JPWO2012164641A1 - 近接場光欠陥検査装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の一態様の近接場光欠陥検査装置は、モータ、スライダ、スライダ移動機構、光源及び集光プローブを含む。モータは、被検査体を回転する。スライダは、回転する被検査体上をスライドする。スライダ移動機構は、スライダを支持し、モータにより回転する被検査体上でスライダを移動する。光源は、モータによって回転される被検査体に照射され、当該被検査体内を伝搬する検査用光を発光する。集光プローブは開口を有し、検査用光を受けた被検査体内の欠陥による近接場光をその開口から集光する。この開口は、スライダの被検査体に対向する面に形成されており、その最大径は可視光の波長よりも小さい。

Description

本発明は、近接場光により被検査体の欠陥を検出する装置に関し、特に、被検査体内部の欠陥による近接場光によってその欠陥を検出する近接場光欠陥検査装置に関する。
半導体や太陽電池に用いられるシリコンウェハ(以下、ウェハ)において、配線や表面形状の微細化に伴い、ウェハ内部に存在する数ナノ〜ミクロンサイズの微小欠陥(穴や異物)が半導体や太陽電池の良否や性能に及ぼす影響が大きくなってきている。
そのため、半導体や太陽電池の製造時に、ウェハの微小欠陥の位置を検査したいという要望がある。ウェハの表面ではなく、ウェハ内部に存在している欠陥を検査する手法は、例えば特許文献1に開示されている。この手法は、ウェハに赤外光を入射し、内部の欠陥部分で生じる散乱光をカメラで観察する。
特開平7−239308号公報
特許文献1に開示されている手法は、シリコンの赤外光透過特性を利用することによって、ウェハ内部に存在している欠陥の検出を可能としている。しかしながら、赤外光を用いるこの方法は、ウェハの面内方向における分解能を、照射する赤外光の波長より十分小さくすることが困難である。そのため、この手法は、ウェハにおける数ナノサイズの微小欠陥を検出するには不向きである。
さらに、上記手法は、ウェハをステージ上に配置し、そのステージを移動することによって、ウェハに対して赤外光を走査する。このため、ステージ駆動時の装置の機械的な振動が発生し、ウェハの被測定箇所とカメラとの距離が、数ミクロンのオーダーで変化する。この点においても、上記手法は、数ナノサイズの微小欠陥の検出には不向きである。さらに、ステージを高速で移動させると振動も大きくなるため、上記手法は、短時間でウェハ全体の欠陥検査を終了することが困難である。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであり、被検査体、例えばシリコンウェハの内部の微小欠陥の有無を正確に検査すると共に、その検査時間を短縮することを主な目的とする。
本発明の一態様の近接場光欠陥検査装置は、モータ、スライダ、スライダ移動機構、光源及び集光プローブを含む。モータは、被検査体を回転する。スライダは、回転する被検査体上をスライドする。スライダ移動機構は、スライダを支持し、モータにより回転する被検査体上でスライダを移動する。光源は、モータによって回転される被検査体に照射され、当該被検査体内を伝搬する検査用光を発光する。集光プローブは開口を有し、検査用光を受けた被検査体内の欠陥による近接場光をその開口から集光する。この開口は、スライダの被検査体に対向する面に形成されており、その最大径は可視光の波長よりも小さい。
本発明の一態様によれば、被検査体内部の微小欠陥の有無を正確に検査すると共にその検査時間を短縮することができる。
第1の実施形態に係る近接場光欠陥検査装置の構成を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係る近接場光欠陥検査装置の構成を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係る近接場光欠陥検査装置における、スライダの構成を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係る近接場光欠陥検査装置における、スライダの構成を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係るスライダのプローブの構成を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係るスライダのプローブに形成された微小開口の形状を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係るスライダのプローブに形成された微小開口の形状を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係るスライダのプローブに形成された微小開口の形状を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係るスライダのプローブに形成された微小開口の形状を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係るスライダのプローブの構成を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係るスライダのプローブの構成を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係る近接場光欠陥検査装置における、スライダの構成を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係る近接場光欠陥検査装置における、スライダの構成を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係る近接場光欠陥検査装置における、スライダの構成を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係る近接場光欠陥検査装置における、スライダの構成を模式的に示す図である。 第2の実施形態に係る近接場光欠陥検査装置における、スライダの構成を模式的に示す図である。 第2の実施形態に係る近接場光欠陥検査装置における、スライダの構成を模式的に示す図である。 第3の実施形態に係る近接場光欠陥検査装置の構成を模式的に示す図である。 第3の実施形態に係る近接場光欠陥検査装置の構成を模式的に示す図である。
以下において、本発明を実施するための形態を説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。
本実施形態は、被検査体の欠陥検査を説明する。本実施形態は、検査用赤外光によって、シリコンウェハ内部の微小欠陥検査の例を説明する。本実施形態の欠陥検査は、シリコンウェハ(以下においてウェハ)に特に好適であるが、他の被検査体の欠陥検査に適用することができる。ウェハの材料によって、検査用光の適切な波長が選択される。
本実施形態の欠陥検査は、近接場光によって、ウェハ内部の微小欠陥を検出する。具体的には、本実施形態の欠陥検査装置は、シリコンを透過する波長の赤外光を検査用光としてウェハに照射する。赤外光は、ウェハ内を、全反射を繰り返して伝搬する。ウェハ内を伝搬する赤外光がウェハ内部の欠陥(異物や穴等)に当たると、その欠陥の周囲に近接場光が発生する。近接場光の一部は、ウェハ表面の近傍において、ウェハの外に存在する。
本実施形態の欠陥検査装置は、近接場光を集めるプローブを有するスライダを、回転するウェハ上で支持する。欠陥検査装置は、ウェハ上をスライドするスライダ(のプローブ)により、ウェハ表面近傍において、微小内部欠陥により発生した近接場光を集め、ウェハ内部の欠陥を検出する。
本実施形態の欠陥検査装置は、ウェハを回転し、その回転するウェハ上でスライダを径方向において移動する。これにより、ウェハ全体の欠陥検査を短時間で行うことができる。ウェハへのダメージを避けるため、好ましくは、スライダはウェハ上を、ナノ間隙(数ナノメートル〜数十ナノメートル)で浮上する。
設計によっては、スライダはウェハと接触した状態で、ウェハ上をスライドしてもよい。これにより、スライダに形成されているプローブと内部欠陥との間の微小距離を実現し、ウェハ内部の微小欠陥による近接場光を適切に検出することができる。以下において、本発明のナノ間隙近接場光欠陥検査装置の複数の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態
図1Aは、第1の実施形態における近接場光欠陥検査装置1の構成例を模式的に示している。説明のため、表示されている各構成要素の大きさの大小関係は、実際の大小関係から変えている。図1Aにおいて、X、Y及びZ座標軸(方向)が定義されている。図1Aにおいて、X軸は紙面左から右に向かう方向軸であり、Y軸は紙面手前から奥に向かう方向軸であり、Z軸は紙面下から上に向かう方向軸である。これらX、Y、Z軸と近接場光欠陥検査装置1との関係は、他の図面において維持される。
図1Aに示すように、近接場光欠陥検査装置1は、被検査体であるウェハ4を回転するスピンドルモータ2及び回転するウェハ4上をスライドするスライダ67を含む。以下に説明する好ましい構成において、スライダ67は、ウェハ4上を、数ナノメートル〜数十ナノメートルの間隙を持って浮上する。
ウェハ4は、スピンドルモータ2のスピンドルの上部に取り付けられ、スピンドが回転するとウェハ4も回転する。典型的には、スピンドルに回転円板が取り付けられ、その円板上にウェハ4が配置される。ウェハ4は、円板に対して、例えば、係止部品又は真空チャックによって固定される。ウェハ4を回転する機構は、ウェハ4の回転に適したいかなる構成を有していてもよい。
スライダ67は、略直方体のスライダ本体6及びスライダ本体6上に形成された積層素子部7を有する。スライダ67の構成の詳細は後述する。スライダ67は、サスペンション5によって支持されている。サスペンション5は、弾性的にスライダ67を支持する。サスペンション5は、例えば、ステンレス鋼で形成されたロードビームと、そのロードビームに固定されたジンバルとを含む。ジンバルは、かしめ加工やレーザスポット溶接によるロードビームに固定される。
ロードビームのウェハ4に対向する面にジンバルが固定され、ジンバルのウェハ4に対向する面にスライダ67が固定される。スライダ67は、例えば、ジンバル上に接着着で接着される。
ロードビームは精密な薄板ばねとして機能し、スライダ67の浮上力に対抗する荷重を発生させる。ウェハ4の回転によりスライダ67とウェハ4との間に流入する空気によって、スライダ67を浮上させる圧力が発生する。ロードビームの押圧力とこの浮力とがバランスして、スライダ67は、所定の間隙を持って、ウェハ4上をスライドする。
スライダ67の所望の浮上量及び飛行姿勢を実現するため、スライダ本体6のウェハ4と対向する面は、所的形状に加工されている。この面は、空気軸受面として機能し、精密に設計された凹凸形状を有している。空気軸受面の効果により、スライダ67は、ウェハ4との距離をほぼ一定に保ったまま、ウェハ4上を移動することができる。設計によっては、スライダ67は、ウェハ4の任意の位置へ移動させたときに、ウェハ4が摩耗しない程度にわずかに接触した状態でスライドしてもよい。空気軸受面の設計は、例えば、ハードディスクドライブで使用されるスライダ設計を参照することができる。
ジンバルはロードビームと比較して容易に変形する可撓性の金属薄板部品であり、ウェハ4上を浮上するスライダ67に自由な飛行姿勢の変更を実現しつつ、スライダ67を支持する。本実施形態において、サスペンション5は、浮上スライダ67を適切に支持することができれば、どのような構造を有していていもよい。サスペンション5の設計は、例えば、ハードディスクドライブで使用されるサスペンションを参照することができる。
図1Aにおいて、サスペンション5は、移動支持機構3に固定されている。移動支持機構3は、X軸、Y軸、Z軸方向に移動できる3軸ステージを有し、上部に形成されているアームの先で、サスペンション5を支持する。サスペンション5は、移動支持機構3のアームに固定される。
近接場光欠陥検査装置1は、信号処理回路51、コントローラ52及び管理コンピュータ53を含む制御管理システムを有する。信号処理回路51は、スライダ67からの電気信号を処理し、その結果を管理コンピュータ53に送信する。具体的には、スライダ67により検出されたウェハ4内の欠陥による近接場光から変換された電気信号が、信号処理回路51に伝送される。信号処理回路は、その信号を解析処理し、欠陥の有無を管理コンピュータ53に通知する。
コントローラ52は、管理コンピュータ53の指示に従って、スピンドルモータ2及び移動支持機構3を駆動制御する。コントローラ52は、ウェハ4が固定されたスピンドルモータ2を回転または静止させた状態で、移動支持機構3の3軸ステージにより、サスペンション5及びスライダ67をウェハ4上で移動する。
コントローラ52は、移動支持機構3を移動制御することで、スライダ67をウェハ4の任意の位置へ移動することができる。コントローラ52は、移動支持機構3の現在位置から、スライダ67のウェハ4上の現在位置を特定することができる。管理コンピュータ53は、コントローラ52からスライダ67の現在位置を示す情報を取得する。管理コンピュータ53は、信号処理回路51の欠陥情報とコントローラ52からのスライダ位置情報とから、ウェハ4上の欠陥の有無及び欠陥の位置を特定することができる。
移動支持機構3は、X軸、Y軸、Z軸の3軸のステージの他、X軸、Y軸の2軸のステージ、またはX軸、Y軸のうち1軸で構成される1軸ステージを有していてもよい。この他、移動支持機構3は、Z軸まわりに回動軸を有する回動ステージであっても良い。この構成において、サスペンション5は、Z軸方向(ウェハ4の回転軸方向)を中心としてウェハ4の径方向に回動し、それにより、スライダ67がウェハ4の回転軸に垂直な方向における任意の位置に移動することができる。
図1Bは、Z軸の正方向から見た本実施形態の近接場光欠陥検査装置1を模式的に示している。図1Bに示すように、本例において、ウェハ4は、スライダ67から見て反時計回りに回転する。つまり、ウェハ4は、サスペンション5の根元(移動支持機構3との固定位置)からその先端に向かう方向に回転している。このため、スライダ67は、ウェハ4に対して相対的に、サスペンション5の先端から移動支持機構3に向かう方向にスライドする。
図1Aに示すように、積層素子部7は、スライダ本体6のトレーリング端面に形成されている。スライダ本体6の飛行姿勢において、トレーリング端面が他の側面(ウェハ対向面を含まない)よりも低い位置にある。そのため、積層素子部7はトレーリング端面に形成されていることが好ましいが、他の面に形成されていてもよい。ウェハ4の回転方向は一例であって、反対方向に回転してもよい。コントローラ52は、スピンドルモータ2を制御して、ウェハ4を一定回転速度で回転する又はその回転速度を変化させる。
図2Aは、積層素子部7の詳細及び積層素子部7とウェハ4との位置関係を模式的に示しており、積層素子部7をX軸の正側から見た図である。図2Bは、Z軸の負側から見た積層素子部7及びスライダ本体6の一部を模式的に示している。
スライダ本体6は、シリコンやアルチックなどの材料で形成される。図2Bにおいて、スライダ本体6の空気軸受面の凹凸形状は省略されている。図2Bに示すように、積層素子部7は、スライダ本体6のトレーリング端面上に積層して形成されている。つまり、図2Bにおいて、積層素子部7は、X軸の負から正への方向に、複数層が積層されて形成される。
積層素子部7の形成方法は本実施形態の特徴ではないので説明を省略する。ハードディスクドライブのヘッドスライダの製造において使用される技術により、本実施形態のスライダ67を製造することができるが、どのような方法によりスライダ67を製造してもよい。
図2Aに示すように、積層素子部7は、ウェハ4に対する検査用光、本例において赤外光を発光する発光部8を有する。発光部8は、例えば、レーザーダイオードである。赤外光の周波数はウェハ4の材料に依存し、シリコンの検査用赤外光の周波数は、例えば、1000nm〜10μmに含まれる。
図2Aの例において、積層素子部7は光源である発光部8を含むが、発光部8は発光素子と光ファイバ等の光導波路からなる構成でもよい。また、発光素子はスライダ本体6の他の面又はスライダ67とは異なる部品、例えばサスペンション5の上に配置されていてもよい。この場合、積層素子部7は、光導波路を有し、発光素子からの光がその導波路内を伝搬する。
図2Aに示すように、積層素子部7は、ウェハ4内部の欠陥18による近接場光19を集める集光プローブ90を有する。本例において、集光プローブ90は、受光部10及び遮光膜91を有する。受光部10は、例えば、光ファイバと光電気変換素子とを含む。受光素子は、典型的にはフォトダイオードである。受光部10は、光を電気信号に変換するアクティブ素子を含むことなく、光を受光して伝送する光ファイバからなる赤外光導波路でもよい。その構成において、変換素子は、スライダ本体6の他の面又は他の部品、例えばサスペンション5上に配置される。
受光部10の先端に、遮光膜91が付着している。遮光膜91は、検査用赤外光を遮蔽し、通常、可視光を遮蔽する。遮光膜91の材料は、例えば、金、二酸化ケイ素、鉄、コバルト等を含む合金である。図2A及び図2Bに示すように、遮光膜91には、開口92が形成されている。欠陥18による近接場光19は、開口92から受光部10に入る。
積層素子部7は、発光部8及び集光プローブ90の周囲に形成され、それらを内に包含する素子本体部71を有する。素子本体部71は、例えば、アルミナを主材料とし、不純物金属元素を含む合金である。好ましい本構成において、素子本体部71の材料は、検査用赤外光を透過せず、それを遮蔽する材料である。また、一般に、素子本体部71の材料は、可視光を遮蔽する。
図2A及び図2Bに示すように、受光部10の先端部周囲には、突出部12が形成されている。受光部10の先端面は開口92を除き遮光膜91で覆われているが、先端部の側面は突出部12により覆われている。突出部12は、素子本体部71と同一又は異なる材料で形成される。突出部12は、遮光膜91と同様に、検査用赤外光を遮蔽し、通常、可視光を遮蔽する。
近接場光欠陥検査装置1でウェハ4の内部欠陥を検出する方法について、以下に述べる。コントローラ52は発光部8を制御し、発光部8から出た赤外光16は、ウェハ4に入り、ウェハ4内部で全反射を行う全反射光17となる。ウェハ4の内部に穴や異物による微小欠陥18が存在すると、全反射光17の角度が変化し、ウェハ4の表面に微小欠陥18による近接場光19が発生する。近接場光19は、集光プローブ90の微小開口92に入り、受光部10で検出される。
受光部10で検出された近接場光19は、受光部10において電気信号に変換され、配線を介して信号処理回路51に取り込まれる。信号処理回路51は、近接場光19の光の強さを求める処理を行う。近接場光は微小粒子(本例で微小欠陥18)の表面にしか発生しない光であるため、通常のフォトダイオードでは検出することができない。しかし、本実形態で説明するように、微小開口92をウェハ4の表面に近接させることで、微小欠陥18による近接場光を検出することが可能になる。
図2A及び図2Bに示すように、素子本体部71には、穴11が形成されている。図2Bに示すように、穴11の底面72において、発光部8の光照射口81が露出している。検査用赤外光16は、光照射口81からウェハ4に向かって照射される。穴11は、周囲を壁によって囲まれており、本例においては穴11の空間は直方体である。穴11は、これと異なる形状を有していてもよく、設計により適切な形状で形成される。例えば、壁面及び底面72の少なくとも一方は、フラットではなく曲面であってもよい。
好ましい構成において、欠陥検査ための赤外光の照射時において、発光部8の光照射口81からウェハ4表面までの、光照射方向における距離13Bは、検査用赤外光の波長よりも長い。これにより、検査用赤外光を適切にウェハ4内部で伝搬させることができる。検査用赤外光の照射角度、つまりウェハ4表面への入射角として、ウェハ4内部で検査用赤外光が全反射するように、適切な値が選択される。
欠陥による近接場光をプローブ90が検出することができるように、赤外光は、光照射口からウェハ表面4に向けて進むにつれて、プローブ90に近づく(照射方向ベクトルは開口92に向かう成分を含む)。図2Aの例において、発光部8と受光部10はY軸方向に並んで配置され、受光部10がウェハ4表面の外周側にあり、発光部8は内周側にある。
受光部10と発光部8の位置関係はこれと異なっていてもよい。例えば、発光部8が外周側にあり受光部10が内周側にあってもよい。これらは、X方向に並べて配置してもとく、例えば、発光部8リーディング側にあり受光部10がトレーリング側にあってもよい。これらは、Y−X平面内で斜めに並べて配置しても良い。
本例において、発光部8の光照射口81は、穴11内に形成されている。これにより、素子本体部71の基準面73とウェハ4表面との距離を小さくしつつ、光照射口81とウェハ4との距離を大きくすることができる。好ましい構成において、穴11の外側における積層素子部7とウェハ4表面との最大距離13A、つまり、図2Aの例において、基準面73とウェハ4表面との最大拒距離13Aは、可視光の波長よりも小さい。具体的には、360nmよりも小さい。これにより、受光部10に達する、ノイズとなる迷光を低減することができる。
ウェハ表面4と積層素子部7(のウェハ対向面)との距離は、その形状の他に位置によって異なる。典型的には、スライダ67がウェハ4上をスライダしている間、スライダ67は傾き、トレーリング端がリーディング端よりも低い。また、積層素子部7のウェハ対向面は、図2A、図2Bに示す形状と異なる形状を有していてもよく、例えば、より多くの異なる深さ(高さ)の面を有していてもよい。穴11の外側における積層素子部7とウェハ4表面との上記最大距離は、赤外線照射をしながら欠陥検査を行っている間において、穴11の外側での積層素子部7とウェハ4表面との距離のうちの最大値である。
図3Aは、集光プローブ90先端(におけるウェハ対向面)の開口92及びその周囲の構成を模式的に示している。近接場光欠陥装置(近接場光顕微鏡)の分解能は、検査用赤外光の波長ではなく、開口92の大きさにより決まる。検出を目的とする微小欠陥の近接場光を集めるため、開口92は適切な大きさに設計される。開口92の径(最大径)31は、可視光の波長よりも小さい長さである。具体的には、360nmより小さく、好ましくは、100nmよりも小さい。これにより、微小欠陥の近接場光を適切に検出することができる。
図2Bに示す開口92の形状は、円である。図3Bに示すように、円の開口92の径は、その直径である。開口92は、他の形状を有していてもよい。例えば、図3Cに示すように、その形状は楕円であってもよく、図3Dに示すように、その形状は四角形であってもよく、図3Eに示すように、その形状は三角形であってもよい。開口92の形状が楕円である場合、その径31は長径である。開口92の形状が四角形である場合、その径31は対向角を結ぶ直線のうち、より長い直線である。開口92の形状が三角形である場合、その径31は各辺の直線のうち、より長い直線である。
図3Aに戻って、開口92が欠陥による近接場光を適切に集めるため、開口92とウェハ4との距離13Dは十分に小さいことが重要である。そのため、好ましい構成において、開口92とウェハ4との距離13Dは、開口92の最大径31よりも短い。
本例において、集光プローブ90先端の光ファイバは、素子本体部71からウェハ4に向かって突出している。遮光膜91は、集光プローブ90先端のウェハ対向面を、開口92以外の領域で覆うが、その側面には付着していない。図2B及び図3Aに示すように、その側面は、素子本体部71からウェハ4に向かって突き出る突出部12により覆われている。上述のように、突出部12は検査用赤外光及び可視光を遮光する。
図3Aに示すように、好ましい構成において、突出部12の先端は、集光プローブ90の開口92よりも突出しており、ウェハ4の近い位置にある。これにより、集光プローブ90の開口92をウェハ4に近づけるとともに、集光プローブ90とウェハ4との衝突を防ぐことができる。さらに、突出部12は、周囲から開口92への迷光を低減することができる。この点において、突出部12とウェハ4との距離(最大距離)13Cは、可視光の波長よりも短いことが好ましく、さらに、開口92の径31よりも短いことが好ましい。距離13Cが突出部12のウェハ対向面における位置によって異なる場合、その最大値が距離13Cである。
図2Bに示すように、突出部12は、集光プローブ90先端の周囲(ウェハ4に対向する面であるXY面内における周囲)を囲み、そのウェハ対向面は四角形である。突出部12は、これに限定されない。突出部12は、Z軸方向において見て、多角形又は円などどのような形状を有していいてもよく、ウェハ対向面は曲面でもよい。
図3Aに示すように、突出部12は、集光プローブ90先端よりもウェハ4に近い位置まで突出していることが好ましい。設計によっては、図4Aに示すように、突出部12の先端と集光プローブ90の先端とがフラットであってもよく、若しくは、突出部12とウェハ4との距離13Cが、集光プローブ90の開口92とウェハ4との距離13D以上であってもよい。
この他、図4Bに示すように、突出部12を形成することなく、素子本体部71から突出する集光プローブ90先端全体を、開口92を有する遮光膜91により覆ってもよい。突出部12は、XY面内において集光プローブ90の先端の周囲全体を囲むように形成されていることが好ましいが、その一部を囲むように形成されていてもよい。集光プローブ90先端において突出部12に覆われていない部分は、遮光膜91により覆われる。
近接場光欠陥検査装置1は、振動していない赤外光16を使用してもよいが、欠陥検出精度をあげるため、特定の周波数で振動する赤外光を使用してもよい。具体的には、コントローラ52は、発光部8からの赤外光16の出力を特定の周波数において加振する。信号処理回路51は、ロックインアンプを用い、加振した周波数成分だけを取り出す。これにより、外乱光の影響をされに抑制することができる。
上述した受光部10は光ファイバとフォトダイオードの組み合わせを含むが、光を検出できる受光素子であれば、他の素子を使用してもよい。上述のように、管理コンピュータ53の他に信号処理回路51を使用することで高速処理が可能となるが、信号処理回路51が行う処理と同等の処理を、管理コンピュータ53が実行してもよい。
上述のように、発光部8の光照射口81は、周囲を壁に囲まれ穴11の底で露出していることが好ましい。これと異なり、例えば図5A及び図5Bに示すように、発光部8の照射口81は、積層素子部7の端まで続く凹部111内に位置していてもよい。この形状は、上記例と比較して、ノイズ源となり周囲からの光を防ぐ効果において劣るが、積層素子部7の加工がしやすい。
図6A及び図6Bは、積層素子部7の他の構成例を示している。本構成例において、突出部12が、積層素子部7のウェハ対向面のトレーリング端(X軸正の方向における端)及びY軸方向における両端に達している。XY面内において、突出部12は、集光プローブ90の周囲全体を囲むと共に、穴11の周囲全体を囲む。突出部12の1つの開口内に集光プローブ90の開口92があり、他の開口内に発光部8の照射口81がある。積層素子部7とウェハ4との接触の可能性を小さくするためには、図2A及び図2Bに示す構成が好ましいが、この形状は、積層素子部7の加工がしやすい。
第2の実施形態
図7は、近接場光欠陥検査装置1の積層素子部7の他の構成例を示している。第2の実施形態において、積層素子部7は、ヒータ素子20を有している。ヒータ素子20は、例えば、パーマロイで形成された薄膜抵抗素子である。その他の構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。ヒータ素子20は、積層素子部7のトレーリング端の接続パッドを介して、コントローラ52によって駆動、制御される。
コントローラ52が接続パッドからヒータ素子20に電力を加えると、ヒータ素子20が発熱する。ヒータ素子20を中心に積層素子部7の温度が上昇し、積層素子部7が膨張する。微小開口92を設けた部分はウェハ4に向かって膨張し、ウェハ4と微小開口92との間隙13Dが小さくなる。
この原理を利用して、コントローラ52は、ヒータ素子20に印加する電力を変化させることで、間隙13Dを制御、微調整することができる。好適なヒータ素子20の位置は、微小開口9から見てZ軸の正方向の位置である。これにより、微小開口92を設けた部分を局所的に膨張させ、ウェハ4に近づけることができる。
コントローラ52は、ヒータ素子20を制御することで、赤外光を照射しつつ欠陥検査をしている間、スライダ67とウェハ4との間の空隙を所望の小さい値に維持し、検査終了後は、空隙を大きくする。これにより、スライダ67とウェハ4と距離を正確に制御するとともに、スライダ67とウェハ4と接触の蓋然性を小さくすることできる。従って、第1の実施形態で説明した、スライダ67とウェハ4との間の距離13A〜13Dの要件は、赤外光を照射しつつ欠陥検査をしている間満たされていればよく、それ以外の時間は満たされていなくてよい。
図8は、近接場光欠陥検査装置1の積層素子部7の他の構成例を示している。積層素子部7は、ヒータ素子20に加え、温度検出素子21を有している。温度検出素子21は、例えば、パーマロイで形成された薄膜抵抗素子である。その他の構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
例えば、コントローラ52は、トレーリング端の接続パッドを介して、温度検出素子21の抵抗値をモニタする。スライダ67(積層素子部7を含む)とウェハ4との接触が起こると、接触時の発熱により接触部分と周囲の温度が上昇する。温度検出素子21の抵抗値は、その温度に従って変化する。コントローラ52は、温度検出素子21の抵抗値により、スライダ67(積層素子部7を含む)とウェハ4との接触を検知することができる。
接触のよる温度変化を早期に検出するため、温度検出素子21は、積層素子部7のウェハ対向面の近傍に形成されていることが好ましい。特に、積層素子部7がヒータ素子20を有する場合、ヒータ素子20よりもウェハ4(ウェハ対向面)に近い位置に形成されていることが好ましい。
コントローラ52は、温度検出素子21により接触を検出すると、他の構成要素を制御して、接触を止める。具体的には、コントローラ52は、ヒータ素子20への供給電力を小さくしてスライダ67の浮上量を大きくする、スピンドルモータ2の回転速度を上げることでスライダ67の浮上量を大きくする、若しくは、移動支持機構3を制御してスライダ67をウェハ4の上から外れ位置に移動する。
コントローラ52は、温度検出素子21により発熱の有無を検知することにより、スライダ67とウェハ4の接触を、早期に検出することができる。温度検出素子21による接触検知に応じて、スライダ67(積層素子部7を含む)とウェハ4の接触を止めることで、これらの接触によるスライダ67(積層素子部7を含む)及びウェハ4の損傷を防ぐことができる。
図8の積層素子部7は、温度検出素子21とヒータ素子20とを有するが、ヒータ素子20を有していなくともよい。接触を止めるための浮上量調整のためにはヒータ素子20が好適であるが、上述のように、コントローラ52は、他の方法により、スライダ67とウェハ4との接触を止めることができる。
第3の実施形態
図9は、近接場光欠陥検査装置1の他の構成を模式的に示している。本構成は、ウェハ4の両面を検査するための2つのスライダ67、607を有している。具体的には、近接場光欠陥検査装置1は、ウェハ4のZ軸の正側に、サスペンション5を備え、Z軸の負側に、サスペンション105を備える。
サスペンション5はスライダ67を支持し、サスペンション105は、スライダ607を支持する。スライダ67は、第1又は第2の実施形態において説明した構成を有する。スライダ607は、スライダ本体106と積層素子部107を有する。スライダ67とスライダ607は、ウェハ4を挟む配置である。サスペンション105は、サスペンション5と同様の構成を有し、スライダ607はスライダ67と同様の構成を有していればよい。これらは、異なる構成を有していてもよい。
サスペンション5、105は、移動支持機構3に固定されている。コントローラ52は、移動支持機構3を駆動制御することで、サスペンション5、105、つまり、スライダ67、607を同時に、ウェハ4上で移動、位置決めすることができる。信号処理回路51は、2つのスライダ67、607からの信号を処理する。ウェハ4両面のそれぞれに欠陥検査用スライダ67、607を用意することで、ウェハ両面を同時に検査することができ、検査時間を短縮することができる。
図9の構成例において、サスペンション5、105は同時に移動し、XY面内において互いの相対位置は固定されている。また、それらは、典型的には、XY面内において常に同一位置にある。これと異なり、移動支持機構3は、サスペンション5、105を独立に移動する構成を有していてもよい。欠陥検査中、サスペンション5、105は、XY面内において同一位置にあっても、異なる位置にあってもよい。
図9の構成例は、ウェハ4の異なる面の欠陥検査のために複数のスライダを有するが、これと異なり又はこれに加えて、近接場光欠陥検査装置1は、ウェハ4の同一面を同時に検査するための、複数のスライダを有していてもよい。ウェハ4同一面を検査するスライダは、XY面内において異なり位置に位置決めされる。同一面内のスライダがウェハ表面の異なる領域を検査することで、検査時間を短縮することができる。また、同一領域を異なるスライダが検査することで、検査精度を上げることができる。
図10は、近接場光欠陥検査装置1の他の構成を模式的に示している。本構成例は、図9の構成例に対して、スライダ67、スライダ607のそれぞれの積層素子部7、107の構成が異なる。図10に示すように、第1及び第2の実施形態において説明した積層素子部に対して、積層素子部7において集光プローブ90が省略されており、積層素子部107においては発光部8が省略されている。
スライダ67の発光部8からの赤外光16は、ウェハ4のZ軸正側の面に照射され、ウェハ4内を、全反射を繰り返して伝搬する。ウェハ4内を伝搬する光(全反射光)117は、欠陥118に入射し、近接場光119が発生する。スライダ607の受光部10は近接場光119を集め、電気信号に変換してコントローラ52に送信する。
このように、ウェハ4の一方の面のスライダから検査用赤外光を照射し、その反対面上のスライダに形成された受光部でウェハ内部欠陥による近接場光を検出することで、各スライダ(積層素子部)の構成をより単純なものとすることができ、製造しやすくなる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
上記複数の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、1つの実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
上記図を参照して説明した被検査体例のウェハ円形(円板)であるが、本発明は他の形状を有する被検査体の内部欠陥検査に適用することができる。上述のように、検査用光を照射する照射口はスライダに形成されていることが好ましいが、他の位置に配置してもよい。

Claims (11)

  1. 被検査体を回転するモータと、
    回転する前記被検査体上をスライドするスライダと、
    前記スライダを支持し、前記モータにより回転する前記被検査体上で、前記スライダを移動する、スライダ移動機構と、
    前記モータによって回転される前記被検査体に照射され、当該被検査体内を伝搬する検査用光、を発光する光源と、
    前記スライダの前記被検査体に対向する面に形成されており可視光の波長よりも小さい径の開口、を有し、前記検査用光を受けた前記被検査体内の欠陥による近接場光を前記開口から集光する集光プローブと、
    を含む近接場光欠陥検査装置。
  2. 前記集光プローブの前記開口と前記被検査体表面との距離は、当該開口の前記径よりも小さい、請求項1に記載の近接場光欠陥検査装置。
  3. 前記スライダは、前記開口を含む前記集光プローブの先端を囲み、前記被検査体表面との距離が前記開口の前記径より短く、前記検査用光を遮る材料で形成された、突出部をさらに含む、請求項2に記載の近接場光欠陥検査装置。
  4. 前記突出部と前記被検査体表面との距離は、前記開口と前記被検査体表面との距離よりも小さい、請求項3に記載の近接場光欠陥検査装置。
  5. 前記スライダは、前記被検査体に対向する面に、前記検査用光を前記被検査体に照射する照射口を有し、
    前記検査用光の照射方向における前記照射口と前記被検査体表面との間の距離は、前記検査用光の波長よりも長い、請求項4に記載の近接場光欠陥検査装置。
  6. 前記スライダは、スライダ本体と、当該スライダ本体の側面に形成された素子部と、を含み、前記素子部の前記被検査体に対向する面に穴が形成されており、当該穴の底面に前記照射口が露出している、請求項5に記載の近接場光欠陥検査装置。
  7. 前記素子部は、前記集光プローブと前記照射口とを含み、
    前記素子部の前記穴の外側において、前記素子部と前記被検査体表面との最大距離は、可視光の波長よりも小さい、請求項6に記載の近接場光欠陥検査装置。
  8. 前記素子部は、発熱によって周囲の材料を熱膨張させて、前記集光プローブの前記開口を前記被検査体表面に近づけるヒータをさらに有する、請求項7に記載の近接場光欠陥検査装置。
  9. 前記素子部は、前記ヒータよりも前記被検査体表面に近い位置に、温度検出素子さらに有する、請求項8に記載の近接場光欠陥検査装置。
  10. 前記近接場光欠陥検査装置は、第2のスライダをさらに含み、
    前記スライダ移動機構は、回転する前記被検査体が前記第2のスライダと前記スライダとの間に位置するように、前記第2のスライダを支持及び移動し、
    前記スライダは、前記被検査体に対向する面に、前記検査用光を前記被検査体に照射する照射口を有し、
    前記第2のスライダは、
    前記被検査体に対向する面に形成された、検査用光を前記被検査体に照射する第2の照射口と、
    前記被検査体に対向する面に形成されており前記第2の照射口からの検査用光の波長よりも小さい最大径の開口を有し、前記第2の照射口からの検査用光を受けた前記被検査体内の欠陥による近接場光を前記開口から集光する第2の集光プローブを含む、請求項1に記載の近接場光欠陥検査装置。
  11. 前記近接場光欠陥検査装置は、第2のスライダをさらに含み、
    前記移動機構は、回転する前記被検査体が前記第2のスライダと前記スライダとの間に位置するように、前記第2のスライダを支持及び移動し、
    前記第2のスライダは、前記被検査体に対向する面に前記検査用光を前記被検査体に照射する照射口を有する、請求項1に記載の近接場光欠陥検査装置。
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