JPWO2012077251A1 - 撮像装置 - Google Patents

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義一 山野
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康広 宮本
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真 伊豫田
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真也 小笠原
友徳 水谷
友徳 水谷
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Abstract

ユーザが支持具取付部に触れて違和感を覚えることがない撮像装置を提供する。撮像装置は、支持具取付面に設けられ、ネジ穴を有する支持具取付部と、支持具取付部を覆う第1の位置と、支持具取付部を覆わない位置であり、支持具取付面に対し凸とならない第2の位置との間を移動する支持具取付部カバーとを備える。支持具取付部に支持具を取り付ける際に、支持具取付部カバーは前記第1の位置から前記第2の位置へ移動し、支持具取付部から支持具を取り外す際に、支持具取付部カバーは第2の位置から前記第1の位置へ移動する。

Description

本発明は、支持具を取り付け可能な撮像装置に関する。
撮像装置として、例えば交換レンズ式のデジタルカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のカメラは、レンズユニットと、カメラ本体と、を備えている。このカメラ本体は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーなどの撮像素子と、レンズユニットと撮像素子との間に配置されたミラーボックス装置と、を有している。ミラーボックス装置は、レンズユニットを通った光をCCDイメージセンサーまたはプリズムのいずれかに導く。プリズムに導かれた光はプリズムによってファインダーに導かれる。
上記のような撮像装置には、三脚や一脚などの支持具を取り付けるための支持具取付部が設けられる場合がある。例えば、底面に支持具取付部が固定された交換レンズ式のデジタルカメラが知られている。デジタルカメラを支持する三脚を支持具取付部に取り付けることにより、デジタルカメラの姿勢を安定させて撮影を行うことができる。
特開2007−127836号公報
従来から撮像装置の小型化が求められており、例えば交換レンズ式のデジタルカメラにおいては、カメラ本体の小型化が求められている。しかし、カメラ本体を小型化することにより、部品が密集して配置されるので、撮像素子やカメラコントローラーの実装された基板などの熱を発生する電子部品と支持具取付部との間の距離は、従来のカメラ本体に比べて小さくなっている。
また、高画質化に伴い撮像素子やカメラコントローラーの消費電力が大きくなるので、これらの電子部品での発熱量が増大する。この結果、電子部品周辺の発熱密度が高くなり、電子部品で発生した熱が支持具取付部に伝わり、支持具取付部の温度が上昇する恐れがある。このため、ユーザーが支持具取付部に触れて周辺の温度と支持具取付部の温度との温度差を感知した場合、ユーザーが違和感を覚える可能性がある。一方で、支持具により撮像装置を安定して支えるためには、支点としての支持具取付部の近くに支持具を配置することが望ましい。つまり、支持具の取り付けに適した位置に支持具取付部が配置されていることが望ましい。
それ故に、本発明の目的は、従来の課題を解決するものであり、支持具の取り付けに適した位置に支持具取付部を配置すると共に、ユーザが支持具取付部に触れて違和感を覚えることがない撮像装置を提供することである。
本発明は、支持具を取付け可能な撮像装置に向けられている。そして、上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、支持具を取り付け可能とする支持具取付部と、支持具取付部カバーとを備える。支持具取付部は、撮像装置の支持具取付面に設けられ、ネジ穴を有する。支持具取付部カバーは、支持具取付部を覆う第1の位置と、支持具取付部を覆わない位置であり、支持具取付面に対し凸とならない第2の位置との間を移動する。
支持具取付部に支持具を取り付けた際に、支持具取付部カバーは第1の位置から第2の位置へ移動し、支持具取付部から支持具を取り外した際に、支持具取付部カバーは第2の位置から第1の位置へ移動する。
支持具取付部は、ネジ穴の入口の周辺に形成された露出面を有し、支持具取付部に支持具が取り付けられた際に、露出面と支持具とが当接する。支持具取付面は、撮像装置の外装底面部に設けられる。支持具取付部カバーに設けられたカム溝ピンと、支持具取付面に設けられたカム溝とにより、支持具取付部カバーは、第1の位置と第2の位置との間を移動する。
以上のように本発明に係る撮像装置によれば、支持具が支持具取付部に取り付けられていない場合には、支持具取付部が支持具取付部カバーに覆われ、ユーザが支持具取付部に触れることができない。このため、支持具の取り付けに適した位置に支持具取付部を配置すると共に、ユーザーが支持具取付部に触れて違和感を覚えることがない。また、支持具を支持具取付部に取り付けて使用する場合、支持具取付面に対し凸とならない位置へ支持具取付部カバーが移動することで、支持具取付面に大きな面積を確保することができるため安定した支持具の装着が可能となる。
図1は、デジタルカメラ1の斜視図である。 図2は、カメラ本体100の斜視図である。 図3は、デジタルカメラ1のブロック図である。 図4は、デジタルカメラ1の概略断面図である。 図5は、カメラ本体100の背面図である。 図6Aは、一眼レフレックスカメラ800の概略断面図である。 図6Bは、デジタルカメラ1の概略断面図である。 図7は、カメラ本体100を支持具90に装着した状態を示す図である。 図8は、支持具装着時のカメラ本体100の斜視図である。 図9は、支持具未装着時のカメラ本体100の斜視図である。
<1−1:デジタルカメラの概要>
図1は、本発明の一実施形態に係るカメラ本体100を有するデジタルカメラ1(撮像装置の一例)の斜視図である。図2は、カメラ本体100の斜視図である。図3は、デジタルカメラ1の機能ブロック図である。
ここで、撮像装置は、単体での撮影が可能な撮像装置だけでなく、カメラ本体を含む概念である。例えば、撮像装置にはレンズユニットを装着可能な交換レンズ式カメラのカメラ本体が含まれる。また、支持具とは、撮影時に撮像装置の姿勢を安定させるために撮像装置に取り付けられる固定用の用具である。支持具としては、例えば、三脚や一脚が考えられる。
デジタルカメラ1は、被写体の画像を取得するための交換レンズ式のデジタルカメラであり、カメラ本体100と、カメラ本体100に装着可能なレンズユニット200と、を備えている。一眼レフレックスカメラとは異なり、カメラ本体100は、ミラーボックス装置を有していないので、従来の一眼レフレックスカメラに比してフランジバックが小さい。また、フランジバックを小さくすることで、カメラ本体100が小型化されている。さらに、フランジバックを小さくすることで、光学系の設計の自由度が高まるので、レンズユニット200は小型化されている。以下、各部の詳細について説明する。
なお、説明の便宜のため、デジタルカメラ1の被写体側を前、撮像面側を後ろまたは背、デジタルカメラ1の通常姿勢(以下、横撮り姿勢ともいう)における鉛直上側を上もしくは上側、鉛直下側を下もしくは下側という。ここで横撮り姿勢とは、横長の長方形である画像の長辺に平行な方向が画像内での被写体の水平方向と一致し、かつ画像の短辺に平行な方向が画像内での被写体の鉛直方向と一致する場合に、レリーズ釦131(図1)が撮影時に押される方向が鉛直下向きと概ね一致する姿勢をいう。
また、デジタルカメラ1の横撮り姿勢において被写体と反対側からデジタルカメラ1を見た場合の右側を右もしくは右側という。同様に、デジタルカメラ1の横撮り姿勢において被写体と反対側からデジタルカメラ1を見た場合の左側を左もしくは左側という。さらに、デジタルカメラ1の横撮り姿勢での鉛直方向を上下方向もしくは縦方向という。同様に、デジタルカメラ1の横撮り姿勢での左右の方向を左右方向もしくは横方向という。また、上下方向および左右方向に垂直な方向は前後方向と一致しており、被写体を向く方向を前方向といい、前方向と逆向きを後ろ方向という。
なお、以下では、図1に示すように3次元座標軸を設定する。図1では、X軸方向は前後方向と一致し、Y軸方向は左右方向と一致し、Z軸方向は上下方向と一致している。また、図1以外の図面に記載されている座標軸は、図1に設定した3次元座標軸に基づいている。
<1−2:カメラ本体の構成>
図4は、デジタルカメラ1の概略断面図である。図5は、カメラ本体100の背面図である。カメラ本体100(撮像装置の一例)は、主に、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサー110と、CMOS回路基板113と、カメラモニタ120と、操作部130と、カメラコントローラー140を含むメイン回路基板142と、ボディマウント150と、電源165と、カードスロット170と、電子ビューファインダー(以下、EVFとも言う)180と、シャッターユニット190と、光学的ローパスフィルタ114と、振動板115と、メインフレーム154と、支持具取付部157と、放熱部材198と、外装部101とを備えている。
《外装部》
外装部101は、カメラ本体100の外面を形成する部材であり、外装底面部101aと、外装前面部101bと、外装背面部101cと、を含んでいる。外装底面部101aは横撮り姿勢においてCMOSイメージセンサー110の下側に配置され、外装前面部101bは被写体側に配置され、外装背面部101cは撮影者側に配置される。
カメラ本体100には、前から順に、ボディマウント150と、シャッターユニット190と、振動板115と、光学的ローパスフィルタ114と、CMOSイメージセンサー110と、CMOS回路基板113と、放熱板195と、メイン回路基板142と、カメラモニタ120とが配置されている。また、メインフレーム154の一部は、ボディマウント150と光軸AXに平行な方向(以下、光軸方向ともいう)に重複した位置に配置されている。
《CMOSイメージセンサー》
CMOSイメージセンサー110は、レンズユニット200を介して入射される被写体の光学像(以下、被写体象ともいう)を画像データに変換する。生成された画像データは、CMOS回路基板113のADコンバーター111でデジタル化される。ADコンバーター111でデジタル化された画像データは、カメラコントローラー140で様々な画像処理が施される。ここで言う様々な画像処理とは、例えば、ガンマ補正処理、ホワイトバランス補正処理、キズ補正処理、YC変換処理、電子ズーム処理、JPEG圧縮処理等である。なお、CMOS回路基板113の機能は、CMOSイメージセンサー110、もしくはメイン回路基板142に含まれていてもよい。
CMOSイメージセンサー110は、CMOS回路基板113のタイミング発生器112で生成されるタイミング信号に基づいて動作する。CMOSイメージセンサー110は、CMOS回路基板113の制御により、静止画データおよび動画データの取得を行う。取得された動画データは、スルー画像の表示にも用いられる。なお、静止画データおよび動画データは、画像データの一例である。ここで、スルー画像とは、動画データのうちメモリーカード171にデータを記録されない画像である。スルー画像は、主に動画像であり、動画像または静止画像の構図を決めるためにカメラモニタ120および/または電子ビューファインダー180に表示される。
CMOSイメージセンサー110は、スルー画像として用いられる低解像度の動画像の取得と、記録用として用いられる高解像度の動画像の取得とが可能である。高解像度の動画像としては、例えば、HDサイズ(ハイビジョンサイズ:1920×1080画素)の動画像が考えられる。なお、CMOSイメージセンサー110は被写体の光学像を電気的な画像信号に変換する撮像素子の一例である。このように、撮像素子は画像を表す電気信号を生成する電子部品であり、CMOSイメージセンサー110の他に、CCDイメージセンサー等の光電変換素子を含む概念である。
CMOS回路基板113は、CMOSイメージセンサー110を制御する回路基板である。また、CMOS回路基板113は、CMOSイメージセンサー110から出力される画像データに所定の処理を施す回路基板である。CMOS回路基板113は、タイミング発生器112およびADコンバーター111を含む。CMOS回路基板113は、撮像素子を駆動制御し、撮像素子から出力される画像データにAD変換等の所定の処理を施す撮像素子回路基板の一例である。
《カメラモニタ》
カメラモニタ120は、例えば液晶ディスプレイであり、表示用画像データが示す画像等を表示する。表示用画像データは、カメラコントローラー140で生成される。表示用画像データは、例えば、画像処理された画像データや、デジタルカメラ1の撮影条件、操作メニュー等を画像として表示するためのデータである。カメラモニタ120は、動画像も静止画像も選択的に表示可能である。
カメラモニタ120は、カメラ本体100に設けられている。本実施形態では、カメラ本体100の背面に配置されているが、カメラモニタ120はカメラ本体100のどこに配置されていてもよい。カメラ本体100に対するカメラモニタ120の表示面の角度は、変更可能である。具体的には図5に示すように、カメラ本体100は、カメラモニタ120を外装部101に対して回転可能に連結するヒンジ121を有している。ヒンジ121は、外装部101の左端に配置されている。より詳細には、ヒンジ121は、第1のヒンジと第2のヒンジとを有している。カメラモニタ120は、第1のヒンジを中心に外装部101に対して左右方向に回転可能であり、第2のヒンジを中心に外装部101に対して上下方向にも回転可能である。
なお、カメラモニタ120は、カメラ本体100に設けられた表示部の一例である。表示部としては、他にも、有機EL、無機EL、プラズマディスプレイパネル等、画像を表示できるものを用いることができる。また、表示部は、カメラ本体100の背面でなく、側面や上面等、他の場所に設けられてもよい。
《電子ビューファインダー》
電子ビューファインダー(EVF)180は、カメラコントローラー140で作成された表示用画像データが示す画像等を表示する。EVF180は、動画像も静止画像も選択的に表示可能である。また、EVF180とカメラモニタ120とは、同じ内容を表示する場合と、異なる内容を表示する場合とがある。これらは、カメラコントローラー140によって制御される。EVF180は、画像等を表示するEVF用液晶モニタ181と、EVF用液晶モニタ181の表示を拡大するEVF用光学系182と、ユーザーが目を近づける接眼窓183と、を有している。
なお、EVF180もまた、表示部の一例である。カメラモニタ120と異なる点は、ユーザーが目を近づけて見ることにある。構造上の相違点は、EVF180が接眼窓183を有するのに対して、カメラモニタ120は接眼窓183を有しない点である。
なお、EVF用液晶モニタ181は、透過型液晶の場合はバックライト(不図示)を、反射型液晶の場合はフロントライト(不図示)を設けることで表示輝度を確保する。EVF用液晶モニタ181は、EVF用モニタの一例である。EVF用モニタには、有機EL、無機EL、プラズマディスプレイパネル等、画像を表示できるものを用いることができる。有機ELのような自発光デバイスの場合は、照明光源は必要ない。
《操作部》
操作部130は、ユーザーによる操作を受け付ける。具体的には図1および図2に示すように、操作部130は、ユーザーによるシャッター操作を受け付けるレリーズ釦131と、カメラ本体100の上面に設けられた回転式のダイアルスイッチである電源スイッチ132と、を含む。電源スイッチ132は、第1の回転位置で電源がOFFとなり、第2の回転位置で電源がONとなる。操作部130は、ユーザーによる操作を受け付けることができればよく、ボタン、レバー、ダイアル、タッチパネル等を含む。
《カメラコントローラー》
カメラコントローラー140は、カメラ本体100の中枢を司るデバイスであって、カメラ本体100の各部を制御する。例えば、カメラコントローラー140は、電源165からの電力の供給が停止した状態でシャッターユニット190が開口状態を保持するようにシャッターユニット190を制御する。また、カメラコントローラー140は、操作部130からの指示を受け付ける。カメラコントローラー140は、レンズユニット200を制御するための信号を、ボディマウント150およびレンズマウント250を介して、レンズコントローラー240に送信し、レンズユニット200の各部を間接的に制御する。すなわち、カメラコントローラー140は、デジタルカメラ1全体を制御する。
また、カメラコントローラー140は、ボディマウント150およびレンズマウント250を介して、レンズコントローラー240から各種信号を受信する。カメラコントローラー140は、制御動作や画像処理動作の際に、DRAM141をワークメモリとして使用する。なお、カメラコントローラー140は、ボディ制御部(もしくはボディマイコン)の一例である。カメラコントローラー140は、メイン回路基板142上に配置されている。
《カードスロットおよびメモリーカード》
カードスロット170は、メモリーカード171を装着可能である。カードスロット170は、カメラコントローラー140から送信される制御信号に基づいて、メモリーカード171を制御する。具体的には、カードスロット170は、メモリーカード171に静止画データを格納する。カードスロット170は、メモリーカード171から静止画データを出力する。また、カードスロット170は、メモリーカード171に動画データを格納する。カードスロット170は、メモリーカード171から動画データを出力する。
メモリーカード171は、カメラコントローラー140が画像処理により生成した画像データを格納可能である。例えば、メモリーカード171は、非圧縮のRAW画像ファイルや圧縮されたJPEG画像ファイルを格納できる。また、メモリーカード171は、あらかじめ内部に格納された画像データまたは画像ファイルを、カードスロット170を介して出力できる。メモリーカード171から出力された画像データまたは画像ファイルは、カメラコントローラー140で画像処理される。例えば、カメラコントローラー140は、メモリーカード171から取得した画像データまたは画像ファイルに伸張処理を施し、表示用画像データを生成する。
メモリーカード171は、さらに、カメラコントローラー140が画像処理により生成した動画データを格納可能である。例えば、メモリーカード171は、動画圧縮規格であるH.264/AVCに従って圧縮された動画ファイルを格納できる。また、メモリーカード171は、あらかじめ内部に格納された動画データまたは動画ファイルを、カードスロット170を介して出力できる。メモリーカード171から出力された動画データまたは動画ファイルは、カメラコントローラー140で画像処理される。例えば、カメラコントローラー140は、メモリーカード171から取得した動画データまたは動画ファイルに伸張処理を施し、表示用動画データを生成する。
なお、メモリーカード171は記憶部の一例である。記憶部は、メモリーカード171のようにカメラ本体100に装着可能なものでもよく、デジタルカメラ1に固定されているものでもよい。
《電源》
電源165は、デジタルカメラ1で使用するための電力を各部に供給する。電源165は、例えば、乾電池であってもよいし、充電池であってもよい。また、電源165は、電源コード等を介して外部から電力の供給を受け、デジタルカメラ1に電力を供給するユニットであってもよい。
《ボディマウント》
ボディマウント150は、レンズユニット200を装着可能であり、ボディマウントリング151と、電気接点153と、を含んでいる。ボディマウント150は、レンズユニット200のレンズマウント250と機械的及び電気的に接続可能である。
ボディマウントリング151は、外装部101の外装前面部101bに設けられたリング状の部材であり、レンズユニット200に設けられたレンズマウントリング251と嵌合することにより、レンズユニット200を機械的に支持する。レンズマウントリング251は、いわゆるバヨネット機構によりボディマウントリング151に嵌め込まれる。具体的には、レンズマウントリング251は、ボディマウントリング151との光軸まわりの回転位置関係に応じて、ボディマウントリング151と嵌合していない第1の状態と、ボディマウントリング151と嵌合している第2状態とをとり得る。
より詳細には、レンズマウントリング251は、ボディマウントリング151に対して光軸方向に移動可能な第1の状態をとり得る。このような第1の状態では、レンズマウントリング251はボディマウントリング151に挿入可能である。レンズマウントリング251をボディマウントリング151に挿入された状態でボディマウントリング151に対して回転させると、レンズマウントリング251はボディマウントリング151に嵌合する。このときのボディマウントリング151とレンズマウントリング251との回転位置関係が第2の状態である。
レンズマウントリング251を支持するために、ボディマウントリング151には強度が要求されるので、ボディマウントリング151は金属で形成されているのが好ましい。本実施形態では、ボディマウントリング151は、金属で形成されている。
レンズユニット200がカメラ本体100に装着されている状態で、電気接点153は、レンズマウント250が有する電気接点253と接触している。このように、ボディマウント150とレンズマウント250とは、ボディマウント150の電気接点153とレンズマウント250の電気接点253とを介して、電気的に接続可能である。したがって、デジタルカメラ1は、ボディマウント150とレンズマウント250とを介して、カメラ本体100とレンズユニット200との間で、データおよび制御信号のうち少なくとも一方を送受信できる。具体的には、ボディマウント150とレンズマウント250とは、カメラコントローラー140と、レンズユニット200に含まれるレンズコントローラー240との間で、データおよび制御信号のうち少なくとも一方を送受信できる。また、ボディマウント150は、電源165から受けた電力を、レンズマウント250を介してレンズユニット200全体に供給する。
ボディマウント150は、ボディマウント支持部152を介してメインフレーム154に支持されている。より詳細には、ボディマウント支持部152は、ボディマウントリング151と接続されており、ボディマウントリング151を支持している。
ボディマウント支持部152は、メインフレーム154により支持され、ボディマウントリング151とシャッターユニット190との間に配置されている。
《シャッターユニット》
シャッターユニット190は、いわゆるフォーカルプレーンシャッターであり、CMOSイメージセンサー110への光を遮蔽可能である。シャッターユニット190は、ボディマウント150とCMOSイメージセンサー110との間に配置される。シャッターユニット190は、後幕と、先幕と、シャッター支持枠と、を有する。シャッター支持枠には、被写体からCMOSイメージセンサー110へ導かれる光の通る開口が設けられている。シャッターユニット190は、後幕および先幕をシャッター支持枠の開口に進退させることにより、CMOSイメージセンサー110の露光時間を調節する。シャッターユニット190は、機械的に開口状態を保持できる。機械的に保持するとは、電気の力を使わずに開口状態を保持するという概念であり、例えば、物と物との係合や永久磁石による保持を含む。
《光学的ローパスフィルタおよび振動板》
光学的ローパスフィルタ114は、被写体から入射した光の高周波成分を取り除く。具体的には、光学的ローパスフィルタ114は、レンズユニット200により結像する被写体像をCMOSイメージセンサー110の画素のピッチよりも粗い解像となるように分離する。一般的にCMOSイメージセンサー110等の撮像素子には、各画素にベイヤー配列と呼ばれるRGB色のカラーフィルターやYCM色の補色カラーフィルターが配されている。従って、1画素に解像してしまうと偽色が発生するばかりでなく、繰り返しパターンの被写体では醜いモアレ現象が発生する。なお、光学的ローパスフィルタ114には、赤外光をカットするためのIrカットフィルタ機能も併せ持たせている。
振動板115は、CMOSイメージセンサー110よりも前に配置され、振動板支持部116により支持されており、CMOSイメージセンサー110への埃の付着を防ぐ。また、振動板115は、振動板115自身に付着した埃を振動により振り落とす。具体的には、振動板115は、透明の薄い板状部材と、圧電素子と、圧電素子を介して板状部材を固定する固定部材と、を含んでいる。そして、交流電圧が印加されて圧電素子が振動すると、板状部材が振動する。振動板支持部116は、振動板115をCMOSイメージセンサー110に対して所定の位置に配置されるように支持している。振動板支持部116は、ボディマウント150およびシャッターユニット190を介してメインフレーム154に支持されている。
《放熱部材》
放熱部材198は、放熱板195と、熱伝導部196と、を有している。放熱板195は、CMOSイメージセンサー110とメイン回路基板142との間に配置されている。具体的には、放熱板195は、CMOS回路基板113とメイン回路基板142との間に配置されている。放熱板195は、CMOSイメージセンサー110により発生した熱を放熱するための長方形の板状部材である。放熱板195の材質として例えばアルミや銅等の金属を用いれば、好ましい放熱効果を得ることができる。
放熱板195には、振動板支持部116に熱を伝えるために熱伝導部196が接続されている。熱伝導部196は、振動板支持部116に接続され固定されている。CMOSイメージセンサー110から発生した熱は、放熱板195および熱伝導部196を介して振動板支持部116に伝達される。このような熱の伝達を可能とするために、CMOSイメージセンサー110の背面には放熱板195が配置され、放熱板195から振動板支持部116まで熱伝導部196が延びている。
より詳細には、熱伝導部196は、4枚のプレートを有しており、放熱板195の上下の端および左右の端からプレートが前方へ延びている。言い換えれば、熱伝導部196はCMOSイメージセンサー110の上下左右を囲うようにして配置されている。このように、CMOSイメージセンサー110は、放熱板195および熱伝導部196により、上側、両側方、下側および後ろ側を囲い込まれている。
なお、熱伝導部196は、必ずしも振動板支持部116に接続されていなくてもよく、メインフレーム154とCMOSイメージセンサー110との間に配置されるいずれかの部品と接続されていればよい。例として、熱伝導部196は、ボディマウント支持部152やシャッターユニット190と接続されることが考えられる。
なお、熱伝導部196は、必ずしも4箇所で振動板支持部116と接続している必要はない。例えば、4枚のプレートのうち少なくとも1枚が放熱板195を振動板支持部116に接続していればよい。しかしながら、放熱板195の安定性を考慮すると、3箇所以上で接続されることが望ましい。
<1−3:レンズユニットの構成>
レンズユニット200は、カメラ本体100に装着可能であり、被写体の光学像を形成する。レンズユニット200は主に、光学系Lと、駆動部215と、レンズコントローラー240と、レンズマウント250と、絞りユニット260と、レンズ筒290と、を有している。
光学系Lは、光学系Lの焦点距離を変化させるためのズームレンズ群210と、光学系Lで形成される被写体像のCMOSイメージセンサー110に対するぶれを抑制するためのOIS(Optical Image Stabilizer)レンズ群220と、光学系LがCMOSイメージセンサー110上に形成する被写体像のフォーカス状態を変化させるためのフォーカスレンズ群230と、を有している。
絞りユニット260は、光学系Lを透過する光の量を調整する光量調整部材である。具体的には、絞りユニット260は、光学系Lを透過する光の光線の一部を遮蔽可能な絞り羽根(図示せず)と、絞り羽根を駆動する絞り駆動部(図示せず)と、を有している。
駆動部215は、レンズコントローラー240の制御信号に基づいて、光学系Lの各レンズ群(ズームレンズ群210、OISレンズ群220、フォーカスレンズ群230)を駆動する。また、駆動部215は、光学系Lの各レンズ群の位置を検出するための検出部を有している。
レンズマウント250は、レンズマウントリング251(図示せず)および電気接点253(図示せず)を有しており、前述のようにボディマウント150と機械的および電気的に接続できる。
レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140から送信される制御信号に基づいて、レンズユニット200全体を制御する。レンズコントローラー240は、駆動部215に含まれる検出部によって検出された光学系Lの各レンズ群の位置情報を受信して、カメラコントローラー140に送信する。カメラコントローラー140は、受信した位置情報に基づいて駆動部215を制御するための制御信号を生成し、レンズコントローラー240に送信する。レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140が生成した制御信号を駆動部215に伝える。駆動部215は、制御信号に基づいてズームレンズ群210、OISレンズ群220、及びフォーカスレンズ群230の位置を調節する。
一方で、カメラコントローラー140は、CMOSイメージセンサー110が受けた光の量、静止画撮影を行うのか動画撮影を行うのか、絞り値が優先的に設定される操作がされているか等の情報に基づいて、絞りユニット260を動作させるための制御信号を生成する。このとき、レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140で生成された制御信号を絞りユニット260へ中継する。
また、レンズコントローラー240は、光学系Lの各レンズ群および絞りユニット260の駆動を行う場合、DRAM241をワークメモリとして使用する。また、フラッシュメモリ242は、レンズコントローラー240によって使用されるプログラムやパラメータを保存している。
レンズ筒290は、主に光学系Lと、レンズコントローラー240と、レンズマウント250と、絞りユニット260と、を内部に収容している。また、レンズ筒290の外部には、ズームリング213と、フォーカスリング234と、OISスイッチ224と、が設けられている。
ズームリング213は、筒状の部材であり、レンズ筒290の外周面で回転可能である。ズームリング213は、焦点距離を操作するための操作部の一例である。ズームリング213を回転させると、回転後のズームリング213の位置に応じて、光学系Lの焦点距離が決定される。ズームリング213の位置は、例えば、駆動部215に含まれる検出部によって検出される。
フォーカスリング234は、筒状の部材であり、レンズ筒290の外周面で回転可能である。フォーカスリング234は、光学系LがCMOSイメージセンサー110上に形成する被写体像のフォーカス状態を操作するための操作部の一例である。フォーカスリング234を回転させると、回転後のフォーカスリング234の位置に応じて、被写体像のフォーカス状態が調節される。例えば、レンズコントローラー240は、フォーカスリング234の位置情報に基づいて制御信号を生成し、駆動部215に出力する。駆動部215は、制御信号に基づいてフォーカスレンズ群230を駆動する。
OISスイッチ224は、OISを操作するための操作部の一例である。OISスイッチ224をOFFにするとOISは動作しない。OISスイッチ224をONにするとOISは動作可能となる。
<1−4:構造の特徴>
カメラ本体100は、ミラーボックス装置を有しておらず、この点が一眼レフレックスカメラと異なっている。以下、図6Aおよび図6Bを用いてカメラ本体100の構造上の特徴をさらに詳細に説明する。
図6Aは一眼レフレックスカメラ800の概略断面図である。図6Bは、本実施形態のデジタルカメラ1の概略断面図である。なお、図6Bでは、ボディマウント150、シャッターユニット190、振動板115、振動板支持部116、放熱板195、熱伝導部196などの部材は省略されている。また、図6Bでは、支持具取付部157周辺の構造に関しても、詳細が省略されている。
図6Aに示す一眼レフレックスカメラ800では、CMOSイメージセンサー810の前面に、つまり、CMOSイメージセンサー810のレンズユニット802側にミラーボックス装置が配置されている。ミラーボックス装置は、反射ミラー803とペンタプリズム804とを含んでいる。そして、CMOSイメージセンサー810の背面に(つまり、CMOSイメージセンサー810に対してレンズユニット802とは反対側に)、前からCMOS回路基板813と、カメラコントローラー840を含むメイン回路基板842と、が順に配置されている。また、カメラ本体801の強度を確保するために金属製のメインフレーム854がカメラ本体801の内部の前面から底面に沿って配置されている。さらに、カメラ本体801の底面には支持具取付部857が設けられており、支持具取付部857はメインフレーム854に固定されている。
一眼レフレックスカメラ800では、ミラーボックス装置に含まれる反射ミラー803およびペンタプリズム804によって、レンズユニット802により形成された被写体の光学像は、CMOSイメージセンサー810または光学ファインダー805に導かれる。このように、カメラ本体801の内部に、可動式の反射ミラー803とペンタプリズム804とを配置するスペース、および、反射ミラー803から光学ファインダー805までの光路のスペース、を確保する必要があるため、カメラ本体801は小型化に適していない。その反面、カメラ本体801の内部にスペースが多いこと、カメラ本体801の表面積が大きいこと等の理由により、一眼レフレックスカメラ800では、CMOSイメージセンサー810からの発生した熱を放熱しやすい。また、支持具取付部857をCMOSイメージセンサー810から離れた位置に配置できるので、CMOSイメージセンサー810から発生した熱が支持具取付部857に比較的伝わりにくい。
これに対し、図6Bに示すように、本実施形態に係るデジタルカメラ1では、CMOSイメージセンサー110の前側にミラーボックス装置が配置されないため、フランジバックを短くすることが可能となり、カメラ本体100を小型化することが可能である。さらに、フランジバックが短いため、光学系Lの設計の自由度が増し、レンズユニット200の小型化が可能である。したがって、ミラーボックス装置を省略することで、デジタルカメラ1の小型化が可能である。
その一方で、一眼レフレックスカメラ800のようにミラーボックス装置が設けられているスペースが不要となるため、カメラ本体100の小型化を図れるが、デジタルカメラ1では部品が密集して配置されるので、CMOSイメージセンサー110と支持具取付部157との距離は、一眼レフレックスカメラ800と比較して小さくなっている。さらに、高画質化や動画撮影対応によりCMOSイメージセンサー110やカメラコントローラー140の消費電力が大きくなってしまい、CMOSイメージセンサー110やカメラコントローラー140の発熱量が大きくなっている。
例えば、デジタルカメラ1では、高解像度の動画像の撮影にも対応したCMOSイメージセンサー110が採用されているため、高解像度の動画像の撮影に対応していないCMOSイメージセンサー(例えば、一眼レフレックスカメラ800のCMOSイメージセンサー810)と比較して消費電力がおよそ3倍(0.4Wから1.2W)に増加している。その結果、CMOSイメージセンサー110の発熱量は、高解像度の動画像の撮影に対応していないCMOSイメージセンサーの発熱量に比べて大きくなっている。
以上のように、デジタルカメラ1では一眼レフレックスカメラ800と比較してCMOSイメージセンサー110やカメラコントローラー140等の電子部品の発熱量が増大しており、さらに、小型化に伴って支持具取付部157がCMOSイメージセンサー110の近くに配置されている。このため、CMOSイメージセンサー110で発生した熱が支持具取付部157に伝わりやすくなる。そうすると、支持具取付部157に触れて周辺の温度と支持具取付部157の温度との温度差を感知したユーザーが、違和感を感じる可能性がある。
《支持具取付部》
図4、図8および図9に示すように支持具取付部157が外装底面部101aに設けられている。支持具取付部157には、ネジ部157aが設けられており、必要に応じて三脚や一脚等の支持具90が取付可能である。図7は、カメラ本体100を支持具90に装着した状態を示す図である。ここで、支持具90とは、撮影時に撮像装置の姿勢を安定させるために撮像装置に取り付けられる固定用の用具である。支持具90としては、例えば、三脚や一脚等が考えられる。
また、外装底面部101aにおいて、支持具取付部157が設けられた面を、支持具取付面と記す。また、ネジ部157aには、支持具90の先端が嵌め込み可能なネジ穴が設けられている。支持具取付部157のネジ穴の入口の周辺には、露出面が形成される。支持具90が支持具取付部157に取り付けられた際には、露出面と支持具90とが当接し、露出面が支持具90によって隠される。このため、支持具90が支持具取付部157に取り付けられた際には、ユーザが支持具取付部157に直接触れることを防止し、ユーザーが支持具取付部157に触れて支持具取付部157の温度と周辺の温度との温度差を感じることをなくすことができる。
メインフレーム154は、カメラ本体100の外装部101の内部に配置される。メインフレーム154は、カメラ本体100の内部において、外装前面部101bおよび外装底面部101aに沿って配置されている。メインフレーム154は、ボディマウント支持部152に接続されている。つまり、メインフレーム154は、ボディマウント150およびボディマウント支持部152を介してレンズユニット200を支持している。そのため、メインフレーム154にはある程度の強度が必要である。したがって、メインフレーム154は、金属で形成されているのが好ましい。メインフレーム154の材質として、例えばアルミやステンレス合金が考えられる。また、支持具取付部157は、カメラ本体100の内部でメインフレーム154に連結されており、撮像素子やカメラコントローラー等の電子部品での発熱は、メインフレーム154、支持具取付部157に伝わる。結果、支持具取付部157の温度が上昇する。
支持具取付部カバー160は、支持具取付部157を覆う位置(第1の位置)と、支持具取付部157を覆わずに、外装底面部101aに対し凸とならないに位置(第2の位置)に移動する。具体的には、支持具取付部カバー160は、支持具取付部カバー160に設けられたカム溝ピン161と、外装部101に設けられたカム溝162とにより、第1の位置と第2の位置との間を移動する。三脚等の支持具90の装着が必要な場合、第2の位置に支持具取付部カバー160を移動する(図8参照)。外装底面部101aに対し凸とならない位置に支持具取付部カバー160が移動することで、支持具取付面に大きな面積を確保することができるため安定した三脚や一脚等の支持具90の装着が可能である。また、三脚等の支持具90の装着が必要ない場合には、第1の位置に支持具取付部カバー160を移動する(図9参照)。このため、支持具取付部カバー160が支持具取付部157を覆い、ユーザーが支持具取付部157に触れ違和感を覚えることはない。支持具取付部カバー160は、三脚カバーや一脚カバーと記すこともできる。
なお、図4に示すように、支持具取付部157はCMOSイメージセンサー110の下側に配置されており、支持具取付部157はZ軸方向に沿ってCMOSイメージセンサー110と並んでいる。このように支持具取付部157を配置すれば、CMOSイメージセンサー110の周辺に重量の比較的大きい部品(例えば、レンズユニット200)が配置されている場合であっても、支持具取付部157を中心とした重量分布に偏りが生じにくくなる。その結果、支持具300に取り付けられたときにデジタルカメラ1が安定しやすくなる。
<1−5:効果>
ここで、本実施形態に係るカメラ本体100の効果についてまとめる。
(1)
このカメラ本体100では、支持具90が支持具取付部157に取り付けられていない場合に支持具取付部カバー160が支持具取付部157を覆うことが出来るため、ユーザーが支持具取付部157に触れて支持具取付部157の温度と周辺の温度との温度差を感じることをなくすことができる。すなわち、ユーザーが支持具90を使用しない場合に、支持具取付部157へ触れることを防ぐ構造を提供することができる。
(2)
このカメラ本体100では、支持具90が支持具取付部157に取り付けられていない場合に支持具取付部カバー160が支持具取付部157を覆うことが出来るため、支持具取付部157の外的要因による損傷を防止することができる。
(3)
このカメラ本体100では、支持具90を支持具取付部157に取り付けて使用する場合、支持具取付面に対し凸とならない位置へ支持具取付部カバー160が移動することで、支持具取付面に大きな面積を確保することができるため安定した三脚、一脚等の支持具90の装着が可能である。
(他の実施形態)
本発明の実施形態は、前述の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形および修正が可能である。前述の実施形態では、交換レンズ式のデジタルカメラを例にして説明したが、ここに示された技術を適用できる撮像装置はこれに限られない。ここに開示された技術は支持具取付部を有する撮像装置に適用可能であり、例えば、交換レンズ式のデジタルビデオカメラや、レンズ鏡筒一体型のデジタルカメラならびにビデオカメラに適用可能である。
ここに示された技術は、支持具を使用しない場合にユーザーが支持具取付部に触れることを防ぐ構造等を提供し、支持具を装着可能な撮像装置等に適用できる。具体的には、ここに開示された技術は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等に適用可能である。
1 デジタルカメラ(撮像装置の一例)
90 支持具(三脚)
100 カメラ本体(撮像装置の一例)
101 外装部
101a 外装底面部
101b 外装前面部
101c 外装背面部
110 CMOSイメージセンサー
111 ADコンバーター
112 タイミング発生器
113 CMOS回路基板
114 光学的ローパスフィルタ
115 振動板
116 振動板支持部
120 カメラモニタ
121 ヒンジ
130 操作部
131 レリーズ釦
132 電源スイッチ
140 カメラコントローラー
141 DRAM
142 メイン回路基板
150 ボディマウント
151 ボディマウントリング
152 ボディマウント支持部
153 電気接点
154 メインフレーム
157 支持具取付部
157a ネジ部
160 支持具取付部カバー(三脚カバー)
160a 支持具取付部カバー外面
161 カム溝ピン
162 カム溝
165 電源
170 カードスロット
171 メモリーカード
180 電子ビューファインダー(EVF)
181 EVF用液晶モニタ
182 EVF用光学系
183 接眼窓
190 シャッターユニット
195 放熱板
196 熱伝導部
200 レンズユニット
210 ズームレンズ
211 駆動機構
213 ズームリング
220 OISレンズ
224 OISスイッチ
230 フォーカスレンズ
234 フォーカスリング
240 レンズコントローラー
241 DRAM
242 フラッシュメモリ
250 レンズマウント
251 レンジマウントリング
253 電気接点(本体側)
260 絞りユニット
290 レンズ筒
800 一眼レフレックスカメラ
801 カメラ本体
802 レンズユニット
803 反射ミラー
804 ペンタプリズム
805 光学ファインダー
810 CMOSイメージセンサー
813 CMOS回路基板
842 メイン回路基板
854 メインフレーム
857 支持具取付部
本発明は、支持具を取り付け可能な撮像装置に関する。
撮像装置として、例えば交換レンズ式のデジタルカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のカメラは、レンズユニットと、カメラ本体と、を備えている。このカメラ本体は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーなどの撮像素子と、レンズユニットと撮像素子との間に配置されたミラーボックス装置と、を有している。ミラーボックス装置は、レンズユニットを通った光をCCDイメージセンサーまたはプリズムのいずれかに導く。プリズムに導かれた光はプリズムによってファインダーに導かれる。
上記のような撮像装置には、三脚や一脚などの支持具を取り付けるための支持具取付部が設けられる場合がある。例えば、底面に支持具取付部が設けられた交換レンズ式のデジタルカメラが知られている。デジタルカメラを支持する三脚を支持具取付部に取り付けることにより、デジタルカメラの姿勢を安定させて撮影を行うことができる。
特開2007−127836号公報
従来から撮像装置の小型化が求められており、例えば交換レンズ式のデジタルカメラにおいては、カメラ本体の小型化が求められている。しかし、カメラ本体を小型化することにより、部品が密集して配置されるので、撮像素子やカメラコントローラーの実装された基板などの熱を発生する電子部品と支持具取付部との間の距離は、従来のカメラ本体に比べて小さくなっている。
また、高画質化に伴い撮像素子やカメラコントローラーの消費電力が大きくなるので、これらの電子部品での発熱量が増大する。この結果、電子部品周辺の発熱密度が高くなり、電子部品で発生した熱が支持具取付部に伝わり、支持具取付部の温度が上昇する恐れがある。このため、ユーザーが支持具取付部に触れて周辺の温度と支持具取付部の温度との温度差を感知した場合、ユーザーが違和感を覚える可能性がある。一方で、支持具により撮像装置を安定して支えるためには、カメラ本体の重心近くに支持具を配置することが望ましい。つまり、支持具の取り付けに適した位置に支持具取付部が配置されていることが望ましい。
それ故に、本発明の目的は、従来の課題を解決するものであり、支持具の取り付けに適した位置に支持具取付部を配置すると共に、ユーザが支持具取付部に触れて違和感を覚えることがない撮像装置を提供することである。
本発明は、支持具を取付け可能な撮像装置に関するものである。そして、上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、支持具を取り付け可能とする支持具取付部と、支持具取付部カバーとを備える。支持具取付部は、撮像装置の支持具取付面に設けられ、ネジ穴を有する。支持具取付部カバーは、支持具取付部を覆う第1の位置と、支持具取付部を覆わない位置であり、支持具取付面に対し凸とならない第2の位置との間を移動する。
支持具取付部に支持具を取り付けた際に、支持具取付部カバーは第1の位置から第2の位置へ移動し、支持具取付部から支持具を取り外した際に、支持具取付部カバーは第2の位置から第1の位置へ移動する。
支持具取付部は、ネジ穴の入口の周辺に形成された露出面を有し、支持具取付部に支持具が取り付けられた際に、露出面と支持具とが当接する。支持具取付面は、撮像装置の外装底面部に設けられる。支持具取付部カバーに設けられたカム溝ピンと、支持具取付面に設けられたカム溝とにより、支持具取付部カバーは、第1の位置と第2の位置との間を移動する。
以上のように本発明に係る撮像装置によれば、支持具が支持具取付部に取り付けられていない場合には、支持具取付部が支持具取付部カバーに覆われ、ユーザが支持具取付部に触れることができない。このため、支持具の取り付けに適した位置に支持具取付部を配置すると共に、ユーザーが支持具取付部に触れて違和感を覚えることがない。また、支持具を支持具取付部に取り付けて使用する場合、支持具取付面に対し凸とならない位置へ支持具取付部カバーが移動することで、支持具取付面に大きな面積を確保することができるため安定した支持具の装着が可能となる。
図1は、デジタルカメラ1の斜視図である。 図2は、カメラ本体100の斜視図である。 図3は、デジタルカメラ1のブロック図である。 図4は、デジタルカメラ1の概略断面図である。 図5は、カメラ本体100の背面図である。 図6Aは、一眼レフレックスカメラ800の概略断面図である。 図6Bは、デジタルカメラ1の概略断面図である。 図7は、カメラ本体100を支持具90に装着した状態を示す図である。 図8は、支持具装着時のカメラ本体100の斜視図である。 図9は、支持具未装着時のカメラ本体100の斜視図である。
<1−1:デジタルカメラの概要>
図1は、本発明の一実施形態に係るカメラ本体100を有するデジタルカメラ1(撮像装置の一例)の斜視図である。図2は、カメラ本体100の斜視図である。図3は、デジタルカメラ1の機能ブロック図である。
ここで、撮像装置は、単体での撮影が可能な撮像装置だけでなく、カメラ本体を含む概念である。例えば、撮像装置にはレンズユニットを装着可能な交換レンズ式カメラのカメラ本体が含まれる。また、支持具とは、撮影時に撮像装置の姿勢を安定させるために撮像装置に取り付けられる固定用の用具である。支持具としては、例えば、三脚や一脚が考えられる。
デジタルカメラ1は、被写体の画像を取得するための交換レンズ式のデジタルカメラであり、カメラ本体100と、カメラ本体100に装着可能なレンズユニット200と、を備えている。一眼レフレックスカメラとは異なり、カメラ本体100は、ミラーボックス装置を有していないので、従来の一眼レフレックスカメラに比してフランジバックが小さい。また、フランジバックを小さくすることで、カメラ本体100が小型化されている。さらに、フランジバックを小さくすることで、光学系の設計の自由度が高まるので、レンズユニット200は小型化されている。以下、各部の詳細について説明する。
なお、説明の便宜のため、デジタルカメラ1の被写体側を前、撮像面側を後ろまたは背、デジタルカメラ1の通常姿勢(以下、横撮り姿勢ともいう)における鉛直上側を上もしくは上側、鉛直下側を下もしくは下側という。ここで横撮り姿勢とは、横長の長方形である画像の長辺に平行な方向が画像内での被写体の水平方向と一致し、かつ画像の短辺に平行な方向が画像内での被写体の鉛直方向と一致する場合に、レリーズ釦131(図1)が撮影時に押される方向が鉛直下向きと概ね一致する姿勢をいう。
また、デジタルカメラ1の横撮り姿勢において被写体と反対側からデジタルカメラ1を見た場合の右側を右もしくは右側という。同様に、デジタルカメラ1の横撮り姿勢において被写体と反対側からデジタルカメラ1を見た場合の左側を左もしくは左側という。さらに、デジタルカメラ1の横撮り姿勢での鉛直方向を上下方向もしくは縦方向という。同様に、デジタルカメラ1の横撮り姿勢での左右の方向を左右方向もしくは横方向という。また、上下方向および左右方向に垂直な方向は前後方向と一致しており、被写体を向く方向を前方向といい、前方向と逆向きを後ろ方向という。
なお、以下では、図1に示すように3次元座標軸を設定する。図1では、X軸方向は前後方向と一致し、Y軸方向は左右方向と一致し、Z軸方向は上下方向と一致している。また、図1以外の図面に記載されている座標軸は、図1に設定した3次元座標軸に基づいている。
<1−2:カメラ本体の構成>
図4は、デジタルカメラ1の概略断面図である。図5は、カメラ本体100の背面図である。カメラ本体100(撮像装置の一例)は、主に、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサー110と、CMOS回路基板113と、カメラモニタ120と、操作部130と、カメラコントローラー140を含むメイン回路基板142と、ボディマウント150と、電源165と、カードスロット170と、電子ビューファインダー(以下、EVFとも言う)180と、シャッターユニット190と、光学的ローパスフィルタ114と、振動板115と、メインフレーム154と、支持具取付部157と、放熱部材と、外装部101とを備えている。
《外装部》
外装部101は、カメラ本体100の外面を形成する部材であり、外装底面部101aと、外装前面部101bと、外装背面部101cと、を含んでいる。外装底面部101aは横撮り姿勢においてCMOSイメージセンサー110の下側に配置され、外装前面部101bは被写体側に配置され、外装背面部101cは撮影者側に配置される。
カメラ本体100には、前から順に、ボディマウント150と、シャッターユニット190と、振動板115と、光学的ローパスフィルタ114と、CMOSイメージセンサー110と、CMOS回路基板113と、放熱板195と、メイン回路基板142と、カメラモニタ120とが配置されている。また、メインフレーム154の一部は、ボディマウント150と光軸AXに平行な方向(以下、光軸方向ともいう)に重複した位置に配置されている。
《CMOSイメージセンサー》
CMOSイメージセンサー110は、レンズユニット200を介して入射される被写体の光学像(以下、被写体ともいう)を画像データに変換する。生成された画像データは、CMOS回路基板113のADコンバーター111でデジタル化される。ADコンバーター111でデジタル化された画像データは、カメラコントローラー140で様々な画像処理が施される。ここで言う様々な画像処理とは、例えば、ガンマ補正処理、ホワイトバランス補正処理、キズ補正処理、YC変換処理、電子ズーム処理、JPEG圧縮処理等である。なお、CMOS回路基板113の機能は、CMOSイメージセンサー110、もしくはメイン回路基板142に含まれていてもよい。
CMOSイメージセンサー110は、CMOS回路基板113のタイミング発生器112で生成されるタイミング信号に基づいて動作する。CMOSイメージセンサー110は、CMOS回路基板113の制御により、静止画データおよび動画データの取得を行う。取得された動画データは、スルー画像の表示にも用いられる。なお、静止画データおよび動画データは、画像データの一例である。ここで、スルー画像とは、動画データのうちメモリーカード171にデータを記録されない画像である。スルー画像は、主に動画像であり、動画像または静止画像の構図を決めるためにカメラモニタ120および/または電子ビューファインダー180に表示される。
CMOSイメージセンサー110は、スルー画像として用いられる低解像度の動画像の取得と、記録用として用いられる高解像度の動画像の取得とが可能である。高解像度の動画像としては、例えば、HDサイズ(ハイビジョンサイズ:1920×1080画素)の動画像が考えられる。なお、CMOSイメージセンサー110は被写体の光学像を電気的な画像信号に変換する撮像素子の一例である。このように、撮像素子は画像を表す電気信号を生成する電子部品であり、CMOSイメージセンサー110の他に、CCDイメージセンサー等の光電変換素子を含む概念である。
CMOS回路基板113は、CMOSイメージセンサー110を制御する回路基板である。また、CMOS回路基板113は、CMOSイメージセンサー110から出力される画像データに所定の処理を施す回路基板である。CMOS回路基板113は、タイミング発生器112およびADコンバーター111を含む。CMOS回路基板113は、撮像素子を駆動制御し、撮像素子から出力される画像データにAD変換等の所定の処理を施す撮像素子回路基板の一例である。
《カメラモニタ》
カメラモニタ120は、例えば液晶ディスプレイであり、表示用画像データが示す画像等を表示する。表示用画像データは、カメラコントローラー140で生成される。表示用画像データは、例えば、画像処理された画像データや、デジタルカメラ1の撮影条件、操作メニュー等を画像として表示するためのデータである。カメラモニタ120は、動画像も静止画像も選択的に表示可能である。
カメラモニタ120は、カメラ本体100に設けられている。本実施形態では、カメラ本体100の背面に配置されているが、カメラモニタ120はカメラ本体100のどこに配置されていてもよい。カメラ本体100に対するカメラモニタ120の表示面の角度は、変更可能である。具体的には図5に示すように、カメラ本体100は、カメラモニタ120を外装部101に対して回転可能に連結するヒンジ121を有している。ヒンジ121は、外装部101の左端に配置されている。より詳細には、ヒンジ121は、第1のヒンジと第2のヒンジとを有している。カメラモニタ120は、第1のヒンジを中心に外装部101に対して左右方向に回転可能であり、第2のヒンジを中心に外装部101に対して上下方向にも回転可能である。
なお、カメラモニタ120は、カメラ本体100に設けられた表示部の一例である。表示部としては、他にも、有機EL、無機EL、プラズマディスプレイパネル等、画像を表示できるものを用いることができる。また、表示部は、カメラ本体100の背面でなく、側面や上面等、他の場所に設けられてもよい。
《電子ビューファインダー》
電子ビューファインダー(EVF)180は、カメラコントローラー140で作成された表示用画像データが示す画像等を表示する。EVF180は、動画像も静止画像も選択的に表示可能である。また、EVF180とカメラモニタ120とは、同じ内容を表示する場合と、異なる内容を表示する場合とがある。これらは、カメラコントローラー140によって制御される。EVF180は、画像等を表示するEVF用液晶モニタ181と、EVF用液晶モニタ181の表示を拡大するEVF用光学系182と、ユーザーが目を近づける接眼窓183と、を有している。
なお、EVF180もまた、表示部の一例である。カメラモニタ120と異なる点は、ユーザーが目を近づけて見ることにある。構造上の相違点は、EVF180が接眼窓183を有するのに対して、カメラモニタ120は接眼窓183を有しない点である。
なお、EVF用液晶モニタ181は、透過型液晶の場合はバックライト(不図示)を、反射型液晶の場合はフロントライト(不図示)を設けることで表示輝度を確保する。EVF用液晶モニタ181は、EVF用モニタの一例である。EVF用モニタには、有機EL、無機EL、プラズマディスプレイパネル等、画像を表示できるものを用いることができる。有機ELのような自発光デバイスの場合は、照明光源は必要ない。
《操作部》
操作部130は、ユーザーによる操作を受け付ける。具体的には図1および図2に示すように、操作部130は、ユーザーによるシャッター操作を受け付けるレリーズ釦131と、カメラ本体100の上面に設けられた回転式のダイアルスイッチである電源スイッチ132と、を含む。電源スイッチ132は、第1の回転位置で電源がOFFとなり、第2の回転位置で電源がONとなる。操作部130は、ユーザーによる操作を受け付けることができればよく、ボタン、レバー、ダイアル、タッチパネル等を含む。
《カメラコントローラー》
カメラコントローラー140は、カメラ本体100の中枢を司るデバイスであって、カメラ本体100の各部を制御する。例えば、カメラコントローラー140は、電源165からの電力の供給が停止した状態でシャッターユニット190が開口状態を保持するようにシャッターユニット190を制御する。また、カメラコントローラー140は、操作部130からの指示を受け付ける。カメラコントローラー140は、レンズユニット200を制御するための信号を、ボディマウント150およびレンズマウント250を介して、レンズコントローラー240に送信し、レンズユニット200の各部を間接的に制御する。すなわち、カメラコントローラー140は、デジタルカメラ1全体を制御する。
また、カメラコントローラー140は、ボディマウント150およびレンズマウント250を介して、レンズコントローラー240から各種信号を受信する。カメラコントローラー140は、制御動作や画像処理動作の際に、DRAM141をワークメモリとして使用する。なお、カメラコントローラー140は、ボディ制御部(もしくはボディマイコン)の一例である。カメラコントローラー140は、メイン回路基板142上に配置されている。
《カードスロットおよびメモリーカード》
カードスロット170は、メモリーカード171を装着可能である。カードスロット170は、カメラコントローラー140から送信される制御信号に基づいて、メモリーカード171を制御する。具体的には、カードスロット170は、メモリーカード171に静止画データを格納する。カードスロット170は、メモリーカード171から静止画データを出力する。また、カードスロット170は、メモリーカード171に動画データを格納する。カードスロット170は、メモリーカード171から動画データを出力する。
メモリーカード171は、カメラコントローラー140が画像処理により生成した画像データを格納可能である。例えば、メモリーカード171は、非圧縮のRAW画像ファイルや圧縮されたJPEG画像ファイルを格納できる。また、メモリーカード171は、あらかじめ内部に格納された画像データまたは画像ファイルを、カードスロット170を介して出力できる。メモリーカード171から出力された画像データまたは画像ファイルは、カメラコントローラー140で画像処理される。例えば、カメラコントローラー140は、メモリーカード171から取得した画像データまたは画像ファイルに伸張処理を施し、表示用画像データを生成する。
メモリーカード171は、さらに、カメラコントローラー140が画像処理により生成した動画データを格納可能である。例えば、メモリーカード171は、動画圧縮規格であるH.264/AVCに従って圧縮された動画ファイルを格納できる。また、メモリーカード171は、あらかじめ内部に格納された動画データまたは動画ファイルを、カードスロット170を介して出力できる。メモリーカード171から出力された動画データまたは動画ファイルは、カメラコントローラー140で画像処理される。例えば、カメラコントローラー140は、メモリーカード171から取得した動画データまたは動画ファイルに伸張処理を施し、表示用動画データを生成する。
なお、メモリーカード171は記憶部の一例である。記憶部は、メモリーカード171のようにカメラ本体100に装着可能なものでもよく、デジタルカメラ1に固定されているものでもよい。
《電源》
電源165は、デジタルカメラ1で使用するための電力を各部に供給する。電源165は、例えば、乾電池であってもよいし、充電池であってもよい。また、電源165は、電源コード等を介して外部から電力の供給を受け、デジタルカメラ1に電力を供給するユニットであってもよい。
《ボディマウント》
ボディマウント150は、レンズユニット200を装着可能であり、ボディマウントリング151と、電気接点153と、を含んでいる。ボディマウント150は、レンズユニット200のレンズマウント250と機械的及び電気的に接続可能である。
ボディマウントリング151は、外装部101の外装前面部101bに設けられたリング状の部材であり、レンズユニット200に設けられたレンズマウントリング251と嵌合することにより、レンズユニット200を機械的に支持する。レンズマウントリング251は、いわゆるバヨネット機構によりボディマウントリング151に嵌め込まれる。具体的には、レンズマウントリング251は、ボディマウントリング151との光軸まわりの回転位置関係に応じて、ボディマウントリング151と嵌合していない第1の状態と、ボディマウントリング151と嵌合している第2状態とをとり得る。
より詳細には、レンズマウントリング251は、ボディマウントリング151に対して光軸方向に移動可能な第1の状態をとり得る。このような第1の状態では、レンズマウントリング251はボディマウントリング151に挿入可能である。レンズマウントリング251をボディマウントリング151に挿入された状態でボディマウントリング151に対して回転させると、レンズマウントリング251はボディマウントリング151に嵌合する。このときのボディマウントリング151とレンズマウントリング251との回転位置関係が第2の状態である。
レンズマウントリング251を支持するために、ボディマウントリング151には強度が要求されるので、ボディマウントリング151は金属で形成されているのが好ましい。本実施形態では、ボディマウントリング151は、金属で形成されている。
レンズユニット200がカメラ本体100に装着されている状態で、電気接点153は、レンズマウント250が有する電気接点253と接触している。このように、ボディマウント150とレンズマウント250とは、ボディマウント150の電気接点153とレンズマウント250の電気接点253とを介して、電気的に接続可能である。したがって、デジタルカメラ1は、ボディマウント150とレンズマウント250とを介して、カメラ本体100とレンズユニット200との間で、データおよび制御信号のうち少なくとも一方を送受信できる。具体的には、ボディマウント150とレンズマウント250とは、カメラコントローラー140と、レンズユニット200に含まれるレンズコントローラー240との間で、データおよび制御信号のうち少なくとも一方を送受信できる。また、ボディマウント150は、電源165から受けた電力を、レンズマウント250を介してレンズユニット200全体に供給する。
ボディマウント150は、ボディマウント支持部152を介してメインフレーム154に支持されている。より詳細には、ボディマウント支持部152は、ボディマウントリング151と接続されており、ボディマウントリング151を支持している。
ボディマウント支持部152は、メインフレーム154により支持され、ボディマウントリング151とシャッターユニット190との間に配置されている。
《シャッターユニット》
シャッターユニット190は、いわゆるフォーカルプレーンシャッターであり、CMOSイメージセンサー110への光を遮蔽可能である。シャッターユニット190は、ボディマウント150とCMOSイメージセンサー110との間に配置される。シャッターユニット190は、後幕と、先幕と、シャッター支持枠と、を有する。シャッター支持枠には、被写体からCMOSイメージセンサー110へ導かれる光の通る開口が設けられている。シャッターユニット190は、後幕および先幕をシャッター支持枠の開口に進退させることにより、CMOSイメージセンサー110の露光時間を調節する。シャッターユニット190は、機械的に開口状態を保持できる。機械的に保持するとは、電気の力を使わずに開口状態を保持するという概念であり、例えば、物と物との係合や永久磁石による保持を含む。
《光学的ローパスフィルタおよび振動板》
光学的ローパスフィルタ114は、被写体から入射した光の高周波成分を取り除く。具体的には、光学的ローパスフィルタ114は、レンズユニット200により結像する被写体像をCMOSイメージセンサー110の画素のピッチよりも粗い解像となるように分離する。一般的にCMOSイメージセンサー110等の撮像素子には、各画素にベイヤー配列と呼ばれるRGB色のカラーフィルターやYCM色の補色カラーフィルターが配されている。従って、1画素に解像してしまうと偽色が発生するばかりでなく、繰り返しパターンの被写体では醜いモアレ現象が発生する。なお、光学的ローパスフィルタ114には、赤外光をカットするためのIrカットフィルタ機能も併せ持たせている。
振動板115は、CMOSイメージセンサー110よりも前に配置され、振動板支持部116により支持されており、CMOSイメージセンサー110への埃の付着を防ぐ。また、振動板115は、振動板115自身に付着した埃を振動により振り落とす。具体的には、振動板115は、透明の薄い板状部材と、圧電素子と、圧電素子を介して板状部材を固定する固定部材と、を含んでいる。そして、交流電圧が印加されて圧電素子が振動すると、板状部材が振動する。振動板支持部116は、振動板115をCMOSイメージセンサー110に対して所定の位置に配置されるように支持している。振動板支持部116は、ボディマウント150およびシャッターユニット190を介してメインフレーム154に支持されている。
《放熱部材》
放熱部材は、放熱板195と、熱伝導部196と、を有している。放熱板195は、CMOSイメージセンサー110とメイン回路基板142との間に配置されている。具体的には、放熱板195は、CMOS回路基板113とメイン回路基板142との間に配置されている。放熱板195は、CMOSイメージセンサー110により発生した熱を放熱するための長方形の板状部材である。放熱板195の材質として例えばアルミや銅等の金属を用いれば、好ましい放熱効果を得ることができる。
放熱板195には、振動板支持部116に熱を伝えるために熱伝導部196が接続されている。熱伝導部196は、振動板支持部116に接続され固定されている。CMOSイメージセンサー110から発生した熱は、放熱板195および熱伝導部196を介して振動板支持部116に伝達される。このような熱の伝達を可能とするために、CMOSイメージセンサー110の背面には放熱板195が配置され、放熱板195から振動板支持部116まで熱伝導部196が延びている。
より詳細には、熱伝導部196は、4枚のプレートを有しており、放熱板195の上下の端および左右の端からプレートが前方へ延びている。言い換えれば、熱伝導部196はCMOSイメージセンサー110の上下左右を囲うようにして配置されている。このように、CMOSイメージセンサー110は、放熱板195および熱伝導部196により、上側、両側方、下側および後ろ側を囲い込まれている。
なお、熱伝導部196は、必ずしも振動板支持部116に接続されていなくてもよく、メインフレーム154とCMOSイメージセンサー110との間に配置されるいずれかの部品と接続されていればよい。例として、熱伝導部196は、ボディマウント支持部152やシャッターユニット190と接続されることが考えられる。
なお、熱伝導部196は、必ずしも4箇所で振動板支持部116と接続している必要はない。例えば、4枚のプレートのうち少なくとも1枚が放熱板195を振動板支持部116に接続していればよい。しかしながら、放熱板195の安定性を考慮すると、3箇所以上で接続されることが望ましい。
<1−3:レンズユニットの構成>
レンズユニット200は、カメラ本体100に装着可能であり、被写体の光学像を形成する。レンズユニット200は主に、光学系Lと、駆動部215と、レンズコントローラー240と、レンズマウント250と、絞りユニット260と、レンズ筒290と、を有している。
光学系Lは、光学系Lの焦点距離を変化させるためのズームレンズ群210と、光学系Lで形成される被写体像のCMOSイメージセンサー110に対するぶれを抑制するためのOIS(Optical Image Stabilizer)レンズ群220と、光学系LがCMOSイメージセンサー110上に形成する被写体像のフォーカス状態を変化させるためのフォーカスレンズ群230と、を有している。
絞りユニット260は、光学系Lを透過する光の量を調整する光量調整部材である。具体的には、絞りユニット260は、光学系Lを透過する光の光線の一部を遮蔽可能な絞り羽根(図示せず)と、絞り羽根を駆動する絞り駆動部(図示せず)と、を有している。
駆動部215は、レンズコントローラー240の制御信号に基づいて、光学系Lの各レンズ群(ズームレンズ群210、OISレンズ群220、フォーカスレンズ群230)を駆動する。また、駆動部215は、光学系Lの各レンズ群の位置を検出するための検出部を有している。
レンズマウント250は、レンズマウントリング251および電気接点253を有しており、前述のようにボディマウント150と機械的および電気的に接続できる。
レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140から送信される制御信号に基づいて、レンズユニット200全体を制御する。レンズコントローラー240は、駆動部215に含まれる検出部によって検出された光学系Lの各レンズ群の位置情報を受信して、カメラコントローラー140に送信する。カメラコントローラー140は、受信した位置情報に基づいて駆動部215を制御するための制御信号を生成し、レンズコントローラー240に送信する。レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140が生成した制御信号を駆動部215に伝える。駆動部215は、制御信号に基づいてズームレンズ群210、OISレンズ群220、及びフォーカスレンズ群230の位置を調節する。
一方で、カメラコントローラー140は、CMOSイメージセンサー110が受けた光の量、静止画撮影を行うのか動画撮影を行うのか、絞り値が優先的に設定される操作がされているか等の情報に基づいて、絞りユニット260を動作させるための制御信号を生成する。このとき、レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140で生成された制御信号を絞りユニット260へ中継する。
また、レンズコントローラー240は、光学系Lの各レンズ群および絞りユニット260の駆動を行う場合、DRAM241をワークメモリとして使用する。また、フラッシュメモリ242は、レンズコントローラー240によって使用されるプログラムやパラメータを保存している。
レンズ筒290は、主に光学系Lと、レンズコントローラー240と、レンズマウント250と、絞りユニット260と、を内部に収容している。また、レンズ筒290の外部には、ズームリング213と、フォーカスリング234と、OISスイッチ224と、が設けられている。
ズームリング213は、筒状の部材であり、レンズ筒290の外周面で回転可能である。ズームリング213は、焦点距離を操作するための操作部の一例である。ズームリング213を回転させると、回転後のズームリング213の位置に応じて、光学系Lの焦点距離が決定される。ズームリング213の位置は、例えば、駆動部215に含まれる検出部によって検出される。
フォーカスリング234は、筒状の部材であり、レンズ筒290の外周面で回転可能である。フォーカスリング234は、光学系LがCMOSイメージセンサー110上に形成する被写体像のフォーカス状態を操作するための操作部の一例である。フォーカスリング234を回転させると、回転後のフォーカスリング234の位置に応じて、被写体像のフォーカス状態が調節される。例えば、レンズコントローラー240は、フォーカスリング234の位置情報に基づいて制御信号を生成し、駆動部215に出力する。駆動部215は、制御信号に基づいてフォーカスレンズ群230を駆動する。
OISスイッチ224は、OISを操作するための操作部の一例である。OISスイッチ224をOFFにするとOISは動作しない。OISスイッチ224をONにするとOISは動作可能となる。
<1−4:構造の特徴>
カメラ本体100は、ミラーボックス装置を有しておらず、この点が一眼レフレックスカメラと異なっている。以下、図6Aおよび図6Bを用いてカメラ本体100の構造上の特徴をさらに詳細に説明する。
図6Aは一眼レフレックスカメラ800の概略断面図である。図6Bは、本実施形態のデジタルカメラ1の概略断面図である。なお、図6Bでは、ボディマウント150、シャッターユニット190、振動板115、振動板支持部116、放熱板195、熱伝導部196などの部材は省略されている。また、図6Bでは、支持具取付部157周辺の構造に関しても、詳細が省略されている。
図6Aに示す一眼レフレックスカメラ800では、CMOSイメージセンサー810の前面に、つまり、CMOSイメージセンサー810のレンズユニット802側にミラーボックス装置が配置されている。ミラーボックス装置は、反射ミラー803とペンタプリズム804とを含んでいる。そして、CMOSイメージセンサー810の背面に(つまり、CMOSイメージセンサー810に対してレンズユニット802とは反対側に)、前からCMOS回路基板813と、カメラコントローラー840を含むメイン回路基板842と、が順に配置されている。また、カメラ本体801の強度を確保するために金属製のメインフレーム854がカメラ本体801の内部の前面から底面に沿って配置されている。さらに、カメラ本体801の底面には支持具取付部857が設けられており、支持具取付部857はメインフレーム854に固定されている。
一眼レフレックスカメラ800では、ミラーボックス装置に含まれる反射ミラー803およびペンタプリズム804によって、レンズユニット802により形成された被写体の光学像は、CMOSイメージセンサー810または光学ファインダー805に導かれる。このように、カメラ本体801の内部に、可動式の反射ミラー803とペンタプリズム804とを配置するスペース、および、反射ミラー803から光学ファインダー805までの光路のスペース、を確保する必要があるため、カメラ本体801は小型化に適していない。その反面、カメラ本体801の内部にスペースが多いこと、カメラ本体801の表面積が大きいこと等の理由により、一眼レフレックスカメラ800では、CMOSイメージセンサー810からの発生した熱を放熱しやすい。また、支持具取付部857をCMOSイメージセンサー810から離れた位置に配置できるので、CMOSイメージセンサー810から発生した熱が支持具取付部857に比較的伝わりにくい。
これに対し、図6Bに示すように、本実施形態に係るデジタルカメラ1では、CMOSイメージセンサー110の前側にミラーボックス装置が配置されないため、フランジバックを短くすることが可能となり、カメラ本体100を小型化することが可能である。さらに、フランジバックが短いため、光学系Lの設計の自由度が増し、レンズユニット200の小型化が可能である。したがって、ミラーボックス装置を省略することで、デジタルカメラ1の小型化が可能である。
その一方で、一眼レフレックスカメラ800のようにミラーボックス装置が設けられているスペースが不要となるため、カメラ本体100の小型化を図れるが、デジタルカメラ1では部品が密集して配置されるので、CMOSイメージセンサー110と支持具取付部157との距離は、一眼レフレックスカメラ800と比較して小さくなっている。さらに、高画質化や動画撮影対応によりCMOSイメージセンサー110やカメラコントローラー140の消費電力が大きくなってしまい、CMOSイメージセンサー110やカメラコントローラー140の発熱量が大きくなっている。
例えば、デジタルカメラ1では、高解像度の動画像の撮影にも対応したCMOSイメージセンサー110が採用されているため、高解像度の動画像の撮影に対応していないCMOSイメージセンサー(例えば、一眼レフレックスカメラ800のCMOSイメージセンサー810)と比較して消費電力がおよそ3倍(0.4Wから1.2W)に増加している。その結果、CMOSイメージセンサー110の発熱量は、高解像度の動画像の撮影に対応していないCMOSイメージセンサーの発熱量に比べて大きくなっている。
以上のように、デジタルカメラ1では一眼レフレックスカメラ800と比較してCMOSイメージセンサー110やカメラコントローラー140等の電子部品の発熱量が増大しており、さらに、小型化に伴って支持具取付部157がCMOSイメージセンサー110の近くに配置されている。このため、CMOSイメージセンサー110で発生した熱が支持具取付部157に伝わりやすくなる。そうすると、支持具取付部157に触れて周辺の温度と支持具取付部157の温度との温度差を感知したユーザーが、違和感を感じる可能性がある。
《支持具取付部》
図4、図8および図9に示すように支持具取付部157が外装底面部101aに設けられている。支持具取付部157には、ネジ部157aが設けられており、必要に応じて三脚や一脚等の支持具90が取付可能である。図7は、カメラ本体100を支持具90に装着した状態を示す図である。ここで、支持具90とは、撮影時に撮像装置の姿勢を安定させるために撮像装置に取り付けられる固定用の用具である。支持具90としては、例えば、三脚や一脚等が考えられる。
また、外装底面部101aにおいて、支持具取付部157が設けられた面を、支持具取付面と記す。また、ネジ部157aには、支持具90の先端が嵌め込み可能なネジ穴が設けられている。支持具取付部157のネジ穴の入口の周辺には、露出面が形成される。支持具90が支持具取付部157に取り付けられた際には、露出面と支持具90とが当接し、露出面が支持具90によって隠される。このため、支持具90が支持具取付部157に取り付けられた際には、ユーザが支持具取付部157に直接触れることを防止し、ユーザーが支持具取付部157に触れて支持具取付部157の温度と周辺の温度との温度差を感じることをなくすことができる。
メインフレーム154は、カメラ本体100の外装部101の内部に配置される。メインフレーム154は、カメラ本体100の内部において、外装前面部101bおよび外装底面部101aに沿って配置されている。メインフレーム154は、ボディマウント支持部152に接続されている。つまり、メインフレーム154は、ボディマウント150およびボディマウント支持部152を介してレンズユニット200を支持している。そのため、メインフレーム154にはある程度の強度が必要である。したがって、メインフレーム154は、金属で形成されているのが好ましい。メインフレーム154の材質として、例えばアルミやステンレス合金が考えられる。また、支持具取付部157は、カメラ本体100の内部でメインフレーム154に連結されており、撮像素子やカメラコントローラー等の電子部品での発熱は、メインフレーム154、支持具取付部157に伝わる。結果、支持具取付部157の温度が上昇する。
支持具取付部カバー160は、支持具取付部157を覆う位置(第1の位置)と、支持具取付部157を覆わずに、外装底面部101aに対し凸とならないに位置(第2の位置)に移動する。具体的には、支持具取付部カバー160は、支持具取付部カバー160に設けられたカム溝ピン161と、外装部101に設けられたカム溝162とにより、第1の位置と第2の位置との間を移動する。三脚等の支持具90の装着が必要な場合、第2の位置に支持具取付部カバー160を移動する(図8参照)。外装底面部101aに対し凸とならない位置に支持具取付部カバー160が移動することで、支持具取付面に大きな面積を確保することができるため安定した三脚や一脚等の支持具90の装着が可能である。また、三脚等の支持具90の装着が必要ない場合には、第1の位置に支持具取付部カバー160を移動する(図9参照)。このため、支持具取付部カバー160が支持具取付部157を覆い、ユーザーが支持具取付部157に触れ違和感を覚えることはない。支持具取付部カバー160は、三脚カバーや一脚カバーと記すこともできる。
なお、図4に示すように、支持具取付部157はCMOSイメージセンサー110の下側に配置されており、支持具取付部157はZ軸方向に沿ってCMOSイメージセンサー110と並んでいる。このように支持具取付部157を配置すれば、CMOSイメージセンサー110の周辺に重量の比較的大きい部品(例えば、レンズユニット200)が配置されている場合であっても、支持具取付部157を中心とした重量分布に偏りが生じにくくなる。その結果、支持具90に取り付けられたときにデジタルカメラ1が安定しやすくなる。
<1−5:効果>
ここで、本実施形態に係るカメラ本体100の効果についてまとめる。
(1)
このカメラ本体100では、支持具90が支持具取付部157に取り付けられていない場合に支持具取付部カバー160が支持具取付部157を覆うことが出来るため、ユーザーが支持具取付部157に触れて支持具取付部157の温度と周辺の温度との温度差を感じることをなくすことができる。すなわち、ユーザーが支持具90を使用しない場合に、支持具取付部157へ触れることを防ぐ構造を提供することができる。
(2)
このカメラ本体100では、支持具90が支持具取付部157に取り付けられていない場合に支持具取付部カバー160が支持具取付部157を覆うことが出来るため、支持具取付部157の外的要因による損傷を防止することができる。
(3)
このカメラ本体100では、支持具90を支持具取付部157に取り付けて使用する場合、支持具取付面に対し凸とならない位置へ支持具取付部カバー160が移動することで、支持具取付面に大きな面積を確保することができるため安定した三脚、一脚等の支持具90の装着が可能である。
(他の実施形態)
本発明の実施形態は、前述の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形および修正が可能である。前述の実施形態では、交換レンズ式のデジタルカメラを例にして説明したが、ここに示された技術を適用できる撮像装置はこれに限られない。ここに開示された技術は支持具取付部を有する撮像装置に適用可能であり、例えば、交換レンズ式のデジタルビデオカメラや、レンズ鏡筒一体型のデジタルカメラならびにビデオカメラに適用可能である。
ここに示された技術は、支持具を使用しない場合にユーザーが支持具取付部に触れることを防ぐ構造等を提供し、支持具を装着可能な撮像装置等に適用できる。具体的には、ここに開示された技術は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等に適用可能である。
1 デジタルカメラ(撮像装置の一例)
90 支持具(三脚)
100 カメラ本体(撮像装置の一例)
101 外装部
101a 外装底面部
101b 外装前面部
101c 外装背面部
110 CMOSイメージセンサー
111 ADコンバーター
112 タイミング発生器
113 CMOS回路基板
114 光学的ローパスフィルタ
115 振動板
116 振動板支持部
120 カメラモニタ
121 ヒンジ
130 操作部
131 レリーズ釦
132 電源スイッチ
140 カメラコントローラー
141 DRAM
142 メイン回路基板
150 ボディマウント
151 ボディマウントリング
152 ボディマウント支持部
153 電気接点
154 メインフレーム
157 支持具取付部
157a ネジ部
160 支持具取付部カバー(三脚カバー)
160a 支持具取付部カバー外面
161 カム溝ピン
162 カム溝
165 電源
170 カードスロット
171 メモリーカード
180 電子ビューファインダー(EVF)
181 EVF用液晶モニタ
182 EVF用光学系
183 接眼窓
190 シャッターユニット
195 放熱板
196 熱伝導部
200 レンズユニット
210 ズームレンズ
211 駆動機構
213 ズームリング
220 OISレンズ
224 OISスイッチ
230 フォーカスレンズ
234 フォーカスリング
240 レンズコントローラー
241 DRAM
242 フラッシュメモリ
250 レンズマウント
251 レンマウントリング
253 電気接点(本体側)
260 絞りユニット
290 レンズ筒
800 一眼レフレックスカメラ
801 カメラ本体
802 レンズユニット
803 反射ミラー
804 ペンタプリズム
805 光学ファインダー
810 CMOSイメージセンサー
813 CMOS回路基板
842 メイン回路基板
854 メインフレーム
857 支持具取付部

Claims (5)

  1. 支持具を取付け可能な撮像装置であって、
    前記撮像装置の支持具取付面に設けられ、ネジ穴を有する支持具取付部と、
    前記支持具取付部を覆う第1の位置と、前記支持具取付部を覆わない位置であり、前記支持具取付面に対し凸とならない第2の位置との間を移動する支持具取付部カバーとを備える、撮像装置。
  2. 前記支持具取付部に前記支持具を取り付けた際に、前記支持具取付部カバーは前記第1の位置から前記第2の位置へ移動し、
    前記支持具取付部から前記支持具を取り外した際に、前記支持具取付部カバーは前記第2の位置から前記第1の位置へ移動する、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記支持具取付部は、前記ネジ穴の入口の周辺に形成された露出面を有し、
    前記支持具取付部に前記支持具が取り付けられた際に、前記露出面と前記支持具とが当接する、請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記支持具取付面は、前記撮像装置の外装底面部に設けられる、請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記支持具取付部カバーに設けられたカム溝ピンと、前記支持具取付面に設けられたカム溝とにより、前記支持具取付部カバーは、前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動する、請求項1に記載の撮像装置。
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