JP6335626B2 - 触感伝達装置 - Google Patents

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Description

この発明は振動を用いて利用者に触感を与える触感伝達装置に関する。より詳しくは、圧電素子を用いた触感伝達装置の振動特性を向上させるための技術に関する。
例えば、利用者がタッチパネルに表示されているボタンを模した図案に触れたとき、ボタンの堅さや、ボタンを押し込んだときの感覚などの触感を出力情報として利用者に与える装置(触感伝達装置、触感フィードバック装置とも言う)がある。周知のごとく、触感伝達装置は、タッチパネルを構成するガラス基板などを振動板として、その振動板を圧電素子や偏心モータを用いて振動させる。そして、その振動の周波数や振幅を変えることでさまざまな触感を発生させている。なお、以下の特許文献1には、触感伝達装置の原理などについて記載されている。また、特許文献2には、振動板の振幅を増幅させるための技術について記載されている。
特開2007−122501号公報 特開2007−300426号公報
触感伝達装置では、現実感を伴った触感を出力することが要求される。例えば、利用者がタッチパネルに表示されているボタンなどの「ある物」の図案に触れた瞬間にその物の立体感や手触りなどの触感を出力することが要求される。すなわち、入力信号に対して速い応答速度が必要となる。触感をより明瞭に伝えるために、大きな振幅で振動させることも必要となる。
また触感伝達装置は、多機能携帯電話機(スマートフォン)やタブレット端末など、ユーザインタフェースの主体が実質的にタッチパネルのみの薄い平板状の情報処理端末に組み込まれる場合が多いため、触感伝達装置には、より薄くより小型であることも求められている。
まず、上記の高速応答性については振動の発生源(以下、振動源)を適切に選ぶ必要がある。振動源としては圧電素子や偏心モータがあるが、偏心モータは応答速度が遅いため、触感に大きな違和感が生じる。したがって、振動源としては、圧電素子を用いることが現実的である。しかしながら、圧電素子は、偏心モータと比較するとそれ単体では大きな振幅が得られず、共振を利用して振幅を大きくする構造が必要となる。しかしながら、共振構造を採用すると触感伝達装置の小型薄型化が困難となる。例えば、特許文献2に記載されている圧電振動発生装置では、タッチパネルなどの振動対象の裏側に振動錘とそれに伴う複雑な共振構造を設けている。
共振構造を設けず、多数の圧電体を積層することで圧電素子自体の振幅を大きくすることも可能であるが、圧電素子に係るコストが嵩む。したがって、単体の板状の圧電素子、あるいはその圧電素子に金属板を積層したユニモルフ、あるいはバイモルフ構造を採用しつつ、より大きな振動を発生させる工夫が必要となる。
そこで本発明は、圧電素子を用いた触感伝達装置において、軽量小型化、コストダウンを達成しつつ、大きな振動を発生させてより明瞭で違和感のない触感が得られるようにすることを主な目的としている。
上記目的を達成するための本発明は、平板状の振動板に利用者の触覚を刺激する振動を発生させる触感伝達装置であって、
前記振動板の厚さ方向を上下方向として、
前記振動板を所定の位置に設置するための筐体と、前記振動の発生源となる矩形平板状の圧電素子と、矩形平板状の弾性板とを備え、
前記圧電素子と前記弾性板は、上下方向に積層されて圧電弾性板を構成し、
前記上下方向と直交する一方向を左右方向として、前記圧電弾性板は、前記振動板の一主面の左右二カ所に、左外方および右外方に突出した状態で接着され、
前記圧電弾性板において前記振動板の外方に突出する領域が前記筐体に固定されることで前記振動板が前記所定の位置に設置され、
前記圧電素子は、平面領域の一部が前記振動板の前記一主面に対面し、その他の領域が当該振動板の外方に突出している、
ことを特徴とする触感伝達装置としている。
前記圧電弾性板は、前記振動板の外方に突出する領域の前後両端の二カ所で前記筐体に固定されている触感伝達装置としてもよい。さらに前記圧電弾性板は、前記振動板の外方に突出する領域が、前記圧電素子と積層される矩形領域の外方に当該矩形領域よりも前後に長い矩形の帯状領域が連続するT字型の平面形状であるとともに、当該帯状領域の前後両端の二カ所が前記筐体に固定されていることとしてもよい。
上記いずれかに記載の触感伝達装置において、前記圧電弾性板が前記弾性板の両面に前記圧電素子を積層してなるバイモルフ構造あってもよい。また、前記圧電素子に平板状の補強板が積層された状態で接着されている触感伝達装置とすることもできる。
本発明の触感伝達装置によれば、大きな振動を発生させてより明瞭で違和感のない触感が得られる。
本発明の比較例に係る触感伝達装置の概略構造を示す図である。 触感伝達装置を構成する圧電素子の構造の一例を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る触感伝達装置の概略構造を示す図である。 比較例および第1の実施例に係る触感伝達装置の動作を説明するための図である。 比較例および第1の実施例に係る触感伝達装置における振動時の振幅の差を説明するための図である。 本発明の第2の実施例に係る触感伝達装置の概略構造を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る触感伝達装置の概略構造を示す図である。 本発明の第4の実施例に係る触感伝達装置の概略構造を示す図である。 本発明の第5の実施例に係る触感伝達装置の概略構造を示す図である。 第5の実施例に対する破壊試験の方法を示す図である。 本発明の第6の実施例に係る触感伝達装置の概略構造を示す図である。
本発明の実施例について、以下に添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明に用いた図面において、同一または類似の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。図面によっては説明に際して不要な符号を省略することもある。
===本発明に想到する過程===
本発明の実施例に係る触感伝達装置では、まず、軽量小型化への要求に対し、圧電素子を振動板に接着した構造を採用することした。しかしこの構造の触感伝達装置では、振動板に接着された圧電素子が面内方向で伸縮するように振動し、圧電素子に対して硬くて大きな振動板はその圧電素子の伸縮に伴って撓むことで上下方向に振動する、という原理で動作する。そのため原理的に大きな振動が得られにくいという問題があった。また、振動板自体を筐体に固定すると振動板と筐体が共振して不要な振動音が発生するという問題もあった。そこで、振幅を増幅させつつ振動音を抑制するために、圧電素子に板バネと同様な作用を奏する板状の弾性体(以下、便宜的に弾性板と称する)を積層し、その弾性体と圧電素子との積層体(以下、便宜的に圧電弾性板と称する)を振動板に接着するとともに、振動板を筐体に直接固定せず、圧電弾性板を介して固定するとういう基本構成について検討した。このような構成では、弾性板が板バネとして作用し大きな振幅が得られ、振動板が直接筐体に接触していないので振動音も抑制できると考えた。
しかし、この基本構成のみでは十分に大きな振幅が得られなかった。そこで、圧電弾性板と振動板との配置関係および振動板の筐体への固定方法が異なる各種触感伝達装置をサンプルとして作製し、適切な配置関係や固定方法について検討した。本発明はこのような過程を経て得られたものである。
===サンプル===
本発明の実施例に係る触感伝達装置の特性を評価するために、同一の振動板を備えながら圧電弾性板と振動板との配置関係および振動板の筐体への固定方法などが異なる各種触感伝達装置をサンプルとして作製し、適切な配置関係や固定方法について検討した。
<比較例>
図1は、多種多様なサンプルの振動特性を評価する際の基準となる触感伝達装置(比較例1とも言う)の概略構造を示す図である。図1(A)は比較例1を振動板10の一方の面側から見たときの平面図であり、図1(B)は側面図である。図1(C)は圧電弾性板40が接着された状態の振動板10を他方の面側から見たときの平面図である。図1(B)(C)では必要に応じて異なる部位を異なる種類のハッチングによって示している。
この図1に示したように、比較例1は、矩形平面形状を有する振動板10の短辺14に沿って圧電弾性板40をエポキシ樹脂などで前後対称となるように接着した構造となっている。ここで、振動板10において圧電弾性板40が接着されている面を下面(あるいは、裏面)12として上下方向を規定することとする。また以下では、振動板10の短辺14に平行となる方向を前後方向、長辺13に平行となる方向を左右方向とし、さらに図中に示したように前後左右の方向を規定する。したがって、図1(A)は比較例1を上面から見た平面図となる。
比較例1を含む各サンプルは、振動板10の上面11がタッチパネルの操作面、すなわち表示面であるものとし、圧電弾性板40はタッチパネルの表示を妨げないように振動板10の下面12側に配置されている。またタッチパネルは表示面で利用者による押圧操作を受け付けることから、過度に押圧されたときに圧電弾性板40が振動板10から脱落しないようするためにも圧電弾性板40は振動板10の下面22に接着されていることが望ましい。もちろん、タッチパネルの表示領域を妨げず、操作時に加わる圧力も小さければ、圧電弾性板40は振動板10の上面21側に接着されていてもよい。
振動板10は、各サンプルで共通の構成であり、左右の幅W1=250mm、前後の長さL1=70mm、上下の厚さt1=0.5mmのガラス板からなる。圧電素子20は矩形平板状の圧電体の上下両面に電極を形成したものであり、比較例1に用いた圧電素子20は、幅W2=40mm、長さL2=60mm、厚さt2=0.2mmのサイズを有している。また比較例1を含め作製したサンプルに用いた圧電素子20は、上下方向の電界に対して直交する方向に振動するように分極されている。それによって上下方向の電界と直交するように振動板10の面内方向に伸縮する。
弾性板30は、圧電素子20と同様に矩形平板状であり、幅W3=40mm(=W2)、長さL2=70mm、厚さt2=0.2mmのサイズを有している。そして比較例1では、ヤング率が異なるステンレス板、真鍮板、およびガラスエポキシ樹脂からなる平板のいずれかを弾性板30として用いた。周知のごとく、ステンレレス、真鍮、およびガラスエポキシ樹脂のヤング率は、それぞれ約200GPa、約100GPa、および20〜30GPaである。
弾性板30と圧電素子20は、一方の短辺同士(24i、34i)を揃えて積層された状態で接着されて圧電弾性板40が構成されている。圧電弾性板40は弾性板30側を上方にして振動板10の下面22に接着されている。圧電素子20の外側短辺24oと振動板10の短辺14は揃っており、圧電弾性板40において、弾性板30の下面32が露出する領域が振動板10の平面領域の外方に突出している。そして左右二つの圧電弾性板40において、振動板10の平面領域から左右にタブ状に突出するそれぞれの部位(以下、凸辺部41とも言う)の上下のそれぞれの方向からアクリル樹脂製のブロック(50u、50d)によって狭持されている。そしてこのブロック(50u、50d)がタッチパネルの筐体に相当する台座60に固定されることで、振動板10が台座60上に設置される。比較例1では、上下一組のブロック(50u、50d)が凸辺部41を狭持しつつ上下方向に貫通する複数本の雄ねじ(図示せず)が台座60上面に形成された雌ねじ(図示せず)にねじ込まれている。
ところで、圧電素子20は矩形平板状の圧電体の上下両面に電極を形成した構造であるが、上面21の全体が弾性板30に接着されているため、この接着面側にある電極には外部の駆動回路と接続するためのリード線などを取り付けることができない。そこで、比較例1を含めたサンプルにおいて、弾性板30が金属である場合には、図2に示した電極構造を採用している。図2は圧電素子20を前後方向から見たときの見たときの側面図であり、ここでは圧電素子20を構成する各部位(25〜27)を異なるハッチングで示している。この図に示したように、圧電素子20は圧電体25の表裏両面(21、22)に電極(26u、26d)が形成された構造を有している。下方の電極26dは例えばスパッタリングなどの方法によって形成された金属薄膜である。上方の電極26uは金属製の弾性板30と兼用させている。そして上方の電極と凸辺部41にて下方に露出する弾性板30の下面32のそれぞれにリード線27を半田付けによって取り付けている。弾性板30が絶縁体である場合は、その絶縁体の下面に圧電体25の平面領域を包含しつつ凸辺部41まで延長する電極パッドを周知の印刷配線技術によって形成しておけばよい。あるいは圧電体25の上面に形成した電極薄膜を圧電素子20の外側短辺24o側まで形成回り込ませるように形成してもよい。以下では、この比較例1に対応するサンプルの振動特性、および本発明の実施例に係る各種サンプルについての具体的な構造と振動特性について説明する。
===第1の実施例===
図3に本発明の第1の実施例に係る触感伝達装置1aの概略図を示した。図3(A)は第1の実施例に係る触感伝達装置(第1の実施例1aとも言う)を上方から見たときの平面図であり、図3(B)は後方から見たときの側面図であり、ここでは、異なる部位を異なる種類のハッチングによって示した。この図3に示した第1の実施例1aは、比較例1と同じ形状の振動板10に同じ構成の圧電弾性板40を接着した構造であるが、左右の圧電弾性板40を比較例1に対してそれぞれ左外側方向と右外側方向にさらに突出させてずらして接着している点が異なっている。すなわち圧電素子20の平面領域において振動板10の平面領域から外方に突出する領域(以下、突出領域28とも言う)が形成されて、外側短辺24oが振動板10の短辺14よりも外方に位置する。
そして、比較例1における圧電弾性板40の左右の短辺14の位置をX=0として、突出領域28における上記Xの値が異なる各種サンプルを作製し、各サンプルの振動特性を評価した。具体的には、上記のステンレス、真鍮、およびガラスエポキシ樹脂のそれぞれからなる平板のいずれかを弾性板30として用いつつXの値が異なる各種サンプルを作製した。そして、触感伝達に適した200Hzの周波数で100Vppの駆動電圧で各サンプルの圧電素子20を駆動した。
表1に比較例1および第1の実施例1aを含む各種サンプルの振動特性を示した。
Figure 0006335626
表1に示したサンプル1〜12は、それぞれXの値や弾性板30の素材が異なっている。Xの値は0、10mm、20mm、30mmの4種類であり、X=0mmのサンプル1、5、9が比較例1に対応する。使用した弾性板30は、上述したヤング率が異なるステンレス、真鍮、及びガラスエポキシ樹脂のそれぞれからなる平板である。そして圧電素子20とともに弾性板30の形状やサイズ、圧電素子20と弾性板30の相対的な位置は全て同じである。すなわち、サンプル1〜12は同じ圧電弾性板40を備えている。
表1において、比較例1の構造で弾性板30がステンレス板からなるサンプル1の振幅が最も小さかった。しかし振幅自体は2μmであり決して小さくはない。これは振動板10を直接台座60に固定しているのではなく、薄い板バネ状の圧電弾性板の凸辺部41を固定しているため、図4に示したように、振動板10自体の振幅z1に加え、振動板10全体が上下動する振幅z2が加わっているためと思われる。
そして、比較例1に対応するサンプル1に対し、突出領域28を有する第1の実施例1aに対応するサンプル2〜4では、サンプル1に対して5倍〜10倍程の振幅が得られた。またXの値が大きいほど振幅が大きいことも確認できた。図5に第1の実施例1aの動作を説明するための概念図を示した。図5(A)と(B)は、それぞれ比較例1と第1の実施例1aを後方から見たときの振動板10の振動状態を模式的に示している。まず比較例1では、図5(A)に示したように、圧電素子20に電圧を加えると、圧電素子20が面内方向に伸縮運動する(図中、矢印70)。振動板10は圧電素子20が配置されている側の面12がその圧電素子20の伸縮にともなって伸縮する(図中、矢印71)。その結果、振動板10が撓み、その撓が上下方向の振動として観測される。しかし比較例1では、圧電素子20の下面22の全領域が硬くて大きな振動板10の領域内に配置されているため、圧電素子20の伸縮運動自体が規制されてしまい、大きな振幅の振動を発生させることができない。
一方、図5(B)に示した第1の実施例1aでは、以下のメカニズムで振幅が増大しているものと考えられる。まず、圧電素子20に突出領域28が設けられているため、その突出領域28は振動板10に拘束されず比較的自由に伸縮することができる。その自由な伸縮運動が圧電弾性板40の凸辺部41に伝わると、図中白抜き矢印で示したように、凸辺部41が上下方向に振動する振り子として機能する。その結果振動板10がより大きく撓み、大きな振幅の上下振動が振動板10に発生する。
なお、弾性板30の素材を変えたサンプル5〜8、およびサンプル9〜12では、サンプル1〜4に対し、ヤング率が小さい素材を用いた弾性板30の方が振幅が大きくなった。これは、ヤング率が小さな素材では圧電素子20の振動に速やかに追従することができるため、より大きな振幅が得られたものと考えることができる。いずれにしても、圧電素子20に突出領域28を設けつつ、よりヤング率の低い弾性板30を用いて圧電弾性板40の凸辺部41を筐体(台座60)に固定することでより大きな振幅の振動を得ることができる。
===第2の実施例===
第1の実施例1aでは圧電弾性板40の凸辺部41をブロック(50u、50d)で挟持し、そのブロック(50u、50d)を台座60に固定していた。すなわち、凸辺部41が面で固定されていた。そのため凸辺部41では、圧電素子20が発生する面内方向の振動がブロック(50u、50d)により規制されている可能性が高い。そこで本発明の第2の実施例として、圧電素子20の振動を圧電弾性板40全体の振動に効率よく変換できる触感伝達装置を挙げる。
図6は、第2の実施に係る触感伝達装置(以下、第2の実施例1bとも言う)の構造を示す図である。図6(A)は第2の実施例1bの要部を上方から見たときの平面図であり、図6(B)は第2の実施例1bの側面図である。図6(C)は(B)における円100内を拡大した図である。なお図6(B)、(C)は異なる部位を異なるハッチングで示している。この図6に示したように、第2の実施例1bでは、振動板10と圧電弾性板40およびこれらの配置関係については第1の実施例1aと同様である。しかし第2の実施例では、圧電弾性板40を台座60に固定するための構造が異なっており、圧電弾性板40は、凸辺部41の前後両端のみが支持された状態で台座60に固定されている。
図6に示した例では、凸辺部41を上方から覆いつつ振動板10の上面11を露出させる枠62が台座60と一体的に形成されており、台座60の上面61には凸辺部41を支持する位置に対応してピン51が立設されている。一方、枠62において凸辺部41の上方を覆う縁部63には当該ピン51の立設位置に対応して雌ねじ64が形成され、その雌ねじ64の上方から雄ねじ52がねじ込まれている。それによって、雄ねじ52の下端とピン51の上端とで凸辺部41が狭持され、振動板10が台座60に設置される。
なお振動に伴って、凸辺部41において雄ねじ52の下端とピン51の上端とで挟持した当初の位置がずれたり、凸辺部41とピン51や雄ねじ52の先端とが接触と離間を繰り返して不要な振動音が発生したりするのを防止するために、図6(C)に拡大して示したように、雄ねじ52の下端とピン51の上端にゴム製のキャップ53が装着されている。それによって、凸辺部41とピン51および雄ねじ52の先端とが密着しつつ振動による上下動にも柔軟に追従して面内方向のずれや不要な振動音を防止している。なお第2の実施例1bに対応するサンプルでは、ピン51および雄ねじ52の先端に装着されているゴム製キャップ53は直径φ=3mmの円筒状で、凸辺部41と接触する面が平坦面となっている。
以下の表2に第2の実施例1bに対応する各種サンプルの振動特性を示した。
Figure 0006335626
表2に示したように、サンプル13、14、15は、ステンレス板を弾性板30とした圧電弾性板40を備え、圧電素子20における突出領域28の突出量Xはそれぞれ10mm、20mm、25mmである。ここで、先に表1に示したサンプル2、3とサンプル13、14を比較すると、サンプル13とサンプル2、およびサンプル14とサンプル3は、圧電弾性板40の支持構造以外は全て同じ構成と構造を備えているものの、サンプル13と14はサンプル2と3よりも振幅が増加している。またサンプル15は、突出量X=25mmで、表1におけるサンプル4のX=30mmよりも突出領域28の突出量Xが少ないものの、振幅は5μm以上も大きくなっていた。以上より、圧電弾性板40の凸辺部41を面ではなく、前後の隅の位置のみで支持することで、より大きな振幅の振動を発生させることが確認できた。
===第3の実施例===
第2の実施例に係る触感伝達装置1bでは、圧電弾性板40の凸辺部41を前後の隅の二カ所のみで支持することでより大きな振幅が得られた。そして圧電弾性板40の振幅をさらに大きくするために、圧電弾性板40の平面形状を変更した触感伝達装置を本発明の第3の実施例として挙げる。
図7に、第3の実施例に係る触感伝達装置(以下、第3の実施例1cとも言う)の概略構造を示した。この図7は、第3の実施例1cを下方から見たときの平面図であり、台座60を省略して示している。すなわち、圧電弾性板140が取り付けられた状態の振動板10を下方から見たときの平面が示されている。なおこの図では圧電弾性板140を構成する圧電素子20と弾性板130を異なるハッチングで示している。第3の実施例1cでは、凸辺部41の平面形状が単純な矩形ではなく、圧電素子20と弾性板130が積層されている矩形の領域42の外側にその領域42の前後幅W2よりも前後幅W4が大きな帯状の領域43が連続したT字型に突出している。この例では、弾性板130の平面形状自体がT字型に形成されて、T字の縦棒に相当する領域42に圧電素子20が積層されている。また、T字の横棒に相当する領域(以下、帯状領域43とも言う)の前後両端の二カ所が、図6に示した第2の実施例1bで用いたものと同じピン51とネジ52によって狭持されて、振動板10が台座60に対して所定の位置に設置される。なお圧電素子20の形状やサイズは第1および第2の実施例(1a、1b)と同様(W2=40、L2=60mm)であり、帯状領域43は左右の長さL4=10mm、前後幅W4=70mm(=W1)である。
以下の表に第3の実施例1cに対応する各種サンプルの振動特性を示した。
Figure 0006335626
表3に示したサンプル16、17、18は、弾性板130の平面形状以外は第2の実施例1bと同様であり、弾性板130としてステンレス板を用い、圧電素子20の振動板10からの突出量Xはそれぞれ10mm、20mm、25mmとなっている。そして第2の実施例1bに対応するサンプル13〜15と第3の実施例1cに対応するサンプル16〜18において、同じ突出量Xのサンプル同士(サンプル13−16、サンプル14−17、サンプル15−18)を比較すると、第3の実施例1cでは第2の実施例1bよりもさらに振幅が増加している。これは、圧電素子20の形状やサイズが同じでも、圧電弾性板140において、弾性板130と圧電素子20との積層領域42の前後幅W2よりも大きな幅W4の帯状領域43が形成されているため、伸縮可能な領域が増加し、その結果振幅も増加したものと考えられる。
===第4の実施例===
本発明の第4の実施例に係る触感伝達装置は、振動源である圧電素子自体の構造を改良することで振動特性を向上させている。概略的には、弾性板の上下両面に圧電素子を接着して、所謂「バイモルフ型」の圧電素子を構成している。図8に第4の実施例に係る触感伝達装置(以下、第4の実施例1dとも言う)の概略構造を示した。この図では第4の実施例1dの側面図を示している。第4の実施例1dは、先に図3(B)に示した第1の実施例1aに対し、圧電弾性板240における弾性板30の上下両面(31、32)に圧電素子20が積層されてバイモルフ型の圧電素子120が構成されている点が異なっている。すなわち、凸辺部41を備えた圧電弾性板240の一部にバイモルフ型の圧電素子120が形成されている。
表4に第4の実施例1dを含む各種サンプルの振動特性を示した。
Figure 0006335626
表4に示したように、バイモルフ型の圧電素子120を採用したサンプル19〜22はステンレス板を弾性板30としている。サンプル19は比較例1(表1、サンプル1)と同様に圧電素子20に突出領域28がない。しかし、圧電素子120の構造以外が同じサンプル1に対してほぼ2倍の振幅が得られており、バイモルフ型の圧電素子120による効果が確認できた。そして、圧電素子20に突出領域28を設けたサンプル20〜22では、表1に示したサンプル2〜4に対してやはり2倍程度の振幅増加が認められた。さらに、圧電弾性板40の固定構造が異なる第2の実施例1bと第4の実施例1dを比較してみると、表2におけるサンプル13、14に対し、突出量Xが同じ表4のサンプル20、21の方が大きな振幅が得られている。また、第3の実施例1cに対応する表3におけるサンプル16および17と第4の実施例1dに対応する表4のサンプル20および21では、ほぼ同じ振幅となった。すなわち、第3の実施例1cの圧電素子20をバイモルフ型の圧電素子120に置換すれば、さらに大きな振幅が得られることになる。
===第5の実施例===
上述したように、本発明の第1〜第4の実施例に係る触感伝達装置1a〜1dでは比較例1に対してきわめて大きな振幅が得られる。しかしながら、振幅が大きくなりすぎると固いセラミックからなる圧電素子20が割れるなどして破損する可能性もある。そこで本発明の第5の実施例として圧電素子20の補強構造を備えた触感伝達装置を挙げる。
図9は本発明の第5の実施例に係る触感伝達装置1eの概略構造を示す図である。当該図9では第5の実施例1eの側面図を示している。第5の実施例1eは、上記の補強構造が採用された圧電弾性板340を備えている以外は第1の実施例1aと同様の構成である。具体的には、圧電素子20の下面に当該圧電素子20と平面形状が同じ平板状の部材(以下、補強板80とも言う)が積層されている。この例では、ガラスエポキシ樹脂からなる補強板80を積層している。そして当該圧電素子20と補強板80をエポキシ系接着剤を用いて接着している。
ここで、第5の実施例1eにおける補強板80の効果を確認するために、第1の実施例1aに用いた圧電弾性板40と第5の実施例に用いた圧電弾性板340とを作製した。なお弾性板30にはステンレス板を用いた。そして、圧電弾性板(40、340)の左右の一方の端部をブロック(50u、50d)などで保持し、他端側を下方に押し込む破壊試験を行った。図10に当該試験方法の概略を示した。圧電弾性板(40、240)の面が水平となるように一方の端部44を保持し、他端45を上方から下方に向かって指などで押し込んでいく。そして、圧電素子20に割れや欠けなどの破壊が生じたときの押し込み量(以下、破壊変位量Dとも言う)を測定した。
表5に上記破壊試験の結果を示した。
Figure 0006335626
表5に示したように、第1の実施例1aに対応する補強板80のない圧電弾性板40では破壊変位量D=16mmであり、一方、補強板80を備えた圧電弾性板340では破壊変位量D=24mmであった。すなわち、補強板80を圧電素子20に積層することによる補強効果が確認できた。
===第6の実施例===
上記第1〜第5の実施例に係る触感伝達装置1a〜1eは、振幅を増大させたり、圧電素子の破損を防止したりする効果を確認するための機能モデルであり、各部位の構造は適宜に変更することができる。そこで本発明の第6の実施例に係る触感伝達装置としてタッチパネルを備えた電子機器(タブレット端末など)を挙げる。図11にその電子機器(以下、第6の実施例1fとも言う)の概略構造を示した。この図11では第6の実施例1f内部構造を後方から見たときの側面図として示している。
第6の実施例1fでは、振動板を兼ねるタッチパネル110の下面112の左右両端に第1の実施例1aと同様に圧電弾性板40が接着されているが、タッチパネル110は台座の上方に設置されているのではなく、筐体200内に収納されている。筐体200は、下方の裏蓋160と上方のカバー170を相互に組み付ける構造となっている。カバー170は枠状で、タッチパネル110の上面111を上方に露出させるように開口しつつ、圧電弾性板40の凸辺部41の上方を覆っている。このカバー170において、凸辺部41の上方を覆う縁部171の下面172と裏蓋160の上面161には互いに対向するリブやピンなどの突起(150u、150d)が形成されており、裏蓋160にカバー170を組み付けると圧電弾性板40の凸辺部41がこの突起(150u、150d)で狭持される。それによってタッチパネル110が筐体200内に設置される。
===その他の実施例===
上記各実施例における圧電弾性板は、圧電素子が積層されていない弾性板のみの領域を台座や筐体に固定していたが、弾性板の全面に圧電素子が接着されていてもよい。そして圧電素子と弾性板が積層されている領域を台座や筐体で固定してもよい。振動板や圧電弾性板の平面形状は矩形でなくてもよい。例えば円形の振動板の左右に同様に円形の圧電弾性板が接着されていてもよい。いずれにしても、圧電伝弾性板が凸辺部を形成するように振動板の左右外方に突出した状態で接着されているとともに、圧電素子の平面領域において振動板と対面する領域と左右外方に突出する領域とがあればよい。そして圧電弾性板の凸辺部が台座や筐体などに固定されていればよい。
本発明は、例えば、タッチパネルを備えた各種情報処理端末(多機能携帯電話機、タブレット端末など)に適用することできる。
1,1a〜1f 触感伝達装置、10 振動板、20 圧電素子、28 突出領域、
30、130 弾性板、40,140,240,340 圧電弾性板、41 凸辺部、
50u,50d ブロック、51 ピン、52 雄ねじ、60 台座、80 補強板、
200 筐体


Claims (5)

  1. 平板状の振動板に利用者の触覚を刺激する振動を発生させる触感伝達装置であって、
    前記振動板の厚さ方向を上下方向として、
    前記振動板を所定の位置に設置するための筐体と、前記振動の発生源となる平板状の圧電素子と、平板状の弾性板とを備え、
    前記圧電素子と前記弾性板は、上下方向に積層されて圧電弾性板を構成し、
    前記上下方向と直交する一方向を左右方向として、前記圧電弾性板は、前記振動板の一主面の左右二カ所に、左外方および右外方に突出した状態で接着され、
    前記圧電弾性板において前記振動板の外方に突出する領域が前記筐体に固定されることで前記振動板が前記所定の位置に設置され、
    前記圧電素子は、平面領域の一部が前記振動板の前記一主面に対面し、その他の領域が当該振動板の外方に突出している、
    ことを特徴とする触感伝達装置。
  2. 請求項1において、前記圧電弾性板は、前記振動板の外方に突出する領域の前後両端の二カ所で前記筐体に固定されていることを特徴とする触感伝達装置。
  3. 請求項2において、前記圧電弾性板は、前記振動板の外方に突出する領域が、前記圧電素子と積層される矩形領域の外方に当該矩形領域よりも前後に長い矩形の帯状領域が連続するT字型の平面形状であるとともに、当該帯状領域の前後両端の二カ所が前記筐体に固定されていることを特徴とする触感伝達装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記圧電弾性板は、前記弾性板の両面に前記圧電素子を積層してなるバイモルフ構造であることを特徴とする触感伝達装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記圧電素子に平板状の補強板が積層された状態で接着されていることを特徴とする触感伝達装置。
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