JPWO2011080920A1 - 経路情報生成装置及び経路情報生成方法 - Google Patents

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Abstract

経路情報を生成するのに必要な位置の取得を省電力に実現する経路情報生成装置。この経路情報生成装置は、方位を取得する方位取得部(11)と、方位取得部が取得した方位の変化を検知する方位変化検知部(12)と、方位変化検知部が方位変化を検知した場合に、前記方位取得部で取得した方位を含む方位変化情報を記録する方位変化情報記録部(13)と、方位変化検知部が方位変化を検知し、かつ、前回の方位変化があったときに位置取得を指示していない場合に、位置取得を指示する位置取得判断部(14)と、位置取得判断部から位置取得の指示を受け位置取得を行う位置取得部(15)と、位置取得部が取得した位置を含む位置情報を記録する位置情報記録部(16)と、位置取得部が方位変化のときに取得しなかった位置を、方位変化情報と位置情報を用いて算出し、経路情報を生成する経路情報生成部(17)を備えている。

Description

本発明は、GPS(Global Positioning System)を用いて位置を取得し、経路情報の生成を行う経路情報生成装置及び経路情報生成方法に関するものである。
近年、GPSを用いて、自身の位置を取得し記録するGPSロガーが、人気を集めている。また、途中で撮った写真や興味を持った場所や施設などを関連付けて、デジタル日記などを作成するようなアプリケーションも人気が高い。ブログ利用の拡大化にも連動して、旅行などの特別な日以外でも日常的にGPSロガーを携帯、起動しつづける人が増えつつある。
従来、GPSロガーのような経路情報生成装置において、GPSを用いて位置を取得する方法としては、起動あたりの消費電力が小さい方位センサーを用いてGPSの起動を制御する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
図1は、このような従来の経路情報生成装置における位置取得処理のフローチャートである。まず、経路情報生成装置は、方位センサーにより定期的に方位を取得する(S160)。経路情報生成装置は、方位の変化量が指定範囲を超えるとき、それを方位の変化として検知する(S161)。方位の変化を検知した場合、経路情報生成装置は、GPSにより位置を取得して、位置情報として記録し(S162)、位置取得処理を終了する(S163)。一方、方位の変化を検知しない場合には、経路情報生成装置は、GPSによる位置の取得は行わず、そのまま位置取得処理を終了する(S163)。このフローは、方位センサーが方位を取得するたびに実行される。
図1の位置取得処理においては、方位の変化量が指定範囲を超えているとき、GPSを起動し位置を取得することで、GPSの起動を抑えることができる。
特開2004−125544号公報
しかしながら、この方法は、方位の変化を検知するたびにGPSを起動して位置を取得するため、依然として消費電力が大きい。
本発明は、このような従来の方法の問題点を解決するもので、経路情報を生成するために必要な位置の取得を極力抑えることで、低消費電力を実現する経路情報生成装置及び経路情報生成方法を提供することを目的とする。
本発明の経路情報生成装置は、方位センサーにより方位を取得する方位取得部と、方位取得部が取得した方位の変化を検知する方位変化検知部と、方位変化検知部が方位変化を検知した場合に、方位取得部で取得した方位を含む方位変化情報を記録する方位変化情報記録部と、方位変化検知部が方位変化を検知し、かつ、前回の方位変化があったときに位置取得を指示していない場合に、位置取得を指示する位置取得判断部と、位置取得判断部から位置取得の指示を受け位置取得を行う位置取得部と、位置取得部が取得した位置を含む位置情報を記録する位置情報記録部と、位置取得部が方位変化のときに取得しなかった位置を、方位変化情報と位置情報を用いて算出し、経路情報を生成する経路情報生成部を備えている。
このような構成を備えたことにより、経路情報を生成するために必要な位置取得の回数を減らすことができ、装置の長時間稼働を図ることができる。
本発明の経路情報生成方法は、方位を取得する方位取得ステップと、方位取得ステップで取得した方位の変化を検知する方位変化検知ステップと、方位変化検知ステップで方位変化を検知した場合に、方位取得ステップで取得した方位を含む方位変化情報を記録する方位変化情報記録ステップと、方位変化検知ステップで方位変化を検知し、かつ、前回の方位変化があったときに位置取得を指示していない場合に、位置取得を指示する位置取得判断ステップと、位置取得判断ステップで位置取得の指示が出された場合に、位置取得を行う位置取得ステップと、位置取得ステップが取得した位置を含む位置情報を記録する位置情報記録ステップと、位置取得ステップが方位変化のときに取得しなかった位置を、方位変化情報と位置情報を用いて算出し、経路情報を生成する経路情報生成ステップを備えている。
このようなステップを備えたことにより、経路情報を生成するために必要な位置取得の回数を減らすことができ、装置の長時間稼働を図ることができる。
本発明の経路情報生成システムは、位置取得制御端末と経路情報生成装置から構成される経路情報生成システムであって、位置取得制御端末は、方位を取得する方位取得部と、方位取得部が取得した方位の変化を検知する方位変化検知部と、方位変化検知部が方位変化を検知した場合に、方位変化検知部からの方位変化情報を記録する方位変化情報記録部と、方位変化検知部が方位変化を検知し、かつ、前回の方位変化があったときに位置取得を指示していない場合に、位置取得を指示する位置取得判断部と、位置取得判断部から位置取得の指示を受け位置取得を行う位置取得部と、位置取得部が取得した位置を含む位置情報を記録する位置情報記録部と、方位変化情報と位置情報を送信する送信部とを備え、経路情報生成装置は、方位変化情報と位置情報を受信する受信部と、方位変化のときに取得されていない位置を、方位変化情報と位置情報を用いて算出し、経路情報を生成する経路情報生成部とを備えている。
このような構成を備えたことにより、経路情報を生成するために必要な位置取得の回数を減らすことができ、端末の長時間稼働を図ることができる。
本発明の位置取得制御端末は、方位を取得する方位取得部と、方位取得部が取得した方位の変化を検知する方位変化検知部と、方位変化検知部が方位変化を検知した場合に、方位変化検知部からの方位変化情報を記録する方位変化情報記録部と、方位変化検知部が方位変化を検知し、かつ、前回の方位変化があったときに位置取得を指示していない場合に、位置取得を指示する位置取得判断部と、位置取得判断部から位置取得の指示を受け位置取得を行う位置取得部と、位置取得部が取得した位置を含む位置情報を記録する位置情報記録部と、方位変化情報と位置情報を送信する送信部とを備えている。
このような構成を備えたことにより、経路情報を生成するために必要な位置取得の回数を減らすことができ、端末の長時間稼働を図ることができる。
本発明によれば、経路情報を生成するために必要な位置取得の回数を減らすことができ、装置の長時間稼働を図ることができる。
従来の位置取得処理のフローチャート 本発明の実施の形態1における経路情報生成装置の構成図 本発明の実施の形態1における位置取得処理のフローチャート 本発明の実施の形態1における経路情報生成処理のフローチャート 位置情報の具体例を示した図 方位変化情報の具体例を示した図 経路情報生成装置の移動経路を示した図 位置情報と方位変化情報を地図上に示した図 経路情報生成処理の結果を地図上に示した図 経路情報の具体例を示した図 デジタル地図データの具体例を示す図 図10のデジタル地図データを図示した図 デジタル地図にマッピングした経路情報の具体例を示す図 本発明の実施の形態2における位置取得処理のフローチャート 本発明の実施の形態2における経路情報生成処理のフローチャート 本発明の実施の形態3における経路情報生成システムの構成図 本発明の実施の形態4における経路情報生成装置の構成図 本発明の実施の形態5における経路情報生成装置の構成図 本発明の実施の形態5における位置補正処理のフローチャート 位置情報の具体例を示した図 方位変化情報の具体例を示した図 本発明の実施の形態6の経路情報生成システムの構成図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1における経路情報生成装置10の構成図である。
図2において、経路情報生成装置10は、方位取得部11、方位変化検知部12、方位変化情報記録部13、位置取得判断部14、位置取得部15、位置情報記録部16、および経路情報生成部17を有している。経路情報生成装置10は、例えば、携帯電話やPDAなどの人が携帯する小型端末として利用することができる。
まず、経路情報生成装置10の各構成要素の機能について説明する。
方位取得部11は、定期的に起動して方位を取得し、取得した方位を方位変化検知部12へ送信する。方位取得部11は、地磁気センサーや電子コンパスにより実現することができる。なお、方位取得部11における方位取得周期は、無線通信などを用いて街中で外部から自動的に受信し、更新するようにしてもよい。これにより、経路情報生成装置10は、自身の居場所の特性に応じて方位取得周期を決定することができる。方位取得周期は、路地の多い場所や道路が密集した地域にいるときには、短く設定され、逆に道の間隔が大きい地域にいるときには長く設定される。また、予めユーザが、方位取得周期を設定しても良い。
方位変化検知部12は、前回方位変化を検知したときの方位(以下、「前回の方位」とする。)を内部で保持している。方位変化検知部12は、方位取得部11から新たに方位を受け取ると、前回の方位と比較し、閾値以上の差があった場合、方位変化があったと見なす。そして、方位変化検知部12は、位置取得判断部14と方位変化情報記録部13へ方位変化が発生したことと、前回の方位と、今回の方位と、方位変化が発生した時間とを通知する。また、方位変化検知部12は、内部で保持する前回の方位を今回方位取得部11で取得した方位(以下、「今回の方位」とする。)に置き換える。
方位変化情報記録部13は、方位変化が発生した時間と、前回の方位と、今回の方位とを方位変化情報として記録する。なお、前回の方位は、前回の方位変化を検知したときの時間においても既に方位変化情報として記録されている。したがって、方位変化情報記録部13は、データ量を削減するために、前回の方位の記録を省略しても良い。また、方位変化が発生した時間は、方位変化の順番が分かれば足り、時間の代わりに、番号等を付与しても良い。
位置取得判断部14は、位置取得フラグを内部で保持している。位置取得フラグとは、前回の方位変化があったときに、位置取得部15に位置取得を指示したか否かを示すフラグである。位置取得判断部14は、位置取得フラグを参照して、位置を取得すべきか否かを判断し、位置を取得すべき場合には、位置取得部15に位置取得を指示する。なお、前回の方位変化があったときに、位置取得部15に位置取得を指示したか否かは、方位変化情報と位置情報との比較結果から判断することもできる。したがって、位置取得部15は、位置取得フラグを設けなくても良い。
位置取得部15は、位置取得判断部14から位置取得の指示を受け、位置を取得する。位置取得部15は、GPS(Global Positioning System)の受信と位置算出が行えるGPSモジュールで実現することができる。
位置情報記録部16は、方位変化検知部12から受信した方位変化が発生した時間と、位置取得部15が取得した位置(緯度、経度)とを、位置情報として記録する。なお、位置情報記録部16は、方位変化が発生したにもかかわらず、位置を取得しなかった場合には、方位変化が発生した時間のみ(位置はブランク)を記録するようにしても良い。
経路情報生成部17は、位置情報記録部16に記録された位置情報と、方位変化情報記録部13に記録された方位変化情報から経路情報を生成する。
次に、経路情報生成装置10の位置取得処理について説明する。
図3は、経路情報生成装置10の位置取得処理のフローチャートである。
まず、方位取得部11が方位を取得すると(S20)、方位変化検知部12は、方位変化があったかどうかを判断する(S21)。方位変化の判断は、新たに方位を取得すると、前回の方位と比較し、閾値以上の差があった場合、方位変化があったと判断する。方位変化がない場合には、経路情報生成装置10は、位置取得処理を終了する(S26)。方位変化があった場合、位置取得判断部14は、位置取得フラグを参照し、位置取得フラグがONかどうかを判断する(S22)。
位置取得判断部14は、位置取得フラグがOFF、つまり前回の方位変化があったときに位置を取得していない場合は、位置取得部15に位置取得を指示する。位置取得部15は、位置取得制御部14から位置取得の指示を受け、位置を取得する(S23)。そして、位置取得判断部14は、位置取得フラグをONにして(S24)、終了する(S26)。
一方、位置取得判断部14は、位置取得フラグがON、つまり前回の方位変化があったときに位置を取得していた場合は、位置取得部15に位置取得を指示しないで、位置取得フラグをOFFにし(S25)、終了する(S26)。
なお、位置取得フラグを設けない場合には、位置取得判断部14は、方位変化情報と位置情報との比較結果から、位置取得部15に位置取得を指示するかどうかを判断する。具体的には、位置取得判断部14は、方位変化情報の前回の方位変化があったときのレコードの時間(又は番号)と、一致する時間(又は番号)を有する位置情報のレコードが、位置情報記録部16に記録されているか確認する。記録されている場合には、位置取得判断部14は、前回の方位変化時に位置取得を行ったと判断し、位置取得部15に位置取得を指示しない。記録されていない場合には、位置取得判断部14は、前回の方位変化時に位置取得を行っていないと判断し、位置取得部15に位置取得を指示する。
次に、経路情報生成装置10の経路情報生成処理の具体例について説明する。
図4は、経路情報生成部17で行う経路情報生成処理のフローチャートである。
経路情報生成部17は、経路情報生成処理を開始すると(S30)、位置情報記録部16に記録された位置情報から、経路情報を生成する範囲において、時間の早い順から2つの位置情報のレコードを取り出す(S31)。なお、経路情報を生成する範囲の判断方法については後述する。
図5は、位置情報記録部16に記録された位置情報の具体例である。図5において、位置情報は、方位変化が発生した時間44、位置取得部15が取得した位置(緯度(Y)45、経度(X)46)を含む組みを1つのレコードとして記録している。図5の例では、3つのレコード41〜43が記録されている。すべてが経路情報を生成する範囲とすると、まずレコード41とレコード42を取り出す。説明の便宜上、取り出された2つの位置情報のレコードは、時間の早い方のレコードを「前回の位置」、時間の遅い方のレコードを「次回の位置」と呼ぶ。この2つの位置情報のレコードの間には、方位変化があったにもかかわらず、位置取得が省略された位置情報のレコードも含む。
次に、経路情報生成部17は、方位変化情報記録部13から、ステップS31で取り出した2つの位置情報のレコード(レコード41とレコード42)に、対応する2つの方位変化情報のレコードを取り出す(S32)。具体的には、経路情報生成部17は、位置情報のレコードの時間と方位変化情報のレコードの時間とを比較し、一致するレコードが見つかった場合、その方位変化情報のレコードを取り出す。
図6は、方位変化情報記録部13が記録している方位変化情報の具体例である。図6において、方位変化情報は、方位変化が発生した時間56、前回の方位57、今回の方位58を含む組みを1つのレコードとして記録している。方位は、北を0°、東を90°、南を180°、西を270°として表している。図5、図6の例では、位置情報のレコード41と方位変化情報のレコード51の時間が一致する。また、位置情報のレコード42と方位変化情報のレコード53の時間が一致する。このため、経路情報生成部17は、方位変化情報記録部13から位置情報のレコード41、42の時間が、一致する方位変化情報のレコード51及びレコード53を取り出す。
図7は、実施の形態1において、実際に経路情報生成装置10が移動した移動経路の例を示した図である。経路情報生成装置10は、61のルートで左上から右下に向かって移動している。
図8は、ステップS31で取り出した位置情報と、ステップS32で取り出した方位変化情報とを、図7の地図上に示した図である。
ポイントP1(701)は、位置情報のレコード41の位置(緯度、経度)を示している。711、712は、方位変化情報のレコード51の前回の方位および今回の方位を示している。同様に、ポイントP2(702)は、位置情報にレコード42の位置(緯度、経度)を示している。715、716は、方位変化情報のレコード53の前回の方位および今回の方位を示している。
なお、ステップS32においては、経路情報生成部17は、2つの方位変化情報のレコードを取り出す。さらに、経路情報生成部17は、その2つのレコード(レコード51とレコード53)の間に存在する方位変化情報のレコード(この場合は、レコード52に相当)の方位変化が発生した時間を取り出しておく。
次に、経路情報生成部17は、ステップS31で取り出した2つの位置情報のレコードと、ステップS32で取り出した2つの方位変化情報のレコードから補間位置を算出する(S33)。補間位置とは、ステップS31で取り出した2つの位置情報のレコードの間に存在する、方位変化があったにもかかわらず、位置取得が省略された位置である。補間位置は、2つの直線の交点を算出することで求めることができる。
直線は、前回の位置(取り出された2つの位置情報のレコードのうち、時間の早い方)の場合、位置情報のレコード41の位置(緯度、経度)と方位変化情報のレコード51の今回の方位を用いて導く。もう一方の直線は、次回の位置(取り出された2つの位置情報のレコードのうち、時間の遅い方)の場合、位置情報のレコード42の位置(緯度、経度)と方位変化情報のレコード53の前回の方位を用いて導く。
方位変化情報の方位は、北からの変化量となっているため、東をX軸、北をY軸とする座標軸に変換する場合、X軸に対する傾きは、(90°−方位)となる。
よって、XY軸での直線は、式(1)で表すことができる。
Y=tan(2π×(90°−方位)/360°)(X−経度)+緯度
・・・式(1)
ただし、方位が0°の場合は、X=経度となる。
そこで、前回の位置を基点とする直線は、位置情報のレコード41の位置(緯度、経度)と方位変化情報のレコード51の今回の方位から、方位が0°であるため、
X=139.710181 ・・・式(2)となる。つまり、直線Xは、レコード41の経度そのものである。
次回の位置を基点とする直線は、位置情報のレコード42の位置(緯度、経度)と方位変化情報のレコード53の前回の方位から直線の式(1)を求めると、
Y=tan(2π×(90°−100°)/360°)(X - 139.711237)+ 35.690097 ・・・式(3)となる。
経路情報生成部17は、この2つの連立一次方程式(式(2)、式(3))から交点を求める。交点は、X=139.710181 Y=35.690283となり、これが2点間の補間位置となる。
なお、補間位置の算出が困難な例外的場合には、経路情報生成部17は、前回の位置又は次回の位置を補間位置とみなしても良いし、移動速度と移動時間から補間位置を推定しても良い。移動速度は、加速度センサーや歩行センサーなど他の慣性センサーを用いて抽出するか、もしくは、予め設定しておくことができる。移動時間は、前回の位置(又は次回の位置)の時間と補間位置の時間との差分から算出できる。補間位置の算出が困難な場合としては、Uターンのときのように、2つの直線がほぼ平行になってしまう場合が考えられる。
図9は、経路情報生成処理後の結果を地図上に示した図である。
811は、式(2)の直線Xを、812は式(3)の直線Yを示している。ポイントP12(801)は、補間位置を示している。
経路情報生成部17は、前回の位置701、補間位置801、次回の位置702のそれぞれの時間及び位置(経度、緯度)を、時系列順に、経路情報の3つのレコードとして記録する(S34)。
図10は、経路情報生成処理を行った結果の経路情報の具体例である。経路情報は、時間92、緯度93、経度94の組を1つのレコード91として経路情報生成部17の内部に記録される。補間位置の時間は、ステップS32で取り出した時間を設定する。
経路情報生成部17は、全レコードの処理が終了かを判断し(S35)、終了していない場合、経路情報を生成する位置情報の全レコードについてステップS31〜S34の処理を繰り返し行う。位置情報のレコード41とレコード42の次に取り出されるのは、位置情報のレコード42とレコード43で、レコード42が前回の位置、レコード43が次回の位置となる。
経路情報生成部17は、全レコードの処理が終了すると、経路情報生成処理を終了する(S36)。
このように、本実施の形態の経路情報生成装置10は、2つの位置(前回の位置と次回の位置)の位置情報と方位変化情報がわかれば、2つの直線の式を導くことができる。そして、連立一次方程式を解くことで、2つの直線の交点(補間位置)を求めることができる。
位置取得判断部14において、位置取得フラグを参照して、位置を取得すべきかを判断するということは、後の経路情報生成処理により、補間位置を求めることが可能であることを前提としている。
なお、経路情報生成装置10は、ユーザの指示に従い、もしくは定期的に経路情報生成処理を行う。経路情報生成処理を行う範囲は、位置情報記録部16に記録されている位置情報の内、前回経路情報生成処理を行っていない範囲を対象とする。次回の経路情報生成処理の範囲は、内部に保存している経路情報の最後のレコードの時間から判断する。図10の経路情報の場合は、最後のレコード42の時間と一致する時間を有する位置情報のレコード(図5の場合は、レコード42)から経路情報生成処理を開始することになる。
なお、ステップS33において、経路情報生成部17は、マップマッチングを用いて補間位置を算出することもできる。
図11は、マップマッチングに用いるデジタル地図データの例である。
図11において、デジタル地図データは、交差点や分岐点などの単位で設定されているノードID101、ノードの位置情報(緯度、経度)102、隣接するノードID103、ノードと隣接ノード間を接続している道路単位で設定されているリンクID104などが含まれる。
図12は、図11を図示したものである。
経路情報生成部17は、このデジタル地図データから、ステップS31で取り出した2つの位置情報のレコード(レコード41とレコード42)の位置と距離が一番小さいノードを検索する。検索した結果、node01およびnode05が、それぞれレコード41およびレコード42に最も近いノードとして抽出される。
次に、経路情報生成部17は、ステップS32で取り出した2つの方位変化情報のレコード(レコード51とレコード53)のうち、レコード51の今回の方位およびレコード53の前回の方位から2つの単位ベクトルを算出する。また、経路情報生成部17は、node01とその隣接ノード(node02)を結んだベクトル、およびnode05とその隣接ノード(node03、node04)を結んだベクトルについても単位ベクトルを算出する。
そして、経路情報生成部17は、レコード51の今回の方位から算出した単位ベクトルと、最も一致性が高い(ベクトル同士の引き算結果のスカラー値が小さい)node01と隣接ノードを結んだベクトルの単位ベクトルを探索する。この場合は、node01とnode02を結んだベクトルの単位ベクトルが最も一致性が高いため、node02が経路を構成するノードとして抽出される。レコード53の前回の方位から算出した単位ベクトルについても同様に、経路情報生成部17は、最も一致性が高いnode05と隣接ノードを結んだベクトルの単位ベクトルを探索する。この場合は、node03が経路を構成するノードとして抽出される。
その後、経路情報生成部17は、ノード間を接続するために経路検索を行い、node01、node02、node03、node05の順で、その間に存在する途中のノードと道路情報であるリンクIDを特定する。検索の結果、ルートは、node01、node02、node03、node05の順であることがわかる。
リンクIDは、ユーザへの提示の際に必要になる道路幅や道路規制などの道路に関するプロパティや、地図表示上の道路オブジェクトとのリンクがされている。ここでは説明を省略する。
図13は、経路情報の利用した一例として、マップマッチングを用いてデジタル地図にマッピングした例を示す。図13において、経路情報は、時間92、緯度93、経度94、ノードID124、およびリンクID125が含まれる。地図表示では、リンクID115から道路オブジェクトを特定することで、移動経路の描画が可能となる。
以上説明したように本実施の形態の経路情報生成装置は、位置情報と方位変化情報から補間位置を算出することにより、経路情報を生成するために必要な位置取得の回数を減らすことができ、装置の長時間駆動を図ることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1と位置取得処理と経路情報生成処理の一部が異なる。
まず、実施の形態2における位置取得処理について説明する。
図14は、実施の形態2の位置取得処理のフローチャートである。
実施の形態1と同じ部分は、同じ符号を用いている。実施の形態1と異なるのは、ステップS130である。本実施の形態は、経路情報生成装置10がUターン(転回)などした際の例外処理を施したものである。
ステップS130において、位置取得判断部14は、経路情報生成装置10がUターン(転回)したかどうか判断する。Uターンしたか否かの判断は、方位変化検知部12から受け取った前回の方位と今回の方位との差分(方位変化分)を求め、方向変化分が180±α度(αは誤差範囲であり設定可能なパラメタである)のとき、Uターンしたとみなす。Uターンした場合には、位置取得フラグのON/OFFにかかわらず、位置取得判断部14は、位置取得部15に位置取得を指示し(S23)、位置取得フラグをONにする(S24)。Uターンしなかった場合には、位置取得判断部14は、ステップS22に移行し、実施の形態1と同様の処理を行う。
次に、実施の形態2の経路情報生成処理について説明する。
図15は、実施の形態2の経路情報生成処理のフローチャートである。
実施の形態1と同じ部分は、同じ符号を用いている。実施の形態1と異なるのは、ステップS140である。
ステップS140においては、経路情報生成部17は、ステップS31で取り出した2つの位置情報のレコードの間の時間に、方位変化情報のレコード(補間位置に対応するレコード)が存在するかを判断する。補間位置に対応するレコードが存在しない場合、経路情報生成部17は、Uターンがあったと判断して、補間位置を算出することなく、2つの位置情報のレコードを、そのまま経路情報のレコードとして記録する(S34)。補間位置に対応するレコードが存在する場合、経路情報生成部17は、ステップS33に移行し、実施の形態1と同様の処理を行う。
なお、位置取得判断部14は、Uターンと判断した場合、Uターンであることを示すフラグを付けて、位置情報記録部16に記録してもよい。これにより、経路情報生成部17は、UターンフラグでUターンか否かを判断できる。
以上説明したように本実施の形態の経路情報生成装置は、2つの直線の交点(補間位置)を求めることができないUターン時には、位置取得を省略せずに、位置を取得することで、実施の形態1より正確な経路情報を生成することができる。
(実施の形態3)
図16は、本発明の実施の形態3の経路情報生成システム1500の構成図である。図16において、図2と同じ構成要素については同じ符号を用いている。
本発明の実施の形態3の経路情報生成システム1500は、位置取得制御端末1501と経路情報生成装置1502から構成される。
本実施の形態の位置取得制御端末1501は、位置情報の取得と経路情報の生成処理とを分離した形態で、経路情報生成部17を有せず、送信部1503を有する点で、図2の経路情報生成装置10と異なる。位置取得制御端末1501は、例えば、携帯電話やPDAなどの人が携帯する小型端末に利用できる。
経路情報生成装置1502は、図2の経路情報生成装置10と同じ経路情報生成部17と受信部1504を有する。経路情報生成装置1502は、インターネット上のサーバや家庭内のパソコンなどに利用できる。
送信部1503は、経路情報生成装置1502へのデータを送信する機能を有する。送信部1503は、インターネット回線等を通じて、位置情報記録部16に記録された位置情報と、方位変化情報記録部13に記録された方位変化情報を経路情報生成装置1502へ送信する。
受信部1504は、位置取得制御端末1501からのデータを受信する機能を有する。受信部1504は、位置取得制御端末1501から位置情報と方位変化情報を受信し、経路情報生成部17へ受け渡す。
位置取得制御端末1501での位置取得処理は、実施の形態1と同じである。位置取得制御端末1501での位置取得処理は、実施の形態2と同様の処理を行っても良い。
経路情報生成装置1502における経路情報生成処理については、実施の形態1と同じである。経路情報生成装置1502における経路情報生成処理は、実施の形態2と同様の処理を行っても良い。
以上説明したように本実施の形態の経路情報生成システム1500は、位置情報と方位変化情報から補間位置を算出することにより、経路情報を生成するために必要な位置取得の回数を減らすことができ、端末の長時間駆動を図ることができる。
また、位置取得制御端末1501は、位置取得判断部14により位置取得の回数を減らすことができ、端末の長時間駆動を実現することができる。
また、本実施の形態の経路情報生成装置1502は、複数の位置取得制御端末の経路情報を用いることも可能で、通行量調査や災害時における道路の損壊状況を推定するなど別なアプリケーションに利用することもできる。
なお、実施の形態1〜3を通じて、以下の応用も可能である。
経路情報生成装置10は、位置取得方式について、コントロールモードとノーマルモードを有しても良い。コントロールモードとは、実施の形態1や実施の形態2における位置取得処理(図3、図14)を行うモードをいう。ノーマルモードとは、方位取得部11での方位取得を停止し、位置取得部15では、方位の変化にかかわらず、予め設定された間隔で位置を取得するモードである。
各モードの切り替えは、例えば、経路情報生成装置10にモード切替部を設けることにより実現できる。モード切替部は、方位取得部11に方位取得のON/OFFを指示する。また、モード切替部は、位置取得部15に、位置取得判断部14の指示に従い位置を取得するコントロールモードか、位置取得部15内部のタイマ設定により定期的に位置を取得するノーマルモードかを指示する。
モード切替部は、位置情報記録部16への位置記録状況を監視し、予め設定された期間において、閾値以上の位置取得回数があった場合、コントロールモードからノーマルモードに切り替えても良い。
経路情報生成部17は、図3、図14のステップS32の処理で位置情報に対応する方位変化情報のレコードが存在しなかった場合に、ノーマルモードで動作したと判断できる。この場合、経路情報生成部17は、方位変化情報を用いずに、位置情報をそのまま経路情報としても良い。
また、位置取得部15は、ノーマルモードで動作する際、位置情報記録部16にその旨を通知し、位置情報記録部16は、ノーマルモードを示すフラグを位置情報のレコード毎に記録しても良い。この場合、経路情報生成部17は、位置情報に対応する方位変化情報のレコードを検索することなくノーマルモードによる経路情報生成処理を行うことができる。
(実施の形態4)
図17は、本発明の実施の形態4における経路情報生成装置1700の構成図である。実施の形態4の構成は、実施の形態1の構成に方位取得の起動を制御する機能を追加した構成となっており、これに伴い方位取得部11の動作が実施の形態1と異なる。実施の形態1の構成と同じ部分は、同じ符号を用いており、差分の機能についてのみ説明する。図17において、経路情報生成装置1700は、経路情報生成装置10に、歩行情報取得部1701および歩行検知部1702を備えたものである。
歩行情報取得部1701は、定期的に起動し歩行情報を取得する。歩行情報とは具体的には、人の動きを感知するセンサーであり、振動センサーや加速度センサーなどから取得されるデータである。
歩行検知部1702は、歩行情報取得部1701で取得した歩行情報を解析し、歩行中かどうかを検出する。歩行情報の解析は、例えば、地面に対し鉛直方向の加速度データを取得し、その周期性を見ることで実現できる。周期性の有無は、加速度データのピーク値間の間隔がほぼ一定であるか、もしくは加速度データをフーリエ変換等の周波数変換を行い、パワースペクトラムが突出して大きくなる周波数があるかなどで検出することができる。歩行検知部1702は、周期性により歩行中を検知すると、方位取得部11に方位取得の指示を行う。
方位取得部11は、歩行検知部1702からの方位取得指示を受け、方位の取得を実行する。方位の取得については、実施の形態1に記載したとおりである。これにより歩行時以外での位置情報の取得や経路推定を抑制することができ、端末の長時間稼働を図ることができる。
(実施の形態5)
図18は、本発明の実施の形態5における経路情報生成装置1900の構成図である。実施の形態5の構成は、実施の形態1の構成に位置補正する機能と、位置補正に必要な情報として歩行情報を取得する機能を追加した構成となっている。位置補正は経路情報生成の前処理として行うものである。実施の形態1、実施の形態4の構成と同じ部分は、同じ符号を用いており、差分の機能についてのみ説明する。
図18において、経路情報生成装置1900は、経路情報生成装置10に、歩行情報取得部1701、歩行情報記録部1902及び位置補正部1901を備えたものである。歩行情報取得部1701は基本的に実施の形態4に記載したとおりであるが、取得した歩行情報は歩行情報記録部1902に時間とセンサーデータを対にして保存する。
位置補正部1901は、位置情報記録部16が記録した位置情報と方位変化情報記録部13が記録した方位変化情報から位置補正を行うかどうかを判断し、歩行情報取得部1701が取得した歩行情報を用いて位置補正を行う。
方位変化検知部12は検知した方位変化に対する方位変化IDを発行し、方位変化の通知を行う際、実施の形態1の通知時の情報に発行した方位変化IDを加え位置取得判断部14と方位変化情報記録部13に通知する。
位置取得判断部15は位置取得部15に位置取得の指示を行う際、前記方位変化IDを受け渡し、位置情報記録部16は位置情報の記録の際、前記方位変化IDを取得した前記位置情報と共に記録する。
方位変化情報記録部13も同様に、方位変化検知部12から受信した前記方位変化情報と共に前記方位変化IDを記録する。
次に、経路情報生成装置1900の位置補正処理について説明する。位置補正処理は、方位変化時間と位置の取得時間が異なった場合に、取得したかった本来の位置、すなわち方位変化が起こった時点での位置を求めるために行うものである。
図19は、経路情報生成装置1900の位置補正処理のフローチャートである。まず、位置補正部1901は、処理を開始すると(S2000)、位置情報記録部16から位置情報を取得する(S2001)。
位置情報の具体例を図20に記載する。位置情報は図5の位置情報に方位変化ID(2101)を追加したものである。方位変化情報の具体例を図21に記載する。方位変化情報は図6の方位変化情報に方位変化ID(2201)を追加したものである。
位置情報の方位変化ID(2101)をキーとし、対応する方位変化情報からレコードを取得する(S2002)。
例えば、位置情報の最初のレコード(2111)の方位変化ID=1をキーとすると、方位変化情報からは2211のレコードを取得できる。位置情報の時間と、方位変化情報の時間とを比較し、時間差があった場合は方位変化直後に位置が取得できなかったと判断(S2003)、位置の補正を実行する(S2004)。例では、方位変化IDが5のとき、位置情報(2113)の時間は20091010010355であり、方位変化情報(2215)の時間は20091010010320であり、35秒の差がある。
位置が取得できないケースとしては、例えば、GPS衛星の受信ができない、受信環境が悪くそこから算出した位置精度が低い、などがあり、その場合、受信環境が良くなるのを待ち、位置の再取得を行うことなどが考えられる。
次に、補正位置の算出方法(S2004)について説明する。まず、歩行情報記録部1701から、同じ方位変化IDをもつ方位変化情報の時間から位置情報の時間までの間の歩行情報を取得し、そこから歩行速度を求める。例えば、歩行情報が加速度データである場合、フーリエ変換等の周波数変換によりパワースペクトラムを求め、パワースペクトラムが最大となる周波数を歩行周波数としてみなすことができる。これは歩行により取得した加速度の変化が、他の動作で取得した加速度の変化に比べ最も周期性が高いという特性を用いたものである。歩幅は予め登録されているものとすると、歩行速度は歩幅×歩行周波数で求めることができる。
S2003で求めた時間の差を用いて、歩行速度×差の時間を算出すると、方向変化があってから実際に位置取得を行った地点までに移動した距離が求められる。方位変化ID=5の例では、位置情報の該当レコード(2113)の緯度=35.689024、経度=139.712056から、方位変化情報の該当レコード(2215)の今回の方位=200の逆向き、つまり20度の方向に前述した歩行速度×差の時間(35秒)で求めた距離分進めた位置が補正位置となる。
S2005では、処理すべき位置情報のレコードがなくなるまで、S2001からS2004を繰り返し実行する。処理すべき位置情報のレコードがなくなった時点で、位置補正の処理を完了する(S2006)。また位置補正は、位置情報の時間と、方位変化情報の時間と差が一定以上の場合にのみ処理を行ってもよい。以上説明したように本実施の形態の経路情報生成装置1900は、経路情報を生成するために必要な位置の取得のタイミングがずれた場合においても位置補正により所望する位置を算出することで、経路推定精度を高めることができる。
(実施の形態6)
図22は、本発明の実施の形態6の経路情報生成システム2300の構成図である。図22において、図2、図17と同じ構成要素については同じ符号を用いている。本発明の実施の形態6の経路情報生成システム2300は、位置取得制御端末2301と経路情報生成装置2302から構成される。
本実施の形態の位置取得制御端末2301と位置取得制御端末1501との差は、方位取得の起動制御を行うための歩行情報取得部18と歩行検知部19を備え、経路情報生成装置2302で位置補正処理を行うための歩行情報記録部1902と歩行情報を経路情報生成装置2302に送信する送信部2302とを備える点である。
経路情報生成装置2302と経路情報生成装置1502との差は、位置補正を行う位置補正部1901を備え、受信部2303は位置情報と方位変化情報に加え歩行情報を受信する点にある。
以上説明したように本実施の形態の経路情報生成システム2300は、歩行時のみ稼働させることで端末の長時間駆動を図ることができ、かつ、経路情報を生成するために必要な位置の取得のタイミングがずれた場合においても位置補正により、所望する位置を算出することで、経路推定精度を高めることができる。
2009年12月28日出願の特願2009−297401の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明は、自身の健康管理やロガー、交通量調査等への利用として有用である。
10 経路情報生成装置
11 方位取得部
12 方位変化検知部
13 方位変化情報記録部
14 位置取得判断部
15 位置取得部
16 位置情報記録部
17 経路情報生成部
1500 経路情報生成システム
1501 位置取得制御端末
1502 経路情報生成装置
1503 送信部
1504 受信部
本発明は、GPS(Global Positioning System)を用いて位置を取得し、経路情報の生成を行う経路情報生成装置及び経路情報生成方法に関するものである。
近年、GPSを用いて、自身の位置を取得し記録するGPSロガーが、人気を集めている。また、途中で撮った写真や興味を持った場所や施設などを関連付けて、デジタル日記などを作成するようなアプリケーションも人気が高い。ブログ利用の拡大化にも連動して、旅行などの特別な日以外でも日常的にGPSロガーを携帯、起動しつづける人が増えつつある。
従来、GPSロガーのような経路情報生成装置において、GPSを用いて位置を取得する方法としては、起動あたりの消費電力が小さい方位センサーを用いてGPSの起動を制御する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
図1は、このような従来の経路情報生成装置における位置取得処理のフローチャートである。まず、経路情報生成装置は、方位センサーにより定期的に方位を取得する(S160)。経路情報生成装置は、方位の変化量が指定範囲を超えるとき、それを方位の変化として検知する(S161)。方位の変化を検知した場合、経路情報生成装置は、GPSにより位置を取得して、位置情報として記録し(S162)、位置取得処理を終了する(S163)。一方、方位の変化を検知しない場合には、経路情報生成装置は、GPSによる位置の取得は行わず、そのまま位置取得処理を終了する(S163)。このフローは、方位センサーが方位を取得するたびに実行される。
図1の位置取得処理においては、方位の変化量が指定範囲を超えているとき、GPSを起動し位置を取得することで、GPSの起動を抑えることができる。
特開2004−125544号公報
しかしながら、この方法は、方位の変化を検知するたびにGPSを起動して位置を取得するため、依然として消費電力が大きい。
本発明は、このような従来の方法の問題点を解決するもので、経路情報を生成するために必要な位置の取得を極力抑えることで、低消費電力を実現する経路情報生成装置及び経路情報生成方法を提供することを目的とする。
本発明の経路情報生成装置は、方位センサーにより方位を取得する方位取得部と、方位取得部が取得した方位の変化を検知する方位変化検知部と、方位変化検知部が方位変化を検知した場合に、方位取得部で取得した方位を含む方位変化情報を記録する方位変化情報記録部と、方位変化検知部が方位変化を検知し、かつ、前回の方位変化があったときに位置取得を指示していない場合に、位置取得を指示する位置取得判断部と、位置取得判断部
から位置取得の指示を受け位置取得を行う位置取得部と、位置取得部が取得した位置を含む位置情報を記録する位置情報記録部と、位置取得部が方位変化のときに取得しなかった位置を、方位変化情報と位置情報を用いて算出し、経路情報を生成する経路情報生成部を備えている。
このような構成を備えたことにより、経路情報を生成するために必要な位置取得の回数を減らすことができ、装置の長時間稼働を図ることができる。
本発明の経路情報生成方法は、方位を取得する方位取得ステップと、方位取得ステップで取得した方位の変化を検知する方位変化検知ステップと、方位変化検知ステップで方位変化を検知した場合に、方位取得ステップで取得した方位を含む方位変化情報を記録する方位変化情報記録ステップと、方位変化検知ステップで方位変化を検知し、かつ、前回の方位変化があったときに位置取得を指示していない場合に、位置取得を指示する位置取得判断ステップと、位置取得判断ステップで位置取得の指示が出された場合に、位置取得を行う位置取得ステップと、位置取得ステップが取得した位置を含む位置情報を記録する位置情報記録ステップと、位置取得ステップが方位変化のときに取得しなかった位置を、方位変化情報と位置情報を用いて算出し、経路情報を生成する経路情報生成ステップを備えている。
このようなステップを備えたことにより、経路情報を生成するために必要な位置取得の回数を減らすことができ、装置の長時間稼働を図ることができる。
本発明の経路情報生成システムは、位置取得制御端末と経路情報生成装置から構成される経路情報生成システムであって、位置取得制御端末は、方位を取得する方位取得部と、方位取得部が取得した方位の変化を検知する方位変化検知部と、方位変化検知部が方位変化を検知した場合に、方位変化検知部からの方位変化情報を記録する方位変化情報記録部と、方位変化検知部が方位変化を検知し、かつ、前回の方位変化があったときに位置取得を指示していない場合に、位置取得を指示する位置取得判断部と、位置取得判断部から位置取得の指示を受け位置取得を行う位置取得部と、位置取得部が取得した位置を含む位置情報を記録する位置情報記録部と、方位変化情報と位置情報を送信する送信部とを備え、経路情報生成装置は、方位変化情報と位置情報を受信する受信部と、方位変化のときに取得されていない位置を、方位変化情報と位置情報を用いて算出し、経路情報を生成する経路情報生成部とを備えている。
このような構成を備えたことにより、経路情報を生成するために必要な位置取得の回数を減らすことができ、端末の長時間稼働を図ることができる。
本発明の位置取得制御端末は、方位を取得する方位取得部と、方位取得部が取得した方位の変化を検知する方位変化検知部と、方位変化検知部が方位変化を検知した場合に、方位変化検知部からの方位変化情報を記録する方位変化情報記録部と、方位変化検知部が方位変化を検知し、かつ、前回の方位変化があったときに位置取得を指示していない場合に、位置取得を指示する位置取得判断部と、位置取得判断部から位置取得の指示を受け位置取得を行う位置取得部と、位置取得部が取得した位置を含む位置情報を記録する位置情報記録部と、方位変化情報と位置情報を送信する送信部とを備えている。
このような構成を備えたことにより、経路情報を生成するために必要な位置取得の回数を減らすことができ、端末の長時間稼働を図ることができる。
本発明によれば、経路情報を生成するために必要な位置取得の回数を減らすことができ
、装置の長時間稼働を図ることができる。
従来の位置取得処理のフローチャート 本発明の実施の形態1における経路情報生成装置の構成図 本発明の実施の形態1における位置取得処理のフローチャート 本発明の実施の形態1における経路情報生成処理のフローチャート 位置情報の具体例を示した図 方位変化情報の具体例を示した図 経路情報生成装置の移動経路を示した図 位置情報と方位変化情報を地図上に示した図 経路情報生成処理の結果を地図上に示した図 経路情報の具体例を示した図 デジタル地図データの具体例を示す図 図10のデジタル地図データを図示した図 デジタル地図にマッピングした経路情報の具体例を示す図 本発明の実施の形態2における位置取得処理のフローチャート 本発明の実施の形態2における経路情報生成処理のフローチャート 本発明の実施の形態3における経路情報生成システムの構成図 本発明の実施の形態4における経路情報生成装置の構成図 本発明の実施の形態5における経路情報生成装置の構成図 本発明の実施の形態5における位置補正処理のフローチャート 位置情報の具体例を示した図 方位変化情報の具体例を示した図 本発明の実施の形態6の経路情報生成システムの構成図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1における経路情報生成装置10の構成図である。
図2において、経路情報生成装置10は、方位取得部11、方位変化検知部12、方位変化情報記録部13、位置取得判断部14、位置取得部15、位置情報記録部16、および経路情報生成部17を有している。経路情報生成装置10は、例えば、携帯電話やPDAなどの人が携帯する小型端末として利用することができる。
まず、経路情報生成装置10の各構成要素の機能について説明する。
方位取得部11は、定期的に起動して方位を取得し、取得した方位を方位変化検知部12へ送信する。方位取得部11は、地磁気センサーや電子コンパスにより実現することができる。なお、方位取得部11における方位取得周期は、無線通信などを用いて街中で外部から自動的に受信し、更新するようにしてもよい。これにより、経路情報生成装置10は、自身の居場所の特性に応じて方位取得周期を決定することができる。方位取得周期は、路地の多い場所や道路が密集した地域にいるときには、短く設定され、逆に道の間隔が大きい地域にいるときには長く設定される。また、予めユーザが、方位取得周期を設定しても良い。
方位変化検知部12は、前回方位変化を検知したときの方位(以下、「前回の方位」とする。)を内部で保持している。方位変化検知部12は、方位取得部11から新たに方位
を受け取ると、前回の方位と比較し、閾値以上の差があった場合、方位変化があったと見なす。そして、方位変化検知部12は、位置取得判断部14と方位変化情報記録部13へ方位変化が発生したことと、前回の方位と、今回の方位と、方位変化が発生した時間とを通知する。また、方位変化検知部12は、内部で保持する前回の方位を今回方位取得部11で取得した方位(以下、「今回の方位」とする。)に置き換える。
方位変化情報記録部13は、方位変化が発生した時間と、前回の方位と、今回の方位とを方位変化情報として記録する。なお、前回の方位は、前回の方位変化を検知したときの時間においても既に方位変化情報として記録されている。したがって、方位変化情報記録部13は、データ量を削減するために、前回の方位の記録を省略しても良い。また、方位変化が発生した時間は、方位変化の順番が分かれば足り、時間の代わりに、番号等を付与しても良い。
位置取得判断部14は、位置取得フラグを内部で保持している。位置取得フラグとは、前回の方位変化があったときに、位置取得部15に位置取得を指示したか否かを示すフラグである。位置取得判断部14は、位置取得フラグを参照して、位置を取得すべきか否かを判断し、位置を取得すべき場合には、位置取得部15に位置取得を指示する。なお、前回の方位変化があったときに、位置取得部15に位置取得を指示したか否かは、方位変化情報と位置情報との比較結果から判断することもできる。したがって、位置取得部15は、位置取得フラグを設けなくても良い。
位置取得部15は、位置取得判断部14から位置取得の指示を受け、位置を取得する。位置取得部15は、GPS(Global Positioning System)の
受信と位置算出が行えるGPSモジュールで実現することができる。
位置情報記録部16は、方位変化検知部12から受信した方位変化が発生した時間と、位置取得部15が取得した位置(緯度、経度)とを、位置情報として記録する。なお、位置情報記録部16は、方位変化が発生したにもかかわらず、位置を取得しなかった場合には、方位変化が発生した時間のみ(位置はブランク)を記録するようにしても良い。
経路情報生成部17は、位置情報記録部16に記録された位置情報と、方位変化情報記録部13に記録された方位変化情報から経路情報を生成する。
次に、経路情報生成装置10の位置取得処理について説明する。
図3は、経路情報生成装置10の位置取得処理のフローチャートである。
まず、方位取得部11が方位を取得すると(S20)、方位変化検知部12は、方位変化があったかどうかを判断する(S21)。方位変化の判断は、新たに方位を取得すると、前回の方位と比較し、閾値以上の差があった場合、方位変化があったと判断する。方位変化がない場合には、経路情報生成装置10は、位置取得処理を終了する(S26)。方位変化があった場合、位置取得判断部14は、位置取得フラグを参照し、位置取得フラグがONかどうかを判断する(S22)。
位置取得判断部14は、位置取得フラグがOFF、つまり前回の方位変化があったときに位置を取得していない場合は、位置取得部15に位置取得を指示する。位置取得部15は、位置取得制御部14から位置取得の指示を受け、位置を取得する(S23)。そして、位置取得判断部14は、位置取得フラグをONにして(S24)、終了する(S26)。
一方、位置取得判断部14は、位置取得フラグがON、つまり前回の方位変化があったときに位置を取得していた場合は、位置取得部15に位置取得を指示しないで、位置取得フラグをOFFにし(S25)、終了する(S26)。
なお、位置取得フラグを設けない場合には、位置取得判断部14は、方位変化情報と位置情報との比較結果から、位置取得部15に位置取得を指示するかどうかを判断する。具体的には、位置取得判断部14は、方位変化情報の前回の方位変化があったときのレコードの時間(又は番号)と、一致する時間(又は番号)を有する位置情報のレコードが、位置情報記録部16に記録されているか確認する。記録されている場合には、位置取得判断部14は、前回の方位変化時に位置取得を行ったと判断し、位置取得部15に位置取得を指示しない。記録されていない場合には、位置取得判断部14は、前回の方位変化時に位置取得を行っていないと判断し、位置取得部15に位置取得を指示する。
次に、経路情報生成装置10の経路情報生成処理の具体例について説明する。
図4は、経路情報生成部17で行う経路情報生成処理のフローチャートである。
経路情報生成部17は、経路情報生成処理を開始すると(S30)、位置情報記録部16に記録された位置情報から、経路情報を生成する範囲において、時間の早い順から2つの位置情報のレコードを取り出す(S31)。なお、経路情報を生成する範囲の判断方法については後述する。
図5は、位置情報記録部16に記録された位置情報の具体例である。図5において、位置情報は、方位変化が発生した時間44、位置取得部15が取得した位置(緯度(Y)45、経度(X)46)を含む組みを1つのレコードとして記録している。図5の例では、3つのレコード41〜43が記録されている。すべてが経路情報を生成する範囲とすると、まずレコード41とレコード42を取り出す。説明の便宜上、取り出された2つの位置情報のレコードは、時間の早い方のレコードを「前回の位置」、時間の遅い方のレコードを「次回の位置」と呼ぶ。この2つの位置情報のレコードの間には、方位変化があったにもかかわらず、位置取得が省略された位置情報のレコードも含む。
次に、経路情報生成部17は、方位変化情報記録部13から、ステップS31で取り出した2つの位置情報のレコード(レコード41とレコード42)に、対応する2つの方位変化情報のレコードを取り出す(S32)。具体的には、経路情報生成部17は、位置情報のレコードの時間と方位変化情報のレコードの時間とを比較し、一致するレコードが見つかった場合、その方位変化情報のレコードを取り出す。
図6は、方位変化情報記録部13が記録している方位変化情報の具体例である。図6において、方位変化情報は、方位変化が発生した時間56、前回の方位57、今回の方位58を含む組みを1つのレコードとして記録している。方位は、北を0°、東を90°、南を180°、西を270°として表している。図5、図6の例では、位置情報のレコード41と方位変化情報のレコード51の時間が一致する。また、位置情報のレコード42と方位変化情報のレコード53の時間が一致する。このため、経路情報生成部17は、方位変化情報記録部13から位置情報のレコード41、42の時間が、一致する方位変化情報のレコード51及びレコード53を取り出す。
図7は、実施の形態1において、実際に経路情報生成装置10が移動した移動経路の例を示した図である。経路情報生成装置10は、61のルートで左上から右下に向かって移動している。
図8は、ステップS31で取り出した位置情報と、ステップS32で取り出した方位変化情報とを、図7の地図上に示した図である。
ポイントP1(701)は、位置情報のレコード41の位置(緯度、経度)を示している。711、712は、方位変化情報のレコード51の前回の方位および今回の方位を示している。同様に、ポイントP2(702)は、位置情報にレコード42の位置(緯度、経度)を示している。715、716は、方位変化情報のレコード53の前回の方位および今回の方位を示している。
なお、ステップS32においては、経路情報生成部17は、2つの方位変化情報のレコードを取り出す。さらに、経路情報生成部17は、その2つのレコード(レコード51とレコード53)の間に存在する方位変化情報のレコード(この場合は、レコード52に相当)の方位変化が発生した時間を取り出しておく。
次に、経路情報生成部17は、ステップS31で取り出した2つの位置情報のレコードと、ステップS32で取り出した2つの方位変化情報のレコードから補間位置を算出する(S33)。補間位置とは、ステップS31で取り出した2つの位置情報のレコードの間に存在する、方位変化があったにもかかわらず、位置取得が省略された位置である。補間位置は、2つの直線の交点を算出することで求めることができる。
直線は、前回の位置(取り出された2つの位置情報のレコードのうち、時間の早い方)の場合、位置情報のレコード41の位置(緯度、経度)と方位変化情報のレコード51の今回の方位を用いて導く。もう一方の直線は、次回の位置(取り出された2つの位置情報のレコードのうち、時間の遅い方)の場合、位置情報のレコード42の位置(緯度、経度)と方位変化情報のレコード53の前回の方位を用いて導く。
方位変化情報の方位は、北からの変化量となっているため、東をX軸、北をY軸とする座標軸に変換する場合、X軸に対する傾きは、(90°−方位)となる。
よって、XY軸での直線は、式(1)で表すことができる。
Y=tan(2π×(90°−方位)/360°)(X−経度)+緯度
・・・式(1)
ただし、方位が0°の場合は、X=経度となる。
そこで、前回の位置を基点とする直線は、位置情報のレコード41の位置(緯度、経度)と方位変化情報のレコード51の今回の方位から、方位が0°であるため、
X=139.710181 ・・・式(2)
となる。つまり、直線Xは、レコード41の経度そのものである。
次回の位置を基点とする直線は、位置情報のレコード42の位置(緯度、経度)と方位変化情報のレコード53の前回の方位から直線の式(1)を求めると、
Y=tan(2π×(90°−100°)/360°)(X - 139.711237)+ 35.690097 ・・・式(3)
となる。
経路情報生成部17は、この2つの連立一次方程式(式(2)、式(3))から交点を求める。交点は、X=139.710181 Y=35.690283となり、これが2点間の補間位置となる。
なお、補間位置の算出が困難な例外的場合には、経路情報生成部17は、前回の位置又
は次回の位置を補間位置とみなしても良いし、移動速度と移動時間から補間位置を推定しても良い。移動速度は、加速度センサーや歩行センサーなど他の慣性センサーを用いて抽出するか、もしくは、予め設定しておくことができる。移動時間は、前回の位置(又は次回の位置)の時間と補間位置の時間との差分から算出できる。補間位置の算出が困難な場合としては、Uターンのときのように、2つの直線がほぼ平行になってしまう場合が考えられる。
図9は、経路情報生成処理後の結果を地図上に示した図である。
811は、式(2)の直線Xを、812は式(3)の直線Yを示している。ポイントP12(801)は、補間位置を示している。
経路情報生成部17は、前回の位置701、補間位置801、次回の位置702のそれぞれの時間及び位置(経度、緯度)を、時系列順に、経路情報の3つのレコードとして記録する(S34)。
図10は、経路情報生成処理を行った結果の経路情報の具体例である。経路情報は、時間92、緯度93、経度94の組を1つのレコード91として経路情報生成部17の内部に記録される。補間位置の時間は、ステップS32で取り出した時間を設定する。
経路情報生成部17は、全レコードの処理が終了かを判断し(S35)、終了していない場合、経路情報を生成する位置情報の全レコードについてステップS31〜S34の処理を繰り返し行う。位置情報のレコード41とレコード42の次に取り出されるのは、位置情報のレコード42とレコード43で、レコード42が前回の位置、レコード43が次回の位置となる。
経路情報生成部17は、全レコードの処理が終了すると、経路情報生成処理を終了する(S36)。
このように、本実施の形態の経路情報生成装置10は、2つの位置(前回の位置と次回の位置)の位置情報と方位変化情報がわかれば、2つの直線の式を導くことができる。そして、連立一次方程式を解くことで、2つの直線の交点(補間位置)を求めることができる。
位置取得判断部14において、位置取得フラグを参照して、位置を取得すべきかを判断するということは、後の経路情報生成処理により、補間位置を求めることが可能であることを前提としている。
なお、経路情報生成装置10は、ユーザの指示に従い、もしくは定期的に経路情報生成処理を行う。経路情報生成処理を行う範囲は、位置情報記録部16に記録されている位置情報の内、前回経路情報生成処理を行っていない範囲を対象とする。次回の経路情報生成処理の範囲は、内部に保存している経路情報の最後のレコードの時間から判断する。図10の経路情報の場合は、最後のレコード42の時間と一致する時間を有する位置情報のレコード(図5の場合は、レコード42)から経路情報生成処理を開始することになる。
なお、ステップS33において、経路情報生成部17は、マップマッチングを用いて補間位置を算出することもできる。
図11は、マップマッチングに用いるデジタル地図データの例である。
図11において、デジタル地図データは、交差点や分岐点などの単位で設定されているノードID101、ノードの位置情報(緯度、経度)102、隣接するノードID103、ノードと隣接ノード間を接続している道路単位で設定されているリンクID104などが含まれる。
図12は、図11を図示したものである。
経路情報生成部17は、このデジタル地図データから、ステップS31で取り出した2つの位置情報のレコード(レコード41とレコード42)の位置と距離が一番小さいノードを検索する。検索した結果、node01およびnode05が、それぞれレコード41およびレコード42に最も近いノードとして抽出される。
次に、経路情報生成部17は、ステップS32で取り出した2つの方位変化情報のレコード(レコード51とレコード53)のうち、レコード51の今回の方位およびレコード53の前回の方位から2つの単位ベクトルを算出する。また、経路情報生成部17は、node01とその隣接ノード(node02)を結んだベクトル、およびnode05とその隣接ノード(node03、node04)を結んだベクトルについても単位ベクトルを算出する。
そして、経路情報生成部17は、レコード51の今回の方位から算出した単位ベクトルと、最も一致性が高い(ベクトル同士の引き算結果のスカラー値が小さい)node01と隣接ノードを結んだベクトルの単位ベクトルを探索する。この場合は、node01とnode02を結んだベクトルの単位ベクトルが最も一致性が高いため、node02が経路を構成するノードとして抽出される。レコード53の前回の方位から算出した単位ベクトルについても同様に、経路情報生成部17は、最も一致性が高いnode05と隣接ノードを結んだベクトルの単位ベクトルを探索する。この場合は、node03が経路を構成するノードとして抽出される。
その後、経路情報生成部17は、ノード間を接続するために経路検索を行い、node01、node02、node03、node05の順で、その間に存在する途中のノードと道路情報であるリンクIDを特定する。検索の結果、ルートは、node01、node02、node03、node05の順であることがわかる。
リンクIDは、ユーザへの提示の際に必要になる道路幅や道路規制などの道路に関するプロパティや、地図表示上の道路オブジェクトとのリンクがされている。ここでは説明を省略する。
図13は、経路情報の利用した一例として、マップマッチングを用いてデジタル地図にマッピングした例を示す。図13において、経路情報は、時間92、緯度93、経度94、ノードID124、およびリンクID125が含まれる。地図表示では、リンクID115から道路オブジェクトを特定することで、移動経路の描画が可能となる。
以上説明したように本実施の形態の経路情報生成装置は、位置情報と方位変化情報から補間位置を算出することにより、経路情報を生成するために必要な位置取得の回数を減らすことができ、装置の長時間駆動を図ることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1と位置取得処理と経路情報生成処理の一部が異なる。
まず、実施の形態2における位置取得処理について説明する。
図14は、実施の形態2の位置取得処理のフローチャートである。
実施の形態1と同じ部分は、同じ符号を用いている。実施の形態1と異なるのは、ステップS130である。本実施の形態は、経路情報生成装置10がUターン(転回)などした際の例外処理を施したものである。
ステップS130において、位置取得判断部14は、経路情報生成装置10がUターン(転回)したかどうか判断する。Uターンしたか否かの判断は、方位変化検知部12から受け取った前回の方位と今回の方位との差分(方位変化分)を求め、方向変化分が180±α度(αは誤差範囲であり設定可能なパラメタである)のとき、Uターンしたとみなす。Uターンした場合には、位置取得フラグのON/OFFにかかわらず、位置取得判断部14は、位置取得部15に位置取得を指示し(S23)、位置取得フラグをONにする(S24)。Uターンしなかった場合には、位置取得判断部14は、ステップS22に移行し、実施の形態1と同様の処理を行う。
次に、実施の形態2の経路情報生成処理について説明する。
図15は、実施の形態2の経路情報生成処理のフローチャートである。
実施の形態1と同じ部分は、同じ符号を用いている。実施の形態1と異なるのは、ステップS140である。
ステップS140においては、経路情報生成部17は、ステップS31で取り出した2つの位置情報のレコードの間の時間に、方位変化情報のレコード(補間位置に対応するレコード)が存在するかを判断する。補間位置に対応するレコードが存在しない場合、経路情報生成部17は、Uターンがあったと判断して、補間位置を算出することなく、2つの位置情報のレコードを、そのまま経路情報のレコードとして記録する(S34)。補間位置に対応するレコードが存在する場合、経路情報生成部17は、ステップS33に移行し、実施の形態1と同様の処理を行う。
なお、位置取得判断部14は、Uターンと判断した場合、Uターンであることを示すフラグを付けて、位置情報記録部16に記録してもよい。これにより、経路情報生成部17は、UターンフラグでUターンか否かを判断できる。
以上説明したように本実施の形態の経路情報生成装置は、2つの直線の交点(補間位置)を求めることができないUターン時には、位置取得を省略せずに、位置を取得することで、実施の形態1より正確な経路情報を生成することができる。
(実施の形態3)
図16は、本発明の実施の形態3の経路情報生成システム1500の構成図である。図16において、図2と同じ構成要素については同じ符号を用いている。
本発明の実施の形態3の経路情報生成システム1500は、位置取得制御端末1501と経路情報生成装置1502から構成される。
本実施の形態の位置取得制御端末1501は、位置情報の取得と経路情報の生成処理とを分離した形態で、経路情報生成部17を有せず、送信部1503を有する点で、図2の経路情報生成装置10と異なる。位置取得制御端末1501は、例えば、携帯電話やPDAなどの人が携帯する小型端末に利用できる。
経路情報生成装置1502は、図2の経路情報生成装置10と同じ経路情報生成部17と受信部1504を有する。経路情報生成装置1502は、インターネット上のサーバや家庭内のパソコンなどに利用できる。
送信部1503は、経路情報生成装置1502へのデータを送信する機能を有する。送信部1503は、インターネット回線等を通じて、位置情報記録部16に記録された位置情報と、方位変化情報記録部13に記録された方位変化情報を経路情報生成装置1502へ送信する。
受信部1504は、位置取得制御端末1501からのデータを受信する機能を有する。受信部1504は、位置取得制御端末1501から位置情報と方位変化情報を受信し、経路情報生成部17へ受け渡す。
位置取得制御端末1501での位置取得処理は、実施の形態1と同じである。位置取得制御端末1501での位置取得処理は、実施の形態2と同様の処理を行っても良い。
経路情報生成装置1502における経路情報生成処理については、実施の形態1と同じである。経路情報生成装置1502における経路情報生成処理は、実施の形態2と同様の処理を行っても良い。
以上説明したように本実施の形態の経路情報生成システム1500は、位置情報と方位変化情報から補間位置を算出することにより、経路情報を生成するために必要な位置取得の回数を減らすことができ、端末の長時間駆動を図ることができる。
また、位置取得制御端末1501は、位置取得判断部14により位置取得の回数を減らすことができ、端末の長時間駆動を実現することができる。
また、本実施の形態の経路情報生成装置1502は、複数の位置取得制御端末の経路情報を用いることも可能で、通行量調査や災害時における道路の損壊状況を推定するなど別なアプリケーションに利用することもできる。
なお、実施の形態1〜3を通じて、以下の応用も可能である。
経路情報生成装置10は、位置取得方式について、コントロールモードとノーマルモードを有しても良い。コントロールモードとは、実施の形態1や実施の形態2における位置取得処理(図3、図14)を行うモードをいう。ノーマルモードとは、方位取得部11での方位取得を停止し、位置取得部15では、方位の変化にかかわらず、予め設定された間隔で位置を取得するモードである。
各モードの切り替えは、例えば、経路情報生成装置10にモード切替部を設けることにより実現できる。モード切替部は、方位取得部11に方位取得のON/OFFを指示する。また、モード切替部は、位置取得部15に、位置取得判断部14の指示に従い位置を取得するコントロールモードか、位置取得部15内部のタイマ設定により定期的に位置を取得するノーマルモードかを指示する。
モード切替部は、位置情報記録部16への位置記録状況を監視し、予め設定された期間において、閾値以上の位置取得回数があった場合、コントロールモードからノーマルモードに切り替えても良い。
経路情報生成部17は、図3、図14のステップS32の処理で位置情報に対応する方位変化情報のレコードが存在しなかった場合に、ノーマルモードで動作したと判断できる。この場合、経路情報生成部17は、方位変化情報を用いずに、位置情報をそのまま経路情報としても良い。
また、位置取得部15は、ノーマルモードで動作する際、位置情報記録部16にその旨を通知し、位置情報記録部16は、ノーマルモードを示すフラグを位置情報のレコード毎に記録しても良い。この場合、経路情報生成部17は、位置情報に対応する方位変化情報のレコードを検索することなくノーマルモードによる経路情報生成処理を行うことができる。
(実施の形態4)
図17は、本発明の実施の形態4における経路情報生成装置1700の構成図である。実施の形態4の構成は、実施の形態1の構成に方位取得の起動を制御する機能を追加した構成となっており、これに伴い方位取得部11の動作が実施の形態1と異なる。実施の形態1の構成と同じ部分は、同じ符号を用いており、差分の機能についてのみ説明する。図17において、経路情報生成装置1700は、経路情報生成装置10に、歩行情報取得部1701および歩行検知部1702を備えたものである。
歩行情報取得部1701は、定期的に起動し歩行情報を取得する。歩行情報とは具体的には、人の動きを感知するセンサーであり、振動センサーや加速度センサーなどから取得されるデータである。
歩行検知部1702は、歩行情報取得部1701で取得した歩行情報を解析し、歩行中かどうかを検出する。歩行情報の解析は、例えば、地面に対し鉛直方向の加速度データを取得し、その周期性を見ることで実現できる。周期性の有無は、加速度データのピーク値間の間隔がほぼ一定であるか、もしくは加速度データをフーリエ変換等の周波数変換を行い、パワースペクトラムが突出して大きくなる周波数があるかなどで検出することができる。歩行検知部1702は、周期性により歩行中を検知すると、方位取得部11に方位取得の指示を行う。
方位取得部11は、歩行検知部1702からの方位取得指示を受け、方位の取得を実行する。方位の取得については、実施の形態1に記載したとおりである。これにより歩行時以外での位置情報の取得や経路推定を抑制することができ、端末の長時間稼働を図ることができる。
(実施の形態5)
図18は、本発明の実施の形態5における経路情報生成装置1900の構成図である。実施の形態5の構成は、実施の形態1の構成に位置補正する機能と、位置補正に必要な情報として歩行情報を取得する機能を追加した構成となっている。位置補正は経路情報生成の前処理として行うものである。実施の形態1、実施の形態4の構成と同じ部分は、同じ符号を用いており、差分の機能についてのみ説明する。
図18において、経路情報生成装置1900は、経路情報生成装置10に、歩行情報取得部1701、歩行情報記録部1902及び位置補正部1901を備えたものである。
歩行情報取得部1701は基本的に実施の形態4に記載したとおりであるが、取得した歩行情報は歩行情報記録部1902に時間とセンサーデータを対にして保存する。
位置補正部1901は、位置情報記録部16が記録した位置情報と方位変化情報記録部13が記録した方位変化情報から位置補正を行うかどうかを判断し、歩行情報取得部17
01が取得した歩行情報を用いて位置補正を行う。
方位変化検知部12は検知した方位変化に対する方位変化IDを発行し、方位変化の通知を行う際、実施の形態1の通知時の情報に発行した方位変化IDを加え位置取得判断部14と方位変化情報記録部13に通知する。
位置取得判断部15は位置取得部15に位置取得の指示を行う際、前記方位変化IDを受け渡し、位置情報記録部16は位置情報の記録の際、前記方位変化IDを取得した前記位置情報と共に記録する。
方位変化情報記録部13も同様に、方位変化検知部12から受信した前記方位変化情報と共に前記方位変化IDを記録する。
次に、経路情報生成装置1900の位置補正処理について説明する。位置補正処理は、方位変化時間と位置の取得時間が異なった場合に、取得したかった本来の位置、すなわち方位変化が起こった時点での位置を求めるために行うものである。
図19は、経路情報生成装置1900の位置補正処理のフローチャートである。まず、位置補正部1901は、処理を開始すると(S2000)、位置情報記録部16から位置情報を取得する(S2001)。
位置情報の具体例を図20に記載する。位置情報は図5の位置情報に方位変化ID(2101)を追加したものである。方位変化情報の具体例を図21に記載する。方位変化情報は図6の方位変化情報に方位変化ID(2201)を追加したものである。
位置情報の方位変化ID(2101)をキーとし、対応する方位変化情報からレコードを取得する(S2002)。
例えば、位置情報の最初のレコード(2111)の方位変化ID=1をキーとすると、方位変化情報からは2211のレコードを取得できる。位置情報の時間と、方位変化情報の時間とを比較し、時間差があった場合は方位変化直後に位置が取得できなかったと判断(S2003)、位置の補正を実行する(S2004)。例では、方位変化IDが5のとき、位置情報(2113)の時間は20091010010355であり、方位変化情報(2215)の時間は20091010010320であり、35秒の差がある。
位置が取得できないケースとしては、例えば、GPS衛星の受信ができない、受信環境が悪くそこから算出した位置精度が低い、などがあり、その場合、受信環境が良くなるのを待ち、位置の再取得を行うことなどが考えられる。
次に、補正位置の算出方法(S2004)について説明する。まず、歩行情報記録部1701から、同じ方位変化IDをもつ方位変化情報の時間から位置情報の時間までの間の歩行情報を取得し、そこから歩行速度を求める。例えば、歩行情報が加速度データである場合、フーリエ変換等の周波数変換によりパワースペクトラムを求め、パワースペクトラムが最大となる周波数を歩行周波数としてみなすことができる。これは歩行により取得した加速度の変化が、他の動作で取得した加速度の変化に比べ最も周期性が高いという特性を用いたものである。歩幅は予め登録されているものとすると、歩行速度は歩幅×歩行周波数で求めることができる。
S2003で求めた時間の差を用いて、歩行速度×差の時間を算出すると、方向変化があってから実際に位置取得を行った地点までに移動した距離が求められる。方位変化ID
=5の例では、位置情報の該当レコード(2113)の緯度=35.689024、経度=139.712056から、方位変化情報の該当レコード(2215)の今回の方位=200の逆向き、つまり20度の方向に前述した歩行速度×差の時間(35秒)で求めた距離分進めた位置が補正位置となる。
S2005では、処理すべき位置情報のレコードがなくなるまで、S2001からS2004を繰り返し実行する。処理すべき位置情報のレコードがなくなった時点で、位置補正の処理を完了する(S2006)。また位置補正は、位置情報の時間と、方位変化情報の時間と差が一定以上の場合にのみ処理を行ってもよい。以上説明したように本実施の形態の経路情報生成装置1900は、経路情報を生成するために必要な位置の取得のタイミングがずれた場合においても位置補正により所望する位置を算出することで、経路推定精度を高めることができる。
(実施の形態6)
図22は、本発明の実施の形態6の経路情報生成システム2300の構成図である。図22において、図2、図17と同じ構成要素については同じ符号を用いている。本発明の実施の形態6の経路情報生成システム2300は、位置取得制御端末2301と経路情報生成装置2302から構成される。
本実施の形態の位置取得制御端末2301と位置取得制御端末1501との差は、方位取得の起動制御を行うための歩行情報取得部18と歩行検知部19を備え、経路情報生成装置2302で位置補正処理を行うための歩行情報記録部1902と歩行情報を経路情報生成装置2302に送信する送信部2302とを備える点である。
経路情報生成装置2302と経路情報生成装置1502との差は、位置補正を行う位置補正部1901を備え、受信部2303は位置情報と方位変化情報に加え歩行情報を受信する点にある。
以上説明したように本実施の形態の経路情報生成システム2300は、歩行時のみ稼働させることで端末の長時間駆動を図ることができ、かつ、経路情報を生成するために必要な位置の取得のタイミングがずれた場合においても位置補正により、所望する位置を算出することで、経路推定精度を高めることができる。
2009年12月28日出願の特願2009−297401の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明は、自身の健康管理やロガー、交通量調査等への利用として有用である。
10 経路情報生成装置
11 方位取得部
12 方位変化検知部
13 方位変化情報記録部
14 位置取得判断部
15 位置取得部
16 位置情報記録部
17 経路情報生成部
1500 経路情報生成システム
1501 位置取得制御端末
1502 経路情報生成装置
1503 送信部
1504 受信部

Claims (13)

  1. 方位センサーにより方位を取得する方位取得部と、
    前記方位取得部が取得した方位の変化を検知する方位変化検知部と、前記方位変化検知部が方位変化を検知した場合に、前記方位取得部で取得した方位を含む 方位変化情報を記録する方位変化情報記録部と、
    前記方位変化検知部が方位変化を検知し、かつ、前回の方位変化があったときに位置取得を指示していない場合に、位置取得を指示する位置取得判断部と、
    前記位置取得判断部から位置取得の指示を受け位置取得を行う位置取得部と、
    前記位置取得部が取得した位置を含む位置情報を記録する位置情報記録部と、
    前記位置取得部が方位変化のときに取得しなかった位置を、前記方位変化情報と前記位置情報を用いて算出し、経路情報を生成する経路情報生成部と、
    を備えた経路情報生成装置。
  2. 前記経路情報生成部は、前記位置取得部が方位変化のときに取得しなかった位置を、前記方位変化情報と、前記位置情報のうち、前記取得しなかった位置の一つ前の方位変化があったときの位置、および前記取得しなかった位置の一つ後の方位変化のあったときの位置を用いて算出し、経路情報を生成する、
    請求項1に記載の経路情報生成装置。
  3. 前記位置取得判断部は、前回の方位変化があったときに位置取得を指示したかどうかを示す位置取得フラグを有する、
    請求項1に記載の経路情報生成装置。
  4. 前記位置取得判断部は、Uターンのときは、前回の方位変化があったときに位置取得を指示していた場合にも、位置取得を指示する、
    請求項1に記載の経路情報生成装置。
  5. 前記方位取得部は、外部から方位取得周期を受信し、該方位取得周期により方位を取得する、
    請求項1に記載の経路情報生成装置。
  6. 前記位置情報記録部が記録する位置情報の記録頻度によって、前記方位取得部の方位の取得を停止し、前記位置取得部が定期的に位置取得を行う方式へ切り替える切替部、をさらに備える、
    請求項1に記載の経路情報生成装置。
  7. 方位を取得する方位取得ステップと、
    前記方位取得ステップで取得した方位の変化を検知する方位変化検知ステップと、
    前記方位変化検知ステップで方位変化を検知した場合に、前記方位取得ステップで取得した方位を含む方位変化情報を記録する方位変化情報記録ステップと、
    前記方位変化検知ステップで方位変化を検知し、かつ、前回の方位変化があったときに位置取得を指示していない場合に、位置取得を指示する位置取得判断ステップと、
    前記位置取得判断ステップで位置取得の指示が出された場合に、位置取得を行う位置取得ステップと、
    前記位置取得ステップが取得した位置を含む位置情報を記録する位置情報記録ステップと、
    前記位置取得ステップが方位変化のときに取得しなかった位置を、前記方位変化情報と前記位置情報を用いて算出し、経路情報を生成する経路情報生成ステップと、
    を備えた経路情報生成方法。
  8. 位置取得制御端末と経路情報生成装置から構成される経路情報生成システムであって、
    前記位置取得制御端末は、
    方位を取得する方位取得部と、
    前記方位取得部が取得した方位の変化を検知する方位変化検知部と、
    前記方位変化検知部が方位変化を検知した場合に、前記方位変化検知部からの方位変化情報を記録する方位変化情報記録部と、
    前記方位変化検知部が方位変化を検知し、かつ、前回の方位変化があったときに位置取得を指示していない場合に、位置取得を指示する位置取得判断部と、
    前記位置取得判断部から位置取得の指示を受け位置取得を行う位置取得部と、
    前記位置取得部が取得した位置を含む位置情報を記録する位置情報記録部と、
    前記方位変化情報と前記位置情報を送信する送信部と
    を備え、
    前記経路情報生成装置は、
    前記方位変化情報と前記位置情報を受信する受信部と、
    方位変化のときに取得されていない位置を、前記方位変化情報と前記位置情報を用いて算出し、経路情報を生成する経路情報生成部と
    を備えた、
    経路情報生成システム。
  9. 方位を取得する方位取得部と、
    前記方位取得部が取得した方位の変化を検知する方位変化検知部と、
    前記方位変化検知部が方位変化を検知した場合に、前記方位変化検知部からの方位変化情報を記録する方位変化情報記録部と、
    前記方位変化検知部が方位変化を検知し、かつ、前回の方位変化があったときに位置取得を指示していない場合に、位置取得を指示する位置取得判断部と、
    前記位置取得判断部から位置取得の指示を受け位置取得を行う位置取得部と、
    前記位置取得部が取得した位置を含む位置情報を記録する位置情報記録部と、
    前記方位変化情報と前記位置情報を送信する送信部と、
    を備えた位置取得制御端末。
  10. 請求項9に記載の位置制御端末から、前記方位変化情報と前記位置情報を受信する受信部と、
    方位変化のときに取得されていない位置を、前記方位変化情報と前記位置情報を用いて算出し、経路情報を生成する経路情報生成部と、
    を備えた経路情報生成装置。
  11. 人が歩行中かを判定するために必要な人の動き情報を取得する歩行情報取得部と、
    前記歩行情報から歩行状態を判定し、歩行中であるときに方位取得指示を行う歩行検知部と、をさらに備え、
    前記方位取得部は、歩行検知部から受信した方位取得指示により方位取得を行う、
    請求項1に記載の経路情報生成装置。
  12. 人が歩行中かを判定するために必要な人の動き情報を取得する歩行情報取得部と、
    前記歩行情報を記録する歩行情報記録部と、
    方位変化情報の方位変化時間と位置情報の位置取得時間とに一定以上の差がある場合に前記歩行情報を用いて位置補正を行う位置補正部と、をさらに備える、
    請求項1に記載の経路情報生成装置。
  13. 前記位置取得制御端末は、
    人が歩行中かを判定するために必要な人の動き情報を取得する歩行情報取得部と、
    前記歩行情報から歩行状態を判定し、歩行中であるときに方位取得指示を行う歩行検知部と、
    前記歩行情報を記録する歩行情報記録部と、をさらに備え、
    前記位置取得制御端末の前記送信部は、位置情報と方位変化情報に加え歩行情報を送信し、
    前記経路情報生成装置の前記受信部は、位置情報と方位変化情報に加え歩行情報を受信し、
    前記経路情報生成装置は、方位変化情報の方位変化時間と位置情報の位置取得時間とに一定以上の差がある場合に前記歩行情報を用いて位置補正を行う位置補正部、をさらに備える、
    請求項8に記載の経路情報生成システム。
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