JPWO2011118111A1 - 燃料電池システム、及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

燃料電池への燃料供給量が、負荷に基づいて決められる第1の設定値Qm1よりも小さな第2の設定値Qm2に設定される。次に、燃料供給量が第2の設定値Qm2に設定された燃料電池の出力電流Ifcrが検出される。出力電流Ifcrが、軽度劣化判定用の基準値Irefと比較され、その比較結果により燃料電池の劣化が判定される。ここで、燃料電池が劣化していると判定されると、燃料供給量が、第2の設定値Qm2よりも大きな第3の設定値Qm3に再設定される。

Description

本発明は、燃料電池システムに関し、特に燃料電池システムを高効率化するための技術に関する。
近年、電子機器のポータブル化、コードレス化が急速に進んでいる。そのような携帯型電子機器は、一般に、駆動用電源としての二次電池を含んでいる。そのため、小型かつ軽量で、高エネルギー密度を有する二次電池の開発が要望されている。
しかしながら、二次電池を携帯機器等の駆動用電源として使用するためには充電が必要である。充電をしている間は、その機器を携行して使用することはできない。そこで、燃料を供給するだけで長時間連続して、電源として使用することができる燃料電池が注目されている。
燃料電池は、一般的には、単セルを積層した積層体(セルスタック)の構造を有する。単セルは、アノード及びカソード、並びにこれらの間に介在する電解質膜からなる膜−電極接合体(MEA)を含む。セルスタックは、複数のMEAを、間に導電体のセパレータを介在させて積層した構造を有する。セルスタックの積層方向の両端には、エンドプレートが配される。そして、各単セルのアノードには燃料が供給され、カソードには酸化剤が供給される。
そして、燃料電池の中でも、特に直接メタノール型燃料電池(DMFC)の開発が活発に行われている。DMFCは、燃料として、常温で液体であるメタノールを使用する。このため、DMFCは、常温常圧で気体である水素等を燃料とする燃料電池と比較して、燃料供給系統を小型化及び軽量化することが容易である。よって、DMFCを電源として使用することにより、可搬性に優れた携帯機器を実現できる。また、燃料の補給も容易に行える。
しかしながら、DMFCは、酸化還元反応の安定化に時間を要するために、負荷変動に即応して発電量を調節することが困難である。このため、DMFCを使用する電源装置では、最大の発電量が得られるポイントで燃料電池を運転し、余剰の電気出力を蓄電池に蓄電しておくことにより、負荷変動に対応するのが望ましい。
このような観点から、燃料電池の電圧及び電流を随時測定し、最大出力が得られる出力電圧及び出力電流で燃料電池を運転する燃料電池システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−152741号公報
ところが、燃料電池の最大出力を得るためには、燃料電池の出力電圧を最大の出力電圧よりも下げる必要がある(図7参照)。そうすると、出力電流が大きくなり、その結果、アノード過電圧とカソード過電圧とが増加する。よって、燃料電池の過電圧ロスが大きくなり、発電効率が低下する。
一方、過電圧ロスを小さくするために出力電圧を高くすると、燃料電池が劣化したときに、出力が急激に低下する(図8参照)。よって、この場合には、燃料電池を長期間安定的に運転することができなくなる。
そこで、本発明は、燃料電池の劣化度合いを的確に判定しながら、その劣化度合いに応じて運転条件を設定することにより、燃料電池の高効率化及び長期的な電力供給の安定性を実現することを目的とする。
本発明の一局面は、アノード及びカソードを有する燃料電池と、前記アノードに燃料を供給する燃料供給部と、前記カソードに酸化剤を供給する酸化剤供給部と、前記燃料電池の出力電流を検出する電流センサと、を具備した燃料電池システムの制御方法であって、以下の工程を含む制御方法:
(a)前記燃料電池への前記燃料供給部による燃料供給量を、負荷に基づいて決められる第1の設定値Qm1よりも小さな第2の設定値Qm2に設定する工程、
(b)前記燃料供給量が前記第2の設定値Qm2に設定された前記燃料電池の出力電流Ifcrを検出する工程、
(c)前記出力電流Ifcrを、軽度劣化判定用の基準値Irefと比較して、前記燃料電池の劣化を判定する工程、及び
(d)前記燃料電池が劣化していると判定したときに、前記燃料供給量を前記第2の設定値Qm2よりも大きな第3の設定値Qm3に再設定する工程、に関する。
本発明の別の一局面は、アノード及びカソードを有する燃料電池、前記アノードに燃料を供給する燃料供給部、前記カソードに酸化剤を供給する酸化剤供給部、前記燃料供給部を制御する燃料制御部、前記酸化剤供給部を制御する酸化剤制御部、前記燃料電池の出力電圧を制御する電圧制御部、前記燃料電池の出力電流を検出する電流センサ、(i) 前記燃料供給量と負荷との関係及び (ii) 燃料電池の劣化を示す電流の基準値Irefを格納した記憶部、を具備した燃料電池システムであって、
前記燃料制御部は、上記 (i) の関係に基づいて、前記燃料供給量を、負荷に基づいて決められた第1の設定値Qm1に設定し、
前記電圧制御部は、前記燃料供給量が前記第1の設定値Qm1に設定されたときに前記燃料電池の発電量Wfcを最大とする電圧Vfc1、及び、前記電圧Vfc1よりも第1の所定割合Pr1だけ大きな電圧Vfc2に前記燃料電池の出力電圧を順次に設定し、
電流センサは、前記出力電圧が電圧Vfc1に設定されたときの前記燃料電池の出力電流Ifc1、及び前記出力電圧が前記電圧Vfc2に設定されたときの前記燃料電池の出力電流Ifc2をそれぞれ検出し、
前記燃料制御部は、前記Ifc1とIfc2との比に基づいて、前記燃料供給量を前記第1の設定値Qm1よりも小さな第2の設定値Qm2に設定し、
前記燃料供給量が第2の設定値Qm2のときに前記電流センサにより検出される前記燃料電池の出力電流Ifcrと基準値Irefとを比較し、
その比較結果に基づいて、前記燃料電池の劣化を判定し、
劣化していると判定したときに、前記燃料供給量を前記第2の設定値Qm2よりも大きな第3の設定値Qm3に設定する、燃料電池システム、に関する。
本発明によれば、燃料電池の高効率化及び長期的な電力供給の安定性を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの概略構成を示すブロック図である。 燃料電池システムに使用される燃料電池の構造を模式的に示す、一部拡大断面図である。 制御部が実行する処理のフローチャートである。 制御部が実行する処理のフローチャートである。 実施形態の変形例の制御部が実行する処理のフローチャートである。 実施形態の変形例の制御部が実行する処理のフローチャートである。 燃料電池の電圧−電流特性、及び発電量と電流との関係を表したグラフである。 燃料電池の劣化による電圧−電流特性の変化の様子を示すグラフである。 劣化した燃料電池で燃料供給量を増加させたときの電圧−電流特性の変化の様子を示すグラフである。
本発明の燃料電池システムの制御方法においては、燃料電池の劣化度合いが小さく、比較的少ない燃料供給量で十分な発電量を得ることが可能なときには、燃料供給量が比較的小さな値に設定される。これにより、燃料電池の燃料消費量を抑えることができる。
一方、燃料電池が軽度に劣化して、比較的少ない燃料供給量では十分な発電量が得られなくなると、必要な発電量が得られるように燃料供給量が増加される。これにより、燃料電池が軽度に劣化した後にも、十分な発電量を得られるように燃料電池を運転することができる。
すなわち、本発明の燃料電池システムの制御方法は、アノード及びカソードを有する燃料電池と、アノードに燃料を供給する燃料供給部と、カソードに酸化剤を供給する酸化剤供給部と、燃料電池の出力電流を検出する電流センサと、を具備した燃料電池システムの制御方法であって、以下の工程:
(a)燃料電池への燃料供給部による燃料供給量を、負荷に基づいて決められる第1の設定値Qm1よりも小さな第2の設定値Qm2に設定する工程、
(b)燃料供給量が第2の設定値Qm2に設定された燃料電池の出力電流Ifcrを検出する工程、
(c)出力電流Ifcrを、軽度劣化判定用の基準値Irefと比較して、燃料電池の劣化を判定する工程、及び
(d)燃料電池が劣化していると判定したときに、燃料供給量を第2の設定値Qm2よりも大きな第3の設定値Qm3に再設定する工程、を含む制御方法に関する。
なお、工程(c)において、劣化と判定しなかった場合には、燃料供給量は、Qm2のままで運転が継続される。
ここで、第1の設定値Qm1は、燃料電池を、最大の発電量が得られる出力電圧及び出力電流で運転するときの通常の燃料供給量である。従来の燃料電池は、通常、劣化の無い初期から劣化する直前までの全ての期間において、この第1の設定値Qm1で運転されている。これに対して、第2の設定値Qm2は、劣化の無い初期の燃料電池で、発電効率をより良好にする、好ましくは発電効率を最大とする出力電圧及び出力電流で燃料電池を運転するように設定される、本発明の特徴的な燃料供給量である。
軽度劣化判定用の基準値Irefは、燃料電池の軽度の劣化を判定するための、出力電流についての基準値である。ここで、軽度の劣化とは、燃料供給量を第2の設定値Qm2としたままでは負荷に十分な電力を供給できなくなるが、燃料供給量や出力電圧及び出力電流を適切に調節することにより負荷に十分な電力を供給し得る程度の劣化である。
第3の設定値Qm3は、出力電圧及び出力電流を適切に調節することにより負荷に十分な電力を供給し得る程度だけ第2の設定値Qm2よりも大きな燃料供給量である。
本発明の一形態では、工程(a)が、(e)燃料供給量を第1の設定値Qm1に設定する工程、(f)燃料供給量が第1の設定値Qm1に設定された状態で、燃料電池の出力電圧を、例えば初期の燃料電池で発電量を最大とする電圧Vfc1に設定する工程、(g)燃料電池の出力電圧が電圧Vfc1であるときの燃料電池の出力電流Ifc1を検出する工程、(h)燃料電池の出力電圧を、電圧Vfc1よりも第1の所定割合Pr1だけ大きな電圧Vfc2に設定する工程、(i)燃料電池の出力電圧が電圧Vfc2であるときの燃料電池の出力電流Ifc2を検出する工程、及び(j)第2の設定値Qm2を、出力電流Ifc1とIfc2との比に基づいて決定する工程、を含む。
第2の設定値Qm2は、Qm2/Qm1=a(Ifc2/Ifc1)が成り立つように設定することができる。ただし、aは正の数である。代表的には、第2の設定値Qm2は、Qm2/Qm1=Ifc2/Ifc1が成り立つ値である。
この構成によれば、燃料電池の劣化度合いが小さいときには、最大の発電量が得られる出力電圧Vfc1よりも高い電圧Vfc2で燃料電池が運転され、かつその電圧の操作により生じる出力電流の変動に基づいて燃料供給量が設定される。燃料電池の出力電圧を高くすることにより、出力電流は小さくなり、発電効率は高くなる。よって、電圧Vfc2を適切に選択すれば、発電量を殆ど減少させることなく、負荷に応じて決まる燃料供給量Qm1よりも小さな燃料供給量Qm2で燃料電池を運転することができる。
つまり、燃料電池の劣化度合いが小さいときには、最大の発電量が得られるポイントに出力電圧及び出力電流を設定するのではなく、より発電効率が高くなるポイントに出力電圧及び出力電流を設定する。これにより、燃料電池システムの高効率化が可能となる。
本発明の他の形態では、工程(d)が、(k)燃料供給量を、所定量ΔQだけ増加させる工程、(l)燃料供給量が所定量ΔQだけ増加された状態で、燃料電池の出力電圧を、燃料電池の発電量Wfcを最大とする電圧Vfc3に設定する工程、(m)燃料電池の出力電圧が電圧Vfc3であるときの燃料電池の出力電流Ifc3を検出する工程、及び(n)工程(l)及び(m)の結果により求められる燃料電池の発電量Wfc3を、負荷により決まる必要電力Wmと比較する工程、を含む。ここで、Wfc3がWmに達していれば、そのときの燃料供給量が維持される。一方、Wfc3がWmに達していなければ、燃料供給量が上限値Qmxに達するまでの範囲で、工程(k)〜(n)が繰り返し実行される。ここで、燃料供給量が上限値Qmxに達してもなお、Wfc3がWmに達しなければ、燃料電池の運転を停止することができる。あるいは、後で説明する重度劣化判定で劣化が検知されないかぎり、燃料供給量:Qmxで、燃料電池の運転を継続することもできる。
この構成によれば、燃料電池が軽度に劣化したときには、高効率のポイントではなく、発電量が最大となるポイントで燃料電池を運転するように、出力電圧及び出力電流が設定される。そして、燃料電池の劣化による発電量の減少を補うことができる最小限度で燃料供給量が増加される。これにより、燃料電池が軽度に劣化した後にも、燃料電池の燃料消費量を抑制しながら、負荷に安定的に電力を供給することができる。
本発明の更に別の局面では、(o)電圧Vfc3を、重度劣化判定用の基準値Vref と比較する工程、が更に実行される。そして、燃料供給量が上限値Qmxに達してもなお、Vfc3 がVref を超えなければ、燃料供給部による燃料の供給と、酸化剤供給部による酸化剤の供給とが停止される。
この構成によれば、燃料電池が重度に劣化した結果、発電量が最大となるポイントで燃料電池を運転してもなお出力電圧が基準値を上回らなければ、燃料及び酸化剤の供給が停止される。これにより、燃料電池の劣化が重度に達したときには、その運転を停止することができる。
本発明の更に他の形態では、上記工程(o)の代わりに、(p)前記発電量Wfc3を、当該燃料電池システムの運転に最低限必要な電力Wmin(Wmin<Wm)と比較する工程が更に実行される。ここで、燃料供給量が上限値Qmxに達したときに、Wfc3がWminに達していれば、燃料供給量が上限値Qmxに維持される。一方、燃料供給量が上限値Qmxに達してもなお、Wfc3がWminに達しなければ、燃料供給部による燃料の供給と、酸化剤供給部による酸化剤の供給とが停止される。
この構成によれば、燃料電池の発電量が、燃料電池システムに最低限度必要な電力、つまり燃料電池システムの動作に必要な補助機器に供給する電力を上回っていれば、発電を継続することができる。これにより、燃料電池が重度の劣化状態にあっても蓄電池もしくは負荷への電力供給を維持することができる。
第1の所定割合Pr1は、例えば5〜30%の値とすることができる。燃料電池1には個体間の特性のばらつきがあるので、Pr1を5%未満とすると、効率上昇の効果を得られないことがある。一方、Pr1が30%を超えると、効率上昇の効果は高くなるが、発電量Wfcの減少が大きくなりすぎる。その結果、負荷11が必要とする電力量を供給し得ないことがある。
軽度劣化判定用の基準値Irefは、劣化していない初期の燃料電池を使用してあらかじめ計測された電流Ifc2または電流Ifcrよりも例えば3〜20%だけ小さい値とすることができる。燃料電池1の特性のばらつき、及び燃料電池システムの動作に必要な補助機器の性能ばらつきを考慮すると、両者の差異を3%未満とすると、燃料電池が劣化しているものと誤って判断することが考えられる。一方、両者の差異が20%を超えると、劣化の程度がかなり大きい場合を含むことになり、軽度の劣化とは言えなくなる。
燃料にはメタノールを使用することができる。本発明は、特にメタノールを燃料とする直接メタノール型燃料電池(DMFC)に適しているからである。しかしながら、本発明は、水素を燃料とする、いわゆる高分子固体電解質燃料電池やメタノール改質型の燃料電池等にも適用できる。
第1の設定値Qm1は、例えば負荷に対応した正味の、つまり化学量論上の必要燃料量と、メタノールクロスオーバー(MCO)量と、反応しないままに燃料電池から排出される燃料量とに基づいて設定することができる。燃料供給量が多すぎると、MCO量と未反応排出分が増加して効率が低下する。反対に、燃料供給量が少なすぎると、必要な発電量が得られなくなる。よって、第1の設定値Qm1は、負荷の大きさと、MCOと、未反応排出分を考慮した、必要最低限の供給量とするのが好ましい。さらに、本発明においては、軽度劣化または重度劣化が検知されたことを警告する工程、を実行することができる。
以下、本発明の実施形態を、直接メタノール型燃料電池(DMFC)を例に、図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下に記載の実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る燃料電池システムの概略構成を示すブロック図である。図2は、燃料電池システムに用いる燃料電池の構成を模式的に示す、一部拡大断面図である。
図1に示す燃料電池システムは、燃料電池1と、燃料(図示例の装置ではメタノール)を貯留する燃料タンク4と、燃料タンク4からの燃料と回収部(気液分離部)10からの水との混合物(メタノール水溶液)を燃料電池1に送る燃料ポンプ(FP)5と、酸化剤(図示例の装置では空気中の酸素)を燃料電池1に送る酸化剤ポンプ(AP)6と、燃料電池1の排出物から未反応の燃料及び水を分離して、ポンプ5に供給する回収部10と、を含む。燃料電池1は、正極端子2及び負極端子3を有している。
燃料電池システムは、さらに、演算部7A、判定部7B及びメモリ7Cを備えた制御部7と、燃料電池1の電気出力を蓄電する蓄電部8と、燃料電池1の電気出力を、電圧を変換して蓄電部8及び負荷11に送るDC/DCコンバータ9と、燃料電池1の出力電流を検出する電流センサ(CS)12と、DC/DCコンバータ9の出力電圧を検出する電圧センサ(VS)13と、を含む。電流センサ12の検出信号及び電圧センサ13の検出信号は、制御部7に入力される。電流センサ12は、DC/DCコンバータ9と直列となるように、例えば、正極外部端子2とDC/DCコンバータ9とを接続する配線に接続することができる。電流センサ12に、非接触式の電流センサを使用する場合には、そのセンサを、例えば、正極外部端子2とDC/DCコンバータ9とを接続する配線の近傍に配置することができる。
制御部7は、DC/DCコンバータ9を制御して、負荷11への出力電圧と蓄電部8の充放電を制御するとともに、燃料ポンプ5、及び酸化剤ポンプ6を制御して、燃料電池1への燃料供給量及び酸化剤供給量を制御する。このような制御部7は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)、マイクロコンピュータ、MPU(Micro Processing Unit:マイクロプロセッサ)、主記憶装置及び補助記憶装置等から構成することができる。
制御部7のメモリ7C(例えば不揮発性メモリ)には、後述する、燃料供給量に応じた燃料電池1の電圧−電流特性に関するデータと、燃料供給量に応じた燃料電池1の最大発電量に関するデータとが格納されている(図7参照)。
DC/DCコンバータ9の制御方式は、スイッチングパルスの周波数を一定とし、パルス幅(デューティ比)を調節することで出力電圧を調節する、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御方式 とするのが、リップル電圧が小さく、かつ早い応答性を得られるので好ましい。したがって、図示例の燃料電池システムでは、DC/DCコンバータ9には、PWM制御方式のDC/DCコンバータ、より具体的には、昇圧コンバータを使用する。
次に、図2を参照して、燃料電池を説明する。燃料電池1は、少なくとも1つのセル(単セル)を含んでいる。図2は、単セルの構造を示している。
単セル1Aは、起電部である膜電極接合体(MEA)24を有する。なお、燃料電池は、MEA24を複数枚積層して構成されるのが通常であり、この場合には、各MEA24はセパレータ25及び26を介して積層される。そして、MEA24の積層体(セルスタック)の積層方向の両端には図示しないアノード側エンドプレート及びカソード側エンドプレートがそれぞれ配置される。
MEA24は、アノード(電極)21、カソード(電極)22、並びにアノード21とカソード22との間に介在する電解質膜23とを含む。
アノード21は、アノード拡散層21a、アノード微多孔層(MPL)21b、及びアノード触媒層21cを含む。アノード触媒層21cが電解質膜23と接触するように積層され、その上にアノードMPL21bが積層され、その上に、アノード拡散層21aが積層されている。セパレータ25はアノード拡散層21aと接触している。
同様に、カソード22は、カソード拡散層22a、カソード微多孔層(MPL)22b、及びカソード触媒層22cを含む。カソード触媒層22cが電解質膜23と接触するように積層され、その上にカソードMPL22bが積層され、その上に、カソード拡散層22aが積層されている。セパレータ26はカソード拡散層22aと接触している。
アノード拡散層21a及びカソード拡散層22aは、カーボンペーパー、カーボンフェルト、またはカーボンクロス等から構成することができる。アノードMPL21b及びカソードMPL22bは、ポリテトラフルオロエチレンまたはテトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体と、カーボンとから構成することができる。
アノード触媒層21c及びカソード触媒層21cは、白金やルテニウム等の、各電極の反応に適した触媒を含む。触媒は、微粒子にし、炭素質材料の表面に高分散させて、炭素質材料に担持させる。触媒を担持したカーボンをバインダーにより結着することでアノード触媒層21c及びカソード触媒層21cが形成される。
電解質膜23は、水素イオンを透過するイオン交換膜、例えばパーフルオロスルホン酸・テトラフルオロエチレン共重合体から構成することができる。
セパレータ25及び26は、カーボン材料等の導電体から構成することができる。セパレータ25のアノード21と接触する面には、アノード21に燃料を供給するための燃料流路25aが設けられている。一方、セパレータ26のカソード22と接触する面には、カソード22に酸化剤を供給するための酸化剤流路26aが設けられている。各流路25a及び26aは、例えば、上述した各面に溝を設けて形成することができる。
アノード21には、燃料であるメタノールを含む水溶液が供給され、カソード22には、酸化剤である酸素を含む空気が供給される。そして、アノード21に供給されたメタノール水溶液に由来するメタノール及び水蒸気はアノード拡散層21aによりアノード微多孔層21bの全面に拡散され、さらにアノード微多孔層21bを通過してアノード触媒層21cに達する。同様に、カソード22に供給された空気に含まれる酸素は、カソード拡散層22aによりカソード微多孔層22bの全面に拡散され、さらにカソード微多孔層22bを通過してカソード触媒層21cに達する。
また、燃料電池においては、一般に、酸化剤として空気中の酸素が用いられる。この酸化剤もまた、発電量に応じて各単セルのカソードに供給される。
DMFCのアノード及びカソードでの反応を、下記反応式(1)及び(2)にそれぞれ示す。
アノード:CH3OH+H2O→CO2+6H++6e- (1)
カソード:(3/2)O2+6H++6e-→3H2O (2)
上記反応式(1)及び(2)に示すように、アノード21からは、反応生成物である二酸化炭素、並びに燃料の残分である未反応メタノールの水溶液が排出される。一方、カソード22からは反応生成物の水(水蒸気)とともに、空気中の窒素及び未反応の酸素が排出される。
燃料電池1のアノード21に送られた燃料のうち、余剰の燃料は、燃料電池1において消費されることなく、回収部10から、メタノール水溶液として、燃料ポンプ5に送られる。燃料電池1のアノードで生成される二酸化炭素もまた回収部10に送られ、回収部10においてメタノール水溶液から分離されて、外部に放出される。
一方、酸化剤である酸素を含む空気は、酸化剤ポンプ6により加圧されて、燃料電池1のカソードに送られる。燃料電池1のカソードでは水が生成される(前掲の反応式(2)参照)。燃料電池1に供給された空気のうち、余剰のものは、生成された水と混合され、気液混合体として、回収部10に送られる。回収部10に送られた空気は、水から分離されて、外部に放出される。
以上のように、燃料電池1から排出される水などの液体成分を、回収部10を介して循環させることで、燃料であるメタノール水溶液の濃度を調節することができる。その結果、外部から水を供給する必要のないシステムを実現できる。また、反応生成物である水を外部に廃棄する必要のないシステムを実現できる。したがって、長期間に渡ってメンテナンスを行う必要がない、メンテナンスフリーのシステムを実現できる。よって、燃料電池システムの可搬性及び携帯性をさらに向上させることができる。
次に、図3及び図4を参照して、制御部の制御に基づく、燃料電池システムの動作を説明する。図3及び図4は、制御部7が実行する処理のフローチャートである。図3及び図4の処理は、燃料電池システムの起動により開始される。
まず、後述のステップS112での判定により、燃料電池1の劣化が検知されたか否かを判定する(ステップS101)。初めは、その判定結果は「否(No)」であり、このため、負荷に基づき予め定められた設定値Qm1で燃料をアノードに供給するように燃料供給量Qmを設定する。また、酸化剤供給量Qaを、設定値Qm1と対応する酸化剤供給量の設定値Qa1に設定する(ステップS102)。なお、設定値Qm1は、初期の燃料電池1で、後で述べる高効率発電モードにおける発電量が負荷11の要求電力以上となるように定めることが好ましい。
次に、DC/DCコンバータ9の出力電圧Voutを、電圧センサ13により検出する(ステップS103)。そして、燃料電池1の出力電圧Vfcを電圧Vfc1とする、DC/DCコンバータ9のデューティ比を演算する(ステップS104)。ここで、電圧Vfc1は、燃料供給量Qm1で、劣化していない初期の燃料電池1の発電量を最大とする電圧である。デューティ比の演算は、演算部7Aにより行われる。
燃料電池1の出力電圧Vfcを電圧Vfc1とするためのデューティ比の演算式を下記式(3)に示す。この演算式は、DC/DCコンバータ9が昇圧コンバータである場合の演算式である。
Vout/Vfc1=1/(1−duty) (3)
ただし、duty:デューティ比、である。
ここで、燃料電池1の出力電圧Vfcと、出力電流Ifcと、発電量Wfcとの関係を説明する。
図7に、所定の燃料供給量(例えばQm1)における、劣化していない初期の燃料電池1の電圧−電流特性(曲線31)、並びに発電量Wfcと出力電流Ifcとの関係(曲線32)をグラフにより示す。
同図の曲線31により示すように、燃料電池1の出力電圧Vfcは、出力電流Ifcの増加に伴って減少する。そして、図示例の電圧−電流特性では、燃料電池1の出力電流がIfcxであり、出力電圧がVfcxであるときに、燃料電池1の発電量Wfcは最大値Wfcxに達する。したがって、燃料供給量が例えばQm1であれば、上記の燃料電池1の電圧−電流特性により、初期の燃料電池1で発電量Wfcを最大とする出力電圧:Vfc1を求めることができる。または、電圧Vfc1は、初期の燃料電池1を使用してあらかじめ計測しておくこともできる。ここで、制御部7のメモリ7Cには、電圧Vfc1に関する情報が格納されている。
次に、ステップS104において演算されたデューティ比を、DC/DCコンバータ9に指示する(ステップS105)。そして、燃料電池1の出力電圧Vfcが電圧Vfc1であるときの燃料電池1の出力電流Ifc1を電流センサ12により検出する(ステップS106)。
次に、燃料電池1の運転モードを高効率発電モードに切り替えるための一連の処理を行う。
まず、燃料電池1の出力電圧Vfcを、電圧Vfc1よりも第1の所定割合Pr1だけ大きな電圧Vfc2とするための、DC/DCコンバータ9のデューティ比を演算部7Aにより演算する(ステップS107)。この演算は、下記式(4)に従う。
Vout/Vfc2=1/(1−duty) (4)
次に、ステップS107で演算されたデューティ比を、DC/DCコンバータ9に指示する(ステップS108)。そして、出力電圧Vfcが電圧Vfc2となった燃料電池1の出力電流Ifc2を電流センサ12により検出する(ステップS109)。
次に、高効率発電モード用の燃料供給量の設定値Qm2及び酸化剤供給量の設定値Qa2を、設定値Qm1及び設定値Qa1、並びに出力電流Ifc1と出力電流Ifc2との比に基づいて演算部7Aにより演算し、演算されたQm2及びQa2を、燃料供給量Qm及び酸化剤供給量Qaとして設定する(ステップS110)。その演算式を、下記式(5)及び(6)に示す。
Qm2=Qm1×(Ifc2/Ifc1) (5)
Qa2=Qa1×(Ifc2/Ifc1) (6)
Vfc2>Vfc1であれば、図7の曲線31から明らかなように、Ifc2<Ifc1が成立する。よって、設定値Qm2は設定値Qm1よりも小さな値となる。同様に、設定値Qa2は設定値Qa1よりも小さな値となる。
ここで、設定値Qm2及び設定値Qa2を、式(5)及び(6)により演算するのは、燃料電池の燃料供給量(負荷に対応した化学量論上の必要燃料量と、メタノールクロスオーバー量と、反応しないままに燃料電池から排出される燃料量との和)は、燃料電池の出力電流と比例するからである。これと対応して、燃料電池の酸化剤供給量も燃料電池の出力電流と比例するように制御するのが一般的だからである。
次に、燃料供給量がQm2であり、かつ出力電圧がVfc2である燃料電池1の出力電流Ifcrを電流センサ12により検出する(ステップS111)。出力電流Ifcrを、軽度劣化判定用の基準値Irefと比較して、出力電流Ifcrが基準値Iref以下であるか否かを判定部7Bにより判定する(ステップS112)。
ここで、IfcrがIref以下であれば、燃料電池1の軽度劣化が検知されたものとして、ステップS113以降の処理に進む。IfcrがIrefを超えていれば、燃料電池1が劣化していないものと判断して、上述のステップS111に戻り、高効率発電モードによる運転を継続する。
ここで、図8を参照して、上述のステップS107〜S112の処理を、原理的に説明する。
図8は、燃料電池の電圧−電流特性を示すグラフであり、曲線33は、劣化していない初期の燃料電池1で、燃料供給量をQm1に設定したときの電圧−電流特性を示す。曲線34は、初期の燃料電池1で、燃料供給量をQm2に設定したときの電圧−電流特性を示す。そして、曲線35は、軽度劣化した燃料電池1で、燃料供給量をQm2に設定したときの電圧−電流特性を示す。
曲線33と曲線34とを比較すれば分かるように、初期の燃料電池1では、出力電流がIfc1x(Ifc1xは、初期の燃料電池1で発電量を最大とする出力電流)よりも小さい一定の電流値(図示例ではIfc2x)に達するまでは、燃料供給量がQm1であっても、Qm2であっても、電圧−電流特性はほぼ共通している。このため、燃料供給量をQm1からQm2に減少させても、出力電圧Vfcを適切な電圧(例えばVfc2)に設定すれば、出力電流が小さくなることで発電効率が高くなるために、発電量Wfc(図示例では、Vfc2×Ifc2x)は、ほぼ、燃料供給量:Qm1での最大出力:(Vfc1×Ifc1x)と等しい値に維持することができる。したがって、初期の燃料電池1では、出力電圧を、最大の発電量が得られる電圧Vfc1よりも高めの電圧Vfc2に設定することにより、発電量をそれほど減少させることなく燃料供給量を減少させることが可能となる。つまり、高効率発電を行うことが可能となる。
ところが、燃料電池1が劣化すると、電圧−電流特性は、曲線35のように変化する。その結果、図から明らかなように、燃料電池1の出力電圧Vfcを、電圧Vfc2に設定したままでは、出力電流IfcがIfc2yまで大幅に減少する。これにより発電量Wfcも大幅に減少する。軽度劣化判定用の基準値Irefは、以上の理由により引き起こされる燃料電池1の発電量Wfcの減少で、負荷11への電力供給に支障が生じることを防止することができる値に設定される。
ここで、燃料電池1の出力電圧を、電圧Vfc1よりも高めの電圧Vfc2に設定するときの第1の所定割合Pr1は、5〜30%とするのが好ましい。燃料電池1には個体間の特性のばらつきがあるので、Pr1を5%未満とすると、効率上昇の効果を得られないことがある。一方、Pr1が30%を超えると、効率上昇の効果は高くなるが、発電量Wfcの減少が大きくなりすぎる。その結果、負荷11が必要とする電力量を供給し得ないことがある。
そして、軽度劣化判定用の基準値Irefは、初期の燃料電池1であらかじめ計測した出力電流IfcrまたはIfc2よりも3〜20%だけ小さい電流とするのが好ましい。燃料電池1の特性のばらつき、及び燃料電池システムの動作に必要な補助機器(例えば、燃料ポンプ5、酸化剤ポンプ6、DC/DCコンバータ9)の性能ばらつきを考慮すると、両者の差異を3%未満とすると、燃料電池1が劣化しているものと誤って判断することが考えられる。一方、両者の差異が20%を超えると、劣化の程度がかなり大きい場合を含むことになり、軽度の劣化とは言えなくなる。
上述のステップS112で軽度劣化が検知されたとき(ステップS112でYes)には、燃料供給量及び酸化剤供給量を、それぞれ、ΔQmまたはΔQaだけ増加させる(ステップS113)。そして、DC/DCコンバータ9のデューティ比を所定範囲で増減する(ステップS114)ことにより、ΔQmだけ燃料供給量Qmが増加された燃料電池1の発電量Wfcが最大となる電圧Vfc3を決定する(ステップS115)。ここで、ΔQmは、設定値Qm1と設定値Qm2との差よりも十分に小さい値である。ΔQaは、設定値Qa1と設定値Qa2との差よりも十分に小さい値である。
このとき、負荷11がLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等を使用した警告灯を備える場合には、その警告灯を点灯させたり、負荷11が液晶モニタ等の表示部を備える場合には、その表示部にエラー表示させたりする等により、ユーザーに燃料電池1が軽度劣化したことを警告しても良い。
次に、電圧Vfc3が、重度劣化判定用の基準値Vrefを上回っているか否かを判定部7Bにより判定する(ステップS116)。基準値Vref は、電圧Vfc2の35〜45%の電圧とするのが好ましい。上記比率が35%を下回ると、DC/DCコンバータ9の昇圧比が大きくなりすぎて、DC/DCコンバータ9の変換効率が低下するとともに、過電圧ロスが著しく大きくなることがある。一方、上記比率が45%を上回ると、燃料電池1の発電能力が使用に耐えない程度まで低下していない段階で、重度劣化と誤判定することがある。
ステップS116の判定結果が「否定(No)」であれば、燃料電池1が重度劣化している可能性があり、後で説明するステップS120に進む。ステップS120の判定結果が「肯定(Yes)」であれば、燃料電池1が重度劣化しているものとして、DC/DCコンバータ9の動作を停止する(ステップS121)ことにより燃料電池1の発電を停止する。そして、燃料ポンプ5および酸化剤ポンプ6を停止して、燃料電池1への燃料供給と酸化剤供給とを停止し(ステップS122)、処理を終了する。このとき、負荷11がLED等を使用した警告灯を備える場合には、その警告灯を点灯させたり、負荷11が液晶モニタ等の表示部を備える場合には、その表示部にエラー表示させたりする等により、ユーザーに燃料電池1の交換を促しても良い。
ステップS116の判定結果が「肯定(Yes)」であれば、燃料電池1の重度劣化が検知されないものとして、電流センサ12により、そのときの出力電流Ifc3を検出する(ステップS117)。次に、Vfc3とIfc3とから燃料電池1の発電量Wfc3を算出する(ステップS118)。
次に、算出された発電量Wfc3が、負荷11が必要とする電力Wm以上であるか否かを判定部7Bにより判定する(ステップS119)。ここで、WfcがWm以上であれば(ステップS119でYes)、ステップS101に戻る。このとき、ステップS101では、ステップS112で劣化が検知されていると判定されるので、ステップS101からステップS117に進み、電圧Vfc3での燃料電池1の運転を継続する。
Wfc3がWm未満であれば(ステップS119でNo)、燃料供給量Qmが所定の上限値Qmxに達しているか否かを判定する(ステップS120)。
ここで、燃料供給量が所定の上限値Qmxに達していれば(ステップS120でYes)、燃料供給量をこれ以上増量することはできないので、ステップS121以降の処理に進み、燃料電池1の発電を停止する。燃料供給量が所定の上限値Qmxに達していなければ(ステップS120でNo)、ステップS113に戻る。なお、燃料供給量が所定の上限値Qmxに達したときにWfc3がWm未満であっても、ステップS116で電圧Vfc3が重度劣化判定用の基準値Vref以下であると判定されない限り、上限値Qmxでの燃料電池1の運転を継続することもできる。
このようにして、燃料供給量が上限値に達するまでの範囲内で、Wfc3がWm以上となるまで、燃料供給量及び酸化剤供給量をΔQmまたはΔQaずつ増加させる。このように、燃料供給量に上限を設定するのは、燃料供給量の増加に伴って、燃料であるメタノールが水とともにアノード側から電解質膜を通過してカソード側に浸透してしまうメタノールクロスオーバー(MCO)が増大するからである。メタノールクロスオーバーが増大すると、燃料がカソードで直接燃焼してしまうために、燃料ロスが大きくなり効率が低下する。また、カソード電位も低下する。燃料供給量の上限値Qmxは以上の見地から決まるものである。なお、ステップS112で劣化が検知されていることと、Wfc3がWm以上となったときの燃料供給量とをメモリ7Cに記憶させておき、燃料電池1の運転を止めた後に再び燃料電池1の運転を開始するときには、その燃料供給量で燃料電池1の運転を開始してもよい。
次に、図9を参照して、上述のステップS112〜S122の処理を、原理的に説明する。
図9は、図8と同様のグラフであり、曲線35は、ステップS112で劣化が検知された燃料電池1で、燃料供給量をQm2に設定したときの電圧−電流特性、曲線36は、その燃料電池1で、燃料供給量を上限までの範囲で十分な供給量(Qm3とする)に増加させたときの電圧−電流特性をそれぞれ示す。
曲線35と曲線36との比較から明らかなように、燃料供給量をQm2からQm3に単に増加させても、出力電圧がVfc2のままでは、発電量は、(Vfc2×Ifc2y)から殆ど増加しない。ただし、Ifc2yは、軽度劣化している燃料電池1で、燃料供給量をQm2に設定するとともに、出力電圧を電圧Vfc2に設定したときの出力電流である。したがって、ステップS113で燃料供給量をΔQmだけ増加させたときには、ステップS114でDC/DCコンバータ9のデューティ比を所定範囲で増減させて、その燃料供給量で発電量が最大となる出力電圧Vfc3(Vfc3<Vfc2)を探る必要がある。その結果、燃料供給量の増量に応じて、効果的に発電量を増加させることができる。
以上説明したように、図3及び図4の処理によれば、燃料電池1が劣化していないときには、出力電圧を最大の発電量を得られる電圧よりも高めに設定して、燃料電池1を燃料供給量の少ない高効率モードで運転する。一方、燃料電池1が軽度劣化して、発電量が所定程度以上減少すると、出力電圧を最大の発電量を得られる電圧に設定するとともに、必要な発電量が得られるまで燃料供給量を徐々に増加させる。そして、燃料供給量を所定の上限値まで増加させても必要な発電量が得られない場合には、燃料電池1の運転を停止する。
以上の処理により、初期の燃料電池1では、燃料供給量をできる限り少なくして、燃料電池1の運転コストを小さくすることができる。一方、燃料電池1に軽度の劣化が生じたときには、劣化の程度に応じて、必要な発電量が得られる最小限度で燃料供給量を増加させることにより、燃料消費量を抑えながら、燃料電池1の運転を継続することが可能となる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2を説明する。実施形態2は、実施形態1を改変したものであり、制御部7の実行する制御が実施形態1と異なるだけである。以下に、その異なる部分だけを説明する。
図5及び図6に、実施形態2の燃料電池の制御部が行う処理をフローチャートで示す。図5の処理(ステップS201〜S211)は、図3の処理(ステップS101〜S111)と同じ内容であるので、説明は省略する。
図6のステップS212〜S215では、図4のステップS112〜S115と同様の処理により、電圧Vfc3を設定する。
次に、電流センサ12により、そのときの出力電流Ifc3を検出する(ステップS216)。そして、電圧Vfc3と電流Ifc3とから燃料電池1の発電量Wfc3を算出する(ステップS217)。
次に、算出された発電量Wfc3と、負荷11が必要とする電力Wmとを比較し(ステップS218)、Wfc3がWm以上であれば(ステップS218でYes)、ステップS201に戻る。このとき、ステップS201では、ステップS212で劣化が検知されていると判定されるので、ステップS201からステップS216に進む。一方、Wfc3がWm未満であれば(ステップS218でNo)、燃料供給量Qmが所定の上限値Qmxに達しているか否かを判定する(ステップS220)。ここで、QmがQmxに達していない場合には(ステップS220でNo)、ステップS213へ戻る。一方、QmがQmxに達していれば(ステップS220でYes)、燃料供給量をこれ以上増量することはできないので、さらにWfc3が燃料電池システムの運転に最低限必要な電力Wmin、つまり燃料電池システムの動作に必要な補助機器が必要とする電力を上回っているか否かを判定する(ステップS219)。Wfc3がWminを上回っていなければ(ステップS219でNo)、DC/DCコンバータ9の動作を停止する(ステップS221)ことにより燃料電池1の発電を停止する。
そして、燃料ポンプ5および酸化剤ポンプ6を停止して、燃料電池1への燃料供給と酸化剤供給とを停止し(ステップS222)、処理を終了する。このとき、負荷11がLED等を使用した警告灯を備える場合には、その警告灯を点灯させたり、負荷11が液晶モニタ等の表示部を備える場合には、その表示部にエラー表示させたりする等により、ユーザーに燃料電池1の交換を促しても良い。
Wfc3がWminを上回っていれば(ステップS219でYes)、ステップS216へ戻る。
このようにして、燃料供給量が上限値に達するまでの範囲内で、Wfc3がWm以上になるまで燃料供給量及び酸化剤供給量をΔQmまたはΔQaずつ増加させる。また、Wfc3がWm以上にならない場合にも、Wfc3がWmin以上である限り発電を継続する。これにより、蓄電部8への充電を継続することができる。
なお、ステップS212で劣化が検知されていることと、Wfc3がWm以上となったときの燃料供給量とをメモリ7Cに記憶させておき、燃料電池1の運転を止めた後に再び燃料電池1の運転を開始するときには、その燃料供給量で燃料電池1の運転を開始してもよい。Wfc3がWmを下回り、かつWminを上回っている場合には、燃料電池1の運転を止めた後に再び燃料電池1の運転を開始するときに、燃料供給量をQmxに設定して燃料電池1の運転を開始してもよい。
また、本実施形態では、DMFCを例に説明したがこれに限られず、セルスタックと同様の発電素子を用いる燃料電池であれば本発明の構成に適用できる。例えば、水素を燃料とする、いわゆる高分子固体電解質燃料電池やメタノール改質型の燃料電池などにも適用できる。また、燃料電池の制御方式は定電圧制御方式を例に説明したが、定電流制御方式においても実現できる。また、DC/DCコンバータ9は昇圧コンバータを例に説明したがこれに限られず、降圧コンバータ、昇降圧コンバータ、または反転コンバータを使用することもできる。
本発明の燃料電池システムは、バックアップ用の電源システムや、パーソナルコンピュータ等の様々な電子機器の電源システムとして幅広く有用である。
1 燃料電池
5 燃料ポンプ
6 酸化剤ポンプ
7 制御部
7A 演算部
7B 判定部
8 蓄電部
9 DC/DCコンバータ
11 負荷
12 電流センサ
13 電圧センサ
21 アノード
22 カソード

Claims (12)

  1. アノード及びカソードを有する燃料電池と、前記アノードに燃料を供給する燃料供給部と、前記カソードに酸化剤を供給する酸化剤供給部と、前記燃料電池の出力電流を検出する電流センサと、を具備した燃料電池システムの制御方法であって、以下の工程を含む制御方法:
    (a)前記燃料電池への前記燃料供給部による燃料供給量を、負荷に基づいて決められる第1の設定値Qm1よりも小さな第2の設定値Qm2に設定する工程、
    (b)前記燃料供給量が前記第2の設定値Qm2に設定された前記燃料電池の出力電流Ifcrを検出する工程、
    (c)前記出力電流Ifcrを、軽度劣化判定用の基準値Irefと比較して、前記燃料電池の劣化を判定する工程、及び
    (d)前記燃料電池が劣化していると判定したときに、前記燃料供給量を前記第2の設定値Qm2よりも大きな第3の設定値Qm3に再設定する工程。
  2. 前記工程(a)が、
    (e)前記燃料供給量を前記第1の設定値Qm1に設定する工程、
    (f)前記燃料供給量が前記第1の設定値Qm1に設定された状態で、前記燃料電池の出力電圧を、前記燃料電池の発電量を最大とする電圧Vfc1に設定する工程、
    (g)前記燃料電池の出力電圧が前記電圧Vfc1であるときの前記燃料電池の出力電流Ifc1を検出する工程、
    (h)前記燃料電池の出力電圧を、前記電圧Vfc1よりも第1の所定割合Pr1だけ大きな電圧Vfc2に設定する工程、
    (i)前記燃料電池の出力電圧が前記電圧Vfc2であるときの前記燃料電池の出力電流Ifc2を検出する工程、及び
    (j)前記第2の設定値Qm2を、前記出力電流Ifc1とIfc2との比に基づいて決定する工程、を含む請求項1記載の燃料電池システムの制御方法。
  3. 前記工程(d)が、
    (k)前記燃料供給量を、所定量ΔQだけ増加させる工程、
    (l)前記燃料供給量が所定量ΔQだけ増加された状態で、前記燃料電池の出力電圧を、前記燃料電池の発電量Wfcを最大とする電圧Vfc3に設定する工程、
    (m)前記燃料電池の出力電圧が前記電圧Vfc3であるときの前記燃料電池の出力電流Ifc3を検出する工程、及び
    (n)前記工程(l)及び(m)の結果により求められる前記燃料電池の発電量Wfc3を、前記負荷により決まる必要電力Wmと比較する工程、を含み、
    Wfc3がWmに達していれば、そのときの前記燃料供給量を維持する一方、Wfc3がWmに達していなければ、前記燃料供給量が上限値Qmxに達するまでの範囲で、前記工程(k)〜(n)を繰り返し実行する、請求項1または2記載の燃料電池システムの制御方法。
  4. 更に、(o)前記電圧Vfc3を、重度劣化判定用の基準値Vref と比較する工程、を含み、
    前記燃料供給量が前記上限値Qmxに達してもなお、Vfc3 がVref を超えなければ、前記燃料供給部による燃料の供給と、前記酸化剤供給部による酸化剤の供給とを停止する、請求項3記載の燃料電池システムの制御方法。
  5. 更に、(p)前記発電量Wfc3を、当該燃料電池システムの運転に最低限必要な電力Wmin(Wmin<Wm)と比較する工程、を含み、
    前記燃料供給量が上限値Qmxに達したときに、Wfc3がWminに達していれば、前記燃料供給量を前記上限値Qmxに維持する一方、前記燃料供給量が前記上限値Qmxに達してもなお、Wfc3がWminに達しなければ、前記燃料供給部による燃料の供給と、前記酸化剤供給部による酸化剤の供給とを停止する、請求項3記載の燃料電池システムの制御方法。
  6. 前記第1の所定割合Pr1が、5〜30%である、請求項2〜5のいずれか1項に記載の燃料電池システムの制御方法。
  7. 前記軽度劣化判定用の基準値Irefが、初期の前記燃料電池における前記電流Ifcrまたは前記電流Ifc2よりも3〜20%だけ小さい、請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池システムの制御方法。
  8. 前記燃料がメタノールを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池システムの制御方法。
  9. 前記第1の設定値Qm1が、前記負荷に対応した化学量論上の必要燃料量と、メタノールクロスオーバー量と、反応しないままに前記燃料電池から排出される燃料量とに基づいて設定される、請求項8記載の燃料電池システムの制御方法。
  10. 更に、(q)前記軽度劣化が検知されたことを警告する工程、を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料電池システムの制御方法。
  11. 更に、(r)前記重度劣化が検知されたことを警告する工程、を含む、請求項4〜10のいずれか1項に記載の燃料電池システムの制御方法。
  12. アノード及びカソードを有する燃料電池、前記アノードに燃料を供給する燃料供給部、前記カソードに酸化剤を供給する酸化剤供給部、前記燃料供給部を制御する燃料制御部、前記酸化剤供給部を制御する酸化剤制御部、前記燃料電池の出力電圧を制御する電圧制御部、前記燃料電池の出力電流を検出する電流センサ、(i) 前記燃料供給量と負荷との関係及び (ii) 燃料電池の劣化を示す電流の基準値Irefを格納した記憶部、を具備した燃料電池システムであって、
    前記燃料制御部は、上記 (i) の関係に基づいて、前記燃料供給量を、負荷に基づいて決められた第1の設定値Qm1に設定し、
    前記電圧制御部は、前記燃料供給量が前記第1の設定値Qm1に設定されたときに前記燃料電池の発電量Wfcを最大とする電圧Vfc1、及び、前記電圧Vfc1よりも第1の所定割合Pr1だけ大きな電圧Vfc2に前記燃料電池の出力電圧を順次に設定し、
    電流センサは、前記出力電圧が電圧Vfc1に設定されたときの前記燃料電池の出力電流Ifc1、及び前記出力電圧が前記電圧Vfc2に設定されたときの前記燃料電池の出力電流Ifc2をそれぞれ検出し、
    前記燃料制御部は、前記Ifc1とIfc2との比に基づいて、前記燃料供給量を前記第1の設定値Qm1よりも小さな第2の設定値Qm2に設定し、
    前記燃料供給量が第2の設定値Qm2のときに前記電流センサにより検出される前記燃料電池の出力電流Ifcrと基準値Irefとを比較し、
    その比較結果に基づいて、前記燃料電池の劣化を判定し、
    劣化していると判定したときに、前記燃料供給量を前記第2の設定値Qm2よりも大きな第3の設定値Qm3に設定する、燃料電池システム。
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