JPWO2011042972A1 - エレベータの張り車装置 - Google Patents

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Abstract

張り車装置本体は、調速機ロープが巻き掛けられた張り車を有している。調速機ロープには、張り車装置本体が吊り下げられて張力が与えられている。張り車装置本体の上下方向への変位は、張り車レールにより案内される。制動力発生装置は、張り車レールの把持によって発生する制動力により張り車装置本体の上方への変位を抑制する。また、制動力発生装置は、張り車装置本体に加わる上方への力の大きさが一定値以上になると張り車装置本体の上方への変位を許容する。

Description

この発明は、調速機ロープに張力を与えるエレベータの張り車装置に関するものである。
従来、調速機綱車及び張り車間に巻き掛けられた調速機ロープに張力を与えるために、例えばおもり等を張り車に対して吊り下げることによって調速機綱車から離れる方向へ張り車を付勢するエレベータの調速装置が知られている。従来のエレベータの調速装置では、調速機ロープが伸びる方向への張り車の変位を許容し、調速機ロープが縮む方向への張り車の変位を阻止するようにした構造が提案されている(特許文献1参照)。
また、従来、張り車に接続されたワイヤロープを巻き取りながら調速機綱車から離れる方向へ張り車を付勢するロック装置をピット床に設置したエレベータ用張り車装置が提案されている。ロック装置は、ワイヤロープが引き出される方向へ急激な力が加わると、ワイヤロープの引き出しをロックするようになっている(特許文献2参照)。
さらに、従来、張り車に連結されたピストンを流体が充填されたシリンダ内に上下動可能に設けるとともに、ピストンにオリフィスを設けてピストンの上下動を減衰させるようにしたエレベータ用張り車装置も提案されている(特許文献2参照)。
特開昭47−42763号公報 特開平6−211465号公報
しかし、特許文献1に示されたエレベータの調速装置では、例えば温度や湿度等の変化によって調速機ロープが縮んだ場合、張り車の変位の阻止により調速機ロープの張力が著しく増大するので、調速機ロープや調速装置等が損傷するおそれがある。
また、特許文献2に示されたエレベータ用張り車装置では、張り車の加速度が大きい場合には張り車の変位を阻止するが、調速機ロープの縮みによって張り車が緩やかに変位される場合には、張り車の変位を抑制するための適切な制動力を張り車に与えることができなくなってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、調速機ロープが伸びた場合だけでなく調速機ロープが縮んだ場合にも調速機ロープの張力が適切となる状態をより確実に保つことができるエレベータの張り車装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータの張り車装置は、調速機ロープが巻き掛けられた張り車を有し、調速機ロープに吊り下げられ、調速機ロープに張力を与える張り車装置本体、張り車装置本体の上下方向への変位を案内する張り車レール、及び張り車レールの把持によって発生する制動力により張り車装置本体の上方への変位を抑制し、張り車装置本体に加わる上方への力の大きさが一定値以上になると張り車装置本体の上方への変位を許容する制動力発生装置を備えている。
この発明によるエレベータの張り車装置では、張り車レールの把持によって発生する制動力により張り車装置本体の上方への変位が抑制され、張り車装置本体に加わる上方への力の大きさが一定値以上になると張り車装置本体の上方への変位が許容されるので、張り車装置本体が上方へ変位されるときに張り車装置本体に対して異常に大きな制動力が加わることを防止することができる。従って、調速機ロープが伸びた場合だけでなく調速機ロープが縮んだ場合にも調速機ロープの張力が適切となる状態をより確実に保つことができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。 図1の張り車装置を示す拡大図である。 図2の制動力発生装置を示す縦断面図である。 図3の制動力発生装置が張り車装置本体に対する制動力を発生しているときの状態を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータの張り車装置の制動力発生装置を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータの張り車装置の制動力発生装置を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータの張り車装置を示す正面図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータの張り車装置の制動力発生装置を示す縦断面図である。 図8の制動力発生装置が張り車装置本体に対する制動力を発生しているときの状態を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態6によるエレベータの張り車装置の制動力発生装置を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態7によるエレベータの張り車装置の制動力発生装置を示す縦断面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2内には、駆動綱車3を有する巻上機(駆動装置)4と、駆動綱車3に対して間隔を置いて配置されたそらせ車5とが設けられている。
駆動綱車3及びそらせ車5には、主索6が巻き掛けられている。主索6には、昇降路1内を昇降可能なかご7及び釣合おもり8が吊り下げられている。かご7及び釣合おもり8は、駆動綱車3の回転により昇降路1内を昇降される。
昇降路1内には、かご7を案内する一対のかごガイドレール9と、釣合おもり8を案内する一対の釣合おもりガイドレール(図示せず)とが設置されている。各かごガイドレール9及び各釣合おもりガイドレールのそれぞれの下端部は、昇降路1の底部(ピット床面)35に固定されている。
かご7の下部には、かご7の落下を阻止する非常止め装置10が設けられている。非常止め装置10には、引き上げ棒(操作アーム)11が設けられている。非常止め装置10は、引き上げ棒11の操作により、かごガイドレール9を把持する。かご7の落下は、非常止め装置10によるかごガイドレール9の把持により阻止される。
機械室2内には調速機12が設けられ、昇降路1内の下部には張り車装置13が設けられている。調速機12は、調速機本体14と、調速機本体14に設けられた調速機綱車15とを有している。
調速機12及び張り車装置13間には、引き上げ棒11に接続された調速機ロープ16がループ状に張られている。引き上げ棒11には、調速機ロープ16の一端部及び他端部が接続されている。これにより、調速機ロープ16は、かご7の移動とともに周回移動される。
張り車装置13は、上下方向へ変位可能な張り車装置本体17と、張り車装置本体17の上下方向への変位を案内する一対の張り車レール18と、張り車装置本体17に制動力を与える一対の制動力発生装置19とを有している。
各張り車レール18は、水平方向について互いに所定の距離だけ離して対向している。また、各張り車レール18は、一方のかごガイドレール9に固定された2本の支持腕20に固定されている。
張り車装置本体17は、各張り車レール18間に配置されている。また、張り車装置本体17は、張り車21と、張り車21が設けられた支持体22とを有している。調速機ロープ16は、調速機綱車15及び張り車21間に巻き掛けられている。張り車装置本体17は、調速機ロープ16に吊り下げられている。調速機ロープ16には、張り車装置本体17に加わる重力によって張力が与えられる。
調速機綱車15及び張り車21は、調速機ロープ16の周回移動に応じて回転される。かご7の速度が増加して調速機綱車15の回転速度があらかじめ設定された非常過速度(オーバスピード)に達すると、調速機ロープ16が調速機本体14によって把持され、調速機ロープ16の周回移動が阻止される。調速機ロープ16の周回移動が阻止されると、引き上げ棒11が操作され、非常止め装置10の把持動作が行われる。これにより、かご7に制動力が与えられ、かご7の落下が阻止される。
図2は、図1の張り車装置13を示す拡大図である。図において、支持体22は、張り車21が設けられた支持体本体23と、支持体本体23に設けられ、各張り車レール18に案内される複数の張り車ガイド24とを有している。この例では、一方及び他方の張り車レール18に個別に案内される一対の張り車ガイド24が支持体本体23の上端部及び下端部のそれぞれに設けられている。
各制動力発生装置19は、支持体22の上方に配置されている。また、各制動力発生装置19は、支持体本体23の上端部に設けられた一対の張り車ガイド24に個別に支持されている。各制動力発生装置19は、張り車装置本体17の下方への変位を許容するとともに、張り車装置本体17の上方への変位により張り車装置本体17に対する制動力を発生する。張り車装置本体17の上方への変位は、各制動力発生装置19が発生する制動力により抑制される。
図3は、図2の制動力発生装置19を示す縦断面図である。また、図4は、図3の制動力発生装置19が張り車装置本体17に対する制動力を発生しているときの状態を示す縦断面図である。図において、制動力発生装置19は、張り車レール18に接触しながら張り車レール18を挟む一対の制動体25と、張り車レール18との間で制動体25をそれぞれ挟む一対のガイド部材26と、各制動体25が張り車レール18を把持する方向へガイド部材26を付勢する付勢力を発生可能な弾性体である複数のばね(付勢体)27と、各制動体25、各ガイド部材26及び各ばね27を囲むくわえ金28とを有している。制動力発生装置19は、各制動体25によって張り車レール18を把持することにより、張り車装置本体17に対する制動力を発生する。
各制動体25は、連結棒29を介して張り車ガイド24に連結されている。これにより、各制動体25は、張り車装置本体17と一体に上下方向へ変位される。また、各制動体25は、連結棒29に接続された制動シュー30と、制動シュー30に設けられ、張り車レール18に接触する摩擦材31とを有している。
制動シュー30には、張り車レール18に対して傾斜する制動体傾斜面30aが設けられている。これにより、制動シュー30の形状は、水平方向についての寸法が下端部から上端部に向かって連続的に小さくなる楔状となっている。
摩擦材31と張り車レール18との間には、張り車レール18に対する各制動体25の把持力に応じた摩擦力が発生する。張り車装置本体17には、摩擦材31と張り車レール18との間に発生した摩擦力が制動力として与えられる。
各ガイド部材26には、制動体傾斜面30aに沿った方向へ張り車レール18に対して傾斜するガイド部材傾斜面26aが設けられている。これにより、ガイド部材26の形状は、水平方向についての寸法が上端部から下端部に向かって連続的に小さくなる楔状となっている。
ガイド部材26は、制動体25に対する上方への変位に応じて制動体25に案内されながら張り車レール18に近づく方向へ変位され、制動体25に対する下方への変位に応じて制動体25に案内されながら張り車レール18から離れる方向へ変位される。即ち、ガイド部材26は、制動体25に対する上下方向への変位に応じて制動体25に案内されながら、張り車レール18との距離が変化する方向へ張り車レール18に対して変位される。
くわえ金28の内面には、各ガイド部材26の背面にそれぞれ対向する一対の対向面28aが設けられている。ガイド部材26と対向面28aとの間の間隔は、張り車レール18から離れる方向へのガイド部材26の変位により小さくなり、張り車レール18に近づく方向へのガイド部材26の変位により大きくなる。
くわえ金28には、張り車レール18に近づく方向への各ガイド部材26の変位を個別に規制する一対のストッパ32が設けられている。張り車レール18に近づく方向へのガイド部材26の変位は、ガイド部材26がストッパ32に当たることにより規制される。ガイド部材26がストッパ32に当たっているときには、ガイド部材26と張り車レール18との間に所定の隙間が生じている。制動体25は、ガイド部材26と張り車レール18との間の隙間に挿入されている。
各ばね27の一端部はガイド部材26に接続され、各ばね27の他端部はくわえ金28の対向面28aに接続されている。各ばね27は、ガイド部材26と対向面28aとの間で縮められている。これにより、各ばね27は、ガイド部材26が張り車レール18に近づく方向への弾性反発力を発生している。ガイド部材26に対する各ばね27の弾性反発力は、張り車レール18から離れる方向へのガイド部材26の変位により増大する。
各制動体25は、張り車レール18から離れる方向へ各ばね27の弾性反発力に逆らってガイド部材26が変位されることにより、張り車レール18を把持する方向への付勢力を受ける。
各ガイド部材26、各ばね27及びくわえ金28は、各ガイド部材26が各制動体25に載せられた状態で、各制動体25に支持されている。
通常時には、図3に示すように、張り車レール18に近づく方向への各ガイド部材26の変位が各ストッパ32により規制された状態となっている。従って、各制動体25には、各ガイド部材26、各ばね27及びくわえ金28の合計重量に応じた力のみが加わっている。この状態では、各ガイド部材26は各ばね27の弾性反発力によって各ストッパ32に当たったままとなっている。従って、この状態では、各制動体25は各ばね27による付勢力をほとんど受けておらず、張り車装置本体17に対する制動力はほとんど発生していない。
例えば経年変化等によって調速機ロープ16が伸び、張り車装置本体17が下方へ変位されるときには、重力方向に従う方向へ張り車ガイド24が変位されるので、各ガイド部材26が各制動体25に載せられたまま、各ガイド部材26、各ばね27及びくわえ金28の重量によって、制動力発生装置19が張り車装置本体17とともに下方へ変位される。
例えば温度や湿度等の環境変化によって調速機ロープ16が縮むと、張り車装置本体17が上方への力を受ける。張り車装置本体17が上方へ変位されるときには、重力方向に逆らう方向へ張り車ガイド24が変位されるので、各ガイド部材26、各ばね27及びくわえ金28に対して各制動体25が上方へ変位される。これにより、各ガイド部材26は、各ばね27の弾性反発力に逆らって、各制動体25に押されながら張り車レール18から離れる方向へ変位される。これにより、張り車レール18に近づく方向への各ガイド部材26の変位の規制が外れ、各制動体25が張り車レール18に押圧される方向(即ち、各制動体25が張り車レール18を把持する方向)へ各ガイド部材26が各ばね27により付勢される。これにより、制動力発生装置19の発生する制動力が増大する。
各制動体25のガイド部材26に対する上方への変位は、図4に示すように、制動体25がくわえ金28のストッパ32に当たることにより規制される。従って、張り車レール18から離れる方向への各ガイド部材26の変位も、各制動体25のくわえ金28に対する上方への変位の規制に応じて規制される。これにより、各ばね27の弾性反発力の増大も停止し、張り車レール18に対する各制動体25の把持力の大きさは、各制動体25がストッパ32に当たることにより最大値となる。各制動体25の把持力の最大値は、各ばね27の強さや数等の調整により所定の設定値に設定されている。即ち、制動力発生装置19は、張り車装置本体17の上方への変位に応じて張り車レール18に対する把持力を増大させ、増大する把持力の大きさが所定の設定値に達すると把持力の大きさを設定値に維持する。
張り車レール18に対する把持力の大きさが所定の設定値となった後には、張り車装置本体17がさらに上方へ変位されても、張り車レール18に対する把持力の大きさは変化せず、制動力発生装置19の制動力の大きさも変化しない。
張り車装置本体17に加わる上方への力は、張り車装置本体17の上方への変位に応じて増大する。また、張り車装置本体17に加わる上方への力の大きさが、張り車レール18に対する把持力の大きさを所定の設定値に維持しているときの制動力発生装置19の制動力の大きさ(制動力の最大値)と張り車装置本体17に加わる重力の大きさとの合計値(一定値)以上になると、張り車装置本体17が制動力発生装置19全体とともに上方へ変位され、張り車装置本体17の上方への変位が許容される。
制動力発生装置19によって発生する制動力は、張り車装置本体17に加わる重力よりも小さくなっている。即ち、制動力発生装置19によって発生する制動力の大きさは、各制動体25の把持力の大きさが所定の設定値となっても、張り車装置本体17に加わる重力以上の値となることはない。
次に、動作について説明する。下降するかご7の速度が何らかの原因で異常に大きくなり、調速機綱車15の回転速度が非常過速度に達すると、調速機ロープ16が調速機本体14によって把持される。これにより、調速機ロープ16の移動が停止し、かご7が調速機ロープ16に対して変位される。
かご7が調速機ロープ16に対して変位されると、引き上げ棒11が操作され、かごガイドレール9を把持する動作が非常止め装置10により行われる。これにより、かご7に対して制動力が与えられ、かご7の落下が阻止される。
次に、制動力発生装置19の動作について説明する。通常時には、各ガイド部材26がストッパ32に当たっている状態で、各ガイド部材26が各制動体25に載せられている。このときには、各制動体25が各ばね27の付勢力をほとんど受けない状態となっているので、張り車装置本体17に対する制動力発生装置19の制動力はほとんど生じない。
例えば経年変化等により調速機ロープ16が伸びると、制動力発生装置19の制動力がほとんど生じていないので、張り車装置本体17が自重により制動力発生装置19とともに下方へ変位される。これにより、調速機ロープ16の張力が適切に保たれる。
一方、例えば温度や湿度等の環境変化によって調速機ロープ16が縮むと、張り車装置本体17が上方への力を受けて各制動体25とともに上方へ変位される。これにより、各ガイド部材26と張り車レール18との間の間隔が各制動体25によって押し広げられる。このとき、各ばね27が縮められ、各ばね27の付勢力が増大する。これにより、張り車レール18に対する各制動体25の把持力が増大し、張り車装置本体17に対する制動力発生装置19の制動力が増大する。従って、張り車装置本体17に加わる上方への力は、張り車装置本体17の上方への変位に伴って増大する。
調速機ロープ16がさらに縮み、張り車装置本体17に加わる上方への力が増大しながら各制動体25が上方へ変位されると、各制動体25がくわえ金28のストッパ32に当たる。これにより、各制動体25の把持力の大きさが所定の設定値に達する(図4)。これにより、張り車装置本体17に対する制動力発生装置19の制動力の大きさが最大となる。
この後、調速機ロープ16がさらに縮むと、各制動体25がストッパ32に当たったまま、制動力発生装置19全体が張り車装置本体17とともに上方へ変位される。このとき、各ばね27の圧縮量は維持されるので、各制動体25の把持力が増大することはなく、各制動体25の把持力が所定の設定値に維持される。従って、制動力発生装置19の制動力が維持されたまま、張り車装置本体17が制動力発生装置19とともに上方へ変位される。これにより、張り車装置本体17の上方への変位が制動力発生装置19の制動力によって抑制されるとともに、張り車装置本体17が受ける上方への力が異常に大きくなることが防止される。
このようなエレベータの張り車装置では、張り車レール18の把持によって発生する制動力により張り車装置本体17の上方への変位が抑制され、張り車装置本体17に加わる上方への力の大きさが一定値以上になると張り車装置本体17の上方への変位が許容されるので、張り車装置本体17が上方へ変位されるときに張り車装置本体17に対して異常に大きな制動力が加わることを防止することができる。従って、調速機ロープ16が伸びた場合だけでなく調速機ロープ16が縮んだ場合にも調速機ロープ16の張力が適切となる状態をより確実に保つことができる。
また、制動力発生装置19は、張り車装置本体17の上方への変位に応じて張り車レール18に対する把持力を増大させ、増大する把持力が所定値に達すると把持力を維持するようになっているので、張り車レール18に対する把持力を調整することにより、張り車装置本体17の上方への変位をその変位量に応じて抑制することができるとともに、張り車装置本体17が上方へ変位されるときに張り車装置本体17に対して異常に大きな制動力が加わることを防止することができる。
また、制動力発生装置19によって発生する制動力は、張り車装置本体17に加わる重力よりも小さくなっているので、制動力発生装置19によって制動力が発生している状態で調速機ロープ16が伸びた場合であっても、張り車装置本体17が制動力発生装置19の制動力によって保持されることを防止することができ、張り車装置本体17をより確実に下方へ変位させることができる。
また、張り車装置本体17の上方への変位に応じて各制動体25に案内されながら張り車レール18から離れる方向へ各ガイド部材26が変位され、張り車レール18から離れる方向へのガイド部材26の変位に応じて各ばね27の付勢力が増大するようになっているので、張り車装置本体17に対する制動力をより確実に発生することができる。また、張り車装置本体17に対する制動力の調整を各ばね27の強さや数等の調整により容易に行うことができる。
また、ガイド部材26には張り車レール18に対して傾斜するガイド部材傾斜面26aが設けられ、制動体25にはガイド部材傾斜面26aに沿った制動体傾斜面30aが設けられているので、張り車装置本体17が上下方向へ変位されたときの張り車レール18に対するガイド部材26の変位を簡単な構成で実現することができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2によるエレベータの張り車装置の制動力発生装置を示す縦断面図である。図において、一対の制動体41,42のうち、一方の制動体41は実施の形態1の制動体25と同様の構成とされている。他方の制動体42は、板状の制動シュー43と、制動シュー43に設けられ、張り車レール18に接触する摩擦材44とを有している。各制動体41,42のうち、一方の制動体41のみが連結棒29を介して張り車ガイド24に連結されている。制動力発生装置19は、各制動体41,42によって張り車レール18を把持することにより、張り車装置本体17に対する制動力を発生する。
ガイド部材26は、他方の制動体42には載せられておらず、一方の制動体41にのみ載せられている。また、ガイド部材26は、ガイド部材傾斜面26aが一方の制動体41の制動体傾斜面30aに沿って案内されながら、制動体41に対して変位される。従って、ガイド部材26は、制動体41に対する上方への変位により張り車レール18に近づく方向へ変位され、制動体41に対する下方への変位により張り車レール18から離れる方向へ変位される。即ち、ガイド部材26は、一方の制動体41に対する上下方向への変位に応じて制動体41に案内されながら、張り車レール18との距離が変化する方向へ張り車レール18に対して変位される。
ガイド部材26は、くわえ金28に固定されている。従って、くわえ金28は、ガイド部材26と一体に張り車レール18に対して変位される。くわえ金28には、他方の制動体42の背面に対向する対向面28aが設けられている。対向面28aは、張り車レール18から離れる方向へガイド部材26が変位されることにより制動体42に近づく方向へ変位され、張り車レール18に近づく方向へガイド部材26が変位されることにより制動体42から離れる方向へ変位される。
制動シュー43には、対向面28aから離れる方向へ他方の制動体42が変位されることを規制するストッパ45が設けられている。ストッパ45は、くわえ金28をスライド可能に貫通するガイド棒46と、ガイド棒46の先端部に設けられた係止部47とを有している。ガイド棒46は、水平に配置されている。対向面28aから離れる方向への他方の制動体42の変位は、くわえ金28の外面が係止部47に当たることにより規制される。
各ばね27は、対向面28aと他方の制動体42との間で縮められている。各ばね27の一端部は制動シュー43に接続され、各ばね27の他端部は対向面28aに接続されている。各ばね27は、対向面28aと制動体42とが互いに離れる方向へ弾性反発力を発生している。これにより、各ばね27は、各制動体41,42が張り車レール18を把持する方向へガイド部材26及び他方の制動体42を付勢している。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、制動力発生装置19の動作について説明する。通常時には、対向面28aに対する他方の制動体42の変位がストッパ45により規制され、かつ各制動体41,42が張り車レール18に接触している状態で、ガイド部材26が一方の制動体41に載せられている。このときには、各制動体41,42の把持力はほとんど発生していないので、張り車装置本体17に対する制動力発生装置19の制動力は小さくなっている。
調速機ロープ16が伸びると、張り車装置本体17が制動力発生装置19の制動力に逆らって自重により下方へ変位される。これにより、調速機ロープ16の張力が適切に保たれる。
一方、調速機ロープ16が縮んで張り車装置本体17が一方の制動体41とともに上方へ変位されると、ガイド部材26と張り車レール18との間の間隔が一方の制動体41によって押し広げられる。これにより、各ばね27が縮められ、各ばね27の付勢力が増大する。これにより、張り車レール18に対する各制動体41,42の把持力が増大し、張り車装置本体17に対する制動力発生装置19の制動力が増大する。
調速機ロープ16がさらに縮み、一方の制動体41がくわえ金28のストッパ32に当たると、各制動体41,42の把持力の大きさが所定値に達する。これにより、制動力発生装置19によって発生する制動力は最大となる。
この後、調速機ロープ16がさらに縮むと、制動力発生装置19の制動力の大きさが維持されたまま、張り車装置本体17が制動力発生装置19とともに上方へ変位される。
このようなエレベータの張り車装置でも、張り車装置本体17の上方への変位に応じて一方の制動体41に案内されながら張り車レール18から離れる方向へガイド部材26が変位され、張り車レール18から離れる方向へのガイド部材26の変位に応じて各ばね27の付勢力が増大するので、各ばね27の付勢力を調整することにより、張り車装置本体17の上方への変位の抑制を図ることができる。また、張り車装置本体17が上方へ変位されるときに張り車装置本体17に対して異常に大きな制動力が加わることを防止することができる。従って、調速機ロープ16が伸びた場合だけでなく調速機ロープ16が縮んだ場合にも調速機ロープ16の張力が適切となる状態をより確実に保つことができる。
実施の形態3.
なお、実施の形態2では、ガイド部材26がくわえ金28に固定され、各ばね27が他方の制動体42とくわえ金28との間で縮められているが、他方の制動体42をくわえ金28に固定し、ガイド部材26とくわえ金28との間に各ばね27を縮めて配置してもよい。
即ち、図6は、この発明の実施の形態3によるエレベータの張り車装置の制動力発生装置を示す縦断面図である。図において、ガイド部材26は、くわえ金28に対して変位可能になっている。くわえ金28には、ガイド部材26の背面に対向する対向面28aが設けられている。また、くわえ金28には、張り車レール18に近づく方向へのガイド部材26の変位を規制するストッパ32が設けられている。各ばね27は、ガイド部材26と対向面28aとの間で縮められている。各ばね27の一端部はガイド部材26に接続され、各ばね27の他端部は対向面28aに接続されている。他方の制動体42はくわえ金28に固定されている。他の構成は実施の形態2と同様である。
このようなエレベータの張り車装置でも、調速機ロープ16が伸びた場合だけでなく調速機ロープ16が縮んだ場合にも調速機ロープ16の張力が適切となる状態をより確実に保つことができる。
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4によるエレベータの張り車装置を示す正面図である。図において、各張り車レール18は、昇降路1の底部(ピット床面)35に固定されている。張り車レール18をピット床面35に固定する方法としては、例えばアンカボルトによる固定や、張り車レール18の下端部をピット床面35に埋めることによる固定等が挙げられる。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータの張り車装置では、各張り車レール18が昇降路1のピット床面35に固定されているので、張り車レール18に加わる上方への力を昇降路1のピット床面35で支持することができる。従って、張り車レール18が支持腕20を介してかごガイドレール2に取り付けられている場合であっても、支持腕20に作用するモーメント荷重を小さくすることができ、支持腕20に必要な強度を低くすることができる。これにより、支持腕20の低コスト化を図ることができる。
実施の形態5.
また、実施の形態1では、各制動体25が連結棒29を介して張り車ガイド24にそれぞれ連結され、各ガイド部材26、各ばね27及びくわえ金28が各制動体25に支持された構成とされているが、くわえ金28を張り車ガイド24に固定し、各制動体25をガイド部材26で支持する構成としてもよい。
即ち、図8は、この発明の実施の形態5によるエレベータの張り車装置の制動力発生装置を示す縦断面図である。また、図9は、図8の制動力発生装置が張り車装置本体17に対する制動力を発生しているときの状態を示す縦断面図である。図において、くわえ金28は、張り車ガイド24に固定されている。従って、くわえ金28は、張り車装置本体17とともに変位される。各制動体25は、ガイド部材26と張り車レール18との間に挿入された状態で、ガイド部材26に載せられている。
制動体25の制動シュー30には、張り車レール18に対して傾斜された制動体傾斜面30aが設けられている。これにより、制動シュー30の水平方向についての寸法は、制動シュー30の上端部から下端部に向かって連続的に小さくなっている。
ガイド部材26には、制動体傾斜面30aに沿って張り車レール18に対して傾斜されたガイド部材傾斜面26aが設けられている。これにより、ガイド部材26の水平方向についての寸法は、ガイド部材26の下端部から上端部に向かって連続的に小さくなっている。
各ガイド部材26は、張り車装置本体17の上方への変位に応じて各制動体25に案内されながら張り車レール18から離れる方向へ変位され、張り車装置本体17の下方への変位に応じて各制動体25に案内されながら張り車レール18に近づく方向へ変位される。
張り車レール18に近づく方向への各ガイド部材26の変位は、くわえ金28に設けられた一対のストッパ32により個別に規制される。張り車レール18から離れる方向への各ガイド部材26の変位は、各制動体25がくわえ金28のストッパ32に当たることにより規制される。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、制動力発生装置19の動作について説明する。通常時には、図8に示すように、張り車レール18に近づく方向へのガイド部材26の変位がストッパ32により規制されているので、各制動体25の把持力はほとんど発生していない。
調速機ロープ16が伸びると、張り車装置本体17が各ガイド部材26、各ばね27及びくわえ金28とともに自重により下方へ変位される。このとき、各制動体25も、各ガイド部材26の下方への変位に伴って自重により下方へ変位される。これにより、調速機ロープ16の張力が適切に保たれる。
一方、調速機ロープ16が縮み、張り車装置本体17が各ガイド部材26、各ばね27及びくわえ金28とともに上方へ変位されると、各ガイド部材26と張り車レール18との間の間隔が各制動体25によって押し広げられる。これにより、各ばね27が縮められ、各ばね27の付勢力が増大する。これにより、張り車レール18に対する各制動体25の把持力が増大し、張り車装置本体17に対する制動力発生装置19の制動力が増大する。
調速機ロープ16がさらに縮み、図9に示すように、上方へ変位されるくわえ金28のストッパ32が制動体25に当たると、各制動体25の把持力の大きさが所定値に達する。これにより、制動力発生装置19によって発生する制動力は最大となる。
この後、調速機ロープ16がさらに縮むと、ストッパ32が制動体25に当たった状態で(即ち、制動力発生装置19の制動力の大きさが維持されたまま)、制動力発生装置19全体が張り車装置本体17とともに上方へ変位される。
このようなエレベータの張り車装置でも、各ばね27の付勢力を調整することにより、張り車装置本体17の上方への変位の抑制を図ることができる。また、張り車装置本体17が上方へ変位されるときに張り車装置本体17に対して異常に大きな制動力が加わることを防止することができる。従って、調速機ロープ16が伸びた場合だけでなく調速機ロープ16が縮んだ場合にも調速機ロープ16の張力が適切となる状態をより確実に保つことができる。
実施の形態6.
図10は、この発明の実施の形態6によるエレベータの張り車装置の制動力発生装置を示す縦断面図である。図において、一対の制動体41,42のうち、一方の制動体41は実施の形態5の制動体25と同様の構成とされている。ガイド部材26も、実施の形態5のガイド部材26と同様の構成とされている。ガイド部材26は、くわえ金28に固定されている。くわえ金28は、張り車ガイド24に固定されている。他の構成は実施の形態2と同様である。
このようなエレベータの張り車装置でも、調速機ロープ16が伸びた場合だけでなく調速機ロープ16が縮んだ場合にも調速機ロープ16の張力が適切となる状態をより確実に保つことができる。
実施の形態7.
なお、実施の形態6では、ガイド部材26がくわえ金28に固定され、各ばね27が他方の制動体42とくわえ金28との間で縮められているが、他方の制動体42をくわえ金28に固定し、ガイド部材26とくわえ金28との間に各ばね27を縮めて配置してもよい。
即ち、図11は、この発明の実施の形態7によるエレベータの張り車装置の制動力発生装置を示す縦断面図である。図において、ガイド部材26は、くわえ金28に対して変位可能になっている。くわえ金28には、ガイド部材26の背面に対向する対向面28aが設けられている。また、くわえ金28には、張り車レール18に近づく方向へのガイド部材26の変位を規制するストッパ32が設けられている。各ばね27は、ガイド部材26と対向面28aとの間で縮められている。各ばね27の一端部はガイド部材26に接続され、各ばね27の他端部は対向面28aに接続されている。他方の制動体42はくわえ金28に固定されている。他の構成は実施の形態6と同様である。
このようなエレベータの張り車装置でも、調速機ロープ16が伸びた場合だけでなく調速機ロープ16が縮んだ場合にも調速機ロープ16の張力が適切となる状態をより確実に保つことができる。
なお、各上記実施の形態では、各制動体の把持力の大きさが所定の設定値になるまでは張り車装置本体17の上方への変位に応じて各制動体の把持力が増大するようになっているが、各制動体の把持力の大きさをばねの付勢力によって所定の設定値に維持したまま制動力発生装置を張り車レール18に設けてもよい。この場合、制動力発生装置は、一対の制動体と、張り車レール18を把持する方向へ各制動体を付勢するばね(付勢体)とを有している。制動力発生装置は、各制動体が張り車レール18を把持することにより張り車レール18にストッパとして張り車装置本体17から独立して保持される。張り車装置本体17は上方への変位により制動力発生装置に当たり、張り車装置本体17に加わる上方への力が一定値以上になると、張り車装置本体17が制動力発生装置とともに上方へ変位される。
13 張り車装置、16 調速機ロープ、17 張り車装置本体、18 張り車レール、19 制動力発生装置、25,41,42 制動体、26 ガイド部材、26a ガイド部材傾斜面、27 ばね(付勢体)、30a 制動体傾斜面、35 ピット床面。

Claims (7)

  1. 調速機ロープが巻き掛けられた張り車を有し、上記調速機ロープに吊り下げられ、上記調速機ロープに張力を与える張り車装置本体、
    上記張り車装置本体の上下方向への変位を案内する張り車レール、及び
    上記張り車レールの把持によって発生する制動力により上記張り車装置本体の上方への変位を抑制し、上記張り車装置本体に加わる上方への力の大きさが一定値以上になると上記張り車装置本体の上方への変位を許容する制動力発生装置
    を備えていることを特徴とするエレベータの張り車装置。
  2. 上記制動力発生装置は、上記張り車装置本体の上方への変位に応じて上記張り車レールに対する把持力を増大させ、増大する上記把持力が所定の設定値に達すると上記把持力を上記設定値に維持することを特徴とする請求項1に記載のエレベータの張り車装置。
  3. 上記制動力発生装置によって発生する制動力は、上記張り車装置本体に加わる重力よりも小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの張り車装置。
  4. 上記張り車レールは、昇降路のピット床面に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの張り車装置。
  5. 上記制動力発生装置は、
    上記張り車レールに接触しながら上記張り車レールを挟む一対の制動体と、
    上記張り車レールとの間で上記制動体をそれぞれ挟み、上記張り車装置本体の上方への変位に応じて各上記制動体に案内されながら上記張り車レールから離れる方向へ変位される一対のガイド部材と、
    各上記制動体が上記張り車レールを把持する方向へ各上記ガイド部材を付勢する付勢力を発生可能で、上記張り車レールから離れる方向への上記ガイド部材の変位に応じて上記付勢力を増大させる付勢体と
    を有していることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの張り車装置。
  6. 上記制動力発生装置は、
    上記張り車レールに接触しながら上記張り車レールを挟む一対の制動体と、
    上記張り車レールとの間で一方の上記制動体を挟み、上記張り車装置本体の上方への変位に応じて上記一方の制動体に案内されながら上記張り車レールから離れる方向へ変位されるガイド部材と、
    各上記制動体が上記張り車レールを把持する方向へ上記ガイド部材及び他方の上記制動体を付勢する付勢力を発生可能で、上記張り車レールから離れる方向への上記ガイド部材の変位に応じて上記付勢力を増大させる付勢体と
    を有していることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの張り車装置。
  7. 上記ガイド部材には、上記張り車レールに対して傾斜するガイド部材傾斜面が設けられ、
    上記ガイド部材を案内する上記制動体には、上記ガイド部材傾斜面に沿った制動体傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のエレベータの張り車装置。
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