JPWO2011122346A1 - タッチパネル機能付き表示装置 - Google Patents

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Abstract

タッチパネル機能付き表示装置(1101)は、入力面(13)への押圧の有無を検出するための第1センサとしての圧力センサ(15)と、入力面(13)における接触位置を検出するためのものであって検出可能状態で待機するための消費電力が前記第1センサの消費電力より大きい第2センサとしての静電容量式タッチパネル(12)と、前記第1センサで押圧有りと検出されたときに前記第2センサを検出可能状態に切り替えるための制御部(105)とを備える。入力面(13)は表示面を兼ねる。

Description

本発明は、タッチパネル機能付き表示装置に関するものである。
表示装置の表示面にユーザが指またはペン型入力器具によって接触することで位置を入力することができる方式の表示装置、すなわち、タッチパネル機能付き表示装置が知られている。
タッチパネル機能付き表示装置を実現するためには、液晶表示パネルなどといった通常の表示装置の表示面の全面に重ねるように外付けの透明なタッチパネルを貼り付ける方法が知られている。
外付けのタッチパネルとしては、さまざまな方式のものが考えられる。たとえば光センサを用いたものが特開2004−318819号公報(特許文献1)に記載されている。静電容量型圧力センサを用いたものが技術論文「タッチモード容量型圧力センサ」(山本敏ら、フジクラ技報 第101号、2001年10月、第71〜74頁)(非特許文献1)に記載されている。
発光素子を順次駆動して光線をスキャンさせる方式のタッチパネルの一例は、特開昭61−52730号公報(特許文献2)にも記載されている。
静電容量式タッチパネルについては、特表平11−511580号公報(特許文献3)、特表平10−505182号公報(特許文献4)、特表平10−505183号公報(特許文献5)に記載されている。
光センサについては、特表2009−540628号公報(特許文献6)に記載されている。
特開2004−318819号公報 特開昭61−52730号公報 特表平11−511580号公報 特表平10−505182号公報 特表平10−505183号公報 特表2009−540628号公報
「タッチモード容量型圧力センサ」、フジクラ技報 第101号(2001年10月)第71〜74頁
特許文献1、非特許文献1に記載された各方式のタッチパネルはいずれも待機時には常時センシング回路を駆動して、図97に示すように、入力面の全面をスキャンし続けていなければならないものであったので、消費電力が大きなものであった。
他に抵抗膜型圧力センサを用いたものも考えられ、この方式の場合は光センサ方式、静電容量型圧力センサ方式のものに比べて消費電力は小さいが、入力面の外周を取り囲む領域すなわち額縁領域に高さ1mm程度の突出した部分を有するという欠点があった。また、抵抗膜型圧力センサ方式は、表示品位、操作性にも問題があった。
特許文献2に記載された方式のタッチパネルは、消費電力の低減にある程度配慮したものであったが、額縁領域が突出する形状のものであった。また、発光または受光する光が外気にさらされており、環境の変化によって精度が劣化するおそれのあるものであった。
そこで、本発明は、待機時の消費電力を小さく抑えることができるタッチパネル機能付き表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づくタッチパネル機能付き表示装置は、入力面への押圧の有無を検出するための第1センサと、前記入力面における接触位置を検出するためのものであって検出可能状態で待機するための消費電力が前記第1センサの消費電力より大きい第2センサと、前記第1センサで押圧有りと検出されたときに前記第2センサを検出可能状態に切り替えるための制御部とを備え、前記入力面は表示面を兼ねる。
本発明によれば、待機時消費電力に差がある2種類のセンサを組み合わせて、第1センサで押圧の有無を先に検出し、押圧が検出された場合に第2センサを検出可能状態に切り替えることとしているので、タッチパネル機能付き表示装置全体としての消費電力を少なく抑えることができる。
実施の形態1に係る液晶表示装置の回路図を模式的に示した回路図である。 対向基板側から液晶表示装置の一部を平面視した平面図である。 対向基板下に位置するTFTアレイ基板の平面図である。 図2のIV−IV線における断面を模式的に示す断面図である。 図2に示すV−V線における断面図である。 対向基板が押圧されたときの液晶表示装置の断面図である。 上部電極が上層絶縁層136と接触する領域を模式的に示す平面図である。 実施の形態1に係る圧力センサの特性と、比較例としての圧力センサの特性とを比較するグラフである。 比較例としての圧力センサを備えた表示装置を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第1工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第2工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第3工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第4工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第5工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第6工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第7工程を示す断面図である。 対向基板の製造工程の第1工程を示す断面図である。 対向基板の製造工程の第2工程を示す断面図である。 対向基板の製造工程の第3工程を示す断面図である。 対向基板の製造工程の第4工程を示す断面図である。 対向基板の製造工程の第5工程を示す断面図である。 実施の形態2に係る液晶表示装置の断面図であり、TFT素子を示す断面図である。 実施の形態2に係る液晶表示装置の断面図であり、出力用素子における断面図である。 実施の形態2に係る液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造工程であって、図15に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図24に示すTFTアレイ基板の製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図25に示す製造工程後におけるTFTアレイ基板の製造工程を示す断面図である。 実施の形態3に係る液晶表示装置の断面図であり、TFT素子を示す断面図である。 実施の形態3に係る液晶表示装置の断面図であり、圧力センサを示す断面図である。 対向基板が押圧されたときにおける液晶表示装置の状態を模式的に示す断面図である。 上部電極およびゲート絶縁層が押圧部材からの押圧力によって変形する前の状態における上部電極およびゲート絶縁層を示す断面図である。 上部電極の平面図である。 押圧部材からの押圧力によって、上部電極およびゲート絶縁層が変形した状態を示す断面図である。 図32に示すように上部電極が変形したときの上部電極の平面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第1工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第2工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第3工程を示す断面図である。 図28に示すTFTアレイ基板の変形例を示す断面図である。 実施の形態4に係る液晶表示装置の回路図を模式的に示した回路図である。 実施の形態4に係る液晶表示装置の断面図であって、TFT素子を示す断面図である。 実施の形態4に係る液晶表示装置の断面図であり、選択用TFT素子および圧力センサを示す断面図である。 対向基板が押圧されたときの状態を模式的に示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第1工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第2工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第3工程を示す断面図である。 対向基板の製造工程の第1工程を示す断面図である。 対向基板の製造工程の第2工程を示す断面図である。 対向基板の製造工程の第3工程を示す断面図である。 対向基板の製造工程の第4工程を示す断面図である。 対向基板の製造工程の第5工程を示す断面図である。 実施の形態5に係る液晶表示装置の断面図であり、TFT素子を示す断面図である。 液晶表示装置の断面図であり、選択用TFT素子および圧力センサを示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程のうち、TFT素子および選択用TFT素子を形成したときの工程を示す断面図である。 図52に示された製造工程後におけるTFTアレイ基板の製造工程を示す断面図である。 図53に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 対向基板の製造工程のうち、カラーフィルタ基板を形成したときを示す断面図である。 図55に示す製造工程後の工程を示す断面図である。 図56に示す製造工程後の工程を示す断面図である。 実施の形態6に係る液晶表示装置の電気回路を示す回路図である。 実施の形態6に係る液晶表示装置の断面図であって、TFT素子を示す断面図である。 実施の形態6に係る液晶表示装置の断面図であって、圧力センサを示す断面図である。 対向基板が押圧されていない状態(初期状態)における上部電極および半導体層を示す断面図である。 上部電極の平面図である。 対向基板が押圧された状態における上部電極と半導体層とを示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第1工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第2工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第3工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第4工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第5工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第6工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第7工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第8工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第9工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第10工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第11工程を示す断面図である。 実施の形態7に係る液晶表示装置の断面図であって、TFT素子を示す断面図である。 実施の形態7に係る液晶表示装置の断面図であって、圧力センサを示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第1工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第2工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第3工程を示す断面図である。 TFTアレイ基板の製造工程の第4工程を示す断面図である。 実施の形態7に係る液晶表示装置の変形例を示す断面図である。 本発明に基づく実施の形態8におけるタッチパネル機能付き表示装置の平面図である。 図82におけるLXXXIII−LXXXIII線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態8におけるタッチパネル機能付き表示装置による押圧検出から位置検出までの流れの説明図である。 本発明に基づく実施の形態8におけるタッチパネル機能付き表示装置の変形例の平面図である。 図85におけるLXXXVI−LXXXVI線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態9におけるタッチパネル機能付き表示装置の平面図である。 図87におけるLXXXVIII−LXXXVIII線に関する矢視断面図である。 光センサの概念的な仕組みを示す回路図である。 本発明に基づく実施の形態8,9におけるタッチパネル機能付き表示装置に用いられうる圧力センサの第1の構造の断面図である。 本発明に基づく実施の形態8におけるタッチパネル機能付き表示装置に用いられうる圧力センサの第2の構造の断面図である。 本発明に基づく実施の形態10におけるタッチパネル機能付き表示装置の概念的な斜視図である。 本発明に基づく実施の形態10におけるタッチパネル機能付き表示装置の平面図である。 本発明に基づく実施の形態10におけるタッチパネル機能付き表示装置の回路図である。 圧力センサを配置しうる位置の例を示す第1の図である。 圧力センサを配置しうる位置の例を示す第2の図である。 従来技術に基づくタッチパネルの概念図である。
以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
(圧力センサ)
まず、図1〜図81を参照し、実施の形態1〜7として、本発明における第1センサとして使用可能な圧力センサの詳しい構造、表示装置への適用例および製造方法について説明する。本発明における「第1センサ」の意味については、実施の形態8以降で説明する。実施の形態1〜7ではタッチパネル機能付き表示装置が主に液晶表示装置であるものとして説明するが、タッチパネル機能付き表示装置が備える表示装置の種類は液晶表示装置に限らない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係る液晶表示装置100の回路図を模式的に示した回路図である。この図1に示すように、液晶表示装置100は、制御部105と、アレイ状に配置された複数の画素110を備え、画素110は、複数のTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)素子115と、このTFT素子115に接続された画素電極114とを備える。
液晶表示装置100は、第1方向に延びると共に、第2方向に間隔をあけて複数配置されたゲート配線112およびセンサ用ゲート配線113と、第2方向に延びると共に第1方向に間隔をあけて配置された複数のソース配線111とを備える。
各ゲート配線112は、ゲートドライバ102に接続され、各ソース配線111は、ソースドライバ101に接続されている。センサ用ゲート配線113は、隣り合うゲート配線112間に配置され、第1方向に延びており、第2方向に間隔をあけて複数形成されている。各センサ用ゲート配線113は、センサドライバ103に接続されている。
ソースドライバ101と、ゲートドライバ102と、センサドライバ103とは、制御部105に接続されている。そして、隣り合う2つのゲート配線112と、隣り合う2つのソース配線111とによって、画素110が規定されている。
画素110内には、TFT素子115、選択用TFT素子116および圧力検知素子120が配置されている。TFT素子115のソース電極は、ソース配線111に接続され、TFT素子115のゲート電極はゲート配線112に接続されている。TFT素子115のドレイン電極には、画素電極114が接続されている。
選択用TFT素子116のソース電極は、ソース配線111に接続されており、選択用TFT素子116のゲート電極は、センサ用ゲート配線113に接続されている。選択用TFT素子116のドレイン電極に圧力検知素子120が接続されている。
圧力検知素子120は、選択用TFT素子116のドレイン電極に接続された出力用素子117と、この出力用素子117のゲート電極に接続された圧力センサ(圧力検出装置)118とを含む。出力用素子117は、選択用TFT素子116のドレイン電極に接続されたソース電極と、ソース配線111に接続されたドレイン電極と、圧力センサ118の下部電極に接続されたゲート電極とを含む。なお、選択用TFT素子116のソース電極が接続されたソース配線111は、出力用素子117のドレイン電極が接続されたソース配線111と隣り合う他のソース配線111である。
ここで、選択用TFT素子116のON/OFFは、時分割で適宜切り替えられ、制御部105は、選択された選択用TFT素子116に接続された圧力検知素子120からの出力を検知する。具体的には、圧力検知素子120からの電気特性としての電流量を検知する。
出力用素子117の出力は、出力用素子117のゲート電極に印加される電圧によって変動する。このゲート電極に印加される電圧は、ゲート電極に接続された圧力センサ118の下部電極の電位によって決定される。圧力センサ118の下部電極の電位は、もう一方の上部電極との間の容量によって決定される。上部電極と下部電極との間の容量は、上部電極が設けられた基板に加えられる押圧力によって変動する。すなわち、制御部105は、出力用素子117からの電流量から基板に加えられる押圧力を検知することができる。
図2は、対向基板150側から液晶表示装置100の一部を平面視した平面図である。この図2に示すように、対向基板150は、カラーフィルタ基板151と、このカラーフィルタ基板151の下面に配置された対向電極152とを含む。
カラーフィルタ基板151は、格子状に形成されたブラックマトリックス155と、このブラックマトリックス155の枠内に形成され、赤色、緑色、青色のそれぞれの色の着色感材からなる着色層153とを含む。なお、1つの画素110の上方に1つの着色層153が配置されている。
対向電極152は、たとえば、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム酸化スズ)から形成された透明電極である。
図3は、対向基板150下に位置するTFTアレイ基板130の平面図であり、この図3および上記図2において、ソース配線111およびゲート配線112は、ブラックマトリックス155下に位置している。そして、選択用TFT素子116および圧力検知素子120は、画素電極114に対してTFT素子115と反対側に配置されている。
この図3に示すように、選択用TFT素子116は、半導体層123と、半導体層123およびソース配線111を接続するソース電極121と、センサ用ゲート配線113に接続されたゲート電極122と、ドレイン電極125とを備える。
出力用素子117のソース電極183と、選択用TFT素子116のドレイン電極125とは、接続配線124によって接続されている。なお、本実施の形態においては、選択用TFT素子116の半導体層123と、出力用素子117の半導体層180とを切り離し、選択用TFT素子116のドレイン電極125と、出力用素子117のソース電極183とを接続配線124で接続しているが、ドレイン電極125とソース電極183とを接続するように半導体層123と、半導体層180とを一体としてもよい。
図4は、図2のIV−IV線における断面を模式的に示す断面図である。なお、図4および後述する図5、図6等に示す断面図は、説明の便宜を図るため簡略化した断面図であり、各図における縦横比等は正確なものではない。
図4に示すように、液晶表示装置100は、TFTアレイ基板130と、TFTアレイ基板130と対向するように間隔をあけて配置された対向基板150と、対向基板150およびTFTアレイ基板130の間に充填された液晶層(表示媒体層)160とを備える。なお、TFTアレイ基板130と対向基板150の間には、TFTアレイ基板130および対向基板150の間隔を所定の間隔に維持するスペーサ161が形成されている。
液晶表示装置100は、対向基板150の上面に配置される偏光板と、TFTアレイ基板130の下面に配置される偏光板およびバックライトユニットとをさらに備える。
対向基板150の上面に配置される偏光板の偏光方向と、TFTアレイ基板130下に配置される偏光板の偏光方向とは直交するように、各偏光板が配置される。バックライトユニットは、TFTアレイ基板130に向けて光を照射している。なお、このバックライトユニットおよび上記2つの偏光板は、図示されていない。
対向基板150は、主表面を有するガラス基板156と、ガラス基板156の主表面に形成されたカラーフィルタ基板151と、このカラーフィルタ基板151下に形成された対向電極152とを含む。
TFTアレイ基板130は、主表面(第1主表面)を有するガラス基板(第1基板)140と、ガラス基板140の上方に位置する画素電極114とを含み、このガラス基板140の主表面上にはTFT素子(スイッチング素子)115が形成されている。
ガラス基板140の主表面上には、シリコン酸化層(SiO2層)、シリコン窒化層(SiN)、およびシリコン酸窒化層(SiNO層)等の絶縁層から形成された下地層131が形成されている。この下地層131の膜厚は、たとえば、0nm以上500nm以下とされ、好ましくは、0nm以上400nm以下とされる。
TFT素子115は、下地層131の上面上に形成された半導体層132と、この半導体層132を覆うように形成されたゲート絶縁層133と、ゲート絶縁層133の上面上に形成されたゲート電極134と、半導体層132に接続されたドレイン電極137およびソース電極138とを含む。
ゲート電極134は、ゲート絶縁層133の上面上であって、半導体層132の上方に位置している。ドレイン電極137は、ゲート電極134と間隔をあけて配置されている。ソース電極138は、ゲート電極134に対してドレイン電極137と反対側に位置している。ソース電極138は、ソース配線111に接続されており、ドレイン電極137は、画素電極114に接続されている。
ゲート電極134に所定の電圧が印加されることで、TFT素子115がONとなり、ソース配線111およびソース電極138に所定の電圧が印加されることで、ドレイン電極137および画素電極114に所定の電圧が印加される。
画素電極114に印加される電圧をTFT素子115が切り替えることで、画素電極114と、対向電極152との間に位置する液晶層160内の液晶の向きを制御する。液晶の向きを切り替えることで、バックライトユニットからの光が対向基板150の上面に配置された偏光板を通過する状態と対向基板150の上面に配置された偏光板によって遮光される状態とが切り替えられる。
半導体層132は、たとえば、連続粒界結晶シリコン膜等が採用されており、半導体層132の膜厚は、たとえば、20nm以上200nm以下とされる。なお、半導体層132の膜厚は、好ましくは、30nm以上70nm以下程度とされる。
ゲート絶縁層133は、たとえば、SiO2、SiN、SiNO等の絶縁層から形成されている。ゲート絶縁層133の膜厚は、たとえば、20nm以上200nm以下とされ、好ましくは、50nm以上120nm以下とされる。
ゲート電極134は、たとえば、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等の金属層、または、これらを含む合金、または、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等の元素を含む化合物等から形成された導電層とされている。ゲート電極134の膜厚は、たとえば、50nm以上600nm以下とされ、ゲート電極134の膜厚は、好ましくは、100nm以上500nm以下とされる。
ゲート電極134を覆うように、ゲート絶縁層133の上面上には、層間絶縁層135が形成されている。層間絶縁層135は、たとえば、SiO2、SiN、およびSiNO等の絶縁層から形成されている。層間絶縁層135の膜厚は、たとえば、100nm以上1000nm以下とされ、層間絶縁層135の膜厚は、好ましくは、100nm以上700nm以下とされる。
ソース配線111は、層間絶縁層135の上面上に位置しており、ソース電極138はソース配線111に接続されている。ドレイン電極137も、層間絶縁層135の上面に達するように形成されている。
ソース配線111、ソース電極138およびドレイン電極137は、たとえば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、チタン(Ti)等の金属層または、これらの金属層を順次積層して形成された積層金属層としてもよい。これらソース配線111等の膜厚は、たとえば、300nm以上1000nm以下とされ、ソース配線111等の膜厚は、好ましくは、400nm以上800nm以下とされる。
層間絶縁層135の上面上には、ソース配線111を覆うように、上層絶縁層136が形成されている。上層絶縁層136は、SiO2、SiN、およびSiNO等の絶縁層から形成されている。上層絶縁層136の膜厚は、たとえば、50nm以上500nm以下とされ、上層絶縁層136の膜厚は、好ましくは、50nm以上200nm以下とされる。
画素電極114は、上層絶縁層136の上面上に形成されている。画素電極114は、ITO等の透明導電層から形成されている。
図5は、図2に示すV−V線における断面図である。この図5に示すように、ガラス基板140の主表面上には、下地層131が形成されており、この下地層131の上面上に出力用素子117が形成されている。
出力用素子117は、下地層131上に形成された半導体層180と、半導体層180を覆うように形成されたゲート絶縁層133と、ゲート絶縁層133の上面のうち、半導体層180の上方に位置する部分に形成されたゲート電極181と、半導体層180に接続されたソース電極183およびドレイン電極182とを備える。
ソース電極183は、ゲート電極181と間隔をあけて配置され、ドレイン電極182は、ゲート電極181に対してソース電極183と反対側に配置されている。
層間絶縁層135は、ゲート電極181を覆うようにゲート絶縁層133の上面上に形成されている。
ドレイン電極182は、ゲート絶縁層133、層間絶縁層135を貫通し、層間絶縁層135の上面に形成されたソース配線111に接続されている。ソース電極183も、ゲート絶縁層133および層間絶縁層135を貫通し、層間絶縁層135の上面に達するように形成されている。
層間絶縁層135の上面には、下部電極172および接続配線124が形成されている。接続配線124は、図3に示す選択用TFT素子116のドレイン電極125に接続されている。下部電極172は、コンタクト184によって、ゲート電極181に接続されている。このため、ゲート電極181に印加される電圧は、下部電極172の電位によって決定される。
下部電極172上には、上層絶縁層136が形成されている。下部電極172は、平坦面状に形成されている。上層絶縁層136のうち、少なくとも下部電極172上に位置する部分は、下部電極172の上面に沿って、平坦面状に形成されている。
圧力センサ(圧力検出装置)118は、上記下部電極172と、この下部電極172の上方に位置する上部電極171とを含む。
本実施の形態においては、上部電極171は、対向基板150に形成されており、上部電極171は、カラーフィルタ基板151の下側に形成された突起部170と、この突起部170の表面を覆うように形成された対向電極152とによって形成されている。
突起部170は、たとえば、アクリル樹脂や可塑性樹脂などの弾性変形可能な材料で形成されている。突起部170をの弾性変形可能な導電性樹脂で形成してもよい。
突起部170の高さは、たとえば、1μm以上10μm以下とする。突起部170の高さは、好ましくは、1.5μm以上5μm以下とする。
この図5に示す例においては、対向電極152のうち、突起部170の頂点部に位置する部分が、上層絶縁層136に接触している。
本実施の形態においては、突起部170は、突出方向に対して垂直な断面では、円形状となるように形成され、突起部170の表面は、滑らかな湾曲面状とされている。さらに、図2に示すように、突起部170は、間隔をあけて複数形成されている。
突起部170の形状としては、上記のような形状に限られない。たとえ、複数の圧力センサ118の下部電極172に亘って延びるように突起部170を形成してもよい。また、突起部170の形状としては、断面形状が円形形状のものに限られず、さらに、外表面がなめらかな湾曲面に限られない。
図6は、対向基板150が押圧されたときの液晶表示装置100の断面図である。この図6に示すように、ペンや人の指によって押圧されると、対向基板150のうち、押圧された部分およびその近傍がたわむ。
ガラス基板156がたわむことで、上部電極171が下部電極172に近づく。上部電極171が下部電極172に近づくことで、上部電極171が上層絶縁層136に押圧され、突起部170が弾性変形し、上部電極171が下部電極172に沿って変形する。
図7は、上部電極171が上層絶縁層136と接触する領域を模式的に示す平面図である。この図7において、領域R1は、図7中の破線によって囲われた領域であり、領域R2は、実線で囲われた領域である。領域R1は、対向基板150が押圧されていない状態(初期状態)における上部電極171と、上層絶縁層136との接触領域を示す。
領域R2は、図6に示す状態における上部電極171と、上層絶縁層136との接触領域を示す。この図7に示すように、上部電極171が僅かに変位することで、上部電極171と上層絶縁層136の接触面積が非常に大きくなる。
上部電極171が上層絶縁層136と接触した部分では、上部電極171と下部電極172とは、いずれも上層絶縁層136に接触しており、上部電極171と下部電極172と間の間隔は、上層絶縁層136の厚み分となる。
具体的には、上部電極171の表面上に位置する対向電極152と、下部電極172との間の距離が、上層絶縁層136の厚み分となる。
これにより、図7に示す状態における上部電極171および下部電極172によって規定される容量は、図6に示す初期状態における上部電極171および下部電極172によって規定される容量よりも遥かに大きくなる。
図8は、本実施の形態に係る圧力センサ118の特性と、比較例としての圧力センサの特性とを比較するグラフである。
なお、この図8に示すグラフにおいて、横軸は、上部電極のストローク量を示し、縦軸は、上部電極および下部電極間の容量変化率を示す。グラフの実線L1は、本実施の形態に係る圧力センサの特性を示し、破線L2は、比較例の圧力センサの特性を示す。
図9は、比較例としての圧力センサを備えた表示装置を示す断面図である。この図9に示す比較例の圧力センサは、本実施の形態に係る圧力センサ118と異なり、突起部170を含まない。このため、比較例の圧力センサは、カラーフィルタ基板151の下面に平坦面状に形成された対向電極152と、下部電極172とを備える。
なお、比較例における対向基板150と、TFTアレイ基板130との間の距離と、本実施の形態における対向基板150とTFTアレイ基板130との間の距離をいずれも、3.3μmとする。
この比較例において、対向基板150が押圧されると、対向電極152が下部電極172に向けて近接する。そして、対向電極152と下部電極172との間の距離が小さくなることで、対向電極152と下部電極172との間の容量が大きくなる。
そして、上記図8に示すように、上部電極の変位量(ストローク量)が小さいときには、比較例の圧力センサの容量変動率は、本実施の形態に係る圧力センサ118の容量変動率よりも小さい。
比較例に係る圧力センサでは、対向基板150に加えられる押圧力が小さいときには、正確に容量の変動を検知することが困難であり、加えられた圧力を正確に検知することが困難なものとなっている。
その一方で、図8に示すように、本実施の形態に係る圧力センサ118においては、上部電極のストローク量が小さい場合でも、容量変化率が大きいことが分かる。このため、本実施の形態に係る圧力センサ118においては、上部電極のストローク量が小さい場合でも、図5に示すゲート電極181に印加する電圧を大きく変動させることができる。これにより、制御部が加えられた押圧力を正確に加えられた押圧力を検知することができる。
比較例の圧力センサは、ストローク量が所定値を超えると、急激に容量変化率が大きくなる。容量が急激に変化する範囲では、上部電極と下部電極との間が僅かに縮んだときでも、容量が急激に変化する。このため、容量が急激に変化する範囲では、出力用素子のゲート電極に印加される電圧も急激に変化し、出力用素子117からの電流量も大きく変動する。このため、制御部は、正確な押圧力を算出することは困難である。
その一方で、本実施の形態に係る圧力センサ118は、ストローク量が大きくなっても、容量変化率は略一定である。このように、本実施の形態に係る圧力センサ118においては、容量の変化率が略一定であるので、上部電極および下部電極間の容量から加えられた圧力を算出し易く、加えられた圧力を正確に算出することができる。
このように、本実施の形態に係る圧力センサ118は、下部電極172と、この下部電極172から間隔をあけて配置されると共に、下部電極と対向するように配置された上部電極171と、上部電極171および下部電極172の間に形成された上層絶縁層(絶縁層)136とを備え、上部電極171が弾性変形可能な突起部170の表面上に形成されている。突起部170が上層絶縁層136と当接し、さらに上層絶縁層136に押圧されることで、突起部170上の対向電極152が下部電極172に沿うように変形する。そして、下部電極172と上部電極171との間の容量は、所定の大きさで一定の変化率を保って変化する。このため、出力用素子117からの電流量を検知することで、上部電極171および下部電極172間の容量を検知することができ、加えられた圧力を正確に算出することができる。
このように、本実施の形態1に係る液晶表示装置100においては、容量変動を正確に出力することができる圧力センサ118を搭載しているため、対向基板150が大きく撓まなくても、対向基板150に加えられた押圧力を正確に算出することができる。これにより、対向基板150のガラス基板156の厚さをガラス基板140よりも厚く形成したとしても、加えられた押圧力を算出することができる。このため、対向基板150の剛性を高めることができる。
なお、ガラス基板140は、バックライトユニット等によって支持されているため、ガラス基板140の厚さをガラス基板156よりも薄くしたとしてもTFTアレイ基板130の変形は抑制されている。なお、図8の実線で示された圧力センサ118の特性は一例である。このため、図8に示すように、上部電極のストローク量が大きくなると、容量変化率が一次関数的に増大する必要はない。部分的に、容量変化率の増加率が異なったり、容量変化率が曲線状となるように変化してもよい。
図5において、半導体層180は、図4に示す半導体層132と同様に、ゲート絶縁層133の上面上に形成されており、半導体層180は、半導体層132と同質(同一)の材料から形成され、実質的に同一の膜厚とされている。具体的には、たとえば、連続粒界結晶シリコン膜等が採用されており、半導体層132の膜厚は、たとえば、20nm以上200nm以下とされる。なお、半導体層132の膜厚は、好ましくは、30nm以上70nm以下程度とされる。
ゲート電極181も、図4に示すゲート電極134と同様に、ゲート絶縁層133上に形成されている。さらに、ゲート電極181は、ゲート電極134と同質(同一)の材料から形成され、ゲート電極181の膜厚も、ゲート電極134と実質的に一致している。
ドレイン電極182、ソース電極183、下部電極172およびコンタクト184は、図4に示すドレイン電極137およびソース電極138と同一の積層金属膜が採用されている。
このように、出力用素子117の構造は、TFT素子115と略同一であるため、出力用素子117の各部材は、TFT素子115の各部材を形成するときに同時に形成することができる。さらに、圧力センサ118の下部電極も、TFT素子115のドレイン電極137およびソース電極138を形成する際に同時に形成することができる。
このため、TFTアレイ基板130の製造工程数が増加せず、製造コストの増加を抑制することができる。
図10から図21を用いて、本実施の形態に係る液晶表示装置100の製造方法について説明する。
液晶表示装置100を製造するときには、まず、TFTアレイ基板130と対向基板150とを各々独立に形成する。その後、TFTアレイ基板130の上面に液晶層を塗布し、その後、対向基板150をTFTアレイ基板130の上方に配置してTFTアレイ基板130を形成する。
そこで、まず、TFTアレイ基板130の製造方法について説明する。
図10は、TFTアレイ基板130の製造工程の第1工程を示す断面図である。図10に示すように、ガラス基板140を準備する。その後、ガラス基板140の主表面上に、SiO2、SiN、SiNO等の絶縁層を堆積して下地層131を形成する。
図11は、TFTアレイ基板130の製造工程の第2工程を示す断面図である。この図11においては、まず、非晶質半導体層を形成する。非晶質半導体膜の材質としては、導電性が半導体であれば特に限定されず、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ガリウム−ヒ素(GaAs)等が挙げられるが、なかでも廉価性及び量産性の観点から、シリコンが好ましい。非晶質半導体膜の形成方法としては特に限定されず、例えば、CVD法等によりアモルファスシリコン(a−Si)膜を形成する方法が挙げられる。
その後、上記非晶質半導体層に触媒元素を添加する。触媒元素は、非晶質半導体膜の結晶化を助長するものであり、これにより、半導体層のCG−Si化が可能となり、TFTの高性能化に繋がる。触媒元素としては、鉄、コバルト、ニッケル、ゲルマニウム、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスニウム、イリジウム、白金、銅、金等が挙げられ、上記群より選ばれた少なくとも1種の元素を含むことが好ましく、なかでもNiが好適に用いられる。触媒元素の添加方法としては特に限定されず、抵抗加熱法、塗布法等が挙げられる。
その後、非晶質半導体層を結晶化して連続粒界結晶シリコン層(CGシリコン層)を形成する。結晶化の方法としては、アニール処理により結晶化させる固相結晶成長(Solid Phase Crystallization;SPC)法、SPC法とエキシマレーザ光等の照射により溶融再結晶化させるレーザーアニール法とを組み合わせた方法が好適である。
このように、連続粒界結晶シリコン層を形成した後、この連続粒界結晶シリコン層をフォトリソグラフィ法等によりパターニングして半導体層132および半導体層180を形成する。なお、この第2工程において、図3に示す半導体層123も形成される。なお、半導体層180および半導体層123を連続粒界結晶シリコン層で形成する例について説明したが、半導体層180および半導体層123としては、連続粒界結晶シリコン層に限られず、適宜、他の材料を選択してもよい。
図12は、TFTアレイ基板130の製造工程の第3工程を示す断面図である。この図12に示すように、SiO2、SiN、およびSiNO等の絶縁層をCVD法等で半導体層180および半導体層132を覆うように、下地層131上に形成する。これにより、ゲート絶縁層133が形成される。
図13は、TFTアレイ基板130の製造工程の第4工程を示す断面図である。この図13に示すように、スパッタ法、CVD法等を用いて、積層金属層を堆積させた後、フォトリソグラフィ法等によりパターニングすることにより、ゲート電極134およびゲート電極181が形成される。
ゲート電極134は、ゲート絶縁層133の上面のうち、半導体層132の上方に位置する部分に形成される。ゲート電極181は、ゲート絶縁層133の上面のうち、半導体層180の上方に位置する部分に形成される。
なお、この第4工程において、図2に示すゲート配線112、センサ用ゲート配線113およびゲート電極122も形成される。
図14は、TFTアレイ基板130の製造工程の第5工程を示す断面図である。この図14に示すように、ゲート電極134およびゲート電極181を覆うように、ゲート絶縁層133の上面に層間絶縁層135を形成する。
図15は、TFTアレイ基板130の製造工程の第6工程を示す断面図である。この図15に示すように、層間絶縁層135およびゲート絶縁層133をドライエッチング等でパターニングして、コンタクトホール162〜166を形成する。
コンタクトホール162およびコンタクトホール163は半導体層132に達するように形成され、コンタクトホール164およびコンタクトホール166は、半導体層180に達するように形成される。コンタクトホール165は、ゲート電極181の上面に達するように形成される。
図16は、TFTアレイ基板130の製造工程の第7工程を示す断面図である。この図16において、金属層をスパッタリングにより成膜する。この際、金属層は、図15に示すコンタクトホール162〜コンタクトホール166内にも入り込む。
なお、ドレイン電極137,182、ソース電極138,183、下部電極172、コンタクト184および接続配線124を積層金属層から構成する場合には、複数の金属層をスパッタリングにより、順次積層する。
そして、成膜した金属層または積層金属層をパターニングして、ドレイン電極137,182、ソース電極138,183、下部電極172、コンタクト184および接続配線124を形成する。
なお、この第7工程において、図2に示すソース配線111と、選択用TFT素子116のソース電極121およびドレイン電極125も形成される。
その後、上記図4および図5に示すように、上層絶縁層136を形成する。具体的には、シリコン窒化層(SiN層)を、たとえば、200nm程度、プラズマ化学気相成長法により形成する。その後、上層絶縁層136をパターニングし、ドレイン電極137の一部を露出させるコンタクトホールを形成する。そして、ITO膜を形成し、このITO膜をパターニングして画素電極114を形成する。
なお、スペーサ161をTFTアレイ基板130に形成する場合には、アクリル樹脂等の樹脂層を上層絶縁層136の上面上に形成し、この樹脂層をパターニングして、スペーサ161を形成する。なお、スペーサ161の高さは、4μm程度とされる。これにより、TFTアレイ基板130を形成することができる。
このように、本実施の形態に係るTFTアレイ基板130の製造方法によれば、TFT素子115の半導体層、ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を形成すると共に、選択用TFT素子116、出力用素子117の半導体層等を形成することができると共に、圧力センサの下部電極をも形成することができる。このため、製造工程数の増大が抑制されている。
図17から図21を用いて、対向基板150の製造方法について説明する。図17は、対向基板150の製造工程の第1工程を示す断面図である。
この図17に示すように、主表面を有するガラス基板156を準備する。そして、ガラス基板156の主表面上に、たとえば、例えばスピンコート等によって1〜10μm程度の厚みを持った高遮光性樹脂層を形成する。好ましくは、2〜5μm程度とする。その後、露光、現像、洗浄、ポストベークする。これにより、ガラス基板156の主表面に、図2に示すブラックマトリックス155が形成される。なお、樹脂の材料としては、一般的な黒色感光性樹脂用として用いられているアクリル樹脂のような感光性樹脂であればネガ型でもポジ型でもよい。なお、ブラックマトリックス155に導電性を持たせる場合には、導電性の樹脂材料やチタン(Ti)等の金属材料からブラックマトリックス155を形成する。
図18は、ガラス基板156の製造工程の第2工程を示す断面図である。この図18において、ブラックマトリックス155は、例えば60μm×100μm程度の開口部を有し幅20μm程度の格子状のパターンである。インクジェット方式で、ブラックマトリックス155の開口部に、着色層153のインクを塗布する。このようにして、カラーフィルタ基板151がガラス基板156の主表面上に形成される。なお、着色層153の膜厚は、たとえば、1〜10μm程度、好ましくは、2〜5μm程度とする。
図19は、対向基板150の製造工程の第3工程を示す断面図である。この図19に示すように、たとえば、アクリル樹脂等の可塑性樹脂層157を、たとえば、1〜10μm程度形成する。なお、好ましくは、1.5〜5μm程度とする。たとえば、可塑性樹脂層157の膜厚を3.5μmとする。
図20は、対向基板150の製造工程の第4工程を示す断面図である。この図20に示すように、可塑性樹脂層157をフォトリソグラフィによりパターニングして、樹脂パターン158を形成する。図21は、対向基板150の製造工程の第5工程を示す断面図であり、この図21において、樹脂パターン158にアニール処理(樹脂アニール)を施して、突起部170を形成する。
具体的には、樹脂パターン158が形成されたガラス基板156をオーブンに挿入し、たとえば、100℃以上300℃以下の温度でアニール処理を施す。なお、アニール処理温度は、好ましくは、100℃以上200℃以下とする。たとえば、オーブンにて220℃で60分程度ベークする。
樹脂パターン158にアニール処理を施すことで、表面の樹脂が流れ、表面が滑らかな突起部170が形成される。
なお、可塑性樹脂層157の膜厚を、3.5μmとし、パターニングされた樹脂パターン158を220℃で60分のアニール処理を施すと、突起部170の高さは、3.4μm程度となる。
その後、突起部170を覆うように、ITO層等の透明導電層を塗布して、対向電極152を形成する。なお、対向電極152の膜厚は、たとえば、50nm以上400nm以下程とされる。対向電極152の膜厚は、好ましくは、50nm以上200nm以下程度とする。たとえば、対向電極152の膜厚を200nmとする。
このように、突起部170上に、対向電極152を形成することで、上部電極171が形成される。なお、対向基板150にスペーサ161を形成する場合には、アクリル樹脂等の樹脂層を対向電極152の上面上に形成し、この樹脂層をパターニングして、スペーサ161を形成する。なお、スペーサ161の高さは、4μm程度とされる。このようにして、対向基板150が形成される。
そして、TFTアレイ基板130の上面に液晶層を塗布し、さらに、TFTアレイ基板130の上方に対向基板150を配置する。
この際、対向電極152の上方に上部電極171が位置するように、TFTアレイ基板130および対向基板150を積層する。その後、各種工程を経ることで、図4および図5に示す液晶表示装置100を形成することができる。
このようにして得られた液晶表示装置100において、TFTアレイ基板130側から1N程度の力を加えたところ、押圧力を加えていない状態の6倍の静電容量を検知することができた。さらに、静電容量は、押圧し始めてから、1Nまで押圧するまでの間、押圧力に対して静電容量が一次関数的に増加した。
(実施の形態2)
図22から図26を用いて、本発明の実施の形態2に係る圧力センサ118および液晶表示装置100について説明する。
図22から図26に示す構成のうち、上記図1から図21に示す構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図22は、本実施の形態2に係る液晶表示装置100の断面図であり、TFT素子115を示す断面図である。図23は、本実施の形態2に係る液晶表示装置100の断面図であり、出力用素子117における断面図である。
この図22および図23に示すように、液晶表示装置100は、TFT素子115および出力用素子117を備え、TFT素子115および出力用素子117を覆うように、層間絶縁層135が形成されている。
TFT素子115のドレイン電極137およびソース電極138の上端部と、出力用素子117のドレイン電極182およびソース電極183の上端部と、コンタクト184の上端部と、ソース配線111と、接続配線124とは、層間絶縁層135の上面に位置している。
コンタクト184の上端部には、パッド部185が形成されており、液晶表示装置100は、パッド部185と、TFT素子115のドレイン電極137およびソース電極138の上端部と、出力用素子117のドレイン電極182およびソース電極183の上端部と、コンタクト184の上端部と、ソース配線111と、接続配線124とを覆うように形成された層間絶縁層139を備えている。
この層間絶縁層139の上面には、反射電極187と、この反射電極187に接続された下部電極189とが形成されている。反射電極187と下部電極189とは、一体的に接続されている。
下部電極189および反射電極187とパッド部185とは、接続部186によって接続されている。パッド部185は、コンタクト184によってゲート電極181に接続されている。このように、下部電極189は、ゲート電極181に接続されている。
下部電極189および反射電極187上には、上層絶縁層136が形成されている。下部電極189は、平坦面状に形成されている。上層絶縁層136のうち、下部電極189の上面上に位置する部分は、下部電極189の上面に沿って平坦面状に形成されている。
図22に示す画素電極114は、上層絶縁層136上に形成されており、上層絶縁層136および層間絶縁層139を貫通して、ドレイン電極137に接続されている。
下部電極189の上方に位置する対向基板150の下面には、上部電極171が形成されている。なお、本実施の形態2においても、上部電極171は、カラーフィルタ基板151の下面に形成された突起部170と、この突起部170の表面上に形成された対向電極152とを含む。
本実施の形態2に係る液晶表示装置100においても、対向基板150が押圧されることで、上部電極171が上層絶縁層136とが接触し、突起部170が変形する。具体的には、上部電極171が下部電極189に沿うように変形する。そして、突起部170上に形成された対向電極152と、下部電極189とが、上層絶縁層136を挟んで対向する面積が急激に増大し、下部電極189の電位が大きく変動する。そして、ゲート電極181に印加される電圧が大きく変動させることができる。
本実施の形態2に係る液晶表示装置100の製造方法について図24から図26を用いて説明する。
なお、本実施の形態2に係る液晶表示装置100のTFTアレイ基板130は、上記実施の形態1に係る液晶表示装置100のTFTアレイ基板130の製造工程と一部重複している。具体的には、図10に示す製造工程から図14に示す製造工程は、本実施の形態におけるTFTアレイ基板130の製造工程と共通している。
図24は、本実施の形態2に係る液晶表示装置100のTFTアレイ基板130の製造工程であって、図14に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。
この図24に示すように、層間絶縁層135およびゲート絶縁層133をパターニングして、複数のコンタクトホールを形成する。その後、金属層または積層金属層を層間絶縁層135上に形成する。
金属層または積層金属層をパターニングして、ドレイン電極137、ソース電極138、ドレイン電極182、コンタクト184、ソース電極183、パッド部185および接続配線124を形成する。なお、ソース配線111やパッド部185は、層間絶縁層135の上面上に形成される。
図25は、図24に示すTFTアレイ基板130の製造工程後の製造工程を示す断面図である。この図25に示すように、ソース配線111およびパッド部185を覆うように、層間絶縁層139を形成する。
そして、層間絶縁層139をパターニングする。この際、接続部186が形成される部分にコンタクトホールを形成すると共に、層間絶縁層139の上面のうち、反射電極187が位置する予定の部分に凹凸部を形成する。
このように、層間絶縁層139をパターニングした後、層間絶縁層139の上面上にアルミニウム(Al),銀(Ag),モリブデン(Mo)等の金属層、アルミニウム(Al),銀(Ag),モリブデン(Mo)等の金属元素を含む金属化合物層、またはアルミニウム(Al)層,銀(Ag)層,モリブデン(Mo)層を積層して形成された積層金属層のいずれかを形成する。
層間絶縁層139の上面に金属層や積層金属層を形成することで、層間絶縁層139に形成されたコンタクトホール内に、接続部186が形成される。
そして、金属層や積層金属層をパターニングすることで、下部電極189および反射電極187が形成される。
なお、層間絶縁層139の上面のうち、反射電極187が形成される部分には、予め凹凸部が形成されているため反射電極187は、この凹凸部の表面に沿って凹凸状に形成される。
図26は、図25に示す製造工程後におけるTFTアレイ基板130の製造工程を示す断面図である。
この図26に示すように、下部電極189および反射電極187を覆うように、層間絶縁層139上に、上層絶縁層136を形成する。
その後、上層絶縁層136および層間絶縁層139をパターニングして、上層絶縁層136の上面からドレイン電極137の上端部に達するコンタクトホールを形成する。コンタクトホールを形成した後、上層絶縁層136の上面にITO膜を形成し、このITO膜をパターニングして、画素電極114を形成する。このようにして、図22および図23に示すTFTアレイ基板130を形成する。
このように、下部電極189と、この下部電極189に接続された接続部186は、反射電極187を形成する工程において、反射電極187と共に形成することができる。このため、本実施の形態においても、製造工程の増加を招くことなく、圧力センサ118の下部電極をTFTアレイ基板130内に形成することができる。
(実施の形態3)
図27から図37を用いて、本発明の実施の形態3に係る圧力センサ118、液晶表示装置100および液晶表示装置100の製造方法について説明する。なお、図27から図37に示す構成のうち、上記図1から図26に示す構造と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図27は、本実施の形態3に係る液晶表示装置100の断面図であり、TFT素子115を示す断面図である。図28は、本実施の形態3に係る液晶表示装置100の断面図であり、圧力センサ118を示す断面図である。
この図27に示すように、液晶表示装置100は、ガラス基板140の主表面上に形成された下地層141と、この下地層141の上面上に形成された下地層131と、下地層131上に形成されたTFT素子115とを備える。
下地層141は、SiO2、SiN、SiNO等の絶縁層から形成されている。下地層141の膜厚は、たとえば、0nmより厚く500nm以下とされている。下地層141の膜厚は、好ましくは、400nm以下とされる。
TFT素子115は、下地層131上に形成された半導体層132と、ゲート絶縁層133を介して半導体層132の上方に形成されたゲート電極134と、半導体層132に接続されたドレイン電極137およびソース電極138とを備える。ゲート電極134は、ゲート絶縁層133上に形成された層間絶縁層135によって覆われている。ドレイン電極137およびソース電極138は、層間絶縁層135の上面に達するように形成されている。層間絶縁層135上には、上層絶縁層136が形成されており、この上層絶縁層136の上面上には、画素電極114が形成されている。画素電極114は、ドレイン電極137の上端部と接続されている。
図28に示すように、圧力センサ118は、下地層141の上面上に形成された下部電極172と、下部電極172の上方に位置し、下部電極172と対向するように配置された上部電極171とを含み、上部電極171下には、上部電極171が撓むように変形することを許容する凹部147が形成されている。なお、下部電極172は、下地層131によって覆われている。下部電極172は、平板状に形成されている。
下地層131のうち、下部電極172上に位置する部分は、下部電極172の上面に沿って延び、平坦面状に形成されている。
下部電極172には、コンタクト146が接続されており、このコンタクト146は、層間絶縁層135の上面に達するように形成されている。コンタクト146の上端部は、層間絶縁層135の上面に形成されたソース配線111に接続されている。
上部電極171は、ゲート絶縁層133の上面上に形成されており、凹部147は、上部電極171と下部電極172との間であって、ゲート絶縁層133と下地層131との間に形成されている。
上部電極171は、平板状に形成されている。ゲート絶縁層133のうち、上部電極171下に位置する部分は、上部電極171の下面に沿って延びており、平坦面状に形成されている。
上部電極171には、接続配線124が接続されており、この接続配線124は、図1に示す選択用TFT素子116のドレイン電極に接続されている。
上層絶縁層136は、下部電極172に接続されたソース配線111および接続配線124を覆うように形成されている。
本実施の形態3に係る液晶表示装置100の対向基板150は、ガラス基板156と、このガラス基板156の下面に形成されたカラーフィルタ基板151と、このカラーフィルタ基板151の下面に形成された対向電極152と、この対向電極152の下面に形成された押圧部材145とを備える。押圧部材145は、アクリル樹脂等の樹脂によって形成されている。
制御部105は、コンタクト146に接続されたソース配線111と、選択用TFT素子116に接続されたソース配線111の出力とをセンシングする。
これにより、制御部105は、上部電極171と、下部電極172との間の容量を検知することができる。制御部105は、上部電極171と下部電極172との間の容量の変動から、対向基板150に加えられた押圧力を算出する。
ここで、使用者が対向基板150をペンや指で押圧すると、対向基板150のうち、押された部分が僅かに撓む。
図29は、対向基板150が押圧されたときにおける液晶表示装置100の状態を模式的に示す断面図である。
この図29に示すように、押圧部材145がTFTアレイ基板130の上面を押圧すると、上部電極171およびこの上部電極171下に位置するゲート絶縁層133が撓む。
そして、上部電極171下に位置するゲート絶縁層133が下部電極172上に位置する下地層131と当接し、上部電極171が変形する。
図30は、上部電極171およびゲート絶縁層133が押圧部材145からの押圧力によって変形する前の状態における上部電極171およびゲート絶縁層133を示す断面図である。
この図30に示すように、上部電極171およびゲート絶縁層133には、穴部173,174が複数形成されている。なお、穴部173および穴部174は互いに連通するように形成されている。
図31は、上部電極171の平面図である。この図31に示すように、上部電極171は、略正方形形状に形成され、上部電極171に形成された穴部173も、正方形形状に形成されている。穴部173は、上部電極171に均等に分布するように形成されている。上部電極171の一辺は、たとえば、30μm程度とされ、穴部173の一辺は、たとえば、2μm程度とされている。なお、上部電極171の幅は、ゲート電極134の幅よりも広くなるように形成されている。このため、上部電極171は、外部からの押圧力によって変形し易くなっている。
上部電極171の膜厚は、たとえば、50nm以上600nm以下となるように形成されており、好ましくは、100nm以上500nm以下となるように形成されている。
このように、上部電極171の辺の長さは、上部電極171の厚さに比べて遥かに大きくなるように形成されている。このため、上部電極171は、上部電極171の上面の中央部が押圧されると、容易に撓むように変形可能とされている。
なお、上部電極171は、ゲート電極と同じ金属材料によって形成されており、たとえば、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)などの金属層、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)などの元素を含む合金、または、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)を含む化合物によって形成されている。
好ましくは、上部電極171およびゲート電極は、370nm程度のタングステン(W)層と、このタングステン(W)層上に形成された50nm程度のTaN(窒化タンタル)層とによって形成する。
なお、上部電極171の形状としては、正方形形状に限られず、長方形であってもよく、五角形形状以上の多角形形状、円形形状、楕円形状等、各種形状を採用することができる。
図32は、押圧部材145からの押圧力によって、上部電極171およびゲート絶縁層133が変形した状態を示す断面図である。
この図32に示すように、ゲート絶縁層133および上部電極171は、凹部147内に入り込むように撓む。
ここで、凹部147の開口縁部は、上部電極171の外周縁部よりも僅かに小さく、上部電極171の大部分は、凹部147に入り込むように撓む。
凹部147は、半導体層180に形成された穴部と、下地層131の上面とによって形成されている。このため、凹部147の高さは、半導体層180の厚さと同じとなっている。半導体層180の厚さは、たとえば、20nm以上200nm以下とされており、好ましくは、30nm以上70nm以下となるように形成されている。上部電極171の一辺の長さは、凹部147の高さよりも遥かに大きい。
このため、上部電極171およびゲート絶縁層133が僅かに変形することで、ゲート絶縁層133が下地層131の上面と当接する。
さらに、押圧部材145によって上部電極171およびゲート絶縁層133が押圧されると、図32示すように、ゲート絶縁層133のうち、凹部147内に位置する部分の大部分が、下地層131と当接する。
この際、ゲート絶縁層133は、下地層131の上面に沿うように変形し、ゲート絶縁層133上に位置する上部電極171も下地層131に沿うように変形する。
下地層131は、下部電極172の上面に沿って平坦面状に形成されているため、上部電極171は、下部電極172の形状に沿って平坦面状に変形する。
このため、上部電極171の大部分と、下部電極172とは、ゲート絶縁層133および下地層131を挟み込み、上部電極171の大部分と下部電極172とは、ゲート絶縁層133および下地層131を介して互いに対向する。
図33は、図32に示すように上部電極171が変形したときの上部電極171の平面図である。この図33において、破線で囲われた領域は、下部電極172の上面に沿って変形した領域を示し、この破線で囲われた領域は、下地層131と下地層131とを介して、下地層141と対向している領域である。
この図33に示すように、上部電極171が僅かに変形することで、上部電極171の大部分が下部電極172に沿って変形している。
この破線で囲われた領域の面積は、押圧部材145が下方に僅かに変位することで、急激に上昇する。このため、上部電極171と下部電極172との間の容量も急激に大きくなる。
このように、本実施の形態3に係る圧力センサ118においても、上部電極が下部電極の形状に沿うように変形しており、圧力センサ118の特性は、図8の実線に示すような特性を示す。
このため、本実施の形態3に係る液晶表示装置100は、対向基板150に加えられた圧力を正確に算出することができる。
図34から図36を用いて、本実施の形態3に係る液晶表示装置100の製造方法について説明する。本実施の形態3に係る液晶表示装置100においても、TFTアレイ基板130および対向基板150を別個独立に形成する。その後、TFTアレイ基板130と対向基板150とを対向配置させる。
図34は、TFTアレイ基板130の製造工程の第1工程を示す断面図である。この図34に示すように、主表面を有するガラス基板140を準備する。このガラス基板140の主表面上に、下地層141を形成する。下地層141は、たとえば、SiO2、SiN
、SiNOなどの絶縁層によって形成され、たとえば、50nm程度のシリコン酸窒化層(SiNO層)と、このシリコン酸窒化層(SiNO層)上に形成され、110nm程度のシリコン酸化層(SiO2層)とされる。
たとえば、下地層141は、0nmより厚く500nm以下となるように形成される。なお、好ましくは、下地層141の膜厚は、400nm以下となるように形成される。
その後、モリブデン(Mo)、タングステン(W)等の金属層をスパッタリング等により、下地層141の上面上に形成する。そして、この金属層をパターニングして、下部電極172を形成する。下部電極172の膜厚は、たとえば、50nm以上600nm以下となるように形成される。なお、下部電極172は、膜厚が50nm以上300nm以下となるように形成される。
下部電極172を覆うように、SiO2、SiN、SiNO等の絶縁層を形成し、下地層131を形成する。下地層131の膜厚は、50nm以上400nm以下程度とされ、好ましくは、50nm以上200nm以下とされる。
下地層141上に、非晶質半導体層を堆積する。非晶質半導体層の膜厚は、たとえば、20nm以上200nm以下とされる。なお、非晶質半導体層の膜厚は、好ましくは、30nm以上70nm程度とされる。その後、この非晶質半導体層を結晶化して連続粒界結晶シリコン層(CGシリコン層)を形成する。連続粒界結晶シリコン層をパターニングして、半導体層132および半導体層180を形成する。なお、半導体層180は、下地層131の上面のうち、下部電極172の上方に位置する部分に形成されている。
図35は、TFTアレイ基板130の製造工程の第2工程を示す断面図である。この図35に示すように、SiO2、SiN、SiNO等の絶縁層を形成し、ゲート絶縁層133を形成する。なお、ゲート絶縁層133の膜厚は、たとえば、20nm以上200nm以下とされ、好ましくは、50nm以上120nm以下とされる。具体的には、ゲート絶縁層133を80nm程度のSiO2層とする。
ゲート絶縁層133を形成した後、半導体層132および半導体層180に、P+を45KV、5E15cm-2の条件下で、注入する。
そして、ゲート絶縁層133の上面上に、金属層を形成する。この金属層は、たとえば、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等の金属膜、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等を含む合金膜、または、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)元素を含む化合物とされる。
この金属層の膜厚は、たとえば、50nm以上600nm以下とされ、好ましくは、100nm以上500nm以下とされる。
その後、この金属層をパターニングして、ゲート電極134および上部電極171を形成する。この際、上部電極171には、穴部173が同時に形成される。
すなわち、本実施の形態3に係る液晶表示装置100の製造方法によれば、ゲート電極134と、上部電極171とを同時に形成することができ、製造工程の増大化の抑制が図られている。
上部電極171およびゲート電極134を形成した後、上部電極171以外の部分を覆うレジストマスクを形成し、上部電極171およびこのマスクを用いて、ゲート絶縁層133をエッチングする。なお、ゲート絶縁層133は、HF(フッ化水素)水溶液等の酸系溶液を用いてエッチングする。これにより、ゲート絶縁層133には、穴部174が形成される。
図36は、TFTアレイ基板130の製造工程の第3工程を示す断面図である。この図36に示すように、まず、上部電極171およびゲート電極134を覆うように、ゲート絶縁層133の上面上にレジストを形成し、このレジストにパターニングを施す。これにより、レジストパターン223が形成される。このレジストパターン223には、穴部が形成され、穴部173および穴部174が外部に露出する。そして、水酸化カリウム(KOH)等アルカリ系溶液に、基板を浸漬する。穴部173および穴部174から溶液が入り込み、半導体層180がエッチングされる。これにより、半導体層180に凹部147を形成する。
その後、図28に示すように、まず、レジストパターン223を除去し、層間絶縁層135をゲート電極134および上部電極171を覆うように形成する。層間絶縁層135にパターニングを施して、複数のコンタクトホールを形成した後、金属層をスパッタリングにより、層間絶縁層135の上面上に形成する。この金属層をパターニングして、ドレイン電極137、ソース電極138、ソース配線111、コンタクト146、および接続配線124を形成する。
そして、上層絶縁層136を堆積し、この上層絶縁層136にパターニングを施し、コンタクトホールを形成する。その後、ITO膜を堆積し、このITO膜をパターニングして、画素電極114を形成する。このようにして、本実施の形態3に係る液晶表示装置100のTFTアレイ基板130が形成される。
その一方で、対向基板150を形成する際には、まず、ガラス基板156を準備する。このガラス基板156の主表面上に、カラーフィルタ基板151を形成した後、対向電極152を形成する。そして、この対向電極152にアクリル樹脂等の樹脂を堆積する。このアクリル樹脂をパターニングして、押圧部材145を形成する。このようにして、本実施の形態3に係る液晶表示装置100の対向基板150が形成される。その後、形成されたTFTアレイ基板130の上面上に液晶層160を塗布し、TFTアレイ基板130の上面側に、対向基板150を配置する。このようにして、本実施の形態に係る液晶表示装置100が形成される。
図37は、図28に示すTFTアレイ基板130の変形例を示す断面図である。この図37に示す例においては、下地層141の上面のうち、半導体層132下に位置する部分には、遮光層148が形成されている。この遮光層148は、下部電極172と同一(同質)材料によって形成されており、遮光層148の膜厚と下部電極172の膜厚とは、実質的に一致している。具体的には、遮光層148は、たとえば、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等の金属膜、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等を含む合金膜、または、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)元素を含む化合物とされる。遮光層148の膜厚は、たとえば、50nm以上600nm以下とされ、好ましくは、100nm以上500nm以下とされる。
遮光層148は、半導体層132に光が照射されることを抑制し、光電効果によるTFT素子115の特性の変動を抑制する。
TFTアレイ基板130を製造する工程において、遮光層148と、下部電極172とは、下地層141上に堆積された金属層をパターニングすることで形成される。このように、下部電極172と遮光層148とを同一工程で形成することができるので、液晶表示装置100の製造工程数の増大を抑制しつつも、下部電極172および遮光層148を形成することができる。
(実施の形態4)
図38から図49を用いて、本発明の実施の形態4に係る圧力センサ118、液晶表示装置100および液晶表示装置100の製造方法について説明する。なお、図38から図49に示す構成のうち、上記図1から図37に示す構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する場合がある。
図38は、本実施の形態4に係る液晶表示装置100の回路図を模式的に示した回路図である。
この図38に示すように、本実施の形態4に係る圧力センサ190の一方の電極(下部電極)は、選択用TFT素子116のドレイン電極に接続され、圧力センサ190の他方の電極(上部電極)は、対向電極152に接続されている。
制御部105は、選択用TFT素子116のON/OFFを切り替えることで、センシングする圧力センサ190を選択する。
選択された選択用TFT素子116をONとする際には、選択された選択用TFT素子116が接続されたセンサ用ゲート配線113に所定の電圧を印加する。そして、この選択された選択用TFT素子116のソース電極が接続されたソース配線111に所定電圧を印加する。
圧力センサ190は、外部から加えられた圧力に応じて、電流量を変化させるように形成されている。
このため、選択用TFT素子116が接続されたソース配線111と、対向電極152との間を流れる電流量を制御部105がセンシングすることで、選択された圧力センサ190に加えられた圧力を算出することができる。
図39は、本実施の形態4に係る液晶表示装置100の断面図であって、TFT素子115を示す断面図である。
この図39に示すように、液晶表示装置100は、TFTアレイ基板130と、TFTアレイ基板130の上方に配置された対向基板150と、TFTアレイ基板130および対向基板150間に充填された液晶層160とを備える。
TFTアレイ基板130は、ガラス基板140と、ガラス基板140の主表面上に形成された下地層131と、この下地層131上に形成されたTFT素子115とを含む。
TFT素子115は、下地層131上に形成された半導体層132と、半導体層132を覆うように形成されたゲート絶縁層133と、このゲート絶縁層133上に形成されたゲート電極134と、半導体層132に接続されたドレイン電極137およびソース電極138とを含む。
ゲート絶縁層133上には、ゲート電極134を覆うように、層間絶縁層135が形成され、ドレイン電極137およびソース電極138は、この層間絶縁層135の上面に達するように形成されている。そして、ドレイン電極137の上端部には、ドレインパッド210が形成され、ドレインパッド210に画素電極114が接続されている。
ソース電極138の上端部には、配線211が形成され、この配線211の上面には、透明導電層212が形成されている。配線211と透明導電層212によって、TFT素子115が接続されるソース配線111が形成されている。
対向基板150と、TFTアレイ基板130との間には、スペーサ161が配置されている。
図40は、本実施の形態4に係る液晶表示装置100の断面図であり、選択用TFT素子116および圧力センサ190を示す断面図である。
この図40に示すように、TFTアレイ基板130には、選択用TFT素子116が形成され、対向基板150およびTFTアレイ基板130間には、圧力センサ190が形成されている。
選択用TFT素子116は、下地層131上に形成された半導体層200と、この半導体層200を覆うように形成されたゲート絶縁層133と、ゲート絶縁層133の上面上に形成されたゲート電極201と、半導体層200に接続されたドレイン電極202およびソース電極203とを備える。
ゲート絶縁層133上には、ゲート電極201を覆うように層間絶縁層135が形成されている。ドレイン電極202の上端部は、層間絶縁層135の上面に達するように形成されており、ドレイン電極202の上端部には、電極部213が接続されている。電極部213は、層間絶縁層135の上面上に位置し、平坦面状に形成されている。
ソース電極203の上端部は、層間絶縁層135の上面に達するように形成されており、このソース電極203の上端部には、配線214が接続されている。配線214は、層間絶縁層135の上面に位置しており、平坦面状に形成されている。配線214の上面には、透明導電層215が形成されており、透明導電層215は、ITO層等によって形成されている。配線214と、透明導電層215とによって、選択用TFT素子116が接続されたソース配線111が形成されている。
圧力センサ190は、対向基板150に形成された上部電極171と、TFTアレイ基板130に形成された下部電極191とを含む。
上部電極171は、カラーフィルタ基板151の下面に形成された突起部170と、この突起部170上に位置する対向電極152とによって形成されている。突起部170は、アクリル樹脂等の可塑性樹脂で形成されており、弾性変形可能とされている。
下部電極191は、電極部213の上面に形成されている。下部電極191は、たとえば、ITO膜等の透明導電層やSi等の抵抗層等によって形成されている。下部電極191の膜厚は、たとえば、50nm以上400nm以下とする。好ましくは、50nm以上200nm以下とする。
この図40に示す例においては、対向基板150に外力が加えられていない状態では、上部電極171と下部電極191との間には、僅かな隙間が形成されている。
対向基板150に外力が加えられていない状態では、上部電極171と下部電極191とは、非接触であり、上部電極171と下部電極191との間で電流がながれず、電力消費の低減が図られている。
図41は、対向基板150が押圧されたときの状態を模式的に示す断面図である。この図41に示すように、対向基板150が押圧されることで、対向基板150が変形し、上部電極171が下部電極191と接触する。
上部電極171と下部電極191とが接触することで、上部電極171と下部電極191との間で電流が流れる。制御部105は、選択用TFT素子116が接続されたソース配線111および対向電極152をセンシングすることで、制御部105は、下部電極191と上部電極171との間を流れる電流量を検知することができる。
そして、対向基板150を押圧する圧力が大きくなると、突起部170が変形する。突起部170が変形することで、対向電極152のうち、突起部170上に位置する部分も、下部電極191の形状に沿って変形する。
これにより、下部電極191と対向電極152との接触面積が急激に大きくなり、下部電極191と上部電極171との間で流れる電流量も増大する。このため、制御部105は電流量の変化を検知し易く、対向基板150に加えられた押圧力を算出しやすくなっている。
このため、本実施の形態4に係る圧力センサ190および液晶表示装置100においても、正確に対向基板150に加えられた押圧力を検知することができる。なお、上部電極171と下部電極191とが初期状態で僅かに接触するようにしてもよい。この場合においては、対向基板150に僅かにでも押圧力が加えられることで、上部電極171と下部電極191との間を流れる電流量を変化させることができる。
図42から図49を用いて、本実施の形態4に係る液晶表示装置100の製造方法について説明する。
なお、本実施の形態4に係る液晶表示装置100においても、対向基板150と、TFTアレイ基板130とを別々に形成し、その後、液晶層を挟むように対向基板150とTFTアレイ基板130とを貼り合わせることで、液晶表示装置100を形成する。
図42は、TFTアレイ基板130の製造工程の第1工程を示す断面図である。この図42に示すように、主表面を有するガラス基板140を準備する。ガラス基板140の主表面上に下地層131を形成する。なお、下地層131は、SiO2、SiN、SiNO等の絶縁層から形成されている。下地層131は、たとえば、500nm以下となるように形成され、好ましくは、400nm以下となるように形成される。
その後、下地層131の上面上に非晶質半導体層を堆積する。非晶質半導体層の膜厚は、たとえば、20nm以上200nm以下とされる。なお、非晶質半導体層の膜厚は、好ましくは、30nm以上70nm程度とされる。その後、この非晶質半導体層を結晶化して連続粒界結晶シリコン層(CGシリコン層)を形成する。連続粒界結晶シリコン層をパターニングして、半導体層132および半導体層200を形成する。
このようにTFT素子115の半導体層132と、選択用TFT素子116の半導体層200とが同一のパターニング工程で形成することができる。
図43は、TFTアレイ基板130の製造工程の第2工程を示す断面図である。この図43に示すように、半導体層132および半導体層200を覆うように、下地層131上にゲート絶縁層133を形成する。ゲート絶縁層133は、SiO2、SiN、SiNO等の絶縁層から形成されており、ゲート絶縁層133の膜厚は、たとえば、20nm以上200nm以下とされ、好ましくは、50nm以上120nm以下とされる。
ゲート絶縁層133の上面上に、スパッタリング等により金属層を形成する。この金属層は、たとえば、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等の金属膜、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等を含む合金膜、または、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)元素を含む化合物とされる。この金属層の膜厚は、たとえば、50nm以上600nm以下とされ、好ましくは、100nm以上500nm以下とされる。
そして、この金属層をパターニングして、ゲート電極134およびゲート電極201を形成する。このように、TFT素子115のゲート電極134と、選択用TFT素子116のゲート電極201とを同一のパターニング工程で形成することができる。
図44は、TFTアレイ基板130の製造工程の第3工程を示す断面図である。この図44に示すように、ゲート電極201およびゲート電極134を覆うように、層間絶縁層135を形成する。層間絶縁層135は、たとえば、SiO2、SiN、およびSiNO等の絶縁層によって形成されている。層間絶縁層135の膜厚は、たとえば、100nm以上1000nm以下となるように形成される。好ましくは、層間絶縁層135の膜厚は、100nm以上700nm以下とされる。
層間絶縁層135をパターニングして、複数のコンタクトホールを形成する。コンタクトホールを形成した後、層間絶縁層135上に導電層をスパッタリングにより形成する。この金属層は、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)などの金属層、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)などの元素を含む合金、または、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)を含む化合物によって形成されている。
この金属層をパターニングして、ドレイン電極137、ドレインパッド210、ソース電極138、配線211、ドレイン電極202、電極部213、ソース電極203および配線214を形成する。
その後、ドレインパッド210、配線211、電極部213および配線214を覆うようにITO等の透明導電層を形成する。この透明導電層をパターニングして、図39および図40に示す画素電極114、透明導電層212、下部電極191および透明導電層215を形成する。
これにより、図39および図40に示すTFTアレイ基板130を形成することができる。このように、本実施の形態4に係る液晶表示装置100の製造方法によれば、TFT素子115を形成する工程で、選択用TFT素子116および圧力センサ190の下部電極191を形成することができ、製造工程数の増大の抑制が図られている。
図45は、対向基板150の製造工程の第1工程を示す断面図である。この図45に示すように、主表面を有するガラス基板156を準備する。そして、このガラス基板156の主表面上にカラーフィルタ基板151を形成する。
図46は、対向基板150の製造工程の第2工程を示す断面図である。この図46に示すように、カラーフィルタ基板151の主表面上に可塑性樹脂層157を形成する。
可塑性樹脂層157の膜厚は、たとえば、1〜10μm程度形成する。なお、好ましくは、2〜5μm程度とする。
図47は、対向基板150の製造工程の第3工程を示す断面図である。この図47に示すように、可塑性樹脂層157をパターニングして、樹脂パターン158を形成する。図48は、対向基板150の製造工程の第4工程を示す断面図である。この図48において、樹脂パターン158にアニール処理を施し、表面が滑らかな突起部170を形成する。
図49は、対向基板150の製造工程の第5工程を示す断面図であり、この図49に示すように、突起部170を覆うように、カラーフィルタ基板151の表面に対向電極152を形成する。これにより、上部電極が形成される。
対向電極152を形成した後、アクリル樹脂等の樹脂層を形成する。この樹脂層をパターニングして、複数のスペーサ161を形成する。このようにして形成された対向電極152およびTFTアレイ基板130を張り合わせて液晶表示装置100を形成する。
(実施の形態5)
図50から図57および図38を用いて、本発明の実施の形態5に係る圧力センサ118、液晶表示装置100および液晶表示装置100の製造方法について説明する。なお、図50から図57に示す構成のうち、上記図1から図49に示す構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する場合がある。また、本実施の形態5に係る液晶表示装置100の電気回路は、上記図38に示す電気回路である。
図50は、本実施の形態5に係る液晶表示装置100の断面図であり、TFT素子115を示す断面図である。
この図50に示すように、液晶表示装置100は、ガラス基板140と、このガラス基板140の主表面上に形成された下地層131と、下地層131の上面上に形成されたTFT素子115とを備える。
TFT素子115は、下地層131上に形成された半導体層132と、半導体層132を覆うように下地層131上に形成されたゲート絶縁層133と、このゲート絶縁層133上に形成されたゲート電極134と、半導体層132に接続されたドレイン電極137およびソース電極138とを備える。
ゲート絶縁層133上には、ゲート電極134を覆うように層間絶縁層135が形成されている。この層間絶縁層135の上面には、ドレインパッド210と、ソース配線111とが形成されている。ドレイン電極137は、ドレインパッド210に接続され、ソース電極138は、ソース配線111に接続されている。
さらに、層間絶縁層135の上面上には、樹脂層149が形成されている。樹脂層149は、アクリル樹脂等の可塑性樹脂によって形成されている。樹脂層149の膜厚は、たとえば、1μm以上10μm以下とされる。樹脂層149の膜厚は、好ましくは、1.5μm以上5μm以下とされる。樹脂層149の上面には、画素電極114が形成されており、画素電極114はドレインパッド210に接続されている。
図51は、液晶表示装置100の断面図であり、選択用TFT素子116を示す断面図である。
この図51に示すように、液晶表示装置100は、下地層131上に形成された選択用TFT素子116を含む。
選択用TFT素子116は、下地層131上に形成された半導体層180と、半導体層180を覆うように、下地層131上に形成されたゲート絶縁層133と、このゲート絶縁層133上に形成されたゲート電極181と、半導体層180に接続されたドレイン電極182およびソース電極183とを含む。
層間絶縁層135の上面には、パッド部219と、ソース配線111と、下部電極218とが形成されている。ドレイン電極182の上端部は、パッド部219に接続され、ソース電極183の上端部は、ソース配線111に接続されている。
このため、ゲート電極181に印加する電圧を制御することで、選択用TFT素子116のON/OFFを切り替えることができる。
パッド部219には、下部電極218が接続されている。下部電極218は、層間絶縁層135の上面から上方に突出するように形成された突起部216と、この突起部216の表面に形成された導電層217とを備える。突起部216は、樹脂層149と同一材料から形成されており、たとえば、突起部216は、アクリル樹脂等の弾性変形可能な樹脂材料から形成されている。突起部216の外表面は、湾曲面状とされている。導電層217は、パッド部219に接続されている。
対向基板150の下面のうち、下部電極218の上方に位置する部分には、上部電極171が形成されている。
上部電極171は、カラーフィルタ基板151の下面に形成されたスペーサ161と、このスペーサ161を覆うように、カラーフィルタ基板151の下面に形成された対向電極152とによって形成されている。スペーサ161は、たとえば、アクリル樹脂によって形成されており、カラーフィルタ基板151の下面から下部電極218に向けて突出するように形成されている。
制御部105がセンシングする際には、ゲート電極181に所定電圧が印加され、選択用TFT素子116はON状態となる。
そして、対向基板150が押圧されると、上部電極171が下部電極218に向けて変位し、上部電極171が下部電極218を押圧する。導電層217に押圧されることで、導電層217が変形し、下部電極218が上部電極171の表面形状に沿うように変形する。これにより、上部電極171の対向電極152と、下部電極218の導電層217との接触面積が急激に広くなる。この結果、対向電極152と導電層217との間を流れる電流量が増大する。
図38に示す制御部105は、対向電極152と、選択用TFT素子116が接続されたソース配線111との間の電流量をセンシングすることで、対向基板150に加えられた圧力を算出する。
このように、本実施の形態5に係る液晶表示装置100においても、対向基板150が押圧されることで、上部電極171と下部電極218との間を流れる電流量が大きく変化するため、対向基板150に加えられる圧力を正確に算出することができる。
図52から図57を用いて、本実施の形態5に係る液晶表示装置100の製造方法について説明する。なお、本実施の形態5に係る液晶表示装置100においても、TFTアレイ基板130と、対向基板150とを別個独立に形成し、その後、互いに張り合わせることで液晶表示装置100が形成される。
図52は、TFTアレイ基板130の製造工程のうち、TFT素子115および選択用TFT素子116を形成したときの工程を示す断面図である。
この図52において、非晶質半導体層から連続粒界結晶シリコン層を形成した後、この連続粒界結晶シリコン層をフォトリソグラフィ法等によりパターニングして、半導体層132と、半導体層180とが形成されている。
ゲート絶縁層133は、半導体層132および半導体層180が形成された後、下地層131上に形成されている。ゲート電極134と、ゲート電極181とは、ゲート絶縁層133上に形成された同一の金属層をパターニングすることで、形成されている。
ゲート電極134およびゲート電極181が形成された後、層間絶縁層135が形成されている。ドレインパッド210、ドレイン電極137、ソース電極138、パッド部219、ドレイン電極182、ソース電極183、およびソース配線111は、層間絶縁層135上に形成された同一の金属層をパターニングすることで形成されている。
図53は、図52に示された製造工程後におけるTFTアレイ基板130の製造工程を示す断面図である。この図53に示すように、アクリル樹脂を層間絶縁層135上に形成する。その後、このアクリル樹脂をパターニングして、突起部221と、樹脂層149を形成する。突起部221は、層間絶縁層135上に位置すると共に、突起部221は、樹脂層149に形成された凹部220内に位置している。
図54は、図53に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。この図54に示すように、突起部221が形成されたガラス基板140をオーブン内でアニール処理する。なお、アニール温度としては、たとえば、100℃以上300℃以下とし、好ましくは、100℃以上200℃以下とされる。
これにより、突起部221の表面の樹脂が流れ、表面が湾曲面状の突起部216が形成される。
このように、突起部216を形成した後、樹脂層149および突起部216を覆うようにITOなどの透明導電層を形成する。この透明導電層をパターニングして、図50および図51に示す画素電極114、導電層217を形成する。これにより、下部電極218を形成すると共に、TFTアレイ基板130を形成することができる。
図55は、対向基板150の製造工程のうち、カラーフィルタ基板151を形成したときを示す断面図である。この図55に示すように、ガラス基板156にカラーフィルタ基板151が形成される。
図56は、上記図55に示す製造工程後の工程を示す断面図である。この図56に示すように、カラーフィルタ基板151の上面上に、アクリル樹脂等の樹脂層を形成する。そして、この樹脂層をパターニングして、スペーサ161を複数形成する。
図57は、上記図56に示す製造工程後の工程を示す断面図である。この図57に示すように、ITO等の透明導電層を形成する。これにより、上部電極171および対向電極152とを備えた対向基板150が形成される。
そして、対向基板150とTFTアレイ基板130とを互いに張り合わせて、液晶表示装置100を形成する。
(実施の形態6)
図58から図74を用いて、本発明の実施の形態6について説明する。なお、図58から図74に示す構成のうち、上記図1から図57に示す構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図58は、本実施の形態6に係る液晶表示装置100の電気回路を示す回路図である。この図58に示すように、圧力センサ190は選択用TFT素子116のドレイン電極とソース配線111に接続されている。
図59は、本実施の形態6に係る液晶表示装置100の断面図であって、TFT素子115を示す断面図である。
図60は、本実施の形態6に係る液晶表示装置100の断面図であって、圧力センサ190を示す断面図である。
この図59および図60において、圧力検知素子120は、ガラス基板140の主表面上に形成された下地層131と、下地層131上に形成されたTFT素子115および圧力センサ190を備える。
TFT素子115は、半導体層132と、ゲート電極134と、ドレイン電極137と、ソース電極138とを含む。
圧力センサ190は、下地層131上に形成された半導体層180と、この半導体層180から間隔をあけて配置され、半導体層180と対向するように形成された上部電極171とを含む。半導体層180は、圧力センサ190の下部電極として機能する。
半導体層132と、半導体層180とは、下地層131の上面上に形成されている。
下地層131上には、半導体層132および半導体層180を覆うようにゲート絶縁層133が形成されている。
ゲート絶縁層133の上面のうち、半導体層132の上方に位置する部分には、ゲート電極134が形成され、ゲート絶縁層133の上面のうち、半導体層180の上方に位置する部分には、上部電極171が形成されている。
ゲート絶縁層133の上面には、ゲート電極134および上部電極171を覆うように、層間絶縁層135が形成されている。
ドレイン電極137、ソース電極138、コンタクト146および接続配線124は、層間絶縁層135の上面に達するように形成されている。接続配線124は、図58に示す選択用TFT素子116に接続され、他方端が、上部電極171に接続されている。コンタクト146の上端部は、ソース配線111に接続されており、コンタクト146の下端部は半導体層180に接続されている。
ドレイン電極137およびソース電極138は、半導体層132に接続されており、ドレイン電極137の上端部には、ドレインパッド210が接続されている。ソース電極138の上端部にはソース配線111が接続されている。ドレインパッド210およびソース配線111は、層間絶縁層135上に形成されている。
そして、ドレインパッド210、ソース配線111および接続配線124を覆うように上層絶縁層136が形成されている。
画素電極114は、上層絶縁層136上に形成されており、ドレインパッド210に接続されている。
対向基板150の下面のうち、上部電極171の上方に位置する部分には、押圧部材145が形成されている。押圧部材145は、対向基板150の下面からTFTアレイ基板130に向けて突出するように形成されている。
上部電極171の直下には、凹部147が形成されている。この凹部147は、ゲート絶縁層133に形成された穴部と、半導体層180の上面とによって形成されている。
この図60に示す例においては、対向基板150が押圧されていない状態では、押圧部材145の下端部は上層絶縁層136の上面に当接している。
図61は、対向基板150が押圧されていない状態(初期状態)における上部電極171および半導体層180を示す断面図である。
この図61に示すように、初期状態においては、上部電極171と半導体層180とは、互いに間隔をあけて配置されており、上部電極171と半導体層180とは接触していない。図62は、上部電極171の平面図であり、上部電極171には複数の穴部173が形成されている。
図63は、対向基板150が押圧された状態における上部電極171と半導体層180とを示す断面図である。この図63に示すように、対向基板150が押圧されることで、上部電極171と半導体層180とが接触する。ここで、対向基板150が押圧される押圧力が小さいときには、上部電極171と半導体層180との接触面積が小さく、半導体層180と上部電極171との間のを流れる電流量は小さい。
そして、対向基板150が押圧される押圧力が大きくなり、上部電極171が大きく撓み、上部電極171が半導体層180に沿うように変形し、上部電極171と半導体層180との接触面積が大きくなる。
図62の破線で囲われた領域は、上部電極171と半導体層180とが互いに接触する面積を示す。
この図62および図63に示すように、上部電極171と半導体層180との接触面積が大きくなると、上部電極171と半導体層180との間で流れる電流量が増大する。すなわち、対向基板150を押圧する押圧力が大きくなると、上部電極171と半導体層180との間を流れる電流量も急激に大きくなる。
このため、図58に示す制御部105は選択用TFT素子116が接続されたソース配線111と、圧力センサ190が接続されたソース配線111との間の電流量の変化をセンシングし易く、対向基板150に加えられた圧力を正確に算出することができる。
図64から図74を用いて、本実施の形態6に係る液晶表示装置100の製造方法について説明する。
なお、本実施の形態6に係る液晶表示装置100も、TFTアレイ基板130と対向基板150とは、各々独立に形成され、形成されたTFTアレイ基板130および対向基板150を互いに対向するように配置して、液晶表示装置100を形成する。
図64は、TFTアレイ基板130の製造工程の第1工程を示す断面図である。この図64において、主表面を有するガラス基板140を準備する。そして、プラズマ化学気相成長法(Plasma Enhanced CVD(PECVD))により、SiNO層を、たとえば、50nm程度形成する。そして、SiNO層上にSiO2層を、たとえば、110nm程度形成する。これにより、下地層131がガラス基板140の主表面上に形成される。
図65は、TFTアレイ基板130の製造工程の第2工程を示す断面図である。この図65に示すように、下地層131の上面上に、プラズマ化学気相成長法により、Si(シリコン)層を、たとえば、50nm程度形成する。
その後、XeClエキシマレーザを照射して、連続粒界結晶シリコン層を形成した後、この連続粒界結晶シリコン層をフォトリソグラフィ法等によりパターニングして半導体層132および半導体層180を形成する。
図66は、TFTアレイ基板130の製造工程の第3工程を示す断面図である。この図66において、半導体層132および半導体層180を覆うように、SiO2層をたとえば、80nm程度、プラズマ化学気相成長法により形成する。
図67は、TFTアレイ基板130の製造工程の第4工程を示す断面図である。この図67において、半導体層132および半導体層180にP+(リンイオン)を45KV、5E15cm-2の条件の下、注入する。
図68は、TFTアレイ基板130の製造工程の第5工程を示す断面図である。この図68において、スパッタリング等で、ゲート絶縁層133の上面上に積層金属層222を形成する。具体的には、スパッタリングで、タングステン(W)層をたとえば、370nm程度形成する。タングステン層を形成した後、窒化タンタル(TaN)層を、たとえば、50nm程度形成する。
図69は、TFTアレイ基板130製造工程の第6工程を示す断面図である。この図69に示すように、図68に示す積層金属層222をパターニングして、ゲート電極134と、上部電極171とを形成する。なお、上部電極171には、少なくとも1つ以上の穴部173が形成される。
具体的には、上記図62に示すように、複数の穴部173が形成される。なお、上部電極171は、正方形形状に形成され、一辺の長さが、30μmとされる。穴部173も、正方形形状とされ、一辺の長さが、2μmとされる。穴部173同士の間隔は、2μmとされる。
図70は、TFTアレイ基板130の製造工程の第7工程を示す断面図である。この図70において、まず、レジストを形成し、このレジストにパターニングを施す。これにより、レジストパターン223が形成される。このレジストパターン223には、穴部が形成されており、穴部173が外部に露出される。
そして、レジストパターン223が形成された基板をバッファードフッ酸(BHF)に浸漬する。なお、バッファードフッ酸(BHF)としては、フッ化水素酸(HF)とフッ化アンモニウム(NH4F)とを1:10の割合で混合したものが採用され、たとえば、13分程度、浸漬する。
これにより、穴部173から入り込んだバッファードフッ酸が、ゲート絶縁層133の一部をエッチングする。この結果、上部電極171下に凹部147が形成される。
図71は、TFTアレイ基板130の製造工程の第8工程を示す断面図である。この図71において、レジストパターン223を除去した後、層間絶縁層135をゲート絶縁層133上に形成する。
具体的には、プラズマ化学気相成長法によりシリコン酸化層(SiO2層)を700nm程度形成し、このシリコン酸化層上にシリコン窒化層(SiN層)を、たとえば、250nm程度形成する。これにより、層間絶縁層135が形成される。
図72は、TFTアレイ基板130の製造工程の第9工程を示す断面図である。この図72に示すように、層間絶縁層135にパターニングを施して、複数のコンタクトホールを形成する。
図73は、TFTアレイ基板130の製造工程の第10工程を示す断面図である。この図73において、まず、チタン(Ti)層をたとえば、100nm程度形成する。このチタン層上にAl−Si層を、たとえば、600nm程度形成する。このAl−Si層上に、たとえば、(Ti)層を200nm程度形成する。
このように、積層金属層を形成した後、この積層金属層をパターニングして、ドレインパッド210、ドレイン電極137、ソース配線111、ソース電極138、コンタクト146、および接続配線124を形成する。
図74は、TFTアレイ基板130の製造工程の第11工程を示す断面図である。この図74に示すように、ドレインパッド210、ドレイン電極137、ソース配線111、ソース電極138、コンタクト146、および接続配線124等を覆うように、上層絶縁層136を形成する。具体的には、プラズマ化学気相成長法により、シリコン窒化層(SiN層)を、たとえば、200nm程度形成する。
その後、上層絶縁層136をパターニングし、パターニングされた上層絶縁層136の上面上にITO層を形成する。このITO層をパターニングして、図59に示す画素電極114を形成する。このようにして、TFTアレイ基板130を形成する。
対向基板150を形成する際には、まず、ガラス基板156を準備する。このガラス基板156の主表面に、カラーフィルタ基板151を形成する。このカラーフィルタ基板151の上面に、ITO層を形成して、対向電極152を形成する。
その後、この対向電極152の上面上に、アクリル樹脂層を形成して、このアクリル樹脂層をパターニングすることで、押圧部材145を形成する。このようにして、図59に示す対向基板150が形成される。
このように、TFTアレイ基板130および対向基板150を形成した後、TFTアレイ基板130の主表面上に液晶層を塗布する。
その後、TFTアレイ基板130の上方に対向基板150を配置して、TFTアレイ基板130と対向基板150とを貼り合わせる。このようにして、図59および図60に示す液晶表示装置100が形成される。
このようにして構成された液晶表示装置100において、たとえば、TFTアレイ基板130側から押圧力を加えた。
その結果、0.2Nで、制御部105は、選択用TFT素子116が接続されたソース配線111と圧力センサ190が接続されたソース配線111との間で、電流の流通を検知することができた。さらに、TFTアレイ基板130に1N程度の押圧力を加えると、抵抗値が1/8となった。
(実施の形態7)
図75から図81および図58を用いて、本発明の実施の形態7に係る圧力センサ、液晶表示装置100および液晶表示装置100の製造方法について説明する。なお、図75から図81に示す構成のうち、上記図1から図74に示す構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、本実施の形態7に係る液晶表示装置100の電気回路は、図58に示す電気回路となっている。
図75は、本実施の形態7に係る液晶表示装置100の断面図であって、TFT素子115を示す断面図である。図76は、本実施の形態7に係る液晶表示装置100の断面図であって、圧力センサ190を示す断面図である。
これら、図75および図76に示すように、TFTアレイ基板130は、ガラス基板140と、ガラス基板140の主表面上に形成された下地層141と、この下地層141上に形成されたTFT素子115および圧力センサ190とを含む。
TFT素子115は、下地層141上に形成された下地層131の上面上に形成されている。TFT素子115は、下地層131上に形成された半導体層132と、半導体層132を覆うように下地層131の上面に形成されたゲート電極134と、半導体層132に接続されたドレイン電極137およびソース電極138とを含む。
ゲート絶縁層133上には、ゲート電極134を覆うように層間絶縁層135が形成されている。層間絶縁層135の上面には、ドレインパッド210と、ソース配線111とが形成されており、ドレイン電極137は、ドレインパッド210に接続され、ソース電極138はソース配線111に接続されている。
図76において、圧力センサ190は、下地層141上に形成された下部電極172と、この下部電極172に対して、対向基板150側に位置し、下部電極172と対向するように配置された下部電極172とを含む。
下部電極172の上面上には下地層131およびゲート絶縁層133が形成されている。下部電極172と上部電極171との間には、凹部147が形成されている。凹部147は、下地層131に形成された穴部と、ゲート絶縁層133に形成された穴部とによって規定されており、この凹部147の底部に下部電極172の上面が位置している。
このため、本実施の形態7に係る液晶表示装置100においても、上部電極171は、凹部147内に入り込むように撓むように変形することができる。
このため、本実施の形態7に係る液晶表示装置100においても、対向基板150が押圧されることで、上部電極171と下部電極172とが接触し、上部電極171と下部電極172との間で電流が流れる。
そして、対向基板150を押圧する押圧力が大きくなると、上部電極171と下部電極172との接触面積が大きくなり、上部電極171と下部電極172との間を流れる電流が多くなる。これにより、図58に示す制御部105は、対向基板150に加えられた押圧力を検知することができる。
本実施の形態7に係る液晶表示装置100の製造方法について、図77から図80を用いて、説明する。
なお、本実施の形態7に係る液晶表示装置100においても、TFTアレイ基板130と、対向基板150とを別々に形成し、形成された対向基板150と、TFTアレイ基板130とを貼り合わせることで形成される。
図77は、TFTアレイ基板130の製造工程の第1工程を示す断面図である。この図77に示すように、主表面を有するガラス基板140を準備する。このガラス基板140の主表面に下地層141を形成する。下地層141は、たとえば、SiO2、SiN、およびSiNO等から形成する。下地層141の膜厚は、たとえば、500nm以下とされ好ましくは、400nm以下とされる。
この下地層141の上面上にスパッタリングにより、モリブデン(Mo)、タングステン(W)等の金属層を下地層141の上面上に形成する。そして、この金属層をパターニングして、下部電極172を形成する。下部電極172の膜厚は、たとえば、50nm以上600nm以下となるように形成される。なお、好ましくは、下部電極172は、膜厚が50nm以上300nm以下となるように形成される。
下部電極172を覆うように、SiO2層、SiN層、SiNO層等の絶縁層を形成し、下地層131を形成する。
図78は、TFTアレイ基板130の製造工程の第2工程を示す断面図である。この図78に示すように、下地層131上に、非晶質半導体層を堆積する。非晶質半導体層の膜厚は、たとえば、20nm以上200nm以下とされる。なお、非晶質半導体層の膜厚は、好ましくは、30nm以上70nm程度とされる。その後、この非晶質半導体層を結晶化して連続粒界結晶シリコン層(CGシリコン層)を形成する。連続粒界結晶シリコン層をパターニングして、半導体層132を形成する。
SiO2、SiN、SiNO等の絶縁層を形成し、ゲート絶縁層133を形成する。なお、ゲート絶縁層133の膜厚は、たとえば、20nm以上200nm以下とされ、好ましくは、50nm以上120nm以下とされる。
そして、ゲート絶縁層133の上面上に、金属層を形成する。この金属層は、たとえば、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等の金属膜、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等を含む合金膜、または、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)元素を含む化合物とされる。
この金属層の膜厚は、たとえば、50nm以上600nm以下とされ、好ましくは、100nm以上500nm以下とされる。
その後、この金属層をパターニングして、ゲート電極134および上部電極171を形成する。この際、上部電極171には、穴部173が同時に形成される。このように、本実施の形態7においても、上部電極171と、ゲート電極134とを同一工程で形成することができる。
図79は、TFTアレイ基板130の製造工程の第3工程を示す断面図である。この図79に示すように、まず、レジストを形成し、このレジストにパターニングを施す。これにより、レジストパターン223が形成される。このレジストパターン223には、穴部が形成されており、穴部173が外部に露出される。
そして、HF(フッ化水素)水溶液などの酸系溶液に、基板を浸漬する。穴部173から溶液が入り込み、ゲート絶縁層133および下地層131をエッチングする。これにより、凹部147が形成される。
図80は、TFTアレイ基板130の製造工程の第4工程を示す断面図である。この図80に示すように、図79に示すレジストパターン223を除去する。層間絶縁層135を形成する。この層間絶縁層135をパターニングして、複数のコンタクトホールを形成する。その後、金属層を層間絶縁層135の上面上に形成し、この金属層をパターニングして、ドレインパッド210、ドレイン電極137、ソース電極138、ソース配線111、コンタクト146および接続配線124を形成する。
その後、上層絶縁層136を形成し、この上層絶縁層136にパターニングを施してコンタクトホールを形成する。
このコンタクトホールが形成された上層絶縁層136の上面にITO層を形成し、このITO層をパターニングして、画素電極114を形成する。このようにして、TFTアレイ基板130が形成される。
なお、対向基板150においては、上記実施の形態3に係る液晶表示装置100の対向基板150と同様にして形成される。
このようにして形成された対向基板150およびTFTアレイ基板130を貼り合わせて、本実施の形態7に係る液晶表示装置100が形成される。
なお、図81は、本実施の形態7に係る液晶表示装置100の変形例を示す断面図である。この図81に示すように、半導体層132の下方に位置する下地層141上に遮光層148を形成してもよい。
なお、遮光層148は、下部電極172と同質の金属材料によって形成されており、実質的に同一の膜厚とされている。
なお、遮光層148および下部電極172とは、1つの金属層をパターニングすることで形成されており、同一のパターニング工程で形成することができる。
なお、上記実施の形態1から実施の形態7においては、本発明を液晶表示装置に適用した例について説明したが、有機エレクトロルミネッセンス(EL;electroluminescence)ディスプレイやプラズマディスプレイにも適用することができる。また、各基板をフレキシブル基板としてもよい。仮に有機エレクトロルミネッセンスディスプレイに適用した場合には、表示媒体層は、有機EL層となる。
この有機エレクトロルミネッセンスディスプレイは、第1主表面に形成された第1基板と、第1基板と間隔をあけて配置され、第1主表面と対向する主表面に第2電極が形成された第2基板と、第1電極と第2電極との間に形成された有機EL層とを備える。
さらに、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイは、第1基板に形成された下部電極と、この下部電極よりも第2基板側に配置された上部電極と、下部電極および上部電極間の容量または下部電極および上部電極間を流れる電流量を検知可能な検知部とを備える。そして、上部電極と下部電極との少なくとも一方が、他方に沿うように変形可能とされている。
仮に、本発明をプラズマディスプレイに適用した場合には、表示媒体層は、蛍光体層となる。このプラズマディスプレイにおいては、前面板と、背面板とを備える。前面板は、前面ガラス基板と、この前面ガラス基板の下面に形成された表示電極と、遮光層と、この表示電極と遮光層とを覆うように、前面ガラス基板の下面に形成された誘電体層とを備える。この誘電体層の下面には、保護層が形成されている。
背面板は、背面ガラス基板と、この背面ガラス基板の上面に形成されたアドレス電極と、このアドレス電極を覆うように背面ガラス基板の上面上に形成された下地誘電層と、この下地誘電層上に形成され、放電空間を区切る複数の隔壁と、隔壁間の溝に形成された蛍光体層とを備える。前面板と、背面板とが対向配置され、外周が封着剤によって気密封着され、放電空間内には、放電ガスが封入される。
さらに、このプラズマディスプレイは、背面板側に配置された下部電極と、背面板側に配置された上部電極と、上部電極および下部電極によって規定される容量や電流量を検知可能な検知部とを備える。そして、上部電極と下部電極との少なくとも一方は、他方に沿うように変形可能とされている。
(実施の形態8)
図82、図83を参照して、本発明に基づく実施の形態8におけるタッチパネル機能付き表示装置について説明する。本実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置の平面図を図82に示す。このタッチパネル機能付き表示装置1101は液晶による表示をすることができる装置であり、表示面を兼ねる入力面13を有する。タッチパネル機能付き表示装置1101は、TFT(Thin Film Transistor)アレイ基板130と対向基板150とが貼り合わせられた構造となっている。TFTアレイ基板130の一端は対向基板150より張り出しており、張り出した部分には外部接続端子3が設けられている。対向基板150にはR(赤),G(緑),B(青)の各色に対応する着色層153r,153g,153bが配列されている。これらの着色層153r,153g,153bはTFTアレイ基板130上で規定された絵素領域の1つ1つに対応して重なるように配置されている。着色層153r,153g,153bは互いにブラックマトリックス155によって隔てられている。
図82におけるLXXXIII−LXXXIII線に関する矢視断面図を図83に示す。図83では表示面が上側となるように表示している。図83における上側は前側に相当し、下側は後ろ側に相当する。したがって、ユーザは表示内容を図83における上側から見ることとなる。TFTアレイ基板130の後ろ側には光学シート5が配置されており、さらにその後ろ側にはバックライト装置7が配置されている。TFTアレイ基板130は、ガラス基板140の表面にTFT層4を形成したものである。TFT層4は実際には複雑な構造であるが、図83では説明の便宜のため単純化して表示している。TFTアレイ基板130と対向基板150との間には、液晶層160が挟みこまれている。液晶層160はシール材9によって外周を取り囲まれている。実際には対向基板150のTFTアレイ基板130側の表面にはカラーフィルタ層が配置されているが、図83では図示省略している。対向基板150の前面には光学シート6が配置されている。光学シート5,6はそれぞれ単一のシートとは限らず、それぞれ複数のシートの組合せであってもよい。
本実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置1101においては、シール材9に重なるように第1センサとして圧力センサ15が配置されている。圧力センサ15の詳しい構造については後述する。
光学シート6のさらに前側には、第2センサとして静電容量式タッチパネル12が配置されている。したがって、入力面13として直接露出する面は、静電容量式タッチパネル12の表面である。静電容量式タッチパネル12についての詳細は、上述の非特許文献1および特許文献3〜5に記載されている。
第1センサとしての圧力センサ15は入力面13全面に何らかの押圧があるか否かを検出するためのものであり、入力面13内のいずれの位置における押圧であるかまでは検出する必要はない。第2センサとしての静電容量式タッチパネル12は入力面13内のいずれの位置における押圧であるかを検出するためのものである。
このタッチパネル機能付き表示装置1101においては、第1センサは後述する圧力センサであるので待機時消費電力が小さく、第2センサは静電容量式タッチパネルであるので待機時消費電力が大きい。すなわち、タッチパネル機能付き表示装置1101においては、第1センサより第2センサの方が待機時消費電力の方が大きくなっている。ここでいう待機時消費電力とは、何らかの入力があったときに即座に検出可能な状態で待ち受けるための消費電力である。このタッチパネル機能付き表示装置1101は、第1センサで押圧有りと検出されたときに第2センサを検出可能状態すなわちいわゆるアクティブ状態に切り替えるための制御部105を備える。
以上述べたように、本実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置1101は、入力面13への押圧の有無を検出するための第1センサとしての圧力センサ15と、入力面13における接触位置を検出するためのものであって検出可能状態で待機するための消費電力が前記第1センサの消費電力より大きい第2センサとしての静電容量式タッチパネル12と、前記第1センサで押圧有りと検出されたときに前記第2センサを検出可能状態に切り替えるための制御部105とを備え、入力面13は表示面を兼ねる。
本実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置では、待機時消費電力に差がある2種類のセンサを組み合わせて、第1センサで押圧の有無を先に検出し、押圧が検出された場合に第2センサを検出可能状態に切り替えることとしているので、タッチパネル機能付き表示装置全体としての消費電力を少なく抑えることができる。
本実施の形態における位置検出までの流れは概念的には図84に示される。図84の左側に示すように、入力面13に対して指による押圧が開始すると、押圧無しから押圧有りに変化したことを第1センサとしての圧力センサ15が検出する。この検出によって、第2センサが検出可能状態に切り替わり、図84の右側に示すようにたとえばスキャンが行なわれて、指が押圧している位置が詳しく検出される。
第1センサによる押圧の検出から第2センサによる位置の検出までの時間差をある程度以上小さくすれば、ユーザにとっては、あたかもタッチパネルが常時アクティブな状態で待機していたかのような入力感が得られる。
(変形例)
なお、本実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置の変形例を図85、図86に示す。図86は図85におけるLXXXVI−LXXXVI線に関する矢視断面図である。このタッチパネル機能付き表示装置1102においては、シール材9のすぐ内側に隣接するように第1センサとして圧力センサ15iが配置されている。図86に示されるように圧力センサ15iは液晶層160内に配置されていてもよい。圧力センサ15iはシール材9と接していてもよく接していなくてもよい。圧力センサ15iの詳しい構造については後述する。
(実施の形態9)
図87〜図89を参照して、本発明に基づく実施の形態9におけるタッチパネル機能付き表示装置について説明する。本実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置の平面図を図87に示す。このタッチパネル機能付き表示装置(以下「表示装置」という。)103は液晶による表示をすることができるものであり、表示面を兼ねる入力面13を有する。このタッチパネル機能付き表示装置1103では、平面的に見て、個々の絵素領域に対応する着色層153r,153g,153bが配列されているだけでなく、光センサ17の領域も別途設けられている。図87に示した例では、R,G,Bの3色に対応する着色層153r,153g,153bの並びに対して1つの光センサ17が一括して隣接するように配置されている。光センサ17の領域は短冊状となっている。着色層153r,153g,153bおよび光センサ17の領域は、いずれも互いにブラックマトリックス155によって隔てられている。
図87におけるLXXXVIII−LXXXVIII線に関する矢視断面図を図88に示す。このタッチパネル機能付き表示装置1103においては、TFT層4の内部に光センサ17が配置されている。入力面13として直接露出する面は、光学シート6の表面である。
本実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置1103においては、シール材9に重なるように第1センサとして圧力センサ15が配置されている。第1センサに関する条件および詳細は、実施の形態8で説明したとおりである。
本実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置1103においては、第2センサとして光センサ17が配置されている。図88に示すように、光センサ17はTFT層17の一部として配置されている。図88では、光センサ17の構造は模式的に表示している。光センサ17の概念的な仕組みを図89に示す。この光センサ17は、キャパシタ17aとダイオード17bとTFT17cとを備える。光センサ17を検出可能状態とするためにはキャパシタ17aに予め電荷が溜められる。光18がダイオード17bに入射した場合、入射した光量と連動してダイオード17bのリーク電流量が変化する。リーク電流量の変化によって点19における電位が低下する。点19における電位に応じてTFT17cを通過する電流量が変化する。光センサ17は、この電流量の変化によって光量を検出することができる。さらに、画像処理によって、指または入力器具による正規の光の入力と、外光による入力とを区別することが可能である。こうして、指または入力器具による接触を検出することができる。光センサ17についての詳細は、上述の特許文献1,6に記載されている。
第1センサとしての圧力センサ15は入力面13全面に何らかの押圧があるか否かを検出するためのものであり、入力面13内のいずれの位置における押圧であるかまでは検出する必要はない。第2センサとしての静電容量式タッチパネル12は入力面13内のいずれの位置における押圧であるかを検出するためのものである。
このタッチパネル機能付き表示装置1103においては、第1センサは後述する圧力センサであるので待機時消費電力が小さく、第2センサは光センサであるので待機時消費電力が大きい。光センサは上述したようにキャパシタに電荷を溜めた状態で待ち受けなければならないからである。このように、タッチパネル機能付き表示装置1103においては、第1センサより第2センサの方が待機時消費電力の方が大きくなっている。制御部105については、実施の形態8で説明したとおりである。
以上述べたように、本実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置1103は、入力面13への押圧の有無を検出するための第1センサとしての圧力センサ15と、入力面13における接触位置を検出するためのものであって検出可能状態で待機するための消費電力が前記第1センサの消費電力より大きい第2センサとしての光センサ17と、前記第1センサで押圧有りと検出されたときに前記第2センサを検出可能状態に切り替えるための制御部105とを備え、入力面13は表示面を兼ねる。
本実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置では、実施の形態8に比べて第2センサの種類が異なるが、実施の形態8と同様の効果を得ることができる。
実施の形態8,9のいずれにおいても、第1センサは、加圧による電気的状態の変化によって入力面が押圧されたことを検出する構造となっていることが好ましい。電気的状態の変化によって検出する構造となっていれば、既存の導電体などの構造を用いて微細な構造で第1センサを実現しやすいからである。電気的状態の変化は、抵抗の変化または容量の変化であることが好ましい。抵抗の変化または容量の変化を以って押圧を検出するための構造について次に詳しく述べる。
(圧力センサの第1の構造の概要)
実施の形態8,9においてはシール材9に重なるように第1センサとしての圧力センサ15が配置された例を示した(図82、図83、図87、図88参照)。この場合の圧力センサ15の構造の一例を図90に示す。
TFTアレイ基板130はガラス基板140の表面にTFT層4を形成し、さらにTFT層4の表面を局所的に覆うように導電膜20を形成したものである。導電膜20は絵素電極と同一の層である。TFT層4は、層間絶縁膜135、半導体層180、ゲート絶縁層133、ゲートメタル層81、ソースメタル層138を含む。半導体層180には不純物がドープされている。ゲートメタル層81はゲート電極181と同時に同材料で形成された層である。
対向基板150はガラス基板156の表面にカラーフィルタ層21を形成し、さらにカラーフィルタ層21を覆うように対向電極152を形成したものである。カラーフィルタ層21にはカラーフィルタ部とブラックマトリックス部とが含まれる。TFT層4と対向電極152との間にシール材9が配置されている。シール材9は液晶層160を取囲むように設けられている。
TFTアレイ基板130にはシール材9に重なる位置に圧力センサ15が形成されている。圧力センサ15においては、ガラス基板140の表面に半導体層180が形成されており、半導体層180を部分的に覆うようにゲート絶縁層133が形成されている。ゲート絶縁層133の上側に載るようにゲートメタル層81が配置されている。圧力センサ15は半導体層180とゲートメタル層81とが間隙27を介して互いに対向した構造を備える。間隙27の内部においては半導体層180の上面はゲート絶縁層133に覆われずに露出している。間隙27は貫通孔28を介して液晶層160と連通している。したがって、間隙27内には液晶が入り込んでいる。
ユーザによる入力面13への押圧があったとき、すなわち、対向基板150が上から押された場合、その力がシール材9を介してTFTアレイ基板130に伝達され、半導体層180とゲートメタル層81とが接触する。半導体層180とゲートメタル層81とが接触することによって、半導体層180とゲートメタル層81との間の電気抵抗が変化する。あるいは、シール材9を通じて力が加わったときに、半導体層180とゲートメタル層81とが接触までは至らないとしても少なくとも間隙27が狭くなる。間隙27が変化すれば、半導体層180とゲートメタル層81との間で形成される容量が変化する。圧力センサ15においては、押圧されたときに半導体層180とゲートメタル層81とが接触するように設計して、半導体層180とゲートメタル層81との間の電気抵抗の変化を検出するか、あるいは、押圧されたときに間隙27が狭くなるように設計して、半導体層180とゲートメタル層81との間の容量の変化を検出する構造となっている。圧力センサ15はこのような電気的状態の変化を以って圧力を検出する構造となっている。
上述したように、抵抗の変化は、互いに離隔して対向する導電部材同士が加圧によって接触して導通することによって生じるものであることが好ましい。なぜなら、この構成であれば簡単な構造で低消費電力でありながら繰り返し圧力検出が可能となるからである。
(圧力センサの第2の構造の概要)
実施の形態8の変形例としてはシール材9に隣接するように第1センサとしての圧力センサ15iが配置された例を示した(図85、図86参照)。この場合の圧力センサ15iの構造の一例を図91に示す。圧力センサ15iの近傍においては、ガラス基板140の表面に半導体層180が形成されており、半導体層180を部分的に覆うようにゲート絶縁層133が形成されている。ゲート絶縁層133の上側に載るようにゲート電極181が配置されている。ソースメタル層138はゲート絶縁層133を貫通して半導体層180と電気的に接続されている。ソースメタル層138は層間絶縁膜135の上側に延在している。ソースメタル層138が層間絶縁膜26の上側で延在する部分を覆うように導電膜20が形成されている。導電膜20は絵素電極と同一の層である。導電膜20の上側に上層絶縁層136が形成されている。
一方、対向基板150においては、TFTアレイ基板130側の面に凸部41が設けられている。凸部41は内部に弾性体40を含む。弾性体40はカラーフィルタ層21の表面にコブ状に形成されたものである。弾性体40は樹脂で形成されていてよい。弾性体40が配置された箇所では、対向電極152は弾性体40を覆うように延在し、凸部41を形成している。凸部41の先端は、上層絶縁層136に当接している。圧力センサ15iは凸部41と上層絶縁層136と導電膜20とを含んでいる。
ユーザによる入力面13への押圧があったとき、すなわち、対向基板150が上から押された場合、シール材9が弾性変形し、TFTアレイ基板130と対向基板150との間の距離が縮まる。したがって、凸部41は上層絶縁層136に押し付けられる。このとき凸部41の内部の弾性体40が弾性変形することによって、凸部41が上層絶縁層136に当接する面積は増大する。押圧が止んだときには、TFTアレイ基板130と対向基板150との間の距離が元のように広がり、凸部41が上層絶縁層136に当接する面積は減少する。当接する面積がこのように増減すれば、導電膜20と対向電極152との間に形成される容量が増減する。圧力センサ15iはこの容量の変化を検出する構造となっている。圧力センサ15iはこのような電気的状態の変化を以って圧力を検出する構造となっている。
上層絶縁層136がなく凸部41を覆う対向電極152と導電膜20とが直接当接する構造としてもよい。この場合、凸部41が上層絶縁層136に当接する面積が増減することによって、対向電極152と導電膜20との間の電気抵抗が変化する。
上述したように、抵抗の変化または容量の変化は、互いに対向する部材同士が互いに接触する面積が加圧によって増減することによって生じるものであることが好ましい。なぜなら、この構成であれば簡単な構造で低消費電力でありながら多段階の圧力検出が可能となるからである。
容量の変化は、加圧によって誘電率が変化することによって生じるものであることが好ましい。上層絶縁層136を、加圧されることによって誘電率が変化する性質の材料で形成すればこのような構成も実現可能であるが、このような構成を採用すれば、より多段階の圧力検出が可能となる。
実施の形態8において図82、図83に示したように、第1センサの少なくとも一部は、入力面を取囲む枠状部材に重なるように配置されていることが好ましい。この構成を採用することにより、入力面に対してなされた押圧を確実に第1センサに伝えることができる。ここでいう枠状部材とはシール材のことであってもよく、シール材以外の枠状の部材であってもよい。
(実施の形態10)
図92を参照して、本発明に基づく実施の形態10におけるタッチパネル機能付き表示装置について説明する。このタッチパネル機能付き表示装置では、図92に示すように、第1センサとしての圧力センサ15が入力面13の投影領域内に配置されている。図92では、6個の第1センサが配置された例を示しているが、配置される第1センサの数は1以上であれば他の数であってもよい。第1センサの少なくとも一部は、入力面13の投影領域内に配置されている。
本実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置では、実施の形態8または2と同様の効果を得ることができ、さらに、押圧される位置と第1センサの位置とを近くすることができ、感度の良いタッチパネル機能をもたせることができる。
入力面の投影領域内には、背後からの可視光を通す開口部と背後からの可視光を通さない非開口部とが配置されており、前記第1センサの少なくとも一部は、前記入力面の非開口部に配置されていることが好ましい。この構成を採用することにより、表示装置としての開口率をなるべく低下させずにセンサを配置することができる。
具体的な一例としては、図93に示すように、本実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置1104は、可視光を通さない部材によって異なる絵素同士の間を隔てるためのブラックマトリックス155を備える液晶表示装置であり、第1センサとしての圧力センサ15はブラックマトリックス155に配置されている。この例では、第1センサは絵素32の横方向の並びに注目すれば1つおきに対応して配置されている。第1センサは絵素32の数と同じだけ配置してもよいが、この図の例のように絵素32の数より少ない個数の配置であってもよい。その場合、この図のように一定個数の絵素32に対して1個の割合で第1センサを配置してもよい。
タッチパネル機能付き表示装置1104の回路図を図94に示す。この図では代表して4つの絵素32のみを表示している。タッチパネル機能付き表示装置1104の周縁部にはソースドライバ101、ゲートドライバ102、センサドライバ103が配置されている。ソースドライバ101からは入力面兼表示領域に向けて複数のソース配線111が平行に延在している。ゲートドライバ102からは入力面兼表示領域に向けて複数のゲート配線112が平行に延在している。センサドライバ103からは入力面兼表示領域に向けて複数のセンサ用ゲート配線113が平行に延在している。ソース配線111とゲート配線112とは垂直に交差している。ゲート配線112とセンサ用ゲート配線113とは平行であり、交互に配列されている。1つの第1センサは、互いに隣接する2本のソース配線111とこれらに垂直に延在する1本のセンサ用ゲート配線113とに接続されている。
(圧力センサの配置)
第1センサとしての圧力センサを配置する位置はさまざまなバリエーションが考えられる。圧力センサを配置しうる位置の例を図95、図96に太線の長方形で示す。図95は対向基板側にカラーフィルタ部およびブラックマトリックス部を含むカラーフィルタ層21が配置されている例を示す。図96はTFTアレイ基板130側にカラーフィルタ部およびブラックマトリックス部を含むカラーフィルタ層21が配置されている例を示す。図95、図96はいずれも、これらの位置に同時に圧力センサを配置するという意味ではなく、圧力センサの設置位置としてこれだけの選択肢が考えられるという意味である。
図95、図96において「BM」とはブラックマトリックス部を示す。「CF」とはカラーフィルタ部を示す。「PS」とはフォトスペーサすなわちフォトリソグラフィによって作成されたスペーサを示す。
図95、図96には、「BM」と記載された部分を長方形2001が囲っている箇所が示されている。このように、ブラックマトリックス部自体を圧力センサで形成してもよい。
図95、図96には、スペーサ161と並んでスペーサ161と同形の長方形2002が示されている。このように、スペーサ自体を圧力センサで形成してもよい。
図95、図96には、BMの上側および下側に接するように長方形2003,2004が示されている。このように、ブラックマトリックス部の上側または下側に圧力センサを形成してもよい。
図95、図96には、シール材9の上側または下側に接するように長方形2005,2006が示されている。このように、シール材9の上側または下側に圧力センサを形成してもよい。
図96では、シール材9と重なる位置のカラーフィルタ層21とTFT層4との間に長方形2007が示されている。このような位置に圧力センサを形成してもよい。
図95、図96には、スペーサ161の上側および下側に接するように長方形2008,2009が示されている。このように、スペーサ161の上側または下側に圧力センサを形成してもよい。
図95、図96には、ガラス基板140,150の液晶層160から遠い側の表面に長方形2010,2011が示されている。このように、ガラス基板の液晶層から遠い側の表面に圧力センサを形成してもよい。
図95、図96には、対向基板側の光学シート6と第2センサとしての静電容量式タッチパネル12との間に長方形2012が示されている。このような位置に圧力センサを形成してもよい。
図95、図96には、TFTアレイ基板130側の光学シート5とバックライト装置7との間に長方形2013が示されている。このような位置に圧力センサを形成してもよい。
図95、図96には、TFTアレイ基板130側のバックライト装置7の裏面に長方形2014が示されている。このような位置に圧力センサを形成してもよい。
実施の形態10で述べたように第1センサの少なくとも一部が入力面の投影領域内に配置されたタッチパネル機能付き表示装置においてさらに好ましい条件としては、以下のことがいえる。実施の形態10で述べたタッチパネル機能付き表示装置は、液晶層内に前記液晶層の厚みを規定するためのスペーサを備える液晶表示装置であり、前記第1センサは前記スペーサの領域内に配置されていることが好ましい。これは長方形2003,2004,2008,2009の位置に第1センサを配置した構成に相当する。
実施の形態8の末尾で変形例として挙げたタッチパネル機能付き表示装置を考慮すれば、以下のことがいえる。本発明に基づくタッチパネル機能付き表示装置は、シール材によって液晶を封止した構造を備える液晶表示装置であり、前記第1センサは前記シール材の内側に隣接する位置に配置されていることが好ましい。これは図85、図86に示した構造に相当する。
第2センサに関しては、以下のことがいえる。第2センサは、静電容量の変化により位置を検出する方式のセンサであってよい。このようなセンサの一例は、実施の形態8で言及した静電容量式タッチパネル12である。
第2センサは、光センシングにより位置を検出する方式のセンサであってもよい。このようなセンサの一例は、実施の形態9で言及した光センサ17である。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明は、タッチパネル機能付き表示装置に利用可能である。
3 外部接続端子、4 TFT層、5,6 光学シート、7 バックライト装置、9 シール材、12 静電容量式タッチパネル、13 入力面、15,15i 圧力センサ、17 光センサ、17a キャパシタ、17b ダイオード、17c TFT、18 光、19 点、20 導電膜、21 カラーフィルタ層、27 間隙、28 貫通孔、32 絵素、40 弾性体、41 凸部、81 ゲートメタル層、100 液晶表示装置、101 ソースドライバ、102 ゲートドライバ、103 センサドライバ、105 制御部、110 画素、111 ソース配線、112 ゲート配線、113 センサ用ゲート配線、114 画素電極、115 TFT素子、116 選択用TFT素子、117 出力用素子、118,190 圧力センサ、120 圧力検知素子、121,138,183,203 ソース電極、122 ゲート電極、123 半導体層、124 接続配線、125,137,182,202 ドレイン電極、130 TFTアレイ基板、131 下地層、132,180,200 半導体層、133 ゲート絶縁層、134,181,201 ゲート電極、135 層間絶縁層、136 上層絶縁層、138 ソースメタル層、139 層間絶縁層、140 ガラス基板、141 下地層、145 押圧部材、146 コンタクト、147 凹部、148 遮光層、149 樹脂層、150 対向基板、151 カラーフィルタ基板、152 対向電極、153,153r,153g,153b 着色層、155 ブラックマトリックス、156 ガラス基板、157 可塑性樹脂層、158 樹脂パターン、160 液晶層、161 スペーサ、170 突起部、171 上部電極、172,189,191,218 下部電極、173,174 穴部、180 半導体層、184 コンタクト、185 パッド部、186 接続部、187 反射電極、210 ドレインパッド、211 配線、212 透明導電層、213 電極部、214 配線、215 透明導電層、216 突起部、217 導電層、219 パッド部、220 凹部、221 突起部、222 積層金属層、223 レジストパターン、1100,1101,1102,1103,1104 タッチパネル機能付き表示装置(表示装置)、2001,2002,2003,2004,2005,2006,2007,2008,2009,2010,2011,2012,2013,2014 長方形。

Claims (14)

  1. 入力面(13)への押圧の有無を検出するための第1センサと、前記入力面における接触位置を検出するためのものであって検出可能状態で待機するための消費電力が前記第1センサの消費電力より大きい第2センサと、
    前記第1センサで押圧有りと検出されたときに前記第2センサを検出可能状態に切り替えるための制御部(105)とを備え、
    前記入力面は表示面を兼ねる、タッチパネル機能付き表示装置。
  2. 前記第1センサは、加圧による電気的状態の変化によって前記入力面が押圧されたことを検出する構造となっている、請求項1に記載のタッチパネル機能付き表示装置。
  3. 前記電気的状態の変化は、抵抗の変化または容量の変化である、請求項2に記載のタッチパネル機能付き表示装置。
  4. 前記抵抗の変化は、互いに離隔して対向する導電部材同士が加圧によって接触して導通することによって生じる、請求項3に記載のタッチパネル機能付き表示装置。
  5. 前記抵抗の変化または前記容量の変化は、互いに対向する部材同士が互いに接触する面積が加圧によって増減することによって生じる、請求項3に記載のタッチパネル機能付き表示装置。
  6. 前記容量の変化は、加圧によって誘電率が変化することによって生じる、請求項3に記載のタッチパネル機能付き表示装置。
  7. 前記第1センサの少なくとも一部は、前記入力面を取囲む枠状部材に重なるように配置されている、請求項1から6のいずれかに記載のタッチパネル機能付き表示装置。
  8. 前記第1センサの少なくとも一部は、前記入力面の投影領域内に配置されている、請求項1から7のいずれかに記載のタッチパネル機能付き表示装置。
  9. 前記入力面の投影領域内には、背後からの可視光を通す開口部と背後からの可視光を通さない非開口部とが配置されており、前記第1センサの少なくとも一部は、前記入力面の非開口部に配置されている、請求項8に記載のタッチパネル機能付き表示装置。
  10. 可視光を通さない部材によって異なる絵素同士の間を隔てるためのブラックマトリックス部を備える液晶表示装置であり、前記第1センサは前記ブラックマトリックス部に配置されている、請求項8に記載のタッチパネル機能付き表示装置。
  11. 液晶層内に前記液晶層の厚みを規定するためのスペーサ(161)を備える液晶表示装置であり、前記第1センサは前記スペーサの領域内に配置されている、請求項8に記載のタッチパネル機能付き表示装置。
  12. 前記タッチパネル機能付き表示装置はシール材(9)によって液晶を封止した構造を備える液晶表示装置(100)であり、前記第1センサは前記シール材の内側に隣接する位置に配置されている、請求項1から11のいずれかに記載のタッチパネル機能付き表示装置。
  13. 第2センサは、静電容量の変化により位置を検出する方式のセンサである、請求項1から12のいずれかに記載のタッチパネル機能付き表示装置。
  14. 第2センサは、光センシングにより位置を検出する方式のセンサである、請求項1から12のいずれかに記載のタッチパネル機能付き表示装置。
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