JPWO2011151909A1 - チルト補正方法及び装置、光ピックアップ並びに情報記録再生装置 - Google Patents

チルト補正方法及び装置、光ピックアップ並びに情報記録再生装置 Download PDF

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Abstract

チルト補正方法は、予めトラックが形成されたガイド層(21)と、該ガイド層上に積層された複数の記録層(22)とを有する光ディスク(20)に係るチルト補正を行うチルト補正方法である。該チルト補正方法は、トラッキング用の第1光ビーム(L2)のガイド層からの戻り光に基づいて、第1光ビームに係るコマ収差が補正されるように第1収差補正手段(LC2)の駆動量である第1駆動量を演算する第1駆動量演算工程と、該演算された第1駆動量及び複数の記録層のうち一の記録層に係る記録層情報に基づいて、記録再生用の第2光ビーム(L1)に係るコマ収差が補正されるように第2収差補正手段(LC1)の駆動量である第2駆動量を演算する第2演算工程と、該演算された第1駆動量に応じて第1収差補正手段を制御しつつ、該演算された第2駆動量に応じて第2収差補正手段を制御する制御工程とを備える。

Description

本発明は、例えばサーボエラー信号検出用のサーボガイド層と、複数の記録層とを含んでなる多層光ディスクのディスクチルトを検出し、該検出されたディスクチルトに基づいてチルト補正を行うチルト補正方法及び装置、該チルト補正装置を備える光ピックアップ、並びに、該光ピックアップを備える情報記録再生装置の技術分野に関する。
この種の方法が適用される装置として、例えば、対物レンズの横に設けられた傾きセンサによって検出された多層光ディスクの傾き量を示す信号、多層光ディスクの記録若しくは再生される層の基材厚さに応じて、対物レンズが必要とする傾け量に対応する信号を出力し、該出力された信号に応じて対物レンズが必要量だけ傾けられる装置が提案されている(特許文献1参照)。
或いは、複数の記録/再生層を持つ光ディスクの該複数層のうち、レーザ光の照射側から最も遠い距離にある記録/再生層の所定の半径位置において、所定の範囲内においてチルト量を段階的に設定し、該設定されたチルト量に対して光ディスクから得られる所定信号の演算値に基づいて最適のチルト補正量を取得し、該得取得された最適チルト補正量を、他の記録/再生層においても適用する装置が提案されている(特許文献2参照)。
或いは、光ディスクの径方向における所定の移動範囲内において検出された該光ディスクの径方向の傾きの最大値及び最小値の中間値に基づいて、コマ収差補正の補正量を決定し、該補正量に応じて光ビームの径方向のコマ収差を補正した後に、球面収差を補正する装置が提案されている(特許文献3参照)。
或いは、光源から出力された照射光が光学系を通過中に生じる光学系波面収差を補正する電極パターンを有する第1電極と、光ディスクの被照射面と照射光とのなす角に基づいて生じる媒体波面収差を補正する電極パターンを有する第2電極と、第1電極及び第2電極間に配置され、第1電極及び第2電極間に印加される電圧値に応じて屈折率が変化する液晶材料とを有する液晶パネルを備える装置が提案されている(特許文献4参照)。
特許04256788号公報 特許04069087号公報 特許04330629号公報 特開2005−122828号公報
しかしながら、上述の背景技術は、サーボガイド層が記録層とは別に設けられていない光ディスクを対象としているため、サーボガイド層が記録層とは別に設けられている光ディスクに適用することは極めて困難であるという技術的問題点がある。特に、サーボガイド層が記録層とは別に設けられている光ディスクでは、記録層には物理的な構造(例えばピット、グルーブ等)が予め形成されていないので、該光ディスクに情報を記録する際には、一旦試し記録を行い、該試し記録に起因する信号に基づいてチルト補正量を決定しなければならない。すると、ユーザが情報の記録を指示してから、実際に記録が開始されるまでの時間が比較的長くなるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、サーボガイド層が記録層とは別に設けられている光ディスクに係るチルト補正を適切に行うことができるチルト補正方法及び装置、光ピックアップ並びに情報記録再生装置を提案することを課題とする。
本発明のチルト補正方法は、上記課題を解決するために、予めトラックが形成されたガイド層と、前記ガイド層上に積層された複数の記録層とを有する光ディスクの前記ガイド層に対して、対物レンズを介して、トラッキング用の第1光ビームを照射する第1光源と、前記複数の記録層のうち一の記録層に対して、前記対物レンズを介して、記録再生用の第2光ビームを照射する第2光源と、前記第1光ビームの光路上に配置され、前記第1光ビームに係るコマ収差を補正可能な第1収差補正手段と、前記第2光ビームの光路上に配置され、前記第2光ビームに係るコマ収差を補正可能な第2収差補正手段とを備えるチルト補正装置におけるチルト補正方法であって、前記第1光ビームの前記ガイド層からの戻り光に基づいて、前記第1光ビームに係るコマ収差が補正されるように前記第1収差補正手段の駆動量である第1駆動量を演算する第1駆動量演算工程と、前記演算された第1駆動量及び前記一の記録層に係る記録層情報に基づいて、前記第2光ビームに係るコマ収差が補正されるように前記第2収差補正手段の駆動量である第2駆動量を演算する第2演算工程と、前記演算された第1駆動量に応じて前記第1収差補正手段を制御しつつ、前記演算された第2駆動量に応じて前記第2収差補正手段を制御する制御工程とを備える。
本発明のチルト補正方法によれば、当該チルト補正方法は、予めトラックが形成されたガイド層と、該ガイド層上に積層された複数の記録層とを有する光ディスクに係るチルト補正を行うチルト補正装置におけるチルト補正方法である。
該チルト補正装置は、光ディスクのガイド層に対して、対物レンズを介して、トラッキング用の第1光ビームを照射する第1光源と、光ディスクの複数の記録層のうち一の記録層に対して、対物レンズを介して、記録再生用の第2光ビームを照射する第2光源と、第1光ビームの光路上に配置され、第1光ビームに係るコマ収差を補正可能な第1収差補正手段と、第2光ビームの光路上に配置され、第2光ビームに係るコマ収差を補正可能な第2収差補正手段とを備えている。
第1駆動量演算工程において、第1光ビームの光ディスクのガイド層からの戻り光に基づいて、第1光ビームに係るコマ収差が補正されるように第1収差補正手段の駆動量である第1駆動量が演算される。
「第1光ビームの光ディスクのガイド層からの戻り光に基づく」とは、第1光ビームの光路上に配置され、該第1光ビームのガイド層からの戻り光を受光する受光素子の出力に基づくことを意味する。ここで、「受光素子の出力」は、具体的には例えば、ガイド層に予め形成されたグルーブ構造に起因するトラッキングエラー信号や、ガイド層に予め形成されたチルトエラー検出マークに起因するチルトエラー信号等である。
第2駆動量演算工程において、演算された第1駆動量及び一の記録層に係る記録層情報に基づいて、第2光ビームに係るコマ収差が補正されるように第2収差補正手段の駆動量である第2駆動量が演算される。「記録層情報」とは、例えば、一の記録層が第何層目の記録層であるかを示す情報、光ディスクの表面(即ち、照射面)から一の記録層までの距離(即ち、カバー層の厚み)を示す情報等、一の記録層の位置を示す情報を意味する。
「コマ収差が補正されるように」とは、コマ収差が完全に補正されることに限らず、コマ収差の程度が大なり小なり低減されることを含んでよい。つまり、コマ収差の程度が低減される方向に補正されれば、本発明に係る「コマ収差が補正されるように」とみなしてよい。
制御工程において、演算された第1駆動量に応じて第1収差補正手段が制御されつつ、演算された第2駆動量に応じて第2収差補正手段が制御される。尚、当該制御工程は、上述した第1駆動量演算工程及び第2駆動量演算工程が終了した後に実行されなくてもよい。具体的には例えば、第1駆動量演算工程が終了した後に、第2駆動量演算工程と並行して当該制御工程が実行されてもよい。この場合、第2駆動量演算工程が終了した後に、遅滞なく、演算された駆動量に応じて第2収差補正手段が制御される。
本発明では特に、第1光ビームのガイド層からの戻り光に基づいて、第1駆動量が演算され、該演算された第1駆動量、及び記録又は再生対象の一の記録層に係る記録層情報に基づいて第2駆動量が演算される。このため、光ディスクの複数の記録層にチルト補正を行うための物理的な構造が形成されていなくても、記録再生用の第2光ビームに係るチルト補正を適切に行うことができる。
本発明のチルト補正装置は、上記課題を解決するために、予めトラックが形成されたガイド層と、前記ガイド層上に積層された複数の記録層とを有する光ディスクに係るチルト補正を行うチルト補正装置であって、前記ガイド層に対して、対物レンズを介して、トラッキング用の第1光ビームを照射する第1光源と、前記複数の記録層のうち一の記録層に対して、前記対物レンズを介して、記録再生用の第2光ビームを照射する第2光源と、前記第1光ビームの光路上に配置され、前記第1光ビームに係るコマ収差を補正可能な第1収差補正手段と、前記第2光ビームの光路上に配置され、前記第2光ビームに係るコマ収差を補正可能な第2収差補正手段と、前記第1光ビームの前記ガイド層からの戻り光に基づいて、前記第1光ビームに係るコマ収差が補正されるように前記第1収差補正手段の駆動量である第1駆動量を演算する第1駆動量演算手段と、前記演算された第1駆動量及び前記一の記録層に係る記録層情報に基づいて、前記第2光ビームに係るコマ収差が補正されるように前記第2収差補正手段の駆動量である第2駆動量を演算する第2演算手段と、前記演算された第1駆動量に応じて前記第1収差補正手段を制御しつつ、前記演算された第2駆動量に応じて前記第2収差補正手段を制御する制御手段とを備える。
本発明のチルト補正装置によれば、当該チルト補正装置は、予めトラックが形成されたガイド層と、該ガイド層上に積層された複数の記録層とを有する光ディスクに係るチルト補正を行う。
例えばLD(Laser Diode)等である第1光源は、光ディスクのガイド層に対して、対物レンズを介して、トラッキング用の第1光ビームを照射する。他方、第2光源は、光ディスクの複数の記録層のうち一の記録層に対して、対物レンズを介して、記録再生用の第2光ビームを照射する。尚、第1光ビームの波長は、例えば660nm(ナノメートル)であり、第2光ビームの波長は、例えば405nmである。
例えば液晶パネル等である第1収差補正手段は、第1光ビームの光路上に配置され、該第1光ビームに係るコマ収差を補正可能である。他方、第2収差補正手段は、第2光ビームの光路上に配置され、該第2光ビームに係るコマ収差を補正可能である。
例えばメモリ、プロセッサ等を備えてなる第1駆動量演算手段は、第1光ビームの光ディスクのガイド層からの戻り光に基づいて、第1光ビームに係るコマ収差が補正されるように第1収差補正手段の駆動量である第1駆動量を演算する。尚、第1駆動量は、第1収差補正手段が、例えば液晶パネルである場合、該液晶パネルの駆動(制御)電圧等である。
他方、例えばメモリ、プロセッサ等を備えてなる第2駆動量演算手段は、演算された第1駆動量及び一の記録層に係る記録層情報に基づいて、第2光ビームに係るコマ収差が補正されるように第2収差補正手段の駆動量である第2駆動量を演算する。
例えばメモリ、プロセッサ等を備えてなる制御手段は、演算された第1駆動量に応じて第1収差補正手段を制御しつつ、演算された第2駆動量に応じて第2収差補正手段を制御する。
本発明のチルト補正装置によれば、上述した本発明のチルト補正方法と同様に、光ディスクの複数の記録層にチルト補正を行うための物理的な構造が形成されていなくても、記録再生用の第2光ビームに係るチルト補正を適切に行うことができる。
本発明のチルト補正装置の一態様では、前記第1光ビーム及び前記第2光ビームの一方を反射させることにより前記対物レンズに導くと共に、前記第1光ビーム及び前記第2光ビームの他方を透過させることにより前記対物レンズに導く導光手段を更に備え、前記第1収差補正手段は、前記第1光源と前記導光手段との間に配置され、前記第2収差補正手段は、前記第2光源と前記導光手段との間に配置されている。
この態様によれば、例えばダイクロイックミラー、ダイクロイックプリズム等である導光手段は、第1光ビーム及び第2光ビームの一方を、当該導光手段において反射させることにより対物レンズに導くと共に、第1光ビーム及び第2光ビームの他方を、当該導光手段を透過させることにより対物レンズに導く。このため、第1光ビーム及び第2光ビームは、導光手段を経た後は、同一の光路を進むこととなる。
第1収差補正手段は、第1光源と導光手段との間に配置され、第2収差補正手段は、第2光源と導光手段との間に配置されている。従って、第1収差補正手段は、第1光ビームのみが透過し、第2収差補正手段は、第2光ビームのみが透過することとなる。従って、第1収差補正手段が第2光ビームに影響を及ぼしたり、第2収差補正手段が第1光ビームに影響を及ぼしたりすることを回避することができる。
或いは、本発明のチルト補正装置の他の態様では、前記第1光ビーム及び前記第2光ビームの一方を反射させることにより前記対物レンズに導くと共に、前記第1光ビーム及び前記第2光ビームの他方を透過させることにより前記対物レンズに導く導光手段を更に備え、前記第1収差補正手段及び前記第2収差補正手段の各々は、前記導光手段と前記対物レンズとの間に配置されている。
この態様によれば、第1光ビーム及び第2光ビームの各々は、第1収差補正手段及び第2収差補正手段の両方を透過することとなる。この態様では、第1収差補正手段及び第2収差補正手段を、例えば重ねて配置することができるので、光学系の設計の自由度を増加することがでる。
尚、例えば、第1光ビームの偏光方向と、第2光ビームの偏光方向とが互いに異なるようにし、第1収差補正手段が第1光ビームの偏光方向にのみ対応するようにし、第2収差補正手段が第2光ビームの偏光方向のみに対応するようにすれば、第1収差補正手段が第2光ビームに影響を及ぼしたり、第2収差補正手段が第1光ビームに影響を及ぼしたりすることを回避することができる。
この第1収差補正手段及び第2収差補正手段の各々が、導光手段と対物レンズとの間に配置されている態様では、前記第1光ビームの偏光方向と、前記第2光ビームの偏光方向とは互いに異なっていてもよい。
このように構成すれば、比較的容易にして、第1収差補正手段が第2光ビームに影響を及ぼしたり、第2収差補正手段が第1光ビームに影響を及ぼしたりすることを回避することができる。
この第1収差補正手段及び第2収差補正手段の各々が、導光手段と対物レンズとの間に配置されている態様では、前記第1収差補正手段及び前記第2収差補正手段は液晶パネル内に一体的に形成され、前記液晶パネルは、前記第1光ビームに係るコマ収差を補正するための電極パターンを有する第1電極と、前記第2光ビームに係るコマ収差を補正するための電極パターンを有し、前記第1電極から電気的に分離された第2電極とを備え、前記制御手段は、前記演算された第1駆動量に応じて前記第1電極を制御しつつ、前記演算された第2駆動量に応じて前記第2電極を制御してよい。
このように構成すれば、例えば、光学系の小型化、当該チルト補正装置の製造コストの低減等を図ることができ、実用上非常に有利である。尚、ここでは、第1駆動量及び第2駆動量は、例えば制御電圧値、電圧変更量等として表わされる。
本発明の光ピックアップは、上記課題を解決するために、本発明のチルト補正装置(但し、その各種態様を含む)を備える。
本発明の光ピックアップは、上述した本発明のチルト補正装置を備えてなるので、光ディスクの複数の記録層にチルト補正を行うための物理的な構造が形成されていなくても、記録再生用の第2光ビームに係るチルト補正を適切に行うことができる。
本発明の情報記録再生装置は、上記課題を解決するために、本発明の光ピックアップを備える。
本発明の情報記録再生装置は、上述した本発明の光ピックアップを備えてなるので、光ディスクの複数の記録層にチルト補正を行うための物理的な構造が形成されていなくても、記録再生用の第2光ビームに係るチルト補正を適切に行うことができる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
第1実施形態に係る情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る液晶パネルの電極パターンの一例を示す概念図である。 第2実施形態に係る情報記録再生装置の一部を示すブロック図である。 第3実施形態に係る情報記録再生装置の一部を示すブロック図である。 第3実施形態に係る液晶パネルの電極パターンの一例を示す概念図である。 チルト補正の効果の一例を示すシミュレーション結果である。 液晶パネルの印加電圧と位相差との関係の一例を波長毎に示す特性図である。
以下、本発明の情報記録再生装置に係る実施形態について、図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の情報記録再生装置に係る第1実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る情報記録再生装置の構成を示すブロック図であり、図2は、本実施形態に係る液晶パネルの電極パターンの一例を示す概念図である。
図1において、光ディスク20は、スパイラル状又は同心円状のトラックが予め形成されたガイド層21と、該ガイド層21の上に積層された複数の記録層22とを有している。即ち、光ディスク20は、所謂、サーボ層分離型多層光ディスクである。
ガイド層21には、例えばトラッキングエラー信号を得るためのグルーブ構造、或いはチルトエラー信号を得るためのチルトエラー検出マーク等が予め形成されている。尚、光ディスク20は、該光ディスク20を着脱自在且つ回転自在に保持するターンテーブルを有するスピンドルモータ(図示せず)に装着されている。
情報記録再生装置1は、光ピックアップ10、コントローラー101、トラッキングサーボ演算部102、サーボ光チルト補正量演算部103、記録光チルト補正量演算部104、及びフォーカスサーボ演算部105を備えて構成されている。
光ピックアップ10は、光ディスク20の複数の記録層22のうち一の記録層に対して、記録光L1を照射する、例えば青色レーザーダイオード等である光源LD1と、記録光L1の前記一の記録層からの戻り光を受光する受光素子PD1と、記録光L1に係るコマ収差を補正可能な液晶パネルLC1と、光ディスク20のガイド層21に対して、サーボ光L2を照射する、例えば赤色レーザーダイオード等である光源LD2と、サーボ光L2のガイド層21からの戻り光を受光する受光素子PD2と、サーボ光L2に係るコマ収差を補正可能な液晶パネルLC2と、対物レンズ11を駆動可能なレンズアクチュエータ13と、レンズRL1を駆動可能なレンズアクチュエータ14とを備えて構成されている。
光源LD1から出射された、例えば405nm等の波長を有する記録光L1は、偏光ビームスプリッタPBS1、液晶パネルLC1及びレンズRL1等を介して、ダイクロイックプリズムDPに入射する。該ダイクロイックプリズムDPは記録光L1を反射するように設計されており、記録光L1は、ダイクロイックプリズムDP1の反射面で反射され、光ディスク20方向へと90度光路が曲げられる。記録光L1は、4分の1波長板12を透過して円偏光となった後、対物レンズ11により光ディスク20の複数の記録層22のうち一の記録層上に集光される。
該一の記録層で反射された記録光L1は、対物レンズ11を介して、4分の1波長板12を透過することで、入射光に対して偏光方向が90度回転した直線偏光となる。記録光L1は、入射時とは逆の光路を辿り、偏光ビームスプリッタPBS1の反射面で反射されて、受光素子PD1へと導かれる。
他方、光源LD2から出射された、例えば650nm等の波長を有するサーボ光L2は、偏光ビームスプリッタPBS2、液晶パネルLC2及びレンズRL2等を介して、ダイクロイックプリズムDPに入射する。該ダイクロイックプリズムDPはサーボ光L2を透過するように設計されており、サーボ光L2は、ダイクロイックプリズムDPを透過し、4分の1波長板12を透過して円偏光となった後、対物レンズ11により光ディスク20のガイド層21上に集光される。
該ガイド層21で反射されたサーボ光L2は、対物レンズ11を介して、4分の1波長板12を透過することで、入射光に対して偏光方向が90度回転した直線偏光となる。サーボ光L2は、入射時とは逆の光路を辿り、偏光ビームスプリッタPBS2の反射面で反射されて、受光素子PD2へと導かれる。
コントローラー101は、例えば受光素子PD1及びPD2等の、光ピックアップ10及びスピンドルモータの各々に設けられている各種センサから夫々出力される各種出力データに基づいて、光ピックアップ10及びスピンドルモータを夫々制御すると共に、該各種出力データを処理する。
具体的には例えば、コントローラー101は、回転制御されている光ディスク20のガイド層21に対して、サーボ光L2を用いてそのスポット位置をサーボ制御しつつ、複数の記録層22のうち一の記録層に対して、記録光L1を集光させることにより、該記録光L1が集光された部分の光学的特性を変化させ、記録マークを形成(即ち、情報を記録)するように、光ピックアップ10を制御する。或いは、コントローラー10は、サーボ制御しつつ、複数の記録層22のうち記録マークの形成された記録層に対して、比較的強度の弱い記録光L1を照射するように、光ピックアップ10制御しつつ、記録光L1の戻り光から生成される信号を受光素子PD1から取得して、該取得された信号を復号処理して、例えば、ここでは図示しない、表示装置や音響装置等に出力する。
トラッキングサーボ演算部102は、例えば4分割受光素子等である受光素子PD2からの出力に基づいて、適切なトラッキングエラー信号が得られるようなレンズアクチュエータ13の駆動量を演算して、該演算された駆動量に応じて、対物レンズ11が光ディスク20の表面に沿って移動するように、レンズアクチュエータ13を制御する。
他方、フォーカスサーボ演算部105は、例えば4分割受光素子等である受光素子PD1からの出力に基づいて、適切なフォーカスエラー信号が得られるようなレンズアクチュエータ13の駆動量を演算して、該演算された駆動量に応じて、対物レンズ11が光ディスク20の表面の法線方向に沿って移動するように、レンズアクチュエータ13を制御する。
サーボ光チルト補正量演算部103は、例えば、受光素子PD2から出力されたトラッキングエラー信号に基づいて、該トラッキングエラー信号の振幅が最大となるように、或いは、受光素子PD2から出力されたチルトエラー信号に基づいて、液晶パネルLC2に印加すべき電圧であるLC2制御電圧を演算して、該演算されたLC2制御電圧を液晶パネルLC2に印加する。尚、LC2制御電圧は、サーボ光L2に係るコマ収差が補正されるような電圧である。
ここで、液晶パネルLC2の透明電極の電極パターンは、例えば図2(b)のように形成されている。ここで、電極パターンは、サーボ光L2の光束(図2(b)において一点鎖線で囲まれた領域)の開口に応じて最適化されている。尚、図2(b)中の“Vs1”、“Vs2”及び“GND”は、透明電極に印加される電圧を示している。
記録光チルト補正量演算部104は、演算されたLC2制御電圧と、コントローラー101から出力され、光ディスク20の複数の記録層22のうち記録又は再生しようとする一の記録層に係る情報である記録層情報と、に基づいて、液晶パネルLC1に印加すべき電圧であるLC1制御電圧を演算して、該演算されたLC1制御電圧を液晶パネルLC1に印加する。尚、LC1制御電圧は、記録光L1に係るコマ収差が補正されるような電圧である。
ここで、液晶パネルLC1の透明電極の電極パターンは、例えば図2(a)のように形成されている。上述した液晶パネルLC2と同様に、液晶パネルLC1の透明電極の電極パターンは、記録光L1の光束(図2(a)において破線鎖線で囲まれた領域)の開口に応じて最適化されている。尚、図2(a)中の“Vr1”、“Vr2”及び“GND”は、透明電極に印加される電圧を示している。
チルト補正装置100は、光源LD1及びLD2、液晶パネルLC1及びLC2、コントローラー101、サーボ光チルト補正量演算部103並びに記録光チルト補正量演算部104を備えて構成されている。
以上説明したように、本実施形態では、サーボ光L2の光ディスク20のガイド層21からの戻り光に基づいて、LC2制御電圧が演算され、該演算されたLC2制御電圧と、光ディスク20の複数の記録層22のうち、記録又は再生対象である一の記録層に係る記録層情報と、に基づいてLC1制御電圧が演算される。このため、光ディスク20の複数の記録層22にチルト補正を行うための物理的な構造が形成されていなくても、記録光L1に係るチルト補正を適切に行うことができる。
尚、本実施形態に係る「ダイクロイックプリズムDP」、「記録光L1」、「サーボ光L2」、「光源LD1」、「光源LD2」、「液晶パネルLC1」、「液晶パネルLC2」、「コントローラー101」、「サーボ光チルト補正量演算部103」、「記録光チルト補正量演算部104」、「LC1制御電圧」及び「LC2制御電圧」は、夫々、本発明に係る「導光手段」、「第2光ビーム」、「第1光ビーム」、「第2光源」、「第1光源」、「第2収差補正手段」、「第1収差補正手段」、「制御手段」、「第2演算手段」、「第1演算手段」、「第2駆動量」及び「第1駆動量」の一例である。
<第2実施形態>
本発明の情報記録再生装置に係る第2実施形態を、図3を参照して説明する。第2実施形態では、主に液晶パネルLC1及びLC2の配置が異なっている以外は、第1実施形態の構成と同様である。よって、第2実施形態について、第1実施形態と重複する説明を省略すると共に、図面上における共通箇所には同一符号を付して示し、基本的に異なる点についてのみ、図3を参照して説明する。
図3は、本実施形態に係る情報記録再生装置の一部を示すブロック図である。尚、図3では、本実施形態に直接関係する部材のみを示しており、図1に示した他の部材については適宜省略している。
図3に示すように、本実施形態では、液晶パネルLC1及びLC2が、ダイクロイックプリズムDPと4分の1波長板12との間に配置されている。従って、本実施形態では、記録光L1及びサーボ光L2は、液晶パネルLC1及びLC2の両方を透過することとなる。尚、液晶パネルLC1及びLC2は、液晶パネルLC2が液晶パネルLC1よりも対物レンズ11側になるように配置されてもよい。
本実施形態では特に、液晶パネルLC1がサーボ光L2と干渉しないように、及び液晶パネルLC2が記録光L1と干渉しないように、記録光L1の偏光方向とサーボ光L2の偏光方向とが互いに90度異なるように設定されると共に、液晶パネルLC1に含まれる液晶分子が記録光L1の偏光方向と一致する方向に配向されるように液晶パネルLC1の配向膜が形成され、液晶パネルLC2に含まれる液晶分子がサーボ光L2の偏光方向と一致する方向に配向されるように液晶パネルLC2の配向膜が形成されている。
液晶パネルLC1及びLC2を情報記録再生装置1に組み込む前に、該液晶パネルLC1及びLC2のお互いの位置合わせを行っておけば、液晶パネルLC1及びLC2を情報記録再生装置1に組み込んだ際の位置合わせの回数を低減することができるので、組立工程の省力化を図ることができる。加えて、光ピックアップ10の設計の自由度を増加させることができ、実用上非常に有利である。
<第3実施形態>
本発明の情報記録再生装置に係る第3実施形態を、図4乃至図7を参照して説明する。第3実施形態では、液晶パネルLC1及びLC2に代えて液晶パネルLC3が設けられている以外は、第1実施形態の構成と同様である。よって、第3実施形態について、第1実施形態と重複する説明を省略すると共に、図面上における共通箇所には同一符号を付して示し、基本的に異なる点についてのみ、図4乃至図7を参照して説明する。
図4は、本実施形態に係る情報記録再生装置の一部を示すブロック図である。尚、図4では、本実施形態に直接関係する部材のみを示しており、図1に示した他の部材については適宜省略している。
液晶パネルLC3は、記録光L1に係るコマ収差を補正可能であると共に、サーボ光L2に係るコマ収差を補正可能である。該液晶パネルLC3は、図4に示すように、ダイクロイックプリズムDPと4分の1波長板12との間に配置されている。また、液晶パネルLC3は、サーボ光チルト補正量演算部103及び記録光チルト補正量演算部104が電気的に接続されている。
ここで、液晶パネルLC3の透明電極の電極パターンは、例えば図5のように形成されている。図5は、本実施形態に係る液晶パネルの電極パターンの一例を示す概念図である。
サーボ光L2の光束(図5において一点鎖線で囲まれた領域)内に形成された透明電極には、サーボ光チルト補正量演算部103が電気的に接続されており、該サーボ光チルト補正量演算部103により演算され、サーボ光L2に係るコマ収差を補正するための制御電圧(ここでは、“Vr1”及び“Vr2”)が印加される。
他方、サーボ光L2の光束の周辺領域に形成された透明電極には、記録光チルト補正量演算部104が電気的に接続されており、該記録光チルト補正量演算部104により演算され、記録光L1(図5において破線で囲まれた領域)に係るコマ収差を補正するための制御電圧(ここでは、“Vr1´”及び“Vr2´”)が印加される。
このように構成すれば、光ピックアップ10(更には、情報記録再生装置1)の小型化、製造コストの低減等を図ることができる。尚、本実施形態に係る「液晶パネルLC3」は、本発明に係る「第1収差補正手段」及び「第2収差補正手段」の他の例である。
次に、本実施形態に係るチルト補正の効果について、図6を参照して説明する。図6は、チルト補正の効果の一例を示すシミュレーション結果である。尚、図6において“×”で示す「中央領域に対する周辺領域の比率」は、図6の右側の縦軸と横軸(即ち、カバー層厚み)との関係で表わされている。図6における他のデータは、図6の左側の縦軸(即ち、WFA:Wave Front Aberration)と横軸との関係で表わされている。
図6において、「補正無し」とは、記録光L1に係るチルト補正を行わなかった場合の結果であり、カバー層厚みが増加(即ち、光ディスク20における記録層の位置が下層側に移動)するに従って、記録光L1の波面収差(WFA)が増加することがわかる。尚、ここでは図示しないが、サーボ光L2の波面収差は一定である。
「記録光における最適補正」とは、上述した第1及び第2実施形態における記録光L1に係るチルト補正の結果であり、「補正無し」と比べて、記録光L1の波面収差の値が顕著に小さくなっていることがわかる。
「中央領域はサーボ光最適で固定+記録光で周辺領域可変」とは、本実施形態における記録光L1に係るチルト補正の結果である。図6に示すように、カバー層厚みが比較的小さい領域(即ち、光ディスク20の表面近傍の記録層)では、「補正無し」と比べて、記録光L1の波面収差の値が大きいが、記録光L1の波面収差を広範囲にわたりほぼ一定とすることができることがわかる。
尚、「中央領域」とは、図5において、電圧“Vr1”及び“Vr2”が夫々印加される透明電極を意味し、「周辺領域」とは、図5において、電圧“Vr1´”及び“Vr2´”が夫々印加される透明電極を意味する。また、「記録光で周辺領域可変」とは、記録光L1が集光される記録層(即ち、カバー層厚み)に応じて、周辺領域に印加される電圧を変更することを意味する。具体的には例えば、記録光チルト補正量演算部104で演算される周辺領域に係る制御量(即ち、制御電圧)を、サーボ光チルト補正量演算部103で演算された中央領域に係る制御量に対して、図6において“×”で示すように変更することを意味する。
「全領域サーボ光最適で固定」とは、液晶パネルLC3を、例えば第1実施形態における液晶パネルLC2と同様に制御した場合の記録光L1に係るチルト補正の結果である。尚、サーボ光L2におけるチルト補正を最適とする制御を行っているにもかかわらず、記録光L1の波面収差があるカバー層厚み(ここでは0.16μm)で最適な補正を行った場合と等しくなるのは、図7に示すように、液晶素子(液晶パネル)の特性として記録光L1(図7における実線参照)の位相差(即ち、屈折率差)が、サーボ光L2(図7における破線参照)の位相差よりも大きくなり、あるカバー層厚み(ここでは0.16μm)で、サーボ光L2におけるチルト補正を最適とする制御電圧が記録光L1の波面収差を補正するために最適な電圧とほぼ等しくなるからである。図7は、液晶パネルの印加電圧と位相差との関係の一例を波長毎に示す特性図である。
尚、本実施形態において、例えば、カバー層厚みが0.07μm(マイクロメートル)程度までは、記録光L1に係るチルト補正を行わず、カバー層厚みが約0.07μmより大きくなった場合に記録光L1に係るチルト補正を行うようにしてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うチルト補正方法及び装置、光ピックアップ並びに情報記録再生装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…情報記録再生装置、10…光ピックアップ、11…対物レンズ、12…4分の1波長板、13、14…レンズアクチュエータ、20…光ディスク、21…ガイド層、22…複数の記録層、100…チルト補正装置、101…コントローラー、102…トラッキングサーボ演算部、103…サーボ光チルト補正量演算部、104…記録光チルト補正量演算部、105…フォーカスサーボ演算部、DP…ダイクロイックプリズム、L1…記録光、L2…サーボ光、LC1、LC2、LC3…液晶パネル、LD1、LD2…光源、PBS1、PBS2…偏光ビームスプリッタ、PD1、PD2…受光素子

Claims (8)

  1. 予めトラックが形成されたガイド層と、前記ガイド層上に積層された複数の記録層とを有する光ディスクの前記ガイド層に対して、対物レンズを介して、トラッキング用の第1光ビームを照射する第1光源と、前記複数の記録層のうち一の記録層に対して、前記対物レンズを介して、記録再生用の第2光ビームを照射する第2光源と、前記第1光ビームの光路上に配置され、前記第1光ビームに係るコマ収差を補正可能な第1収差補正手段と、前記第2光ビームの光路上に配置され、前記第2光ビームに係るコマ収差を補正可能な第2収差補正手段とを備えるチルト補正装置におけるチルト補正方法であって、
    前記第1光ビームの前記ガイド層からの戻り光に基づいて、前記第1光ビームに係るコマ収差が補正されるように前記第1収差補正手段の駆動量である第1駆動量を演算する第1駆動量演算工程と、
    前記演算された第1駆動量及び前記一の記録層に係る記録層情報に基づいて、前記第2光ビームに係るコマ収差が補正されるように前記第2収差補正手段の駆動量である第2駆動量を演算する第2演算工程と、
    前記演算された第1駆動量に応じて前記第1収差補正手段を制御しつつ、前記演算された第2駆動量に応じて前記第2収差補正手段を制御する制御工程と
    を備えることを特徴とするチルト補正方法。
  2. 予めトラックが形成されたガイド層と、前記ガイド層上に積層された複数の記録層とを有する光ディスクに係るチルト補正を行うチルト補正装置であって、
    前記ガイド層に対して、対物レンズを介して、トラッキング用の第1光ビームを照射する第1光源と、
    前記複数の記録層のうち一の記録層に対して、前記対物レンズを介して、記録再生用の第2光ビームを照射する第2光源と、
    前記第1光ビームの光路上に配置され、前記第1光ビームに係るコマ収差を補正可能な第1収差補正手段と、
    前記第2光ビームの光路上に配置され、前記第2光ビームに係るコマ収差を補正可能な第2収差補正手段と、
    前記第1光ビームの前記ガイド層からの戻り光に基づいて、前記第1光ビームに係るコマ収差が補正されるように前記第1収差補正手段の駆動量である第1駆動量を演算する第1駆動量演算手段と、
    前記演算された第1駆動量及び前記一の記録層に係る記録層情報に基づいて、前記第2光ビームに係るコマ収差が補正されるように前記第2収差補正手段の駆動量である第2駆動量を演算する第2演算手段と、
    前記演算された第1駆動量に応じて前記第1収差補正手段を制御しつつ、前記演算された第2駆動量に応じて前記第2収差補正手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とするチルト補正装置。
  3. 前記第1光ビーム及び前記第2光ビームの一方を反射させることにより前記対物レンズに導くと共に、前記第1光ビーム及び前記第2光ビームの他方を透過させることにより前記対物レンズに導く導光手段を更に備え、
    前記第1収差補正手段は、前記第1光源と前記導光手段との間に配置され、
    前記第2収差補正手段は、前記第2光源と前記導光手段との間に配置されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のチルト補正装置。
  4. 前記第1光ビーム及び前記第2光ビームの一方を反射させることにより前記対物レンズに導くと共に、前記第1光ビーム及び前記第2光ビームの他方を透過させることにより前記対物レンズに導く導光手段を更に備え、
    前記第1収差補正手段及び前記第2収差補正手段の各々は、前記導光手段と前記対物レンズとの間に配置されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のチルト補正装置。
  5. 前記第1光ビームの偏光方向と、前記第2光ビームの偏光方向とは互いに異なっていることを特徴とする請求項4に記載のチルト補正装置。
  6. 前記第1収差補正手段及び前記第2収差補正手段は液晶パネル内に一体的に形成され、
    前記液晶パネルは、
    前記第1光ビームに係るコマ収差を補正するための電極パターンを有する第1電極と、
    前記第2光ビームに係るコマ収差を補正するための電極パターンを有し、前記第1電極から電気的に分離された第2電極と
    を備え、
    前記制御手段は、前記演算された第1駆動量に応じて前記第1電極を制御しつつ、前記演算された第2駆動量に応じて前記第2電極を制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載のチルト補正装置。
  7. 請求項2に記載のチルト補正装置を備えることを特徴とする光ピックアップ。
  8. 請求項7に記載の光ピックアップを備えることを特徴とする情報記録再生装置。
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