JPWO2012014331A1 - コンタクトシート、プローブ、半導体ウェハ試験装置、コンタクトシートの製造方法、及び半導体ウェハの試験方法 - Google Patents

コンタクトシート、プローブ、半導体ウェハ試験装置、コンタクトシートの製造方法、及び半導体ウェハの試験方法 Download PDF

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Abstract

コンタクトシート20は、樹脂材料から構成されたコア材25、及び、金属材料から構成され、コア材25の表面を被覆する被覆層26を有するコンタクトボール24と、コンタクトボール24が挿入される貫通孔221,231がそれぞれ形成された一対のシート22,23と、を備えており、コンタクトボール24が貫通孔221,231に挿入された状態で、一対のシート22,23の間にコンタクトボール24が挟持されている。

Description

半導体ウェハに形成された集積回路素子等の被試験電子部品(以下、代表的にICデバイスとも称する。)の試験に用いられるコンタクトシート、そのコンタクトシートを備えたプローブ及び半導体ウェハ試験装置、そのコンタクトシートの製造方法、並びに半導体ウェハの試験方法に関する。
ウェハ状態でのICデバイスのテストに用いられるプローブとして、メンブレン、第1の異方導電性ゴム、第1の配線基板、第2の異方導電性ゴム、及び第2の配線基板を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この5層構造のプローブでは、メンブレンと第1の配線基板との間に第1の異方導電性ゴムが介在していると共に、第1の配線基板と第2の配線基板との間に第2の異方導電性ゴムが介在している。
これにより、メンブレンと第1の配線基板との間の導通や第1の配線基板と第2の配線基板との間の導通を図るための力を確保したり、被試験ウェハ、メンブレン、並びに第1及び第2の配線基板の誤差を吸収することが可能となっている。
なお、上記のメンブレンが有するバンプは、ニッケルをめっき処理により成長させることで形成されており、剛堅であり弾性変形不能となっている。
特開2009−293943号公報
上記のプローブでは、異方導電性ゴムが介在しているため、プローブの層数が多くなるという問題があった。プローブの層数が多くなると、テストヘッドから半導体ウェハのICデバイスまでの伝送路が長くなるため、より高精度な試験を実施することが困難となる。
また、プローブの層数が多くなるほど、伝送路における接続箇所が増えるので、接続信頼性が低下するという問題もある。
本発明が解決しようとする課題は、試験精度及び接続信頼性の向上を図ることが可能なコンタクトシート、そのコンタクトシートを備えたプローブ及び半導体ウェハ試験装置、そのコンタクトシートの製造方法、並びに半導体ウェハの試験方法を提供することである。
(1)本発明に係るコンタクトシートは、樹脂材料から構成されたコア材と、金属材料から構成され、前記コア材の表面を被覆する被覆層と、を有する導電性部材と、前記導電性部材が挿入される貫通孔がそれぞれ形成され、互いに積層された一対の絶縁性シートと、を備えており、前記導電性部材が前記貫通孔に挿入された状態で、一対の前記絶縁性シートの間に前記導電性部材が挟持されていることを特徴とする(請求項1参照)。
上記発明において、前記導電性部材は、球形状を有してもよい(請求項2参照)。
上記発明において、前記被覆層は、前記コア材の表面に積層されたニッケルめっき層と、前記ニッケルめっき層に積層された金めっき層と、を含んでもよい(請求項3参照)。
上記発明において、前記貫通孔は、前記導電性部材の直径よりも小さな内径を有してもよい(請求項4参照)。
上記発明において、前記導電性部材は、径方向に突出するフランジを有し、前記フランジが一対の前記絶縁性シートの間に挟み込まれていてもよい(請求項5参照)。
上記発明において、前記導電性部材は、複数の微小突起を表面に有してもよい(請求項6参照)。
(2)本発明に係るコンタクトシートは、樹脂材料から構成されたコア材と、金属材料から構成され、前記コア材の表面を被覆する被覆層と、を有する導電性球体と、前記導電性球体の直径よりも小さな内径を有する貫通孔が形成された絶縁性シートと、を備えており、前記導電性球体が前記貫通孔に挿入されて、前記絶縁性シートに前記導電性球体が保持されていることを特徴とする(請求項7参照)。
上記発明において、前記被覆層は、前記コア材の表面に積層されたニッケルめっき層と、前記ニッケルめっき層に積層された金めっき層と、を含んでもよい(請求項8参照)。
上記発明において、前記導電性球体は、径方向に突出するフランジを有し、前記フランジが前記絶縁性シートに保持されていてもよい(請求項9参照)。
上記発明において、前記導電性球体は、複数の微小突起を表面に有してもよい(請求項10参照)。
(3)本発明に係るコンタクトシートは、樹脂材料から構成されたコア材と、金属材料から構成され、前記コア材の表面を被覆する被覆層と、を有する導電性部材と、前記導電性部材を保持する絶縁性シートと、を備えており、前記導電性部材は、前記絶縁性シートから前記導電性部材の一部を露出させた状態で、前記絶縁性シートに埋設されていることを特徴とする(請求項11参照)。
上記発明において、前記絶縁性シートは、前記導電性部材を所定位置に配置した状態で、樹脂材料を硬化させることで構成されていてもよい(請求項12参照)。
上記発明において、前記導電性部材は、球形状を有してもよい(請求項13参照)。
上記発明において、前記被覆層は、前記コア材の表面に積層されたニッケルめっき層と、前記ニッケルめっき層に積層された金めっき層と、を含んでもよい(請求項14参照)。
上記発明において、前記導電性部材は、径方向に突出するフランジを有し、前記フランジが前記絶縁性シートに保持されていてもよい(請求項15参照)。
上記発明において、前記導電性部材は、複数の微小突起を表面に有してもよい(請求項16参照)。
(4)本発明に係るプローブは、上記のコンタクトシートと、前記コンタクトシートが積層されたピッチ変換基板と、前記ピッチ変換基板が積層された配線基板と、を備えており、前記ピッチ変換基板の端子と前記配線基板の端子との間に、弾性変形可能であり且つ導電性を有する接続部材が介装されていることを特徴とする(請求項17参照)。
(5)本発明に係る半導体ウェハ試験装置は、半導体ウェハを試験する半導体ウェハ試験装置であって、上記のプローブと、前記プローブが電気的に接続されるテストヘッドと、前記コンタクトシートに前記半導体ウェハを電気的に接続させる接続手段と、を備えたことを特徴とする(請求項18参照)。
(6)本発明に係る半導体ウェハ試験装置は、導電性部材と、前記導電性部材が挿入される貫通孔がそれぞれ形成され、互いに積層された一対の絶縁性シートと、を備えたコンタクトシートを用いて、半導体ウェハを試験する半導体ウェハ試験装置であって、一対の前記絶縁性シートを連続的にそれぞれ供給する供給手段と、一対の前記絶縁性シートに前記貫通孔をそれぞれ形成する貫通孔形成手段と、一方の前記絶縁性シートの前記貫通孔に導電性部材を挿入する挿入手段と、一対の前記絶縁性シートの間に前記導電性部材が挟持されるように一対の前記絶縁性シートを案内することで、前記コンタクトシートを連続的に形成する案内手段と、前記コンタクトシートが電気的に接続されるテストヘッドと、前記コンタクトシートと前記半導体ウェハとを電気的に接続させる接続手段と、前記コンタクトシートを連続的に回収する回収手段と、を備えたことを特徴とする(請求項19参照)。
上記発明において、半導体ウェハ試験装置は、前記半導体ウェハの電極に対応する位置に前記貫通孔を形成するように、前記貫通孔形成手段を制御する制御手段を備えてもよい(請求項20参照)。
上記発明において、前記供給手段は、巻回されたシートロールから前記絶縁性シートをそれぞれ供給してもよい(請求項21参照)。
上記発明において、前記コンタクトシートは、複数の前記導電性部材を含む試験用領域を複数有しており、複数の前記試験用領域は、前記絶縁性シートの長手方向に沿って間隔を空けて配置されていてもよい(請求項22参照)。
(7)本発明に係る半導体ウェハ試験装置は、導電性球体と、前記導電性球体が挿入される貫通孔が形成された絶縁性シートと、を備えたコンタクトシートを用いて、半導体ウェハを試験する半導体ウェハ試験装置であって、前記絶縁性シートを連続的に供給する供給手段と、前記絶縁性シートに前記貫通孔を形成する貫通孔形成手段と、前記貫通孔に前記導電性球体を挿入することで、前記コンタクトシートを形成する挿入手段と、前記コンタクトシートが電気的に接続されるテストヘッドと、前記コンタクトシートと前記半導体ウェハとを電気的に接続させる接続手段と、前記コンタクトシートを連続的に回収する回収手段と、を備えたことを特徴とする(請求項23参照)。
上記発明において、半導体ウェハ試験装置は、前記半導体ウェハの電極に対応する位置に前記貫通孔を形成するように、前記貫通孔形成手段を制御する制御手段を備えてもよい(請求項24参照)。
上記発明において、前記供給手段は、巻回されたシートロールから前記絶縁性シートを供給してもよい(請求項25参照)。
上記発明において、前記コンタクトシートは、複数の前記導電性球体を含む試験用領域を複数有しており、複数の前記試験用領域は、前記絶縁性シートの長手方向に沿って間隔を空けて配置されていてもよい(請求項26参照)。
(8)本発明に係るコンタクトシートの製造方法は、導電性部材と、前記導電性部材が挿入される貫通孔がそれぞれ形成され、互いに積層された一対の絶縁性シートと、を備えたコンタクトシートの製造方法であって、前記絶縁性シートに前記貫通孔を形成する形成工程と、一方の前記絶縁性シートの前記貫通孔に前記導電性部材を挿入する挿入工程と、他方の前記絶縁性シートの前記貫通孔に前記導電性部材を挿入しつつ、一方の前記絶縁性シートに他方の前記絶縁性シートを積層して、一対の前記絶縁性シートの間に前記導電性部材を挟む積層工程と、を備えていることを特徴とする(請求項27参照)。
上記発明において、前記形成工程で、複数の前記絶縁性シートを積層し、当該複数の前記絶縁性シートに孔を貫通させることで、複数の前記絶縁性シートに前記貫通孔を一括して形成してもよい(請求項28参照)。
(9)本発明に係るコンタクトシートの製造方法は、導電性球体と、前記導電性球体が挿入される貫通孔が形成された絶縁性シートと、を備えたコンタクトシートの製造方法であって、前記絶縁性シートに前記貫通孔を形成する形成工程と、前記絶縁性シートの前記貫通孔に前記導電性球体を挿入する挿入工程と、を備えたことを特徴とする(請求項29参照)。
上記発明において、前記形成工程で、複数の前記絶縁性シートを積層し、当該複数の前記絶縁性シートに孔を貫通させることで、複数の前記絶縁性シートに前記貫通孔を一括して形成してもよい(請求項30参照)。
(10)本発明に係るコンタクトシートの製造方法は、導電性部材と、前記導電性球体を保持する絶縁性シートと、を備えたコンタクトシートの製造方法であって、前記導電性部材を支持体に配置する配置工程と、原料を含む原料液を前記支持体上に流延させる流延工程と、前記原料を硬化させることで前記絶縁性シートを形成する硬化工程と、を備えたことを特徴とする(請求項31参照)。
上記発明において、前記絶縁性シートは、ポリイミドから構成されており、前記流延工程は、ポリイミド酸溶液を前記支持体上に流延させることを含み、前記硬化工程は、前記ポリイミド酸溶液を加熱することを少なくとも含んでもよい(請求項32参照)。
(11)本発明に係る半導体ウェハの試験方法は、導電性部材と、前記導電性部材が挿入される貫通孔がそれぞれ形成され、互いに積層された一対の絶縁性シートと、を備えたコンタクトシートを用いて、半導体ウェハを試験する半導体ウェハの試験方法であって、一対の前記絶縁性シートを連続的にそれぞれ供給する供給工程と、前記半導体ウェハの電極の位置に対応するように、一対の前記絶縁性シートに前記貫通孔をそれぞれ形成する形成工程と、一方の前記絶縁性シートの前記貫通孔に前記導電性部材を挿入する挿入工程と、一対の前記絶縁性シートの間に前記導電性部材が挟持されるように一対の前記絶縁性シートを貼り合わせることで、前記コンタクトシートを形成する積層工程と、前記コンタクトシートと前記半導体ウェハとを電気的に接続させて、前記半導体ウェハを試験する試験工程と、前記コンタクトシートを連続的に回収する回収工程と、を備えたことを特徴とする(請求項33参照)。
上記発明において、前記供給工程は、巻回されたシートロールから前記絶縁性シートをそれぞれ供給することを含んでもよい(請求項34参照)。
上記発明において、前記コンタクトシートは、複数の前記導電性部材を含む試験用領域を複数有しており、複数の前記試験用領域は、前記絶縁性シートの長手方向に沿って間隔を空けて配置されていてもよい(請求項35参照)。
(12)本発明に係る半導体ウェハの試験方法は、導電性球体と、前記導電性球体が挿入される貫通孔が形成された絶縁性シートと、を備えたコンタクトシートを用いて、半導体ウェハを試験する半導体ウェハの試験方法であって、前記絶縁性シートを連続的に供給する供給工程と、前記半導体ウェハの電極の位置に対応するように、前記絶縁性シートに前記貫通孔を形成する形成工程と、前記貫通孔に前記導電性球体を挿入することで、前記コンタクトシートを形成する挿入工程と、前記コンタクトシートと前記半導体ウェハとを電気的に接続させて、前記半導体ウェハを試験する試験工程と、前記コンタクトシートを連続的に回収する回収工程と、を備えたことを特徴とする(請求項36参照)。
上記発明において、前記供給工程は、巻回されたシートロールから前記絶縁性シートを供給することを含んでもよい(請求項37参照)。
上記発明において、前記コンタクトシートは、複数の前記導電性球体を含む試験用領域を複数有しており、複数の前記試験用領域は、前記絶縁性シートの長手方向に沿って間隔を空けて配置されていてもよい(請求項38参照)。
本発明では、被試験電子部品の電極に接触する導電性部材のコア材が樹脂材料で構成されているので、プローブに異方導電性ゴムが不要となり、プローブの層数を少なくすることができ、試験精度の更なる向上を図ることができる。
また、プローブの層数が少なくなると、伝送路における接続箇所も削減されるので、接続信頼性の向上を図ることもできる。
図1は、本発明の第1実施形態における半導体ウェハ試験装置を示す概略側面図である。 図2は、本発明の第1実施形態におけるプローブの断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態におけるプローブの分解図である。 図4は、本発明の第1実施形態におけるコンタクトシートの変形例を示す断面図である。 図5は、本発明の第1実施形態におけるコンタクトボールの断面図である。 図6は、本発明の第1実施形態におけるコンタクトボールの第1変形例を示す断面図である。 図7は、本発明の第1実施形態におけるコンタクトボールの第2変形例を示す断面図である。 図8は、本発明の第1実施形態における接続部材を示す斜視図である。 図9は、本発明の第1実施形態における半導体ウェハ試験装置がICデバイスを試験している様子を示す概略側面図である。 図10は、図9のX部の拡大断面図である。 図11は、本発明の第1実施形態におけるコンタクトシートの製造方法を示すフローチャートである。 図12は、図11のステップS1及びS2を示す図である。 図13は、図11のステップS3を示す図である。 図14は、図11のステップS4を示す図である。 図15は、本発明の第1実施形態におけるコンタクトシートの製造方法の変形例を示す図である。 図16は、本発明の第2実施形態におけるコンタクトシートを示す断面図である。 図17は、本発明の第2実施形態におけるコンタクトシートの製造方法を示すフローチャートである。 図18は、図17のステップS10を示す図である。 図19は、図17のステップS11及びS12を示す図である。 図20は、本発明の第3実施形態における半導体ウェハ試験装置を示す概略図である。 図21は、本発明の第3実施形態におけるボール保持装置を示す断面図である。 図22は、図20に示す半導体ウェハ試験装置を用いた半導体ウェハの試験方法を示すフローチャートである。 図23は、本発明の第3実施形態における半導体ウェハ試験装置の変形例を示す概略図である。 図24は、図23に示す半導体ウェハ試験装置を用いた半導体ウェハの試験方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態における半導体ウェハ試験装置を示す概略側面図である。
本実施形態における半導体ウェハ試験装置1(電子部品試験装置)は、半導体ウェハ100に形成されたICデバイスを試験する装置であり、図1に示すように、テストヘッド2、プローブ10(プローブカード)、ウェハステージ3、及び移動装置4を備えている。
この半導体ウェハ試験装置1は、ICデバイスの試験に際して、ウェハステージ3に吸着保持されている半導体ウェハ100をプローブ10に対向させ、この状態から移動装置4によってウェハステージ3をさらに上昇させる。これにより、半導体ウェハ100がプローブ10に押し付けられると共に、プローブ10内の構成要素間の電気的な導通が確保される。そして、テストヘッド2からICデバイスに対して試験信号を入出力することで、ICデバイスのテストが実施される。なお、押圧方式以外の方式(例えば、環状のシール部材を介在させることでプローブ10とウェハステージ3との間に密閉空間を形成し、当該密閉空間を減圧することで半導体ウェハ100をプローブ10に接近させる減圧方式)によって、半導体ウェハ100とプローブ10とを接触させてもよい。なお、本実施形態における移動装置4や上述の減圧機構が、本発明における接続手段の一例に相当する。
図2及び図3は本実施形態におけるプローブの断面図及び分解図である。
本実施形態におけるプローブ10は、図2及び図3に示すように、半導体ウェハ100に造り込まれたICデバイス(半導体ウェハに形成された被試験電子部品)の電極110(図10参照)に電気的に接触するコンタクトシート20(コンタクタ)と、テストヘッド2に電気的に接続されるパフォーマンスボード40と、コンタクトシート20とパフォーマンスボード40との間で伝送路のピッチ変換を行うピッチ変換基板30と、を備えている。
これらの基板20〜40は、コンタクトシート20、ピッチ変換基板30、及びパフォーマンスボード40の順で積層されている。
コンタクトシート20は、略円形のシート状の部材であり、図2及び図3に示すように、第1及び第2のシート22,23と、複数のコンタクトボール24と、を有している。
第1のシート22は、例えばポリイミド等の可撓性及び電気絶縁性を有する材料から構成されたシート状部材である。この第1のシート22には、多数の第1の貫通孔221が形成されている。この第1の貫通孔221は、半導体ウェハ100の電極110に対応するように第1のシート22に配置されている。
また、この第1の貫通孔221は、コンタクトボール24の直径Dよりも若干小さな内径Dを有している(図13参照)。このため、この第1の貫通孔221にコンタクトボール24が上方から挿入されると、コンタクトボール24の下部が第1の貫通孔221を介して露出した状態で、第1のシート22にコンタクトボール24が保持されることとなる。
第2のシート23も同様に、例えばポリイミド等の可撓性及び電気絶縁性を有する材料から構成されたシート状部材である。この第2のシート23にも、多数の第2の貫通孔231が形成されている。この第2の貫通孔231は、第1のシート22の第1の貫通孔221に対応するように第2のシート23に配置されている。
また、この第2の貫通孔231は、コンタクトボール24の直径Dよりも若干小さな内径Dを有している(図14参照)。このため、この第2の貫通孔231にコンタクトボール24が下方から挿入されると、コンタクトボール24の上部が第2の貫通孔231を介して露出した状態で、第2のシート23によってコンタクトボール24が押さえられることとなる。
図4は本実施形態におけるプローブの変形例である。図4に示すように、コンタクトシートにおいて第2のシート23を省略し、第1のシート22とピッチ変換基板30の第1の端子31との間にコンタクトボール24を挟持してもよい。
図5は本実施形態におけるコンタクトボールの断面図である。
図5に示すように、コンタクトボール24は、コア材25と、被覆層26と、を有している。このコンタクトボール24は、全体として球形状となっている。なお、コンタクトボール24は、真球であってもよいし楕円球であってもよい。また、コンタクトボール24の形状は特に限定されないが、安定した電気的接続を確保すると共に、一対のシート22,23による安定した保持を確保するためには、球形状であることが好ましい。
コア材25は、電気絶縁性を有する球体から構成されている。このコア材25を構成する材料としては、例えば、フェノール樹脂、アミノ樹脂、ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ジビニルベンゼン重合体等の樹脂材料を例示することができる。
被覆層26は、絶縁体であるコア材25の表面に形成された導電層である。
この被覆層26は、コア材25の表面に形成された第1のめっき層261と、当該第1のめっき層261の表面に形成された第2のめっき層262と、から構成されている。
第1のめっき層261は、例えば、コア材25の表面にニッケルをめっき処理することで形成されている。一方、第2のめっき層262は、例えば、第1のめっき層261の表面に金をめっき処理することで形成されている。
なお、第1及び第2のめっき層261,262を構成する材料は特に限定されないし、被覆層26をめっき以外の手法でコア材25の表面に形成してもよい。
本実施形態では、図5に示すように、コンタクトボール24の下部が第1のシート22の第1の貫通孔221に挿入されていると共に、当該コンタクトボール24の上部が第2のシート23の第2の貫通孔231に挿入された状態で、第1及び第2のシート22,23の間にコンタクトボール24が挟持されている。
なお、コンタクトボール24の形状は上記のものに特に限定されず、例えば以下のようなものであってもよい。
図6は本実施形態におけるコンタクトボールの第1変形例を示す断面図である。
図6に示すように、コンタクトボール24Bが、その外周面241から径方向に沿って突出するフランジ27を有してもよい。このフランジ27を一対のシート22,23の間に挟み込むことで、一対のシート22,23にコンタクトボール24Bをより確実に保持させることができる。
図7は本実施形態におけるコンタクトボールの第2の変形例を示す断面図である。
図7に示すように、コンタクトボール24Cが、その外周面241から突出する多数の微小突起28を有してもよい。この微小突起28によって、コンタクトボール24Cと半導体ウェハ100の電極110との間の電気的接続がより良好なものとなる。
なお、この微小突起28を形成する方法としては、例えば、コア材25の表面に金属ナノ粒子を付着させて、その上に第1及び第2のめっき層261,262を形成する方法、第1のめっき層261の表面に金属ナノ粒子を付着させて、その上に第2のめっき層262を形成する方法、或いは、第1のめっき層261を形成する際に、ニッケルを異常析出させる方法等を挙げることができる。
図2及び図3に戻り、ピッチ配線基板30は、コンタクトシート20よりも小さな略円形板状の基板であり、例えば、セラミックス基板、窒化珪素基板、アラミド繊維を織り込んだ基板、アラミド繊維を樹脂に含浸させたコア材や42アロイから構成されるコア材にポリイミドを積層した基板等のリジッド基板である。
図3に示すように、このピッチ変換基板30の下面(コンタクトシート20に対向する面)に、コンタクトボール24に対応するように第1の端子31が設けられている。一方、このピッチ変換基板30の上面(パフォーマンスボード40に対向する面)には、第3の端子41(後述)に対応するように第2の端子32が設けられている。これらの端子31,32は、ピッチ変換基板30に設けられた配線33を介して電気的に接続されており、第2の端子32のピッチは、第1の端子31のピッチよりも広くなっている。
パフォーマンスボード40は、全体として略矩形板状の基板であり、例えばガラスエポキシ樹脂等の樹脂材料から構成されるリジッド基板である。図3に示すように、パフォーマンスボード40の下面(ピッチ変換基板30に対向する面)には、第3の端子41が第2の端子32に対応するように設けられている。この第3の端子41は、銅メッキ処理したり、銅ペーストを印刷したり、銅箔をエッチングする等して形成されている。また、このパフォーマンスボード40は、特に図示しないが、コネクタやケーブル等を介して、テストヘッド2内に収容されたピンエレクトロニクスに電気的に接続されている。
図8は本実施形態における接続部材を示す斜視図である。
本実施形態では、それぞれの第3の端子41上に接続部材42が設けられている。この接続部材42は、図8に示すように、導電性を有する材料から構成された円錐状のスプリングコイルであり、軸方向に沿って弾性変形可能となっている。この接続部材42は、例えば半田付けによって第3の端子41に固定されている。この接続部材42の弾性変形によって、ピッチ変換基板30とパフォーマンスボード40との間の導通を図るための力を確保したり、これらの基板30,40の誤差を吸収することができる。
なお、ピッチ変換基板30の第2の端子32とパフォーマンスボード40の第3の端子41との間には、弾性変形可能であり且つ導電性を有する接続部材が介在していればよい。例えば、接続部材として、導電性を有する板ばね等を用いてもよい。
また、接続部材42を、パフォーマンスボード40の第3の端子41に代えて、ピッチ変換基板30の第2の端子32に固定してもよい。
図2に示すように、コンタクトシート20の上面周縁部は、パフォーマンスボード40の下面に接着剤などを用いて固定されている。一方、ピッチ変換基板30は、コンタクトシート20とパフォーマンスボード40との間に挟持されている。なお、コンタクトシート20、ピッチ変換基板30、及びパフォーマンスボード40の固定方法は特に限定されない。
以上のような構成のプローブ10は、図1に示すように、コネクタやケーブル(何れも不図示)を介して、テストヘッド2に電気的に接続されている。
一方、プローブ10の下方には、被試験ウェハ100を吸着保持しているウェハステージ3が位置している。このウェハステージ3は、移動装置4の駆動部の先端に取り付けられ、当該移動装置4によって三次元的に移動・回転可能となっており、プローブ10に対向する位置に半導体ウェハ100を移動させることが可能となっている。
図9は本実施形態における半導体ウェハ試験装置がICデバイスをテストしている様子を示す概略側面図、図10は図9のX部の拡大断面図である。
図9に示すように、移動装置4がウェハステージ3をプローブ10に対向させ、さらにウェハステージ3を上昇させると、図10に示すように、ウェハステージ3上の半導体ウェハ100がプローブ10に向かって押し付けられ、コンタクトボール24が半導体ウェハ100の電極110に押し付けられる。
これにより、コンタクトボール24がピッチ変換基板30の第1の端子31に押し付けられると共に、接続部材42が圧縮するので、コンタクトシート20、ピッチ変換基板30、パフォーマンスボード40を介して、半導体ウェハ100がテストヘッド2に電気的に接続される。この状態で、テストヘッド2からICデバイスに試験信号を入出力することで、ICデバイスがテストされる。
次に、以上に説明したコンタクトシート20の製造方法について、図11〜図14を参照しながら説明する。
図11は本実施形態におけるコンタクトシートの製造方法を示すフローチャート、図12〜図14は図11の各ステップを示す図、図15は本実施形態におけるコンタクトシートの製造方法の変形例を示す図である。
先ず、図11のステップS1において、図12に示すように、第1のシート22及び第2のシート23を構成することとなる多数の絶縁性シート21を積層する。
次いで、図11のステップS2において、この積層状態の絶縁性シート21に向かってレーザ照射装置90からレーザ91を照射して、全ての絶縁性シート21に貫通孔211を一括して形成する。図12に示すように、レーザ照射装置90をX方向及びY方向に移動させながら、レーザ照射を繰り返すことで、絶縁性シート21に多数の貫通孔211を順次形成してゆく。この貫通孔211が、上述の第1及び第2のシート22,23の第1及び第2の貫通孔221,231に相当する。
本実施形態では、複数の絶縁性シート21を積層した状態で貫通孔211を一括して形成するので、コンタクトシート20の生産性が向上する。
なお、コンタクトシート20を多品種少量生産或いは受注(オンデマンド)生産する場合には、図15に示すように、ロール状のポリイミドフィルムから絶縁性シート21を連続的に供給し、当該絶縁性シート21に向かってレーザ照射装置90からレーザ91を照射することで貫通孔211を形成してもよい。なお、貫通孔211を絶縁性シート21に形成する手法は特に限定されない。例えば、単一の絶縁性シート21に貫通孔211を形成する場合には、レーザ加工に代えて、例えばエッチングによって貫通孔211を形成してもよい。
次いで、図11のステップS3において、積層された複数の絶縁性シート21の中から絶縁性シート(第1のシート22)を一枚取り出して、図13に示すように、この第1のシート22に形成された全ての第1の貫通孔221にコンタクトボール24を上方から挿入する。
この際、上述のように、第1の貫通孔221の内径Dはコンタクトボール24の直径Dよりも若干小さくなっているので、第1の貫通孔221に挿入されたコンタクトボール24は、第1のシート22から抜け落ちることなく保持される。
次いで、図11のステップS4において、積層された複数の絶縁性シート21の中から絶縁性シート(第2のシート23)をもう一枚取り出して、図14に示すように、第1のシート22に保持されているコンタクトボール24を第2の貫通孔231に挿入しながら、第1のシート22に第2のシート23を貼り合わせる。
この際、上述のように、第2の貫通孔231の内径Dはコンタクトボール24の直径Dよりも若干小さくなっているので、コンタクトボール24は、その上部と下部が貫通孔221,231からそれぞれ露出した状態で、中央部で第1のシート22と第2のシート23との間に挟持されることとなる。なお、図4に示すコンタクトシートの変形例の場合には、このステップS4は省略される。
以上のように、本実施形態では、半導体ウェハ100の電極110に接触するコンタクトボール24のコア材25が樹脂材料で構成されているので、半導体ウェハ100とのコンタクト時にコア材25が撓む(弾性変形する)ことで、半導体ウェハ100やピッチ変換基板30、パフォーマンスボード40の導通のための力を確保したり、それらの誤差を吸収することができる。
そのため、プローブ10に異方導電性ゴムが不要となり、プローブ10の層数を少なくすることができるので、テストヘッド2と半導体ウェハ100のICデバイスとの間の伝送路の短縮化を図ることができ、試験精度の更なる向上を図ることができる。
また、プローブ10の層数を少なくすることで、伝送路における接続箇所を削減できるので、接続信頼性の向上を図ることもできる。
また、本実施形態では、コンタクトボール24が一対のシート22,23に挟持されているだけであるので、シート22,23を剥がして、故障等のあったコンタクトボール24のみを交換することができ、コンタクトシート20を修理することができる。このため、一部のコンタクトボール24に故障等があっても、コンタクトシート20全体を交換する必要がないので、コンタクトシート20のメンテナンス性に優れている。
また、従来のメンブレンは高価であるために容易に交換することはできず、クリーニングを必要とする。これに対し、本実施形態のコンタクトシート20は安価であるので交換頻度を増やすことができ、クリーニングを不要とすることができる。
さらに、従来のメンブレンのバンプは、ニッケルをメッキ処理によって成長させることで形成されているため、メッキ処理の精度の確保や工程管理に手間を要する。これに対し、本実施形態では、コンタクトボール24を一対のシート22,23の間に挟むだけであるので、従来のメンブレンと比較して、コンタクトシート20を容易に製造することができる。
<第2実施形態>
図16は本発明の第2実施形態におけるコンタクトシートを示す断面図である。本実施形態では、コンタクトシート20Bの構成が第1実施形態と相違するが、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。以下に、第2実施形態におけるコンタクトシート20Bについて第1実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成である部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
図16に示すように、本実施形態におけるコンタクトシート20Bでは、絶縁性シート22Bが一枚のポリイミドフィルムから構成されている。コンタクトボール24の中央部分242(円周が最大となる部分)は、絶縁性シート22Bに埋設されて保持されている。一方、このコンタクトボール24の上部243(中央部分242よりも上の部分)や下部244(中央部分242よりも下の部分)は、絶縁性シート22Bから露出している。
なお、図16に示すコンタクトシート20Bにおいて、コンタクトボール24に代えて、図6に示すコンタクトボール24Bや図7に示すコンタクトボール24Cを用いてもよい。図6に示すコンタクトボール24Bを用いる場合、フランジ27が絶縁性シート22B内に埋設されていることが好ましい。
次に、本実施形態におけるコンタクトシート20Bの製造方法について、図17〜図19を参照しながら説明する。
図17は本実施形態におけるコンタクトシートの製造方法を示すフローチャート、図18は図17のステップS10を示す図、図19は図17のステップS11及びS12を示す図である。
先ず、図17のステップS10において、図18に示すように、ボール配列治具80(支持体)のボール挿入穴81にコンタクトボール24を挿入し、ボール配列治具80にコンタクトボール24を支持させる。
このボール配列治具80は、半導体ウェハ100の電極110に対応するようにコンタクトボール24を配列すると共に、絶縁性シート20Bを成膜するための型である。このボール配列治具80の表面には、コンタクトボール24のほぼ下半分を挿入可能なボール挿入穴81が形成されている。複数のボール挿入穴81は、半導体ウェハ100の電極110に対応するように配置されている。
次いで、ステップS11において、図19に示すように、ボール配列治具80の表面上にポリイミド酸溶液210を注ぎ込んで流延させる。これにより、コンタクトボール24の間がポリイミド酸溶液で満たされる。なお、ポリイミド酸溶液は、ポリイミドの前駆体であるポリイミド酸(ポリアミック酸)を有機溶媒に溶解させたものである。
次いで、ステップS12において、ポリイミド酸溶液を加熱することで、溶媒を除去すると共にポリイミド酸をイミド化して硬化させ、ポリイミドからなる絶縁性シート22Bを成膜する。この絶縁性シート22Bには、コンタクトボール24の中央部分242が埋設されており、コンタクトボール24が一枚の絶縁性シート22Bによって保持されている。なお、ポリイミド酸のイミド化に触媒を用いてもよい。
次いで、ステップS13において、絶縁性シート22Bをボール配列治具80から取り外すことで、コンタクトシート20Bが完成する。なお、絶縁性シート22Bは、原料を含む原料液を流延させた後にその原料を硬化させることで成膜されるものであれば、上記のものに特に限定されない。
以上のように、本実施形態では、半導体ウェハ100の電極110に接触するコンタクトボール24のコア材25が樹脂材料で構成されているので、半導体ウェハ100とのコンタクト時にコア材25が撓む(弾性変形する)ことで、半導体ウェハ100やピッチ変換基板30、パフォーマンスボード40の導通のための力を確保したり、それらの誤差を吸収することができる。
そのため、プローブ10に異方導電性ゴムが不要となり、プローブ10の層数を少なくすることができるので、テストヘッド2と半導体ウェハ100のICデバイスとの間の伝送路の短縮化を図ることができ、試験精度の更なる向上を図ることができる。
また、プローブ10の層数を少なくすることで、伝送路における接続箇所を削減することができるので、接続信頼性の向上を図ることもできる。
また、従来のメンブレンは高価であるために容易に交換することができず、クリーニングを必要とする。これに対し、本実施形態のコンタクトシート20Bは安価であるので、その交換頻度を増やすことができ、クリーニングを不要とすることができる。
また、従来のメンブレンのバンプは、ニッケルをメッキ処理によって成長させることで形成されているため、メッキ処理の精度の確保や工程管理に手間を要する。これに対し、本実施形態では、コンタクトボール24を整列させた状態でポリイミドを硬化させるだけであるので、従来のメンブレンと比較して、コンタクトシート20Bを容易に製造することができる。
さらに、本実施形態では、一枚の絶縁性シート22Bにコンタクトボール24が埋設してあるだけであるので、第1実施形態と比較して、コンタクトシートの部品点数を低減できる。また、貫通孔を形成する工程や2枚のシートを貼り合わせる工程が不要となるので、第1実施形態と比較して、コンタクトシート20Bを高速且つより低コストに製造することができる。
<第3実施形態>
図20は本実施形態における半導体ウェハ試験装置を示す概略図、図21は本実施形態におけるボール保持装置を示す断面図である。
図20に示すように、本実施形態における半導体ウェハ試験装置1Bは、コンタクトシート20Cを製造する機能と、当該コンタクトシート20Cを用いて半導体ウェハ100を試験する機能と、を兼ね備えており、個々の半導体ウェハ100に対応したコンタクトシート20Cをオンデマンド且つリアルタイムに製造し、その直後に当該コンタクトシート20Cを用いて半導体ウェハ100の試験を行うことが可能となっている。
この半導体ウェハ試験装置1Bで用いられるコンタクトシート20Cは、第1及び第2のシート22,23を除き、第1実施形態で説明したコンタクトシート20と同様の構成である。本実施形態のコンタクトシート20Cでは、第1及び第2のシート22,23が一枚の半導体ウェハ100に対応する単位で個別に切断されておらず、第1のシート22が連続的に繋がっていると共に、第2のシート23も連続的に繋がっている。
すなわち、本実施形態のコンタクトシート20Cは、第1実施形態のコンタクトシート20Aに相当する試験用領域201を多数有しており、当該多数の試験用領域201が第1及び第2のシート22,23の長手方向に沿って間隔を空けて配置されている。それぞれの試験用領域201は、一枚の半導体ウェハ100の電極110に対応した複数のコンタクトボール24を含む単位領域であり、一つの試験用領域201が一枚の半導体ウェハ100に対応している。従って、一枚のコンタクトシート20Cによって、常に新規なコンタクトボール24を使って複数の半導体ウェハ100を順次試験することが可能となっている。
なお、図20に示すコンタクトシート20Cにおいて、コンタクトボール24に代えて、図6に示すコンタクトボール24Bや図7に示すコンタクトボール24Cを用いてもよい。
図20に示すように、本実施形態における半導体ウェハ試験装置1Bは、上述の第1実施形態における半導体試験装置1と同様に、コンタクトシート20Cがピッチ変換基板30及びパフォーマンスボード40を介して電気的に接続されるテストヘッド2と、半導体ウェハ100を保持するウェハステージ3と、ウェハステージ3に保持された半導体ウェハ100を移動させる移動装置4と、を備えている。
なお、ピッチ変換基板30及びパフォーマンスボード40も第1実施形態と同様の構成であり、ピッチ変換基板30とパフォーマンスボード40との間には接続部材42が介在している。但し、本実施形態では、コンタクトシート20Cが順次移動するので、ピッチ変換基板30が、断面L字状のアングル35を介してパフォーマンスボード40に保持されている。
この半導体試験装置1Bでは、第1実施形態と同様に、移動装置4が、半導体ウェハ100をコンタクトシート20Cに対向する位置に移動させて、半導体ウェハ100をコンタクトシート20Cに押し付ける。これにより、テストヘッド2と半導体ウェハ100とがコンタクトシート20Cを介して電気的に接続されるので、この状態で、テストヘッド2が半導体ウェハ100のICデバイスに試験信号を入出力することで、当該ICデバイスのテストが実行される。
さらに、本実施形態の半導体ウェハ試験装置1Bは、半導体ウェハ100の試験の直前にコンタクトシート20Cを製造するために、第1及び第2のシート供給装置51,52と、第1及び第2のレーザ照射装置53,54と、ボール保持装置55と、ガイド部材56と、シート回収装置57と、制御装置58と、を備えている。
第1のシート供給装置51は、長尺状の絶縁性シート21がロール状に巻回されてなるシートロール21Aを回転可能に保持している。この第1のシート供給装置51は、このシートロール21Aを回転させることで、ウェハステージ3とピッチ変換基板30との間を介して、絶縁性シート21をシート回収装置57に連続的に送り出すことが可能となっている。なお、この第1のシート供給装置51から連続的に送り出される絶縁性シート21は、コンタクトシート20Cの第1のシート22を構成することとなる。
この第1のシート供給装置51の下流側には、第1のレーザ照射装置53が配置されている。この第1のレーザ照射装置53は、第1のシート供給装51から供給された絶縁性シート21にレーザLを照射することで、絶縁性シート21に第1の貫通孔221(図5参照)を形成することが可能となっている(図15参照)。また、この第1のレーザ照射装置53は、特に図示しないアーム等によって、三次元的に移動可能となっている。なお、第1の貫通孔211を絶縁性シート21に形成する手法は特に限定されない。例えば、レーザ加工に代えて、エッチングによって第1の貫通孔211を絶縁性シート21に形成してもよい。
この第1のレーザ照射装置53の動作は制御装置58に制御されており、制御装置58は、半導体ウェハ100の電極110の位置情報に基づいて、第1のレーザ照射装置53を移動させてレーザを照射させる。これにより、絶縁性シート21上において、半導体ウェハ100の電極110に対応した位置に第1の貫通孔221が形成される。なお、半導体ウェハ100の電極110の位置情報は、例えば、制御装置58の記憶部に予め記憶されていてもよいし、工場内のホストコンピュータ等から制御装置58に随時送信されてもよい。
この第1のレーザ照射装置53のさらに下流側には、ボール保持装置55が配置されている。このボール保持装置55は、図21に示すように、コンタクトボール24を吸着保持することが可能となっていると共に、特に図示しないアーム等によって、三次元的に移動可能となっている。このボール保持装置53は、コンタクトボール24を吸着保持し、第1のレーザ照射装置53によって形成された第1の貫通孔221の上方に移動して当該コンタクトボール24を第1の貫通孔221に挿入する。
なお、ボール保持装置55は、制御装置58の制御によって、半導体ウェハ100の電極110に対応するように、第1の貫通孔221にコンタクトボール24を挿入してもよい。或いは、画像処理技術等によって第1の貫通孔221の位置を検出することで、第1の貫通孔221にコンタクトボール24を挿入してもよい。
第2のシート供給装置52は、第1のシート供給装置51と同様に、長尺状の絶縁性シート21がロール状に巻回されたシートロール21Aを回転可能に保持している。この第2のシート供給装置52は、このシートロール21Aを回転させることで、ウェハステージ3とピッチ変換基板30との間を介して、シート回収装置57に絶縁性シート21を連続的に送り出すことが可能となっている。なお、この第2のシート供給装置52から連続的に供給される絶縁性シート21は、コンタクトシート20Cの第2のシート23を構成することとなる。
この第2のシート供給装置52の下流側には、第2のレーザ照射装置54が配置されている。この第2のレーザ照射装置54も、第1のレーザ照射装置53と同様に、第2のシート供給装置52から供給された絶縁性シート21にレーザLを照射することで、絶縁性シート21に第2の貫通孔231(図5参照)を形成することが可能となっている(図15参照)。また、この第2のレーザ照射装置54は、特に図示しないアーム等によって三次元的に移動可能となっている。なお、第2の貫通孔231を絶縁性シート21に形成する手法は特に限定されない。例えば、レーザ加工に代えて、エッチングによって第2の貫通孔231を絶縁性シート21に形成してもよい。
この第2のレーザ照射装置54の動作は制御装置58によって制御されており、この制御装置58は、半導体ウェハ100の電極110の位置情報に基づいて、第2のレーザ照射装置54を移動させてレーザを照射させる。これにより、絶縁性シート21上において、半導体ウェハ100の電極110に対応した位置に第2の貫通孔231が形成される。
なお、この第2のレーザ照射装置54を省略して、上述の第1のレーザ照射装置53によって、第1のシート供給装置51から供給される絶縁性シート21に第1の貫通孔221を形成すると同時に、第2のシート供給装置52から供給される絶縁性シート21に第2の貫通孔231を形成してもよい。すなわち、第1のレーザ照射装置53によって一対の絶縁性シート21に第1及び第2の貫通孔221,231を一括して形成してもよい。これにより、レーザ照射装置の数を低減することができる。
ボール保持装置55と第2のレーザ照射装置54との下流側には、ガイド部材56が配置されている。ガイド部材56は、互いに対向するように設けられた一対の曲面561を有しており、当該曲面561の間には第1及び第2のシート22,23が通過可能な隙間が形成されている。第1及び第2のシート22,23は曲面561によって案内されることで相互に接近し、さらに当該曲面561の間を通過することで互いに貼り合わせられる。このように形成されたコンタクトシート20Cは、ウェハステージ3とピッチ変換基板30との間に導かれて半導体ウェハ100の試験に使用される。なお、曲面561に代えて、例えばローラでガイド部材56を構成してもよい。
シート回収装置57は、コンタクトシート20Cにおいて使用済みのコンタクトボール24を含む試験用領域201を、ウェハステージ3とピッチ変換基板30との間から引き寄せてロール状に巻き取って回収することが可能となっている。
以下に、本実施形態における半導体ウェハの試験方法について図22を参照しながら説明する。図22は図20に示す半導体ウェハ試験装置を用いた半導体ウェハの試験方法を示すフローチャートである。
先ず、第1のシート供給装置51がシートロール21Aから絶縁性シート21を送り出し(ステップS21)、第1のレーザ照射装置53が絶縁性シート21に第1の貫通孔221を形成し(ステップS22)、さらに、ボール保持装置55が、当該絶縁性シート21の第1の貫通孔221にコンタクトボール24を挿入して保持させる(ステップS23)。これにより、コンタクトシート20Cの第1のシート22が形成される。
ステップS21〜S23と同時に、第2のシート供給装置52もシートロール21Aから絶縁性シート21を送り出し(ステップS31)、第2のレーザ照射装置54が絶縁性シート21に第2の貫通孔231を形成する(ステップS32)。これにより、コンタクトシート20Cの第2のシート23が形成される。
本実施形態では、このステップS22及びS32において、制御装置58が、半導体ウェハ100の電極110の位置情報に基づいて、第1及び第2のレーザ照射装置53,54を制御するので、それぞれの半導体ウェハ100に個別に対応した試験用領域201を有するコンタクトシート20Cをオンデマンドで形成することができる。
以上のように形成された第1のシート22と第2のシート23は、ガイド部材56の間に導かれる。そして、第1のシート22と第2のシート23がガイド部材56の間を通過することで、第1のシート22と第2のシート23との間にコンタクトボール24が挟持された状態で、第1のシート22と第2のシート23とが貼り合わされ、コンタクトシート20Cが形成される(ステップS41)。
次いで、コンタクトシート20Cは、ウェハステージ3とピッチ変換基板30との間に導かれて、試験用領域201が半導体ウェハ100の電極110に対向する位置で一旦停止する。そして、移動装置4がウェハステージ3上の半導体ウェハ100を上昇させて、半導体ウェハ100の電極110をコンタクトシート20Cのコンタクトボール24に押し付ける。この状態で、コンタクトシート20Cを介してテストヘッド2から半導体ウェハ100に作り込まれたICデバイスに試験信号が入出力されることで、ICデバイスのテストが実行される(ステップS42)。
コンタクトシート20Cにおいて試験で使用された使用済みのコンタクトボール24を含む試験用領域201は、ウェハステージ3とピッチ変換基板30との間からシート回収装置57によって回収されて、ロール状に巻き取られる(ステップS43)。なお、本実施形態では、半導体ウェハ100の試験毎に試験用領域201を交換するが、例えば、同じ品種の半導体ウェハ100が続くような場合には、複数回の試験に同じ試験用領域201を用いてよい。
本実施形態では、複数の試験用領域201がコンタクトシート20Cに設けられており、ある試験用領域201を試験や回収のために移動させる間に次の試験用領域201を製造しておく。このため、使用済みの試験用領域201がシート回収装置57に巻き取られると、新規な試験用領域201が半導体ウェハ100に対向し、半導体ウェハ100の試験を順次実施することが可能となっている。
図23は本実施形態における半導体ウェハ試験装置の変形例を示す概略図、図24は図23に示す半導体ウェハ試験装置を用いた半導体ウェハの試験方法を示すフローチャートである。
なお、上述のコンタクトシート20Cから第2のシート23を省略したコンタクトシートで半導体ウェハ100を試験する場合には、図23に示すような半導体ウェハ試験装置1Cを使用する。この半導体ウェハ試験装置1Cは、第2のシート供給装置52及び第2のレーザ照射装置54を備えていない点で、上述した半導体ウェハ試験装置1Bと相違するが、その他の構成は半導体ウェハ試験装置1Bと同様である。
また、この半導体ウェハ試験装置1Cを用いて半導体ウェハを試験する場合には、図24に示すように、上述の図22に示す試験方法から第2のシート23を形成する工程(ステップS31及びS32)が不要となる。
以上のように、本実施形態では、半導体ウェハ100の電極110に接触するコンタクトボール24のコア材25が樹脂材料で構成されているので、半導体ウェハ100とのコンタクト時にコア材25が撓む(弾性変形する)ことで、半導体ウェハ100やピッチ変換基板30、パフォーマンスボード40の導通のための力を確保したり、それらの誤差を吸収することができる。
そのため、異方導電性ゴムが不要となるので、テストヘッド2と半導体ウェハ100のICデバイスとの間の伝送路の短縮化を図ることができ、試験精度の更なる向上を図ることができる。また、伝送路における接続箇所を削減することができるので、接続信頼性の向上を図ることもできる。
また、従来のメンブレンは高価であるために容易に交換することができず、クリーニングを必要とする。これに対し、本実施形態のコンタクトシート20Cは安価であり試験毎に交換するので、クリーニングを不要とすることができる。
また、従来のメンブレンのバンプは、ニッケルをメッキ処理によって成長させることで形成されているため、メッキ処理の精度の確保や工程管理に手間を要する。これに対し、本実施形態では、コンタクトボール24を一対のシート22,23の間に挟むだけであるので、従来のメンブレンと比較して、コンタクトシート20Cを容易に製造することができる。
さらに、本実施形態では、常に新規なコンタクトボール24で試験をすることができるので、試験の信頼性向上を図ることができる。
また、本実施形態では、試験直前に、半導体ウェハ100の電極110に対応するように、第1及び第2のシート22,23に第1及び第2の貫通孔221,231を形成するので、個々の半導体ウェハ100に個別的にオンデマンドで対応することができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1,1B,1C…半導体ウェハ試験装置
2…テストヘッド
3…ウェハステージ
4…移動装置
10…プローブ
20,20B,20C…コンタクトシート
201…試験用領域
21…絶縁性シート
211…貫通孔
22,22B…第1のシート
221…第1の貫通孔
23…第2のシート
231…第2の貫通孔
24,24B,24C…コンタクトボール
25…コア材
26…被覆層
261…第1のめっき層
262…第2のめっき層
27…フランジ
28…微小突起
30…ピッチ変換基板
40…パフォーマンスボード
51…第1のシート供給装置
52…第2のシート供給装置
53…第1のレーザ照射装置
54…第2のレーザ照射装置
55…ボール保持装置
56…ガイド部材
57…シート回収装置
58…制御装置
100…半導体ウェハ
110…電極

Claims (38)

  1. 樹脂材料から構成されたコア材と、金属材料から構成され、前記コア材の表面を被覆する被覆層と、を有する導電性部材と、
    前記導電性部材が挿入される貫通孔がそれぞれ形成され、互いに積層された一対の絶縁性シートと、を備えており、
    前記導電性部材が前記貫通孔に挿入された状態で、一対の前記絶縁性シートの間に前記導電性部材が挟持されていることを特徴とするコンタクトシート。
  2. 請求項1に記載のコンタクトシートであって、
    前記導電性部材は、球形状を有することを特徴とするコンタクトシート。
  3. 請求項1又は2に記載のコンタクトシートであって、
    前記被覆層は、
    前記コア材の表面に積層されたニッケルめっき層と、
    前記ニッケルめっき層に積層された金めっき層と、を含むことを特徴とするコンタクトシート。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のコンタクトシートであって、
    前記貫通孔は、前記導電性部材の直径よりも小さな内径を有することを特徴とするコンタクトシート。
  5. 請求項1〜3の何れかに記載のコンタクトシートであって、
    前記導電性部材は、径方向に突出するフランジを有し、
    前記フランジが一対の前記絶縁性シートの間に挟み込まれていることを特徴とするコンタクトシート。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載のコンタクトシートであって、
    前記導電性部材は、複数の微小突起を表面に有することを特徴とするコンタクトシート。
  7. 樹脂材料から構成されたコア材と、金属材料から構成され、前記コア材の表面を被覆する被覆層と、を有する導電性球体と、
    前記導電性球体の直径よりも小さな内径を有する貫通孔が形成された絶縁性シートと、を備えており、
    前記導電性球体が前記貫通孔に挿入されて、前記絶縁性シートに前記導電性球体が保持されていることを特徴とするコンタクトシート。
  8. 請求項7に記載のコンタクトシートであって、
    前記被覆層は、
    前記コア材の表面に積層されたニッケルめっき層と、
    前記ニッケルめっき層に積層された金めっき層と、を含むことを特徴とするコンタクトシート。
  9. 請求項7又は8に記載のコンタクトシートであって、
    前記導電性球体は、径方向に突出するフランジを有し、
    前記フランジが前記絶縁性シートに保持されていることを特徴とするコンタクトシート。
  10. 請求項7〜9の何れかに記載のコンタクトシートであって、
    前記導電性球体は、複数の微小突起を表面に有することを特徴とするコンタクトシート。
  11. 樹脂材料から構成されたコア材と、金属材料から構成され、前記コア材の表面を被覆する被覆層と、を有する導電性部材と、
    前記導電性部材を保持する絶縁性シートと、を備えており、
    前記導電性部材は、前記絶縁性シートから前記導電性部材の一部を露出させた状態で、前記絶縁性シートに埋設されていることを特徴とするコンタクトシート。
  12. 請求項11に記載のコンタクトシートであって、
    前記絶縁性シートは、前記導電性部材を配置した状態で、樹脂材料を硬化させることで構成されていることを特徴とするコンタクトシート。
  13. 請求項11又は12に記載のコンタクトシートであって、
    前記導電性部材は、球形状を有することを特徴とするコンタクトシート。
  14. 請求項11〜13の何れかに記載のコンタクトシートであって、
    前記被覆層は、
    前記コア材の表面に積層されたニッケルめっき層と、
    前記ニッケルめっき層に積層された金めっき層と、を含むことを特徴とするコンタクトシート。
  15. 請求項11〜14の何れかに記載のコンタクトシートであって、
    前記導電性部材は、径方向に突出するフランジを有し、
    前記フランジが前記絶縁性シートに保持されていることを特徴とするコンタクトシート。
  16. 請求項11〜15の何れかに記載のコンタクトシートであって、
    前記導電性部材は、複数の微小突起を表面に有することを特徴とするコンタクトシート。
  17. 請求項1〜16の何れかに記載のコンタクトシートと、
    前記コンタクトシートが積層されたピッチ変換基板と、
    前記ピッチ変換基板が積層された配線基板と、を備えており、
    前記ピッチ変換基板の端子と前記配線基板の端子との間に、弾性変形可能であり且つ導電性を有する接続部材が介装されていることを特徴とするプローブ。
  18. 半導体ウェハを試験する半導体ウェハ試験装置であって、
    請求項17記載のプローブと、
    前記プローブが電気的に接続されるテストヘッドと、
    前記コンタクトシートに前記半導体ウェハを電気的に接続させる接続手段と、を備えたことを特徴とする半導体ウェハ試験装置。
  19. 導電性部材と、前記導電性部材が挿入される貫通孔がそれぞれ形成され、互いに積層された一対の絶縁性シートと、を備えたコンタクトシートを用いて、半導体ウェハを試験する半導体ウェハ試験装置であって、
    一対の前記絶縁性シートを連続的にそれぞれ供給する供給手段と、
    一対の前記絶縁性シートに前記貫通孔をそれぞれ形成する貫通孔形成手段と、
    一方の前記絶縁性シートの前記貫通孔に導電性部材を挿入する挿入手段と、
    一対の前記絶縁性シートの間に前記導電性部材が挟持されるように一対の前記絶縁性シートを案内することで、前記コンタクトシートを連続的に形成する案内手段と、
    前記コンタクトシートが電気的に接続されるテストヘッドと、
    前記コンタクトシートと前記半導体ウェハとを電気的に接続させる接続手段と、
    前記コンタクトシートを連続的に回収する回収手段と、を備えたことを特徴とする半導体ウェハ試験装置。
  20. 請求項19記載の半導体ウェハ試験装置であって、
    前記半導体ウェハの電極に対応する位置に前記貫通孔を形成するように、前記貫通孔形成手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とする半導体ウェハ試験装置。
  21. 請求項19又は20記載の半導体ウェハ試験装置であって、
    前記供給手段は、巻回されたシートロールから前記絶縁性シートをそれぞれ供給することを特徴とする半導体ウェハ試験装置。
  22. 請求項19〜21の何れかに記載の半導体ウェハ試験装置であって、
    前記コンタクトシートは、複数の前記導電性部材を含む試験用領域を複数有しており、
    複数の前記試験用領域は、前記絶縁性シートの長手方向に沿って間隔を空けて配置されていることを特徴とする半導体ウェハ試験装置。
  23. 導電性球体と、前記導電性球体が挿入される貫通孔が形成された絶縁性シートと、を備えたコンタクトシートを用いて、半導体ウェハを試験する半導体ウェハ試験装置であって、
    前記絶縁性シートを連続的に供給する供給手段と、
    前記絶縁性シートに前記貫通孔を形成する貫通孔形成手段と、
    前記貫通孔に前記導電性球体を挿入することで、前記コンタクトシートを形成する挿入手段と、
    前記コンタクトシートが電気的に接続されるテストヘッドと、
    前記コンタクトシートと前記半導体ウェハとを電気的に接続させる接続手段と、
    前記コンタクトシートを連続的に回収する回収手段と、を備えたことを特徴とする半導体ウェハ試験装置。
  24. 請求項23記載の半導体ウェハ試験装置であって、
    前記半導体ウェハの電極に対応する位置に前記貫通孔を形成するように、前記貫通孔形成手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とする半導体ウェハ試験装置。
  25. 請求項23又は24記載の半導体ウェハ試験装置であって、
    前記供給手段は、巻回されたシートロールから前記絶縁性シートを供給することを特徴とする半導体ウェハ試験装置。
  26. 請求項23〜25の何れかに記載の半導体ウェハ試験装置であって、
    前記コンタクトシートは、複数の前記導電性球体を含む試験用領域を複数有しており、
    複数の前記試験用領域は、前記絶縁性シートの長手方向に沿って間隔を空けて配置されていることを特徴とする半導体ウェハ試験装置。
  27. 導電性部材と、前記導電性部材が挿入される貫通孔がそれぞれ形成され、互いに積層された一対の絶縁性シートと、を備えたコンタクトシートの製造方法であって、
    前記絶縁性シートに前記貫通孔を形成する形成工程と、
    一方の前記絶縁性シートの前記貫通孔に前記導電性部材を挿入する挿入工程と、
    他方の前記絶縁性シートの前記貫通孔に前記導電性部材を挿入しつつ、一方の前記絶縁性シートに他方の前記絶縁性シートを積層して、一対の前記絶縁性シートの間に前記導電性部材を挟む積層工程と、を備えていることを特徴とするコンタクトシートの製造方法。
  28. 請求項27に記載のコンタクトシートの製造方法であって、
    前記形成工程において、複数の前記絶縁性シートを積層し、当該複数の前記絶縁性シートに孔を貫通させることで、複数の前記絶縁性シートに前記貫通孔を一括して形成することを特徴とするコンタクトシートの製造方法。
  29. 導電性球体と、前記導電性球体が挿入される貫通孔が形成された絶縁性シートと、を備えたコンタクトシートの製造方法であって、
    前記絶縁性シートに前記貫通孔を形成する形成工程と、
    前記絶縁性シートの前記貫通孔に前記導電性球体を挿入する挿入工程と、を備えたことを特徴とするコンタクトシートの製造方法。
  30. 請求項29に記載のコンタクトシートの製造方法であって、
    前記形成工程において、複数の前記絶縁性シートを積層し、当該複数の前記絶縁性シートに孔を貫通させることで、複数の前記絶縁性シートに前記貫通孔を一括して形成することを特徴とするコンタクトシートの製造方法。
  31. 導電性部材と、前記導電性球体を保持する絶縁性シートと、を備えたコンタクトシートの製造方法であって、
    前記導電性部材を支持体に配置する配置工程と、
    原料を含む原料液を前記支持体上に流延させる流延工程と、
    前記原料を硬化させることで前記絶縁性シートを形成する硬化工程と、を備えたことを特徴とするコンタクトシートの製造方法。
  32. 請求項31に記載のコンタクトシートの製造方法であって、
    前記絶縁性シートは、ポリイミドから構成されており、
    前記流延工程は、ポリイミド酸溶液を前記支持体上に流延させることを含み、
    前記硬化工程は、前記ポリイミド酸溶液を加熱することを少なくとも含むことを特徴とするコンタクトシートの製造方法。
  33. 導電性部材と、前記導電性部材が挿入される貫通孔がそれぞれ形成され、互いに積層された一対の絶縁性シートと、を備えたコンタクトシートを用いて、半導体ウェハを試験する半導体ウェハの試験方法であって、
    一対の前記絶縁性シートを連続的にそれぞれ供給する供給工程と、
    前記半導体ウェハの電極の位置に対応するように、一対の前記絶縁性シートに前記貫通孔をそれぞれ形成する形成工程と、
    一方の前記絶縁性シートの前記貫通孔に前記導電性部材を挿入する挿入工程と、
    一対の前記絶縁性シートの間に前記導電性部材が挟持されるように一対の前記絶縁性シートを貼り合わせることで、前記コンタクトシートを形成する積層工程と、
    前記コンタクトシートと前記半導体ウェハとを電気的に接続させて、前記半導体ウェハを試験する試験工程と、
    前記コンタクトシートを連続的に回収する回収工程と、を備えたことを特徴とする半導体ウェハの試験方法。
  34. 請求項33記載の半導体ウェハの試験方法であって、
    前記供給工程は、巻回されたシートロールから前記絶縁性シートをそれぞれ供給することを含むことを特徴とする半導体ウェハの試験方法。
  35. 請求項33又は34記載の半導体ウェハの試験方法であって、
    前記コンタクトシートは、複数の前記導電性部材を含む試験用領域を複数有しており、
    複数の前記試験用領域は、前記絶縁性シートの長手方向に沿って間隔を空けて配置されていることを特徴とする半導体ウェハの試験方法。
  36. 導電性球体と、前記導電性球体が挿入される貫通孔が形成された絶縁性シートと、を備えたコンタクトシートを用いて、半導体ウェハを試験する半導体ウェハの試験方法であって、
    前記絶縁性シートを連続的に供給する供給工程と、
    前記半導体ウェハの電極の位置に対応するように、前記絶縁性シートに前記貫通孔を形成する形成工程と、
    前記貫通孔に前記導電性球体を挿入することで、前記コンタクトシートを形成する挿入工程と、
    前記コンタクトシートと前記半導体ウェハとを電気的に接続させて、前記半導体ウェハを試験する試験工程と、
    前記コンタクトシートを連続的に回収する回収工程と、を備えたことを特徴とする半導体ウェハの試験方法。
  37. 請求項36記載の半導体ウェハの試験方法であって、
    前記供給工程は、巻回されたシートロールから前記絶縁性シートを供給することを含むことを特徴とする半導体ウェハの試験方法。
  38. 請求項36又は37記載の半導体ウェハの試験方法であって、
    前記コンタクトシートは、複数の前記導電性球体を含む試験用領域を複数有しており、
    複数の前記試験用領域は、前記絶縁性シートの長手方向に沿って間隔を空けて配置されていることを特徴とする半導体ウェハの試験方法。
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