JPWO2011161803A1 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
更に、上記課題を解決するために画像処理装置が提供される。この画像処理装置は、マーカ検出部、処理領域検出部および画像処理部を有する。マーカ検出部は、第1の画像処理が施された処理領域を含む入力画像から複数のマーカを検出する。処理領域検出部は、処理領域内に付加された所定の位置情報を検出し、位置情報に応じた各マーカと所定の処理領域との相対位置を定義した制御情報を記憶する制御情報記憶部を参照し、制御情報記憶部に記憶された制御情報に基づいて、処理領域を検出する。画像処理部は、処理領域検出部が検出した処理領域に対して第2の画像処理を行う。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る画像処理装置を示す図である。画像処理装置1は、領域指定部1a、画像処理部1b、マーカ領域検出部1cおよびマーカ付加部1dを有する。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態に係る情報処理システムを示す図である。この情報処理システムは、ネットワーク10を介してプリンタ20、スキャナ30および画像処理装置100,200が接続されている。
プリンタ20は、印刷物X1を印刷する出力装置である。
スキャナ30は、印刷物X1に印刷された内容を画像データとして読み取る入力装置である。
ROM102は、画像処理装置100上のBIOS(Basic Input / Output System)のプログラムなどを記憶する。
入力インタフェース106は、キーボード12とマウス13と接続される。入力インタフェース106は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号をCPU101に送信する。
図4は、第2の実施の形態の画像処理装置の機能構成を示す第1の図である。画像処理装置100は、制御情報記憶部110、暗号化領域指定部120、暗号処理部130、マーカ領域検出部140およびマーカ付加部150を有する。これらの機能は、CPU101によって所定のプログラムが実行されることにより実現される。また、これらの機能の全部または少なくとも一部が専用のハードウェアによって実現されてもよい。
(A1)マーカの形状に応じてマーカ付加の可否を調査するための調査領域を示す情報。
(A3)同一画像内で既に暗号化を行った他の暗号化領域および他の暗号化領域に付加したマーカの位置を示す情報。
ユーザは、印刷物X1の暗号化部分の内容を閲覧するために、画像処理装置200に暗号化画像300aを復号させる。その際、ユーザは、スキャナ30で印刷物X1の内容を読み取らせる。これにより、スキャナ30は、暗号化画像300aを取得する。画像処理装置200は、スキャナ30から暗号化画像300aを取得する。なお、印刷物X1から暗号化画像300aを取得する他の方法としては、印刷物X1をデジタルスチルカメラによって撮影する方法または、カメラ機能を有する情報機器(携帯電話、PC等)のカメラで直接印刷物X1を撮影する方法もある。
(B1)マーカ位置から優先条件を特定するための情報(制御情報記憶部110に記憶される制御情報の説明で示した(A2)の内容に対応するもの)。
マーカ位置検出部220は、暗号化画像300aの入力を受け付けると、暗号化画像300a内からマーカを示す所定のパターンを例えばパターンマッチング等の一般的な手法を用いて探索し、その位置を検出する。マーカ位置検出部220は、検出したマーカ位置を暗号化領域検出部230に出力する。
暗号化領域指定部120は、入力画像300に対してユーザが指定した指定領域を受け付ける。例えば、入力画像300に対して、指定領域310,320の指定を受け付ける。ユーザは、例えばモニタ11に出力された入力画像300に対して、ポインタP1をマウス13で操作し、指定領域310,320に対応する領域をドラッグ操作によって選択できる。
図7は、マーカおよび調査領域を例示する図である。(A)は、マーカの形状およびパターンを例示している。(B)は、そのマーカに応じた調査領域を例示している。
調査領域Q1,Q2,Q3,Q4は、指定領域320に対応するマーカM1,M2,M3,M4を付加可能な領域である。調査領域Q1,Q2,Q3,Q4を示す情報は、指定領域320の四隅を含む所定の領域として、マーカM1,M2,M3,M4の形状に応じて予め制御情報として定義され、制御情報記憶部110に保持される。
図8は、優先度テーブルのデータ構造を例示する図である。優先度テーブル111は、予め制御情報記憶部110および復号制御情報記憶部210に格納される。優先度テーブル111には、優先度および位置関係を示す項目が設けられている。各項目の横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、1つの優先条件に関する情報を示す。
なお、優先度テーブル111では、マーカM1を例示しているが、マーカM2,M3,M4についても、マーカM1と暗号化領域320aと同様の位置関係により優先度が定義される。
なお、優先度テーブル111の位置関係の項目には、実際には、例えば、マーカ内の基準点の座標と、暗号化領域320a内の基準点の座標との相対座標が設定されればよい。マーカ内の基準点の座標としては、例えば、マーカを構成する成分のうち横方向に長い成分を横向き成分、縦方向に長い成分を縦向き成分としたとき、横向き成分と縦向き成分とが交差する領域のうち最も内角側の画素の座標とすることができる。一方、暗号化領域320a内の基準点としては、例えば、マーカに対応する、暗号化領域の頂点画素の座標とすることができる。このような場合、マーカの幅を4画素とすると、図8において、優先度1に対応する相対座標は(1,1)、優先度3に対応する相対座標は(3,3)、優先度5に対応する相対座標は(5,5)となる。
図9は、第2の実施の形態の暗号化処理を示すフローチャートである。以下、各処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS12]暗号化領域指定部120は、入力画像300に対するユーザの領域指定操作を受け付ける。ユーザは、複数の領域を指定したとする。
なお、ステップS14の暗号化処理は、ステップS16のマーカ付加処理の直前に実行されてもよい。
図10は、第2の実施の形態のマーカ領域検出処理を示すフローチャートである。以下、各処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS23]マーカ領域検出部140は、他の暗号化領域、およびその暗号化領域に付加されたマーカ位置を特定する。具体的には、マーカ領域検出部140は、制御情報記憶部110に記憶された制御情報を参照して、既に暗号化された領域の座標範囲や既に付加されたマーカの存在する領域の頂点位置を示す座標を取得する。
[ステップS25]マーカ領域検出部140は、座標Pが他の暗号化領域の範囲外であるか否かを判定する。範囲外である場合、処理をステップS26に進める。範囲内である場合、処理をステップS28に進める。
[ステップS27]マーカ領域検出部140は、座標Pをマーカ領域に追加する。
[ステップS29]マーカ領域検出部140は、選択した調査領域のうち、未調査の座標が存在するか否かを判定する。未調査の座標が存在する場合、処理をステップS24に進める。未調査の座標が存在しない場合、マーカ領域検出部140は、取得したマーカ領域をマーカ付加部150に出力して、処理をステップS30に進める。例えば、マーカ領域検出部140は、調査領域Q1についてマーカ領域R1を示す情報を出力する。
図12は、第2の実施の形態のマーカ付加処理を示すフローチャートである。以下、各処理をステップ番号に沿って説明する。
ここで、マーカ付加部150は、何れの優先度によって設けたものであるかを読み取り時に識別可能となるように、マーカを付加する。例えば、新たに付加したマーカに対して、基準マーカを所定の位置に付加する。その具体例は、後述する。
更に、新たに付加するマーカのパターンを優先度に応じて変更して、優先度を表示するようにしてもよい。以下、そのような変形例を説明する。
なお、優先度を示す情報はマーカに重なる位置にあってもよいし、マーカと重ならない位置にあってもよい。例えば、図13で示した基準マーカのパターンを優先度に応じて変更することで、復号側がマーカM1の優先度を識別可能にしてもよい。
図15は、第2の実施の形態のマーカ付加方法を例示する第1の図である。(A)は、マーカM1を暗号化領域320aに被せて設ける場合を例示している。(B)は、マーカM1と被る領域321aを縮小して、マーカM1を設ける場合を例示している。
マーカ付加部150は、図12のステップS37において、暗号化領域320aを領域321a,322a,323a,324aに分割し、重なる部分を含む領域321aを縮小して縮小画像を生成する。そして、縮小画像をマーカM1と重ならない領域321bに配置してから、マーカM1を付加する。縮小率は、例えば優先度に応じて決定する。例えば、縮小後の領域321bのマーカM1を配置する側の角がマーカM1とちょうど隣接するように縮小率を決定する。
(B)の場合、画像処理装置200は、読み取りの際に、領域321bを領域321aのサイズに拡大して復元する。拡大率は、優先度によって特定できる。画像処理装置200は、復元後の情報に基づいて暗号化領域320aを復号する。
図16は、第2の実施の形態のマーカ付加方法を例示する第2の図である。(A)は、暗号化領域310aと指定領域320とが隣接している場合のマーカ領域R1,R2,R3,R4を例示している。(B)は、そのマーカ領域R1,R2,R3,R4に対するマーカM1,M2,M3,M4の付加結果を例示している。
マーカ付加部150は、暗号化領域320aに対するマーカ領域R1,R2,R3,R4それぞれにつき、優先度の最も高い位置にマーカM1,M2,M3,M4を配置する。
図17は、第2の実施の形態のマーカ付加方法を例示する第3の図である。(A)は、暗号化領域330aと指定領域320とが隣接している場合のマーカ領域R1,R2,R3,R4を例示している。(B)は、そのマーカ領域R1,R2,R3,R4に対するマーカM1,M2,M3,M4の付加結果を例示している。
マーカ付加部150は、暗号化領域320aに対するマーカ領域R1,R2,R3,R4それぞれにつき、優先度の最も高い位置にマーカM1,M2,M3,M4を配置する。
次に、画像処理装置200による復号処理について説明する。
[ステップS41]マーカ位置検出部220は、暗号化画像300aを取得する。
[ステップS46]復号処理部240は、暗号化画像300a内に未処理の暗号化領域があるか否かを判定する。未処理の暗号化領域がある場合、処理をステップS43に進める。全ての暗号化領域について処理済みである場合、処理をステップS47に進める。
このように、暗号化画像300aに含まれる各暗号化領域に対して順にマーカセットが特定され、マーカセットで示される暗号化領域に対して復号が行われる。そして、全ての暗号化領域に対して復号されると、その結果得られた復号画像300bが出力される。復号画像300bは、例えば、画像処理装置200に接続されたモニタにその内容が表示される。
[ステップS51]暗号化領域検出部230は、マーカセットのうちから、1つマーカを選択する。なお、選択する順序は任意に決定できる。例えば、マーカM1,M2,M3,M4の順で選択する。そして、例えばマーカM1を選択する。
次に、上記ステップS44の処理の変形例を説明する。図19では、暗号化領域320aに基準マーカが付加された場合(図13の場合)を説明した。一方、以下では優先度に応じてマーカのパターンが変更される場合(図14の場合)を説明する。なお、暗号化画像300aから、暗号化領域320aが選択されているとする。
[ステップS53a]暗号化領域検出部230は、マーカのパターンから当該マーカが何れの優先度で付加されたものであるかを特定する。マーカM1の優先度の具体的な特定方法は、図14で示した通りである。
ここで、復号処理部240は暗号化領域320aの復号に際し、マーカM1が暗号化領域320aに被っている場合、当該領域(重複領域)につき画像情報の補間を行う。
(第1の補間方法)図15(A)で示したようにマーカM1と領域321aとの重複領域が存在する場合であって、当該重複領域を除いた領域で暗号化領域320aを復号できる場合には、復号処理部240はマーカM1の位置を除いた領域の復号を行う。復号処理の単位は、領域321a,322a,323a,324aなどの分割領域単位としてもよいし、暗号化領域320a全体を一単位としてもよい。そして、復号処理部240は、復号後のマーカM1周囲の画素情報を用いて、マーカM1の領域の画素情報を補間する。なお、基準マーカM5,M6,M7,M8を用いる場合もマーカM1と同様にして画素情報を補間する。補間の方法には、例えば、特開2009−232233号公報に記載の方法を適用することができる。
以上で説明した画像処理装置100によれば、指定領域310,320が近接して選択された場合でも、暗号化領域310a,320aをそれぞれ示すマーカを適正な位置に付与することができる。具体的には、画像処理装置100は、指定領域320の暗号化を行う際に、新たにマーカを付加し得る領域の中から、先に暗号化された暗号化領域310aおよび暗号化領域310aを特定するために付加されたマーカと重複しない領域であるマーカ領域を検出する。そして、所定の優先条件に基づいて、マーカ領域のうち新たにマーカを付加すべき位置を特定する。
なお、以上で説明したマーカ付加方法は、例えば印刷物に複数の2次元コードを設ける場合にも適用できる。複数の2次元コードを近接して設けることができるので、例えば各コードを設ける領域の省スペース化を図れる。
図21は、マーカおよびマーカ領域の第1の変形例を示す図である。(A)は、マーカの形状およびパターンを例示している。(B)は、そのマーカに応じた調査領域を例示している。
画像処理装置200は、マーカM1a,M2a,M3a,M4aを検出することで、暗号化領域320aの範囲を特定できる。
以下、第3の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。前述の第2の実施の形態との相違点について主に説明し、同様の事項に関しては説明を省略する。
隣接マーカ変更部160は、既に暗号化されている他の暗号化領域を特定するためのマーカであって、暗号化領域指定部120から指定された指定領域と被るマーカ(隣接マーカと称する)の位置を変更する。具体的には、隣接マーカ変更部160は、制御情報記憶部110に記憶された優先度テーブル111を参照して、入力画像300を操作し、当該隣接マーカを現在よりも低い優先度の位置に変更する。
ここで、以降の説明では、第2の実施の形態と同様にマーカM1,M2,M3,M4を用いるものとする。ただし、図21,22で示したような他の形状のマーカを用いてもよい。
図24は、第3の実施の形態の暗号化処理を示すフローチャートである。以下、各処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS62]暗号化領域指定部120は、入力画像300に対するユーザの領域指定操作を受け付ける。ユーザは、複数の領域を指定したとする。
[ステップS66]マーカ領域検出部140は、暗号化領域指定部120から取得した指定領域に対して、制御情報記憶部110に記憶された制御情報を参照して、調査領域Q1,Q2,Q3,Q4を取得する。マーカ領域検出部140は、調査領域Q1,Q2,Q3,Q4から他の暗号化領域や他の暗号化領域を示すマーカと重複する座標を除いて、マーカ領域を検出する。マーカ領域検出部140は、検出したマーカ領域をマーカ付加部150に出力する。
なお、ステップS64の暗号化処理は、ステップS67のマーカ付加処理の直前に実行されてもよい。
図25は、第3の実施の形態の隣接マーカ変更処理を示すフローチャートである。以下、各処理をステップ番号に沿って説明する。
このようにして、隣接マーカの位置が変更される。隣接マーカの変更は、指定領域に重なる隣接マーカが存在しなくなるまで、順次行われる。
暗号化領域指定部120は、入力画像300に対して指定領域310,320の指定を受け付ける。指定領域310,320の位置関係は、各四角形領域の1つの頂点が近接した状態であるとする。暗号化領域指定部120は、指定領域310,320のうち指定領域310を最初に選択する。そして、暗号処理部130は指定領域310につき暗号化領域310aを生成する。マーカ付加部150は、暗号化領域310aに対して、マーカを付加する。
隣接マーカ変更部160は、暗号化領域310aに付加されたマーカのうちの一つのマーカを隣接マーカMA1と検出する。隣接マーカ変更部160は、隣接マーカMA1が何れの優先度によって付加されたものであるかを特定する。隣接マーカ変更部160は、例えば、優先度“1”であると特定する(ステップST1)。
隣接マーカ変更部160は、隣接マーカMA1を付加し得る位置のうち、優先度が現在よりも低い位置に、代わりのマーカを付加する。例えば、優先度“1”よりも1段階低い優先度“2”に対応する位置にマーカを付加する。隣接マーカ変更部160は、順に優先度を下げながら(ステップST1,ST2を繰り返し実行し)、そのマーカが指定領域320と重ならない位置となるまでマーカを移動させる。その結果、隣接マーカ変更部160は、マーカMA1aを付加する。マーカMA1aは、例えば優先度“4”に対応する位置に設けられたものであり、指定領域320と重ならないマーカである。これにより、隣接マーカ変更部160による隣接マーカ変更処理は完了する(ステップST3)。
以下、第4の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。前述の第2,第3の実施の形態との相違点について主に説明し、同様の事項に関しては説明を省略する。
図28は、第4の実施の形態の画像処理装置の構成を示す図である。画像処理装置100bは、制御情報記憶部110、暗号化領域指定部120、暗号処理部130、マーカ領域検出部140、マーカ付加部150および合成配置座標特定部170を有する。これらの機能は、CPU101によって所定のプログラムが実行されることにより実現される。また、これらの機能の全部または少なくとも一部が専用のハードウェアによって実現されてもよい。
図29は、第4の実施の形態の合成に係るマーカを例示する図である。(A)は合成位置を示す。(B)は合成用マーカの一例を示す。(C)は合成用マーカの他の例を示す。合成位置BL1は、L字型のマーカ(図29では、マーカM3を例示している)の横のパターンと縦のパターンとが交差する位置である。合成配置座標は、例えば、合成位置BL1の中心の座標である。
合成用マーカM11は、合成位置BL2,BL3を有している。例えば、マーカM3の合成位置BL1と、合成用マーカM11の合成位置BL2とを重ねて配置することで、マーカM3と合成用マーカM11とを合成することができる。
図30は、第4の実施の形態の既存マーカと調査領域との位置関係を例示する図である。既存マーカMC1は、既に生成済みの暗号化領域に対して付加されている既存のマーカである。また、調査領域Q1は、上部Qtおよび左部Qlを有する。なお、上部Qtと左部Qlとが重なる領域は、上部Qtおよび左部Qlの何れにも属する。
図31は、第4の実施の形態の暗号化処理を示すフローチャートである。以下、各処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS82]暗号化領域指定部120は、入力画像300に対するユーザの領域指定操作を受け付ける。ユーザは、複数の領域を指定したとする。
次に、上記ステップS87の処理を詳細に説明する。
[ステップS91]合成配置座標特定部170は、調査領域と既存マーカとが重複する領域の中から1つ座標を取得する。
[ステップS95]合成配置座標特定部170は、調査領域と既存マーカとが重複する領域に含まれる全ての座標について、処理済みであるか否かを判定する。未処理の座標が存在する場合、処理をステップS91に進める。全ての座標を処理済みである場合、処理を完了する。
図33は、第4の実施の形態のマーカ付加方法を例示する図である。(A)は、暗号化領域310aと指定領域320が近接している場合で、かつ、指定領域320の調査領域Q1に既存マーカMC1の横方向の一辺の全てが含まれている場合を例示している。(B)は、その後、暗号化領域320aに対してマーカを付加した場合を例示している。
合成マーカMC1aは、暗号化領域310aの1つの頂点を特定するために用いることができるとともに、暗号化領域320aの1つの頂点を特定するために用いることもできる。画像処理装置200は、合成マーカMC1aを含む各マーカを検出することで、暗号化領域310a,320aを適正に検出できる。
図34は、第4の実施の形態の暗号化処理の変形例を示すフローチャートである。以下、各処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS102]暗号化領域指定部120は、入力画像300に対するユーザの領域指定操作を受け付ける。ユーザは、複数の領域を指定したとする。
次に、当該変形例の場合におけるマーカ付加部150によるマーカ付加方法の具体例を説明する。
1a 領域指定部
1b 画像処理部
1c マーカ領域検出部
1d マーカ付加部
2 入力画像
3 出力画像
4 処理領域
5 マーカ領域
6 マーカ
Claims (15)
- 入力画像の内部に処理領域を指定する領域指定部と、
前記処理領域に対して所定の画像処理を行う画像処理部と、
前記入力画像の内部に、前記処理領域を示すマーカを付加可能な領域であるマーカ領域を検出するマーカ領域検出部と、
前記マーカ領域内に前記マーカを付加する位置を、所定の優先条件に基づいて決定するマーカ付加部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記マーカ領域検出部は、前記入力画像のうち既存の処理領域と当該既存の処理領域を示す既存マーカとを除く領域から前記マーカ領域を検出することを特徴とする請求の範囲第1項記載の画像処理装置。
- 前記マーカ付加部は、優先度と前記マーカの前記処理領域に対する相対位置とが対応付けて定義され、かつ、前記マーカと前記処理領域とが重複する領域が小さいほど優先度が高く、当該重複する領域が大きいほど優先度が低く定義された前記優先条件を記憶する制御情報記憶部を参照し、前記制御情報記憶部に記憶された前記優先条件に基づいて、前記マーカを付加する位置を決定することを特徴とする請求の範囲第1または2の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 前記マーカ付加部は、前記マーカを付加する位置に対応する前記相対位置を示す位置情報を前記入力画像に付加することを特徴とする請求の範囲第3項記載の画像処理装置。
- 前記マーカ付加部は、前記マーカを付加する際に、前記相対位置ごとに前記マーカのパターンを変化させることを特徴とする請求の範囲第4項記載の画像処理装置。
- 前記マーカ付加部は、前記マーカと共に、前記処理領域の内部の所定の位置に基準マーカを付加することを特徴とする請求の範囲第3項記載の画像処理装置。
- 前記領域指定部が指定した前記処理領域を取得すると、当該処理領域に重なる隣接マーカを検出し、前記優先条件に基づいて当該隣接マーカに代えて前記処理領域と重ならない代替マーカを付加する隣接マーカ変更部、
を更に有することを特徴とする請求の範囲第1乃至3の何れか一項に記載の画像処理装置。 - 前記マーカ付加部は、前記マーカを付加する位置に対応する前記相対位置を示す情報を前記入力画像に付加し、
前記隣接マーカ変更部は、前記相対位置を示す情報に基づいて、当該隣接マーカが付加された際の前記優先度を特定し、当該優先度よりも低い優先度の位置を前記代替マーカを付加する位置と決定する、
ことを特徴とする請求の範囲第7項記載の画像処理装置。 - 前記領域指定部が指定した前記処理領域を取得すると、前記既存マーカに所定の合成用マーカを付加することで前記処理領域に対して前記マーカと同一のマーカを形成できる場合、当該合成用マーカを付加すべき位置を前記マーカ付加部に出力する合成配置座標特定部、
を更に有し、
前記マーカ付加部は、前記マーカに代えて前記合成配置座標特定部から取得した位置に前記合成用マーカを付加する、
ことを特徴とする請求の範囲第2項記載の画像処理装置。 - 前記合成配置座標特定部は、前記処理領域に対して前記マーカを付加可能かを調査すべき調査領域を特定し、前記既存マーカの少なくとも一部が当該調査領域に重なっており、前記合成用マーカの全体を前記調査領域内に配置でき、かつ、前記既存マーカと前記合成用マーカにより前記マーカと同一のマーカが前記調査領域内に形成できる場合に、前記処理領域に対して前記マーカと同一のマーカを形成できると判定することを特徴とする請求の範囲第9項記載の画像処理装置。
- 前記合成配置座標特定部は、前記処理領域に対して前記マーカと同一のマーカを形成できない場合、前記既存マーカと前記調査領域とが重なる領域が大きくなるよう前記処理領域を変更することを特徴とする請求の範囲第10項記載の画像処理装置。
- 前記マーカ付加部は、前記処理領域に重なる位置に前記マーカを付加する場合、前記処理領域のうち当該マーカを付加すべき領域を含む少なくとも一部の領域を縮小した後に前記マーカを付加することを特徴とする請求の範囲第1乃至11の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 第1の画像処理が施された処理領域を含む入力画像から複数のマーカを検出するマーカ検出部と、
前記処理領域内に付加された所定の位置情報を検出し、前記各マーカと所定の処理領域との相対位置を前記位置情報ごとに定義した制御情報を記憶する制御情報記憶部を参照し、検出した前記位置情報と前記制御情報記憶部に記憶された前記制御情報とに基づいて、前記処理領域を検出する処理領域検出部と、
前記処理領域検出部が検出した前記処理領域に対して第2の画像処理を行う画像処理部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 第1の画像処理が施された処理領域を含む入力画像から、複数のマーカと前記処理領域内に付加された所定の基準マーカとを検出するマーカ検出部と、
前記各マーカと前記基準マーカとの位置関係を検出し、前記各マーカと所定の処理領域との相対位置を前記位置関係ごとに定義した制御情報を記憶する制御情報記憶部を参照し、検出した前記位置関係と前記制御情報記憶部に記憶された前記制御情報とに基づいて、前記処理領域を検出する処理領域検出部と、
前記処理領域検出部が検出した前記処理領域に対して第2の画像処理を行う画像処理部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 画像処理装置の画像処理方法であって、
前記画像処理装置が、
入力画像の内部に処理領域を指定し、
前記処理領域に対して所定の画像処理を行い、
前記入力画像の内部に、前記処理領域を示すマーカを付加可能な領域であるマーカ領域を検出し、
前記マーカ領域内に前記マーカを付加する位置を、所定の優先条件に基づいて決定する、
ことを特徴とする画像処理方法。
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