JPWO2012101829A1 - プレス成形用金型鋳造のための消失模型 - Google Patents

プレス成形用金型鋳造のための消失模型 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2012101829A1
JPWO2012101829A1 JP2012554601A JP2012554601A JPWO2012101829A1 JP WO2012101829 A1 JPWO2012101829 A1 JP WO2012101829A1 JP 2012554601 A JP2012554601 A JP 2012554601A JP 2012554601 A JP2012554601 A JP 2012554601A JP WO2012101829 A1 JPWO2012101829 A1 JP WO2012101829A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
model
mold
sand
molten metal
assembled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012554601A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5527437B2 (ja
Inventor
晋 岡部
晋 岡部
佐藤 正則
正則 佐藤
将志 高橋
将志 高橋
剛志 難波
剛志 難波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP5527437B2 publication Critical patent/JP5527437B2/ja
Publication of JPWO2012101829A1 publication Critical patent/JPWO2012101829A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C9/00Moulds or cores; Moulding processes
    • B22C9/02Sand moulds or like moulds for shaped castings
    • B22C9/04Use of lost patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C9/00Moulds or cores; Moulding processes
    • B22C9/02Sand moulds or like moulds for shaped castings
    • B22C9/04Use of lost patterns
    • B22C9/046Use of patterns which are eliminated by the liquid metal in the mould
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D37/00Tools as parts of machines covered by this subclass
    • B21D37/02Die constructions enabling assembly of the die parts in different ways
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D37/00Tools as parts of machines covered by this subclass
    • B21D37/20Making tools by operations not covered by a single other subclass
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C7/00Patterns; Manufacture thereof so far as not provided for in other classes
    • B22C7/02Lost patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C7/00Patterns; Manufacture thereof so far as not provided for in other classes
    • B22C7/02Lost patterns
    • B22C7/023Patterns made from expanded plastic materials
    • B22C7/026Patterns made from expanded plastic materials by assembling preformed parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C9/00Moulds or cores; Moulding processes
    • B22C9/18Finishing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D25/00Special casting characterised by the nature of the product
    • B22D25/02Special casting characterised by the nature of the product by its peculiarity of shape; of works of art
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49826Assembling or joining

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Abstract

消失模型の精度低下を起こさない消失模型鋳造方法を提供する。消失模型鋳造方法は、パーツ制作工程(S2)、組み立て工程(S4)、砂型製作工程(S6)、溶湯注入工程(S8)、及び、砂除去工程(S12)を備える。パーツ制作工程では、消失模型を複数のパーツに分けて製作する。組み立て工程では、作業平面の上でパーツを組み立てる。砂型製作工程では、組み立てられた消失模型を作業平面から移動することなく、消失模型を砂で覆って砂型を作成する。溶湯注入工程では、砂型に溶湯を注入する。砂除去工程では、溶湯が固化した後、砂を除去する。この鋳造方法によれば、一旦組み上げられた消失模型を作業平面から動かさずに砂型を作成するので、組み立てたときの寸法精度を維持することができる。

Description

本発明は、消失模型鋳造方法(evaporative pattern casting method)に関する。
消失模型鋳造(evaporative pattern casting)は、鋳造方法の一種であり、フルモールド鋳造とも呼ばれる。この方法は、概説すると次の通りである。まず、溶湯の熱によって消失する消失性材料で模型(pattern)を作る。その模型は消失模型と呼ばれる。次に、消失模型を埋め込んだ砂型を作る。砂型のキャビティに溶湯を流し込む。ここで、「キャビティ」とは、砂型の中で消失模型が占める空間を意味する。溶湯を注ぎ込むと、消失模型が溶湯の熱で消失(溶融あるいは焼失)し、消失模型が占めていた空間が溶湯で満たされる。溶湯が冷めて固化した後、砂型を崩すと、消失模型と全く同じ形状の鋳造構造物が出来上がる。消失性材料には、典型的には発泡スチロール、あるいはワックスが用いられる。
発泡スチロールやワックスは構造強度(剛性)が低いため、大型の消失模型を作る際には、消失模型を複数のパーツに分けて制作し、後にパーツを組み立てることが行われていた。例えば特許文献1には、分割される消失模型の製造方法が開示されている。
特開平10−216898号公報
従来は、複数のパーツを組み立てた後、砂型を作るために組み立てられた消失模型を移動することがあった。組み立てられた消失模型を移動させると、構造強度が低いため消失模型が撓んでしまう虞がある。撓むと消失模型の寸法が狂ってしまう虞がある。本明細書は、消失模型の精度低下を起こさない消失模型鋳造方法を提供する。
本明細書が開示する消失模型鋳造方法は、パーツ制作工程、組み立て工程、砂型製作工程、溶湯注入工程、及び、砂除去工程を備える。パーツ制作工程では、消失模型を複数のパーツに分けて製作する。組み立て工程では、作業平面の上でパーツを組み立てる。ここで、作業平面とは、床、コンクリート或いは、金属によって提供される平面である。砂型製作工程では、組み立てられた消失模型を作業平面から移動することなく、消失模型を砂で覆って砂型を作成する。即ち、砂型は、作業平面上に作られる。溶湯注入工程では、砂型に溶湯を注入する。砂除去工程では、溶湯が固化した後、砂を除去する(砂型を壊す)。この方法では、一旦組み立てられた消失模型を作業平面から動かさずに砂型を作成するので、組み立てたときの寸法精度を維持することができる。即ち、この方法によれば、組み立てられたときの消失模型の寸法精度とほぼ同じ寸法精度の鋳造物が得られる。
本明細書が開示する消失模型鋳造方法の他の態様では、パーツを組み立てる前に塗型剤を塗布する工程を実施することが好ましい。消失模型を組み上げてから塗型剤を塗る場合には、消失模型を動かさなければならない。パーツを組み立てる前に、パーツ毎に塗型剤を塗ってから組み立てれば、消失模型を移動させずに済む。塗型剤の一例は鋳造物から砂を除去し易くするための離型剤である。また、消失模型の材料が発泡スチロールの場合、塗型剤は、消失模型が溶ける際に発生するガスを吸着する物質を含んでいてもよい。
本明細書が開示する消失模型鋳造方法は、プレス成形用金型の製造方法に適している。特に、対置された金型との位置合わせするための位置合わせブロックと、ワークピース(金属板)に目的の形状を転写するための意匠面を備えた意匠ブロックと、位置合わせブロックと意匠ブロックを連結する複数の棒部材とにより構成されている金型を鋳造するのに好適である。その場合、消失模型は、上記した位置合わせブロックと意匠ブロックと複数の棒部材を別々に製作し、それらを組み立てて消失模型を構築するのが好ましい。複数の棒状部材を有する消失模型は撓み易い。上記した消失模型鋳造方法は、組み立てた消失模型を移動させる必要がないので、複数のブロックが棒状部材で連結された消失模型を使う鋳造に適している。
プレスマシンの模式的側面図である。 金型(消失模型)の平面図である。 金型(消失模型)の側面図である。 消失模型鋳造方法のフローチャート図である。 消失模型の部品図である。 塗型剤塗布工程を説明する図である。 組み立て工程を説明する図である。 砂型製作工程を説明する図である。 溶湯注入工程を説明する図である。 砂除去工程を説明する図である。 消失模型の変形例(一部)を説明する図である。
まず、実施例の鋳造方法で鋳造する対象を説明する。本実施例では、プレス成形用の金型(a die for press forming)が、目的とする鋳造品である。理解を助けるために、まず機械プレス用金型の使用例を説明する。図1は、金型2、42を備えたプレスマシン50の模式的側面図である。金型2は下型であり、金型42は上型である。図2Aは金型2の平面図であり、図2Bは金型2の側面図である。図2Bには、金型2(下型)に対応する金型42(上型)も図示してある。金型2は、ボルスタ51に固定され、金型42はスライダ52に固定される。スライダ52は支柱53にガイドされながら、アクチュエータ55によって上下に移動する。
金型2は、意匠ブロック20、位置合わせブロック24、及び、支持ブロック26を有する。意匠ブロック20は、ワークピース(金属板)に目的の形状を転写するための意匠面20aを有している。この例の金型2は、自動車のフェンダーをプレス成形するための金型である。意匠面20aはフェンダーの形状に形成されている。位置合わせブロック24は、金型2の四隅に位置している。図では、一つの位置合わせブロックだけに符号24を付してあり、他の位置合わせブロックには符号を省略していることに留意されたい。
ワークピースWを金型2の意匠ブロック20と金型42の意匠ブロック40で挟み、アクチュエータ55がスライダ52を降下させる。意匠面20a、40aがワークピースWに押し当てられる。さらに荷重を加えると、ワークピースWが意匠面20aの形状に変形する。即ち、意匠面20a、40aの形状がワークピースWに転写される。
金型2と金型42を合わせる際、金型2(下型)のガイドピン25が、金型42(上型)のガイドブッシュ45に嵌合し、金型2と金型42の位置が合わせられる。即ち、金型2の意匠面20aと金型42の意匠面40aの位置が合わせられる。ガイドピン25は、位置合わせブロック24に設けられている。図2Aに示すように、位置合わせブロック24は、意匠ブロック20を囲むように金型2の四隅に配置されている。意匠ブロック20の四隅に位置合わせブロック24を配置することによって、金型2の意匠面20aと金型42の意匠面40aの相対的な位置を正確に定めることができる。
支持ブロック26は、プレス荷重を利用する様々なツールを取り付けるためのブロックである。ツールの種類には、例えば、ワークの端を丸める折り曲げツールや、ワークに水平方向の貫通孔を開けるポンチツールなどがある。金型42には、支持ブロック26に対応する支持ブロック46が取り付けられている。支持ブロック26と46の間に配置されるツールは、支持ブロック26と46が相互に近づく際の荷重を駆動力としてツールを作動させる。
意匠ブロック20、位置合わせブロック24、及び、支持ブロック26は、複数のロッド12(棒状部材)によって相互に連結されている。ロッド同士の連結部を「ジョイント14」と称する。図では、一部のロッドとジョイントにのみ符号を付しており、他のロッドやジョイントには符号を省略していることに留意されたい。複数のロッド12は、縦、横、斜めに組み合わされてフレーム10を形成している。複数のロッド12が囲む格子窓が矩形の場合、それらのロッド12はラーメン構造を構成する。複数のロッド12が囲む格子窓が三角形の部分は、それらのロッド12はトラス構造を構成する。フレーム10は、フレームワーク構造を有している。なお、トラス構造は、ロッドに軸力だけが作用しモーメントは作用しないフレームワーク構造を意味し、ラーメン構造はロッドに軸力とモーメントの両者が作用するフレームワーク構造を意味する。ラーメン構造、トラス構造、いずれも、ロッドのみから構成されるので、軽量ながら高い構造強度を有し、その上、模型全体が適度な柔軟性を有する。
金型2は、消失模型鋳造(フルモールド鋳造)により作られる鋳造品である。次に、金型2の鋳造方法を説明する。図3に、実施例の鋳造方法のフローチャートを示す。鋳造方法は、パーツ制作工程(S2)、塗型剤塗布工程(S4)、組み立て工程(S6)、砂型製作工程(S8)、溶湯注入工程(S10)、及び、砂除去工程(S12)を備える。前述したように、フレームワーク構造は高い構造強度が期待できるが、消失性材料(発泡スチロール)では、十分な構造強度を有するフレームワーク構造ができるとは限らない。特に、大型の消失模型を作る場合には、消失性材料では構造強度が不足する虞がある。以下に説明する消失模型鋳造方法は、フレームワーク構造を有する大きな消失模型に適しており、消失模型が撓むことを防止し、消失模型(鋳造品)の寸法精度の低下を抑えることができる。
(パーツ製作工程)まず、図2A、図2Bに示す金型2と同じ形状の消失模型を制作する(図4)。消失模型は、複数のパーツに分けて製作される。消失模型は、発泡スチロール材で作られる。図4に消失模型のパーツ図を示す。符号64が示すパーツは、図2A、図2Bに示した金型2のジョイント14に相当する模型パーツである。符号62が示すパーツは、金型2のロッド12に相当する模型パーツである。符号70が示すパーツは、金型2の意匠ブロック20に相当するパーツである。符号74が示すパーツは、金型2の位置合わせブロックに相当するパーツである。符号76が示すパーツは金型2の支持ブロック26に相当するパーツである。一つひとつのパーツは別々に作られる。なお、各ブロックに相当する模型パーツが複数のサブパーツに分割されて作られていてもよい。
(塗型剤塗布工程)パーツ別に製造した後、各パーツに塗型剤を塗る(図5)。塗型剤は、スプレイ80によって、夫々のパーツに噴霧される。塗型剤は、ワックスを乳化させたもの、黒鉛微粒子を水にコロイド状に分散させたもの、潤滑剤に添加剤を混合したもの、雲母などの耐熱顔料を水に分散させたものなどがある。潤滑剤に添加剤を混合したものは、離型剤に相当する。また、塗型剤は、溶湯の熱で消失模型が溶ける際に発生するガスを吸着する物質を含んでいる場合もある。
(組み立て工程)次に、塗型剤が塗布されたパーツを組み立てる(図6)。組み立ては、作業平面Gの上で行われる。ここで、作業平面Gは、床面に準備された金属平板である。組み立ては、まず、棒部材の模型パーツ62とジョイントの模型パーツ64でフレーム10を組み立てた後、意匠ブロックの模型パーツ70、位置合わせブロックの模型パーツ74、及び、支持ブロックの模型パーツ76をフレーム10に組み込む。最初にフレーム10を組み立てることによって、組み立てが容易になる。こうして、消失模型61が完成する。なお、接合するパーツの一方には、他方に差し込むための差し込み口金や、差し込み深さを予め定められた深さに制限するストッパが設けられていてもよい。
(砂型製作工程)次に、消失模型61を砂で覆って砂型を作る(図7)。ここでは、作業平面上で消失模型61を組み立ててから、消失模型61を移動することなく、砂型82を作成する。具体的には、組み立てられた消失模型61の周りを壁で囲み、その中へ砂を入れる。なお、図7の符号84は、溶湯をキャビティへ注ぎ込むためのガイドパイプであり、砂型82の中に砂を入れる前に消失模型61に取り付けて置く。ここで、「キャビティ」とは、砂型82の内部で消失模型61が占める空間を意味する。
(溶湯注入工程)次に、砂型82に溶湯を注入する(図8)。溶湯Mは、溶湯供給装置86から、ガイドパイプ84を通じて砂型82のキャビティへと注がれる。溶湯Mは、例えば、JIS規格FC300やFCD540である。FC300は、一般にねずみ鋳鉄(Gray Cast Iron)と呼ばれる材料であり、FCD540は、一般にダクタイル鋳鉄と呼ばれている材料である。溶湯Mが注がれると、消失模型61は溶湯の熱によって溶ける。そして、消失模型61が占めていた空間(キャビティ)が溶湯Mで満たされる。
(砂除去工程)溶湯Mが冷えて固まった後、砂型を崩す(図9)。こうして、金型2が完成する。上記した鋳造方法では、作業平面の上で消失模型が組み立てられてから消失模型61を一度も移動することなく、砂型が作られ、溶湯が注入される。従って、消失模型61の寸法精度は、組み立てられてから変化することがない。消失模型は構造強度(剛性)の低い発泡スチロールで作られる。そのため、特に大きな消失模型は、持ち上げると撓み、精度が低下する。本実施例の鋳造方法では、消失模型を移動することなく砂型を作るので、精度低下を招かない。
消失模型の変形例を、図10を参照して説明する。消失模型61は、複数のロッド(ロッドに相当する模型パーツ62で組まれたフレームワーク構造を有している。フレームワーク構造の消失模型は、中空のパイプ112と、パイプを連結するジョイント114で構成されていてもよい。フレームワーク構造を中空のパイプで構成することによって、溶湯の流れがよくなる。パイプ112とジョイント114は異なる材料で作られていてもよい。例えば、パイプ112は紙で作られ、ジョイント114は発泡スチロールで作られてもよい。なお、「紙」も消失性材料の一種である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、42:金型
10:フレーム
12:ロッド
14:ジョイント
20、40:意匠ブロック
24:位置合わせブロック
25:ガイドピン
26、46:支持ブロック
45:ガイドブッシュ
50:プレスマシン
51:ボルスタ
52:スライダ
53:支柱
55:アクチュエータ
61:消失模型
62、64、70、74、76:模型パーツ
80:スプレイ
82:砂型
86:溶湯供給装置
112:パイプ
114:ジョイント
【0001】
技術分野
[0001]
本発明は、プレス形成用金型の鋳造に用いる消失模型(evaporative pattern for casting)に関する。
背景技術
[0002]
消失模型鋳造(evaporative pattern casting)は、鋳造方法の一種であり、フルモールド鋳造とも呼ばれる。この方法は、概説すると次の通りである。まず、溶湯の熱によって消失する消失性材料で模型(pattern)を作る。その模型は消失模型と呼ばれる。次に、消失模型を埋め込んだ砂型を作る。砂型のキャビティに溶湯を流し込む。ここで、「キャビティ」とは、砂型の中で消失模型が占める空間を意味する。溶湯を注ぎ込むと、消失模型が溶湯の熱で消失(溶融あるいは焼失)し、消失模型が占めていた空間が溶湯で満たされる。溶湯が冷めて固化した後、砂型を崩すと、消失模型と全く同じ形状の鋳造構造物が出来上がる。消失性材料には、典型的には発泡スチロール、あるいはワックスが用いられる。
[0003]
発泡スチロールやワックスは構造強度(剛性)が低いため、大型の消失模型を作る際には、消失模型を複数のパーツに分けて制作し、後にパーツを組み立てることが行われていた。例えば特許文献1には、分割される消失模型の製造方法が開示されている。
先行技術文献
特許文献
[0004]
特許文献1 特開平10−216898号公報
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0005]
従来は、複数のパーツを組み立てた後、砂型を作るために組み立てられた消失模型を移動することがあった。組み立てられた消失模型を移動させると
【0002】
、構造強度が低いため消失模型が撓んでしまう虞がある。撓むと消失模型の寸法が狂ってしまう虞がある。本明細書は、プレス成形用金型を鋳造するのに適した消失模型と、その消失模型を使った鋳造技術を提供する。
課題を解決するための手段
[0006]
本明細書が開示する消失模型は、対置される金型と位置合わせするための位置合わせブロックと、ワークピースに目的の形状を転写するための意匠面を備えた意匠ブロックと、位置合わせブロックと意匠ブロックを連結する複数の棒部材を備えている。複数の棒部材によって構成されるフレームワーク構造は、軽量ながら高い構造強度を有する。本明細書が開示する消失模型鋳造方法は、パーツ制作工程、組み立て工程、砂型製作工程、溶湯注入工程、及び、砂除去工程を備える。パーツ制作工程では、消失模型を複数のパーツに分けて製作する。組み立て工程では、作業平面の上でパーツを組み立てる。ここで、作業平面とは、床、コンクリート或いは、金属によって提供される平面である。砂型製作工程では、組み立てられた消失模型を作業平面から移動することなく、消失模型を砂で覆って砂型を作成する。即ち、砂型は、作業平面上に作られる。溶湯注入工程では、砂型に溶湯を注入する。砂除去工程では、溶湯が固化した後、砂を除去する(砂型を壊す)。この方法では、一旦組み立てられた消失模型を作業平面から動かさずに砂型を作成するので、組み立てたときの寸法精度を維持することができる。即ち、この方法によれば、組み立てられたときの消失模型の寸法精度とほぼ同じ寸法精度の鋳造物が得られる。
[0007]
本明細書が開示する消失模型鋳造方法の他の態様では、パーツを組み立てる前に塗型剤を塗布する工程を実施することが好ましい。消失模型を組み上げてから塗型剤を塗る場合には、消失模型を動かさなければならない。パーツを組み立てる前に、パーツ毎に塗型剤を塗ってから組み立てれば、消失模型を移動させずに済む。塗型剤の一例は鋳造物から砂を除去し易くするための離型剤である。また、消失模型の材料が発泡スチロールの場合、塗型剤は、消失模型が溶ける際に発生するガスを吸着する物質を含んでいてもよい。
[0008]
本明細書が開示する消失模型鋳造方法は、プレス成形用金型の製造方法に適している。特に、対置された金型との位置合わせするための位置合わせブロックと、ワークピース(金属板)に目的の形状を転写するための意匠面を備えた意匠ブロックと、位置合わせブロックと意匠ブロックを連結する複数の棒部材とにより構成されている金型を鋳造するのに好適である。その場合
本明細書が開示する消失模型は、対置される金型と位置合わせするための位置合わせブロックと、ワークピースに目的の形状を転写するための意匠面を備えた意匠ブロックと、位置合わせブロックと意匠ブロックを連結するとともに相互に連結されて全体がフレームを構成する複数の棒部材を備えている。複数の棒部材によって構成されるフレームワーク構造は、軽量ながら高い構造強度を有する。本明細書が開示する消失模型鋳造方法は、パーツ制作工程、組み立て工程、砂型製作工程、溶湯注入工程、及び、砂除去工程を備える。パーツ制作工程では、消失模型を複数のパーツに分けて製作する。組み立て工程では、作業平面の上でパーツを組み立てる。ここで、作業平面とは、床、コンクリート或いは、金属によって提供される平面である。砂型製作工程では、組み立てられた消失模型を作業平面から移動することなく、消失模型を砂で覆って砂型を作成する。即ち、砂型は、作業平面上に作られる。溶湯注入工程では、砂型に溶湯を注入する。砂除去工程では、溶湯が固化した後、砂を除去する(砂型を壊す)。この方法では、一旦組み立てられた消失模型を作業平面から動かさずに砂型を作成するので、組み立てたときの寸法精度を維持することができる。即ち、この方法によれば、組み立てられたときの消失模型の寸法精度とほぼ同じ寸法精度の鋳造物が得られる。

Claims (3)

  1. 消失模型鋳造方法であり、
    消失模型を複数のパーツに分けて製作する工程と、
    作業平面上でパーツを組み立てる工程と、
    組み立てられた消失模型を平面から移動することなく、消失模型を砂で覆って砂型を作成する工程と、
    砂型に溶湯を注入する工程と、
    溶湯が固化した後、砂を除去する工程と、
    を備えることを特徴とする消失模型鋳造方法。
  2. パーツを組み立てる前に塗型剤を塗布する工程を実施することを特徴とする請求項1又は2に記載の消失模型鋳造方法。
  3. 請求項1又は2の消失模型鋳造方法を用いたプレス成形用金型の製造方法であり、
    消失模型は、対置される金型との位置合わせするための位置合わせブロックと、ワークピースに目的の形状を転写するための意匠面を備えた意匠ブロックと、位置合わせブロックと意匠ブロックを連結する複数の棒部材とにより構成されており、位置合わせブロックと意匠ブロックと複数の棒部材を別々に製作することを特徴とするプレス成形用金型の製造方法。
JP2012554601A 2011-01-28 2011-01-28 プレス成形用金型鋳造のための消失模型 Expired - Fee Related JP5527437B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2011/051825 WO2012101829A1 (ja) 2011-01-28 2011-01-28 消失模型鋳造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5527437B2 JP5527437B2 (ja) 2014-06-18
JPWO2012101829A1 true JPWO2012101829A1 (ja) 2014-06-30

Family

ID=46580425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012554601A Expired - Fee Related JP5527437B2 (ja) 2011-01-28 2011-01-28 プレス成形用金型鋳造のための消失模型

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8967229B2 (ja)
JP (1) JP5527437B2 (ja)
KR (1) KR101435353B1 (ja)
CN (1) CN103328129B (ja)
WO (1) WO2012101829A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104785716A (zh) * 2014-05-20 2015-07-22 天津虹冈铸钢有限公司 一种提高模型制作精度的消失模模型加工方法
KR101598938B1 (ko) 2014-07-10 2016-03-02 한국생산기술연구원 소실 모형 및 이를 이용한 주조 방법
CN104384446A (zh) * 2014-11-27 2015-03-04 王俐帧 轴承座的铸造工艺
FR3058337B1 (fr) * 2016-11-04 2018-11-30 Peugeot Citroen Automobiles Sa Machine amelioree d'assemblage par collage de strates d'un modele pour procede de moulage a modele perdu
CN109550896B (zh) * 2017-09-25 2024-06-28 南京龙宁机床装备有限公司 横梁连接板消失模及其用于铸造横梁连接板的方法
JP7166176B2 (ja) * 2019-01-16 2022-11-07 花王株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報処理システム、管理方法、および製造方法
EP3736063A1 (en) * 2019-05-10 2020-11-11 Disa Industries A/S Sand mould identification device
KR20210074515A (ko) 2019-12-12 2021-06-22 주식회사 산화 소실모형 주조방법에 의한 조형물 제조방법
CN116348217A (zh) * 2020-10-06 2023-06-27 日本制铁株式会社 模具及压力成形装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4443259A (en) * 1982-12-10 1984-04-17 International Minerals & Chemical Corp. Coating for foundry cores and molds
FR2559407B1 (fr) * 1984-02-15 1986-09-05 Pont A Mousson Procede de moulage en fonderie et moule pour la coulee de precision sous basse pression, avec modele gazeifiable et moule en sable sans liant
JPS61266147A (ja) * 1985-05-17 1986-11-25 Honda Motor Co Ltd 車体外板のトリム加工用トリム下型の鋳型模型
JPH0722784B2 (ja) * 1988-07-08 1995-03-15 本田技研工業株式会社 プレス金型
US5223051A (en) * 1992-02-19 1993-06-29 General Motors Corporation Method of producing cast-to-size tools
JPH07323400A (ja) * 1994-06-03 1995-12-12 Toyota Motor Corp プレス型及びその製造方法
JP3358790B2 (ja) 1997-02-05 2002-12-24 日産自動車株式会社 鋳造用消失模型の製作方法
GB9820073D0 (en) * 1998-09-16 1998-11-11 Rover Group Casting die pattern
CN201357206Y (zh) * 2009-02-27 2009-12-09 湖南五星重工有限公司 大型高锰钢破碎壁、轧臼壁、齿板的消失模铸造用模具
CN101607299B (zh) * 2009-07-17 2011-09-21 泊头市青峰机械有限公司 大型复杂铸件的真空消失模铸造造型方法
CN101698218A (zh) * 2009-11-09 2010-04-28 山西天海泵业有限公司 水泵用薄壁件的消失模铸造方法
JP5516054B2 (ja) 2010-05-14 2014-06-11 トヨタ自動車株式会社 消失模型および鋳物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20130080845A (ko) 2013-07-15
US8967229B2 (en) 2015-03-03
US20130292080A1 (en) 2013-11-07
KR101435353B1 (ko) 2014-08-27
CN103328129A (zh) 2013-09-25
CN103328129B (zh) 2015-11-25
JP5527437B2 (ja) 2014-06-18
WO2012101829A1 (ja) 2012-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5527437B2 (ja) プレス成形用金型鋳造のための消失模型
JP5429294B2 (ja) 消失模型と、消失模型の製造方法と、消失模型を用いた金型の製造方法
CN104907497A (zh) 斜立柱类铸件的型外组芯铸造方法
JP2011240379A (ja) 軽合金高圧鋳造の中子の製造方法及びその中子を用いた軽合金高圧鋳造方法
JP5429293B2 (ja) 消失模型用部品と消失模型
CN103406492A (zh) 注蜡模具
JP5445680B2 (ja) 鋳造用の消失模型および鋳造品
CN103192035A (zh) 复合砂芯射砂装置及方法
CN110303157B (zh) 预制砂型支撑增材制造打印金属零件的方法
JP2013141697A (ja) 砂型鋳造装置及び砂型鋳造方法
DE102014211350A1 (de) Gussverfahren zur Herstellung eines Kolbens und Kolben für Brennkraftmaschinen
CN204220931U (zh) 一种适用于不同形状非标型壳的标准化加固工装
CN102125989A (zh) 冷却定型模具及蜡模冷却方法
CN103464692B (zh) 一种管状铸件的铸造方法
EP3059030B1 (en) Bondcasting process using investment and sand casting
CN101970153B (zh) 一种铸型及其制造方法
JP5299570B2 (ja) 骨組み構造を有する消失模型のためのcadデータ生成方法
JP3040776B1 (ja) 鋳ぐるみ材料の支持方法
KR102631295B1 (ko) 3d 프린팅을 이용한 선박 발전용 엔진 제작방법
CN201997667U (zh) 用于带有垂直耳板的套筒的模具
CN113560536A (zh) 一种防铸件变形装置
JP2021159935A (ja) 熱間プレス成型用金型の製造方法及び熱間プレス成型用金型
KR100440127B1 (ko) 진공성형용 상부 몰드 제작방법
CN113441688A (zh) 一种芯撑及使用方法
JPS62161445A (ja) 鋼の造塊方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140331

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5527437

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees