JP4461812B2 - カセッテ式直接x線撮影台 - Google Patents

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X線感光シートが入っている撮影用カセッテを収容するカセッテトレイをトレイホルダへ押し込んで撮影位置に保持するカセッテ式直接X線撮影台に係り、特にX線撮影技師がカセッテトレイに対する撮影用カセッテの装填・離脱が片手操作で行なえるようにするための技術に関する。
従来、立位撮影用のカセッテ式直接X線撮影台は、図17に示すように、X線感光シート51が入っている撮影用カセッテ52を収容するカセッテトレイ53と、カセッテトレイ53を受け入れて撮影位置に保持するトレイホルダ54とが直立型架台55に配設されていて、矢印raで示すように、撮影用カセッテ52の着脱位置からカセッテトレイ53が撮影用カセッテ52ごと押し込まれてトレイホルダ54で保持されると共に、矢印rbで示すように、トレイホルダ54からカセッテトレイ53が撮影用カセッテ52の着脱位置へ引き出される。
カセッテトレイ53のカセッテセット面側には、図18に示すように、二等辺三角形式で動くレバー機構(図示省略)を利用することにより、一方が他方に接近するのに連動して他方も一方に接近して両者の間隔が狭まると共に一方が他方から離反するのに連動して他方も一方から離反して両者の間隔が広がる構成とされている一対のカセッテ挟み付けピース56,57が配置されているのに加え、撮影用カセッテ52の下側面を受け止めるカセッテ受け止めピース58が装填対象の撮影用カセッテ52の大きさ(寸法規格)に合致した位置に配置されている。
従来の立位撮影用のカセッテ式直接X線撮影台の場合、撮影用カセッテ52の装填時は、図18(a)に示すように、撮影用カセッテ52の着脱位置にあるカセッテトレイ53のカセッテ挟み付けピース56,57の間隔を先に十分に広げてから、撮影用カセッテ52の下側面をカセッテ受け止めピース58の上に載せてカセッテ挟み付けピース56,57の間に撮影用カセッテ52をカセッテ受け止めピース58が受け止めるかたちでセットする。そして、片方の手(図示省略)で撮影用カセッテ52を倒れないように支えながら、もう片方の手(図示省略)でカセッテ挟み付けピース56,57のどちらか一方を、図18(a)中の矢印rc,rdで示すように、他方に接近する方へ移動させると、図18(b)に示すように、カセッテ挟み付けピース56,57の間隔が狭まって撮影用カセッテ52が挟み付けられて一応動かなくなる。ついで、別途に設けたネジ締付式等の挟み付けピース固定機構(図示省略)を操作してカセッテ挟み付けピース56,57を現在位置で固定すれば、撮影用カセッテ52の装填は完了となる。
逆の撮影用カセッテ52の離脱時は、カセッテトレイ53を撮影用カセッテ52の着脱位置に引き出しておいて、片方の手で撮影用カセッテ52が倒れないように支えながら、挟み付けピース固定機構を操作してカセッテ挟み付けピース56,57の固定を外した後、図18(b)中の矢印re,rfで示すように、カセッテ挟み付けピース56,57の一方を他方から離反する方向へ移動させて、図18(a)中に示すように、カセッテ挟み付けピース56,57の間隔を撮影用カセッテ52が取り出せるまでに広げてから、撮影用カセッテ52を取り出せば、撮影用カセッテ52の離脱は完了となる(例えば特許文献1参照。)。
特開平2000−75430号公報(第2〜3頁の〔0007〕欄,および,図1)
しかしながら、上記従来のカセッテ式直接X線撮影台の場合、撮影用カセッテ52の装填ないし離脱の際に、必ず両方の手を同時に使わなければならないという問題がある。
X線撮影技師はカセッテトレイ53に対する撮影用カセッテ52の装填・離脱を行なう際、往々にして未撮影の撮影用カセッテ52も手に持っていたりして片手が塞がっている場合があり、必ず両方の手を同時に使う必要がある従来のカセッテ式直接X線撮影台は、時としてX線撮影技師にとっては不便なものであった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、カセッテトレイに対する撮影用カセッテの装填・離脱を片手操作で行なうことができるカセッテ式直接X線撮影台を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明に係るカセッテ式直接X線撮影台は、(A)X線感光シート入りの撮影用カセッテが収容されるカセッテトレイと、撮影用カセッテの着脱位置から押し込まれるカセッテトレイを撮影用カセッテの着脱位置へ引き出し可能に受け入れて撮影位置に保持するトレイホルダと、(B)一方が他方に接近するのに連動して他方も一方に接近して両者の間隔が狭まると共に一方が他方から離反するのに連動して他方も一方から離反して両者の間隔が広がるかたちでカセッテトレイのカセッテ装填面側に配置されている一対のカセッテ挟み付けピースと、(C)両カセッテ挟み付けピースが離反する方向に移動するのに連動して両カセッテ挟み付けピースを接近する向きに引き戻す引っ張り力を両カセッテ挟み付けピースに付与する引っ張り力付与機構と、(D)カセッテトレイのトレイホルダへの押し込み動作に連動してカセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するロックを掛けると共にカセッテトレイのトレイホルダへの引き出し動作に連動してカセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するロックを解く挟み付けピースロック機構とを備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1の発明のカセッテ式直接X線撮影台(以下、適宜「X線撮影台」と略記)において撮影用カセッテを装填する場合、X線感光シートが入っている撮影用カセッテを片手で掴んで撮影用カセッテで一対のカセッテ挟み付けピースの一方を他方のカセッテ挟み付けピースから離反する方向に押して移動させる。そうすると、他方のカセッテ挟み付けピースも一方のカセッテ挟み付けピースの移動に連動して離反する方向に移動するので、両カセッテ挟み付けピースの間隔が十分に広がる。両カセッテ挟み付けピースの間隔が十分に広がった時点で、両カセッテ挟み付けピースの間に撮影用カセッテを入れ込んで撮影用カセッテでカセッテ挟み付けピースを押すのを止める。
両カセッテ挟み付けピースには引っ張り力付与機構によって、両カセッテ挟み付けピースが離反する方向に移動するのに連動して両カセッテ挟み付けピースを接近する向きに引き戻す引っ張り力が付与されているので、撮影用カセッテでカセッテ挟み付けピースを押すのを停止するのに伴って、両カセッテ挟み付けピースは速やかに接近する向きに移動して両カセッテ挟み付けピースの間隔が直ちに狭まり、撮影用カセッテがカセッテ挟み付けピースで挟み付けられて、手を離したとしても撮影用カセッテが一応動かない仮止め状態となる。
続いて、撮影用カセッテを支えていた手を離すと共に撮影用カセッテから離したその手でカセッテトレイをトレイホルダに押し込めば、カセッテトレイはトレイホルダに受け入れられて撮影位置に保持されると同時に、カセッテトレイの押し込み動作に連動して挟み付けピースロック機構によって、カセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するロックが掛けられて、撮影用カセッテは固定される結果、片手操作だけで撮影用カセッテの装填ができたことになる。
請求項1の発明のX線撮影台において撮影用カセッテを離脱する場合は、先ずカセッテトレイをトレイホルダから撮影用カセッテの着脱位置へ引き出す。そうすると、カセッテトレイの引き出し動作に連動して挟み付けピースロック機構のロックが外れて、カセッテ挟み付けピースの現在位置での固定状態が解消され、両カセッテ挟み付けピースは移動可能な状態に復帰する。
続いて、カセッテトレイを引き出した方の片手で撮影用カセッテを掴んで撮影用カセッテで一対のカセッテ挟み付けピースの一方を押して他方のカセッテ挟み付けピースから離反する方向に移動させる。そうすると、他方のカセッテ挟み付けピースも一方のカセッテ挟み付けピースの移動に連動して離反する方向に移動して両カセッテ挟み付けピースの間隔が広くなる。そして、両カセッテ挟み付けピースの間隔が十分に開いた時点で、カセッテトレイから撮影用カセッテを取り出して離脱させれば、片手操作だけで撮影用カセッテの離脱ができたことになる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカセッテ式直接X線撮影台において、挟み付けピースロック機構の一部としてスライドピースと、スライドピースを移動させるプッシュレバーとを備え、カセッテトレイがトレイホルダに押し込まれてくると、プッシュレバーがスライドピースに当接しながらスライドピースを移動させて、挟み付けピースロック機構は、カセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のカセッテ式直接X線撮影台において、(E)カセッテトレイの押し込み動作によりカセッテトレイとトレイホルダを機械的に係合させて撮影位置にカセッテトレイを保持すると共にカセッテトレイの引き出し動作によりカセッテトレイとトレイホルダとの機械的な係合を外して撮影位置でのカセッテトレイの保持を解除するトレイキャッチ機構が配設されているものである。
[作用・効果]請求項3の発明のX線撮影台の場合、トレイキャッチ機構が、カセッテトレイの押し込み動作でカセッテトレイとトレイホルダを機械的に係合して撮影位置にカセッテトレイを保持し、またカセッテトレイの引き出し動作でカセッテトレイとトレイホルダとの機械的な係合を外して撮影位置でのカセッテトレイの保持を解除するので、カセッテトレイの押し込み操作と引き出し操作によって撮影位置でのカセッテトレイの保持とその解除が行なえる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載のカセッテ式直接X線撮影台において、カセッテトレイにおけるカセッテセット面側の反対側にディスクが一側方向の回転(正回転)と他側方向の回転(逆回転)が可能に軸着されていて、ディスクの正回転と両カセッテ挟み付けピースの接近動作とを結び付け、ディスクの逆回転と両カセッテ挟み付けピースの離反動作とを結び付ける連結構造が各カセッテ挟み付けピースとディスクとの間に配設されており、引っ張り力付与機構として、カセッテ挟み付けピースの離反動作に伴うディスクの逆回転によって両カセッテ挟み付けピースを接近する向きに引き戻す引っ張り力を発生するバネ部材がディスクとカセッテトレイとの間に掛け渡されているのに加えて、カセッテ挟み付けロック機構は、ディスクを回転不能にすることによりカセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するロックを掛け、ディスクを回転可能にすることによりカセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するロックを解くものである。
[作用・効果]請求項4の発明のX線撮影台の場合、正逆回転可能なディスクの正回転と両カセッテ挟み付けピースの接近動作とを結び付け、ディスクの逆回転と両カセッテ挟み付けピースの離反動作とを結び付ける連結構造により、両カセッテ挟み付けピースの間隔調整に必要な連動移動が行なわれ、また両カセッテ挟み付けピースを接近する向きに引き戻す引っ張り力をバネ部材がカセッテ挟み付けピースの離反動作に伴うディスクの逆回転で発生するのに加え、カセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するロックをディスクを回転不能にすることで掛け、カセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するロックをディスクを回転可能にすることで解く構成であるので、簡潔な構成の撮影台とすることができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1からのいずれかに記載のカセッテ式直接X線撮影台において、撮影台が立位撮影用であって、カセッテトレイには、大きさの異なる各撮影用カセッテの下側面を受け止めるカセッテ受け止めピースが着脱自在に取り付けられるピース取り付け孔が、撮影用カセッテの大きさに応じた各位置に設けられているものである。
[作用・効果]請求項5の発明のX線撮影台の場合、立位撮影が行なえると共に、カセッテ受け止めピースの取り付け位置を変更することにより、大きさが異なる撮影用カセッテを装填することができる。
この発明のX線撮影台の場合、撮影用カセッテの装填時は、片手で掴んだX線感光シート入りの撮影用カセッテで一対のカセッテ挟み付けピースの一方を押して両カセッテ挟み付けピースの間隔を十分に広げながら、両カセッテ挟み付けピースの間に撮影用カセッテを入れ込んでカセッテ挟み付けピースを押すのを止めると、両カセッテ挟み付けピースが接近する向きに引き戻されてカセッテ挟み付けピースの間隔が速やかに狭まり、撮影用カセッテが挟み付けられて手が離せるようになり、更に撮影用カセッテを掴んでいた手を離してから同じ手でカセッテトレイをトレイホルダに押し込むとカセッテトレイのトレイホルダへの押し込み動作に連動してカセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するロックが掛けられて撮影用カセッテが固定されて装填されたことになるので、片手操作だけで撮影用カセッテの装填がおこなえる。
また、この発明のX線撮影台の場合、撮影用カセッテの離脱時は、カセッテトレイをトレイホルダから撮影用カセッテの着脱位置へ引き出すと、カセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するロックがカセッテトレイの引き出し動作に連動して外れて、カセッテ挟み付けピースが移動可能状態に復帰すると共に、カセッテトレイを引き出した方の片手で撮影用カセッテを掴んだまま撮影用カセッテで一対のカセッテ挟み付けピースの一方を押して両カセッテ挟み付けピースの間隔を広げて撮影用カセッテを取り出すと撮影用カセッテがカセッテトレイから離脱することになるので、片手操作だけで撮影用カセッテの離脱がおこなえる。
よって、この発明のカセッテ式直接X線撮影台によれば、カセッテトレイに対する撮影用カセッテの装填・離脱を片手操作でおこなうことができる。
この発明の実施例について図面を参照しながら詳しく説明する。図1は実施例に係る立位撮影用のカセッテ式直接X線撮影台の全体構成を示す正面図、図2は実施例のX線撮影台におけるカセッテトレイの押し込み状態を示す正面図、図3は実施例のX線撮影台のカセッテトレイ部分を示す斜視図、図4は実施例のX線撮影台のトレイホルダ部分を示す斜視図である。
図1に示す実施例の立位撮影用のカセッテ式直接X線撮影台は、X線感光シート1が入っている撮影用カセッテ2が収容されるカセッテトレイ3と、図2に示すように、撮影用カセッテ2の着脱位置から押し込まれるカセッテトレイ3を撮影用カセッテ2の着脱位置へ引き出し可能に受け入れて撮影位置に保持するトレイホルダ4とが、それぞれ直立型架台5にX線入射面(撮影面)が垂直となる向きに取り付けられており、立位撮影が行なえる。
すなわち、図1においてはカセッテトレイ3が撮影用カセッテ2の着脱位置にあり、また図2においてはカセッテトレイ3が撮影位置にある。また、実施例のX線撮影台の場合、トレイホルダ4のX線入射側に散乱X線除去用のグリッド6が揺動させられるかたちで配備されていて、ブッキタイプの撮影台となっている。
図3に示すように、カセッテトレイ3の左側端面には把手8が突設されていて、X線撮影技師は手で把手8を握って、カセッテトレイ3をトレイホルダ4に押し込んだり、逆にカセッテトレイ3をトレイホルダ4から引き出したりする。カセッテトレイ3の上端には撮影用カセッテ2の上側面が当たるカセッテ当たり止めピース9が左右方向に沿って続くかたちで固設されている。また、カセッテトレイ3のセット面側には、矢印RA,RBで示すように、一方が他方に接近するのに連動して他方も一方に接近して両者の間隔が狭まると共に、矢印RC,RDで示すように、一方が他方から離反するのに連動して他方も一方から離反して両者の間隔が広がるかたちで一対のカセッテ挟み付けピース10,11が配設されているのに加え、撮影用カセッテ2の下側面7を受け止めるカセッテ受け止めピース12が配設されている。
図4に示すように、トレイホルダ4のグリッド6の取り付け側と反対側(X線非入射側)の面はメクラ板13で塞がれており、また左辺を除いた残り3辺側の内端沿いに、押し込まれてくるカセッテトレイ3の左辺を除いた残り3辺側端部がちょうど嵌まる凹溝状部14A〜14Cが設けられている。
トレイホルダ4の右下寄りの位置には、図5にも示すように、電動モータ15と、電動モータ15の回転に伴って回る偏心回動カム16と、偏心回動カム16の先端部16Aが嵌まり込む縦長孔17Aを有する移動プレート17とからなるグリッド揺動機構が組み込まれており、更に移動プレート17の上端部にグリッド6の右下隅部が固定されている。そして、モータ15が1回転するのに伴って偏心回動カム16の先端部16Aが移動プレート17を引き連れながら縦長孔17Aの内を回転位置P1〜P4の順番で移動して元の回転位置P1に戻る間に、移動プレート17が偏心寸法Lの2倍の間隔に相当する片道2Lの距離を1往復するのに連動してグリッド6が案内ローラ18,19によって滑らかに片道2Lの距離を左右方向に同期的に往復移動することにより、グリッド6の揺動が実行される。
一方、カセッテ受け止めピース12の場合、図6に示すように、左右両端の奥側から上方に向かって途中で段差が付くかたちで起立した係止用部12A,12Bが付設されていて、カセッテトレイ3に穿設された二つ1組みの取り付け孔20に係止用部12A,12Bを、図7にも示すように、段差が付くまでの部分がカセッテトレイ3の表側にあって段差が付いた以降の部分がカセッテトレイ3の裏側にあるかたちで挿入することでカセッテ受け止めピース12が取り付けられる。また、取り付け孔20,20から係止用部12A,12Bを取り外すことによって、カセッテ受け止めピース12をカセッテトレイ3から外すことができる。
さらに、カセッテトレイ3には、図3に示すように、取り付け孔20,20として、撮影用カセッテ2のサイズ(大きさ)や寸法基準(インチとセンチメートル)等に応じた位置に穿設された取り付け孔20A,20B・・・や取り付け孔20a,20b・・・が幾種類もあって、カセッテ受け止めピース12の取り付け孔20を変更することにより、サイズや寸法基準が異なる撮影用カセッテ2の装填ができる構成となっている。
他方、カセッテ挟み付けピース10,11は、図8や図9にも示すように、カセッテトレイ3に穿設されたガイド用長孔21,22に各ピース10,11の真ん中が各長孔21,22の長手方向に向けてスライドして移動できるかたちで取り付けプレート10A,11Aで装着されている。ガイド用長孔21,22はカセッテトレイ3の略中央を左右方向に続くように形成されているので、カセッテ挟み付けピース10,11もカセッテトレイ3を左右にスライド移動する。
また、カセッテトレイ3におけるカセッテセット面側の反対側には、ディスク23が一側方向の回転(正回転)と他側方向の回転(逆回転)が可能に軸着されていて、ディスク23の正回転と両カセッテ挟み付けピース10,11の接近動作とを結び付け、ディスク23の逆回転と両カセッテ挟み付けピース10,11の離反動作とを結び付ける連結構造として、揺動レバー24,25が各カセッテ挟み付けピース10,11とディスク23の間にそれぞれ配設されている。
すなわち、各カセッテ挟み付けピース10,11とディスク23の間には、各カセッテ挟み付けピース10,11の裏面側に一端部が回転可能に軸支され、ディスク23の周縁近傍に他端部が回転可能に軸支された揺動レバー24,25が取り付けられていて、図8に矢印RA,RB,REで示すように、ディスク23の正回転と両カセッテ挟み付けピース10,11の接近動作とが相互に相伴って起こり、図9に矢印RC,RD,RFで示すように、ディスク23の逆回転と両カセッテ挟み付けピース10,11の離反動作とが相互に相伴って起こる構成となっている。
また、実施例のX線撮影台の場合、両カセッテ挟み付けピース10,11が離反する方向に移動するのに連動して両カセッテ挟み付けピース10,11を接近する向きに引き戻す引っ張り力を両カセッテ挟み付けピース10,11に付与する引っ張り力付与機構が備わっている。具体的には、ディスク23に一端が固定され、カセッテトレイ3に他端が固定されていて、カセッテ挟み付けピース10,11の離反動作に伴うディスク23の逆回転に伴って伸長することで両カセッテ挟み付けピース10,11を接近する向きに引き戻す引っ張り力を発生するバネ部材26を引っ張り力付与機構として備えていて、図9に示すように、ディスク23が逆回転するとバネ部材26が伸長してディスク23を正回転させる方向へ引っ張り、両カセッテ挟み付けピース10,11を互いに接近する向きに移動させる。
加えて、実施例のX線撮影台は、カセッテトレイ3のトレイホルダ4への押し込み動作に連動してカセッテ挟み付けピース10,11を現在位置で固定するロックを掛けると共にカセッテトレイ3のトレイホルダ4への引き出し動作に連動してカセッテ挟み付けピース10,11を現在位置で固定するロックを解く挟み付けピースロック機構として、ディスク23を回転不能にすることによりカセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するロックを掛け、ディスクを回転可能にすることによりカセッテ挟み付けピース10,11を現在位置で固定するロックを解く構成が組み込まれている。
具体的には、図10に示すように、カセッテトレイ3のカセッテセット面側と反対側では、ディスク23の下部周縁の一定範囲にわたって設けられた歯部27が配備されていると共に、この歯部27と向き合う歯部28が切設されているスライドピース29が左右方向にスライド移動可能に取り付けられていて、一端がカセッテトレイ3の裏面に固定されたバネ部材30の他端がスライドピース29の右端部に固定されており、かつカセッテトレイ3がトレイホルダ4から引き出されている間は、図10に示すように、スライドピース29が右側いっぱいまで引き寄せられた位置にある。
一方、トレイホルダ4のメクラ板13の表面側では、図11に示すように、プッシュレバー31が下端側を支点として回転可能に軸支されており、一端がメクラ板13の方に固定されている水平姿勢の強いバネ部材32の他端がプッシュレバー31の中間位置に取り付けられていると共に、メクラ板13に立設されたストッパー33がプッシュレバー31の下右縁に当接することにより、カセッテトレイ3がトレイホルダ4から引き出されている間はプッシュレバー31が長手方向を垂直に向けて屹立状態を維持している。
そして、カセッテトレイ3がトレイホルダ4に押し込まれてくると、図12に示すように、スライドピース29の右端がプッシュレバー31の左上端に当接してプッシュレバー31が右側に回転して移動しようとするが、強いバネ部材32の力で逆にスライドピース29を左側へ押してスライドピース29を左側へ移動させる。スライドピース29が左側へ移動すると、やがてスライドピース29の歯部28とディスク23の歯部27とが噛み合う。スライドピース29の歯部28とディスク23の歯部27とが噛み合いながら、スライドピース29はなお、若干移動してディスク23を正回転させる。ディスク23の若干の正回転によってカセッテ挟み付けピース10,11が若干接近し撮影用カセッテ2の挟み付けを確かなものとする。
なお、カセッテトレイ3がトレイホルダ4に押し込まれた状態では、スライドピース29にはバネ部材30によって右側へ引き戻される方向の引っ張り力が加わるけれども、強いバネ部材32による抗力でプッシュレバー31の方が押し勝ことになるので、スライドピース29が右側に戻ることはなく、ディスク23は回転不能となり、カセッテ挟み付けピース10,11を現在位置で固定するロックがかかった状態となり、撮影用カセッテ2は固定されることになる。
逆に、カセッテトレイ3がトレイホルダ4から引き出されると、スライドピース29はプッシュレバー31から速やかに離れると同時に、スライドピース29がバネ部材30によって右側へ引き戻されるので、スライドピース29の歯部28とディスク23の歯部27との噛み合いは解消され、ディスク23は回転可能となり、カセッテ挟み付けピース10,11を現在位置で固定するロックは解かれ、カセッテ挟み付けピース10,11は移動可能な状態に復帰することになる。
さらに加えて、実施例のX線撮影台は、カセッテトレイ3の押し込み動作によりカセッテトレイ3とトレイホルダ4を機械的に係合させて撮影位置にカセッテトレイ3を保持すると共にカセッテトレイ3の引き出し動作によりカセッテトレイ3とトレイホルダ4との機械的な係合を外して撮影位置でのカセッテトレイ3の保持を解除するトレイキャッチ機構が組み込まれている。具体的には、図3に示すように、カセッテトレイ3の右端部の上寄りの位置に取り付けられたトレイ側係合用部34と、図4に示すように、トレイホルダ4の右端部の上寄り内側の位置に設けられたホルダ側係合用部35とを具備している。
カセッテトレイ3の押し込み動作でトレイ側係合用部34とホルダ側係合用部35が係合することでカセッテトレイ3は撮影位置にしっかりと保持される。またカセッテトレイ3の引き出し動作でトレイ側係合用部34とホルダ側係合用部35の係合が外れて撮影位置でのカセッテトレイ3の保持が解除される。
このように、実施例のX線撮影台の場合は、トレイ側係合用部34とホルダ側係合用部35によるトレイキャッチ機構が組み込まれていて、カセッテトレイの押し込み動作で撮影位置にカセッテトレイを確実に保持し、またカセッテトレイの引き出し動作で撮影位置でのカセッテトレイの保持が解除できる結果、カセッテトレイの押し込み操作と引き出し操作で撮影位置におけるカセッテトレイの確実な保持とその解除がおこなえる。
次に、実施例のX線撮影台でのカセッテトレイ3に対する撮影用カセッテ2の装填および離脱のプロセスを図面を参照しながら具体的に説明する。
先ず撮影用カセッテ2の装填プロセスから説明する。図13は実施例のX線撮影台におけるカセッテセット時の状況を示す模式図、図14は実施例のX線撮影台における撮影用カセッテの装填プロセスを示すフローチャートである。以下では、カセッテ受け止めピース12は既に装填対象の撮影用カセッテ2に対応する位置に取り付けられていて、カセッテトレイ3が撮影用カセッテ2の着脱位置にあるものとする。
〔ステップS1〕X線撮影技師がX線感光シート1が入っている撮影用カセッテ2を片手で掴んで、図13(a)に示すように、カセッテ当たり止めピース9とカセッテ受け止めピース12の間に嵌まるようにしながらカセッテトレイ3の真ん中あたりに据える。
〔ステップS2〕図13(b)に示すように、X線撮影技師は片手で掴んだ撮影用カセッテ2でカセッテ挟み付けピース10を左側へ押しやって、両カセッテ挟み付けピース10,11の間隔を十分に広げる。
〔ステップS3〕両カセッテ挟み付けピース10,11の間隔が十分に広がった時点で、両カセッテ挟み付けピース10,11の間に撮影用カセッテ2を入れ込んで撮影用カセッテ2でカセッテ挟み付けピース10を押すのは止めて軽く支えるだけにする。
〔ステップS4〕撮影用カセッテ2でカセッテ挟み付けピース10を押すのを止めて支えるだけにするのに伴って、図13(c)に示すように、バネ部材26による引っ張り力で両カセッテ挟み付けピース10,11が両側から接近して来て両カセッテ挟み付けピースの間隔10,11が速やかに狭まり、撮影用カセッテ2がカセッテ挟み付けピース10,11で挟み付けられ、手を離したとしても撮影用カセッテ2が一応動かない仮止めの状態となる。
〔ステップS5〕撮影用カセッテ2を支えていた手を離すと共に撮影用カセッテ2から離したその手でカセッテトレイ3の把手8を握ってトレイホルダ4へカセッテトレイ3を押し込む。
〔ステップS6〕カセッテトレイ3がトレイホルダ4に受け入れられて撮影位置に保持されると同時に、カセッテトレイ3の押し込み動作によって、スライドピース29の歯部28とディスク23の歯部27とが噛み合ってディスク23が回転不可となることにより、カセッテ挟み付けピース10,11を現在位置で固定するロックが掛けられ、撮影用カセッテ2はしっかり固定されて、片手操作による撮影用カセッテ2の装填は完了となる。
次に装填されている撮影用カセッテ2の離脱プロセスを説明する。図15は実施例のX線撮影台におけるカセッテセットオフ時の状況を示す模式図、図16は実施例のX線撮影台における撮影用カセッテの離脱プロセスを示すフローチャートである。
〔ステップU1〕X線撮影技師が片手でカセッテトレイ3の把手8を握ってカセッテトレイ3をトレイホルダ4から撮影用カセッテ2の着脱位置へ引き出す。
〔ステップU2〕カセッテトレイ3の引き出し動作によって、スライドピース29の歯部28とディスク23の歯部27との噛み合いが解消されてディスク23が回転可能となることにより、カセッテ挟み付けピース10,11を現在位置で固定するロックが解け、両カセッテ挟み付けピース10,11が移動可能な状態に復帰する。
〔ステップU3〕図15(a)に示すように、X線撮影技師はカセッテトレイ3を引き出したと同じ片手を撮影用カセッテ2の右側面に当てる。
〔ステップU4〕X線撮影技師は、図15(b)に示すように、当てた手で撮影用カセッテ2を左側へ押して両カセッテ挟み付けピース10,11の間隔を十分に広げる。
〔ステップU5〕両カセッテ挟み付けピース10,11の間隔が十分に広がった時点で、図15(c)に示すように、撮影用撮影用カセッテ2を掴んでカセッテトレイ3から取り出すことで、片手操作による撮影用カセッテの離脱は完了となる。
以上に述べたように、実施例のX線撮影台では、撮影用カセッテ2の装填時は、X線撮影技師が片手で掴んだX線感光シート入りの撮影用カセッテ2で一対のカセッテ挟み付けピース10,11の一方を押して両カセッテ挟み付けピース10,11の間隔を十分に広げながら、両カセッテ挟み付けピース10,11の間に撮影用カセッテ2を入れ込んでカセッテ挟み付けピース10,11を押すのを止めると、両カセッテ挟み付けピース10,11が接近する向きに引き戻されてカセッテ挟み付けピース10,11の間隔が速やかに狭まり、撮影用カセッテ2が挟み付けられて手が離せるようになり、更に撮影用カセッテ2を掴んでいた手を離してから同じ手でカセッテトレイ3をトレイホルダ4に押し込むとカセッテトレイ3のトレイホルダ4への押し込み動作に連動してカセッテ挟み付けピース10,11を現在位置で固定するロックが掛けられて撮影用カセッテ2が固定されて装填されたことになるので、片手操作だけで撮影用カセッテの装填がおこなえる。
また、この発明のX線撮影台の場合、撮影用カセッテ2の離脱時は、カセッテトレイ3をトレイホルダ4から撮影用カセッテ2の着脱位置へ引き出すと、カセッテ挟み付けピース10,11を現在位置で固定するロックがカセッテトレイ3の引き出し動作に連動して外れて、カセッテ挟み付けピース10,11が移動可能状態に復帰すると共に、カセッテトレイ3を引き出した方の片手で撮影用カセッテ2を掴んで撮影用カセッテ2で一対のカセッテ挟み付けピース10,11の一方を押して両カセッテ挟み付けピース10,11の間隔を広げて撮影用カセッテ2を取り出すと撮影用カセッテ2がカセッテトレイ3から離脱することになるので、片手操作だけで撮影用カセッテ2の離脱がおこなえる。
よって、実施例のカセッテ式直接X線撮影台によれば、カセッテトレイ3に対する撮影用カセッテ2の装填・離脱を片手操作でおこなうことができる。
さらに、実施例のX線撮影台の場合、正逆回転可能なディスク23の正回転と両カセッテ挟み付けピース10,11の接近動作とを結び付け、ディスク23の逆回転と両カセッテ挟み付けピース10,11の離反動作とを結び付ける連結構造により、両カセッテ挟み付けピース10,11の間隔調整に必要な連動移動が行なわれ、また両カセッテ挟み付けピース10,11を接近する向きに引き戻す引っ張り力をバネ部材26がカセッテ挟み付けピース10,11の離反動作に伴うディスク23の逆回転で発生するのに加え、カセッテ挟み付けピース10,11を現在位置で固定するロックをディスク23を回転不能にすることで掛け、カセッテ挟み付けピースピース10,11を現在位置で固定するロックをディスク23を回転可能にすることで解く構成であるので、簡潔な構成の撮影台が実現できる。
この発明は、上記実施の形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)実施例のX線撮影台は、立位撮影用であったが、この発明は、立位撮影用以外の直接X線撮影台にも適用することができる。
(2)実施例のX線撮影台は、トレイホルダ4のX線入射側に散乱X線除去用のグリッド6がX線撮影時に揺動させられるかたちで配備されたブッキタイプの撮影台であったが、この発明は、X線撮影時に揺動させられるグリッド6を備えていない非ブッキタイプの直接X線撮影台にも適用することができる。
実施例のカセッテ式直接X線撮影台の全体構成を示す正面図である。 実施例のX線撮影台におけるカセッテトレイの押し込み状態を示す正面図である。 実施例のX線撮影台のカセッテトレイ部分を示す斜視図である。 実施例のX線撮影台のトレイホルダ部分を示す斜視図である。 実施例のX線撮影台のグリッド揺動の為の構成を示す正面図である。 実施例のX線撮影台のカセッテ受け止めピースを取り付け状態で示す正面図である。 実施例のX線撮影台のカセッテ受け止めピースを取り付け状態で示す断面図である。 実施例のX線撮影台のカセッテ挟み付けピースの接近状況を示す正面図である。 実施例のX線撮影台のカセッテ挟み付けピースの離反状況を示す正面図である。 実施例のX線撮影台に組み込まれている挟み付けピースロック機構のカセッテトレイ側構成部分を示す正面図である。 実施例のX線撮影台に組み込まれている挟み付けピースロック機構のトレイホルダ側構成部分を示す正面図である。 実施例のX線撮影台に組み込まれている挟み付けピースロック機構のロック実施状況を示す正面図である。 実施例のX線撮影台でのカセッテセット時の状況を示す模式図である。 実施例のX線撮影台における撮影用カセッテの装填プロセスを示すフローチャートである。 実施例のX線撮影台でのカセッテセットオフ時の状況を示す模式図である。 実施例のX線撮影台における撮影用カセッテの離脱プロセスを示すフローチャートである。 従来のカセッテ式直接X線撮影台の全体構成を示す正面図である。 従来のX線撮影台における撮影用カセッテの装填・離脱操作を説明する為の正面図である。
符号の説明
1 …X線感光シート
2 …撮影用カセッテ
3 …カセッテトレイ
4 …トレイホルダ
7 …(撮影用カセッテ)の下側面
10,11 …カセッテ挟み付けピース
12 …カセッテ受け止めピース
20 …ピース取り付け孔
20A,20B…ピース取り付け孔
20a,20b…ピース取り付け孔
23 …ディスク
24 …揺動レバー(連結構造の一部)
25 …揺動レバー(連結構造の一部)
26 …バネ部材(引っ張り力付与機構)
27 …歯部(挟み付けピースロック機構の一部)
28 …歯部(挟み付けピースロック機構の一部)
29 …スライドピース(挟み付けピースロック機構の一部)
31 …プッシュレバー(挟み付けピースロック機構の一部)
34 …トレイ側係合用部(トレイキャッチ機構の一部)
35 …ホルダ側係合用部(トレイキャッチ機構の一部)

Claims (5)

  1. (A)X線感光シート入りの撮影用カセッテが収容されるカセッテトレイと、撮影用カセッテの着脱位置から押し込まれるカセッテトレイを撮影用カセッテの着脱位置へ引き出し可能に受け入れて撮影位置に保持するトレイホルダと、(B)一方が他方に接近するのに連動して他方も一方に接近して両者の間隔が狭まると共に一方が他方から離反するのに連動して他方も一方から離反して両者の間隔が広がるかたちでカセッテトレイのカセッテ装填面側に配置されている一対のカセッテ挟み付けピースと、(C)両カセッテ挟み付けピースが離反する方向に移動するのに連動して両カセッテ挟み付けピースを接近する向きに引き戻す引っ張り力を両カセッテ挟み付けピースに付与する引っ張り力付与機構と、(D)カセッテトレイのトレイホルダへの押し込み動作に連動してカセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するロックを掛けると共にカセッテトレイのトレイホルダへの引き出し動作に連動してカセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するロックを解く挟み付けピースロック機構とを備えていることを特徴とするカセッテ式直接X線撮影台。
  2. 請求項1に記載のカセッテ式直接X線撮影台において、
    挟み付けピースロック機構の一部としてスライドピースと、スライドピースを移動させるプッシュレバーとを備え、
    カセッテトレイがトレイホルダに押し込まれてくると、プッシュレバーがスライドピースに当接しながらスライドピースを移動させて、挟み付けピースロック機構は、カセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するカセッテ式直接X線撮影台。
  3. 請求項1または2に記載のカセッテ式直接X線撮影台において、(E)カセッテトレイの押し込み動作によりカセッテトレイとトレイホルダを機械的に係合させて撮影位置にカセッテトレイを保持すると共にカセッテトレイの引き出し動作によりカセッテトレイとトレイホルダとの機械的な係合を外して撮影位置でのカセッテトレイの保持を解除するトレイキャッチ機構が配設されているカセッテ式直接X線撮影台。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のカセッテ式直接X線撮影台において、カセッテトレイにおけるカセッテセット面側の反対側にディスクが一側方向の回転(正回転)と他側方向の回転(逆回転)が可能に軸着されていて、ディスクの正回転と両カセッテ挟み付けピースの接近動作とを結び付け、ディスクの逆回転と両カセッテ挟み付けピースの離反動作とを結び付ける連結構造が各カセッテ挟み付けピースとディスクとの間に配設されており、引っ張り力付与機構として、カセッテ挟み付けピースの離反動作に伴うディスクの逆回転によって両カセッテ挟み付けピースを接近する向きに引き戻す引っ張り力を発生するバネ部材がディスクとカセッテトレイとの間に掛け渡されているのに加えて、カセッテ挟み付けロック機構は、ディスクを回転不能にすることによりカセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するロックを掛け、ディスクを回転可能にすることによりカセッテ挟み付けピースを現在位置で固定するロックを解くカセッテ式直接X線撮影台。
  5. 請求項1からのいずれかに記載のカセッテ式直接X線撮影台において、撮影台が立位撮影用であって、カセッテトレイには、大きさの異なる各撮影用カセッテの下側面を受け止めるカセッテ受け止めピースが着脱自在に取り付けられるピース取り付け孔が、撮影用カセッテの大きさに応じた各位置に設けられているカセッテ式直接X線撮影台。
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