JPWO2011111296A1 - 撮影装置および情報検出方法 - Google Patents

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Abstract

被写体からの光を映像信号に変換する撮像素子部(112)と、撮像素子部(112)により変換された映像信号から明暗パターンを検出することにより、照明光に重畳された情報を検出する光パターン検出部(141)と、光パターン検出部(141)により検出された情報である検出情報と予め定められた判定情報とを比較する比較部(142)と、比較部(142)による比較結果に応じて、特定画像を表示する表示部(132)とを備える。

Description

本発明は、照明光が照射される環境において撮影する撮影装置に関する。
近年、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等のデジタルカメラの撮影画像の高画質化が進んでいる。また、デジタルカメラの小型化が進んでいる。そのため、ユーザーは、デジタルカメラを使用することにより、様々な場面において高画質な画像を容易に撮影することができるようになった。
その一方、美術館、講演会場等のような撮影が禁止されている場所において、ユーザーがデジタルカメラにより、撮影禁止の映像および画像を無断で撮影するという問題があった。また、撮影が禁止されている場所において、ユーザーがデジタルカメラにより、撮影が禁止されていることに気づかずにうっかり撮影してしまう恐れがあった。また、デジタルカメラが使用される際、フラッシュ撮影禁止の場面でうっかりフラッシュが使用されてしまうという問題があった。
上記問題を解決するために、特許文献1には、時間的に変化する光パターンを発光する撮影対象に対して撮影機能を制限することで装置の使用を制限する撮影装置(以下、従来の撮影装置という)が開示されている。従来の撮影装置は、光に重畳された情報としての制御IDを検出することにより、当該撮影装置を制御する。
特開2009−177254号公報(第8頁、図3等)
しかしながら、従来の撮影装置では、撮像素子としてのCCD(Charge Coupled Device)に加え、光に重畳された情報を検出するための専用の受光素子が別途必要であった。そのため、当該撮影装置のコストが高くなるという問題があった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、光に重畳された情報の検出を低コストで実現可能な撮影装置等を提供することである。
上述の課題を解決するために、この発明のある局面に従う撮影装置は、情報が重畳された照明光が照射される被写体を撮影する。撮影装置は、前記被写体からの光を映像信号に変換する撮像素子部と、前記撮像素子部により変換された前記映像信号から明暗パターンを検出することにより、前記照明光に重畳された前記情報を検出する光パターン検出部と、前記光パターン検出部により検出された前記情報である検出情報と予め定められた判定情報とを比較する比較部と、前記比較部による比較結果に応じて、特定画像を表示する表示部とを備える。
すなわち、撮像素子部が、被写体からの光を映像信号に変換する。光パターン検出部が、映像信号から明暗パターンを検出することにより、照明光に重畳された情報を検出する。すなわち、光を映像信号に変換する撮像素子部以外に、光に重畳された情報を検出するための専用の受光素子が不要である。したがって、光に重畳された情報の検出を低コストで実現することができる。
また、好ましくは、前記撮像素子部は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを使用して前記被写体からの光を前記映像信号に変換し、前記映像信号は、ピクチャに対応するRAWデータを示し、前記光パターン検出部は、前記RAWデータを用いて該RAWデータに対応するピクチャを構成する複数の画素の輝度値を算出し、前記光パターン検出部は、該ピクチャに対応する複数の輝度値の状態を、前記明暗パターンとして検出する。
また、好ましくは、前記撮像素子部は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを使用して前記被写体からの光を前記映像信号に変換し、前記映像信号は、複数のピクチャにそれぞれ対応する複数のRAWデータを示し、前記光パターン検出部は、前記各RAWデータを用いて該RAWデータに対応するピクチャを構成する複数の画素の輝度値を算出し、前記光パターン検出部は、前記複数のピクチャの各々に対応する各輝度値の状態を前記明暗パターンとして検出する。
また、好ましくは、前記映像信号は、ピクチャに対応するRAWデータを示し、前記撮影装置は、さらに、前記RAWデータを用いて、該RAWデータに対応するピクチャを構成する複数の画素の輝度値を算出する画像処理部を備え、前記光パターン検出部は、該ピクチャに対応する複数の輝度値の状態を、前記明暗パターンとして検出する。
また、好ましくは、前記比較部は、前記検出情報と前記判定情報とを比較することにより、前記検出情報と前記判定情報とが一致するか否かを判定し、前記表示部は、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記特定画像を表示し、前記検出情報と前記判定情報とが一致しない場合、前記特定画像を表示しない。
また、好ましくは、前記判定情報を記憶する記憶部を備える。
また、好ましくは、前記判定情報は、撮影を禁止するための指示を示し、前記撮影装置は、さらに、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記撮影装置の動作モードとして、撮影が許可されない撮影禁止モードを設定するモード設定部を備え、前記特定画像は、撮影が禁止されている旨を示す。
また、好ましくは、前記撮影装置は、さらに、フラッシュ光を発光するためのフラッシュ発光部を備え、前記判定情報は、撮影時における前記フラッシュ光の発光を禁止するための指示を示し、前記撮影装置は、さらに、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、撮影時における前記フラッシュ光の発光をオフにするよう前記フラッシュ発光部を制御する発光制御部を備え、前記特定画像は、前記フラッシュ光の発光が禁止されている旨を示す。
また、好ましくは、前記判定情報は、撮影時におけるISO感度を増加させるための指示を示し、前記撮影装置は、さらに、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、撮影時におけるISO感度を増加させる制御を行うISO感度変更部を備える。
これにより、撮影時におけるISO感度を増加させることにより、光量不足を補い、良好な撮影をすることができる。
また、好ましくは、前記撮影装置は、さらに、オートフォーカスを補助するための補助光を発光する補助光部を備え、前記判定情報は、撮影時における前記補助光の発光をオフにするための指示を示し、前記撮影装置は、さらに、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、撮影時における前記補助光の発光をオフにするよう前記補助光部を制御する補助光制御部を備える。
また、好ましくは、前記判定情報は、静止画の撮影を禁止するための指示を示し、前記撮影装置は、さらに、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記撮影装置の動作モードとして、静止画の撮影が許可されない静止画撮影禁止モードを設定するモード設定部を備える。
また、好ましくは、前記判定情報は、動画の撮影を禁止するための指示を示し、前記撮影装置は、さらに、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記撮影装置の動作モードとして、動画の撮影が許可されない動画画撮影禁止モードを設定するモード設定部を備える。
また、好ましくは、前記判定情報は、シャッター音の出力を禁止するための指示を示し、前記撮影装置は、さらに、音声を出力するためのスピーカーと、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記スピーカーに前記シャッター音としての音声を出力させないよう制御するシャッター音制御部とを備える。
また、好ましくは、前記撮影装置は、さらに、メカシャッターの開閉により露光時間を変更するためのメカシャッター部を備え、前記判定情報は、前記メカシャッターを開放するための指示を示し、前記撮影装置は、さらに、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記メカシャッターを開放させるよう前記メカシャッター部を制御するメカシャッター制御部を備える。
また、好ましくは、前記判定情報は、画像の輝度を下げる指示を示し、前記撮影装置は、さらに、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記表示部が表示中の画像の輝度を下げさせる制御を行う表示制御部を備える。
また、好ましくは、前記判定情報は、画像の輝度を下げる指示を示し、前記撮影装置は、さらに、画像を表示するためのEVF(Electronic View Finder)と、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記表示部および前記EVFの少なくとも一方の表示中の画像の輝度を下げさせる制御を行う表示制御部とを備える。
また、好ましくは、前記撮影装置は、さらに、外部からの操作を受付ける操作部と、前記撮影装置の動作状態を報知するためのステータス光を発光するためのステータス報知部と、前記操作部が、前記撮影装置の動作状態を報知するための操作を受付けた場合、前記ステータス報知部に前記撮影装置の動作状態に対応する所定の周期で前記ステータス光を点滅させる制御を行うステータス報知制御部とを備える。
これにより、ステータス報知部が、所定の周期でステータス光を点滅させることにより、撮影装置の動作状態を把握することができる。
また、好ましくは、前記判定情報は、静止画の撮影を禁止するための指示を示し、前記表示部は、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記撮影装置の動作モードとして、動画を撮影するための動画撮影モードを設定するか否かを促すための前記特定画像を表示する。
また、好ましくは、前記判定情報は、動画の撮影を禁止するための指示を示し、前記表示部は、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記撮影装置の動作モードとして、静止画を撮影するための静止画撮影モードを設定するか否かを促すための前記特定画像を表示する。
この発明の他の局面に従う情報検出方法は、情報が重畳された照明光が照射される被写体を撮影する撮影装置が行う。前記撮影装置は、前記被写体からの光を映像信号に変換する撮像素子部と、画像を表示するための表示部とを備え、前記情報検出方法は、前記撮像素子部により変換された前記映像信号から明暗パターンを検出することにより、前記照明光に重畳された前記情報を検出する検出ステップと、前記検出ステップにより検出された前記情報である検出情報と予め定められた判定情報とを比較する比較ステップと、前記表示部が、前記比較ステップによる比較結果に応じて特定画像を表示するステップとを備える。
なお、本発明は、このような撮影装置を構成する複数の構成要素の全てまたは一部を、システムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)として実現してもよい。
また、本発明は、撮影装置が備える特徴的な構成部の動作をステップとする情報検出方法として実現してもよい。また、本発明は、そのような情報検出方法に含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。また、本発明は、そのようなプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して配信されてもよい。
本発明により、光に重畳された情報の検出を低コストで実現することができる。
図1は、第1の実施の形態における撮影システムの構成を示すブロック図である。 図2は、直管型蛍光灯が照射する光を説明するための図である。 図3は、照明光に情報を重畳させる方法を説明するための図である。 図4は、撮影装置の構成を示すブロック図である。 図5は、一例としての判定情報テーブルを示す図である。 図6は、一例としての指示情報テーブルを示す図である。 図7は、処理部の機能構成を示すブロック図である。 図8は、照明対応処理のフローチャートである。 図9は、一例としてのピクチャを示す図である。 図10は、複数のピクチャを利用して、照明光に重畳された情報の検出方法を説明するための図である。 図11は、撮像補助制御処理のフローチャートである。 図12は、モード切替制御処理のフローチャートである。 図13は、一例としての特定画像を示す図である。 図14は、一例としての特定画像を示す図である。 図15は、表示制御処理のフローチャートである。 図16は、第1の実施の形態の変形例における撮影システムの構成を示すブロック図である。 図17は、撮影装置の構成を示すブロック図である。 図18は、照明対応処理Aのフローチャートである。 図19は、照明光に情報を重畳させる方法を説明するための図である。 図20は、照明光に情報を重畳させる方法を説明するための図である。 図21は、複数のピクチャを利用して、照明光に重畳された特定周期の明暗パターンの検出方法を説明するための図である。 図22は、撮影装置の特徴的な機能構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態における撮影システム1000の構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、撮影システム1000は、照明50と、撮影装置100とを含む。
撮影装置100は、デジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラ等のデジタルカメラである。
照明50は、詳細は後述するが、情報を重畳した光を照射する。以下においては、照明50が照射する光を、照明光という。照明50は、交流電圧で動作する直管型蛍光灯である。照明光は、照明50の近傍の被写体(例えば、人物)に照射される。撮影装置100は、照明光が照射される被写体が発する光L10を受光する。
なお、照明50は、直管型蛍光灯に限定されず、後述のLED(Light Emitting Diode)照明、インバーター式蛍光灯等であってもよい。照明50は、図示しない商用電源から供給される交流電圧を使用して照明光を照射する。
図2は、直管型蛍光灯が照射する光を説明するための図である。
図2(a)は、交流電圧の波形を示す図である。当該交流電圧の周波数は、一例として60Hzであるとする。60Hzは、主に西日本地域で供給されている交流電源の周波数である。なお、当該交流電圧の周波数は、24Hz、50Hz、59.94Hz、120Hzなどであってもよい。
図2(b)は、図2(a)の交流電圧で動作する直管型蛍光灯が照射する照明光の光量の変化を示す図である。以下においては、直管型蛍光灯が照射する照明光の光量の変化の周期を、低周波照明周期という。低周波照明周期は、撮影地(例えば、西日本地域)の電源周波数(例えば、60Hz)に対応する。
図2(b)に示されるように、低周波照明周期は、図2(a)の交流電圧の1周期をT秒とすると、T/2秒である。なお、光量を示す縦軸において、横軸と交わる位置の光量は0ではなく少量の光量を示す。後述の図に示される光量についても同様である。
図2(c)は、図2(b)の光量の変化の状態を示すイメージ図である。図2(c)において、白に近い部分程、直管型蛍光灯が照射する光が明るいことを示す。また、黒は、直管型蛍光灯が照射する光が暗いことを示す。黒に近い部分程、直管型蛍光灯が照射する光が暗いことを示す。
照明50は、電源制御回路(図示せず)を有する。ここで、照明50が、直管型蛍光灯である場合において、照明光に情報を重畳させる方法について説明する。この場合、照明50の電源制御回路は、光を照射するために使用する交流電圧の波形を変化させることにより、照明光に情報を重畳させる。
図3は、照明光に情報を重畳させる方法を説明するための図である。
図3(a)は、波形を変化させた交流電圧の波形の一例を示す図である。照明50の電源制御回路は、一例として図3(a)のような波形の交流電圧を生成することができる。図3(a)では、一例として、期間αの電源電圧が0Vであることを示す。
なお、照明50は、発光方式を変更する方法等により、図3(a)のような波形の交流電圧を生成してもよい。
図3(b)は、図3(a)の交流電圧を使用した照明50が照射する光の量の変化を示す図である。図3(b)において、例えば、輝度が0である期間を“1”とし、輝度が0でない期間を“0”と定義することにより、照明光に情報を重畳させることができる。
なお、これに限定されず、輝度が0である期間を“0”とし、輝度が0でない期間を“1”と定義することにより、照明光に情報を重畳させてもよい。
照明50は、図3(a)の期間αに対応する波形を、特定周期で発生させることにより、照明光に情報を重畳させることができる。
なお、上記のように、交流電圧の周期に応じて照明光に情報を重畳させる期間を規定する以外に、例えば、任意の期間で照明光に情報を重畳させるようにしてもよい。
図3(c)は、図3(b)の光量の変化の状態を示すイメージ図である。
図4は、撮影装置100の構成を示すブロック図である。
図4に示されるように、撮影装置100は、メカシャッター部111と、撮像素子部112と、画像処理部120と、EVF(Electronic View Finder)131と、表示部132と、記憶部143とを備える。
メカシャッター部111は、外部からの光を遮断するためのメカシャッターを含む。メカシャッター部111は、外部からの指示に応じて、メカシャッターを開放したり、閉じたりする。メカシャッター部111は、メカシャッターの開閉により露光時間を変更する。以下においては、メカシャッター部111のメカシャッターの動作による露光時間を、メカ露光時間という。
撮像素子部112は、イメージセンサと、AD変換部とを含む。イメージセンサは、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサまたはCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサである。イメージセンサは、電子シャッターを有する。撮像素子部112は、電子シャッターを制御して露光時間を変化させることができる。以下においては、電子シャッターの制御による露光時間を、電子露光時間という。
CMOSイメージセンサおよびCCDイメージセンサの各々は、行列状に配列された複数のカラーフィルタを含む。複数のカラーフィルタの配列は、ベイヤー配列である。なお、当該複数のカラーフィルタの配列はベイヤー配列に限定されず、他の配列であってもよい。
CMOSイメージセンサおよびCCDイメージセンサの各々は、周知なセンサであるので詳細な処理の説明は行わない。
AD変換部は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。
メカシャッター部111のシャッターが開いている場合、撮像素子部112のイメージセンサは、光L10を受光する。撮像素子部112は、受光した光L10をイメージセンサにより電気信号に変換し、当該電気信号をAD変換部によりs(自然数)ビットのデジタル信号(以下、映像信号という)に変換する。
当該映像信号は、動画像を構成する複数のピクチャの各々に対応するRAWデータを示す信号である。当該動画像における1秒当たりのピクチャの数は、電子露光時間によって変化する。例えば、電子露光時間が、1/30秒である場合、当該動画像における1秒当たりのピクチャの数は、30枚となる。この場合、映像信号が示すRAWデータは、1/30秒毎に変化する。
撮像素子部112は、映像信号を、画像処理部120および光パターン検出部141へ送信する。
画像処理部120は、画像処理Nを行う。画像処理Nでは、画像処理部120が、受信した映像信号が示す各RAWデータに対し、デモザイク処理を行う。これにより、画像処理部120は、各RAWデータに対応するRGBデータを得る。そして、画像処理部120は、各RGBデータから、輝度信号および色差信号を得るための色変換処理を行うことにより、各RGBデータに対応する輝度信号(Y)および色差信号(C)を得る。
画像処理部120は、輝度信号および色差信号を得る毎に、当該輝度信号および色差信号を、EVF131および表示部132へ送信する。
なお、画像処理Nでは、必要に応じて、ホワイトバランス調整、ガンマ補正、ゲイン補正、歪曲補正、拡大縮小ズーム等の処理も行われる。なお、画像処理Nで得られたRGBデータがEVF131および表示部132へ送信されてもよい。
EVF131は、バックライトを使用して画像を表示する小型のLCD(Liquid Crystal Display)を有する。EVF131は、当該LCDを使用して画像を表示する。なお、EVF131は、LCD以外の表示装置を有してもよい。EVF131は、画像処理部120から送信される輝度信号および色差信号(もしくはRGBデータ)に基づく画像を表示する。
表示部132は、バックライトを使用して画像を表示するLCDである。表示部132は、画像を表示する。なお、表示部132は、LCD以外の表示装置であってもよい。表示部132は、画像処理部120から送信される輝度信号および色差信号(もしくはRGBデータ)に基づく画像を表示する。
記憶部143は、不揮発性のメモリである。なお、記憶部143は、揮発性のメモリ(例えば、SRAM)であってもよい。なお、記憶部143に記憶される情報は、図示しないROMから読み出され、記憶部143に記憶された情報であってもよい。
記憶部143は、照明光に重畳された情報を検出するための判定情報テーブルT100を記憶する。
なお、記憶部143に判定情報テーブルT100が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して判定情報テーブルT100が記憶部143に記憶されてもよい。また、通信回線等を介して送信された判定情報テーブルT100が記憶部143に記憶されてもよい。また、入力デバイスを介して入力された判定情報テーブルT100が記憶部143に記憶されてもよい。
図5は、一例としての判定情報テーブルT100を示す図である。
図5において、「番号」は、「判定コード」を特定するための番号である。「判定コード」とは、照明光に重畳された情報を検出するための判定情報である。判定コードは、一例として、2進数の数字で表現される。なお、判定コードは、2進数の数字に限定されず、他の記号(例えば、アルファベット)で表現されてもよい。
図5において、「指示」とは、対応する判定コードに対応する指示である。詳細は後述するが、撮影装置100は、当該指示に応じた処理を行う。
照明50は、判定情報テーブルT100に示される複数の指示コードの一部または全てを示す指示情報テーブルT50を記憶している。
図6は、一例としての指示情報テーブルT50を示す図である。
図6において、「番号」は、「指示コード」を特定するための番号である。「指示コード」とは、撮影装置100を制御するための指示情報である。指示コードは、一例として、2進数の数字で表現される。なお、指示コードは、2進数の数字に限定されず、他の記号(例えば、アルファベット)で表現されてもよい。
図6において、「指示」とは、対応する指示コードに対応する指示である。指示情報テーブルT50には、指示情報としての複数の指示コードが示されるが、1つの指示コードのみが示されてもよい。
照明50は、例えば、図3で説明した方法により、指示情報テーブルT50に示される全ての指示コードを照明光に重畳させ、当該照明光を照射する。照明50が照射する照明光には、指示情報テーブルT50に示される全ての指示コードが所定の周期で連続して繰り返し重畳される。
なお、照明光に重畳される指示コードは、指示情報テーブルT50に示される全ての指示コードでなく、一部の指示コードであってもよい。
再び、図4を参照して、撮影装置100は、さらに、光パターン検出部141と、比較部142と、処理部150と、操作部170と、フラッシュ発光部171と、補助光部172と、スピーカー181と、ステータス報知部182とを備える。
光パターン検出部141は、詳細は後述するが、撮像素子部112から受信する映像信号を利用して、後述の処理を行う。
比較部142は、詳細は後述するが、光パターン検出部141から受信する情報を使用して後述する処理を行う。
処理部150は、MPU(Micro Processing Unit)である。なお、処理部150は、MPUに限定されることなく、演算機能を有するその他の回路、特定の処理を行う専用回路等であってもよい。処理部150は、図示しないメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、後述する各種処理を行う。
操作部170は、ユーザーが操作するための複数のボタンおよびダイヤルを含む。操作部170は、複数のボタンおよびダイヤルに対するユーザーの操作状態を検知し、当該操作状態を示す操作情報を、処理部150へ送信する。
処理部150は、受信した操作情報に対応する処理を行う。すなわち、操作部170は、ユーザーが撮影装置100を操作するためのインターフェースである。以下においては、ユーザーにより行われる、操作部170の操作を、操作Uともいう。
フラッシュ発光部171は、フラッシュ光の発光が許可されている場合、撮影時にフラッシュ光を発光する。
補助光部172は、LED、赤外線電球等の発光素子を有する。補助光部172は、後述の補助光制御部154による制御に従って、当該発光素子を使用して補助光を発光する。当該補助光は、例えば、撮影時におけるオートフォーカスを補助するための光である。
補助光が被写体に照射されることにより、被写体からの光L10の光量が小さい場合でも、光L10の光量を大きくすることができる。
スピーカー181は、音声を出力する。
ステータス報知部182は、LED等の発光素子を有する。ステータス報知部182は、後述のステータス報知制御部160による制御に従って、当該発光素子を使用してステータス光を発光する。ステータス光とは、撮影装置100の動作状態を報知するための光である。ステータス報知部182は、発光素子が発光するステータス光の点滅周期を、所定の点滅周期にすることにより、撮影装置100の動作状態を報知する。撮影装置100の動作状態は、例えば、撮影状態である。
なお、ステータス報知部182は、複数の発光素子を有していてもよい。この場合、複数の発光素子が発する光の組み合わせ等により、撮影装置100の動作状態を報知してもよい。
撮影装置100は、動作モードとして、静止画撮影モード、動画撮影モード、撮影禁止モード、発光禁止モード、静止画撮影禁止モードおよび動画撮影禁止モードを有する。各動作モードは、設定された場合に有効になり、解除された場合に無効となる。
撮影装置100は、設定された複数の動作モードの各々に対応する動作を行う。例えば、撮影装置100の動作モードとして、静止画撮影モードおよび発光禁止モードが設定された場合、撮影装置100は、当該静止画撮影モードおよび発光禁止モードの各々に対応する動作を行う。
静止画撮影モードは、静止画を撮影するためのモードである。動画撮影モードは、動画を撮影するためのモードである。
撮影装置100に含まれる光パターン検出部141および比較部142の全てまたは一部は、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)等のハードウエアで構成されてもよい。また、画像処理部120、光パターン検出部141、比較部142および処理部150の全てまたは一部は、1つのLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)等のハードウエアで構成されてもよい。
また、光パターン検出部141、比較部142、画像処理部120の全てまたは一部は、CPU等のプロセッサにより実行されるプログラムのモジュールであってもよい。
図7は、処理部150の機能構成を示すブロック図である。
処理部150は、撮影禁止設定部151と、発光制御部152と、画像生成部153と、補助光制御部154と、モード設定部155と、操作判定部156と、シャッター音制御部157と、メカシャッター制御部158と、表示制御部159と、ステータス報知制御部160と、ISO感度変更部161とを含む。
処理部150に含まれる各部の詳細な動作は後述する。
モード設定部155は、撮影装置100の動作モードとして、後述する各種モードを設定する。ISO感度変更部161は、撮像素子部112の露光時間を長くするための処理、ゲインを調整する処理、画像処理部120におけるゲインを調整するための処理等を行う。
なお、処理部150に含まれる、撮影禁止設定部151、発光制御部152、画像生成部153、補助光制御部154、モード設定部155、操作判定部156、シャッター音制御部157、メカシャッター制御部158、表示制御部159、ステータス報知制御部160およびISO感度変更部161の全てまたは一部は、LSI等のハードウエアで構成されてもよい。
また、撮影禁止設定部151、発光制御部152、画像生成部153、補助光制御部154、モード設定部155、操作判定部156、シャッター音制御部157、メカシャッター制御部158、表示制御部159、ステータス報知制御部160およびISO感度変更部161の全てまたは一部は、処理部150により実行されるプログラムのモジュールであってもよい。
次に、本実施の形態における撮影装置100が行う具体的な処理(以下、照明対応処理という)について説明する。照明対応処理は、撮影装置100の動作モードとして、静止画撮影モードまたは動画撮影モードが設定されている場合に行われる。静止画撮影モードまたは動画撮影モードの各々は、例えば、対応する撮影モードを設定するための操作Uが行われた場合に設定される。
静止画撮影モードまたは動画撮影モードが設定されると、処理部150は、撮影のための制御を、撮影装置100内の各部に対し行う。例えば、処理部150は、シャッターを開放させる指示を、メカシャッター部111へ送信する。メカシャッター部111は、受信した指示に従いシャッターを開放させる。これにより、撮像素子部112のイメージセンサは、被写体からの光L10を受光する。
ここで、光L10は、照明50からの照明光が照射される被写体が発する光を含む。すなわち、光L10は、照明50からの照明光を含む。つまり、光L10は、照明光に重畳された情報が重畳された光である。
撮像素子部112は、受光した光L10をイメージセンサにより電気信号に変換し、当該電気信号をAD変換部により前述した映像信号に変換する。
当該映像信号は、動画像を構成する複数のピクチャの各々に対応するRAWデータを示す信号である。当該動画像における1秒当たりのピクチャの数は、電子露光時間によって変化する。例えば、電子露光時間が、1/30秒である場合、当該動画像における1秒当たりのピクチャの数は、30枚となる。この場合、映像信号が示すRAWデータは、1/30秒毎に変化する。
撮像素子部112は、映像信号を、画像処理部120および光パターン検出部141へ送信する。
画像処理部120は、前述した画像処理Nを行う。これにより、輝度信号および色差信号が、EVF131および表示部132へ送信される。EVF131および表示部132の各々は、受信した輝度信号および色差信号に基づく画像を表示する。
以下の照明対応処理は、静止画撮影モードまたは動画撮影モードが設定されている撮影装置100において、画像処理部120および光パターン検出部141の各々が、撮像素子部112から、映像信号を受信しているときに行われる処理である。
図8は、照明対応処理のフローチャートである。
ステップS110では、情報検出処理が行われる。情報検出処理では、映像信号から、光L10に重畳された情報を検出する処理が行われる。すなわち、照明50が照射する照明光に重畳された情報を検出する処理が行われる。
情報検出処理では、光パターン検出部141が、信号変換処理を行う。信号変換処理では、光パターン検出部141が、受信した映像信号が示す各RAWデータに対し、デモザイク処理を行う。これにより、光パターン検出部141は、各RAWデータに対応するRGBデータを得る。
そして、光パターン検出部141は、各RGBデータから、輝度信号および色差信号を得るための色変換処理を行うことにより、各RGBデータに対応する輝度信号および色差信号を得る。当該輝度信号は、各RAWデータに対応するピクチャを構成する複数の画素の輝度値を示す。すなわち、光パターン検出部141は、各RAWデータを用いて該RAWデータに対応するピクチャを構成する複数の画素の輝度値を算出する。
そして、光パターン検出部141は、各輝度値から、照明光に重畳された情報を検出する。
ここで、CMOSイメージセンサを使用した、照明光に重畳された情報の検出方法について説明する。
ここで、照明50は、一例として、直管型蛍光灯であるとする。また、照明50は、一例として、周期Tの交流電圧で動作するとする。すなわち、照明50の低周波照明周期は、T/2秒である。また、撮像素子部112のイメージセンサは、CMOSイメージセンサであるとする。
CMOSイメージセンサは、1画素単位でデータの読出しを行うことが可能な構成のため、1枚のピクチャにおいて、各画素からのデータの読出しタイミングが異なる。そこで、CMOSイメージセンサを使用して直管型蛍光灯が照射する照明光の変化を検知するためには、電子露光時間を低周波照明周期と同じまたは低周波照明周期より短くするか、もしくは、電子露光時間を少なくとも低周波照明周期の2倍以上にする必要がある。電子露光時間が低周波照明周期と同じまたは低周波照明周期より短い場合は、前述のCCDイメージセンサと同様に、フィールド、もしくはフレーム単位で明暗差が生じる。
ここでは、電子露光時間を、少なくとも低周波照明周期の2倍以上にする場合について説明する。説明を簡単にするために、電子露光時間は、低周波照明周期T/2秒の4倍の2T秒であるとする。
この場合、光パターン検出部141が情報検出処理において得られた輝度信号が示す1枚のピクチャは、以下のピクチャP100のようになる。
図9は、一例としてのピクチャP100を示す図である。なお、ピクチャP100には、実際には被写体の画像も表示されるが、説明のために被写体の画像は示していない。
図9において、ピクチャP100の右側には、当該ピクチャP100の垂直方向を時間とした場合の、周期がT/2秒の照明光の光量の変化を示す。
ここで、光パターン検出部141は、ピクチャP100において、照明光の光量が所定値以上である部分に対応する領域を判定領域に設定する。判定領域は、情報を検出するための領域である。
電子露光時間が、低周波照明周期のk(2以上の整数)倍である場合、ピクチャP100には、k個の判定領域が設定される。k個の判定領域において、垂直方向に各隣合う2つの判定領域の間隔は、一定である。
例えば、kが4の場合、ピクチャP100には、図9のように、判定領域R10.1,10.2,10.3,10.4が設定される。以下においては、判定領域R10.1,10.2,10.3,10.4の各々を、単に、判定領域R10とも表記する。
なお、電子露光時間が、例えば、低周波照明周期の8倍である場合、ピクチャP100には、8個の判定領域が設定される。
ここで、ピクチャP100は、照明光に情報が重畳されていない場合のピクチャであるとする。
この場合、各判定領域R10は、高輝度領域である。ここで、高輝度領域は、当該判定領域R10内の複数の画素の輝度値の平均値が、所定の判定閾値以上である領域である。すなわち、高輝度領域は、明るい領域である。ここで、判定閾値とは、情報を検出するための閾値である。
以下においては、判定領域内の複数の画素の輝度値の平均が判定閾値未満である当該判定領域を、低輝度領域という。
照明光に情報が重畳されている場合、ピクチャP100内の各判定領域R10は、高輝度領域または低輝度領域である。この場合、ピクチャP100は、ある明暗パターンを示す。
ここで、高輝度領域を“0”と定義し、低輝度領域を“1”と定義したとする。この場合、光パターン検出部141は、ピクチャP100内の各判定領域R10内の複数の画素の輝度値の平均値が、判定閾値以上であるか否かを判定することにより“0”、“1”を検出する。すなわち、光パターン検出部141は、ピクチャP100の少なくとも2つ以上のライン単位で、照明光に重畳された情報を検出する。
つまり、光パターン検出部141は、ピクチャP100に対応する複数の輝度値の状態を、明暗パターンとして検出することにより、照明光に重畳された情報を検出する。当該各輝度値は、映像信号から得られた値である。つまり、光パターン検出部141は、映像信号から明暗パターンを検出することにより、照明光に重畳された情報を検出する。
ここで、照明光に、例えば、指示情報としての指示コード“1000”が重畳されていたとする。この場合、ピクチャP100における判定領域R10.1,10.2,10.3,10.4は、それぞれ、低輝度領域、高輝度領域、高輝度領域および高輝度領域となる。
この場合、光パターン検出部141は、ピクチャP100内の各判定領域R10内の複数の画素の輝度値の平均値が、判定閾値より高いか否かを判定することにより、指示コード“1000”を検出する。
以上のような方法により、光パターン検出部141は、映像信号から明暗パターンを検出することにより、照明光に重畳された情報を検出する。なお、上記説明では、1枚のピクチャから情報を検出する例を説明したが、照明光に重畳された情報が多い場合、複数のピクチャから情報が検出される場合もある。
なお、情報を検出するための値は、判定領域R10内の複数の画素の輝度値の平均値に限定されず、判定領域R10内の複数の画素の輝度値の分散値であってもよい。また、情報の検出方法は上記方法に限定されない。例えば、所定時間において、低輝度領域の部分が発生した数を算出することにより、情報を検出してもよい。
次に、CCDイメージセンサを使用した、照明光に重畳された情報の検出方法の他の例について説明する。
ここで、照明50は、一例として、直管型蛍光灯であるとする。また、照明50は、一例として、周期Tの交流電圧で動作するとする。すなわち、照明50の低周波照明周期は、T/2秒である。また、撮像素子部112のイメージセンサは、CCDイメージセンサであるとする。
CCDイメージセンサは、1枚のピクチャ単位でデータの読出しを行う構成のため、1枚のピクチャにおける各画素の露光時間(電子露光時間)はほぼ同じである。そのため、映像信号から情報を検出するためには、複数のピクチャが必要である。
そこで、CCDイメージセンサを使用して直管型蛍光灯が照射する照明光の変化を検知するためには、電子露光時間を、少なくとも低周波照明周期の1/2以下にする必要がある。ここでは、説明を簡単にするために、電子露光時間は、低周波照明周期T/2秒の1/4倍のT/8秒であるとする。
この場合、光パターン検出部141が情報検出処理において得られた輝度信号が示す複数のピクチャは、図10に示すようになる。
図10は、複数のピクチャを利用して、照明光に重畳された情報の検出方法を説明するための図である。
図10(a)は、周期がT/2秒の照明光の光量の変化を示す図である。
図10(b)は、情報検出処理において得られた輝度信号が示す複数のピクチャの一部を示す図である。当該複数のピクチャの一部は、ピクチャP11,P12,P13,P14,P15である。なお、ピクチャP11〜P15の各々には、実際には被写体の画像も表示されるが、説明のために被写体の画像は示していない。
ピクチャP11,P12,P13,P14,P15は、ピクチャP11〜P15の順で生成される。すなわち、ピクチャP15は、ピクチャP11よりも後に生成されるピクチャである。
ピクチャP11,P12,P13,P14,P15の各々は、図10(a)の時間軸と対応する。
ここで、光パターン検出部141は、ピクチャP11,P12,P13,P14,P15において、照明光の光量が所定値以上である部分に対応するピクチャを判定ピクチャに設定する。判定ピクチャは、情報を検出するためのピクチャである。ここで、図10(b)のピクチャP11,P12,P13,P14,P15は、照明光に情報が重畳されていない場合のピクチャであるとする。
ここでは、一例として、奇数番目のピクチャが、判定ピクチャに設定されたとする。すなわち、一例として、ピクチャP11,P13,P15が判定ピクチャに設定されたとする。
この場合、各ピクチャP11,P13,P15は、高輝度ピクチャである。ここで、高輝度ピクチャは、当該判定ピクチャを構成する複数の画素の輝度値の平均値が、所定の判定閾値P以上である領域である。すなわち、高輝度ピクチャは、全体的に明るいピクチャである。ここで、判定閾値Pとは、情報を検出するための閾値である。
以下においては、判定ピクチャを構成する複数の画素の輝度値の平均が判定閾値P未満である当該判定ピクチャを、低輝度ピクチャという。
図10(c)は、照明光に情報が重畳されている場合の各ピクチャを示す図である。
照明光に情報が重畳されている場合、各判定ピクチャは、高輝度ピクチャまたは低輝度ピクチャである。この場合、複数の判定ピクチャは、ある明暗パターンを示す。
ここで、高輝度ピクチャを“0”と定義し、低輝度ピクチャを“1”と定義したとする。この場合、光パターン検出部141は、各判定ピクチャを構成する複数の画素の輝度値の平均値が、判定閾値P以上であるか否かを判定することにより“0”、“1”を検出する。
すなわち、光パターン検出部141は、複数のピクチャの各々に対応する各輝度値の状態を明暗パターンとして検出することにより、照明光に重畳された情報を検出する。当該各輝度値は、映像信号から得られた値である。つまり、光パターン検出部141は、映像信号から明暗パターンを検出することにより、照明光に重畳された情報を検出する。
ここで、照明光に、例えば、指示情報としての指示コード“100”が重畳されていたとする。この場合、判定ピクチャとしてのピクチャP11,P13,P15は、それぞれ、低輝度ピクチャ、高輝度ピクチャおよび高輝度ピクチャとなる。
この場合、光パターン検出部141は、各判定ピクチャ(例えば、ピクチャP11)を構成する複数の画素の輝度値の平均値が、判定閾値Pより高いか否かを判定することにより、指示コード“100”を検出する。
なお、各ピクチャがインタレース方式で処理される場合、各ピクチャは、奇数フィールドまたは偶数フィールドである。そのため、フィールド単位で、照明光に重畳された情報が検出される。この場合、低周波照明周期は、映像信号における各フィールドの周期よりも長い。すなわち、この場合、映像信号における各フィールドの周期を、低周波照明周期より短くすることで、照明光に重畳された情報を検出することができる。
また、各ピクチャがプログレッシブ方式で処理される場合、フレーム単位で、照明光に重畳された情報が検出される。この場合、低周波照明周期は、映像信号における各フレームの周期よりも長い。すなわち、この場合、映像信号における各フレームの周期を、低周波照明周期より短くすることで、照明光に重畳された情報を検出することができる。
以上のような方法により、光パターン検出部141は、映像信号から明暗パターンを検出することにより、照明光に重畳された情報を検出する。
なお、情報を検出するための値は、各判定ピクチャを構成する複数の画素の輝度値の平均値に限定されず、例えば、各判定ピクチャを構成する複数の画素の輝度値の分散値であってもよい。
また、情報の検出方法は上記方法に限定されない。例えば、所定時間において表れる低輝度ピクチャの数を算出することにより、情報を検出してもよい。
以上の方法により、CMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサを使用して、照明光に重畳された情報が検出される。
図8のステップS110の情報検出処理では、光パターン検出部141が、前述した方法により、照明光に重畳された指示情報としての全ての指示コードを検出する。そして、光パターン検出部141は、検出した全ての指示コードを、比較部142へ送信する。
そして、処理はステップS120に移行する。
ステップS120では、撮影を禁止するための撮影禁止指示があるか否かが判定される。具体的には、比較部142が、受信した全ての指示コード(指示情報)のいずれかが、図5の判定情報テーブルT100に示される「撮影禁止」の指示に対応する判定コードと一致するか否かを判定する。すなわち、比較部142は、指示情報としての全ての指示コードと、判定情報としての判定コードとを比較することにより、検出情報と判定情報とが一致するか否かを判定する。つまり、ステップS120の処理は、比較部142が、ステップS110の処理により検出された情報である検出情報と予め定められた判定情報とを比較する処理である。
「撮影禁止」の指示に対応する判定コードは、撮影を禁止するための指示を示す。比較部142による判定結果は、処理部150に通知される。
ステップS120において、NOならば、処理はステップS200に移行する。一方、ステップS120において、YESならば、処理は後述のステップS130に移行する。
撮影禁止指示がある場合は、後述の静止画撮影禁止指示および動画撮影禁止指示の両方がある。一方、撮影禁止指示がない場合は、後述の静止画撮影禁止指示および動画撮影禁止指示の少なくとも一方がある場合がある。
ステップS200では、撮像補助制御処理が行われる。
図11は、撮像補助制御処理のフローチャートである。
ステップS210では、フラッシュ光の発光を禁止するためのフラッシュ光禁止指示があるか否かが判定される。具体的には、比較部142が、受信した全ての指示コード(指示情報)のいずれかが、判定情報テーブルT100に示される「フラッシュ光禁止」の指示に対応する判定コードと一致するか否かを判定する。「フラッシュ光禁止」の指示に対応する判定コードは、撮影時におけるフラッシュ光の発光を禁止するための指示を示す。比較部142による判定結果は、処理部150に通知される。
ステップS210において、YESならば、処理はステップS211に移行する。一方、ステップS210において、NOならば、処理は後述のステップS220に移行する。
ステップS211では、発光制御部152が、撮影時におけるフラッシュ光の発光をオフにするようフラッシュ発光部171を制御する。具体的には、撮影装置100の動作モードとして、フラッシュ光の発光が許可されない発光禁止モードを設定する。これにより、フラッシュ発光部171は、撮影時において、フラッシュ光の発光を行わない。
ステップS212では、フラッシュ撮影禁止報知処理が行われる。フラッシュ撮影禁止報知処理では、画像生成部153が、フラッシュ光の発光が禁止されている旨のメッセージを示す特定画像Aを生成する。当該メッセージは、例えば、「フラッシュ光を利用した撮影は禁止されています」というメッセージである。
画像生成部153は、生成した特定画像Aを、表示部132へ送信する。表示部132は、受信した特定画像Aを表示する。なお、特定画像Aは、EVF131が表示してもよい。
なお、特定画像(例えば、特定画像A)は、表示部132が表示中の画像に重畳して表示されてもよい。
ステップS220では、撮影時における補助光の発光をオフにするための補助光オフ指示があるか否かが判定される。具体的には、比較部142が、受信した全ての指示コード(指示情報)のいずれかが、判定情報テーブルT100に示される「補助光オフ」の指示に対応する判定コードと一致するか否かを判定する。「補助光オフ」の指示に対応する判定コードは、撮影時における補助光の発光をオフにするための指示を示す。比較部142による判定結果は、処理部150に通知される。
ステップS220において、YESならば、処理はステップS221に移行する。一方、ステップS220において、NOならば、処理は後述のステップS230に移行する。
ステップS221では、補助光制御部154が、補助光部172に、補助光をオフにさせる指示を送信する。補助光部172は、当該指示を受信することにより、補助光の発光をオフにする。すなわち、補助光制御部154は、撮影時における補助光の発光をオフにするよう補助光部172を制御する。
ステップS222では、補助光オフ報知処理が行われる。補助光オフ報知処理では、画像生成部153が、補助光の発光がオフにされた旨のメッセージを示す特定画像Bを生成する。当該メッセージは、例えば「補助光の発光がオフにされました」というメッセージである。画像生成部153は、生成した特定画像Bを、表示部132へ送信する。表示部132は、受信した特定画像Bを表示する。なお、特定画像Bは、EVF131が表示してもよい。
ステップS230では、撮影時におけるISO感度を増加させるためのISO感度増加指示があるか否かが判定される。具体的には、比較部142が、受信した全ての指示コード(指示情報)のいずれかが、判定情報テーブルT100に示される「ISO感度増加」の指示に対応する判定コードと一致するか否かを判定する。「ISO感度増加」の指示に対応する判定コードは、撮影時におけるISO感度を増加させるための指示を示す。比較部142による判定結果は、処理部150に通知される。
ステップS230において、YESならば、処理はステップS231に移行する。一方、ステップS230において、NOならば、この撮像補助制御処理は終了し、照明対応処理に戻り、処理はステップS300に移行する。
ISO感度増加指示は、例えば、フラッシュ光禁止指示等があった場合において光量不足を補うための指示である。
ステップS231では、ISO感度増加処理が行われる。ISO感度増加処理では、ISO感度変更部161は、撮像素子部112における露光時間を、現時点で設定されている露光時間より長くするように撮像素子部112を制御する。
もしくは、ISO感度変更部161が、AD変換時のゲインをあげるように、撮像素子部112を制御する。また、さらには画像処理Nでのガンマ補正やゲイン補正において、ゲインをあげるようにISO感度変更部161が画像処理部120を制御してもよい。
すなわち、ISO感度変更部161は、撮影時におけるISO感度を増加させる制御を行う。
これにより、光L10の光量が不足していても、良好な撮影をすることができる。
なお、ISO感度増加指示の代わりに、ISO感度を低下させるための指示があった場合、当該指示に従って、ISO感度変更部161は、撮影装置100の撮影時のISO感度を低下させる制御を行ってもよい。
ステップS232では、ISO感度増加報知処理が行われる。ISO感度増加報知処理では、画像生成部153が、ISO感度が増加された旨のメッセージを示す特定画像Cを生成する。当該メッセージは、例えば「ISO感度が増加されました」というメッセージである。
画像生成部153は、生成した特定画像Cを、表示部132へ送信する。表示部132は、受信した特定画像Cを表示する。なお、特定画像Cは、EVF131が表示してもよい。
なお、指示コードは、映像信号または輝度信号の補正を行う指示を示してもよい。この場合、フリッカによる輝度信号変化による影響をなくすことができる。
そして、この撮像補助制御処理は終了し、図8の照明対応処理に戻り、処理はステップS300に移行する。
ステップS300では、モード切替制御処理が行われる。
図12は、モード切替制御処理のフローチャートである。
ステップS310では、モード設定部155が、撮影装置100の動作モードとして、静止画撮影モードが設定されているか否かを判定する。ステップS310において、YESならば、処理はステップS320に移行する。一方、ステップS310において、NOならば、処理は後述のステップS340に移行する。
ステップS320では、静止画の撮影を禁止するための静止画撮影禁止指示があるか否かが判定される。具体的には、比較部142が、受信した全ての指示コード(指示情報)のいずれかが、判定情報テーブルT100に示される「静止画撮影禁止」の指示に対応する判定コードと一致するか否かを判定する。「静止画撮影禁止」の指示に対応する判定コードは、静止画の撮影を禁止するための指示を示す。比較部142による判定結果は、処理部150に通知される。
ステップS320において、YESならば、処理はステップS321に移行する。一方、ステップS320において、NOならば、処理は後述のステップS360に移行する。
ステップS321では、モード設定部155が、撮影装置100の動作モードとして、静止画の撮影が許可されない静止画撮影禁止モードを設定する。この場合、静止画撮影モードの設定は解除される。これにより、撮影装置100は、静止画の撮影が許可されない。
ステップS322では、静止画撮影禁止報知処理が行われる。静止画撮影禁止報知処理では、画像生成部153が、静止画撮影が禁止されている旨のメッセージおよび動画撮影モードを設定するか否かを促すメッセージを示す以下の特定画像G100を生成する。画像生成部153は、生成した特定画像G100を、表示部132へ送信する。表示部132は、受信した特定画像G100を表示する。
図13は、一例としての特定画像G100を示す図である。特定画像G100は、静止画撮影が禁止されている旨のメッセージを示す。また、特定画像G100は、撮影装置100の動作モードとして、動画を撮影するための動画撮影モードを設定するか否かを促すメッセージを示す。
再び、図12を参照して、ステップS330では、操作判定部156が、動画撮影設定操作があったか否かを判定する。動画撮影設定操作とは、撮影装置100の動作モードとして、動画撮影モードを設定するための操作Uである。操作部170は、動画撮影設定操作を受付けた場合、当該動画撮影設定操作を示す操作情報を、処理部150へ送信する。これにより、操作判定部156は、動画撮影設定操作があったか否かを判定する。
ステップS330において、YESならば、処理はステップS331に移行する。一方、ステップS330において、NOならば、処理は後述のステップS130に移行する。
ステップS331では、モード設定部155が、撮影装置100の動作モードとして、動画撮影モードを設定する。この場合、静止画撮影モードの設定は解除される。動画撮影モードが設定されると、メカシャッター部111、撮像素子部112および画像処理部120の各々の動作が、動画撮影を行うための動作となる。
ステップS340では、動画の撮影を禁止するための動画撮影禁止指示があるか否かが判定される。具体的には、比較部142が、受信した全ての指示コード(指示情報)のいずれかが、判定情報テーブルT100に示される「動画撮影禁止」の指示に対応する判定コードと一致するか否かを判定する。「動画撮影禁止」の指示に対応する判定コードは、動画の撮影を禁止するための指示を示す。比較部142による判定結果は、処理部150に通知される。
ステップS340において、YESならば、処理はステップS341に移行する。一方、ステップS340において、NOならば、処理は後述のステップS360に移行する。
ステップS341では、モード設定部155が、撮影装置100の動作モードとして、動画の撮影が許可されない動画画撮影禁止モードを設定する。この場合、動画撮影モードの設定は解除される。これにより、撮影装置100は、動画の撮影が許可されない。
ステップS342では、動画撮影禁止報知処理が行われる。動画撮影禁止報知処理では、画像生成部153が、動画撮影が禁止されている旨のメッセージおよび静止画撮影モードを設定するか否かを促すメッセージを示す以下の特定画像G200を生成する。画像生成部153は、生成した特定画像G200を、表示部132へ送信する。表示部132は、受信した特定画像G200を表示する。
図14は、一例としての特定画像G200を示す図である。特定画像G200は、動画撮影が禁止されている旨のメッセージを示す。また、特定画像G200は、撮影装置100の動作モードとして、静止画を撮影するための静止画撮影モードを設定するか否かを促すメッセージを示す。
再び、図12を参照して、ステップS350では、操作判定部156が、静止画撮影設定操作があったか否かを判定する。静止画撮影設定操作とは、撮影装置100の動作モードとして、静止画撮影モードを設定するための操作Uである。操作部170は、静止画撮影設定操作を受付けた場合、当該静止画撮影設定操作を示す操作情報を、処理部150へ送信する。これにより、操作判定部156は、静止画撮影設定操作があったか否かを判定する。
ステップS350において、YESならば、処理はステップS351に移行する。一方、ステップS350において、NOならば、このモード切替制御処理は終了し、図8の照明対応処理に戻り、処理は後述のステップS130に移行する。
ステップS351では、モード設定部155が、撮影装置100の動作モードとして、静止画撮影モードを設定する。この場合、動画撮影モードの設定は解除される。静止画撮影モードが設定されると、メカシャッター部111、撮像素子部112および画像処理部120の各々の動作が、静止画撮影を行うための動作となる。
そして、再度、ステップS310の処理が行われる。
ステップS320において、NOならば、処理はステップS360に移行する。
なお、前述したように、静止画撮影禁止指示および動画撮影禁止指示がある場合、撮影禁止指示がある。そのため、この場合、ステップS120でYESと判定され処理はステップS130へ移行する。そのため、モード切替制御処理において、ステップS321,S341の処理が永久に繰り返される状態は発生しない。
ステップS360では、シャッター音の出力を禁止するためのシャッター音禁止指示があるか否かが判定される。具体的には、比較部142が、受信した全ての指示コード(指示情報)のいずれかが、判定情報テーブルT100に示される「シャッター音禁止」の指示に対応する判定コードと一致するか否かを判定する。「シャッター音禁止」の指示に対応する判定コードは、シャッター音の出力を禁止するための指示を示す。比較部142による判定結果は、処理部150に通知される。
ステップS360において、YESならば、処理はステップS361に移行する。一方、ステップS360において、NOならば、処理は後述のステップS370に移行する。
ステップS361では、シャッター音オフ処理が行われる。シャッター音オフ処理では、シャッター音制御部157が、スピーカー181からシャッター音を出力させないための処理を行う。当該処理は、例えば、スピーカー181へ送信されるシャッター音の音量を0にするという処理である。なお、スピーカー181のパワーダウンといった無音化のための処理が行われてもよい。すなわち、シャッター音制御部157は、スピーカー181にシャッター音としての音声を出力させないよう制御する。
ステップS362では、シャッター音禁止報知処理が行われる。シャッター音禁止報知処理では、画像生成部153が、シャッター音の出力が禁止されている旨のメッセージを示す特定画像Dを生成する。当該メッセージは、例えば、「シャッター音の出力が禁止されています」というメッセージである。画像生成部153は、生成した特定画像Dを、表示部132へ送信する。表示部132は、受信した特定画像Dを表示する。なお、特定画像Dは、EVF131が表示してもよい。
ステップS370では、メカシャッターを開放するためのメカシャッター開放指示があるか否かが判定される。具体的には、比較部142が、受信した全ての指示コード(指示情報)のいずれかが、判定情報テーブルT100に示される「メカシャッター開放」の指示に対応する判定コードと一致するか否かを判定する。「メカシャッター開放」の指示に対応する判定コードは、メカシャッターを開放するための指示を示す。比較部142による判定結果は、処理部150に通知される。
ステップS370において、YESならば、処理はステップS371に移行する。一方、ステップS370において、NOならば、このモード切替制御処理は終了し、図8の照明対応処理に戻り、処理はステップS400に移行する。
ステップS371では、メカシャッター制御部158が、メカシャッターを開放させるようメカシャッター部111を制御する。なお、この場合、メカシャッターの開放により生じる被写体ぶれ、または、適正露光を制御するために、撮像素子部112での電子シャッターの制御も行われる。
ステップS372では、メカシャッター開放報知処理が行われる。メカシャッター開放報知処理では、画像生成部153が、メカシャッターが開放されている旨のメッセージを示す特定画像Eを生成する。当該メッセージは、例えば、「メカシャッターが開放されています」というメッセージである。画像生成部153は、生成した特定画像Eを、表示部132へ送信する。表示部132は、受信した特定画像Eを表示する。なお、特定画像Eは、EVF131が表示してもよい。
そして、このモード切替制御処理は終了し、図8の照明対応処理に戻り、処理はステップS400に移行する。
ステップS400では、表示制御処理が行われる。
図15は、表示制御処理のフローチャートである。
ステップS410では、画像表示をオフするための画像表示オフ指示があるか否かが判定される。具体的には、比較部142が、受信した全ての指示コード(指示情報)のいずれかが、判定情報テーブルT100に示される「画像表示オフ」の指示に対応する判定コードと一致するか否かを判定する。「画像表示オフ」の指示に対応する判定コードは、画像の表示を行わないようにする指示を示す。比較部142による判定結果は、処理部150に通知される。
ステップS410において、YESならば、処理はステップS411に移行する。一方、ステップS410において、NOならば、処理はステップS420に移行する。
ステップS411では、画像表示オフ報知処理が行われる。画像表示オフ報知処理では、画像生成部153が、画像を非表示にする旨のメッセージを示す特定画像Fを生成する。当該メッセージは、例えば「画像表示をオフにします」というメッセージである。画像生成部153は、生成した特定画像Fを、表示部132へ送信する。表示部132は、受信した特定画像Fを表示する。なお、特定画像Fは、EVF131が表示してもよい。
ステップS412では、画像表示オフ処理が行われる。画像表示オフ処理では、表示制御部159が、輝度信号および色差信号をEVF131および表示部132の各々へ送信しないよう画像処理部120を制御する。これにより、EVF131および表示部132の各々は、画像の表示を行わない。なお、上記処理の代わりに、例えば、輝度信号が示す輝度値を0にする処理、EVF131および表示部132へ供給される電力をオフにする処理が行われてもよい。
ステップS420では、EVF切替え指示があるか否かが判定される。具体的には、比較部142が、受信した全ての指示コード(指示情報)のいずれかが、判定情報テーブルT100に示される「EVF切替え」の指示に対応する判定コードと一致するか否かを判定する。「EVF切替え」の指示に対応する判定コードは、画像を表示する対象を、表示部132からEVF131へ切替えるための指示を示す。比較部142による判定結果は、処理部150に通知される。
ステップS420において、YESならば、処理はステップS421へ移行する。一方、ステップS420において、NOならば、処理は後述のステップS430へ移行する。
ステップS421では、EVF切替え報知処理が行われる。EVF切替え報知処理では、画像生成部153が、画像を表示する対象を、EVFへ切替える旨のメッセージを示す特定画像Gを生成する。当該メッセージは、例えば「画像を表示する対象を、メインの表示装置からEVFへ切替えます」というメッセージである。画像生成部153は、生成した特定画像Gを、表示部132へ送信する。表示部132は、受信した特定画像Gを表示する。なお、特定画像Gは、EVF131が表示してもよい。
ステップS422では、EVF切替え処理が行われる。EVF切替え処理では、表示制御部159が、輝度信号および色差信号を、表示部132へ送信せず、EVF131のみへ送信するよう画像処理部120を制御する。これにより、表示部132は画像の表示を行わないようになり、EVF131のみが画像を表示する。また、表示制御部159が、表示部132へ電力を供給する図示しない電源に対し、表示部132へ電力を供給しないように制御する。
これにより、周囲への明かり漏れを最小限に減らすことができる。
ここで、撮影装置100は、EVF131の代わりにOVF(Optical View Finder)を備えていてもよい。この場合、OVFでの被写体確認を可能とするために、OVFが使用可能な状態にメカシャッター部111を制御し、表示部132へ電力が供給されないようにしてもよい。
ステップS430では、画像の輝度を下げるための輝度低減指示があるか否かが判定される。具体的には、比較部142が、受信した全ての指示コード(指示情報)のいずれかが、判定情報テーブルT100に示される「輝度低減」の指示に対応する判定コードと一致するか否かを判定する。「輝度低減」の指示に対応する判定コードは、画像の輝度を下げる指示を示す。比較部142による判定結果は、処理部150に通知される。
ステップS430において、YESならば、処理はステップS431へ移行する。一方、ステップS430において、NOならば、処理は後述のステップS440へ移行する。
ステップS431では、輝度低減報知処理が行われる。輝度低減報知処理では、画像生成部153が、画像の輝度を低減する旨のメッセージを示す特定画像Hを生成する。当該メッセージは、例えば「画像の輝度を低減します」というメッセージである。画像生成部153は、生成した特定画像Hを、表示部132へ送信する。表示部132は、受信した特定画像Hを表示する。なお、特定画像Hは、EVF131が表示してもよい。
ステップS432では、表示輝度低減処理が行われる。表示輝度低減処理では、表示制御部159が、輝度信号が示す各輝度値を所定の割合(例えば、30%)だけ低減させるよう、画像処理部120を制御する。すなわち、表示制御部159は、表示部132および前記EVF131の少なくとも一方の表示中の画像の輝度を下げさせる制御を行う。
これにより、表示部132およびEVF131の各々が表示する画像の輝度が低下する。なお、上記処理に限定されず、例えば、表示部132およびEVF131の各々のバックライトの光量を減少させる処理が行われてもよい。
ステップS440では、操作判定部156が、ステータス表示操作があったか否かを判定する。ステータス表示操作とは、撮影装置100の動作状態を報知するための操作Uである。操作部170は、ステータス表示操作を受付けた場合、当該ステータス表示操作を示す操作情報を、処理部150へ送信する。これにより、操作判定部156は、ステータス表示操作があったか否かを判定する。
ステップS440において、YESならば、処理はステップS441に移行する。ステータス表示操作が行われる場合は、例えば、ステップS412の処理が行われることにより、EVF131および表示部132の各々が画像の表示を行わないようになった場合である。一方、ステップS440において、NOならば、この表示制御処理は終了し、図8の照明対応処理に戻り、処理はステップS510に移行する。
ステップS441では、ステータス表示処理が行われる。ステータス表示処理では、ステータス報知制御部160が、ステータス報知部182に撮影装置100の動作状態に対応する所定の周期でステータス光を点滅させる制御を行う。
すなわち、ステータス報知部182は、発光素子を使用して、所定の周期でステータス光を点滅させることにより、撮影装置100の動作状態をユーザーに報知する。なお、ステータス報知部182が、所定の周期でステータス光を点滅させる処理は、例えば、当該処理を中断するための操作Uが行われるまで継続される。
撮影装置100の動作状態は、例えば、露光中の状態、記録媒体にデータを記録している状態である。記録媒体にデータを記録している状態の場合、当該所定の周期は、例えば、0.1秒である。露光中の状態の場合、当該所定の周期は、例えば、100秒である。この場合、ステータス報知部182の発光素子は、ほぼ、点灯し続けていることになる。
そして、この表示制御処理は終了し、図8の照明対応処理に戻り、処理はステップS510に移行する。
ステップS120でYESの場合、ステップS330でNOの場合、または、ステップS350でNOの場合、処理はステップS130に移行する。
ステップS130では、撮影禁止モード設定処理が行われる。撮影禁止モード設定処理では、モード設定部155が、撮影装置100の動作モードとして、撮影が許可されない撮影禁止モードを設定する。撮影禁止モードが設定されると、撮影するために使用される、メカシャッター部111、撮像素子部112、画像処理部120等の動作が停止される。これにより、撮影装置100は、撮影のための動作ができなくなる。
ステップS131では、撮影禁止報知処理が行われる。撮影禁止報知処理では、画像生成部153が、撮影が禁止されている旨のメッセージを示す特定画像Jを生成する。当該メッセージは、例えば「この場所では、撮影は禁止されています」というメッセージである。画像生成部153は、生成した特定画像Jを、表示部132へ送信する。表示部132は、受信した特定画像Jを表示する。なお、特定画像Jは、EVF131が表示してもよい。そして、処理はステップS510に移行する。
ステップS510では、操作判定部156が、撮影終了操作があったか否かを判定する。撮影終了操作とは、例えば、設定されている撮影モード(動画撮影モードまたは静止画撮影モード)の設定を解除するため操作Uである。撮影終了操作は、例えば、撮影装置100の動作モードとして、撮影により得られた静止画または動画を閲覧するためのモードを設定するための操作である。
操作部170は、撮影終了操作を受付けた場合、当該撮影終了操作を示す操作情報を、処理部150へ送信する。これにより、操作判定部156は、撮影終了操作があったか否かを判定する。
ステップS510において、YESならば、モード設定部155が、設定されている撮影モード(動画撮影モードまたは静止画撮影モード)の設定を解除し、この照明対応処理は終了する。一方、ステップS510において、NOならば、再度、ステップS120の処理が行われる。
なお、図8、図11、図12、図15の処理が行われているときに、照明対応処理を終了するための割り込み処理があった場合、照明対応処理は終了する。当該割り込み処理は、例えば、撮影装置100の電源をオフにするための処理である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、光パターン検出部141が、映像信号から明暗パターンを検出することにより、照明光に重畳された情報を検出する。すなわち、光を映像信号に変換する撮像素子部112以外に、光に重畳された情報を検出するための専用の受光素子が不要である。したがって、光に重畳された情報の検出を低コストで実現することができる。
また、検出した指示情報としての指示コードと一致する判定コードが示す指示に従って、撮影装置100は各種処理を行う。したがって、ユーザーに手間をかけることなく、照明50が設置される場所、状況等に応じて撮影装置100を制御することができる。すなわち、撮影装置100の利便性を向上させることができる。
本実施の形態の撮影装置100によれば、例えば、フラッシュの撮影禁止場所(美術館など)での撮影で、意図せずフラッシュ発光をしてしまうことを防止することができる。
また、撮像素子部112以外の専用の受光素子を必要としないため、機能追加時のコストアップを防ぐことができる。さらには、照明側の構造をシンプルにすることができる。
また、本実施の形態によれば、光L10を発する被写体に対して撮影装置100の撮影機能を制限することができる。
また、本実施の形態によれば、画像処理部が算出した輝度値から、明暗パターンを検出することができる。その結果、対象とする撮影装置を増やすことができる。
また、本実施の形態によれば、光L10を発する被写体に対して撮影装置100が撮影できないようにすることができる。
また、本実施の形態によれば、光L10を発する被写体に対して撮影装置100がフラッシュ光を使用した撮影ができないようにすることができる。
また、本実施の形態によれば、撮影装置100の撮影時におけるISO感度を増加させることにより、光量不足を補い、良好な撮影をすることができる。
また、本実施の形態によれば、撮影装置100における、光L10を発する被写体に対する補助光の発光を自動的にオフにすることができる。
また、本実施の形態によれば、撮影装置100が光L10を発する被写体に対して静止画の撮影ができないようにすることができる。
また、本実施の形態によれば、撮影装置100が光L10を発する被写体に対して動画の撮影ができないようにすることができる。
また、本実施の形態によれば、撮影装置100にシャッター音としての音声を出力させないようにすることができる。
また、本実施の形態によれば、撮影装置100にメカシャッターを自動で開放させることができる。
また、本実施の形態によれば、撮影装置100に表示部が表示中の画像の輝度を下げさせることができる。これにより、周囲への明かり漏れを最小限に減らすことができる。
また、本実施の形態によれば、ステータス報知部が所定の周期でステータス光を点滅させることにより、撮影装置の動作状態を把握することができる。
また、本実施の形態によれば、動画撮影モードを設定するか否かを促すための特定画像を表示することにより、ユーザーは、容易に、動画撮影モードを設定することができる。
また、本実施の形態によれば、静止画撮影モードを設定するか否かを促すための特定画像を表示することにより、ユーザーは、容易に、静止画撮影モードを設定することができる。
また、本実施の形態によれば、表示部132に画像の表示を行わせないようにし、EVF131のみに画像を表示させる。これにより、周囲への明かり漏れを最小限に減らすことができる。
<第1の実施の形態の変形例>
図16は、第1の実施の形態の変形例における撮影システム1000Aの構成を示すブロック図である。
撮影システム1000Aは、図1の撮影システム1000と比較して、撮影装置100の代わりに撮影装置100Aを備える点が異なる。それ以外の撮影システム1000Aの構成は、撮影システム1000と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
図17は、撮影装置100Aの構成を示すブロック図である。
撮影装置100Aの構成は、図4の撮影装置100の構成と同じである。撮影装置100Aは、図4の撮影装置100と比較して、撮像素子部112、画像処理部120および光パターン検出部141の処理が異なる。撮影装置100Aにおけるそれ以外の各部の処理は、撮影装置100と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
撮像素子部112は、映像信号を、画像処理部120へ送信する。画像処理部120は、前述の画像処理Nを行うことにより、輝度信号および色差信号を得る。
そして、画像処理部120は、輝度信号および色差信号を得る毎に、当該輝度信号および色差信号を、EVF131および表示部132へ送信するとともに、当該輝度信号(Y)を、光パターン検出部141へ送信する。
次に、本実施の形態における撮影装置100Aが行う具体的な処理(以下、照明対応処理Aという)について説明する。なお、以下においては、第1の実施の形態と異なる処理を主に説明する。
照明対応処理Aは、撮影装置100Aの動作モードとして、静止画撮影モードまたは動画撮影モードが設定されている場合に行われる。
静止画撮影モードまたは動画撮影モードが設定されると、第1の実施の形態と同様、処理部150は、撮影をするための制御を、撮影装置100A内の各部に対し行う。
前述したように、撮像素子部112は、映像信号を、画像処理部120へ送信する。画像処理部120は、前述の画像処理Nを行うことにより、輝度信号および色差信号を得る。当該輝度信号は、各RAWデータに対応するピクチャを構成する複数の画素の輝度値を示す。すなわち、画像処理部120は、RAWデータを用いて、該RAWデータに対応するピクチャを構成する複数の画素の輝度値を算出する。
また、画像処理部120は、輝度信号および色差信号を得る毎に、当該輝度信号(Y)を、光パターン検出部141へ送信する。
以下の照明対応処理Aは、静止画撮影モードまたは動画撮影モードが設定されている撮影装置100Aにおいて、光パターン検出部141が、画像処理部120から、輝度信号(Y)を受信しているときに行われる処理である。
図18は、照明対応処理Aのフローチャートである。図18において、図8のステップ番号と同じステップ番号の処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行われるので詳細な説明は繰り返さない。
照明対応処理Aは、図8の照明対応処理と比較して、ステップS110の代わりにステップS110Aが行われる点が異なる。
ステップS110Aの情報検出処理Aは、ステップS110の情報検出処理と比較して、信号変換処理が行われない点が異なる。それ以外の処理は、ステップS110と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
光パターン検出部141は、画像処理部120から受信する輝度信号が示す各輝度値から、照明光に重畳された情報を検出する。なお、情報を検出する処理は、ステップS110の処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。これにより、光パターン検出部141は、ピクチャに対応する複数の輝度値の状態を、明暗パターンとして検出することにより、照明光に重畳された情報を検出する。
なお、ステップS110A以降の処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
以上説明したように、本実施の形態の変形例によれば、第1の実施の形態と同じ効果が得られる。すなわち、光に重畳された情報の検出を低コストで実現することができる。
(照明光について)
第1の実施の形態および第1の実施の形態の変形例では、照明50が直管型蛍光灯である場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。照明50は、例えば、LED(Light Emitting Diode)照明、インバーター式蛍光灯等であってもよい。
次に、照明50が、LED照明である場合において、照明光に情報を重畳させる方法について説明する。LED照明は、商用電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換し、当該直流電圧を使用して照明光を照射する。照明50の電源制御回路は、光を照射するために使用する直流電圧の波形を変化させることにより、照明光に情報を重畳させる。
図19は、照明光に情報を重畳させる方法を説明するための図である。
図19(a)は、図2(a)と同じ交流電圧の波形を示す図である。
図19(b)に示されるようにLED照明は、明るさが一定であり、光量の変化の周期を持たない。
そのため、照明50の電源制御回路が、LED照明に供給する電圧を制御することにより、図19(c)に示されるように、照明光の光量を変化させることができる。すなわち、照明光において、明暗の周期を発生させることができる。
図19(c)の期間βに対応する波形を、特定周期で発生させることで、照明光に情報を重畳させることができる。
図19(d)は、図19(c)の光量の変化の状態を示すイメージ図である。
次に、照明50が、インバーター式蛍光灯である場合において、照明光に情報を重畳させる方法について説明する。
図20(a)は、図2(a)と同じ交流電圧の波形を示す図である。
インバーター式蛍光灯は、図示しない商用電源から供給される交流電圧を使用して、さらに高周波な交流電圧(以下、高周波交流電圧という)を生成して使用する。そのため、インバーター式蛍光灯が高周波交流電圧を使用する場合、インバーター式蛍光灯の照明光は、図20(b)に示されるようにほぼ一定の明るさを保つ。
そのため、照明50の電源制御回路が、インバーター式蛍光灯に供給する電圧を制御することにより、図20(c)に示されるように、照明光の光量を大きく変化させることができる。すなわち、照明光において、明暗の周期を発生させることができる。
図20(c)の期間γに対応する波形を、特定周期で発生させることで、照明光に情報を重畳させることができる。
図20(d)は、図20(c)の光量の変化の状態を示すイメージ図である。
図19、図20のような、情報が重畳された照明光を使用した場合でも、単位時間当たりの明暗の周期、一定期間内の明暗の不連続回数などを、明暗パターンとして検出することにより、照明光に重畳された情報を検出することができる。
次に、照明50がインバーター式蛍光灯である場合において、複数のピクチャを利用して、照明光に重畳された特定周期の明暗パターンを検出する方法を、図21を用いて説明する。
図21(a)は、周波数が120Hzである照明光に5bitの特定周期θの情報をのせた(重畳した)場合の光量の変化を示す図である。図21(a)の横方向は、時間軸を示す。
図21(b)は、情報検出処理において得られた輝度信号が示す複数のピクチャの一部を示す図である。当該複数のピクチャの一部は、ピクチャP201,P202,P203,P204,P205である。なお、ピクチャP201〜P205の各々には、実際には被写体の画像も表示されるが、説明のために被写体の画像は示していない。
ピクチャP201,P202,P203,P204,P205は、ピクチャP201〜P205の順で生成される。すなわち、ピクチャP205は、ピクチャP201よりも後に生成されるピクチャである。
ピクチャP201,P202,P203,P204,P205の各々は、図21(a)の時間軸と対応する。
ここで、光パターン検出部141は、ピクチャP201〜P205において、照明光の光量が所定値以上である部分に対応するピクチャを判定ピクチャに設定する。判定ピクチャは、情報を検出するためのピクチャである。
ここでは、特定周期情報の一例として、P201,P204のピクチャが、判定ピクチャに設定されたとする。
この場合、各ピクチャP202,P203,P205は、高輝度ピクチャである。ここで、高輝度ピクチャを“0”と定義し、低輝度ピクチャを“1”と定義したとする。この場合、光パターン検出部141は、各判定ピクチャを構成する複数の画素の輝度値の平均値が、判定閾値P以上であるか否かを判定することにより“0”、“1”を検出する。
ここで、光パターン検出部141は、特定周期の指示情報としての指示コード“10010”が重畳されていることを判別することができる。比較部142は、記憶部143から指示コードを読み出し、指示コード“10010”と一致する内容を処理部150へ返す。例えば、指示コードが“10010”である場合、当該指示コードに対応する指示は、図6より、フラッシュ光禁止である。
以上のような方法により、光パターン検出部141は、映像信号から明暗パターンを検出することにより、照明光に重畳された特定周期の情報を検出する。
照明光に情報を重畳させる方法は、上記方法に限定されない。例えば、照明光において、明時間と暗時間とが均等にならないよう、照明50の電源制御回路が電圧を制御してもよい。
また、照明光において、特定時間の2周期分を“1”と定義し、特定時間の1周期分を“0”と定義することにより、照明光における不連続期間に対応する部分に情報を持たせてもよい。
(その他の変形例)
撮影装置100,100Aの各々は、EVF131を備えており、OVFを備えていないが、OVFを備えていてもよい。
また、撮影装置100,100Aの各々は、フラッシュ発光部171を備えているが、これに限定されない。撮影装置100,100Aの各々は、フラッシュ発光部171を外部に備えてもよい。さらには、撮影装置100,100Aの各々は、フラッシュ発光部171を備えていなくてもよい。その場合は、図11の撮像補助制御処理のフラッシュに関わる処理を行わないようにすればよい。
また、撮影装置100,100Aの各々は、補助光部172を備えているが、補助光部172を備えていなくてもよい。その場合は、撮像補助制御処理の補助光部172に関わる処理を行わないようにすればよい。
また、第1の実施の形態およびその変形例において、自動的に切り替える処理では、切替える旨を、事前にユーザーに知らせない場合がある。しかしながら、切り替える前にユーザーに切り替える旨を、表示部132またはEVF131を使用して報知してもよい。
(機能ブロック図)
図22は、撮影装置200の特徴的な機能構成を示すブロック図である。撮影装置200は、撮影装置100又は撮影装置100Aに相当する。つまり、図22は、撮影装置100又は撮影装置100Aの有する機能のうち、本発明に関わる主要な機能を示すブロック図である。
撮影装置200は、情報が重畳された照明光が照射される被写体を撮影する。
撮影装置200は、機能的には、撮像素子部210と、光パターン検出部220と、比較部230と、表示部240とを備える。
撮像素子部210は、前記被写体からの光を映像信号に変換する。撮像素子部210は、撮像素子部112に相当する。光パターン検出部220は、撮像素子部210により変換された前記映像信号から明暗パターンを検出することにより、前記照明光に重畳された前記情報を検出する。光パターン検出部220は、光パターン検出部141に相当する。
比較部230は、前記光パターン検出部220により検出された前記情報である検出情報と予め定められた判定情報とを比較する。比較部230は、例えば、図8のステップS120の処理を行う比較部142に相当する。
表示部240は、前記比較部230による比較結果に応じて、特定画像を表示する。表示部240は、例えば、図8のステップS131において特定画像Jを表示する表示部132に相当する。
なお、撮影装置200に含まれる、撮像素子部210、光パターン検出部220および比較部230の全てまたは一部は、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)等のハードウエアで構成されてもよい。また、撮像素子部210、光パターン検出部220および比較部230の全てまたは一部は、CPU等のプロセッサにより実行されるプログラムのモジュールであってもよい。
以上、本発明における撮影装置100又は撮影装置100Aについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、あるいは異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
また、上記の撮影装置100又は撮影装置100Aを構成する複数の構成要素の全てまたは一部は、ハードウエアで構成されてもよい。また、上記の撮影装置100又は撮影装置100Aを構成する構成要素の全てまたは一部は、CPU(Central Processing Unit)等により実行されるプログラムのモジュールであってもよい。
また、上記の撮影装置100又は撮影装置100Aを構成する複数の構成要素の全てまたは一部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されてもよい。システムLSIは、複数の構成要素を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるコンピュータシステムである。
例えば、図4において、画像処理部120、光パターン検出部141、比較部142および処理部150は、1個のシステムLSIから構成されてもよい。
また、前述した処理を実行する各部は、1つであってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、本発明は、撮影装置100又は撮影装置100Aが備える特徴的な構成部の動作をステップとする情報検出方法として実現してもよい。
また、本発明に係る情報検出方法は、図8の照明対応処理または図18の照明対応処理Aの全てまたは一部(例えば、ステップS110,S120,S131等)に相当する。本発明に係る情報検出方法は、図8または図18における、対応する全てのステップを必ずしも含む必要はない。すなわち、本発明に係る情報検出方法は、本発明の効果を実現できる最小限のステップのみを含めばよい。ここで、本発明の効果を実現できる最小限のステップは、例えば、図8のステップS110,S120,S131である。
また、本発明は、そのような情報検出方法に含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。また、本発明は、そのようなプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して配信されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、光に重畳された情報の検出を低コストで実現可能な撮影装置として、利用することができる。
50 照明
100,100A,200 撮影装置
111 メカシャッター部
112,210 撮像素子部
120 画像処理部
131 EVF
132,240 表示部
141,220 光パターン検出部
142,230 比較部
143 記憶部
150 処理部
151 撮影禁止設定部
152 発光制御部
153 画像生成部
154 補助光制御部
155 モード設定部
156 操作判定部
157 シャッター音制御部
158 メカシャッター制御部
159 表示制御部
160 ステータス報知制御部
161 ISO感度変更部
170 操作部
171 フラッシュ発光部
172 補助光部
181 スピーカー
182 ステータス報知部
1000,1000A 撮影システム

Claims (20)

  1. 情報が重畳された照明光が照射される被写体を撮影する撮影装置であって、
    前記被写体からの光を映像信号に変換する撮像素子部と、
    前記撮像素子部により変換された前記映像信号から明暗パターンを検出することにより、前記照明光に重畳された前記情報を検出する光パターン検出部と、
    前記光パターン検出部により検出された前記情報である検出情報と予め定められた判定情報とを比較する比較部と、
    前記比較部による比較結果に応じて、特定画像を表示する表示部とを備える
    撮影装置。
  2. 前記撮像素子部は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを使用して前記被写体からの光を前記映像信号に変換し、
    前記映像信号は、ピクチャに対応するRAWデータを示し、
    前記光パターン検出部は、前記RAWデータを用いて該RAWデータに対応するピクチャを構成する複数の画素の輝度値を算出し、
    前記光パターン検出部は、該ピクチャに対応する複数の輝度値の状態を、前記明暗パターンとして検出する
    請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記撮像素子部は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを使用して前記被写体からの光を前記映像信号に変換し、
    前記映像信号は、複数のピクチャにそれぞれ対応する複数のRAWデータを示し、
    前記光パターン検出部は、前記各RAWデータを用いて該RAWデータに対応するピクチャを構成する複数の画素の輝度値を算出し、
    前記光パターン検出部は、前記複数のピクチャの各々に対応する各輝度値の状態を前記明暗パターンとして検出する
    請求項1に記載の撮影装置。
  4. 前記映像信号は、ピクチャに対応するRAWデータを示し、
    前記撮影装置は、さらに、
    前記RAWデータを用いて、該RAWデータに対応するピクチャを構成する複数の画素の輝度値を算出する画像処理部を備え、
    前記光パターン検出部は、該ピクチャに対応する複数の輝度値の状態を、前記明暗パターンとして検出する
    請求項1に記載の撮影装置。
  5. 前記比較部は、前記検出情報と前記判定情報とを比較することにより、前記検出情報と前記判定情報とが一致するか否かを判定し、
    前記表示部は、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記特定画像を表示し、前記検出情報と前記判定情報とが一致しない場合、前記特定画像を表示しない
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮影装置。
  6. 前記判定情報を記憶する記憶部を備える、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮影装置。
  7. 前記判定情報は、撮影を禁止するための指示を示し、
    前記撮影装置は、さらに、
    前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記撮影装置の動作モードとして、撮影が許可されない撮影禁止モードを設定するモード設定部を備え、
    前記特定画像は、撮影が禁止されている旨を示す
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  8. 前記撮影装置は、さらに、
    フラッシュ光を発光するためのフラッシュ発光部を備え、
    前記判定情報は、撮影時における前記フラッシュ光の発光を禁止するための指示を示し、
    前記撮影装置は、さらに、
    前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、撮影時における前記フラッシュ光の発光をオフにするよう前記フラッシュ発光部を制御する発光制御部を備え、
    前記特定画像は、前記フラッシュ光の発光が禁止されている旨を示す
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  9. 前記判定情報は、撮影時におけるISO感度を増加させるための指示を示し、
    前記撮影装置は、さらに、
    前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、撮影時におけるISO感度を増加させる制御を行うISO感度変更部を備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  10. 前記撮影装置は、さらに、
    オートフォーカスを補助するための補助光を発光する補助光部を備え、
    前記判定情報は、撮影時における前記補助光の発光をオフにするための指示を示し、
    前記撮影装置は、さらに、
    前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、撮影時における前記補助光の発光をオフにするよう前記補助光部を制御する補助光制御部を備える、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  11. 前記判定情報は、静止画の撮影を禁止するための指示を示し、
    前記撮影装置は、さらに、
    前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記撮影装置の動作モードとして、静止画の撮影が許可されない静止画撮影禁止モードを設定するモード設定部を備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  12. 前記判定情報は、動画の撮影を禁止するための指示を示し、
    前記撮影装置は、さらに、
    前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記撮影装置の動作モードとして、動画の撮影が許可されない動画画撮影禁止モードを設定するモード設定部を備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  13. 前記判定情報は、シャッター音の出力を禁止するための指示を示し、
    前記撮影装置は、さらに、
    音声を出力するためのスピーカーと、
    前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記スピーカーに前記シャッター音としての音声を出力させないよう制御するシャッター音制御部とを備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  14. 前記撮影装置は、さらに、
    メカシャッターの開閉により露光時間を変更するためのメカシャッター部を備え、
    前記判定情報は、前記メカシャッターを開放するための指示を示し、
    前記撮影装置は、さらに、
    前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記メカシャッターを開放させるよう前記メカシャッター部を制御するメカシャッター制御部を備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  15. 前記判定情報は、画像の輝度を下げる指示を示し、
    前記撮影装置は、さらに、
    前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記表示部が表示中の画像の輝度を下げさせる制御を行う表示制御部を備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  16. 前記判定情報は、画像の輝度を下げる指示を示し、
    前記撮影装置は、さらに、
    画像を表示するためのEVF(Electronic View Finder)と、
    前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記表示部および前記EVFの少なくとも一方の表示中の画像の輝度を下げさせる制御を行う表示制御部とを備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  17. 前記撮影装置は、さらに、
    外部からの操作を受付ける操作部と、
    前記撮影装置の動作状態を報知するためのステータス光を発光するためのステータス報知部と、
    前記操作部が、前記撮影装置の動作状態を報知するための操作を受付けた場合、前記ステータス報知部に前記撮影装置の動作状態に対応する所定の周期で前記ステータス光を点滅させる制御を行うステータス報知制御部とを備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  18. 前記判定情報は、静止画の撮影を禁止するための指示を示し、
    前記表示部は、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記撮影装置の動作モードとして、動画を撮影するための動画撮影モードを設定するか否かを促すための前記特定画像を表示する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  19. 前記判定情報は、動画の撮影を禁止するための指示を示し、
    前記表示部は、前記検出情報と前記判定情報とが一致する場合、前記撮影装置の動作モードとして、静止画を撮影するための静止画撮影モードを設定するか否かを促すための前記特定画像を表示する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  20. 情報が重畳された照明光が照射される被写体を撮影する撮影装置が行う情報検出方法であって、
    前記撮影装置は、
    前記被写体からの光を映像信号に変換する撮像素子部と、
    画像を表示するための表示部とを備え、
    前記情報検出方法は、
    前記撮像素子部により変換された前記映像信号から明暗パターンを検出することにより、前記照明光に重畳された前記情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにより検出された前記情報である検出情報と予め定められた判定情報とを比較する比較ステップと、
    前記表示部が、前記比較ステップによる比較結果に応じて特定画像を表示するステップとを備える、
    情報検出方法。
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