JPWO2012144571A1 - 圧電アクチュエータ、及び、圧電アクチュエータを搭載した電子機器 - Google Patents

圧電アクチュエータ、及び、圧電アクチュエータを搭載した電子機器 Download PDF

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康弘 佐々木
尚武 高橋
尚武 高橋
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浩 酒井
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嘉之 山口
嘉之 山口
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信弘 川嶋
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Abstract

圧電アクチュエータは、電極に電圧が印加されることによって振動する圧電セラミック振動子2と、パネル502に接合されて圧電セラミック振動子2の一端部を支持する第1ホルダ3と、パネル502に接合されて圧電セラミック振動子2の他端部を支持する第2ホルダ4と、を有する。圧電セラミック振動子2に発生する振動は、圧電セラミック振動子2の一端部と第1ホルダ3とを介してパネル502へ伝達され、圧電セラミック振動子2の他端部のパネル502に対する前後左右方向の相対移動は、第2ホルダ4によって拘束される。

Description

本発明は、電子機器を振動させるバイブレータとして用いられる圧電アクチュエータ、及び、圧電アクチュエータを搭載した電子機器に関する。
昨今、携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ、PDAなどの小型で携帯性を有する電子機器が盛んに利用されるようになっている。これらの機器は、ネットワークシステム、ソフトウェアの進展とともに利便性が高まっている。これらの機器には振動によって当該機器に振動を与えるための振動部品が設けられており、それら振動部品を含む内蔵部品の品質向上や小型化が強く望まれている。このような振動部品として、例えば、非特許文献1に開示されている圧電セラミック振動子を用いた圧電アクチュエータが知られている。
「圧電セラミクスの応用」、学献社、1989年、71ページ
非特許文献1に示される圧電アクチュエータでは、圧電セラミック振動子は、その一端が筐体に接合されたホルダによって支持されている。圧電セラミック振動子の屈曲振動などにより生じた振動は、ホルダを介して筐体に伝達される。
圧電セラミック振動子が振動する際、圧電セラミック振動子には、振動に伴って慣性力が生じる。この慣性力は振動として圧電セラミック振動子が固定されているホルダに伝達される。慣性力のうち、筐体の主面に対して平行な方向の成分は、ホルダから筐体への振動伝達に対して寄与しない。このように圧電セラミック振動子の振動エネルギーが当該平行な方向の振動に消費されると、圧電セラミック振動子から筐体へ伝播される振動量が低下し、エネルギーロスにつながる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、振動を効率的に伝達することのできる、圧電アクチュエータ、及び、当該圧電アクチュエータを搭載した電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る圧電アクチュエータは、
電力が供給されることによって所定方向に振動する圧電セラミック振動子と、
板状部材に接続され、前記圧電セラミック振動子の第1の部位を支持する第1ホルダと、
前記板状部材に接続され、前記圧電セラミック振動子の第2の部位を支持する第2ホルダと、を有し、
前記第1ホルダは前記圧電セラミック振動子からの振動によって変形する程度に剛性が低い材料からなり、前記第2ホルダは前記圧電セラミック振動子からの振動によって変形しない程度に剛性が低い材料からなり、
前記圧電セラミック振動子は、前記圧電セラミック振動子と前記第1ホルダとを介して前記板状部材に振動を伝達し、前記板状部材に対する当該前記圧電セラミック振動子の前記他端部における相対移動が、前記第2ホルダによって拘束される、
ことを特徴とする。
また、本発明の第2の観点に係る電子機器は、
表示部が設けられているケースを備え、
前記板状部材は、前記表示部を保護するパネルであり、
前記パネルに前記第1の観点に係る圧電アクチュエータが配置されている、
ことを特徴とする。
本発明によれば、振動を効率よく伝達する圧電アクチュエータ、及び、当該圧電アクチュエータを搭載した電子機器を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る圧電アクチュエータを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る圧電セラミックを示す概略構成図である。 第1の実施形態に係る圧電アクチュエータを搭載した電子機器を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る圧電アクチュエータを示す斜視図である。 第2の実施形態に係る圧電アクチュエータを搭載した携帯電話機を示す分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る圧電アクチュエータを示す斜視図である。 第3の実施形態に係る圧電アクチュエータの変形例を示す斜視図である。 第3の実施形態に係る圧電アクチュエータを搭載した携帯電話機を示す分解斜視図である。 第3の実施形態に係る圧電アクチュエータの変形例を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る圧電アクチュエータを搭載した携帯電話機を示す斜視図である。 本発明の変形例に係る圧電セラミックを示す概略図である。 本発明の変形例に係る圧電セラミックを示す概略図である。 本発明の変形例に係る圧電アクチュエータの筐体への接合方法を示す断面図である。 本発明の変形例に係る圧電アクチュエータの筐体への接合方法を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る圧電アクチュエータが搭載された携帯電話機を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る圧電アクチュエータ、及び、当該圧電アクチュエータを搭載した電子機器について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態の圧電アクチュエータ1は、図1に示すように、矩形板状の圧電セラミック振動子2と、当該圧電セラミック振動子2の両端をそれぞれ支持する第1ホルダ3、第2ホルダ4と、から構成されている。また、圧電アクチュエータ1は、第1ホルダ3及び第2ホルダ4を介して矩形板状のパネル(板状部材)502に接合されている。
圧電セラミック振動子2は、図2に示すように、1枚の矩形板状の圧電セラミック板20と、当該圧電セラミック板20を挟む、2枚の矩形板状の電極21a、21bとから構成されている。圧電セラミック板20はジルコン酸チタン酸鉛からなり、厚み方向に分極処理が施されている。電極21a、21bは、銀から形成され、圧電セラミック板20の厚み方向の両主面(図2に示す圧電セラミック板20の上面と下面)にそれぞれ形成されている。また、電極21a、21bには、端子22a、22bがそれぞれ接続されている。以上のように構成された圧電セラミック板20は、端子22a、22bに電圧が印加されると、長手方向(矩形形状の長辺方向)に振動する。
第1ホルダ3は、シリコンゴム等の弾性材料から略直方体形状に構成されている。また、第1ホルダ3は、圧電セラミック振動子2の振動によって柔軟に変形しうる程度の剛性を有している。第1ホルダ3の側面のうち1面(圧電セラミック板20に臨む面)には、図1における上下方向(以下の説明において同様。)の幅が圧電セラミック振動子2の厚さと略同じ厚さの切り欠き3aが形成されている。第1ホルダ3の切り欠き3aには、圧電セラミック振動子2の一端部が嵌合されるとともに、当該嵌合部位で、例えばエポキシ樹脂系接着剤により固定されている。また、第1ホルダ3の底面は、平坦とされ、パネル502の主面に、例えばエポキシ樹脂系接着剤により接合されている。
第2ホルダ4は、第1ホルダ3と同一の材料(ここでは、シリコンゴム等)から略直方体形状に構成されている。また、第2ホルダ4の側面のうち1面(圧電セラミック板20に臨む面)には第1ホルダ3と同様に、上下方向の幅が圧電セラミック振動子2の厚さと略同じ厚さの切り欠き4aが形成されている。第2ホルダ4の切り欠き4aには、圧電セラミック振動子2の他端部が嵌合されるとともに、当該嵌合部位で、例えばエポキシ樹脂系接着剤によって固定されている。また、第2ホルダ4の底面は平坦とされ、パネル502に、例えばエポキシ樹脂系接着剤を介して接合されている。また、第2ホルダ4は、第1ホルダ3よりも底面の面積が大きくなるように形成され、かつ、高さは略同じになるように形成されている。したがって、第2ホルダ4は、第1ホルダ3よりも体積が大きく、かつ、機械的な剛性も高くなっている。具体的には、第2ホルダ4は、圧電セラミック振動子2の振動によって図1における前後左右方向(以下の説明において同様。)にほとんど変形しない。このため、第2ホルダ4は、圧電セラミック振動子2の他端部の、パネル502に対する前後左右方向への相対移動を拘束することのできる程度の剛性を有している。
次に、上記のように構成された本実施形態の圧電アクチュエータ1の動作について説明する。
本実施形態では、圧電セラミック板20は厚さ方向に分極されている。また、電気端子22a、22bから、それぞれ電極21a、21bを介して圧電セラミック板20に交流電圧を印加すると、圧電セラミック板20は長さ方向に伸縮するようにされている。このように圧電セラミック板20が長手方向に伸縮することで、圧電セラミック振動子2に縦振動が発生する。これにより、圧電セラミック振動子2の振動が、両端部に固定されている第1、第2ホルダ3、4に伝達する。
第1ホルダ3は圧電セラミック振動子2からの振動によって変形する程度に剛性が低い樹脂材料、ゴム、又はエラストマー材料からなる。このため、圧電セラミック振動子2から振動が伝達されると、当該振動によって、第1ホルダ3が変形する。そして、その変形による振動がパネル502に伝達する。圧電セラミック振動子2の一端部は第1ホルダ3の切り欠き3aに嵌合されているので、圧電セラミック振動子2の一端部の側面、及び両主面の一部は、第1ホルダ3に当接している。したがって、圧電セラミック振動子2の振動は、圧電セラミック振動子2の側面、及び両主面から、第1ホルダ3に効率よく伝達されるようになる。
一方、第2ホルダ4は圧電セラミック振動子2からの振動によって殆ど変形しない程度に剛性が高い樹脂材料からなる。このため、圧電セラミック振動子2から振動が伝達しても、当該振動によって、第2ホルダ4は殆ど前後左右方向に変形しない。圧電セラミック振動子2の他端部が、剛性の高い第2ホルダ4によって支持されることにより、圧電セラミック振動子2の他端部がパネル502に対して前後左右方向に相対移動することが拘束される。この結果、慣性力による前後左右方向の振動成分が抑制される。このように前後左右方向に振動成分の発生が抑制されることにより、圧電セラミック振動子2からの振動が効率よく第1ホルダ3に伝達されるようになる。その結果、圧電セラミック振動子2からの振動が第1ホルダ3を介してパネル502に効率よく伝達されるようになる。また、このように圧電セラミック振動子2から振動がパネル502に効率よく伝達されるため、広い周波数領域で圧電セラミック振動子2を振動されるようになる。また、圧電セラミック振動子2の他端部は、第2ホルダ4の切り欠き4aに嵌合しているので、圧電セラミック振動子2の他端部の側面、及び両主面の一部が、第2ホルダ4に当接している。圧電セラミック振動子2の側面、及び両主面が、剛性の高い第2ホルダ4で支持されることで、圧電セラミック振動子2の他端部が強固に固定され、他端部のパネル502に対する前後左右方向への相対移動が効率的に抑制されるようになる。
次に、上記のように構成された本実施形態の圧電アクチュエータ1が搭載された電子機器について、携帯電話機500を例に説明する。
携帯電話機500は、図3に示すように、入力キーや画面表示部等が設けられた筐体本体(ケース)501と、筐体本体501の上に重なるように配置されたパネル502と、筐体カバー503と、を備えている。筐体本体501は、樹脂材料から矩形板状に形成されている。筐体本体501の主面には、外形が矩形状とされるとともに、中央部に矩形状の開口が透設された有底凹部501aが形成されている。この有底凹部501aには、パネル502と筐体カバー503とが嵌合される。また、有底凹部501aには、さらに圧電アクチュエータ1が係合固定されるスリット501bが形成されている。
パネル502は、アクリル樹脂や、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、シリカガラス等の、透明な材料から形成されており、筐体本体501の画面表示部等を外部からの接触から保護している。パネル502は筐体本体501の有底凹部501aに嵌合されるとともに、パネル502の周縁部は、例えばエポキシ樹脂系接着剤を介して筐体本体501に接合されている。また、パネル502における、筐体本体501に対向する面には、圧電アクチュエータ1の第1及び第2ホルダ3、4の底面が、それぞれ、例えばエポキシ樹脂系接着剤を介して接合されており、圧電アクチュエータ1は筐体本体501のスリット501bに係合固定されている。
筐体カバー503は、筐体本体501と同様に樹脂材料から形成されており、また、中央部に矩形状の開口が透設された矩形板状に形成されている。筐体カバー503は、パネル502の周縁部に、例えばエポキシ樹脂系接着剤を介して接合されるとともに、筐体本体501の有底凹部501aに嵌合している。
圧電アクチュエータ1の圧電セラミック振動子2を振動させると、圧電セラミック振動子2の振動は両端部に固定されている第1及び第2ホルダ3、4にそれぞれ伝達される。第1ホルダ3は第2ホルダ4よりも剛性が低いため、圧電セラミック振動子2から振動が伝達するとその振動によって変形する。その結果、変形による振動は第1ホルダ3を介してパネル502に伝達する。一方、第2ホルダ4は第1ホルダ3よりも剛性が高いため、圧電セラミック振動子2から振動が伝達しても殆ど前後左右方向の変形は起こらない。圧電セラミック振動子2において、剛性の高い第2ホルダ4に支持されている他端部は、パネル502に対する前後左右方向への相対移動が第2ホルダ4によって拘束される。
このように圧電セラミック振動子2の他端部のパネル502に対して平行な方向への相対移動が拘束されるため、圧電セラミック振動子2に生じる慣性力による当該平行な方向の振動成分の発生が抑制される。その結果、圧電セラミック振動子2からの振動が効率よく第1ホルダ3に伝達され、第1ホルダ3を介してパネル502に伝達されるようになる。また、圧電セラミック振動子2からの振動がパネル502に効率よく伝達されることから、広い周波数帯域で圧電セラミック振動子2を振動させることができるようになる。そのため、携帯電話機500において、圧電アクチュエータ1を振動部材として使用した場合に、ユーザに振動で着信を知らせるバイブレータとして機能させることもできる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態において、圧電アクチュエータ1は、平坦とされた第1及び第2ホルダ3、4の底面をパネル502に接合することによって、パネル502に固定されていた。しかし、第1、第2ホルダ3、4とパネル502との接合方法は、これに限るものではない。以下、他の接合方法について説明する。なお、以下に参照する図面において、同一のの構造及び機能を有する構成には同一の符号を付するものとし、重複する説明は省略する。
本実施形態において、圧電アクチュエータ10の第1ホルダ30と、第2ホルダ340との底面には、図4に示すように、それぞれ切り欠き30b、40bが形成されている。切り欠き30b、40bは、パネル502の厚さと略同じ厚さに形成されており、パネル502の一方の端部を第1ホルダ30および第2ホルダ40の切り欠き30b、40bにそれぞれ嵌合させることによって、第1ホルダ30、第2ホルダ40とパネル502とを固定している。
本実施形態の圧電アクチュエータ10を携帯電話機600に搭載する場合、図5に示すように、第1及び第2ホルダ30、40の底面の切り欠き30b、40bをそれぞれパネル502の両側面に嵌合させ、例えばエポキシ樹脂系接着剤を介して接合する。第1及び第2のホルダ30、40とパネル502とを嵌合させることで、第1の実施形態と比較して、第1及び第2のホルダ30、40とパネル502との接合強度がより一層高められるようになり、圧電アクチュエータ10の振動をパネル502に更に効率よく伝達されるようになる。
(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態では、それぞれ、1つの圧電アクチュエータ1、10がパネル502に接合されていた。これに対して、本実施形態においては、圧電アクチュエータが複数設けられる形態について説明する。以下、2つの圧電アクチュエータ100a、100bを設けた実施形態について説明する。なお、以下に参照する図面において、同一の構造及び機能を有する構成には同一の符号を付するものとし、重複する説明は省略する。
本実施形態において、パネル502には、図6Aに示すように、2つの第1及び第2圧電アクチュエータ100a、100bが接合されている。第1及び第2圧電アクチュエータ100a、100bは、第1の実施形態の圧電アクチュエータ1と同様に、それぞれ、圧電セラミック振動子200a、200bと、圧電セラミック振動子200a、200bの一端部に固定されている第1ホルダ300a、300bと、圧電セラミック振動子200a、200bの他端部に固定されている第2ホルダ400a、400bと、から構成されている。ここで、第1圧電アクチュエータ100aと第2圧電アクチュエータ100bの圧電セラミック振動子200a、200b、第1ホルダ300a、300b、第2ホルダ400a、400bの大きさは互いに異なっていてもよい。
第1圧電アクチュエータ100aはパネル502の短辺方向に配置され、第2圧電アクチュエータ100bは、第1圧電アクチュエータ100aの長手方向とは垂直な方向であるパネル502の長辺方向に配置されている。このような2つの第1及び第2圧電アクチュエータ100a、100bをパネル502に接合することにより、パネル502の振動量を一層増大させることができる。また、このような振動量の増大により、更に広い周波数帯域で第1及び第2圧電アクチュエータ100a、100bを振動させることができる。
また、図6Bに示すように、第1及び第2圧電アクチュエータ100a、100bの第2ホルダ400を共有とし、単一の第2ホルダ400によって第1及び第2圧電アクチュエータ100a、100bにおける、第1及び第2圧電セラミック振動子200a、200bの一端部をそれぞれ固定することもできる。この場合、第2ホルダ400の側面のうち、一つの面に切り欠き44aが形成され、他の面に切り欠き44bが形成される。第1及び第2圧電セラミック振動子200a、200bは切り欠き44a、44bにそれぞれ嵌合され、接着材等によって第2ホルダ400に接合される。
第1及び第2圧電アクチュエータ100a、100bを携帯電話機700に搭載する場合、図7に示すように、2つの第1ホルダ300a、300b及び共有している第2ホルダ400の底面が、それぞれパネル502の筐体本体501に対向する面に、例えばエポキシ樹脂系接着剤を介して接合される。筐体本体501の有底凹部501aには、第1圧電アクチュエータ100a及び第2圧電アクチュエータ100bの形状に合致するスリット501bが形成されており、第1及び第2圧電アクチュエータ100a、100bはスリット501bに嵌合される。
図6Bに示すように、第2ホルダ400を第1及び第2圧電アクチュエータ100a、100bで共有した場合、第1ホルダ300a、300b、第2ホルダ400は全部で3つでよい。また、第1及び第2圧電アクチュエータ100a、100bが一体化されるため、第1及び第2圧電アクチュエータ100a、100bをそれぞれ個別にパネル502に接合する場合と比較して、接合時間の短縮化が図れ、製造コストを低減することができる。
本実施形態では、第1及び第2圧電アクチュエータ100a、100bは共にパネル502の1つの面上で接合されていたが、第1及び第2圧電アクチュエータ100a、100bは、図8に示すように、互いに平行になるように配置されていてもよい。また、第1及び第2圧電アクチュエータ100a、100bは、図8に示すように、パネル502の別の面に接合されていてもよい。また、圧電アクチュエータは2つに限られず、パネル502に3つ以上接合されていてもよく、3つ以上の圧電アクチュエータが1つの第2ホルダ400を共有していてもよい。
(第4の実施形態)
第1乃至第3の実施形態では、携帯電話機500、600、700は、筐体本体501と、筐体本体501上に重なるように配置されているパネル502と、筐体カバー503と、を備えていた。しかし、携帯電話機の構成は上記には限られない。以下、第1及び第2弾性部材504a、504bを備える携帯電話機800について説明する。なお、以下に参照する図面において、同一の構造及び機能を有する構成には同一の符号を付するものとし、重複する説明は省略する。
携帯電話機800は、図9に示すように、筐体本体501と、パネル502と、筐体カバー503と、第1弾性部材504aと、第2弾性部材504bと、を備えている。第1弾性部材504aは、筐体本体501とパネル502との間に配置されている。第2弾性部材504bは、パネル502と筐体カバー503との間に配置されている。
第1及び第2弾性部材504a、504bは、それぞれシリコンゴム等の弾性材料から構成されており、環状の矩形板状に形成されている。第1及び第2弾性部材504a、504bの外周は、パネル502の外周より大きく、第1及び第2弾性部材504a、504bの内周は、パネル502の外周より小さく形成されている。そして、第1及び第2弾性部材504a、504bが、パネル502の両主面の周縁部の上下方向の両側に配置されている。また、第1弾性部材504aは筐体カバー503に接合され、第2弾性部材504bは筐体本体501に接合しているので、パネル502は第1及び第2弾性部材504a、504bを介して筐体本体501、筐体カバー503に接合している。
本実施形態の携帯電話機800によれば、筐体本体501とパネル502、筐体カバー503とが、第1及び第2弾性部材504a、504bを介して接合される。そのため、パネル502の周縁部は、第1及び第2弾性部材504a、504bによって、筐体本体501と筐体カバー503との間に振動が増幅されるように配置される。したがって、パネル502を第1及び第2弾性部材504a、504bを介さずに接合した場合と比較して、圧電アクチュエータ10からの振動によるパネル502の振動を、更に増幅させることができる。
以上、本発明に係る実施形態について種種説明したが、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、さらに多様な実施形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
例えば、第1乃至第4の実施形態では、圧電セラミック振動子2、200a、200bは、1枚の圧電セラミック板20と、圧電セラミック板20の厚み方向の両主面に形成された2枚の電極21a、21bと、から構成されていた。しかし、図10Aに示すように、圧電セラミック振動子201は、2枚の圧電セラミック板120a、120bと3枚の電極121a、121b、121cとが、交互に積層されて構成されていてもよい。また、図10Bに示すように、圧電セラミック振動子202は、1枚の圧電セラミック板220と、圧電セラミック板220の長辺方向(長手方向)の両側面に形成された2枚の電極221a、221bと、から構成されていてもよい。さらに、複数の圧電セラミック振動子の間に補強材を挟んで一体的に接合することで、1組の圧電セラミック振動子を構成してもよい。このような圧電セラミック振動子の構成を変えることで、圧電アクチュエータの振動パターンを変化させることができる。
また、第1乃至第4の実施形態では、第2ホルダ4、40、400、400a、400bの形状を第1ホルダ3、30、300a、300bより大きくすることで、第2ホルダ4、40、400、400a、400bの剛性を第1ホルダ3、30、300a、300bの剛性より高くなるようにした。しかし、板状部材への接合方法を変更することによって、剛性を変えてもよい。
例えば、図11Aに示すように、パネル602に嵌合凸部602aを設け、第2ホルダ401に凸部602aと嵌合する嵌合凹部401aを設ける。パネル602の凸部602aに第2ホルダ401の嵌合凹部401aを嵌合させて接合させることで、第2ホルダ401の剛性を高めることができる。また、図11Bに示すように、第2ホルダ402とパネル702とにネジ切り加工を施し、ネジ50等によって第2ホルダ402とパネル702とを螺合させることで、第2ホルダ402の剛性を高めてもよい。
また、異なる材質を用いることで、第2ホルダの剛性を第1ホルダの剛性より高くしてもよい。例えば、第1ホルダの材質として、例えば、弾性が低い(低ヤング率の)ゴムを用い、第2ホルダの材質として、例えば、弾性が高い(高ヤング率の)ポリカーボネートを用いることで、第2ホルダの剛性を第1ホルダの剛性より高くすることができる。
また、第4の実施形態では、筐体本体501とパネル502、及びパネル502と筐体カバー503との間に、それぞれ第1弾性部材504a、第2弾性部材504bを配置していた。しかし、弾性部材は、筐体本体501とパネル502との間、またはパネル502と筐体カバー503との間の、どちらか一方のみに配置してもよく、また、筐体本体501とパネル502、及びパネル502と筐体カバー503との間に3枚以上配置することもできる。
また、本実施形態では圧電アクチュエータ1、10、100a、100bを携帯電話機500、600、700、800、900に搭載した形態について説明したが、バイブレータ等として圧電アクチュエータを利用するものであれば、小型パーソナルコンピュータ、ゲーム機、PDA、タブレット型端末などのその他の電子機器にも適用することができる。
以下、実施例に基づいて、本発明をさらに具体的に説明する。本発明の技術思想は以下の実施例に限定されるものではない。実施例1〜4において、効果の比較対象として、長さ5mm、幅5mm、厚さ3mmのシリコンゴム部材のホルダによって圧電セラミック振動子の一端のみがホルダに支持される従来の圧電アクチュエータを用いた。
(実施例1)
実施例1に用いる圧電アクチュエータとして、図1に示す第1の実施形態の圧電アクチュエータ1を作成した。圧電セラミック板20として、長さ15mm、幅5mm、厚さ1mmのジルコン酸チタン酸鉛を組成にもつ圧電セラミック材料の板を用意し、両主面に銀電極21a、21bを形成して分極処理を施し、圧電セラミック振動子2を作成した。
第1ホルダ3として、長さ3mm、幅5mm、厚さ3mmのシリコンゴム部材を用意した。また、第2ホルダ4として、長さ5mm、幅5mm、厚さ3mmのシリコンゴム部材を用意した。第1ホルダ3および第2ホルダ4の側面には、それぞれ切り欠き3a、4aが形成されており、切り欠き3a、4aに圧電セラミック振動子2の端部をそれぞれ嵌合させた。さらに、例えばエポキシ樹脂系接着剤を用いて接着して圧電アクチュエータ1を作成した。
上記のように作成した圧電アクチュエータ1を、図3に示すように携帯電話機500に搭載し、図12に示す携帯電話機900を作成した。携帯電話機900の圧電アクチュエータ1以外の構成は、一般的な携帯電話機と同様である。圧電アクチュエータ1は、パネル502の筐体本体501に対向する面に搭載され、筐体本体501のスリット501bに係合固定されている。
本実施例の圧電アクチュエータ1の効果を確認するため、圧電アクチュエータ以外の構成は携帯電話機900と同様な携帯電話機を用意し、圧電アクチュエータ1と同じ位置に従来の圧電アクチュエータを搭載した。そして、圧電アクチュエータ1と従来の圧電アクチュエータとに、電圧実効値1Vで10Hz、200Hz、500Hzの正弦波交流電界をそれぞれ印加し、パネル502の略中央の計測点Aの振動量を、レーザドップラー振動計を用いて計測した。
上記計測の結果、本実施例の圧電アクチュエータ1は、従来の圧電アクチュエータと比較して、10Hzで10倍、200Hzで20倍、500Hzで25倍の振動量が発生していることが確認できた。いずれの周波数においても、従来の圧電アクチュエータと比較して、本実施例の圧電アクチュエータ1は振動量が増加しており、広い周波数帯域で動作が可能であることがわかった。
(実施例2)
実施例2として、図4に示す第2の実施形態の圧電アクチュエータ10を作成した。圧電セラミック振動子2、第1ホルダ3、ホルダ4等の寸法は、実施例1と同様である。そして、作成された圧電アクチュエータ10を、図5に示すように携帯電話機600に搭載し、図12に示す携帯電話機900を作成した。圧電アクチュエータ10は、パネル502の側面に搭載され、筐体本体501のスリット501bに係合固定されている。
本実施例の圧電アクチュエータ10の効果を確認するため、携帯電話機600と同様に構成された携帯電話機を作成し、圧電アクチュエータ10と同じ位置に従来の圧電アクチュエータを搭載した。そして、圧電アクチュエータ10と従来の圧電アクチュエータに、電圧実効値1Vで10Hz、200Hz、500Hzの正弦波交流電界をそれぞれ印加し、パネル502の略中央の計測点Aの振動量を、レーザドップラー振動計を用いて計測した。
上記計測の結果、本実施例の圧電アクチュエータ10は、従来の圧電アクチュエータと比較して、10Hzで15倍、200Hzで30倍、500Hzで40倍の振動量が発生していることを確認した。いずれの周波数においても、従来の圧電アクチュエータと比較して、本実施例の圧電アクチュエータ1は振動量が増加しており、かつ、広い周波数帯域で動作が可能であることがわかった。
(実施例3)
実施例3として、図6Bに示す第3の実施形態の圧電アクチュエータ100a、100bを作成した。圧電セラミック振動子200a、200b、第1ホルダ300a、300b、ホルダ400a、400b等の寸法は、実施例1、2と同様である。そして、作成された圧電アクチュエータ100a、100bを、図7に示すように携帯電話機700に搭載し、図12に示す携帯電話機900を作成した。圧電アクチュエータ100a、100bは、パネル502の側面に搭載され、筐体本体501のスリット501bに係合固定されている。
本実施例の圧電アクチュエータ100a、100bの効果を確認するため、携帯電話機700と同様に構成された携帯電話機を作成し、従来の圧電アクチュエータを搭載した。そして、圧電アクチュエータ100a、100bと従来の圧電アクチュエータに、電圧実効値1Vで10Hz、200Hz、500Hzの正弦波交流電界をそれぞれ印加し、パネル502の略中央の計測点Aの振動量を、レーザドップラー振動計を用いて計測した。
上記計測の結果、本実施例の圧電アクチュエータ100a、100bは、従来の圧電アクチュエータと比較して、10Hzで30倍、200Hzで40倍、500Hzで55倍の振動量が発生していることを確認した。いずれの周波数においても、従来の圧電アクチュエータと比較して、本実施例の圧電アクチュエータ100a、100bは振動量が増加しており、広い周波数帯域での動作が可能であることがわかった。
(実施例4)
実施例4として、図9に示す第4の実施形態の携帯電話機800を用い、図12に示す携帯電話機900を作成した。第1及び第2弾性部材504a、504bとして、それぞれ厚さ1mmのシリコンゴム部材を用意した。圧電アクチュエータ10の構成は、実施例2と同様である。
本実施例の、第1及び第2弾性部材504a、504bを備える携帯電話機800の効果を確認するため、実施例1乃至3の携帯電話機500、600、700と同様に構成された一般的な携帯電話機を作成し、従来の圧電アクチュエータを搭載した。そして、圧電アクチュエータ10と従来の圧電アクチュエータに、電圧実効値1Vで10Hz、200Hz、500Hzの正弦波交流電界をそれぞれ印加し、パネル502の略中央の計測点Aの振動量を、レーザドップラー振動計を用いて計測した。
上記計測の結果、本実施例の携帯電話機800には、従来の圧電アクチュエータが搭載された一般的な携帯電話機と比較して、10Hzで30倍、200Hzで40倍、500Hzで60倍の振動量が発生していることを確認した。いずれの周波数においても、従来の圧電アクチュエータが搭載された一般的な携帯電話機と比較して、本実施例の第1及び第2弾性部材504a、504bを備える携帯電話機800は振動量が増加しており、広い周波数帯域での動作が可能であることがわかった。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
電力が供給されることによって所定方向に振動する圧電セラミック振動子と、
板状部材に接続され、前記圧電セラミック振動子の第1の部位を支持する第1ホルダと、
前記板状部材に接続され、前記圧電セラミック振動子の第2の部位を支持する第2ホルダと、を有し、
前記第1ホルダは前記圧電セラミック振動子からの振動によって変形する程度に剛性が低い材料からなり、前記第2ホルダは前記圧電セラミック振動子からの振動によって変形しない程度に剛性が低い材質からなり、
前記圧電セラミック振動子は、前記圧電セラミック振動子と前記第1ホルダとを介して前記板状部材に振動を伝達し、前記板状部材に対する当該圧電セラミック振動子の前記他の部位における相対移動が、前記第2ホルダによって拘束される、
ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
(付記2)
前記圧電セラミック振動子は、矩形平板状に形成され、かつ、厚さ方向に分極したものであり、その両面に形成された電極に電圧が印加されることで長手方向に振動し、
前記第1及び第2ホルダは、それぞれ、前記圧電セラミック振動子の長手方向の一端部及び他端部を支持するものであり、
前記圧電セラミック振動子は、前記圧電セラミック振動子と前記第1ホルダとを介して前記板状部材に振動を伝達し、前記板状部材に対する前記他端部における相対移動が、前記第2ホルダによって拘束される、ことを特徴とする付記1に記載の圧電アクチュエータ。
(付記3)
前記第1及び前記第2ホルダにそれぞれ第1及び第2の嵌合部位が形成され、
前記第1及び前記第2ホルダは、前記第1及び第2の嵌合部位を介して前記板状部材に嵌合固定されている、付記2に記載の圧電アクチュエータ。
(付記4)
前記第1及び前記第2ホルダにそれぞれ第1及び第2の切り欠きが形成され、
前記圧電セラミック振動子の前記一の部位及び他の部位が、それぞれ、前記第1及び第2の切り欠きに嵌合されることと、によって、前記圧電セラミック振動子が、前記第1及び前記第2ホルダによって支持されている、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1つに記載の圧電アクチュエータ。
(付記5)
前記第1及び前記第2ホルダは互いに同じ材料から形成されており、
前記第2ホルダの体積は、前記第1ホルダの体積よりも大きい、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1つに記載の圧電アクチュエータ。
(付記6)
表示部が設けられているケースを備え、
前記板状部材は、前記ケースに配置され、前記表示部を外部からの接触から保護するパネルであり、
前記パネルに付記1乃至5のいずれか1つに記載の圧電アクチュエータが配置されている、
ことを特徴とする電子機器。
(付記7)
前記パネルに前記圧電アクチュエータが複数個配置され、当該各圧電アクチュエータごとに、当該圧電アクチュエータを前記パネルに固定するためのホルダが2つずつ配置されている、
ことを特徴とする付記6に記載の電子機器。
(付記8)
前記パネルと前記ケースとの間に、前記圧電アクチュエータの振動を増幅させる弾性部材が配置されている、
ことを特徴とする付記6又は7に記載の電子機器。
(付記9)
前記複数の圧電アクチュエータは、長尺状であって互いに直交する第1及び第2の圧電アクチュエータを含んでおり、
前記第1及び第2の圧電アクチュエータごとに、当該各圧電アクチュエータを前記パネルに支持固定するためのホルダが2つずつ設けられ、
前記第1及び前記第2の圧電アクチュエータの一の端部は、互いに接近して配置され、当該近接する一の端部にて当該第1及び第2の圧電アクチュエータをそれぞれ支持するホルダが1つのホルダからなる、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1つに記載の圧電アクチュエータ。
(付記10)
表示部が設けられているケースを備え、
前記板状部材は、前記ケースに配置され、前記表示部を外部からの接触から保護するパネルであり、
前記パネルに付記9に記載の第1及び第2の圧電アクチュエータが配置されている、
ことを特徴とする電子機器。
本出願は、2011年4月19日に出願された日本国特許出願2011−93276に基づく。本明細書中に日本国特許出願2011−93276の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
本発明は、電子機器を振動させるバイブレータとして用いられる圧電アクチュエータ、及び、圧電アクチュエータを搭載した電子機器に適用した場合に有用となる。
1、10、100a、100b 圧電アクチュエータ
2、200a、200b、201、202 圧電セラミック振動子
3、30、300a、300b 第1ホルダ
3a、4a、44a、44b 切り欠き
4、40、400、400a、400b、401、402 第2ホルダ
20、120a、120b、220 圧電セラミック板
21a、21b、121a、121b、121c、221a、221b 電極
22a、22b 電気端子
30b、40b 切り欠き
50 ネジ
401a 嵌合凹部
500、600、700、800、900 携帯電話機
501 筐体本体
501a 有底凹部
501b スリット
502、602、702 パネル
503 筐体カバー
504a 第1弾性部材
504b 第2弾性部材
602a 嵌合凸部

Claims (10)

  1. 電力が供給されることによって所定方向に振動する圧電セラミック振動子と、
    板状部材に接続され、前記圧電セラミック振動子の第1の部位を支持する第1ホルダと、
    前記板状部材に接続され、前記圧電セラミック振動子の第2の部位を支持する第2ホルダと、を有し、
    前記第1ホルダは前記圧電セラミック振動子からの振動によって変形する程度に剛性が低い材料からなり、前記第2ホルダは前記圧電セラミック振動子からの振動によって変形しない程度に剛性が低い材質からなり、
    前記圧電セラミック振動子は、前記圧電セラミック振動子と前記第1ホルダとを介して前記板状部材に振動を伝達し、前記板状部材に対する当該圧電セラミック振動子の前記他の部位における相対移動が、前記第2ホルダによって拘束される、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 前記圧電セラミック振動子は、矩形平板状に形成され、かつ、厚さ方向に分極したものであり、その両面に形成された電極に電圧が印加されることで長手方向に振動し、
    前記第1及び第2ホルダは、それぞれ、前記圧電セラミック振動子の長手方向の一端部及び他端部を支持するものであり、
    前記圧電セラミック振動子は、前記圧電セラミック振動子と前記第1ホルダとを介して前記板状部材に振動を伝達し、前記板状部材に対する前記他端部における相対移動が、前記第2ホルダによって拘束される、ことを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 前記第1及び前記第2ホルダにそれぞれ第1及び第2の嵌合部位が形成され、
    前記第1及び前記第2ホルダは、前記第1及び第2の嵌合部位を介して前記板状部材に嵌合固定されている、請求項2に記載の圧電アクチュエータ。
  4. 前記第1及び前記第2ホルダにそれぞれ第1及び第2の切り欠きが形成され、
    前記圧電セラミック振動子の前記一の部位及び他の部位が、それぞれ、前記第1及び第2の切り欠きに嵌合されること、によって、前記圧電セラミック振動子が、前記第1及び前記第2ホルダによって支持されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータ。
  5. 前記第1及び前記第2ホルダは互いに同じ材料から形成されており、
    前記第2ホルダの体積は、前記第1ホルダの体積よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータ。
  6. 表示部が設けられているケースを備え、
    前記板状部材は、前記ケースに配置され、前記表示部を外部からの接触から保護するパネルであり、
    前記パネルに請求項1乃至5のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータが配置されている、
    ことを特徴とする電子機器。
  7. 前記パネルに前記圧電アクチュエータが複数個配置され、当該各圧電アクチュエータごとに、当該圧電アクチュエータを前記パネルに固定するためのホルダが2つずつ配置されている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記パネルと前記ケースとの間に、前記圧電アクチュエータの振動を増幅させる弾性部材が配置されている、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の電子機器。
  9. 前記複数の圧電アクチュエータは、長尺状であって互いに直交する第1及び第2の圧電アクチュエータを含んでおり、
    前記第1及び第2の圧電アクチュエータごとに、当該各圧電アクチュエータを前記パネルに支持固定するためのホルダが2つずつ設けられ、
    前記第1及び前記第2の圧電アクチュエータの一の端部は、互いに接近して配置され、当該近接する一の端部にて当該第1及び第2の圧電アクチュエータをそれぞれ支持するホルダが1つのホルダからなる、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータ。
  10. 表示部が設けられているケースを備え、
    前記板状部材は、前記ケースに配置され、前記表示部を外部からの接触から保護するパネルであり、
    前記パネルに請求項9に記載の第1及び第2の圧電アクチュエータが配置されている、
    ことを特徴とする電子機器。
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