JPWO2011125309A1 - 歯科用インプラント - Google Patents

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哲司 森本
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Abstract

患者が使用した場合に、アバットメントへの力がインプラントフィクスチャーの上端部に作用し難く、その結果、歯肉に虚血を生じることが抑制されるインプラントを提供する。患者の歯槽骨に埋入されるインプラントフィクスチャー12、該フィクスチャー12の先端部に固定されるアバットメント14、および該アバットメント14の上部14bに固定される歯科用補綴冠18、を有する歯科用インプラント10である。フィクスチャー12にアバットメント14の基部14aを挿入して固定するための孔部12bが形成され、アバットメント14の基部14aの幅寸法はフィクスチャー12の上部の幅寸法の1/2〜1/10である。

Description

本発明は、歯槽骨に挿入されたインプラントフィクスチャーの先端部に固定され、そのフィクスチャーとともに人工歯根を構成するアバットメントの改良に関する。より詳細には、本発明は使用の際に、補綴冠からアバットメントを介してフィクスチャーに作用する応力を抑制したアバットメントに関する。
欠如歯部の失われた口腔機能を回復するための治療方法として、欠如歯部の顎骨内に埋入して顎骨(または歯槽骨)と骨結合した歯科インプラントフィクスチャーの口腔内側に、歯科用補綴物を固定する歯科インプラント治療が普及してきている。
この歯科インプラント治療において、従来は歯科インプラントフィクスチャーの口腔内側にアバットメントを配置し、このアバットメントの口腔内側に補綴物を配置する構造が一般的である(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
しかしこのような構造のインプラントシステムでは、患者が使用した場合に、補綴冠からアバットメントを介してインプラントフィクスチャーの上端部に力が作用するため、歯肉および歯槽骨に虚血を生じやすく、その結果、アバットメントを固定した歯槽骨の周囲が吸収され、あるいは粘膜の厚みが吸収されるという欠点がある。しかも、アバットメントの周囲と粘膜との間から細菌が内部に入り易い。
特開2001−17448号公報 特開2009−233179号公報
本発明は、アバットメントを固定した歯槽骨の周囲が吸収されることが抑制されるインプラントを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、歯肉に虚血を生じることがなく、粘膜の厚みが吸収されることが抑制され、またアバットメントの周囲と粘膜との間から細菌が内部に入り難いインプラントを提供することを目的とする。
本発明の歯科用インプラントは、以下を特徴とする。
項目1.患者の歯槽骨に埋入されるインプラントフィクスチャー、
該フィクスチャーの先端部に固定されるアバットメント、および
該アバットメントの上部に固定される歯科用補綴冠、を有する歯科用インプラントであって、
該フィクスチャーに該アバットメントの基部を挿入して固定するための孔部が形成され、該アバットメントの基部の幅寸法が該フィクスチャーの上部の幅寸法の1/2〜1/10である歯科用インプラント。
項目2.前記アバットメントの基部の幅寸法が前記フィクスチャーの上部の幅寸法の1/3〜1/10である項目1に記載の歯科用インプラント。
項目3.前記アバットメントの基部の幅寸法が、0.3〜2.0mmである項目1に記載の歯科用インプラント。
項目4.前記アバットメントの基部の幅寸法が、0.5〜1.5mmである項目1に記載の歯科用インプラント。
項目5.前記アバットメントが、チタニウムとジルコニウムの合金よりなる項目1に記載の歯科用インプラント。
項目6.前記アバットメントが、前記フィクスチャーの先端部に固定されるネジ部を有する基部と、該基部に嵌合される頭部を有する上部とからなる項目1に記載の歯科用インプラント。
項目7.前記フィクスチャーの先端面に、前記アバットメントが接触していない領域が形成される項目1に記載の歯科用インプラント。
項目8.前記フィクスチャーの周囲にスレッドが形成され、該フィクスチャーの先端部のスレッドのピッチよりも基部のスレッドのピッチが大きい項目1に記載の歯科用インプラント。
項目9.患者の歯槽骨に埋入されるインプラントフィクスチャーの先端部に固定されるアバットメントであって、
該フィクスチャーに該アバットメントの基部を挿入して固定するための孔部が形成され、該アバットメントの基部の幅寸法が該フィクスチャーの上部の幅寸法の1/3〜1/10であるアバットメント。
項目10.前記アバットメントが、チタニウムとジルコニウムの合金よりなる項目9に記載のアバットメント。
項目11.前記アバットメントの基部の幅寸法が、0.3〜2.0mmである項目9に記載のアバットメント。
項目12.前記アバットメントの基部の幅寸法が、0.5〜1.5mmである項目9に記載のアバットメント。
項目13.前記アバットメントが、前記フィクスチャーの先端部に固定されるネジ部を有する基部と、該基部に嵌合される頭部を有する上部とからなる項目9に記載のアバットメント。
本発明の歯科用インプラントによれば、フィクスチャーにアバットメントの基部を挿入して固定するための孔部が形成され、該アバットメントの基部の幅寸法は該フィクスチャーの上部の幅寸法の1/2〜1/10であることにより、補綴物からアバットメントに作用する力が歯槽骨、顎骨、歯肉に圧迫を加えることがない。すなわち、アバットメントの基部をできるだけ細く形成することにより、アバットメントが歯槽骨、顎骨および歯肉を圧迫することがないので、それらの血流を阻害しない。そのため、歯槽骨の吸収、粘膜の吸収などを生じることが少ない。
特に、アバットメントをチタニウムとジルコニウムの合金から製造することにより、アバットメントを細く加工できると共に、強度を高めることができる。また、アバットメントの基部を細く形成することにより、歯肉との接触面積が小さくなり、そのためアバットメントの基部と歯肉との間から細菌が内部へ入り難い。
また、フィクスチャーの先端面に、アバットメントが接触していない領域が形成されることにより、インプラントに付着したプラークと界面の距離が離れ、感染リスクが低減する。
本発明の一実施例によるインプラントを示す概略断面図である。 本発明の他の実施例によるインプラントを示す概略断面図である。 (a)および(b)は、本発明の他の実施例によるフィクスチャーおよびアバットメントの概略図である。 本発明のさらに他の実施例によるインプラントを示す概略断面図である。 キャップをフィクスチャーに取り付けた状態を示す概略断面図である。 (a)および(b)は、それぞれキャップの首部の断面図である。 従来例によるインプラントを示す概略断面図である。 従来例によるインプラントを示す概略断面図である。 従来例によるインプラントを示す概略断面図である。 従来例によるインプラントを示す概略断面図である。 従来例によるインプラントを示す概略断面図である。 インプラントの説明図である。 インプラントの説明図である。
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、人工歯根10は、歯槽骨11に挿入されて固定される略円柱状に形成されたインプラントフィクスチャー12と、このインプラントフィクスチャー12の先端部に設置されて周囲に歯肉13が当接するアバットメント14とを有する。
インプラントフィクスチャー12は、欠如歯部の歯槽骨11内にドリルによる穿孔などによって形成された挿入孔11a内に挿入され、固定されるものである。このフィクスチャー12は生体親和性が良好であってかつ比較的硬度の高いチタン素材の金属から作られる。なお、歯槽骨11は、内部の海綿骨と外部の皮質骨とから構成される。各図では、海綿骨と皮質骨との境界を一点破線で示している。
フィクスチャー12の上端部の周囲にはアールが形成されている。また、フィクスチャー12の周囲にはスレッド12aが形成されている。このスレッド12aのピッチは、フィクスチャー12の先端部のスレッド12aのピッチよりも基部のスレッド12aのピッチが大きくなるように設定されている。すなわち、スレッド12aのピッチは、フィクスチャー12の先端部が密に形成され、フィクスチャー12の基部へいくに従って次第に大きく形成されている。
フィクスチャー12の先端部には、アバットメント14の基部14aを挿入するためのネジ孔12bが形成されている。
アバットメント14は、インプラントフィクスチャー12の先端部に設置可能に構成された基部14aと歯科用補綴冠18が嵌着される上部14bとを有する。なお、基部14aは、少なくともフィクスチャー12の上端部近傍および歯肉に接する部分を含むものである。
図1に示すように、アバットメント14は細長い棒状に形成され、このアバットメント14の基部14aの幅寸法はフィクスチャー12の上部の幅寸法の1/2〜1/10に設定されている。好ましくは、アバットメント14の基部14aの幅寸法はフィクスチャー12の上部の幅寸法の1/3〜1/10である。具体的には、アバットメント14の基部14aの幅寸法は、0.3〜2.0mmであるのが好ましく、さらに好ましくは、0.5〜1.5mmである。
このアバットメント14の基部14aの幅寸法が上記範囲より大きすぎると、アバットメント14の周囲の歯槽骨、顎骨、歯肉に圧迫を加えるおそれがある。
アバットメント14は、チタニウムとジルコニウムの合金よりなるのが好ましい。このような合金でアバットメント14を構成することにより、目的とする細さと強度等を付与することができる。
アバットメント14は、セラミックまたはジルコニウムなどで形成することもできる。さらに、アバットメント14を複数層の構造とし、中心部に剛性の高い金属の心材を通し、その周囲に上記チタニウムあるいはチタニウム合金などで形成した被覆層を設けてもよい。
図2および図3(a)に示すように、アバットメント14は、フィクスチャー12の先端部に固定されるネジ部を有する基部14aと、該基部14aに嵌合される頭部を有する上部14bとから構成してもよい。また、図3(b)に示すように、アバットメント14に通孔14cを形成して、この通孔14cを通すネジ部15によってアバットメント14をフィクスチャー12に固定するようにしてもよい。
上記のような形状にアバットメント14を構成することにより、アバットメント14をフィクスチャー12の先端部に固定した場合には、フィクスチャー12の先端面にアバットメント14が接触していない領域17が形成される。
また、アバットメント14は通常は断面円形に形成されるが、その断面は円形に限定されるものではない。例えば、8角、6角、4角などの断面角形状に形成してもよい。
フィクスチャー12およびアバットメント14は、CAD/CAM装置、CTまたはMRスキャン装置を用いて製作することができる。
CAD/CAM装置としては、従来より公知の方法を用いて実施することができる。例えば、特殊なカメラで患者の口腔内を様々な角度から撮影し、直接的にCAD/CAMシステムに口腔内のデータが入力されるようにしてコンピュータのディスプレイ上に印象型を表すシステムを使用することができる。あるいは、石膏型などで形状を測定し、データをCAD/CAMシステムに入力してコンピュータ上で作り上げることもできる。例えば、次のように実施することができる。
患者の顎領域が、3次元記録装置、好ましくはスキャナーによって記録される。スキャン操作によって測定される値は、EDP装置によって、基礎データに変換される。EDP装置はまた、CAD装置、CAM装置、またはCAD/CAM装置に統合できる。これらの基礎データは、後に続く全ての計算や自動処理操作に利用される。基礎データから、インプラントの傾き、インプラントの径、インプラント深さ、位置を決定することができる。また、フィクスチャー12およびアバットメント14の形状と位置を定めるデータは、インプラントデータから得ることができる。その後、個々のフィクスチャー12およびアバットメント14が、研磨やフライス削りのような金属切削によってCAD/CAM装置で製造される。
このように、フィクスチャー12およびアバットメント14は、患者の骨の形に応じて作製することができる。つまり、フィクスチャー12の幅および長さ、スレッド12aのピッチ等は、患者の顎骨の形状、状態等に応じて最適なものを選択することができる。一般的には、フィクスチャー12の先端部のスレッド12aのピッチよりも基部のスレッドのピッチを大きくするのが良い。
次に、本発明のインプラントを用いた治療方法を説明する。
先ず、患者の欠如歯部の歯槽骨11にドリルなどによって挿入孔11aを形成し、この挿入孔11a内にフィクスチャー12を挿入する。
次に、フィクスチャー12の先端部にアバットメント14の基部14aを固定する。アバットメント14の基部14aの固定は、フィクスチャー12の雌ネジ穴12bに、アバットメント14の基部14aに形成した雄ネジを螺合するのが良い。
このアバットメント14の上部14bに嵌着される補綴冠18を製作し、アバットメント14の上部14bにセメントなどでその補綴冠18を嵌着する。
なお、アバットメント14の基部14aと上部14bとが別部材のもので構成される場合には、アバットメント14の基部14a上にアバットメント14の上部14bを接着剤(接着セメント)などで固定し、アバットメント14の上部14bにセメント等で補綴冠18を嵌着すればよい。アバットメント14に首部を設ける場合には、インプラントに付着したプラークと首部の界面との距離が離れ、感染リスクが減少する。
また、歯槽骨11に挿入されたフィクスチャー12の中心軸に対して歯科用補綴冠18の中心軸を傾斜させる場合には、CAD/CAM装置、CTまたはMRスキャン装置を用いて製作された、フィクスチャー12の中心軸に対して上部14bの中心軸が所定の角度で傾斜するアバットメント14が使用される。その後、歯科用補綴冠18をアバットメント14の上部14bに接着固定する。
図4は、本発明の他の実施形態を示したものである。
図4に示すように、フィクスチャー12の上部の内部に形成したネジ孔12bの上部を円錐形状とし、アバットメント14に、該円錐形状部21に嵌合する膨出部22を設け、アバットメント14の下部にネジ部14cを設けたものである。
アバットメント14のネジ部14cをフィクスチャー12のネジ孔12bに螺合すると、アバットメント14の膨出部22が該円錐形状部21に嵌合する。アバットメント14をフィクスチャー12に固定した際には、アバットメント14の膨出部22の表面とフィクスチャー12の表面とがほぼ面一となる。アバットメント14の上部には、アバットメントの上部14bをセメント等で嵌合し、上部14bにセメント等で補綴冠18を嵌着することができる。
図4において、aは、上部の上端の直径、bは上部の下端の直径、cは上部の高さ、dは上部のテーパーの度合いを示し、直径aは0.3〜7.0mm、直径bは0.5〜8.0mm、高さcは1.0〜20.0mm、上部のテーパーの度合いdは1〜45度が好ましい。
図5および図6は、上記のようにアバットメント14をフィクスチャー12に固定する前に、フィクスチャー12に仮留めするためのキャップ40を示している。
すなわち、患者の歯槽骨11にフィクスチャー12を固定した直後では、フィクスチャー12付近の粘膜13の厚みが減少することがある。そのため、アバットメントとほぼ同じ形状のキャップ40をフィクスチャー12に仮り留めし、所定期間の経過後、粘膜の厚みをキャップ40の首部43の周囲に形成したメモリによって測定し、そのメモリに応じた寸法のアバットメント14を作製し、フィクスチャー12に固定するものである。
キャップ40は、フィクスチャー12のネジ孔12bに挿入される基部41と、周囲にメモリを有する首部43と、首部43の先端部に形成される頭部42とを有する。首部43の断面形状は、非円形、つまり、図6に示すように、四角形、あるいは小判形に形成することができる。この頭部42を操作具で摘んでキャップ40を回転させることで、フィクスチャー12へのキャップ40の取り付け、取り外しが容易に行える。なお、頭部42にマイナスの螺子穴などを形成しておき、ドライバーなどの工具を用いてキャップ40を回転させるようにしてもよい。
図4に示すアバットメント14を使用することにより、フィクスチャー12の円錐形状部21と膨出部22と嵌合によって、アバットメント14を安定してフィクスチャー12に固定できると共に、フィクスチャー12のネジ孔12b内が細菌で汚染されることがない。また、上述のとおり、アバットメントの14の首部の径が非常に小さいので、アバットメント14に作用する応力がその周囲の歯肉や歯槽骨に作用し難い。またアバットメント14の表面積が小さいので、アバットメント14の周囲と歯肉との間から細菌が内部へ侵入することが抑制できる。
図7−図11に示すように、上記フィクスチャー12を用いて、従来のアバットメント14を使用することもできる。
図7は、アバットメント14に形成した膨出部22をさらに延出して延出部23を形成し、この延出部23の上端部にネジ孔24を形成し、補綴冠18をネジによってアバットメント14に固定するようにしたものである。
図8は、アバットメント14に通孔25を形成し、この通孔25に通したネジ26によって、アバットメント14をフィクスチャー12に固定したものである。この通孔25の上部には雌ネジ27が形成されており、ネジ28によって補綴冠18がアバットメント14に固定される。
図9は、アバットメント14の上端部に台形部28が一体または別体に設けられている。この台形部28に補綴冠18がセメントまたはネジによって取り付けられる。
図10および図11は、フィクスチャー12に対して傾斜して補綴冠18が取り付けられている。
図10においては、アバットメント14の膨出部22に傾斜部29が一体に突設され、この傾斜部29の傾斜面30からネジ孔31が基部14aに向かって形成されている。ネジ孔31に通したネジ35によってアバットメント14がフィクスチャー12に固着される。
図11においては、アバットメント14の傾斜部29の上部にネジ孔33が形成され、ネジによって補綴冠18がアバットメント14に固定される。
図12は、フィクスチャー12に対するアバットメント14の取り付け角度L12を示したものである。
図13において、L1はフィクスチャーの直径、L2はアバットメントの直径、L3はフィクスチャーの上面が半円であること、L4はフィクスチャーのテーパーの度合い、L5はアバットメントのフィクスチャーに挿入する部分のテーパーの度合い、L6はフィクスチャーの細かいスレッドの範囲、L7はフィクスチャーの大きいスレッドの範囲、L8はフィクスチャーのスレッド間の距離、L9はフィクスチャーのスレッドの深さ、L10はアバットメントの上部構造装着部の長さとテーパーの度合い、L11はアバットメントのフィクスチャーに挿入する部分の長さ、L13はフィクスチャーとアバットメントのテーパー嵌合の長さを、それぞれ示している。
フィクスチャーの直径L1は2.0〜10.0mm、アバットメントの直径L2は0.2〜5.0mm、フィクスチャーの上面の半円L3の曲率半径は4.0〜20.0mm、フィクスチャーのテーパーの度合いL4は鉛直線に対して0〜10度、アバットメントのフィクスチャーに挿入する部分のテーパーの度合いL5は鉛直線に対して0〜30度、フィクスチャーの細かいスレッドの範囲L6は0〜5.0mm、フィクスチャーの大きいスレッドの範囲L7は0〜20.0mm、フィクスチャーのスレッド間の距離L8は0〜2.0mm、フィクスチャーのスレッドの深さL9は0〜2.0mm、アバットメントの上部構造装着部の長さとテーパーの度合いL10は1.0〜20.0mm、アバットメントのフィクスチャーに挿入する部分の長さL11は0〜10.0mm、フィクスチャーとアバットメントのテーパー嵌合の長さL13は1.0〜6.0mmが好ましい。
本発明は、特に、歯科インプラント配置のシミュレーションのための個人専用に作製されるアバットメントに適している。
10 人工歯根
12 インプラントフィクスチャー
13 歯肉
14 アバットメント
14a アバットメントの基部
14b アバットメントの上部
18 歯科用補綴冠

Claims (13)

  1. 患者の歯槽骨に埋入されるインプラントフィクスチャー、
    該フィクスチャーの先端部に固定されるアバットメント、および
    該アバットメントの上部に固定される歯科用補綴冠、を有する歯科用インプラントであって、
    該フィクスチャーに該アバットメントの基部を挿入して固定するための孔部が形成され、該アバットメントの基部の幅寸法が該フィクスチャーの上部の幅寸法の1/2〜1/10である歯科用インプラント。
  2. 前記アバットメントの基部の幅寸法が前記フィクスチャーの上部の幅寸法の1/3〜1/10である請求項1に記載の歯科用インプラント。
  3. 前記アバットメントの基部の幅寸法が、0.3〜2.0mmである請求項1に記載の歯科用インプラント。
  4. 前記アバットメントの基部の幅寸法が、0.5〜1.5mmである請求項1に記載の歯科用インプラント。
  5. 前記アバットメントが、チタニウムとジルコニウムの合金よりなる請求項1に記載の歯科用インプラント。
  6. 前記アバットメントが、前記フィクスチャーの先端部に固定されるネジ部を有する基部と、該基部に嵌合される頭部を有する上部とからなる請求項1に記載の歯科用インプラント。
  7. 前記フィクスチャーの先端面に、前記アバットメントが接触していない領域が形成される請求項1に記載の歯科用インプラント。
  8. 前記フィクスチャーの周囲にスレッドが形成され、該フィクスチャーの先端部のスレッドのピッチよりも基部のスレッドのピッチが大きい請求項1に記載の歯科用インプラント。
  9. 患者の歯槽骨に埋入されるインプラントフィクスチャーの先端部に固定されるアバットメントであって、
    該フィクスチャーに該アバットメントの基部を挿入して固定するための孔部が形成され、該アバットメントの基部の幅寸法が該フィクスチャーの上部の幅寸法の1/3〜1/10であるアバットメント。
  10. 前記アバットメントが、チタニウムとジルコニウムの合金よりなる請求項9に記載のアバットメント。
  11. 前記アバットメントの基部の幅寸法が、0.3〜2.0mmである請求項9に記載のアバットメント。
  12. 前記アバットメントの基部の幅寸法が、0.5〜1.5mmである請求項9に記載のアバットメント。
  13. 前記アバットメントが、前記フィクスチャーの先端部に固定されるネジ部を有する基部と、該基部に嵌合される頭部を有する上部とからなる請求項9に記載のアバットメント。
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