JPWO2011058660A1 - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

XY読み出し方式の撮像素子による撮像画像の歪みが防止されるとともに、画素回路内への光の漏れ込みに起因する撮像画像の劣化が抑制された撮像装置を提供する。全行の転送トランジスタと全行のリセットトランジスタをオンにして、フォトダイオードとFDとをリセットし、フォトダイオードへの露光を開始し、所定の露光時間の経過後に全行の転送トランジスタをオンにして、全画素のフォトダイオードの信号電荷をFDに転送することで露光を終了させる。そして、メカニカルシャッタを閉じて光漏れを遮光し、フォトダイオードから転送された信号電荷に応じた電圧をFDから行毎に順次読み出す。

Description

本発明は、撮像素子を用いて画像を撮像する撮像装置およびその制御方法に関し、特に、XYアドレス方式で各画素信号を読み出すCMOS型イメージセンサなどの撮像素子を用いて撮像する撮像装置およびその制御方法に関する。
近年、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなど、撮像素子を用いて撮像し、撮像画像をデジタルデータとして保存することができる撮像装置が広く普及している。このような撮像装置に用いる撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサが最も一般的であったが、近年では、撮像素子の一層の多画素化が進むのに従って、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサが注目されている。CMOS型イメージセンサは、画素信号のランダムアクセスが可能である点や、CCD型イメージセンサと比較して読み出しが高速で、高感度、低消費電力といった特徴がある。
ところで、撮像装置において、露光時間を制御するためにメカニカルシャッタを用いた場合には、組み立て時に発生する位置精度のバラツキ誤差やシャッタ羽根の動作精度のバラツキ誤差により、露光時間のバラツキを発生させることがある。特に、高速シャッタ時においては露光時間に占める誤差の割合が大きくなってしまう。
これに対して、多くの撮像素子は、電子シャッタ機能を備えている。電子シャッタ機能は、撮像素子の画素をリセットすることにより露光を開始し、撮像素子の画素の信号を読み出すことにより露光を終了させる。このように、撮像素子の機能だけで、露光の開始と終了を制御するので、低速シャッタから高速シャッタまで、正確な露光時間の制御を実現することが可能である。
しかしながら、CMOS型イメージセンサにおける電子シャッタ機能は、CCD型イメージセンサと異なり、2次元配列された多数の画素を画素行毎に順次走査して信号読み出しを行うため、行毎に露光期間がずれてしまう(例えば、特許文献1の図9参照)。そのため、特許文献1の図9(B)のように、上下方向に直線状の被写体Sが左右方向に移動している場合に、この被写体Sを撮像した静止画像では、被写体Sが傾いた状態で写ってしまうという問題がある。このようなCMOS型イメージセンサの電子シャッタ機能は、ローリングシャッタ、あるいはフォーカルプレインシャッタと呼ばれている。
これに対して、全行に対して同時にシャッタを切り、露光期間を一致させるようにしたCMOS型イメージセンサもある(例えば、特許文献1の図11参照)。このCMOS型イメージセンサでは、フォトダイオードをある時点で全行同時にリセットし、所定の露光時間の経過後に、フォトダイオードの電荷を全行同時にフローティングディフュージョン(FD)に転送する。そして、FDに転送された信号を1行ずつ順に出力する。このようにすれば、特許文献1の図11(B)のように、上下方向に直線状の被写体Sが左右方向に移動している場合においても、この被写体Sを撮像した静止画像では、被写体が傾くことがない。
特開2006−191236号公報 特開2005−176105号公報
しかしながら、特許文献1の図11を実現するCMOS型イメージセンサの画素(特許文献1の図10)においては、フォトダイオード以外を完全に遮光することが難しい。すなわち、FDの信号を出力するまでの間に、FDに対して光が漏れ込み、先に信号を出力する行と後で出力する行との間で光の漏れ込み量が異なる。そのために光漏れの上下差が発生し、撮像画像を劣化させてしまうという問題がある。
このような光漏れの上下差を解消するために、CMOS型イメージセンサの行単位の読み出し方向とメカニカルシャッタの遮光方向とを同じにして、メカニカルシャッタの遮光動作に合うように、フォトダイオードのリセットとFDへの転送を制御した撮像装置がある(例えば、特許文献2参照)。このようにすれば、特許文献2の図3のように、FDへの信号の転送からメカニカルシャッタで遮光するまでの時間を全行等しくすることができるので、光漏れの上下差は解消する。
しかしながら、特許文献2の図3でわかるとおり、フォトダイオードのリセットとFDへの信号の転送は全行同時に行われていないため、移動する被写体が傾いた状態になってしまうという問題が発生する。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、XY読み出し方式の撮像素子による撮像画像の歪みが防止されるとともに、画素内への光の漏れ込みに起因する撮像画像の劣化が抑制された撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、光電変換により入射光量に応じた電荷を生成する光電変換手段と、前記光電変換手段により生成された電荷を蓄積する蓄積手段と、前記光電変換手段から前記蓄積手段に電荷を転送する転送手段と、前記蓄積手段をリセットするリセット手段とを各々が有する複数の画素が2次元状に配置された撮像素子と、少なくともひとつのレンズからなる第1のレンズユニットと、前記第1のレンズユニットと同じ光軸を有する少なくともひとつのレンズからなり、前記第1のレンズユニットと前記撮像素子の間に位置する第2のレンズユニットと、前記第2のレンズユニットの近傍に位置し、前記撮像素子への入射光を遮断する遮光手段とを有し、被写体像を前記撮像素子上に結像させるための光学鏡筒と、前記撮像素子の全行において前記リセット手段および前記転送手段をオンさせることで前記光電変換手段および前記蓄積手段を全行で同時にリセットした後で、前記転送手段をオフさせることで前記光電変換手段による光電変換を開始し、設定された露光時間経過後に前記転送手段を全行同時にオンさせることで光電変換手段から蓄積手段へ電荷を転送した後で、前記遮光手段を動作させて前記光電変換手段を遮光し、その後、前記前記蓄積部に蓄積された電荷に応じた電圧を行毎に順次読み出すように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置の制御方法は、光電変換により入射光量に応じた電荷を生成する光電変換手段と、前記光電変換手段により生成された電荷を蓄積する蓄積手段と、前記光電変換手段から前記蓄積手段に電荷を転送する転送手段と、前記蓄積手段をリセットするリセット手段とを各々が有する複数の画素が2次元状に配置された撮像素子と、少なくともひとつのレンズからなる第1のレンズユニットと、前記第1のレンズユニットと同じ光軸を有する少なくともひとつのレンズからなり、前記第1のレンズユニットと前記撮像素子の間に位置する第2のレンズユニットと、前記第2のレンズユニットの近傍に位置し、前記撮像素子への入射光を遮断する遮光手段とを有し、被写体像を前記撮像素子上に結像させるための光学鏡筒と、を有する撮像装置の制御方法であって、前記撮像素子の全行において前記リセット手段および前記転送手段をオンさせることで前記光電変換手段および前記蓄積手段を全行で同時にリセットした後で、前記転送手段をオフさせることで前記光電変換手段による光電変換を開始し、設定された露光時間経過後に前記転送手段を全行同時にオンさせることで光電変換手段から蓄積手段へ電荷を転送した後で、前記遮光手段を動作させて前記光電変換手段を遮光し、その後、前記前記蓄積部に蓄積された電荷に応じた電圧を行毎に順次読み出すように制御することを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子の全行同時リセットと全行同時転送により、全行の露光期間を一致させ、その後、光学鏡筒内の遮光手段を動作させて画素の回路内部への光漏れを遮断することで、撮像画像の歪みが生じなくなるとともに、光漏れの上下差の発生を避けることができる。
実施例に係る撮像装置の構成を示す図である。 光学鏡筒の機能を表した概念図である。 光学鏡筒の断面を示した図である。 光学鏡筒に配置された絞りを示す図である。 光学鏡筒に配置されたメカニカルシャッタを示す図である。 撮像素子と周辺アナログ回路の概略構成を示す図である。 撮像素子の画素の回路構成を示す図である。 ローリングシャッタ動作の撮影タイミングを示す図である。 グローバルシャッタ動作の撮影タイミングを示す図である。 変形例の光学鏡筒の断面を示した図である。 変形例の光学鏡筒の断面を示した図である。 変形例の光学鏡筒の断面を示した図である。 変形例の光学鏡筒の断面を示した図である。 撮像素子の画素の回路構成を示す図である。
以下に、添付図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
図1から図9を参照して、本発明の実施例1について説明する。図1は、本実施例に係る撮像装置の構成を示す図である。本実施例の撮像装置は、動画機能付き電子スチルカメラやビデオカメラなどに応用可能である。
図1に示す撮像装置は、光学鏡筒101、撮像素子102、前処理部103、信号処理部104、圧縮伸張部105、同期制御部106、操作部107、画像表示部108および画像記録部109を備える。光学鏡筒101は、被写体からの光を撮像素子102に集光するためのレンズ、レンズを移動させてズームや合焦を行うための駆動機構、メカニカルシャッタ機構、絞り機構などを備えている。これらのうちの可動部は、同期制御部106からの制御信号に基づいて駆動される。
撮像素子102は、XY読み出し方式のCMOS型イメージセンサなどであり、同期制御部106(制御手段)からの制御信号に応じて、露光や信号読み出し、リセットなどのタイミングが制御される。前処理部103は、CDS(Correlated Double Sampling)回路、AGC(Auto Gain Control)回路、ADコンバータ回路などからなり、同期制御部106の制御の下で動作する。CDS回路は、撮像素子102の出力信号に対して、CDS処理により、画素回路内のトランジスタのしきい値のばらつきに起因する固定パターンノイズを除去して、S/N(Signal/Noise)比を良好に保つようにサンプルホールドを行う。また、AGC回路はAGC処理により利得を制御し、ADコンバータ回路は、CDS/AGC回路からのアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。
信号処理部104は、同期制御部106の制御の下で、前処理部103によりデジタル化された画像信号に対して、ホワイトバランス調整処理や色補正処理、AF(Auto Focus)処理、AE(Auto Exposure)処理などの信号処理を施す。圧縮伸張部105は、同期制御部106の制御の下で動作し、信号処理部104からの画像信号に対して、JPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)方式などの所定の静止画像データフォーマットで圧縮符号化処理を行う。また、圧縮伸張部105は、同期制御部106から供給された静止画像の符号化データを伸張復号化処理する。さらに、圧縮伸張部105が、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式などにより動画像の圧縮符号化/伸張復号化処理を実行可能にしてもよい。
同期制御部106は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成され、ROMなどに記憶されたプログラムを実行することにより、この撮像装置の各部を統括的に制御する。操作部107は、例えばシャッタレリーズボタンなどの各種操作キーやレバー、ダイヤルなどから構成され、ユーザによる入力操作に応じた制御信号を同期制御部106に出力する。画像表示部108は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスや、これに対するインタフェース回路などからなる。画像表示部108は、同期制御部106から供給された画像信号を表示用の映像信号に変換して表示デバイスに供給し、画像を表示させる。画像記録部109は、圧縮伸張部105により符号化された画像データファイルを同期制御部106から受け取り、例えば、可搬型の半導体メモリや、光ディスク、HDD(Hard Disk Drive)、磁気テープなどに記録する。また、同期制御部106からの制御信号を基に指定されたデータをこれらの記録媒体から読み出し、同期制御部106に出力する。
ここで、このような撮像装置における基本的な動作について説明する。撮像素子102から出力された画像信号が前処理部103に順次供給され、CDS処理、AGC処理が施された後、ADコンバータにおいてデジタル画像信号に変換される。信号処理部104は、前処理部103からのデジタル画像信号に対して画質補正処理を施し、カメラスルー画像の信号として、同期制御部106を介して画像表示部108に供給する。画像表示部108はカメラスルー画像を表示し、ユーザは表示された画像を見て画角合わせなどを行うことが可能となる。
静止画像を撮像して記録する場合には、操作部107のシャッタレリーズボタンが押下されると、同期制御部106の制御により、撮像素子102からの1フレーム分の撮像信号が、前処理部103を介して信号処理部104に取り込まれる。信号処理部104は、取り込んだ1フレーム分の画像信号に画質補正処理を施し、処理後の画像信号を圧縮伸張部105に供給する。圧縮伸張部105は、入力された画像信号を圧縮符号化し、生成した符号化データを同期制御部106を介して画像記録部109に供給する。そして、画像記録部109において、撮像された静止画像のデータファイルが記録媒体に記録される。
静止画像を再生する場合には、操作部107からの操作入力に応じて、同期制御部106は、選択されたデータファイルを画像記録部109の記録媒体から読み込み、圧縮伸張部105に供給して伸張復号化処理を実行させる。復号化された画像信号は、同期制御部106を介して画像表示部108に供給され、静止画像が再生表示される。
また、動画像を撮像して記録する場合には、操作部107のシャッタレリーズボタンが押下されると、同期制御部106の制御により、撮像素子102からの連続した複数フレーム分の撮像信号が、前処理部103を介して信号処理部104に取り込まれる。信号処理部104は、取り込んだ複数フレーム分の画像信号を順次処理して、圧縮伸張部105に供給する。圧縮伸張部105は、供給された画像信号に圧縮符号化処理を施して動画像の符号化データを生成し、順次画像記録部109に転送する。
動画像を再生する場合には、操作部107からの操作入力に応じて、同期制御部106は、選択されたデータファイルを画像記録部109の記録媒体から読み込み、圧縮伸張部105に供給して伸張復号化処理を実行させる。復号化された画像信号は、同期制御部106を介して画像表示部108に供給され、動画像が再生表示される。
図2は、レンズが3群構成の光学鏡筒101の機能を表した概念図である。光軸400に対して、位置P11に被写体401、位置P12に第1レンズ群402(第1のレンズユニット)、位置P13に第2レンズ群403(第2のレンズユニット)、位置P14に第3レンズ群404(第3のレンズユニット)という配置になっている。そして、位置P15の結像面に被写体像405が結像する。ここで、第1レンズ群402、第2レンズ群403、第3レンズ群404は、少なくともひとつのレンズからなるものとする。レンズ群が複数のレンズで構成されている場合、同じレンズ群内のレンズの位置関係は固定されているが、レンズ群同士の相対的な位置関係は、ズームや合焦を行うために移動することになる。
また、撮像素子102の撮像領域は、結像面P15の位置に配置される。
実線432および実線433で挟まれた領域は、第1レンズ群402に対して、被写体上端431の光束が入射する範囲を示し、実線442および実線443で挟まれた領域は、第1レンズ群402に対して、被写体中心441の光束が入射する範囲を示す。また、実線452および実線453で挟まれた領域は、第1レンズ群402に対して、被写体下端451の光束が入射する範囲を示す。
実線435および実線436で挟まれた領域は、第2レンズ群403を通過して、被写体像上端434に結像する光束の範囲を示し、実線445および実線446で挟まれた領域は、第2レンズ群403を通過して、被写体像中心444に結像する光束の範囲を示す。また、実線455および実線456で挟まれた領域は、第2レンズ群403を通過して、被写体像下端454に結像する光束の範囲を示す。
このようなレンズの関係においては、第1レンズ群402および第2レンズ群403でズーム機能を実現することが多い。例えば、第1レンズ群402が変倍機能を受け持ち、第2レンズ群403が結像位置の補正機能を受け持つように構成してもよい。そして、第3レンズ群404は、結像面の最も近くに位置し、一般にレンズの口径が小さく軽いことが多いので、位置精度と移動速度を要求される合焦機能を持たせることが多い。また、絞り(撮像素子への入射光量を調整する光量調整手段)については、第1レンズ群402と第2レンズ群403の間に配置することが望ましいが、図2では図示していない。
次に、光軸400に対する位置P21からP27に、それぞれメカニカルシャッタ(撮像素子への入射光を遮断する遮光手段)を配置した場合について考察する。なお、ここで説明するメカニカルシャッタは、シャッタ羽根が周辺から光軸に向かって閉じていくレンズシャッタを想定している。メカニカルシャッタの位置がP27にある場合、閉じ始めにおいて被写体上端と下端の光束の一部を遮光するが、中心の光束は遮光していない。このため、周辺と中心の露光時間の差が大きくなり、被写体像に露光ムラを発生させてしまう。
メカニカルシャッタの位置がP24からP26のいずれかにある場合、位置P27程ではないが、周辺と中心の露光時間の差が発生する。露光ムラの程度は、位置P24からP26になるほど悪くなり、シャッタ羽根の速度にもよるが、合焦レンズより結像面側となる位置P26は適当ではないことが多い。
メカニカルシャッタの位置がP22およびP23にある場合、ズームレンズを構成する第1レンズ群402と第2レンズ群403の間になる。この位置は、瞳面(フーリエ変換面)に相当し、被写体からの光が空間周波数に変換されているため、被写体からの光束を同時に絞ることができる。そのため、絞りはこの位置に置かれている。被写体像に露光ムラを発生させることなく遮光するためには、メカニカルシャッタもこの位置に置くことが望ましい。
メカニカルシャッタの位置がP21にある場合、やはり被写体像周辺と中心の露光時間の差が発生する。さらに、被写体に最も近いレンズは、一般にレンズの口径が一番大きくなることが多いので、そのような位置にメカニカルシャッタを置くのは適当ではない。ここで、位置P21からP26は、それぞれのレンズ群の前後にある位置となっている。これは、各レンズ群がズームや合焦をおこなうために移動するため、そのレンズ群と一緒に移動することを想定したためである。さらに、レンズ群が複数のレンズで構成されている場合には、メカニカルシャッタをレンズ群内のレンズ間に置いても構わない。
以上の考察に基づき、本実施形態の光学鏡筒101について説明する。図3は、本実施例の光学鏡筒101の断面を示した図である。なお、光学鏡筒101を除いた撮像装置本体500について、ここでは詳細には図示していない。光学鏡筒101は、図3に示すように、撮像装置500に固定されている固定鏡筒501、第1レンズ群510と第1レンズ群が配置される第1鏡筒511、第2レンズ群520と第2レンズ群が配置される第2鏡筒521、少なくともひとつのレンズからなる第3レンズ群530と第3レンズ群が配置される第3鏡筒531から構成されている。また、第2鏡筒521は、絞り525(光量調整手段)およびメカニカルシャッタ526(遮光手段)を備えている。
ここで、第1鏡筒511は、第2鏡筒521に対して、光軸方向に移動可能となっている。また、第2鏡筒521は、固定鏡筒501に対して、光軸方向に移動可能となっている。さらに、第3鏡筒531も、固定鏡筒501に対して、光軸方向に移動可能となっている。例えば、第2鏡筒521内側に螺旋状の溝を設け、その溝に対するガイドピンを第1鏡筒511外側に設ける。
そして、第1鏡筒511が、撮像装置本体500から延びる駆動シャフト513とギアから構成される駆動変換部514により回転することで、第1鏡筒511のガイドピンが第2鏡筒521内側の溝に沿って移動し、その結果、第1鏡筒511は、第2鏡筒521に対して、光軸方向に移動することができる。同様に、第2鏡筒521が、撮像装置本体500から延びる駆動シャフト523とギアから構成される駆動変換部524により回転することで、第2鏡筒521は、固定鏡筒501に対して、光軸方向に移動することができる。さらに同様に、第3鏡筒531が、撮像装置本体500から延びる駆動シャフト533とギアから構成される駆動変換部534により回転することで、第3鏡筒531は、固定鏡筒501に対して、光軸方向に移動することができる。
ここで、第1鏡筒511、第2鏡筒521および第3鏡筒531の回転方法として、駆動シャフトの代わりに同期制御部106からの制御線を用い、駆動変換部にモーターを用いても同様な動作が可能である。以上のように、各レンズ群が移動可能となっているので、図2と同様に、第1レンズ群510および第2レンズ群520でズーム機能を実現し、第3レンズ群530で合焦機能を実現している。
図4は、図3における絞り525を示す図である。絞り525は、絞り羽根801、802、803を組み合わせて、連続的に開口804の径が変えられる虹彩絞りとなっている。このため、連続的に光量を調整することができる。開口804の形状は円形が理想であるが、通常、用いた絞り羽根の枚数に応じた数の角を持ってしまう。本実施形態では、絞り羽根が3枚の場合で説明するが、必要に応じて絞り羽根を増やした絞りを使ってもよい。
図5は、図3におけるメカニカルシャッタ526を示す図である。メカニカルシャッタ526は、シャッタ羽根911および921を用いて、結像面を遮光することができる。図5において、シャッタ羽根911および921は、それぞれ回転軸912および922を軸として回転可能となっている。また、シャッタ羽根911および921には、それぞれガイド孔913および923が設けられ、上下に移動可能な駆動ピン931が両方のガイド孔を貫いて配置されている。ガイド孔913および923は、対応するシャッタ羽根の回転軸912および922からの距離が下に行くに従って遠くなっており、駆動ピン931を上に移動させた場合は、開口部941が閉じて遮光し、下に移動させた場合は開口部941を開放するように動作する。
図6は、撮像素子102とその周辺のアナログ回路の概略構成を示す図である。本実施例の撮像素子102(CMOS型イメージセンサ)は、半導体基板200上に次の各構成要素が設けられている。すなわち、画素部(撮像領域)210、定電流部220、列信号処理部230、垂直選択部240、水平選択部250、水平信号線260、出力処理部270およびTG(Timing Generator)280が設けられている。画素部210は、多数の画素を2次元マトリクス状に配置したものであり、各画素には図7で後述するような画素回路が設けられている。
この画素部210からの画素信号は、画素列毎に後述する垂直信号線を通して列信号処理部230に出力される。定電流部220には、各画素にバイアス電流を供給するための定電流源が画素列毎に配置されている。垂直選択部240は、画素部210の各画素を1行ずつ選択し、各画素のリセット動作や読み出し動作を駆動制御する。列信号処理部230は、各画素の信号を垂直信号線を通じて1行分ずつ受け取り、列毎に所定の信号処理を行って、その信号を一時保持する。例えばCDS処理、AGC処理、AD変換処理などを適宜行うものとする。
水平選択部250は、列信号処理部230の信号を1つずつ選択し、水平信号線260に供給する。出力処理部270は、水平信号線260からの信号に所定の処理を行い、外部に出力するものであり、例えばゲインコントロール回路や色処理回路を有している。なお、列信号処理部230でAD変換を行う代わりに、出力処理部270で行うようにしてもよい。TG280は、同期制御部106の制御の下で、各部の動作に必要な各種のパルス信号などを出力する。
図7は、撮像素子102の画素部210における各画素310の回路構成を示す図である。図7に示すように、画素310には、フォトダイオードPD11、転送トランジスタM12、増幅トランジスタM13、選択トランジスタM14、およびリセットトランジスタM15が設けられている。なおここでは、各トランジスタはnチャネルMOSFET(MOS Field-Effect Transistor)である。また、転送トランジスタM12、選択トランジスタM14およびリセットトランジスタM15の各ゲートには、それぞれ行選択信号線211、転送信号線212、リセット信号線213が接続されている。これらの信号線は水平方向に延在して、同一行に含まれる画素を同時に駆動するようになっており、これによりライン順次動作型のローリングシャッタや、全行同時動作型のグローバルシャッタの動作を制御することが可能になっている。さらに、選択トランジスタM14のソースには垂直信号線214が接続され、垂直信号線214の一方の端部は、定電流源215を介して接地されている。
フォトダイオードPD11(光電変換手段)は、光電変換により電荷を生成して蓄積するものであり、そのP側が接地され、N側が転送トランジスタM12のソースに接続されている。転送トランジスタM12(転送手段)がONすると、フォトダイオードPD11の電荷がFD216(蓄積手段)に転送されるが、FD216には寄生容量C16があるので、この部分に電荷が蓄積される。増幅トランジスタM13のドレインは電源電圧Vddとされ、ゲートはFD216に接続されている。この増幅トランジスタM13は、FD216の電圧を電気信号に変換する。
選択トランジスタM14は、信号を読み出す画素を行単位で選択するためのものであり、そのドレインは増幅トランジスタM13のソースに、ソースは垂直信号線214に接続されている。この選択トランジスタM14がONしたときには、増幅トランジスタM13と定電流源215とがソースフォロアを構成するので、FD216の電圧に対応する電圧が垂直信号線214に出力される。リセットトランジスタM15のドレインは電源電圧Vddとされ、ソースはFD216に接続されている。このリセットトランジスタM15(リセット手段)がONすると、FD216の電圧を電源電圧Vddにリセットする。
以下、この画素部210の基本的な動作例について説明する。この回路では、ローリングシャッタおよびグローバルシャッタの2種類の電子シャッタ動作を行うことが可能となっている。
<ローリングシャッタ動作の制御>
まず、メカニカルシャッタ526が閉じている場合は開放にする。次に、設定したい露光時間からリセット時間を計算する。計算されたリセット時間になったら、画素部210の読み出し開始行の画素に対して、リセット信号線213を高電位にしてリセットトランジスタM15をONし、次に、転送信号線212を高電位にして転送トランジスタM12をONする。これにより、FD216およびフォトダイオードPD11がリセットされる。続いて、転送信号線212を低電位にして転送トランジスタM12をOFFすることで、フォトダイオードPD11の露光が開始される。次に、リセット信号線213を低電位にしてリセットトランジスタM15をOFFする。
その後、露光の終了直前に、開始行のリセット信号線213を高電位にしてリセットトランジスタM15をONすることで、FD216を電源電圧Vddにセットする。この状態で、開始行の行選択信号線211を高電位にして選択トランジスタM14をONした後、リセット信号線213を低電位にしてリセットトランジスタM15をOFFすることで、この時のFD216の電圧に対応するリセット電圧を垂直信号線214に出力する。
次に、転送信号線212を高電位にして転送トランジスタM12をONすることで、フォトダイオードPD11に生じた信号電荷がFD216に転送される。そして、転送信号線212を低電位にして転送トランジスタM12をOFFすることで、露光が終了し、FD216に転送された信号電荷が加わった電圧に比例した信号電荷電圧が垂直信号線214に出力される。
ここで、垂直信号線214に出力された信号電荷電圧からリセット電圧を引いた差が信号電圧となり、この信号電圧は例えば対応する列の列信号処理部230のCDS処理によって抽出される。そして、各列が水平選択部250により順次選択されて、開始行の1行分の画素信号が出力される。
この後、開始行の行選択信号線211を低電位にして選択トランジスタM14をOFFした後、計算されたリセット時間になったら、リセットトランジスタM15および転送トランジスタM12をONし、これらをOFFした後に次の露光が開始される。以上の動作が、水平同期信号に同期して開始行から1行ずつ遅延して行われ、各行の画素信号が順次出力される。従って、各行の露光期間が1行毎にずれていくことになる。
図8は、このローリングシャッタ動作の撮影タイミングを示したものである。ローリングシャッタ動作は、モニタリング時の画像表示や動画記録に用いられる。メカニカルシャッタ526が閉じている場合は開放にする。また、絞り525の開口量は、撮影条件にあわせてあらかじめ設定しておく。
図8において、上が読み出し開始行、下が読み出し終了行となっていて、Vreadが読み出し方向を示している。まず、設定したい露光時間をもとに、リセット開始時間t11を計算する。そして、タイミングt11からt12までのリセット動作期間において、画素部210の読み出し開始行から読み出し終了行まで、上述した画素のリセット動作が1行毎に実施される(図8の11)。
次に、読み出し開始行のリセットから露光期間が過ぎたタイミングt13において、上述した画素の読み出し動作が開始される。そして、タイミングt13からt14までの読み出し動作期間において、画素部210の読み出し開始行から読み出し終了行まで1行毎に画素信号が出力される(図8の41)。
さらに、次のリセット開始時間t15から次のリセット動作期間が始まり(図8の13)、次の読み出し開始時間t16から次の読み出し動作期間が始まる(図8の43)。また、タイミングt10までは、一つ前の読み出し動作期間となっている(図8の42)。
このように、タイミングt13からt16までを1周期とした同期制御を行うことで、モニタリング時の画像表示や動画記録を実現している。
<グローバルシャッタ動作の制御>
まず、メカニカルシャッタ526が閉じている場合は開放にする。次に、設定したい露光時間からリセット時間を計算する。計算されたリセット時間になったら、画素部210の全行において、リセット信号線213を高電位にしてリセットトランジスタM15をONし、次に、転送信号線212を高電位にして転送トランジスタM12をONする。これにより、全画素(全行)のFD216およびフォトダイオードPD11が同時にリセットされる。続いて、全行の転送信号線212を低電位にして転送トランジスタM12をOFFすることで、全画素のフォトダイオードPD11の露光が開始される。次に、全行のリセット信号線213を低電位にしてリセットトランジスタM15をOFFする。
その後、露光の終了直前に、全行のリセット信号線213を高電位にしてリセットトランジスタM15をONすることで、全画素のFD216を電源電圧Vddにセットする。次に、全行のリセット信号線213を低電位にしてリセットトランジスタM15をOFFする。続いて、全行の転送信号線212を同時に高電位にして転送トランジスタM12をONすることで、全画素のフォトダイオードPD11に生じた信号電荷がFD216に転送される。そして、全行の転送信号線212を低電位にして転送トランジスタM12をOFFすることで、露光が終了し、全画素のFD216は、転送された信号電荷が蓄積した状態になる。この状態の時に、メカニカルシャッタ526(遮光手段)を遮光動作させて、全画素を遮光する。そして、遮光完了後に、画素からの読み出し動作を開始する。
まず、画素部210の読み出し開始行の画素に対して、行選択信号線211を高電位にして選択トランジスタM14をONすることで、FD216に転送された信号電荷が加わった電圧に比例した信号電荷電圧が垂直信号線214に出力される。次に、開始行のリセット信号線213を高電位にしてリセットトランジスタM15をONすることで、FD216を電源電圧Vddにセットする。この状態で、開始行のリセット信号線213を低電位にしてリセットトランジスタM15をOFFすることで、この時のFD216の電圧に対応するリセット電圧を垂直信号線214に出力する。この後、開始行の行選択信号線211を低電位にして選択トランジスタM14をOFFする。ここで、垂直信号線214に出力された信号電荷電圧からリセット電圧を引いた差が信号電圧となり、この信号電圧は例えば対応する列の列信号処理部230のCDS処理によって抽出される。そして、各列が水平選択部250により順次選択されて、開始行の1行分の画素信号が出力される。
以上のような読み出し動作が、水平同期信号に同期して開始行から1行ずつ遅延して行われ、各行の画素信号が順次出力される。従って、各行の読み出し期間が1行毎にずれていくことになる。
図9は、このグローバルシャッタ動作のタイミングを示したものである。グローバルシャッタ動作は、静止画記録に用いられる。メカニカルシャッタ526が閉じている場合は開放にする。また、絞り525の開口量は、撮影条件にあわせてあらかじめ設定しておく。
図9において、上が読み出し開始行、下が読み出し終了行となっていて、Vreadが読み出し方向を示している。まず、設定された露光時間をもとに、リセット時間t1を計算する。そして、リセット時間t1において、上述した全行同時リセット動作を実施する(図9の10)。
次に、リセット時間t1から設定された露光期間が経過したタイミングt2において、上述した全行同時転送動作を実施する(図9の20)。全行同時転送動作を実施した後もFD216への光漏れは続いているので、タイミングt3において、メカニカルシャッタ526を遮光動作させる(図9の31)。図9の網掛け部91は、全行同時転送動作後の全画素(全行)に対する光漏れの状態を示している。ここで、図3の光学鏡筒101においては、メカニカルシャッタ526が、ズームレンズを構成する第1レンズ群510および第2レンズ群520の間に位置するため、全画素を同時に一斉に遮光することが可能となっている。そのため、タイミングt3で、全画素に対する光漏れをなくすことができる。
そして、遮光完了後、上述した画素の読み出し動作が開始される。タイミングt5からt6までの読み出し動作期間において、画素部210の読み出し開始行から読み出し終了行まで1行毎に画素信号が出力される(図9の40)。
以上のように、本実施形態においては、全行同時リセットおよび全行同時転送によるグローバルシャッタ動作により、移動する被写体が傾いた状態で撮像されてしまうという課題を解決することができる。また、ズームレンズ内にメカニカルシャッタを配置する構成を用いることで、光漏れが全画素にわたって同じレベルに抑えられることにより、光漏れのムラを解消することができる。本実施形態においては、メカニカルシャッタ526は、第2鏡筒521に置かれているが、第1レンズ群510と第2レンズ群520の間にあればよいので、図2の位置P22に対応する第1鏡筒511に置いてもよい。
なお、静止画像の撮像時において、露光時間が例えば0.1秒以上のように比較的長い場合には、移動する被写体を撮像するとその像はぶれてしまう。このような場合には、ローリングシャッタ方式による電子シャッタ動作を行っても、その電子シャッタ動作に起因する撮像画像の歪みは画質に対して大きく影響しない。そこで、シャッタレリーズボタンが押下されたときに、信号処理部104あるいは同期制御部106によって演算された露光時間が一定値以下の場合にのみ、図9に示したようなグローバルシャッタ動作とメカニカルシャッタとを併用する撮影制御を行うようにしてもよい。また、それ以外の場合では、図8に示したようなローリングシャッタ動作を用いて撮影制御するようにしてもよい。これにより、メカニカルシャッタの余分な動作が抑えられ、消費電力を低減することができるという効果がある。
次に、本実施形態の変形例について説明する。図10は、本実施形態における光学鏡筒101の変形例を示す図である。図3とは、第2鏡筒521の構成が異なっており、第2鏡筒521以外の構成は図3と同じである。図10では、メカニカルシャッタ527が、第2レンズ群520と第3レンズ群530の間にある。すなわち、第2レンズ群520を間に挟んで第1レンズ群510の反対側に配置されている。
ここで、メカニカルシャッタ527の位置は、図2のP24に対応する位置になる。この位置は、図2の考察によると、位置P27程ではないが、周辺と中心の露光時間の差が発生する。
しかしながら、本実施形態においては、メカニカルシャッタの遮光動作31は、グローバルシャッタ動作の全行同時転送動作20の完了後になるので、被写体の遮光ではなく光漏れの遮光となる。そのため、被写体像の露光ムラは発生せず、若干の光漏れのムラを発生するだけなので、画像への影響は少なくて済む。また、図10においては、メカニカルシャッタ527は、第2鏡筒521に置かれているが、メカニカルシャッタが、露光に比べてはるかに少ない光漏れの遮光に用いられているだけなので、図2の位置P25に対応する第3鏡筒531に置いてもよい。
図11は、本実施形態における光学鏡筒101の別の変形例を示す図である。図11に示すように、光学鏡筒101は、撮像装置本体600に取り付けられ、第1レンズ群610が配置される第1鏡筒611、第2レンズ群620が配置される第2鏡筒621、第3レンズ群630が配置される第3鏡筒631から構成されている。第2鏡筒621は、撮像装置600に固定されている。
また、第2鏡筒621は、光量調整手段としての絞り625および遮光手段としてのメカニカルシャッタ626を備えている。ここで、第1鏡筒611は、駆動シャフト613とギアから構成される駆動変換部614により、第2鏡筒621に対して光軸方向に移動可能となっている。また、第3鏡筒631は、駆動シャフト633とギアから構成される駆動変換部634により、第2鏡筒621に対して光軸方向に移動可能となっている。
図11に示す光学鏡筒101は、沈胴構造を持つ単焦点レンズとして用いられる構成であり、撮像装置の電源が入っていない時は、第1鏡筒611が第2鏡筒621内に収納され、撮像装置全体の厚みを低減する構造になっている。
撮像装置の動作時は、第1鏡筒611が第2鏡筒621から繰り出し、第1レンズ群610および第2レンズ群620で結像レンズを構成し、第3レンズ群630が合焦レンズとなる。図11に示す光学鏡筒101においても、第1レンズ群610および第2レンズ群620の間にある瞳面に、メカニカルシャッタ626を置くことで、光漏れのムラを解消することができる。また、メカニカルシャッタ626の位置は、図2の位置P22に対応する第1鏡筒611に置いてもよい。さらに、メカニカルシャッタ626が光漏れの遮光に用いられていることを考慮すると、図2の位置P24に対応する第2鏡筒621に置いてもよいし、図2の位置P25に対応する第3鏡筒331に置いてもよい。
図12は、本実施形態における光学鏡筒101のさらに別の変形例を示す図である。図12に示すように、光学鏡筒101は、第1鏡筒711、第2鏡筒721、第3鏡筒741から構成されている。第1鏡筒711には、第1レンズ群710と第3レンズ群730が配置され、第2鏡筒721には、第2レンズ群720と第2レンズ群が配置され、第3鏡筒741には、第4レンズ群740と第4レンズ群が配置される。第1鏡筒711は、撮像装置本体700に固定されている。
また、第2鏡筒721は、光量調整手段としての絞り725を備え、第1鏡筒711は、遮光手段としてのメカニカルシャッタ736を備えている。なお、メカニカルシャッタ736は、第2鏡筒721に配置された第2レンズ群720と、第1鏡筒711に配置された第3レンズ群730の間に位置する。ここで、第2鏡筒721は、駆動シャフト723とギアから構成される駆動変換部724により、第1鏡筒711に対して光軸方向に移動可能となっている。また、第3鏡筒741は、駆動シャフト743とギアから構成される駆動変換部744により、第1鏡筒711に対して光軸方向に移動可能となっている。
図12に示す光学鏡筒101は、4群構成のズームレンズとして用いられる構成であり、第1レンズ群710、第2レンズ群720および第3レンズ群730がズームレンズを構成し、第4レンズ群740が合焦レンズとなる。変倍レンズとして機能する第2レンズ群720が、凹レンズになっているのが特徴である。図12に示す光学鏡筒101においても、第2レンズ群720および第3レンズ群730の間にある瞳面に、メカニカルシャッタ736を置くことで、光漏れのムラを解消することができる。
また、メカニカルシャッタ736の位置は、第1レンズ群710と第2レンズ群720の間の第1鏡筒711あるいは第2鏡筒721に置いてもよく、第2レンズ群720と第3レンズ群730の間の第2鏡筒721あるいは第1鏡筒711に置いてもよい。さらに、メカニカルシャッタ736が光漏れの遮光に用いられていることを考慮すると、第3レンズ群730と第4レンズ群740の間の第1鏡筒711あるいは第3鏡筒741に置いてもよい。
次に、図1から図9、図11および図12に加えて、図13を参照して、本発明の実施例2である撮像装置について説明する。なお、本実施例では、撮像装置の基本的な構成と動作及び撮像素子の基本的な構成と動作は、上記実施例1と同様であるので、図および符号を流用して説明する。図13は、本実施例における光学鏡筒101を示す図である。ここでは、第2鏡筒521が絞り兼用シャッタ528を備えていること以外は、図3と同じ構成になっている。
次に、図4を用いて、絞り兼用シャッタ528を実現する方法を説明する。図4では、3枚の絞り羽根801、802、803を組み合わせて虹彩絞りを構成している。これらの絞り羽根が閉じる方向にバネ等の弾性体を組み込み、開く方向をモーターなどで制御し、シャッタ動作に連動して高速に閉じる機能を持たせることができる。あるいは、絞り羽根の一枚が他と独立して高速に閉じる機能を持っていても構わない。
さらに、図5を用いて、別の方式による絞り兼用シャッタ528を実現する方法を説明する。図5は、シャッタ羽根911および921を用いてメカニカルシャッタを構成しているが、駆動ピン931を開閉位置だけでなく、その途中の位置にも停止するように制御することで、シャッタ開口941を絞りの開口として機能させることができる。すなわち、撮像素子への入射光量を調整する機能を備える。
図13の鏡筒101に対して、図4あるいは図5で説明した絞り兼用シャッタ528を用いた場合においても、図7および図9を用いて説明したグローバルシャッタ動作が可能であることは明らかである。
以上のように、本実施例においては、全行同時リセットおよび全行同時転送によるグローバルシャッタ動作により、移動する被写体が傾いた状態で写ってしまうという課題を解決する。また、それとともに、ズームレンズ内に絞り兼用シャッタを配置する構成を用いることで、光漏れが全画素にわたって同じレベルに抑えられることにより、光漏れのムラを解消することができる。
また、実施例1においては、図3に示すように、第1レンズ群510と第2レンズ群520の間に、絞り525とメカニカルシャッタ526の両方を配置するような構成になっているため、第1レンズ群510と第2レンズ群520の移動範囲に制限がかかってしまう。これに対し本実施例においては、絞りとメカニカルシャッタを兼用するので、レンズ群の移動範囲に制限がかかるという問題を解消するとともに、撮像装置の小型化と簡略化を実現できるという効果もある。
さらに、本実施例において説明した絞り兼用シャッタ528は、第2鏡筒521に置かれているが、第1レンズ群510と第2レンズ群520の間にあればよいので、図2の位置P22に対応する第1鏡筒511に置いてもよい。また、本実施例において説明した絞り兼用シャッタ528は、図3、図11および図12に対しても適応することができる。
次に、図1から図13に加えて、図14を参照して、本発明の実施例3である撮像装置について説明する。なお、本実施例では、撮像装置の基本的な構成と動作及び撮像素子の基本的な構成と動作は、上記実施例1および2と同様であるので、図および符号を流用して説明する。
図14は、本実施形態における図6の画素部210に配列される各画素320の回路構成を示す図である。転送トランジスタM12および転送信号線212の代わりに、電荷転送素子M17と電荷転送素子M17の転送制御を行う画素転送信号線217、画素蓄積信号線218およびFD転送信号線219を備えていること以外は、図7と同じ構成になっている。
次に、電荷転送素子M17の動作について説明する。電荷転送素子M17は、転送ゲートG1、G2およびG3を備え、転送ゲートG1、G2およびG3により、それぞれ対応する転送チャネルの電荷の蓄積状態と障壁状態(非蓄積状態)が制御される。代表的な電荷転送素子としてはCCDがあげられる。転送ゲートG1、G2およびG3による制御では、それぞれ対応する画素転送信号線217、画素蓄積信号線218およびFD転送信号線219が高電位の時に、トランジスタのONに相当する電荷の蓄積状態となる。また、低電位の時に、トランジスタのOFFに相当する障壁状態(非蓄積状態)となる。
そして、転送ゲートG1、G2およびG3に対応する転送チャネルが、あらかじめ決められた順番で蓄積状態と障壁状態(非蓄積状態)を取ることで、フォトダイオードPD11からFD216に向かって、信号電荷を転送することができる。また、転送ゲートG1およびG3に対応する転送チャネルを障壁状態(非蓄積状態)とし、転送ゲートG2に対応する転送チャネルを蓄積状態とすることで、転送ゲートG2の転送チャネルに、電荷を独立した状態で蓄積することが可能となっている。
ここで、図14の画素320を用いてローリングシャッタ動作を実施した場合の撮影タイミングについて、図8を用いて説明する。まず、設定したい露光時間をもとに、リセット開始時間t11を計算する。
そして、タイミングt11からt12までのリセット動作期間において、画素部210の読み出し開始行から読み出し終了行まで、画素のリセット動作が1行毎に実施される(図8の11)。1行毎の画素のリセット動作は、以下のように実行される。はじめに、リセット信号線213を高電位にしてリセットトランジスタM15をONし、次に、画素転送信号線217、画素蓄積信号線218およびFD転送信号線219を高電位にして電荷転送素子M17の転送チャネルをすべて蓄積状態にする。電荷転送素子M17の転送チャネルがすべてONになっているため、フォトダイオードPD11の電荷がFD216に転送されて、フォトダイオードPD11がリセットされる。
続いて、画素転送信号線217、画素蓄積信号線218およびFD転送信号線219をこの順番に低電位にして、電荷転送素子M17の転送チャネルをすべて障壁状態(非蓄積状態)にする。これにより、フォトダイオードPD11の露光が開始される。ここで、画素転送信号線217、画素蓄積信号線218およびFD転送信号線219をこの順番で低電位にしたのは、電荷転送素子M17の転送チャネルに残っている電荷を確実にFD216に転送するためである。最後に、リセット信号線213を低電位にしてリセットトランジスタM15をOFFする。以上が、画素のリセット動作である。
その後、読み出し開始行のリセットから露光期間が過ぎたタイミングt13において、画素の読み出し動作が開始される。そして、タイミングt13からt14までの読み出し動作期間において、画素部210の読み出し開始行から読み出し終了行まで1行毎に画素信号が出力される(図8の41)。1行毎の画素の読み出し動作は、以下のように実行される。はじめに、露光の終了直前に、リセット信号線213を高電位にしてリセットトランジスタM15をONすることで、FD216を電源電圧Vddにセットする。この状態で、行選択信号線211を高電位にして選択トランジスタM14をONした後、リセット信号線213を低電位にしてリセットトランジスタM15をOFFすることで、この時のFD216の電圧に対応するリセット電圧を垂直信号線214に出力する。
次に、画素転送信号線217、画素蓄積信号線218およびFD転送信号線219を高電位にして電荷転送素子M17の転送チャネルをすべて蓄積状態にすることで、フォトダイオードPD11に生じた信号電荷がFD216に転送される。続いて、画素転送信号線217、画素蓄積信号線218およびFD転送信号線219をこの順番に低電位にして、電荷転送素子M17の転送チャネルをすべて障壁状態(非蓄積状態)にすることで、露光が終了し、FD216に転送された信号電荷が加わった電圧に比例した信号電荷電圧が垂直信号線214に出力される。
ここで、垂直信号線214に出力された信号電荷電圧からリセット電圧を引いた差が信号電圧となり、この信号電圧は例えば対応する列の列信号処理部230のCDS処理によって抽出される。そして、各列が水平選択部250により順次選択されて、1行分の画素信号が出力される。最後に、行選択信号線211を低電位にして選択トランジスタM14をOFFする。以上が、画素の読み出し動作である。
さらに、次のリセット開始時間t15から次のリセット動作期間が始まり(図8の13)、次の読み出し開始時間t16から次の読み出し動作期間が始まる(図8の43)。また、タイミングt10までが、一つ前の読み出し動作期間となっている(図8の42)。これにより、タイミングt13からt16までを1周期とした同期制御を行うことで、モニタリング時の画像表示や動画記録を実現している。
次に、図14の画素320を用いてグローバルシャッタ動作を実施した場合の撮影タイミングについて、図9を用いて説明する。まず、設定したい露光時間をもとに、リセット時間t1を計算する。そして、リセット時間t1において、全行同時リセット動作を実施する(図9の10)。全行同時リセット動作は、以下のように実行される。はじめに、全行のリセット信号線213を高電位にしてリセットトランジスタM15をONし、次に、全行の画素転送信号線217、全行の画素蓄積信号線218および全行のFD転送信号線219を高電位にして電荷転送素子M17の転送チャネルをすべて蓄積状態にする。電荷転送素子M17の転送チャネルがすべてONになっているため、フォトダイオードPD11の電荷がFD216に転送されて、全画素のフォトダイオードPD11がリセットされる。
続いて、全行の画素転送信号線217、全行の画素蓄積信号線218および全行のFD転送信号線219をこの順番に低電位にして、電荷転送素子M17の転送チャネルをすべて障壁状態(非蓄積状態)にする。これにより、全画素のフォトダイオードPD11の露光が開始される。ここで、画素転送信号線217、画素蓄積信号線218およびFD転送信号線219をこの順番で低電位にしたのは、電荷転送素子M17の転送チャネルに残っている電荷を確実にFD216に転送するためである。最後に、リセット信号線213を低電位にしてリセットトランジスタM15をOFFする。以上が、全行同時リセット動作である。
その後、リセット時間t1から露光期間が過ぎたタイミングt2において、全行同時転送動作を実施する(図9の20)。全行同時転送動作は、以下のように実行される。はじめに、全行の画素転送信号線217および全行の画素蓄積信号線218を高電位にすることで、電荷転送素子M17の転送ゲートG1およびG2に対応する転送チャネルを蓄積状態にする。ここで、全行のFD転送信号線219は低電位のままなので、電荷転送素子M17の転送ゲートG3に対応する転送チャネルは障壁状態(非蓄積状態)である。これにより、全画素のフォトダイオードPD11に生じた信号電荷が転送ゲートG1およびG2に対応する転送チャネルに転送される。
次に、全行の画素転送信号線217を低電位にすることで、電荷転送素子M17の転送ゲートG1に対応する転送チャネルを障壁状態(非蓄積状態)にする。これにより、露光が終了し、転送ゲートG1に対応する転送チャネルにあった信号電荷が、転送ゲートG2に対応する転送チャネルに転送されることで、全画素のフォトダイオードPD11に生じた信号電荷が、全画素の転送ゲートG2に対応する転送チャネルに蓄積された状態となる。以上が、全行同時転送動作である。
全行同時転送動作を実施した後もFD216への光漏れは続いているので、タイミングt3において、メカニカルシャッタ526を遮光動作させる(図9の31)。図9の網掛け部91は、全行同時転送動作後の全画素(全行)に対する光漏れの状態を示している。ここで、図3の光学鏡筒101においては、メカニカルシャッタ526が、ズームレンズを構成する第1レンズ群510および第2レンズ群520の間に位置するため、全画素を同時に一斉に遮光することが可能となっている。そのため、タイミングt3で、全画素に対する光漏れをなくすことができる。
そして、遮光完了後、画素の読み出し動作が開始される。タイミングt5からt6までの読み出し動作期間において、画素部210の読み出し開始行から読み出し終了行まで1行毎に画素信号が出力される(図9の40)。1行毎の画素の読み出し動作は、以下のように実行される。はじめに、リセット信号線213を高電位にしてリセットトランジスタM15をONすることで、FD216を電源電圧Vddにセットする。この状態で、行選択信号線211を高電位にして選択トランジスタM14をONした後、リセット信号線213を低電位にしてリセットトランジスタM15をOFFすることで、この時のFD216の電圧に対応するリセット電圧を垂直信号線214に出力する。
次に、FD転送信号線219を高電位にして、電荷転送素子M17の転送ゲートG3に対応する転送チャネルを蓄積状態にすることで、転送ゲートG2に対応する転送チャネルに蓄積されている信号電荷がFD216に転送される。続いて、画素蓄積信号線218およびFD転送信号線219をこの順番に低電位にして、電荷転送素子M17の転送チャネルをすべて障壁状態(非蓄積状態)にする。これにより、FD216に転送された信号電荷が加わった電圧に比例した信号電荷電圧が垂直信号線214に出力される。
ここで、垂直信号線214に出力された信号電荷電圧からリセット電圧を引いた差が信号電圧となり、この信号電圧は例えば対応する列の列信号処理部230のCDS処理によって抽出される。そして、各列が水平選択部250により順次選択されて、1行分の画素信号が出力される。最後に、行選択信号線211を低電位にして選択トランジスタM14をOFFする。
以上が、画素の読み出し動作である。
以上のように、本実施例においては、全行同時リセットおよび全行同時転送によるグローバルシャッタ動作により、移動する被写体が傾いた状態で写ってしまうという課題を解決するとともに、ズームレンズ内にメカニカルシャッタを配置する構成を用いることで、光漏れが全画素にわたって同じレベルに抑えられることにより、光漏れのムラを解消することができる。
また、実施例1においては、グローバルシャッタ動作時の図7の画素310からのリセット電圧と信号電荷電圧の読み出し順が、ローリングシャッタ動作時の読み出し順と異なっている。ローリングシャッタ動作時の画素の読み出しでは、リセット電圧を垂直信号線214に出力した状態のまま信号電荷を加算して、信号電荷電圧を垂直信号線214に出力することになるので、信号電荷電圧を読み出した時のリセット電圧を差し引くことができる。しかし、実施例1におけるグローバルシャッタ動作時の画素310からの読み出しでは、信号電荷電圧を垂直信号線214に出力した後に、FD216をリセットしてからリセット電圧を垂直信号線214に出力する。このため、リセット時の電源電圧Vddのノイズの影響などにより、信号電荷電圧を読み出す前のリセット電圧とは異なる電圧になってしまうことがあり、その場合は、信号電荷電圧からリセット電圧を引いた信号電圧にノイズがのってしまうことになる。
そこで、本実施例においては、画素320のフォトダイオードとFDの間に信号電荷を一時的に蓄積できる電荷転送素子を設けた構成になっている。これにより、グローバルシャッタ動作時のリセット電圧と信号電荷電圧の読み出し順を、ローリングシャッタ動作時の読み出し順と同じにすることができるので、信号電荷電圧からリセット電圧を差し引いた時にも正確な信号電圧を得ることができるという効果もある。さらに、本実施例の電荷転送素子を備えた画素においては、図3の光学鏡筒だけではなく、図10から図13の光学鏡筒にも適用できることは明らかである。
101 光学鏡筒
102 撮像素子
106 同期制御部
510 第1レンズ群
520 第2レンズ群
525 絞り
526 メカニカルシャッタ

Claims (6)

  1. 光電変換により入射光量に応じた電荷を生成する光電変換手段と、前記光電変換手段により生成された電荷を蓄積する蓄積手段と、前記光電変換手段から前記蓄積手段に電荷を転送する転送手段と、前記蓄積手段をリセットするリセット手段とを各々が有する複数の画素が2次元状に配置された撮像素子と、
    少なくともひとつのレンズからなる第1のレンズユニットと、前記第1のレンズユニットと同じ光軸を有する少なくともひとつのレンズからなり、前記第1のレンズユニットと前記撮像素子の間に位置する第2のレンズユニットと、前記第2のレンズユニットの近傍に位置し、前記撮像素子への入射光を遮断する遮光手段とを有し、被写体像を前記撮像素子上に結像させるための光学鏡筒と、
    前記撮像素子の全行において前記リセット手段および前記転送手段をオンさせることで前記光電変換手段および前記蓄積手段を全行で同時にリセットした後で、前記転送手段をオフさせることで前記光電変換手段による光電変換を開始し、設定された露光時間経過後に前記転送手段を全行同時にオンさせることで光電変換手段から蓄積手段へ電荷を転送した後で、前記遮光手段を動作させて前記光電変換手段を遮光し、その後、前記前記蓄積部に蓄積された電荷に応じた電圧を行毎に順次読み出すように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記遮光手段は、前記第1のレンズユニットと前記第2のレンズユニットの間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記遮光手段は、前記第2のレンズユニットを間に挟んで前記第1のレンズユニットの反対側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. さらに、前記撮像素子への入射光量を調整する光量調整手段を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記遮光手段は、前記撮像素子への入射光量を調整する機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 光電変換により入射光量に応じた電荷を生成する光電変換手段と、前記光電変換手段により生成された電荷を蓄積する蓄積手段と、前記光電変換手段から前記蓄積手段に電荷を転送する転送手段と、前記蓄積手段をリセットするリセット手段とを各々が有する複数の画素が2次元状に配置された撮像素子と、
    少なくともひとつのレンズからなる第1のレンズユニットと、前記第1のレンズユニットと同じ光軸を有する少なくともひとつのレンズからなり、前記第1のレンズユニットと前記撮像素子の間に位置する第2のレンズユニットと、前記第2のレンズユニットの近傍に位置し、前記撮像素子への入射光を遮断する遮光手段とを有し、被写体像を前記撮像素子上に結像させるための光学鏡筒と、を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像素子の全行において前記リセット手段および前記転送手段をオンさせることで前記光電変換手段および前記蓄積手段を全行で同時にリセットした後で、前記転送手段をオフさせることで前記光電変換手段による光電変換を開始し、設定された露光時間経過後に前記転送手段を全行同時にオンさせることで光電変換手段から蓄積手段へ電荷を転送した後で、前記遮光手段を動作させて前記光電変換手段を遮光し、その後、前記前記蓄積部に蓄積された電荷に応じた電圧を行毎に順次読み出すように制御することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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