JPWO2012070143A1 - X線検査装置 - Google Patents

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Abstract

X線検出器収納部に収納されたフラットパネルディテクタ7における被検者の体軸方向の寸法を検出するとポテンショメータ64の検出値と、最大寸法情報記憶部102に記憶されたX線検出器収納部に収納可能なフラットパネルディテクタ7の被検者の体軸方向の最大寸法情報とを比較する。そして、X線検出器収納部に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者の体軸方向の寸法が、X線検出器収納部に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合には、基準位置情報切り替え部103は基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報の切り替えを可能とする。この状態において、オペレータが操作部104のスイッチを押すなどして操作部104に所定の操作を行った場合、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報が予め設定された基準位置に変更される。

Description

この発明は、X線管から照射されたX線により被検者のX線画像を撮影するX線検査装置に関する。
このようなX線検査装置においては、カセッテ、CR(Computed Radiography)あるいはFPD(フラットパネルディテクタ)等のX線検出器が使用される。そして、例えば、立位状態の被検者を撮影する立位スタンド等のX線検査装置においては、被検者の体格や撮影部位に応じてX線検出器の上下位置が変更され、これに伴ってX線管の上下位置も変更される。
ここで、X線検出器は、ブッキー部等のX線検出器収納部に収納される。このX線検出器収納部は、X線検出器収納部に対応したサイズのX線検出器以外の、各種のサイズのX線検出器が収納可能となっている。そして、X線検出器をX線検出器収納部に装着するときには、その基準位置が、X線検出器収納部の上端を基準とする上基準、X線検出器収納部の中央を基準とするセンター基準、X線検出器収納部の下端を基準とする下基準で位置決めされ、バネ等を利用して機械的に固定される構成となっている。これらの基準位置は、従来、各X線検出器収納部の機械的な構造に伴って、一義的に決定されている(特許文献1参照)。
また、このようなX線検査装置においては、撮影条件、被検体の撮影部位、撮影方法等を関連付けたデータ構造であるアナトミカルプログラムを利用し、このアナトミカルプログラム等に応じてX線管を撮影位置まで自動的に移動させる撮影システムも提案されている(特許文献2参照)。そして、X線管の撮影位置は、X線検出器のサイズと、上基準、センター基準、下基準等のX線検出器の基準位置とに基づいて算出されている(特許文献3参照)。
特開2005−198881号公報 特開2008−125981号公報 特開2007−20869号公報
このようなX線検査装置においては、上述したように、X線検出器の基準位置は、X線検出器収納部の機械的な構造に伴って一義的に決定されている。そして、この基準位置を元にX線管の撮影位置も決定される。このため、従来のX線検査装置においては、上基準、センター基準、下基準等のX線検出器の基準位置を切り替えて使用することは不可能であった。
ここで、例えば、立位状態の被検者を撮影する立位スタンド等のX線検査装置において、センター基準のX線検出器収納部が使用されている場合を想定する。このような場合に、立位で膝の撮影を実行するのであれば、センター基準のX線検出器収納部を下方に移動させる。これに伴って、X線管はX線検出器収納部におけるX線検出器に対向する位置に移動するが、このX線検出器収納部はセンター基準であることから、X線管もX線検出器収納部の中央部と対向する位置にしか移動しない。このため、膝の位置がその位置よりもさらに低い位置であって、X線管をどうしてもさらに低い位置まで下降させる必要があれば、オペレータがX線管をマニュアル操作等により移動させる必要があり、操作性が悪いものとなっている。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、X線検査に対応して基準位置を変更することにより、X線管の移動の自由度を向上させたX線検査装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、被検者に対してX線を照射する前記被検者の体軸方向に移動可能なX線管と、前記X線管の位置を検出するX線管位置検出手段と、前記被検者の体軸方向の寸法が互いに異なる複数のX線検出器が装着可能であるとともに、前記被検者の体軸方向に移動可能なX線検出器収納部と、前記X線検出器収納部の位置を検出するX線検出器収納部位置検出手段と、前記X線検出器収納部に収納されたX線検出器における前記被検者の体軸方向の寸法を検出するX線検出器サイズ検出手段と、前記X線検出器を前記X線検出器収納部に装着するときの前記被検者の体軸方向の基準位置が、前記X線検出器収納部のいずれかの端縁を基準とするか前記X線検出器収納部の中央を基準とするかの基準位置情報と、前記X線検出器収納部に収納可能なX線検出器の前記被検者の体軸方向の最大寸法情報とを記憶する記憶手段と、前記X線管位置検出手段により検出した前記X線管の位置情報と、前記X線検出器収納部位置検出手段により検出したX線検出器収納部の位置情報と、前記X線検出器サイズ検出手段により検出したX線検出器収納部に収納されたX線検出器の前記被検者の体軸方向の寸法情報と、前記記憶手段に記憶した基準位置情報および最大寸法情報とに基づいて、前記X線管を前記X線検出器と対向する位置に移動させるX線管移動手段と、前記X線検出器サイズ検出手段により検出した前記X線検出器収納部に収納されたX線検出器の前記被検者の体軸方向の寸法が、前記X線検出器収納部に収納可能なX線検出器の最大サイズと一致した場合に、前記記憶手段に記憶した基準位置情報を切り替え可能とする基準位置情報切替手段と、を備え、前記基準位置情報切替手段により基準位置情報が切り替えられたときには、前記X線管移動手段は、切り替え後の基準位置に基づいて前記X線管を前記X線検出器と対抗する前記被検者の体軸方向の位置に移動させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記基準位置情報切替手段は、オペレータにより操作される操作部からの信号により、予め設定された基準位置に基準位置情報を切り替える。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記X線検出器収納部は立位状態にある被検者と対向する位置において上下方向に移動するものであり、前記基準位置情報切替手段は、オペレータにより操作される操作部からの信号により、前記記憶手段に記憶した基準位置を、前記X線検出器収納部の中央を基準とする基準位置と、前記X線検出器収納部の上側の端縁を基準とする基準位置と、前記X線検出器収納部の下側の端縁を基準とする基準位置のいずれかに切り替える。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記基準位置情報切替手段は、予め設定された撮影条件に対応する基準位置に基準位置情報を切り替える。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記X線検出器収納部は立位状態にある被検者と対向する位置において上下方向に移動するものであり、前記基準位置情報切替手段は、被検者の胸部の検査を行うときには、前記記憶手段に記憶した基準位置を前記X線検出器収納部の上側の端縁を基準とする基準位置に切り替え、被検者の脚部の検査を行うときには、前記記憶手段に記憶した基準位置を前記X線検出器収納部の下側の端縁を基準とする基準位置に切り替える。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記X線検出器サイズ検出手段により検出した前記X線検出器収納部に収納されたX線検出器の前記被検者の体軸方向の寸法が、前記X線検出器収納部に収納可能なX線検出器の最大サイズと一致した場合に、予め設定された基準位置に自動的に基準位置情報を切り替える。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載のX線検査装置において、前記基準位置情報切替手段により切り替えられた基準位置情報に基づいて、前記X線検出器収納部を前記被検者の体軸方向に移動させる。
請求項1に記載の発明によれば、X線検査に対応して基準位置を変更することにより、X線管の移動の自由度を向上させることが可能となる。このため、装置に固有の基準位置以外の基準位置を利用してX線検査を実行することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、オペレータが操作部を操作することによって、予め設定された基準位置に基準位置情報を切り替えることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、立位状態にある被検者と対向する位置において上下方向に移動するX線検出器収納部を備えた立位スタンド等のX線検査装置において、基準位置を、X線検出器収納部の中央を基準とするセンター基準とX線検出器収納部の上側の端縁を基準とする上基準との間で切り替えることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、予め設定された撮影条件に対応する基準位置に基準位置情報を切り替えることにより、撮影条件に最適な位置にX線管を移動させることが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、立位状態にある被検者と対向する位置において上下方向に移動するX線検出器収納部を備えた立位スタンド等のX線検査装置において、被検者の胸部の検査を行うときと被検者の脚部の検査を行うときとで、X線管の位置を最適な位置に移動させることが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、オペレータによる操作を必要とすることなく、撮影条件に最適な位置に自動的にX線管を移動させることが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、基準位置情報切替手段により切り替えられた基準位置情報に基づいてX線検出器収納部を被検者の体軸方向に移動させることにより、X線検出器をX線管の移動と対応させて最適な位置に配置することが可能となる。
この発明に係るX線検査装置を使用してX線撮影を行う様子を示す説明図である。 X線照射部3を、懸垂保持部4および水平移動部5とともに示す斜視図である。 X線照射部3の昇降機構を模式的に示す概要図である。 コリメータ32の概要図である。 立位スタンド1の側面概要図である。 X線検出器収納部6の正面図である。 X線検出器収納部6の正面図である。 X線検出器収納部6の正面図である。 X線検出器収納部6の内部構造を示す模式図である。 X線検出器収納部6の内部構造を示す模式図である。 X線検出器収納部6の内部構造を示す模式図である。 X線検査装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るX線検査装置を使用してX線撮影を行う様子を示す説明図である。
このX線検査装置は、図1に示すように被検体である被検者Mを起立姿勢で撮影するための立位スタンド1と、被検者Mを横たわらせた状態で撮影するための臥位テーブル2と、X線管31とコリメータ32とを備えるX線照射部3と、このX線照射部3を天井面59から昇降可能な状態で懸垂保持する懸垂保持部4と、X線照射部3を天井面59に沿って水平移動させる水平移動部5とを備える。X線照射部3は、懸垂保持部4および水平移動部5により、図1に実線で示す位置A、鎖線で示す位置Bおよび位置Cへ移動可能に構成されている。ここで、位置Aは、立位スタンド1によりX線検査を実行する位置である。また、位置Bは、臥位テーブル2によりX線検査を実行する位置である。さらに、位置Cは、退避位置である。
臥位テーブル2は、基台21と、被検者Mを載置するテーブル22と、X線検出器としてのフラットパネルディテクタ7を収納するX線検出器収納部6と、このX線検出器収納部6をテーブル22上の被検者Mの体軸方向に移動させる移動機構23と、X線検出器収納部6の位置を検出するためのポテンショメータ24とを備える。
図2は、X線照射部3を、懸垂保持部4および水平移動部5とともに示す斜視図である。
この水平移動手段部5は、懸垂保持部4に連結された支持部51と、天井面59に敷設された一対の固定レール52と、この固定レール52に沿って移動可能に接続された一対の可動レール53とを備える。懸垂保持部4は、支持部51を介して可動レール53に接続されており、この支持部51は、固定レール52に沿った移動方向(X方向)に可動レール53と一体的に移動するとともに、固定レール52に沿った移動方向と直交する方向(Y方向)に、可動レール53に沿って移動可能に接続されている。
懸垂保持部4は、支持部51に連結された伸縮部41を備える。この伸縮部41は、鉛直方向(図2に示すZ方向)に伸縮可能に構成されおり、伸縮部41の下端部には、X線照射部3が、水平方向を向く軸42を介して揺動可能に接続されている。このX線照射部3は、軸42を中心に揺動することにより、図1における位置Aでは、水平方向にX線を照射可能な状態となり、図1における位置Bでは鉛直方向にX線を照射可能な状態となる。
図3は、X線照射部3をZ方向に昇降するためのX線照射部3の昇降機構を模式的に示す概要図である。
このX線照射部3の昇降機構は、ワイヤー43によって支持部51から釣支された構成を有する。このワイヤー43の一端はX線照射部3に固定されており、ワイヤー43の他端は、支持部51に固定されたモータ44により回転するプーリ45に巻回されている。そして、このワイヤー43は、滑車46により案内されている。X線照射部3は、モータ44の駆動によりワイヤー43がプーリ45に巻き取られ、あるいは、巻き出されることにより昇降する。また、X線照射部3は、支持部51に固定されたポテンショメータ47と、ワイヤー48を介して接続されている。このため、X線照射部3の高さ位置は、このポテンショメータ48により測定され、これによりX線照射部3におけるX線管31の位置情報が取得される。
図4は、上述したコリメータ32の概要図である。
このコリメータ32は、4枚のコリメータリーフ33を備える。X線管31からのX線はこれら4枚のコリメータリーフ33により遮蔽され、矩形状のX線照射野Eが形成される。
図5は、立位スタンド1の側面概要図である。
この立位スタンド1は、臥位テーブル2と同様、X線検出器としてのフラットパネルディテクタ7を収納するX線検出器収納部6を備える。このX線検出器収納部6は、図示しないガイド部材に案内されることにより、ケーシング11に対して昇降可能となっている。また、このX線検出器収納部6は、滑車16に巻回されたワイヤー18の一端に連結されている。このワイヤー18の他端は、カウンターウエイト13と連結されている。ケーシング11にはブラケット19を介して昇降モータ14が固定されている。プーリ16は、昇降モータ14の回転軸に付設された駆動プーリ15とベルト17を介して接続されている。このため、X線検出器収納部6は、昇降モータ14の駆動により昇降する。そして、X線検出器収納部6の上下位置は、ポテンショメータ12により検出される。X線検出器収納部6の昇降位置のX線照射部3側には、被検者MとX線検出器収納部6との干渉を防止するための衝立10が設置されている。
次に、フラットパネルディテクタ7を収納するX線検出器収納部6の構成について説明する。図6から図8は、X線検出器収納部6の正面図である。
X線検出器収納部6には、そこに収納可能な最大サイズのフラットパネルディテクタ7のみではなく、被検者Mの体軸方向の寸法が互いに異なる複数のフラットパネルディテクタ7等のX線検出器が装着可能となっている。そして、このX線検出器収納部6としては、一般的に、X線検出器収納部6の上端を位置決めの基準とする上基準、X線検出器収納部の中央を位置決めの基準とするセンター基準、X線検出器収納部の下端を位置決めの基準とする下基準の三種類のものがある。
図6は、その基準位置がX線検出器収納部6の上端を基準とする上基準のX線検出器収納部6を示している。このX線検出器収納部6の表面には、その上端を基準とした標線67が描画されている。図7は、その基準位置がX線検出器収納部6の中央を基準とするセンター基準のX線検出器収納部6を示している。このX線検出器収納部6の表面には、その中央を基準とした標線68が描画されている。図8は、その基準位置がX線検出器収納部6の下端を基準とする上基準のX線検出器収納部6を示している。このX線検出器収納部6の表面には、その下端を基準とした標線69が描画されている。これらの上基準、センター基準、下基準は、その機械的構造から、装置毎に一義的に決定される基準位置である。
図9および図10は、X線検出器収納部6の内部構造を示す模式図である。
このX線検出器収納部6は、立位スタンド1において使用されるものであり、これらの図において仮想線で示すフラットパネルディテクタ7を上基準で位置決めするものである。このX線検出器収納部6は、その上端に固定された当たり止めピース61と、一対のバネ63の作用により付勢される挟み付けピース62によりフラットパネルディテクタ7を挟持する構成を有する。すなわち、フラットパネルディテクタ7は、その上端が当たり止めピース61に当接することにより位置決めされ、その下端が挟み付けピース62により付勢されることで固定される。
図9に示すように、X線検出器収納部6に対して、そこに収納可能な最大サイズのフラットパネルディテクタ7が収納された場合には、挟み付けピース62は下方に配置されることになり、図10に示すように、X線検出器収納部6に対して、そこに収納可能な最大サイズより小さなサイズのフラットパネルディテクタ7が収納された場合には、挟み付けピース62は上方に配置されることになる。そして、挟み付けピース62は、ワイヤー65を介して、ポテンショメータ64と接続されている。このポテンショメータ64は、X線検出器収納部6に収納されたX線検出器としてのフラットパネルディテクタ7における被検者Mの体軸方向の寸法を検出するX線検出器サイズ検出手段として機能する。
図11は、他の実施形態に係るX線検出器収納部6の内部構造を示す模式図である。
図11に示すX線検出器収納部6は、図9および図10に示すX線検出器収納部6におけるポテンショメータ64のかわりに、複数個のマイクロスイッチ66をX線検出器サイズ検出手段として使用したものである。
図12は、上述したX線検査装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。
このX線検査装置は、装置全体を制御する制御部100を備える。この制御部100は、X線検出器としてのフラットパネルディテクタ7をX線検出器を収納部6に装着するときの被検者Mの体軸方向の基準位置が、上述した上基準、センター基準、下基準のいずれであるのかという基準位置情報を記憶する基準位置情報記憶部101と、X線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の最大寸法情報を記憶する最大寸法情報記憶部102とを備える。また、この制御部100は、一定の条件の下で、基準位置情報記憶部101に記憶された基準位置情報を、他の基準位置に切り替え可能とするための基準位置情報切り替え部103を備える。
この制御部100は、上述したX線管31、フラットパネルディテクタ7、X線照射部3を昇降するためのモータ44、臥位テーブル2の移動機構23、立位スタンド1におけるX線検出器収納部6の位置を検出するためのポテンショメータ12、臥位テーブル2におけるX線検出器収納部6の位置を検出するためのポテンショメータ24、X線照射部3の高さ位置を検出するためのポテンショメータ47、および、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7における被検者Mの体軸方向の寸法を検出するためのポテンショメータ64と接続されている。
また、この制御部100は、X線照射部3を図1に示す懸垂保持部4および水平移動部5を介して固定レール52に沿った移動方向(X方向)に移動させるためのモータ55と、このときのX線照射部3のX方向の位置を検出するためのX位置検出部57と、X線照射部3を図1に示す懸垂保持部4および水平移動部5を介して可動レール53に沿った移動方向(Y方向)に移動させるためのモータ56と、このときのX線照射部3のY方向の位置を検出するためのY位置検出部58と接続されている。さらに、この制御部100は、テンキーや各種のスイッチを備える操作部104と、CRTや液晶表示パネルからなる表示部105とも接続されている。
次に、上述したX線検査装置において、X線検査のためのX線撮影動作について説明する。
まず、立位スタンド1を使用した場合のX線撮影動作の第1実施形態について説明する。この第1実施形態においては、立位スタンド1により被検者Mの撮影を実行するときに、オペレータにより操作される操作部104からの信号により、基準位置をセンター基準と上基準との間で切り替えるようにしている。
すなわち、X線撮影を実行するときには、制御部100において、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7における被検者Mの体軸方向の寸法を検出するとポテンショメータ64の検出値と、最大寸法情報記憶部102に記憶されたX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の最大寸法情報とを比較する。そして、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合には、基準位置情報切り替え部103は、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報(この実施形態では上基準)の切り替えを可能とする。この状態において、オペレータが操作部104のスイッチを押すなどして操作部104に所定の操作を行った場合、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報が予め設定された基準位置(この実施形態においてはセンター基準または下基準)に変更される。
例えば、この実施形態に係るX線検査装置においては、通常は基準位置は上基準になっている。このため、例えば、被検者Mの胸部の検査を行うときには、装置に固有の上基準でX線撮影が実行される。一方、このX線検査装置により、被検者Mの膝などの脚部の検査を行うときには、図5に示すモータ14の駆動によりX線検出器収納部6がフラットパネルディテクタ7とともに下降し、これに伴って、図3に示すモータ44の駆動によりX線照射部3もフラットパネルディテクタ7と対向する位置まで下降する。
しかしながら、X線照射部3は、このX線検出器収納部6におけるフラットパネルディテクタ7の位置決めの基準が上基準であることから、それに対応する位置までしか下降しない。この場合には、例えば被検者Mの身長が低く、膝等の脚部がさらに低い位置にある場合には、X線照射部3をさらに手動にて下降させない限りは適正な撮影が行えないという問題があった。
しかしながら、この実施形態に係るX線検査装置においては、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合には、基準位置情報切り替え部103により基準位置情報記憶部101に記憶した上基準を示す基準位置情報の切り替えを可能とする。そして、この状態においてオペレータが操作部104に所定の操作を行った場合、基準位置情報記憶部101に記憶した上基準の基準位置情報が下基準の基準位置情報に変更される。このため、X線照射部3がX線撮影に必要な位置までさらに下降し、適切なX線撮影を実行することが可能となる。
この点について、より詳細に説明する。一般的に、X線管31からのX線が被検者Mに照射されるX線照射野は、被検者Mに対する余分なX線の曝射を防止するため、上述したコリメータ32におけるコリメータリーフ33により制限され、フラットパネルディテクタ7の検出範囲より小さくなっている。例えば、腹部のX線撮影を行う場合には、14インチ×14インチにてX線撮影を行うのに対し、四肢の場合には10インチ×12インチや、8インチ×10インチにて撮影を行う。また、同じ撮影部位であっても、被検者Mの体格に応じてX線照射野サイズを変更している。
基準位置情報記憶部101に記憶した上基準の基準位置情報が下基準の基準位置情報に変更された場合には、X線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズの情報と、そのときの撮影時のX線照射野の情報とを比較し、それらの差分をオフセット量とし、変更後の基準位置情報に従って、X線照射部3をこのオフセット量に相当する距離だけ移動させる。これにより、X線照射部3を、そのときの基準位置におけるX線照射野サイズに対応した位置に移動させることが可能となる。
なお、この時のX線照射部3の移動は、ポテンショメータ47により検出したX線管31の位置情報と、ポテンショメータ12により検出したX線検出器収納部6の位置情報と、ポテンショメータ64により検出したX線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法情報と、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報と、最大寸法情報記憶部102に記憶した最大寸法情報とに基づいて実行される。
ここで、この場合の変形例として、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合に、X線検出器収納部6の位置を、X線照射部3の下降距離と対応する距離だけ、上方に移動させてもよい。このときにも、上述したX線照射部3を移動させる場合と同様、X線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズの情報と、そのときの撮影時のX線照射野の情報とを比較し、それらの差分をオフセット量とし、変更後の基準位置情報に従って、X線検出器収納部6をこのオフセット量に相当する距離だけ移動させる。この場合においては、X線検出器収納部6の位置が床面に対し高い位置で停止するため、オペレータがフラットパネルディテクタ7をX線検出器収納部6へ装着または脱着することが容易となる。
なお、上述した実施形態においては、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合に、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報の切り替えを可能としているが、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致しない場合には、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報の切り替えを不可能としている。これは、X線検出器収納部6に収納可能な最大サイズのフラットパネルディテクタ7以外のフラットパネルディテクタがX線検出器収納部6に収納された場合に基準位置情報の切り替えを行うと、フラットパネルディテクタ7がX線検出器収納部6に収納可能な最大サイズよりも小さいため、上基準の基準位置の時にX線検出器収納部6の上端、センター基準の時にX線検出器収納部6の中央、下基準の時にX線検出器収納部6の下端をそれぞれ基準とすることが出来ない。同じ基準位置情報の場合でもフラットパネルディテクタのサイズに依存してX線検出器収納部6に対する基準の位置が変化することから、オペレータにとって使い勝手の悪いものとなる。
なお、上述したように、オペレータが基準位置情報を切り替えるかわりに、この基準位置情報を自動的に切り替えるようにしてもよい。すなわち、制御部100に基準位置強制切替情報として、強制的に切り替える基準位置を記憶しておき、フラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法がX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合には、オペレータの操作なしに自動的に定められた撮影基準位置に切り替えるようにしてもよい。具体的には、機械的に一意に決定された基準位置がセンター基準のX線検出器収納部6を使用し、制御部100に基準位置強制切替情報として上基準が設定されている場合、フラットパネルディテクタ7被検者Mの体軸方向の寸法がX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合には、即座に撮影基準位置を上基準とする。これにより、センター基準のX線検出器収納部6を使用している場合においても、オペレータの操作なしに撮影基準位置を上基準として基本的に使用することが可能となる。
次に、立位スタンド1におけるX線撮影動作の第2実施形態について説明する。この第2実施形態においては、立位スタンドの1により被検者Mの撮影を実行するときに、予め設定された撮影条件に対応する基準位置に、基準位置情報を自動的に切り替えるようにしている。
すなわち、X線撮影を実行するときには、制御部100において、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7における被検者Mの体軸方向の寸法を検出するとポテンショメータ64の検出値と、最大寸法情報記憶部102に記憶されたX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の最大寸法情報とを比較し、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合には、第1実施形態と同様、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報の切り替えを可能とする。そして、この状態において、予め設定された撮影条件が被検者Mの胸部の検査であるときには、装置に固有の上基準でX線撮影が実行される。一方、予め設定された撮影条件が被検者Mの膝などの脚部の検査を行うときには、自動的に、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報が予め設定された基準位置に変更される。そして、第1実施形態の場合と同様、X線照射部3がX線撮影に必要な下基準と対応する位置まで下降し、適切なX線撮影を実行することが可能となる。
なお、上述した第1、第2実施形態においては、基準位置を上基準と下基準とで切り替えている。しかしながら、これをセンター基準と、上基準または下基準との間で切り替えるようにしてもよい。例えば、日本国においては、一般的に上基準が多用され、欧米においてはセンター基準が多用されている。このため、このX線検査装置を使用する状況に応じて、基準位置を変更するようにしてもよい。
次に、臥位テーブル2を使用した場合のX線撮影動作の実施形態について説明する。臥位テーブル2によりX線撮影を実行するときにも、上述した実施形態と同様にして基準位置を変更することができる。
この場合においては、上述した実施形態と同様、制御部100において、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7における被検者Mの体軸方向の寸法を検出するとポテンショメータ64の検出値と、最大寸法情報記憶部102に記憶されたX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の最大寸法情報とを比較し、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合には、第1実施形態と同様、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報の切り替えを可能とする。この状態において、オペレータが操作部104のスイッチを押すなどして操作部104に所定の操作を行った場合、あるいは、予め設定された撮影条件に対応して、基準位置を変更する。そして、X線照射部3は、図12に示すモータ44の駆動により、テーブル22上の被検者Mの体軸方向であるX方向に移動する。このときのX線照射部3の位置は、図12に示すX位置検出器57により検出される。
この場合においては、この時のX線照射部3のX方向への移動は、X位置検出器57により検出したX線管31の位置情報と、ポテンショメータ24により検出したX線検出器収納部6の位置情報と、ポテンショメータ64により検出したX線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法情報と、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報と、最大寸法情報記憶部102に記憶した最大寸法情報とに基づいて実行される。
この場合においても、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合に、X線収納部6の位置を、移動機構23によりX線照射部3のX方向の移動距離と対応する距離だけ、X方向に移動させてもよい。
なお、上述した実施形態においては、X線検出器としてフラットパネルディテクタ7を使用しているが、カセッテやCR等のその他のX線検出器を使用してもよく、また、それらのX線検出器を交換して使用してもよい。
1 立位スタンド
2 臥位テーブル
3 X線照射部
4 懸垂保持部
5 水平移動部
6 X線検出器収納部
7 フラットパネルディテクタ
10 衝立
11 ケーシング
12 ポテンショメータ
14 昇降モータ
22 テーブル
23 移動機構
24 ポテンショメータ
31 X線管
32 コリメータ
33 コリメータリーフ
41 伸縮部
42 軸
43 ワイヤー
47 ポテンショメータ
48 ワイヤー
51 支持部
52 固定レール
53 可動レール
61 当たり止めピース
62 挟み込みピース
63 バネ
100 制御部
101 基準位置情報記憶部
102 最大寸法情報記憶部
103 基準位置情報切り替え部
M 被検者







この発明は、X線管から照射されたX線により被検者のX線画像を撮影するX線検査装置に関する。
このようなX線検査装置においては、カセッテ、CR(Computed Radiography)あるいはFPD(フラットパネルディテクタ)等のX線検出器が使用される。そして、例えば、立位状態の被検者を撮影する立位スタンド等のX線検査装置においては、被検者の体格や撮影部位に応じてX線検出器の上下位置が変更され、これに伴ってX線管の上下位置も変更される。
ここで、X線検出器は、ブッキー部等のX線検出器収納部に収納される。このX線検出器収納部は、X線検出器収納部に対応したサイズのX線検出器以外の、各種のサイズのX線検出器が収納可能となっている。そして、X線検出器をX線検出器収納部に装着するときには、その基準位置が、X線検出器収納部の上端を基準とする上基準、X線検出器収納部の中央を基準とするセンター基準、X線検出器収納部の下端を基準とする下基準で位置決めされ、バネ等を利用して機械的に固定される構成となっている。これらの基準位置は、従来、各X線検出器収納部の機械的な構造に伴って、一義的に決定されている(特許文献1参照)。
また、このようなX線検査装置においては、撮影条件、被検体の撮影部位、撮影方法等を関連付けたデータ構造であるアナトミカルプログラムを利用し、このアナトミカルプログラム等に応じてX線管を撮影位置まで自動的に移動させる撮影システムも提案されている(特許文献2参照)。そして、X線管の撮影位置は、X線検出器のサイズと、上基準、センター基準、下基準等のX線検出器の基準位置とに基づいて算出されている(特許文献3参照)。
特開2005−198881号公報 特開2008−125981号公報 特開2007−20869号公報
このようなX線検査装置においては、上述したように、X線検出器の基準位置は、X線検出器収納部の機械的な構造に伴って一義的に決定されている。そして、この基準位置を元にX線管の撮影位置も決定される。このため、従来のX線検査装置においては、上基準、センター基準、下基準等のX線検出器の基準位置を切り替えて使用することは不可能であった。
ここで、例えば、立位状態の被検者を撮影する立位スタンド等のX線検査装置において、センター基準のX線検出器収納部が使用されている場合を想定する。このような場合に、立位で膝の撮影を実行するのであれば、センター基準のX線検出器収納部を下方に移動させる。これに伴って、X線管はX線検出器収納部におけるX線検出器に対向する位置に移動するが、このX線検出器収納部はセンター基準であることから、X線管もX線検出器収納部の中央部と対向する位置にしか移動しない。このため、膝の位置がその位置よりもさらに低い位置であって、X線管をどうしてもさらに低い位置まで下降させる必要があれば、オペレータがX線管をマニュアル操作等により移動させる必要があり、操作性が悪いものとなっている。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、X線検査に対応して基準位置を変更することにより、X線管の移動の自由度を向上させたX線検査装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、被検者に対してX線を照射する前記被検者の体軸方向に移動可能なX線管と、前記X線管の位置を検出するX線管位置検出手段と、前記被検者の体軸方向の寸法が互いに異なる複数のX線検出器が装着可能であるとともに、前記被検者の体軸方向に移動可能なX線検出器収納部と、前記X線検出器収納部の位置を検出するX線検出器収納部位置検出手段と、前記X線検出器収納部に収納されたX線検出器における前記被検者の体軸方向の寸法を検出するX線検出器サイズ検出手段と、前記X線検出器を前記X線検出器収納部に装着するときの前記被検者の体軸方向の基準位置が、前記X線検出器収納部のいずれかの端縁を基準とするか前記X線検出器収納部の中央を基準とするかの基準位置情報と、前記X線検出器収納部に収納可能なX線検出器の前記被検者の体軸方向の最大寸法情報とを記憶する記憶手段と、前記X線管位置検出手段により検出した前記X線管の位置情報と、前記X線検出器収納部位置検出手段により検出したX線検出器収納部の位置情報と、前記X線検出器サイズ検出手段により検出したX線検出器収納部に収納されたX線検出器の前記被検者の体軸方向の寸法情報と、前記記憶手段に記憶した基準位置情報および最大寸法情報とに基づいて、前記X線管を前記X線検出器と対向する位置に移動させるX線管移動手段と、前記X線検出器サイズ検出手段により検出した前記X線検出器収納部に収納されたX線検出器の前記被検者の体軸方向の寸法が、前記X線検出器収納部に収納可能なX線検出器の最大サイズと一致した場合に、前記記憶手段に記憶した基準位置情報を切り替え可能とする基準位置情報切替手段と、を備え、前記基準位置情報切替手段により基準位置情報が切り替えられたときには、前記X線管移動手段は、切り替え後の基準位置情報に基づいて前記X線管を前記X線検出器と対向する前記被検者の体軸方向の位置に移動させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記基準位置情報切替手段は、オペレータにより操作される操作部からの信号により、予め設定された基準位置に基準位置情報を切り替える。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記X線検出器収納部は立位状態にある被検者と対向する位置において上下方向に移動するものであり、前記基準位置情報切替手段は、オペレータにより操作される操作部からの信号により、前記記憶手段に記憶した基準位置情報を、前記X線検出器収納部の中央を基準とする基準位置と、前記X線検出器収納部の上側の端縁を基準とする基準位置と、前記X線検出器収納部の下側の端縁を基準とする基準位置のいずれかに切り替える。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記基準位置情報切替手段は、予め設定された撮影条件に対応する基準位置に基準位置情報を切り替える。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記X線検出器収納部は立位状態にある被検者と対向する位置において上下方向に移動するものであり、前記基準位置情報切替手段は、被検者の胸部の検査を行うときには、前記記憶手段に記憶した基準位置情報を前記X線検出器収納部の上側の端縁を基準とする基準位置に切り替え、被検者の脚部の検査を行うときには、前記記憶手段に記憶した基準位置情報を前記X線検出器収納部の下側の端縁を基準とする基準位置に切り替える。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記X線検出器サイズ検出手段により検出した前記X線検出器収納部に収納されたX線検出器の前記被検者の体軸方向の寸法が、前記X線検出器収納部に収納可能なX線検出器の最大サイズと一致した場合に、予め設定された基準位置に自動的に基準位置情報を切り替える。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載のX線検査装置において、前記基準位置情報切替手段により切り替えられた基準位置情報に基づいて、前記X線検出器収納部を前記被検者の体軸方向に移動させる。
請求項1に記載の発明によれば、X線検査に対応して基準位置を変更することにより、X線管の移動の自由度を向上させることが可能となる。このため、装置に固有の基準位置以外の基準位置を利用してX線検査を実行することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、オペレータが操作部を操作することによって、予め設定された基準位置に基準位置情報を切り替えることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、立位状態にある被検者と対向する位置において上下方向に移動するX線検出器収納部を備えた立位スタンド等のX線検査装置において、基準位置を、X線検出器収納部の中央を基準とするセンター基準とX線検出器収納部の上側の端縁を基準とする上基準との間で切り替えることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、予め設定された撮影条件に対応する基準位置に基準位置情報を切り替えることにより、撮影条件に最適な位置にX線管を移動させることが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、立位状態にある被検者と対向する位置において上下方向に移動するX線検出器収納部を備えた立位スタンド等のX線検査装置において、被検者の胸部の検査を行うときと被検者の脚部の検査を行うときとで、X線管の位置を最適な位置に移動させることが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、オペレータによる操作を必要とすることなく、撮影条件に最適な位置に自動的にX線管を移動させることが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、基準位置情報切替手段により切り替えられた基準位置情報に基づいてX線検出器収納部を被検者の体軸方向に移動させることにより、X線検出器をX線管の移動と対応させて最適な位置に配置することが可能となる。
この発明に係るX線検査装置を使用してX線撮影を行う様子を示す説明図である。 X線照射部3を、懸垂保持部4および水平移動部5とともに示す斜視図である。 X線照射部3の昇降機構を模式的に示す概要図である。 コリメータ32の概要図である。 立位スタンド1の側面概要図である。 X線検出器収納部6の正面図である。 X線検出器収納部6の正面図である。 X線検出器収納部6の正面図である。 X線検出器収納部6の内部構造を示す模式図である。 X線検出器収納部6の内部構造を示す模式図である。 X線検出器収納部6の内部構造を示す模式図である。 X線検査装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るX線検査装置を使用してX線撮影を行う様子を示す説明図である。
このX線検査装置は、図1に示すように被検体である被検者Mを起立姿勢で撮影するための立位スタンド1と、被検者Mを横たわらせた状態で撮影するための臥位テーブル2と、X線管31とコリメータ32とを備えるX線照射部3と、このX線照射部3を天井面59から昇降可能な状態で懸垂保持する懸垂保持部4と、X線照射部3を天井面59に沿って水平移動させる水平移動部5とを備える。X線照射部3は、懸垂保持部4および水平移動部5により、図1に実線で示す位置A、鎖線で示す位置Bおよび位置Cへ移動可能に構成されている。ここで、位置Aは、立位スタンド1によりX線検査を実行する位置である。また、位置Bは、臥位テーブル2によりX線検査を実行する位置である。さらに、位置Cは、退避位置である。
臥位テーブル2は、基台21と、被検者Mを載置するテーブル22と、X線検出器としてのフラットパネルディテクタ7を収納するX線検出器収納部6と、このX線検出器収納部6をテーブル22上の被検者Mの体軸方向に移動させる移動機構23と、X線検出器収納部6の位置を検出するためのポテンショメータ24とを備える。
図2は、X線照射部3を、懸垂保持部4および水平移動部5とともに示す斜視図である。
この水平移動部5は、懸垂保持部4に連結された支持部51と、天井面59に敷設された一対の固定レール52と、この固定レール52に沿って移動可能に接続された一対の可動レール53とを備える。懸垂保持部4は、支持部51を介して可動レール53に接続されており、この支持部51は、固定レール52に沿った移動方向(X方向)に可動レール53と一体的に移動するとともに、固定レール52に沿った移動方向と直交する方向(Y方向)に、可動レール53に沿って移動可能に接続されている。
懸垂保持部4は、支持部51に連結された伸縮部41を備える。この伸縮部41は、鉛直方向(図2に示すZ方向)に伸縮可能に構成されおり、伸縮部41の下端部には、X線照射部3が、水平方向を向く軸42を介して揺動可能に接続されている。このX線照射部3は、軸42を中心に揺動することにより、図1における位置Aでは、水平方向にX線を照射可能な状態となり、図1における位置Bでは鉛直方向にX線を照射可能な状態となる。
図3は、X線照射部3をZ方向に昇降するためのX線照射部3の昇降機構を模式的に示す概要図である。
このX線照射部3の昇降機構は、ワイヤー43によって支持部51から釣支された構成を有する。このワイヤー43の一端はX線照射部3に固定されており、ワイヤー43の他端は、支持部51に固定されたモータ44により回転するプーリ45に巻回されている。そして、このワイヤー43は、滑車46により案内されている。X線照射部3は、モータ44の駆動によりワイヤー43がプーリ45に巻き取られ、あるいは、巻き出されることにより昇降する。また、X線照射部3は、支持部51に固定されたポテンショメータ47と、ワイヤー48を介して接続されている。このため、X線照射部3の高さ位置は、このポテンショメータ4により測定され、これによりX線照射部3におけるX線管31の位置情報が取得される。
図4は、上述したコリメータ32の概要図である。
このコリメータ32は、4枚のコリメータリーフ33を備える。X線管31からのX線はこれら4枚のコリメータリーフ33により遮蔽され、矩形状のX線照射野Eが形成される。
図5は、立位スタンド1の側面概要図である。
この立位スタンド1は、臥位テーブル2と同様、X線検出器としてのフラットパネルディテクタ7を収納するX線検出器収納部6を備える。このX線検出器収納部6は、図示しないガイド部材に案内されることにより、ケーシング11に対して昇降可能となっている。また、このX線検出器収納部6は、滑車16に巻回されたワイヤー18の一端に連結されている。このワイヤー18の他端は、カウンターウエイト13と連結されている。ケーシング11にはブラケット19を介して昇降モータ14が固定されている。プーリ16は、昇降モータ14の回転軸に付設された駆動プーリ15とベルト17を介して接続されている。このため、X線検出器収納部6は、昇降モータ14の駆動により昇降する。そして、X線検出器収納部6の上下位置は、ポテンショメータ12により検出される。X線検出器収納部6の昇降位置のX線照射部3側には、被検者MとX線検出器収納部6との干渉を防止するための衝立10が設置されている。
次に、フラットパネルディテクタ7を収納するX線検出器収納部6の構成について説明する。図6から図8は、X線検出器収納部6の正面図である。
X線検出器収納部6には、そこに収納可能な最大サイズのフラットパネルディテクタ7のみではなく、被検者Mの体軸方向の寸法が互いに異なる複数のフラットパネルディテクタ7等のX線検出器が装着可能となっている。そして、このX線検出器収納部6としては、一般的に、X線検出器収納部6の上端を位置決めの基準とする上基準、X線検出器収納部の中央を位置決めの基準とするセンター基準、X線検出器収納部の下端を位置決めの基準とする下基準の三種類のものがある。
図6は、その基準位置がX線検出器収納部6の上端を基準とする上基準のX線検出器収納部6を示している。このX線検出器収納部6の表面には、その上端を基準とした標線67が描画されている。図7は、その基準位置がX線検出器収納部6の中央を基準とするセンター基準のX線検出器収納部6を示している。このX線検出器収納部6の表面には、その中央を基準とした標線68が描画されている。図8は、その基準位置がX線検出器収納部6の下端を基準とする基準のX線検出器収納部6を示している。このX線検出器収納部6の表面には、その下端を基準とした標線69が描画されている。これらの上基準、センター基準、下基準は、その機械的構造から、装置毎に一義的に決定される基準位置である。
図9および図10は、X線検出器収納部6の内部構造を示す模式図である。
このX線検出器収納部6は、立位スタンド1において使用されるものであり、これらの図において仮想線で示すフラットパネルディテクタ7を上基準で位置決めするものである。このX線検出器収納部6は、その上端に固定された当たり止めピース61と、一対のバネ63の作用により付勢される挟み付けピース62によりフラットパネルディテクタ7を挟持する構成を有する。すなわち、フラットパネルディテクタ7は、その上端が当たり止めピース61に当接することにより位置決めされ、その下端が挟み付けピース62により付勢されることで固定される。
図9に示すように、X線検出器収納部6に対して、そこに収納可能な最大サイズのフラットパネルディテクタ7が収納された場合には、挟み付けピース62は下方に配置されることになり、図10に示すように、X線検出器収納部6に対して、そこに収納可能な最大サイズより小さなサイズのフラットパネルディテクタ7が収納された場合には、挟み付けピース62は上方に配置されることになる。そして、挟み付けピース62は、ワイヤー65を介して、ポテンショメータ64と接続されている。このポテンショメータ64は、X線検出器収納部6に収納されたX線検出器としてのフラットパネルディテクタ7における被検者Mの体軸方向の寸法を検出するX線検出器サイズ検出手段として機能する。
図11は、他の実施形態に係るX線検出器収納部6の内部構造を示す模式図である。
図11に示すX線検出器収納部6は、図9および図10に示すX線検出器収納部6におけるポテンショメータ64のかわりに、複数個のマイクロスイッチ66をX線検出器サイズ検出手段として使用したものである。
図12は、上述したX線検査装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。
このX線検査装置は、装置全体を制御する制御部100を備える。この制御部100は、X線検出器としてのフラットパネルディテクタ7をX線検出器収納部6に装着するときの被検者Mの体軸方向の基準位置が、上述した上基準、センター基準、下基準のいずれであるのかという基準位置情報を記憶する基準位置情報記憶部101と、X線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の最大寸法情報を記憶する最大寸法情報記憶部102とを備える。また、この制御部100は、一定の条件の下で、基準位置情報記憶部101に記憶された基準位置情報を、他の基準位置に切り替え可能とするための基準位置情報切り替え部103を備える。
この制御部100は、上述したX線管31、フラットパネルディテクタ7、X線照射部3を昇降するためのモータ44、臥位テーブル2の移動機構23、立位スタンド1におけるX線検出器収納部6の位置を検出するためのポテンショメータ12、臥位テーブル2におけるX線検出器収納部6の位置を検出するためのポテンショメータ24、X線照射部3の高さ位置を検出するためのポテンショメータ47、および、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7における被検者Mの体軸方向の寸法を検出するためのポテンショメータ64と接続されている。
また、この制御部100は、X線照射部3を図1に示す懸垂保持部4および水平移動部5を介して固定レール52に沿った移動方向(X方向)に移動させるためのモータ55と、このときのX線照射部3のX方向の位置を検出するためのX位置検出部57と、X線照射部3を図1に示す懸垂保持部4および水平移動部5を介して可動レール53に沿った移動方向(Y方向)に移動させるためのモータ56と、このときのX線照射部3のY方向の位置を検出するためのY位置検出部58と接続されている。さらに、この制御部100は、テンキーや各種のスイッチを備える操作部104と、CRTや液晶表示パネルからなる表示部105とも接続されている。
次に、上述したX線検査装置において、X線検査のためのX線撮影動作について説明する。
まず、立位スタンド1を使用した場合のX線撮影動作の第1実施形態について説明する。この第1実施形態においては、立位スタンド1により被検者Mの撮影を実行するときに、オペレータにより操作される操作部104からの信号により、基準位置をセンター基準と上基準との間で切り替えるようにしている。
すなわち、X線撮影を実行するときには、制御部100において、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7における被検者Mの体軸方向の寸法を検出するポテンショメータ64の検出値と、最大寸法情報記憶部102に記憶されたX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の最大寸法情報とを比較する。そして、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合には、基準位置情報切り替え部103は、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報(この実施形態では上基準)の切り替えを可能とする。この状態において、オペレータが操作部104のスイッチを押すなどして操作部104に所定の操作を行った場合、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報が予め設定された基準位置(この実施形態においてはセンター基準または下基準)に変更される。
例えば、この実施形態に係るX線検査装置においては、通常は基準位置は上基準になっている。このため、例えば、被検者Mの胸部の検査を行うときには、装置に固有の上基準でX線撮影が実行される。一方、このX線検査装置により、被検者Mの膝などの脚部の検査を行うときには、図5に示すモータ14の駆動によりX線検出器収納部6がフラットパネルディテクタ7とともに下降し、これに伴って、図3に示すモータ44の駆動によりX線照射部3もフラットパネルディテクタ7と対向する位置まで下降する。
しかしながら、X線照射部3は、このX線検出器収納部6におけるフラットパネルディテクタ7の位置決めの基準が上基準であることから、それに対応する位置までしか下降しない。この場合には、例えば被検者Mの身長が低く、膝等の脚部がさらに低い位置にある場合には、X線照射部3をさらに手動にて下降させない限りは適正な撮影が行えないという問題があった。
しかしながら、この実施形態に係るX線検査装置においては、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合には、基準位置情報切り替え部103により基準位置情報記憶部101に記憶した上基準を示す基準位置情報の切り替えを可能とする。そして、この状態においてオペレータが操作部104に所定の操作を行った場合、基準位置情報記憶部101に記憶した上基準の基準位置情報が下基準の基準位置情報に変更される。このため、X線照射部3がX線撮影に必要な位置までさらに下降し、適切なX線撮影を実行することが可能となる。
この点について、より詳細に説明する。一般的に、X線管31からのX線が被検者Mに照射されるX線照射野は、被検者Mに対する余分なX線の曝射を防止するため、上述したコリメータ32におけるコリメータリーフ33により制限され、フラットパネルディテクタ7の検出範囲より小さくなっている。例えば、腹部のX線撮影を行う場合には、14インチ×14インチにてX線撮影を行うのに対し、四肢の場合には10インチ×12インチや、8インチ×10インチにて撮影を行う。また、同じ撮影部位であっても、被検者Mの体格に応じてX線照射野サイズを変更している。
基準位置情報記憶部101に記憶した上基準の基準位置情報が下基準の基準位置情報に変更された場合には、X線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズの情報と、そのときの撮影時のX線照射野の情報とを比較し、それらの差分をオフセット量とし、変更後の基準位置情報に従って、X線照射部3をこのオフセット量に相当する距離だけ移動させる。これにより、X線照射部3を、そのときの基準位置におけるX線照射野サイズに対応した位置に移動させることが可能となる。
なお、この時のX線照射部3の移動は、ポテンショメータ47により検出したX線管31の位置情報と、ポテンショメータ12により検出したX線検出器収納部6の位置情報と、ポテンショメータ64により検出したX線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法情報と、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報と、最大寸法情報記憶部102に記憶した最大寸法情報とに基づいて実行される。
ここで、この場合の変形例として、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合に、X線検出器収納部6の位置を、X線照射部3の下降距離と対応する距離だけ、上方に移動させてもよい。このときにも、上述したX線照射部3を移動させる場合と同様、X線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズの情報と、そのときの撮影時のX線照射野の情報とを比較し、それらの差分をオフセット量とし、変更後の基準位置情報に従って、X線検出器収納部6をこのオフセット量に相当する距離だけ移動させる。この場合においては、X線検出器収納部6の位置が床面に対し高い位置で停止するため、オペレータがフラットパネルディテクタ7をX線検出器収納部6へ装着または脱着することが容易となる。
なお、上述した実施形態においては、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合に、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報の切り替えを可能としているが、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致しない場合には、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報の切り替えを不可能としている。これは、X線検出器収納部6に収納可能な最大サイズのフラットパネルディテクタ7以外のフラットパネルディテクタがX線検出器収納部6に収納された場合に基準位置情報の切り替えを行うと、フラットパネルディテクタ7がX線検出器収納部6に収納可能な最大サイズよりも小さいため、上基準の基準位置の時にX線検出器収納部6の上端、センター基準の時にX線検出器収納部6の中央、下基準の時にX線検出器収納部6の下端をそれぞれ基準とすることが出来ない。同じ基準位置情報の場合でもフラットパネルディテクタのサイズに依存してX線検出器収納部6に対する基準の位置が変化することから、オペレータにとって使い勝手の悪いものとなる。
なお、上述したように、オペレータが基準位置情報を切り替えるかわりに、この基準位置情報を自動的に切り替えるようにしてもよい。すなわち、制御部100に基準位置強制切替情報として、強制的に切り替える基準位置を記憶しておき、フラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法がX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合には、オペレータの操作なしに自動的に定められた撮影基準位置に切り替えるようにしてもよい。具体的には、機械的に一意に決定された基準位置がセンター基準のX線検出器収納部6を使用し、制御部100に基準位置強制切替情報として上基準が設定されている場合、フラットパネルディテクタ7被検者Mの体軸方向の寸法がX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合には、即座に撮影基準位置を上基準とする。これにより、センター基準のX線検出器収納部6を使用している場合においても、オペレータの操作なしに撮影基準位置を上基準として基本的に使用することが可能となる。
次に、立位スタンド1におけるX線撮影動作の第2実施形態について説明する。この第2実施形態においては、立位スタンド1により被検者Mの撮影を実行するときに、予め設定された撮影条件に対応する基準位置に、基準位置情報を自動的に切り替えるようにしている。
すなわち、X線撮影を実行するときには、制御部100において、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7における被検者Mの体軸方向の寸法を検出するポテンショメータ64の検出値と、最大寸法情報記憶部102に記憶されたX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の最大寸法情報とを比較し、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合には、第1実施形態と同様、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報の切り替えを可能とする。そして、この状態において、予め設定された撮影条件が被検者Mの胸部の検査であるときには、装置に固有の上基準でX線撮影が実行される。一方、予め設定された撮影条件が被検者Mの膝などの脚部の検査を行うときには、自動的に、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報が予め設定された基準位置に変更される。そして、第1実施形態の場合と同様、X線照射部3がX線撮影に必要な下基準と対応する位置まで下降し、適切なX線撮影を実行することが可能となる。
なお、上述した第1、第2実施形態においては、基準位置を上基準と下基準とで切り替えている。しかしながら、これをセンター基準と、上基準または下基準との間で切り替えるようにしてもよい。例えば、日本国においては、一般的に上基準が多用され、欧米においてはセンター基準が多用されている。このため、このX線検査装置を使用する状況に応じて、基準位置を変更するようにしてもよい。
次に、臥位テーブル2を使用した場合のX線撮影動作の実施形態について説明する。臥位テーブル2によりX線撮影を実行するときにも、上述した実施形態と同様にして基準位置を変更することができる。
この場合においては、上述した実施形態と同様、制御部100において、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7における被検者Mの体軸方向の寸法を検出するポテンショメータ64の検出値と、最大寸法情報記憶部102に記憶されたX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の最大寸法情報とを比較し、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合には、第1実施形態と同様、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報の切り替えを可能とする。この状態において、オペレータが操作部104のスイッチを押すなどして操作部104に所定の操作を行った場合、あるいは、予め設定された撮影条件に対応して、基準位置を変更する。そして、X線照射部3は、図12に示すモータ44の駆動により、テーブル22上の被検者Mの体軸方向であるX方向に移動する。このときのX線照射部3の位置は、図12に示すX位置検出器57により検出される。
この場合においては、この時のX線照射部3のX方向への移動は、X位置検出器57により検出したX線管31の位置情報と、ポテンショメータ24により検出したX線検出器収納部6の位置情報と、ポテンショメータ64により検出したX線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法情報と、基準位置情報記憶部101に記憶した基準位置情報と、最大寸法情報記憶部102に記憶した最大寸法情報とに基づいて実行される。
この場合においても、X線検出器収納部6に収納されたフラットパネルディテクタ7の被検者Mの体軸方向の寸法が、このX線検出器収納部6に収納可能なフラットパネルディテクタ7の最大サイズと一致した場合に、X線収納部6の位置を、移動機構23によりX線照射部3のX方向の移動距離と対応する距離だけ、X方向に移動させてもよい。
なお、上述した実施形態においては、X線検出器としてフラットパネルディテクタ7を使用しているが、カセッテやCR等のその他のX線検出器を使用してもよく、また、それらのX線検出器を交換して使用してもよい。
1 立位スタンド
2 臥位テーブル
3 X線照射部
4 懸垂保持部
5 水平移動部
6 X線検出器収納部
7 フラットパネルディテクタ
10 衝立
11 ケーシング
12 ポテンショメータ
14 昇降モータ
22 テーブル
23 移動機構
24 ポテンショメータ
31 X線管
32 コリメータ
33 コリメータリーフ
41 伸縮部
42 軸
43 ワイヤー
47 ポテンショメータ
48 ワイヤー
51 支持部
52 固定レール
53 可動レール
61 当たり止めピース
62 挟み込みピース
63 バネ
100 制御部
101 基準位置情報記憶部
102 最大寸法情報記憶部
103 基準位置情報切り替え部
M 被検者

Claims (7)

  1. 被検者に対してX線を照射する前記被検者の体軸方向に移動可能なX線管と、
    前記X線管の位置を検出するX線管位置検出手段と、
    前記被検者の体軸方向の寸法が互いに異なる複数のX線検出器が装着可能であるとともに、前記被検者の体軸方向に移動可能なX線検出器収納部と、
    前記X線検出器収納部の位置を検出するX線検出器収納部位置検出手段と、
    前記X線検出器収納部に収納されたX線検出器における前記被検者の体軸方向の寸法を検出するX線検出器サイズ検出手段と、
    前記X線検出器を前記X線検出器収納部に装着するときの前記被検者の体軸方向の基準位置が、前記X線検出器収納部のいずれかの端縁を基準とするか前記X線検出器収納部の中央を基準とするかの基準位置情報と、前記X線検出器収納部に収納可能なX線検出器の前記被検者の体軸方向の最大寸法情報とを記憶する記憶手段と、
    前記X線管位置検出手段により検出した前記X線管の位置情報と、前記X線検出器収納部位置検出手段により検出したX線検出器収納部の位置情報と、前記X線検出器サイズ検出手段により検出したX線検出器収納部に収納されたX線検出器の前記被検者の体軸方向の寸法情報と、前記記憶手段に記憶した基準位置情報および最大寸法情報とに基づいて、前記X線管を前記X線検出器と対向する位置に移動させるX線管移動手段と、
    前記X線検出器サイズ検出手段により検出した前記X線検出器収納部に収納されたX線検出器の前記被検者の体軸方向の寸法が、前記X線検出器収納部に収納可能なX線検出器の最大サイズと一致した場合に、前記記憶手段に記憶した基準位置情報を切り替え可能とする基準位置情報切替手段と、を備え、
    前記基準位置情報切替手段により基準位置情報が切り替えられたときには、前記X線管移動手段は、切り替え後の基準位置に基づいて前記X線管を前記X線検出器と対抗する前記被検者の体軸方向の位置に移動させることを特徴とするX線検査装置。
  2. 請求項1に記載のX線検査装置において、
    前記基準位置情報切替手段は、オペレータにより操作される操作部からの信号により、予め設定された基準位置に基準位置情報を切り替えるX線検査装置。
  3. 請求項2に記載のX線検査装置において、
    前記X線検出器収納部は立位状態にある被検者と対向する位置において上下方向に移動するものであり、
    前記基準位置情報切替手段は、オペレータにより操作される操作部からの信号により、前記記憶手段に記憶した基準位置を、前記X線検出器収納部の中央を基準とする基準位置と、前記X線検出器収納部の上側の端縁を基準とする基準位置と、前記X線検出器収納部の下側の端縁を基準とする基準位置のいずれかに切り替えるX線検査装置。
  4. 請求項1に記載のX線検査装置において、
    前記基準位置情報切替手段は、予め設定された撮影条件に対応する基準位置に基準位置情報を切り替えるX線検査装置。
  5. 請求項4に記載のX線検査装置において、
    前記X線検出器収納部は立位状態にある被検者と対向する位置において上下方向に移動するものであり、
    前記基準位置情報切替手段は、被検者の胸部の検査を行うときには、前記記憶手段に記憶した基準位置を前記X線検出器収納部の上側の端縁を基準とする基準位置に切り替え、被検者の脚部の検査を行うときには、前記記憶手段に記憶した基準位置を前記X線検出器収納部の下側の端縁を基準とする基準位置に切り替えるX線検査装置。
  6. 請求項1に記載のX線検査装置において、
    前記X線検出器サイズ検出手段により検出した前記X線検出器収納部に収納されたX線検出器の前記被検者の体軸方向の寸法が、前記X線検出器収納部に収納可能なX線検出器の最大サイズと一致した場合に、予め設定された基準位置に自動的に基準位置情報を切り替えるX線検査装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のX線検査装置において、
    前記基準位置情報切替手段により切り替えられた基準位置情報に基づいて、前記X線検出器収納部を前記被検者の体軸方向に移動させるX線検査装置。
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