JP5931075B2 - 患者固有の歯科用フィクスチャー嵌合配置を提供する方法 - Google Patents

患者固有の歯科用フィクスチャー嵌合配置を提供する方法 Download PDF

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Description

本発明は、上顎骨または下顎骨の中に設置された歯科用フィクスチャーによって受け入れられることとなる患者固有の歯科用フィクスチャー嵌合配置を提供する方法に関する。歯科用フィクスチャー嵌合配置は、例えば、歯科アバットメント、補綴、最終的な歯科修復物、歯科治療構成要素などであることが可能である。また、本発明は、歯科用フィクスチャーおよび最終的な歯科修復物を含む歯科インプラント装置にも関する。
歯科インプラント・システムは、損傷した、または、失われた自然の歯に置き換えるために広く使用されている。そのようなシステムでは、歯科用フィクスチャーは、患者の顎骨の中に設置され、自然の歯根に置き換える。そして、1つまたはいくつかの部品を含むアバットメント構造体は、フィクスチャーに取り付けられることが可能であり、柔らかい歯肉組織を通して、および患者の口の中へ、骨組織から突出する人工歯の部品のために中心部を構築する。前記アバットメントの上に、補綴またはクラウンを、最終的に着座させることが可能である。
最終的な補綴は、機能性および審美性の両方のために、患者の残りの歯に自然に装着されるようにサイズ決めおよび構成されるべきである。この目的を達成するため、歯科技工士は、患者の顎のモデルを使用して、個々の患者に対する適正な補綴を試してみることが可能であり、前記モデルは、フィクスチャーを含む。また、歯科技工士は、歯肉組織のプロファイルに整合するように事前に組み立てられたアバットメントを修正することも可能である。
したがって、アバットメントおよび人工歯を作るとき、歯科技工士は、周囲の組織および隣接する歯を考慮に入れてきた。歯科医は、1つの一体ユニットとして、または、患者の口腔の中に組み立てられることとなる別個の部品のいずれかとして、アバットメントおよび人工歯を受け取る。多くの場合、アバットメントおよび人工歯を受け取った歯科医は、歯科技工士によって意図されたようなアライメントを得るために、フィクスチャーに対して、アバットメントが、どのように回転して配向されるべきかを理解することとなる。しかし、時には、歯科医にとって、どれが正しい向きであるかを理解することは困難である可能性があり、当然ながら、歯科医が、フィクスチャーに対するアバットメントの正しい回転の向きを単純に見落とす、または、無視する危険があり得る。
本発明の目的は、歯科技工士によって意図されたのものとは別の回転の向きで、歯科医が歯科アバットメントを歯科用フィクスチャーに接続する危険を軽減することである。
また、本発明の目的は、歯科技工士によって意図されたもの以外の回転の向きで、歯科医が補綴(人工歯)を位置決めする危険を軽減することである。
これらの目的および他の目的は、以下において明らかになることとなり、添付の特許請求の範囲に定義された方法によって実現される。
本発明は、フィクスチャーに接続されるときに、(アバットメント、補綴、治療構成要素などのような)歯科用フィクスチャー嵌合配置に、単一の回転の向きを利用可能にさせることだけによって、歯科医が、フィクスチャー嵌合配置を、歯科技工士が意図したものと異なる回転の向きに不注意に設置することが防止されるという見識に基づく。
本発明の第1の態様によれば、患者固有の歯科用フィクスチャー嵌合配置を提供する方法が提供され、この方法は、
−第1の割り出し手段を有する歯科用フィクスチャーが挿入されているか、または挿入されることとなる上顎骨または下顎骨におけるインプラント部位について、顎骨に対するフィクスチャーの傾き、および顎骨に対する前記第1の割り出し手段の回転の向きを決定するステップと、
−決定されたフィクスチャーの傾き、および、前記第1の割り出し手段の回転の向きに基づいて、歯科用フィクスチャー嵌合配置の第1の部分の形状、およびフィクスチャーに対する前記第1の部分の回転の向きを決定するステップと、
−歯科用フィクスチャー嵌合配置を提供するステップとを含み、歯科用フィクスチャー嵌合配置は、
フィクスチャーに対して第2の部分の1つの回転位置においてのみ前記第1の割り出し手段と嵌合できる第2の割り出し手段を有する、第2のフィクスチャー係合部分、および、
前記決定された形状を有し、前記第2の割り出し手段に対するような回転位置にある第1の部分であって、歯科用フィクスチャー嵌合配置の、第2のフィクスチャー係合部分が歯科用フィクスチャーに接続されるとき、第1の部分の前記決定された回転の向きが得られる、該第1の部分を含む。
したがって、1つの回転方向だけにおいて、歯科用フィクスチャーに接続されることが可能なフィクスチャー係合部分を、フィクスチャー嵌合配置に提供することによって、および、口腔の中のフィクスチャーの傾きおよび回転位置についての情報を有することによって、フィクスチャー嵌合配置の第1の部分は、歯科医が、その後に、患者にインプラントされたフィクスチャーに、間違ってそれを接続することとなる危険を冒さずに、歯科技工士(または、フィクスチャー嵌合配置を提供する人なら誰でも)によって、特注されることが可能である。
少なくとも1つの例示の実施形態によるフィクスチャーの傾きおよび回転位置についての情報を受け取ることに加えて、顎骨に対する第1の割り出し手段の高さ/深さも決定される。追加的に、顎骨および任意の隣接する歯に対するフィクスチャーの頬舌位置および/または近遠心位置が決定されることが可能である。
フィクスチャー嵌合配置の前記第1の部分の形状および向きを決定するステップは、必ずしも、フィクスチャー嵌合配置を提供する実際のステップの前に実施されなければならないというわけではない。例えば、ブランクが顎のモデルの中に挿入され、かつ、ブランクが、周囲の歯および歯肉と上手く合っている形状に機械加工されるならば、実際に、それは、実質的に同時に作られることが可能である。
フィクスチャーの傾き、および、前記第1の割り出し手段の回転の向き(および、場合により、上述の高さ/深さ、ならびに/または、フィクスチャーの頬舌位置および/もしくは近遠心位置)を決定することは、インプラント部位の獲得された口腔内印象によって実現されることが可能である。したがって、少なくとも1つの例示の実施形態によれば、方法は:上顎骨または下顎骨におけるインプラント部位の口腔内印象を受け取るステップを含み、上顎骨または下顎骨の中に、第1の割り出し手段を有する歯科用フィクスチャーが挿入されており、顎骨に対するフィクスチャーの傾き、および、顎骨に対する前記第1の割り出し手段の回転の向きを、前記印象から導き出すことが可能である。
前記印象は、物理的な印象であることが可能であり、すなわち、印象材がインプラント部位および周囲の歯に適用され、次いで、印象材が固められて、歯の形状を模擬するようになっている。しかし、前記印象は、代替的に、電子スキャニング装置によって提供されたデジタル(光学)印象であることが可能である。後者の場合、データのセットが、インプラント部位および隣接する歯の表現を提供することとなる。前記データのセットは、コンピュータに関連するスクリーンのような、使用者インターフェース上の画像として見ることが可能である。使用されることが可能な電子スキャニング装置の例は、様々なタイプの3Dスキャナである。例えば、接触式3Dスキャナは、物理的な接触を通してインプラント部位を探査することが可能である。CMM(座標測定機(Coordinate Measuring Machine))が、接触式3Dスキャナの例である。代替的に、レーザ・スキャナまたは光スキャナのような、非接触式アクティブ・スキャナが使用されることが可能である。さらなる代替例は、少し離れた2つのビデオ・カメラを含むことが可能な立体視システムのような、非接触式受動的スキャニングである。さらに別の代替例は、CTスキャニング(コンピュータ断層撮影)である。
挿入されたフィクスチャーの傾き、および、前記第1の割り出し手段の回転の向きを決定するために、インプラント部位の印象を獲得することについての代替例は、顎骨の中にフィクスチャーを挿入する前に、そのような傾きおよび回転の向きを決定することである。例えば、フィクスチャーが挿入されることとなる顎骨の中の穿孔の方向は、事前に計画されることが可能であり、穿孔の深さも計画されることが適切である。また、フィクスチャーがインプラントされるとき、フィクスチャーの第1の割り出し手段が、どの向きに配置されるべきかを事前に計画することも可能である。例えば、ドライバが、フィクスチャーの第1の割り出し手段と1つの回転位置だけにおいて結合することが可能な第2の割り出し手段を有するとすれば、第1の割り出し手段の回転の向きが、例えば、ドライバの上の特有の印を介して、導き出されることが可能である。したがって、フィクスチャーが、計画された傾きで用意された穿孔の中へ押し込まれるとき、歯科医は、フィクスチャーを穿孔の中に設置するとき、ドライバの上の特有の印を見ることによって、第1の割り出し手段が計画された回転位置にあるということを決定する。フィクスチャーの傾き、および、第1の割り出し手段の回転の向きの両方が、事前に計画されることが可能であるので、1回で、フィクスチャーおよびフィクスチャー嵌合配置(例えば、アバットメント、最終的な修復物など)を歯科医に提供することが効果的に可能である。
したがって、本発明の少なくとも1つの例示の実施形態によれば、フィクスチャーの傾きを決定するステップは、フィクスチャーを受け入れるために、顎骨の中の穿孔の所望の傾きを決定することを含み、第1の割り出し手段の回転の向きを決定するステップは、前記穿孔の中に挿入されたフィクスチャーの第1の割り出し手段の所望の回転の向きを決定することを含む。
フィクスチャーの傾き、および、前記第1の割り出し手段の回転の向きを決定するステップが、フィクスチャーの設置の前に事前に計画されるか、または、物理的な印象もしくはデジタル印象のいずれかである、受け入れられた印象に基づくかにかかわりなく、誘導性の情報が、インプラント部位のモデルを提供するために使用されることが可能である。
したがって、本発明の少なくとも1つの例示の実施形態によれば、方法は、フィクスチャーの前記決定された傾き、および、前記第1の割り出し手段の回転の向きに基づいて、顎の中の隣接する歯を備えたインプラント部位のモデルを提供するステップを含み、モデルが、フィクスチャーレプリカを含み、フィクスチャーレプリカは、フィクスチャーが顎骨に対して有する、または有することとなるものと同様の、第1の割り出し手段の傾きおよび向きを、モデルに対して有する。モデルは、プラスチック、プラスタなどから作られるもののような、物理的なモデルであることが可能である。フィクスチャーレプリカは、モデルの残りの部分の中へ設置される別個の部分であることが可能である。代替的に、例えば、モデルが、データ・ファイルに基づいて、焼結または機械加工で形成されるならば、フィクスチャーレプリカは、モデルの残りの部分と同じ材料から作られることが可能である。別のオプションとして、物理的なモデルを有するというよりも、モデルは、デジタルであることが可能である。デジタル・モデルは、デジタル印象を獲得するために最初に口腔をスキャニングし、次いで、デジタル印象を表すデータをCADプログラムの中へ入力することによって、得られることが可能である。したがって、デジタル・モデルの中のフィクスチャーレプリカは、仮想フィクスチャー、または、前記第1の割り出し手段を含む仮想フィクスチャーの少なくとも一部分であることとなる。
少なくとも1つの例示の実施形態によれば、第1の部分の形状および回転の向きを決定する前記ステップ、ならびに、決定された形状および回転の向きを備えた第1の部分を提供する前記ステップは、フィクスチャー嵌合配置、または、フィクスチャー嵌合配置のためのブランクが、前記第2の割り出し手段を有し、フィクスチャーレプリカに接続されている状態で、実施される。したがって、フィクスチャー嵌合配置、またはブランクは、フィクスチャーレプリカを含む従来の物理的なモデルの中に設置されることが可能である。そして、歯科技工士は、彼/彼女が適切であると考えるように、フィクスチャー嵌合配置の前記第1の部分を形状付けすることが可能である。
フィクスチャー嵌合配置を手動で形状付けするというよりも、代替例は、例えばCADプログラムを用いて形状を決定することとなる。したがって、少なくとも1つの例示の実施形態によれば、形成されたモデルがスキャンされ、スキャンされたモデルが3次元のデジタル画像に変換され、第1の部分の形状および回転の向きを決定する前記ステップが、3次元画像に基づいて実施される。3次元画像は、アバットメントのようなフィクスチャー嵌合配置が、コンピュータで設計されることを可能にするだけでなく、最終的な歯の形状が、そのような方式で設計されることが可能である。したがって、歯の形状が決められると、アバットメントが設計されることが可能であり、次いで、アバットメントが、設計にしたがって生成されることが可能である。モデルをスキャニングする代替例として、実際の物理的な印象をスキャンし、それからデジタル・モデルを作り出し、アバットメントの形状を決定することが考えられることとなる。
物理的なモデルをスキャニングする代替例として、例えば、デジタル印象を表すデータ入力に基づく3次元CADモデルなどの、仮想モデルを作り出すことが考えられることとなる。したがって、少なくとも1つの例示の実施形態によれば、フィクスチャーの傾き、および、前記第1の割り出し手段の回転の向きを決定するステップは、口腔内スキャニングによって得られたデジタル印象に基づき、第1の部分の形状および回転の向きを決定する前記ステップは、3次元CADモデルとしてコンピュータ上で実施される。
少なくとも1つの例示の実施形態によれば、歯科用フィクスチャー嵌合配置を提供する前記ステップ、および、前記決定された形状を第1の部分に提供する前記ステップは、
−CAD(コンピュータ支援設計)モデルのデータをCAM(コンピュータ支援製造)ソフトウェアの中に入力するステップと、
−フィクスチャー嵌合配置形成プロセスを、前記CAMソフトウェアを用いて制御するステップと
を含み、
形成プロセスは、
a)溶融物堆積またはレーザ焼結のような積層造形、および、
b)ブランクの機械加工またはフライス加工のような切削造形
からなる群から選択される。
フィクスチャー嵌合配置は、中実のブランクから精密機械加工されることが可能である。ブランクは、事前に組み立てられた割り出し手段を有することが可能であり、または、代替的に、割り出し手段は、ブランクを加工するときに形成されることが可能である。アバットメントの形式のフィクスチャー嵌合配置は、例えば、医療グレードのチタン合金、またはジルコニアの中実のブランクから精密機械加工されることが可能である。
少なくとも1つの例示の実施形態によれば、前記第2の割り出し手段は、フィクスチャーに係合する第2の部分の不規則な形状として提供され、前記第2の割り出し手段は、単一の回転の向きだけにおいて、前記第1の割り出し手段と結合することが可能となっており、第1の割り出し手段は、整合する不規則な形状として提供される。少なくとも別の例示の実施形態によれば、前記第2の割り出し手段は、フィクスチャー嵌合配置の前記第2の部分における1つまたはそれ以上の凹部または突起として提供され、単一の回転の向きだけにおいて、前記第1の割り出し手段と結合することが可能となっており、第1の割り出し手段は、前記第1の割り出し手段は、それぞれ、1つまたはそれ以上の整合する受入れ突起もしくは凹部として提供される。
先に述べたように、歯科用フィクスチャー嵌合配置は、例えば、歯科アバットメント、補綴、最終的な歯科修復物、または歯科治療構成要素であることが可能である。代替的に、それは、前記例の2つもしくはそれ以上の組み合わせであるか、または、前記例の少なくとも1つといくつかの他の製品との組み合わせであることが可能である。
したがって、少なくとも1つの例示の実施形態によれば、前記歯科用フィクスチャー嵌合配置が、歯科アバットメントであり、前記第1の部分が、適切には、歯科アバットメントの補綴受入れ部分であることが可能であり、前記第2の部分が、適切には、歯科アバットメントのフィクスチャー係合部分であることが可能である。
少なくとも1つの代替的な例示の実施形態では、フィクスチャー嵌合配置が、歯科アバットメントを含み、前記第1の部分が、アバットメントの一部であるか、または、別の構成要素の一部であるか、のいずれかであることが可能であり、前記第2の部分が、歯科アバットメントのフィクスチャー係合部分であることが可能である。
少なくとも1つの例示の実施形態によれば、前記歯科用フィクスチャー嵌合配置が、歯科アバットメントおよび補綴を含み、前記第1の部分が、補綴であり、前記第2の部分が、歯科アバットメントのフィクスチャー係合部分であり、方法は、前記決定された形状を備え、前記第2の割り出し手段に対するそのような回転の向きにある補綴を提供するステップを含み、補綴がアバットメントの補綴受入れ部分に連結された場合において、歯科アバットメントのフィクスチャー係合部分が歯科用フィクスチャーに接続されると、補綴の前記決定された回転の向きが得られるようになっている。
少なくとも1つの例示の実施形態によれば、前記歯科用フィクスチャー嵌合配置は、前記第1のおよび第2の部分を含む最終的な歯科修復物である。
少なくとも1つの例示の実施形態によれば、前記歯科用フィクスチャー嵌合配置は、歯肉の支持のための歯科治療構成要素であり、前記第1の部分は、歯科治療構成要素の歯肉支持部であり、前記第2の部分は、歯科治療構成要素のフィクスチャー係合部分である。
本発明の第2の態様によれば、患者固有の歯科アバットメントを提供する方法が提供される。方法は:
−第1の割り出し手段を有する歯科用フィクスチャーが挿入されているか、または挿入されることとなる上顎骨または下顎骨におけるインプラント部位に関して、顎骨に対するフィクスチャーの傾き、および、顎骨に対する前記第1の割り出し手段の回転の向き(および、場合により、高さ/深さ、ならびに/または、フィクスチャーの頬舌位置および/もしくは近遠心位置)を決定するステップと、
−決定されたフィクスチャーの傾き、および、前記第1の割り出し手段の回転の向きに基づいて、歯科アバットメントの補綴受入れ部分の形状、および、フィクスチャーに対する補綴受入れ部分の回転の向きを決定するステップと、
−歯科アバットメントを提供するステップとを含み、歯科アバットメントは、
フィクスチャーに対してフィクスチャー係合部分の1つの回転位置だけにおいて前記第1の割り出し手段と結合することが可能である第2の割り出し手段を有するフィクスチャー係合部分、および、
前記決定された形状を有し、前記第2の割り出し手段に対するような回転位置にある補綴受入れ部分であって、歯科アバットメントのフィクスチャー係合部分が、歯科用フィクスチャーに接続されるとき、補綴受入れ部分の前記決定された回転の向きが得られるようになっている、該補綴受入れ部分を含む。
したがって、1つの回転方向だけにおいて、歯科用フィクスチャーに接続されることが可能なフィクスチャー係合部分を、アバットメントに提供することによって、および、口腔の中のフィクスチャーの傾きおよび回転位置についての情報を有することによって、アバットメントの補綴受入れ部分は、歯科医が、その後に、患者にインプラントされたフィクスチャーに、間違ってそれを接続することとなる危険を冒さずに、歯科技工士(または、アバットメントを提供する人なら誰でも)によって、特注されることが可能である。
アバットメントの補綴受入れ部分の形状および向きを決定するステップは、必ずしも、アバットメントを提供するステップの前に実施されなければならないというわけではない。例えば、アバットメントブランクが顎のモデルの中に挿入され、かつ、アバットメントが、周囲の歯および歯肉と上手く合っている形状に機械加工されるならば、実際に、それは、実質的に同時に作られることが可能である。
少なくとも1つの例示の実施形態によれば、補綴受入れ部分の形状および回転の向きを決定する前記ステップ、ならびに、決定された形状および回転の向きを備えた補綴受入れ部分を提供する前記ステップは、アバットメント、または、アバットメントブランクが、前記第2の割り出し手段を有し、フィクスチャーレプリカに接続されている状態で、実施される。したがって、アバットメント、またはアバットメントブランクは、フィクスチャーレプリカを含む従来の物理的なモデルの中に設置されることが可能である。そして、歯科技工士は、彼/彼女が適切であると考えるように、アバットメントの補綴受入れ部分を形状付けすることが可能である。例えば、いくらかの材料が、補綴受入れ部分の傾きまたは高さを提供するために、切除されることが可能であり、補綴受入れ部分は、人工歯に適する中心部を形成することとなり、かつ、人工歯を周囲の歯に審美的に装着させることとなる。
容易に理解できるように、本発明の第2の態様による方法は、本発明の第1の態様に関して本明細書で述べられた特徴、ステップ、および例示の実施形態のうちの任意の1つを含むことが可能である。
本発明の第3の態様によれば、患者固有の補綴を提供する方法が提供され、方法は:
−第1の割り出し手段を有する歯科用フィクスチャーが挿入されているか、または挿入されることとなる上顎骨または下顎骨におけるインプラント部位に関して、顎骨に対するフィクスチャーの傾き、および、顎骨に対する前記第1の割り出し手段の回転の向き(および、場合により、高さ/深さ、ならびに/または、フィクスチャーの頬舌位置および/もしくは近遠心位置)を決定するステップと、
−決定されたフィクスチャーの傾き、および、前記第1の割り出し手段の回転の向きに基づいて、補綴の形状、および、フィクスチャーに対する補綴の回転の向きを決定するステップと、
−補綴受入れ部分と、フィクスチャーに対してフィクスチャー係合部分の1つの回転位置だけにおいて前記第1の割り出し手段と結合することが可能である第2の割り出し手段を有するフィクスチャー係合部分とを備える歯科アバットメントを提供するステップと、 −前記決定された形状を備え、前記第2の割り出し手段に対するような回転の向きにある補綴を提供するステップであって、補綴が、アバットメントの補綴受入れ部分に接続される場合において、歯科アバットメントのフィクスチャー係合部分が、歯科用フィクスチャーに接続されるとき、補綴の前記決定された回転の向きが得られるようになっている、該ステップと
を含む。
したがって、本発明の第3の態様による方法は、補綴が位置付けられることとなるアバットメントの形状の修正または決定を必要としない。むしろ、この態様は、補綴の形状および向きに焦点を合わせている。アバットメントの第2の割り出し手段に対する補綴の決定された向きを有することによって、および、フィクスチャーの第1の割り出し手段と1つの回転の向きだけにおいて結合可能な、アバットメントの第2の割り出し手段を有することによって、口腔の中への補綴の間違った設置が、避けられることが可能である。第3の態様はアバットメントの修正を必要としないが、任意のアバットメント成形は、随意的であることが可能である。したがって、本発明の第3の態様による方法は、本発明の第1および第2の態様に関して本明細書で述べられた特徴、ステップ、および例示の実施形態のうちの任意の1つを含むことが可能である。
本発明の第4の態様によれば、患者固有の最終的な歯科修復物を提供する方法が提供され、方法は:
−第1の割り出し手段を有する歯科用フィクスチャーが挿入されているか、または挿入されることとなる上顎骨または下顎骨におけるインプラント部位に関して、顎骨に対するフィクスチャーの傾き、および、顎骨に対する前記第1の割り出し手段の回転の向き(および、場合により、高さ/深さ、ならびに/または、フィクスチャーの頬舌位置および/もしくは近遠心位置)を決定するステップと、
−決定されたフィクスチャーの傾き、および、前記第1の割り出し手段の回転の向きに基づいて、最終的な歯科修復物の形状、および、フィクスチャーに対する最終的な歯科修復物の回転の向きを決定するステップと、
−フィクスチャーに対してフィクスチャー係合部分の1つの回転位置だけにおいて前記第1の割り出し手段と結合することが可能である第2の割り出し手段を有するフィクスチャー係合部分を備える最終的な歯科修復物を提供するステップと、
−前記第2の割り出し手段に対するような回転の向きにある前記決定された形状を備えた最終的な歯科修復物を提供するステップであって、最終的な歯科修復物が、フィクスチャーに接続される場合において、最終的な歯科修復物のフィクスチャー係合部分が、フィクスチャーに接続されるとき、最終的な歯科修復物の前記決定された回転の向きが得られるようになっている、該ステップと
を含む。
したがって、本発明の第4の態様による方法は、最終的な歯科修復物を受け入れるためアバットメントを必要としない。むしろ、最終的な歯科修復物は、中間のアバットメントなしに、フィクスチャーに直接取り付けられることが可能である。しかし、最終的な歯科修復物は、アバットメント部を含むことが可能であり、アバットメント部の上に、修復材料が、直接的に、または中間のコーピングを介して組み立てられており、それによって、一体構成要素を形成しており、一体構成要素は、フィクスチャーに接続されることが可能であることに留意されたい。代替的に、最終的な歯科修復物は、アバットメント部を含むのではなく、修復材料のバルクを含み、それは、コーピングの上に配置されることが可能である。フィクスチャーは、経歯肉タイプであることが可能であり、すなわち、顎骨の上方に、および、歯肉、または歯肉縁下、または歯槽頂下をも通して延在することが意図されており、すなわち、完全に骨のレベルの下に配置されることが意図されている。最終的な歯科修復物は、フィクスチャーに外部から、または、フィクスチャーの内部、例えば、フィクスチャーのソケットの中においてのいずれかで接続されることが可能である。
したがって、本発明の第4の態様による方法は、本発明の先述の態様に関して本明細書で述べられた特徴、ステップ、および例示の実施形態のうちの任意の1つを、それが第4の態様と両立できる限り、含むことが可能である。例えば、デジタル口腔スキャニングが、使用されることが可能であり、最終的な修復物の形状および回転の向きの決定は、3次元CADモデルとしてコンピュータ上で実施されることが可能である。
本発明の第5の態様によれば、歯科インプラント装置が提供され、歯科インプラント装置は、
−第1の割り出し手段を有する、顎骨に挿入するための歯科用フィクスチャーと、
−フィクスチャーに対して最終的な修復物の1つの回転位置だけにおいて前記第1の割り出し手段に結合することが可能である第2の割り出し手段を有する最終的な歯科修復物と
を含む。最終的な歯科修復物が、本発明の第4の態様に関連して、上記に述べられたように形成され、かつ、特徴部に接続されることが可能である。
本発明の第6の態様によれば、歯肉を支持するための患者固有の歯科治療構成要素を提供する方法が提供され、方法は:
−第1の割り出し手段を有する歯科用フィクスチャーが挿入されているか、または挿入されることとなる上顎骨または下顎骨におけるインプラント部位に関して、顎骨に対するフィクスチャーの傾き、および、顎骨に対する前記第1の割り出し手段の回転の向き(および、場合により、高さ/深さ、ならびに/または、フィクスチャーの頬舌位置および/もしくは近遠心位置)を決定するステップと、
−決定されたフィクスチャーの傾き、および、前記第1の割り出し手段の回転の向きに基づいて、歯科治療構成要素の歯肉支持部の形状、および、フィクスチャーに対する歯肉支持部の回転の向きを決定するステップと、
−歯科治療構成要素を提供するステップとを含み、歯科治療構成要素は、
フィクスチャーに対してフィクスチャー係合部分の1つの回転位置だけにおいて前記第1の割り出し手段と結合することが可能である第2の割り出し手段を有するフィクスチャー係合部分、および、
前記決定された形状を有し、前記第2の割り出し手段に対するような回転位置にある歯肉支持部であって、歯科治療構成要素のフィクスチャー係合部分が、歯科用フィクスチャーに接続されるとき、歯肉支持部の前記決定された回転の向きが得られるようになっている、該歯肉支持部を含む。
したがって、本発明の第6の態様による方法は、「恒久的な」アバットメントまたは補綴をフィクスチャーに接続する前に、歯肉が当接することとなる治療構成要素による治療局面の間の、歯肉の最初の成形の可能性を考慮に入れる。治療構成要素は、簡単な治療キャップの形式、または、治療アバットメントの形式であることが可能である。その歯肉支持(歯肉成形)部は、治療された歯肉の所望の形状に基づいて適切に選ばれる。
本発明の第6の態様による方法は、本発明の先述の態様に関して本明細書で述べられた特徴、ステップ、および例示の実施形態のうちの任意の1つを、それが第6の態様と両立できる限り、含むことが可能である。
本発明の第7の態様によれば、患者固有の歯科アバットメントを提供する方法が提供され、方法は:
−第1の割り出し手段を有する歯科用フィクスチャーを、上顎骨または下顎骨に挿入するステップと、
−歯科用フィクスチャーの前記挿入の前、歯科用フィクスチャーの前記挿入の間、または、歯科用フィクスチャーの前記挿入の後に、顎骨に対するフィクスチャーの傾き、および、顎骨に対する前記第1の割り出し手段の回転の向き(および、場合により、高さ/深さ、ならびに/または、フィクスチャーの頬舌位置および/もしくは近遠心位置)を決定するステップと、
−決定されたフィクスチャーの傾き、および、前記第1の割り出し手段の回転の向きに基づいて、歯科アバットメントの補綴受入れ部分の形状、および、フィクスチャーに対する補綴受入れ部分の回転の向きを決定するステップと、
−歯科アバットメントを提供するステップとを含み、歯科アバットメントは、
フィクスチャーに対してフィクスチャー係合部分の1つの回転位置だけにおいて前記第1の割り出し手段と結合することが可能である第2の割り出し手段を有するフィクスチャー係合部分、および、
前記決定された形状を有し、前記第2の割り出し手段に対するような回転位置にある補綴受入れ部分であって、歯科アバットメントのフィクスチャー係合部分が、歯科用フィクスチャーに接続されるとき、補綴受入れ部分の前記決定された回転の向きが得られるようになっている、該補綴受入れ部分を含む。
本発明の第7の態様による方法は、本発明の先述の態様に関して本明細書で述べられた特徴、ステップ、および例示の実施形態のうちの任意の1つを、それが第7の態様と両立できる限り、含むことが可能である。
本開示において、歯科インプラントは、歯科用フィクスチャー、および、アバットメントのような上部構造を含むことが可能であることを理解されたい。
歯科用フィクスチャーは、補綴の部材を固定するものとして使用するためのものである。この目的を達成するため、歯科用フィクスチャーは、補綴が必要とされる部位において、顎骨(上顎骨または下顎骨)の骨組織の中に事前に用意された穿孔の中へ挿入可能である。通常、歯科用フィクスチャーは、穿孔の中へ回転させられる。
ねじタイプの歯科用フィクスチャーに関して、穿孔は、事前に雌ねじ部を設けられても、雌ねじを切らないままにし、例えば、フィクスチャーねじ山の中に、1つまたはそれ以上の軸線方向に延在する切削用凹部、縁部、またはノッチなどを提供することによって、歯科用フィクスチャーにセルフ・タップ能力を備えてもよい。例えば、フィクスチャーの根尖側端部部分は、2〜4個の切削用凹部(例えば、3つの切削用凹部など)を設けられることが可能である。他の数の切削用凹部が、容易に考えられる。
補綴部をフィクスチャーに接続するための上部構造は、アバットメント、スペーサ、または、他の経粘膜的構成要素を含むことが可能であり、それは、歯科用フィクスチャーに係合し、上顎骨または下顎骨を覆っている歯肉にブリッジを架ける。例えばクラウンなどの補綴部、ブリッジ、または補綴は、アバットメントに固定されることが可能である。上部構造がとることのできる様々な他の形式が存在する。例えば、補綴部は、歯科用フィクスチャーに直接的に固定されることが可能である。したがって、歯科インプラントは、歯科用フィクスチャーに接続されたアバットメント、または、アバットメントのない歯科用フィクスチャーを含むことが可能である。
「歯冠側」の用語は、ここで、および、本出願を通して、歯科インプラントの頭部端または後端に向かう方向を示すために使用されている。例えば、アバットメントが歯科用フィクスチャーに接続されている状態において、アバットメントの歯冠側方向は、フィクスチャーから離れる方向を向いているアバットメントの一部に向かう方向ということとなる。逆に、「根尖側」の用語は、構成要素の挿入端に向かう方向を示す。したがって、根尖側および歯冠側は、反対の方向である。そのうえ、「軸線方向」または「軸線方向の」の用語は、本出願を通して、歯冠側端部から根尖側端部へ取られた方向、または、その逆の方向を示すために使用されている。「半径方向」または「半径方向の」の用語は、軸線方向に垂直な方向を示す。
盲穴またはソケットは、歯冠側端部から、フィクスチャー本体の根尖側および歯冠側端部の中間の端部表面へ、上部構造がフィクスチャーに固定されるように、フィクスチャー本体の中へ根尖側に延在することが可能である。ソケットは、フィクスチャーへ上部構造をねじ式接続するために、内部にねじ山の付いたセクションを含むことが可能である。歯冠側セクションのような、ソケットのセクションは、根尖側端部に向かってテーパが付けられることが可能である。テーパが付けられたセクションは、適切には、内部にねじ山の付いたセクションの歯冠側に配置される。
第1の割り出し手段は、フィクスチャーソケットの中の内部壁に設けられることが可能であり、歯科用構成要素の係合部分が、前記ソケットの中に受け入れられるように適合される。代替的に、第1の割り出し手段は、頭部部分の外部壁に設けられることが可能であり、頭部部分は、フィクスチャーに接続可能な歯科用構成要素によって囲まれることとなる。この内部/外部の区別は、ソケットと頭部部分との間でなされているが、頭部部分は、必ずしも、歯科用構成要素の係合部分を受け入れるための外側壁部を有する必要はないことに留意されたい。反対に、頭部部分に、内部ソケットが設けられることが可能である。したがって、ソケットについて述べた任意の例示された実施形態は、歯科用フィクスチャーの頭部部分の中のソケットの形式であることが可能である。
フィクスチャーは、1段階の手順において、または、2段階の手順において、使用されることが可能である。1段階の手順において、治療用のアバットメントまたは仮のアバットメントが、フィクスチャーに接続され、歯肉組織を形成し、治療期間の後、治療用のアバットメントまたは仮のアバットメントは、恒久的なアバットメントによって、再度設置される。2段階の手順において、フィクスチャーには、カバーねじが設けられ、フィクスチャーおよびカバーねじの上に歯肉組織が縫合され、治療期間の後、組織が開けられ、アバットメントが、カバーねじの除去後に、フィクスチャーに接続される。
フィクスチャーは、円錐形状にテーパ端部分を有することが可能であり、端部部分は、歯冠側端部に向かってテーパが付けられる。冠状端部部分の軸線方向の範囲は、フィクスチャーの全体長さと比較して小さく、例として、全体長さの4%以下であり、例えば1.5%〜3.7%のような範囲である。歯冠側端部部分は、適切には、ねじ山の付いた表面を設けられないことが可能であり、例えば、滑らかな表面、または、ざらざらの(ブラストされたような)表面を有する。
フィクスチャーは、フィクスチャーの長手軸線に垂直な実質的に平坦な歯冠側端部表面を有することが可能である。代替的に、歯冠側端部表面は、フィクスチャーの長手軸線に対して傾斜の付いたプロファイルを有することが可能であり、例えば、顎骨の中に位置付けられたとき、フィクスチャーの長さが、舌の側において大きくなり、頬の側において短くなるようになっている。別の代替例は、サドル形状のまたは波状の歯冠側端部表面である。
歯科用フィクスチャーの長さは、臨床的状況に応じて、5〜19mmの範囲であることが可能である。歯科用フィクスチャーの外径は、適切には、2〜6mmの範囲であることが可能であり、例えば3〜5mmなどである。
フィクスチャーは、実質的に円筒状であるか、または、歯冠側端部から根尖側端部に向かってわずかにテーパが付けられていることが可能である。フィクスチャーが、わずかにテーパが付けられている場合、フィクスチャーの中心部、および、例えば、ねじ山の頂部によって画定された外周部は、テーパと同じまたは異なる角度を有することが可能である。そのうえ、ねじ山の頂部は円錐形を示すが、フィクスチャーの中心部は、円筒状であることが可能であり、または、逆に、ねじ山の頂部は概して円筒状の幾何学形状を示すが、フィクスチャーの中心部は、テーパが付けられることが可能である。代替的に、フィクスチャーは、1つもしくはそれ以上の円筒状、および/または、1つもしくはそれ以上のテーパが付いた部分の組み合わせを含むことが可能である。したがって、フィクスチャーの1つまたはそれ以上の部分は、例えば、共通の想像上の円筒状表面に位置しているねじ山の頂部を有することが可能であり、円筒状表面は、フィクスチャーの長手軸線に平行である。代替的に、または追加的に、フィクスチャーの1つまたはそれ以上の部分は、長手軸線に向かって根尖側方向にテーパが付いている想像上の円錐形状表面に位置している、ねじ山の頂部を有することが可能である。
外部にねじ山の付いたフィクスチャーは、1つまたはそれ以上のねじ山らせん部を含むことが可能である。
「ピッチ」の用語は、隣接するねじ切り部の頂点の間の軸線方向の距離を示すために使用されている。「リード」の用語は、フィクスチャーが1回転回ったときに、長手軸線に平行に前進した距離を示すために使用されており、すなわち、それは、ピッチにねじ山らせん部の数を乗じたものに対応する。一定のピッチを有する単一のねじ山らせん部に関して、リードは、ピッチと等しく、2重のねじ山らせん部に関して、リードは、ピッチの2倍である。
「微小ねじ山(microthread)」の用語は、0.2mm以下の高さを有するねじ山を示すために使用されている。少なくとも1つの例示の実施形態によれば、フィクスチャーには、0.02〜0.2mmの範囲の高さ、例えば0.05〜.015mmのような高さ、例えば0.1mmなどの高さを有する微小ねじ山が設けられる。「大ねじ山(macrothread)」の用語は、0.2mmよりも大きい高さを有するねじ山を示すために使用されている。少なくとも1つの例示の実施形態によれば、フィクスチャーには、0.25〜0.35mmの範囲の高さ、例えば0.3mmのような高さを有する大ねじ山が設けられる。
適切には、微小ねじ山は、大ねじ山の歯冠側に位置付けられることが可能である。例えば、微小ねじ山は、高密度皮質骨に係合するように配置されることが可能であり、大ねじ山は、多孔性の海綿様骨/海綿骨に係合するように配置されることが可能である。微小ねじ山のリードは、適切には、大ねじ山のリードに対応する。大ねじ山ピッチは、例として、微小ねじ山のピッチの2〜4倍、例えば3倍などであることが可能である。微小ねじ山が設けられたフィクスチャー部分におけるピッチ(頂部−頂部の間隔)は、おおよそ0.20〜0.24mmであることが可能である。大ねじ山が設けられたフィクスチャー部分におけるピッチ(頂部−頂部の間隔)は、おおよそ0.60〜0.72mmであることが可能である。
微小ねじ山は、明確に配向された凹凸であるとみなされることが可能である。例えば、ブラスト、エッチングなどによって得られた、より小さい寸法を有する無方向性の凹凸が、微小ねじ山および大ねじ山の上に重ねられることが可能である。
ねじ山プロファイルは、2つのフランク、前記2つのフランクの交点の間に形成された頂点における頂部半径R、2つの隣接するねじ山の間に形成された底部半径rを含み、前記フランクは、前記ねじ山の断面に垂直であり、フィクスチャー本体の表面に接する平面に垂直な平面とともに角度vを形成しており、前記プロファイルは、高さDをさらに有する。適切には、10°≦v<35°に関して、Rは、0.4xDよりも大きく、35°≦v<55°に関して、Rは、0.2xDよりも大きい。
本発明方法の少なくとも1つの実施形態をどのように実施するかについての少なくとも1つの例を示す図である。 本発明方法の少なくとも1つの実施形態をどのように実施するかについての少なくとも1つの例を示す図である。 本発明方法の少なくとも1つの実施形態をどのように実施するかについての少なくとも1つの例を示す図である。 本発明方法の少なくとも1つの実施形態をどのように実施するかについての少なくとも1つの例を示す図である。 本発明方法の少なくとも1つの実施形態をどのように実施するかについての少なくとも1つの例を示す図である。 本発明方法の少なくとも1つの実施形態をどのように実施するかについての少なくとも1つの例を示す図である。 本発明方法の少なくとも1つの実施形態をどのように実施するかについての少なくとも1つの例を示す図である。 本発明方法の少なくとも1つの実施形態をどのように実施するかについての少なくとも1つの例を示す図である。 本発明方法の少なくとも1つの実施形態をどのように実施するかについての少なくとも1つの例を示す図である。 本発明方法の少なくとも1つの実施形態をどのように実施するかについての少なくとも1つの例を示す図である。 本発明方法の少なくとも1つの実施形態をどのように実施するかについての少なくとも別の例を示す図である。 本発明方法の少なくとも1つの実施形態をどのように実施するかについての少なくとも別の例を示す図である。 本発明方法の少なくとも1つの実施形態をどのように実施するかについての少なくとも別の例を示す図である。 考えられる割り出し手段の様々な例を備えたフィクスチャーおよびアバットメントを示す図である。 考えられる割り出し手段の様々な例を備えたフィクスチャーおよびアバットメントを示す図である。 考えられる割り出し手段の様々な例を備えたフィクスチャーおよびアバットメントを示す図である。 考えられる割り出し手段の様々な例を備えたフィクスチャーおよびアバットメントを示す図である。 本発明の少なくとも1つの例示の実施形態による、歯科用フィクスチャーに接続可能な最終的な歯科修復物を示す図である。
図1a〜図1jは、本発明方法をどのように実施するかについての少なくとも1つの例を示す。
図1aでは、2つの歯科用フィクスチャーが、隣接する歯の間のインプラント部位(準備部位)において、インプラントされて骨組織4と一体になっているものとして示される。それぞれのフィクスチャー2は、第1の割り出し手段6が設けられており、本明細書では、長手方向に延在する突出部として図示されている。しかし、前記第1の割り出し手段6は、例えば、フィクスチャーソケットの内側の1つまたはそれ以上の半径方向に延在する凹部または突起として、異なるように設計されることが可能であることを理解されたい。また、ソケットを有する沈められたフィクスチャーが、図示されているが、例えば、骨組織4の上方に延在するヘッド部分を有する経歯肉フィクスチャーなどの、他の代替的なフィクスチャーも、同様に可能であることも理解されたい。
図1bでは、フィクスチャーのそれぞれの中へ、どのようにアバットメント8が取り付けられるかということが示されている。アバットメント8は、本体部10およびねじ部12を含む。本体部10は、フィクスチャー2のフィクスチャー係合部分14、および、歯冠側に延在するように意図された補綴受入れ部分16を含む。貫通孔18が、本体部10を通って延在する。ねじ部12は、貫通孔18の中へ挿入されるように適合されており、フィクスチャー2の雌ねじ部(図示せず)に係合し、本体部10をフィクスチャー2に固定する。フィクスチャー係合部分14は、第2の割り出し手段20が設けられており、第2の割り出し手段20は、フィクスチャー2の第1の割り出し手段6と結合するように適合される。したがって、図1bでは、第2の割り出し手段20は、フィクスチャー係合部分14の表面において、長手方向に延在する溝として示されている。他のタイプのフィクスチャーおよび第1の割り出し手段に対して、アバットメントおよび第2の割り出し手段が、適切に適合されることとなる。図1bでは、アバットメントが示されているが、このステップでは、印象用エレメントのような、前記第2の割り出し手段を有する他の構成要素が使用されることが可能であることを理解すべきであることに留意されたい。
図1cでは、アバットメントの構成要素係合手段および印象用コーピングのアバットメント係合手段を使用して(例えば、スナップ・フィット係合によって、図示せず)、印象用コーピング22が、どのようにアバットメント8の上に取り付けられるかということが示されている。
図1dでは、印象材24が、適用されており、印象用コーピング22を印象材24の中に埋めている。印象材24が、印象部位に隣接する歯の形状を模擬するために硬化させられ、印象用コーピング22に付着する。
図1eでは、印象材24が、インプラント部位から取り外されており、材料24の中に埋め込まれた印象用コーピング22を連れてきている。
図1fでは、第2の割り出し手段を有するアバットメント8’を含む歯科インプラント・アセンブリが、第1の割り出し手段6’を有するフィクスチャー2’に接続されることが示されている。アバットメント8’が、印象材24の中に取り付けられた印象用コーピング22の中へ導入される。アバットメントおよび印象用コーピングの上のそれぞれ係合手段および回転ロッキング手段に起因して、アバットメント8’が、印象用コーピング22の中のアバットメント8の初期位置に対応する位置において、印象用コーピング22の中に設置される。図1fは、歯科インプラント・アセンブリの中の完全なアバットメント8’およびフィクスチャー2’を示しているが、代替例は、レプリカを有することとなる。例えば、フィクスチャーの上側部分だけが、使用されることが可能であるが、一方、雄ねじ部を備えた下側部分が、省略されることが可能であるか、または、ねじ部なしに設けられることが可能である。
図1gでは、成形材料26が、印象材24に適用されている。
図1hでは、印象材および印象用コーピングが、取り外されており、また、アバットメントが、フィクスチャー2’から取り外されている。ここで、埋め込まれたフィクスチャー2’を備えた成形材料26が、隣接する歯とともにインプラント部位のモデルを形成する。埋め込まれたフィクスチャー2’は、実際のインプラント部位におけるフィクスチャー2に対応し、第1の割り出し手段6’と同じ傾きおよび同じ向きを有する。
ここで、歯科技工士は、アバットメントの補綴受入れ部分の適切な形状、すなわち、フィクスチャー嵌合配置の第1の部分を決定することが可能である。したがって、フィクスチャー2’の第1の割り出し手段6’と結合する第2の割り出し手段を有するアバットメント8”が、フィクスチャー2’に接続され、次いで、アバットメント8”の補綴受入れ部分16”が、例えば、切断加工またはフライス加工によって、適切に形状付けされる。再形成された補綴受入れ部分16”は、型26の中のフィクスチャー2’に対して、特定の向きを有することとなり、整合する単一位置割り出し手段により、補綴受入れ部分16”は、アバットメント8”が、インプラントされたフィクスチャー2に接続されるとき、口腔の中で同じ向きを得ることとなる。
図1iに示されているのと同様に、補綴クラウン30が、所望の形状に形成されることが可能であり、例えば、アバットメントの上に回転ロックを有することによって、前記割り出し手段に対して特定の向きで係合されることが可能であり、それによって、口腔の中に提供されたとき、同じ向きが得られることとなることを確実にする。
最後に、アバットメント8”および人工歯30が、設計および形状付けされると、歯科医は、患者の顎骨4の中にインプラントされたフィクスチャー2にそれらを接続することが可能である。これは、図1jに概略的に示されている。したがって、アバットメント8”およびフィクスチャー2は、互いに対して1つの回転位置にだけ接続されることが可能であるので、ならびに、フィクスチャー2’、またはモデルの中のフィクスチャーのレプリカは、患者の顎骨4の中に設置されたフィクスチャー2と同じ傾きおよび回転の向きを有しているので、歯科医は、用意されたアバットメント8”を、歯科技工士によって意図されているのとは別の割り出し位置に接続することができない。
図1a〜図1hに示されている実際のモデル製造は、アバットメントなしで実施されることが可能であることに留意されたい。アバットメントを使用する代わりに、印象用構成要素は、フィクスチャーに直接接続されることが可能であり、かつ、第2の割り出し手段を設けられることが可能である。これは、図1hに示されたモデルをもたらすこととなる。その後、アバットメントが、図1i〜図1jに示されているように、第2の割り出し手段を含んで提供されることが可能である。図は、歯科アバットメント(歯科アバットメントでは、第1の部分が、補綴受入れ部分であり、第2の部分が、アバットメントのフィクスチャー係合部分である)の形式の歯科用フィクスチャー嵌合配置を示してきたが、モデルが製造された後、図示されているアバットメント以外の他のフィクスチャー嵌合配置が、提供されることが可能であることを理解されたい。例えば、前記第2の割り出し手段を含む歯科治療構成要素または最終的な歯科修復物が、前記フィクスチャー嵌合配置を表すことが可能である。
図2a〜図2cは、どのように本発明方法の少なくとも1つの実施形態を実施するかについての少なくとも別の例を示している。
図2aでは、インプラント部位の物理的な印象を作るというよりも、3Dカメラによって、部位をスキャニング100することによって、デジタル印象が作られる。デジタル印象または光学的画像は、3次元画像104として、コンピュータ102に取り込まれる、かつ/または記憶されることが可能であり、3次元画像104から、フィクスチャーの傾きおよび第1の割り出し手段の回転位置が、識別可能である。図2bに示されているように、コンピュータ支援設計106によって、アバットメントおよび補綴の所望の形状が形成され、アバットメントは、第2の割り出し手段を有し、第2の割り出し手段は、アバットメントが、1つの割り出し位置においてフィクスチャーと結合することだけを可能にする。また、アバットメントに対する補綴の回転位置は、例えば、アバットメントの円周方向に延在する表面の上に平坦な部分を設けることによって、ロックされるように設計される。アバットメントおよび補綴が設計されると、制御データが、構成要素を形成するために、製造機器108、110へ提供される。ここで、それぞれの構成要素を形成することが、ブランク112、114から材料を切除し、結果的に人工歯116およびアバットメントの本体部118をもたらすプロセスとして図示されている。しかし、他の製造方法も同様に考えることが可能であり、1つの例は、レーザ焼結である。最終的に、図2cに示されているように、アバットメントの形成された本体部118は、ねじ部120によって、顎骨の中のフィクスチャー122に接続される。補綴116は、アバットメントに接続される。設計された患者固有のアバットメントは、割り出し手段124を有し、割り出し手段124は、フィクスチャー122の対応する割り出し手段126と1つの回転位置だけにおいて結合することが可能であるので、および、その割り出し手段124を備えたアバットメントは、デジタル印象に基づいて設計され、デジタル印象は、顎骨の中のフィクスチャー122を模擬する3次元画像を提供するので、歯科医は、フィクスチャー122に対して、アバットメントを間違って位置付けることができない。
図1a〜図1jおよび図2a〜図2cは、フィクスチャーの傾き、および、第1の割り出し手段の回転の向きを決定するために、それぞれ、物理的な印象およびデジタル印象を獲得するということを示してきたが、代替例は、フィクスチャーの挿入の前に、それらを決定することである。例えば、「発明の概要」の項目において説明されているように、印象を獲得するための代替例は、顎骨の中の計画された穿孔の傾き(したがって、それは、フィクスチャーの傾きを与えることとなる)を決定することとなり、および、穿孔の中に挿入されることとなるフィクスチャーのための第1の割り出し手段の所望の向きを決定することとなる。
図3〜図6は、考えられる割り出し手段の様々な例を備えたフィクスチャーおよびアバットメントを示している。しかし、すでに説明されてきたように、アバットメントの代わりに、割り出し手段を備えた他のフィクスチャー嵌合配置が考えられることを理解されたい。
図3から始めると、フィクスチャー200には、開口端部を有するソケット204が設けられている。ソケット204は、フィクスチャー200の中へ根尖側に延在する。ソケット204は、アバットメント250のような歯科用構成要素を受け入れるためのものである。アバットメントは、穿孔を覆っている歯肉にブリッジを架け、補綴部270を支持/提示することとなる。しかし、ソケット204は、アバットメントレプリカ、アバットメントブランク、印象用エレメント、ドライバ、治療構成要素、および、最終的な歯科修復物のような、他の歯科用構成要素を受け入れることも可能である。
様々な代替的な構成が考えられるが、ソケット204は、本明細書では、円錐歯冠側セクション206、および、実質的に円筒状の中間壁部セクション208を有するものとして図示されている。半径方向に延在する4つのドライバ凹部210が、中間壁部セクション208に設けられ、かつ、図に示されているように、円錐歯冠側セクション206の中へ延在することも可能である。代替例として、中間壁部セクション208は、実質的に円錐形状であることが可能である。
ソケット204には、内部にねじ山の付いた根尖側セクション212がさらに設けられることが可能である。
追加的に、ソケット204には、突起214として形状付けされた第1の割り出し手段が設けられる。突起214が、ソケット壁部からソケット中心に向かって半径方向に突出する。突起214は、本明細書では、2つのドライバ凹部210の間に位置付けられる。したがって、突起214およびドライバ凹部210は、フィクスチャー200の長手軸線に沿って同じレベルに設けられている。しかし、他の代替例も、同様に考えられる。例えば、突起は、異なる軸線方向レベルに位置付けられることが可能である。例えば、それは、ドライバ凹部の根尖側にまたは歯冠側に位置付けられることが可能である。図に示されているように、突起は、円柱状の中間壁部セクションに位置付けられることが可能であり、または、代替例として、円錐形状の壁部セクション(例えば、歯冠側円錐形状セクション)に位置付けられることが可能である。
歯科用フィクスチャー嵌合配置は、本明細書では、本体部252およびねじ部254から構成されるツーピースのアバットメント250として図示されている。本体部252は、フィクスチャー係合部分256を含み、フィクスチャー係合部分256は、テーパが付けられている表面のような、他の包囲する表面も、考えられる代替例となるが、本明細書では、概して円柱状に包囲する表面、または、円周方向に延在する表面を有するものとして図示されている。したがって、包囲する表面または円周方向に延在する表面が、フィクスチャー係合部分256の外周部を形成する。本体部252は、歯冠受入れ部分、または、補綴受入れ部分258をさらに含み、それは、フィクスチャー200の歯冠側に歯肉の上方に延在し、人工歯270を受け入れる。ショルダー部262まで歯冠側に広がるものとして本明細書で図示されている延長部分261は、歯肉を通って延在することが意図されており、係合部分256と補綴受入れ部分258との間に設けられる。
単一の割り出し凹部260の形式の第2の割り出し手段が、係合部分258の円柱状の包囲する表面に設けられる。割り出し凹部260が、フィクスチャー200の割り出し突起214に適切に結合し、アバットメント250の回転位置(組み立てられた状態の断面図に図示されている)を画定することが可能である限り、割り出し凹部の他の形状も考えられるが、割り出し凹部260は、本明細書では、真っ直ぐな半円筒状のものとして図示されている。
ここで、(ねじ部254の挿入の前の)その組み立てられた状態のアバットメント/フィクスチャー境界の断面図が参照される。アバットメント250の本体部252には、貫通孔262が設けられており、ねじ部254は、貫通孔262の中に挿入され、フィクスチャー200の雌ねじ部212に係合し、本体部252をフィクスチャー200に固定するように適合される。アバットメント250は、フィクスチャー200に対して単一の回転位置にだけ、すなわち、割り出し凹部260がフィクスチャー200の割り出し突起214と結合するような位置にだけ、正しく係合されることが可能である。したがって、使用者は、顎骨および歯肉の特定の構成に関してあまり適切ではないアバットメント250の向きを選択することができない。
図4は、フィクスチャー300とアバットメント350との間の単一の割り出し接続の別の例を示している。アバットメント350の係合部分352は、実質的に四角形状の第1の位置決め部分354、および、アバットメント350の根尖側端部にある第2の位置決め部分356を有する。第2の位置決め部分356は、この実施形態では、凹部360が設けられている円形カラー358の形状である。第2の位置決め部分356の外径は、第1の位置決め部分354の外側境界線よりもいくぶん小さい。この理由は、第2の位置決め部分356が、フィクスチャー300の中のソケットの割り出しセクションの歯冠側部分を、干渉することなく通過することができなければならないからである。したがって、その凹部360を備えた円形カラー358は、第2の割り出し手段を構成し、第2の割り出し手段は、フィクスチャー300の中の補足的な形状の第1の割り出し手段302に装着されるように適合される。
図5は、単一の位置接続の別の例を示しており、それは、インプラント・アセンブリの断面図に最も明確に見ることができる。フィクスチャー400が、第1の割り出し手段を構成する、半径方向に延在する3つの凹部402a〜402cを有し、一方、アバットメント450が、第2の割り出し手段を構成する、半径方向に延在する3つの突出部452a〜452cを有する。割り出し手段は、それぞれの構成要素の周囲に沿って、不均一に分配されている。第1の割り出し手段を例として取り上げると、第1の凹部402a、第2の凹部402b、および第3の凹部402cが存在する。次に、フィクスチャー400の内周部を見ると、第1の凹部402aと第2の凹部402bとの間の距離は、第2の凹部402bと第3の凹部402cとの間の距離と同じである。しかし、第3の凹部402cと第1の凹部402aとの間の距離は、より大きい。アバットメント450の突出部452a〜452cは、不均等に分配されているので、アバットメント450は、フィクスチャー400に対して1つの回転位置にだけ接続されることが可能である。
図6は、単一の位置接続のさらに別の例を示している。この例では、第1の割り出し手段は、フィクスチャー500の歯冠側外側表面に設けられた2つの凹部502の形式である。凹部502は、互いに反対側に位置付けられてはいない。第2の割り出し手段は、アバットメント550の内周部にある、内向きに延在する2つの突起552の形式であり、凹部502に装着されるように適切に位置付けられる。先述の例のように、アバットメント550は、フィクスチャー500に対して1つの回転位置にだけ接続されることが可能である。
図7は、本発明の少なくとも1つの例示の実施形態による、歯科用フィクスチャー500に接続可能な最終的な歯科修復物570を示している。図7の歯科用フィクスチャー500は、図6の歯科用フィクスチャーと同じであり、したがって、2つの凹部502の形式の第1の割り出し手段を有する。ここで補綴クラウンとして図示されている最終的な修復物570は、最終的な修復物の内周部の上に内向きに延在する2つの突起572の形式の第2の割り出し手段を設けられており、凹部502に装着されるように適切に位置付けられる。したがって、最終的な歯科修復物570は、フィクスチャー500に対して1つの回転位置にだけ接続されることが可能である。最終的な歯科修復物570は、補綴クラウンとして簡単に図示されているが、代替的な実施形態では、それはコーピングを含むことが可能であり、コーピングの上に、クラウンを形成するバルク材料が、構築されているか、または融合されている。追加的に、そのようなバルク材料は、アバットメント、または、アバットメントのような構成要素に直接的に(または、コーピングを介して間接的に)提供されることが可能であり、したがって、それは、また、最終的な歯科修復物の中に含まれることとなる。そのうえ、アバットメントをフィクスチャーに接続するために上記に提示された様々な割り出しの解決策と同様に、割り出し手段は、様々な異なる方式で考え出されることが可能であり、1つまたはそれ以上の突起/凹部、または、他の結合形状を有する割り出し手段を含むことを理解されたい。最終的な歯科修復物は、例えば、ねじで保持される、または、セメントで保持されるなどが可能である。

Claims (10)

  1. 患者固有の歯科用フィクスチャー嵌合配置を提供する方法であって、
    −第1の割り出し手段を有する歯科用フィクスチャーが挿入されているか、または挿入されることとなる上顎骨または下顎骨におけるインプラント部位について、顎骨に対するフィクスチャーの傾き、および顎骨に対する該第1の割り出し手段の回転の向きを決定するステップと、
    −決定されたフィクスチャーの傾き、および該第1の割り出し手段の回転の向きに基づいて、歯科用フィクスチャー嵌合配置の第1の部分の形状、およびフィクスチャーに対する該第1の部分の回転の向きを決定するステップと、
    −フィクスチャーに対する第2の部分の1つの回転位置においてのみ上記第1の割り出し手段と嵌合できる第2の割り出し手段を有する、第2のフィクスチャー係合部分、および
    上記決定された形状を有し、上記第2の割り出し手段に対するこのような回転位置にあって、歯科用フィクスチャー嵌合配置の第2のフィクスチャー係合部分が歯科用フィクスチャーに接続されたとき、第1の部分の上記決定された回転の向きが得られる、該第1の部分、
    を含む、該歯科用フィクスチャー嵌合配置を提供するステップと、
    を含む、
    ここで、前記歯科用フィクスチャー嵌合配置が、歯科アバットメントであり、前記第1の部分が、歯科アバットメントの補綴受入れ部分であり、前記第2の部分が、歯科アバットメントのフィクスチャー係合部分である、
    上記方法。
  2. フィクスチャーの前記決定された傾き、および前記第1の割り出し手段の回転の向きに基づいて、顎の中の隣接する歯を備えたインプラント部位のモデルを提供するステップ
    を含み、モデルは、フィクスチャーが顎骨に対して有する、または有することとなるものと同様の、第1の割り出し手段の対応する傾きおよび向きをモデルに対して有する、フィクスチャーレプリカを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 第1の部分の形状および回転の向きを決定する前記ステップ、ならびに決定された形状
    および回転の向きを備えた第1の部分を提供する前記ステップは、歯科用フィクスチャー嵌合配置、または前記第2の割り出し手段を有し、フィクスチャーレプリカに接続される歯科用フィクスチャー嵌合配置用のブランクを用いて行なわれる、請求項2に記載の方法。
  4. −前記形成されたモデルをスキャニングするステップと、
    −スキャンされたモデルを3次元のデジタル画像に変換するステップと、
    を含み、
    ここで、第1の部分の形状および回転の向きを決定する前記ステップが、3次元画像に基づいて行なわれる、請求項2に記載の方法。
  5. フィクスチャーの傾き、および前記第1の割り出し手段の回転の向きを決定するステップは、口腔内スキャニングによって得られたデジタル印象に基づく、請求項1または2に記載の方法。
  6. フィクスチャーの傾き、および前記第1の割り出し手段の回転の向きを決定するステップは、口腔内スキャニングによって得られたデジタル印象に基づき、ここで、第1の部分の形状および回転の向きを決定する前記ステップは、3次元CADモデルとしてコンピュータ上で実行される、請求項1に記載の方法。
  7. 歯科用フィクスチャー嵌合配置を提供する前記ステップ、および前記決定された形状を備えた第1の部分を提供する前記ステップは、
    −CADモデルのデータをCAMソフトウェアの中に入力するステップと、
    −フィクスチャー嵌合配置形成プロセスを、該CAMソフトウェアを用いて制御するステップと、
    を含み、
    フィクスチャー嵌合配置形成プロセスは、
    a)溶融物堆積またはレーザ焼結のような積層造形、および
    b)ブランクの機械加工またはフライス加工のような切削造形
    からなる群から選択される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記第2の割り出し手段は、第2のフィクスチャー係合部分の不規則な形状として、または歯科用フィクスチャー嵌合配置の、第2のフィクスチャー係合部分における1つもしくはそれ以上の凹部もしくは突起として提供され、該第2の割り出し手段は、整合する不規則な形状として、または1つもしくはそれ以上の整合する受入れ突起もしくは凹部として、それぞれ提供される、前記第1の割り出し手段と単一の回転の向きにおいてのみ嵌合することが可能である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 患者固有の歯科用フィクスチャー嵌合配置を提供する方法であって、
    −第1の割り出し手段を有する歯科用フィクスチャーを、上顎骨または下顎骨に挿入するステップと、
    −歯科用フィクスチャーの該挿入の前、挿入の間、または挿入の後に、顎骨に対するフィクスチャーの傾き、および顎骨に対する前記第1の割り出し手段の回転の向きを決定するステップと、
    −決定されたフィクスチャーの傾き、および該第1の割り出し手段の回転の向きに基づいて、歯科用フィクスチャー嵌合配置の第1の部分の形状、およびフィクスチャーに対する第1の部分の回転の向きを決定するステップと、
    −フィクスチャーに対する第2の部分の1つの回転位置においてのみ上記第1の割り出し手段と嵌合できる第2の割り出し手段を有する、第2のフィクスチャー係合部分、および
    上記決定された形状を有し、上記第2の割り出し手段に対するような回転位置にあって、歯科用フィクスチャー嵌合配置の第2の部分が、歯科用フィクスチャーに連結されたとき、第1の部分の上記決定された回転の向きが得られる、該第1の部分、
    を含む、該歯科用フィクスチャー嵌合配置を提供するステップと、
    を含む、
    ここで前記歯科用フィクスチャー嵌合配置が、歯科アバットメントであり、前記第1の部分が、歯科アバットメントの補綴受入れ部分であり、前記第2の部分が、歯科アバットメントのフィクスチャー係合部分である、
    上記方法。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の方法によって定義されたステップまたは特徴のうちの任意の1つをさらに含む、請求項に記載の方法。
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