JPWO2011162392A1 - 割断方法および割断装置 - Google Patents

割断方法および割断装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2011162392A1
JPWO2011162392A1 JP2012521555A JP2012521555A JPWO2011162392A1 JP WO2011162392 A1 JPWO2011162392 A1 JP WO2011162392A1 JP 2012521555 A JP2012521555 A JP 2012521555A JP 2012521555 A JP2012521555 A JP 2012521555A JP WO2011162392 A1 JPWO2011162392 A1 JP WO2011162392A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
irradiation
cleaving
irradiation intensity
laser light
crack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2012521555A
Other languages
English (en)
Inventor
彰則 松本
彰則 松本
寧司 深澤
寧司 深澤
佐藤 洋介
洋介 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Publication of JPWO2011162392A1 publication Critical patent/JPWO2011162392A1/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/09Severing cooled glass by thermal shock
    • C03B33/091Severing cooled glass by thermal shock using at least one focussed radiation beam, e.g. laser beam
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/06Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing
    • B23K26/062Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by direct control of the laser beam
    • B23K26/0622Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by direct control of the laser beam by shaping pulses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/06Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing
    • B23K26/064Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by means of optical elements, e.g. lenses, mirrors or prisms
    • B23K26/066Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by means of optical elements, e.g. lenses, mirrors or prisms by using masks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/08Devices involving relative movement between laser beam and workpiece
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/362Laser etching
    • B23K26/364Laser etching for making a groove or trench, e.g. for scribing a break initiation groove
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/40Removing material taking account of the properties of the material involved
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/50Inorganic material, e.g. metals, not provided for in B23K2103/02 – B23K2103/26

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

簡単な構成で被加工板を精度良く割断することができる割断方法などを提供すること。被加工板10の表面11に形成されたスクライブ線12の少なくとも一部に沿ってレーザ光100の照射領域101を相対的に移動させることで、照射領域101よりも前方で、スクライブ線12から亀裂202を伸展させて被加工板10を割断する割断方法であって、レーザ光100の照射強度を波状に時間変化させる。

Description

本発明は、割断方法および割断装置に関する。
被加工板(ガラス板などの脆性板)の代表的な割断方法として、被加工板の表面にスクライブ線を加工したうえで、曲げ応力を加え、スクライブ線に沿って被加工板を割断する方法が知られている。この方法では、曲げ応力を加える際などに割断面同士が擦れるので、カレット(ガラス屑)が大量に発生し、また、割断面の品質が低下する虞がある。また、この方法では、スクライブ線の形状によっては、曲げ応力を加えること自体が難しい。
この問題を解決するため、日本特許第3027768号公報では、被加工板の表面に形成されたスクライブ線に沿ってレーザ光の照射領域を移動させると共に、その照射領域の後方に冷却源を追従させて移動させることにより、被加工板を熱応力によって割断する割断方法が検討されている。この割断方法では、レーザ光の照射領域において、レーザ光の一部が熱として被加工板に吸収され、温度が周囲に比べて高温になるので、熱膨張により圧縮応力が作用する。一方、レーザ光の照射領域の後方には、冷却源から冷却ガスが吹き付けられ、温度が周囲に比べて低温になるので、スクライブ線と直交する方向に引張応力が作用し、亀裂が形成される。亀裂の先端は、レーザ光の照射領域に追従して移動する。
日本特許第3027768号公報
しかしながら、従来の割断方法では、冷却源、冷却源を移動させる移動装置、移動装置を制御する制御装置などが必要になるので、割断装置が複雑化する。また、従来の割断方法では、加熱から冷却までの間にタイムラグがあるので、熱応力の発生範囲が広範になる。その結果、被加工板の面内方向や厚さ方向における熱応力バランスが崩れ、割断精度が低下する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、簡単な構成で被加工板を精度良く割断することができる割断方法および割断装置を提供することを目的とする。
上記目的を解決するため、本発明の割断方法は、
脆性材料で形成される被加工板にレーザ光を照射して前記被加工板を割断する割断方法であって、
前記被加工板の表面に予め形成されたスクライブ線の少なくとも一部に沿って前記レーザ光の照射領域を前記被加工板に対して相対的に移動させ、
前記スクライブ線から前記照射領域よりも前方で亀裂を伸展させ、
前記レーザ光の照射強度を波状に時間変化させることを特徴とする。
また、上記目的を解決するため、本発明の割断装置は、
脆性材料で形成される被加工板にレーザ光を照射して前記被加工板を割断する割断装置であって、
前記被加工板を支持するステージと、前記レーザ光を出射する光源と、前記被加工板の表面における前記レーザ光の照射領域を移動させる制御装置とを備え、
前記制御装置が前記表面に予め形成されたスクライブ線の少なくとも一部に沿って前記レーザ光の照射領域を前記被加工板に対して相対的に移動させ、前記スクライブ線から前記照射領域よりも前方で亀裂を伸展させ、
前記制御装置は、前記レーザ光の照射強度を波状に時間変化させることを特徴とする。
本発明によれば、レーザ光の照射領域の後方に冷却源を設けることなく、簡単な構成で被加工板を精度良く割断することができる割断方法および割断装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態における割断装置の側面図である。 レーザ光100と照射領域101との関係を示す説明図である。 ガラス板10の平面方向からの斜視図である。 図3の変形例の図である。 割断装置20を用いた割断方法の説明図(1)である。 割断装置20を用いた割断方法の説明図(2)である。 レーザ光100の照射強度の波形図である。 図7の変形例の図である。 レーザ光100の照射位置と照射強度の関係を示す平面図である。 割断精度の評価方法の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は、後述の実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、後述の実施形態に種々の変形および置換を加えることができる。
例えば、後述の実施形態では、被加工板としてガラス板を用いるが、ガラス板の代わりに、シリコン基板などの金属板やセラミックス板などを用いても良い。
図1は、本発明の一実施形態における割断装置の側面図である。図2は、レーザ光100と照射領域101との関係を示す説明図である。図3は、ガラス板10の平面方向からの斜視図であって、スクライブ線12の形状を示す図面である。
割断装置20は、図1および図2に示すように、ガラス板10を支持するステージ30と、レーザ光100を出射する光源40と、ガラス板10の表面11におけるレーザ光100の照射領域101および照射強度を制御する制御装置50とを備える。
この割断装置20では、詳しくは後述するが、ガラス板10の表面11に予め形成されたスクライブ線12の少なくとも一部に沿って、レーザ光100の照射領域101をガラス板10に対して相対的に移動させることで、ガラス板10を熱応力によって割断、すなわち切断することができる。
ガラス板10を割断して得られる製品の用途は、特に限定されないが、例えば建築用窓ガラス、車両用窓ガラス、液晶ディスプレイ(LCD)用ガラス基板、プラズマディスプレイ(PDP)用ガラス基板などが挙げられる。
ガラス板10に使用されるガラスは、製品の用途に応じて適宜選定される。例えば、建築用窓ガラスや車両用窓ガラス、PDP用ガラス基板には、ソーダライムガラスが用いられる。また、LCD用ガラス基板には、無アルカリガラスが用いられる。
ガラス板10の表面11には、図3に示すように、スクライブ線12が予め形成されている。スクライブ線12は、例えば図3に示すように、直線状であって、その始端および終端がガラス板10のエッジ14またはその近傍にあって良い。
なお、本実施形態では、スクライブ線12は直線状であるとしたが、その形状は特に限定されない。例えば図4に示すように、スクライブ線12Aは、曲線状であっても良く、その終端がスクライブ線12Aの途中と交差していても良い。
スクライブ線12を形成する方法は、一般的な方法であって良く、例えばカッターを用いる方法やレーザ光を用いる方法などがある。カッターを用いる場合、カッターの先端をガラス板10の表面11に押しつけながら移動させて、スクライブ線12を形成する。この場合、摩擦によるチッピングの防止やスクライブ線を保護するため、切削油をガラス表面に塗布しても良い。また、レーザ光を用いる場合、ガラス板10の表面11にレーザ光を照射し、その照射領域を割断予定線に沿ってガラス板10に対して相対的に移動させて、熱応力によってスクライブ線12を形成する。
ステージ30は、ガラス板10の裏面13を支持する。ステージ30は、ガラス板10の裏面13の全面を支持しても良いし、裏面13の一部を支持していても良い。ガラス板10は、ステージ30に吸着固定されても良いし、ステージ30に粘着固定されても良い。
光源40は、制御装置50による制御下で、レーザ光100を出射する光源である。光源40は、レーザ光100を連続発振するCWレーザ(Continuous wave laser)であっても良いし、レーザ光100を断続発振するパルスレーザであっても良く、その発振方式に制限はない。
CWレーザとしては、特に限定されないが、例えば高出力、高効率な半導体レーザが用いられる。例えば、Alフリーで長寿命なInGaAsP系半導体レーザ(波長:808nm、940nm)が好適に用いられる。
光源40とステージ30との間の光路には、光源40から出射されたレーザ光100を集光する集光レンズ44が設けられている。光源40から出射されたレーザ光100は、集光レンズ44を介して、ガラス板10の表面11に入射する。
また、光源40とステージ30との間には、レーザ光100の照射領域101の形状(以下、単に「レーザ光100の照射形状」という)を規定するマスク46が設けられていても良い。マスク46は、開口部を有する薄板からなる。開口部の形状(ひいては、レーザ光100の照射形状)は、特に限定されないが、例えば円形状や楕円形状、矩形状などがある。
これらの光源40や集光レンズ44、マスク46は、一つの加工ヘッド70に組み込まれている。加工ヘッド70は、ステージ30の上方に待機しており、制御装置50による制御下で、ステージ30の面内方向や上下方向に移動される。よって、レーザ光100の照射領域101や集光位置102を移動することができる。
なお、本実施形態では、レーザ光100の照射領域101などをガラス板10に対して相対的に移動するため、加工ヘッド70側を移動するとしたが、ステージ30側を移動しても良いし、両側を移動しても良い。
制御装置50は、マイクロコンピュータなどで構成される。制御装置50は、レーザ光100の照射領域101を移動させる移動制御部51と、レーザ光100の照射強度を制御する強度制御部52とを備える。
移動制御部51は、加工ヘッド70の位置などを制御して、レーザ光100の照射領域101を移動させる。強度制御部52は、光源40の出力などを制御して、レーザ光100の照射強度を制御する。この制御装置50は、以下で説明する割断装置20の各種動作を制御する。
次に、上記構成の割断装置20を用いた割断方法について、図5〜図6に基づいて説明する。図5〜図6は、図1の割断装置を用いた割断方法の説明図である。
図5に示すように、ガラス板10を割断する際には、最初に、レーザ光100をスクライブ線12の始端またはその近傍に所定時間(例えば、0.1秒)照射する。そうすると、レーザ光100の照射領域101では、温度が周囲に比べて高温になるので、熱膨張により圧縮応力が作用する。その反作用として、レーザ光100の照射領域101の前方では、スクライブ線12と直交する方向に引張応力が作用する。その結果、スクライブ線12に沿って、ガラス板10の割断を開始する側のエッジ14からレーザ光100の照射領域101の前方まで初期亀裂200が形成される。この初期亀裂200は、少なくともガラス板10のエッジ14およびその付近では、ガラス板10を厚さ方向に貫通している。
続いて、図6に示すように、レーザ光100の照射領域101をスクライブ線12に沿ってガラス板10に対して相対的に移動させ、照射領域101よりも「前方」で、スクライブ線12から亀裂202を伸展させる。亀裂202は初期亀裂200の先端201から伸展して形成され、亀裂202の先端203は照射領域101よりも前方に位置している。
その後、レーザ光100の照射領域101がスクライブ線12の終端に近づくと、亀裂202がガラス板10の終端のエッジ14に達してガラス板10を分断し、ガラス板10の割断が終了する。
このように、本実施形態では、従来の一般的な割断方法で用いられる冷却源、冷却源を移動させる移動装置、移動装置を制御する制御装置などが不要であるので、割断装置を簡略化することができる。また、本実施形態では、スクライブ線12の少なくとも一部に沿って照射領域101をガラス板10に対して相対的に移動させることで、照射領域101よりも「前方」で、スクライブ線12から亀裂202を伸展させてガラス板10を割断するので、熱応力の発生範囲が広範となるのを抑制することができる。よって、良好な割断精度を得ることができる。
なお、本実施形態では、レーザ光100をスクライブ線12の始端またはその近傍に所定時間照射して、初期亀裂200を形成するとしたが、本発明はこれに限定されない。レーザ光100の照射形状や照射強度を最適化することで、レーザ光100の移動を停止させることなく、初期亀裂200および亀裂202を形成することが可能である。
次に、レーザ光100の好ましい条件について説明する。
レーザ光100の波長は、ガラス板10の物性や形状に応じて適宜設定される。例えば、ガラス板10に使用されるガラスがソーダライムガラスである場合、レーザ光100の波長は795〜1030nmの範囲内の一つまたは複数の所定の波長であることが好ましい。1030nmよりも長いと、高出力(例えば、100W以上)の半導体レーザの作製が困難である。
また、レーザ光100の波長が長すぎると、レーザ光100の大部分がガラス板10の表面11近傍において熱として吸収される。その結果、ガラスは一般的に熱伝導率が低いので、ガラス板10の表面11が過熱され、ガラス板10の内部が十分に高温にならない。従って、ガラス板10の内部に十分な引張応力が発生せず、割断精度が低下する。
また、ガラス板10の表面11が過熱されると、スクライブ線12を形成する際に用いた切削油が燃焼する。燃焼後の炭化物はレーザ光100の大部分を吸収するので、ガラス板10の表面11の過熱をさらに促進する。
また、ガラス板10の表面11が過熱されると、スクライブ線12を形成する際に生じたラテラルクラックを起点としてスクライブ線12と交差する方向などにも亀裂が伸展するので、カレット(ガラス屑)が大量に発生したり、割断精度が低下する。
一方、レーザ光100の波長が短すぎると、レーザ光100の大部分がガラス板10を透過するので、割断に十分な熱応力を得ることが難しい。
レーザ光100の集光位置102は、ガラス板10の表面11を基準として、図2に示すように光源40と反対側、または光源40側にずれていることが好ましい。すなわち、集光レンズによって集光されたレーザ光の焦点が、ガラス板10の上方(光源40側)、またはガラス板10の下方(光源40の反対側)に位置するようにするのが好ましい。これによって、ガラス板10の表面11が過熱されるのを抑制することができる。
ところで、亀裂202は、照射領域101よりも「前方」で、スクライブ線12から伸展されるので、例えばレーザ光100の移動を停止させた状態では、レーザ光100の照射時間が長くなるほど、亀裂202の先端203が前方に移動する。
そこで、本実施形態では、レーザ光100の照射強度を波状に時間的に変化させている。これにより、レーザ光100の照射領域101と亀裂202の先端203との間の間隔を短く設定することができ、亀裂202の先端203での熱応力分布を精度良く制御することができる。よって、良好な割断精度を得ることができる。
このレーザ光100の照射強度を波状に時間的に変化させることによる効果は、スクライブ線12がガラス板10のエッジ14付近に形成されている場合に特に顕著である。この場合、スクライブ線12を挟んだ両側で熱容量が異なるので、熱応力バランスが崩れやすいからである。従って、本発明は、スクライブ線12を挟んだ両側のガラスの幅W1、W2のうち、狭い方の幅(捨て代幅。すなわち、ガラス板を割断後、不要な部分として捨てられるガラス板のエッジ側部分の幅。)W1(図3参照)がガラスの板厚の4倍以下、例えばガラスの板厚が5mmのときは20mm以下である場合に特に好適である。捨て代幅W1が小さいほど、ガラス板10の使用効率が高い。
ところで、亀裂202は、段階的に直線状に伸展する傾向がある。熱応力がある程度の値になると亀裂202が伸展し、亀裂202が伸展すると熱応力が解放されるからである。
レーザ光100の照射強度を波状に時間変化させれば、亀裂202の伸展方向を徐々に進行させることが可能であるので、スクライブ線12が曲線状部分を含んでいる場合に、高い割断精度を得ることができる。
レーザ光100の照射強度は、例えば図7、図8に示すように、最大値と最小値との間で周期的に変化される。レーザ光の照射強度の波形は、種々のパターンが適宜選択され、特に限定されないが、例えば図7に示すパルス波、図8に示す三角波、または正弦波などの波形が挙げられる。
なお、本実施形態では、レーザ光100の照射強度は、最大値と最小値との間で周期的に変化されるとしたが、その変化の形状、パターンに制限はない。例えば、変化の周期、最大値や最小値、およびデューティ比は、可変であっても良い。
照射強度の最大値や最小値は、ガラス板10の物性や形状、スクライブ線12の寸法形状、レーザ光100の照射位置や照射面積、移動速度などに応じて設定される。最小値は、亀裂202が実質的に伸展しないように設定され、0(単位:W)であっても良い。
一方、最大値は、亀裂202が実質的に伸展するように設定される。また、最大値は、レーザ光100の照射領域101におけるガラスの温度が、ガラスの徐冷点よりも低い温度(例えば、ソーダライムガラス板の場合には、約550℃以下の温度)になるように設定される。徐冷点以上の温度になると、ガラスが熱応力を緩和するように粘性流動するので、ガラス板10を割断するのが難しい。
レーザ光100の照射強度を波状に時間的に変化させる方法としては、レーザ光100の光源40としてパルスレーザを用いる方法の他、CWレーザを用いる方法がある。CWレーザを用いる場合、CWレーザの出力を波状に時間変化させる。
レーザ光100の照射強度を波状に時間変化させながら、レーザ光100の照射領域101を連続的に移動させても良いし、断続的に移動させても良い。断続的に移動させる場合、移動を一時停止した後にレーザ光100の光源40の出力を上げ、移動を再開する前に出力を下げても良い。
図9は、レーザ光の照射位置と照射強度との関係を示す平面図である。図9では、レーザ光100の照射強度を最大値および最小値のいずれかの値をとるようにパルス波状に変化させながら、レーザ光100の照射領域101を連続的に移動させている。
まず、図9(a)では、レーザ光100の照射強度を最小値から最大値に瞬間的に上げる。次いで、図9(b)では、レーザ光100の照射強度を最大値に持続しつつ、レーザ光100の照射領域101を移動させる。この移動距離(以下、「強照射移動距離」という)をA(mm)とする。続いて、図9(c)では、レーザ光100の照射強度を最大値から最小値に瞬間的に下げる。次いで、図9(d)では、レーザ光100の照射強度を最小値に持続しつつ、レーザ光100の照射領域101を移動させる。この移動距離(以下、「弱照射移動距離」という)をB(mm)とする。なお、上記した照射領域の移動距離とは、移動した照射領域の中心間の移動距離、あるいは移動した照射領域の前端同士間の移動距離、移動した照射領域の後端同士の移動距離、あるいは照射領域の予め設定した位置同士の移動距離を示す。
その後、図9(e)では、図9(a)と同様に、レーザ光100の照射強度を最小値から最大値に瞬間的に上げる。このようにして、図9(a)〜図9(d)の動作を周期的に繰り返し行う。なお、図9(e)に示すように、レーザ光100の照射領域101について、その照射領域101の移動方向長さをC(mm)とし、その照射領域101の幅方向長さをD(mm)とする。図9に示した例は矩形状の照射領域を示してあるが、照射領域が楕円形状の場合は、移動方向の長軸、あるいは短軸の長さをC(mm)とし、幅方向の長さをD(mm)とする。照射領域が円形状、または長円形状の場合も同様である。
ここで、強照射移動距離Aと弱照射移動距離Bとの比A/Bは、0.2超から5未満の範囲内であることが望ましい。比A/Bを0.2超とすることで、強照射移動距離Aを十分に確保することができ、ガラス板10を割断するのに十分な熱応力を得ることができる。一方、比A/Bが5以上であると、強照射移動距離Aが長すぎるので、レーザ光100の照射強度を波状に時間変化させる効果が十分に得られない。比(A/B)は、0.5〜4であることがより望ましく、1〜3であることがさらに望ましい。
上記した数値範囲を示す「〜」とは、特段の定めがない限り、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含む意味で使用され、以下本明細書において「〜」は、同様の意味をもって使用される。
なお、レーザ光100の照射強度を三角波状や正弦波状などに変化させる場合、上記強照射移動距離Aとして、1周期のうちで、照射強度を亀裂202の伸展可能な限界値L(図7および図8参照)以上に持続している間に照射領域101が移動する距離を用いる。また、上記弱照射移動距離Bとして、1周期のうちで、照射強度を限界値L未満に持続している間に照射領域101が移動する距離を用いる。
また、強照射移動距離Aと移動方向長さCとの比A/Cは、0.5以上であることが好ましい。比A/Cが0.5未満であると、移動方向長さCが長すぎるので、強照射範囲103と弱照射範囲104とが重なる範囲が広すぎ、レーザ光100の照射強度を波状に時間変化させる効果が十分に得られない。なお、比A/Cは、特に限定されないが、例えば6以下であって良い。比A/Cは、1〜4であることがより好ましく、1〜2であることがさらに好ましい。
さらに、弱照射移動距離Bと移動方向長さCとの比B/Cは、0.2超から6未満の範囲内であることが望ましい。比B/Cを0.2超とすることで、弱照射移動距離Bを十分に確保することができ、レーザ光100の照射強度を波状に時間変化させる効果を十分に得ることができる。一方、比B/Cが6以上であると、弱照射移動距離Bが長すぎるので、ガラス板10を割断するのに十分な熱量を得ることが難しい。また、弱照射移動距離Bが長すぎると、レーザ光100の照射領域101が亀裂202の先端203を追い越し、亀裂202が不連続になるので、割断精度が低下する。
レーザ光100の照射強度を限界値L(図7および図8参照)以上に持続している継続時間T(図7および図8参照)は、0.005〜1秒であることが好ましい。継続時間Tを0.005秒以上とすることで、ガラス板10を割断するのに十分な熱応力を得ることができる。一方、継続時間Tが1秒を超えると、亀裂202の先端203がレーザ光100の照射領域101から離れすぎるので、亀裂202の先端203での熱応力分布を精度良く制御することが難しい。
レーザ光100の照射強度が最大値になってから、次に最大値になるまでのレーザ光100の照射領域101の移動距離E(E=A+B)は、10〜80mmであることが好ましい。移動距離Eを10mm以上とすることで、割断の継続性と断面品質の安定性を得ることができる。一方、移動距離Eが80mmを超えると、レーザ光100の照射領域101が亀裂202の先端203を追い越し、亀裂202が不連続になるので、割断精度が低下する。
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
(例1)
例1(実施例)では、図1および図2に示す割断装置を用いて、図3に示すスクライブ線12が形成されたガラス板10を、図5〜図7および図9に示す割断方法で割断した。ガラス板10には車両用窓ガラス向けの緑色系のソーダライムガラスを使用し、ガラス板10の形状は縦500mm×横500mm×厚さ5mmの矩形状とした。
スクライブ線12は、ダイヤモンドホイールカッターの先端(先端角155°)をガラス板10の表面11に90Nの力で押しつけながら、100mm/秒の移動速度で転動して形成した。このスクライブ線12はガラス板10の一辺に平行とし、スクライブ線12を挟んだ両側のガラスの幅W1、W2をそれぞれ10mm、490mmとした。
レーザ光100の光源40としては、CWレーザを用いた。具体的には、半導体レーザ(レーザ光の波長:808nm)を用いた。この光源40の出力を最大出力(300W)および最小出力(1W)のいずれかの値をとるように周期的に変化させることで、レーザ光100の照射強度を周期的に変化させた。
レーザ光100の照射領域101は、スクライブ線12に対して左右対称な矩形状とし、その移動方向長さCを5mmとし、その幅方向長さD(図9参照)を3mmとした。また、レーザ光100の移動速度は、20mm/秒とした。
このようにして、レーザ光100の照射強度をパルス波状に変化させながら、レーザ光100の照射領域101を連続的に移動させることで、照射領域101よりも「前方」で、スクライブ線12から亀裂202を伸展させて、割断試験を行った。
(例2〜例6)
例2〜例6(実施例)では、光源40の出力制御を変えて、強照射移動距離Aおよび弱照射移動距離Bを変更した他は、例1と同様にして、割断試験を行った。
(例7)
例7(比較例)では、レーザ光100の照射形状や移動速度、光源40の出力を変更して、レーザ光100の照射領域101よりも「後方」で、スクライブ線12から亀裂202を伸展させた他は、例1と同様にして、割断試験を行った。なお、レーザ光100の照射形状は直径2mmの円形状とし、レーザ光100の移動速度は70mm/秒とした。また、光源40の出力は120Wで一定とした。
これらの割断試験の条件と結果を表1に示す。なお、結果は、割断の可否、および割断面の品質で評価した。割断できたものを○とし、割断できなかったものを×とした。割断面の品質は、図10に示す割断面15の傾きSで評価した。傾きSが0.3mm以下のものを◎とし、傾きSが0.3mm超から0.5mm以下の範囲のものを○とし、傾きSが0.5mm超から1.0mm以下の範囲のものを△とし、傾きSが1.0mmを超えるものを×とした。
Figure 2011162392
表1から、レーザ光100の照射領域101よりも「前方」でスクライブ線12から亀裂202を伸展させた場合、割断面の品質が良いことが分かる。また、レーザ光100の照射強度を波状に時間変化させることで、割断面の品質が良くなることが分かる。
(例8)
例8(実施例)では、図1および図2に示す割断装置を用いて、図3に示すスクライブ線12が形成されたガラス板10を、図5〜図7および図9に示す割断方法で割断した。ガラス板10には車両用窓ガラス向けの緑色系のソーダライムガラスを使用し、ガラス板10の形状は縦500mm×横500mm×厚さ3.5mmとした。
スクライブ線12は、ダイヤモンドホイールカッターの先端(先端角155°)をガラス板10の表面11に90Nの力で押しつけながら、100mm/秒の移動速度で転動して形成した。このスクライブ線12はガラス板10の一辺に平行とし、スクライブ線12を挟んだ両側のガラスの幅W1、W2をそれぞれ10mm、490mmとした。
レーザ光100の光源40としては、CWレーザを用いた。具体的には、半導体レーザ(レーザ光の波長:808nm)を用いた。この光源40の出力を最大出力(700W)および最小出力(1W)のいずれかの値をとるように周期的に変化させることで、レーザ光100の照射強度を周期的に変化させた。
レーザ光100の照射領域101は、スクライブ線12に対して左右対称な矩形状とし、その移動方向長さCを5mmとし、その幅方向長さD(図9参照)を5mmとした。また、レーザ光100の移動速度は、100mm/秒とした。
このようにして、レーザ光100の照射強度を矩形波状に変化させながら、レーザ光100の照射領域101を連続的に移動させることで、照射領域101よりも「前方」で、スクライブ線12から亀裂202を伸展させて、割断試験を行った。
(例9〜例20)
例9〜例18(実施例)、例19〜例20(比較例)では、光源40の出力制御を変えて、強照射移動距離Aおよび弱照射移動距離Bを変更した他は、例8と同様にして、割断試験を行った。
これらの割断試験の条件と結果を表2に示す。なお、結果は、割断の可否、および割断面の品質で評価した。割断できたものを○とし、割断できなかったものを×とした。割断面の品質は、図10に示す割断面15の傾きSで評価した。傾きSが0.3mm以下のものを◎とし、傾きSが0.3mm超から0.5mm以下の範囲のものを○とし、傾きSが0.5mm超から1.0mm以下の範囲のものを△とし、傾きSが1.0mmを超えるものを×とした。
Figure 2011162392
表2から、比A/Bを0.5超から5未満(好ましくは、3未満)の範囲とし、比A/Cを0.5〜6の範囲とし、比B/Cを0.2超から6未満の範囲とすることで、割断面の品質が良くなることが分かる。なお、例19および例20では、弱照射移動距離Bが長すぎ、割断に十分な熱量をガラス板10に与えることができなかった。
本発明によれば、レーザ光の照射領域の後方に冷却源を設けることなく、簡単な構成で被加工板を精度良く割断することができ、特にガラス板の割断において有用である。
なお、2010年6月25日に出願された日本特許出願2010−145148号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の開示として取り入れるものである。
10 ガラス板(被加工板)
11 表面
12 スクライブ線
13 裏面
14 エッジ
15 割断面
20 割断装置
30 ステージ
40 光源
50 制御装置
100 レーザ光
101 照射領域
102 集光位置
200 初期亀裂
201 初期亀裂の先端
202 亀裂
203 亀裂の先端

Claims (12)

  1. 脆性材料で形成される被加工板にレーザ光を照射して前記被加工板を割断する割断方法であって、
    前記被加工板の表面に予め形成されたスクライブ線の少なくとも一部に沿って前記レーザ光の照射領域を前記被加工板に対して相対的に移動させ、
    前記スクライブ線から前記照射領域よりも前方で亀裂を伸展させ、
    前記レーザ光の照射強度を波状に時間変化させることを特徴とする割断方法。
  2. 前記レーザ光の照射強度を周期的に変化させ、
    1周期のうちで、前記照射強度を前記亀裂の伸展可能な限界値以上に持続している間に前記照射領域が移動する移動距離をA(mm)とし、前記照射強度を前記限界値未満に持続している間に前記照射領域が移動する移動距離をB(mm)とすると、A/Bが0.2超から5未満の範囲内である請求項1に記載の割断方法。
  3. 前記レーザ光の照射強度を周期的に変化させ、
    1周期のうちで前記照射強度を前記亀裂の伸展可能な限界値以上に持続している間に前記照射領域が移動する移動距離をA(mm)とし、前記照射領域の移動方向長さをC(mm)とすると、A/Cが0.5〜6である請求項1または2に記載の割断方法。
  4. 前記レーザ光の照射強度を周期的に変化させ、
    1周期のうちで前記照射強度を前記亀裂の伸展可能な限界値未満に持続している間に前記照射領域が移動する移動距離をB(mm)とし、前記照射領域の移動方向長さをC(mm)とすると、B/Cが0.2超から6未満の範囲内である請求項1〜3のいずれか1項に記載の割断方法。
  5. 前記レーザ光の照射強度を、パルス波、三角波、または正弦波の波状に周期的に時間変化させる請求項1〜4のいずれか1項に記載の割断方法。
  6. 前記被加工板がガラス板である請求項1〜5のいずれか1項に記載の割断方法。
  7. 脆性材料で形成される被加工板にレーザ光を照射して前記被加工板を割断する割断装置であって、
    前記被加工板を支持するステージと、前記レーザ光を出射する光源と、前記被加工板の表面における前記レーザ光の照射領域を移動させる制御装置とを備え、
    前記制御装置が前記表面に予め形成されたスクライブ線の少なくとも一部に沿って前記レーザ光の照射領域を前記被加工板に対して相対的に移動させ、前記スクライブ線から前記照射領域よりも前方で亀裂を伸展させ、
    前記制御装置は、前記レーザ光の照射強度を波状に時間変化させることを特徴とする割断装置。
  8. 前記制御装置は、前記レーザ光の照射強度を周期的に変化させ、
    1周期のうちで、前記照射強度を前記亀裂の伸展可能な限界値以上に持続している間に前記照射領域が移動する移動距離をA(mm)とし、前記照射強度を前記限界値未満に持続している間に前記照射領域が移動する移動距離をB(mm)とすると、A/Bが0.2超から5未満の範囲内である請求項7に記載の割断装置。
  9. 前記制御装置は、前記レーザ光の照射強度を周期的に変化させ、
    1周期のうちで前記照射強度を前記亀裂の伸展可能な限界値以上に持続している間に前記照射領域が移動する移動距離をA(mm)とし、前記照射領域の移動方向長さをC(mm)とすると、A/Cが0.5〜6である請求項7または8に記載の割断装置。
  10. 前記制御装置は、前記レーザ光の照射強度を周期的に変化させ、
    1周期のうちで前記照射強度を前記亀裂の伸展可能な限界値未満に持続している間に前記照射領域が移動する移動距離をB(mm)とし、前記照射領域の移動方向長さをC(mm)とすると、B/Cが0.2超から6未満の範囲内である請求項7〜9のいずれか1項に記載の割断装置。
  11. 前記レーザ光の照射強度を、パルス波、三角波、または正弦波の波状に周期的に時間変化させる請求項7〜10のいずれか1項に記載の割断装置。
  12. 前記被加工板がガラス板である請求項7〜11のいずれか1項に記載の割断装置。
JP2012521555A 2010-06-25 2011-06-24 割断方法および割断装置 Withdrawn JPWO2011162392A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010145148 2010-06-25
JP2010145148 2010-06-25
PCT/JP2011/064586 WO2011162392A1 (ja) 2010-06-25 2011-06-24 割断方法および割断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2011162392A1 true JPWO2011162392A1 (ja) 2013-08-22

Family

ID=45371558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012521555A Withdrawn JPWO2011162392A1 (ja) 2010-06-25 2011-06-24 割断方法および割断装置

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP2586751A4 (ja)
JP (1) JPWO2011162392A1 (ja)
WO (1) WO2011162392A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105189022B (zh) 2013-01-30 2017-09-01 康宁股份有限公司 用于柔性玻璃连续激光切割的设备和方法
US9260337B2 (en) 2014-01-09 2016-02-16 Corning Incorporated Methods and apparatus for free-shape cutting of flexible thin glass

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3041342A1 (de) 1980-11-03 1982-06-09 Fichtel & Sachs Ag, 8720 Schweinfurt Mehrscheiben-kupplung mit zwangsabhub und vereinfachter montage
TWI277612B (en) * 2002-08-09 2007-04-01 Mitsuboshi Diamond Ind Co Ltd Method and device for scribing fragile material substrate
JP2006256944A (ja) * 2005-03-14 2006-09-28 Lemi Ltd 脆性材料の割断方法及び装置
JP4322881B2 (ja) * 2006-03-14 2009-09-02 浜松ホトニクス株式会社 レーザ加工方法及びレーザ加工装置
JP2009196175A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Toshiba Corp 割断装置、割断方法、およびフラットパネルディスプレイの製造方法
JP2010145148A (ja) 2008-12-17 2010-07-01 Seiko Epson Corp 三次元形状計測装置、三次元形状計測方法、三次元形状計測プログラム
CN102264659B (zh) * 2008-12-25 2014-03-12 旭硝子株式会社 脆性材料基板的割断方法、装置及车辆用窗玻璃
JP5241527B2 (ja) * 2009-01-09 2013-07-17 浜松ホトニクス株式会社 レーザ加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011162392A1 (ja) 2011-12-29
EP2586751A4 (en) 2013-12-25
EP2586751A1 (en) 2013-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5113462B2 (ja) 脆性材料基板の面取り方法
KR100849696B1 (ko) 취성재료의 스크라이브 방법 및 스크라이브 장치
JP3908236B2 (ja) ガラスの切断方法及びその装置
JP5533668B2 (ja) 脆性材料基板の割断方法、装置及び車両用窓ガラス
JP5609870B2 (ja) 脆性材料基板の割断方法及び割断装置並びにその割断方法により得られる車両用窓ガラス
JP4835927B2 (ja) 硬脆材料板体の分割加工方法
JP5562254B2 (ja) 脆性材料の分割装置および割断方法
JP2009084089A (ja) ガラス切断装置及び方法
JP2010274328A (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工装置
JP2006175487A (ja) レーザ切断方法及びその装置
JP3210934B2 (ja) 脆性材料の割断方法
JP2010138046A (ja) 被割断材の加工方法および加工装置
JP2008183599A (ja) 高脆性非金属材料製の被加工物の加工方法及びその装置
JP2005081715A (ja) レーザ加工装置およびレーザ加工方法
KR100636852B1 (ko) 모드라킹된 자외선 레이저를 이용한 유리기판의 스크라이빙방법 및 절단 방법
JP2012006795A (ja) 割断方法および割断装置
JP5536713B2 (ja) 脆性材料基板の加工方法
JPWO2003013816A1 (ja) 脆性材料基板のスクライブ方法およびスクライブ装置
WO2011162392A1 (ja) 割断方法および割断装置
KR20130126287A (ko) 기판 절단 장치 및 방법
JP2010173316A (ja) スクライブ加工装置及びスクライブ加工方法
KR20020043314A (ko) 유리 절단 장치 및 그 방법
TWI587960B (zh) Laser processing method and laser processing device
JP5292420B2 (ja) ガラス基板のスクライブ方法
JP2008246808A (ja) 高脆性非金属材料製の被加工物の加工方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140902