JPWO2011099592A1 - ハイドロフォーム加工方法及びハイドロフォーム加工装置 - Google Patents

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    • B21D26/033Deforming tubular bodies
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Abstract

本発明は、軸芯が曲げを含むように形成された複雑形状のハイドロフォーム加工品を容易に得ることができるハイドロフォーム加工方法を提供するもので、金型(11、13)内に装着された金属管(3)の一方の端部側(3a)に軸押しシリンダが配置されず、他方の端部側(3c)にのみ軸押しシリンダ(31)が配置され、軸押しシリンダ(31)により金属管(3)を管軸方向に押し込むとともに、両方の管端部がシールされた金属管(3)内部に圧力媒体を供給して内圧を負荷するハイドロフォーム加工方法において、金型(11、13)内に金属管(3)と共に金属管(3)の一方の管端側(3a)に独立パンチ(21)を装着し、金型(11、13)を閉める際に、金型(11、13)を閉める力を利用して独立パンチ(21)を管軸方向に前進させ、独立パンチ(21)により金属管(3)の一方の端部をシールしつつ、金属管(3)を管軸方向に押し込む。

Description

本発明は、ハイドロフォーム金型内に金属管を装着し、当該ハイドロフォーム金型を型締めした後、金属管を管軸方向に押し込むとともに、金属管内に内圧を負荷することにより、金属管を所定形状に加工するハイドロフォーム加工方法、及びこれに使用されるハイドロフォーム加工装置に関する。
従来の一般的なハイドロフォーム加工方法を、図12を用いて説明する。一般的なハイドロフォーム加工を行う際には、まず、図12(a)に示すように、金属管103を一組のハイドロフォーム金型111、113のキャビティ115内に装着する。次に、図12(b)に示すように、一組のハイドロフォーム金型111、113の型閉めを行なう。次に、図12(c)に示すように、金属管103の両方の管端側に配置された軸押しシリンダ131を駆動させて、軸押しシリンダ131に取り付けられたシールパンチ133を金属管103の管端面103bに押し付けて、金属管103の両側の管端部103aをシールする。次に、図12(c)、図12(d)に示すように、金属管103内部に水等の圧力媒体Wを供給して内圧を負荷することにより、金属管103が拡管されて、ハイドロフォーム金型111、113のキャビティ115に沿った外形からなるハイドロフォーム加工品105に成形される。
このとき、内圧を負荷することにより金属管103を拡管する量が大きい場合は、拡管による金属管103の肉厚減少を抑えて金属管103のバースト、座屈を防止するため、軸押しシリンダ131を用いて金属管103を管軸方向に押し込んで、金属管103の管軸方向内側に積極的に材料を流入させる場合がある。
通常、ハイドロフォーム加工で金属管103の両方の管端部103aをシールしたり、金属管103を管軸方向に押し込んだりする際には、図12のように、金属管103の両方の管端側に配置された軸押しシリンダ131を駆動させて、シールや押し込みを行なうのが一般的である。しかし、特許文献1には、金属管103の一方の管端側にのみ軸押しシリンダ131を配置し、その一方の管端側に配置された軸押しシリンダ131により一方の管端部103aをシールしつつ、一方の管端側からのみ金属管103を管軸方向に押し込む例が開示されている。
特開平11−33640号公報 特開2002−66663号公報
ところで、近年、ハイドロフォーム加工技術は自動車部品等の複雑な形状の部品への適用が進んでおり、図12(d)に示すように、軸芯が直線状をなす単純な形状のハイドロフォーム加工品105だけでなく、図13、図14に示すような軸芯105aが平面的又は立体的な曲げを含むように形成された複雑形状のハイドロフォーム加工品105が、ハイドロフォーム加工により得られることが要求されてきている。図13、図14に示すような複雑形状のハイドロフォーム加工品105をハイドロフォーム加工により得る場合は、金属管103の両方の管端側に配置される一組の軸押しシリンダ131を同軸上に配置することができず、それぞれの軸芯が斜めとなるように配置する必要がある。
一組のハイドロフォーム金型111、113は、通常、プレス機と同様のスペース内に配置されるか、特許文献2に記載のようなC型のフレーム内に配置される。いずれの場合も、一組のハイドロフォーム金型111、113のためのスペースが狭いことから、一組の軸押しシリンダ131の軸芯が斜めとなるように配置するのは非常に困難であった。この傾向は、図14に示すように、軸芯105aが立体的な曲げを含むように形成されたハイドロフォーム加工品105を得る場合に、特に顕著なものとなっていた。
このため、ハイドロフォーム加工装置が過度に大型化されてしまったり、ハイドロフォーム加工品105の形状によっては単一の部材から構成することを諦めて、複数に分割された直線状の部材から所望の形状のハイドロフォーム加工品と同形状の部品を得る等の対策を施していた。
このような問題を解決するための手段として、前述の特許文献1のように、金属管103の一方の管端側にのみ軸押しシリンダ131を配置して、他方の管端側の軸押しシリンダ131を配置せずに省略する手段が考えられる。しかしながら、この手段を採った場合、軸押しシリンダ131を配置しない側からの金属管103の押し込みができなくなってしまう。ここで、図12に示すように、軸芯が直線状をなす形状のハイドロフォーム加工品105が得られるようにハイドロフォーム加工する場合は、軸押しシリンダ131を配置した側からの押し込みのみでも反対側に材料を流入させ易く、大きな問題とならない。しかし、図13や図14に示すように、軸芯105aが曲げを含むような複雑形状のハイドロフォーム加工品105が得られるようにハイドロフォーム加工する場合は、軸押しシリンダ131を配置した側からの押し込みのみでは反対側への材料の流入が不十分となり、金属管103のバースト、座屈が生じやすくなる。その結果、ハイドロフォーム加工を行なうことが困難になってしまう。このため、他の解決手段の提案が望まれていた。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものである。その目的とするところは、軸芯が曲げを含むように形成された複雑形状のハイドロフォーム加工品を容易に得ることができるとともに、加工装置の過度の大型化を防止することである。即ち、軸押しシリンダによる押し込みは一方の管端側からのみで、かつ、軸押しシリンダのない他方の管端側からもシールや押し込みをすることが可能となるようなハイドロフォーム加工方法、及びこれを可能にしたハイドロフォーム加工装置を提案することにある。
本発明者は、上述した課題を解決するために、下記のハイドロフォーム加工方法及びハイドロフォーム加工装置を発明した。
(1)ハイドロフォーム金型内に装着された金属管の一方の管端部の側に軸押しシリンダが配置されず、他方の管端部の側にのみ軸押しシリンダが配置され、前記軸押しシリンダにより前記金属管を管軸方向に押し込むとともに、両方の管端部がシールされた前記金属管内部に圧力媒体を供給して内圧を負荷するハイドロフォーム加工方法において、前記ハイドロフォーム金型を閉める前に前記ハイドロフォーム金型内に前記金属管と共に前記金属管の一方の管端側に独立パンチを装着し、前記ハイドロフォーム金型を閉める際に、前記ハイドロフォーム金型を閉める力を利用して前記独立パンチを管軸方向に前進させ、前記独立パンチにより前記金属管の一方の管端部をシールしつつ前記金属管を管軸方向に押し込むことを特徴とするハイドロフォーム加工方法。
(2)前記独立パンチを管軸方向に前進させたときに、前記独立パンチの前端側の挿入部を前記金属管の一方の管端部内に挿入させることにより、前記金属管の一方の管端部をシールすることを特徴とする前記(1)記載のハイドロフォーム加工方法。
(3)前記独立パンチを管軸方向に前進させたときに、Oリングの取り付けられた前記独立パンチの挿入部を前記金属管の一方の管端部内に挿入させて、当該Oリングにより前記金属管の一方の管端部のシールを補強することを特徴とする前記(2)記載のハイドロフォーム加工方法。
(4)ハイドロフォーム金型内に装着された金属管の一方の管端部の側に軸押しシリンダが配置されず、他方の管端部の側にのみ軸押しシリンダが配置され、前記軸押しシリンダにより前記金属管を管軸方向に押し込むとともに、両方の管端部がシールされた当該金属管内部に圧力媒体を供給して内圧を負荷するためのハイドロフォーム加工装置において、前記ハイドロフォーム金型内に前記金属管と共に前記金属管の一方の管端側に装着される独立パンチを備え、前記ハイドロフォーム金型を閉める際に、前記ハイドロフォーム金型を閉める力を利用して前記独立パンチが管軸方向に前進されて、前記独立パンチにより前記金属管の一方の管端部がシールされつつ前記金属管が管軸方向に押し込まれることを特徴とするハイドロフォーム加工装置。
(5)前記独立パンチを管軸方向に前進させたときに、前記独立パンチの前端側の挿入部が前記金属管の一方の管端部内に挿入されることにより、前記金属管の一方の管端部をシール可能な構造とされていることを特徴とする前記(4)記載のハイドロフォーム加工装置。
(6)前記独立パンチの挿入部にOリングが取り付けられていることを特徴とする前記(5)記載のハイドロフォーム加工装置。
本発明によれば、軸芯が曲げを含むような複雑形状のハイドロフォーム加工品を得るにあたって、両管端側から金属管を押し込んで、両管端側から管軸方向内側に材料を流入させることが可能となる。このため、軸芯が曲げを含むような複雑形状のハイドロフォーム加工品でも容易に得ることが可能となる。また、軸芯が曲げを含むような複雑形状のハイドロフォーム加工品を得るにあたって、金属管の一方の管端側に軸押しシリンダを配置することが不要となる。したがって、従来のように一組の軸押しシリンダを互いの軸芯が斜めとなるように配置する必要がなくなり、その分、加工装置を小型化させることが可能となる。また、一組の軸押しシリンダのうちの一方が不要となる分、加工装置を実現するためのコスト低減を図ることが可能となる。
図1は、第1実施形態に係るハイドロフォーム加工装置の構成を示す平面断面図である。
図2(a)は、図1のA−A線に沿う断面図である。図2(b)はB−B線に沿う断面図である。
図3(a)は、図1のC−C線に沿う断面図である。図3(b)は、第1実施形態に係るハイドロフォーム加工装置動作状態について、図1のC−C線に沿う断面位置で説明する図である。
図4(a)は、図1のD−D線に沿う断面図であり、図4(b)は図1のE−E線に沿う断面図である。図4(c)は図1のF−F線に沿う断面図であり、図4(d)は図1のG−G線に沿う断面図である。
図5は、本発明に係るハイドロフォーム加工方法の中で、一組のハイドロフォーム金型内に金属管や独立パンチを装着した後の状態を示す図である。図5(a)は、部分側面断面図であり、図5(b)は、平面断面図である。
図6は、本発明に係るハイドロフォーム加工方法の中で、金属管の両方の管端部をシールした後の状態を示す図である。図6(a)は、部分側面断面図である。図6(b)は、平面断面図である。
図7は、本発明に係るハイドロフォーム加工方法の中で、一組のハイドロフォーム金型の型閉めが終了した後の状態を示す図である。図7(a)は、部分側面断面図である。図7(b)は、平面断面図である。
図8は、本発明に係るハイドロフォーム加工方法が終了した状態を示す図である。図8(a)は、部分側面断面図であり、図8(b)は、平面断面図である。
図9(a)は、第2実施形態に係るハイドロフォーム加工装置の構成を示す部分側面断面図であり、図9(b)は、第3実施形態に係るハイドロフォーム加工装置の構成を示す部分側面断面図である。
図10は、実施例で用いたハイドロフォーム加工装置の構成を示す図である。図10(a)は、平面断面図である。図10(b)は、図10(a)のJ−J線に沿う断面図である。図10(c)は、図10(a)のK−K線に沿う断面図である。図10(d)は、図10(a)のL−L線に沿う断面図である。図10(e)は、図10(a)のM−M線に沿う断面図である。
図11は、実施例で行なったハイドロフォーム加工方法について説明するための図である。
図12は、従来の一般的なハイドロフォーム加工方法について説明するための図である。
図13は、軸芯が平面的な曲げを含むように形成されたハイドロフォーム加工品の一例を示す斜視図である。
図14は、軸芯が立体的な曲げを含むように形成されたハイドロフォーム加工品の一例を示す斜視図である。
以下、本発明を適用したハイドロフォーム加工方法及びハイドロフォーム加工装置を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係るハイドロフォーム加工方法は、図13、図14に示すように、軸芯5aが平面的又は立体的な曲げを含むように形成されたハイドロフォーム加工品5を得るうえで好適に用いられる。なお、本発明に係るハイドロフォーム加工方法では、この他に、軸芯5aが直線状をなすように形成されたハイドロフォーム加工品5を得るために用いてもよいのは勿論である。
次に、本発明に係るハイドロフォーム加工装置の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係るハイドロフォーム加工装置1の構成を示す平面断面図である。また、図2(a)は、図1のA−A線に沿う断面図である。図2(b)は、図1のB−B線に沿う断面図である。また、図3(a)は、図1のC−C線に沿う断面図である。図3(b)は、第1実施形態に係るハイドロフォーム加工装置1の動作状態について、図1のC−C線に沿う断面位置で説明するための図である。また、図4(a)は、図1のD−D線に沿う断面図である。図4(b)は、図4の図1のE−E線に沿う断面図である。図4(c)は、図1のF−F線に沿う断面図である。図4(d)は、図1のG−G線に沿う断面図である。また、図1における一点鎖線L1は、第1実施形態に係るハイドロフォーム加工装置1により得られるハイドロフォーム加工品5の軸芯が通るところを意味している。
本発明に係るハイドロフォーム加工装置1は、一組のハイドロフォーム金型11、13と、ハイドロフォーム金型11、13内に装着される金属管3の一方の管端側に配置される独立パンチ21と、金属管3の他方の管端側に配置される軸押しシリンダ31とを備えている。以下においては、軸押しシリンダ31が配置されていない側である金属管3の一方の管端側をシリンダなし側とし、軸押しシリンダ31が配置されている側である金属管3の他方の管端側をシリンダあり側として説明する。
一組のハイドロフォーム金型11、13は、一方が固定されており、他方が図示しない駆動装置により一方に向けて駆動されるように構成されており、他方が一方に向けて駆動されることにより型閉めが行なわれる。第1実施形態においては、上下に間隔を空けて一組のハイドロフォーム金型11、13が配置されており、下側のハイドロフォーム金型11が固定されており、上側のハイドロフォーム金型13が駆動されるように構成されている。
一組のハイドロフォフォーム金型11、13には、その内側に凹溝状のキャビティ15が形成されている。このキャビティ15の中間部15aには、ハイドロフォーム加工品5の素材となる金属管3が装着される。第1実施形態においては、金属管3として、軸芯が一箇所で曲げを含むように形成された断面円形状のものが装着される。
このキャビティ15の中間部15aは、一組のハイドロフォーム金型11、13の互いに対面する対向面14同士を当接させた場合に、ハイドロフォーム加工品5の外形と略同一形状となるように形成されている。第1実施形態に係るキャビティ15の中間部15aは、シリンダあり側からシリンダなし側にかけて、図4(a)に示すような断面円形状の部位と、図4(b)に示すような断面矩形状の部位と、図4(c)に示すような断面矩形状の部位と、図4(d)に示すような断面矩形状の部位と、図3(a)に示すような断面円形状の部位とが順に形成されている。第1実施形態に係るハイドロフォーム加工方法により得られるハイドロフォーム加工品5は、このようなキャビティ15の中間部15aに応じた外形となるように形成される。
キャビティ15のシリンダあり側端部15bは、キャビティ15内に装着される金属管3の管軸方向外側に貫通している。キャビティ15のシリンダあり側端部15bには、軸押しシリンダ31の先端に取り付けられたシールパンチ33が、キャビティ15内に装着される金属管3の管軸方向に摺動可能となるように装着されている。
キャビティ15のシリンダなし側端部15cは、第1実施形態において、キャビティ15内に装着される金属管3の管軸方向外側に貫通しておらず、管軸方向外側に底面15dを有している。このキャビティ15のシリンダなし側端部15cには、キャビティ15内に装着される金属管3の管軸方向に摺動可能となるように独立パンチ21が装着される。
独立パンチ21は、一組のハイドロフォーム金型11、13の型閉め時に、金属管3のシリンダなし側の管端部3aをシールしたり、金属管3をシリンダなし側から押し込むものとして機能する。独立パンチ21は、第1実施形態において、一組のハイドロフォーム金型11、13等の他部材に対して連結されずに着脱可能に装着されている。
独立パンチ21は、キャビティ15内に装着される金属管3側に位置するその前端部21aが、金属管3のシリンダなし側の管端部3aと同一の外形となるように形成されており、第1実施形態では中実の断面円形状に形成されている。また、独立パンチ21は、金属管3のシリンダなし側の管端面3bに対して面接触できるようなシール面21cが、その前側の端面に形成されており、そのシール面21cは、第1実施形態において、キャビティ15内に装着される金属管3の管軸方向に直交するように形成されている。また、独立パンチ21は、一組のハイドロフォーム金型11、13の型閉め時に、後述の楔部材41等の傾斜面41aに面接触できるような傾斜面21dが、その後側の端面に形成されている。この傾斜面21dは、キャビティ15内に装着される金属管3の管軸方向に対して傾斜するように形成されている。
独立パンチ21は、キャビティ15内で金属管3の管軸方向に摺動するうえで、管軸方向回りの回転が拘束されるような構造とすることが好ましい。例えば、第1実施形態のように、独立パンチ21の前端部21aが断面円形状に形成されている場合、後端部21bを矩形状、多角形状、楕円形状等の非円形状にしたうえで、キャビティ15のシリンダなし側端部15cを独立パンチ21の後端部21bに応じた形状とし、キャビティ15内への独立パンチ21の装着時に互いに嵌合させるようにすれば、回転を拘束することが可能となる。なお、独立パンチ21の前端部21aが矩形状、多角形状、楕円形状等の非円形状に形成されている場合、独立パンチ21の後端部21bの形状に依らず回転が拘束されることになるので、この場合は独立パンチ21の後端部21bの形状について特に限定されないことになる。
第1実施形態では、一組のハイドロフォーム金型11、13のうちの、駆動される側の上側のハイドロフォーム金型13に対して、キャビティ15のシリンダなし側端部15cに楔部材41が取り付けられている。楔部材41は、一組のハイドロフォーム金型11、13の型閉め時に独立パンチ21を前進させるものとして機能する。楔部材41は、一組のハイドロフォーム金型11、13の型閉め時に、独立パンチ21の傾斜面21dと面接触するような傾斜面41aが、その前側の端面に形成されている。
第1実施形態では、一組のハイドロフォーム金型11、13のうちの、駆動される側の上側のハイドロフォーム金型13に対して、キャビティ15内に管端押さえ部材51が取り付けられている。管端押さえ部材51は、ハイドロフォーム金型13に対してコイルスプリング等の付勢部材53を介して取り付けられており、キャビティ15には、管軸押さえ部材51が初期位置から移動したときに管端押さえ部材51を収容するための収容部15eが形成されている。
この管端押さえ部材51は、図3(b)に示すように、一組のハイドロフォーム金型11、13の型閉め時に、一方のハイドロフォーム金型11の対向面14に接触し、それ以降において付勢部材53により付勢されるように構成されている。このとき、管端押さえ部材51は、固定されている側のハイドロフォーム金型11のキャビティ15内に金属管3を押し付けるように付勢部材53により付勢されている。これにより、後述のように、型閉め時において金属管3の管端部3aのシールを保持することが可能となる。管端押さえ部材51の金属管3への接触面51aは、第1実施形態において、金属管3の管端部3aに広い範囲で面接触するように、金属管3の管端部3aの外形に応じた形状となるように形成されている。
なお、管端押さえ部材51は、第1実施形態において、一組のハイドロフォーム金型11、13の型閉め時に、独立パンチ21にも接触するように構成されている。
なお、本発明に係るハイドロフォーム加工装置1は、金属管3内に水、水に防錆剤を加えたエマルジョン液等の圧力媒体Wを供給するための図示しない圧力媒体供給装置を備えている。第1実施形態においては、軸押しシリンダ31のシールパンチ33内に形成された圧力媒体供給孔35を通してシリンダあり側から圧力媒体Wが供給されるように構成されている。なお、金属管3内への圧力媒体Wの供給が、シリンダあり側、シリンダなし側の何れから行なわれるように構成されていてもよいが、シリンダあり側からの方が構造的に容易に実現できるので好ましい。
次に、本発明に係るハイドロフォーム加工方法の詳細について、上述したハイドロフォーム加工装置1の動作とともに説明する。図5〜図8は、そのハイドロフォーム加工方法を説明するための図である。
まず、図5に示すように、素材となる金属管3をハイドロフォーム金型11に装着する。このとき、素材となる金属管3は、所望のハイドロフォーム加工品5の形状に応じた曲げ加工が予め行なわれたものを装着する。例えば、第1実施形態のように、軸芯L1が平面的な曲げを含むように形成されたハイドロフォーム加工品5を得るうえでは、このハイドロフォーム加工品5の曲げと同じような軸芯の曲げを含むように形成された金属管3を装着する。また、金属管3をハイドロフォーム金型11に装着するときには、独立パンチ21も併せて装着する。
次に、一組のハイドロフォーム金型11、13の型閉めを行なう。この型閉め工程は、独立パンチ31により金属管3の管端部3aをシールするまでの型閉め工程前半と、独立パンチ31によりシールした後から型閉めが終了するまでの型閉め工程後半とにわけられる。
型閉め工程前半では、駆動される側のハイドロフォーム金型13が他方のハイドロフォーム金型11に向けて駆動されて、楔部材41の傾斜面41aが独立パンチ21の傾斜面21dに面接触した以降において、ハイドロフォーム金型13の駆動量に応じて、楔部材41の傾斜面41aが独立パンチ21の傾斜面21dに対して滑りつつ面接触することにより、独立パンチ21が金属管3に向けて前進させられていく。これにより、図6に示すように、独立パンチ21のシール面21cが金属管3の管端面3bに押し付けられ、これ以降において金属管3のシリンダなし側の管端部3aがシールされる。
このとき、型閉め工程の前や途中に圧力媒体Wを徐々に供給しておき、金属管3のシリンダなし側の管端部3aがシールされるのとほぼ同時に、金属管3のシリンダあり側の管端部3cのシールと、圧力媒体Wの充填とが完了するようにすることが好ましい。これにより、早期に圧力媒体Wが内部に充填された金属管3を独立パンチ21やシールパンチ33により押し込むことが可能となる。この金属管3のシリンダあり側の管端部3cのシールは、軸押しシリンダ31によりシールパンチ33を金属管3に向けて前進させて、図6(b)に示すように、金属管3のシリンダあり側の管端面3dにシールパンチ33の前側の端面であるシール面33aを押し付ける等して行われる。
型閉め工程後半では、ハイドロフォーム金型13の駆動量に応じて、楔部材41の傾斜面41aが独立パンチ21を更に前進させていき、これにより、金属管3がシリンダなし側から独立パンチ21により管軸方向内側に押し込まれることになる。このとき、金属管3の両方の管端部3a、3bのシールと圧力媒体Wの充填とが完了した後に独立パンチ21による押し込みが開始されるのが好ましいが、金属管3の管端部3aの形状や粗さによっては、圧力媒体Wの充填とシールの完了時には独立パンチ21により金属管3が若干押し込まれてしまっている場合がある。このため、これを改善するため、後述の第2実施形態、第3実施形態のような構成を採用して、シールと圧力媒体Wの充填とが完了した後に金属管3が押し込まれるようにすることが好ましい。
また、金属管3の両方の管端部3a、3cのシールが完了していれば、図7に示すように、型閉め中に金属管3に対して圧力媒体Wにより内圧を負荷するようにしてもよい。ここで、型閉め中に金属管3に内圧を負荷するうえでは、一組のハイドロフォーム金型11、13の型閉めが完了していないので、金属管3の管端部3a、3cが内圧により膨らもうとする。このとき、金属管3に内圧を負荷するより前段階で、ハイドロフォーム金型11の対向面14に管端押さえ部材51を接触させて、付勢部材53により金属管3を押し付けるように付勢させておくことが好ましい。これにより、圧力媒体Wの内圧の負荷による金属管3の管端部3a、3cの膨らみが拘束されて、金属管3の管端部3a、3cのシールが保持される。なお、一組のハイドロフォーム金型11、13間の間隔が金属管3の板厚より小さいときには、金属管3の管端部3a、3cが内圧の負荷により変形しても、一組のハイドロフォーム金型11、13の拘束によりシールが失われるほどに金属管3が変形しない。このため、このときには、管端押さえ部材51がなくともよい。
この型閉め工程後半で、独立パンチ21により金属管3を押し込む量は、独立パンチ21の傾斜面21d及び楔部材41の傾斜面41aの傾斜角度や、これらの接触タイミングを調節することにより調整が可能である。このため、例えば、材料流入を促したい場合は、傾斜角度を大きくしたり、接触タイミングを早くしたりする等して、独立パンチ21による押し込む量を増大させればよい。
なお、型閉め工程前半及び型閉め工程後半では、軸押しシリンダ31のシールパンチ33により金属管3をシリンダあり側から押し込むようにしてもよいし、押し込まないようにしてもよい。
図7に示すように、一組のハイドロフォーム金型11、13の対向面14同士が当接されて型閉めが終了した後は、必要に応じて、金属管3の圧力媒体Wによる内圧が更に高圧になるようにすることによって、図8に示すように、金属管3をシャープに成形させてもよい。このとき、必要に応じて、軸押しシリンダ31を駆動させて、金属管3をシリンダあり側から押し込むようにしてもよい。
この後、圧力媒体Wによる内圧を降下させる等した後、キャビティ15内からハイドロフォーム加工品5を取り出して、一連の作業工程が終了する。
本発明によれば、軸芯L1が曲げを含むような複雑形状のハイドロフォーム加工品5を得るにあたって、管端部の両側から金属管3を押し込んで、管端部の両側から管軸方向内側に材料を流入させることが可能となる。このため、そのような複雑形状のハイドロフォーム加工品5でも容易に得ることが可能となる。また、このような複雑形状のハイドロフォーム加工品5を得るにあたって、金属管3の一方の管端部の側に軸押しシリンダを配置することが不要となるので、従来のように一組の軸押しシリンダを互いの軸芯が斜めとなるように配置する必要がなくなり、その分、加工装置を小型化させることが可能となる。また、一組の軸押しシリンダのうちの一方が不要となる分、加工装置を実現するためのコスト低減を図ることが可能となる。
なお、本発明は、以下の第2実施形態、第3実施形態のように構成されていてもよい。なお、以下の実施形態の説明では、上述した構成要素と同一の構成要素について、同一の符号を符すことによりその説明を省略する。
図9は、ハイドロフォーム加工装置1の第2実施形態、第3実施形態の構成を示す部分側面断面図である。第2実施形態、第3実施形態では、第1実施形態に対して独立パンチ21の構成のみが相違している。
第2実施形態では、独立パンチ21の前端側に対して、独立パンチ21を管軸方向に前進させたときに、金属管3の管端部3a内に挿入可能となるような挿入部21eが形成されている。この独立パンチ21の挿入部21eは、金属管3の管端部3aの内形と略同一の外形となるように形成されている。この独立パンチ21の挿入部21eは、第2実施形態において、断面円形に形成された金属管3の管端部3aに対応して、その管端部3aの内径と略同一の外径からなる円柱状に形成されている。この独立パンチ21の挿入部21eを金属管3の管端部3a内に挿入させることにより、その金属管3の管端部3aが独立パンチ21の挿入部21eによってシールされる。
このように、金属管3の管端部3aを独立パンチ21の挿入部21eによりシールする場合、金属管3の管端部3aのシール性を更に良好なものとすることが可能となる。また、この場合、独立パンチ21の挿入部21eによるシールと圧力媒体Wの充填とが完了した後に、独立パンチ21のシール面21cにより金属管3の管端部3aを押し込むことが可能となり、圧力媒体Wの充填完了前に独立パンチ21により金属管3の管端部3aが押し込まれることを防止できる。
第3実施形態では、独立パンチ21の挿入部21eに対してゴム等からなるOリング61が取り付けられている。このOリング61は、独立パンチ21の挿入部21eの周方向に沿って形成された凹溝内に嵌合されて取り付けられている。このOリング61は、独立パンチ21の挿入部21eを金属管3の管端部3a内に挿入させたときに、金属管3の管端部3a内周面に圧接されるものであり、これにより、金属管3の管端部3aのシールが補強されることになる。
このように、Oリング61を用いた場合、金属管3の管端部3aのシール性を一層良好なものとすることが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、前述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
例えば、上述の実施形態においては、ハイドロフォーム加工装置1が楔部材41を有するものして説明したが、楔部材41の傾斜面41aと同じような形状、位置の傾斜面をハイドロフォーム金型13のキャビティ15内に形成して、楔部材41を省略するようにしてもよい。
以下、本発明の効果を実施例により更に説明する。本例では、図10に示すようなハイドロフォーム加工装置1を用いて、金属管3に対して本発明に係るハイドロフォーム加工を実際に行なえるかどうか確認した。なお、図10(a)は、平面断面図である。図10(b)は、図10(a)のJ−J線に沿う断面図である。図10(c)は、図10(a)のK−K線に沿う断面図であり、この断面における拡管率は70%である。図10(d)は、図10(a)のL−L線に沿う断面図であり、この断面における拡管率は17%である。図10(e)は、図10(a)のM−M線に沿う断面図であり、この断面における拡管率は23%である。
本例では、金属管3として、外径60.5mm(直径)、肉厚2.5mm、全長500mmの鋼管を用いた。なお、鋼管の鋼種は、JIS G3445に規定される機械構造用炭素鋼鋼管のSTKM11Aとした。金属管3は、曲げ半径181.5mm、曲げ角度55°となるように回転引き曲げ加工方法により予め曲げたものを用いた。
本例では、ハイドロフォーム加工装置1として、第1実施形態において説明したものと同じものを用いた。独立パンチ21は、その傾斜面21dが管軸方向に直交する面に対して30°傾斜するように形成されたものを用いた。
ハイドロフォーム金型11に対しては、金属管3の両方の管端面3b、3dから独立パンチ21のシール面21cとシールパンチ33のシール面33aとまでの間隔が5mmとなるようにこれらを装着した。独立パンチ21と楔部材41は、上側のハイドロフォーム金型13の下死点より26mm前で、独立パンチ21の傾斜面21dと楔部材41の傾斜面41aとが互いに面接触するように設定した。また、これらは、互いに傾斜面21d、41aが面接触した以降において、型閉め工程が終了するまでの間に独立パンチ21が約15mm管軸方向に前進するように設定した。管端押さえ部材51は、上側のハイドロフォーム金型13の下死点より30mm前で、下側のハイドロフォーム金型11の対向面14に接触するように設定した。
実際のハイドロフォーム加工時には、まず、図10に示すように、ハイドロフォーム金型11に対して金属管3、独立パンチ21を装着した。次に、図11(a)、(b)に示すように、軸押しシリンダ31側のシールパンチ33から圧力媒体Wを供給しながら、上側のハイドロフォーム金型13を降下させて、型閉め工程を実行した。型閉め工程では、前述の通り、独立パンチ21が楔部材41の傾斜面41aにより管軸方向に15mm前進するよう設定しており、下死点に到達した時点で、金属管3のシリンダなし側の管端部3aが初期位置から10mm押し込まれることになる。型閉め工程では、これと同時に、軸押しシリンダ31のシールパンチ33も管軸方向に15mm前進するように設定した。これにより、金属管3のシリンダあり側の管端部3cも同様に10mm押し込まれることになる。独立パンチ21、シールパンチ33により金属管3の両方の管端部3a、3cを押し込んでいる間では、圧力媒体Wによる金属管3内部の内圧が34MPaとなるように設定した。
型閉め工程が終了した後は、上側のハイドロフォーム金型13を型締め力10000kNで押さえつけた。この状態で、図11(c)、図11(d)に示すように、圧力媒体Wによる内圧を34MPaから38MPaに上げた後、金属管3のシリンダあり側の管端部3cをシールパンチ33により更に20mm押し込んだ。この結果、金属管3のシリンダあり側の管端部3cは型閉め工程中の押し込み量10mmと合わせて合計30mm押し込んだことになる。この後、軸押しシリンダ31の位置を固定したまま圧力媒体Wによる内圧のみを150MPaまで昇圧させて、金属管3をシャープに成形させた。
金属管3が所望のハイドロフォーム加工品5に成形された後、圧力媒体Wによる内圧を降下させ、軸押しシリンダ31を管軸方向に後退させ、ハイドロフォーム金型13を上昇させた後、ハイドロフォーム金型13からハイドロフォーム加工品5を取り出した。
以上のような一連の工程の結果、軸芯が曲げを含むように形成されたハイドロフォーム加工品5が、一つの軸押しシリンダ31しか用いていない本発明に係るハイドロフォーム加工装置1により成形できた。
また、本実施例では、独立パンチ21による金属管3のシールを、金属管3の管軸方向に直交するように形成された独立パンチ21のシール面21cにより行なった。しかし、図9(a)に示す第2実施形態のように、金属管3の内径55.5mm(直径)と略同一の外径からなる円柱状の挿入部21eが形成された独立パンチ21を使用すると、初期の水漏れ量が低下した。また、図9(b)に示す第3実施形態のように、挿入部21eにOリング61が取り付けられた独立パンチ21を使用すると、初期の水漏れ量はほとんどなくなった。
前述したように、本発明によれば、軸芯が曲げを含むような複雑形状のハイドロフォーム加工品でも容易に得ることが可能となる。したがって、本発明によれば、ハイドロフォーム加工品の適用範囲が広がり、部品統合や軽量化が実現できる。特に自動車部品への適用は、車両の軽量化が進むことで燃費が向上し、その結果、地球温暖化の抑制に貢献できる。また、これまで適用が進んでいなかった産業分野、例えば、家電製品、家具、建機部品、二輪部品、建築部材への広がりも期待できる。本発明は、産業上、利用価値の高いものである。
1 ハイドロフォーム加工装置
3 金属管
3a (シリンダなし側)管端部
3b (シリンダなし側)管端面
3c (シリンダあり側)管端部
3d (シリンダあり側)管端面
5 ハイドロフォーム加工品
5a 軸芯
11 ハイドロフォーム金型
13 ハイドロフォーム金型
14 対向面
15 キャビティ
15a 中間部
15b シリンダあり側端部
15c シリンダなし側端部
15d 底面
15e 収容部
21 独立パンチ
21a 前端部
21b 後端部
21c シール面
21d 傾斜面
21e 挿入部
31 軸押しシリンダ
33 シールパンチ
33a シール面
35 圧力媒体供給孔
41 楔部材
41a 傾斜面
51 管端押さえ部材
51a 接触面
53 付勢部材
61 Oリング
W 圧力媒体
(1)ハイドロフォーム金型内に予め軸芯の曲げを含むように形成された金属管が装着され、該装着された金属管の一方の管端部の側に軸押しシリンダが配置されず、他方の管端部の側にのみ軸押しシリンダが配置され、前記軸押しシリンダにより前記金属管を管軸方向に押し込むとともに、両方の管端部がシールされた前記金属管内部に圧力媒体を供給して内圧を負荷するハイドロフォーム加工方法において、前記ハイドロフォーム金型を閉める前に前記ハイドロフォーム金型内に前記金属管と共に前記金属管の一方の管端側に独立パンチを装着し、前記ハイドロフォーム金型を閉める際に、前記ハイドロフォーム金型を閉める力を利用して前記独立パンチを管軸方向に前進させ、前記独立パンチにより前記金属管の一方の管端部をシールしつつ前記金属管を管軸方向に押し込むことを特徴とするハイドロフォーム加工方法。
(4)ハイドロフォーム金型内に予め軸芯の曲げを含むように形成された金属管が装着され、該装着された金属管の一方の管端部の側に軸押しシリンダが配置されず、他方の管端部の側にのみ軸押しシリンダが配置され、前記軸押しシリンダにより前記金属管を管軸方向に押し込むとともに、両方の管端部がシールされた当該金属管内部に圧力媒体を供給して内圧を負荷するためのハイドロフォーム加工装置において、前記ハイドロフォーム金型内に前記金属管と共に前記金属管の一方の管端側に装着される独立パンチを備え、前記ハイドロフォーム金型を閉める際に、前記ハイドロフォーム金型を閉める力を利用して前記独立パンチが管軸方向に前進されて、前記独立パンチにより前記金属管の一方の管端部がシールされつつ前記金属管が管軸方向に押し込まれることを特徴とするハイドロフォーム加工装置。
(1)C型フレーム内に配置されたハイドロフォーム金型内に予め軸芯の曲げを含むように形成された管が装着され、該装着された管の一方の管端部の側に軸押しシリンダが配置されず、他方の管端部の側にのみ軸押しシリンダが配置され、前記軸押しシリンダにより前記管を管軸方向に押し込むとともに、両方の管端部がシールされた前記管内部に圧力媒体を供給して内圧を負荷するハイドロフォーム加工方法において、前記ハイドロフォーム金型を閉める前に前記ハイドロフォーム金型内に前記管と共に前記管の一方の管端側に独立パンチを装着し、前記ハイドロフォーム金型を閉める際に、前記ハイドロフォーム金型を閉める力を利用して前記独立パンチを管軸方向に前進させ、前記独立パンチにより前記管の一方の管端部をシールしつつ前記管を管軸方向に押し込むことを特徴とするハイドロフォーム加工方法。
(2)前記独立パンチを管軸方向に前進させたときに、前記独立パンチの前端側の挿入部を前記管の一方の管端部内に挿入させることにより、前記管の一方の管端部をシールすることを特徴とする前記(1)記載のハイドロフォーム加工方法。
(3)前記独立パンチを管軸方向に前進させたときに、Oリングの取り付けられた前記独立パンチの挿入部を前記管の一方の管端部内に挿入させて、当該Oリングにより前記管の一方の管端部のシールを補強することを特徴とする前記(2)記載のハイドロフォーム加工方法。
(4)C型フレーム内に配置されたハイドロフォーム金型内に予め軸芯の曲げを含むように形成された管が装着され、該装着された管の一方の管端部の側に軸押しシリンダが配置されず、他方の管端部の側にのみ軸押しシリンダが配置され、前記軸押しシリンダにより前記管を管軸方向に押し込むとともに、両方の管端部がシールされた当該管内部に圧力媒体を供給して内圧を負荷するためのハイドロフォーム加工装置において、前記ハイドロフォーム金型内に前記管と共に前記管の一方の管端側に装着される独立パンチを備え、前記ハイドロフォーム金型を閉める際に、前記ハイドロフォーム金型を閉める力を利用して前記独立パンチが管軸方向に前進されて、前記独立パンチにより前記管の一方の管端部がシールされつつ前記管が管軸方向に押し込まれることを特徴とするハイドロフォーム加工装置。
(5)前記独立パンチを管軸方向に前進させたときに、前記独立パンチの前端側の挿入部が前記管の一方の管端部内に挿入されることにより、前記管の一方の管端部をシール可能な構造とされていることを特徴とする前記(4)記載のハイドロフォーム加工装置。
(6)前記独立パンチの挿入部にOリングが取り付けられていることを特徴とする前記(5)記載のハイドロフォーム加工装置。

Claims (6)

  1. ハイドロフォーム金型内に装着された金属管の一方の管端部の側に軸押しシリンダが配置されず、他方の管端部の側にのみ軸押しシリンダが配置され、前記軸押しシリンダにより前記金属管を管軸方向に押し込むとともに、両方の管端部がシールされた前記金属管内部に圧力媒体を供給して内圧を負荷するハイドロフォーム加工方法において、
    前記ハイドロフォーム金型を閉める前に前記ハイドロフォーム金型内に前記金属管と共に前記金属管の一方の管端側に独立パンチを装着し、
    前記ハイドロフォーム金型を閉める際に、前記ハイドロフォーム金型を閉める力を利用して前記独立パンチを管軸方向に前進させ、前記独立パンチにより前記金属管の一方の管端部をシールしつつ、前記金属管を管軸方向に押し込むことを特徴とするハイドロフォーム加工方法。
  2. 前記独立パンチを管軸方向に前進させたときに、前記独立パンチの前端側の挿入部を前記金属管の一方の管端部内に挿入させることにより、前記金属管の一方の管端部をシールすることを特徴とする請求項1記載のハイドロフォーム加工方法。
  3. 前記独立パンチを管軸方向に前進させたときに、Oリングの取り付けられた前記独立パンチの挿入部を前記金属管の一方の管端部内に挿入させて、当該Oリングにより前記金属管の一方の管端部のシールを補強することを特徴とする請求項2記載のハイドロフォーム加工方法。
  4. ハイドロフォーム金型内に装着された金属管の一方の管端部の側に軸押しシリンダが配置されず、他方の管端部の側にのみ軸押しシリンダが配置され、前記軸押しシリンダにより前記金属管を管軸方向に押し込むとともに、両方の管端部がシールされた当該金属管内部に圧力媒体を供給して内圧を負荷するためのハイドロフォーム加工装置において、
    前記ハイドロフォーム金型内に前記金属管と共に前記金属管の一方の管端側に装着される独立パンチを備え、
    前記ハイドロフォーム金型を閉める際に、前記ハイドロフォーム金型を閉める力を利用して前記独立パンチが管軸方向に前進されて、前記独立パンチにより前記金属管の一方の管端部がシールされつつ前記金属管が管軸方向に押し込まれることを特徴とするハイドロフォーム加工装置。
  5. 前記独立パンチを管軸方向に前進させたときに、前記独立パンチの前端側の挿入部が前記金属管の一方の管端部内に挿入されることにより、前記金属管の一方の管端部をシール可能な構造とされていることを特徴とする請求項4記載のハイドロフォーム加工装置。
  6. 前記独立パンチの挿入部にOリングが取り付けられていることを特徴とする請求項5記載のハイドロフォーム加工装置。
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