JPWO2012157470A1 - ノーテンパー型ハードバターとして使用可能な油脂組成物 - Google Patents

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Abstract

[課題]低トランス脂肪酸含量で非ラウリン酸型のノーテンパー型ハードバターとして使用可能な油脂組成物及び該油脂組成物を含んでなる耐熱性及び口溶けの良い油性食品を提供することである。[解決手段]本発明の油脂組成物は、下記の(a)から(g)の条件を満たすことを特徴とする。(a)X3含量が3〜20質量%(b)P3/X3の質量比が0.35以上(c)X2O含量が45〜80質量%(d)XOX/X2Oの質量比が0.20〜0.65(e)PStO/X2Oの質量比が0.10〜0.45(f)St2O/X2Oの質量比が0.05〜0.35(g)St/Pの質量比が0.80以下Xは炭素数14以上の飽和脂肪酸、Oはオレイン酸、Pはパルミチン酸、Stはステアリン酸を表す。

Description

関連出願
本願は、日本国特許出願2011−110625を基礎とするパリ条約の優先権主張を伴った出願である。よって、本願は、この日本国特許出願に開示された事項の全てを包含するものである。
本発明は、低トランス脂肪酸含量で非ラウリン酸型のノーテンパー型ハードバターとして使用可能な油脂組成物及び該油脂組成物を含んでなる耐熱性及び口溶けの良い油性食品に関するものである。
チョコレート等の油性食品は、通常、保存環境下では固体であるが、口中で容易に融解することを特徴としている。このように、チョコレートは、耐熱性と口溶けの良さを併せ持つことを特徴としている。
これらのチョコレートの特徴は、主に配合される油脂に影響される。チョコレートに最も適した油脂はカカオ脂である。しかし、カカオ脂は、高価であるため、チョコレートの油脂には、その他の植物油脂から製造したカカオ代用脂を使用することも多い。チョコレートの油脂として使用されるカカオ代用脂は、ハードバターとも言われる。ハードバターは、一般に、テンパー型とノーテンパー型に分類される。
テンパー型ハードバターは、カカオ脂に多く含まれる対称型トリグリセリドを主成分としている。そのため、テンパー型ハードバターは、カカオ脂との置換が容易であり、任意の配合でカカオ脂と混合して使用できる。また、テンパー型ハードバターは、シャープな口溶けを有しているが、これを用いてチョコレートを製造する際には、カカオ脂と同様にテンパリングを行う必要がある。
一方、ノーテンパー型ハードバターは、カカオ脂と融解性状は似ているが、油脂構造は全く異なるものである。そのため、ノーテンパー型ハードバターは、カカオ脂との相溶性は低い。しかしながら、ノーテンパー型ハードバターは、カカオ脂と比べて価格的に安く、煩雑なテンパリングが不要で作業性が良いため、製菓・製パン領域にて広く使用されている。ノーテンパー型ハードバターは、ラウリン酸型と非ラウリン酸型に大きく分けられる。
ノーテンパー型ハードバターの内、ラウリン酸型ハードバターは、ラウリン酸を主な構成脂肪酸としており、典型的にはパーム核油を分別して得られる高融点部(パーム核ステアリン)を水素添加して極度硬化したものが知られている。この種のハードバターの融解性状は極めてシャープであるが、カカオ脂との相溶性が極端に悪いため、カカオ脂の配合率を極力少なくしなければならない。そのため、ラウリン酸型ハードバターを使用したチョコレートはカカオ風味に乏しいものである。また、ラウリン酸型ハードバターを使用したチョコレートは、比較的水分量の多い菓子やパンに使用した場合、保存状態が悪いと石鹸臭が発生するという問題がある。
ノーテンパー型ハードバターの内、非ラウリン酸型ハードバターは、トランス酸型ハードバターとも言われ、典型的には、低融点パームオレイン又は大豆油等の液体油を異性化水素添加したものや、更に必要に応じて異性化水素添加したものを分別した高融点部又は中融点部が知られている。非ラウリン酸型ハードバターは、融解性状はラウリン酸型と比較してややシャープさに欠けるものの、カカオ脂との相溶性はラウリン酸型よりは良く、カカオ脂をラウリン酸型よりも比較的多く配合することができる。しかしながら、非ラウリン酸型ハードバターは、多量のトランス脂肪酸を含有するため、トランス脂肪酸の健康への悪影響が認識されるようになって以来、使用が敬遠されている。
このような背景から、非ラウリン酸型ハードバターには、トランス脂肪酸の低減が求められている。
トランス脂肪酸が低減された非ラウリン酸型ハードバターとしては、特定量のSUS型トリグリセリドを含む油脂を水素添加した油脂と特定量のSSU型トリグリセリドを含む油脂とを特定比率で混合したハードバター(特許文献1参照)や、特定のエステル交換油を水素添加した油脂を特定量配合したハードバター(特許文献2参照)が知られている。これらのハードバターは、従来のトランス酸型ハードバターと比較すると、トランス脂肪酸がある程度は低減されているが、まだ十分であるとは言えなかった。
また、トランス酸型ハードバターの融解性状は、含まれるトランス脂肪酸に依存している。そのため、トランス脂肪酸を低減すると、チョコレートの耐熱性や口溶けの良さが失われるという問題がある。
以上のことから、耐熱性及び口溶けの良いチョコレート等の油性食品の製造が可能である、低トランス脂肪酸含量で非ラウリン酸型のノーテンパー型ハードバターの開発が求められている。
国際公開第05/094598号 特表2007−504802号公報
本発明の目的は、低トランス脂肪酸含量で非ラウリン酸型のノーテンパー型ハードバターとして使用可能な油脂組成物及び該油脂組成物を含んでなる耐熱性及び口溶けの良い油性食品を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定のトリグリセリド及び特定の構成脂肪酸を特定組成で含む油脂組成物を、ノーテンパー型ハードバターとして用いると、ノーテンパー型ハードバターが低トランス脂肪酸含量で非ラウリン酸型でありながら、耐熱性及び口溶けの良い油性食品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の一態様は、下記の(a)から(g)の条件を満たす油脂組成物である。
(a)X3含量が3〜20質量%
(b)P3/X3の質量比が0.35以上
(c)X2O含量が45〜80質量%
(d)XOX/X2Oの質量比が0.20〜0.65
(e)PStO/X2Oの質量比が0.10〜0.45
(f)St2O/X2Oの質量比が0.05〜0.35
(g)St/Pの質量比が0.80以下
(上記の(a)から(g)の条件において、X、O、P、St、X3、P3、X2O、XOX、PStO及びSt2Oはそれぞれ以下のものを示す。
X:炭素数14以上の飽和脂肪酸
O:オレイン酸
P:パルミチン酸
St:ステアリン酸
X3:Xが3分子結合しているトリグリセリド
P3:Pが3分子結合しているトリグリセリド
X2O:Xが2分子、Oが1分子結合しているトリグリセリド
XOX:1位と3位にX、2位にOが結合しているトリグリセリド
PStO:Pが1分子、Stが1分子、Oが1分子結合しているトリグリセリド
St2O:Stが2分子、Oが1分子結合しているトリグリセリド)
本発明の別の態様は、構成脂肪酸中のラウリン酸含量が5質量%以下、トランス脂肪酸含量が5質量%以下である前記油脂組成物である。
本発明の別の態様は、前記油脂組成物がノーテンパー型ハードバターである前記油脂組成物である。
本発明の別の態様は、前記油脂組成物を含んでなる油性食品である。
本発明の別の態様は、前記油性食品がチョコレートである前記油性食品である。
本発明の別の態様は、下記のエステル交換油Aと、下記のエステル交換油Bとを、質量比30:70〜50:50で混合することで混合油を得て、該混合油を分別することで高融点部及び低融点部を除去し、中融点部を得ることを特徴とする油脂組成物の製造方法である。
エステル交換油A:構成脂肪酸中のパルミチン酸含量が15〜35質量%、ステアリン酸含量が30〜55質量%、オレイン酸含量が15〜35質量%、リノール酸及びリノレン酸の合計含量が10質量%未満である原料油脂に、ランダムエステル交換反応を行うことにより得られる油脂
エステル交換油B:構成脂肪酸中のパルミチン酸含量が40〜60質量%、ステアリン酸含量が15質量%未満、オレイン酸含量が20〜45質量%、リノール酸及びリノレン酸の合計含量が15質量%未満である原料油脂に、ランダムエステル交換反応を行うことにより得られる油脂
本発明の別の態様は、前記中融点部に、更にXOXを25質量%以上含有する油脂を、質量比99:1〜50:50で混合することを特徴とする前記油脂組成物の製造方法である。
本発明によると、低トランス脂肪酸含量で非ラウリン酸型のノーテンパー型ハードバターとして使用可能な油脂組成物及び該油脂組成物を含んでなる耐熱性及び口溶けの良い油性食品を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、下記の(a)から(g)の条件を満たすものである。
(a)X3含量が3〜20質量%
(b)P3/X3の質量比が0.35以上
(c)X2O含量が45〜80質量%
(d)XOX/X2Oの質量比が0.20〜0.65
(e)PStO/X2Oの質量比が0.10〜0.45
(f)St2O/X2Oの質量比が0.05〜0.35
(g)St/Pの質量比が0.80以下
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、X3含量(条件(a))が3〜20質量%であり、好ましくは5〜18質量%であり、より好ましくは7〜16質量%である。X3含量が前記範囲にあると、油性食品の耐熱性が良いものとなる。
なお、本発明において、X3はXが3分子結合しているトリグリセリド(XXX)である(トリグリセリドとは、グリセロールに3分子の脂肪酸が結合したトリアシルグリセロールのことである。)。また、本発明において、Xは炭素数14以上の飽和脂肪酸であり、好ましくは炭素数14〜20の飽和脂肪酸である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、P3/X3の質量比(条件(b))が0.35以上であり、好ましくは0.50以上であり、より好ましくは0.53〜0.67である。P3/X3の質量比が前記範囲にあると、油性食品の耐熱性及び口溶けが良いものとなる。
なお、本発明において、P3/X3の質量比は、X3含量(質量%)に対するP3含量(質量%)の比のことである。また、本発明において、P3はPが3分子結合しているトリグリセリド(PPP)である。また、本発明において、Pはパルミチン酸(炭素数16の飽和脂肪酸)である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、X2O含量(条件(c))が45〜80質量%であり、好ましくは48〜75質量%であり、より好ましくは50〜75質量%である。X2O含量が前記範囲にあると、油性食品の耐熱性及び口溶けが良いものとなる。
なお、本発明において、X2OはXが2分子、Oが1分子結合しているトリグリセリド(XXO+XOX+OXX)である。また、本発明において、Oはオレイン酸(炭素数18の1価の不飽和脂肪酸)である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、XOX/X2Oの質量比(条件(d))が0.20〜0.65であり、好ましくは0.25〜0.63であり、より好ましくは0.28〜0.60である。XOX/X2Oの質量比が前記範囲にあると、油性食品の耐熱性及び口溶けが良いものとなる。
なお、本発明において、XOX/X2Oの質量比は、X2O含量(質量%)に対するXOX含量(質量%)の比のことである。また、本発明において、XOXは1位と3位にX、2位にOが結合しているトリグリセリドである。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、PStO/X2Oの質量比(条件(e))が0.10〜0.45であり、好ましくは0.20〜0.35であり、より好ましくは0.21〜0.33である。PStO/X2Oの質量比が前記範囲にあると、油性食品の耐熱性及び口溶けが良いものとなる。
なお、本発明において、PStO/X2Oの質量比は、X2O含量(質量%)に対するPStO含量(質量%)の比のことである。また、本発明において、PStOはPが1分子、Stが1分子、Oが1分子結合しているトリグリセリド(PStO+POSt+StPO+StOP+OPSt+OStP)である。また、本発明において、Stはステアリン酸(炭素数18の飽和脂肪酸)である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、St2O/X2Oの質量比(条件(f))が0.05〜0.35であり、好ましくは0.07〜0.25であり、より好ましくは0.09〜0.23である。St2O/X2Oの質量比が前記範囲にあると、油性食品の耐熱性及び口溶けが良いものとなる。
なお、本発明において、St2O/X2Oの質量比は、X2O含量(質量%)に対するSt2O含量(質量%)の比のことである。また、本発明において、St2OはStが2分子、Oが1分子結合しているトリグリセリド(StStO+StOSt+OStSt)である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、St/Pの質量比(条件(g))が0.80以下であり、好ましくは0.65以下であり、さらに好ましくは0.25〜0.55である。St/Pの質量比が前記範囲にあると、油性食品の耐熱性及び口溶けが良いものとなる。
なお、本発明において、St/Pの質量比は、構成脂肪酸中のパルミチン酸含量(質量%)に対する構成脂肪酸中のステアリン酸含量(質量%)の比のことである。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、構成脂肪酸中のラウリン酸含量が好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下である。ラウリン酸含量が前記範囲にあると、油脂組成物が非ラウリン酸型のノーテンパー型ハードバターに適したものとなる。なお、本発明において、ラウリン酸(炭素数12の飽和脂肪酸)はLaと記載することもある。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、構成脂肪酸中のトランス脂肪酸含量が好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下である。トランス酸含量が前記範囲にあると、油脂組成物が低トランス脂肪酸含量のノーテンパー型ハードバターに適したものとなる。なお、本発明において、トランス脂肪酸はTFAと記載することもある。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、構成脂肪酸中のパルミチン酸含量が好ましくは35〜60質量%であり、より好ましくは37〜58質量%であり、さらに好ましくは40〜55質量%である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、構成脂肪酸中のステアリン酸含量が好ましくは8〜30質量%であり、より好ましくは10〜28質量%であり、さらに好ましくは12〜25質量%である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、炭素数16以上の脂肪酸(好ましくは炭素数16〜24の脂肪酸)含量が好ましくは95質量%以上であり、より好ましくは97質量%以上であり、さらに好ましくは98質量%以上である。なお、本発明において、炭素数16以上の脂肪酸はC16以上FAと記載することもある。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、P3含量が好ましくは2〜20質量%であり、より好ましくは3〜15質量%であり、さらに好ましくは4〜10質量%である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、XOX含量が好ましくは55質量%以下であり、より好ましくは10〜50質量%であり、さらに好ましくは15〜48質量%である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、P2O含量が好ましくは20〜55質量%であり、より好ましくは25〜53質量%であり、さらに好ましくは30〜50質量%である。なお、本発明において、P2OはPが2分子、Oが1分子結合しているトリグリセリド(PPO+POP+OPP)である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、PStO含量が好ましくは10〜30質量%であり、より好ましくは10〜28質量%であり、さらに好ましくは12〜25質量%である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、St2O含量が好ましくは3〜20質量%であり、より好ましくは5〜18質量%であり、さらに好ましくは5〜15質量%である。
本実施の形態に係る油脂組成物は、固体脂含量(以下、SFCとする)が好ましくは25℃で40〜75%、30℃で20〜50%、35℃で5〜35%であり、より好ましくは25℃で45〜70%、30℃で25〜45%、35℃で10〜30%であり、さらに好ましくは25℃で48〜65%、30℃で27〜40%、35℃で10〜25%である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、沃素価が好ましくは22〜47であり、より好ましくは25〜45であり、さらに好ましくは27〜43である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、融点が好ましくは30〜45℃であり、より好ましくは33〜45℃であり、さらに好ましくは35〜43℃である。なお、本発明において、融点は上昇融点のことである。
脂肪酸含量及びトランス脂肪酸含量は、AOCS Ce1f−96に準じて測定することができる。
X3トリグリセリド含量、P3トリグリセリド含量、X2Oトリグリセリド含量、P2Oトリグリセリド含量、St2Oトリグリセリド含量及びPStOトリグリセリド含量は、JAOCS.vol.70,11,1111−1114(1993)に準じて測定することができる。
XOXトリグリセリド含量は、XOX/X2O比をJ.High Resol.Chromatogr.,18,105−107(1995)に準じた方法で測定し、この値とX2Oトリグリセリド含量を基に算出することができる。
SFCは、IUPAC法2.150a Solid Content determination in Fats by NMRに準じて測定することができる。
沃素価は、「基準油脂分析試験法(社団法人日本油化学会編)」の「2.3.4.1−1996 ヨウ素価(ウィイス−シクロヘキサン法)」に準じて測定することができる。
融点は、「基準油脂分析試験法(社団法人日本油化学会編)」の「3.2.2.2−1996 融点(上昇融点)」に準じて測定することができる。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、添加剤等の油脂以外の成分を加えることもできる。添加剤の具体例としては、例えば、乳化剤(レシチン、リゾレシチン、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル(モノグリセライド)、グリセリン有機酸脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等)、トコフェロール、茶抽出物(カテキン等)、ルチン等の酸化防止剤、香料等が挙げられる。本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、油脂以外の成分含量が好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、トリグリセリドの組成、構成脂肪酸の組成等が前記範囲であれば、特に制限されることなく、通常の食用油脂を使用して製造することができる。本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、例えば、下記のエステル交換油Aと、下記のエステル交換油Bとを、混合することで混合油を得て、該混合油を分別することで高融点部及び低融点部を除去し、中融点部を得ることにより製造することができる。
本発明で使用するエステル交換油Aは、構成脂肪酸中のパルミチン酸含量が15〜35質量%、ステアリン酸含量が30〜55質量%、オレイン酸含量が15〜35質量%、リノール酸(炭素数18の2価の不飽和脂肪酸)及びリノレン酸(炭素数18の3価の不飽和脂肪酸)の合計含量が10質量%未満である原料油脂に、ランダムエステル交換反応を行うことにより得られる油脂である。
本発明で使用するエステル交換油Aの原料油脂は、構成脂肪酸中のパルミチン酸含量が15〜35質量%、ステアリン酸含量が30〜55質量%、オレイン酸含量が15〜35質量%、リノール酸及びリノレン酸の合計含量が10質量%未満であり、好ましくは構成脂肪酸中のラウリン酸含量が3質量%未満、パルミチン酸含量が17〜33質量%、ステアリン酸含量が32〜53質量%、オレイン酸含量が17〜33質量%、リノール酸及びリノレン酸の合計含量が8質量%未満であり、さらに好ましくは構成脂肪酸中のラウリン酸含量が1質量%未満、パルミチン酸含量が20〜30質量%、ステアリン酸含量が35〜50質量%、オレイン酸含量が20〜30質量%、リノール酸及びリノレン酸の合計含量が6質量%未満である。
本発明で使用するエステル交換油Aの原料油脂の具体例としては、例えば、リノール酸及びリノレン酸合計含量が10質量%未満の油脂、パーム油、沃素価25〜48のパーム分別油、沃素価5以下かつ炭素数16以上の飽和脂肪酸含量が90質量%以上の油脂等を含む混合油等が挙げられる。
リノール酸及びリノレン酸合計含量が10質量%未満の油脂は、好ましくはオレイン酸含量が50質量%以上である。リノール酸及びリノレン酸合計含量が10質量%未満の油脂の具体例としては、例えば、ハイオレイックヒマワリ油等が挙げられる。
パーム分別油はパーム油を分別して得られる油脂である。パーム分別油を分別して得られる油脂もパーム分別油である。沃素価25〜48のパーム分別油の具体例としては、例えば、パームステアリン(パーム油を分別して得られる高融点部)、パーム中融点部(パーム油を分別して得られる低融点部をさらに分別して得られる高融点部)、ハードPMF(パーム中融点部をさらに分別して得られる高融点部)等が挙げられる。沃素価25〜48のパーム分別油は、沃素価が好ましくは28〜40であり、より好ましくは30〜40である。
沃素価5以下かつ炭素数16以上の飽和脂肪酸含量が90質量%以上の油脂の具体例としては、大豆油、菜種油、綿実油、ヒマワリ油、紅花油、コーン油、パーム油、パーム分別油等の極度硬化油が挙げられる。
本発明で使用するエステル交換油Bは、構成脂肪酸中のパルミチン酸含量が40〜60質量%、ステアリン酸含量が15質量%未満、オレイン酸含量が20〜45質量%、リノール酸及びリノレン酸の合計含量が15質量%未満である原料油脂に、ランダムエステル交換反応を行うことにより得られる油脂である。
本発明で使用するエステル交換油Bの原料油脂は、構成脂肪酸中のパルミチン酸含量が40〜60質量%、ステアリン酸含量が15質量%未満、オレイン酸含量が20〜45質量%、リノール酸及びリノレン酸の合計含量が15質量%未満であり、好ましくは構成脂肪酸中のラウリン酸含量が3質量%未満、パルミチン酸含量が43〜57質量%、ステアリン酸含量が10質量%未満、オレイン酸含量が23〜42質量%、リノール酸及びリノレン酸の合計含量が12質量%未満であり、さらに好ましくは構成脂肪酸中のラウリン酸含量が1質量%未満、パルミチン酸含量が47〜55質量%、ステアリン酸含量が8質量%未満、オレイン酸含量が25〜40質量%、リノール酸及びリノレン酸の合計含量が10質量%未満である。
本発明で使用するエステル交換油Bの原料油脂の具体例としては、例えば、沃素価25〜48のパーム分別油、パーム油等を含む混合油等が挙げられる。沃素価25〜48のパーム分別油は前記した通りである。
本発明で使用するエステル交換油A及びエステル交換油Bを得るためのエステル交換反応は、ランダムエステル交換反応(非選択的エステル交換反応又は位置特異性の低いエステル交換反応とも言う。)であれば特に制限はなく、通常の方法により行うことができる。ランダムエステル交換反応は、ナトリウムメトキシド等の合成触媒を使用した化学的エステル交換、リパーゼ(位置特異性の低いリパーゼ)を触媒とした酵素的エステル交換のどちらの方法でも行うことができる。
化学的エステル交換は、例えば、原料油脂を十分に乾燥させ、ナトリウムメトキシドを原料油脂に対して0.1〜1質量%添加した後、減圧下、80〜120℃で0.5〜1時間攪拌しながら反応を行うことができる。
酵素的エステル交換は、例えば、リパーゼ粉末又は固定化リパーゼを原料油脂に対して0.02〜10質量%、好ましくは0.04〜5質量%添加した後、40〜80℃、好ましくは40〜70℃で0.5〜48時間、好ましくは0.5〜24時間攪拌しながら反応を行うことができる。
本発明の油脂組成物を得るためのエステル交換油Aとエステル交換油Bとの混合油は、質量比(エステル交換油A:エステル交換油B)が好ましくは30:70〜50:50であり、より好ましくは33:67〜47:53であり、さらに好ましくは35:65〜45:55である。混合は通常の方法により行うことができる。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、エステル交換油Aとエステル交換油Bとの混合油を分別して高融点部を除去することで低融点部を得て、さらに得られた低融点部を分別して低融点部を除去し高融点部を得ることで製造することができる。すなわち、本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、エステル交換油Aとエステル交換油Bとの混合油を分別して、エステル交換油Aとエステル交換油Bとの混合油の中融点部を得ることで製造することができる。なお、本発明において、エステル交換油Aとエステル交換油Bとの混合油の中融点部はEBMFと記載することもある。
また、本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、EBMFと、XOXを25質量%以上含有する油脂とを、混合することで製造することもできる。混合は通常の方法により行うことができる。なお、本発明において、XOXを25質量%以上含有する油脂はXOX型油脂と記載することもある。
本発明の油脂組成物を得るためのEBMFとXOX型油脂との混合比は、質量比(EBMF:XOX型油脂)で好ましくは99:1〜50:50であり、より好ましくは90:10〜55:45であり、さらに好ましくは80:20〜60:40である。
本発明で使用するXOX型油脂は、XOX含量が25質量%以上であり、好ましくは25〜85質量%であり、より好ましくは30〜80質量%である。
本発明で使用するXOX型油脂の具体例としては、例えば、パーム油、沃素価25〜60のパーム分別油等が挙げられる。パーム分別油は前記したとおりである。沃素価25〜60のパーム分別油の具体例としては、例えば、パームオレイン(パーム油を分別して得られる低融点部)、パームステアリン、パーム中融点部、ハードPMF等が挙げられる。沃素価25〜60のパーム分別油は、沃素価が好ましくは28〜60であり、より好ましくは30〜58である。
本発明の油脂組成物を得るための分別方法は、特に限定はなく、ドライ分別(自然分別)、乳化分別(界面活性剤分別)、溶剤分別等の通常の方法により行うことができる。本発明の油脂組成物を得るための分別方法は、ドライ分別、溶剤分別が好ましい。ドライ分別は、一般的には槽内で攪拌しながら分別原料油脂を冷却し、結晶を析出させた後、圧搾及び/又はろ過することで高融点部(硬質部又は結晶画分とも言う。)と低融点部(軟質部又は液状画分とも言う。)に分けることによって行うことができる。溶剤分別は、アセトン、ヘキサン等の溶剤に分別原料油脂を溶解し、その溶液を冷却し、結晶を析出させた後、ろ過することで高融点部と低融点部に分けることによって行うことができる。分別温度は求められる分別油脂の性状によっても異なる。ドライ分別の分別温度は、好ましくは33〜45℃であり、より好ましくは35〜43℃、さらに好ましくは35〜40℃である。溶剤分別の分別温度は、好ましくは−10〜10℃であり、より好ましくは−8〜8℃、さらに好ましくは−6〜5℃である。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、通常の食用油脂の製造と同様に精製処理(脱酸、脱色、脱臭等)を行うこともできる。
本発明の実施の形態に係る油脂組成物は、ハードバター(チョコレート用油脂)、バタークリーム用油脂等として、油性食品に使用することができる。ハードバターは、ノーテンパー型ハードバターとして使用することができる。特に、ノーテンパー型ハードバターは、低トランス脂肪酸含量で非ラウリン酸型のノーテンパー型ハードバターとして使用することができる。
本発明の実施の形態に係る油性食品は、本発明の実施の形態に係る油脂組成物を含んでなることを特徴する。すなわち、本発明の実施の形態に係る油性食品は、本発明の実施の形態に係る油脂組成物を使用して製造されることを特徴とする。本発明において、油性食品とは、油脂を含み、油脂が連続相である加工食品のことをいい、好ましくは糖類を含むものである。油性食品の具体例としては、チョコレート、バタークリーム(サンドクリーム、フィリングクリーム等)等が挙げられる。
本発明の実施の形態に係る油性食品は、好ましくはチョコレートである。本発明においてチョコレートとは、「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」(全国チョコレート業公正取引協議会)乃至法規上の規定により限定されるものではなく、食用油脂、糖類を主原料とし、必要によりカカオ成分(カカオマス、ココアパウダー等)、乳製品、香料、乳化剤等を加え、チョコレート製造の工程(混合工程、微粒化工程、精練工程、冷却工程等)を経て製造されたもののことである。また、本発明におけるチョコレートは、ダークチョコレート、ミルクチョコレートの他に、ホワイトチョコレート、カラーチョコレートも含むものである。
本発明の実施の形態に係る油性食品における本発明の実施の形態に係る油脂組成物の含量(配合量)は、油性食品の油脂中に好ましくは5〜100質量%、より好ましくは40〜100質量%、さらに好ましくは60〜100質量%である。なお、本発明において、油性食品の油脂とは、配合される油脂の他に、含油原料(カカオマス、全脂粉乳等)中の油脂(カカオ脂、乳脂等)も含むものである。
本発明の実施の形態に係る油性食品は、本発明の実施の形態に係る油脂組成物以外に、糖類、カカオ成分、乳化剤、乳製品、香料等の一般に油性食品に使用される食品材料を配合することもできる。
本発明の実施の形態に係る油性食品は、通常の方法により製造することができる。本発明の実施の形態に係る油性食品がチョコレートである場合、テンパリングを行わずに製造することができる。
本発明の実施の形態に係る油性食品は、チョコレート、バタークリーム等の形態で、菓子、パン等の食品と組み合わせることもできる。
本発明の実施の形態に係る油性食品は、油脂の構成脂肪酸中のラウリン酸含量及びトランス脂肪酸含量が低いものであり、かつ、耐熱性及び口溶けが良いものである。
次に実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
〔分析方法〕
脂肪酸含量及びトランス脂肪酸含量は、AOCS Ce1f−96に準拠した方法で測定した。
X3トリグリセリド含量、P3トリグリセリド含量、X2Oトリグリセリド含量、P2Oトリグリセリド含量、St2Oトリグリセリド含量及びPStOトリグリセリド含量は、JAOCS.vol.70,11,1111−1114(1993)に準拠した方法で測定した。
XOXトリグリセリド含量は、XOX/X2O比をJ.High Resol.Chromatogr.,18,105−107(1995)に準拠した方法で測定し、この値とX2Oトリグリセリド含量を基に算出した。
SFCは、IUPAC法2.150a Solid Content determination in Fats by NMRに準拠した方法で測定した。
沃素価は、「基準油脂分析試験法(社団法人日本油化学会編)」の「2.3.4.1−1996 ヨウ素価(ウィイス−シクロヘキサン法)」に準拠した方法で測定した。
融点は、「基準油脂分析試験法(社団法人日本油化学会編)」の「3.2.2.2−1996 融点(上昇融点)」に準拠した方法で測定した。
〔エステル交換油A1の製造〕
ハイオレイックヒマワリ油(オレイン酸含量85.1質量%、リノール酸含量6.6質量%、リノレン酸含量0.1質量%)22質量部とパームステアリン(沃素価36.1)31質量部と大豆油の極度硬化油(沃素価1.1、炭素数16以上の飽和脂肪酸含量99.5質量%)47質量部を混合した。得られた混合油(ラウリン酸含量0.1質量%、パルミチン酸含量24.7質量%、ステアリン酸43.0質量%、オレイン酸26.7質量%、リノール酸3.8質量%、リノレン酸0.1質量%、トランス脂肪酸0質量%)を、ランダムエステル交換反応を行うことにより、エステル交換油A1を得た。
エステル交換反応は、常法に従い、原料油脂を十分に乾燥させ、ナトリウムメトキシドを原料油脂に対して0.2質量%添加した後、減圧下、120℃で0.5時間攪拌しながら反応を行った。
〔エステル交換油A2の製造〕
下記油脂組成物a(リノール酸含量6.9質量%、リノレン酸含量0質量%)27.5質量部とパームステアリン(沃素価36.1)34.5質量部と大豆油の極度硬化油(沃素価1.1、炭素数16以上の飽和脂肪酸含量99.5質量%)38質量部を混合した。得られた混合油(ラウリン酸含量0.1質量%、パルミチン酸含量24.8質量%、ステアリン酸43.9質量%、オレイン酸25.6質量%、リノール酸4.1質量%、リノレン酸0.1質量%、トランス脂肪酸0質量%)を、ランダムエステル交換反応を行うことにより、エステル交換油A2を得た。
エステル交換反応は、上記エステル交換油A1と同様の方法で行った。
〔エステル交換油A3の製造〕
下記油脂組成物a(リノール酸含量6.9質量%、リノレン酸含量0質量%)25質量部とパームステアリン(沃素価36.1)40質量部と油脂組成物aの極度硬化油(沃素価1.3、炭素数16以上の飽和脂肪酸含量99.9質量%)35質量部を混合した。得られた混合油(ラウリン酸含量0.1質量%、パルミチン酸含量25.4質量%、ステアリン酸42.6質量%、オレイン酸26.1質量%、リノール酸4.3質量%、リノレン酸0.1質量%、トランス脂肪酸0質量%)を、ランダムエステル交換反応を行うことにより、エステル交換油A3を得た。
エステル交換反応は、上記エステル交換油A1と同様の方法で行った。
〔エステル交換油A4の製造〕
パームオレイン(沃素価56.7、リノール酸含量11.2質量%、リノレン酸含量0.3質量%)50質量部と大豆油の極度硬化油(沃素価1.1、炭素数16以上の飽和脂肪酸含量99.5質量%)50質量部を混合した。得られた混合油(ラウリン酸含量0.1質量%、パルミチン酸含量24.7質量%、ステアリン酸46.5質量%、オレイン酸21.3質量%、リノール酸5.7質量%、リノレン酸0.1質量%、トランス脂肪酸0.1質量%)を、ランダムエステル交換反応を行うことにより、エステル交換油A4を得た。
エステル交換反応は、上記エステル交換油A1と同様の方法で行った。
〔エステル交換油B1の製造〕
パームステアリン(沃素価36.1)60質量部とパーム油(沃素価52.0)40質量部を混合した。得られた混合油(ラウリン酸含量0.2質量%、パルミチン酸含量51.7質量%、ステアリン酸4.6質量%、オレイン酸33.2質量%、リノール酸8.0質量%、リノレン酸0.2質量%、トランス脂肪酸0質量%)を、ランダムエステル交換反応を行うことにより、エステル交換油B1を得た。
エステル交換反応は、上記エステル交換油A1と同様の方法で行った。
〔油脂組成物aの製造〕
ハイオレイックヒマワリ油とステアリン酸エチルエステルとのエステル交換油をドライ分別して得られる油脂を油脂組成物aとした。
〔実施例1の油脂組成物の製造〕
40質量部のエステル交換油A1と60質量部のエステル交換油B1を混合した。得られた混合油を36〜38℃でドライ分別し、高融点部を除去することで低融点部を得た。得られた低融点部を0〜2℃で溶剤分別(アセトン使用)し、低融点部を除去することで高融点部を得て、これに脱臭処理を行ったものを実施例1の油脂組成物(EBMF)とした。
〔実施例2の油脂組成物の製造〕
40質量部のエステル交換油A2と60質量部のエステル交換油B1を混合した。得られた混合油を36〜38℃でドライ分別し、高融点部を除去することで低融点部を得た。得られた低融点部を0〜2℃で溶剤分別(アセトン使用)し、低融点部を除去することで高融点部を得て、これを実施例2の油脂組成物(EBMF)とした。
〔実施例3の油脂組成物の製造〕
40質量部のエステル交換油A1と60質量部のエステル交換油B1を混合した。得られた混合油を36〜38℃でドライ分別し、高融点部を除去することで低融点部を得た。得られた低融点部を−4〜−2℃で溶剤分別(アセトン使用)し、低融点部を除去することで高融点部を得て、これに脱臭処理を行ったものを実施例3の油脂組成物(EBMF)とした。
〔実施例4の油脂組成物の製造〕
実施例1の油脂組成物70質量部とパームオレイン(沃素価56.7、XOX含量32.7質量%)30質量部を混合し、これを実施例4の油脂組成物(EBMFとXOX型油脂の混合油)とした。
〔実施例5の油脂組成物の製造〕
実施例1の油脂組成物60質量部とパーム中融点部(沃素価45.5、XOX含量53.3質量%)40質量部を混合し、これを実施例5の油脂組成物(EBMFとXOX型油脂の混合油)とした。
〔比較例1の油脂組成物の製造〕
エステル交換油A2を36〜38℃でドライ分別し、高融点部を除去することで低融点部を得た。得られた低融点部60質量部とパーム中融点部(沃素価45.5、ラウリン酸含量0.2質量%、パルミチン酸含量48.9質量%、ステアリン酸4.8質量%、オレイン酸36.1質量%、リノール酸7.8質量%、リノレン酸0質量%、トランス脂肪酸0質量%)40質量部を混合した。得られた混合油を−2〜0℃で溶剤分別(アセトン使用)し、低融点部を除去することで高融点部を得て、これを比較例1の油脂組成物とした。
〔比較例2の油脂組成物の製造〕
エステル交換油A3を36〜38℃でドライ分別し、高融点部を除去することで低融点部を得た。得られた低融点部84質量部とパーム中融点部(沃素価45.5、ラウリン酸含量0.2質量%、パルミチン酸含量48.9質量%、ステアリン酸4.8質量%、オレイン酸36.1質量%、リノール酸7.8質量%、リノレン酸0質量%、トランス脂肪酸0質量%)16質量部を混合した。得られた混合油を−4〜−2℃で溶剤分別(アセトン使用)し、低融点部を除去することで高融点部を得て、これを比較例2の油脂組成物とした。
〔比較例3の油脂組成物の製造〕
エステル交換油A3を36〜38℃でドライ分別し、高融点部を除去することで低融点部を得た。得られた低融点部60質量部とパーム中融点部(沃素価45.5、ラウリン酸含量0.2質量%、パルミチン酸含量48.9質量%、ステアリン酸4.8質量%、オレイン酸36.1質量%、リノール酸7.8質量%、リノレン酸0質量%、トランス脂肪酸0質量%)40質量部を混合した。得られた混合油を−2〜0℃で溶剤分別(アセトン使用)し、低融点部を除去することで高融点部を得て、これを比較例3の油脂組成物とした。
〔比較例4の油脂組成物の製造〕
エステル交換油A4を36〜38℃でドライ分別し、高融点部を除去することで低融点部を得た。得られた低融点部をさらにドライ分別し、低融点部を除去することで高融点部を得て、これを比較例4の油脂組成物とした。
〔実施例及び比較例の油脂組成物の分析〕
実施例1〜5の油脂組成物及び比較例1〜4の油脂組成物について、前述の分析方法に従って脂肪酸含量、トリグリセリド含量、沃素価、融点、SFCの測定を行った結果を表1、2に示す。
表1、2から分かるように、実施例及び比較例の油脂組成物は、ラウリン酸含量及びトランス脂肪酸含量が低いものであった。
Figure 2012157470
Figure 2012157470
〔チョコレート評価試験〕
実施例1〜5の油脂組成物、比較例1〜4の油脂組成物を使用し、表3、4の配合でノーテンパー型のダークチョコレート(油脂中の各油脂組成物の配合量:80.0質量%)及びミルクチョコレート(油脂中の各油脂組成物の配合量:74.0質量%)を製造した。各チョコレートは、テンパリングを行わない以外は常法(混合、微粒化、精練、冷却)により製造した。
専門パネラ5名が、得られたチョコレートの耐熱性及び口溶けについて、非常に良い(3点)、良い(2点)、悪い(1点)の3段階で採点し、以下の基準に従い評価を行った。評価結果を表5、6に示す。
各評価は、◎である場合をチョコレートの耐熱性及び口溶けが良いと判断した。
◎:5名の平均点が2.0点以上
△:5名の平均点が1.5点以上2.0点未満
×:5名の平均点が1点以上1.5点未満
(1)耐熱性の評価
耐熱性の評価は、チョコレートの表面を人差し指の指腹で触れた際、チョコレート表面への指紋の付着具合にて評価した。耐熱性は以下の判断基準に従って評価した。
非常に良い:チョコレート表面が硬く、指紋が付着しなかった。
良い:チョコレート表面が硬く、指紋がほとんど付着しなかった。
悪い:チョコレート表面が軟らかく、指紋が付着した。
(2)口溶けの評価
チョコレートを食して、チョコレートの口溶けを以下の判断基準に従って評価した。
非常に良い:口溶けがよく、後残りが感じられなかった。
良い:口溶けがよく、後残りがほとんど感じられなかった。
悪い:口溶けがわるく、後残りがかなり感じられた。
Figure 2012157470
Figure 2012157470
Figure 2012157470
Figure 2012157470
表5から分かるように、実施例1〜5の油脂組成物を使用して製造したノーテンパー型チョコレートは、耐熱性及び口溶けが良かった。
一方、表6から分かるように、比較例1〜4の油脂組成物を使用して製造したノーテンパー型チョコレートは、耐熱性及び/又は口溶けが良くなかった。

Claims (7)

  1. 下記の(a)から(g)の条件を満たす油脂組成物。
    (a)X3含量が3〜20質量%
    (b)P3/X3の質量比が0.35以上
    (c)X2O含量が45〜80質量%
    (d)XOX/X2Oの質量比が0.20〜0.65
    (e)PStO/X2Oの質量比が0.10〜0.45
    (f)St2O/X2Oの質量比が0.05〜0.35
    (g)St/Pの質量比が0.80以下
    (上記の(a)から(g)の条件において、X、O、P、St、X3、P3、X2O、XOX、PStO及びSt2Oはそれぞれ以下のものを示す。
    X:炭素数14以上の飽和脂肪酸
    O:オレイン酸
    P:パルミチン酸
    St:ステアリン酸
    X3:Xが3分子結合しているトリグリセリド
    P3:Pが3分子結合しているトリグリセリド
    X2O:Xが2分子、Oが1分子結合しているトリグリセリド
    XOX:1位と3位にX、2位にOが結合しているトリグリセリド
    PStO:Pが1分子、Stが1分子、Oが1分子結合しているトリグリセリド
    St2O:Stが2分子、Oが1分子結合しているトリグリセリド)
  2. 構成脂肪酸中のラウリン酸含量が5質量%以下、トランス脂肪酸含量が5質量%以下である請求項1に記載の油脂組成物。
  3. 前記油脂組成物がノーテンパー型ハードバターである請求項1又は請求項2に記載の油脂組成物。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の油脂組成物を含んでなる油性食品。
  5. 前記油性食品がチョコレートである請求項4に記載の油性食品。
  6. 下記のエステル交換油Aと、下記のエステル交換油Bとを、質量比30:70〜50:50で混合することで混合油を得て、該混合油を分別することで高融点部及び低融点部を除去し、中融点部を得ることを特徴とする油脂組成物の製造方法。
    エステル交換油A:構成脂肪酸中のパルミチン酸含量が15〜35質量%、ステアリン酸含量が30〜55質量%、オレイン酸含量が15〜35質量%、リノール酸及びリノレン酸の合計含量が10質量%未満である原料油脂に、ランダムエステル交換反応を行うことにより得られる油脂
    エステル交換油B:構成脂肪酸中のパルミチン酸含量が40〜60質量%、ステアリン酸含量が15質量%未満、オレイン酸含量が20〜45質量%、リノール酸及びリノレン酸の合計含量が15質量%未満である原料油脂に、ランダムエステル交換反応を行うことにより得られる油脂
  7. 前記中融点部に、更にXOXを25質量%以上含有する油脂を、質量比99:1〜50:50で混合することを特徴とする請求項6に記載の油脂組成物の製造方法。
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