JPWO2011158477A1 - アルミニウム合金鋳造棒の製造方法および連続鋳造装置ならびに連続鋳造装置用電磁攪拌コイル - Google Patents

アルミニウム合金鋳造棒の製造方法および連続鋳造装置ならびに連続鋳造装置用電磁攪拌コイル Download PDF

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Abstract

アルミニウム合金溶湯Mを電磁攪拌コイル(5)により電磁攪拌しながら連続鋳造して半溶融成形加工用のアルミニウム合金鋳造棒Rを製造するに際して、アルミニウム合金鋳造棒の素材として、3.0〜10.0質量%のSiを含み、かつ残部がAlと、1.0質量%以下のFeと、微量添加物および不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金を用いるとともに、電磁攪拌コイル(5)として、複数のコイル要素Cに三相交流電力を通電したときに発生する回転磁界の磁極が電磁攪拌コイル全体で2極の電磁攪拌コイルを用いてアルミニウム合金鋳造棒を製造する。

Description

本発明は、半溶融成形加工用のアルミニウム合金鋳造棒を製造する方法および該方法に用いられる連続鋳造装置ならびに該連続鋳造装置に用いられる電磁攪拌コイルに関する。
アルミニウム合金鋳造棒を所要の形状に成形加工する方法の一つとして、半溶融成形加工法と呼ばれる方法が知られている。この半溶融成形加工法は、成形加工される素材を固相と液相が共存する半溶融状態となる温度まで加熱し、その後、金型内に移送して加圧することにより所要の形状に成形加工する方法であって、固相と液相が共存する半溶融状態のほうが固相のみの単相状態よりも流動性が高いので、小さな加圧力でも容易に複雑な形状に成形することができ、しかも相状態が液相単相の場合ほどには流動性が高くないので、成形時に気泡などの異物の巻き込みを抑制することができるなどの利点を有している。
このような半溶融成形加工法により成形加工されるアルミニウム合金鋳造棒は、合金成分を溶融してアルミニウム合金溶湯を得た後、得られたアルミニウム合金溶湯の化学成分を調整したうえで棒状に鋳造して製造されるのが一般的であり、アルミニウム合金溶湯を棒状に鋳造する方法としては、アルミニウムなどの合金溶湯を連続鋳造装置のホットトップから当該ホットトップの下部に配置された鋳型に供給し、鋳型に供給された合金溶湯を冷却して凝固させ、凝固した合金溶湯を鋳型から下方に引き出して連続鋳造する連続鋳造法が用いられる。
連続鋳造法を用いて半溶融成形加工用のアルミニウム合金鋳造棒を製造する場合、アルミニウム合金溶湯の凝固は共晶系の合金成分を液相内に拡散させ、包晶系の合金成分を固相内に拡散させながら進行するため、成長中の固相結晶周囲では、共晶系の合金成分含有量が高く、包晶系の合金成分含有量が低くなって液相の凝固開始温度が低下する。これに対し、成長中の固相結晶周囲以外の箇所では、液相の凝固開始温度が低下することはなく、固相結晶周囲以外の液相は固相結晶周囲の液相よりも相対的に凝固しやすいことから、アルミニウム合金溶湯を連続鋳造して半溶融成形加工用のアルミニウム合金鋳造棒を製造する際に樹枝状結晶が生成される。
樹枝状結晶は樹枝間の部分よりも融点が高いため、連続鋳造法にて製造されたアルミニウム合金鋳造棒を固相と液相が共存する半溶融状態になる温度まで加熱しても樹枝状結晶は溶融せず、樹枝部同士が絡み合った状態で固相として残存する。従って、アルミニウム合金溶湯を連続鋳造して半溶融成形加工用のアルミニウム合金鋳造棒を製造する際に樹枝状結晶が生成されると、アルミニウム合金鋳造棒を半溶融成形加工法により成形加工する際にアルミニウム合金溶湯の流動性が著しく低下し、成形加工に対して高い加圧力が必要となる。
また、アルミニウム合金鋳造棒の製造時に樹枝状結晶が生成されて成長すると、アルミニウム合金鋳造棒の金属組織がアルミニウム合金鋳造棒の全体にわたり微細で均一な粒状の金属組織でなくなるため、粗大な結晶が多く分布する箇所ほど流動性が低くなり、成形加工に際して大きな加圧力が必要となる。このため、結晶粒径の分布の不均一性に依存して、成形に必要な加圧力が変化することになり、成形加工条件を安定させることができなくなる。従って、アルミニウム合金鋳造棒の成形加工条件を安定させるためには、アルミニウム合金溶湯の鋳造時に樹枝状結晶の生成を抑制し、アルミニウム合金鋳造棒の金属組織をアルミニウム合金鋳造棒の全体にわたり微細で均一な粒状の金属組織とすることが重要である。
そこで、アルミニウム合金溶湯の鋳造時に樹枝状結晶の生成を抑制する方法として、アルミニウム合金溶湯に対して機械攪拌、電磁攪拌などを実施しながらアルミニウム合金溶湯を連続鋳造する方法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特開平07−068345号公報 特許第2967415号公報 特開平07−051820号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、アルミニウム合金溶湯を向心磁界の態様で電磁攪拌しながら連続鋳造しているため、特許文献3の段落0011に記載されているように、アルミニウム合金溶湯を回転磁界の態様で電磁攪拌する場合と比較して、アルミニウム合金溶湯の流動性が低下し、微細で均一な結晶粒を得られない可能性がある。
一方、特許文献2に開示された発明では、アルミニウム合金溶湯を回転磁界の態様で電磁攪拌しているものの、回転磁界を発生させるための磁極が4極の電磁攪拌コイルを使用しているため、鋳型およびホットトップの内径側に発生する回転磁界の磁束密度が鋳型およびホットトップの中心部で低くなり、樹枝状結晶の生成を有効に抑制できない可能性がある。
特許文献3に開示された発明では、凝固温度範囲が狭く、鋳塊の径に対するサンプの比が0.2〜0.5程度の値となるため、電磁攪拌の態様が回転磁界の場合には、アルミニウム合金鋳造棒中心部と外周部の間での対流が少なくなることに起因して、樹枝状結晶の生成を有効に抑制できない可能性がある。
本発明は、このような問題を解消すべくなされたものであり、半溶融成形加工用として好適なアルミニウム合金鋳造棒を製造することのできるアルミニウム合金鋳造棒の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、半溶融成形加工用として好適なアルミニウム合金鋳造棒を得ることのできる連続鋳造装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、アルミニウム合金溶湯を連続鋳造してアルミニウム合金鋳造棒を製造する際に樹枝状結晶の生成を有効に抑制することのできる連続鋳造装置用電磁攪拌コイルを提供することを目的とする。
本発明者らは、商用電源を利用した回転磁界の態様でアルミニウム合金溶湯を電磁攪拌しながら棒状に連続鋳造するに際して、アルミニウム合金鋳造棒の金属組織が微細で均一な粒状の金属組織となり、かつ半溶融成形加工法への適用が好適な方法について検討を重ねてきた。その過程で、アルミニウム合金鋳造棒の素材として、3.0〜10.0質量%のSiを含み、かつ残部がAlと、1.0質量%以下のFeと、微量添加物および不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金を用いる場合、アルミニウム合金溶湯の電磁攪拌が50Hz〜60Hzの商用三相交流電源を利用した回転磁界の態様であっても電磁攪拌コイル全体の磁極が2極であるならば、樹枝状結晶の樹枝部を分断することができ、その結果、アルミニウム合金鋳造棒の金属組織がアルミニウム合金鋳造棒の全体にわたり微細で均一な粒状の金属組織になるという知見を得て本発明を完成するに至った。
上記課題を解決するために、本発明のある態様に係るアルミニウム合金鋳造棒の製造方法は、アルミニウム合金溶湯を連続鋳造して半溶融成形加工用のアルミニウム合金鋳造棒を製造する方法であって、前記アルミニウム合金溶湯を連続鋳造する連続鋳造装置として、前記アルミニウム合金溶湯を棒状に鋳造する円筒状の鋳型と、該鋳型と中心を一致させて前記鋳型の上に配置され、前記アルミニウム合金溶湯を前記鋳型に供給する円筒状のホットトップと、前記鋳型と前記ホットトップの内側で前記アルミニウム合金溶湯を電磁攪拌する電磁攪拌コイルとを具備し、かつ前記電磁攪拌コイルが前記アルミニウム合金溶湯を前記鋳型と前記ホットトップの円周方向に電磁誘導する複数のコイル要素と、該コイル要素を前記鋳型と前記ホットトップの外周に保持する鉄心とを有する連続鋳造装置を用いるとともに、前記アルミニウム合金鋳造棒の素材として、3.0〜10.0質量%のSiを含み、かつ残部がAlと、1.0質量%以下のFeと、微量添加物および不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金を用い、かつ前記電磁攪拌コイルとして、前記コイル要素に三相交流電力を通電したときに発生する回転磁界の磁極が電磁攪拌コイル全体で2極の電磁攪拌コイルを用いて、前記アルミニウム合金鋳造棒を製造することを特徴とする。
Feは、Al地金中の主要な不可避不純物である一方、鋳造性および/または半溶融成形加工性の向上を目的として、1.0質量%以下の範囲で添加される場合もある。本発明のある態様に係るアルミニウム合金鋳造棒の製造方法は、Al−Fe系の金属間化合物が生成しないことを特徴とするものであるので、Feは1.0質量%以下で含有されても、含有されていなくてもよい。
本発明の他の態様は、前記アルミニウム合金鋳造棒の素材として、5.0〜7.5質量%のSiを含み、かつ残部がAlと、0.50質量%以下のFeと、微量添加物として0.70質量%以下のMg、0.50質量%以下のMn、0.50質量%以下のCu、0.20質量%以下のTi、0.07質量%のBe、および不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金を用いるアルミニウム合金鋳造棒の製造方法である。
本発明の他の態様は、前記アルミニウム合金鋳造棒の素材として、6.5〜7.5質量%のSiを含み、かつ残部がAlと、0.20質量%以下のFe、0.20〜0.45質量%のMg、0.20質量%以下のCu、0.10質量%以下のZn、0.10質量%以下のMn、0.02質量%以下のTiおよび不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金、または6.5〜7.5質量%のSiを含み、かつ残部がAlと、0.20質量%以下のFe、0.40〜0.70質量%のMg、0.20質量%以下のCu、0.10質量%以下のZn、0.10質量%以下のMn、0.04〜0.20質量%以下のTi、0.04〜0.07質量%以下のBeおよび不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金を用いるアルミニウム合金鋳造棒の製造方法である。
本発明の他の態様は、前記三相交流電力の電流値を5A〜20Aに設定して前記アルミニウム合金溶湯を電磁攪拌するアルミニウム合金鋳造棒の製造方法である。
本発明の他の態様は、前記回転磁界の磁束密度を7mT〜28mTに設定して前記アルミニウム合金溶湯を電磁攪拌するアルミニウム合金鋳造棒の製造方法である。
本発明の他の態様は、前記連続鋳造装置により連続鋳造される前記アルミニウム合金溶湯の初晶Al結晶が前記アルミニウム合金鋳造棒の全体にわたり粒状であり、かつ平均粒径が30μm〜100μm、標準偏差が平均粒径の1/3以下となるように、前記アルミニウム合金溶湯を前記電磁攪拌コイルにより電磁攪拌しながら前記アルミニウム合金鋳造棒を製造するアルミニウム合金鋳造棒の製造方法である。
本発明の他の態様は、前記アルミニウム合金溶湯を前記鋳型により70mm〜120mmの直径で棒状に鋳造して前記アルミニウム合金鋳造棒を製造するアルミニウム合金鋳造棒の製造方法である。
本発明の他の態様に係る連続鋳造装置は、半溶融成形加工用のアルミニウム合金鋳造棒を製造するときに用いられ、3.0〜10.0質量%のSiを含み、かつ残部がAlと、1.0質量%以下のFeと、微量添加物および不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金溶湯を棒状に鋳造する円筒状の鋳型と、該鋳型と中心を一致させて前記鋳型の上に配置され、前記アルミニウム合金溶湯を前記鋳型に供給する円筒状のホットトップと、前記鋳型と前記ホットトップの内側で前記Al−Si系合金溶湯を電磁攪拌する電磁攪拌コイルとを具備し、前記Al−Si系合金溶湯を前記鋳型と前記ホットトップの円周方向に電磁誘導する複数のコイル要素と、該コイル要素を前記鋳型と前記ホットトップの外周に保持する鉄心とを前記電磁攪拌コイルが有する連続鋳造装置であって、前記電磁攪拌コイルが、前記コイル要素に三相交流電力を通電したときに発生する回転磁界の磁極が電磁攪拌コイル全体で2極の電磁攪拌コイルであることを特徴とする。
本発明の他の態様は、前記鉄心が、前記鋳型および前記ホットトップの外径より大きい内径で円筒状に形成されていると共に、前記鋳型と中心を一致させて前記鋳型と前記ホットトップの外周に配置されている連続鋳造装置である。
本発明の他の態様は、前記コイル要素の個数が6の倍数である連続鋳造装置である。
本発明の他の態様は、前記鉄心が、前記コイル要素に対応して前記鉄心の内周面に一定間隔で形成された複数のスロットを有する連続鋳造装置である。
本発明の他の態様は、前記コイル要素が、前記複数のスロットのうち前記鉄心の円周方向に120°ずれて前記鉄心の内周面に形成された2つのスロットの間で銅線をコイル状に巻回して形成されている連続鋳造装置である。
本発明の他の態様は、前記スロットの幅が6.0mm〜12.0mm、前記スロットの深さが15.0mm〜35.0mmである連続鋳造装置である。
本発明の他の態様は、前記銅線の表面が絶縁被覆されている連続鋳造装置である。
本発明の他の態様は、前記銅線の線径が0.6mm〜1.7mm、前記銅線の巻き数が33〜67である連続鋳造装置である。
本発明の他の態様は、前記鋳型の高さが30mm〜60mm、前記ホットトップの高さが100mm〜300mm、前記鉄心の高さが20mm〜50mmである連続鋳造装置である。
本発明の他の態様は、前記鉄心が0.3mm〜0.7mmmmの厚さを有する複数の電磁鋼板を積層して形成されている連続鋳造装置である。
本発明の他の態様は、前記鋳型の高さが30mm〜60mm、前記ホットトップの高さが100mm〜300mm、前記鉄心の高さが20mm〜50mmである連続鋳造装置である。
本発明の他の態様は、前記コイル要素の個数が36個であり、前記36個のコイル要素のうち第1〜第6、第7〜第12、第13〜第18、第19〜第24、第25〜第30、第31〜第36のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第18、第24、第31のコイル要素は三相交流電源のU相端子に、第6、第12、第19、第25のコイル要素は三相交流電源のV相端子に、第7、第13、第30、第36のコイル要素は三相交流電源のW相端子に接続されている連続鋳造装置である。
本発明の他の態様は、前記コイル要素の個数が42個であり、前記42個のコイル要素のうち第1〜第7、第8〜第14、第15〜第21、第22〜第28、第29〜第35、第36〜第42のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第21、第28、第36のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第7、第14、第22、第29のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第8、第15、第35、第42のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されている連続鋳造装置である。
本発明の他の態様は、前記コイル要素の個数が48個であり、前記48個のコイル要素のうち第1〜第8、第9〜第16、第17〜第24、第25〜第32、第33〜第40、第41〜第48のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第24、第32、第41のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第8、第16、第25、第33のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第9、第17、第40、第48のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されている連続鋳造装置である。
本発明の他の態様は、前記コイル要素の個数が54個であり、前記54個のコイル要素のうち第1〜第9、第10〜第18、第19〜第27、第28〜第36、第37〜第45、第46〜第54のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第27、第36、第46のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第9、第18、第28、第37のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第10、第19、第45、第54のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されている連続鋳造装置である。
本発明の他の態様は、前記コイル要素の個数が60個であり、前記60個のコイル要素のうち第1〜第10、第11〜第20、第21〜第30、第31〜第40、第41〜第50、第51〜第60のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第30、第40、第51のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第10、第20、第31、第41のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第11、第21、第50、第60のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されている連続鋳造装置である。
本発明の他の態様に係る連続鋳造装置用電磁攪拌コイルは、アルミニウム合金溶湯を棒状に鋳造する円筒状の鋳型と、該鋳型と中心を一致させて前記鋳型の上に配置され、前記アルミニウム合金溶湯を前記鋳型に供給する円筒状のホットトップとを備えた連続鋳造装置に用いられ、前記アルミニウム合金溶湯を前記鋳型と前記ホットトップの円周方向に電磁誘導する複数のコイル要素と、該コイル要素を前記鋳型と前記ホットトップの外周に保持する鉄心とを有する連続鋳造装置用電磁攪拌コイルであって、前記コイル要素に三相交流電力を通電したときに発生する回転磁界の磁極が電磁攪拌コイル全体で2極であることを特徴とする。
本発明の他の態様は、前記コイル要素の個数が6の倍数である連続鋳造装置用電磁攪拌コイルである。
本発明の他の態様は、前記鉄心が、前記コイル要素に対応して前記鉄心の内周面に一定間隔で形成された複数のスロットを有している連続鋳造装置用電磁攪拌コイルである。
本発明の他の態様は、前記コイル要素が、前記複数のスロットのうち前記鉄心の円周方向に120度ずれて前記鉄心の内周面に形成された2つのスロットの間で銅線をコイル状に巻回して形成されている連続鋳造装置用電磁攪拌コイルである。
本発明の他の態様は、前記銅線の表面が絶縁被覆されている連続鋳造装置用電磁攪拌コイルである。
本発明の他の態様は、前記銅線の線径が0.6mm〜1.7mm、前記銅線の巻き数が33〜67である連続鋳造装置用電磁攪拌コイルである。
本発明の他の態様は、前記コイル要素の個数が36個であり、前記36個のコイル要素のうち第1〜第6、第7〜第12、第13〜第18、第19〜第24、第25〜第30、第31〜第36のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第18、第24、第31のコイル要素は三相交流電源のU相端子に、第6、第12、第19、第25のコイル要素は三相交流電源のV相端子に、第7、第13、第30、第36のコイル要素は三相交流電源のW相端子に接続されている連続鋳造装置用電磁攪拌コイルである。
本発明の他の態様は、前記コイル要素の個数が42個であり、前記42個のコイル要素のうち第1〜第7、第8〜第14、第15〜第21、第22〜第28、第29〜第35、第36〜第42のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第21、第28、第36のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第7、第14、第22、第29のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第8、第15、第35、第42のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されている連続鋳造装置用電磁攪拌コイルである。
本発明の他の態様は、前記コイル要素の個数が48個であり、前記48個のコイル要素のうち第1〜第8、第9〜第16、第17〜第24、第25〜第32、第33〜第40、第41〜第48のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第24、第32、第41のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第8、第16、第25、第33のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第9、第17、第40、第48のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されている連続鋳造装置用電磁攪拌コイルである。
本発明の他の態様は、前記コイル要素の個数が54個であり、前記54個のコイル要素のうち第1〜第9、第10〜第18、第19〜第27、第28〜第36、第37〜第45、第46〜第54のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第27、第36、第46のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第9、第18、第28、第37のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第10、第19、第45、第54のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されている連続鋳造装置用電磁攪拌コイルである。
本発明の他の態様は、前記コイル要素の個数が60個であり、前記60個のコイル要素のうち第1〜第10、第11〜第20、第21〜第30、第31〜第40、第41〜第50、第51〜第60のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第30、第40、第51のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第10、第20、第31、第41のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第11、第21、第50、第60のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されている連続鋳造装置用電磁攪拌コイルである。
本発明によれば、アルミニウム合金溶湯の鋳造時に発生する樹枝状結晶が円周方向の電磁攪拌によって分断されるので、半溶融成形加工される際に樹枝状結晶の樹枝部が絡み合った状態で固相として残存することを抑制することができる。また、電磁攪拌コイルの2つの磁極間に発生する磁束が鋳型とホットトップの中心部を通過するようになり、鉄心の内径側に発生するN極とS極の磁極数が4極の電磁撹拌コイルを用いた場合のように、電磁撹拌コイルの電磁撹拌力が鋳型およびホットトップの中心部で弱まることがない。従って、アルミニウム合金溶湯の凝固時に樹枝状結晶が発生しても樹枝状結晶の樹枝部を確実に分断でき、アルミニウム合金鋳造棒の金属組織がアルミニウム合金鋳造棒の全体にわたり微細で均一な粒状の金属組織となるので、半溶融成形加工用として好適なアルミニウム合金鋳造棒を製造することができる。また、電源回路や制御機構が簡便なものとなるので、半溶融成形加工用として好適なアルミニウム合金鋳造棒を大量かつ安定的に製造することができる。
半溶融成形加工用のアルミニウム合金鋳造棒を製造するときに用いられる連続鋳造装置の一例を示す図である。 アルミニウム合金溶湯を電磁攪拌する電磁攪拌コイルの一例を示す図である。 電磁攪拌コイルのコイル要素の形状を模式的に示す図である。 コイル要素の個数が48個である場合の電磁攪拌コイルの鉄心を示す平面図である。 コイル要素の個数が36個である場合の電磁攪拌コイルの鉄心を示す平面図である。 コイル要素の個数が42個である場合の電磁攪拌コイルの鉄心を示す平面図である。 コイル要素の個数が54個である場合の電磁攪拌コイルの鉄心を示す平面図である。 コイル要素の個数が60個である場合の電磁攪拌コイルの鉄心を示す平面図である。 コイル要素の個数が36個である場合の電磁攪拌コイルの電気的構成を示す図である。 コイル要素の個数が42個である場合の電磁攪拌コイルの電気的構成を示す図である。 コイル要素の個数が48個である場合の電磁攪拌コイルの電気的構成を示す図である。 コイル要素の個数が54個である場合の電磁攪拌コイルの電気的構成を示す図である。 コイル要素の個数が60個である場合の電磁攪拌コイルの電気的構成を示す図である。 本発明の実施例と比較例で得られたアルミニウム合金鋳造棒の金属組織写真を示す図である。 本発明の実施例と比較例で得られたアルミニウム合金鋳造棒の金属組織をSEM−EBSDにて解析したときの解析範囲を模式的に示す図である。
以下、図1〜図15を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は半溶融成形加工用のアルミニウム合金鋳造棒を製造するときに用いられる連続鋳造装置の一例を示す図であり、図1に示される連続鋳造装置1は鋳型2、ホットトップ3、電磁攪拌コイル5および電力調整器6を具備している。
鋳型2はアルミニウム合金溶湯Mを棒状に鋳造するものであって、例えば外径が130mm〜170mm、内径が70mm〜120mm、高さが30mm〜60mmの寸法で円筒状に形成されているとともに、銅合金等の熱伝導性の良好な金属材料から形成されている。
また、鋳型2はアルミニウム合金溶湯Mを冷却水により冷却するための水冷空間21を有し、この水冷空間21は鋳型2の内側周壁部と外側周壁部との間に鋳型2の全周にわたって形成されている。さらに、鋳型2は水冷空間21に供給された冷却水を鋳型2から出た凝固シェルの表面に噴射する冷却水噴射口22を有し、この冷却水噴射口22は鋳型2の内側周壁部と底板部との接合部に鋳型2の全周にわたって形成されている。
ホットトップ3は溶湯供給樋4から供給されたアルミニウム合金溶湯Mを鋳型2に供給するものであって、例えば外径が130mm〜170mm、内径が60mm〜110mm、高さが100mm〜300mmの寸法で円筒状に形成されているとともに、鋳型2と中心を一致させて鋳型2の上に設置されている。また、ホットトップ3は溶湯供給樋4からアルミニウム合金溶湯Mを受け入れる溶湯受入口31を有し、この溶湯受入口31はホットトップ3の外周面上部に形成されている。
電磁攪拌コイル5はアルミニウム合金溶湯Mを鋳型2とホットトップ3の内側で電磁攪拌するものであって、商用電源からの三相交流電力によりアルミニウム合金溶湯Mを電磁攪拌するように構成されている。また、電磁攪拌コイル5は鋳型2の外周面上部とホットトップ3の外周面下部を囲繞するように円筒状に形成され、かつ鋳型2およびホットトップ3と同軸に設けられている。
電力調整器6は電磁攪拌コイル5のコイル要素Cに通電される三相交流電力を調整するものであり、この電力調整器6は商用三相交流電源の三相交流電力を、例えば電流値が5A〜20Aとなるように調整するように構成されている。
電磁攪拌コイル5は、アルミニウム合金溶湯Mを鋳型2とホットトップ3の円周方向に電磁誘導する複数個(例えば6の倍数)のコイル要素Cと、これらのコイル要素Cを鋳型2とホットトップ3の外周に保持する鉄心51とを含んでいる。
電磁攪拌コイル5の鉄心51は、鋳型2とホットトップ3の外径より10mm〜30mmの範囲内で大きい内径(例えば140mm〜190mm)で且つ該内径より50mm以上大きい外径(例えば220mm〜300mm)で円筒状に形成され、鋳型2と中心を一致させて鋳型2とホットトップ3の外周に配置されている。
また、鋳型2の高さが30mm〜60mm、ホットトップ3の高さが100mm〜300mmである場合、鉄心51は20mm〜30mmの高さで円筒状に形成されているとともに、0.3mm〜0.7mm程度の厚さを有する多数枚の無方向性電磁鋼板を積層して形成されている。
鉄心51を形成する電磁鋼板の厚さを0.3mm〜0.7mmとした理由は、電磁鋼板の厚さが0.3mm未満であると電磁鋼板の剛性が低下して鉄心51の機械的強度を所要の強度に確保できなくなり、また、電磁鋼板の厚さが0.7mmを超えると電磁鋼板内の渦電流が大きくなり、発熱量が増大して過熱の要因となるためである。なお、鉄心51の材質は無方向性電磁鋼板であれば使用可能であるが、鉄損値がなるべく小さいものが好ましい。
電磁攪拌コイル5の鉄心51は、コイル要素Cと同数のスロットS(図4〜図8参照)を有している。これらのスロットSは、例えば6.0mm〜12.0mmの幅と15.0mm〜35.0mmの深さで鉄心51の内周面に一定間隔で櫛歯状に形成されている。
ここで、スロットSの数が36未満の場合には、隣り合う2つのスロット間に形成された鉄心櫛歯部52を磁化させるのに必要なエネルギーが大きくなり、電磁攪拌コイル5の電磁攪拌効果が低下すると共に過熱の要因となる。また、スロットSの数が60を超えると鉄心櫛歯部52の幅が小さくなって磁束が集中しなくなるため、鉄心51の内周面に形成されるスロットSの数としては、6×6、6×7、6×8、6×9、6×10の何れかであることが好ましい。
電磁攪拌コイル5のコイル要素Cは、表面をエナメル塗料等により絶縁被覆された銅線からなり、銅線の線径としては、コイル要素の電流密度を6.0MA(megaampere)/m2以下、望ましくは5.0MA(megaampere)/m2以下とするために、0.6mm〜1.7mmとすることが好ましい。
また、コイル要素Cを形成する各銅線は、コイル要素Cに三相交流電力を通電したときに発生する回転磁界の磁極を電磁誘導コイル全体で2極とするため、図3に示すように、鋳型2とホットトップ3の円周方向に120度ずれて鉄心51の内周面に形成された2つのスロットSの間でコイル状に巻回されている。ここで、銅線の巻き数は、コイル要素Cに電流値が5A〜20Aの三相交流電力を通電したときに発生する回転磁界の磁束密度を7mT〜28mTとするために、33回〜67回とすることが好ましい。
また、スロット内で2つのコイル要素同士がショートするのを防止するため、各コイル要素Cをコイル絶縁紙により絶縁被覆することが好ましく、コイル絶縁紙としては、例えば、日東シンコー株式会社(NITTO SHINKO CORPORATION,日本国福井県坂井市)から、NTN222(商品名)として販売される、アラミド紙とポリエステル樹脂をウレタン系接着剤でラミネートしたもののような、耐熱性の高い絶縁紙を用いることができる。さらに、コイル要素Cを形成する各銅線が鉄心51の上下面と接触しないように、各コイル要素Cをエナメル塗料などにより塗り固めることも好ましい。
コイル要素CとスロットSの個数が48個である場合、図4に示すように、コイル要素C1,C2,‥‥,C16,C17,C18,‥‥,C32,C33,C34,‥‥,C48を形成する各銅線は、スロットS1,S2,‥‥,S16,S17,S18,‥‥,S32,S33,S34,‥‥,S48とスロットS17,S18,‥‥,S32,S33,S34,‥‥,S48,S1,S2,‥‥,S16との間でコイル状に巻回されている。
コイル要素CとスロットSの個数が36個である場合、図5に示すように、コイル要素C1,C2,‥‥,C12,C13,C14,‥‥,C24,C25,C26,‥‥,C36を形成する各銅線は、スロットS1,S2,‥‥,S12,S13,S14,‥‥,S24,S25,S26,‥‥,S36とスロットS13,S14,‥‥,S24,S25,S26,‥‥,S36,S1,S2,‥‥,S12との間でコイル状に巻回されている。
コイル要素CとスロットSの個数が42個である場合、図6に示すように、コイル要素C1,C2,‥‥,C14,C15,C16,‥‥,C28,C29,C30,‥‥,C42を形成する各銅線は、スロットS1,S2,‥‥,S14,S15,S16,‥‥,S28,S29,S30,‥‥,S42とスロットS15,S16,‥‥,S28,S29,S30,‥‥,S42,S1,S2,‥‥,S14との間でコイル状に巻回されている。
コイル要素CとスロットSの個数が54個である場合、図7に示すように、コイル要素C1,C2,‥‥,C18,C19,C20,‥‥,C36,C37,C38,‥‥,C54を形成する各銅線は、スロットS1,S2,‥‥,S18,S19,S20,‥‥,S36,S37,S38,‥‥,S54とスロットS19,S20,‥‥,S36,S37,S38,‥‥,S54,S1,S2,‥‥,S18との間でコイル状に巻回されている。
コイル要素CとスロットSの個数が60個である場合、図8に示すように、コイル要素C1,C2,‥‥,C20,C21,C22,‥‥,C40,C41,C42,‥‥,C60を形成する各銅線は、スロットS1,S2,‥‥,S20,S21,S22,‥‥,S40,S41,S42,‥‥,S60とスロットS21,S22,‥‥,S40,S41,S42,‥‥,S60,S1,S2,‥‥,S20との間でコイル状に巻回されている。
図9〜図13はコイル要素の個数が36個、42個、48個、54個、60個の何れかである場合の電磁攪拌コイルの電気的構成を示す図であり、コイル要素の個数が36個である場合、図9に示すように、電磁攪拌コイル5のコイル要素C1〜C36のうちコイル要素C1〜C6、コイル要素C7〜C12、コイル要素C13〜C18、コイル要素C19〜C24、コイル要素C25〜C30、コイル要素C31〜C36は、それぞれ直列に接続されている。また、コイル要素C1,C18,C24,C31は三相交流電源のU相端子T1に、コイル要素C6,C12,C19,C25は三相交流電源のV相端子T2に、コイル要素C7,C13,C30,C36は三相交流電源のW相端子T3に接続されている。
コイル要素の個数が42個である場合、図10に示すように、電磁攪拌コイル5のコイル要素C1〜C42のうちコイル要素C1〜C7、コイル要素C8〜C14、コイル要素C15〜C21、コイル要素C22〜C28、コイル要素C29〜C35、コイル要素C36〜C43は、それぞれ直列に接続されている。また、コイル要素C1,C21,C28,C36は三相交流電源のU相端子T1に、コイル要素C7,C14,C22,C29は三相交流電源のV相端子T2に、コイル要素C8,C15,C35,C42は三相交流電源のW相端子T3に接続されている。
コイル要素の個数が48個である場合、図11に示すように、電磁攪拌コイル5のコイル要素C1〜C48のうちコイル要素C1〜C8、コイル要素C9〜C16、コイル要素C17〜C24、コイル要素C25〜C32、コイル要素C33〜C40、コイル要素C41〜C48は、それぞれ直列に接続されている。また、コイル要素C1,C24,C32,C41は三相交流電源のU相端子T1に、コイル要素C8,C16,C25,C33は三相交流電源のV相端子T2に、コイル要素C9,C17,C40,C48は三相交流電源のW相端子T3に接続されている。
コイル要素の個数が54個である場合、図12に示すように、電磁攪拌コイル5のコイル要素C1〜C54のうちコイル要素C1〜C9、コイル要素C10〜C18、コイル要素C19〜C27、コイル要素C28〜C36、コイル要素C37〜C45、コイル要素C46〜C54は、それぞれ直列に接続されている。また、コイル要素C1,C27,C36,C46は三相交流電源のU相端子T1に、コイル要素C9,C18,C28,C37は三相交流電源のV相端子T2に、コイル要素C10,C19,C45,C54は三相交流電源のW相端子T3に接続されている。
コイル要素の個数が60個である場合、図13に示すように、電磁攪拌コイル5のコイル要素C1〜C60のうちコイル要素C1〜C10、コイル要素C11〜C20、コイル要素C21〜C30、コイル要素C31〜C40、コイル要素C41〜C50、コイル要素C51〜C60は、それぞれ直列に接続されている。また、コイル要素C1,C30,C40,C51は三相交流電源のU相端子T1に、コイル要素C10,C20,C31,C41は三相交流電源のV相端子T2に、コイル要素C11,C21,C50,C60は三相交流電源のW相端子T3に接続されている。
図1に示した連続鋳造装置を用いて半溶融成形加工用のアルミニウム合金鋳造棒を製造する場合は、アルミニウム合金鋳造棒の素材として、3.0〜10.0質量%以下のSiを含み、かつ残部がAlと、1.0質量%以下のFeと、微量添加物および不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金、好ましくは5.0〜7.5質量%以下のSiを含み、かつ残部がAlと、0.20質量%以下のFeと、微量添加物および不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金、より好ましくは表1にA356.0合金またはA357.0合金として示される亜共晶Al−Si系合金を用い、この亜共晶Al−Si系合金を溶解炉で溶解してアルミニウム合金溶湯Mを得る。そして、溶解炉で得られたアルミニウム合金溶湯Mを溶湯供給樋4からホットトップ3に供給する。
Figure 2011158477
ホットトップ3に供給されたアルミニウム合金溶湯Mは、ホットトップ3の内径側を流下して鋳型2に流入する。そして、鋳型2に流入したアルミニウム合金溶湯Mは鋳型2の水冷空間21に供給された冷却水により冷却され、図1に示すように、アルミニウム合金鋳造棒Rとなって鋳型2の下面から棒状に引き出される。
このとき、電磁攪拌コイル5には交番周波数50Hz〜60Hz、電流値5A〜20Aの三相交流電力が電力調整器6から供給され、電力調整器6から電磁攪拌コイル5に供給された三相交流電力によって鋳型2およびホットトップ3の内径側に磁束密度が7mT〜28mTの回転磁界が発生する。そして、鋳型2およびホットトップ3の内径側に発生した回転磁界によってアルミニウム合金溶湯Mが鋳型2およびホットトップ3の円周方向に電磁攪拌されながら棒状に連続鋳造されるとともに、アルミニウム合金溶湯Mの冷却に伴って発生する樹枝状結晶の樹枝部が電磁攪拌によって分断される。
上述した本発明の一実施形態のように、アルミニウム合金鋳造棒の素材として、3.0〜10.0質量%のSiを含み、かつ残部がAlと、1.0質量%以下のFeと、微量添加物および不可避不純物とからなる、鋳造性に優れた亜共晶Al−Si系合金を用いているが、アルミニウム合金溶湯の鋳造時に発生する樹枝状結晶は、円周方向の電磁攪拌によって分断されるので、樹枝状結晶の樹枝部が絡み合った状態で固相として残存することを抑制することができる。
また、アルミニウム合金鋳造棒の素材として、5.0〜7.5質量%のSiを含み、かつ残部がAlと、0.50質量%以下のFeと、微量添加物として0.70質量%以下のMg、0.50質量%以下のMn、0.50質量%以下のCu、0.20質量%以下のTi、0.07質量%のBe、および不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金を用いたことで、特許文献2の段落番号0031に記載されたAl合金のように、Siを7質量%、Feを0.86質量%、Mnを0.67質量%含むことによってAl−Fe系の金属間化合物が生成、偏析することもない。
また、アルミニウム合金溶湯を電磁撹拌する電磁撹拌コイルとして、回転磁界を発生させるための磁極が電磁撹拌コイル全体で2極の電磁撹拌コイル5を用いたことで、2つの磁極間に発生する磁束が鋳型2とホットトップ3の中心部を通過するようになり、回転磁界を発生させるための磁極が4極の電磁撹拌コイルを用いた場合のように、電磁撹拌コイルの電磁撹拌力が鋳型およびホットトップの中心部で弱まることがない。従って、アルミニウム合金溶湯の凝固時に樹枝状結晶が発生しても樹枝状結晶の樹枝部を確実に分断でき、アルミニウム合金鋳造棒の金属組織がアルミニウム合金鋳造棒の全体にわたり微細で均一な粒状の金属組織となるので、半溶融成形加工用として好適なアルミニウム合金鋳造棒を製造することができる。
また、アルミニウム合金溶湯を電磁撹拌する電磁撹拌コイルとして、鋳型2およびホットトップ3の内径側に回転磁界を商用電源からの三相交流電力により発生させてアルミニウム合金溶湯を鋳型2およびホットトップ3の円周方向に電磁撹拌する電磁撹拌コイル5を用いたことで、電力調整器6の電源回路や制御機構が簡便なものとなるので、半溶融成形加工用として好適なアルミニウム合金鋳造棒を大量かつ安定的に製造することができる。
図9〜図13に示した電磁攪拌コイルでは、コイル要素Cが三相交流電源にデルタ結線されたものを示したが、コイル要素Cに三相交流電力を通電したときに発生する回転磁界の磁極が電磁攪拌コイル全体で2極となるようになっていれば、コイル要素と三相交流電源との接続関係はデルタ結線に限られるものではなく、例えばスター結線であってもよい。
次に、本発明の実施例と比較例について説明する。
Figure 2011158477
(実施例)
アルミニウム合金鋳造棒の素材として、表2に示す化学成分の亜共晶Al−Si系合金を用い、電磁攪拌コイル5のコイル要素Cに、商用電源を電力調整器6で調整して得た10Aの三相交流電流を通電して鋳型2およびホットトップ3の内径側に磁束密度が13mTの回転磁界を発生させ、アルミニウム合金溶湯を鋳型2およびホットトップ3の円周方向に電磁攪拌しながら棒状に鋳造して外径が75mmの円柱形のアルミニウム合金鋳造棒を得た。そして、得られたアルミニウム合金鋳造棒の金属組織を光学顕微鏡で観察、写真撮影した。
なお、鋳型2としては外径160mm、内径75mm、高さ45mmのものを用い、ホットトップ3としては外径160mm、内径60mm、高さ225mmのものを用いた。また、電磁攪拌コイル5としては鉄心外径260mm、鉄心内径165mm、鉄心高さ50mm、スロット数48、銅線径0.9mm、銅線巻き数45回、コイル要素電流密度4.5MA/m2のものを用いた。
(比較例)
アルミニウム合金鋳造棒の素材、鋳型およびホットトップとして、上述した実施例と同じものを用い、電磁攪拌を行わずにアルミニウム合金溶湯を棒状に鋳造して外径が75mmの円柱形のアルミニウム合金鋳造棒を得た。そして、得られたアルミニウム合金鋳造棒の金属組織を光学顕微鏡で観察、写真撮影した。
実施例で得られたアルミニウム合金鋳造棒の金属組織写真を図14(a)に、また比較例で得られたアルミニウム合金鋳造棒の金属組織写真を図14(b)に示す。図14に示すように、実施例で得られたアルミニウム合金鋳造棒は金属組織が微細かつ均一な粒状組織の初晶Alと共晶組織とからなっているのに対し、比較例で得られたアルミニウム合金鋳造棒は金属組織が樹枝状結晶の初晶Alと共晶組織とからなっていることがわかる。
本発明者らは、実施例で得られたアルミニウム合金鋳造棒の金属組織を、図15中「a」、「b」、「c」で示す3つの位置を中心として0.5mm×0.5mmの範囲でSEM−EBSDにて解析し、15°未満の小傾角の境界を結晶粒内の亜結晶粒界とみなす一方、15°以上の傾角の境界で囲まれる領域をひとつの結晶粒とし、その結晶粒の円相当径により測定した。そして、結晶粒の平均粒径と標準偏差を算出した結果、実施例で得られたアルミニウム合金鋳造棒の初晶Alの平均粒径は90μm、標準偏差は25μmであることを確認できた。なお、図15は円柱形のアルミニウム合金鋳造棒の断面を示すものであり、当該断面において、「c」はアルミニウム合金鋳造棒の中心、「a」はアルミニウム合金鋳造棒の表面から5mmの位置であり、「b」は「a」と「c」の中間点である。
また、本発明者らは実施例と比較例で得られたアルミニウム合金鋳造棒を長さ35mmに切断した後、電気炉で半溶融状態となる温度まで加熱し、アルミニウム合金鋳造棒が半溶融状態となったところで電気炉から取り出した。そして、半溶融状態のアルミニウム合金鋳造棒をプランジャーにより毎分16mmの速度で軸方向に加圧成形し、アルミニウム合金鋳造棒の直径が80mmになった時点でのプランジャーの最大加圧力を測定した。そして、これを7本のアルミニウム合金鋳造棒について行い、最大加圧力の平均値と標準偏差を算出した。その結果を表3に示す。
Figure 2011158477
表3に示す最大加圧力の平均値と標準偏差の算出結果から明らかなように、実施例で得られたアルミニウム合金鋳造棒は最大加圧力の平均値が619.1kN、標準偏差が6.2kNであるのに対し、比較例で得られたアルミニウム合金鋳造棒は最大加圧力の平均値が1222.1kN、標準偏差が406.4kNであることがわかる。従って、比較例で得られたアルミニウム合金鋳造棒よりも実施例で得られたアルミニウム合金鋳造棒のほうが半溶融成形加工に適していることがわかる。
1…連続鋳造装置
2…鋳型
3…ホットトップ
4…溶湯供給樋
5…電磁攪拌コイル
51…鉄心
S…スロット
C…コイル要素
6…電力調整器
T1…三相交流電源のU相端子
T2…三相交流電源のV相端子
T3…三相交流電源のW相端子

Claims (35)

  1. アルミニウム合金溶湯を連続鋳造して半溶融成形加工用のアルミニウム合金鋳造棒を製造する方法であって、
    前記アルミニウム合金溶湯を連続鋳造する連続鋳造装置として、前記アルミニウム合金溶湯を棒状に鋳造する円筒状の鋳型と、該鋳型と中心を一致させて前記鋳型の上に配置され、前記アルミニウム合金溶湯を前記鋳型に供給する円筒状のホットトップと、前記鋳型と前記ホットトップの内側で前記アルミニウム合金溶湯を電磁攪拌する電磁攪拌コイルとを具備し、かつ前記電磁攪拌コイルが前記アルミニウム合金溶湯を前記鋳型と前記ホットトップの円周方向に電磁誘導する複数のコイル要素と、該コイル要素を前記鋳型と前記ホットトップの外周に保持する鉄心とを有する連続鋳造装置を用いるとともに、
    前記アルミニウム合金鋳造棒の素材として、3.0〜10.0質量%のSiを含み、かつ残部がAlと、1.0質量%以下のFeと、微量添加物および不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金を用い、
    かつ前記電磁攪拌コイルとして、前記コイル要素に三相交流電力を通電したときに発生する回転磁界の磁極が電磁攪拌コイル全体で2極の電磁攪拌コイルを用いて、
    前記アルミニウム合金鋳造棒を製造することを特徴とするアルミニウム合金鋳造棒の製造方法。
  2. 前記アルミニウム合金鋳造棒の素材として、5.0〜7.5質量%のSiを含み、かつ残部がAlと、0.50質量%以下のFeと、微量添加物として0.70質量%以下のMg、0.50質量%以下のMn、0.50質量%以下のCu、0.20質量%以下のTi、0.07質量%のBe、および不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金を用いて前記アルミニウム合金鋳造棒を製造することを特徴とする請求項1に記載のアルミニウム合金鋳造棒の製造方法。
  3. 前記アルミニウム合金鋳造棒の素材として、6.5〜7.5質量%のSiを含み、かつ残部がAlと、0.20質量%以下のFe、0.20〜0.45質量%のMg、0.20質量%以下のCu、0.10質量%以下のZn、0.10質量%以下のMn、0.02質量%以下のTiおよび不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金を用いて前記アルミニウム合金鋳造棒を製造することを特徴とする請求項2に記載のアルミニウム合金鋳造棒の製造方法。
  4. 前記アルミニウム合金鋳造棒の素材として、6.5〜7.5質量%のSiを含み、かつ残部がAlと、0.20質量%以下のFe、0.40〜0.70質量%のMg、0.20質量%以下のCu、0.10質量%以下のZn、0.10質量%以下のMn、0.04〜0.20質量%以下のTi、0.04〜0.07質量%以下のBeおよび不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金を用いて前記アルミニウム合金鋳造棒を製造することを特徴とする請求項2に記載のアルミニウム合金鋳造棒の製造方法。
  5. 前記三相交流電力の電流値を5A〜20Aに設定して前記アルミニウム合金溶湯を電磁攪拌することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のアルミニウム合金鋳造棒の製造方法。
  6. 前記回転磁界の磁束密度を7mT〜28mTに設定して前記アルミニウム合金溶湯を電磁攪拌することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のアルミニウム合金鋳造棒の製造方法。
  7. 前記連続鋳造装置により連続鋳造される前記アルミニウム合金溶湯の初晶Al結晶が前記アルミニウム合金鋳造棒の全体にわたり粒状であり、かつ平均粒径が30μm〜100μm、標準偏差が平均粒径の1/3以下となるように、前記アルミニウム合金溶湯を前記電磁攪拌コイルにより電磁攪拌しながら前記アルミニウム合金鋳造棒を製造することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のアルミニウム合金鋳造棒の製造方法。
  8. 前記アルミニウム合金溶湯を前記鋳型により70mm〜120mmの直径で棒状に鋳造して前記アルミニウム合金鋳造棒を製造することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のアルミニウム合金鋳造棒の製造方法。
  9. 半溶融成形加工用のアルミニウム合金鋳造棒を製造するときに用いられ、3.0〜10.0質量%のSiを含み、かつ残部がAlと、1.0質量%以下のFeと、微量添加物および不可避不純物とからなる亜共晶Al−Si系合金溶湯を棒状に鋳造する円筒状の鋳型と、該鋳型と中心を一致させて前記鋳型の上に配置され、前記アルミニウム合金溶湯を前記鋳型に供給する円筒状のホットトップと、前記鋳型と前記ホットトップの内側で前記Al−Si系合金溶湯を電磁攪拌する電磁攪拌コイルとを具備し、前記Al−Si系合金溶湯を前記鋳型と前記ホットトップの円周方向に電磁誘導する複数のコイル要素と、該コイル要素を前記鋳型と前記ホットトップの外周に保持する鉄心とを前記電磁攪拌コイルが有する連続鋳造装置であって、
    前記電磁攪拌コイルが、前記コイル要素に三相交流電力を通電したときに発生する回転磁界の磁極が電磁攪拌コイル全体で2極の電磁攪拌コイルであることを特徴とする連続鋳造装置。
  10. 前記鉄心は、前記鋳型および前記ホットトップの外径より大きい内径で円筒状に形成されていると共に、前記鋳型と中心を一致させて前記鋳型と前記ホットトップの外周に配置されていることを特徴とする請求項9に記載の連続鋳造装置。
  11. 前記コイル要素の個数が6の倍数であることを特徴とする請求項9または10に記載の連続鋳造装置。
  12. 前記コイル要素は、前記コイル要素に対応して前記鉄心の内周面に一定間隔で形成された複数のスロットを有することを特徴とする請求項11に記載の連続鋳造装置。
  13. 前記コイル要素は、前記複数のスロットのうち前記鉄心の円周方向に120°ずれて前記鉄心の内周面に形成された2つのスロットの間で銅線をコイル状に巻回して形成されていることを特徴とする請求項12に記載の連続鋳造装置。
  14. 前記スロットの幅が6.0mm〜12.0mm、前記スロットの深さが15.0mm〜35.0mmであることを特徴とする請求項13に記載の連続鋳造装置。
  15. 前記銅線の表面が絶縁被覆されていることを特徴とする請求項14に記載の連続鋳造装置。
  16. 前記銅線の線径が0.6mm〜1.7mm、前記銅線の巻き数が33〜67であることを特徴とする請求項15に記載の連続鋳造装置。
  17. 前記鋳型の高さが30mm〜60mm、前記ホットトップの高さが100mm〜300mm、前記鉄心の高さが20mm〜50mmであることを特徴とする請求項9〜16のいずれか一項に記載の連続鋳造装置。
  18. 前記鉄心が0.3mm〜0.7mmmmの厚さを有する複数の電磁鋼板を積層して形成されていることを特徴とする請求項17に記載の連続鋳造装置。
  19. 前記鋳型と前記ホットトップの外径より10mm〜30mmの範囲内で大きい内径と、該内径より50mm以上大きい外径とを、前記鉄心が有することを特徴とする請求項18に記載の連続鋳造装置。
  20. 前記コイル要素の個数が36個であり、前記36個のコイル要素のうち第1〜第6、第7〜第12、第13〜第18、第19〜第24、第25〜第30、第31〜第36のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第18、第24、第31のコイル要素は三相交流電源のU相端子に、第6、第12、第19、第25のコイル要素は三相交流電源のV相端子に、第7、第13、第30、第36のコイル要素は三相交流電源のW相端子に接続されていることを特徴とする請求項19に記載の連続鋳造装置。
  21. 前記コイル要素の個数が42個であり、前記42個のコイル要素のうち第1〜第7、第8〜第14、第15〜第21、第22〜第28、第29〜第35、第36〜第42のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第21、第28、第36のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第7、第14、第22、第29のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第8、第15、第35、第42のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されていることを特徴とする請求項19に記載の連続鋳造装置。
  22. 前記コイル要素の個数が48個であり、前記48個のコイル要素のうち第1〜第8、第9〜第16、第17〜第24、第25〜第32、第33〜第40、第41〜第48のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第24、第32、第41のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第8、第16、第25、第33のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第9、第17、第40、第48のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されていることを特徴とする請求項19に記載の連続鋳造装置。
  23. 前記コイル要素の個数が54個であり、前記54個のコイル要素のうち第1〜第9、第10〜第18、第19〜第27、第28〜第36、第37〜第45、第46〜第54のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第27、第36、第46のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第9、第18、第28、第37のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第10、第19、第45、第54のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されていることを特徴とする請求項19に記載の連続鋳造装置。
  24. 前記コイル要素の個数が60個であり、前記60個のコイル要素のうち第1〜第10、第11〜第20、第21〜第30、第31〜第40、第41〜第50、第51〜第60のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第30、第40、第51のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第10、第20、第31、第41のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第11、第21、第50、第60のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されていることを特徴とする請求項19に記載の連続鋳造装置。
  25. アルミニウム合金溶湯を棒状に鋳造する円筒状の鋳型と、該鋳型と中心を一致させて前記鋳型の上に配置され、前記アルミニウム合金溶湯を前記鋳型に供給する円筒状のホットトップとを備えた連続鋳造装置に用いられ、前記アルミニウム合金溶湯を前記鋳型と前記ホットトップの円周方向に電磁誘導する複数のコイル要素と、該コイル要素を前記鋳型と前記ホットトップの外周に保持する鉄心とを有する連続鋳造装置用電磁攪拌コイルであって、
    前記コイル要素に三相交流電力を通電したときに発生する回転磁界の磁極が電磁攪拌コイル全体で2極であることを特徴とする連続鋳造装置用電磁攪拌コイル。
  26. 前記コイル要素の個数が6の倍数であることを特徴とする請求項25に記載の連続鋳造装置用電磁攪拌コイル。
  27. 前記鉄心は、前記コイル要素に対応して前記鉄心の内周面に一定間隔で形成された複数のスロットを有することを特徴とする請求項26に記載の連続鋳造装置用電磁攪拌コイル。
  28. 前記コイル要素は、前記複数のスロットのうち前記鉄心の円周方向に120度ずれて前記鉄心の内周面に形成された2つのスロットの間で銅線をコイル状に巻回して形成されていることを特徴とする請求項27に記載の連続鋳造装置用電磁攪拌コイル。
  29. 前記銅線の表面が絶縁被覆されていることを特徴とする請求項28に記載の連続鋳造装置用電磁攪拌コイル。
  30. 前記銅線の線径が0.6mm〜1.7mm、前記銅線の巻き数が33〜67であることを特徴とする請求項29に記載の連続鋳造装置用電磁攪拌コイル。
  31. 前記コイル要素の個数が36個であり、前記36個のコイル要素のうち第1〜第6、第7〜第12、第13〜第18、第19〜第24、第25〜第30、第31〜第36のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第18、第24、第31のコイル要素は三相交流電源のU相端子に、第6、第12、第19、第25のコイル要素は三相交流電源のV相端子に、第7、第13、第30、第36のコイル要素は三相交流電源のW相端子に接続されていることを特徴とする請求項30に記載の連続鋳造装置用電磁攪拌コイル。
  32. 前記コイル要素の個数が42個であり、前記42個のコイル要素のうち第1〜第7、第8〜第14、第15〜第21、第22〜第28、第29〜第35、第36〜第42のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第21、第28、第36のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第7、第14、第22、第29のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第8、第15、第35、第42のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されていることを特徴とする請求項30に記載の連続鋳造装置用電磁攪拌コイル。
  33. 前記コイル要素の個数が48個であり、前記48個のコイル要素のうち第1〜第8、第9〜第16、第17〜第24、第25〜第32、第33〜第40、第41〜第48のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第24、第32、第41のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第8、第16、第25、第33のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第9、第17、第40、第48のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されていることを特徴とする請求項30に記載の連続鋳造装置用電磁攪拌コイル。
  34. 前記コイル要素の個数が54個であり、前記54個のコイル要素のうち第1〜第9、第10〜第18、第19〜第27、第28〜第36、第37〜第45、第46〜第54のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第27、第36、第46のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第9、第18、第28、第37のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第10、第19、第45、第54のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されていることを特徴とする請求項30に記載の連続鋳造装置用電磁攪拌コイル。
  35. 前記コイル要素の個数が60個であり、前記60個のコイル要素のうち第1〜第10、第11〜第20、第21〜第30、第31〜第40、第41〜第50、第51〜第60のコイル要素は直列に接続され、かつ第1、第30、第40、第51のコイル要素は三相交流電源のU相電源端子に、第10、第20、第31、第41のコイル要素は三相交流電源のV相電源端子に、第11、第21、第50、第60のコイル要素は三相交流電源のW相電源端子に接続されていることを特徴とする請求項30に記載の連続鋳造装置用電磁攪拌コイル。
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