JPWO2011042959A1 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

膨張機で動力回収をおこなう冷凍サイクル装置において、従来の冷凍サイクル装置よりも確実に膨張機を起動させることができる冷凍サイクル装置を得る。冷凍サイクル装置1は、第1の圧縮機2、放熱器4、膨張機5及び蒸発器6が順次配管接続された冷媒回路と、第1の圧縮機2と放熱器4との間の冷媒回路に設けられ、膨張機5で回収された動力によって駆動される第2の圧縮機3とを有する。第2の圧縮機3は容積式の圧縮機である。少なくとも第2の圧縮機3が起動されるまでは、第2の圧縮機3の吸入側の圧力よりも第2の圧縮機3の吐出側の圧力を低くする、圧力調整装置(バイパス回路8及び開閉弁9)を備える。

Description

本発明は膨張機で動力回収をおこなう冷凍サイクル装置に関するものである。
例えば冷凍用や空気調和等に用いられる従来の冷凍サイクル装置において、膨張過程を容積式の膨張機で行ない、このときに回収した膨張動力を容積式の圧縮機で行なわれる圧縮過程に用いるものがある。
しかしながら、膨張機や膨張機で回収した動力により駆動される圧縮機は、回転機械であるため、その内部には摩擦抵抗や機構ロス等によって「負の動力」が発生する。このため、膨張機や膨張機で回収した動力により駆動される圧縮機を起動させるには、この「負の動力」に打ち勝つだけの動力が必要となる。このため、膨張機や膨張機で回収した動力により駆動される圧縮機の起動(回転)を妨げようとする「負の動力」の低減を図った冷凍サイクル装置や、膨張機起動時の「正の動力」(膨張機を回転させようとする動力)の増大を図った冷凍サイクル装置が提案されている。
このような冷凍サイクル装置としては、例えば「他の圧縮機の駆動軸と膨張機構の出力軸を連係した構造となっている。他方の圧縮機のガス吸入口とガス吐出口を接続し他方の圧縮機を迂回するバイパス管を設けるとともに、バイパス管にガス吐出口からガス吸入口への冷媒流通を規制する逆止弁を設けた構造となっている。」(例えば特許文献1参照)というものが提案されている。
また、このような冷凍サイクル装置としては、膨張機の流入側と流出側の圧力差を大きくし膨張機で回収できる動力を大きくするものも提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開平11−94379号公報(段落[0009],[0013]、図1) 特開2006−132818号公報(段落[0014]〜[0021])
例えば特許文献1に記載の冷凍サイクル装置は、圧縮機の吐出側圧力と吸入側圧力とをバイパス管で均圧している。これにより、膨張機(膨張機構)及びこの膨張機と軸で接続された圧縮機を起動しやすいようにしている。
しかしながら、膨張機と軸で接続された圧縮機は容積式の圧縮機であるため、その内部では昇圧する。
図11は、特許文献1における、膨張機と軸で接続された圧縮機の圧縮室内の圧力変化を示す説明図である。この圧縮機の圧縮室内の圧力は、図11の矢印で示す過程で変化する。上述のようにこの圧縮機は容積式の圧縮機であるため、その内部では昇圧する。このため、この圧縮機を起動させるためには、図11に示す面積Cに相当する圧縮動力が必要となる。つまり、特許文献1に示すように圧縮機の吸入側と吐出側をバイパスしても、「負の動力」が存在する。このため、場合によっては、膨張機で得られる「正の動力」よりも「負の動力」が大きくなり、膨張機を起動できない可能性があるという問題点があった。
また、膨張機や圧縮機を起動させる際には、膨張機や圧縮機のスラスト軸受やラジアル軸受等に作用する静摩擦も影響する。この静摩擦は、膨張機や圧縮機が駆動している際に作用する動摩擦よりも大きなものである。このため、膨張機や圧縮機を起動させるためには、膨張機や圧縮機のスラスト軸受やラジアル軸受等に作用する静摩擦に打ち勝つ「正の動力」も必要となり、膨張機や圧縮機の起動がさらに不安定となる。
例えば、スクロール方式の圧縮機では、スラスト軸受にかかる荷重(スラスト軸受に作用する摩擦)を低減させるため、揺動スクロールの背面側に圧縮過程の冷媒を導入することが一般的に行われている。同様に、スクロール方式の膨張機では、スラスト軸受にかかる荷重(スラスト軸受に作用する摩擦)を低減させるため、揺動スクロールの背面側に膨張過程の冷媒を導入することが一般的に行われている。しかしながら、スラスト軸受にかかる荷重(スラスト軸受に作用する摩擦)を低減させるためのこれらの方法は、揺動スクロールが回転している場合を想定したものである。つまり、スラスト軸受に作用する動摩擦を低減させるためのものである。このため、揺動スクロールが停止している状態(揺動スクロールの背面側にスラスト加重を低減する圧力が作用していない状態)では、スラスト軸受に作用する静摩擦を低減させることは期待できない。仮に、揺動スクロールが停止している状態で背面側にスラスト加重を低減する圧力が作用しているとすれば、この圧力は膨張室や圧縮室から漏洩した冷媒によるものである。このような膨張機や圧縮機は、揺動スクロールが揺動している定常状態での性能改善効果が著しく損なわれ、本来の目的(冷媒の膨張や圧縮)を達成できない。
さらに、膨張機や圧縮機が一度起動に失敗し、機構的な噛み込み(ジャミング)が生じてしまうと、それを凌駕するトルクでモーター等の駆動源を回転させる必要がある。または、駆動源を軽く逆転させて、噛み込みを解消させる必要がある。いずれにしても確実な起動方法ではない。
また上記特許文献2に記載の冷凍サイクル装置は、膨張機の流入側と流出側の圧力差を大きくすることにより、膨張機を起動させやすくしている。しかしながら、膨張機は一般的に定常状態を基準に設計されるものである。つまり、膨張機は、膨張機の流入側と流出側の圧力差が小さい状態で起動されることを想定して設計されていない。
このため、起動時に(等密度曲線が疎である)高密度な冷媒が膨張機へ流入すると、図12に示すように、膨張室内の圧力変化が大きくなり、過膨張となる。つまり、膨張機の回収する動力は、「面積F−面積G」に相当する動力(負の動力)となってしまい、膨張機が駆動を継続出来なくなってしまうという問題点があった。
起動性に重点を置いて膨張機を設計することも考えられるが、定常運転時に不足膨張となり十分な性能改善効果が得られず、本来の膨張機の目的を果たせない。
本発明は上述のような課題のうち少なくとも1つを解決するためになされたものであり、膨張機で動力回収をおこなう冷凍サイクル装置において、従来の冷凍サイクル装置よりも確実に膨張機を起動させることができる冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、第1の圧縮機、放熱器又は凝縮器となる第1の熱交換器、膨張機、及び蒸発器となる第2の熱交換器が順次配管接続された冷媒回路と、第1の圧縮機と第1の熱交換器との間の冷媒回路に設けられ、膨張機で回収された動力によって駆動される第2の圧縮機と、を有し、第2の圧縮機は容積式の圧縮機であり、少なくとも第2の圧縮機が起動されるまでは、第2の圧縮機の吸入側の圧力よりも第2の圧縮機の吐出側の圧力を低くする圧力調整装置を備えたものである。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、第1の圧縮機、放熱器又は凝縮器となる第1の熱交換器、膨張機、及び蒸発器となる第2の熱交換器が順次配管接続された冷媒回路と、第2の熱交換器と第1の圧縮機との間の冷媒回路に設けられ、膨張機で回収された動力によって駆動される第2の圧縮機と、を有し、第2の圧縮機は容積式の圧縮機であり、少なくとも第2の圧縮機が起動されるまでは、第2の圧縮機の吸入側の圧力よりも第2の圧縮機の吐出側の圧力を低くする圧力調整装置を備えたものである。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、第1の圧縮機、放熱器又は凝縮器となる第1の熱交換器、膨張機、及び蒸発器となる第2の熱交換器が順次配管接続された冷媒回路と、第1の圧縮機と第1の熱交換器との間の冷媒回路に設けられ、膨張機で回収された動力によって駆動される第2の圧縮機と、を有し、第2の圧縮機は容積式の圧縮機であり、少なくとも膨張機が起動されるまでは、膨張機の流入側の圧力よりも膨張機の吐出側の圧力を低く調整し、膨張機に流入する冷媒の密度を調整する膨張機起動促進装置を備えたものである。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、第1の圧縮機、放熱器又は凝縮器となる第1の熱交換器、膨張機、及び蒸発器となる第2の熱交換器が順次配管接続された冷媒回路と、第2の熱交換器と第1の圧縮機との間の冷媒回路に設けられ、膨張機で回収された動力によって駆動される第2の圧縮機と、を有し、第2の圧縮機は容積式の圧縮機であり、少なくとも膨張機が起動されるまでは、膨張機の流入側の圧力よりも膨張機の吐出側の圧力を低く調整し、膨張機に流入する冷媒の密度を調整する膨張機起動促進装置を備えたものである。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、少なくとも第2の圧縮機が起動されるまでは、第2の圧縮機の吸入側の圧力よりも第2の圧縮機の吐出側の圧力を低くする圧力調整装置を備えている。このため、従来よりも圧縮動力が低減し、従来の冷凍サイクル装置よりも確実に膨張機を起動させることができる。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、少なくとも膨張機が起動されるまでは、膨張機の流入側の圧力よりも膨張機の吐出側の圧力を低く調整し、膨張機に流入する冷媒の密度を調整する膨張機起動促進装置を備えている。このため、膨張機の流入側と流出側の圧力差が小さい状態で膨張機が起動されても、高密度な冷媒が膨張機へ流入することを防止できる。したがって、従来の冷凍サイクル装置よりも確実に膨張機を起動させることができる。
実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の定常状態における冷媒流れを示す冷媒回路図である。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の起動時における冷媒流れを示す冷媒回路図である。 実施の形態1に係る膨張機における起動時の膨張室内の圧力変化を示す説明図である。 実施の形態1に係る第2の圧縮機における起動時の圧縮室内の圧力変化を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の別の一例を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置のさらに別の一例を示す冷媒回路図である。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の定常状態における冷媒流れを示す冷媒回路図である。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の起動時における冷媒流れを示す冷媒回路図である。 特許文献1に示す膨張機と軸で接続された圧縮機における、圧縮室内の圧力変化を示す説明図である。 特許文献2に示す膨張機における起動時に高密度な冷媒が流入した際の膨張室内の圧力変化を示す説明図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。
冷凍サイクル装置1は、冷媒として二酸化炭素を用いたものであり、第1の圧縮機2、第2の圧縮機3、放熱器4、膨張機5、蒸発器6を順次冷媒配管で接続して構成されている。また、第2の圧縮機3の駆動軸と膨張機5の起動軸とは、軸7によって接続されている。なお、放熱器4や蒸発器6は、複数台設けられていてもよい。
第1の圧縮機2は、例えば電力供給されて駆動するモーターを内蔵しており、膨張機5とは独立して駆動可能なものである。第2の圧縮機3は、容積式の圧縮機であり、膨張機5で回収された動力によって駆動されるものである。膨張機5は、容積式の膨張機であり、冷媒が膨張する際に回収した動力を第2の圧縮機3へ供給する。また、放熱器4の近傍には、放熱器4を流れる冷媒と熱交換を行う空気(熱媒体)を放熱器4へ搬送するファン4aが設けられている。蒸発器6の近傍には、蒸発器6を流れる冷媒と熱交換を行う空気(熱媒体)を蒸発器6へ搬送するファン6aが設けられている。
ここで、放熱器4が、本発明の第1の熱交換器に相当する。蒸発器6が、本発明の第2の熱交換器に相当する。ファン4aが、本発明の熱媒体搬送装置に相当する。
冷凍サイクル装置1には、逆止弁10及びバイパス回路8も設けられている。逆止弁10は、放熱器4と膨張機5との間に設けられており、膨張機5から放熱器4へ冷媒が流れることを規制している。バイパス回路8は、一方の端部が第1の圧縮機2と第2の圧縮機3との間に接続され、他方の端部が逆止弁10と膨張機5との間に接続されている。このバイパス回路8には、バイパス回路8を開閉する開閉弁9が設けられている。
また、冷凍サイクル装置1には、第2の圧縮機3の吐出側に、冷媒温度測定装置となる温度センサー21が設けられている。
第1の圧縮機2に内蔵されたモーターの回転数、ファン4aの回転数、ファン6aの回転数、及び開閉弁9の開閉は、制御装置100によって制御される。この制御装置100は、温度センサー21の検出値も受信している。
<動作説明>
このように構成された冷凍サイクル装置1の動作について説明する。まず、定常運転時における冷凍サイクル装置1の動作について説明する。その後、起動時における冷凍サイクル装置1の動作について説明する。
(定常運転時の動作)
定常運転時における冷凍サイクル装置1の動作について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の定常状態における冷媒流れを示す冷媒回路図である。定常状態では、開閉弁9は閉じた状態となっている。つまり、定常状態では、バイパス回路8に冷媒が流れないようになっている。なお、図2では、冷媒が流れる配管を太線で示している。
第1の圧縮機2で高温中圧に圧縮された冷媒は、第1の圧縮機2から吐出される。この高温中圧の冷媒は、第2の圧縮機3で高温高圧(超臨界状態)に圧縮され、放熱器4に流入する。放熱器4に流入した冷媒は、ファン4aに搬送された空気へ放熱し、低温高圧の冷媒となる。この低温高圧の冷媒は、第1の逆止弁10を通過し、膨張機5に流入する。膨張機5に流入した冷媒は、減圧されて低圧低乾き度の冷媒となる。この減圧過程において、膨張機5は動力を回収する。そして、回収された動力は、軸7を介して、第2の圧縮機3へ供給される。膨張機5から流出した低圧低乾き度の冷媒は、蒸発器6に流入する。蒸発器6に流入した冷媒は、ファン6aに搬送された空気から吸熱し、低圧高乾き度の冷媒又は低圧過熱ガス状の冷媒となる。蒸発器6から流出した冷媒は、第1の圧縮機2に吸入される。
膨張機5で回収された動力が第2の圧縮機3での圧縮動力として使用されるため、その分、第1の圧縮機の必要動力が低下する。このため、冷凍サイクル装置1の省エネルギー化を図ることができる。
(起動時の動作)
次に、起動時における冷凍サイクル装置1の動作について説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の起動時における冷媒流れを示す冷媒回路図である。起動時においては、開閉弁9は開いた状態となっている。つまり、起動時においては、バイパス回路8に冷媒が流れるようになっている。なお、図3では、冷媒が流れる配管を太線で示している。
起動時は第2の圧縮機3がまだ停止しているため、第1の圧縮機2で高温中圧に圧縮された冷媒は、バイパス回路8を通って、膨張機5へ至る。このとき、逆止弁10により、バイパス回路8から流出した冷媒が放熱器4及び第2の圧縮機3の吐出側へ流れることを防止している。つまり、第2の圧縮機3が停止している状態では、第2の圧縮機3の吸入側の圧力は、第1の圧縮機2から吐出された冷媒の圧力となり、第2の圧縮機3の吐出側の圧力よりも大きくなっていく。
なお、逆止弁10が設けられていなくとも、第2の圧縮機3が停止している状態では、第2の圧縮機3の吸入側の圧力は、第2の圧縮機3の吐出側の圧力よりも大きくなる。第1の圧縮機2が起動してから第2の圧縮機3が起動するまでの時間は数秒程度(本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1では、例えば2秒〜3秒程度)である。このため、第2の圧縮機3の吐出側へ流れる冷媒は放熱器4に貯留され(放熱器4がバッファーとなり)、第2の圧縮機3の吐出側の圧力上昇が鈍感となるからである。
つまり、バイパス回路8及び開閉弁9が、本発明の圧力調整装置となる。本実施の形態1では、第2の圧縮機3の吸入側圧力と吐出側圧力の差圧をより確実に得るため、逆止弁10を設けている。
また、第1の圧縮機2が起動することにより、膨張機5の流出側の冷媒は、蒸発器6を経由して、第1の圧縮機2へ吸入される。つまり、膨張機5が停止している状態では、膨張機5の流出側の圧力は、膨張機5の流入側の圧力よりも小さくなっていく。また、膨張機5の流入側に流れてくる冷媒は、放熱器4を通過していない冷媒なので、低密度な冷媒となっている。つまり、バイパス回路8及び開閉弁9が、本発明の膨張機起動促進装置となる。なお、逆止弁10が設けられていない場合でも、第2の圧縮機3が停止している状態であれば、膨張機5の流入側に流れてくる冷媒は、放熱器4を通過していない低密度の冷媒である。このため、逆止弁10は、膨張機起動促進装置の構成でなくともよい。
膨張機5の流入側の圧力と膨張機5の流出側の圧力との差(以下、膨張機5の差圧ともいう)が大きくなってくると、膨張機5は起動される(駆動が開始される)。
このとき、膨張機5の膨張室内の圧力は図4のようになる。
図4は、本発明の実施の形態1に係る膨張機における起動時の膨張室内の圧力変化を示す説明図である。なお、膨張機5の膨張室内の圧力は、図4の矢印で示す過程で変化する。また、参考として、特許文献2に係る膨張機における起動時の膨張室内の圧力変化を破線で示す。
起動時における膨張機5の差圧は定常状態における膨張機5の差圧よりも小さいため、若干過膨張となっているが、「面積D−面積E」に相当する動力(正の動力)が得られる。このため、膨張機5の駆動を継続することができる。
一方、軸7を介して膨張機5と接続されている第2の圧縮機3は、その圧縮室内の圧力が図5のように変化する。
図5は、本発明の実施の形態1に係る第2の圧縮機における起動時の圧縮室内の圧力変化を示す説明図である。なお、第2の圧縮機3の圧縮室内の圧力は、図5の矢印で示す過程で変化する。
第2の圧縮機3の吸入側の圧力が吐出側の圧力よりも大きくなっている(逆圧となっている)ため、過圧縮となっている。このときの圧縮動力は、「面積A−面積B」に相当する動力となり、圧縮機の吐出側圧力と吸入側圧力とを均圧する従来の冷凍サイクル装置(例えば特許文献1参照)よりも小さくなっている。このため、従来の冷凍サイクル装置よりも第2の圧縮機3を起動させやすくなっている。また、逆圧の程度によっては、面積B−面積Aに相当する回収動力が得られる。この分の動力は、第2の圧縮機3の安定した起動に寄与する。
膨張機5及び第2の圧縮機3が起動したら、開閉弁9を閉止しても、膨張機5及び第2の圧縮機3の駆動を継続することは可能である。しかしながら、本実施の形態1では、膨張機5及び第2の圧縮機3の駆動をより確実に継続させるため、冷凍サイクル装置1が定常状態で運転可能となるまで、開閉弁9を開いた状態にしている。
より具体的には、制御装置100は以下のように開閉弁9を制御している。
第2の圧縮機3の駆動が継続されると、第2の圧縮機3から吐出される冷媒の温度が上昇する。また、第2の圧縮機3の吐出側の圧力が吸入側の圧力以上になってくる。つまり、冷凍サイクル装置1を定常状態で運転しても可能ということになる。
冷凍サイクル装置1では、第2の圧縮機3が吐出した冷媒の温度を、温度センサー21によって検出する。そして、制御装置100は、温度センサー21の検出温度がある閾値以上となったとき、冷凍サイクル装置1を定常状態で運転可能と判断し、開閉弁9を閉止する。
なお、冷凍サイクル装置1を定常状態で運転可能と判断するのが遅れた場合でも、逆止弁10があるため、第2の圧縮機3の吐出圧力が急上昇することなく、膨張機5へ冷媒が流れる。このため、高圧や高温の保護装置が働くことなく、冷凍サイクル装置1の確実な起動を実現できる。
以上、このように構成された冷凍サイクル装置1においては、少なくとも第2の圧縮機3が起動するまで、第2の圧縮機3の吸入側の圧力が第2の圧縮機3の吐出側の圧力よりも大きくなるようにしている。また、少なくとも膨張機5が起動するまで、膨張機5の流出側の圧力を膨張機5の流入側の圧力よりも小さくし、膨張機5の流入側に流れてくる冷媒が低密度となるようにしている。このため、従来の冷凍サイクル装置より、より確実に第2の圧縮機3及び膨張機5を起動させることができる。
なお、第2の圧縮機3の吸入側の圧力が第2の圧縮機3の吐出側の圧力よりも大きくなるようにするだけでも、従来の冷凍サイクル装置より、より確実に第2の圧縮機3及び膨張機5を起動させることができるのはもちろんである。また、膨張機5の流出側の圧力を膨張機5の流入側の圧力よりも小さくし、膨張機5の流入側に流れてくる冷媒が低密度となるようにするだけでも、従来の冷凍サイクル装置より、より確実に第2の圧縮機3及び膨張機5を起動させることができるのはもちろんである。
また、冷凍サイクル装置1に四方弁を設けて冷媒流れを切り替えられるようにしても、本発明を実施することができる。
図6は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の別の一例を示す冷媒回路図である。この冷凍サイクル装置51は、第2の圧縮機3の吐出側に四方弁14が設けられている。この四方弁14により、第2の圧縮機3から吐出された冷媒の流路を、放熱器4へ流れる流路又は蒸発器6へ流れる流路に切り替える。また、第1の圧縮機2へ流入する冷媒の流路を蒸発器6から流入する流路又は放熱器4から流入する流路に切り替える。なお、第2の圧縮機3から吐出された冷媒が蒸発器6へ流入する場合(放熱器4から第1の圧縮機2へ冷媒が流入する場合)、放熱器4が蒸発器となり、蒸発器6が放熱器となる。
また、膨張機5の流入側には、四方弁15が設けられている。この四方弁15により、膨張機5へ流入する冷媒の流路を、放熱器4から流入する流路又は蒸発器6から流入する流路に切り替える。
このような冷凍サイクル装置51を空気調和機に用いた場合、冷房運転と暖房運転の双方が可能な空気調和機を得ることができる。
なお、膨張機5は、容積式のため、一方向しか冷媒を流せない。このため、膨張機5の流入口近傍に逆止弁10を設け、この逆止弁10と膨張機5との間にバイパス回路8を接続するとよい。
また、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置をさらに省エネルギー化するため、例えば図7に示すように、第1の圧縮機2と第2の圧縮機3との間に中間冷却器22を設けてもよい。なお、図7は、冷凍サイクル装置1に中間冷却器22を設けた例を示している。
第1の圧縮機2から吐出された高温中圧の冷媒を冷却することにより、この冷媒は、モリエル線図上において等エントロピー線の傾きが大きくなる。つまり、第2の圧縮機3が冷媒を圧縮する際に必要な動力を減少させることができる。なお、第1の圧縮機2と第2の圧縮機3との間にあるバイパス回路8の接続部は、中間冷却器22の上流側でもよいし、中間冷却器22の下流側でもよい。前者の場合、膨張機5が起動するまでの間の第1の圧縮機2の吐出圧力の急上昇を抑制することができる。この効果は、開閉弁9を流量調整弁に置き換えて開度を調節することでも実現できる。
また、本実施の形態1では、放熱器4及び蒸発器6と熱交換する熱媒体を空気としたが、その他の熱媒体としてもよい。例えば、放熱器4と熱交換する熱媒体を水とし、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置を給湯用途に用いてもよい。また、放熱器4や蒸発器6と熱交換する熱媒体を水やブラインとし、この熱媒体を空気調和空間へ搬送し、空気調和空間の空気調和をおこなってもよい。
また、本実施の形態1では、オゾン破壊係数がゼロであり、かつ地球温暖化係数もフロン類に比べれば格段に小さい二酸化炭素を冷媒として用いたが、冷媒種類は任意である。しかしながら、二酸化炭素を用いた冷凍サイクル装置は従来の冷媒を用いた冷凍サイクル装置よりも運転効率(COP)が低下する。このため、二酸化炭素を用いた冷凍サイクル装置に本発明を実施することは、非常に有効となる。なお、超臨界状態にまで圧縮されない冷媒を用いる場合、放熱器4は凝縮器として機能する。
また、本実施の形態1では、膨張機5と第2の圧縮機3とを機械的に(軸7で)接続したが、膨張機5と第2の圧縮機3とを電気的に接続してもよい。例えば、膨張機5と発電機を接続し、膨張機5が回収した動力を電力に変換し、この電力を第2の圧縮機3へ供給してもよい。
また、本実施の形態1では、冷凍サイクル装置1(冷凍サイクル装置51)が定常運転可能かを温度センサー21を用いて検出したが、冷凍サイクル装置1(冷凍サイクル装置51)が定常運転可能か否かの判断に圧力センサーを用いてもよい。より具体的には、第2の圧縮機3の吐出側と吸入側のそれぞれに圧力センサーを設ける。そして、これら圧力センサーの検出値の差がある閾値以上となった場合、冷凍サイクル装置1(冷凍サイクル装置51)が定常運転可能と判断してもよい。
実施の形態2.
本発明は、実施の形態1に示す冷凍サイクル装置に限らず、例えば以下のような構成の冷凍サイクル装置に実施することもできる。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とする。
図8は、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。本実施の形態2に係る冷凍サイクル装置52は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1と比べ、以下の点が異なっている。冷凍サイクル装置52のその他の構成は、冷凍サイクル装置1と同様である。
まず、第1の圧縮機2と第2の圧縮機3の設置位置が逆となっている。また、逆止弁10に換えて、逆止弁13が設けられている。また、バイパス回路8及び開閉弁9に換えて、バイパス回路11及び開閉弁12が設けられている。
逆止弁13は、膨張機5と蒸発器6との間に設けられており、蒸発器6から膨張機5へ冷媒が流れることを規制している。
バイパス回路11は、一方の端部が第2の圧縮機3と第1の圧縮機2との間に接続され、他方の端部が膨張機5と逆止弁13との間に接続されている。このバイパス回路11には、バイパス回路11を開閉する開閉弁12が設けられている。
<動作説明>
このように構成された冷凍サイクル装置52の動作について説明する。まず、定常運転時における冷凍サイクル装置52の動作について説明する。その後、起動時における冷凍サイクル装置52の動作について説明する。
(定常運転時の動作)
定常運転時における冷凍サイクル装置52の動作について説明する。
図9は、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の定常状態における冷媒流れを示す冷媒回路図である。定常状態では、開閉弁12は閉じた状態となっている。つまり、定常状態では、バイパス回路11に冷媒が流れないようになっている。なお、図9では、冷媒が流れる配管を太線で示している。
第2の圧縮機3で高温中圧に圧縮された冷媒は、第2の圧縮機3から吐出される。この高温中圧の冷媒は、第1の圧縮機2で高温高圧(超臨界状態)に圧縮され、放熱器4に流入する。放熱器4に流入した冷媒は、ファン4aに搬送された空気へ放熱し、低温高圧の冷媒となる。この低温高圧の冷媒は、膨張機5に流入する。膨張機5に流入した冷媒は、減圧されて低圧低乾き度の冷媒となる。この減圧過程において、膨張機5は動力を回収する。そして、回収された動力は、軸7を介して、第2の圧縮機3へ供給される。膨張機5から流出した低圧低乾き度の冷媒は、逆止弁13を通って、蒸発器6に流入する。蒸発器6に流入した冷媒は、ファン6aに搬送された空気から吸熱し、低圧高乾き度の冷媒又は低圧過熱ガス状の冷媒となる。蒸発器6から流出した冷媒は、第2の圧縮機3に吸入される。
膨張機5で回収された動力が第2の圧縮機3での圧縮動力として使用されるため、その分、第1の圧縮機の必要動力が低下する。このため、冷凍サイクル装置52の省エネルギー化を図ることができる。
(起動時の動作)
次に、起動時における冷凍サイクル装置1の動作について説明する。
図10は、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の起動時における冷媒流れを示す冷媒回路図である。起動時においては、開閉弁12は開いた状態となっている。つまり、起動時においては、バイパス回路11に冷媒が流れるようになっている。また、放熱器に空気を搬送するファン4aは、停止又は定常状態よりも小さい回転数(回転速度)となっている。なお、図10では、冷媒が流れる配管を太線で示している。
第1の圧縮機2で圧縮された冷媒は、放熱器4を通って、膨張機5へ至る。また、第1の圧縮機2が起動することにより、膨張機5の流出側の冷媒は、バイパス回路11を通って、第1の圧縮機2へ吸入される。このとき、逆止弁13により、第2の圧縮機3の吸入側の冷媒が第1の圧縮機2によって吸入されることを防止している。つまり、第2の圧縮機3が停止している起動時においては、第2の圧縮機3の吸入側の圧力は、第2の圧縮機3の吐出側の圧力よりも大きくなっていく。
なお、逆止弁13が設けられていなくとも、第2の圧縮機3が停止している状態では、第2の圧縮機3の吸入側の圧力は、第2の圧縮機3の吐出側の圧力よりも大きくなる。第1の圧縮機2が起動してから第2の圧縮機3が起動するまでの時間は数秒程度(本実施の形態2に係る冷凍サイクル装置52では、例えば2秒〜3秒程度)である。このため、第2の圧縮機3の吸入側から吸入される冷媒の大部分は蒸発器6に貯留された冷媒であり(蒸発器6がバッファーとなり)、第2の圧縮機3の吸入側の圧力低下が鈍感となるからである。
つまり、バイパス回路11及び開閉弁12が、本発明の圧力調整装置となる。本実施の形態2では、第2の圧縮機3の吸入側圧力と吐出側圧力の差圧をより確実に得るため、逆止弁13を設けている。
また、膨張機5が停止している状態では、膨張機5の流出側の圧力は、膨張機5の流入側の圧力よりも小さくなっていく。また、膨張機5の流入側に流れてくる冷媒は、放熱器4での熱交換量が少ないので、低密度な冷媒となっている。つまり、バイパス回路11及び開閉弁12、及びファン4aの回転数を制御する制御装置100が、本発明の膨張機起動促進装置となる。なお、逆止弁13は、膨張機起動促進装置の構成でなくともよい。
膨張機5の差圧が大きくなってくると、膨張機5は起動される(駆動が開始される)。このとき、膨張機5の膨張室内の圧力は図4のようになる(実施の形態1と同様となる)。起動時における膨張機5の差圧は定常状態における膨張機5の差圧よりも小さいため、若干過膨張となっているが、「面積D−面積E」に相当する動力(正の動力)が得られる。このため、膨張機5の駆動を継続することができる。
一方、軸7を介して膨張機5と接続されている第2の圧縮機3は、その圧縮室内の圧力が図5のように変化する(実施の形態1と同様となる)。第2の圧縮機3の吸入側の圧力が吐出側の圧力よりも大きくなっている(逆圧となっている)ため、過圧縮となっている。このときの圧縮動力は、「面積A−面積B」に相当する動力となり、圧縮機の吐出側圧力と吸入側圧力とを均圧する従来の冷凍サイクル装置(例えば特許文献1参照)よりも小さくなっている。このため、従来の冷凍サイクル装置よりも第2の圧縮機3を起動させやすくなっている。また、逆圧の程度によっては、面積B−面積Aに相当する回収動力が得られる。この分の動力は、第2の圧縮機3の安定した起動に寄与する。
膨張機5及び第2の圧縮機3が起動したら、開閉弁12を閉止しても、膨張機5及び第2の圧縮機3の駆動を継続することは可能である。しかしながら、本実施の形態2では、膨張機5及び第2の圧縮機3の駆動をより確実に継続させるため、冷凍サイクル装置52が定常状態で運転可能となるまで、開閉弁12を開いた状態にしている。
より具体的には、制御装置100は以下のように開閉弁12を制御している。
第2の圧縮機3の駆動が継続されると、第2の圧縮機3から吐出される冷媒の温度が上昇する。また、第2の圧縮機3の吐出側の圧力が吸入側の圧力以上になってくる。つまり、冷凍サイクル装置52を定常状態で運転しても可能ということになる。
冷凍サイクル装置52では、第2の圧縮機3が吐出した冷媒の温度を、温度センサー21によって検出する。そして、制御装置100は、温度センサー21の検出温度がある閾値以上となったとき、冷凍サイクル装置1を定常状態で運転可能と判断し、開閉弁12を閉止する。また、ファン4aの回転数を定常状態の回転数に変更する。冷凍サイクル装置52が定常運転可能か否かの判断に圧力センサーを用いてもよい。
なお、冷凍サイクル装置52を定常状態で運転可能と判断するのが遅れた場合でも、逆止弁13があるため、第2の圧縮機3の吸入側の圧力が急低下することなく、膨張機5へ冷媒が流れる。このため、低圧や低温の保護装置が働くことなく、冷凍サイクル装置52の確実な起動を実現できる。
以上、このように構成された冷凍サイクル装置52においては、少なくとも第2の圧縮機3が起動するまで、第2の圧縮機3の吸入側の圧力が第2の圧縮機3の吐出側の圧力よりも大きくなるようにしている。また、少なくとも膨張機5が起動するまで、膨張機5の流出側の圧力を膨張機5の流入側の圧力よりも小さくし、膨張機5の流入側に流れてくる冷媒が低密度となるようにしている。このため、従来の冷凍サイクル装置より、より確実に第2の圧縮機3及び膨張機5を起動させることができる。
なお、第2の圧縮機3の吸入側の圧力が第2の圧縮機3の吐出側の圧力よりも大きくなるようにするだけでも、従来の冷凍サイクル装置より、より確実に第2の圧縮機3及び膨張機5を起動させることができるのはもちろんである。また、膨張機5の流出側の圧力を膨張機5の流入側の圧力よりも小さくし、膨張機5の流入側に流れてくる冷媒が低密度となるようにするだけでも、従来の冷凍サイクル装置より、より確実に第2の圧縮機3及び膨張機5を起動させることができるのはもちろんである。
1 冷凍サイクル装置、2 第1の圧縮機、3 第2の圧縮機、4 放熱器、4a ファン、5 膨張機、6 蒸発器、6a ファン、7 軸、8 バイパス回路、9 開閉弁、10 逆止弁、11 バイパス回路、12 開閉弁、13 逆止弁、14 四方弁、15 四方弁、21 温度センサー、22 中間冷却器、51 冷凍サイクル装置、52 冷凍サイクル装置、100 制御装置。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、第1の圧縮機、放熱器又は凝縮器となる第1の熱交換器、膨張機、及び蒸発器となる第2の熱交換器が順次配管接続された冷媒回路と、前記膨張機で回収された動力によって駆動される第2の圧縮機と、前記第2の圧縮機の流入側と前記膨張機の流入側、あるいは前記第2の圧縮機の流出側と前記膨張機の流出側のいずれか一方をバイパスするバイパス回路と、前記バイパス回路に設けられた開閉弁と、を有し、前記第2の圧縮機は容積式の圧縮機であり、前記第2の圧縮機は前記第1の圧縮機と直列に接続され、該接続箇所に前記バイパス回路の一端を有し、前記第2の圧縮機が起動されるまでは前記開閉弁を開状態として、前記第2の圧縮機の吸入側の圧力よりも前記第2の圧縮機の吐出側の圧力を低くするものである。

Claims (11)

  1. 第1の圧縮機、放熱器又は凝縮器となる第1の熱交換器、膨張機、及び蒸発器となる第2の熱交換器が順次配管接続された冷媒回路と、
    前記第1の圧縮機と前記第1の熱交換器との間の前記冷媒回路に設けられ、前記膨張機で回収された動力によって駆動される第2の圧縮機と、
    を有し、
    前記第2の圧縮機は容積式の圧縮機であり、
    少なくとも前記第2の圧縮機が起動されるまでは、前記第2の圧縮機の吸入側の圧力よりも前記第2の圧縮機の吐出側の圧力を低くする圧力調整装置を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記圧力調整装置は、
    一方の端部が前記第1の圧縮機と前記第2の圧縮機との間に接続され、他方の端部が前記第1の熱交換器と前記膨張機との間に接続されたバイパス回路と、
    該バイパス回路に設けられた開閉弁と、
    を備え、
    少なくとも前記第2の圧縮機が起動されるまでは、前記開閉弁を開状態とすることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記第1の熱交換器と前記バイパス回路の他方の端部との間に、前記第1の熱交換器への冷媒流れを規制する逆止弁を備えたことを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 第1の圧縮機、放熱器又は凝縮器となる第1の熱交換器、膨張機、及び蒸発器となる第2の熱交換器が順次配管接続された冷媒回路と、
    前記第2の熱交換器と前記第1の圧縮機との間の前記冷媒回路に設けられ、前記膨張機で回収された動力によって駆動される第2の圧縮機と、
    を有し、
    前記第2の圧縮機は容積式の圧縮機であり、
    少なくとも前記第2の圧縮機が起動されるまでは、前記第2の圧縮機の吸入側の圧力よりも前記第2の圧縮機の吐出側の圧力を低くする圧力調整装置を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  5. 前記圧力調整装置は、
    一方の端部が前記第2の圧縮機と前記第1の圧縮機との間に接続され、他方の端部が前記膨張機と前記第2の熱交換器との間に接続されたバイパス回路と、
    該バイパス回路に設けられた開閉弁と、
    を備え、
    少なくとも前記第2の圧縮機が起動されるまでは、前記開閉弁を開状態とすることを特徴とする請求項4に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記バイパス回路の他方の端部と前記第2の熱交換器との間に、前記第2の熱交換器からの冷媒流れを規制する逆止弁を備えたことを特徴とする請求項5に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 第1の圧縮機、放熱器又は凝縮器となる第1の熱交換器、膨張機、及び蒸発器となる第2の熱交換器が順次配管接続された冷媒回路と、
    前記第1の圧縮機と前記第1の熱交換器との間の前記冷媒回路に設けられ、前記膨張機で回収された動力によって駆動される第2の圧縮機と、
    を有し、
    前記第2の圧縮機は容積式の圧縮機であり、
    少なくとも前記膨張機が起動されるまでは、前記膨張機の流入側の圧力よりも前記膨張機の吐出側の圧力を低く調整し、前記膨張機に流入する冷媒の密度を調整する膨張機起動促進装置を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  8. 前記膨張機起動促進装置は、
    一方の端部が前記第1の圧縮機と前記第2の圧縮機との間に接続され、他方の端部が前記第1の熱交換器と前記膨張機との間に接続されたバイパス回路と、
    該バイパス回路に設けられた開閉弁と、
    を備え、
    少なくとも前記膨張機が起動されるまでは、前記開閉弁を開状態とすることを特徴とする請求項7に記載の冷凍サイクル装置。
  9. 第1の圧縮機、放熱器又は凝縮器となる第1の熱交換器、膨張機、及び蒸発器となる第2の熱交換器が順次配管接続された冷媒回路と、
    前記第2の熱交換器と前記第1の圧縮機との間の前記冷媒回路に設けられ、前記膨張機で回収された動力によって駆動される第2の圧縮機と、
    を有し、
    前記第2の圧縮機は容積式の圧縮機であり、
    少なくとも前記膨張機が起動されるまでは、前記膨張機の流入側の圧力よりも前記膨張機の吐出側の圧力を低く調整し、前記膨張機に流入する冷媒の密度を調整する膨張機起動促進装置を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  10. 前記第1の熱交換器を流れる冷媒と熱交換を行う熱媒体を、前記第1の熱交換器に搬送する熱媒体搬送装置を有し、
    前記圧力調整装置は、
    一方の端部が前記第2の圧縮機と前記第1の圧縮機との間に接続され、他方の端部が前記膨張機と前記第2の熱交換器との間に接続されたバイパス回路と、
    該バイパス回路に設けられた開閉弁と、
    前記熱媒体搬送装置の回転数を制御する制御装置と、
    を備え、
    少なくとも前記第2の圧縮機が起動されるまでは、
    前記開閉弁を開状態とし、
    前記熱媒体搬送装置の回転数を目標回転数より減少、又は前記熱媒体搬送装置を停止させることを特徴とする請求項9に記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記冷媒回路を流れる冷媒は二酸化炭素であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
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