JP2012009614A - 電子機器 - Google Patents

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Giichi Yamano
義一 山野
Shinya Ogasawara
真也 小笠原
Makoto Iyoda
真 伊豫田
Tomonori Mizutani
友徳 水谷
Yasuhiro Miyamoto
康広 宮本
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Abstract

【課題】簡単な操作により不揮発性記録装置の放熱構造が形成される電子機器を提供する。
【解決手段】デジタルカメラ1は、収容ユニット30と、第1熱伝達部材320と、を有している。収容ユニット30は、メモリカード170を支持可能である。第1熱伝達部材320は、収容ユニット30に移動可能に支持され、収容ユニット30に支持されたメモリカード170と接触可能に配置され、少なくとも一部が収容ユニット30の内部に配置されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、不揮発性記録装置を装着可能な電子機器に関する。
デジタルカメラ、ビデオカメラおよびデジタルテレビ等の映像装置には、データを記録または再生するための不揮発性記録装置として、SD(Secure Digital)カード等のメモリカードが装着可能なホルダーが設けられているものがある。このようなホルダーは、映像装置以外にも、コンピュータおよびプリンタ等の多くの電子機器に設けられている。
近年では、メモリカードが撮像装置などの大容量のデータを扱う電子機器に用いられるため、扱うデータ量の増加に伴い記憶容量の増加およびデータの転送速度の高速化が求められている。例えば、SDカードの場合、現在のところ、最大容量が32GBまでのSDHCに加えて最大容量が2TBまでのSDXCの規格が規定されている。
その一方で、メモリカードへ記録するデータ量や単位時間当たりに記録するデータ量の増加に伴い、メモリカードに流れる電流量が増加するので、メモリカードの発熱量が増加する。メモリカードで発生した熱が電子機器の内部に滞留すると、メモリカードが熱による影響を受けるおそれがある。
したがって、不揮発性記録装置のように熱を発生する部品を装着可能な電子機器には、放熱を促進する構造を設けることが望ましい。例えば、特許文献1に記載されたPC(Personal Computer)カードの冷却構造は、PCカードに設けられた受熱部と、受熱部に装着可能に設けられた伝熱部と、伝熱部に装着可能に設けられた放熱部と、を有している。放熱部はPCカードの装着される筐体の外部に配置されている。
特開平11−65714号公報
しかし、特許文献1に記載されたPCカードの冷却構造では、伝熱部は受熱部に形成された開口部に挿入されPCカードと接触するので、冷却構造を機能させるためにはユーザーは伝熱部を受熱部に挿入する必要がある。
このように、不揮発性記録装置を装着可能な電子機器に特許文献1に記載の冷却構造を用いた場合には、不揮発性記録装置を電子機器に装着する操作だけでなく、伝熱部を受熱部に挿入する操作が必要とされる。その結果、ユーザーの利便性が低下する可能性がある。
ここに示される電子機器は、収容ユニットと、第1熱伝達部材と、を有している。収容ユニットは、不揮発性記録装置を支持可能である。第1熱伝達部材は、収容ユニットに移動可能に支持され、収容ユニットに支持された不揮発性記録装置と接触可能に配置され、少なくとも一部が収容ユニットの内部に配置されている。
この電子機器では、第1熱伝達部材を移動させることにより不揮発性記録装置と接触させることができる。このように、第1熱伝達部材を不揮発性記録装置に接触させる際に第1熱伝達部材を電子機器に取り付ける動作が必要とされないので、不揮発性記録装置から熱を放熱するための熱伝達経路を簡単な操作により構成することが可能となる。
以上のように、この電子機器によれば、ユーザーによる余分の操作を省きつつ不揮発性記録装置の放熱を促進することができる。
デジタルカメラ1の斜視図。 デジタルカメラ1のブロック図。 デジタルカメラ1の概略断面図。 デジタルカメラ1の背面図。 図1のV−V部分断面図(メモリカード170が装着されていない状態であり、かつ、カバー104が開状態である場合)。 図1のV−V部分断面図(メモリカード170が装着されている状態であり、かつ、カバー104が開状態である場合)。 図1のV−V部分断面図(メモリカード170が装着されている状態であり、かつ、カバー104が閉状態である場合)。 第1熱伝達部材320の斜視図。 (A)図6のIXA−XA断面図。(A)図7のIXB−XB断面図。 デジタルカメラ2(第2実施形態)の図6に相当する図。 デジタルカメラ2の図7に相当する図。 (A)図10のXIIA−XIIA断面図。(B)図11のXIIB−XIIB断面図。 (A)第1変形例に係るデジタルカメラ1の装着部500の側面図(第1熱伝達部材520が第2位置に配置されている場合)。(B)第1変形例に係るデジタルカメラ1の装着部500の側面図(第1熱伝達部材520が第1位置に配置されている場合)。 第2変形例に係るデジタルカメラ1の図7に相当する図。 (A)第3変形例に係るデジタルカメラ1の装着部700の部分断面図(第1熱伝達部材320が第2位置に配置されている場合)。(B)第3変形例に係るデジタルカメラ1の装着部700の部分断面図(第1熱伝達部材320が第1位置に配置されている場合)。
〔第1実施形態〕
<1.1:デジタルカメラの構成>
図1は、第1実施形態に係るデジタルカメラ1(電子機器の一例)の斜視図である。図2は、デジタルカメラ1の機能ブロック図である。図3は、デジタルカメラ1の概略断面図である。
デジタルカメラ1は、被写体の画像を取得するための交換レンズ式のデジタルカメラであり、カメラ本体100と、カメラ本体100に装着可能なレンズユニット200と、を備えている。
一眼レフレックスカメラとは異なり、カメラ本体100は、ミラーボックス装置を有していないので、従来の一眼レフレックスカメラに比してフランジバックが小さい。また、フランジバックを小さくすることで、カメラ本体100が小型化されている。さらに、フランジバックを小さくすることで、光学系の設計の自由度が高まるので、レンズユニット200は小型化されている。以下、各部の詳細について説明する。
なお、説明の便宜のため、デジタルカメラ1の被写体側を前、撮像面側を後ろまたは背、デジタルカメラ1の通常姿勢(以下、横撮り姿勢ともいう)における鉛直上側を上もしくは上側、鉛直下側を下もしくは下側ともいう。
ここで横撮り姿勢とは、横長の長方形である画像の長辺に平行な方向が画像内での被写体の水平方向と一致し、かつ、画像の短辺に平行な方向が画像内での被写体の鉛直方向と一致する場合に、レリーズ釦131(図1)が撮影時に押される方向が鉛直下向きと概ね一致する姿勢をいう。
また、デジタルカメラ1の横撮り姿勢において被写体と反対側からデジタルカメラ1を見た場合の右側を右もしくは右側という。同様に、デジタルカメラ1の横撮り姿勢において被写体と反対側からデジタルカメラ1を見た場合の左側を左もしくは左側という。
さらに、デジタルカメラ1の横撮り姿勢での鉛直方向を上下方向という。同様に、デジタルカメラ1の横撮り姿勢での左右の方向を左右方向という。また、上下方向および左右方向に垂直な方向は前後方向と一致しており、被写体を向く方向を前方向といい、前方向と逆向きを後ろ方向という。
なお、以下では、図1に示すように3次元座標軸を設定する。図1では、X軸方向は前後方向と一致し、Y軸方向は左右方向と一致し、Z軸方向は上下方向と一致している。また、図1以外の図面に記載されている座標軸は、図1に設定した3次元座標軸に基づいている。
カメラ本体100は、主に、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサー110と、CMOS回路基板113と、カメラモニタ120と、操作部130と、カメラコントローラー140を含むメイン回路基板142と、ボディマウント150と、電源175と、装着部300と、電子ビューファインダー180と、シャッターユニット190と、メインフレーム154と、支持具取付部155と、ケース101と、カバー104と、第3熱伝達部材102と、を備えている。
ケース101は、カメラ本体100の形体を保持する部材であり、その一部はカメラ本体100の外面を形成している。ケース101は、例えば合成樹脂により形成され、ケース底面部101aと、ケース前面部101bと、ケース側面部101cと、ケース背面部101dと、を含んでいる。ケース底面部101aは横撮り姿勢においてCMOSイメージセンサー110の下側に配置され、ケース前面部101bは被写体側に配置される。ケース側面部101cは、横撮り姿勢においてCMOSイメージセンサー110の側方に配置されている。ケース背面部101dは、横撮り姿勢においてCMOSイメージセンサー110の後ろ側に配置されている。
図1に示すように、ケース側面部101cには、メモリカード170を挿入するための長方形状の挿入口103が設けられている。挿入口103は、メモリカード170の形状に合わせて形成されており、本実施形態では上下方向(Z軸方向)に長い長方形である。
カバー104は、挿入口103を開閉する部材であり、カバー本体104aと、カバーヒンジ104bと、第2熱伝達部材104cと、を有している。カバー本体104aは、カバーヒンジ104bを介してケース側面部101cに連結されており、デジタルカメラ1の左右方向(Y軸方向)に回転することができる。第2熱伝達部材104cはカバー本体104aに固定されており、第2当接面104dを有している。
カバー104は、カバー本体104aのカバーヒンジ104bの周りの回転角度に応じて、閉状態と開状態とをとることができる。カバー104が閉状態にある場合には、挿入口103はカバー104により塞がれており、装着部300はデジタルカメラ1の外部からは見えない状態となっている。カバー104が閉状態にある場合には、図示しない固定部により、カバー本体104aのカバーヒンジ104bと反対側の端をケース背面部101dに固定することができる。カバー104が開状態にある場合には、挿入口103を通じてメモリカード170をホルダー310に挿入することができる。
第2熱伝達部材104cはカバー本体104aの内側に配置されている。つまり、カバー104が閉状態の位置に配置されている場合に、第2熱伝達部材104cはカメラ本体100の内部に配置される。また、第2当接面104dは第2熱伝達部材104cのカバー本体104aと反対側に形成されており、カバー104が閉状態の位置に配置されている場合にはY軸方向を向いている。
メモリカード170の放熱効率を高めるためには、第2熱伝達部材104cの材質として、メモリカード170の外装部171の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する材質を用いることが望ましい。また、第2熱伝達部材104cの熱伝導率が第1熱伝達部材320(後述)の熱伝導率と同等もしくはそれよりも大きいことがより望ましい。第2熱伝達部材104cの材質としては、例えば、アルミや銅等の金属が考えられる。また、第2熱伝達部材104cはシリコンやグラファイトを主成分として形成された放熱シート等であってもよい。なお、放熱構造については後述する。
図5に示すように、第3熱伝達部材102は、本体部102aと、受熱部102bと、を有している。本体部102aは、ケース101の内部に配置された概ね板状の部材であり、ケース背面部101dの内面に固定されている。図4では、デジタルカメラ1を後ろから見た場合の第3熱伝達部材102の位置が点線で示されている。本体部102aは、例えば接着によりケース背面部101dの内面に貼り付けられている。また、本体部102aは第1熱伝達部材320とX軸方向に隙間を介して配置されている。
受熱部102bは、本体部102aの挿入口103側の端に配置されており、本体部102aからホルダー310側に延びている。受熱部102bは第3当接面102cを有している。第3当接面102cは、受熱部102bの挿入口103側に形成されており、Y軸方向を向いている。受熱部102bは、カバー104が閉状態にある場合に第3当接面102cが第2当接面104dに当接する位置に配置されている。また、カバー104が開状態の位置に配置されている場合には、受熱部102bは挿入口103から外部に露出している。受熱部102bは、例えば本体部102aと一体成形されている。
メモリカード170の放熱効率を高めるためには、第3熱伝達部材102の材質として、メモリカード170の外装部171の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する材質を用いることが望ましい。また、第3熱伝達部材102の熱伝導率が第1熱伝達部材320および第2熱伝達部材104cの熱伝導率と同等もしくはそれらよりも大きいことがより望ましい。第3熱伝達部材102の材質としては、例えば、アルミや銅等の金属が考えられる。また、第3熱伝達部材102はシリコンやグラファイトを主成分として形成された放熱シート等であってもよい。
カメラ本体100には、前から順に、ボディマウント150、シャッターユニット190、CMOSイメージセンサー110、CMOS回路基板113、メイン回路基板142、カメラモニタ120が配置されている。
CMOSイメージセンサー110は、レンズユニット200を介して入射される被写体の光学像(以下、被写体象ともいう)を画像データに変換する。生成された画像データは、CMOS回路基板113のADコンバーター111でデジタル化される。ADコンバーター111でデジタル化された画像データは、カメラコントローラー140で様々な画像処理が施される。ここで言う様々な画像処理とは、例えば、ガンマ補正処理、ホワイトバランス補正処理、キズ補正処理、YC変換処理、電子ズーム処理、JPEG圧縮処理等である。なおCMOS回路基板113の機能はCMOSイメージセンサー110、もしくはメイン回路基板142に含まれていてもよい。
CMOSイメージセンサー110は、CMOS回路基板113のタイミング発生器112で生成されるタイミング信号に基づいて動作する。CMOSイメージセンサー110は、CMOS回路基板113の制御により、静止画データおよび動画データの取得を行う。
CMOSイメージセンサー110は、記録用として用いられる高解像度の動画像の取得が可能である。高解像度の動画像としては、例えば、HDサイズ(ハイビジョンサイズ:1920×1080画素)の動画像が考えられる。なお、CMOSイメージセンサー110は被写体の光学像を電気的な画像信号に変換する撮像素子の一例である。このように、撮像素子は画像を表す電気信号を生成する電子部品であり、CMOSイメージセンサー110の他に、CCDイメージセンサー等の光電変換素子を含む概念である。
CMOS回路基板113は、CMOSイメージセンサー110を制御する回路基板である。また、CMOS回路基板113は、CMOSイメージセンサー110から出力される画像データに所定の処理を施す回路基板である。CMOS回路基板113は、タイミング発生器112およびADコンバーター111を含む。CMOS回路基板113は、撮像素子を駆動制御し、撮像素子から出力される画像データにAD変換等の所定の処理を施す撮像素子回路基板の一例である。
カメラモニタ120は、例えば液晶ディスプレイであり、表示用画像データが示す画像等を表示する。表示用画像データはカメラコントローラー140で生成される。表示用画像データは、例えば、画像処理された画像データや、デジタルカメラ1の撮影条件、操作メニュー等を画像として表示するためのデータである。カメラモニタ120は動画像も静止画像も選択的に表示可能である。
カメラモニタ120は、カメラ本体100に設けられている。本実施形態では、カメラ本体100のケース背面部101dに配置されている。カメラ本体100に対するカメラモニタ120の表示面の角度は、変更可能である。具体的には図4に示すように、カメラ本体100は、カメラモニタ120をケース101に対して回転可能に連結するヒンジ121を有している。ヒンジ121は、ケース101の左端に配置されている。より詳細には、ヒンジ121は、第1のヒンジと第2のヒンジとを有している。第1のヒンジを中心に、カメラモニタ120はケース101に対して左右方向に回転可能であり、第2のヒンジを中心に、ケース101に対して上下方向にも回転可能である。
なお、カメラモニタ120はカメラ本体100に設けられた表示部の一例である。表示部としては、他にも、有機EL、無機EL、プラズマディスプレイパネル等、画像を表示できるものを用いることができる。また、カメラモニタ120は、カメラ本体100のケース背面部101dでなく、ケース側面部101cや上面等、他の場所に設けられてもよい。
電子ビューファインダー(以下、EVFともいう)180は、カメラコントローラー140で作成された表示用画像データが示す画像等を表示する。EVF180は、動画像も静止画像も選択的に表示可能である。また、EVF180とカメラモニタ120とは、同じ内容を表示する場合と、異なる内容を表示する場合とがある。これらは、カメラコントローラー140によって制御される。EVF180は、画像等を表示するEVF用液晶モニタ181と、EVF用液晶モニタ181の表示を拡大するEVF用光学系182と、ユーザーが目を近づける接眼窓183と、を有している。
なお、EVF180もまた、表示部の一例である。カメラモニタ120と異なる点は、ユーザーが目を近づけて見ることにある。構造上の相違点は、EVF180が接眼窓183を有するのに対してカメラモニタ120は接眼窓183を有しない点である。
操作部130は、ユーザーによる操作を受け付ける。具体的には図1に示すように、操作部130は、ユーザーによるシャッター操作を受け付けるレリーズ釦131と、カメラ本体100の上面に設けられた回転式のダイアルスイッチである電源スイッチ132と、を含む。電源スイッチ132は、第1の回転位置で電源がOFFとなり、第2の回転位置で電源がONとなる。操作部130は、ユーザーによる操作を受け付けることができればよく、ボタン、レバー、ダイアル、タッチパネル等を含む。
カメラコントローラー140は、カメラ本体100の中枢を司るデバイスであって、カメラ本体100の各部を制御する。例えば、カメラコントローラー140は、操作部130からの指示を受け付け、画像データを取得するための各種の制御を行なう
カメラコントローラー140は、レンズユニット200を制御するための信号を、ボディマウント150およびレンズマウント250を介して、レンズコントローラー240に送信し、レンズユニット200の各部を間接的に制御する。すなわち、カメラコントローラー140は、デジタルカメラ1全体を制御する。
また、カメラコントローラー140は、ボディマウント150およびレンズマウント250を介して、レンズコントローラー240から各種信号を受信する。カメラコントローラー140は、制御動作や画像処理動作の際に、DRAM141をワークメモリとして使用する。なお、カメラコントローラー140はボディ制御部(もしくはボディマイコン)の一例である。カメラコントローラー140は、メイン回路基板142上に配置されている。
図5〜図9(B)に示すように、装着部300は、メモリカード170を装着するためのユニットであり、ホルダー310と、第1熱伝達部材320と、接続端子330と、戻しバネ340と、バネ支持部材350と、を有している。
ホルダー310は、メモリカード170の挿入される方向(第1方向の一例、以下、挿入方向という)に長く延びた直方体形状に形成されており、メイン回路基板142とケース背面部101dとの間に配置されている。本実施形態では、ホルダー310はメイン回路基板142に固定されている。ホルダー310およびケース101により、収容ユニット30が形成されている。
なお、本実施形態では、挿入方向はY軸方向と一致しており、メモリカード170はデジタルカメラ1に対してY軸負方向に挿入される。以下では、Y軸負方向を進入向きともいう。図1では進入向きが矢印a1により示されており、図5では進入向きが矢印a2により示されている。
ホルダー310は、基板側部分311と、ケース側部分312と、バネ連結部313と、ガイド部314と、板バネ315と、を有している。また、基板側部分311と、ケース側部分312と、バネ連結部313と、ガイド部314と、により、内部空間V1が形成されている。内部空間V1はメモリカード170を収容する収容空間S1を含んでいる。内部空間V1をX軸方向に分割して得られる2つの空間のうち、メイン回路基板142側に形成される空間が収容空間S1である。
図10(A)に示すように、挿入方向から見た場合に、基板側部分311と、ケース側部分312と、ガイド部314とにより内部空間V1は囲われている。収容空間S1のX軸方向の範囲は、ガイド溝314a(後述)の形成されている範囲と一致している。収容空間S1はメモリカード170の形状に合わせて形成されている。具体的には、挿入方向から見た場合に、収容空間S1のZ軸方向の幅はX軸方向の幅よりも大きく設定されている。また、ホルダー310には、メモリカード170を挿入するための入口部310aが形成されている。バネ連結部313はホルダー310の入口部310aとは反対側に配置されている。
入口部310aは、挿入方向から見た場合に、ケース側面部101cに設けられた挿入口103と重なる位置に設けられている。つまり、ホルダー310は挿入口103からホルダー310にメモリカード170を挿入できるように配置されている。
基板側部分311は、例えば合成樹脂で形成されており、メイン回路基板142上に固定されている。基板側部分311には孔311aが設けられている。接続端子330は基板側部分311に設けられた孔311aから収容空間S1に露出しているので、メモリカード170がホルダー310に挿入された状態では、メモリカード170の信号ピン172が接続端子330に接触することができる。
1対のガイド部314(支持部の一例)は、基板側部分311から突出しており、メモリカード170を挿入方向に移動可能に支持する。また、1対のガイド部314は、第1熱伝達部材320を挿入方向およびX軸方向(第2方向の一例)に移動可能に支持する。ガイド部314は、例えば、合成樹脂などにより基板側部分311と一体成形されている。各ガイド部314には、ガイド溝314aと、2つの貫通カム溝314bと、が形成されている。図5〜図7では、貫通カム溝314bおよびカムピン322(後述)が破線で示されている。
ガイド部314は挿入方向に長く延びている。また、図9(A)および図9(B)に示すように、1対のガイド部314はZ軸方向(第3方向の一例)に対向して配置されている。
ガイド溝314aは、挿入方向に延びており、メモリカード170を挿入方向に案内する。メモリカード170がホルダー310に挿入された状態では、メモリカード170はガイド部314の間に配置される。
貫通カム溝314b(カム溝の一例)には、カムピン322が挿入されており、カムピン322を介して第1熱伝達部材320を挿入方向およびX軸方向に移動可能に支持している。貫通カム溝314bはガイド部314に直線状に形成されている。また、4つの貫通カム溝314bは同じ方向かつ同じ長さに形成されている。具体的には、貫通カム溝314bは、挿入方向に沿って挿入口103から遠ざかるにしたがってメイン回路基板142に近付くように傾けて形成されている。
1対のガイド部314の一方に形成された貫通カム溝314bは、他方に形成された貫通カム溝314bとペアになっている。図9(A)および図9(B)に示すように、ペアを形成する2つの貫通カム溝314bは、Z軸方向に対向している。このように、貫通カム溝314bは、ホルダー310をZ軸方向に貫通するように設けられている。4つの貫通カム溝314bは、第1のペアと第2のペアを形成している。第2のペアを形成する2つの貫通カム溝314bは、第1のペアよりも挿入口103に近い位置に配置されている。
4つの貫通カム溝314bは、X軸方向では同じ位置に配置されている。また、貫通カム溝314bの形成される領域の一部は、ガイド溝314aの形成される領域とX軸方向に重複している。なお、本実施形態では貫通カム溝314bはガイド部314を貫通しているが、ガイド部314を貫通しない程度の深さのカム溝が貫通カム溝314bの代わりに設けられていてもよい。
ケース側部分312は、概ね板状の部材であり、基板側部分311とケース背面部101dとの間に配置されている。ケース側部分312は、例えば、ステンレス合金の薄板で形成されており、ガイド部314に固定されている。
バネ連結部313には、支持孔313aと、位置決め面313bと、が形成されている。支持孔313aは、挿入方向に貫通しており、バネ支持部材350の摺動軸351が挿入される。位置決め面313bは、挿入方向の挿入口103側を向いており、メモリカード170がホルダー310に挿入された場合にメモリカード170と当接する。バネ連結部313は、例えば、合成樹脂により形成され基板側部分311に固定されている。
板バネ315は、メイン回路基板142に固定されている。板バネ315は、メモリカード170がホルダー310に挿入された場合に、メモリカード170をガイド溝314aのケース側部分312側に押し付ける。
接続端子330は、基板側部分311に固定された複数の端子であり、メイン回路基板142に接続されている。接続端子330は、メモリカード170の信号ピン172の位置に対応して設けられている。つまり、メモリカード170がホルダー310に完全に挿入されると、信号ピン172と接続端子330とが接触する。
第1熱伝達部材320は、収容ユニット30に移動可能に支持されており、収容ユニット30に支持されたメモリカード170と接触可能に配置されている。具体的には、第1熱伝達部材320は、ホルダー310により挿入方向およびX軸方向に移動可能に支持されており、メモリカード170とX軸方向に当接可能に配置されている。また、第1熱伝達部材320の一部は、収容ユニット30の内部に配置されている。
図8に示すように、第1熱伝達部材320は、接触部321と、4本のカムピン322と、第1端部323と、を有している。第1熱伝達部材320は、カムピン322および貫通カム溝314bを介してホルダー310に支持されている。
メモリカード170の放熱効率を高めるためには、第1熱伝達部材320の材質として、メモリカード170の外装部171の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する材質を用いることが望ましい。第1熱伝達部材320の材質としては、例えば、アルミや銅等の金属が考えられる。また、第1熱伝達部材320はシリコンやグラファイトを主成分として形成された放熱シート等であってもよい。
接触部321は、概ね長方形に形成された板状の部材であり、ホルダー310に支持されたメモリカード170と接触可能な接触面321aを有している。第1熱伝達部材320は接触面321aが概ねX軸方向を向いた状態でホルダー310により支持されている。接触部321のほとんどの部分はホルダー310の内部(つまり、内部空間V1内)に配置されており、一部が入口部310aからホルダー310の外部に突出している。接触部321のバネ連結部313側には、第1熱伝達部材320の第2端部321bが形成されている。第2端部321bはバネ支持部材350の弾性力伝達面352aと挿入方向に当接している。
4本のカムピン322(カム部材の一例)は、接触部321からZ軸方向に突出しており、貫通カム溝314bに挿入されている。カムピン322は、貫通カム溝314bと対応する位置に配置されており、接触部321からZ軸方向に沿って延びている。本実施形態ではカムピン322は接触部321と一体に形成されているが、カムピン322を接触部321と別体に形成し接触部321に固定してもよい。また、カムピン322の材質として、接触部321の材質と異なる材質を用いてもよい。
第1端部323は、接触部321の挿入口103側の端に配置され、第1当接面323aを有している。第1端部323は、例えば接触部321と一体に形成され、接触部321からX軸方向に沿ってメイン回路基板142とは反対側に延びている。第1端部323は接触部321の接触面321aとは反対側に延びているとも言える(図8)。第1当接面323aは、第1端部323の接触部321とは反対側に形成されており、挿入方向を向いている。
図6および図7に示すように、第1熱伝達部材320を第1位置および第2位置に配置することができる。図6は、第2位置に配置された第1熱伝達部材320を示している。図7は、第1位置に配置された第1熱伝達部材320を示している。
第1位置では、第1熱伝達部材320はメモリカード170とX軸方向に接触している。具体的には、第1位置での接触面321aは第2外面171bと接触している。第2位置では、接触部321はメモリカード170とX軸方向に隙間を介して配置されている。
第2位置は、貫通カム溝314bの形成されている方向に応じた向きおよび変位量で挿入方向およびX軸方向に第1位置からずれている。X軸方向では、第2位置はメイン回路基板142から遠ざかる方向に第1位置からずれている。また、挿入方向では、第2位置は進入向きとは逆向きに第1位置からずれている。このように、ホルダー310に支持されたメモリカード170を基準にした場合に、第2位置は第1位置よりもメモリカード170から離れている。
本実施形態では、第1位置での第1熱伝達部材320はカバー104と当接しており、第1熱伝達部材320はカバー104により第1位置に保持される。具体的には、カバー104が閉状態の位置に配置されている場合には、第1位置での第1当接面323aは第2当接面104dと挿入方向に当接している。言い換えれば、カバー104と当接できるように第1端部323は挿入口103の近傍に配置されている。また、挿入口103がカバー104により覆われていない場合には、第1端部323は挿入口103から外部に露出している。
戻しバネ340(弾性部材の一例)は、例えば圧縮バネであり、第1熱伝達部材320とホルダー310とを弾性的に連結している。戻しバネ340はバネ支持部材350により挿入方向での伸縮が可能な状態で支持されている。戻しバネ340は、カバー104が開状態の位置に配置されている場合には、第1熱伝達部材320を第2位置に保持している。具体的には、戻しバネ340は、第1熱伝達部材320に対して、挿入方向に沿ってホルダー310の内部から挿入口103へ向かって(つまり、進入向きとは逆向きに)弾性力を付与している。
バネ支持部材350は、挿入方向に移動可能にホルダー310に装着され、戻しバネ340を保持している。具体的にはバネ支持部材350は、摺動軸351と、弾性力伝達部352と、を有している。弾性力伝達部352は、弾性力伝達面352aを有しており、ホルダー310に対して挿入方向に摺動するように配置されている。弾性力伝達面352aは第1熱伝達部材320と挿入方向に当接している。摺動軸351は、弾性力伝達部352の弾性力伝達面352aと反対側に固定され挿入方向に延びる軸であり、戻しバネ340に挿入されている。摺動軸351の端部は、ホルダー310の支持孔313aに挿入方向への移動が可能な状態で挿入されている。
このように、戻しバネ340は、弾性力伝達部352とバネ連結部313とにより挟まれており、自然長よりも縮んだ状態で保持されている。つまり、戻しバネ340は、弾性力伝達面352aを介して、進入向きとは逆向きの弾性力を第1熱伝達部材320に付与している。
メモリカード170(不揮発性記録装置の一例)は、データを記憶するデバイスであり、外装部171と、不揮発性メモリ(図示せず)と、不揮発性メモリを制御する制御素子を含む制御基板(図示せず)と、制御基板に形成されメモリカード170の外部に露出した複数の信号ピン172とを有している。メモリカード170は、デジタルカメラ1に装着可能なデバイスであり、例えば、SDカードである。不揮発性メモリは、例えばフラッシュメモリである。
外装部171は、例えば合成樹脂で形成され、不揮発性メモリおよび制御基板を内部に収容している。また、本実施形態では、メモリカード170の全体の形状は板状であり、外装部171は厚さ方向(図1のX軸方向)に垂直な第1外面171aおよび第2外面171bを有している。さらに外装部171は、信号ピン172の配置されている側に第1端171cを有している。第1外面171a側には、信号ピン172が露出している。
メモリカード170は、ホルダー310に挿入された状態では、信号ピン172を介してホルダー310に設けられた接続端子330と接続している。メモリカード170は信号ピン172および接続端子330を介してデジタルカメラ1との間で信号および電源電圧のうち少なくともいずれか一方を送受信できる。例えば、カメラコントローラー140は、信号ピン172および接続端子330を介して、電源電圧および制御信号を制御基板に送信し、制御基板を介して不揮発性メモリにデータを記憶する。同様に、カメラコントローラー140は不揮発性メモリからデータを読み出すことができる。
メモリカード170がデータや制御信号を送受信すると、不揮発性メモリや制御素子に電流が流れるので、これらの部品から熱が発生する。
メモリカード170は、カメラコントローラー140が画像処理により生成した画像データを格納可能である。例えば、メモリカード170は、装着部300を介して非圧縮のRAW画像ファイルや圧縮されたJPEG画像ファイルをカメラコントローラー140から取得し格納できる。また、メモリカード170は、あらかじめ内部に格納された画像データまたは画像ファイルを、装着部300を介して出力できる。メモリカード170から出力された画像データまたは画像ファイルは、カメラコントローラー140で画像処理される。例えば、カメラコントローラー140は、メモリカード170から取得した画像データまたは画像ファイルに伸張処理を施し、カメラモニタ120やEVF180に表示するための表示用画像データを生成する。
メモリカード170は、さらに、カメラコントローラー140が画像処理により生成した動画データを格納可能である。例えば、メモリカード170は、装着部300を介して動画圧縮規格であるH.264/AVCに従って圧縮された動画ファイルをカメラコントローラー140から取得し格納できる。また、メモリカード170は、あらかじめ内部に格納された動画データまたは動画ファイルを、装着部300を介して出力できる。メモリカード170から出力された動画データまたは動画ファイルは、カメラコントローラー140で画像処理される。例えば、カメラコントローラー140は、メモリカード170から取得した動画データまたは動画ファイルに伸張処理を施し、表示用動画データを生成する。
電源175は、デジタルカメラ1で使用するための電力を各部に供給する。電源175は、例えば、乾電池であってもよいし、充電池であってもよい。また、電源175は、電源コード等を介して外部から電力の供給を受け、デジタルカメラ1に電力を供給するユニットであってもよい。
ボディマウント150は、レンズユニット200を装着可能であり、ボディマウントリング151と、電気接点153と、を含んでいる。ボディマウント150は、レンズユニット200のレンズマウント250と機械的及び電気的に接続可能である。
ボディマウントリング151は、ケース101のケース前面部101bに設けられたリング状の部材であり、レンズユニット200に設けられたレンズマウントリング251と嵌合することにより、レンズユニット200を機械的に支持する。レンズマウントリング251は、いわゆるバヨネット機構によりボディマウントリング151に嵌め込まれる。
レンズユニット200がカメラ本体100に装着されている状態で、電気接点153は、レンズマウント250が有する電気接点253と接触している。したがって、デジタルカメラ1は、ボディマウント150とレンズマウント250とを介して、カメラ本体100とレンズユニット200との間で、データおよび制御信号のうち少なくとも一方を送受信できる。また、ボディマウント150は、電源175から受けた電力を、レンズマウント250を介してレンズユニット200全体に供給している。
ボディマウント150は、ボディマウント支持部152を介してメインフレーム154に支持されている。より詳細には、ボディマウント支持部152はボディマウントリング151と接続されており、ボディマウントリング151を支持している。
ボディマウント支持部152は、メインフレーム154により支持され、ボディマウントリング151とシャッターユニット190との間に配置されている。
メインフレーム154は、例えば金属で形成されており、カメラ本体100の強度を確保している。メインフレーム154は、フレーム底面部154aと、フレーム前面部154bと、を有しており、カメラ本体100の内部に配置されている。具体的には、フレーム前面部154bはカメラ本体100のケース前面部101bに沿って配置されており、フレーム底面部154aはカメラ本体100のケース底面部101aに沿って配置されている。本実施形態では、フレーム前面部154bはフレーム底面部154aに接続されている。
支持具取付部155は、三脚などの支持具を取り付けるための部材であり、フレーム底面部154aに嵌め込まれている。
シャッターユニット190は、いわゆるフォーカルプレーンシャッターであり、CMOSイメージセンサー110への光を遮蔽可能である。シャッターユニット190は、ボディマウント150とCMOSイメージセンサー110との間に配置される。シャッターユニット190は、後幕(図示せず)と、先幕(図示せず)と、シャッター支持枠(図示せず)と、を有する。シャッター支持枠には、被写体からCMOSイメージセンサー110へ導かれる光の通る開口が設けられている。シャッターユニット190は、カメラコントローラー140の制御を受けて動作し、後幕および先幕をシャッター支持枠の開口に進退させることにより、CMOSイメージセンサー110の露光時間を調節する。
レンズユニット200は、カメラ本体100に装着可能であり、被写体の光学像を形成する。レンズユニット200は主に、光学系Lと、駆動部215と、レンズコントローラー240と、レンズマウント250と、絞りユニット260と、レンズ筒290と、を有している。
光学系Lは、光学系Lの焦点距離を変化させるためのズームレンズ群210と、光学系Lで形成される被写体像のCMOSイメージセンサー110に対するぶれを抑制するためのOIS(Optical Image Stabilizer)レンズ群220と、光学系LがCMOSイメージセンサー110上に形成する被写体像のフォーカス状態を変化させるためのフォーカスレンズ群230と、を有している。また、光学系Lは、光軸AXを有している。
絞りユニット260は、光学系Lを透過する光の量を調整する光量調整部材である。具体的には、絞りユニット260は、光学系Lを透過する光の光線の一部を遮蔽可能な絞り羽根(図示せず)と、絞り羽根を駆動する絞り駆動部(図示せず)と、を有している。
駆動部215は、レンズコントローラー240の制御信号に基づいて、光学系Lの各レンズ群(ズームレンズ群210、OISレンズ群220、フォーカスレンズ群230)を駆動する。また、駆動部215は、光学系Lの各レンズ群の位置を検出するための検出部を有している。
レンズマウント250は、レンズマウントリング251および電気接点253を有しており、前述のようにボディマウント150と機械的および電気的に接続できる。
レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140から送信される制御信号に基づいて、レンズユニット200全体を制御する。レンズコントローラー240は、駆動部215に含まれる検出部によって検出された光学系Lの各レンズ群の位置情報を受信して、カメラコントローラー140に送信する。カメラコントローラー140は、受信した位置情報に基づいて駆動部215を制御するための制御信号を生成し、レンズコントローラー240に送信する。レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140が生成した制御信号に基づいて駆動部215を制御する。レンズコントローラー240の制御に基づいて、駆動部215はズームレンズ群210、OISレンズ群220、フォーカスレンズ群230の位置を調節する。
レンズ筒290は、主に光学系Lと、レンズコントローラー240と、レンズマウント250と、絞りユニット260と、を収容している。
ここで、本実施形態のデジタルカメラ1では、従来の一眼レフレックスカメラとは異なり、CMOSイメージセンサー110の前側にミラーボックス装置が配置されないため、フランジバックを短くすることが可能となり、カメラ本体100を小型化することが可能である。さらに、フランジバックが短いため、光学系Lの設計の自由度が増し、レンズユニット200の小型化が可能である。したがって、ミラーボックス装置を省略することで、デジタルカメラ1の小型化が可能である。
このようにデジタルカメラ1が小型化されているので、発熱部品であるCMOSイメージセンサー110やカメラコントローラー140などが、従来の一眼レフレックスカメラに比べてホルダー310に近い位置に配置されている。その結果、従来の一眼レフレックスカメラに比べて、メモリカード170にカメラコントローラー140等の周辺の電子部品から熱が伝わりやい。
また、近年では、メモリカード170のデータ容量やメモリカード170に単位時間当たりに記録されるデータ量の増加に伴い、メモリカード170に流れる電流量が増加する傾向にある。つまり、メモリカード170の発熱量も増加する傾向にある。
例えば、高解像度の動画像の画像データがメモリカード170へ記録されると、メモリカード170自身の発熱量の増加によりメモリカード170の温度が上昇するおそれがある。さらに、メモリカード170をホルダー310から取り出す際にメモリカード170に触れたユーザーが、周辺の温度とメモリカード170との温度差を感知して不快に感じる可能性がある。
<1.2:放熱構造>
以上に説明したように、高画質化および小型化が図られているデジタルカメラ1では、メモリカード170の温度上昇を抑制できる構造を設けることが望ましい。
そこで、デジタルカメラ1には、熱をメモリカード170から効率的に放熱する構造が設けられている。以下、放熱構造について図を用いて説明する。
《メモリカードの装着》
図5は、メモリカード170が装着されていない状態でのデジタルカメラ1を示している。また、図5では、カバー104は開状態の位置に配置されている。メモリカード170は進入向き(矢印a2の向き)に挿入方向に沿って挿入口103に挿入される。挿入口103に挿入されたメモリカード170の第1端171cは、入口部310aからホルダー310(より詳細には、収容空間S1)に進入する。ホルダー310に進入したメモリカード170は、ガイド溝314aにより挿入方向に案内される。メモリカード170をデジタルカメラ1に装着するために、第1端171cが位置決め面313bに当接する位置まで、メモリカード170がホルダー310に挿入される。
メモリカード170がデジタルカメラ1に装着されている状態では、メモリカード170の信号ピン172が接続端子330と接触している。また、メモリカード170はホルダー310に支持されている。具体的には、ガイド部314によりメモリカード170のZ軸方向の移動が規制され、位置決め面313bによりメモリカード170の挿入方向への移動が規制されている。さらに、メモリカード170は第1外面171aおよび第2外面171bがX軸方向を向いた状態でホルダー310により保持されている。なお、メモリカード170は位置決め面313b以外の機構によりホルダー310に保持されていてもよい。メモリカードを保持するための機構として、例えば、通常の装着状態からメモリカードをさらにホルダーに押し込むと固定が解除される機構が用いられてもよい。
図6では、メモリカード170が装着された状態での装着部300が示されている。図5および図6に示すように、カバー104が開状態の位置に配置されている場合には、第1熱伝達部材320が第2位置に配置されている。
ここで、メモリカード170と第2位置での第1熱伝達部材320との間にはX軸方向に隙間が形成されているので、メモリカード170はホルダー310にスムーズに挿入される。具体的には、第2位置での接触面321aは外装部171と接触していないので、メモリカード170が挿入方向へ移動する際にメモリカード170と第1熱伝達部材320との間には摩擦抵抗が発生しない。したがって、メモリカード170は第1熱伝達部材320により妨げられることなくホルダー310に挿入される。
さらに、第1端部323が接触部321の接触面321aと反対側に延びているので、メモリカード170は第1端部323により妨げられることなくホルダー310に挿入される。
《カバーの操作》
図7は、メモリカード170が装着されカバー104が閉状態の位置に配置された場合のデジタルカメラ1を示している。カバー本体104aをカバーヒンジ104bの周りに回転させることにより、カバー104の配置は開状態から閉状態へと変更される。
ユーザーがカバー本体104aをカバーヒンジ104bの周りに回転させ、カバー104を所定の位置まで移動させると、カバー104が第1熱伝達部材320と接触する。具体的には、カバー本体104aとケース側面部101cとが所定の角度を成す位置(以下、半開き位置という)にカバー104が配置されると、第2当接面104dが第1熱伝達部材320と接触する。
ユーザーがカバー本体104aを半開き位置からさらに挿入方向に回転させると、カバー104により第1熱伝達部材320が挿入方向に押される。カバー104により挿入方向に押された第1熱伝達部材320は、挿入方向およびX軸方向に移動する。具体的には、カムピン322が貫通カム溝314bに案内されるので、第1熱伝達部材320は貫通カム溝314bの案内する方向に移動する。より詳細には、第1熱伝達部材320は、進入向きに移動すると同時に、メモリカード170へ向かってX軸方向に移動する。なお、第1熱伝達部材320は、収容空間S1に向かって移動しているともいえる。
このとき、第1熱伝達部材320には戻しバネ340により進入向きとは逆向きの弾性力が付与されている。したがって、弾性力に応じた力でカバー本体104aを回転駆動させることにより、第1熱伝達部材320を移動させることができる。また、ガイド部314に形成された貫通カム溝314bは、第1熱伝達部材320の挿入方向への運動をX軸方向への運動に変換する。つまり、第1熱伝達部材320へ入力される挿入方向への駆動力の一部は、貫通カム溝314bによりX軸方向への駆動力に変換される。その結果、第1熱伝達部材320はX軸方向へも駆動される。言い換えれば、第1熱伝達部材320はカバー104の移動に連動して移動するとも言える。
このように、カバー104が半開き位置から閉状態の位置まで移動するのに伴って、第1熱伝達部材320は第2位置から第1位置へと移動する。図6にはカバー104の可動範囲Rが破線で示されている。図6に示すように、第2位置での第1熱伝達部材320の一部は可動範囲Rと重複している。つまり、カバー104の可動範囲Rの一部は、第1熱伝達部材320の可動範囲と重なっている。
ユーザーがカバー本体104aをカバーヒンジ104bの周りに進入向きとは逆向きに回転させることにより、カバー104は閉状態の位置から開状態の位置へと移動する。このとき、戻しバネ340は第1熱伝達部材320に進入向きとは逆向きの弾性力を挿入方向に沿って付与している。したがって、カバー104が閉状態から開状態へ変更された場合に、第1熱伝達部材320は第1位置から第2位置へと移動する。詳細には、カバー104が半開き位置に達したときに、第1熱伝達部材320は第2位置に到達する。第2位置に到達した第1熱伝達部材320は、戻しバネ340の付与する弾性力により第2位置に保持される。
《部材の配置の特徴》
図7に示すように、第1位置での第1熱伝達部材320は接触部321を介してメモリカード170と接触している。一方で、閉状態の位置に配置された第2熱伝達部材104cは、第1熱伝達部材320の第1端部323と接触している。また、閉状態の位置に配置された第2熱伝達部材104cは、第3熱伝達部材102の受熱部102bと接触している。そして、第3熱伝達部材102はケース背面部101dに固定されている。このように、メモリカード170と、第1熱伝達部材320と、第2熱伝達部材104cと、第3熱伝達部材102と、ケース101と、により熱伝達経路が形成されている。
したがって、メモリカード170で発生し上記の熱伝達経路に導かれた熱は、第1熱伝達部材320、第2熱伝達部材104c、第3熱伝達部材102、ケース101、の各部材に伝達され、拡散される。このように、メモリカード170で発生した熱の一部は、上記の熱伝達経路を構成する各部材によりメモリカード170から離れた場所に導かれるとともに、それらの部材から放出される。このとき、第1熱伝達部材320、第2熱伝達部材104c、および第3熱伝達部材102の熱伝導率がメモリカード170の外装部171の熱伝導率よりも大きいので、メモリカード170からこれらの放熱部材への熱伝達がさらに促進されている。
また、上記の熱伝達経路によりメモリカード170からケース101へ伝達された熱の一部はデジタルカメラ1の外部に放熱されるので、デジタルカメラ1の内部での熱の滞留を抑制することができる。
さらに、カメラコントローラー140やCMOSイメージセンサーなどの電子部品で発生しメモリカード170に伝わった熱の一部も第1熱伝達部材320を介して放熱される。
本実施形態では、デジタルカメラ1では第2外面171bと接触できるように接触面321aが設けられている。このように、第1熱伝達部材320とメモリカード170との接触面積が広く確保されているので、メモリカード170から第1熱伝達部材320への熱の伝達効率が高まる。その結果、メモリカード170の放熱が促進される。
ここで、第1熱伝達部材320、第2熱伝達部材104c、第3熱伝達部材102、の各部材の熱伝導率が下記の関係を満たすように設定されていれば、より好ましい放熱効果を得ることができる。熱伝導率の関係とは、第2熱伝達部材104cの熱伝導率が第1熱伝達部材320の熱伝導率以上であり、かつ、第3熱伝達部材102の熱伝導率が第2熱伝達部材104cの熱伝導率以上であること、である。このような関係が満たされていれば、第1熱伝達部材320から第2熱伝達部材104cへ熱が伝わりやすくなり、さらに、第2熱伝達部材104cから第3熱伝達部材102へ熱が伝わりやすくなる。その結果、メモリカード170から第3熱伝達部材102へより効率よく熱が伝達され、放熱効果が高まる。
<1.3:効果>
ここで、第1実施形態に係るデジタルカメラ1の効果についてまとめる。
(1)
このデジタルカメラ1では、一部が収容ユニット30に収容された第1熱伝達部材320は、収容ユニット30(より詳細には、ホルダー310)に移動可能に支持され、ホルダー310に支持されたメモリカード170と接触可能である。したがって、第1熱伝達部材320を移動させることにより第1熱伝達部材320をメモリカード170に接触させることができる。このように、第1熱伝達部材320をメモリカード170に接触させる際に第1熱伝達部材320をデジタルカメラ1に取り付ける動作が必要とされないので、メモリカード170から熱を放熱するための熱伝達経路を簡単な操作により構成することが可能となる。その結果、ユーザーの余分な操作を省略しつつメモリカード170の放熱を促進することができる。
(2)
このデジタルカメラ1では、収容ユニット30に支持されたメモリカード170と接触する第1位置、および、第1位置よりもメモリカード170から離れている第2位置に、第1熱伝達部材320を配置することができる。また、第1位置と第2位置との間で第1熱伝達部材320を移動させることができる。ここで、第1位置では第1熱伝達部材320はメモリカードとX軸方向に接触しており、第2位置では第1熱伝達部材320はメモリカード170とX軸方向に隙間を介して配置されている。
したがって、第1熱伝達部材320を第2位置に配置することにより、メモリカード170と第1熱伝達部材320との間に摩擦抵抗を発生させることなくメモリカード170をホルダー310に挿入することができる。このように、ホルダー310へのメモリカード170のスムーズな挿入を可能としつつ、メモリカード170の放熱を促進するための熱伝達経路を形成することができる。
(3)
このデジタルカメラ1では、第1熱伝達部材320の熱伝導率がメモリカード170(より詳細には、外装部171)の熱伝導率よりも大きいので、熱がメモリカード170から第1熱伝達部材320へ伝わりやすい。したがって、メモリカード170の放熱が促進される。
(4)
このデジタルカメラ1では、ガイド部314は第1熱伝達部材320の挿入方向への運動を第1熱伝達部材320のX軸方向への運動に変換するので、挿入方向へ駆動された第1熱伝達部材320はX軸方向へも移動する。したがって、第1熱伝達部材320を挿入方向に駆動することにより第1熱伝達部材320をメモリカード170とX軸方向に接触させることができる。このように、メモリカード170の放熱を促進するための熱伝達経路を簡単な操作により形成できる。
(5)
このデジタルカメラ1では、第1熱伝達部材320はカバー104と当接可能な位置に配置され、カバー104の移動に連動して第2位置から第1位置まで移動する。具体的には、第1熱伝達部材320の第1端部323が挿入口103から露出可能な位置に配置されている。さらに、カバー104の可動範囲の一部が第1熱伝達部材320の可動範囲と重複している。したがって、挿入口103を閉じる動作により第1熱伝達部材320を挿入方向に押すことができる。
また、閉状態の位置に配置されたカバー104は、第1熱伝達部材320と挿入方向に当接し、第1熱伝達部材320を第1位置に保持している。このように、カバー104の操作によりメモリカード170を第1熱伝達部材320に接触させることができるので、ユーザーによる余分な操作を省略しつつ、メモリカード170の放熱を促進することができる。
(6)
このデジタルカメラ1では、カバー104が閉状態の位置に配置されている場合に、第2熱伝達部材104cは第1熱伝達部材320と接触している。また、閉状態の位置に配置された第2熱伝達部材104cが第3熱伝達部材102と接触している。その結果、第1熱伝達部材320と第3熱伝達部材102との間には第2熱伝達部材104cを介して熱伝達経路が形成される。
したがって、メモリカード170で発生した熱の一部は第1熱伝達部材320、第2熱伝達部材104c、および第3熱伝達部材102、に伝わり、これらの部材で放熱される。このように、挿入口103を閉じる動作に連動してメモリカード170の放熱経路が形成されるので、ユーザーの余分な操作が省かれるとともにメモリカード170の放熱が促進される。
(7)
このデジタルカメラ1では、戻しバネ340は第1熱伝達部材320に対して挿入方向に沿って挿入口103へ向かう向きに弾性力を付与している。また、第1熱伝達部材320の挿入方向への移動がカバー104によって規制されていない場合には、第1熱伝達部材320は戻しバネ340により第2位置に保持される。したがって、カバー104を閉状態から開状態へと変更する動作に連動して、第1熱伝達部材320は第1位置から第2位置へと自動的に移動する。その結果、ユーザーは第1熱伝達部材320により妨げられることなくメモリカード170をホルダー310に挿入することができる。
〔第2実施形態〕
前述の第1実施形態では、第1熱伝達部材320はホルダー310の内部に配置されていたが、第1熱伝達部材320がホルダー310の外部に配置されていてもよい。
<2.1:構成>
以下では、第2実施形態に係るデジタルカメラ2(電子機器の一例)について、図10〜図12(B)を用いて説明する。なお、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。また、第1実施形態と実質的に同様の機能を有する構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
ここで、デジタルカメラ2では、ケース101が内部ケース101e(支持部の一例)を有している。前述のケース前面部101bやケース底面部101aなどが主にカメラ本体100の外面を形成するのに対して、内部ケース101eは外部に露出しない位置に配置されている。内部ケース101eは、例えば、ケース101を構成する他の部分(例えば、ケース背面部101d)と一体に形成される。カメラ本体100を構成する部品の配置が安定するように、内部ケース101eにはカメラ本体100を構成する他の部材が固定されている。
デジタルカメラ2は装着部400を有している。装着部400は、メモリカード170を装着するためのユニットであり、デジタルカメラ1での装着部300と対応している。装着部400は、ホルダー410と、第1熱伝達部材420と、を有している。
ホルダー410は、基板側部分311と、ケース側部分412と、バネ連結部413と、ガイド部414と、を有している。ホルダー410は、挿入方向に沿って挿入されたメモリカード170を支持する。ホルダー410の内部には、メモリカードを収容するための収容空間S2が形成されている。ホルダー410およびケース101により、収容ユニット40が形成されている。
1対のガイド部414は、基板側部分311から突出しており、メモリカード170を挿入方向に移動可能に支持する。図12(A)および図12(B)に示すように、各ガイド部414には、ガイド溝414aが形成されている。1対のガイド部414はZ軸方向に対向して配置され、挿入方向に延びている。ガイド溝414aは、挿入方向に延びており、メモリカード170を挿入方向に案内する。メモリカード170がホルダー410に挿入された状態では、メモリカード170はガイド部414の間に配置される。
ケース側部分412は、基板側部分311とケース背面部101dとの間に配置され、開口412aを有している。図11に示すように、メモリカード170が装着部400に装着されている場合には、メモリカード170の第2外面171bは、開口412aからホルダー410の外部に露出している。
バネ連結部413には、支持孔413aと、位置決め面313bと、が形成されている。支持孔413aは、挿入方向に貫通しており、バネ支持部材350の摺動軸351が挿入される。バネ連結部413は、例えば、合成樹脂などにより形成され基板側部分311に固定されている。
第1熱伝達部材420は、内部ケース101eにより挿入方向およびX軸方向に移動可能に支持されており、メモリカード170とX軸方向に接触可能に配置されている。具体的には、第1熱伝達部材420は、接触部421と、4本のカムピン322と、第1端部323と、を有している。接触部421は、デジタルカメラ1における接触部321に対応する板状部424と、板状部424からメイン回路基板142側へ突出する突出部425と、を有している。第1実施形態に係る装着部300とは異なり、第1熱伝達部材420の全体がホルダー410の外部に配置されている。このとき、第1熱伝達部材420のほとんどの部分は、ケース101の内部に配置されている。
第1実施形態に係る第1熱伝達部材320と同様に、第1熱伝達部材420の材質としては、例えば、アルミや銅などの金属が考えられる。また、第1熱伝達部材420をシリコンやグラファイトを主成分として形成された放熱シート等を用いて形成してもよい。
突出部425には、X軸方向を向く接触面425aが形成されている。突出部425は開口412aに対応して形成されている。具体的には、接触面425aの大きさが開口412aの大きさよりも小さくなるように突出部425が形成されている。また、突出部425のX軸方向の突出量は、接触面425aがメモリカード170と接触できる程度の大きさに設定されている。
内部ケース101eには、4つのカム溝101fが形成されている。カム溝101fにはカムピン322が挿入されている。デジタルカメラ1での4つの貫通カム溝314bと同様に、4つのカム溝101fは同じ方向に形成されており、挿入方向に沿って挿入口103から遠ざかるにしたがってメイン回路基板142に近付くように傾いている。
デジタルカメラ2では、バネ支持部材350はホルダー410の外部に配置されている。詳細には、第1熱伝達部材420が弾性力伝達部352と当接できるように、バネ支持部材350はケース側部分412のケース背面部101d側に配置されている。
<2.2:動作>
図10に示すように、メモリカード170が挿入方向に沿ってホルダー410に挿入されると、メモリカード170がデジタルカメラ1に装着された状態となる。図10では、カバー104は開状態の位置に配置されている。このとき、第1熱伝達部材420は第2位置に配置されている。したがって、接触部421とメモリカード170とはX軸方向に隙間を介して配置されている。
図11には、メモリカード170が装着部400に装着され、さらにカバー104が閉状態の位置に配置された場合のデジタルカメラ2が示されている。ユーザーがカバー本体104aを挿入方向に回転させると、第2熱伝達部材104cが第1熱伝達部材420に当接する。さらに、カバー104の移動に伴って第1熱伝達部材420が挿入方向に押される。カバー104に押された第1熱伝達部材420は、挿入方向およびX軸方向に移動する。具体的には、カムピン322がカム溝101fに案内されるので、第1熱伝達部材420はカム溝101fの案内する方向に移動する。このように、第1熱伝達部材420は第2位置から第1位置へ移動する。
第1実施形態に係るデジタルカメラ1と同様に、カバー104が閉状態の位置に配置されている場合には、メモリカード170から熱を放熱するための熱伝達経路が形成される。具体的には、第1位置での第1熱伝達部材420は接触面425aを介してメモリカード170と接触している。また、第2熱伝達部材104cは、第1熱伝達部材420および第3熱伝達部材102と接触している。このように、メモリカード170と、第1熱伝達部材420と、第2熱伝達部材104cと、第3熱伝達部材102と、ケース101と、により熱伝達経路が形成されている。したがって、メモリカード170で発生した熱の一部は、第1熱伝達部材420、第2熱伝達部材104c、第3熱伝達部材102、ケース101、の各部材に伝達され、放熱される。
以上のように、第1熱伝達部材420がホルダー410の外部に配置されている場合であっても、カバー104の移動と第1熱伝達部材420の移動とを連動させることが可能である。さらに、第1熱伝達部材420がケース101に支持されている場合であっても、メモリカード170と第1熱伝達部材420とをX軸方向に接触させることができる。このように、デジタルカメラ2の構成が採用された場合であっても、メモリカード170で派生する熱を放熱する放熱経路が簡単な操作により形成することができる。
なお、本実施形態では、第1位置に配置された第1熱伝達部材420はホルダー410に接触していないが、第1熱伝達部材420がホルダー410と接触するようにしても構わない。
〔その他の実施形態〕
本発明の実施形態は、前述の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形および修正が可能である。
(A)
前述の実施形態では、デジタルカメラ1およびデジタルカメラ2を例にして電子機器について説明したが、ここに示された技術を適用できる電子機器はデジタルカメラに限られない。ここに開示された技術は、不揮発性記録装置を装着可能な電子機器全般に適用可能であり、例えば、デジタルビデオカメラや、ノートPC等に適用可能である。
(B)
前述の実施形態では、第3熱伝達部材102はケース101とは別体であり、ケース背面部101dに固定されているが、第3熱伝達部材102がケース101と一体に形成されていてもよい。例えば、ケース101を外装部171の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する部材で形成し、受熱部102bをケース101と一体成形してもよい。この場合のケース101の材質としては、例えば、アルミやマグネシウム合金等の比較的大きな熱伝導率を有する金属が考えられる。このように、ケース101と第3熱伝達部材102を一体化することにより、ケース101での放熱が促進されるので、良好な放熱特性を得ることができる。
また、第2熱伝達部材104cをカバー本体104aと一体に形成してもよい。例えば、カバー本体104aを外装部171の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する材質で形成し、カバー本体104aに第2当接面104dを形成してもよい。この場合のカバー本体104aの材質としては、例えば、アルミやマグネシウム合金等の比較的大きな熱伝導率を有する金属が考えられる。このように、カバー本体104aと第2熱伝達部材104cとを一体化することにより、カバー104での放熱が促進されるので、良好な放熱特性を得ることができる。
(C)
前述の第1実施形態の構成を下記の第1〜第3変形例のように変形させてもよい。ここでは、第1実施形態と実質的に同様の機能を有する構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
《第1変形例》
前述の実施形態では、第1熱伝達部材320を移動可能に支持する機構として貫通カム溝314bおよびカムピン322とが設けられていたが、カム機構以外の機構を用いて第1熱伝達部材320を移動可能に支持してもよい。例えば、図13(A)および図13(B)に示すように、第1変形例に係るデジタルカメラ1では、装着部300の代わりに装着部500が用いられている。
装着部500は、メモリカード170を支持可能なホルダー510と、第1熱伝達部材520と、を有している。ホルダー510および第1熱伝達部材520は、それぞれ、第1実施形態に係るホルダー310および第1熱伝達部材320と実質的に同じ機能を有している。ホルダー510およびケース101により、収容ユニットが形成されている。
ホルダー510は、1対のガイド部514と、4本の揺動リンク517(支持部の一例)を有している。ガイド部514には、4つの窓孔518が形成されている。つまり、各ガイド部514には2つの窓孔518が形成されている。各窓孔518の形成される方向および長さは、第1実施形態での貫通カム溝314bの形成される方向および長さと概ね一致している。
それぞれの揺動リンク517の一端はガイド部514に回転可能に連結されている。また、それぞれの揺動リンクの他端は窓孔518を介して第1熱伝達部材520に回転可能に連結されている。このように、第1熱伝達部材520は揺動リンク517によりガイド部514に対して回転可能に支持されている。揺動リンク517は、窓孔518の形成されている範囲でガイド部514に対して回転することができる。
第1熱伝達部材520が挿入方向に駆動されると、第1熱伝達部材520は揺動リンク517に導かれて挿入方向およびX軸方向に移動する。具体的には、挿入方向に駆動された第1熱伝達部材520は、図13(A)に示す第2位置から図13(B)に示す第1位置へ移動する。このとき、揺動リンクの回転角度は、窓孔518により制限されている。
以上のように、カム機構以外の機構(例えば、揺動リンク517)を用いて第1熱伝達部材520を挿入方向およびX軸方向に移動可能に支持することができる。
《第2変形例》
前述の実施形態では、第1熱伝達部材320と第3熱伝達部材102との間には第2熱伝達部材104cを介して熱伝達経路が形成されていたが、第1熱伝達部材320と第3熱伝達部材102とを直接接触させてもよい。例えば、図14に示すように、第2変形例に係るデジタルカメラ1では、第1熱伝達部材320の代わりに第1熱伝達部材620が用いられている。
第1熱伝達部材620は第1端部623を有している。第1端部623のX軸方向の位置は、受熱部102bのX軸方向での位置と重なっている。このように、第1端部623がX軸方向に延長されているので、第1位置に配置された第1熱伝達部材620は受熱部102bと直接接触している。したがって、第1熱伝達部材620から第3熱伝達部材102へ熱の伝達が可能となり、第2変形例に係るデジタルカメラ1ではメモリカード170の放熱が促進される。
なお、第2変形例に係るデジタルカメラ1は第2熱伝達部材104cを有していない。しかしながら、第1位置での第1熱伝達部材620はカバー本体104aと接触している。したがって、第2変形例に係るデジタルカメラ1では、第2熱伝達部材104cが省略されていても、第1熱伝達部材620からカバー104へ熱を伝達することができる。
《第3変形例》
前述の実施形態では、第1熱伝達部材320の駆動はメモリカード170の装着が完了した後に実行されていたが、メモリカード170の装着と第1熱伝達部材320の移動が同時に実行されてもよい。例えば、図15(A)および図15(B)に示すように、第3変形例に係るデジタルカメラ1では、装着部300の代わりに装着部700が用いられている。
装着部700は、ホルダー710と、第1熱伝達部材320と、当接部材726と、を有している。ホルダー710は第1実施形態に係るホルダー310と実質的に同じ構成を有している。ただし、ホルダー710は、バネ連結部313の代わりにバネ連結部713を有している点でホルダー310と異なっている。ホルダー710およびケース101により、収容ユニットが形成されている。
当接部材726は、第1熱伝達部材320の第1端部323とは反対側の端に固定されており、接触部321からメイン回路基板142側へフランジ状に延びている。図15(A)に示すように、第1熱伝達部材320が第2位置に配置されている場合は、当接部材726の一部はメモリカード170が収容される収容空間の内部に突出している。
したがって、ホルダー710にメモリカード170を進入させると、第1端171cが当接部材726に当接し、メモリカード170により当接部材726が挿入方向に駆動される。つまり、メモリカード170により第1熱伝達部材320が挿入方向に駆動される。第1熱伝達部材320は貫通カム溝314bに案内されるので、挿入方向だけでなくX軸方向にも移動する。その結果、図15に示すように、メモリカード170の装着が完了すると同時に、第1熱伝達部材320は第1位置に到達する。このように、第1熱伝達部材320は当接部材726と連動しており、メモリカード170がホルダー710に挿入されると、第2位置から第1位置へ移動する。
ここで、第1熱伝達部材320は当接部材726と連動していればよいので、当接部材726は第1熱伝達部材320に必ずしも固定されている必要はない。例えば、駆動力を伝達する機構または部品を介して当接部材726が第1熱伝達部材320に連結されていてもよい。また、当接部材726は第1熱伝達部材320と一体形成されていても構わない。
(D)
前述の実施形態では、メモリカード170を例に不揮発性記録装置について説明したが、不揮発性記録装置は、不揮発性メモリを有する記録媒体であればよく、電子機器への装着が可能な記録装置の全般を含む概念である。例えば、不揮発性記録媒体としては、SDカード、スマートメディア、メモリスティック、コンパクトフラッシュ(登録商標)、xDピクチャーカードなどが考えられる。
(E)
前述の実施形態では、カバー104にはカバーヒンジ104bを中心とした回転のみが許されていたが、カバー104は回転以外の動きを生じさせる機構を有していてもよい。
例えば、カバー本体104aは、カバーヒンジ104bに回転可能に支持された基部と、基部に対してスライド可能に装着されたスライド部と、を有していてもよい。この場合は、ユーザーがカバー104を回転させると、第1熱伝達部材320はカバー104により挿入方向に駆動される。第1熱伝達部材320が第1位置に配置された状態で、ユーザーがスライド部を基部に対してスライドさせると、スライド部が基部に固定される。つまり、カバー104が閉状態の位置に固定される。
したがって、「カバー104がケース101に回転可能に支持されている」とは、ケース101に対する回転のみが許されている場合だけではなく、回転以外の動きが許されている場合を含んでいる。
(F)
前述の実施形態では、第3熱伝達部材102は主に熱伝達の機能を有していたが、第3熱伝達部材102はデジタルカメラ1の強度を確保するフレームとしての機能を兼ね備えていてもよい。例えば、第3熱伝達部材102をステンレス合金などの材質で形成し、ケース101に固定してもよい。ここで、ステンレス合金は材質の一例であり、強度の確保および熱伝達に適するステンレス合金以外の材質を用いて第3熱伝達部材102を形成しても構わない。
(G)
前述の実施形態では、戻しバネ340により第1熱伝達部材320と連結される部材はホルダー310であったが、ケース101が第1熱伝達部材320と連結されていてもよい。例えば、戻しバネ340は第1熱伝達部材320を内部ケース101eに弾性的に連結していてもよい。この場合は、例えば内部ケース101eに設けられた支持孔にバネ支持部材350の摺動軸351が挿入される。
また、前述の実施形態では戻しバネ340として圧縮バネが用いられていたが、戻しバネ340の代わりに圧縮バネ以外の弾性部材を採用してもよい。例えば、戻しバネ340として引っ張りバネを用いてもよい。この場合は、戻しバネの一端を第1熱伝達部材320に固定し、他端をホルダー310のケース側部分312あるいはケース背面部101dに固定することが考えられる。
(H)
前述の実施形態では、メモリカード170の外装部171の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する材質を用いて第1熱伝達部材320(または、第1熱伝達部材420)が形成されていた。
このように、前述の実施形態では、第1熱伝達部材320(または、第1熱伝達部材420)の材質はメモリカード170を基準に決定されていたが、メモリカード170以外の部材を基準としてもよい。例えば、ホルダー310もしくはケース101の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する材質を用いて第1熱伝達部材320(または、第1熱伝達部材420)を形成してもよい。
具体的には、前述の第1実施形態では、第1熱伝達部材320がガイド部314の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する材質を用いて形成されていてもよい。
ここで、第1熱伝達部材320はガイド部314に支持されているので、メモリカード170から第1熱伝達部材320に伝わった熱の一部は、第1ガイド部314に伝わる。しかし、第1熱伝達部材320の熱伝導率がガイド部314の熱伝導率よりも大きければ、第1熱伝達部材320からガイド部314への熱伝達が抑制される。その結果、第1熱伝達部材320を介した放熱が促進される。
同様に、前述の第2実施形態では、第1熱伝達部材420が内部ケース101eの熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する材質を用いて形成されていてもよい。
ここに開示された技術によれば、電子機器に装着可能な不揮発性記録装置の放熱を促進することができるので、不揮発性記録装置を装着可能な電子機器に適用でき、有用である。
1 デジタルカメラ(電子機器の一例)
100 カメラ本体
101 ケース
101c ケース側面部
101d ケース背面部
101e 内部ケース(支持部の一例)
101f カム溝
102 第3熱伝達部材
102a 本体部
102b 受熱部
102c 第3当接面
103 挿入口
104 カバー
104a カバー本体
104b カバーヒンジ
104c 第2熱伝達部材
104d 第2当接面
110 CMOSイメージセンサー
120 カメラモニタ
121 ヒンジ
131 レリーズ釦
142 メイン回路基板
170 メモリカード
171 外装部
171a 第1外面
171b 第2外面
171c 第1端
172 信号ピン
180 EVF
200 レンズユニット
300 装着部
310 ホルダー
310a 入口部
311 基板側部分
311a 孔
312 ケース側部分
313 バネ連結部
313a 支持孔
313b 位置決め面
314 ガイド部(支持部の一例)
314a ガイド溝
314b 貫通カム溝(カム溝の一例)
315 板バネ
320 第1熱伝達部材
321 接触部
321a 接触面
321b 第2端部
322 カムピン(カム部材の一例)
323 第1端部
323a 第1当接面
330 接続端子
340 戻しバネ
350 バネ支持部材
351 摺動軸
352 弾性力伝達部
352a 弾性力伝達面
2 デジタルカメラ(電子機器の一例)
400 装着部
410 ホルダー
412 ケース側部分
412a 開口
413 バネ連結部
413a 支持孔
414 ガイド部
414a ガイド溝
420 第1熱伝達部材
421 接触部
424 板状部
425 突出部
425a 接触面
500 装着部
510 ホルダー
514 ガイド部
517 揺動リンク
518 窓孔
520 第1熱伝達部材(第1変形例)
620 第1熱伝達部材(第2変形例)
623 第1端部
700 装着部(第3変形例)
710 ホルダー
713 バネ連結部
726 当接部材
内部空間 V1
収容空間 S1
収容空間 S2

Claims (21)

  1. 不揮発性記録装置を支持可能な収容ユニットと、
    前記収容ユニットに移動可能に支持され、前記収容ユニットに支持された前記不揮発性記録装置と接触可能に配置され、少なくとも一部が前記収容ユニットの内部に配置された第1熱伝達部材と、
    を備えた電子機器。
  2. 前記第1熱伝達部材は、第1位置および第2位置に配置可能であるとともに、前記第1位置と前記第2位置との間で移動可能であり、
    前記第1位置では、前記第1熱伝達部材は前記収容ユニットに支持された前記不揮発性記録装置と接触しており、
    前記第2位置は、前記収容ユニットに支持された前記不揮発性記録装置から前記第1位置よりも離れている、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記収容ユニットは、前記第1熱伝達部材を移動可能に支持する支持部を有する、
    請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記第1熱伝達部材の熱伝導率は、前記支持部および前記不揮発性記録装置の少なくともいずれか一方の熱伝導率よりも大きい、
    請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記収容ユニットは、前記不揮発性記録装置を支持可能なホルダーを有しており、
    前記支持部は、前記不揮発性記録装置が前記ホルダーに挿入される第1方向および前記第1方向と概ね垂直な第2方向に移動可能に前記第1熱伝達部材を支持する、
    請求項3または4に記載の電子機器。
  6. 前記支持部は、前記第1熱伝達部材の前記第1方向への運動を前記第1熱伝達部材の前記第2方向への運動に変換する、
    請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記第1位置では、前記第1熱伝達部材は前記ホルダーに支持された前記不揮発性記録装置と前記第2方向に接触しており、
    前記第2位置では、前記第1熱伝達部材は前記ホルダーに支持された前記不揮発性記録装置と前記第2方向に隙間を介して配置されている、
    請求項5または6に記載の電子機器。
  8. 前記第1熱伝達部材は、前記不揮発性記録装置と前記第2方向に接触可能に設けられた接触部を有しており、
    前記支持部は、前記第1方向および前記第2方向に概ね垂直な第3方向での前記接触部の両側方の少なくともいずれか一方に配置されている、
    請求項5から7のいずれかに記載の電子機器。
  9. 前記第1熱伝達部材は、前記接触部から前記第3方向に突出するカム部材を有しており、
    前記支持部は、前記カム部材が挿入されたカム溝を有している、
    請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記収容ユニットは、前記不揮発性記録装置を挿入可能な挿入口を有しており、
    前記収容ユニットに回転可能に支持され、前記挿入口を開閉するカバーをさらに備え、
    前記第1熱伝達部材は、前記カバーと当接可能な位置に配置され、前記カバーの移動に連動して前記第2位置から前記第1位置まで移動する、
    請求項2から9に記載の電子機器。
  11. 前記第1熱伝達部材は、前記挿入口から外部に露出可能な位置に配置された第1端部を有しており、
    前記カバーは、前記挿入口を閉じる位置に配置された場合に前記第1端部と当接している、
    請求項10に記載の電子機器。
  12. 前記カバーの可動範囲の少なくとも一部は、前記第1熱伝達部材の可動範囲と重複している、
    請求項10または11に記載の電子機器。
  13. 前記カバーは、前記挿入口を閉じる位置に配置された場合に前記第1熱伝達部材を前記第1位置に保持している、
    請求項10から12のいずれかに記載の電子機器。
  14. 前記収容ユニットに挿入される前記不揮発性記録装置と当接可能に配置され、前記収容ユニットに挿入される前記不揮発性記録装置により駆動される当接部材をさらに備え、
    前記第1熱伝達部材は、前記当接部材と連動しており、前記不揮発性記録装置が前記収容ユニットに挿入されると前記第2位置から前記第1位置へ移動する、
    請求項2から13に記載の電子機器。
  15. 前記カバーは、第2熱伝達部材を有しており、
    前記第2熱伝達部材の熱伝導率は、前記支持部および前記不揮発性記録装置の少なくともいずれか一方の熱伝導率よりも大きく、
    前記第2熱伝達部材は、前記カバーが前記挿入口を閉じる位置に配置された場合に前記第1熱伝達部材と接触している、
    請求項10から14のいずれかに記載の電子機器。
  16. 前記収容ユニットと前記第1熱伝達部材とを弾性的に連結し、前記第1熱伝達部材が前記挿入口に近付くように前記第1熱伝達部材に弾性力を付与する弾性部材をさらに備えた、
    請求項10から15のいずれかに記載の電子機器。
  17. 前記弾性部材は、前記第2位置に前記第1熱伝達部材を保持可能に配置されている、
    請求項16に記載の電子機器。
  18. 前記カバーが前記挿入口を閉じる位置に配置された場合に前記第2熱伝達部材と接触する第3熱伝達部材をさらに備え、
    前記第3熱伝達部材の熱伝導率は、前記支持部および前記不揮発性記録装置の少なくともいずれか一方の熱伝導率よりも大きい、
    請求項10から17のいずれかに記載の電子機器。
  19. 前記第1熱伝達部材が前記第1位置に配置されている場合に前記第1熱伝達部材と接触する第3熱伝達部材をさらに備え、
    前記第3熱伝達部材の熱伝導率は、前記支持部および前記不揮発性記録装置の少なくともいずれか一方の熱伝導率よりも大きい、
    請求項3から17のいずれかに記載の電子機器。
  20. 前記収容ユニットは、前記ホルダーを収容するケースを有し、
    前記カバーが前記挿入口を閉じる位置に配置された場合に、前記ケースは前記第2熱伝達部材と接触している、
    請求項10から19のいずれかに記載の電子機器。
  21. 前記収容ユニットは、前記ホルダーを収容するケースを有し、
    前記第1熱伝達部材が前記第1位置に配置されている場合に、前記ケースは前記第1熱伝達部材と接触している、
    請求項5から19のいずれかに記載の電子機器。
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