JPWO2011135706A1 - 隠しスライドファスナー - Google Patents

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Abstract

蝶棒が所定位置に挿入されることなく、スライダーが閉鎖方向に移動するのを規制することができる隠しスライドファスナーを提供する。一対のファスナーテープ20と、一対のファスナーテープ20の折曲縁部20bにそれぞれ設けられる一対のファスナーエレメント列30と、一対のファスナーエレメント列30を噛合・分離させるスライダー40と、一方のファスナーテープ20の長さ方向一端部に設けられる箱棒60及び箱体70と、他方のファスナーテープ20の長さ方向一端部に設けられ、箱体70に挿入可能な蝶棒80と、を備え、蝶棒80は、箱体70の空間部71に挿入される挿入部84と、挿入部84の箱棒60と対向する側面80bに形成され、箱棒60側のファスナーエレメント列30の最下端のファスナーエレメント31と係合する係合部87と、を備え、係合部87の長さLが、複数のファスナーエレメント31間の隙間Hの2倍以上に設定される。

Description

この発明は、隠しスライドファスナーに関し、詳細には、隠しスライドファスナーの開離嵌挿具に関する。
従来の隠しスライドファスナーとしては、一対のファスナーテープと、一対のファスナーテープの対向するテープ側縁部を長さ方向に沿って略U字状に折り曲げることにより形成される折曲縁部にそれぞれ設けられ、複数のファスナーエレメントを有する一対のファスナーエレメント列と、一対のファスナーエレメント列を挿通させ、噛合・分離させるスライダーと、一方のファスナーテープのファスナーエレメント列の長さ方向一端部に設けられる箱棒及び箱体と、他方のファスナーテープのファスナーエレメント列の長さ方向一端部に設けられ、箱体に挿入可能な蝶棒と、を備え、蝶棒の箱棒と対向する側面に、箱棒側のファスナーエレメント列の最下端のファスナーエレメントと係合する係合部が形成され、スライドファスナーに横引き力が加わった時に、開離嵌挿具(箱棒、箱体、及び蝶棒)側から開いてしまうのを防止するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
日本国特開2001−95608号公報
ところで、隠しスライドファスナーでは、表面側にファスナーテープ及び衣服の生地が存在するため、通常のスライドファスナーの開離嵌挿具よりも蝶棒の挿入状態が確認し難く、蝶棒を所定位置に挿入することなくスライダーを引き上げてしまうことがある。そして、上記特許文献1に記載の隠しスライドファスナーにおいて、上記状態でスライダーを無理矢理引き上げてしまうと、係合部がファスナーエレメント間の間隔を広げ、その間に係合部が入り込み、スライドファスナーの閉鎖が行われる。しかし、この状態で閉鎖されたスライドファスナーは、蝶棒が所定位置に挿入されていないことから、スライドファスナーに加わる横引き力に耐えることができず、使用中に開いてしまう可能性があった。また、無理な力を加えて閉鎖することになるので、開離嵌挿具やファスナーエレメントが壊れてしまう可能性もあった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、蝶棒が所定位置に挿入されることなく、スライダーが閉鎖方向に移動するのを規制することができる隠しスライドファスナーを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)一対のファスナーテープと、一対のファスナーテープの対向するテープ側縁部を長さ方向に沿って略U字状に折り曲げることにより形成される折曲縁部にそれぞれ設けられ、連続状の複数のファスナーエレメントを有する一対のファスナーエレメント列と、一対のファスナーエレメント列を挿通させ、噛合・分離させるスライダーと、一方のファスナーテープのファスナーエレメント列の長さ方向一端部に設けられる箱棒及び箱体と、他方のファスナーテープのファスナーエレメント列の長さ方向一端部に設けられ、箱体に挿入可能な蝶棒と、を備える隠しスライドファスナーであって、蝶棒は、箱体に形成される空間部に挿入される挿入部と、挿入部の箱棒と対向する側面に形成され、箱棒側のファスナーエレメント列の最下端のファスナーエレメントと係合する係合部と、を備え、係合部の長さは、隣り合うファスナーエレメント間の隙間の2倍以上に設定されることを特徴とする隠しスライドファスナー。
(2)箱棒の蝶棒と対向する側面に、係合部を収容する収容部が形成され、箱棒の収容部より箱体側に、収容部の幅方向寸法より大きい隆起部が形成され、隆起部の基端は、ファスナーテープの長さ方向の端縁よりファスナーエレメント側に位置していることを特徴とする(1)に記載の隠しスライドファスナー。
本発明の隠しスライドファスナーによれば、蝶棒は、箱体に形成される空間部に挿入される挿入部と、挿入部の箱棒と対向する側面に形成され、箱棒側のファスナーエレメント列の最下端のファスナーエレメントと係合する係合部と、を備え、係合部の長さが、複数のファスナーエレメント間の隙間の2倍以上に設定されるため、蝶棒を所定位置に挿入していない状態で、スライダーを閉鎖方向に移動しようとしても、係合部がファスナーエレメント間に入り込むことがないので、スライダーの閉鎖方向への移動を規制することができる。従って、ファスナーエレメントの不正な噛み合いを防止することができるので、スライドファスナーの信頼性を向上することができる。
また、本発明の隠しスライドファスナーによれば、隆起部の基端が、ファスナーテープの長さ方向の端縁よりファスナーエレメント側に位置しているため、隆起部により、箱棒及び箱体のファスナーテープへの取付強度を向上することができる。
本発明に係る隠しスライドファスナーの一実施形態を説明する表面図である。 図1に示す開離嵌挿具の周辺の拡大表面図である。 図1に示す開離嵌挿具の周辺の拡大裏面図である。 図2に示す開離嵌挿具の分離した状態の拡大表面図である。 図3に示す開離嵌挿具の分離した状態の拡大裏面図である。 図4のA−A線矢視断面図である。 図4に示す箱棒及び箱体の斜視図である。 図4に示す蝶棒の斜視図である。 図5に示す箱棒及び箱体の周辺の拡大裏面図である。 図5に示す蝶棒の周辺の拡大裏面図である。 蝶棒をスライダーに挿入した状態を示す拡大裏面図である。 蝶棒を箱体に挿入した状態を示す拡大裏面図である。 蝶棒を箱体の所定位置に挿入した状態を示す拡大裏面図である。 蝶棒を箱体の所定位置に挿入させずにスライダーを閉鎖方向に移動させた状態を示す拡大裏面図である。 本発明に係る隠しスライドファスナーの一実施形態の変形例の開離嵌挿具の分離した状態の拡大表面図である。 図15に示す変形例の開離嵌挿具の分離した状態の拡大裏面図である。
以下、本発明に係る隠しスライドファスナーの一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以後の説明において、ファスナーテープに関しては、表側とは図1の紙面に対して手前側、裏側とは図1の紙面に対して奥側とし、ファスナーテープの面に垂直の方向を表裏方向とも言うことができる。上側とは図1の紙面に対して上側、下側とは図1の紙面に対して下側、左側とは図1の紙面に対して左側、右側とは図1の紙面に対して右側とし、スライダーに関しては、上側とは図1の紙面に対して手前側(後述する引手を有する側)、下側とは図1の紙面に対して奥側、前側とは図1の紙面に対して上側、後側とは図1の紙面に対して下側、左側とは図1の紙面に対して左側、右側とは図1の紙面に対して右側とする。また、ファスナーテープ及びスライダーの左右方向は幅方向とも言う。また、上下方向は、ファスナーテープの長さ方向とも言う。上記幅方向は、ファスナーテープの面に水平で、且つ上記長さ方向に直交する方向でもある。スライダーを上下方向に移動した際、上方向に移動すると分離状態のファスナーエレメント列が互いに噛合し、下方向に移動すると噛合状態のファスナーエレメント列が分離する方向である。
本実施形態の隠しスライドファスナー10は、図1及び図6に示すように、左右一対のファスナーテープ20と、左右一対のファスナーテープ20の対向するテープ側縁部20aを長さ方向に沿って略U字状に折り曲げることにより形成される折曲縁部20bにそれぞれ縫着される左右一対のファスナーエレメント列30と、左右一対のファスナーエレメント列30を挿通させ、噛合・分離させるスライダー40と、を備える。そして、スライダー40を前後方向に摺動させることにより、ファスナーエレメント列30が噛合・分離される。なお、図6中の符号11は、隠しスライドファスナー10が取り付けられる略U字状に折り曲げられた衣服の生地、符号12は、衣服11に隠しスライドファスナー10を取り付ける縫い糸である。
ファスナーエレメント列30は、図3及び図5に示すように、合成樹脂製のモノフィラメントを一定方向に巻回すことにより形成されるコイル状のファスナーエレメント列であり、複数のファスナーエレメント31を有している。そして、ファスナーエレメント列30は、その内部に芯紐32が挿通され、二重環縫いされる不図示の縫い糸によってファスナーテープ20の折曲縁部20bに縫い付けられる。なお、図面の理解を容易にするため、本実施形態では縫い糸を省略している。ファスナーエレメント31は、相手方のファスナーエレメント31と噛合・分離する噛合頭部31aと、その噛合頭部31aから一方向に延びる一対の脚部と、隣接するエレメント間の脚部同士を連結する連結部とからなり、連続状の複数のファスナーエレメント31を列状に形成する。また、縫い付けられた状態では、ファスナーエレメント31の噛合頭部31aは折曲縁部20bから外側に突出している。また、ファスナーエレメント列30は、合成樹脂製のモノフィラメントをジグザグ状に成形し、折曲縁部20bに縫い付けてもよい。
スライダー40は、自動停止機能付きのスライダーであり、図1及び図11〜図13に示すように、胴体41、停止爪部材42、クランパ43、引手44、及び不図示のスプリングから構成されている。
胴体41は、下翼板45と、下翼板45の左右両側縁に沿って立設される左右一対の側壁部46aと左右一対の側壁部46aの上端から互いに接近する方向に延設される左右一対の上板部46bとを有する断面逆L字状の左右一対のフランジ46と、を備える。また、下翼板45の前部の左右中央から左右一対の上板部46b間に、停止爪部材42を揺動自在に支持する案内柱47が立設されている。また、胴体41の前部には案内柱47により分離された左右の肩口41aが形成され、胴体41の後部には後口41bが形成されている。さらに、下翼板45と左右一対の上板部46bとの間には、左右の肩口41aと後口41bとを連通する略Y字状のエレメント案内路48が形成されており、このエレメント案内路48に左右一対のファスナーエレメント列30が摺動自在に挿通されている。
また、図1〜図10に示すように、隠しスライドファスナー10には、左右一対のファスナーテープ20の下端部に開離嵌挿具50が設けられており、この開離嵌挿具50は、右側のファスナーテープ20のファスナーエレメント列30の長さ方向の下端部に設けられる箱棒60及び箱体70と、左側のファスナーテープ20のファスナーエレメント列30の長さ方向の下端部に設けられ、箱体70に挿入可能な蝶棒80と、を備える。箱棒60、箱体70、及び蝶棒80は、ポリアミド、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を用いて左右一対のファスナーテープ20の下端部に射出成形されている。なお、上端部には、スライダー40の脱落を防止する上止が形成されている。
箱棒60は、略角柱状の部材であり、右側のファスナーテープ20のファスナーエレメント列30に連接して、ファスナーテープ20の下端縁20cからテープ長さ方向に突出させた状態で形成される。また、右側のファスナーテープ20のファスナーエレメント列30が取り付けられていない側のテープ本体20cの表裏面には、箱棒60を取り付けたファスナーテープ20の端部を補強するための横格子状の補強部61が、箱棒60の蝶棒80から離間する側の外側面60aから幅方向外側に向かって(蝶棒80から離間する方向)一体に延設されている。補強部61は、箱棒60の上方に向けて延出しており、ファスナーテープ20の端部の補強をより強固にしている。
箱体70は、箱棒60の下部に一体成形される箱状部材であり、左半部に、上方に開口して内部に蝶棒80が挿入される蝶棒挿入空間部71が形成されている。蝶棒挿入空間部71を形成する壁部のうち、表面側に配置される隔壁72は、箱棒60の蝶棒80と対向する側面(内側面)60bとの間に所要の幅をもって上端から下端まで連続して切欠部72aを有する。この切欠部72aの幅は、後述する蝶棒80の側壁部86の板厚よりも大きな寸法に設定される。
また、隔壁72の蝶棒挿入空間部71とは反対側の壁面には、後述する蝶棒80の係止部85と係合する立上り部分73a及び水平部分73bを有する被係止部73が表側に突出するように一体に形成される。立上り部分73aは、水平部分73bから上方に向かって斜めに立ち上がって形成される。
蝶棒80は、左側のファスナーテープ20のファスナーエレメント列30に連接して、ファスナーテープ20の下端縁20cからテープ長さ方向に突出させた状態で形成されており、ファスナーテープ20の下端部に形成される基部81と、基部81から下方に延設され、ファスナーテープ20の折曲縁部20bの折り曲げ形状に倣って断面略U字状に形成される蝶棒本体82と、を備える。また、左側のファスナーテープ20のテープ本体20cの表裏面には、蝶棒80を取り付けたファスナーテープ20の端部を補強するための横格子状の補強部83が、蝶棒80の箱棒60から離間する側の外側面80aから幅方向外側に向かって(箱棒60から離間する方向)一体に延設されている。補強部83は、蝶棒80の上方に向けて延出しており、ファスナーテープ20の端部の補強をより強固にしている。
蝶棒本体82は、図4〜図6に示すように、箱体70の蝶棒挿入空間部71に挿入される挿入部84と、箱体70の被係止部73と係合する係止部85と、挿入部84と係止部85との間を表裏方向に連結し、箱体70の切欠部72aに挿入される側壁部86と、を有する。また、挿入部84及び係止部85間の内面間距離Wは、挿入部84が蝶棒挿入空間部71に挿入された際に、挿入部84と係止部85との間に箱体70の隔壁72が入り込む寸法に設定される。また、係止部85は、その箱棒60から離間する側の側面に被係止部73の立上り部分73aが接触することにより、被係止部73に係止される。なお、被係止部73の立上り部分73aは、係止部85と係止される形状であればよく、水平部分73bに対して垂直であってもよい。
また、図4、図8、及び図10に示すように、蝶棒80の挿入部84の箱棒60と対向する側の側面(内側面)80bでファスナーエレメント列30側には、箱棒60側のファスナーエレメント列30の最下端のファスナーエレメント31と係合する係合部87が形成されており、この係合部87の上下方向長さLは、複数のファスナーエレメント31間の隙間Hの2倍以上に設定される。係合部87は、そのファスナーエレメント列30側が上方に向けて先細状に挿入部84の側面80bから突出し、箱棒60側のファスナーエレメント列30の最下端のファスナーエレメント31の噛合頭部31aと係合し、その長さLは、その係合する先端と、蝶棒80の側面80bより幅方向に突出する基端との間の寸法である。なお、この隙間Hは、隣り合うファスナーエレメント31,31の噛合頭部31a,31aのファスナーテープ20の長さ方向の中心間の間隔であるピッチPからファスナーエレメント31の線径Dの半径D/2の2倍を引くことで求めることができる。
また、図4、図7、及び図9に示すように、箱棒60の側面(内側面)60bに、蝶棒80の係合部87を収容する収容部62が形成されると共に、箱棒60の収容部62より箱体70側には、収容部62が形成される部分の箱棒60の幅方向寸法より幅方向寸法の大きい隆起部63が形成される。さらに、隆起部63の基端は、ファスナーテープ20の下端縁20cよりファスナーエレメント31側に位置している。ここで、ファスナーテープ20の下端縁20cとは、長さ方向の端縁であり、ファスナーテープ20の水平面上で、上下方向(長さ方向)に対して幅方向に切除される部分であり、例えば、上下方向に対して直角に切断してもよく、後述するように斜めに切断してもよい。つまり、ファスナーテープ20の下端縁20cのテープ側縁部20a側での位置は、隆起部63の基端よりも下方に位置する。これにより、箱棒60をファスナーテープ20に強固に取り付けることができ、また、箱棒60の側面60bにファスナーテープ20の縁部が露出し難くなるので、蝶棒80の挿入時に邪魔にならない。
また、図9及び図10に示すように、ファスナーテープ20の下端縁20cのファスナーエレメント列30側の角部には、斜めに切断することにより傾斜部20dが形成されている。これにより、箱体70の蝶棒挿入空間部71にファスナーテープ20が露出して、蝶棒挿入空間部71に蝶棒80を挿入し難くなるのを防止することができる。なお、本実施形態では、ファスナーテープ20の下端縁20cの角部を斜めに切断したが、円弧状に切断してもよい。
このように構成された隠しスライドファスナー10では、図11〜図13に示すように、蝶棒80の係合部87が複数のファスナーエレメント31間に入り込むことがないので、蝶棒80を箱体70の蝶棒挿入空間部71の所定位置にスムースに挿入することが可能となる。また、図14には、蝶棒80の挿入部84を箱体70の蝶棒挿入空間部71に挿入する途中の状態(所定の位置まで挿入されていない状態)で、スライダー40を上方に移動しようとしたときの図が示されており、例え、複数のファスナーエレメント31間(例えば、図示では、箱棒60側の最下端のファスナーエレメント31と、それに隣接するファスナーエレメント31との間)を最大に開いたとしても、その間に係合部87が入り込むことがないので、複数のファスナーエレメント31と係合部87との不正な噛み合いが確実に防止される。また、最大に開いたとき、その間隔は、隙間Hの2倍よりも小さい。また、図14に示すように、係合部87の基端側は、下方に向かうに従って幅方向寸法が漸次減少する斜面に形成され、その角度は、30°〜60°、好ましくは45°に形成される。この斜面と上記長さLにより、最大に開いた状態のファスナーエレメント31の噛合頭部31aが、斜面に接触し、係合部87に引っ掛かることを防止できる。また、箱棒60の隆起部63の基端も、係合部87の基端の斜面に合致するように形成される。これにより、ファスナーテープ20への取り付け面積が増大するため、取付強度が向上する。
以上説明したように、本実施形態の隠しスライドファスナー10によれば、蝶棒80は、箱体70の蝶棒挿入空間部71に挿入される挿入部84と、挿入部84の箱棒60と対向する側面(内側面)60bに形成され、箱棒60側のファスナーエレメント列30の最下端のファスナーエレメント31と係合する係合部87と、を備え、係合部87の長さLが、隣り合う2つのファスナーエレメント31間の隙間Hの2倍以上に設定されるため、蝶棒80を所定位置に挿入していない状態で、スライダー40を閉鎖方向に移動しようとしても、係合部87がファスナーエレメント31間に入り込むことがないので、スライダー40の閉鎖方向への移動を規制することができる。従って、ファスナーエレメント31の不正な噛み合いを防止することができるので、隠しスライドファスナー10の信頼性を向上することができる。
また、本実施形態の隠しスライドファスナー10によれば、隆起部63の基端が、ファスナーテープ20の下端縁20cよりファスナーエレメント31側に位置しているため、この隆起部63により、箱棒60及び箱体70のファスナーテープ20への取付強度を向上することができる。
なお、本実施形態の変形例として、図15及び図16に示すように、箱棒60及び箱体70から補強部61及び被係止部73を削除すると共に、蝶棒80から補強部83及び係止部85を削除してもよい。この変形例において、箱棒60及び蝶棒80は、ファスナーテープ20の折曲縁部20bに形成されていると共に、ファスナーテープ20の下端部は、幅方向に直線状に切断されている。
なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、箱体と箱棒が一体成形されているが、これに限定されず、左右一対のファスナーテープの下端部に箱棒及び蝶棒を一体成形すると共に、箱棒挿入空間部及び蝶棒挿入空間部を有する箱体を箱棒とは別体に成形した後、箱棒を箱体の箱棒挿入空間部に挿入し、箱棒挿入空間部内の不図示の係合部に係合固定するようにしてもよい。
また、上記の実施形態及び変形例において、蝶棒80の係合部87は、図6に示すように、ファスナーテープ20の折曲縁部20bの奥側(表側と反対側)に位置するように形成され、ファスナーエレメント列30も同様の位置に取り付けられている。従って、係合部87よりも手前側にファスナーテープ20のU字状に折り曲げられたテープ側縁部20aが位置する。
10 隠しスライドファスナー
20 ファスナーテープ
20a テープ側縁部
20b 折曲縁部
20c 下端縁
30 ファスナーエレメント列
31 ファスナーエレメント
40 スライダー
50 開離嵌挿具
60 箱棒
60b 側面(内側面)
62 収容部
63 隆起部
70 箱体
71 蝶棒挿入空間部
80 蝶棒
80b 側面(内側面)
84 挿入部
87 係合部
L 係合部の長さ
H ファスナーエレメント間の隙間
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)一対のファスナーテープと、一対のファスナーテープの対向するテープ側縁部を長さ方向に沿って略U字状に折り曲げることにより形成される折曲縁部にそれぞれ設けられ、連続状の複数のファスナーエレメントを有する一対のファスナーエレメント列と、一対のファスナーエレメント列を挿通させ、噛合・分離させるスライダーと、一方のファスナーテープのファスナーエレメント列の長さ方向一端部に設けられる箱棒及び箱体と、他方のファスナーテープのファスナーエレメント列の長さ方向一端部に設けられ、箱体に挿入可能な蝶棒と、を備える隠しスライドファスナーであって、蝶棒は、箱体に形成される空間部に挿入される挿入部と、挿入部の箱棒と対向する側面に形成され、箱棒側のファスナーエレメント列の最下端のファスナーエレメントと係合する係合部と、を備え、係合部の長さは、隣り合うファスナーエレメント間の隙間の2倍以上に設定されることを特徴とする隠しスライドファスナー。
(2)箱棒の蝶棒と対向する側面に、係合部を収容する収容部が形成され、箱棒の収容部より箱体側に、収容部が形成される部分の箱棒の幅方向寸法より幅方向寸法の大きい隆起部が形成され、隆起部の基端は、ファスナーテープの長さ方向の端縁よりファスナーエレメント側に位置していることを特徴とする(1)に記載の隠しスライドファスナー。

Claims (2)

  1. 一対のファスナーテープ(20)と、
    前記一対のファスナーテープの対向するテープ側縁部(20a)を長さ方向に沿って略U字状に折り曲げることにより形成される折曲縁部(20b)にそれぞれ設けられ、連続状の複数のファスナーエレメント(31)を有する一対のファスナーエレメント列(30)と、
    前記一対のファスナーエレメント列を挿通させ、噛合・分離させるスライダー(40)と、
    一方の前記ファスナーテープの前記ファスナーエレメント列の長さ方向一端部に設けられる箱棒(60)及び箱体(70)と、
    他方の前記ファスナーテープの前記ファスナーエレメント列の長さ方向一端部に設けられ、前記箱体に挿入可能な蝶棒(80)と、を備える隠しスライドファスナー(10)であって、
    前記蝶棒は、
    前記箱体に形成される空間部(71)に挿入される挿入部(84)と、
    前記挿入部の前記箱棒と対向する側面(80b)に形成され、前記箱棒側の前記ファスナーエレメント列の最下端の前記ファスナーエレメントと係合する係合部(87)と、を備え、
    前記係合部の長さ(L)は、隣り合う前記ファスナーエレメント間の隙間(H)の2倍以上に設定されることを特徴とする隠しスライドファスナー。
  2. 前記箱棒(60)の前記蝶棒(80)と対向する側面(60b)に、前記係合部(87)を収容する収容部(62)が形成され、
    前記箱棒の前記収容部より前記箱体(70)側に、前記収容部の幅方向寸法より大きい隆起部(63)が形成され、
    前記隆起部の基端は、前記ファスナーテープ(20)の長さ方向の端縁(20c)より前記ファスナーエレメント(31)側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の隠しスライドファスナー。
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