素を抽出する際に用いる閾値との関係を示す図である。 Yデータに基づくY画像と、矩形抽出される対象領域との関係を示す図である。 変数aと、Sb/St値との関係を示すグラフである。 (a)数式9に基づく色成分の範囲、(b)数式10及び数式11に基づく色成分の範囲を示す図である。 第2画素補間処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態の効果が発揮される画像構造の一例を表す図である。 第3画素補間処理の流れを示すフローチャートである。
図1に示すように、本発明を適用した電子カメラ10は、CPU11を備えている。CPU11には、不揮発性メモリ12、及びワークメモリ13が接続されており、不揮発性メモリ12には、CPU11が種々の制御を行う際に参照される制御プログラムなどが格納されている。さらに、不揮発性メモリ12には、詳しくは後述する撮像素子17のAF画素の位置座標を示すデータ、予め求めておいた画像処理プログラムに用いる各種閾値や加重係数等のデータ、及び各種判定用テーブル等を記憶する。
CPU11は、不揮発性メモリ12に格納されている制御プログラムに従い、ワークメモリ13を一時記憶作業領域として利用して各部の制御を行い、電子カメラ10を構成する各部(回路)機能を作動させる。
撮影レンズ14から入射する被写体光は、絞り15、シャッタ16を介してCCDやCMOS等の撮像素子17の受光面に結像する。撮像素子駆動回路18は、CPU11からの制御信号に基づいて撮像素子17を駆動させる。撮像素子17は、ベイヤー配列型単板撮像素子になっており、前面には原色透過フィルタ19が取り付けられている。
原色透過フィルタ19は、撮像素子17の総画素数Nに対して、例えば、G(緑色)の解像度がN/2、R(赤色)及びB(青色)の解像度がN/4となる原色ベイヤー配列になっている。
撮像素子17の受光面に結像した被写体像は、アナログの画像信号に変換される。画像信号は、AFE(Analog Front End)回路を構成するCDS21、及びAMP22に順に出力し、AFE回路で所定のアナログ処理が施され、その後、A/D(Analog/Digital変換器)23においてデジタルの画像データに変換されて画像処理部25に送られる。
画像処理部25は、分離回路、ホワイトバランス処理回路、画素補間(デモザイキング)回路、マトリクス処理回路、非線形変換(γ補正)処理回路、及び輪郭強調処理回路等を備え、デジタルの画像データに対して、ホワイトバランス、画素補間、マトリクス、非線形変換(γ補正)、及び輪郭強調等の処理を施す。分離回路は、詳しくは後述する撮像用画素から出力される信号と、焦点検出用画素から出力される信号とを分離する。画素補間回路は、1画素当たり1色のベイヤー配列信号を、1画素当たり3色からなる通常のカラー画像信号に変換する。
画像処理部25から出力される3色の画像データは、バス26を通じてSDRAM27に格納される。SDRAM27に格納した画像データは、CPU11の制御により読み出されて表示制御部28に送られる。表示制御部28は、入力された画像データを表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換して表示部29にスルー画像として出力する。
また、シャッタレリーズに応答して取得した画像データは、SDRAM27から読み出した後に圧縮伸長処理部30に送られ、ここで圧縮処理が施されてからメディアコントローラ31を介して記録媒体であるメモリカード32に記録される。
CPU11には、レリーズボタン33や電源スイッチ(不図示)が接続されているとともに、撮像素子17の温度を検出する温度検出部34から温度情報が入力される。この情報は、画像処理部25に送られ、詳しくは後述するノイズを判定する時に利用される。
AWB/AE/AF検出部35は、焦点検出用画素(AF画素)の信号に基づいて瞳分割型位相差検出方式によりデフォーカス量、及びデフォーカスの方向を検出する。CPU11は、AWB/AE/AF検出部35で得られるデフォーカス量、及びデフォーカスの方向に基づいてドライバ36を制御して合焦モータ37を駆動してフォーカスレンズを光軸方向で進退させて焦点調整を行う。
また、AWB/AE/AF検出部35は、撮像用画素の信号に基づいて算出される測光輝度値(Bv)と、撮影者がISO感度設定部38で設定したISO感度値(Sv)とから光値(Lv=Sv+Bv)を算出する。そして、AWB/AE/AF検出部35は、露出値(Ev=Av+Tv)が求めた光値Lvになるように、絞り値とシャッタ速度とを決定する。この決定に基づいて、CPU11は、絞り駆動部39を駆動させ、求めた絞り値となるように絞り15の絞り径を調整する。これに併せて、CPU11は、シャッタ駆動部40を駆動させ、求めたシャッタ速度、シャッタ16が開放されるように、シャッタ16の開閉動作を実行する。
AWB/AE/AF検出部35は、オートホワイトバランス調整時に、SDRAM27に取り込んだ1画面の画像データから間引き読み出しを行い、例えば24×16のAWB評価用データを生成する。そして、AWB/AE/AF検出部35は、生成したAWB評価用データを用いて光源種判別を行い、判別された光源種に適したホワイトバランス調整値に従って各色チャンネルの信号に補正をかける。
撮像素子17は、その受光面上にある複数の撮像用画素の各々に、R(赤)、G(緑)、B(青)のいずれかの原色透過フィルタ19がベイヤー配列型に設けられ、その上にマイクロレンズアレイが設けられたCCDやCMOSの半導体イメージセンサ等を適宜選択して用いる。さらに、本実施形態の撮像素子17は、受光面上の一部の領域に、水平走査方向に一次元的に配置された複数のAF画素41を有する。それらのAF画素41には、原色透過フィルタ19が設置されていない。また、AF画素41は、撮影レンズ14の光学系の瞳の左側又は右側を通過する光束を受光する2種類存在する。撮像素子17は、撮像用画素群、及びAF画素群からの画素信号を個別に読み出しすることができる。
図2に示すように、AF画素41は、セル中心(マイクロレンズの中心)から一方に偏ったセンサ開口部41a,41bを持ち、その偏りの方向に沿って1次元状に並べられている。センサ開口部41a,41bは、偏りが互いに逆方向であり、その偏りの距離は同一である。センサ開口部41aを有するAF画素41は、RGB原色ベイヤー配列中のG画素の代わりに置かれ、また、センサ開口部41bを有するAF画素41は、RGB原色ベイヤー配列中のB画素の代わりに置かれている。このようなセンサ開口部41a,41bをもつAF画素41によって瞳分割位相差AF方式を実現する。つまり、射出瞳を通る光束の中で撮影レンズ14の光軸に対して対称な位置にある2つの部分光束を、センサ開口部41aをもつAF画素41とセンサ開口部41bをもつAF画素41でそれぞれ受光すれば、2つの画素41から出力された信号の位相差によりフォーカスずれの方向(フォーカシングレンズの移動方向)と、フォーカスずれの量(フォーカシングレンズの移動量)が分かる。これにより速やかなフォーカス合わせが可能になる。
したがって、本実施形態におけるAF画素41の各々は、白色光の輝度に応じた左側又は右側の瞳分割された検出信号を出力する。図3は、撮像素子17によって撮像された画像データのうち、AF画素41が配置された領域を中心とした画像データの一部を示す。それぞれのセルが1つの画素を表す。各セルの先頭の記号R、G及びBは、各原色透過フィルタ19を有する撮像用画素を示す。一方、記号X及びYは、左側又は右側からの光束に感度を有するAF画素を示し、それらが交互に水平走査方向に一次元的に配列されている。これらの記号に続く2桁の番号は画素の位置を示す。
画素補間部は、撮像用画素の画素値を用いてAF画素41の画素値を補間するAF画素補間部45と、AF画素の画素値を補間した後に、ベイヤー配列からRGBへの線形補間法による色補間を行う画素補間部とを備える。
図4に示すように、AF画素補間部45は、ノイズ判定部46、及びフレア判定部47を備え、これら判定に基づいて異なるAF画素補間処理を行う。ノイズ判定部46は、撮影時の撮影条件に基づいてノイズが多く発生する条件かを判定する。撮影条件は、撮像素子17の温度、ISO感度、及びシャッタ速度等になっている。撮像素子17の温度情報は、CPU11から得られる。また、温度情報とともに、撮影時に設定されているISO感度やシャッタ速度の情報もCPU11から得られる。
ノイズ判定部46は、撮像素子17の温度、ISO感度、及びシャッタ速度の情報に基づいてノイズが多いか少ないかを判定する。なお、撮像素子17を実装するメイン基板に温度検出部を設け、メイン基板の温度、又は撮像素子17の周囲の温度を、撮像素子17の温度の代わりに利用してもよい。さらに、ノイズ判定に利用する情報としては、撮像素子17の温度、ISO感度及びシャッタ速度との3つの情報に限らず、このうちのいずれか一つ、又は2つの情報としてもよい。
ノイズが多いとノイズ判定部46が判定する場合には、AF画素の画素値を用いず、その周囲の撮像用画素の画素値を用いて、例えば単純平均補間を行う第1画素補間処理を行う。ノイズが少ないと判定する場合には、フレア判定部47でフレア判定を行い、フレアが発生しているか否かに応じて、前記第1画素補間処理とは異なる第2、又は第3の画素補間処理を行う。
フレア判定部47は、ヒストグラム生成部51、閾値算出部52、対象領域抽出部53、マトリクス決定部54、マゼンタ領域決定部55、評価値判定部56を備えている。このフレア判定部47は、AWB評価用データ(YRGBデータ)の他、ホワイトバランス用のゲイン値をCPU11から取得する。なお、このAWB評価用データとしては、24×16画素のYRGBデータが用いられる。
図5に示すように、ヒストグラム生成部51は、AWB評価用データのうちYデータを用いて、ヒストグラムを生成する。閾値算出部52は、ヒストグラム生成部51によって生成されたヒストグラムから、高輝度となる領域(高輝度領域)を抽出する際に用いる閾値(高輝度判定用閾値)を算出する。対象領域抽出部53は、Yデータと高輝度判定用閾値とを用いて、高輝度となる矩形の領域を対象領域として抽出する。マトリクス決定部54は、AWB評価用データのRGBデータをCrCbデータに変換する際に用いるマトリクスを決定する。マゼンタ領域検出部55は、対象領域抽出部53により抽出された対象領域に含まれるマゼンタが存在する領域(マゼンタ領域)を検出する。この検出の際に、マゼンタ領域検出部55は、マゼンタ領域の総面積、Y成分の総エッジ量などを算出する。評価値判定部56は、マゼンタ領域の総面積、分散値/マゼンタ領域の総面積、Y成分の平均エッジ量を求め、求めた値を各々閾値判定してフレアが発生しているか否かを判定する。
AF画素補間部45は、フレアが生じていないと判定する場合には、AF画素の画素値及び撮像用画素の画素値を用いて、AF画素の画素値を補間する第2画素補間処理を実行する。この第2画素補間処理は、AF画素の画素値(ホワイト(W)成分)から撮像用画素の画素値を元に加重和で予測することで、そのAF画素の画素値を補間する。
AF画素補間部45は、フレアが生じていると判定する場合には、第3画素補間処理を実行する。第3画素補間処理は、AF画素の周囲の撮像用画素の画素値を重み係数により補正し、補正した撮像用画素の画素値を平滑化する処理を複数回(本実施形態では2回)実行する。詳細は後述するが、2回目の補正を行う際には、重み付け係数を「0」にする。つまり、2回目の処理においては、AF画素の周囲の撮像用画素の画素値を重み係数により補正する処理は行わずに、撮像用画素の画素値を平滑化する処理のみが実行される。この複数回の処理の後、AF画素の画素値(ホワイト(W)成分)から補正された撮像用画素の画素値を元に加重和で予測することで、そのAF画素の画素値を補間する第2画素補間処理を実行する。これにより、AF画素の周囲の撮像用画素に対してフレアにおける混色の影響を抑制することができる。よって、第2画素補間処理を行うに当たって、AF画素を撮像用画素として生成した画素値にも混色の影響が抑制される。
次に、AF画素補間部45の作用について図6を参照しながら説明する。なお、本実施形態において、撮像用画素の各々に設置される原色透過フィルタ19がベイヤー配列のパターンであることから、図3に示す記号XのAF画素の位置には緑色(G)の撮像用画素の画素値が補間され、記号YのAF画素の画素位置には青色(B)の撮像用画素の画素値が補間される。以下の説明では、Y44の青色の撮像用画素の画素値とX45の緑色の撮像用画素の画素値とをそれぞれ補間する場合について説明する。他のAF画素における撮像用画素の画素値を補間する手順も同様である。
[ノイズ判定]
CPU11は、A/D23から送られてくる画像データをノイズ判定部46に送る。また、CPU11は、撮影時の撮像素子17の温度、ISO感度、及びシャッタ速度の情報をノイズ判定部46に送る。こうして、CPU11は、ノイズ判定部46を制御して、ノイズ判定部46で画像データに対してノイズが多いか少ないかを判定する(S−1)。
ノイズ判定部46の判定は、ノイズ判定用テーブルを参照して実行される。ノイズ判定用テーブルは、撮像素子17の温度範囲毎に複数用意されており、これらは不揮発性メモリ12に予め記憶されている。CPU11は、画像データを取得した時の撮像素子17の温度に対応するノイズ判定用テーブルをノイズ判定部46に送る。
ノイズ用判定テーブルとしては、例えば撮像素子17の温度がT1未満の時には[表1]に記載のテーブルを、またT1以上T2未満の範囲の時には[表2]に記載のテーブルを選択する。各テーブルには、シャッタ速度(P)とISO感度(Q)とで決めるノイズの予測結果が予め行った実験に基づいて決められている。
Figure 2013001790
Figure 2013001790

ノイズが多いと判定する場合(S−2でYesの場合)、AF画素の画素値を用いず、その周囲の撮像用画素の画素値を用いて第1画素補間処理を行う(S−3)。
[フレア判定]
CPU11は、ノイズが少ないとノイズ判定部46が判定した場合(S−2でNoの場合)、フレア判定部47を制御して、フレア判定部47でフレアが生じているかを判定する(S−4)。
AF画素補間部45は、フレア判定部47でフレアが発生しないと判定する場合(S−5でNoの場合)、第2画素補間処理(S−6)を、また、フレアが発生すると判定する場合(S−5でYesの場合)、第3画素補間処理(S−7)を択一的に実行する。なお、これら判定で実行される第1画素補間処理、第2画素補間処理及び第3画素補間処理については、後述する。
以下、フレア判定について、図7のフローチャートに基づいて説明する。
(ヒストグラムの生成)
AF画素補間部45は、CPU11から出力されたAWB評価用データのYデータを用いて、ヒストグラムを生成する(S−11)。ここで、Yデータが16ビットデータである場合には、AF画素補間部45は、Yデータを16ビットデータから8ビットデータに変換し、ヒストグラムを生成する。図8(a)は、Yデータを用いたヒストグラムの一例である。
(ヒストグラムを用いて高輝度判定用閾値を算出)
AF画素補間部45は、生成されたヒストグラムを用いて、後述するマゼンタ領域を検出する際に使用する領域(対象領域)を抽出する際に用いる閾値(高輝度判定用閾値)Th_highを算出する(S−12)。AF画素補間部45は、図8(b)に示すように、Yデータと、画素値が飽和しているかを判定する閾値(飽和判定用閾値)Th1とを用いて、飽和していない画素値を特定する。この飽和判定用閾値Th1は、ヒストグラムが8ビットデータを用いて生成されていることから、8ビットデータにて設けられることが好ましいが、16ビットデータの場合には8ビットデータに変換した値を用いればよい。
この特定の後、AF画素補間部45は、ヒストグラムのうち、閾値Th1以下の画素値及び画素数を乗算した値を、画素値の高い方から順に加算していく。そして、加算して行く過程で、[数1]を満足したときの画素値を高輝度判定用閾値Th_highとする。
[数1]
ヒストグラムの加算値(画素値×画素数)>(256−Th2)×全画素数
なお、Th2は、高輝度成分となる割合を示す閾値である。また、全画素数は、24×16画素のYデータを用いていることから、24×16(=384)画素となる。
AF画素補間部45は、求めた高輝度判定用閾値Th_highを8ビットデータから16ビットデータに変換する。
(高輝度判定用閾値を用いてマゼンタ領域を検出する際に用いる領域(対象領域)を矩形抽出)
AF画素補間部45は、16ビットに変換された高輝度判定用閾値Th_highと、AWB評価用のYデータを用いて、対象領域を矩形抽出する(S−13)。AF画素補間部45は、図9に示すように、Yデータに基づく画像(Y画像)60の各画素のうち、水平走査方向に1画素ずつ画素をずらしていき、目的の画素の画素値と、目的の画素の1つ前の画素の画素値との双方が高輝度判定用閾値Th_high以上の画素値となる画素を検出する。AF画素補間部45は、水平走査方向の1ラインに対する処理が終わると、垂直走査方向に1画素ずらし、同様の処理を実行する。これにより、AF画素補間部45は、Yデータの全ての画素に対して、目的の画素の画素値と、目的の画素の1つ前の画素の画素値との双方が高輝度判定用閾値Th_high以上の画素値となる画素を検出する。図9においては、符号61に示す領域が検出される画素の領域となる。AF画素補間部45は、検出された領域(符号61)のうち、1画素分小さい矩形の領域(符号62)を対象領域として抽出する。これは、検出された画素の領域を、そのまま対象領域として抽出すると、後述する隣り合う4方向のY成分のエッジ量の全体差分和を求める際に、低輝度画素の画素値が使用されてしまうことを防止している。AF画素補間部45は、抽出した対象領域の四隅に位置する画素の位置データを矩形抽出される対象領域の位置情報として生成する。
ここで、AF画素補間部45は、Yデータの全ての画素に対して上述した処理を行っているが、これに限定される必要はなく、上述した飽和判定用閾値Th1未満の輝度値となる画素に対して上述した処理を実行することも可能である。
(マトリクスの算出)
AF画素補間部45は、AWB評価用データのRGBデータをCrCbデータに変換する際のマトリクスを算出する(S−14)。
撮像時に発生するフレアに起因する混色は、画像中にマゼンタ色として現れることが知られている。このマゼンタ色になる原因としては、ホワイトバランス処理に用いられるR,G,Bゲイン値を、各画素の各色成分の画素値にそれぞれに乗算したときに、R色成分及びB色成分の値がG色成分の値よりも大きくなってしまうことが挙げられる。
ここで、光源の種類を変えて同一被写体を撮影した場合、ホワイトバランス処理にて用いるR,G,Bゲイン値は、光源の種類に対応した値を使用している。このため、同一色の被写体を撮影した場合であっても、光源の種類によって、その出力値が大きく変動する。この出力値の変動により、フレアを確実に検出することが難しくなる。
そのため、本発明においては、RGBデータをCrCbデータに変換する際に用いる色空間変換用マトリクスに対して、ホワイトバランス処理で用いるゲイン値を利用して求まる補正係数のマトリクスを乗算して、新たな色空間変換用マトリクスを算出する。そして、新たに求めた色空間用マトリクスを用いて、RGBデータをCrCbデータに変換する。
ここで、R色成分に対する新たなゲイン値を、ホワイトバランス用のRゲイン値と基準値(512×2)とを重み係数を用いた加重和によって設定する場合を[数2]にて表す。
[数2]
α=a×Rgain+(1−a)×512×2
基準値(512×2)は、光源の種類が変化しても、Rgainの値がGgainのおよそ2倍であるということを考慮して設定される値である。
ここで、晴天下での撮影と室内撮影とのそれぞれにおいて、aの値を変化させたときに得られるSb/St値について考慮する。Sbはクラス(晴天下での撮影及び室内撮影)間の分散であり、Stは全てのサンプルにおける分散である。なお、このSb/St値はその値が小さいほど、クラス間(晴天下での撮影及び室内撮影間)の距離が小さく、異なる光源間の出力値の変動が小さいことを示す。ここで、図10に示すように、aの値を変動させると、a=0.5の場合が最もSb/St値が小さくなることがわかる。
これを考慮すると、R色成分、G色成分、B色成分の信号値がそれぞれLSB=512となる場合、補正したRゲイン値α、Gゲイン値α、Bゲイン値αは、それぞれ[数3]で表される。なお、Rgain,Ggain,Bgainは、それぞれ、ホワイトバランス処理用の各色成分のゲイン値である。
[数3]
α=0.5×Rgain+512
α=Ggain=512
α=0.5×Bgain+512
また、R色成分、B色成分の信号値がLSB=256、G色成分の信号値がLSB=512となる場合、補正したRゲイン値α、Gゲイン値α、Bゲイン値αは、それぞれ[数4]となる。
[数4]
α=Rgain+512
α=Ggain=512
α=Bgain+512
このα,α,αを用いて、RGBデータをCrCbデータに変換する。ここで、一般的なRGB→YCrCb変換は、[数5]で表される。
Figure 2013001790
上述したように、本発明においては、色空間の変換時において補正したRゲイン値α、Gゲイン値α、Bゲイン値αを乗算する。そこで、RGBからCrCbへの色空間の変換時に用いる式は、[数6]となる。
Figure 2013001790
つまり、RGBデータからCrCbデータを求める際に用いるマトリクスCは、[数5]及び[数6]から、[数7]となる。
Figure 2013001790
なお、マトリクスの各値は、[数8]のように、整数化した値を用いてもよい。
[数8]
00=(50×α)/100
01=(−42×α)/100
02=(―8×α)/100
10=(−17×α)/100
11=(−33×α)/100
12=(50×α)/100
(RGBデータをCrCbデータへと変換)
AF画素補間部45は、求めたマトリクスを用いて、抽出された対象領域に含まれる画素のRGBデータをCrCbデータに変換する(S−15)。AF画素補間部45は、対象領域の位置情報を参照して、対象領域に含まれる画素のRGBデータを[数6]及び[数7]を用いてCrCbデータにマトリクス変換する。
なお、AWB評価用データがYRGBデータではなく、YCrCbデータの場合には、上述した色空間の変換処理は実行する必要はない。この場合、Cr値、Cb値に対して、ホワイトバランス処理で使用される各色ゲイン値を補正した値を用いて、Cr値、Cb値を補正すればよい。
また、抽出された対象領域に含まれる画素のRGBデータをCrCbデータに変換する場合について説明しているが、RGBデータ全体をCrCbデータに変換することも可能である。
(対象領域に含まれるマゼンタ領域の検出)
AF画素補間部45は、CrCbデータに変換された各画素の画素値が、[数9]〜[数11]を満足するか否かを判定する(S−16)。
[数9]
Cr<Th3×Cb and Cr>(Th4/256)×Cb
[数10]
Cb>Th5 or Cr>Th5
[数11]
R<Th1 and G<Th1 and B<Th1
ここで、[数9]は、対象領域に含まれる画素の画素値(Cr,Cb)が、マゼンタ色の色域となるか否かを判定するための条件式である。図11(a)に示すように、色度図において、斜線で示す範囲が、[数9]で示される範囲である。また、[数10]は、画素の画素値(Cr,Cb)が、所定の強度の値を有しているか否かを判定するための条件式である。ここで、Cr値、Cb値のそれぞれが「0」、又は0に近い値をとる場合には、マゼンタ色の強度が弱い。そこで、Cr値、Cb値のいずれかの値が所定値(ここでは、閾値Th5)を越える値となる場合について考慮すればよい。そこで、[数10]及び[数11]から求められる範囲(図11(b)中ハッチングで示す範囲)をマゼンタ色の色域とし、この色域に、高輝度領域に含まれる画素の画素値が含まれるか否かを判定する。さらに、[数11]は、対象領域に含まれる画素のR,G,B色成分の画素値が、飽和しているか否かを判定するための条件式である。
AF画素補間部45は、対象領域に含まれる画素のうち、上述した[数9]〜[数11]を満足する画素を抽出する。この際に、AF画素補間部45は、隣り合う4方向のY成分のエッジ量の絶対差分和SADを[数12]を用いて求める。
Figure 2013001790
AF画素補間部45は、[数12]で求めたY成分のエッジ量の絶対差分和SADを該エッジ量のノーマライズファクタ値(=4)で除算することでY成分のエッジ量の平均値を求める。AF画素補間部45は、Y成分のエッジ量の平均値が閾値Th6以下であるか判定する。ここで、AF画素補間部45は、Y成分のエッジ量の平均値を算出した後、閾値Th6と比較しているが、これに限定される必要はなく、Y成分のエッジ量と閾値とを比較してもよい。
AF画素補間部45は、[数9]〜[数11]を満足し、且つY成分のエッジ量の平均値が閾値Th6以下となる画素が特定される毎に、特定された画素の数を加算する。また、AF画素補間部45は、求めたY成分のエッジ量の絶対差分和SADを加算することで総エッジ量edge_sumを算出し、また、Y成分のエッジ量の平均値を求める際に使用したノーマライズファクタ値edge_countを加算する。
さらに、AF画素補間部45は、特定された画素のx座標、x座標を二乗した値(x座標の二乗値)、y座標、及びy座標を二乗した値(y座標の二乗値)をそれぞれ加算する。以下、x座標を加算した値をx座標加算値ave_x、x座標の二乗値を加算した値をx座標二乗加算値sqr_x、y座標を加算した値をy座標加算値ave_y、y座標の二乗値を加算した値をy座標二乗加算値sqr_yと称して説明する。
(評価値判定)
AF画素補間部45は、以下に説明する第1から第3評価値を求め、これら評価値を判定する(S−17)。AF画素補間部45は、これら評価値を各々判定することで、フレアが発生しているか否かが判定される。
第1評価値は[マゼンタ領域の総面積]であり、これはマゼンタ領域として特定された画素の総数が対応する。AF画素補間部45は、第1の評価値が閾値Th7を超過するか(第1評価値>閾値Th7であるか)を判定する。
第2評価値は、[分散値/マゼンタ領域の総面積]である。一般に、分散値は、[数13]により求められる。
Figure 2013001790
[数13]にて表される分散値を、空間分散値(空間モーメント)に対応する式として置き換えると、[数14]となる。
Figure 2013001790
この式を用いて、AF画素補間部45は、分散値/マゼンタ領域の総面積を[数15]を用いて算出する。
Figure 2013001790
AF画素補間部45は、[数15]にて求めた[分散値/マゼンタ領域の総面積]を第2評価値とし、この第2評価値が閾値Th8未満となるか(第2評価値<閾値Th8であるか)を判定する。なお、第2評価値<閾値Th8としているが、これに限定する必要はなく、第2評価値<閾値Th8/32としてもよい。この場合、32は第2評価値に対して割り振られるノーマライズファクタ値である。
第3の評価値は、[Y成分のエッジ量の平均値]である。AF画素補間部45は、Y成分のエッジ量の平均値を[数16]を用いて算出する。
[数16]
Yedge=edge_sum/edge_count
AF画素補間部45は、[数16]にて求めた[Y成分のエッジ量の平均値]を第3評価値とし、この第3評価値が閾値TH9未満となるか(第3評価値<閾値Th9であるか)を判定する。
そして、AF画素補間部45は、[第1評価値>閾値Th7]、[第2評価値<閾値Th8]、[第3評価値<閾値Th9]の条件を全て満足している場合にフレアが発生していると判定する。一方、AF画素補間部45は、これら条件のいずれかが満足していない場合には、フレアが発生していないと判定する。
なお、評価値判定において、[マゼンタ領域の総面積]を第1評価値、[分散値/マゼンタ領域の総面積]を第2評価値、[Y成分のエッジ量の平均値]を第3評価値とし、それぞれの評価値を用いた評価値判定をしているが、これに限定される必要はなく、[マゼンタ領域の総面積]、[分散値/マゼンタ領域の総面積]、[Y成分のエッジ量の平均値]の少なくとも2つを評価値として、評価値判定を行うことも可能である。
このように、フレア判定においては、AWB評価用データのYデータを用いて高輝度領域を抽出し、この高輝度領域にマゼンタ領域があるか否かを判定する。このマゼンタ領域があるかの判定を行う際に用いるデータは、色空間変換用マトリクスの各成分のそれぞれに、ホワイトバランス処理で用いるゲイン値を利用して求まる補正係数を乗算することで得られたマトリクスを用いた色空間変換処理が行われたデータである。ここで、生成されるマトリクスを用いて色空間変換処理を行うことで、フレアの発生により画像中に生じる混色となる領域の画素の画素値がマゼンタ色の範囲に含まれる。
そして、求めた高輝度領域にマゼンタ領域がある場合には、[マゼンタ領域の総面積]、[分散値/マゼンタ領域の総面積]、[Y成分のエッジ量の平均値]を求め、これら求めた値を閾値判定することで、フレア判定を行う。つまり、高輝度部分のマゼンタ色として集中して出現する領域で、且つエッジが立っていない領域は、フレアに起因した混色が発生した領域として判断され、仮にマゼンタ色となる領域があっても、第1〜第3評価値に対する上記条件を全て満足できない場合には、フレアではなく、被写体の持つ色であると判定することができる。これにより、フレアが発生しているか否かを適切に判定することが可能となる。
なお、本実施形態においては、AWB評価用データとしてYRGBデータを用いているが、これに限定される必要はなく、例えば、YCrCbデータを用いてもよい。この場合、ホワイトバランス処理にて用いる各色ゲイン値を用いて補正係数を求め、この補正係数を入力されるYCrCbデータに対して乗算する。そして、補正係数が乗算されたYCrCbデータを用いてフレア判定部による各処理を行えばよい。
以下、AF画素補間部45によるノイズ判定及びフレア判定の結果に基づいて実行される第1画素補間処理、第2画素補間処理、第3画素補間処理のそれぞれについて説明する。
[第1画素補間処理]
第1画素補間処理としては、例えばAF画素の周囲に位置する撮像用画素の画素値を平均補間して求める。具体的には、図3において、B画素の代わりに置かれたAF画素Y42の画素値は[数17]に記載の式から、また、AF画素Y44の画素値は[数18]に記載の式から、さらに、AF画素Y46の画素値は[数19]に記載の式からそれぞれ求める。
[数17]
Y42=(B22+B62)/2
[数18]
Y44=(B24+B64)/2
[数19]
Y46=(B26+B66)/2
また、G画素の代わりに置かれたAF画素X43の画素値は[数20]に記載の式から、また、AF画素X45の画素値は、[数21]に記載の式からそれぞれ求める。
[数20]
X43=(G32+G34+G52+G54)/4
[数21]
X45=(G34+G36+G54+G56)/4
このように、ノイズが多い場合には、AF画素の画素値を用いないで、その周辺の画素値のみからAF画素の画素値を予測するため、予測するAF画素の画素値がバラツキ、想定以上の補間をしてしまい、偽色とよばれる実際には存在しない色が発生することや、偽構造とよばれる存在しない構造が発生することを極力抑えることができる。なお、AF画素の画素値を撮像用画素の画素値に補間した画像データは、画像処理部25でベイヤー配列からRGBへの線形補間法による色補間が行われ、RGB毎の画像データとしてSDRAM27に格納される。
[第2画素補間処理]
AF画素の周辺の撮像用画素の画素値を用いて、画素値の変化率である変動値が最小となる方向を求める。そして、変動の最も小さい方向にある撮像用画素の画素値を用いてAF画素の画素値を補間する。
(最小となる変動値の方向を算出)
AF画素補間部45は、X45及びY44のAF画素に対する補間を行うために、X45及びY44の周辺の撮像用画素の画素値を用いて4方向の画素値の変化率である方向変動H1〜H4の値を[数22]〜[数25]を用いてそれぞれ求める(S−21)。なお、本実施形態における4方向とは、水平走査方向、垂直走査方向、水平走査方向に対して45度及び135度方向である。
[数22]
水平走査方向の方向変動H1=
2×(|G34−G36|+|G54−G56|)+|R33−R35|+|R53−R55|+|B24−B26|+|B64−B66|
[数23]
垂直走査方向の方向変動H2=
2×(|G34−G54|+|G36−G56|)+|R33−R53|+|R35−R55|+|B24−B64|+|B26−B66|
[数24]
水平走査方向に対して45度の方向変動H3=
2×(|G27−G36|+|G54−G63|)+|R35−R53|+|R37−R55|+|B26−B62|+|B28−B64|
[数25]
水平走査方向に対して135度の方向変動H4=
2×(|G23−G34|+|G56−G67|)+|R33−R55|+|R35−R57|+|B22−B66|+|B24−B68|
(最小変動値の方向に応じた周辺の撮像用画素の画素値を用いてAF画素の画素値を補間)
AF画素補間部45は、ステップ(S−21)で求めた方向変動H1〜H4のうち最も小さい値の方向変動の方向を選択し、その方向にある撮像用画素の画素値を用いて、AF画素X45の位置でのGの撮像用画素の画素値GX45及びAF画素Y44の位置でのBの撮像用画素の画素値BY44を[数26]〜[数29]のうちの選択した方向に対応する式を用いて求める(S−22)。これにより、変動の小さい方向にある撮像用画素の画素値を用いることにより、より正確にX45及びY44等のAF画素に対する補間を行うことが可能となる。
[数26]
方向変動H1が最小の場合
Y44=(B24+B64)/2
X45=(G34+G36+G54+G56)/4
[数27]
方向変動H2が最小の場合
Y44=(B24+B64)/2
X45=(G25+G65)/2
[数28]
方向変動H3が最小の場合
Y44=(B26+B62)/2
X45=(G36+G54)/2
[数29]
方向変動H4が最小の場合
Y44=(B22+B66)/2
X45=(G34+G56)/2
AF画素補間部45は、AF画素の配列方向である水平走査方向において、AF画素の画素値の方向変動H5を、例えば、AF画素のY44及びX45の白色光の画素値W44及びW45と、[数30]とを用いて算出する。
[数30]
H5=|W44−W45|
AF画素補間部45は、その方向変動H5の値が閾値Th10を越えるか否かを判定する(S−23)。方向変動H5が閾値Th10を超える値の場合(YES側)、AF画素補間部45は、ステップ(S−22)で求めたBY44及びGX45の補間した値をY44及びX45における撮像用画素の画素値とし、画像データを更新する。画像処理部25は、更新した画像データに対して3色の画素補間を施して3色の画像データを生成し、3色の画像データを、バス26を介してSDRAM27に記録する(S−24)。
一方、方向変動H5が閾値Th10以下となる場合(NO側)、画像処理部25は、(S−25)へ移行する。なお、閾値Th10は、例えば、12ビット画像を処理する場合、512程度の値にすれば良い。
AF画素補間部45は、ステップ(S−21)で求めた方向変動H2が閾値Th11を越えるか否かを判定する(S−24)。方向変動H2が閾値Th11を超える値の場合(YES側)、AF画素補間部45は、ステップ(S−22)で求めたBY44及びGX45の補間した値をY44及びX45における撮像用画素の画素値とし、画像データを更新する。画像処理部25は、更新した画像データに対して3色の画素補間を施して3色の画像データを生成し、3色の画像データを、バス26を介してSDRAM27に格納する(S−24)。
一方、方向変動H2が閾値Th11以下となる場合(NO側)、画像処理部25は、(S−26)へ移行する。なお、閾値Th11は、例えば、12ビット画像を処理する場合、64程度の値にすれば良い。
その後、AF画素補間部45は、右側からの光束に感度を有するY44等のAF画素における白色光の平均画素値<W44>等を、近傍にある色成分R、G及びBの撮像用画素の画素値を用いて算出する(S−26)。具体的には、ステップ(S−21)において、例えば、画像処理部25が方向変動H2を最小であると判定した場合、Bの撮像用画素の画素値は[数27]に記載の式にあるB24とB64とを用いる。一方、R及びGの画素値については、Bの撮像用画素B24とB64との位置におけるR及びGの画素値を、[数31]に記載の4つの式を用いて補間計算する。
[数31]
(1)RB24=(R13+R15+R33+R35)/4
(2)GB24=(G14+G23+G25+G34)/4
(3)RB64=(R53+R55+R73+R75)/4
(4)GB64=(G54+G63+G65+G74)/4
そして、AF画素補間部45は、撮像用画素B24及びB64の位置における白色光の画素値W24及びW64を、CPU11から転送されてきたR、G及びBの加重係数WR、WG及びWBを用いて、[数32]に記載の式の加重和によって算出する。なお、加重係数WR、WG及びWBの求め方については後述する。
[数32]
W24=WR×RB24+WG×GB24+WB×B24
W64=WR×RB64+WG×GB64+WB×B64
そして、画像処理部25は、Y44における白色光の平均画素値<W44>=(W24+W64)/2を算出する。
AF画素補間部45は、左側からの光束に感度を有するX45等のAF画素における白色光の平均画素値<W45>等を、ステップ(S−26)の場合と同様に、近傍にある色成分R、G及びBの撮像用画素の画素値を用いて算出する(S−27)。ステップ(S−21)において、画像処理部25が方向変動H2を最小であると判定した場合、Gの撮像用画素の画素値は、[数27]に記載の式にあるG25とG65とを用いる。一方、R及びBの画素値については、Gの撮像用画素G25とG65との位置におけるR及びBの画素値を[数33]に記載の4つの式を用いて補間計算する。
[数33]
(1)RG25=(R15+R35)/2
(2)BG25=(B24+B26)/2
(3)RG65=(R55+R75)/2
(4)BG65=(B64+B66)/2
そして、AF画素補間部45は、撮像用画素G25及びG65の位置における白色光の画素値W25及びW65を、[数34]に記載の式の加重和によって算出する。
[数34]
W25=WR×RG25+WG×G25+WB×BG25
W65=WR×RG64+WG×G25+WB×BG65
そして、画像処理部25は、X45における白色光の平均画素値<W45>=(W25+W65)/2を算出する。
AF画素補間部45は、撮像素子17の各AF画素における白色光の画素値の高周波成分を、(S−26)及び(S−27)において求めた白色光の平均画素値を用いて求める(S−28)。AF画素補間部45は、撮像素子17の各AF画素の画素値から、各AF画素の画素位置における白色光の平均画素値を最初に求める。つまり、各AF画素の画素値は、左側又は右側からの光束を瞳分割した値である。したがって、各AF画素の位置における白色光の画素値を得るためには、左側及び右側からの光束の画素値を互いに加算する必要がある。そこで、本実施形態のAF画素補間部45は、各AF画素の画素値及び隣接するAF画素の画素値を用いて、例えば、AF画素Y44やX45の位置における白色光の平均画素値を[数35]に記載の式を用いて算出する。
[数35]
<W44>’=W44+(W43+W45)/2
<W45>’=W45+(W44+W46)/2
なお、ステップ(S−27)で説明した[数35]において、AF画素の配列方向に隣接するAF画素の画素値を用いて、各AF画素の位置における白色光の画素値を算出するので、配列方向に強い変動がある場合には、高周波成分の計算が不正確になり、白色光の画素値の配列方向の解像力が失われるおそれがある。そこで、前述したステップ(S−23)では、配列方向に強い変動がある場合に、高周波成分の付加を中止するようにしている。
その後、AF画素補間部45は、[数36]に記載の式から、Y44及びX45の位置における白色光の高周波成分HFY44及びHFX45を求める。
[数36]
HFY44=<W44>’−<W44>
HFX45=<W45>’−<W45>
AF画素補間部45は、ステップ(S−28)で求めた各AF画素の位置における白色光の画素値の高周波成分HFがその白色光の画素値に占める割合が、閾値Th13(本実施形態では、例えば、10%程度)より小さいか否かを判定する(S−29)。閾値Th13より高周波成分HFが小さい場合(YES側)、AF画素補間部45は、ステップS26で求めたBY44及びGX45の補間した値をY44及びX45における撮像用画素の画素値とし、画像データを更新する。画像処理部25は、更新した画像データに対して3色の画素補間を施して3色の画像データを生成し、3色の画像データを、バス26を介してSDRAM27に格納する(S−24)。
一方、高周波成分HFが閾値Th13以上の場合(NO側)、AF画素補間部45は、ステップ(S−30)へ移行する。なお、閾値Th13の値についての説明は、後の加重係数WR、WG及びWBの説明とともに行う。
AF画素補間部45は、Y44やX45の近傍における各色成分R、G又はBの撮像用画素の画素値の色変動VR、VGr、VB及びVGbを算出する(S−30)。ここで、色変動VGr及びVGbは、R又はBの撮像用画素の位置におけるGの色変動を示す。AF画素補間部45は、[数37]に記載の2つの式に基づいて、色変動VRとVGrとを求める。
[数37]
(1)VR=|R33−R53|+|R35−R55|+|R37−R57|
(2)VGr=|(G32+G34)/2−(G52+G54)/2|+|(G34+G36)/2−(G54+G56)/2|+|(G36+G38)/2−(G56+G58)/2|
なお、本実施形態のAF画素補間部45は、Rの撮像用画素の位置R33、R35、R37、R53、R55及びR57におけるGの画素値の平均値を求めてからVGrの値を計算する。
一方、AF画素補間部45は、[数38]に記載の2つの式に基づいて、色変動VBとVGbとを求める。
[数38]
(1)VB=|B22−B62|+|B24−B64|+|B26−B66|
(2)VGb=|(G21+G23)/2−(G61+G63)/2|+|(G23+G25)/2−(G63+G65)/2|+|(G25+G27)/2−(G65+G67)/2|
なお、本実施形態のAF画素補間部45は、Bの撮像用画素の位置B22、B24、B26、B62、B64及びB66におけるGの画素値の平均値を求めてからVGbの値を計算する。
AF画素補間部45は、ステップ(S−30)で算出した色変動VR、VGr、VB及びVGbを用いて、色成分G及びBの白色光に対する色変動率KWG及びKWBを算出する(S−31)。まず、AF画素補間部45は、色変動VR、VGr、VB及びVGbから[数39]に記載の3つの式から色変動VR2、VG2及びVB2を求める。
[数39]
(1)VR2=(VR+α)×(VGb+α)
(2)VB2=(VB+α)×(VGr+α)
(3)VG2=(VGb+α)×(VGr+α)
ここで、αは、色変動率の値を安定させるための適当な定数であり、例えば、12ビット画像を処理する場合には、α=256程度の値にすれば良い。
そして、画像処理部25は、色変動VR2、VG2及びVB2を用いて、[数40]に記載の式により白色光における色変動VWを算出する。
[数40]
VW=VR2+VG2+VB2
よって、AF画素補間部45は、色変動率KWG及びKWBを[数41]から算出する。
[数41]
WG=VG2/VW
WB=VB2/VW
AF画素補間部45は、ステップ(S−28)において求めた各AF画素の位置における白色光の画素値の高周波成分HFと、ステップ(S−31)で算出した色変動率KWG及びKWBとを用いて、各AF画素の位置における色成分G及びBの画素値の高周波成分を[数42]に記載の式から算出する(S−32)。
[数42]
HFBY44=HFY44×KWB
HFGX45=HFX45×KWG
AF画素補間部45は、ステップ(S−32)で求めた各AF画素における各色成分の高周波成分を、ステップ(S−22)で補間して求めた撮像用画素の画素値に付加する(S−33)。CPU11は、例えば、[数43]に記載の式に基づいて、Y44及びX45の撮像用画素値B’及びG’をそれぞれ算出する。
[数43]
B’Y44=BY44+HFBY44
G’X45=GX45+HFGX45
AF画素補間部45は、Y44やX45等のAF画素の位置において補間して求めたB’Y44及びG’X45等の画素値を、それぞれの位置における撮像用画素の画素値として、画像データを更新する。画像処理部25は、更新した画像データに対して1画素当たり3色の画像データに変換してSDRAM27に格納する(S−24)。
なお、AF画素の配列方向に変動はなくても、各色成分の撮像用画素の分光特性の加重和とAF画素の分光特性とのズレ等に起因して、白色光の画素値の高周波成分が若干の誤差を持つ。垂直走査方向(AF画素の配列方向に交わる方向)に画像の大きな変動がない場合には、高周波成分を付加しなくても補間値の精度は充分であり、高周波成分を付加することによってかえって誤差に起因する偽構造が生じる恐れがある。そこで、ステップ(S−25)では、そのような場合、高周波成分の付加を抑制する。また、算出された高周波成分が充分小さい場合には、それを付加しなくても補間値の精度は充分であり、高周波成分を付加することによってかえって誤差に起因する偽構造が生じるおそれがある。このため、(S−25)では、そのような場合に高周波成分の付加を抑制するようにしている。
次に、加重係数WR、WG及びWBの求め方について、閾値Th13とともに説明する。そうした加重係数や閾値を求めるにあたり、製品に組み込まれる撮像素子17又はその撮像素子17と同じ性能を持つ撮像素子を用意する。その撮像素子17にほぼ一様な照度の照明を、波長帯域を様々に変えて照射し、それぞれの波長帯域についての撮像画像データを取得する。そして、各波長帯域の撮像画像データnについて、[数35]に記載の式のように瞳分割の異なるAF画素の画素値を加算することにより白色光の画素値Wnを算出する。同時に、AF画素の近傍にある各色成分の撮像用画素の画素値Rn、Gn、Bnについても抽出する。
そして、未知の加重係数WR、WG及びWBの関数として二乗誤差Eを[数44]のように定義する。
[数44]
E=Σn(WR×Rn+WG×Gn+WB×Bn−Wn)
そして、Eを最小とする加重係数WR、WG及びWBを求める(EをWR、WG又はWBでそれぞれ偏微分した値を0にする加重係数WR、WG及びWBを求める)。このようにして、加重係数WR、WG及びWBを求めることにより、AF画素の分光特性を各色成分R、G及びBの撮像用画素の分光特性の加重和によって表される加重係数が求められる。このように求めた加重係数WR、WG及びWBを電子カメラ10の不揮発性メモリ12に記録する。
さらに、求めた加重係数WR、WG及びWBにもとづいて各撮像画像データnについて誤差率Knを[数45]に記載の式で求める。
[数45]
Kn=|WR×Rn+WG×Gn+WB×Bn−Wn|/Wn
そして、Knの最大値を求め、閾値Th13として不揮発性メモリ12に記録する。
図13は、本実施形態の効果が発揮される画像構造の一例を表す。図13は凸構造(明るい線あるいは点)を含む縦5画素の画像構造を縦断した図であり、横軸は垂直走査方向(y座標)であり縦軸は光量または画素値である。そして、凸構造がちょうど水平走査方向に配列されたAF画素列上にある。
図13の○印は、Gの撮像用画素で撮像された画素値である。ただし、AF画素の位置にはGの撮像用画素が存在しないので、その位置でのGの画素値は得られない。従って、丁度AF画素の位置に凸構造がある場合には、AF画素の近傍のGの撮像用画素の画素値からだけでは、図13の凸構造を再現できない。実際、(S−22)において、AF画素の近傍のGの撮像用画素の画素値を用いてAF画素の位置で補間して求めたGの画素値(図13の●印)は、凸構造を再現していない。
一方、AF画素の位置では、白色光の画素値が得られる。ただし、通常の画素は瞳の全領域を通過する光を受光するのに対し、AF画素は瞳の右側あるいは左側を通過する光のみを受光するので、瞳分割の異なる隣接するAF画素を加算することにより通常の(瞳の全領域を通過した光の)白色光の画素値が算出される([数35])。
また、AF画素の近傍のGの撮像用画素の位置に、他の色成分R及びBを補間生成して、色成分R、G及びBの加重和を求めることにより、多くの場合には充分な精度で白色光の画素値を求めることができる([数32]及び[数34])。
図13の□印は、そのようにして求めた白色光の画素値の分布である。多くの場合、白色光の画素値の高周波成分と、色成分Gの画素値の高周波成分とは比例するので、白色光の画素値から算出した高周波成分は、Gの画素値の凸構造成分の情報を持つ。よって、白色光の画素値の高周波成分に基づいてGの画素値の高周波成分を求め、その値を●印のデータに加えることにより、☆印のGの画素値が得られ、凸構造を再現する([数42])。
[第3画素補間処理]
AF画素補間部45は、ノイズ判定部46での判定結果によりノイズが少なく、かつフレア判定部47でのフレアが発生し易いと判断する場合、第3画素補間処理を選択して実行する。
第3画素補間処理は、AF画素の周囲の撮像用画素の画素値を重み係数により補正し、補正した撮像用画素の画素値を平滑化する処理を、撮像用画素の画素値に対する重み係数を変えて2回行った後、上述した第2画素補間処理を実行する処理である。以下、図3のAF画素X43及びAF画素Y44の2列に対する第3画素補間処理について説明する。
(AF画素列の周囲の撮像用画素の画素値を重み係数により補正)
AF画素補間部45は、図14に示すように、AF画素列の周囲に配置された撮像用画素の画素値が、閾値MAX_RAW以上となるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、設定された重み係数を用いて補正する(S−41)。ここで、閾値MAX_RAWは、画素値が飽和しているか否かを判定するための閾値である。
AF画素補間部45は、撮像用画素の画素値が閾値MAX_RAW以上となる場合には、撮像用画素の画素値に対して補正は行わない。一方、AF画素補間部45は、撮像用画素の画素値が、閾値MAX_RAW未満となる場合には、重み係数を用いた加重和の値を元の画素値から減算することで撮像用画素の画素値を補正する。
AF画素補間部45は、R色成分の撮像用画素の画素値を[数46]〜[数49]を用いて補正する。
[数46]
R13’=R13−(R3U_0×R33+R3U_1×G34+R3U_2×B24)
[数47]
R33’=R33−(R1U_0×R33+R1U_1×G34+R1U_2×B24)
[数48]
R53’=R53−(R1S_0×R53+R1S_1×G54+R1S_2×B64)
[数49]
R73’=R73−(R3S_0×R53+R3S_1×G54+R3S_2×B64)
ここで、R1U_0,R1U_1,R1U_2,R1S_0,R1S_1,R1S_2,R3U_0,R3U_1,R3U_2,R3S_0,R3S_1,R3S_2は、重み係数である。なお、重み係数中、文字Sは、AF画素よりも上方に位置することを示し、文字Uは、AF画素よりも下方に位置することを示している。
AF画素補間部45は、G色成分の撮像用画素の画素値を[数50]〜[数55]を用いて補正する。
[数50]
G14’=G14−(G3U_0×R33+G3U_1×G34+G3U_2×B24
[数51]
G23’=G23−(G2U_0×R33+G2U_1×G34+G2U_2×B24)
[数52]
G34’=G34−(G1U_0×R33+G1U_1×G34+G1U_2×B24)
[数53]
G54’=G54−(G1S_0×R53+G1S_1×G54+G1S_2×B64)
[数54]
G63’=G63−(G2S_0×R53+G2S_1×G54+G2S_2×B64)
[数55]
G74’=G74−(G3S_0×R53+G3S_1×G54+G3S_2×B64)
ここで、G1U_0,G1U_1,G1U_2,G1S_0,G1S_1,G1S_2,G2U_0,G2U_1,G2U_2,G2S_0,G2S_1,G2S_2,G3U_0,G3U_1,G3U_2,G3S_0,G3S_1,G3S_2は、重み係数である。
また、AF画素補間部45は、B色成分の撮像用画素の画素値を、[数56],[数57]を用いて補正する。
[数56]
B24’=B24−(B2U_0×R33+B2U_1×G34+B2U_2×B24)
[数57]
B64’=B64−(B2S_0×R53+B2S_1×G54+B2S_2×B64)
ここで、B2U_0,B2U_1,B2U_2,B2S_0,B2S_1,B2S_2は重み係数である。
(隣接するAF画素の画素値を用いたクリップ量の算出)
AF画素補間部45は、隣接するAF画素の画素値X43,Y44を読み出し、[数58]を用いてクリップ量Th_LPFを求める(S−42)。
[数58]
Th_LPF=(X43+Y44)×K_Th_LPF
ここで、K_Th_LPFは係数であり、「127」程度の値が適用される。この係数K_Th_LPFは、その値が大きいほど平滑化処理の効果が高くなる。
(色成分毎の予測誤差を算出)
AF画素補間部45は、[数59]、[数60]を用いて、同一列に配置された同一の色成分となる撮像用画素のうち、AF画素41から遠い位置にある撮像用画素(遠位撮像用画素)の画素値と、AF画素41から近い位置にある撮像用画素(近位撮像用画素)の画素値との差分を予測誤差として算出する(S−43)。
[数59]
deltaRU=R13’−R33’
deltaRS=R73’−R53’
[数60]
deltaGU=G14’−G34’
deltaGS=G74’−G54’
(予測誤差がクリップ範囲から越えているか否かを判定)
AF画素補間部45は、[数59]、[数60]により求めた予測誤差deltaRU,deltaRS、deltaGU及びdeltaGSの各値が、[数58]にて求めたクリップ量に基づいたクリップ範囲(−Th_LPF〜Th_LPF)に含まれている否かを判定する(S−44)。
(クリップ処理)
AF画素補間部45は、予測誤差deltaRU,deltaRS、deltaGU及びdeltaGSのうち、クリップ範囲から外れている予測誤差に対して、クリップ処理を行う(S−45)。ここで、クリップ処理とは、クリップ範囲から外れている予測誤差の値をクリップ範囲に含まれるようにクリッピングすることである。
(近位撮像用画素の画素値に予測誤差を加算)
AF画素補間部45は、[数61]により、予測誤差を各列の近位撮像用画素の画素値に加算する(S−46)。ここで、予測誤差は、[数59],[数60]により求めた値、又は、クリッピングされた値である。
[数61]
R33”=R33’+deltaRU
R53”=R53’+deltaRS
G34”=G34’+deltaGU
G54”=G54’+deltaGS
これにより、AF画素列の周囲の撮像用画素の画素値である、遠位撮像用画素の画素値及び近位撮像用画素の画素値がそれぞれ補正され、さらに、予測誤差を用いた平滑化処理により近位撮像用画素の画素値が補正される。
(補正した撮像用画素の画素値をSDRAMに記憶)
AF画素補間部45は、重み係数により補正された遠位撮像用画素の画素値と、予測誤差により補正された近位撮像用画素の画素値とを、SDRAM27に記憶する(S−47)。
1回目の処理が完了すると、2回目の処理が実行される。
(AF画素列の周囲の撮像用画素の画素値を重み係数により補正)
AF画素補間部45は、1回目の処理により補正された撮像用画素の画素値を用いて、これら撮像用画素の画素値が閾値MAX_RAW以上となるか否かを判定する。この判定結果に基づいて、設定された重み係数を用いて補正する(S−48)。ここで、閾値MAX_RAWは、画素値が飽和しているか否かを判定するための閾値であり、1回目の処理(S−41)と同一の値が用いられる。
AF画素補間部45は、撮像用画素の画素値が閾値MAX_RAW以上となる場合に、撮像用画素の画素値に対して補正は行わない。AF画素補間部45は、撮像用画素の画素値が閾値MAX_RAW未満となる場合に、上述した[数46]〜[数57]における全ての重み係数を0に変えて補正する。つまり、この処理を行った場合、AF画素列の周囲に配置された撮像用画素の画素値は、元の画素値のままである。
(隣接するAF画素の画素値を用いたクリップ量の算出)
AF画素補間部45は、隣接するAF画素の画素値X43,Y44を読み出し、上述した[数58]を用いてクリップ量Th_LPFを求める(S−49)。ここで、K_Th_LPFの値は1回目の処理と同一の値が用いられる。
(色成分毎の予測誤差を算出)
AF画素補間部45は、上述した[数59]、[数60]を用いて、同一列に配置された同一の色成分となる撮像用画素のうち、遠位撮像用画素の画素値と、近位撮像用画素の画素値との差分を予測誤差として算出する(S−50)。
(予測誤差がクリップ範囲から越えているか否かを判定)
AF画素補間部45は、上述した[数59]、[数60]により求めた予測誤差deltaRU,deltaRS、deltaGU及びdeltaGSの各値が、[数58]にて求めたクリップ量に基づいたクリップ範囲(−Th_LPF〜Th_LPF)に含まれている否かを判定する(S−51)。
(クリップ処理)
AF画素補間部45は、予測誤差deltaRU,deltaRS、deltaGU及びdeltaGSのうち、クリップ範囲から外れている予測誤差に対して、クリップ処理を行う(S−52)。
(近位撮像用画素の画素値に予測誤差を加算)
AF画素補間部45は、上述した[数61]を用いて、各列の近位撮像用画素の画素値に加算する(S−53)。
これにより、2回目の処理においては、近位撮像用画素の画素値が予測誤差を用いて、さらに補正される。
(補正した撮像用画素の画素値をSDRAMに記憶)
AF画素補間部45は、重み係数により補正された遠位撮像用画素の画素値と、予測誤差により補正された近位撮像用画素の画素値とを、SDRAM27に記憶する(S−54)。
このように、第3画素補間処理においては、上述した補正処理が2回繰り返し実行される。この補正処理が2回繰り返し実行された後、第2画素補間処理が実行される。
(第2画素補間処理)
AF画素補間部45は、SDRAM27に記憶した撮像用画素の画素値を用いて、上述した第2画素補間処理を実行する(S−55)。これにより、AF画素に対応する撮像用画素の画素値が算出される。つまり、AF画素の画素値が補間される。
(補間したAF画素の画素値をSDRAMに記憶)
AF画素補間部45は、第2画素補間処理(S−55)により補間したAF画素の画素値をSDRAM27に記憶する。
この第3画素補間処理においては、補正処理を繰り返し2回実行することで、AF画素列の近傍の撮像用画素の画素値に対する平滑化処理を効果的に行っている。この平滑化処理を効果的に行うことで、AF画素に隣接する撮像用画素にて発生するフレアによる混色の影響を低減させることができる。また、混色の影響を低減した撮像用画素の画素値を用いてAF画素に対する補間処理を行うので、AF画素においても、発生するフレアによる混色の影響が低減した画素値が得られる。つまり、フレアの影響を低減した画像を得ることができる。
なお、本実施形態では、AF画素の配列方向を水平走査方向としたが、本発明はこれに限定されず、AF画素は垂直走査方向又はその他の方向に配列されていても良い。
なお、本実施形態では、AF画素の各々は左側又は右側からの光束を瞳分割する焦点検出画素としたが、本発明はこれに限定されず、AF画素の各々は左側及び右側からの光束を瞳分割する画素を有する焦点検出画素でも良い。
なお、本実施形態では電子カメラについて説明しているが、これに限定される必要はなく、電子カメラにて取得された画像を取り込んで画像処理を行う画像処理装置に対しても、図6,図7,図12及び図14のフローチャートにおける処理を実行させることができる。また、この他に、図6,図7,図12及び図14のフローチャートのフローチャートにおける処理をコンピュータで実現するためのプログラムに対しても適用可能である。なお、このプログラムは、メモリカード、光学ディスク、磁気ディスクなどのコンピュータにて読み取り可能な記憶媒体に記憶されていることが好ましい。

Claims (15)

  1. 画像が入力される画像入力部と、
    前記画像を、光源種に応じたホワイトバランス処理用のゲイン値に基づいて設定される補正係数を用いて補正する画像補正部と、
    前記画像補正部によって補正された画像から、所定の色成分の範囲に含まれる領域を検出する領域検出部と、
    前記領域検出部により検出される前記領域にフレアが発生しているか否かを判定する判定部と、
    を備えたことを特徴とするフレア判定装置。
  2. 請求項1に記載のフレア判定装置において、
    前記画像入力部によって入力された前記画像の色空間を変換する際に用いる第1色空間変換用マトリクスを、光源種に応じたホワイトバランス処理用のゲイン値から設定される補正係数を用いて補正することで、第2色空間変換用マトリクスを求めるマトリクス決定部を、更に備え、
    前記画像補正部は、前記第2色空間変換用マトリクスを用いて前記画像の色空間を変換し、
    前記領域検出部は、前記色空間を変換した前記画像から、前記所定の色成分の範囲に含まれる領域を検出することを特徴とするフレア判定装置。
  3. 請求項2に記載のフレア判定装置において、
    前記第2色空間変換用マトリクスは、前記フレアに起因した混色が発生する領域に含まれる画素の画素値を、前記所定の色成分の範囲に含まれる画素値に変換することを特徴とするフレア判定装置。
  4. 請求項2に記載のフレア判定装置において、
    前記画像に含まれる画素のうち、輝度値が予め設定された閾値を越える画素の領域を抽出する高輝度領域抽出部を備え、
    前記領域検出部は、前記高輝度領域抽出部により抽出された領域に対して、前記第2色空間変換用マトリクスを用いた色空間の変換を実行することを特徴とするフレア判定装置。
  5. 請求項4に記載のフレア判定装置において、
    前記画像に含まれる各画素の輝度値のそれぞれを用いて生成したヒストグラムに基づいて、前記閾値を求める閾値算出部を備えていることを特徴とするフレア判定装置。
  6. 請求項4に記載のフレア判定装置において、
    前記高輝度領域抽出部は、前記画像に含まれる各画素のうち、前記輝度値が飽和していない画素の中から、前記閾値を越える画素の領域を抽出することを特徴とするフレア判定装置。
  7. 請求項1に記載のフレア判定装置において、
    前記領域検出部は、前記画像に含まれる画素のうち、画素値が飽和していない画素を除いた領域から、前記所定の色成分の範囲に含まれる領域を検出することを特徴とするフレア判定装置。
  8. 請求項1に記載のフレア判定装置において、
    前記判定部は、前記所定の色成分の範囲に含まれる画素の領域の総面積、空間分散値/前記総面積、又は輝度成分のエッジ量の平均値の少なくとも2つからなる評価値を用いて、前記領域に前記フレアが発生しているか否かを判定することを特徴とするフレア判定装置。
  9. 請求項1に記載のフレア判定装置において、
    前記判定部は、前記所定の色成分の範囲に含まれる画素の領域の総面積、空間分散値/前記総面積、及び輝度成分の平均エッジ量からなる評価値を用いて、前記領域に前記フレアが発生しているか否かを判定することを特徴とするフレア判定装置。
  10. 請求項1に記載のフレア判定装置において、
    前記所定の色成分の範囲はマゼンタ色となる色成分の範囲であることを特徴とするフレア判定装置。
  11. 画像が入力される画像入力部と、
    光源種に応じたホワイトバランス処理用のゲイン値から設定される補正係数を用いて、前記画像を補正する画像補正部と、
    前記画像補正部により補正された前記画像を用いて、所定の色成分の範囲に含まれる領域を検出する領域検出部と、
    前記領域検出部により検出された前記領域に関わる情報から求まる複数種類の評価値を判定することで、フレアが発生しているか否かを検出する判定部と、
    を備えたことを特徴とするフレア判定装置。
  12. 請求項1に記載のフレア判定装置と、
    被写体光を受光し、前記画像の元になる画像信号を出力する撮像素子と、
    前記画像信号に対して、前記ホワイトバランス処理を含む画像処理を行う画像処理部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  13. 請求項12に記載の撮像装置において、
    前記フレア判定装置に入力される画像は、前記ホワイトバランス処理におけるゲイン値を設定する際に用いる評価用画像からなることを特徴とする撮像装置。
  14. 請求項12に記載の撮像装置において、
    前記撮像素子は、撮像用画素及び焦点検出用画素を備えており、
    前記フレア判定装置における判定結果に基づいた処理内容の補間処理を、前記撮像用画素の画素値及び前記焦点検出用画素の画素値に対して実行する補間処理部をさらに備えていることを特徴とする撮像装置。
  15. 画像を入力する画像入力工程と、
    前記画像を、光源種に応じたホワイトバランス処理用のゲイン値に基づいて設定される補正係数を用いて補正する画像補正工程と、
    前記画像補正工程によって補正された画像から、所定の色成分の範囲に含まれる領域を検出する領域検出工程と、
    前記領域検出工程により検出される前記領域にフレアが発生しているか否かを判定する判定工程と、
    をコンピュータに実行させることが可能なフレア判定プログラムが記憶された、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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