JP2010145148A - 三次元形状計測装置、三次元形状計測方法、三次元形状計測プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】被測定物の材質が、例えば、透明な樹脂などであるときは、被測定部に照射された光が被測定物の内部で散乱してしまうため、ストライプがぼけてしまうことがある。そのため、カメラによって撮像された画像において、ストライプとして識別できない場合がある。
【解決手段】第2のストライプを、第1の隣接距離以下の移動距離で移動させる第2のストライプ移動制御部と、マスターとなる三次元形状物の画像の座標、移動距離から算出された位置、長さが記憶されたテーブルを参照し、第2のストライプが照射された被測定部の画像の座標から被測定部の長さを検出する第2の長さ検出部と、を備え、ストライプ選択制御部は、第1のストライプが照射された被測定部の画像において、ストライプとして識別されたときは、第1のストライプを選択制御し、ストライプとして識別されなかったときは、第2のストライプを選択制御する。
【選択図】図9
【解決手段】第2のストライプを、第1の隣接距離以下の移動距離で移動させる第2のストライプ移動制御部と、マスターとなる三次元形状物の画像の座標、移動距離から算出された位置、長さが記憶されたテーブルを参照し、第2のストライプが照射された被測定部の画像の座標から被測定部の長さを検出する第2の長さ検出部と、を備え、ストライプ選択制御部は、第1のストライプが照射された被測定部の画像において、ストライプとして識別されたときは、第1のストライプを選択制御し、ストライプとして識別されなかったときは、第2のストライプを選択制御する。
【選択図】図9
Description
本発明は、三次元形状計測装置、三次元形状計測方法、三次元形状計測プログラムに関する。
製品の検査を自動化するために、被測定物に光を照射して、非接触で被測定物の長さを計測することが行われる。例えば、特許文献1では、三次元形状の測定対象物の測定部位にスリット光からなるストライプを照射し、カメラによって測定部位を撮像し、撮像されたストライプの画像における座標から測定部位の長さを計測する方法が行われる。
しかしながら、被測定物の材質が、例えば、透明な樹脂などであるときは、被測定部に照射された光が被測定物の内部で散乱してしまうため、ストライプがぼけてしまうことがある。そのため、カメラによって撮像された画像において、ストライプとして識別できない場合があるという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]第1の隣接距離で複数の線が並ぶ第1のストライプまたは前記第1の隣接距離より長い第2の隣接距離で複数の線が並ぶ第2のストライプを被測定部に照射するストライプ照射部と、前記第1のストライプまたは前記第2のストライプが照射された前記被測定部の画像を撮像するカメラと、前記ストライプ照射部から前記第1のストライプを照射させるか、または前記第2のストライプを照射させるかを選択制御するストライプ選択制御部と、前記第1のストライプが照射された前記被測定部の画像の座標から前記被測定部の長さを検出する第1の長さ検出部と、前記被測定部に照射される前記第2のストライプを、前記複数の線が並ぶ方向に、前記第1の隣接距離以下の移動距離で移動させる第2のストライプ移動制御部と、一定の精度で保証された長さを有するマスターとなる三次元形状物に、前記移動距離で移動させた前記第2のストライプを照射して撮像された画像から得られた座標、前記移動距離から算出された位置、前記保証された長さが記憶されたテーブルと、前記テーブルを参照し、前記移動距離で移動させた前記第2のストライプが照射された前記被測定部の画像の座標から前記被測定部の長さを検出する第2の長さ検出部と、を備え、前記ストライプ選択制御部は、前記第1のストライプが照射された前記被測定部の画像において、ストライプとして識別されたときは、前記第1のストライプを選択制御し、前記画像においてストライプとして識別されなかったときは、前記第2のストライプを選択制御することを特徴とする三次元形状計測装置。
この構成によれば、被測定部に照射される第2のストライプを、複数の線が並ぶ方向に、第1の隣接距離以下の移動距離で移動させる第2のストライプ移動制御部と、第2のストライプが照射されたマスターとなる三次元形状物の画像から得られた座標、移動距離から算出された位置、前記保証された長さが記憶されたテーブルを参照し、第2のストライプが照射された被測定部の画像における座標から被測定部の長さを検出する第2の長さ検出部と、を備える。さらに、ストライプ選択制御部は、第1のストライプが照射された被測定部の画像において、ストライプとして識別されたときは、第1のストライプを選択制御し、画像においてストライプとして識別されなかったときは、第2のストライプを選択制御する。
これにより、被測定物の材質が、例えば、透明な樹脂などであるため、被測定部に照射された光が被測定物の内部で散乱し、第1のストライプがぼけてしまう場合であっても、第2の長さ検出部によって、第2のストライプが照射された被測定部の画像から被測定部の長さを検出することが可能となる。
[適用例2]前記第2のストライプ移動制御部は、前記ストライプ照射部から照射された前記第2のストライプを反射するミラーを備え、前記ミラーが反射する角度を変更することを特徴とする上記三次元形状計測装置。
この構成によれば、第2のストライプを反射するミラーを備え、ミラーが反射する角度を変更する。これにより、第2のストライプを第1の隣接距離以下の移動距離で移動させることができる。従って、第1の隣接距離以下の距離だけ離れた位置における被測定部の長さを検出することができる。
[適用例3]第1の隣接距離で複数の線が並ぶ第1のストライプまたは前記第1の隣接距離より長い第2の隣接距離で複数の線が並ぶ第2のストライプを被測定部に照射するストライプ照射工程と、カメラによって、前記第1のストライプまたは前記第2のストライプが照射された前記被測定部の画像を撮像する工程と、前記ストライプ照射工程において、前記第1のストライプを照射させるか、または前記第2のストライプを照射させるかを選択制御するストライプ選択制御工程と、前記第1のストライプが照射された前記被測定部の画像の座標から前記被測定部の長さを検出する第1の長さ検出工程と、前記被測定部に照射される前記第2のストライプを、前記複数の線が並ぶ方向に、前記第1の隣接距離以下の移動距離で移動させる第2のストライプ移動制御工程と、一定の精度で保証された長さを有するマスターとなる三次元形状物に、前記移動距離で移動させた前記第2のストライプを照射して撮像された画像から得られた座標、前記移動距離から算出される位置、前記長さが記憶されたテーブルを参照し、前記移動距離で移動させた前記第2のストライプが照射された前記被測定部の画像の座標から前記被測定部の長さを検出する第2の長さ検出工程と、を備え、前記ストライプ選択制御工程は、前記第1のストライプが照射された前記被測定部の画像において、ストライプとして識別されたときは、前記第1のストライプを選択制御し、前記画像においてストライプとして識別されなかったときは、前記第2のストライプを選択制御することを特徴とする三次元形状計測方法。
[適用例4]ストライプ照射部から第1の隣接距離で複数の線が並ぶ第1のストライプを照射させるか、または前記第1の隣接距離より長い第2の隣接距離で複数の線が並ぶ第2のストライプを照射させるかを選択制御するストライプ選択制御機能と、前記第1のストライプが照射された被測定部を、カメラによって撮像された画像の座標から前記被測定部の長さを検出する第1の長さ検出機能と、前記被測定部に照射される前記第2のストライプを、前記複数の線が並ぶ方向に、前記第1の隣接距離以下の移動距離で移動させる第2のストライプ移動制御機能と、一定の精度で保証された長さを有するマスターとなる三次元形状物に、前記移動距離で移動させた前記第2のストライプを照射し、前記カメラによって撮像された画像から得られた座標、前記移動距離から算出される位置、前記長さが記憶されたテーブルを参照し、前記移動距離で移動させた前記第2のストライプが照射された前記被測定部の画像の座標から前記被測定部の長さを検出する第2の長さ検出機能と、を備え、前記ストライプ選択制御機能は、前記第1のストライプが照射された前記被測定部の画像において、ストライプとして識別されたときは、前記第1のストライプを選択制御し、前記画像においてストライプとして識別されなかったときは、前記第2のストライプを選択制御することをコンピュータに実現させることを特徴とする三次元形状計測プログラム。
以下、図を用いて実施例を説明する。
(実施例)
図1は、本実施例における三次元形状計測装置1を用いて、被測定物20の被測定部21における方向D2の長さhを計測する様子を説明する図である。ストライプ照射部2に備えた光源(不図示)から照射された光線L1は、ミラー3の反射面5に向かう。
(実施例)
図1は、本実施例における三次元形状計測装置1を用いて、被測定物20の被測定部21における方向D2の長さhを計測する様子を説明する図である。ストライプ照射部2に備えた光源(不図示)から照射された光線L1は、ミラー3の反射面5に向かう。
図1の反射面5は、破線F1に示す角度の位置に固定される。光線L1は、反射面5で反射され、光線L2として垂線Vに対して照射角度θ1で、基準面60に置かれた被測定部21に照射される。
ストライプ照射部2は、被測定部21にストライプを形成するための光線L1,L2を照射する。カメラ4は、ストライプが形成された被測定部21の画像を撮像する。
図2は、ストライプ照射部2の内部を説明する図である。図2の円盤状のスリット形成盤34には、第1のスリット32、第2のスリット33が回転軸35を中心として反対側の位置に形成されている。第2のスリット33を構成する一つのスリットにおける方向D2の幅は、第1のスリット32を構成する一つのスリットにおける方向D2の幅より長い。
図2に示すように、ストライプ照射部2に備えられた光源30から照射された光線L3は、レンズ31によって集光され、第1のスリット32を通り、ミラー3の反射面5によって光線L2として反射される。
ストライプ照射部2には、エンコーダー付きのステッピングモータ37が備えられ、ギア36、回転軸35を介してスリット形成盤34を回転させる。ステッピングモータ37によって、スリット形成盤34の回転角度の位置を設定することができる。図2に示す回転角度の位置にあるスリット形成盤34が、矢印D3の方向に180度回転すると、光源30から照射された光線L3は、レンズ31によって集光され、第2のスリット33を通り、ミラー3の反射面5によって反射される。
図3(a)は、図2の第1のスリット32を通った光線L1がミラー3で反射された光線L2によって被測定物20の被測定部21に形成された第1のストライプ22を示す図である。ストライプ23は、被測定物20が置かれた面に形成されたものである。第1のストライプ22は、太い実線で示した影となる複数の線が方向D1の方向に、第1の隣接距離M1の間隔で並んで形成される。
図3(b)は、図2の第2のスリット33を通った光線L1がミラー3で反射された光線L2によって被測定物20の被測定部21に形成された第2のストライプ24を示す図である。ストライプ25は、被測定物20が置かれた面に形成されたものである。第2のストライプ24は、太い実線で示した影となる複数の線が方向D1の方向に、第2の隣接距離M2の間隔で並んで形成される。第2の隣接距離M2は、第1の隣接距離M1より長い。
次に、樹脂などの透明な被測定物の被測定部を計測する場合について説明する。図4(a)は、樹脂などの透明な被測定物20aの被測定部21aに形成された第1のストライプ22を示す図である。樹脂などの透明な被測定物20aに光線L2が照射されると、被測定物20aの内部で散乱するため、縞模様がぼけてしまうことがある。
そのような場合、図4(a)に示すように、影となる線の方向D1における幅が広くなり、隣接する影となる線が重なってしまったり、隣接する影となる線どうしの隙間が短くなってしまったりすることがある。あるいは、影となる線が薄くなってしまうことがある。
このような第1のストライプ22が形成された被測定部21aをカメラ4によって撮像した画像を、画像処理により白と黒とに2値化処理しても、第1のストライプ22に対応するストライプにおける境界を検出することができない。従って、被測定部21aの方向D2における長さを検出しようとすると、撮像された画像において、ストライプとして識別することができない場合がある。
図4(b)は、樹脂などの透明な被測定物20aの被測定部21aに形成された第2のストライプ24を示す図である。被測定部21aには、図4(b)に示すような第2のストライプ24が形成される。ストライプ25は、被測定物20aが置かれた面に形成されたものである。
図4(b)に示す第2のストライプ24における第2の隣接距離M2は、第1の隣接距離M1より長い。このため、影となり隣接する線における隙間は長くなる。
このような第2のストライプ24が形成された被測定部21aをカメラ4によって撮像した画像を用いて、被測定部21aの方向D2における長さを検出しようとすると、撮像された画像において、ストライプとして識別することができる。
図5は、ミラー3の反射面5の傾斜角度を変更して第2のストライプ24を、方向D1に移動させる場合について説明する図である。ミラー3には、回転軸7を中心としてミラー3を回転させるためのアクチュエータ6が備えられる。アクチュエータ6には、棒状部材8、電磁石(不図示)、バネ部材(不図示)が備えられる。電磁石に通電されると、棒状部材8は、バネ部材による力に抗して方向D4に突出し、ミラー3を、回転軸7を中心として角度φだけ回転させる。これにより、反射面5がF1に示す傾斜角度の位置からF2に示す傾斜角度の位置になるように設定される。電磁石への通電が遮断されると、棒状部材8は、バネ部材の力によって、突出していた位置から戻り、反射面5は、F1に示す傾斜角度の位置に戻る。
垂線Vに対する照射角度θ1(図1参照)で、基準面60に置かれた被測定部21aに照射されていた光線L2は、ミラー3の反射面5の傾斜角度における角度φの変更により、図5に示すように、垂線Vに対する照射角度θ2で被測定部21aに照射される。これにより、被測定物20aの被測定部21aに形成された第2のストライプ24は、方向D1において図面右側に移動する。
図6(a)は、垂線Vに対する照射角度θ1で被測定部21aに照射する光線L2の拡大図である。図6(b)は、方向D2におけるミラー3側から見た被測定部21aに形成された第2のストライプ24を示す図である。それぞれの矢印の先端P1〜P4は、被測定部21aに形成された第2のストライプ24を構成する影となる線の中心となる位置を示す。
反射面5で反射される位置を中心とすると、位置P1〜P4は角度α1、α2、α3、α4として位置を示す。位置P1を通るA1−A2で示す角度α1の位置を基準の位置とすると、角度α1、α2、α3、α4は、0度、0.2度、0.4度、0.6度である。
図7(a)は、垂線Vに対する照射角度θ2で被測定部21aに照射する光線L2の拡大図である。それぞれの矢印の先端Q1〜Q4は、被測定部21aに形成された第2のストライプ24を構成する影となる線の中心となる位置を示す。
被測定部21aに形成される第2のストライプ24を構成していた線の中心となる位置P1〜P4は、それぞれ位置Q1〜Q4に示す位置に移動する。位置Q1〜Q4の位置は、位置P1を通る基準線A1−A2との角度であるβ1〜β4で示す。
図7(b)は、被測定部21aを方向D2におけるミラー3側から見た図で、位置P1〜P4における第2のストライプ24(太い破線)、位置Q1〜Q4における第2のストライプ24(太い実線)を示す図である。
図5のミラー3を回転し反射面5の傾斜角度を角度φだけ変更すると、垂線Vに対する光線L2の照射角度θ1と照射角度θ2との差は、角度φの2倍となる。本実施例では、角度φを0.05度とすると、照射角度θ1と照射角度θ2との差は0.1度である。従って、角度β1、β2、β3、β4は、それぞれ0.1度、0.3度、0.5度、0.7度となる。
位置P1から位置Q1までの移動距離M3は、図3(a)の第1のストライプ22における第1の隣接距離M1と同じであるかまたは第1の隣接距離M1より短い。
図8(a)は、図5で説明したミラー3の反射面5の傾斜角度を角度φだけ変更し、方向D1に移動距離M3だけ移動した第2のストライプ24を用いて、基準面60に置かれたマスターとなる三次元形状物を計測して得られたテーブルである。マスターとなる三次元形状物における方向D2の長さは、予め一定の精度で保証される。テーブル内のハイフンは、数値の記載を省略したことを示す。
テーブルにおける縦の欄は、図7(a)、(b)で示した第2のストライプ24を構成する線の中心である位置Q1〜Q4を示し、角度β1〜β4で示される位置である。
テーブルにおける横の欄は、カメラ4で撮像された画像における第2のストライプ24を構成する線の中心である位置を示し、画素単位で表現される。表中の数値は、計測したときのマスターとなる三次元形状物の被測定部における方向D2の長さを示す(単位:mm)。
例えば、第2のストライプ24を構成する線の中心となる位置Q1(角度β1)は、撮像された画像において、20画素の位置にあるとき、被測定部21aの長さは10mmであることを示す。同様に、例えば、線の中心となる位置Q3(角度β3)は、撮像された画像において、70画素の位置にあるとき、被測定部21aの長さは15mmであることを示す。
図8(b)は、被測定物20bの被測定部21bに形成された第2のストライプ24をカメラ4で撮像された画像を示す図である。撮像された画像において、線の中心となる位置Q1、Q2、Q3、Q4における座標は、20画素、40画素、60画素、80画素の位置にある。図8(a)のテーブルを参照すると、それぞれ画素の位置に対応する長さが10mmである。従って、被測定物20bの被測定部21bの方向D2における長さは10mmであることが検出される。
図8(c)は、被測定物20cの被測定部21cに形成された第2のストライプ24をカメラ4で撮像された画像を示す図である。線の中心となる位置Q1、Q2、Q3、Q4における座標は、30画素、50画素、70画素、90画素の位置にある。図8(a)のテーブルを参照すると、それぞれ画素の位置に対応する位置が15mmである。従って、被測定物20cの被測定部21cの方向D2における長さは15mmであることが検出される。
線の中心となる位置Q1、Q2、Q3、Q4が、図8(a)に無い場合は、座標の値で線形補間することにより、対応する方向D2における長さを算出する。
図9は、本実施例における三次元形状計測装置1の構成図である。制御部40は、CPU41、RAM42、ROM43、インターフェース(I/F)47、駆動回路45、46から構成される。CPU41は、ROM43に記憶されたプログラムをRAM42に読み出して実行する。
図8(a)を用いて説明したテーブル44は、ROM43に記憶される。駆動回路45は、ミラー3に備えられたアクチュエータ6を駆動させる。駆動回路46は、ミラー3に備えられたステッピングモータ37を駆動させる。
ストライプ選択制御部50は、駆動回路46を介して図2のストライプ照射部2に備えられたステッピングモータ37を制御し、スリット形成盤34の回転位置を設定する。これにより、第1のスリット32を光線L3が通るようにするか、第2のスリット33を光線L3が通るようにするか、を選択することができる。従って、ストライプ選択制御部50は、被測定部21,21aに形成される第1のストライプ22または第2のストライプ24のいずれかを選択することができる。
ストライプ選択制御部50は、被測定部21または被測定部21aに形成された第1のストライプ22の画像を、カメラ4を用いて撮像する。ストライプ選択制御部50は、カメラ4から撮像された画像を取得し、取得された画像を画像処理することにより、第1のストライプ22に対応するストライプとして識別されたか否かを判定する。
ストライプ選択制御部50が、第1のストライプ22が照射された被測定部21の被測定物20の画像において、ストライプとして識別されたときは、第1のストライプ22を選択制御する(図3(a)参照)。
第1の長さ検出部53は、撮像された第1のストライプ22の画素の位置に基づいて、被測定部21の方向D3における長さを検出する。
ストライプ選択制御部50が、例えば樹脂などの透明な被測定物20aの被測定部21aに、第1のストライプ22が照射された画像において、ストライプとして識別されなかったとき(図4(a)参照)は、第2のストライプ24を選択制御する(図4(b)参照)。
第2のストライプ移動制御部51は、被測定部21aに照射される第2のストライプ24を、複数の線が並ぶ方向D1に、第1の隣接距離M1以下の移動距離M3で移動させる(図7(a)、(b)参照)。
第2の長さ検出部52は、第2のストライプ24が照射されたマスターとなる三次元形状物の画像における移動距離M3と座標と長さとが記憶されたテーブル44を参照し、第2のストライプ24が照射された被測定部21aの画像における移動距離M3と座標とから被測定部21aの長さを検出する。
ストライプ選択制御部50、第2のストライプ移動制御部51、第2の長さ検出部52、第1の長さ検出部53は、ROM43に格納されたプログラムから構成され、CPU41がプログラムをROM43から読み出し、RAM42で実行することにより機能する。
次に、本実施例におけるプログラムの処理について説明する。図10は、本実施例におけるプログラムにおけるフローチャートである。ステップS100では、ストライプ選択制御部50は、ストライプ照射部2に備えられたステッピングモータ37を制御し、図2の第1のスリット32を光線L3が通るようにスリット形成盤34の回転角度の位置を設定する。従って、光線L1,L2によって、被測定部21または被測定部21aには、第1の隣接距離M1を有する第1のストライプ22が照射される。
ステップS110では、ストライプ選択制御部50は、カメラ4に撮像を指示し、第1のストライプ22が照射された被測定部21または被測定部21aの画像を撮像させ、カメラ4から画像を取得する。
ステップS120では、ストライプ選択制御部50は、取得した画像において、画像処理を行い、ストライプとして識別できるか否かを判定する。本実施例の被測定部21では、ストライプとして識別できたとき(Yes)、ステップS130に進む。本実施例の被測定部21aでは、ストライプとして識別できなかったとき(No)、ステップS140に進む。
ステップS130では、第1の長さ検出部53は、画像処理を行い、被測定部21の方向D2における長さを検出する。
ステップS140では、ストライプ選択制御部50は、ストライプ照射部2に備えられたステッピングモータ37を制御し、図2の第2のスリット33を光線L3が通るようにスリット形成盤34の回転角度の位置を設定する。従って、光線L1,L2によって、被測定部21aには、第2の隣接距離M2を有する第2のストライプ24が照射される。
ステップS150では、第2のストライプ移動制御部51は、第2のストライプ24を方向D1に移動距離M3だけ移動させる(図7(a)、(b)参照)。
ステップS160では、第2の長さ検出部52は、カメラ4に撮像を指示し、第2のストライプ24が照射された被測定部21aの画像を撮像させ、カメラ4から画像を取得する。
ステップS170では、第2の長さ検出部52は、第2のストライプ24が照射されたマスターとなる三次元形状物の画像における移動距離M3と座標と長さとが記憶されたテーブル44を参照し、ステップS160で取得した画像における移動距離M3と座標とから被測定部21aの方向D2における長さを検出する。
本実施例では、図8(a)に示す一つのテーブルを作成したが、第2のストライプ24を、図3(a)の第1のストライプ22における第1の隣接距離M1を3以上で分割した移動距離M3(図7(b)参照)で複数回移動し、それぞれ移動した位置でマスターとなる三次元形状物の長さを計測し、複数のテーブルを作成するようにしてもよい。そのようにすることにより、方向D1における計測可能な距離を最小にすることができる。
図11は、第1のスリット32または第2のスリット33を有し、方向D5にスライドするスリット形成板38を備えたストライプ照射部2aの図である。本実施例では、図2のストライプ照射部2に、回転軸35に固定されたスリット形成盤34を備えたが、図11に示すようなアクチュエータ(不図示)により方向D5にスライドするスリット形成板38を備えたストライプ照射部2aを用いてもよい。方向D5にスライドすることにより、スリット形成板38に備えられた第1のスリット32または第2のスリット33を選択することができる。
以上、本実施例で説明した三次元形状計測装置1は、第1の隣接距離M1で複数の線が並ぶ第1のストライプ22または第1の隣接距離M1より長い第2の隣接距離M2で複数の線が並ぶ第2のストライプ24を被測定部21,21aに照射するストライプ照射部2と、第1のストライプ22または第2のストライプ24が照射された被測定部21,21aの画像を撮像するカメラ4と、ストライプ照射部2から第1のストライプ22を照射させるか、または第2のストライプ24を照射させるかを選択制御するストライプ選択制御部50と、第1のストライプ22が照射された被測定部21の画像の座標から被測定部21の長さを検出する第1の長さ検出部53と、被測定部21aに照射される第2のストライプ24を、複数の線が並ぶ方向D1に、第1の隣接距離M1以下の移動距離M3で移動させる第2のストライプ移動制御部51と、一定の精度で保証された長さを有するマスターとなる三次元形状物に、移動距離M3で移動させた第2のストライプ24を照射して撮像された画像から得られた座標、移動距離M3から算出された位置Q1〜Q4、マスターとして一定の精度で保証された長さが記憶されたテーブル44と、テーブル44を参照し、移動距離M3で移動させた第2のストライプ24が照射された被測定部21aの画像の座標から被測定部21aの位置Q1〜Q4における基準面60からの長さhを検出する第2の長さ検出部と52、を備え、ストライプ選択制御部50は、第1のストライプ22が照射された被測定部21,21aの画像において、ストライプとして識別されたときは、第1のストライプ22を選択制御し、画像においてストライプとして識別されなかったときは、第2のストライプ24を選択制御する。
この構成によれば、被測定物20aの材質が、例えば、透明な樹脂などであるため、被測定部21aに照射された光線が被測定物20aの内部で散乱し、第1のストライプ22がぼけてしまう場合であっても、第2の長さ検出部52によって、第2のストライプ24が照射された被測定部21aの画像から被測定部21aの位置Q1〜Q4における長さhを検出することが可能となる。
また、第2のストライプ移動制御部51は、ストライプ照射部2から照射された第2のストライプ24を反射するミラー3を備え、ミラー3が反射する角度φを変更する。
この構成によれば、第2のストライプ24を第1の隣接距離M1より短い移動距離M3で移動させることができる。従って、第1の隣接距離M1より短い距離だけ離れた位置における被測定部21aの方向D2の長さを検出することができる。
1…三次元形状計測装置、2…ストライプ照射部、3…ミラー、4…カメラ、20,20a…被測定物、21,21a…被測定部、22…第1のストライプ、24…第2のストライプ、44…テーブル、50…ストライプ選択制御部、51…第2のストライプ移動制御部、52…第2の長さ検出部、53…第1の長さ検出部、D1,D2…方向、h…長さ、M1…第1の隣接距離、M2…第2の隣接距離、M3…移動距離、Q1〜Q4…位置。
Claims (4)
- 第1の隣接距離で複数の線が並ぶ第1のストライプまたは前記第1の隣接距離より長い第2の隣接距離で複数の線が並ぶ第2のストライプを被測定部に照射するストライプ照射部と、
前記第1のストライプまたは前記第2のストライプが照射された前記被測定部の画像を撮像するカメラと、
前記ストライプ照射部から前記第1のストライプを照射させるか、または前記第2のストライプを照射させるかを選択制御するストライプ選択制御部と、
前記第1のストライプが照射された前記被測定部の画像の座標から前記被測定部の長さを検出する第1の長さ検出部と、
前記被測定部に照射される前記第2のストライプを、前記複数の線が並ぶ方向に、前記第1の隣接距離以下の移動距離で移動させる第2のストライプ移動制御部と、
一定の精度で保証された長さを有するマスターとなる三次元形状物に、前記移動距離で移動させた前記第2のストライプを照射して撮像された画像から得られた座標、前記移動距離から算出された位置、前記保証された長さが記憶されたテーブルと、
前記テーブルを参照し、前記移動距離で移動させた前記第2のストライプが照射された前記被測定部の画像の座標から前記被測定部の長さを検出する第2の長さ検出部と、を備え、
前記ストライプ選択制御部は、前記第1のストライプが照射された前記被測定部の画像において、ストライプとして識別されたときは、前記第1のストライプを選択制御し、前記画像においてストライプとして識別されなかったときは、前記第2のストライプを選択制御することを特徴とする三次元形状計測装置。 - 請求項1に記載の三次元形状計測装置であって、
前記第2のストライプ移動制御部は、前記ストライプ照射部から照射された前記第2のストライプを反射するミラーを備え、前記ミラーが反射する角度を変更することを特徴とする三次元形状計測装置。 - 第1の隣接距離で複数の線が並ぶ第1のストライプまたは前記第1の隣接距離より長い第2の隣接距離で複数の線が並ぶ第2のストライプを被測定部に照射するストライプ照射工程と、
カメラによって、前記第1のストライプまたは前記第2のストライプが照射された前記被測定部の画像を撮像する工程と、
前記ストライプ照射工程において、前記第1のストライプを照射させるか、または前記第2のストライプを照射させるかを選択制御するストライプ選択制御工程と、
前記第1のストライプが照射された前記被測定部の画像の座標から前記被測定部の長さを検出する第1の長さ検出工程と、
前記被測定部に照射される前記第2のストライプを、前記複数の線が並ぶ方向に、前記第1の隣接距離以下の移動距離で移動させる第2のストライプ移動制御工程と、
一定の精度で保証された長さを有するマスターとなる三次元形状物に、前記移動距離で移動させた前記第2のストライプを照射して撮像された画像から得られた座標、前記移動距離から算出される位置、前記長さが記憶されたテーブルを参照し、前記移動距離で移動させた前記第2のストライプが照射された前記被測定部の画像の座標から前記被測定部の長さを検出する第2の長さ検出工程と、を備え、
前記ストライプ選択制御工程は、前記第1のストライプが照射された前記被測定部の画像において、ストライプとして識別されたときは、前記第1のストライプを選択制御し、前記画像においてストライプとして識別されなかったときは、前記第2のストライプを選択制御することを特徴とする三次元形状計測方法。 - ストライプ照射部から第1の隣接距離で複数の線が並ぶ第1のストライプを照射させるか、または前記第1の隣接距離より長い第2の隣接距離で複数の線が並ぶ第2のストライプを照射させるかを選択制御するストライプ選択制御機能と、
前記第1のストライプが照射された被測定部を、カメラによって撮像された画像の座標から前記被測定部の長さを検出する第1の長さ検出機能と、
前記被測定部に照射される前記第2のストライプを、前記複数の線が並ぶ方向に、前記第1の隣接距離以下の移動距離で移動させる第2のストライプ移動制御機能と、
一定の精度で保証された長さを有するマスターとなる三次元形状物に、前記移動距離で移動させた前記第2のストライプを照射し、前記カメラによって撮像された画像から得られた座標、前記移動距離から算出される位置、前記長さが記憶されたテーブルを参照し、前記移動距離で移動させた前記第2のストライプが照射された前記被測定部の画像の座標から前記被測定部の長さを検出する第2の長さ検出機能と、を備え、
前記ストライプ選択制御機能は、前記第1のストライプが照射された前記被測定部の画像において、ストライプとして識別されたときは、前記第1のストライプを選択制御し、前記画像においてストライプとして識別されなかったときは、前記第2のストライプを選択制御することをコンピュータに実現させることを特徴とする三次元形状計測プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008320501A JP2010145148A (ja) | 2008-12-17 | 2008-12-17 | 三次元形状計測装置、三次元形状計測方法、三次元形状計測プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008320501A JP2010145148A (ja) | 2008-12-17 | 2008-12-17 | 三次元形状計測装置、三次元形状計測方法、三次元形状計測プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010145148A true JP2010145148A (ja) | 2010-07-01 |
Family
ID=42565750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008320501A Withdrawn JP2010145148A (ja) | 2008-12-17 | 2008-12-17 | 三次元形状計測装置、三次元形状計測方法、三次元形状計測プログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010145148A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011162392A1 (ja) | 2010-06-25 | 2011-12-29 | 旭硝子株式会社 | 割断方法および割断装置 |
JP2013101591A (ja) * | 2011-10-19 | 2013-05-23 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 3次元形状計測装置 |
-
2008
- 2008-12-17 JP JP2008320501A patent/JP2010145148A/ja not_active Withdrawn
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WO2011162392A1 (ja) | 2010-06-25 | 2011-12-29 | 旭硝子株式会社 | 割断方法および割断装置 |
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