JP4771536B2 - 撮像装置及び主被写体となる顔の選択方法 - Google Patents
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Description
<撮像装置の構成及び動作>
図2は、実施形態に係る撮像装置の一例である、デジタルカメラ200の構成例を示すブロック図である。まず、電源が投入された後、シャッターボタン(不図示)が押下されていない状態でのデジタルカメラ200の動作を説明する。
図4は、第1の実施形態に係る、デジタルカメラ200による主顔選択処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの各ステップの処理は、例えば、システムコントローラ220が不図示のROMに格納されているプログラムを実行することにより実現可能である。以下、特に断らなければ、システムコントローラ220が各ステップの処理を行うものとする。
主顔選択処理が行われた回数をカウントする変数カウンターが0に初期化される。
所定のタイミングtにおける、顔検出結果が取得される。顔検出結果は、CCD201が取得した画像信号がその後リサイズ部223によってリサイズされて得られる画像データに存在する顔の情報である。
検出された顔がひとつである場合はステップS417に進み、Counter=0とする。そして、ステップS402へ戻り、同様の処理を繰り返す。一方、検出された顔が複数ある場合には、ステップS404に進む。尚、ステップS417においては、Counterの値を1以上とし、検出された1つの顔を主顔として顔レジスタ224に主顔の顔情報を格納してもよい。
Counter=0のとき、ステップS405に進み、そうでない場合はステップS409に進む。
ステップS405乃至ステップS408における計算処理は、ステップS102において読み込まれた全ての顔情報(即ち、検出された全ての顔の情報)に対して行われる。
検出された顔のサイズと、図7に示す顔サイズ−重み特性グラフを用いて、第2の重みを算出する。図7は、入力(x軸)を検出された顔のサイズ、出力(y軸)を第2の重みとしたグラフである。本実施形態では、顔サイズが0(単位は例えばピクセル。以下同様。)のときに重みを0、顔サイズが20のとき重みが0.2になるよう顔サイズ0から20までを直線で結ぶ。更に、顔サイズが30のときに重みが1になるよう顔サイズ20から30までを直線で結び、顔サイズ30以上は重みを1.0とする。
検出された顔において、図5に示すような、検出された顔の中心座標値と例えば画面の中央座標値との距離情報distを算出し、その距離情報distと図8に示す距離−重み特性グラフを用いて、第3の重みを算出する。本実施形態では、顔検出対象の画像データは表示装置213のEVF表示用画像データであるためサイズが320ピクセル×240ピクセルである。そのため、中心座標(160,120)からの距離を三平方の定理を利用して算出する。そして、図8のグラフを利用して第3の重みを求める。本実施形態では、距離が10までは重みを1.0、距離80になると重みが0になるよう距離10から80までを直線で結び、距離80以上は重みが0となる。
ステップS405乃至S407で算出した第1乃至第3の重みを乗算し、最終重みを算出し、ステップS415に進む。尚、最終重みの算出は、乗算に限られるものではなく、例えば、第1乃至第3の重みの総和によって求められてもよい。
ステップS404からS409へ進むのは、Counterの値が0ではない時、即ち、前回の主顔選択処理において主顔が選択されており、主顔の情報が顔レジスタ224に格納されている時である。ステップS409では、前回選択された主顔の情報を顔レジスタ224から取得し、ステップS402において取得した顔情報それぞれとの距離を算出する。即ち、図9に示すように、タイミングtにおいて検出された複数の顔全てについて、前回のタイミングt−1において選択された主顔(以下、「前回主顔」と呼ぶ)の座標値との距離dist_preMainFaceを以下の式1を用いて算出する。
ステップS409において算出された前回主顔との距離を用いて、第4の重みを算出する。例えば、前回主顔と最も距離が短い顔を、タイミングtにおける主顔候補とし、主顔候補の補正重みとして予め設定された値kHoseiWeightMainFace(例えば1.5)を第4の重みとして割り当てる。更に、主顔候補以外の検出された顔に対しては、第4の重みとして、kHoseiWeightOtherFace(=1.0)を割り当てる。また、前回主顔との距離が最短である顔が複数存在する場合には、距離が最短である顔全てを主顔候補とし、第4の重みとしてkHoseiWeightMainFaceを割り当てる。
ここでは、ステップS405乃至S407における処理と同じ処理が行われる。
式2に従って、ステップS410で算出された第4の重みとステップS411からS413で算出された第1から第3の重みを乗算し、検出された顔それぞれの最終重みを算出する。尚、最終重みの算出は、乗算に限られるものではなく、例えば、第1乃至第4の重みの総和によって求められてもよい。
ステップS408又はS414において算出された、検出された複数の顔それぞれに関する最終重みに従い、最も重みの大きい顔を、タイミングtにおける主顔として確定(選択)する。そして、選択した主顔の顔情報を顔レジスタ224に格納する。
Counterの値を1増やし(Counter=Counter+1)、ステップS102に戻って同様の処理を繰り返す。
以上、図4を参照して、主顔選択処理の流れを説明した。ここでは、図11のような連続するシーン(タイミングt=1から4)にて2つの顔(「顔1」「顔2」と呼ぶ)が検出された場合の主顔選択処理の具体例を、各タイミングにおける顔情報を示した図12と、上述のフローチャート(図4)とを用いて説明する。また、図13は、各タイミングにおける各々の顔に対する第1〜第4の重み、最終重み、前回主顔との距離、主顔選択結果を示す図である。
図4のステップS101からS402に沿って動作し、ステップS403にて検出された顔が2個のためステップS404に進み、Counter=0のためステップS405に進む。
ステップS402において顔情報が読み込まれ、ステップS403、S404を通り、ステップS409へと処理が進む。
t=2における主顔選択処理と同様な処理経路となり、主顔として顔1が選択される。
t=3における主顔選択処理と同様な処理経路となるが、顔1における中心からの距離に基づく第3の重みが0となるため、最終重みも0となり、主顔として顔2が選択される。
ここで、比較のために、t=1〜4において、第4の重みを利用せずに主顔を選択した場合を、図1及び図14を参照して説明する。上述した図11及び図13の場合と全く同じ位置に2つの顔が存在しても、図1及び図14に示すように、主顔が頻繁に入れ替わることが分かる。
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルカメラ200は、CCD201が取得した画像信号から得られる画像データから、主被写体となる人物の顔を選択する。選択処理に際しては、あるタイミングにおける複数の顔それぞれの状態に基づいて算出される重みに加えて、複数の顔それぞれと、それ以前のタイミングにおける主顔との距離に基づいて算出される重み(第4の重み)も利用する。第4の重みは、それ以前のタイミングにおける主顔との距離が近い顔ほど大きくなるように算出される。
第1の実施形態では、主顔選択処理に際して、検出された顔と前回主顔との距離を利用した。第2の実施形態では、更に、現在の画像データで検出された顔と、基準として用いられる過去に選択された主顔(以下、「リファレンス顔」と呼ぶ)との距離差及びサイズの差も利用して主顔を選択する。これは、一般的な撮影においては、主顔が撮像範囲の中央付近に存在する確率が高いことに着目した構成である。即ち、現在の画像データから選択される主顔が、リファレンス顔の位置からある程度移動した場合を考える。この場合は、前回主顔の位置を考慮せずに主顔の選択(図4のステップS405乃至S408、及び、S415)を行った方が、ユーザの意図に沿う確率が高いという検証データに基づいている。
図15は、第2の実施形態に係る、デジタルカメラ200による主顔選択処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの各ステップの処理は、例えば、システムコントローラ220が不図示のROMに格納されているプログラムを実行することにより実現可能である。以下、特に断らなければ、システムコントローラ220が各ステップの処理を行うものとする。また、第1の実施形態(図4)と同一の処理を行うステップには同一の符号を付し、説明を省略する。
ステップS404においてCounter=0であれば、ステップS1508において、図4のステップS405乃至S408、及び、S415と同一の処理により、主顔を選択する。ステップS1509で、選択された主顔の顔情報は、リファレンス顔として顔レジスタ224に格納される。ステップS1510で、Counterの値が1になり、ステップS402に戻る。また、選択された主顔の顔情報は、前回主顔としても顔レジスタ224に格納される。
ステップS402で取得された各々の顔について、前回主顔との距離を算出し(図9参照)、前回主顔に近い順にソートする。そして、前回主顔に最も近い顔を主顔候補とする。
リファレンス顔と主顔候補の中心座標間の距離を算出し、主顔移動距離(Δdis_MainFace)とする。算出方法は、前回主顔がリファレンス顔になる以外、図9に示すものと同様である。
ステップS1502で算出した主顔移動距離が、予め設定された距離Th_dis以下であればステップS1504に進む。そうでない場合は、主顔候補は実際には主顔ではないと判断し、ステップS1507に進む。ここで距離Th_disは、例えば式3のように、リファレンス顔のサイズに予め設定された係数をかけることで設定することができる。
RefFaceSize: リファレンス顔のサイズ(一辺の長さ)
KthHoseiVal1: 定数
(ステップS1504)
リファレンス顔のサイズと主顔候補のサイズとの差分値ΔSを算出する。
差分値ΔSが予め設定された差分値Th_size以下であればステップS1506に進む。そうでない場合は、主顔候補は実際には主顔ではないと判断し、ステップS1507に進む。ここで、Th_sizeは、例えば式4のように、リファレンス顔のサイズに予め設定された係数をかけることで設定することができる。
RefFaceSize: リファレンス顔のサイズ(一辺の長さ)
KthHoseiVal2: 定数
(ステップS1506)
主顔候補を主顔として決定し、更に、前回主顔として顔レジスタ224に顔情報を格納する。
ステップS1501においてソートされた順に従って、次に前回主顔から近い顔を主顔候補とし、ステップS1502に戻り、同様の処理を繰り返す。検出された全ての顔について処理を行った場合は、主顔の位置が大きく動いたため前回主顔の位置を利用することは適当でないと判断し、ステップS1508に進む。
以上、図15を参照して、主顔選択処理の流れを説明した。ここでは、第1の実施形態と同様、図11のような連続するシーン(タイミングt=1から4)にて2つの顔が検出された場合の主顔選択処理の例を、各タイミングにおける顔情報を示した図12と、上述のフローチャート(図15)とを用いて説明する。また、図16は、各タイミングにおける各々の顔に対する第1〜第3の重み、最終重み、リファレンス顔座標、リファレンス画像との距離、Th_dis、主顔選択結果を示す図である。尚、説明を簡単にするため、顔サイズに関する説明は省略する。
図15のステップS401からS402に沿って動作し、ステップS403にて検出された顔が2個のためステップS404に進み、Counter=0のためステップS1508に進む。
ステップS402において顔情報が読み込まれ、ステップS403、S404を通り、ステップS1501へと処理が進む。
t=2における主顔選択処理と同様な処理により、顔1が主顔として選択される。
ステップS1501まではt=3における主顔選択処理と同様な処理が行われる。
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルカメラ200は、検出された顔と前回主顔との距離に加えて、検出された顔とリファレンス顔との距離及びサイズの差も利用して主顔を選択する。
上述した各実施の形態の処理は、各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供してもよい。そして、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって、前述した実施形態の機能を実現することができる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどを用いることができる。或いは、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることもできる。
213 表示装置
217 VBPF部
218 目検出部
219 非顔フィルタパターン認識部
220 システムコントローラ
223 リサイズ回路
224 顔レジスタ
Claims (9)
- 画像データを取得する撮像手段と、
前記撮像手段が取得した画像データから、人物の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段が検出した複数の人物の顔から、主被写体となる顔を選択する選択手段とを有し、
前記選択手段は、前記撮像手段により第1の画像データよりも前に取得された第2の画像データにおいて主被写体となる顔を選択した場合には、前記第1の画像データから検出された所定の人物の顔の位置と前記第2の画像データにおける主被写体となる顔の位置との距離と、当該所定の人物の顔についての情報とに基づいて当該所定の人物の顔の重み付けを決定することを、前記第1の画像データから検出された複数の人物の顔それぞれについて実行し、最も大きな重み付けを持つ顔を主被写体となる顔として選択することを特徴とする撮像装置。 - 前記選択手段は、前記第2の画像データにおける主被写体となる顔についての情報が存在しない場合には、前記第2の画像データにおける主被写体となる顔についての情報を用いずに、前記第1の画像データから検出された複数の人物の顔についての情報を用いて、前記第1の画像データにおける主被写体となる顔を選択することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 顔についての前記情報は、顔の確からしさを示す信頼度、顔のサイズ、及び、顔の位置の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 前記選択手段は、前記第2の画像データにおいて主被写体となる顔を選択してから予め定められた時間が経過してから、前記第1の画像データにおける主被写体となる顔を選択する場合には、前記第2の画像データにおける主被写体となる顔についての情報を用いずに、前記第1の画像データにおける主被写体となる顔を選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 画像データを取得する撮像手段と、
前記撮像手段が取得した画像データから、人物の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段が検出した複数の人物の顔から、主被写体となる顔を選択する選択手段とを有し、
前記選択手段は、前記撮像手段により第1の画像データよりも前に取得された第2の画像データにおいて主被写体となる顔を選択した場合には、
前記第1の画像データから検出された複数の人物の顔についての情報のうち、前記第2の画像データにおける主被写体となる顔についての情報と予め定められた関係を満たすものが存在する場合には、前記予め定められた関係を満たす情報に対応する人物の顔を主被写体となる顔として選択し、
前記第1の画像データから検出された複数の人物の顔についての情報のうち、前記第2の画像データにおける主被写体となる顔についての情報と前記予め定められた関係を満たすものが存在しない場合には、前記第1の画像データから検出された所定の人物の顔についての情報に基づいて当該所定の人物の顔の重み付けを決定することを、前記第1の画像データから検出された複数の人物の顔それぞれについて実行し、最も大きな重み付けを持つ顔を主被写体となる顔として選択し、
顔についての前記情報は、顔の位置についての情報およびサイズについての情報を含み、
前記予め定められた関係とは、前記第2の画像データにおける主被写体となる顔の位置との距離、および、顔のサイズとの差が、予め定められた範囲内であるという関係であることを特徴とする撮像装置。 - 画像データから、人物の顔を検出する顔検出工程と、
前記顔検出工程において検出した複数の人物の顔から、主被写体となる顔を選択する選択工程とを有し、
前記選択工程において、第1の画像データよりも前に撮像された第2の画像データにおいて主被写体となる顔を選択した場合には、前記第1の画像データから検出された所定の人物の顔の位置と前記第2の画像データにおける主被写体となる顔の位置との距離と、当該所定の人物の顔についての情報とに基づいて当該所定の人物の顔の重み付けを決定することを、前記第1の画像データから検出された複数の人物の顔それぞれについて実行し、最も大きな重み付けを持つ顔を主被写体となる顔として選択することを特徴とする主被写体となる顔の選択方法。 - 前記選択工程において、前記第2の画像データにおける主被写体となる顔についての情報が存在しない場合には、前記第2の画像データにおける主被写体となる顔についての情報を用いずに、前記第1の画像データから検出された複数の人物の顔についての情報を用いて、前記第1の画像データにおける主被写体となる顔を選択することを特徴とする請求項6に記載の主被写体となる顔の選択方法。
- 画像データから、人物の顔を検出する顔検出工程と、
前記顔検出工程において検出した複数の人物の顔から、主被写体となる顔を選択する選択工程とを有し、
前記選択工程において、第1の画像データよりも前に撮像された第2の画像データにおいて主被写体となる顔を選択した場合には、
前記第1の画像データにて検出された複数の人物の顔についての情報のうち、前記第2の画像データにおける主被写体となる顔についての情報と予め定められた関係を満たすものが存在する場合には、前記予め定められた関係を満たす情報に対応する人物の顔を主被写体となる顔として選択し、
前記第1の画像データにて検出された複数の人物の顔についての情報のうち、前記第2の画像データにおける主被写体となる顔についての情報と前記予め定められた関係を満たすものが存在しない場合には、前記第1の画像データから検出された所定の人物の顔についての情報に基づいて当該所定の人物の顔の重み付けを決定することを、前記第1の画像データから検出された複数の人物の顔それぞれについて実行し、最も大きな重み付けを持つ顔を主被写体となる顔として選択し、
顔についての前記情報は、顔の位置についての情報およびサイズについての情報を含み、
前記予め定められた関係とは、前記第2の画像データにおける主被写体となる顔の位置との距離、および、顔のサイズとの差が、予め定められた範囲内であるという関係であることを特徴とする主被写体となる顔の選択方法。 - コンピュータに、請求項6乃至8のいずれか1項に記載の主被写体となる顔の選択方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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