JPWO2012063395A1 - サーバ、通信端末、およびそれらを備えた機器連携システム - Google Patents

サーバ、通信端末、およびそれらを備えた機器連携システム Download PDF

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Abstract

機器連携システムは、コンテンツを管理するサーバ1と、サーバ1にネットワークを介してアクセス可能でコンテンツを再生可能な主通信端末10と、サーバにネットワーク30を介してアクセス可能な副通信端末20とを備えている。サーバは、主通信端末10におけるコンテンツの再生状況を監視し、主通信端末10がコンテンツにおける所定部分を再生すると副通信端末20の動作を制御する。

Description

本願は、コンテンツを軸とした機器連携システムに関する。本願は、機器連携システムに備わるサーバ、通信端末に関する。
特許文献1は、複数のネットワーク機器を連動操作する操作命令が記載されたシナリオを記憶するシナリオ記憶手段と、操作命令を完了させる一連の制御命令を記憶するコマンド記憶手段と、ネットワーク機器およびユーザー端末と通信を行う通信手段と、イベントの発生を検知し、このイベントに関連付けられたシナリオをシナリオ記憶手段から読み込んで起動するシナリオ起動手段と、シナリオ起動手段が起動したシナリオに基づいて、一連の制御命令をコマンド記憶手段から読み込み、この制御命令を通信手段を介してネットワーク機器に送信する接続機器制御手段とを有する端末装置を開示している。
特開2006−196956号公報
特許文献1に開示された構成では、ユーザーがイベントに対応した制御命令を設定するため、イベントに対応した制御動作はユーザーが既に知っていることになる。例えば特許文献1に開示されているような機器連携技術を、ユーザーが感じる楽しみを増加させるために利用しようとした場合、ユーザーが予期しない現象が生じることをユーザーが楽しみとして感じるとすると、特許文献1に開示されている構成ではユーザーが感じる楽しみを増加させにくい。
本願に開示する機器連携システムは、サーバと、コンテンツを再生可能な第1の通信端末と、前記サーバから送信される制御信号を受信可能な第2の通信端末とを備え、前記サーバは、前記第1の通信端末における前記コンテンツの再生状況を監視し、前記第1の通信端末が前記コンテンツにおける所定部分を再生したことを検出すると、前記第2の通信端末に前記制御信号を送信する。
本願に開示するサーバは、コンテンツを再生可能な第1の通信端末と、制御信号を受信可能な第2の通信端末とに通信可能なサーバであって、前記第1の通信端末における前記コンテンツの再生状況を監視し、前記第1の通信端末が前記コンテンツにおける所定部分を再生したことを検出すると、前記第2の通信端末に前記制御信号を送信する。
本願に開示する通信端末は、コンテンツを再生可能なコンテンツ再生部と、前記コンテンツ再生部で再生されているコンテンツの再生進捗の情報をサーバへ送信する再生進捗送信部とを備えている。
本願に開示する機器連携システムは、サーバとコンテンツを再生可能な通信端末とを備えた機器連携システムであって、前記サーバは、前記通信端末がコンテンツの所定部分を再生したか否かを監視する監視部と、前記通信端末がコンテンツの所定部分を再生したことを前記監視部が検出すると、前記通信端末に特定の動作をさせるための指示内容を示す指示情報を、送信条件に関連付けた状態で記憶する記憶部と、前記関連付けられた送信条件が満たされるのに応じて、前記記憶部に記憶している指示情報に基づく制御信号を前記通信端末に送信する送信部と、を備え、前記通信端末は、前記サーバからの制御信号に基づいて特定の動作を行う。
本願に開示する機器連携システムは、サーバと、コンテンツを再生可能な第1の通信端末と、前記サーバから送信される制御信号を受信可能な第2の通信端末とを備えた機器連携システムであって、前記サーバは、前記第1の通信端末がコンテンツの所定部分を再生したか否かを監視する監視部と、前記第1の通信端末がコンテンツの所定部分を再生したことを前記監視部が検出すると、前記第2の通信端末に特定の動作をさせるための指示内容を示す指示情報を、送信条件に関連付けた状態で記憶する記憶部と、前記関連付けられた送信条件が満たされるのに応じて、前記記憶部に記憶している指示情報に基づく制御信号を前記第2の通信端末に送信する送信部と、を備え、前記第2の通信端末は、前記サーバからの制御信号に基づいて特定の動作を行う。
本願に開示する機器連携システムは、サーバとコンテンツを再生可能な通信端末とを備えた機器連携システムであって、前記サーバは、前記通信端末がコンテンツの所定部分を再生したか否かを監視する監視部と、前記通信端末がコンテンツの所定部分を再生したことを前記監視部が検出すると、前記通信端末に特定の動作をさせるための指示内容を示す制御信号と送信条件とを前記通信端末に送信する送信部と、を備え、前記通信端末は、前記送信条件が満たされるのに応じて、前記サーバからの制御信号に基づいて特定の動作を行う。
本願に開示する機器連携システムは、サーバと、コンテンツを再生可能な第1の通信端末と、前記サーバから送信される制御信号を受信可能な第2の通信端末とを備えた機器連携システムであって、前記サーバは、前記第1の通信端末がコンテンツの所定部分を再生したか否かを監視する監視部と、前記第1の通信端末がコンテンツの所定部分を再生したことを前記監視部が検出すると、前記第2の通信端末に特定の動作をさせるための指示内容を示す制御信号と送信条件とを前記第2の通信端末に送信する送信部と、を備え、前記第2の通信端末は、前記送信条件が満たされるのに応じて、前記サーバからの制御信号に基づいて特定の動作を行う。
本願の開示によれば、ユーザーの予期しない現象を生じさせることができ、ユーザーが感じる楽しみを増加させることができる。
機器連携システムのブロック図 機器連携システムの詳細構成を示すブロック図 機器連携システムの基本動作を示すフローチャート ユーザー登録画面の模式図 サーバで管理しているコンテンツ情報の管理図 機器連携システムの変形例を示すブロック図 携帯電話端末に表示されるメッセージの一例を示す模式図 変形例1における、機器連携システムの動作を示すフローチャート 変形例1における、サーバで管理しているコンテンツ情報の管理図 変形例1における、サーバで管理している送信条件情報の管理図 変形例2における、機器連携システムの動作を示すフローチャート 変形例2における、機器連携システムの動作を示すフローチャート
(実施の形態1)
〔1.機器連携システムの構成〕
本実施の形態にかかる機器連携システム(以下、単に「システム」と称する場合がある)について説明する。
なお、以下の説明では、当該システムで扱うコンテンツとして主に電子書籍を挙げているが、他の種類のコンテンツ(音楽、動画、新聞、ゲーム等)にも適用が可能な場合がある。他の種類のコンテンツへの適用については適宜説明する。また、以下の説明において「再生」とは、電子書籍や新聞などのように映像で構成されたコンテンツをコンテンツ視聴端末の表示部に表示させる動作、音楽などのように音声で構成されたコンテンツをコンテンツ視聴端末で音声出力する動作、および動画やゲームなどのように映像及び音声で構成されたコンテンツをコンテンツ視聴端末で映像出力及び音声出力する動作などを含む。
図1は、本実施の形態にかかる機器連携システムの概要を示すブロック図である。図2は、機器連携システムの詳細構成を示すブロック図である。なお、図1及び図2に示す構成は、機器連携システムの一例である。
図1及び図2に示すように、機器連携システムは、サーバ1、コンテンツ視聴端末10、携帯電話端末20を備える。サーバ1、コンテンツ視聴端末10、携帯電話端末20は、ネットワーク網30を介して、互いに通信可能に接続することができる。コンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20は、同一ユーザーが所有している。なお、図1に示すコンテンツ視聴端末、携帯電話端末の数は一例である。ネットワーク網30は、例えばインターネット網、LAN(Local Area Network)網、WAN(Wide Area Network)網等で実現することができる。なお、コンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20は、1つの端末として構成することもできる。
サーバ1は、図2に示すように、システム管理部2、コンテンツ管理部3、再生進捗監視部4、メッセージ管理部5、メッセージ送信部6、およびコンテンツ記録部7を備えている。なお、サーバ1は、SNS(Social Network Service)サーバで実現することができる。
システム管理部2は、サーバ1にコンテンツ視聴端末10及び携帯電話端末20を用いてアクセスするユーザーを管理する情報を含むシステム管理情報を管理している。
コンテンツ管理部3は、例えばコンテンツ提供者40から提供されるコンテンツと、そのコンテンツに関するコンテンツ情報を管理している。コンテンツは、コンテンツ記録部7に記憶させておいてもよいし、コンテンツ視聴端末10から送られる再生要求を受けてからコンテンツ提供者40から取得してもよい。コンテンツ情報は、コンテンツ記録部7に記録されているコンテンツのタイトル情報や総ページ数(コンテンツが動画や音声の場合は総再生時間等)等の情報である。コンテンツ情報は、コンテンツ記録部7に記録されている。
再生進捗監視部4は、コンテンツ視聴端末10の再生進捗送信部15(後述)からコンテンツの再生進捗情報を取得し、メッセージ管理部5で管理されているメッセージ管理情報に記載された送信タイミングの情報を参照する。再生進捗監視部4は、メッセージ送信部6にメッセージを送信する命令を送ることができる。
メッセージ管理部5は、例えば図5に示すメッセージ管理情報を管理している。
メッセージ送信部6は、再生進捗監視部4から送られるメッセージ送信命令に基づき、携帯電話端末20へメッセージを送信する。
コンテンツ記録部7は、コンテンツ提供者40から取得したコンテンツを記録することができる。コンテンツ記録部7は、ハードディスクドライブや半導体メモリー等の記憶媒体で実現することができる。コンテンツ記録部7は、記憶媒体の記憶領域の一部であって、その記憶媒体にはコンテンツの他、コンテンツ情報、システム管理情報、およびメッセージ管理情報等を記録することができる。コンテンツ記録部7は、コンテンツ管理部3から任意のコンテンツの再生要求を受けると、コンテンツ視聴端末10の表示制御部14(後述)へ、再生要求により指定されたコンテンツを送信する。
コンテンツ視聴端末10は、情報通信端末、携帯電話端末、パーソナルコンピューターなどのように、少なくともネットワーク網30に接続することができ、コンテンツを再生できる端末で実現することができる。コンテンツ視聴端末10は、本実施の形態ではオペレーティングシステムと、そのオペレーティングシステム上で動作可能なコンテンツ再生アプリケーションを搭載し、コンテンツ再生アプリケーション上でコンテンツを再生可能な構成としているが、少なくともコンテンツを再生できれば他のソフトウェア構成で実現してもよい。コンテンツ視聴端末10は、図1に示すように例えば操作部11、表示部12、および制御部13を備えている。コンテンツ視聴端末10は、さらに詳しくは図2に示すように、操作部11、表示部12、制御部13、表示制御部14、および再生進捗送信部15を備えている。コンテンツ視聴端末10は、コンテンツに含まれる音声情報を音声に復調する音声出力制御部や、音声出力制御部で復調された音声を出力可能なスピーカー等を備えてもよい。
操作部11は、例えば操作ボタンやタッチパネルで実現することができる。操作部11は、図2に示すようにユーザー情報入力部11aとコンテンツ選択部11bとを含む。ユーザー情報入力部11aは、コンテンツ視聴端末10及び携帯電話端末20を使用するユーザーの情報を入力可能である。コンテンツ選択部11bは、サーバ1から提供されるコンテンツの一覧から任意のコンテンツを選択する操作を行うことができる。
表示部12は、表示制御部14からの制御により、例えばコンテンツに含まれた映像情報に基づく映像を表示することができる。本実施の形態では、コンテンツ視聴端末10を一例として情報通信端末で実現し、操作部11の一例としてタッチパネルを備え、表示部12の一例として液晶ディスプレイパネルを備えている。タッチパネルは液晶ディスプレイパネルに重畳して配され、ユーザーは液晶ディスプレイパネルに表示された映像を視認しながらタッチパネルを操作することができる。
制御部13は、コンテンツ視聴端末10内の各部を制御する。
表示制御部14は、コンテンツ記録部7から送信されるコンテンツを一時的に記憶し、記憶したコンテンツに含まれる映像情報を表示部12に表示可能な映像信号に復調する。表示制御部14は、表示部12へ映像信号を送る動作に進捗があった場合に、再生進捗送信部15へ再生進捗情報を送信する。「表示部12へ映像信号を送る動作」には、コンテンツの再生が中止または一時停止することにより表示部12への映像信号の送信が停止する動作を含む。また、表示制御部14は、再生進捗送信部15へ再生進捗情報を送信するか否かの判断を、コンテンツ内もしくはコンテンツ情報に記載された動作に基づいて判断してもよいし、全ての再生進捗に対応した再生進捗情報を再生進捗送信部15に送信してもよい。なお、図2は、コンテンツに含まれる映像情報に基づく映像を表示部12に表示可能な構成を図示しているが、コンテンツ視聴端末10が音声情報を含むコンテンツに対応している場合は、コンテンツ視聴端末10は図2に示す構成に加えて音声出力制御部やスピーカー等を備える。
再生進捗送信部15は、表示制御部14から送信される再生進捗情報を受け取り、その再生進捗情報を再生進捗監視部4へ送信する。なお、本実施の形態では、再生進捗送信部15は、表示制御部14から送信される再生進捗情報を受信する構成としたが、表示制御部14に再生進捗情報の送信を要求し、その要求を受けて表示制御部14が送信する再生進捗情報を受信する構成としてもよい。また、再生進捗送信部15は、再生進捗監視部4に再生進捗情報を送信するか否かの判断を、コンテンツ内もしくはコンテンツ情報に記載された動作に基づいて判断してもよいし、表示制御部14から送信される全ての再生進捗情報を再生進捗監視部4に送信してもよい。いずれの場合も、再生進捗監視部4において再生進捗情報に対応するコンテンツの部分を特定する。コンテンツの部分とは、コンテンツが例えば電子書籍である場合、電子書籍の特定のページ等である。
再生進捗送信部15から再生進捗監視部4への再生進捗情報の送信タイミングは、再生中のコンテンツが例えば電子書籍である場合、ユーザーが操作部11を操作して表示部12に表示されている電子書籍のページ等を変更したタイミング、コンテンツ情報に含まれているタイミング情報に記載されたタイミング等がある。「タイミング情報に記載されたタイミング」とは、例えば段落や章節に対応したタイミング、複数ページの再生が完了したタイミング等である。段落や章節に対応したタイミングとは、例えばユーザーが任意の段落や章節をクリックしたタイミング、ユーザーがコンテンツ再生アプリケーションの機能の一つであるズーム機能を用いて任意の段落や章節を拡大表示させたタイミング等である。また、再生中のコンテンツが例えば動画の場合、再生進捗送信部15は、コンテンツ情報に含まれているチャプター(動画のシーンや場面毎に挿入された区切り)に同期したタイミング、コンテンツ情報に含まれている予め設定された再生時間(一つの動画の再生開始からの経過時間)に同期したタイミング、コンテンツ情報に含まれている予め設定されたフレーム番号に同期したタイミング等で、再生進捗情報を再生進捗監視部4へ送信することができる。また、再生中のコンテンツが音楽の場合、再生進捗送信部15は、一つまたは複数の楽曲の再生が終了したタイミング、コンテンツ情報に含まれている予め設定された再生時間(一つの楽曲の再生開始からの経過時間)に同期したタイミング等で、再生進捗情報を再生進捗監視部4へ送信することができる。一つまたは複数の楽曲の再生が終了したタイミングで再生進捗情報を送信する場合は、楽曲の再生中に早送り操作をしなかった場合にのみ再生進捗情報を送信することが好ましい。また、コンテンツがゲームの場合、再生進捗送信部15は、ゲームの進捗(ゲームにおけるユーザーの強さのレベルやユーザーが到達したステージ等)が予め設定された進捗に達したタイミング、ゲームにおいてユーザーが獲得した得点が予め設定された得点に達したタイミング、コンテンツ視聴端末10の現在位置が予め設定されている位置に到達したタイミング等で、再生進捗情報を再生進捗監視部4へ送信することができる。なお、現在位置に基づくタイミングで再生進捗情報を送信する場合は、コンテンツ視聴端末10はGPSアンテナ等の位置検出システムを搭載する必要がある。
なお、再生進捗送信部15における再生進捗送信動作は、例えばコンテンツ視聴端末10で動作しているコンテンツ再生アプリケーションの動作設定機能を用いて、送信を許可または禁止することができる。また、再生進捗情報の送信可否設定は、ユーザー毎に設定可能としてもよい。この場合、再生進捗送信部15は、ユーザー毎の送信可否設定と表示制御部14から送信される再生進捗情報とを参照し、送信が禁止された再生進捗情報については再生進捗監視部4への送信を禁止する。コンテンツ視聴端末10は、再生進捗情報の送信可否設定が「禁止」に設定された場合、表示部12に「携帯電話端末との連携は行いません」等の警告メッセージを表示させる機能を備えることが好ましい。
なお、コンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20とを1つの端末として構成する場合、コンテンツ視聴端末10は、後述の携帯電話端末20の各機能部を備える必要がある。
携帯電話端末20は、少なくともデータ通信が可能である。携帯電話端末20は、通信可能圏内に位置しているとき、サーバ1と常時データ通信が可能な状態となっていることが好ましい。携帯電話端末20は、図2に示すように例えば操作部21、表示部22、制御部23、およびメッセージ受信部24を備えている。操作部21は、例えば操作ボタンやタッチパネルで実現することができる。表示部22は、例えばサーバ1から送信されるメッセージを表示することができる。制御部23は、携帯電話端末20の各部を制御する。メッセージ受信部24は、サーバ1から送信されるメッセージを受信し、表示部22に表示するよう制御する。携帯電話端末20は、図2に示す構成以外に、着信音等を音声出力可能なスピーカーや、携帯電話端末20を振動させる振動モータ等を備えてもよい。携帯電話端末20は、サーバ1から送信されるメッセージを受信し、表示部22に表示するよう制御するとしたが、携帯電話端末20は、サーバ1によって制御される電話回線を通じて音声によるメッセージを再生することとしてもよい。
なお、コンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20とを1つの端末として構成する場合、携帯電話端末20は、前述のコンテンツ視聴端末10の各機能部を備える必要がある。
本実施の形態の機器連携システムは、ユーザーが感じる楽しみを増加させるために、代替現実感を利用したコンテンツを流通することができるシステムである。代替現実感(Alternate Reality)とは、電話等のようにユーザーが日常的に利用する情報伝達手段を用いて、感覚的に電子書籍や電子ゲームなどの仮想世界の一部を現実に置き換えることで、ユーザーにおいて仮想世界と現実世界との境界を曖昧にする(錯覚させる)ことである。以下、当該システムの動作を説明する。
図3は、当該システムにおけるサーバ1の動作フローである。まず、ユーザーが当該システムを利用する場合は、サーバ1に対してユーザー登録を行う必要がある。ユーザー登録は、コンテンツ視聴端末10または携帯電話端末20を操作して行うことができる。図4は、ユーザー登録画面の一例を示す。ユーザーが例えばコンテンツ視聴端末10のユーザー情報入力部11aを操作してサーバ1に対してユーザー登録の要求を行うと、サーバ1のシステム管理部2は、図4に示すユーザー登録画面をコンテンツ視聴端末10の表示部12に表示させる。次に、ユーザーは、ユーザー情報入力部11aを操作してユーザーの情報を入力する。ユーザー登録の際に入力する項目は、例えば図4に示すように「ユーザーID」と「メールアドレス」である。ユーザーIDは、ユーザーが任意に設定することができるか、サーバ1からユーザーへ与えられる。メールアドレスは、サーバ1が携帯電話端末20に対してメッセージを送信する際の宛先である。ユーザーがコンテンツ視聴端末10のユーザー情報入力部11aを操作して、入力エリア41aにユーザーIDを入力し、入力エリア41bにメールアドレスを入力し、完了ボタン41cをクリックすることによって、入力されたユーザー情報がサーバ1へ送信される。サーバ1のシステム管理部2は、コンテンツ視聴端末10から送られるユーザー情報を、システム管理情報の一部として記憶し管理する(S1)。なお、携帯電話端末20がサーバ1によって制御される電話回線を通じて音声によるメッセージを再生する場合は、ユーザー情報として携帯電話端末20の「電話番号」を入力する必要がある。
なお、入力エリア41a及び41bへの文字の入力は、コンテンツ視聴端末10がキーボードやテンキーなどのハードウェアを備えている場合はそれを利用して入力できるが、このようなハードウェアを備えていない場合はソフトウェアキーボードを利用して入力することができる。ソフトウェアキーボードとは、表示部にキーボードを模した画像を表示し、表示されたキーボード画像における任意のキーをクリックすることで、任意の文字が入力できるソフトウェアである。
次に、サーバ1は、コンテンツ視聴端末10のコンテンツ選択部11bからコンテンツ再生命令が送られてくるのを待機する。コンテンツ視聴端末10においてコンテンツ再生命令を入力する方法は、例えばコンテンツ視聴端末10の表示部12に表示させるコンテンツ一覧においてユーザーが任意のコンテンツを選択し、表示部12に表示される再生開始ボタン(不図示)をクリックする方法である。これにより、コンテンツ選択部11bは、コンテンツ再生命令をサーバ1へ送信する。なお、コンテンツ一覧は、コンテンツ視聴端末10でユーザーがコンテンツ一覧を要求する命令を入力した場合に、サーバ1からコンテンツ視聴端末10へ送信される(S2)。
次に、コンテンツ管理部3は、コンテンツ選択部11bからコンテンツ再生命令が送られたことを検出すると、ユーザーによって指定されたコンテンツの再生を開始する。具体的には、サーバ1のコンテンツ管理部3は、コンテンツ選択部11bからコンテンツ再生命令が送られたことを検出すると、コンテンツ提供者40にコンテンツを要求するか、コンテンツ記録部7に再生命令を送る。コンテンツ提供者40にコンテンツを要求し、コンテンツ提供者40から提供されたコンテンツは、コンテンツ記録部7に記録される。次に、コンテンツ記録部7は、コンテンツ管理部3から再生命令を受けると、再生命令において指定されているコンテンツをコンテンツ視聴端末10の表示制御部14へ送信する。表示制御部14は、コンテンツ記録部7から送られるコンテンツに含まれる映像情報を表示部12で表示可能な映像信号に復調し、映像信号を表示部12へ送る。表示部12は、表示制御部14から送られる映像信号に基づき映像を表示する。本実施の形態では、コンテンツの一例として電子書籍を挙げ、その電子書籍のページごとの映像を表示部12に表示する。なお、コンテンツに音声情報が含まれる場合は、音声出力制御部(不図示)で音声情報から音声信号を生成し、スピーカー(不図示)から音声信号に基づく音声が出力される(S3)。
次に、再生進捗送信部15は、コンテンツ視聴端末10でコンテンツの再生が開始されると、コンテンツの再生進捗を監視する。具体的には、再生進捗送信部15は、例えば表示制御部14から送信される現時点での再生ページの情報を検出し、検出した再生ページの情報をサーバ1の再生進捗監視部4へ送信する(S4)。
なお、本実施の形態では、再生進捗送信部15は、コンテンツの再生進捗として、再生されているページの情報をサーバ1へ送信する構成としたが、電子書籍に記載された文章の段落や行を検出してサーバ1へ送信する構成であってもよい。電子書籍における段落や行の検出方法は、例えばユーザーにより電子書籍における任意の段落や行がクリックされたことを検出する方法、ユーザーがコンテンツ再生アプリケーションの機能の一つであるズーム機能を用いて電子書籍における任意の段落や行が拡大表示されたことを検出する方法等がある。
また、本実施の形態では、表示制御部14がコンテンツ記録部7から送信されるコンテンツを一時的に記憶する構成としたが、コンテンツ視聴端末10にコンテンツを一時的に記憶する構成は必須ではない。コンテンツ視聴端末10がコンテンツを一時的に記憶する構成を備えていない場合、コンテンツ記録部7は、コンテンツ視聴端末10からサーバ1へ送られるコンテンツの部分的な再生要求に連動して、コンテンツをコンテンツ視聴端末10へ送信することになる。例えば、コンテンツ視聴端末10で電子書籍を再生する場合、コンテンツ視聴端末10は、電子書籍の例えばページ毎にサーバ1へ再生要求を送り、ページ毎にサーバ1から送信されるコンテンツを受信して再生する。このような構成の場合、コンテンツ視聴監視部4は、コンテンツ記録部7からコンテンツ視聴端末10へのコンテンツの送信動作を、コンテンツの再生進捗として把握する構成としてもよい。
次に、再生進捗監視部4は、再生進捗送信部15から送られる再生ページの情報と、メッセージ管理部5で保持されているメッセージ管理情報とを参照する(S5)。
図5は、メッセージ管理情報の一例である。メッセージ管理情報は、予め当該システムで取り扱うコンテンツ毎に例えばコンテンツ提供者40が作成し、サーバ1内の記憶媒体に保存されている。メッセージ管理情報は、例えばメッセージの送信タイミングの情報と、メッセージ内容とを含む。なお、図5では、メッセージ内容の具体例の記載は省略したが、実際には例えば文字情報である。メッセージ内容は、コンテンツの内容に関連した内容となっている。メッセージ内容は、例えばコンテンツが小説の電子書籍の場合、登場人物のセリフや効果音等を文字で記載したメッセージとすることができる。また、メッセージ内容は、コンテンツ再生時に、例えば携帯電話端末20で受信及び表示することでユーザーに開示されるが、携帯電話端末20で受信及び表示する以外の方法ではユーザーに開示しないように構成されていることが、ユーザーにおいて楽しみが増加するため好ましい。
なお、メッセージ内容は、文字に限らず、映像(動画、静止画)、音声等としてもよく、その形態は問わない。例えば、コンテンツ視聴端末10で小説の電子書籍を再生している場合、サーバ1は、携帯電話端末20の表示部22に小説の内容に関連した映像を表示させたり、携帯電話端末20に備わるスピーカーから小説の内容に関連した効果音等を音声出力させたりする構成としてもよい。また、再生しているコンテンツが動画の場合、サーバ1は、携帯電話端末20の表示部22に著作者による解説やメッセージ等を文字で表示させたり、携帯電話端末20の表示部22に動画の任意のシーンの映像等を表示させたり、携帯電話端末20のスピーカーに動画の登場人物のセリフや効果音等を音声出力させたりする構成としてもよい。また、再生しているコンテンツが音楽の場合、サーバ1は、携帯電話端末20の表示部22に楽曲に対応する歌詞や著作者による解説等を文字で表示させたり、携帯電話端末20の表示部22に楽曲に対応する楽譜や著作者による解説等を映像で表示させたり、楽曲を構成する楽器ごとの音や著作者による解説等を音声出力させたりする構成としてもよい。
また、携帯電話端末20がメッセージに添付されたファイルを自動的に実行する機能を備えている場合は、サーバ1がメッセージに映像(動画、静止画)ファイルや音声ファイル等を添付することで、携帯電話端末20においてそのメッセージを受信した後に自動的に表示部22に映像を表示させたりスピーカーから音声を出力させたりすることができる。また、携帯電話端末20がメッセージに添付されたファイルを自動的に実行する機能を備えていない場合は、携帯電話端末20がメッセージを受信した後、ユーザーの操作によりメッセージに添付された映像ファイルや音声ファイルを実行する構成とすることが好ましい。また、携帯電話端末20がメッセージに添付されたファイルを自動的に実行する機能を備えていない場合は、サーバ1がメッセージに、映像ファイルや音声ファイルが保存されているURLを記載して携帯電話端末20へ送信し、ユーザーが携帯電話端末20を操作してメッセージに記載されたURLにアクセスすることで映像ファイルまたは音声ファイルを携帯電話端末20へダウンロード及び実行する構成とすることが好ましい。また、サーバ1が携帯電話端末20へ通話のための発信を行い、携帯電話端末20がサーバ1からの通話発信を受信することで、サーバ1が音声信号を携帯電話端末20へ送信し、携帯電話端末20に備わるスピーカーからその音声信号に基づく音声を出力する構成とすることが好ましい。また、携帯電話端末20で受信可能なメッセージが例えばHTML(Hyper TextMarkup Language)形式の場合、サーバ1は、映像ファイルに基づく映像や音声ファイルに基づく音声をメッセージに埋め込んで携帯電話端末20へ送信することにより、携帯電話端末20において映像を表示または音声を出力することができる。また、携帯電話端末20が通信待機状態等において表示部22に常時静止画(所謂「待ち受け画像」)を表示することができる機能を備えている場合は、サーバ1は、メッセージに映像ファイル(静止画)を添付して携帯電話端末20へ送信する際に、携帯電話端末20における待ち受け画像を、添付する映像ファイルに基づく静止画に変更するよう制御する構成とすることが好ましい。また、携帯電話端末20が着信音を変更可能な場合は、サーバ1は、メッセージに音声ファイルを添付して携帯電話端末20へ送信する際に、携帯電話端末20において設定されている着信音を、添付する音声ファイルに基づく音声に変更するよう制御する構成とすることが好ましい。
再生進捗監視部4は、再生進捗送信部15から送られる再生ページの情報を参照して、再生しているコンテンツのページが、図5に示すメッセージ管理情報に記載された「送信タイミング」で指定されているページになったことを検出すると(S5のYES判断)、メッセージ管理情報に記載されたメッセージを携帯電話端末20へ送るよう、メッセージ送信部6にメッセージ送信命令を送る。メッセージ送信部6は、メッセージ送信命令を受け取ると、メッセージ管理情報に記載された「メッセージ内容」に記載されているメッセージを、例えばメール形式で携帯電話端末20へ送信する。送信する宛先は、コンテンツを再生しているユーザーのユーザー情報に含まれているメールアドレスである(S8)。
次に、サーバ1は、コンテンツ視聴端末10から再生終了命令が入力されると(S6)、コンテンツ視聴端末10におけるコンテンツの再生を終了させる。コンテンツの再生終了命令は、コンテンツを再生しているときにユーザーが任意のタイミングでコンテンツの再生動作を終了させた時、時間的に遷移するコンテンツの再生動作が終端に到達した時等に、コンテンツ視聴端末10からサーバ1へ送信される(S7)。
サーバ1が上記のように動作することで、ユーザーがコンテンツ視聴端末10を利用してコンテンツを再生しているとき、コンテンツ情報に記載された送信タイミングで携帯電話端末20にメッセージが送信される。例えば、ユーザーがコンテンツ視聴端末10で小説を閲覧し、小説内の登場人物がセリフを述べるページを表示部12に表示させたとき、サーバ1は、携帯電話端末20にそのセリフを表す文字が記載されたメッセージを送信する。携帯電話端末20は、メッセージを受信すると、予め設定されている着信音をスピーカーから出力したり、自身に内蔵する振動モータを作動させたりして、メッセージを受信したことをユーザーに報知する。ユーザーは、携帯電話端末20がメッセージを受信したことを認識し、操作部21で所定の操作を行うことで、表示部22に表示されたメッセージの内容を閲覧することができる。
本実施の形態の機器連携システムは、前述したように仮想世界の一部を現実に置き換える代替現実感を利用している。例えば、本実施の形態において電子書籍は仮想世界に該当し、携帯電話端末20がメッセージを受信するという状況は現実的なものに該当する。したがって、当該システムを利用しているユーザーは、コンテンツ視聴端末で電子書籍等のコンテンツを視聴するという仮想的感覚と、携帯電話端末20でコンテンツの内容に関連したメッセージを受信するという現実的感覚とを体感することができる。
〔2.実施の形態の効果、他〕
本実施の形態の機器連携システムは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10を利用してコンテンツを再生しているとき、そのコンテンツに関連した内容を含むメッセージが携帯電話端末20に送信される。このような構成とすることにより、ユーザーは、コンテンツとともにメッセージを閲覧することで、代替現実感を体験することができ、コンテンツ再生時の楽しみを増加させることができる。すなわち、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツを再生しているときに、携帯電話端末20がユーザーの予期しない動作をすることで、コンテンツ再生時の楽しみを増加させることができる。
なお、「予期しない動作」とは、ユーザーの想定を超える機器の動作を指す。例えば、特開2006−196956号公報は、予めユーザーによって機器が任意の動作(例えば、台所の電気をオン)を行うようにシナリオを設定し、そのシナリオを起動させるためのイベントとして「玄関センサがオン」を設定することで、玄関センサがオンになることで台所の電気がオンになるように設定可能な構成を開示している。同公報に開示されている動作は、イベントの内容とそのイベントを動作させるシナリオの内容をユーザーが設定するため、本実施の形態でいう「予期しない動作」には該当しない。
一方、本実施の形態における「予期しない動作」とは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツを視聴し、感覚的にコンテンツのストーリーに入り込んでいるときに、ユーザーを感覚的に現実世界に引き戻すために実行する動作(ユーザーの想定を超える動作)である。例えば、ユーザーが本実施の形態のコンテンツ視聴端末10でコンテンツ(例えば電子書籍)を視聴している場合には、ユーザーは、コンテンツ視聴端末10内でのみ電子書籍に記載されたストーリーが展開していることを理解して、電子書籍を読んでいる。この状態で、コンテンツ視聴端末10とは独立した携帯電話端末20がサーバ1からのメッセージを受信すると、ユーザーは、携帯電話端末20から発せられる着信音等により、携帯電話端末20がメッセージを受信したことを知る。ユーザーは、メッセージの受信を知った時点で、コンテンツ視聴端末10で視聴しているコンテンツのストーリーの世界から抜け出し、現実の感覚に引き戻される。この状態で、コンテンツのストーリーの世界に関連するメッセージを携帯電話端末20で受け取ることで、ユーザーは、現実の通信手段である携帯電話端末20を通して仮想空間と現実空間との境界が曖昧になる感覚(錯覚)を受けることとなり、臨場感を増すことができる。
また、携帯電話端末20を用いた簡単な構成で、ユーザーに代替現実感を体験させることができる。なお、本実施の形態では、サーバ1がメッセージを携帯電話端末20に送信する構成としたが、少なくともコンテンツ視聴端末10とは独立した通信端末にメッセージを送信する構成であればよい。
また、サーバ1を、一般的なコミュニケーションツールとして利用されているSNSサーバを介して携帯電話端末で実現することにより、より代替現実感による体感を強くすることが可能である。すなわち、代替現実感は、電話等の日常的な情報伝達手段を用いて、さも仮想世界が現実の中に存在するようにユーザーに感じさせることであるため、機器連携システムとユーザーとの接点としてSNSサーバや携帯電話端末等のようにユーザーが日常利用している情報伝達手段を用いることで、より代替現実感に近い感覚をユーザーに与えることができる。
なお、本実施の形態では、コンテンツの一例として電子書籍を挙げたが、他のコンテンツであってもよい。コンテンツの種類としては、動画、音声、新聞、ゲームなどがある。例えば、コンテンツが動画及び音声である場合は、その動画の所定のタイミング(再生時間、フレーム、小節等)で携帯電話端末20にメッセージを送信することができる。
また、本実施の形態では、サーバ1は、所定のタイミングで、携帯電話端末20で受信及び表示可能な文字等を含むメッセージを送信する構成としたが、携帯電話端末20がスピーカーを備える場合はスピーカーから着信音を発するよう制御したり、携帯電話端末20が振動モータを内蔵する場合は振動モータを作動させて携帯電話端末20自体を振動させる構成であってもよい。すなわち、本システムは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツ(仮想世界)を再生しているときに、所定のタイミングで携帯電話端末20を動作させてユーザーを現実に引き戻すように動作する。
また、本実施の形態では、メッセージの送信タイミングは、サーバ1で設定されているコンテンツ情報に記載されたタイミングとしたが、コンテンツ情報に記載されたタイミングの前や後のタイミングとしてもよい。
また、メッセージの送信タイミングは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツの所定箇所(コンテンツ情報に記載されている送信タイミング)を再生後、コンテンツの再生を終了させた時であってもよい。なお、「コンテンツの再生を終了させた時」とは、例えば、コンテンツの再生動作をユーザーが強制的に終了させた時とすることができる。また、「コンテンツの再生を終了させた時」とは、例えば、コンテンツ再生アプリケーションが搭載されているコンテンツ視聴端末において、コンテンツ再生アプリケーションを起動してコンテンツを再生しているときに、コンテンツ再生アプリケーションを終了させた時とすることができる。また、「コンテンツの再生を終了させた時」とは、例えば、コンテンツ再生中にコンテンツ視聴端末の電源をオフにした時とすることができる。また、「コンテンツの再生を終了させた時」とは、例えば、マルチタスク(複数のアプリケーション等を同時に起動して動作させることができる機能)に対応したコンテンツ視聴端末において、コンテンツ再生アプリケーションを起動している状態から他のアプリケーションへ動作を切り換えた時とすることができる。また、「コンテンツの再生を終了させた時」とは、例えば、コンテンツ視聴端末またはコンテンツ再生アプリケーションがサスペンド機能(一時停止機能)を搭載している場合に、ユーザーによる操作によりコンテンツ視聴端末またはコンテンツ再生アプリケーションがサスペンド状態へ移行した時とすることができる。また、「コンテンツの再生を終了させた時」とは、例えば、動画や音楽などのように時間的に進行するコンテンツを再生しているときに、そのコンテンツの再生動作が時間的に終端に到達した時とすることができる。また、「コンテンツの再生を終了させた時」とは、例えば、コンテンツ視聴端末とサーバとのネットワーク接続が切断した時とすることができる。なお、サーバ1は、メッセージの送信タイミングとして上記の様々なタイミングのうちいずれかのタイミングでメッセージを送信してもよいし、全てのタイミングでメッセージを送信してもよい。
また、メッセージの送信タイミングは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツの所定箇所(コンテンツ情報に記載されている送信タイミング)を再生後、一定時間経過後であってもよい。
また、メッセージの送信タイミングは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツの所定箇所(コンテンツ情報に記載されている送信タイミング)を再生後、予め設定された時刻であってもよい。
また、メッセージの送信タイミングは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツの所定箇所(コンテンツ情報に記載されている送信タイミング)を再生後、ユーザーのスケジュールに連動させたタイミングでもよい。例えば、サーバ1がSNSサーバで構成されている場合、ユーザーのスケジュールを登録できる。この構成において、サーバは、登録されたユーザーのスケジュールを参照し、予定が登録されていない時間帯にメッセージを送信する構成とすることができる。なお、ユーザーがスケジュールを管理できれば、サーバ1はSNSサーバである必要はない。例えば、サーバ1はグループウェアサーバで構成されてもよい。
なお、メッセージの送信タイミングは、SNSサーバにユーザーがログイン中であるか、ログアウトした時点から所定時間内であることが好ましい。この場合、ユーザーは、携帯電話端末20を所持している可能性が高いため、メッセージを即時に受け取ることができ、ユーザーが予期しない現象を生じさせやすいからである。また、携帯電話端末20に設けられたセンサからの出力情報に基づいて、ユーザーが携帯電話端末20を所持していることをサーバ1が認識可能である場合には、ユーザーが携帯電話端末20を所持しているときにメッセージを確実に送信することができる。
また、一度、携帯電話端末20に送信したメッセージは、予め設定された期間、携帯電話端末20に二度目の送信を実行しないようにすることが好ましい。すなわち、メッセージを携帯電話端末20に送信し、ユーザーが携帯電話端末20で受信したメッセージの内容を確認した時点で、ユーザーは、メッセージの内容を知ることになる。その後、前回再生したコンテンツと同じコンテンツを再生したときに、ユーザーが、携帯電話端末20にメッセージが送信されるタイミングを覚えている場合、携帯電話端末20がメッセージを受信するタイミングを予期できてしまい、臨場感が低下してしまう。そこで、サーバ1は、携帯電話端末20へメッセージを送信したタイミング(日時等)を記憶しておき、一度メッセージを送信した後は予め設定された期間(例えば1ヶ月)、ユーザーが同じコンテンツを視聴したとしてもメッセージを送信しないようにすることが好ましい。なお、サーバ1は、メッセージの送信を予め設定された期間で制限することに限らず、コンテンツの再生回数で制限してもよい。また、サーバ1は、メッセージを一度送信すると、二度目の送信は実行しないようにしてもよい。
また、コンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20のそれぞれに、GPSアンテナ(GPS:Global Positioning System)を搭載することができる。この場合、例えば、サーバ1は、コンテンツ視聴端末10および携帯電話端末20のそれぞれからGPSデータに基づく現在位置を取得することのできる現在位置取得部を備える必要がある。サーバ1は、コンテンツ視聴端末10の現在位置と携帯電話端末20の現在位置とを把握して、両者の物理的距離が所定値未満のときに、携帯電話端末20へメッセージを送信可能とする構成とすることが好ましい。すなわち、コンテンツ視聴端末10でコンテンツを再生するユーザーの近く(例えば目視できる位置)に携帯電話端末20が配置されていることで、本システムによる効果が得られるので、上記のようにコンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20の物理的距離が所定値未満のときにサーバ1が携帯電話端末20にメッセージを送信可能とすることが好ましい。
なお、コンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20とを1つの端末で構成している場合、端末の現在位置が所定範囲内にあるときに、メッセージを送信可能とする構成とすることが好ましい。例えば、ユーザーの自宅位置を認識可能である場合、サーバ1は、端末が自宅位置から所定範囲内にある場合にメッセージを送信することができる。
また、サーバ1は、メッセージの送信履歴を記録する構成とすることができる。サーバ1は、一度メッセージを送信すると、再度同じ条件を満たしたとしてもメッセージを送信しないように動作する構成とすることができる。例えば、サーバ1は、制御信号であるメッセージの送信履歴を携帯電話端末20ごとに管理する送信履歴管理部を備えることができる。この場合、サーバ1は、送信履歴管理部の送信履歴に基づいて、同一の携帯電話端末20に対して同一のメッセージを送信しないように制御することができる。
また、メッセージの送信タイミングは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツの所定箇所を再生後、ユーザーが現在いる場所の気象状況に応じたタイミングでもよい。例えば、サーバ1は、上述した現在位置取得部により、コンテンツ視聴端末10または携帯電話端末20からGPSデータに基づく現在位置を取得することができる。なお、ユーザーが現在いる場所は、携帯電話端末20の現在位置により取得することが好ましい。
この場合、サーバ1は、取得した現在位置における気象状況を取得する気象状況取得部を備えることが好ましい。例えば、気象状況取得部は、現在位置を入力すると、その現在位置における最新の気象状況データを出力する気象サーバ(不図示)と通信可能に構成することができる。これにより、サーバ1は、気象サーバから取得した気象状況データに基づいて、ユーザーの現在位置における気象状況が所定の気象条件を満たしていると判断できる場合に、メッセージを送信することができる。なお、サーバ1は、気象状況データとして、温度、湿度、気圧、降水量、風向、風速、積雪、気象注意報(強風注意報、大雨注意報、大雪注意報、濃霧注意報、雷注意報等)などを取得することができる。
例えば、蒸し暑い雨の日のシーンを含むホラー映画のコンテンツをユーザーが視聴した後において、サーバ1は、ユーザーの位置情報の気象状況が気象条件「気温25度以上、湿度70%以上、かつ、1時間降水量30ミリ以上」を満足する場合に、恐怖感を与えることのできるメッセージを携帯電話端末20に送信する。このメッセージを視聴したユーザーは、視聴したホラー映画とよく似た環境にいるために、代替現実感が生じやすくなり、よりリアルな恐怖感を感じることができる。すなわち、ユーザーは、例えばホラー映画の仮想世界のストーリーが、あたかも現実世界にリンクしているかのような錯覚を覚えることができる。
また、コンテンツ視聴端末10で再生可能なコンテンツに、ユーザーによって選択操作が必要となる選択肢が含まれている場合、携帯電話端末20が受信したメッセージから選択肢を選ぶようにしてもよい。この場合、携帯電話端末20で、一つのコンテンツに含まれる選択肢(例えば、マルチシナリオにおけるいずれかのシナリオに対応する選択肢)を選択後、選択された選択肢に対応するコンテンツ(シナリオ)を、サーバ1がコンテンツ視聴端末10に配信する。なお、選択肢が含まれているコンテンツとは、マルチシナリオに対応したコンテンツのことである。「マルチシナリオに対応したコンテンツ」とは、書籍やゲーム等のコンテンツにおいて、ストーリーの中でユーザーに複数の選択肢を与え、複数の選択肢のうちユーザーが選択した内容によって異なるシナリオとなるように構成されたコンテンツのことである。すなわち、マルチシナリオに対応したコンテンツは、選択肢の選択内容に応じた複数のシナリオを含んでいる。
なお、選択肢の選択方法としては、サーバ1から携帯電話端末20に送信されるメッセージに所定のサイトにアクセスするためのURL(リンク)を記載し、ユーザーをそのサイトにアクセスさせ、そのサイト内で選択肢を選択させる方法がある。また、選択肢の選択方法としては、ユーザーが携帯電話端末20を操作して、サーバ1から送信されるメッセージに対して任意の選択肢を記載したメッセージを返信する方法がある。
上記のように、携帯電話端末20が受信したメッセージにおいて選択肢を選択可能にする場合は、機器連携システムの構成を例えば図6に示す構成にすれば実現が可能である。図6は、機器連携システムの変形例である。図6において、図2に示す構成と異なるのは、サーバ1にコンテンツ制御部8を追加し、携帯電話端末20に操作結果送信部25を追加した点である。操作結果送信部25は、メッセージ受信部24がサーバ1から送信されるメッセージを受信し、表示部22がメッセージに含まれる選択肢を表示しているときに、ユーザーによる選択肢の選択操作を受け付けることができる。操作結果送信部25は、ユーザーによる選択肢の選択内容をコンテンツ制御部8へ送信する。コンテンツ制御部8は、操作結果送信部25から送信される選択内容を受信すると、再生中のコンテンツのシナリオを選択内容に応じたシナリオとなるようにコンテンツ記録部7を制御する。
例えば、主人公が冒険をするストーリーになっている電子書籍をコンテンツ視聴端末10で再生しているとき、主人公の前に敵が現れたシーン(ページ)を表示制御部14が表示部12に表示させると、再生進捗送信部15はそのシーン(ページ)の情報を再生進捗監視部4へ送る。再生進捗監視部4は、そのシーン(ページ)に対応したメッセージをメッセージ管理部5から取得する。再生進捗監視部4は、メッセージ送信部6にメッセージの送信命令を送る。メッセージ送信部6は、再生進捗監視部4からの送信命令に基づき、携帯電話端末20へメッセージを送信する。メッセージ受信部24は、メッセージ送信部6から送信されるメッセージを受信し、表示部22に表示させる。このとき、表示部22に表示されるメッセージは、例えば図7に示すように選択肢を含む内容となっている。図7は、携帯電話端末20の表示部22に表示されたメッセージの一例であり、例えばHTML形式で記載されたメッセージである。なお、メッセージは、テキスト形式で記載することも可能である。その場合は、サーバ1は、図7に示す内容を記載したサイトのURLをメッセージに記載して携帯電話端末20へ送信し、携帯電話端末20からそのサイトへアクセスさせる構成とすることで、携帯電話端末20の表示部22に図7に示す画面を表示することができる。
ユーザーは、操作部21を操作して、図7に示すメッセージに記載されたラジオボタン51a〜51cのうち任意のラジオボタンを選択状態(図示の黒丸が選択されたラジオボタン)にし、操作部21に含まれる送信アイコン52に対応した操作ボタンを押下する。これにより、操作結果送信部25は、図7に示すメッセージにおいて選択された内容の情報をサーバ1へ送信する。サーバ1のコンテンツ制御部8は、操作結果送信部25から送信される選択内容の情報に応じて、コンテンツに含まれる複数のシナリオの中から一つを選択する。すなわち、コンテンツは、例えば図7に示すメッセージにおけるラジオボタン51a〜51cのそれぞれに対応したシナリオを持っており、サーバ1はラジオボタン51a〜51cの選択内容に応じたシナリオをコンテンツ視聴端末10へ送信する。
また、コンテンツ視聴端末10で再生可能なコンテンツに、ユーザーによって応答を入力する操作が必要となる内容が含まれている場合、サーバ1は、携帯電話端末20でメッセージを受信してからユーザーが携帯電話端末20で応答操作をするまでに要した時間や、ユーザーが携帯電話端末20で応答操作をした日時によって、マルチシナリオコンテンツのシナリオを変更する構成としてもよい。また、サーバ1は、携帯電話端末20に歩数計が搭載されている場合はその歩数計で計測されたユーザーの歩数情報や、携帯電話端末20にGPSアンテナが搭載されている場合はそのGPSアンテナで受信した現在位置情報に基づき計測されたユーザーの移動量情報など、ユーザーの動的情報に基づいてシナリオを変更する構成としてもよい。また、サーバ1は、携帯電話端末20で計測またはユーザーにより携帯電話端末20を操作して入力された体重、血圧、血糖値など、ユーザーの健康状態に関する情報に基づいてシナリオを変更する構成としてもよい。
〔3.変形例1〕
図3に示したサーバ1の動作フローにおいて、再生進捗監視部4は、再生しているコンテンツのページが、図5に示すメッセージ管理情報に記載された「送信タイミング」で指定されているページになったことを検出した場合に(S5のYES判断)、メッセージ送信部6にメッセージ送信命令を送る構成とした。しかしながら、再生進捗監視部4は、S5のYES判断の後、検出した送信タイミングに対応する送信条件が成立していると判断する場合に、メッセージ送信部6にメッセージ送信命令を送る構成とすることもできる。以下、再生進捗監視部4における処理の変形例について説明する。
本変形例において、サーバ1は、コンテンツ情報に記載されたタイミングをトリガとし、このトリガを検出した後において、検出したトリガに対応する送信条件が満たされる場合にメッセージを送信する。例えば、上記の送信条件が満たされるか否かの判断は、携帯電話端末20の状態を示す状態情報に基づいて行うことができる。
図8は、本変形例の当該システムにおけるサーバ1の動作フローである。ステップS1〜S4およびS6〜S8の処理内容は、図3で説明したものと同様であるので、重複説明を省略する。再生進捗監視部4は、再生進捗送信部15から送られる再生ページの情報を参照して、再生しているコンテンツのページが、図9に示すメッセージ管理情報に記載された「送信トリガ」で指定されているページになったか否かを判断する(図8におけるS5)。
図9は、変形例におけるメッセージ管理情報の一例である。メッセージ管理情報は、例えばメッセージの送信トリガの情報と、メッセージ内容と、送信条件コードとを含む。送信条件コードは、送信条件に対応付けられた識別コードである。送信条件は、メッセージの送信可否を判断するための具体的な条件である。送信条件コードと送信条件とは、互いに対応付けられて、例えば図10に示すように送信条件情報として管理される。なお、送信条件情報は、メッセージ管理情報と同様に、予め当該システムで取り扱うコンテンツ毎に例えばコンテンツ提供者40が作成し、サーバ1内の記憶媒体に保存されている。
再生進捗監視部4は、再生進捗送信部15から送られる再生ページの情報を参照して、再生しているコンテンツのページが、図9に示すメッセージ管理情報に記載された「送信トリガ」で指定されているページになったことを検出すると(図8におけるS5のYES判断)、検出したページに対応するメッセージ内容をメッセージ管理情報から読み込む(S9)。再生進捗監視部4は、検出したページに対応する送信条件コードに基づく送信条件を送信条件情報から読み込む(S10)。再生進捗監視部4は、読み込んだメッセージ内容を、送信条件と関連付けた状態でサーバ1のメモリー(不図示)等に一時的に記憶する。
再生進捗監視部4は、一時的に記憶した送信条件が満たされているか否かを判断する(S12)。ステップS12において送信条件が満たされているか否かの判断は、携帯電話端末20の状態を示す状態情報が送信条件に合致しているか否かに基づいて行われる。状態情報は、例えば、携帯電話端末20が存在する位置の気象状況や、携帯電話端末20で再生したコンテンツの再生状況などを示す情報である。
例えば、図9に示すように送信トリガが「130ページ」91の場合、対応する送信条件コードは「TM07」92である。このため、再生進捗監視部4は、図10に示すように「TM07」101に対応づけられた送信条件として、「気温25度以上、湿度70%以上、かつ、1時間降水量30ミリ以上」102を送信条件として記憶する。再生進捗監視部4は、上述した現在位置取得部により、携帯電話端末20から取得した現在位置に基づいて、気象サーバ(不図示)から気象状況データを取得する。続けて、再生進捗監視部4は、取得した気象状況データが送信条件である「気温25度以上、湿度70%以上、かつ、1時間降水量30ミリ以上」102に合致するか否かを判断する。
気象状況データが送信条件「TM07」92に合致する場合、再生進捗監視部4は、メッセージ管理情報に記載されたメッセージを携帯電話端末20へ送るよう、メッセージ送信部6にメッセージ送信命令を送る(S8)。再生進捗監視部4は、メッセージ送信部6にメッセージ送信命令を送った後、メモリー等に一時的に記憶したメッセージ内容および送信条件を削除する。
なお、図9においては、1つの送信トリガに対応する送信条件コードは、1つしか記載されていないが、1つの送信トリガに対して複数の送信条件コードを対応付けてもよい。この場合、再生進捗監視部4は、すべての送信条件コードに対応する送信条件に合致するか否かを判断する。
また、送信トリガが複数ある場合、再生進捗監視部4は、最新の送信トリガに応じた処理を行い、その他の送信トリガに応じた処理を破棄することが好ましい。また、複数のシリーズからなるコンテンツを連続してユーザーが視聴を行った場合、最新のシリーズにおける送信トリガに応じた処理を行い、その他のシリーズの送信トリガに応じた処理を破棄することが好ましい。これにより、ユーザーのコンテンツ視聴の進捗状況に応じたメッセージのみを送信することができる。
さらに、本変形例のその他の適用分野として、以下のものが考えられる。
例えば、ユーザーがある小説コンテンツを途中まで読んだ後、同じユーザーにより同じ小説コンテンツが一定期間読まれていない場合、小説コンテンツに一定期間アクセスされていないという送信条件に合致するときに、本システムは、小説コンテンツの続きを読むことを促すためのメッセージを、ユーザーの携帯電話端末20へ送信することができる。
なお、コンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20とが1つの端末(例えばテレビ受像機)で構成されている場合、本システムは、端末で視聴しているコンテンツに関連した広告を端末に表示させることができる。例えば、コンテンツがサッカーである場合、本システムは、サッカーに関連した広告を端末に表示する。これにより、ユーザーは、サッカーでの興奮を維持した状態のまま、興味を持ってサッカーに関連する広告を視聴することができる。例えば、コンテンツが映画である場合、同じ映画の登場人物が実際に登場する広告を優先して表示させる。これにより、ユーザーは、映画での興奮を維持した状態のまま、興味を持って映画の登場人物が登場する広告を視聴することができる。
〔4.変形例2〕
上記の変形例1においては、送信条件が満たされるか否かを判断する処理をサーバ1側で行う構成としたが、送信条件が満たされているか否かを判断する処理(図8におけるS12)を、例えば携帯電話端末20側で行う構成とすることもできる。以下、再生進捗監視部4における処理のさらなる変形例について説明する。
本変形例において、サーバ1は、コンテンツ情報に記載されたタイミングをトリガとし、このトリガを検出した後に、送信条件およびメッセージを携帯電話端末20に送信する。携帯電話端末20は、サーバ1から受信した送信条件が満たされる場合にメッセージを表示する。例えば、上記の送信条件が満たされるか否かの判断は、携帯電話端末20の状態を示す状態情報に基づいて行うことができる。
図11は、本変形例の当該システムにおけるサーバ1の動作フローである。ステップS1〜S4およびS6〜S7の処理内容は、図3で説明したものと同様であるので、重複説明を省略する。また、ステップS5、S9、S10の処理内容は、図8で説明したものと同様であるので、重複説明を省略する。
再生進捗監視部4は、再生進捗送信部15から送られる再生ページの情報を参照して、再生しているコンテンツのページが、図9に示すメッセージ管理情報に記載された「送信トリガ」で指定されているページになったことを検出すると(図8におけるS5のYES判断)、検出したページに対応するメッセージ内容をメッセージ管理情報から読み込む(S9)。再生進捗監視部4は、検出したページに対応する送信条件コードに基づく送信条件を送信条件情報から読み込む(S10)。再生進捗監視部4は、読み込んだメッセージ内容と送信条件とを、携帯電話端末20へ送るよう、メッセージ送信部6にメッセージ送信命令を送る(S13)。
図12は、本変形例の当該システムにおける携帯電話端末20の動作フローである。携帯電話端末20のメッセージ受信部24は、サーバ1からメッセージ内容と送信条件とを受信する(S21)。メッセージ受信部24は、受信した送信条件が満たされているか否かを判断する(S22)。
ステップS22において送信条件が満たされているか否かの判断は、携帯電話端末20の状態を示す状態情報が送信条件に合致しているか否かに基づいて行われる。例えば、図10に示すように送信条件が「気温25度以上、湿度70%以上、かつ、1時間降水量30ミリ以上」102である場合、メッセージ受信部24は、自己の位置情報を送信して気象サーバ(不図示)から気象状況データを取得した後、取得した気象状況データが送信条件に合致するか否かを判断する。なお、携帯電話端末20が気象状況データを検知可能なセンサを備えている場合は、このセンサ出力に基づいて送信条件に合致するか否かを判断してもよい。
メッセージ受信部24は、受信した送信条件が満たされていると判断する場合、表示部22に、受信したメッセージを表示させる(S23)。
〔5.その他〕
また、本実施の形態では、サーバ1から送信されるメッセージを受信可能な端末として携帯電話端末20を挙げたが、少なくともサーバ1から送信されるメッセージを受信して表示することができれば、携帯電話端末に限らない。携帯電話端末20以外に、例えば通信機能を備えたコンテンツ視聴端末やノートパソコンであってもよい。
また、携帯電話端末20にコンテンツ再生機能を備え、コンテンツ視聴端末10にメッセージ受信機能を備えている場合、コンテンツは携帯電話端末20で再生し、メッセージをコンテンツ視聴端末10で受信するシステムを実現することができる。
また、コンテンツを再生する端末とメッセージを受信及び表示する端末とを、両方ともコンテンツ視聴端末、または両方とも携帯電話端末としてもよい。
また、サーバ1は、コンテンツ視聴端末10でコンテンツを再生しているとき、携帯電話端末20において他のユーザーから送信されるメールを受信できないようにするよう制御するか、受信したとしても着信をユーザーに報知しないように制御する構成としてもよい。これにより、ユーザーによるコンテンツの再生が、他のユーザーから送信されるメールを受信することで阻害されてしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態におけるサーバ1は、サーバの一例である。本実施の形態におけるコンテンツ視聴端末10は、第1の通信端末の一例である。本実施の形態における携帯電話端末20は、第2の通信端末の一例である。本実施の形態におけるサーバ1から携帯電話端末20へ送信されるメッセージは、制御信号の一例である。
なお、第1の通信端末は、コンテンツ視聴端末10に限らず、テレビジョン受像機で実現してもよい。また、第2の通信端末は、携帯電話端末20に限らず、情報通信端末、リモートコントローラーで実現してもよい。この場合、テレビジョン受像機は、サーバ1から送信されるコンテンツを再生可能とする。また、情報通信端末、リモートコントローラーは、サーバ1から送信されるメッセージを受信し、メッセージの内容を表示または音声出力可能とする。なお、メッセージは、サーバ1からテレビジョン受像機に送信され、テレビジョン受像機からリモートコントローラーへ送信されるように構成してもよい。これにより、リモートコントローラーにはネットワーク網を介してサーバに接続するための構成が不要となり、テレビジョン受像機との間で通信が可能な近距離通信手段(赤外線通信、Bluetooth(登録商標)等)を備えればよく、構成を簡素化できる。このような構成とすることで、例えばテレビジョン受像機で映画等のコンテンツを再生しているときに、予めサーバ1において設定されているタイミングでサーバ1から情報通信端末またはリモートコントローラーへメッセージが送信される。あるいは、サーバ1からテレビジョン受像機へメッセージが送信され、テレビジョン受像機からリモートコントローラーへメッセージが送信される。また、テレビジョン受像機を遠隔操作可能なリモートコントローラーは、一般的にユーザーの近くに置いて使用されるため、リモートコントローラーでメッセージを受信する構成とすることで、ユーザーにおいてメッセージを確認しやすくなる。なお、テレビジョン受像機は、コンテンツ再生装置の一例である。リモートコントローラーは、操作装置の一例である。コンテンツ再生装置は、テレビジョン受像機に限らず、音楽コンテンツを再生可能で、リモートコントローラーで遠隔操作が可能なステレオ装置等にも適用できる。
本願は、機器連携システムに有用である。
1 SNSサーバ
10 コンテンツ視聴端末
20 携帯電話端末
30 ネットワーク網
本願は、コンテンツを軸とした機器連携システムに関する。本願は、機器連携システムに備わるサーバ、通信端末に関する。
特許文献1は、複数のネットワーク機器を連動操作する操作命令が記載されたシナリオを記憶するシナリオ記憶手段と、操作命令を完了させる一連の制御命令を記憶するコマンド記憶手段と、ネットワーク機器およびユーザー端末と通信を行う通信手段と、イベントの発生を検知し、このイベントに関連付けられたシナリオをシナリオ記憶手段から読み込んで起動するシナリオ起動手段と、シナリオ起動手段が起動したシナリオに基づいて、一連の制御命令をコマンド記憶手段から読み込み、この制御命令を通信手段を介してネットワーク機器に送信する接続機器制御手段とを有する端末装置を開示している。
特開2006−196956号公報
特許文献1に開示された構成では、ユーザーがイベントに対応した制御命令を設定するため、イベントに対応した制御動作はユーザーが既に知っていることになる。例えば特許文献1に開示されているような機器連携技術を、ユーザーが感じる楽しみを増加させるために利用しようとした場合、ユーザーが予期しない現象が生じることをユーザーが楽しみとして感じるとすると、特許文献1に開示されている構成ではユーザーが感じる楽しみを増加させにくい。
本願に開示する機器連携システムは、サーバと、コンテンツを再生可能な第1の通信端末と、前記サーバから送信される制御信号を受信可能な第2の通信端末とを備え、前記サーバは、前記第1の通信端末における前記コンテンツの再生状況を監視し、前記第1の通信端末が前記コンテンツにおける所定部分を再生したことを検出すると、前記第2の通信端末に前記制御信号を送信する。
本願に開示するサーバは、コンテンツを再生可能な第1の通信端末と、制御信号を受信可能な第2の通信端末とに通信可能なサーバであって、前記第1の通信端末における前記コンテンツの再生状況を監視し、前記第1の通信端末が前記コンテンツにおける所定部分を再生したことを検出すると、前記第2の通信端末に前記制御信号を送信する。
本願に開示する通信端末は、コンテンツを再生可能なコンテンツ再生部と、前記コンテンツ再生部で再生されているコンテンツの再生進捗の情報をサーバへ送信する再生進捗送信部とを備えている。
本願に開示する機器連携システムは、サーバとコンテンツを再生可能な通信端末とを備えた機器連携システムであって、前記サーバは、前記通信端末がコンテンツの所定部分を再生したか否かを監視する監視部と、前記通信端末がコンテンツの所定部分を再生したことを前記監視部が検出すると、前記通信端末に特定の動作をさせるための指示内容を示す指示情報を、送信条件に関連付けた状態で記憶する記憶部と、前記関連付けられた送信条件が満たされるのに応じて、前記記憶部に記憶している指示情報に基づく制御信号を前記通信端末に送信する送信部と、を備え、前記通信端末は、前記サーバからの制御信号に基づいて特定の動作を行う。
本願に開示する機器連携システムは、サーバと、コンテンツを再生可能な第1の通信端末と、前記サーバから送信される制御信号を受信可能な第2の通信端末とを備えた機器連携システムであって、前記サーバは、前記第1の通信端末がコンテンツの所定部分を再生したか否かを監視する監視部と、前記第1の通信端末がコンテンツの所定部分を再生したことを前記監視部が検出すると、前記第2の通信端末に特定の動作をさせるための指示内容を示す指示情報を、送信条件に関連付けた状態で記憶する記憶部と、前記関連付けられた送信条件が満たされるのに応じて、前記記憶部に記憶している指示情報に基づく制御信号を前記第2の通信端末に送信する送信部と、を備え、前記第2の通信端末は、前記サーバからの制御信号に基づいて特定の動作を行う。
本願に開示する機器連携システムは、サーバとコンテンツを再生可能な通信端末とを備えた機器連携システムであって、前記サーバは、前記通信端末がコンテンツの所定部分を再生したか否かを監視する監視部と、前記通信端末がコンテンツの所定部分を再生したことを前記監視部が検出すると、前記通信端末に特定の動作をさせるための指示内容を示す制御信号と送信条件とを前記通信端末に送信する送信部と、を備え、前記通信端末は、前記送信条件が満たされるのに応じて、前記サーバからの制御信号に基づいて特定の動作を行う。
本願に開示する機器連携システムは、サーバと、コンテンツを再生可能な第1の通信端末と、前記サーバから送信される制御信号を受信可能な第2の通信端末とを備えた機器連携システムであって、前記サーバは、前記第1の通信端末がコンテンツの所定部分を再生したか否かを監視する監視部と、前記第1の通信端末がコンテンツの所定部分を再生したことを前記監視部が検出すると、前記第2の通信端末に特定の動作をさせるための指示内容を示す制御信号と送信条件とを前記第2の通信端末に送信する送信部と、を備え、前記第2の通信端末は、前記送信条件が満たされるのに応じて、前記サーバからの制御信号に基づいて特定の動作を行う。
本願の開示によれば、ユーザーの予期しない現象を生じさせることができ、ユーザーが感じる楽しみを増加させることができる。
機器連携システムのブロック図 機器連携システムの詳細構成を示すブロック図 機器連携システムの基本動作を示すフローチャート ユーザー登録画面の模式図 サーバで管理しているコンテンツ情報の管理図 機器連携システムの変形例を示すブロック図 携帯電話端末に表示されるメッセージの一例を示す模式図 変形例1における、機器連携システムの動作を示すフローチャート 変形例1における、サーバで管理しているコンテンツ情報の管理図 変形例1における、サーバで管理している送信条件情報の管理図 変形例2における、機器連携システムの動作を示すフローチャート 変形例2における、機器連携システムの動作を示すフローチャート
(実施の形態1)
〔1.機器連携システムの構成〕
本実施の形態にかかる機器連携システム(以下、単に「システム」と称する場合がある)について説明する。
なお、以下の説明では、当該システムで扱うコンテンツとして主に電子書籍を挙げているが、他の種類のコンテンツ(音楽、動画、新聞、ゲーム等)にも適用が可能な場合がある。他の種類のコンテンツへの適用については適宜説明する。また、以下の説明において「再生」とは、電子書籍や新聞などのように映像で構成されたコンテンツをコンテンツ視聴端末の表示部に表示させる動作、音楽などのように音声で構成されたコンテンツをコンテンツ視聴端末で音声出力する動作、および動画やゲームなどのように映像及び音声で構成されたコンテンツをコンテンツ視聴端末で映像出力及び音声出力する動作などを含む。
図1は、本実施の形態にかかる機器連携システムの概要を示すブロック図である。図2は、機器連携システムの詳細構成を示すブロック図である。なお、図1及び図2に示す構成は、機器連携システムの一例である。
図1及び図2に示すように、機器連携システムは、サーバ1、コンテンツ視聴端末10、携帯電話端末20を備える。サーバ1、コンテンツ視聴端末10、携帯電話端末20は、ネットワーク網30を介して、互いに通信可能に接続することができる。コンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20は、同一ユーザーが所有している。なお、図1に示すコンテンツ視聴端末、携帯電話端末の数は一例である。ネットワーク網30は、例えばインターネット網、LAN(Local Area Network)網、WAN(Wide Area Network)網等で実現することができる。なお、コンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20は、1つの端末として構成することもできる。
サーバ1は、図2に示すように、システム管理部2、コンテンツ管理部3、再生進捗監視部4、メッセージ管理部5、メッセージ送信部6、およびコンテンツ記録部7を備えている。なお、サーバ1は、SNS(Social Network Service)サーバで実現することができる。
システム管理部2は、サーバ1にコンテンツ視聴端末10及び携帯電話端末20を用いてアクセスするユーザーを管理する情報を含むシステム管理情報を管理している。
コンテンツ管理部3は、例えばコンテンツ提供者40から提供されるコンテンツと、そのコンテンツに関するコンテンツ情報を管理している。コンテンツは、コンテンツ記録部7に記憶させておいてもよいし、コンテンツ視聴端末10から送られる再生要求を受けてからコンテンツ提供者40から取得してもよい。コンテンツ情報は、コンテンツ記録部7に記録されているコンテンツのタイトル情報や総ページ数(コンテンツが動画や音声の場合は総再生時間等)等の情報である。コンテンツ情報は、コンテンツ記録部7に記録されている。
再生進捗監視部4は、コンテンツ視聴端末10の再生進捗送信部15(後述)からコンテンツの再生進捗情報を取得し、メッセージ管理部5で管理されているメッセージ管理情報に記載された送信タイミングの情報を参照する。再生進捗監視部4は、メッセージ送信部6にメッセージを送信する命令を送ることができる。
メッセージ管理部5は、例えば図5に示すメッセージ管理情報を管理している。
メッセージ送信部6は、再生進捗監視部4から送られるメッセージ送信命令に基づき、携帯電話端末20へメッセージを送信する。
コンテンツ記録部7は、コンテンツ提供者40から取得したコンテンツを記録することができる。コンテンツ記録部7は、ハードディスクドライブや半導体メモリー等の記憶媒体で実現することができる。コンテンツ記録部7は、記憶媒体の記憶領域の一部であって、その記憶媒体にはコンテンツの他、コンテンツ情報、システム管理情報、およびメッセージ管理情報等を記録することができる。コンテンツ記録部7は、コンテンツ管理部3から任意のコンテンツの再生要求を受けると、コンテンツ視聴端末10の表示制御部14(後述)へ、再生要求により指定されたコンテンツを送信する。
コンテンツ視聴端末10は、情報通信端末、携帯電話端末、パーソナルコンピューターなどのように、少なくともネットワーク網30に接続することができ、コンテンツを再生できる端末で実現することができる。コンテンツ視聴端末10は、本実施の形態ではオペレーティングシステムと、そのオペレーティングシステム上で動作可能なコンテンツ再生アプリケーションを搭載し、コンテンツ再生アプリケーション上でコンテンツを再生可能な構成としているが、少なくともコンテンツを再生できれば他のソフトウェア構成で実現してもよい。コンテンツ視聴端末10は、図1に示すように例えば操作部11、表示部12、および制御部13を備えている。コンテンツ視聴端末10は、さらに詳しくは図2に示すように、操作部11、表示部12、制御部13、表示制御部14、および再生進捗送信部15を備えている。コンテンツ視聴端末10は、コンテンツに含まれる音声情報を音声に復調する音声出力制御部や、音声出力制御部で復調された音声を出力可能なスピーカー等を備えてもよい。
操作部11は、例えば操作ボタンやタッチパネルで実現することができる。操作部11は、図2に示すようにユーザー情報入力部11aとコンテンツ選択部11bとを含む。ユーザー情報入力部11aは、コンテンツ視聴端末10及び携帯電話端末20を使用するユーザーの情報を入力可能である。コンテンツ選択部11bは、サーバ1から提供されるコンテンツの一覧から任意のコンテンツを選択する操作を行うことができる。
表示部12は、表示制御部14からの制御により、例えばコンテンツに含まれた映像情報に基づく映像を表示することができる。本実施の形態では、コンテンツ視聴端末10を一例として情報通信端末で実現し、操作部11の一例としてタッチパネルを備え、表示部12の一例として液晶ディスプレイパネルを備えている。タッチパネルは液晶ディスプレイパネルに重畳して配され、ユーザーは液晶ディスプレイパネルに表示された映像を視認しながらタッチパネルを操作することができる。
制御部13は、コンテンツ視聴端末10内の各部を制御する。
表示制御部14は、コンテンツ記録部7から送信されるコンテンツを一時的に記憶し、記憶したコンテンツに含まれる映像情報を表示部12に表示可能な映像信号に復調する。表示制御部14は、表示部12へ映像信号を送る動作に進捗があった場合に、再生進捗送信部15へ再生進捗情報を送信する。「表示部12へ映像信号を送る動作」には、コンテンツの再生が中止または一時停止することにより表示部12への映像信号の送信が停止する動作を含む。また、表示制御部14は、再生進捗送信部15へ再生進捗情報を送信するか否かの判断を、コンテンツ内もしくはコンテンツ情報に記載された動作に基づいて判断してもよいし、全ての再生進捗に対応した再生進捗情報を再生進捗送信部15に送信してもよい。なお、図2は、コンテンツに含まれる映像情報に基づく映像を表示部12に表示可能な構成を図示しているが、コンテンツ視聴端末10が音声情報を含むコンテンツに対応している場合は、コンテンツ視聴端末10は図2に示す構成に加えて音声出力制御部やスピーカー等を備える。
再生進捗送信部15は、表示制御部14から送信される再生進捗情報を受け取り、その再生進捗情報を再生進捗監視部4へ送信する。なお、本実施の形態では、再生進捗送信部15は、表示制御部14から送信される再生進捗情報を受信する構成としたが、表示制御部14に再生進捗情報の送信を要求し、その要求を受けて表示制御部14が送信する再生進捗情報を受信する構成としてもよい。また、再生進捗送信部15は、再生進捗監視部4に再生進捗情報を送信するか否かの判断を、コンテンツ内もしくはコンテンツ情報に記載された動作に基づいて判断してもよいし、表示制御部14から送信される全ての再生進捗情報を再生進捗監視部4に送信してもよい。いずれの場合も、再生進捗監視部4において再生進捗情報に対応するコンテンツの部分を特定する。コンテンツの部分とは、コンテンツが例えば電子書籍である場合、電子書籍の特定のページ等である。
再生進捗送信部15から再生進捗監視部4への再生進捗情報の送信タイミングは、再生中のコンテンツが例えば電子書籍である場合、ユーザーが操作部11を操作して表示部12に表示されている電子書籍のページ等を変更したタイミング、コンテンツ情報に含まれているタイミング情報に記載されたタイミング等がある。「タイミング情報に記載されたタイミング」とは、例えば段落や章節に対応したタイミング、複数ページの再生が完了したタイミング等である。段落や章節に対応したタイミングとは、例えばユーザーが任意の段落や章節をクリックしたタイミング、ユーザーがコンテンツ再生アプリケーションの機能の一つであるズーム機能を用いて任意の段落や章節を拡大表示させたタイミング等である。また、再生中のコンテンツが例えば動画の場合、再生進捗送信部15は、コンテンツ情報に含まれているチャプター(動画のシーンや場面毎に挿入された区切り)に同期したタイミング、コンテンツ情報に含まれている予め設定された再生時間(一つの動画の再生開始からの経過時間)に同期したタイミング、コンテンツ情報に含まれている予め設定されたフレーム番号に同期したタイミング等で、再生進捗情報を再生進捗監視部4へ送信することができる。また、再生中のコンテンツが音楽の場合、再生進捗送信部15は、一つまたは複数の楽曲の再生が終了したタイミング、コンテンツ情報に含まれている予め設定された再生時間(一つの楽曲の再生開始からの経過時間)に同期したタイミング等で、再生進捗情報を再生進捗監視部4へ送信することができる。一つまたは複数の楽曲の再生が終了したタイミングで再生進捗情報を送信する場合は、楽曲の再生中に早送り操作をしなかった場合にのみ再生進捗情報を送信することが好ましい。また、コンテンツがゲームの場合、再生進捗送信部15は、ゲームの進捗(ゲームにおけるユーザーの強さのレベルやユーザーが到達したステージ等)が予め設定された進捗に達したタイミング、ゲームにおいてユーザーが獲得した得点が予め設定された得点に達したタイミング、コンテンツ視聴端末10の現在位置が予め設定されている位置に到達したタイミング等で、再生進捗情報を再生進捗監視部4へ送信することができる。なお、現在位置に基づくタイミングで再生進捗情報を送信する場合は、コンテンツ視聴端末10はGPSアンテナ等の位置検出システムを搭載する必要がある。
なお、再生進捗送信部15における再生進捗送信動作は、例えばコンテンツ視聴端末10で動作しているコンテンツ再生アプリケーションの動作設定機能を用いて、送信を許可または禁止することができる。また、再生進捗情報の送信可否設定は、ユーザー毎に設定可能としてもよい。この場合、再生進捗送信部15は、ユーザー毎の送信可否設定と表示制御部14から送信される再生進捗情報とを参照し、送信が禁止された再生進捗情報については再生進捗監視部4への送信を禁止する。コンテンツ視聴端末10は、再生進捗情報の送信可否設定が「禁止」に設定された場合、表示部12に「携帯電話端末との連携は行いません」等の警告メッセージを表示させる機能を備えることが好ましい。
なお、コンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20とを1つの端末として構成する場合、コンテンツ視聴端末10は、後述の携帯電話端末20の各機能部を備える必要がある。
携帯電話端末20は、少なくともデータ通信が可能である。携帯電話端末20は、通信可能圏内に位置しているとき、サーバ1と常時データ通信が可能な状態となっていることが好ましい。携帯電話端末20は、図2に示すように例えば操作部21、表示部22、制御部23、およびメッセージ受信部24を備えている。操作部21は、例えば操作ボタンやタッチパネルで実現することができる。表示部22は、例えばサーバ1から送信されるメッセージを表示することができる。制御部23は、携帯電話端末20の各部を制御する。メッセージ受信部24は、サーバ1から送信されるメッセージを受信し、表示部22に表示するよう制御する。携帯電話端末20は、図2に示す構成以外に、着信音等を音声出力可能なスピーカーや、携帯電話端末20を振動させる振動モータ等を備えてもよい。携帯電話端末20は、サーバ1から送信されるメッセージを受信し、表示部22に表示するよう制御するとしたが、携帯電話端末20は、サーバ1によって制御される電話回線を通じて音声によるメッセージを再生することとしてもよい。
なお、コンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20とを1つの端末として構成する場合、携帯電話端末20は、前述のコンテンツ視聴端末10の各機能部を備える必要がある。
本実施の形態の機器連携システムは、ユーザーが感じる楽しみを増加させるために、代替現実感を利用したコンテンツを流通することができるシステムである。代替現実感(Alternate Reality)とは、電話等のようにユーザーが日常的に利用する情報伝達手段を用いて、感覚的に電子書籍や電子ゲームなどの仮想世界の一部を現実に置き換えることで、ユーザーにおいて仮想世界と現実世界との境界を曖昧にする(錯覚させる)ことである。以下、当該システムの動作を説明する。
図3は、当該システムにおけるサーバ1の動作フローである。まず、ユーザーが当該システムを利用する場合は、サーバ1に対してユーザー登録を行う必要がある。ユーザー登録は、コンテンツ視聴端末10または携帯電話端末20を操作して行うことができる。図4は、ユーザー登録画面の一例を示す。ユーザーが例えばコンテンツ視聴端末10のユーザー情報入力部11aを操作してサーバ1に対してユーザー登録の要求を行うと、サーバ1のシステム管理部2は、図4に示すユーザー登録画面をコンテンツ視聴端末10の表示部12に表示させる。次に、ユーザーは、ユーザー情報入力部11aを操作してユーザーの情報を入力する。ユーザー登録の際に入力する項目は、例えば図4に示すように「ユーザーID」と「メールアドレス」である。ユーザーIDは、ユーザーが任意に設定することができるか、サーバ1からユーザーへ与えられる。メールアドレスは、サーバ1が携帯電話端末20に対してメッセージを送信する際の宛先である。ユーザーがコンテンツ視聴端末10のユーザー情報入力部11aを操作して、入力エリア41aにユーザーIDを入力し、入力エリア41bにメールアドレスを入力し、完了ボタン41cをクリックすることによって、入力されたユーザー情報がサーバ1へ送信される。サーバ1のシステム管理部2は、コンテンツ視聴端末10から送られるユーザー情報を、システム管理情報の一部として記憶し管理する(S1)。なお、携帯電話端末20がサーバ1によって制御される電話回線を通じて音声によるメッセージを再生する場合は、ユーザー情報として携帯電話端末20の「電話番号」を入力する必要がある。
なお、入力エリア41a及び41bへの文字の入力は、コンテンツ視聴端末10がキーボードやテンキーなどのハードウェアを備えている場合はそれを利用して入力できるが、このようなハードウェアを備えていない場合はソフトウェアキーボードを利用して入力することができる。ソフトウェアキーボードとは、表示部にキーボードを模した画像を表示し、表示されたキーボード画像における任意のキーをクリックすることで、任意の文字が入力できるソフトウェアである。
次に、サーバ1は、コンテンツ視聴端末10のコンテンツ選択部11bからコンテンツ再生命令が送られてくるのを待機する。コンテンツ視聴端末10においてコンテンツ再生命令を入力する方法は、例えばコンテンツ視聴端末10の表示部12に表示させるコンテンツ一覧においてユーザーが任意のコンテンツを選択し、表示部12に表示される再生開始ボタン(不図示)をクリックする方法である。これにより、コンテンツ選択部11bは、コンテンツ再生命令をサーバ1へ送信する。なお、コンテンツ一覧は、コンテンツ視聴端末10でユーザーがコンテンツ一覧を要求する命令を入力した場合に、サーバ1からコンテンツ視聴端末10へ送信される(S2)。
次に、コンテンツ管理部3は、コンテンツ選択部11bからコンテンツ再生命令が送られたことを検出すると、ユーザーによって指定されたコンテンツの再生を開始する。具体的には、サーバ1のコンテンツ管理部3は、コンテンツ選択部11bからコンテンツ再生命令が送られたことを検出すると、コンテンツ提供者40にコンテンツを要求するか、コンテンツ記録部7に再生命令を送る。コンテンツ提供者40にコンテンツを要求し、コンテンツ提供者40から提供されたコンテンツは、コンテンツ記録部7に記録される。次に、コンテンツ記録部7は、コンテンツ管理部3から再生命令を受けると、再生命令において指定されているコンテンツをコンテンツ視聴端末10の表示制御部14へ送信する。表示制御部14は、コンテンツ記録部7から送られるコンテンツに含まれる映像情報を表示部12で表示可能な映像信号に復調し、映像信号を表示部12へ送る。表示部12は、表示制御部14から送られる映像信号に基づき映像を表示する。本実施の形態では、コンテンツの一例として電子書籍を挙げ、その電子書籍のページごとの映像を表示部12に表示する。なお、コンテンツに音声情報が含まれる場合は、音声出力制御部(不図示)で音声情報から音声信号を生成し、スピーカー(不図示)から音声信号に基づく音声が出力される(S3)。
次に、再生進捗送信部15は、コンテンツ視聴端末10でコンテンツの再生が開始されると、コンテンツの再生進捗を監視する。具体的には、再生進捗送信部15は、例えば表示制御部14から送信される現時点での再生ページの情報を検出し、検出した再生ページの情報をサーバ1の再生進捗監視部4へ送信する(S4)。
なお、本実施の形態では、再生進捗送信部15は、コンテンツの再生進捗として、再生されているページの情報をサーバ1へ送信する構成としたが、電子書籍に記載された文章の段落や行を検出してサーバ1へ送信する構成であってもよい。電子書籍における段落や行の検出方法は、例えばユーザーにより電子書籍における任意の段落や行がクリックされたことを検出する方法、ユーザーがコンテンツ再生アプリケーションの機能の一つであるズーム機能を用いて電子書籍における任意の段落や行が拡大表示されたことを検出する方法等がある。
また、本実施の形態では、表示制御部14がコンテンツ記録部7から送信されるコンテンツを一時的に記憶する構成としたが、コンテンツ視聴端末10にコンテンツを一時的に記憶する構成は必須ではない。コンテンツ視聴端末10がコンテンツを一時的に記憶する構成を備えていない場合、コンテンツ記録部7は、コンテンツ視聴端末10からサーバ1へ送られるコンテンツの部分的な再生要求に連動して、コンテンツをコンテンツ視聴端末10へ送信することになる。例えば、コンテンツ視聴端末10で電子書籍を再生する場合、コンテンツ視聴端末10は、電子書籍の例えばページ毎にサーバ1へ再生要求を送り、ページ毎にサーバ1から送信されるコンテンツを受信して再生する。このような構成の場合、コンテンツ視聴監視部4は、コンテンツ記録部7からコンテンツ視聴端末10へのコンテンツの送信動作を、コンテンツの再生進捗として把握する構成としてもよい。
次に、再生進捗監視部4は、再生進捗送信部15から送られる再生ページの情報と、メッセージ管理部5で保持されているメッセージ管理情報とを参照する(S5)。
図5は、メッセージ管理情報の一例である。メッセージ管理情報は、予め当該システムで取り扱うコンテンツ毎に例えばコンテンツ提供者40が作成し、サーバ1内の記憶媒体に保存されている。メッセージ管理情報は、例えばメッセージの送信タイミングの情報と、メッセージ内容とを含む。なお、図5では、メッセージ内容の具体例の記載は省略したが、実際には例えば文字情報である。メッセージ内容は、コンテンツの内容に関連した内容となっている。メッセージ内容は、例えばコンテンツが小説の電子書籍の場合、登場人物のセリフや効果音等を文字で記載したメッセージとすることができる。また、メッセージ内容は、コンテンツ再生時に、例えば携帯電話端末20で受信及び表示することでユーザーに開示されるが、携帯電話端末20で受信及び表示する以外の方法ではユーザーに開示しないように構成されていることが、ユーザーにおいて楽しみが増加するため好ましい。
なお、メッセージ内容は、文字に限らず、映像(動画、静止画)、音声等としてもよく、その形態は問わない。例えば、コンテンツ視聴端末10で小説の電子書籍を再生している場合、サーバ1は、携帯電話端末20の表示部22に小説の内容に関連した映像を表示させたり、携帯電話端末20に備わるスピーカーから小説の内容に関連した効果音等を音声出力させたりする構成としてもよい。また、再生しているコンテンツが動画の場合、サーバ1は、携帯電話端末20の表示部22に著作者による解説やメッセージ等を文字で表示させたり、携帯電話端末20の表示部22に動画の任意のシーンの映像等を表示させたり、携帯電話端末20のスピーカーに動画の登場人物のセリフや効果音等を音声出力させたりする構成としてもよい。また、再生しているコンテンツが音楽の場合、サーバ1は、携帯電話端末20の表示部22に楽曲に対応する歌詞や著作者による解説等を文字で表示させたり、携帯電話端末20の表示部22に楽曲に対応する楽譜や著作者による解説等を映像で表示させたり、楽曲を構成する楽器ごとの音や著作者による解説等を音声出力させたりする構成としてもよい。
また、携帯電話端末20がメッセージに添付されたファイルを自動的に実行する機能を備えている場合は、サーバ1がメッセージに映像(動画、静止画)ファイルや音声ファイル等を添付することで、携帯電話端末20においてそのメッセージを受信した後に自動的に表示部22に映像を表示させたりスピーカーから音声を出力させたりすることができる。また、携帯電話端末20がメッセージに添付されたファイルを自動的に実行する機能を備えていない場合は、携帯電話端末20がメッセージを受信した後、ユーザーの操作によりメッセージに添付された映像ファイルや音声ファイルを実行する構成とすることが好ましい。また、携帯電話端末20がメッセージに添付されたファイルを自動的に実行する機能を備えていない場合は、サーバ1がメッセージに、映像ファイルや音声ファイルが保存されているURLを記載して携帯電話端末20へ送信し、ユーザーが携帯電話端末20を操作してメッセージに記載されたURLにアクセスすることで映像ファイルまたは音声ファイルを携帯電話端末20へダウンロード及び実行する構成とすることが好ましい。また、サーバ1が携帯電話端末20へ通話のための発信を行い、携帯電話端末20がサーバ1からの通話発信を受信することで、サーバ1が音声信号を携帯電話端末20へ送信し、携帯電話端末20に備わるスピーカーからその音声信号に基づく音声を出力する構成とすることが好ましい。また、携帯電話端末20で受信可能なメッセージが例えばHTML(Hyper TextMarkup Language)形式の場合、サーバ1は、映像ファイルに基づく映像や音声ファイルに基づく音声をメッセージに埋め込んで携帯電話端末20へ送信することにより、携帯電話端末20において映像を表示または音声を出力することができる。また、携帯電話端末20が通信待機状態等において表示部22に常時静止画(所謂「待ち受け画像」)を表示することができる機能を備えている場合は、サーバ1は、メッセージに映像ファイル(静止画)を添付して携帯電話端末20へ送信する際に、携帯電話端末20における待ち受け画像を、添付する映像ファイルに基づく静止画に変更するよう制御する構成とすることが好ましい。また、携帯電話端末20が着信音を変更可能な場合は、サーバ1は、メッセージに音声ファイルを添付して携帯電話端末20へ送信する際に、携帯電話端末20において設定されている着信音を、添付する音声ファイルに基づく音声に変更するよう制御する構成とすることが好ましい。
再生進捗監視部4は、再生進捗送信部15から送られる再生ページの情報を参照して、再生しているコンテンツのページが、図5に示すメッセージ管理情報に記載された「送信タイミング」で指定されているページになったことを検出すると(S5のYES判断)、メッセージ管理情報に記載されたメッセージを携帯電話端末20へ送るよう、メッセージ送信部6にメッセージ送信命令を送る。メッセージ送信部6は、メッセージ送信命令を受け取ると、メッセージ管理情報に記載された「メッセージ内容」に記載されているメッセージを、例えばメール形式で携帯電話端末20へ送信する。送信する宛先は、コンテンツを再生しているユーザーのユーザー情報に含まれているメールアドレスである(S8)。
次に、サーバ1は、コンテンツ視聴端末10から再生終了命令が入力されると(S6)、コンテンツ視聴端末10におけるコンテンツの再生を終了させる。コンテンツの再生終了命令は、コンテンツを再生しているときにユーザーが任意のタイミングでコンテンツの再生動作を終了させた時、時間的に遷移するコンテンツの再生動作が終端に到達した時等に、コンテンツ視聴端末10からサーバ1へ送信される(S7)。
サーバ1が上記のように動作することで、ユーザーがコンテンツ視聴端末10を利用してコンテンツを再生しているとき、コンテンツ情報に記載された送信タイミングで携帯電話端末20にメッセージが送信される。例えば、ユーザーがコンテンツ視聴端末10で小説を閲覧し、小説内の登場人物がセリフを述べるページを表示部12に表示させたとき、サーバ1は、携帯電話端末20にそのセリフを表す文字が記載されたメッセージを送信する。携帯電話端末20は、メッセージを受信すると、予め設定されている着信音をスピーカーから出力したり、自身に内蔵する振動モータを作動させたりして、メッセージを受信したことをユーザーに報知する。ユーザーは、携帯電話端末20がメッセージを受信したことを認識し、操作部21で所定の操作を行うことで、表示部22に表示されたメッセージの内容を閲覧することができる。
本実施の形態の機器連携システムは、前述したように仮想世界の一部を現実に置き換える代替現実感を利用している。例えば、本実施の形態において電子書籍は仮想世界に該当し、携帯電話端末20がメッセージを受信するという状況は現実的なものに該当する。したがって、当該システムを利用しているユーザーは、コンテンツ視聴端末で電子書籍等のコンテンツを視聴するという仮想的感覚と、携帯電話端末20でコンテンツの内容に関連したメッセージを受信するという現実的感覚とを体感することができる。
〔2.実施の形態の効果、他〕
本実施の形態の機器連携システムは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10を利用してコンテンツを再生しているとき、そのコンテンツに関連した内容を含むメッセージが携帯電話端末20に送信される。このような構成とすることにより、ユーザーは、コンテンツとともにメッセージを閲覧することで、代替現実感を体験することができ、コンテンツ再生時の楽しみを増加させることができる。すなわち、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツを再生しているときに、携帯電話端末20がユーザーの予期しない動作をすることで、コンテンツ再生時の楽しみを増加させることができる。
なお、「予期しない動作」とは、ユーザーの想定を超える機器の動作を指す。例えば、特開2006−196956号公報は、予めユーザーによって機器が任意の動作(例えば、台所の電気をオン)を行うようにシナリオを設定し、そのシナリオを起動させるためのイベントとして「玄関センサがオン」を設定することで、玄関センサがオンになることで台所の電気がオンになるように設定可能な構成を開示している。同公報に開示されている動作は、イベントの内容とそのイベントを動作させるシナリオの内容をユーザーが設定するため、本実施の形態でいう「予期しない動作」には該当しない。
一方、本実施の形態における「予期しない動作」とは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツを視聴し、感覚的にコンテンツのストーリーに入り込んでいるときに、ユーザーを感覚的に現実世界に引き戻すために実行する動作(ユーザーの想定を超える動作)である。例えば、ユーザーが本実施の形態のコンテンツ視聴端末10でコンテンツ(例えば電子書籍)を視聴している場合には、ユーザーは、コンテンツ視聴端末10内でのみ電子書籍に記載されたストーリーが展開していることを理解して、電子書籍を読んでいる。この状態で、コンテンツ視聴端末10とは独立した携帯電話端末20がサーバ1からのメッセージを受信すると、ユーザーは、携帯電話端末20から発せられる着信音等により、携帯電話端末20がメッセージを受信したことを知る。ユーザーは、メッセージの受信を知った時点で、コンテンツ視聴端末10で視聴しているコンテンツのストーリーの世界から抜け出し、現実の感覚に引き戻される。この状態で、コンテンツのストーリーの世界に関連するメッセージを携帯電話端末20で受け取ることで、ユーザーは、現実の通信手段である携帯電話端末20を通して仮想空間と現実空間との境界が曖昧になる感覚(錯覚)を受けることとなり、臨場感を増すことができる。
また、携帯電話端末20を用いた簡単な構成で、ユーザーに代替現実感を体験させることができる。なお、本実施の形態では、サーバ1がメッセージを携帯電話端末20に送信する構成としたが、少なくともコンテンツ視聴端末10とは独立した通信端末にメッセージを送信する構成であればよい。
また、サーバ1を、一般的なコミュニケーションツールとして利用されているSNSサーバを介して携帯電話端末で実現することにより、より代替現実感による体感を強くすることが可能である。すなわち、代替現実感は、電話等の日常的な情報伝達手段を用いて、さも仮想世界が現実の中に存在するようにユーザーに感じさせることであるため、機器連携システムとユーザーとの接点としてSNSサーバや携帯電話端末等のようにユーザーが日常利用している情報伝達手段を用いることで、より代替現実感に近い感覚をユーザーに与えることができる。
なお、本実施の形態では、コンテンツの一例として電子書籍を挙げたが、他のコンテンツであってもよい。コンテンツの種類としては、動画、音声、新聞、ゲームなどがある。例えば、コンテンツが動画及び音声である場合は、その動画の所定のタイミング(再生時間、フレーム、小節等)で携帯電話端末20にメッセージを送信することができる。
また、本実施の形態では、サーバ1は、所定のタイミングで、携帯電話端末20で受信及び表示可能な文字等を含むメッセージを送信する構成としたが、携帯電話端末20がスピーカーを備える場合はスピーカーから着信音を発するよう制御したり、携帯電話端末20が振動モータを内蔵する場合は振動モータを作動させて携帯電話端末20自体を振動させる構成であってもよい。すなわち、本システムは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツ(仮想世界)を再生しているときに、所定のタイミングで携帯電話端末20を動作させてユーザーを現実に引き戻すように動作する。
また、本実施の形態では、メッセージの送信タイミングは、サーバ1で設定されているコンテンツ情報に記載されたタイミングとしたが、コンテンツ情報に記載されたタイミングの前や後のタイミングとしてもよい。
また、メッセージの送信タイミングは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツの所定箇所(コンテンツ情報に記載されている送信タイミング)を再生後、コンテンツの再生を終了させた時であってもよい。なお、「コンテンツの再生を終了させた時」とは、例えば、コンテンツの再生動作をユーザーが強制的に終了させた時とすることができる。また、「コンテンツの再生を終了させた時」とは、例えば、コンテンツ再生アプリケーションが搭載されているコンテンツ視聴端末において、コンテンツ再生アプリケーションを起動してコンテンツを再生しているときに、コンテンツ再生アプリケーションを終了させた時とすることができる。また、「コンテンツの再生を終了させた時」とは、例えば、コンテンツ再生中にコンテンツ視聴端末の電源をオフにした時とすることができる。また、「コンテンツの再生を終了させた時」とは、例えば、マルチタスク(複数のアプリケーション等を同時に起動して動作させることができる機能)に対応したコンテンツ視聴端末において、コンテンツ再生アプリケーションを起動している状態から他のアプリケーションへ動作を切り換えた時とすることができる。また、「コンテンツの再生を終了させた時」とは、例えば、コンテンツ視聴端末またはコンテンツ再生アプリケーションがサスペンド機能(一時停止機能)を搭載している場合に、ユーザーによる操作によりコンテンツ視聴端末またはコンテンツ再生アプリケーションがサスペンド状態へ移行した時とすることができる。また、「コンテンツの再生を終了させた時」とは、例えば、動画や音楽などのように時間的に進行するコンテンツを再生しているときに、そのコンテンツの再生動作が時間的に終端に到達した時とすることができる。また、「コンテンツの再生を終了させた時」とは、例えば、コンテンツ視聴端末とサーバとのネットワーク接続が切断した時とすることができる。なお、サーバ1は、メッセージの送信タイミングとして上記の様々なタイミングのうちいずれかのタイミングでメッセージを送信してもよいし、全てのタイミングでメッセージを送信してもよい。
また、メッセージの送信タイミングは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツの所定箇所(コンテンツ情報に記載されている送信タイミング)を再生後、一定時間経過後であってもよい。
また、メッセージの送信タイミングは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツの所定箇所(コンテンツ情報に記載されている送信タイミング)を再生後、予め設定された時刻であってもよい。
また、メッセージの送信タイミングは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツの所定箇所(コンテンツ情報に記載されている送信タイミング)を再生後、ユーザーのスケジュールに連動させたタイミングでもよい。例えば、サーバ1がSNSサーバで構成されている場合、ユーザーのスケジュールを登録できる。この構成において、サーバは、登録されたユーザーのスケジュールを参照し、予定が登録されていない時間帯にメッセージを送信する構成とすることができる。なお、ユーザーがスケジュールを管理できれば、サーバ1はSNSサーバである必要はない。例えば、サーバ1はグループウェアサーバで構成されてもよい。
なお、メッセージの送信タイミングは、SNSサーバにユーザーがログイン中であるか、ログアウトした時点から所定時間内であることが好ましい。この場合、ユーザーは、携帯電話端末20を所持している可能性が高いため、メッセージを即時に受け取ることができ、ユーザーが予期しない現象を生じさせやすいからである。また、携帯電話端末20に設けられたセンサからの出力情報に基づいて、ユーザーが携帯電話端末20を所持していることをサーバ1が認識可能である場合には、ユーザーが携帯電話端末20を所持しているときにメッセージを確実に送信することができる。
また、一度、携帯電話端末20に送信したメッセージは、予め設定された期間、携帯電話端末20に二度目の送信を実行しないようにすることが好ましい。すなわち、メッセージを携帯電話端末20に送信し、ユーザーが携帯電話端末20で受信したメッセージの内容を確認した時点で、ユーザーは、メッセージの内容を知ることになる。その後、前回再生したコンテンツと同じコンテンツを再生したときに、ユーザーが、携帯電話端末20にメッセージが送信されるタイミングを覚えている場合、携帯電話端末20がメッセージを受信するタイミングを予期できてしまい、臨場感が低下してしまう。そこで、サーバ1は、携帯電話端末20へメッセージを送信したタイミング(日時等)を記憶しておき、一度メッセージを送信した後は予め設定された期間(例えば1ヶ月)、ユーザーが同じコンテンツを視聴したとしてもメッセージを送信しないようにすることが好ましい。なお、サーバ1は、メッセージの送信を予め設定された期間で制限することに限らず、コンテンツの再生回数で制限してもよい。また、サーバ1は、メッセージを一度送信すると、二度目の送信は実行しないようにしてもよい。
また、コンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20のそれぞれに、GPSアンテナ(GPS:Global Positioning System)を搭載することができる。この場合、例えば、サーバ1は、コンテンツ視聴端末10および携帯電話端末20のそれぞれからGPSデータに基づく現在位置を取得することのできる現在位置取得部を備える必要がある。サーバ1は、コンテンツ視聴端末10の現在位置と携帯電話端末20の現在位置とを把握して、両者の物理的距離が所定値未満のときに、携帯電話端末20へメッセージを送信可能とする構成とすることが好ましい。すなわち、コンテンツ視聴端末10でコンテンツを再生するユーザーの近く(例えば目視できる位置)に携帯電話端末20が配置されていることで、本システムによる効果が得られるので、上記のようにコンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20の物理的距離が所定値未満のときにサーバ1が携帯電話端末20にメッセージを送信可能とすることが好ましい。
なお、コンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20とを1つの端末で構成している場合、端末の現在位置が所定範囲内にあるときに、メッセージを送信可能とする構成とすることが好ましい。例えば、ユーザーの自宅位置を認識可能である場合、サーバ1は、端末が自宅位置から所定範囲内にある場合にメッセージを送信することができる。
また、サーバ1は、メッセージの送信履歴を記録する構成とすることができる。サーバ1は、一度メッセージを送信すると、再度同じ条件を満たしたとしてもメッセージを送信しないように動作する構成とすることができる。例えば、サーバ1は、制御信号であるメッセージの送信履歴を携帯電話端末20ごとに管理する送信履歴管理部を備えることができる。この場合、サーバ1は、送信履歴管理部の送信履歴に基づいて、同一の携帯電話端末20に対して同一のメッセージを送信しないように制御することができる。
また、メッセージの送信タイミングは、ユーザーがコンテンツ視聴端末10でコンテンツの所定箇所を再生後、ユーザーが現在いる場所の気象状況に応じたタイミングでもよい。例えば、サーバ1は、上述した現在位置取得部により、コンテンツ視聴端末10または携帯電話端末20からGPSデータに基づく現在位置を取得することができる。なお、ユーザーが現在いる場所は、携帯電話端末20の現在位置により取得することが好ましい。
この場合、サーバ1は、取得した現在位置における気象状況を取得する気象状況取得部を備えることが好ましい。例えば、気象状況取得部は、現在位置を入力すると、その現在位置における最新の気象状況データを出力する気象サーバ(不図示)と通信可能に構成することができる。これにより、サーバ1は、気象サーバから取得した気象状況データに基づいて、ユーザーの現在位置における気象状況が所定の気象条件を満たしていると判断できる場合に、メッセージを送信することができる。なお、サーバ1は、気象状況データとして、温度、湿度、気圧、降水量、風向、風速、積雪、気象注意報(強風注意報、大雨注意報、大雪注意報、濃霧注意報、雷注意報等)などを取得することができる。
例えば、蒸し暑い雨の日のシーンを含むホラー映画のコンテンツをユーザーが視聴した後において、サーバ1は、ユーザーの位置情報の気象状況が気象条件「気温25度以上、湿度70%以上、かつ、1時間降水量30ミリ以上」を満足する場合に、恐怖感を与えることのできるメッセージを携帯電話端末20に送信する。このメッセージを視聴したユーザーは、視聴したホラー映画とよく似た環境にいるために、代替現実感が生じやすくなり、よりリアルな恐怖感を感じることができる。すなわち、ユーザーは、例えばホラー映画の仮想世界のストーリーが、あたかも現実世界にリンクしているかのような錯覚を覚えることができる。
また、コンテンツ視聴端末10で再生可能なコンテンツに、ユーザーによって選択操作が必要となる選択肢が含まれている場合、携帯電話端末20が受信したメッセージから選択肢を選ぶようにしてもよい。この場合、携帯電話端末20で、一つのコンテンツに含まれる選択肢(例えば、マルチシナリオにおけるいずれかのシナリオに対応する選択肢)を選択後、選択された選択肢に対応するコンテンツ(シナリオ)を、サーバ1がコンテンツ視聴端末10に配信する。なお、選択肢が含まれているコンテンツとは、マルチシナリオに対応したコンテンツのことである。「マルチシナリオに対応したコンテンツ」とは、書籍やゲーム等のコンテンツにおいて、ストーリーの中でユーザーに複数の選択肢を与え、複数の選択肢のうちユーザーが選択した内容によって異なるシナリオとなるように構成されたコンテンツのことである。すなわち、マルチシナリオに対応したコンテンツは、選択肢の選択内容に応じた複数のシナリオを含んでいる。
なお、選択肢の選択方法としては、サーバ1から携帯電話端末20に送信されるメッセージに所定のサイトにアクセスするためのURL(リンク)を記載し、ユーザーをそのサイトにアクセスさせ、そのサイト内で選択肢を選択させる方法がある。また、選択肢の選択方法としては、ユーザーが携帯電話端末20を操作して、サーバ1から送信されるメッセージに対して任意の選択肢を記載したメッセージを返信する方法がある。
上記のように、携帯電話端末20が受信したメッセージにおいて選択肢を選択可能にする場合は、機器連携システムの構成を例えば図6に示す構成にすれば実現が可能である。図6は、機器連携システムの変形例である。図6において、図2に示す構成と異なるのは、サーバ1にコンテンツ制御部8を追加し、携帯電話端末20に操作結果送信部25を追加した点である。操作結果送信部25は、メッセージ受信部24がサーバ1から送信されるメッセージを受信し、表示部22がメッセージに含まれる選択肢を表示しているときに、ユーザーによる選択肢の選択操作を受け付けることができる。操作結果送信部25は、ユーザーによる選択肢の選択内容をコンテンツ制御部8へ送信する。コンテンツ制御部8は、操作結果送信部25から送信される選択内容を受信すると、再生中のコンテンツのシナリオを選択内容に応じたシナリオとなるようにコンテンツ記録部7を制御する。
例えば、主人公が冒険をするストーリーになっている電子書籍をコンテンツ視聴端末10で再生しているとき、主人公の前に敵が現れたシーン(ページ)を表示制御部14が表示部12に表示させると、再生進捗送信部15はそのシーン(ページ)の情報を再生進捗監視部4へ送る。再生進捗監視部4は、そのシーン(ページ)に対応したメッセージをメッセージ管理部5から取得する。再生進捗監視部4は、メッセージ送信部6にメッセージの送信命令を送る。メッセージ送信部6は、再生進捗監視部4からの送信命令に基づき、携帯電話端末20へメッセージを送信する。メッセージ受信部24は、メッセージ送信部6から送信されるメッセージを受信し、表示部22に表示させる。このとき、表示部22に表示されるメッセージは、例えば図7に示すように選択肢を含む内容となっている。図7は、携帯電話端末20の表示部22に表示されたメッセージの一例であり、例えばHTML形式で記載されたメッセージである。なお、メッセージは、テキスト形式で記載することも可能である。その場合は、サーバ1は、図7に示す内容を記載したサイトのURLをメッセージに記載して携帯電話端末20へ送信し、携帯電話端末20からそのサイトへアクセスさせる構成とすることで、携帯電話端末20の表示部22に図7に示す画面を表示することができる。
ユーザーは、操作部21を操作して、図7に示すメッセージに記載されたラジオボタン51a〜51cのうち任意のラジオボタンを選択状態(図示の黒丸が選択されたラジオボタン)にし、操作部21に含まれる送信アイコン52に対応した操作ボタンを押下する。これにより、操作結果送信部25は、図7に示すメッセージにおいて選択された内容の情報をサーバ1へ送信する。サーバ1のコンテンツ制御部8は、操作結果送信部25から送信される選択内容の情報に応じて、コンテンツに含まれる複数のシナリオの中から一つを選択する。すなわち、コンテンツは、例えば図7に示すメッセージにおけるラジオボタン51a〜51cのそれぞれに対応したシナリオを持っており、サーバ1はラジオボタン51a〜51cの選択内容に応じたシナリオをコンテンツ視聴端末10へ送信する。
また、コンテンツ視聴端末10で再生可能なコンテンツに、ユーザーによって応答を入力する操作が必要となる内容が含まれている場合、サーバ1は、携帯電話端末20でメッセージを受信してからユーザーが携帯電話端末20で応答操作をするまでに要した時間や、ユーザーが携帯電話端末20で応答操作をした日時によって、マルチシナリオコンテンツのシナリオを変更する構成としてもよい。また、サーバ1は、携帯電話端末20に歩数計が搭載されている場合はその歩数計で計測されたユーザーの歩数情報や、携帯電話端末20にGPSアンテナが搭載されている場合はそのGPSアンテナで受信した現在位置情報に基づき計測されたユーザーの移動量情報など、ユーザーの動的情報に基づいてシナリオを変更する構成としてもよい。また、サーバ1は、携帯電話端末20で計測またはユーザーにより携帯電話端末20を操作して入力された体重、血圧、血糖値など、ユーザーの健康状態に関する情報に基づいてシナリオを変更する構成としてもよい。
〔3.変形例1〕
図3に示したサーバ1の動作フローにおいて、再生進捗監視部4は、再生しているコンテンツのページが、図5に示すメッセージ管理情報に記載された「送信タイミング」で指定されているページになったことを検出した場合に(S5のYES判断)、メッセージ送信部6にメッセージ送信命令を送る構成とした。しかしながら、再生進捗監視部4は、S5のYES判断の後、検出した送信タイミングに対応する送信条件が成立していると判断する場合に、メッセージ送信部6にメッセージ送信命令を送る構成とすることもできる。以下、再生進捗監視部4における処理の変形例について説明する。
本変形例において、サーバ1は、コンテンツ情報に記載されたタイミングをトリガとし、このトリガを検出した後において、検出したトリガに対応する送信条件が満たされる場合にメッセージを送信する。例えば、上記の送信条件が満たされるか否かの判断は、携帯電話端末20の状態を示す状態情報に基づいて行うことができる。
図8は、本変形例の当該システムにおけるサーバ1の動作フローである。ステップS1〜S4およびS6〜S8の処理内容は、図3で説明したものと同様であるので、重複説明を省略する。再生進捗監視部4は、再生進捗送信部15から送られる再生ページの情報を参照して、再生しているコンテンツのページが、図9に示すメッセージ管理情報に記載された「送信トリガ」で指定されているページになったか否かを判断する(図8におけるS5)。
図9は、変形例におけるメッセージ管理情報の一例である。メッセージ管理情報は、例えばメッセージの送信トリガの情報と、メッセージ内容と、送信条件コードとを含む。送信条件コードは、送信条件に対応付けられた識別コードである。送信条件は、メッセージの送信可否を判断するための具体的な条件である。送信条件コードと送信条件とは、互いに対応付けられて、例えば図10に示すように送信条件情報として管理される。なお、送信条件情報は、メッセージ管理情報と同様に、予め当該システムで取り扱うコンテンツ毎に例えばコンテンツ提供者40が作成し、サーバ1内の記憶媒体に保存されている。
再生進捗監視部4は、再生進捗送信部15から送られる再生ページの情報を参照して、再生しているコンテンツのページが、図9に示すメッセージ管理情報に記載された「送信トリガ」で指定されているページになったことを検出すると(図8におけるS5のYES判断)、検出したページに対応するメッセージ内容をメッセージ管理情報から読み込む(S9)。再生進捗監視部4は、検出したページに対応する送信条件コードに基づく送信条件を送信条件情報から読み込む(S10)。再生進捗監視部4は、読み込んだメッセージ内容を、送信条件と関連付けた状態でサーバ1のメモリー(不図示)等に一時的に記憶する。
再生進捗監視部4は、一時的に記憶した送信条件が満たされているか否かを判断する(S12)。ステップS12において送信条件が満たされているか否かの判断は、携帯電話端末20の状態を示す状態情報が送信条件に合致しているか否かに基づいて行われる。状態情報は、例えば、携帯電話端末20が存在する位置の気象状況や、携帯電話端末20で再生したコンテンツの再生状況などを示す情報である。
例えば、図9に示すように送信トリガが「130ページ」91の場合、対応する送信条件コードは「TM07」92である。このため、再生進捗監視部4は、図10に示すように「TM07」101に対応づけられた送信条件として、「気温25度以上、湿度70%以上、かつ、1時間降水量30ミリ以上」102を送信条件として記憶する。再生進捗監視部4は、上述した現在位置取得部により、携帯電話端末20から取得した現在位置に基づいて、気象サーバ(不図示)から気象状況データを取得する。続けて、再生進捗監視部4は、取得した気象状況データが送信条件である「気温25度以上、湿度70%以上、かつ、1時間降水量30ミリ以上」102に合致するか否かを判断する。
気象状況データが送信条件「TM07」92に合致する場合、再生進捗監視部4は、メッセージ管理情報に記載されたメッセージを携帯電話端末20へ送るよう、メッセージ送信部6にメッセージ送信命令を送る(S8)。再生進捗監視部4は、メッセージ送信部6にメッセージ送信命令を送った後、メモリー等に一時的に記憶したメッセージ内容および送信条件を削除する。
なお、図9においては、1つの送信トリガに対応する送信条件コードは、1つしか記載されていないが、1つの送信トリガに対して複数の送信条件コードを対応付けてもよい。この場合、再生進捗監視部4は、すべての送信条件コードに対応する送信条件に合致するか否かを判断する。
また、送信トリガが複数ある場合、再生進捗監視部4は、最新の送信トリガに応じた処理を行い、その他の送信トリガに応じた処理を破棄することが好ましい。また、複数のシリーズからなるコンテンツを連続してユーザーが視聴を行った場合、最新のシリーズにおける送信トリガに応じた処理を行い、その他のシリーズの送信トリガに応じた処理を破棄することが好ましい。これにより、ユーザーのコンテンツ視聴の進捗状況に応じたメッセージのみを送信することができる。
さらに、本変形例のその他の適用分野として、以下のものが考えられる。
例えば、ユーザーがある小説コンテンツを途中まで読んだ後、同じユーザーにより同じ小説コンテンツが一定期間読まれていない場合、小説コンテンツに一定期間アクセスされていないという送信条件に合致するときに、本システムは、小説コンテンツの続きを読むことを促すためのメッセージを、ユーザーの携帯電話端末20へ送信することができる。
なお、コンテンツ視聴端末10と携帯電話端末20とが1つの端末(例えばテレビ受像機)で構成されている場合、本システムは、端末で視聴しているコンテンツに関連した広告を端末に表示させることができる。例えば、コンテンツがサッカーである場合、本システムは、サッカーに関連した広告を端末に表示する。これにより、ユーザーは、サッカーで興奮した維持した状態のまま、興味を持ってサッカーに関連する広告を視聴することができる。例えば、コンテンツが映画である場合、同じ映画の登場人物が実際に登場する広告を優先して表示させる。これにより、ユーザーは、映画で興奮した維持した状態のまま、興味を持って映画の登場人物が登場する広告を視聴することができる。
〔4.変形例2〕
上記の変形例1においては、送信条件が満たされるか否かを判断する処理をサーバ1側で行う構成としたが、送信条件が満たされているか否かを判断する処理(図8におけるS12)を、例えば携帯電話端末20側で行う構成とすることもできる。以下、再生進捗監視部4における処理のさらなる変形例について説明する。
本変形例において、サーバ1は、コンテンツ情報に記載されたタイミングをトリガとし、このトリガを検出した後に、送信条件およびメッセージを携帯電話端末20に送信する。携帯電話端末20は、サーバ1から受信した送信条件が満たされる場合にメッセージを表示する。例えば、上記の送信条件が満たされるか否かの判断は、携帯電話端末20の状態を示す状態情報に基づいて行うことができる。
図11は、本変形例の当該システムにおけるサーバ1の動作フローである。ステップS1〜S4およびS6〜S7の処理内容は、図3で説明したものと同様であるので、重複説明を省略する。また、ステップS5、S9、S10の処理内容は、図8で説明したものと同様であるので、重複説明を省略する。
再生進捗監視部4は、再生進捗送信部15から送られる再生ページの情報を参照して、再生しているコンテンツのページが、図9に示すメッセージ管理情報に記載された「送信トリガ」で指定されているページになったことを検出すると(図8におけるS5のYES判断)、検出したページに対応するメッセージ内容をメッセージ管理情報から読み込む(S9)。再生進捗監視部4は、検出したページに対応する送信条件コードに基づく送信条件を送信条件情報から読み込む(S10)。再生進捗監視部4は、読み込んだメッセージ内容と送信条件とを、携帯電話端末20へ送るよう、メッセージ送信部6にメッセージ送信命令を送る(S13)。
図12は、本変形例の当該システムにおける携帯電話端末20の動作フローである。携帯電話端末20のメッセージ受信部24は、サーバ1からメッセージ内容と送信条件とを受信する(S21)。メッセージ受信部24は、受信した送信条件が満たされているか否かを判断する(S22)。
ステップS22において送信条件が満たされているか否かの判断は、携帯電話端末20の状態を示す状態情報が送信条件に合致しているか否かに基づいて行われる。例えば、図10に示すように送信条件が「気温25度以上、湿度70%以上、かつ、1時間降水量30ミリ以上」102である場合、メッセージ受信部24は、自己の位置情報を送信して気象サーバ(不図示)から気象状況データを取得した後、取得した気象状況データが送信条件に合致するか否かを判断する。なお、携帯電話端末20が気象状況データを検知可能なセンサを備えている場合は、このセンサ出力に基づいて送信条件に合致するか否かを判断してもよい。
メッセージ受信部24は、受信した送信条件が満たされていると判断する場合、表示部22に、受信したメッセージを表示させる(S23)。
〔5.その他〕
また、本実施の形態では、サーバ1から送信されるメッセージを受信可能な端末として携帯電話端末20を挙げたが、少なくともサーバ1から送信されるメッセージを受信して表示することができれば、携帯電話端末に限らない。携帯電話端末20以外に、例えば通信機能を備えたコンテンツ視聴端末やノートパソコンであってもよい。
また、携帯電話端末20にコンテンツ再生機能を備え、コンテンツ視聴端末10にメッセージ受信機能を備えている場合、コンテンツは携帯電話端末20で再生し、メッセージをコンテンツ視聴端末10で受信するシステムを実現することができる。
また、コンテンツを再生する端末とメッセージを受信及び表示する端末とを、両方ともコンテンツ視聴端末、または両方とも携帯電話端末としてもよい。
また、サーバ1は、コンテンツ視聴端末10でコンテンツを再生しているとき、携帯電話端末20において他のユーザーから送信されるメールを受信できないようにするよう制御するか、受信したとしても着信をユーザーに報知しないように制御する構成としてもよい。これにより、ユーザーによるコンテンツの再生が、他のユーザーから送信されるメールを受信することで阻害されてしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態におけるサーバ1は、サーバの一例である。本実施の形態におけるコンテンツ視聴端末10は、第1の通信端末の一例である。本実施の形態における携帯電話端末20は、第2の通信端末の一例である。本実施の形態におけるサーバ1から携帯電話端末20へ送信されるメッセージは、制御信号の一例である。
なお、第1の通信端末は、コンテンツ視聴端末10に限らず、テレビジョン受像機で実現してもよい。また、第2の通信端末は、携帯電話端末20に限らず、情報通信端末、リモートコントローラーで実現してもよい。この場合、テレビジョン受像機は、サーバ1から送信されるコンテンツを再生可能とする。また、情報通信端末、リモートコントローラーは、サーバ1から送信されるメッセージを受信し、メッセージの内容を表示または音声出力可能とする。なお、メッセージは、サーバ1からテレビジョン受像機に送信され、テレビジョン受像機からリモートコントローラーへ送信されるように構成してもよい。これにより、リモートコントローラーにはネットワーク網を介してサーバに接続するための構成が不要となり、テレビジョン受像機との間で通信が可能な近距離通信手段(赤外線通信、Bluetooth(登録商標)等)を備えればよく、構成を簡素化できる。このような構成とすることで、例えばテレビジョン受像機で映画等のコンテンツを再生しているときに、予めサーバ1において設定されているタイミングでサーバ1から情報通信端末またはリモートコントローラーへメッセージが送信される。あるいは、サーバ1からテレビジョン受像機へメッセージが送信され、テレビジョン受像機からリモートコントローラーへメッセージが送信される。また、テレビジョン受像機を遠隔操作可能なリモートコントローラーは、一般的にユーザーの近くに置いて使用されるため、リモートコントローラーでメッセージを受信する構成とすることで、ユーザーにおいてメッセージを確認しやすくなる。なお、テレビジョン受像機は、コンテンツ再生装置の一例である。リモートコントローラーは、操作装置の一例である。コンテンツ再生装置は、テレビジョン受像機に限らず、音楽コンテンツを再生可能で、リモートコントローラーで遠隔操作が可能なステレオ装置等にも適用できる。
本願は、機器連携システムに有用である。
1 SNSサーバ
10 コンテンツ視聴端末
20 携帯電話端末
30 ネットワーク網

Claims (22)

  1. サーバとコンテンツを再生可能な通信端末とを備えた機器連携システムであって、
    前記サーバは、
    前記通信端末がコンテンツの所定部分を再生したか否かを監視する監視部と、
    前記通信端末がコンテンツの所定部分を再生したことを前記監視部が検出すると、前記通信端末に特定の動作をさせるための指示内容を示す指示情報を、送信条件に関連付けた状態で記憶する記憶部と、
    前記関連付けられた送信条件が満たされるのに応じて、前記記憶部に記憶している指示情報に基づく制御信号を前記通信端末に送信する送信部と、を備え、
    前記通信端末は、前記サーバからの制御信号に基づいて特定の動作を行う、
    機器連携システム。
  2. サーバと、コンテンツを再生可能な第1の通信端末と、前記サーバから送信される制御信号を受信可能な第2の通信端末とを備えた機器連携システムであって、
    前記サーバは、
    前記第1の通信端末がコンテンツの所定部分を再生したか否かを監視する監視部と、
    前記第1の通信端末がコンテンツの所定部分を再生したことを前記監視部が検出すると、前記第2の通信端末に特定の動作をさせるための指示内容を示す指示情報を、送信条件に関連付けた状態で記憶する記憶部と、
    前記関連付けられた送信条件が満たされるのに応じて、前記記憶部に記憶している指示情報に基づく制御信号を前記第2の通信端末に送信する送信部と、を備え、
    前記第2の通信端末は、前記サーバからの制御信号に基づいて特定の動作を行う、
    機器連携システム。
  3. サーバとコンテンツを再生可能な通信端末とを備えた機器連携システムであって、
    前記サーバは、
    前記通信端末がコンテンツの所定部分を再生したか否かを監視する監視部と、
    前記通信端末がコンテンツの所定部分を再生したことを前記監視部が検出すると、前記通信端末に特定の動作をさせるための指示内容を示す制御信号と送信条件とを前記通信端末に送信する送信部と、を備え、
    前記通信端末は、前記送信条件が満たされるのに応じて、前記サーバからの制御信号に基づいて特定の動作を行う、
    機器連携システム。
  4. サーバと、コンテンツを再生可能な第1の通信端末と、前記サーバから送信される制御信号を受信可能な第2の通信端末とを備えた機器連携システムであって、
    前記サーバは、
    前記第1の通信端末がコンテンツの所定部分を再生したか否かを監視する監視部と、
    前記第1の通信端末がコンテンツの所定部分を再生したことを前記監視部が検出すると、前記第2の通信端末に特定の動作をさせるための指示内容を示す制御信号と送信条件とを前記第2の通信端末に送信する送信部と、を備え、
    前記第2の通信端末は、前記送信条件が満たされるのに応じて、前記サーバからの制御信号に基づいて特定の動作を行う、
    機器連携システム。
  5. 前記送信条件が満たされるか否かの判断は、前記通信端末の状態情報に基づいて行われる、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の機器連携システム。
  6. 前記状態情報は、前記コンテンツの再生が終了したことを含む、請求項5に記載の機器連携システム。
  7. 前記状態情報は、前記通信端末と前記サーバとの通信が切断されたことを含む、請求項5に記載の機器連携システム。
  8. 前記状態情報は、予め設定された時刻が経過したことを含む、請求項5に記載の機器連携システム。
  9. 前記サーバは、前記通信端末のユーザーのスケジュールを管理可能であり、
    前記状態情報は、前記ユーザーの現在のスケジュール内容が特定内容であることを含む、請求項5に記載の機器連携システム。
  10. 前記サーバは、前記通信端末の現在位置を取得する現在位置取得部を備えており、
    前記状態情報は、前記通信端末の現在位置が所定範囲内にあることを含む、請求項5に記載の機器連携システム。
  11. 前記サーバは、前記第1の通信端末および前記第2の通信端末のそれぞれの現在位置を取得する現在位置取得部を備えており、
    前記状態情報は、前記第1の通信端末および前記第2の通信端末のそれぞれの現在位置に基づいて算出された距離が所定値以下であることを含む、請求項2または4を引用する請求項5に記載の機器連携システム。
  12. 前記サーバは、前記通信端末の現在位置における気象状況を取得する気象状況取得部を備えており、
    前記状態情報は、前記通信端末の現在位置における気象状況が所定の気象条件を満たすことを含む、請求項5に記載の機器連携システム。
  13. 前記サーバは、前記第2の通信端末の現在位置における気象状況を取得する気象状況取得部を備えており、
    前記状態情報は、前記第2の通信端末の現在位置における気象状況が所定の気象条件を満たすことを含む、請求項2または4を引用する請求項5に記載の機器連携システム。
  14. 前記サーバは、
    前記通信端末ごとに、前記制御信号の送信履歴を管理する送信履歴管理部を備えており、
    前記送信履歴に基づいて、同一の通信端末に対して同一の制御信号を送信しないように制御する、請求項1〜13のうちいずれか一項に記載の機器連携システム。
  15. 前記制御信号は、前記コンテンツの再生状況におけるコンテンツ内容に連動した動作を前記通信端末に生じさせる、請求項1〜14のうちいずれか一項に記載の機器連携システム。
  16. 前記第1の通信端末は、
    再生しているコンテンツの再生進捗情報を前記サーバへ送信可能であり、
    前記サーバは、
    前記コンテンツにおける所定部分の情報と、前記所定部分の情報に対応する前記制御信号の内容とを管理し、
    前記第1の通信端末から送信される前記再生進捗情報と前記所定部分の情報とを比較し、前記第1の通信端末が前記コンテンツにおける所定部分を再生したことを検出すると、前記第2の通信端末に前記制御信号を送信する、請求項2または4に記載の機器連携システム。
  17. 前記サーバは、
    前記コンテンツを記憶可能な記憶部を備え、
    前記第1の通信端末からコンテンツの再生要求が送信されると、前記記憶部に記憶されているコンテンツを前記第1の通信端末に送信し、
    前記第1の通信端末へのコンテンツの送信進捗を監視し、
    前記第1の通信端末が前記コンテンツの所定部分を再生したことを検出すると、前記第2の通信端末へ前記制御信号を送信する、請求項2または4に記載の機器連携システム。
  18. 前記第2の通信端末は、前記サーバから送信される前記制御信号を受信すると、前記制御信号を受信したことをユーザーへ報知する、請求項2または4に記載の機器連携システム。
  19. 前記第2の通信端末は、
    ユーザーによる操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部の操作内容の情報を前記サーバへ送信する操作内容送信部を備えている、請求項18に記載の機器連携システム。
  20. サーバと、
    コンテンツを再生可能なコンテンツ再生装置と、
    前記コンテンツ再生装置を遠隔操作可能な操作装置とを備え、
    前記サーバは、
    前記コンテンツ再生装置がコンテンツの所定部分を再生したか否かを監視する監視部と、
    前記コンテンツ再生装置がコンテンツの所定部分を再生したことを前記監視部が検出すると、前記操作装置に特定の動作をさせるための指示内容を示す指示情報を、送信条件に関連付けた状態で記憶する記憶部と、
    前記関連付けられた送信条件が満たされるのに応じて、前記記憶部に記憶している指示情報に基づく制御信号の送信命令を前記コンテンツ再生装置に送信する送信部と、を備え、
    前記コンテンツ再生装置は、前記操作装置に前記サーバからの前記制御信号を送信する、機器連携システム。
  21. コンテンツを再生可能な第1の通信端末と、制御信号を受信可能な第2の通信端末とに通信可能なサーバであって、
    前記第1の通信端末がコンテンツの所定部分を再生したか否かを監視する監視部と、
    前記第1の通信端末がコンテンツの所定部分を再生したことを前記監視部が検出すると、前記第2の通信端末に特定の動作をさせるための指示内容を示す指示情報を、送信条件に関連付けた状態で記憶する記憶部と、
    前記関連付けられた送信条件が満たされるのに応じて、前記記憶部に記憶している指示情報に基づく制御信号を前記第2の通信端末に送信する送信部と、を備えたサーバ。
  22. コンテンツを再生可能なコンテンツ再生部と、
    前記コンテンツ再生部で再生されているコンテンツの再生進捗の情報をサーバへ送信する再生進捗送信部とを備えた、通信端末。
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