JPWO2011040573A1 - 弾性部材、光学素子の取付構造、並びに、それを備えるピックアップ装置 - Google Patents

弾性部材、光学素子の取付構造、並びに、それを備えるピックアップ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】保持部に光学素子を精度よく備えさせる。【解決手段】光学素子の取付構造であって、光学素子と、光学素子を装備させるときに用いられる弾性部材30と、光学素子および弾性部材30が装備される保持部と、を備え、保持部に弾性部材30が圧入されると共に、弾性部材30により保持部に光学素子が備えられた。光学素子を保持部に位置合せさせつつ装備させるときに用いられる弾性部材30であって、弾性部材基板部33に保持部に対して位置決め固定させる圧入固定部36,37が備えられた。弾性部材基板部33は、略板状に形成され、圧入固定部36,37は、弾性部材基板部33の正面視左右両側部33L,33Rに突出された突出部36,37とされた。圧入固定部36,37は、保持部に対して弾性部材基板部33を着脱自在に装備可能とさせる傾斜面部36a,36b,37a,37bを有する。【選択図】第3図

Description

本発明は、弾性部材、光学素子の取付構造、並びに、それを備えるピックアップ装置に関するものである。
ディスク装置のピックアップ装置が用いられて、ディスクのデータが読み出される。また、ディスク装置が用いられて、ディスクにデータが記録される。ディスクとして、例えば、「CD」(Compact Disc)(商標)、「DVD」(登録商標)(Digital Versatile Disc)等が挙げられる。
光ディスク装置ならびに光ピックアップ装置に関するものとして、例えば、組み付け調整が容易とされ且つ3ビーム法における問題点を解消可能とさせたトラッキング方式が得られる共に、磁界変調オーバーライトによる高速転送化や超解像による大容量化が可能とされた光情報記録再生装置というものがある(例えば特許文献1参照)。
特開平5−135382号公報(第1,3頁、第1−6図)
しかしながら、上記従来の光ピックアップ装置にあっては、回折格子などの回折素子に例えば位置ずれが生じたときに、光ピックアップ装置がもつ所望の性能が発揮され難いということが問題とされていた。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る光学素子の取付構造は、光学素子と、前記光学素子を装備させるときに用いられる弾性部材と、前記光学素子および前記弾性部材が装備される保持部と、を備え、前記保持部に前記弾性部材が圧入されると共に、前記弾性部材により前記保持部に前記光学素子が備えられたことを特徴とする。
請求項2に係る光学素子の取付構造は、請求項1に記載の光学素子の取付構造であって、前記光学素子は、光が透過可能な正面視略矩形板状に形成され、前記光学素子に対応して、前記弾性部材は、光が通過可能な正面視略凹状に形成されたことを特徴とする。
請求項3に係る光学素子の取付構造は、請求項1又は2に記載の光学素子の取付構造であって、前記保持部は、樹脂が用いられて形成され、前記弾性部材は、金属が用いられて形成されたことを特徴とする。
請求項4に係る光学素子の取付構造は、請求項1〜3の何れか1項に記載の光学素子の取付構造であって、前記光学素子は、入射された光を複数に分ける回折格子とされたことを特徴とする。
請求項5に係る弾性部材は、光学素子を保持部に位置合せさせつつ装備させるときに用いられる弾性部材であって、弾性部材基板部に前記保持部に対して位置決め固定させる圧入固定部が備えられたことを特徴とする。
請求項6に係る弾性部材は、請求項5に記載の弾性部材であって、前記弾性部材基板部は、略板状に形成され、前記圧入固定部は、前記弾性部材基板部の正面視左右両側部に突出された突出部とされたことを特徴とする。
請求項7に係る弾性部材は、請求項5又は6に記載の弾性部材であって、前記圧入固定部は、前記保持部に対して前記弾性部材基板部を着脱自在に装備可能とさせる傾斜面部を有することを特徴とする。
請求項8に係る弾性部材は、請求項5〜7の何れか1項に記載の弾性部材であって、前記光学素子および前記保持部に対して復元弾性力を発生させる当接力発生部が前記弾性部材基板部に延設されたことを特徴とする。
請求項9に係る弾性部材は、請求項8に記載の弾性部材であって、前記弾性部材基板部に対し前記当接力発生部が折り返されたことを特徴とする。
請求項10に係る光学素子の取付構造は、請求項1〜4の何れか1項に記載の光学素子の取付構造であって、前記弾性部材として、請求項5〜9の何れか1項に記載の弾性部材が用いられたことを特徴とする。
請求項11に係るピックアップ装置は、請求項1〜4又は10の何れか1項に記載の光学素子の取付構造を有することを特徴とする。
本発明によれば、保持部に光学素子が装備されるときに、光学素子は、保持部に共に装備された弾性部材により保持部に備えられる。保持部に弾性部材が圧入されるので、例えば保持部に弾性部材と共に装備された光学素子の取付位置が調整されるときに、弾性部材が不用意にずらされ、これに伴って例えば光学素子の位置調整が不正確に行われるということは回避される。従って、保持部に光学素子を精度よく備えさせることができる。
また、本発明によれば、保持部に光学素子が位置合せされつつ装備されるときに、光学素子は、保持部に装備された弾性部材により保持部に備えられる。また、弾性部材基板部に保持部に対して位置決め固定させる圧入固定部が備えられているので、例えば保持部に弾性部材と共に装備された光学素子の取付位置が調整されるときに、弾性部材が不用意にずらされ、これに伴って例えば光学素子の位置調整が不正確に行われるということは回避される。従って、保持部に光学素子を精度よく備えさせることができる。
また、本発明によれば、弾性部材の弾性部材基板部の正面視左右両側部に突出部が設けられることで、保持部に弾性部材が装着されるときの横位置出しが可能で、且つ、光学素子の位置調整により、光学素子が初期取付位置から左右方向に動かされた際の弾性部材の横ずれ発生が防止される。従って、結果的に常に光学素子と弾性部材との接触位置を安定させることができる。また、これに伴って、初期性能の安定性、信頼性等を改善することができる。
また、本発明によれば、保持部に対する弾性部材および/または回折格子の装着時および修理時の着脱を考慮し、弾性部材を構成するばね基板部の正面視左右両側部の圧入固定部に傾斜面部を形成させて、保持部に対し弾性部材を着脱自在に容易に装着可能とさせている。
また、本発明によれば、弾性部材を構成するばね基板部の正面視左右両側部の圧入固定部に傾斜面部を形成させて、例えば略テーパ形状をした圧入固定部をばね基板部の正面視左右両側部に設けることで、保持部に弾性部材を装着するときに樹脂製保持部に金属製ばねが食い込むこととなり、保持部に対する弾性部材の位置ずれ防止効果も期待できる。
また、本発明によれば、弾性部材により光学素子が保持部に精度よく位置調整されて備えられる。従って、光学特性に優れるピックアップ装置を構成させることができる。
本発明に係るピックアップ装置およびそれを備えるディスク装置の第一の実施形態を示す図であり、(A)はピックアップ装置およびそれを備えるディスク装置を示す平面図、(B)はピックアップ装置およびそれを備えるディスク装置をモータ主体部組立体側から側面視した状態を示す概略図である。 ピックアップ装置およびそれを備えるディスク装置を示す斜視図である。 (A)は本発明に係る弾性部材の第一の実施形態を示す正面図、(B)は同じく弾性部材を示す側面図、(C)は同じく弾性部材を示す下面図である。 弾性部材を示す斜視図である。 (A)は本発明に係る光学素子の取付構造を構成する保持部の第一の実施形態を示す平面図、(B)は(A)のB−B断面図、(C)は(A)のC−C断面図である。 本発明に係る光学素子の取付構造を構成する光学素子の第一の実施形態を示す平面図である。 ピックアップ装置の駆動装置の可動部を示す側面図である。 (A)はピックアップ装置の駆動装置の固定部を示す一側の断面図、(B)はピックアップ装置の駆動装置の固定部を示す他側の断面図である。 ピックアップ装置およびそれを備えるディスク装置を示す概略図である。 本発明に係るピックアップ装置の第二の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る光学素子の取付構造を構成する光学素子および保持部材の第二の実施形態を示す斜視図である。 同じく光学素子の取付構造を構成する光学素子および保持部材の説明図である。 同じく光学素子の取付構造を構成する光学素子および保持部材を示す斜視図である。 同じく光学素子の取付構造を構成する光学素子、弾性部材、保持部、並びにピックアップ装置を示す斜視図である。 図14に示す光学素子、弾性部材、保持部材が保持部に装備された状態を示す拡大斜視図である。 同じく光学素子、弾性部材、保持部材が保持部に装備された光学素子の取付構造、並びにピックアップ装置を示す平面図である。 図16に示す要部Dにおいて、光学素子、弾性部材、保持部材が接合部材等により保持部に装備された光学素子の取付構造、並びにピックアップ装置を示す拡大説明図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかになる。
以下に、本発明に係る弾性部材、光学素子の取付構造、並びに、それを備えるピックアップ装置の第一の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
駆動装置組立体5を構成するヘッド主体部組立体7は、略平板状の基盤部80と、略平板状の基盤部80に取り付けられた一対の長尺丸棒状の支持体91,92と、一対の長尺丸棒状の支持体91,92に移動可能に装備されたヘッド駆動装置90と、を備えて構成されている。また、光ヘッド駆動装置90は、メディアMの一つとされるディスクMの信号面部Maにレーザ光などの光の焦点を合わせた状態で光を照射させる一対の光学部材131,132を備えて構成されている。この明細書における基盤部とは、例えば、略板状のもの、略基板状のもの等の基礎、土台となるものとされ、便宜上の呼び名とされている。また、メディア(media)とは、例えば、データ、情報、信号などが保存されるディスク(disc)等を意味する。
また、駆動装置組立体5を構成するモータ主体部組立体50は、回路(図示せず)が構成された略平板状の基板60と、略平板状の基板60に通電可能に取り付けられたモータ駆動装置70と、を備えて構成されている。また、モータ駆動装置70は、回転駆動力を発生させる小型電動機71と、小型電動機71に備えられた回動軸72と、回動軸72に装備されディスクMが装着される回動保持部73と、を備えて構成されている。
また、駆動装置組立体5およびそれを備えるディスク装置1として、例えばトラバースメカ5およびそれを備える光ディスク装置1が用いられている。
図1,図2,図9に示すピックアップ装置100として、例えば対物レンズとされる光学部材131,132を介してレーザ光(LASER:light amplification by stimulatedemission of radiation)を出射可能な光ピックアップ装置100が用いられている。例えば光ピックアップ(optical pickup)又は光ピックアップ装置(optical pickup unit)は、「OPU」と略称される。また、対物レンズ(objective lens)は、例えば「OBL」と略称して用いられている。
ディスク装置1の駆動装置組立体5に備えられたOPU100のOBL131,132により絞られるレーザ光によって、ディスクM等のメディアMに記録された情報などのデータが再生される。また、ディスク装置1の駆動装置組立体5に備えられたOPU100のOBL131,132により絞られるレーザ光によって、ディスクM等のメディアMに情報などのデータが記録される。また、ディスク装置1の駆動装置組立体5に備えられたOPU100のOBL131,132により絞られるレーザ光によって、ディスクM等のメディアMに記録された情報などのデータが消去される。
ディスク装置1の駆動装置組立体5を構成するOPU100は、各種ディスクM等の各種メディアMに記録されたデータ、情報、信号を再生させたり、書込み可能もしくは書換え可能な各種ディスクM等の各種メディアMにデータ、情報、信号を記録させたり、書込み可能もしくは書換え可能な各種ディスクM等の各種メディアMのデータ、情報、信号を消去させたりするものとされている。
又、ディスク装置1の駆動装置組立体5を構成するOPU100は、例えば、「CD」(Compact Disc)(商標)系列/規格のメディアと、「DVD」(登録商標)(Digital Versatile Disc)系列/規格のメディアと、「HD DVD」(High Definition DVD)(登録商標)系列/規格のメディアと、中国において定められた規格に基づくメディアとされる「CBHD(China Blue High−Definition)」(例:旧名「CH−DVD」)系列/規格のメディアと、「BD」(Blu−ray/Blu−ray Disc)(登録商標)系列/規格のメディアと、に対応したものとされる。ディスク装置1の駆動装置組立体5を構成するOPU100は、例えば、上記各種メディアからなる群から選ばれる少なくとも一種のメディアに対応したものとされている。具体的に説明すると、ディスク装置1の駆動装置組立体5を構成するOPU100は、上記複数の何れかのメディアに対応したものとされている。
メディアMとして例えば上記各種光ディスクM等が挙げられるが、次の形態をしたメディアMも挙げられる。例えば、ディスクMとして、ディスク両面に信号面部Maが設けられ、データ書込み/消去やデータ書換え等が可能とされた光ディスクM等も挙げられる。また、ディスクMとして、例えば二層の信号面部Maが設けられ、データ書込み/消去やデータ書換え等が可能とされた光ディスクM等も挙げられる。また、例えば三層の信号面部が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換え等が可能とされた「HD DVD」及び/又は「Blu−ray/Blu−ray Disc」用光ディスク等も挙げられる(図示せず)。また、例えば四層の信号面部が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換え等が可能とされた「Blu−ray/Blu−ray Disc」用光ディスク等も挙げられる(図示せず)。また、例えば光ディスクMのレーベル面部の側にレーザ光を照射させてレーベル等の各種書込み等を行うことが可能とされた光ディスクM等も挙げられる。光ディスクMの信号面部Ma、レーベル面部は、例えば金属薄膜などの薄層等を備えて構成されている。金属薄膜などを備えて構成される信号面部Maにデータ、情報、信号などが記録され、レーベル面部に画像などが記録される。光ディスクMの信号面部Maは、例えば金属薄層などを備えて構成される信号層Maとして構成されている。このように、各種光ディスクMとして各種形態をした複層/多層構造の光ディスクが挙げられる。便宜上、各種形態の光ディスクを光ディスクMとして纏めて説明する。
また、図1,図2,図9に示すディスク装置1として、例えばレーザ光を出射可能な光ディスク装置1が用いられている。詳しく説明すると、ディスク装置1として、例えば、「CD」、「DVD」、「HD DVD」、「CBHD」、「BD」等の各種光ディスクMに対応した光ディスク装置1が用いられている。また、ディスク装置1を構成する駆動装置組立体5として、例えば光ディスクMのピット(pit)、トラック(track)等の略螺旋状信号部(図示せず)を横切るように光ディスクMの半径方向に略沿ってOPU100が往復移動可能に備えられて構成されたトラバースメカ5が用いられている。
また、光ディスク装置1又はトラバースメカ5を構成するOPU100として、例えば上記各種光ディスクMに対応したOPU100が用いられている。また、光ディスク装置1又はトラバースメカ5を構成しOPU100を移動自在に支える支持体91,92として、例えば略直線丸棒状のスライドシャフト91,92が用いられている。
また、光ディスクMを回転させるドライブ装置40として、スピンドルモータ71、ターンテーブル73等を含み光ディスクMを回転駆動させるディスクドライブ装置40が用いられている。ドライブ装置40のスピンドルモータ71上に設けられたターンテーブル73は、光ディスクMの調芯と、光ディスクMの高速回転時の安定化確保と、の両機能を兼ね備えている。
また、光ディスク装置1又はトラバースメカ5を構成する基盤部80として、例えば、OPU100が移動自在に装備された一対の支持体91,92と、スピンドルモータ71、ターンテーブル73等を有するドライブ装置40と、が取り付けられる略平板状のシャーシ80が用いられている。シャーシ(chassis)とは、例えば部品などが取り付けられる組込み台を意味する。
光ディスク装置1は、上記OPU100と、上記スライドシャフト91,92と、上記ディスクドライブ装置40と、上記シャーシ80と、を有する上記トラバースメカ5を備えて構成されている。光ディスク装置1並びにディスク装置1を構成するトラバースメカ5は、上記各種部品以外の他の部品等も備えて構成されるが、ここでは他の部品等の詳細な説明を省略する。
複数のOBL131,132(図1,図2,図7)、光学部材保持部材140(図7)、複数の磁性部材171,176(図2,図8)に対応する複数のコイル151,152,153(図7)、光学部材保持部材140に複数のOBL131,132や複数のコイル151,152,153等が取り付けられて構成された駆動主体部193、駆動主体部193を支持する複数の支持部材161,162,163,164,165,166(図7)/160(図2)は、OPU100の駆動装置190の可動部191(図7)を構成する。また、一対の磁性部材171,176(図2,図8)、一組の固定部材180は、OPU100の駆動装置190(図8)の固定部195を構成する。OPU100(図1,図2,図9)のOBL131,132の駆動装置190(図7,図8)は、前記固定部195と前記可動部191とを備える例えばアクチュエータ190として構成されている。また、光学部材保持部材140(図7)いわゆるレンズホルダ140に、二つのOBL131,132、前後各一対の合計六つのコイル151,151,152,152,153,153等が取り付けられて構成された駆動主体部193は、例えばレンズ・ホルダ組立体193とされる。
発光素子を構成する光学部材(図示せず)に電流が供給されて発光素子を構成する不図示の光学部材から出射されるレーザ光により、光ディスクM(図9)に情報の記録が行われたり、光ディスクMに記録された情報が再生されたり、光ディスクMに記録された情報が消去されたりする。発光素子として例えば半導体レーザ等が挙げられる。
図1,図2,図9に示すOPU100は、光ディスクM(図9)にレーザ光を照射させる光学部材いわゆるレーザダイオード(LD:laser diode)(図示せず)を備える。また、このOPU100は、LDに電気を流してLDを光らせる駆動回路部いわゆるレーザドライバ(LDD:LD driver)(図示せず)を備える。また、このOPU100は、LD等の電気系部品とLDD等の電気系部品とを通電可能に接続するフレキシブルフラット回路体、フレキシブルプリント回路体などのフレキシブル基板(何れも図示せず)を備える。フレキシブルフラット回路体(flexible flat circuit/flexible flat cable)は、「FFC」と略称される。また、フレキシブルプリント回路体(flexible printed circuit/flexible printed cable)は、「FPC」と略称される。
例えば不図示のLDDからFPCを通してLDへ電気が流されて、LDからレーザ光が出力される。例えば、波長が約765〜840nm(ナノメートル)、基準とされる波長が略780nmの赤外レーザ光を出射可能な「CD」用の0.2〜1000mW(ミリワット)のレーザ光がLDから出射される。また、例えば、波長が約630〜685nm、基準とされる波長が略635nmまたは650nmの赤色レーザ光を出射可能な「DVD」用の0.2〜1000mWのレーザ光がLDから出射される。LDは、例えば、基準とされる波長が略780nmとされ波長が略765〜840nmの第一波長レーザ光と、基準とされる波長が略635nmまたは650nmとされ波長が略630〜685nmの第二波長レーザ光と、を出射可能な二波長LDとして構成される。
光ディスク装置1、OPU100等の設計/仕様等により、例えば、波長が約340〜450nm、好ましくは約380〜450nm、より好ましくは約400nmを超え450nm以下、基準とされる波長が略405nmの青紫色レーザ光を出射可能な「CBHD」、「HD DVD」、「Blu−ray/Blu−ray Disc」用の0.2〜1000mWのレーザ光がLDから出射される。この場合、LDは、例えば、基準とされる波長が略780nmとされ且つ出射波長が略765〜840nmの第一波長レーザ光と、基準とされる波長が略635nmまたは650nmとされ且つ出射波長が略630〜685nmの第二波長レーザ光と、基準とされる波長が略405nmとされ且つ出射波長が略340〜450nmの第三波長レーザ光と、の複数種類の波長のレーザ光を出射可能な特殊なLDとして構成される。また、LDとして、上記各波長のレーザ光を出射可能な単波長LD等の各種LDが使用可能とされる。また、LDとして、上記各波長のうち少なくとも一種の波長のレーザ光を出射可能なLDが使用可能とされる。
LDから例えば0.2以上1000mW以下、具体的には0.5以上800mW以下の出力値のレーザ光が出射される。例えば0.2mW未満の出力値のレーザ光とされた場合、光ディスクMに照射されたのちに反射され不図示の受光素子に届くレーザ光の光量が不足する。光ディスクMの各データ等を再生させるときには、例えば0.2mW以上好ましくは0.5mW以上20mW以下程度という数〜数十mWの出力値のレーザ光で十分とされる。光ディスクMに各データ等を書き込むときには、数十〜数百mWの出力値のレーザ光が必要とされる。例えば光ディスクMに高速で各データ等を書き込むときには、20mW超、具体的には、200mW、400mW、600mW、800mW、1000mW等という高い出力値のパルスレーザ光が必要とされることがある。
図3〜図6の如く、この光学素子10の取付構造は、光学素子10と、光学素子10を装備させるときに用いられる弾性部材30と、光学素子10および弾性部材30が装備される保持部120と、を備えて構成されている。保持部120に弾性部材30が圧入されると共に、弾性部材30により保持部120に光学素子10が備えられている。
また、光学素子10は、光が透過可能な正面視略矩形板状に形成されている。また、光学素子10に対応して、弾性部材30は、光が通過可能な正面視略凹状に形成されている。
また、保持部120は、樹脂が用いられて形成されている。また、弾性部材30は、金属が用いられて形成されている。
また、光学素子10は、入射された光を複数に分ける回折格子10とされている。LDから出射された第一波長レーザ光および第二波長レーザ光は、4分割などの複数の領域部11,12,13,14に分割された光学素子10いわゆる回折格子10によりメインビーム(0次光)と2つのサブビーム(±1次回折光束)との少なくとも3ビームに分けられる。
保持部120に光学素子10が装備されるときに、光学素子10は、保持部120に共に装備された弾性部材30により保持部120に備えられる。保持部120に弾性部材30が圧入されるので、例えば保持部120に弾性部材30と共に装備された光学素子10の取付位置が調整されるときに、弾性部材30が不用意にずらされ、これに伴って例えば光学素子10の位置調整が不正確に行われるということは回避される。従って、保持部120に光学素子10を精度よく備えさせることができる。
この弾性部材30は、光学素子10を保持部120に位置合せさせつつ装備させるときに用いられる弾性部材30とされている。弾性部材基板部33に保持部120に対して位置決め固定させる圧入固定部36,37が備えられている。
また、弾性部材基板部33は、略板状に形成されている。また、圧入固定部36,37は、弾性部材基板部33の正面視左右両側部33L,33Rに突出された突出部36,37とされている。
また、圧入固定部36は、保持部120に対して弾性部材基板部33を着脱自在に装備可能とさせる傾斜面部36a,36bを有する。また、圧入固定部37は、保持部120に対して弾性部材基板部33を着脱自在に装備可能とさせる傾斜面部37a,37bを有する。
また、光学素子10および保持部120に対して復元弾性力を発生させる当接力発生部31,32が弾性部材基板部33に延設されている。
また、弾性部材基板部33に対し当接力発生部31,32が折り返されている。
また、この光学素子10の取付構造においては、弾性部材30として、上記形態をした弾性部材30が用いられている。
保持部120に光学素子10が位置合せされつつ装備されるときに、光学素子10は、保持部120に装備された弾性部材30により保持部120に備えられる。また、弾性部材基板部33に保持部120に対して位置決め固定させる圧入固定部36,37が備えられているので、例えば保持部120に弾性部材30と共に装備された光学素子10の取付位置が調整されるときに、弾性部材30が不用意にずらされ、これに伴って例えば光学素子10の位置調整が不正確に行われるということは回避される。従って、保持部120に光学素子10を精度よく備えさせることができる。
また、弾性部材30の弾性部材基板部33の正面視左右両側部33L,33Rに突出部36,37が設けられることで、保持部120に弾性部材30が装着されるときの横位置出しが可能で、且つ、光学素子10の位置調整により、光学素子10が初期取付位置から左右方向DLRに動かされた際の弾性部材30の横ずれ発生が防止される。従って、結果的に常に光学素子10と弾性部材30との接触位置が安定する。また、これに伴って、光学素子10の取付構造における初期性能の安定性、信頼性等を改善することができる。
また、保持部120に対する弾性部材30及び/又は回折格子10の装着時および修理時の着脱を考慮し、弾性部材30を構成するばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rの圧入固定部36/37に傾斜面部36a,36b/37a,37bを形成させて、保持部120に対し弾性部材30を着脱自在に容易に装着可能とさせている。
また、弾性部材30を構成するばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rの圧入固定部36/37に傾斜面部36a,36b/37a,37bを形成させて、例えば略テーパ形状をした圧入固定部36/37をばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rに設けることで、保持部120に弾性部材30を装着するときに樹脂製保持部120に金属製ばね30が食い込むこととなり、保持部120に対する弾性部材30の位置ずれ防止効果も期待できる。
また、このピックアップ装置100は、上記光学素子10の取付構造を有する。
上記光学素子10の取付構造が構成されていれば、弾性部材30により光学素子10が保持部120に精度よく位置調整されて備えられる。従って、光学特性に優れるピックアップ装置100を構成させることができる。
弾性部材、光学素子の取付方法、並びに、ピックアップ装置の組立方法を含めて詳しく説明すると、光学素子10の取付構造を有するOPU100は、入射されたレーザ光を複数に分ける光学素子10と、光学素子10を精度よく位置合せさせつつハウジング110の光学素子用保持部120に装備させるときに用いられる光学素子用弾性部材30と、光学素子10および光学素子用弾性部材30が挿入されて装備される収容部129を有する光学素子用保持部120と、を備えて構成されている。
光学素子10は、入射されたレーザ光を複数に分けて出射させる正面視略矩形板状をした回折格子10いわゆるグレーティング(grating)として形成されている。また、光学素子用弾性部材30として、回折格子用ばね30が用いられている。また、光学素子用保持部120として、回折格子用ホルダ120が用いられている。また、光学素子用保持部120を構成する収容部129として、回折格子用ホルダ120を構成する正面視略凹状をした略矩形箱状の収容室129が用いられている。
回折格子用ホルダ120は、ハウジング110を構成する基板部110Aと、基板部110Aに対し略垂直に立設された各側板部123A,123B,123C,123Dと、を備えて構成されている。第一側板部123Aに略平行して、第一側板部123Aに対向して第二側板部123Bが配置されている。また、第一側板部123Aおよび第二側板部123Bに略直交して、第三側板部123Cおよび第四側板部123Dが配置されている。また、第三側板部123Cに略平行して、第三側板部123Cに対向して第四側板部123Dが配置されている。
回折格子用ホルダ120の収容室129に回折格子用ばね30が着脱自在に圧入固定されると共に、回折格子用ホルダ120の収容室129に回折格子10が装備されたときに回折格子用ばね30の撓まされた弾性撓み片31,32に生じる復元弾性力により、回折格子用ホルダ120の収容室129内に回折格子10が左右方向DLRおよび/または上下方向DDUおよび/または回動方向に略沿って取付位置が調整可能な状態で精度よく弾性保持されて備えられる。
回折格子10は、レーザ光が透過可能な透明もしくは半透明をした正面視略矩形板状に形成されている。また、回折格子10に対応して、回折格子用ばね30のばね基板部33は、レーザ光が当てられることなく通過可能な正面視略凹状に形成されている。回折格子用ばね30のばね基板部33が略半長円状に切り欠かれて、回折格子用ばね30のばね基板部33に略半長円状のレーザ光透過部35が形成されている。例えばレーザ光の光路において、他部材の回折格子調整孔(図示せず)に対応させると共に、回折格子用ばね30の弾性撓み片31,32へのレーザ光の干渉を回避させ、さらに回折格子用ばね30の著しい強度低下の発生を回避させるために、回折格子用ばね30のばね基板部33は、略半長円状に切り欠かれている。また、例えば撓まされた状態における弾性撓み片31,32へのレーザ光の干渉を回避させるために、回折格子用ばね30が正面視されたときに、弾性撓み片31,32は、弾性撓み片31,32の根元に略相当する折返し曲げ部31b,32bから略半円状の先端部31a,32aにかけて次第に幅が狭められている。
また、回折格子10に対応して、回折格子用ホルダ120は、レーザ光が当てられることなく通過可能な正面視略凹状に形成されている。回折格子用ホルダ120の第一側板部123Aが略凹状に切り欠かれて、回折格子用ホルダ120の第一側板部123Aに略凹状の第一レーザ光透過部125Bが形成されている。また、同じく回折格子用ホルダ120の第二側板部123Bが略凹状に切り欠かれて、回折格子用ホルダ120の第二側板部123Bに略凹状の第二レーザ光透過部125Bが形成されている。例えばレーザ光の光路において、他部材の回折格子調整孔に対応させると共に、回折格子用ホルダ120の第一側板部123Aならびに第二側板部123Bへのレーザ光の干渉を回避させるために、回折格子用ホルダ120の第一側板部123Aならびに第二側板部123Bは、略凹状に切り欠かれている。
また、回折格子用ホルダ120は、合成樹脂が用いられて形成されている。また、突出状圧入固定部36,37、弾性撓み片31,32、ばね基板部33を備えた回折格子用ばね30は、金属が用いられて形成されている。また、回折格子10は、合成樹脂またはガラスが用いられて形成されている。
OPU100を構成し回折格子用ホルダ120を有するハウジング110は、例えば、機械的特性、摺動特性、寸法安定性、耐熱性、射出成形性、絶縁特性などの電気的特性などに優れ、さらに鉄材などよりも軽量化が可能とされるポリフェニレンサルファイド(PPS:poly phenylene sulfide)樹脂等のポリアリーレンサルファイド(PAS:poly arylene sulfide)系樹脂を基材とした耐熱性の合成樹脂組成物が用いられて形成される。樹脂材料は、例えば鉄よりも比重が小さく軽量化に適した材料とされている。例えば、PAS、PPS等の合成樹脂材料は、一般に鋼系の金属材料よりも軟質なことから、ハウジング110の回折格子用ホルダ120に回折格子用ばね30を装着するときに、樹脂製ハウジング110の回折格子用ホルダ120の収容室129を構成する左右側壁部123C,123Dに、鋼系の金属製回折格子用ばね30を構成するばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rの突出部36/37が食い込むこととなる。
PPSを基材とした組成物として、例えばDIC(ディーアイシー、旧社名:大日本インキ化学工業)社製:DIC(登録商標)等が挙げられる。具体的なPPSを基材とした組成物として、例えば、非強化のリニア型PPSとされるDIC社製:「DIC・PPS FZ−2100」、ガラス繊維30%強化のリニア型PPSとされるDIC社製:「DIC・PPS FZ−2130」、ガラス繊維40%強化の架橋型PPSとされるDIC社製:「DIC・PPS FZ−1140−D9」等が挙げられる。
直鎖型PPS(リニア型PPS)組成物により形成された成形体は、例えば伸びが大きく靭性が良い。これに対し、架橋型PPS組成物により形成された成形体は、例えば直鎖型PPS組成物により形成された成形体に比べて弾性率が高い。また、半架橋型PPS組成物により形成された成形体は,例えば、直鎖型PPS組成物により形成された成形体の特性と、架橋型PPS組成物により形成された成形体の特性との両方の特性を併せ持つ。
又は、OPU100を構成するハウジング110は、例えば、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)からなる群から選択される少なくとも一種以上の元素を含有する非鉄金属、ダイカスト合金などの金属が用いられて形成される。アルミニウム、マグネシウム、亜鉛は、耐食性に優れたものとされ、鉄よりも比重の小さい非鉄金属とされている。例えばアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金などの非鉄金属材料が用いられてハウジング110が形成される。例えば、アルミニウムを主成分とするアルミニウム合金などの非鉄金属材料は、一般に鋼系の金属材料よりも軟質なことから、ハウジング110の回折格子用ホルダ120に回折格子用ばね30を装着するときに、アルミニウム製ハウジング110の回折格子用ホルダ120の収容室129を構成する左右側壁部123C,123Dに、鋼製回折格子用ばね30を構成するばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rの突出部36/37が食い込むこととなる。
また、回折格子用板ばね30等は、例えば金属材料が用いられて形成される。例えば、効率よく安価で大量に板ばね30等を形成させるために、圧延鋼板などの薄肉鋼板(何れも図示せず)に、打抜き加工、折曲げ加工、押付け加工などのプレス金型成形加工が行われて板ばね30等が形成される。具体的に説明すると、例えば圧延鋼板などの鉄を主成分とする金属素材板が用いられて、プレス成形機(何れも図示せず)などにより、板ばね30等が打抜き/折曲げ形成される。鉄を主成分とする金属素材板として、例えば、各種ステンレス鋼板、圧延鋼板、帯鋼などが挙げられる。
板ばね30等を構成する金属材料として、例えば「JIS G 4313」に基づく「ばね限界値」が所定値以上の金属材料が用いられる。「ばね限界値」とは、例えば繰り返し荷重が加えられて永久変形が生じるか又は生じないかの境の応力とされる。具体的に説明すると、板ばね30等を構成する金属材料として、例えば「JIS G 4313」に基づく「ばね限界値」が少なくとも略200N/mm(ニュートン・パー・平方ミリメートル)以上、好ましくは略300N/mm以上の金属材料が用いられる。このように、板ばね30等を構成する金属材料の「ばね限界値」の下限値は、例えば略200N/mm、好ましくは略300N/mmとされる。なお、例えば「ばね限界値」の上限値は、例えば略2000N/mm程度、材質により例えば略1500N/mm程度とされるが、材質等によりこれらに限られるものではない。なお、バネ用ステンレス鋼帯のばね限界値試験は、例えば「JIS H 3130」の繰返したわみ式試験および/またはモーメント式試験に基づくものとされている。
例えば「JIS G 4313」に基づく冷間圧延状態のSUS301−CSP(調質記号1/2H)のばね限界値は、略315N/mm以上とされ、SUS301−CSP(調質記号3/4H)のばね限界値は、略390N/mm以上とされ、SUS301−CSP(調質記号H)のばね限界値は、略490N/mm以上とされ、SUS301−CSP(調質記号EH)のばね限界値は、略590N/mm以上とされ、SUS301−CSP(調質記号SEH)のばね限界値は、略650N/mm以上とされている。また、例えば「JIS G 4313」に基づく冷間圧延状態のSUS304−CSP(調質記号1/2H)のばね限界値は、略275N/mm以上とされ、SUS304−CSP(調質記号3/4H)のばね限界値は、略335N/mm以上とされ、SUS304−CSP(調質記号H)のばね限界値は、略390N/mm以上とされている。また、例えば「JIS G 4313」に基づく析出硬化熱処理状態のSUS632J1−CSP(調質記号3/4H)のばね限界値は、略1400N/mm以上とされている。
板ばね30等は、例えば耐食性に優れる金属材料とされるステンレス鋼板、鋼帯などのステンレスなどが用いられて形成される。例えば、ばね用ステンレス鋼帯として、「JIS G 4313」に基づいて定められたオーステナイト系のSUS301系のSUS301−CSP並びにSUS304系のSUS304−CSP、マルテンサイト系のSUS420系のSUS420J2−CSP、析出硬化系のSUS631系のSUS631−CSP並びにSUS632系のSUS632J1−CSP等が挙げられる。なお、CSP(cold spring plate)とは、板バネの記号の一つとされる。具体的なステンレス材料として、クロム(Cr)が約16〜18%含有されると共にニッケル(Ni)が約6〜8%含有され加工性に優れるオーステナイト系ステンレス鋼(例:SUS301系)等が挙げられる。また、具体的なステンレス材料として、クロム(Cr)が約13〜19%含有されると共に硫黄(S)とリン(P)とが少量含有され快削性に優れるオーステナイト系ステンレス鋼(例:SUS303系)等が挙げられる。また、具体的なステンレス材料として、クロム(Cr)が約18〜20%含有されると共にニッケル(Ni)が約8〜10.5%含有されて非磁性とされると共に耐食性に優れるオーステナイト系ステンレス鋼(例:SUS304系)等が挙げられる。オーステナイト系ステンレス鋼は、非磁性とされていることから、オーステナイト系ステンレス鋼材が用いられて回折格子用板ばね30等が形成されていれば、例えばOPU100等に磁気による悪影響が及ぼされるということは回避される。また、上記SUS304系は、クロム(Cr)が含有されると共にニッケル(Ni)が含有されることから、クロム−ニッケル系ステンレス鋼などと呼ばれる。ばね用ステンレス鋼の一種とされるオーステナイト系ステンレス鋼(例:SUS301系)が用いられて、回折格子用薄板ばね30等が形成されている。
また、例えば、冷間圧延鋼板および/または帯鋼として、「JIS G 3141」に基づいて定められたSPCC,SPCD,SPCE等が挙げられる。
又は、板ばね30等は、例えば、静電気、ノイズ等を逃がすときに用いられる導体として使用可能な金属材料が用いられて形成される。具体的には、強度、ばね特性、耐食性などに優れ、導体として利用可能な燐青銅製板材に、打抜き加工や、曲げ加工などのプレス加工が行われて、略板状等の板ばね30等がプレス成形される。例えば銅を主成分とする金属素材板が用いられて、プレス成形機などにより、例えば略平板状等の板ばね30等が打抜き形成される。銅(Cu)を主成分とする金属材料として、例えば、錫(Sn)を約3.5〜9%、燐(P)を約0.03〜0.5%含有する銅合金が用いられることが好ましい。具体的に説明すると、銅(Cu)を主成分とし、錫(Sn)を約7〜9%、燐(P)を約0.03〜0.35%含有する銅合金として、例えば、強度、ばね特性、耐疲労性、耐食性などのよい「ばね用燐青銅」が用いられるとよい。ばね用燐青銅板材料として、例えば、「JIS H3130」に基づいて定められたC5210(C5210P),C5212(C5212P)等が挙げられる。
また、回折格子用ばね30は、回折格子10をハウジング110の回折格子用ホルダ120の収容室129内に精度よく位置合せさせつつ装備させるときに用いられる回折格子用ばね30として構成されている。回折格子用ばね30を構成するばね基板部33に回折格子用ホルダ120に対して位置決め固定させる圧入固定部36,37が備えられている。
また、回折格子用ばね30のばね基板部33は、正面視略矩形凹状をした略板状に形成されている。また、回折格子用ばね30の圧入固定部36,37は、ばね基板部33の正面視左右両側部33L,33Rに略台形状に突出された一対の突出部36,37として形成されている。
また、回折格子用ばね30の圧入固定部36/37は、回折格子用ホルダ120に対して回折格子用ばね30のばね基板部33を容易に着脱自在に装備可能とさせる正面視左右/上下一対の緩やかなテーパ面部36a,36b/37a,37bを有する突出部36/37として形成されている。
詳しく説明すると、例えば回折格子用ばね30の右側の第一圧入固定部36は、回折格子用ホルダ120に対して回折格子用ばね30のばね基板部33を容易に着脱自在に装備可能とさせる正面視上下一対の緩やかなテーパ面部36a,36bを有する突出部36として形成されている。回折格子用ばね30の右側の第一圧入固定部36は、上下一対の緩やかなテーパ面部36a,36bと、上下一対の緩やかなテーパ面部36a,36b間に位置しばね基板部33の正面視右側面部33Raに略平行な摺接面部36cと、を有する正面視略台形状に突出された突出部36として形成されている。
また、例えば回折格子用ばね30の左側の第二圧入固定部37は、回折格子用ホルダ120に対して回折格子用ばね30のばね基板部33を容易に着脱自在に装備可能とさせる正面視上下一対の緩やかなテーパ面部37a,37bを有する突出部37として形成されている。回折格子用ばね30の左側の第二圧入固定部37は、上下一対の緩やかなテーパ面部37a,37bと、上下一対の緩やかなテーパ面部37a,37b間に位置しばね基板部33の正面視左側面部33Laに略平行な摺接面部37cと、を有する正面視略台形状に突出された突出部37として形成されている。
回折格子用ばね30が正面視されたときのばね基板部33における正面視右側の上下一対の緩やかなテーパ面部36a,36bの傾斜角度は、ばね基板部33の正面視左右両側面部33Raに対し、例えば略135度以上略180度未満の鈍角、好ましくは略150度以上略175度以下の鈍角、より好ましくは略160度以上略170度以下の鈍角とされる。また、回折格子用ばね30が正面視されたときのばね基板部33における正面視左側の上下一対の緩やかなテーパ面部37a,37bの傾斜角度は、ばね基板部33の正面視左右両側面部33Laに対し、例えば略135度以上略180度未満の鈍角、好ましくは略150度以上略175度以下の鈍角、より好ましくは略160度以上略170度以下の鈍角とされる。
前記角度において、傾斜角度がとられない例えば180度とされた場合、正面視左右/上下一対の緩やかなテーパ面部36a,36b/37a,37bが形成されない。また、回折格子用ばね30の仕様等により、傾斜角度が例えば略175度を超える大きい値とされた場合も、正面視左右/上下一対の緩やかなテーパ面部36a,36b/37a,37bが形成され難いことが懸念される。また、回折格子用ばね30の仕様等により、傾斜角度が例えば略170度を超える大きい値とされた場合も、正面視左右/上下一対の緩やかなテーパ面部36a,36b/37a,37bが形成され難くなることが懸念される。
また、回折格子用ばね30の仕様等により、傾斜角度が例えば略160度未満の小さい値とされた場合、例えば回折格子用ホルダ120の収容室129内に回折格子用ばね30を挿入することが行われ難くなることが懸念される。また、回折格子用ばね30の仕様等により、傾斜角度が例えば略150度未満の小さい値とされた場合も、例えば回折格子用ホルダ120の収容室129内に回折格子用ばね30を挿入することが行われ難いことが懸念される。また、回折格子用ばね30の仕様等により、傾斜角度が例えば略135度未満の小さい値とされた場合も、例えば回折格子用ホルダ120の収容室129内に回折格子用ばね30を挿入することができなくなることが懸念される。
また、例えば厚さ30tが略0.1mm(ミリメートル)のばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rに略台形状に突出された突出部36/37の突出量は、ばね基板部33の正面視左右両側面部33La/33Raに対し、例えば略0.02〜0.5mmとされる。突出部36/37の突出量が例えば略0.02mm未満の小さい値とされた場合、例えば回折格子用ホルダ120の収容室129内に回折格子用ばね30が確実に装着されずに、回折格子用ホルダ120の収容室129内にて回折格子用ばね30が自在に移動することが懸念される。突出部36/37の突出量が例えば略0.5mmを超える大きい値とされた場合、例えば回折格子用ホルダ120の収容室129内に回折格子用ばね30を挿入することができなくなることが懸念される。このようなことから、ばね基板部33の正面視左右両側面部33La/33Raに対する突出部36/37の突出量は、略0.05〜0.2mmとされることが好ましい。このように、ばね基板部33の正面視左右両側面部33La/33Raに対する突出部36/37の突出量は、ばね基板部33並びに弾性撓み片31,32を備える回折格子用ばね30の厚さ30tの略1/5〜5倍好ましくは略1/2〜2倍より好ましくは略等倍程度とされる。
ばね基板部33は、回折格子用ホルダ120の収容室129内に回折格子10を精度よく位置合せさせつつ装備させるとき、並びに、OPU100が組み立てられたのちに位置合わせされた回折格子10に接するばね基板部33とされている。また、回折格子10および回折格子用ホルダ120に対して復元弾性力を発生させる一対の略舌片状をした弾性撓み片31,32が、ばね基板部33に延設されている。
例えば、回折格子用ばね30を構成する略平面板状の金属素材が曲げ部31b,32bにて側面視略逆V字状に折り返されて、一対の略舌片状をした弾性撓み片31,32が、ばね基板部33に対して例えば遠ざかる方向に略沿って延設されている。また、ばね基板部33並びに弾性撓み片31,32を備える回折格子用ばね30の弾性撓み片31,32が自然状態のときに、弾性撓み片31/32の略緩やかに曲げられた湾曲部31c/32cから先の略長円状の先端部31a/32aは、ばね基板部33に対して略平行とされている。ばね基板部33に対し一対の略舌片状をした弾性撓み片31,32が折り返し形成されて、回折格子用ばね30は、例えば側面視裏返し状の略逆J字状に形成されている。回折格子10にばね基板部33が接し、回折格子用ホルダ120の収容室129内に弾性撓み片31/32の略緩やかに曲げられた湾曲部31c/32cが接する。
また、回折格子用ばね30が正面視されたときに、弾性撓み片31,32は、例えば略U字状のレーザ光透過部35が形成されたばね基板部33の略上半分に略重なる。また、回折格子用ばね30が正面視されたときに、第一の弾性撓み片31は、弾性撓み片31の略根元に略相当する折返し曲げ部31bから略半円状の先端部31aにかけて次第に幅が狭められている。また、回折格子用ばね30が正面視されたときに、第一の弾性撓み片32は、弾性撓み片32の略根元に略相当する折返し曲げ部32bから略半円状の先端部32aにかけて次第に幅が狭められている。
また、例えば自然状態の回折格子用ばね30が側面視されたときに、略逆V字状の折返し曲げ部31b,32bを基点にしてばね基板部33に対し遠ざかる方向に延設された弾性撓み片31/32は、弾性撓み片31/32の略中央にて略緩やかに曲げられて、弾性撓み片31/32に緩やかな湾曲部31c/32cが形成され、その先の弾性撓み片31/32は、ばね基板部33に対し略平行に延設されている。回折格子用ホルダ120の収容室129内に回折格子10並びに回折格子用ばね30が挿入されて、弾性撓み片31,32が撓まされた状態で回折格子10の位置調整が行われるときに、側面視された回折格子用ばね30の略逆V字状の折返し曲げ部31b,32bを基点にしてばね基板部33に対し遠ざかる方向に延設された弾性撓み片31/32は、弾性撓み片31/32の略中央の緩やかな湾曲部31c/32cを境にしてばね基板部33に対し近づく方向に延設されている。
回折格子用ホルダ120の収容室129内にて、弾性撓み片31,32が撓まされた状態で回折格子10の位置調整が行われるときに、例えば回折格子10の変位に対する弾性撓み片31,32の荷重変化は、僅かに吸収される。
ハウジング110の回折格子用ホルダ120に回折格子用ばね30及び回折格子10が備えられるときに、例えば厚さ30tが略0.1mmのばね基板部33並びに弾性撓み片31,32を備える回折格子用ばね30の弾性撓み片31,32が自然状態からばね基板部33に向けて撓まされたときの弾性撓み片31,32の撓み量は、例えば略0.1〜0.5mmとされる。ばね基板部33に向けた弾性撓み片31,32の撓み量が例えば略0.1mm未満の小さい値とされた場合、例えば回折格子用ばね30の弾性撓み片31,32に生じる復元弾性力の不足が懸念される。ばね基板部33に向けた弾性撓み片31,32の撓み量が例えば略0.5mmを超える大きい値とされた場合、例えば回折格子用ばね30の弾性撓み片31,32に生じる復元弾性力が大きくなりすぎて回折格子10の位置調整が行われ難くなることが懸念される。このようなことから、ばね基板部33に向けた弾性撓み片31,32の撓み量は、例えば略0.2〜0.4mm程度とされることが好ましい。このように、回折格子用ばね30の弾性撓み片31,32が自然状態からばね基板部33に向けて撓まされたときの弾性撓み片31,32の撓み量は、ばね基板部33並びに弾性撓み片31,32を備える回折格子用ばね30の厚さ30tの略1〜5倍好ましくは略2〜4倍程度とされる。
また、この回折格子10の取付構造においては、上記板ばね30として、上記形態をした回折格子用ばね30が用いられている。
また、このOPU100は、上記回折格子10の取付構造を有する。
上記回折格子10の取付構造が構成されていれば、回折格子用ばね30により、回折格子10は、ハウジング110の回折格子用ホルダ120に精度よく位置調整されて備えられる。従って、光学特性に優れるOPU100が構成される。
ハウジング110の回折格子用ホルダ120の収容室129内に回折格子10が位置合せされつつ装備されるときに、回折格子10は、ハウジング110の回折格子用ホルダ120の収容室129内に共に装備された回折格子用ばね30の撓まされた弾性撓み片31,32に生じる復元弾性力により、左右方向DLRおよび/または上下方向DDUおよび/または回動方向に略沿って取付位置が調整可能な状態でハウジング110の回折格子用ホルダ120の収容室129内に精度よく弾性保持されて備えられる。また、回折格子用ばね30を構成するばね基板部33に回折格子用ホルダ120に対して位置決め固定させる圧入固定部36,37が備えられて、回折格子用ホルダ120の収容室129に回折格子用ばね30が着脱自在に圧入固定されるので、例えばハウジング110の回折格子用ホルダ120の収容室129内に回折格子用ばね30と共に装備された回折格子10の取付位置が左右方向DLRおよび/または上下方向DDUおよび/または回動方向に略沿って調整されるときに、回折格子用ばね30がハウジング110の回折格子用ホルダ120の収容室129内で不用意に左右方向DLRおよび/または上下方向DDUおよび/または回動方向に略沿ってずらされ、これに伴って例えば回折格子10の位置調整が結果として不正確に行われるという不具合の発生は回避される。従って、ハウジング110の回折格子用ホルダ120の収容室129内に回折格子10が精度よく弾性保持されて備えられる。
また、回折格子用ばね30のばね基板部33の正面視左右両側部33L,33Rに略台形状に突出された一対の突出部36,37が設けられることで、ハウジング110の回折格子用ホルダ120の収容室129内に回折格子用ばね30が装着されるときの左右方向DLRに略沿った位置出しいわゆる横位置出しが可能で、且つ、回折格子10の略中央分割線16の位置調整により、回折格子10が初期取付位置から左右方向DLRに略沿って動かされた際の回折格子用ばね30の横ずれ発生が防止される。従って、結果的に常に回折格子10と回折格子用ばね30との接触位置が安定する。また、これに伴って、回折格子10の取付構造において、初期性能の安定性が改善され、熱衝撃試験〔ヒートショック(H/S:heat shock)〕等における信頼性評価等においても回折格子10の位相ずれが改善される。
また、回折格子用ばね30の突出部36,37の突出形状については、ハウジング110の回折格子用ホルダ120に対する回折格子用ばね30及び/又は回折格子10の装着時および修理時の着脱を考慮し、回折格子用ばね30を構成するばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rの突出部36/37に、正面視左右/上下一対の緩やかなテーパ面部36a,36b/37a,37bを形成させて、突出部36/37を略テーパ形状にして、ハウジング110の回折格子用ホルダ120に対し、回折格子用ばね30を着脱自在に容易に装着可能とさせている。
また、回折格子用ばね30を構成するばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rの突出部36/37に、正面視左右/上下一対の緩やかなテーパ面部36a,36b/37a,37bを形成させて、例えば略テーパ形状をした突出部36/37いわゆるテーパ部を回折格子用ばね30を構成するばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rに設けることで、ハウジング110の回折格子用ホルダ120に回折格子用ばね30を装着するときに、樹脂製いわゆるプラスチック製ハウジング110の回折格子用ホルダ120に金属製ばね30が食い込むこととなり、ハウジング110の回折格子用ホルダ120に対する回折格子用ばね30の位置ずれ防止効果も期待される。
回折格子10の取付位置が調整されて、ハウジング110の回折格子用ホルダ120の収容室129内に精度よく回折格子10が装備されたのちに、例えば、接合部材/接着剤が用いられて、ハウジング110の回折格子用ホルダ120の収容室129内に回折格子用ホルダ120及び/又は回折格子用ばね30が確実に固定される。
接合部材/接着剤の塗布・固着前までは、回折格子用ばね30及び/又は回折格子10は、ハウジング110の回折格子用ホルダ120に着脱自在に装備されるが、接合部材/接着剤の塗布・固着後は、回折格子用ばね30及び/又は回折格子10は、ハウジング110の回折格子用ホルダ120に着脱不能に装備される。
回折格子10について詳しく説明すると、回折格子10の回折面部10aは、第一レーザ波長光を少なくとも一本の第一メインビームと二本の第一サブビームとに分ける回折面部10aと、第二レーザ波長光を少なくとも一本の第二メインビームと二本の第二サブビームとに分ける回折面部10aと、を兼ねて、複数種類のレーザ波長光の回折に対応する一つの面部10aとして形成されている。回折格子10の回折面部10aは、微細な凹凸状の繰返し周期構造を有する。回折格子10を構成する回折面部10aの反対側の裏面部に微細な凹凸状の繰返し周期構造が形成されることなく、回折面部10aの反対側の裏面部は、例えば平滑面部として形成されている。
このように回折格子10の回折面部10aが形成されていれば、回折格子10における不要な回折光の発生が抑えられるとともにレーザ光の効率の低下が防止され、更に価格を低く抑えることが可能なOPU100が構成される。
回折格子10の回折面部10aが、第一レーザ波長光を少なくとも一本の第一メインビームと二本の第一サブビームとに分ける回折面部10aと、第二レーザ波長光を少なくとも一本の第二メインビームと二本の第二サブビームとに分ける回折面部10aと、を兼ねて複数種類のレーザ波長光の回折に対応する一つの面部10aとして形成されていれば、第一レーザ波長光の第一メインビームおよび第一サブビームが不要に回折されて第一レーザ波長光の第一メインビームおよび第一サブビームの光の効率が低下されたり、第二レーザ波長光が不要に回折されて第二レーザ波長光の光の効率が低下されたりするということは回避される。
また、第一レーザ波長光を少なくとも一本の第一メインビームと二本の第一サブビームとに分ける回折面部10aと、第二レーザ波長光を少なくとも一本の第二メインビームと二本の第二サブビームとに分ける回折面部10aと、を兼ねて複数種類のレーザ波長光の回折に対応する一つの面部10aとして回折格子10の回折面部10aが形成されているので、加工部分、加工工数等が減らされた回折格子10が構成される。回折格子10の加工部分、加工工数等が減らされるので、回折格子10の価格が低く抑えられる。これに伴って、価格を低く抑えることが可能とされたOPU100を構成させることが可能となる。
回折格子10に、LDから出射されるレーザ光の一部にπラジアンの位相シフトを発生させる位相シフト領域部11,14が設けられている。回折格子10は、略長方形状の第一領域部11と、第一領域部11に隣接する略線状の第二領域部12と、第二領域部12に隣接する略線状の第三領域部13と、第三領域部13に隣接する略長方形状の第四領域部14との少なくとも四つの領域部11,12,13,14に分けられている。回折格子10は、複数の領域部11,12,13,14に分けられている。各領域部11,12,13,14内で所定の周期構造が構成されている。
第二領域部12の位相状態と、第三領域部13の位相状態とが分かり易くされるために、便宜上、第二領域部12および第三領域部13は、ある程度の幅をもたせて描かれている。実際には、回折格子10の第二領域部12および回折格子10の第三領域部13は、例えば幅10wが20〜200μm程度の細い線形状とされる。また、回折格子10を構成する各領域部11,12,13,14の周期構造は、微細な凹凸状の繰返し周期構造とされている。また、回折格子10は、例えば略3〜10mm角の縦横寸法をした厚み略0.3〜5mmのガラス板またはプラスチック板とされている。
複数の領域部11,12,13,14に分けられた回折格子10が構成されていれば、メディアMの信号面部Maに対するOPU100のエラー信号の検出は、良好に行われ易くなる。例えば、メディアMの信号面部Maに対するOPU100のトラッキングは、良好に行われ易くなる。回折格子10が複数の領域部11,12,13,14に分けられて構成されることにより、メディアMの信号面部Maに、各々独立した少なくとも三個の集光スポットが照射される。メディアMの信号面部Maに、少なくとも三個の集光スポットが各々独立して照射されるので、トラックピッチが異なる二種類以上のメディアMの記録/再生時等に、トラッキングエラー信号等のエラー信号の検出精度が低下するということは回避され易くなる。従って、トラッキング制御が行われ易いOPU100の提供が可能となる。
回折格子10は、偶数の領域部11,12,13,14に分けられている。
偶数の領域部11,12,13,14に分けられた回折格子10が構成されていれば、メディアMの信号面部Maに形成される集光スポットは、精度のよい集光スポットとして形成される。例えば、回折格子10の第二領域部12と、第二領域部12に隣接する第三領域部13との境界線部16によって、第一領域部11および第一領域部11に隣接する第二領域部12を備える一方の領域部18と、第三領域部13および第三領域部13に隣接する第四領域部14を備える他方の領域部19と、に回折格子10が少なくとも二等分されて偶数分割されているので、OPU100に回折格子10が装備されるときに、回折格子10に当てられる光は、回折格子10の一方の領域部18と、回折格子10の他方の領域部19とに、略二等分された状態に当てられ易くなる。回折格子10の一方の領域部18と、回折格子10の他方の領域部19とに、光が略二等分とされた状態に当てられ易くなることにより、回折格子10は、OPU100に精度よく備えられ易くなる。従って、メディアMの信号面部Maに精度よく集光スポットが形成され易くなる。これに伴って、トラックピッチが異なる二種類以上のメディアMの記録/再生時等におけるトラッキングエラー信号等のエラー信号の検出精度が向上する。また、メディアMの信号面部Maに対するOPU100のトラッキングは、精度よく行われ易くなる。
回折格子10は、第一領域部11と、第一領域部11に隣接し第一領域部11の周期構造に対し異なる周期構造を有する第二領域部12と、第二領域部12に隣接し第二領域部12の周期構造に対し異なる周期構造を有する第三領域部13と、第三領域部13に隣接し第三領域部13の周期構造に対し異なる周期構造を有する第四領域部14と、の少なくとも四つの領域部11,12,13,14に分けられている。回折格子10は、いわゆる四分割型・インライン・グレーティングとして構成されている。
複数の領域部11,12,13,14に分割された回折格子10がOPU100に装備されていれば、メディアMの信号面部Maに対するOPU100のエラー信号の検出は、良好に行われる。例えば、メディアMの信号面部Maに対するOPU100のトラッキングは、良好に行われる。回折格子10が四つの領域部11,12,13,14に分けられて構成されることにより、メディアMの信号面部Maに、各々独立した少なくとも三個の集光スポットが照射される。メディアMの信号面部Maに、少なくとも三個の集光スポットが各々独立して照射されるので、トラックピッチが異なる二種類以上のメディアMにデータ記録等が行われるときや、トラックピッチが異なる二種類以上のメディアMのデータ再生が行われるときに、例えばOBL131/132の変位に伴って、トラッキングエラー信号等のエラー信号の検出精度が低下するということは回避される。従って、トラッキング制御が行われ易いOPU100の提供が可能となる。
回折格子10は、第一領域部11および第一領域部11に隣接する第二領域部12を備える略長方形状の一方の領域部18と、第三領域部13および第三領域部13に隣接する第四領域部14を備える略長方形状の他方の領域部19とを有するものとされる。回折格子10の第一領域部11の幅11wと、第四領域部14の幅14wとは、略等しい幅とされている。また、回折格子10の第二領域部12の幅12wと、第三領域部13の幅13wとは、略等しい幅とされている。回折格子10の第二領域部12と、この第二領域部12に隣接する回折格子10の第三領域部13との境界線部16により、回折格子10は、回折格子10を構成する一方の領域部18と、回折格子10を構成する他方の領域部19とに二等分される。回折格子10は、偶数分割されている。
これにより、メディアMの信号面部Maに形成される集光スポットは、精度のよい集光スポットとして形成される。偶数分割された回折格子10の第二領域部12と、第二領域部12に隣接する第三領域部13との境界線部16によって、第一領域部11および第一領域部11に隣接する第二領域部12を備える一方の領域部18と、第三領域部13および第三領域部13に隣接する第四領域部14を備える他方の領域部19とに回折格子10が二等分されるので、OPU100のハウジング110に回折格子10が装備されるときに、LDから出射され回折格子10に当てられたレーザ光は、例えば不図示の光軸調整用カメラなどにより、容易に光軸調整される。LDから出射され回折格子10に当てられたのちにOBL131/132を透過したレーザ光は、例えば光軸調整用カメラなどが用いられて観察可能とされる。
四分割型回折格子10においては、回折格子10の略中央を二等分させて、略長方形状の一方の領域部18と、略長方形状の他方の領域部19とを構成させる境界線部16が回折格子10に設けられているので、光軸調整用カメラなどが用いられてレーザ光の光軸調整が行われるときに、レーザ光は、回折格子10を構成する略長方形状の一方の領域部18と、回折格子10を構成する略長方形状の他方の領域部19とに、略二等分された状態に当てられ易くなる。
回折格子10を構成する略長方形状の一方の領域部18と、回折格子10を構成する略長方形状の他方の領域部19とに、レーザ光が略二等分とされた状態に当てられ易くなることにより、回折格子10は、OPU100のハウジング110に精度よく位置決め調整されつつ備えられ易くなる。従って、メディアMの信号面部Maに精度よく集光スポットが形成され易くなる。これに伴って、メディアMの信号面部Maに対するOPU100のトラッキングは、精度よく行われ易くなる。
接合部材/接着剤について説明すると、接合部材/接着剤として、例えば、一液性または二液性のエポキシ系樹脂、一液性のアクリル系樹脂などを主成分とした紫外線硬化型接着剤などの電子線硬化型接着剤などが挙げられる。また、接着剤として、例えば、一液性または二液性のエポキシ系樹脂、変性アクリル系樹脂などを主成分とした熱硬化性樹脂などが挙げられる。一液性樹脂等からなる接着剤は、例えば接着作業性などに優れ、二液性樹脂等からなる接着剤は、例えば接着剤の価格特性などに優れる。
詳しく説明すると、このOPU100は、各種部品などを分離させることなく各々を接着・固定させる接着部材いわゆる上記接着剤を備える。接着剤として、例えば、一液性および/または二液性のエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メタクリル系樹脂などの樹脂/重合体が挙げられる。例えば一液性および/または二液性接着剤を構成する重合体/主剤として、前記樹脂群から選択される樹脂/重合体のうちの何れか一種が用いられる。なお、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、熱硬化性アクリル樹脂などは、例えば熱硬化性樹脂/重合体とされる。また、二液性重合体の主剤に対する硬化剤として、例えば、ポリチオール等や、ポリアミドアミン、変性ポリアミン、三級アミン等のアミン系材料等の重合体が挙げられる。例えば二液性接着剤を構成する硬化剤として、前記重合体群から選択される重合体のうちの何れか一種が用いられる。一液性の重合体からなる接着剤は、例えば接着作業性などに優れ、二液性の重合体からなる接着剤は、例えば接着剤の価格特性などに優れる。
また、接着剤として、例えば光などの電子線が照射されることで硬化する特性を有する電子線硬化型接着剤も使用可能とされる。具体的に説明すると、接着剤として、紫外線が照射されることで硬化する特性を有する紫外線硬化型接着剤も使用可能とされる。より詳しく説明すると、接着剤として、紫外線が照射されることで硬化する特性を有すると共に熱硬化特性を有する紫外線硬化型接着剤も使用可能とされる。また、例えば熱硬化型接着剤と共に紫外線硬化型接着剤も併用可能とされる。紫外線硬化型接着剤に例えば波長約350〜380nmの紫外線が照射されることで、紫外線硬化型接着剤は短時間で硬化する。電子線硬化型接着剤の一種とされる紫外線硬化型接着剤が用いられて接着が行われた。
接着剤について詳しく説明すると、接着剤として、例えば、一液性接着剤、二液性接着剤などが挙げられる。例えば一液性および/または二液性接着剤を構成する重合体/主剤として、エポキシ系重合体、変性アクリル系重合体、ポリウレタン系重合体、アクリル酸エステル系重合体、メタクリル酸エステル系重合体からなる群から選択される重合体のうちの少なくとも一種の重合体が用いられる。また、例えば硬化されたのちの一液性および/または二液性接着剤を構成する樹脂は、エポキシ系樹脂、変性アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリメタクリル系樹脂からなる群から選択される樹脂のうちの少なくとも一種の樹脂とされる。また、例えば二液性接着剤を構成する硬化剤として、ポリチオール、ポリアミドアミン、変性ポリアミン、三級アミンからなる群から選択される重合体のうちの少なくとも一種の重合体が用いられる。
また、例えば二液性の紫外線硬化型接着剤が用いられて接着工程が行われたものも使用可能とされる。二液性の紫外線硬化型接着剤として、例えば二液性エポキシ系の紫外線硬化型接着剤などが挙げられる。アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤などの重合体系接着剤が用いられることにより、例えば高い振動成分等が吸収される。
具体的なエポキシ系接着剤として、例えば、スイス国ハンツマン(ハンツマン・アドバンスト・マテリアルズ)社製/ハンツマン・ジャパン社販売:アラルダイト(登録商標)2010−1、2012等が挙げられる。アラルダイト(登録商標)2010−1は、23℃の温度条件下における粘度が略80000mPas(ミリパスカル秒)とされ、速硬化性に優れる。また、例えばアラルダイト(登録商標)2012は、主剤AW2104と、硬化剤HW2934と、を有する二液性の接着剤とされ、また、23℃の温度条件下における粘度が略25000〜35000mPasとされ、汎用性、速硬化性に優れる。
また、具体的なポリウレタン系接着剤として、例えば、スイス国ハンツマン(ハンツマン・アドバンスト・マテリアルズ)社製/ハンツマン・ジャパン社販売:アラルダイト(登録商標)2055等が挙げられる。アラルダイト(登録商標)2055は、例えばチクソ性(thixotropy)のものとされ、また、例えば引張りせん断強さが略9000mPasとされ、例えば隙間充填性などに優れる。チクソ性とは、例えば溶液状態から固体化する際に一部が固体化する固体液体共存状態において、撹拌されると見掛けの粘度が低下する現象を意味する。
また、具体的な変性アクリル系接着剤として、例えば、スイス国ハンツマン(ハンツマン・アドバンスト・マテリアルズ)社製/ハンツマン・ジャパン社販売:アラルダイト(登録商標)2021等が挙げられる。例えばアラルダイト(登録商標)2021は、主剤XD4661Aと、硬化剤XD4661Dと、を有する二液性の接着剤とされ、また、23℃の温度条件下における粘度が約60000mPasとされ、最低硬化時間が略18分と短く他のアラルダイト(登録商標)よりも速硬化性に優れる。
また、接着剤として、例えば、スリーボンド社製:嫌気性強力封着剤などの嫌気性接着剤が挙げられる。嫌気性接着剤は、例えば空気に触れている間は硬化せず、空気を遮断することで硬化する接着剤とされている。また、スリーボンド社製:嫌気性強力封着剤は、紫外線硬化特性などの電子線硬化特性も併せて備えているので、例えば、はみ出された嫌気性接着剤に紫外線などの電子線を照射させることにより、はみ出された嫌気性接着剤が硬化する。嫌気性接着剤を構成する主成分として、例えば、(メタ)アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、メタクリル酸エステルモノマー等が挙げられる。
嫌気性接着剤とされるスリーボンド社製の1300シリーズのものとして、例えば、スリーボンド(登録商標)1359D、スリーボンド(登録商標)1373N等が挙げられる。スリーボンド(登録商標)1359Dは、硬化前の主成分が(メタ)アクリル酸エステルとされ、例えば室温時における粘度が略14000mPasであって速硬性とされ、紫外線硬化特性などの電子線硬化特性も有し、硬化されたのちにはポリアクリル樹脂となって、耐振動性、耐熱性、可とう性、面接着性などに優れる。また、スリーボンド(登録商標)1373Nは、硬化前の主成分がメタクリル酸エステルとされ、例えば室温時における粘度が略90mPasであって速硬性とされ、紫外線硬化特性などの電子線硬化特性も有し、硬化されたのちにはメタクリル樹脂となって、耐振動性、耐熱性、低温硬化性などに優れる。
また、接着剤として、例えば、スリーボンド社製:瞬間接着剤(ゴールドラベルシリーズ)が挙げられる。瞬間接着剤は、数秒から数十秒という「秒速」で被着材同士を固定させる接着剤とされている。瞬間接着剤とされるスリーボンド社製の7700シリーズのものとして、例えば、スリーボンド(登録商標)7741等が挙げられる。スリーボンド(登録商標)7741は、主成分が2−シアノアクリル酸エチルとされ、例えば室温時における粘度が略2mPasであって瞬間接着性に優れる。
また、電子線硬化型接着剤の一種とされる紫外線硬化型接着剤として、例えば、米国NORLAND社製:光学UV接着剤NOA65,NOA68,NOA73,NOA83H等が挙げられる。光学UV接着剤NOA65,NOA68,NOA73,NOA83H等の紫外線硬化型接着剤は、アクリル系のものとされ、一液性の紫外線硬化型接着剤とされている。アクリル系の紫外線硬化型接着剤は、硬化時間が短く数秒単位で硬化可能なものとされている。「UV」とは、「ultraviolet」を意味する。また、「ultraviolet radiation」は、「紫外線」を意味する。紫外線硬化型接着剤は、UV硬化型接着剤などと呼ばれている。
NORLAND社製:NOA65は、例えば室温時における粘度が略1000〜1200cps(シーピーエス/centipoise)とされ、柔軟性があり例えば精巧な部分に接着させることが可能とされる。なお、1cpsは、1mPasとされる。また、NORLAND社製:NOA68は、例えば室温時における粘度が略5000cpsとされ、柔軟性があり例えば精巧な部分に接着させることが可能とされる。また、NORLAND社製:NOA73は、例えば室温時における粘度が略130cpsとされ、柔軟性があり低粘度で例えば精巧な部分に薄く接着させることが可能とされている。また、NORLAND社製:NOA83Hは、例えば室温時における粘度が略250cpsとされ、UV特性に加えて熱硬化特性も併せ持ち、例えば光が直接届かない部分への接着も可能とされている。
また、電子線硬化型接着剤の一種とされる紫外線硬化型接着剤として、例えば、米国EMI社製:商品名「OPTOCAST」シリーズのもの等が挙げられる。具体的な紫外線硬化型接着剤としては、米国EMI社製:OPTOCAST3415,OPTOCAST3505−HM等が挙げられる。OPTOCAST3415,OPTOCAST3505−HM等の紫外線硬化型接着剤は、エポキシ系のものとされ、一液性の紫外線硬化型接着剤とされている。エポキシ系の紫外線硬化型接着剤は、低収縮性で高耐熱性のものとされ、耐薬品性、耐湿性に優れるものとされている。一液性の紫外線硬化型接着剤が用いられることにより、二液性の紫外線硬化型接着剤が使用されるときに行われる液と液との混合作業が不要となる。従って、接着剤の塗布工程は、迅速で効率的に行われる。
EMI社製:OPTOCAST3415は、例えば室温時における粘度が略100000cpsとされ、UV照射に加えて加熱されることで確実に硬化される。また、EMI社製:OPTOCAST3505−HMは、例えば室温時における粘度が略300〜500cpsとされ、UV照射に加えて加熱されることで確実に硬化される。
また、接着工程が行われるときの接着剤の粘度は、例えば室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下において、例えば略2mPas以上略180000mPas以下とされる。
室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤の粘度が略180000mPasを超える高粘度とされた場合、接着剤塗布部に接着剤が略均一に行渡らないことが懸念される。
このようなことから、接着工程が行われるときの接着剤の粘度は、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下において、例えば略60000mPas以下とされることが好ましい。より好ましくは、接着工程が行われるときに、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤の粘度が例えば略14000mPas以下とされることにより、接着剤塗布部に接着剤が確実に広げられる。
また、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤の粘度が略2mPas未満の低粘度とされた場合、接着剤塗布部から例えば接着剤の垂れ落ち発生等が懸念される。
好ましくは、接着工程が行われるときに、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤の粘度が例えば略250mPas以上とされることにより、例えば接着剤の垂れ落ち等が生じ難くなり、接着剤塗布部に接着剤が広く確実に留まる。
より好ましくは、接着工程が行われるときに、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤の粘度が例えば略1000mPas以上とされることにより、例えば接着剤の垂れ落ち発生等が防止され易くなり、接着剤塗布部に接着剤がより確実に留まる。
ハウジング110の回折格子用ホルダ120の収容室129内に、回折格子10と、回折格子用ばね30と、を装備させ、次に、回折格子10の取付位置を調整させた後に、回折格子10の一対の上端面部11a,14aと、回折格子用ばね30の一対の折返し曲げ部31b,32bと、回折格子用ホルダ120の一対の上端面部121,122と、に、電子線硬化型接着剤の一種とされる紫外線硬化型接着剤を塗布させ、その後、電子線硬化型接着剤の一種とされる紫外線硬化型接着剤に、電子線の一種とされる紫外線を照射させて接着剤を固化させる。これにより、ハウジング110の回折格子用ホルダ120の収容室129内に、回折格子10と、回折格子用ばね30と、が、精度よく弾性保持/固定される。
次に、回折格子10の先に位置する代表的な光学部材について説明すると、OPU100を構成する光学部材131,132として、光ディスクM等のメディアMの信号面部Maに対してレーザ光(図示せず)を集光させる略凸状のOBL131,132が用いられている。このように例えば二つ以上の複数のOBL131,132を備えるOPU100が構成されている。具体的に説明すると、例えば波長が略765〜840nmの第一レーザ波長光および波長が略630〜685nmの第二レーザ波長光に対応した開口数略0.6〜0.66のOBL132と、波長が略340〜450nmの第三レーザ波長光に対応した開口数略0.85のOBL131と、を備えるOPU100が構成されている。開口数とは、例えば光学器械で対物レンズの有効半径(入射ひとみの半径)を物点から見る角の正弦と、入射側の媒質の屈折率との積をいう。開口数(Numerical Aperture)は、「NA」と省略される。開口数は、対物レンズの性能を表すときに用いられる。
このOPU100は、レーザ光を絞らせて光ディスクMの信号層Maに集光スポットを照射・形成させる一対のOBL131,132を備える。OBL131は、例えばOPU100の内部側に略凸状の曲面部が設けられた凸レンズとして形成されている。OBL131の上側の面部131bは、例えば略平面状に形成されているが、OBL131の上側の面部131bは、例えば略凸状に形成されていてもよく、また、略凹状に形成されていてもよい。また、OBL132は、例えばOPU100の内部側に略凸状の曲面部が設けられた凸レンズとして形成されている。OBL132の上側の面部132bは、例えば略平面状に形成されているが、OBL132の上側の面部132bは、例えば略凸状に形成されていてもよく、また、略凹状に形成されていてもよい。
OPU100のアクチュエータ190を用いてOPU100のOBL131,132を上下/左右動させることにより、光ディスクMの信号層Maにレーザ光の焦点が合わせられる。詳しく説明すると、光ディスクMの信号層Maに精度の高いレーザスポットを照射形成させるときに、OPU100のアクチュエータ190により、レンズホルダ140に装備されたOBL131,132が、フォーカシング方向D1、トラッキング方向D2、並びに必要に応じてチルト方向D4等に略沿って動かされる。このOPU100は、OBL131,132によるレーザ光の焦点合せが行われるときに、フォーカシング調整と、トラッキング調整と、必要に応じてチルト調整と、を実行する。また、フォーカシング調整と、トラッキング調整と、チルト調整と、は、例えば略同時に実行される。
フォーカスとは、例えば焦点やピントを意味する。また、フォーカシングとは、焦点を合わせることや、焦点が合わせられることを意味する。また、トラックとは、例えば光ディスクMにおける信号の軌道を意味する。また、トラッキングとは、光を用いて、光ディスクMの信号面部Maに設けられた微小信号部を追跡観測し、略螺旋状に描かれた軌道の位置を定めることを意味する。また、光ディスク装置または光ピックアップ装置におけるチルトとは、ディスク面と対物レンズ光軸との角度ずれを意味する。
例えば、光ディスクMに対し、OBL131,132が装着されたレンズホルダ140を備えるレンズ・ホルダ組立体193のフォーカスサーボが行われるときに、OBL131,132が装着されたレンズホルダ140を備えるレンズ・ホルダ組立体193は、上下方向D1に沿って動かされる。また、光ディスクMに対し、OBL131,132が装着されたレンズホルダ140を備えるレンズ・ホルダ組立体193のトラッキングサーボが行われるときに、OBL131,132が装着されたレンズホルダ140を備えるレンズ・ホルダ組立体193は、例えば光ディスクMの略螺旋状トラック(図示せず)の線方向に対し左右方向D2に沿って動かされる。サーボもしくはサーボ機構とは、制御の対象とされるものの状態を測定し、測定したものと基準値とを比較して、自動的に修正制御を行わせる機構のものを意味する。OBL131,132によって絞られたレーザ光の焦点が光ディスクMの信号層Maに合わせられるときに、OBL131,132が装備されたレンズホルダ140を含むレンズ・ホルダ組立体193は、アクチュエータ190により上下左右等に駆動させられる。
なお、図1,図2,図9に示すOPU100においては、光ディスクMの一半径方向D2に略沿った方向とされるトラッキング方向D2に略沿って、レンズホルダ140に一対のOBL131,132が並設されているが、光ディスク装置1、OPU100等の設計/仕様等により、例えば、OBL131,132の光軸方向D1に略沿った方向とされるフォーカス方向D1と、光ディスクMの一半径方向D2に略沿った方向とされるトラッキング方向D2と、に直交する方向とされるタンジェンシャル方向D3に略沿って、レンズホルダ140に一対のOBL131,132が並設されていてもよい。また、複数のOBL131,132とされることなく一つのOBLがレンズホルダ140に装備されてもよい。
また、OPU100を構成する光学部材保持部材140として、複数のOBL131,132と、複数のコイル151,151,152,152,153,153と、複数のサスペンションワイヤ160/161,162,163,164,165,166と、が備えられて、レンズ・ホルダ組立体193を構成させるレンズホルダ140が用いられている。
このOPU100は、略矩形平板状の一枚の天壁141と、天壁141に略直交する略矩形平板状の四枚の側壁142,143,144,145と、を有し、二つのOBL131,132が略矩形平板状の天壁141に装着される略矩形箱状をした2ピース構造の合成樹脂製のレンズホルダ140を備える。例えば、略矩形平板状の前後一対の両側壁142,145が略平行に向かい合わせられると共に、略矩形平板状の左右一対の両側壁143,144が略平行に向かい合わせられ、且つ、前後一対の両側壁142,145に対して左右一対の両側壁143,144が略直交して位置し、さらに、各側壁142,143,144,145に略直交する略矩形平板状の一枚の天壁141が各側壁142,143,144,145の上側に位置することで、略矩形箱状をしたレンズホルダ140が構成される。
また、OPU100を構成するコイル151,152,153として、電気が流されることによりレンズ・ホルダ組立体193を各方向D1,D2,D4に略沿って駆動させるフォーカス/チルトコイル151,152並びにトラッキングコイル153が用いられている。
このOPU100は、複数のOBL131,132を有するレンズホルダ140を駆動させるための差動アクチュエータ190を構成し、略矩形箱状をしたレンズホルダ140の互いに向かい合う略矩形横長平板状の両側壁142,145の略両端部146,147に前後左右一対ずつ装着され、複数のOBL131,132を有するレンズホルダ140をOBL131,132の光軸方向D1に略沿って駆動させたり揺動方向D4に略沿って駆動させたりする略矩形環状の第一フォーカス/チルトコイル151および略矩形環状の第一フォーカス/チルトコイル151に略並設された略矩形環状の第二フォーカス/チルトコイル152を備える。例えば従来のフォーカスコイルと従来のチルトコイルとが一体化されて例えば従来のフォーカスコイルの機能と従来のチルトコイルの機能とを併せもつ第一フォーカス/チルトコイル151が構成されている。また、例えば従来のフォーカスコイルと従来のチルトコイルとが一体化されて例えば従来のフォーカスコイルの機能と従来のチルトコイルの機能とを併せもつ第二フォーカス/チルトコイル152が構成されている。
また、このOPU100は、複数のOBL131,132を有するレンズホルダ140を駆動させるための差動アクチュエータ190を構成し、略矩形箱状をしたレンズホルダ140の略矩形横長平板状側壁142,145の略中央部148に前後一対装着されて、略矩形環状の第一フォーカス/チルトコイル151と、略矩形環状の第二フォーカス/チルトコイル152との間に略並設され、複数のOBL131,132を有するレンズホルダ140を光ディスクMの半径方向D2に略沿って駆動させる略矩形環状のトラッキングコイル153を備える。
また、OPU100を構成し光学部材131,132を含むレンズ・ホルダ組立体193を例えば中空状態で移動可能に支える支持部材161,162,163,164,165,166として、例えば略線状をした細径のサスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166が用いられている。
このOPU100は、略矩形箱状をしたレンズ・ホルダ組立体193に装備され、レンズ・ホルダ組立体193を弾性支持する複数の略線状をした弾性支持部材161,162,163,164,165,166いわゆる略線状をしたサスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166を備える。例えば、OPU100を構成する略線状の各サスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166は、OBL131,132の光軸方向D1に略沿った方向とされるフォーカス方向D1と、光ディスクMの一半径方向D2に略沿った方向とされるトラッキング方向D2と、に直交する方向とされるタンジェンシャル方向D3に略沿って延設される。例えば光ディスクMの回動位置等により、タンジェンシャル方向D3は、光ディスクMの他の半径方向D3とされる。OPU100のレンズ・ホルダ組立体193に装備された左右六本のサスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166のうちの少なくとも左右四本好ましくは左右六本のサスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166に、駆動信号、制御信号等とされる電気が流されることにより、OPU100のレンズ・ホルダ組立体193に装備されて各サスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166に通電可能に接続された少なくとも四個のコイル好ましくは六個のコイル151,151,152,152,153,153に、駆動信号、制御信号等とされる電気が流される。
また、OPU100を構成する磁性部材171,176として、例えば自ら磁気/磁力を生じる略直方体状のマグネットいわゆる磁石171,176が用いられている。
例えば、一面部172側の一方部173a側に正極部174aが形成されると共に、一面部172側の他方部173b側に負極部174bが形成された二極一個の駆動用磁石171が用いられる。また、例えば、一面部177側の一方部178a側に正極部179aが形成されると共に、一面部177側の他方部178b側に負極部179bが形成された二極一個の駆動用磁石176が用いられる。なお、磁石171,176の取付構造、OPU100の設計/仕様等により、例えば磁性部材171,176として、一極/二極マグネットや、二極以上着磁された多極着磁マグネットが用いられてもよい。
また、OPU100を構成する固定部材180として、例えば磁性部材171,176等が装着される複雑な構造のフレーム/ヨーク180が用いられている。フレーム/ヨーク180は、基壁部182と、基壁部182に対し略直角に曲げられて延長形成された一対の側壁部183,184と、一対の側壁部183,184に対し略直角に曲げられて延長形成されると共に基壁部182に対し略平行に形成された天壁部181と、を備えて構成され、略直方体状の各磁石171,176を囲む構造とされている。
このOPU100は、少なくとも二つ好ましく四つより好ましくは六つの略矩形平板状磁石171,176が装備される固定部材180たとえばフレーム/ヨーク180を備える。固定部材180は、例えばフレーム・ヨーク180として構成されている。フレーム(frame)とは、例えば、枠や、枠組みや、骨組みを意味する。また、ヨーク(yoke)とは、例えば、磁気的な連結を構造的に支持したものを意味する。また、ヨークは、磁石(マグネット)などの磁性部材から生じる磁力の漏れを少なくさせるものとされている。フレーム・ヨークは、ヨークとしての機能を備えたフレームとして形成されている。ここではフレーム/ヨーク180として磁石171,176が装備される例えば磁気連結部材、バックヨークが用いられる。例えば、磁気連結部材、バックヨークは、フレーム/ヨーク60として取り扱われる。
また、このOPU100は、光ディスクMの信号層Maから反射されたレーザ光を受光する受光素子いわゆる光検出器またはPDIC(photo diode IC)もしくはフォトディテクタ(PD:photo detector)(図示せず)を備える。不図示のPDは、例えば四分割タイプ等の複数分割された回折格子10を透過したメインビーム(0次光)に対応する平面視略矩形のメイン受光部(図示せず)と、回折格子10を透過することで回折分岐された一対のサブビーム(±1次回折光束)に対応する一対の平面視略矩形のサブ受光部(図示せず)との三つの受光部を少なくとも備えて構成される。平面視略矩形のメイン受光部は、略均等に四分割されて平面視略矩形の四つのセグメントを備える。また、平面視略矩形のサブ受光部は、略均等に四分割されて平面視略矩形の四つのセグメントを備える。このように、複数の平面視略矩形のセグメントを備えた複数分割タイプの各受光部を有するPDがOPU100に装備される。セグメント(segment)とは、例えば、部分、断片など、全体が幾つかに分割されたもののうちの一つを意味する。
PDは、光ディスクMの信号層Maから反射されたレーザ光を受けて、その信号を電気信号に変え、光ディスクMの信号層Maに記録されたデータ、情報、信号を検出するためのものとされている。また、PDは、光ディスクMの信号層Maから反射されたレーザ光を受けて、その信号を電気信号に変え、OPU100を構成するOBL131,132付レンズホルダ140を含んだレンズ・ホルダ組立体193のサーボ機構を動作させるためのものとされている。OPU100により、例えば、光ディスクMに記録されたデータ/情報/信号が読み出されたり、光ディスクMにデータ/情報/信号が書き込まれたり、光ディスクMに記録されたデータ/情報/信号が消されたりするときに、PDの各受光部に各レーザ光が照射されることにより、光ディスクMのメイン情報信号、光ディスクMに対するフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などが検出される。
また、このOPU100は、例えばサスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166に生じる異常振動などを抑制させる例えば略ゲル状のダンピング材(図示せず)ならびにダンピング材を保持するダンピング保持部材197を備える。フレーム/ヨーク180の後側に装着されたダンピング保持部材197の各孔(図示せず)に、各サスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166が挿通される。また、サスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166が挿通されたダンピング保持部材197の不図示の孔には、例えば柔軟性に富んだ合成重合体製のダンピング材いわゆるダンプ剤が充填される。
また、このOPU100は、各サスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166が通電可能に接続されて取り付けられる回路基板199を備える。回路基板は、例えば、PWB(printed wired board/printed wiring board)等と呼ばれている。
また、光ディスク装置1、OPU100等の設計/仕様等により、このOPU100は、OPU100の各種部品を保護する被覆部材(図示せず)例えば被覆板を備える。OPU100が組み立てられるときに、OPU100の上側に、例えば各種部品を保護する不図示の被覆板が備えられる。
また、このOPU100は、各種光学系部品、電気系部品、駆動系部品などが装備されるハウジング110(図1,図2)を備える。ハウジング(housing)とは、例えば、装置、部品などの物が収容される箱、箱形のものや、箱に類似したものを意味する。
ハウジング110に装備される光学系部品として、例えば、レーザダイオード(LD)、1/2波長板(1/2λ板)、開口制限付広帯域1/4波長板(1/4λ板)、液晶補正素子(LCD:liquid crystal device/liquid crystal display)、回折光学素子(DOE:diffractive optical element)、回折格子(インライン・グレーティング)、ダイバージェントレンズ、プリズム、偏光ビームスプリッタ、ダイクロイックフィルタ、コリメータレンズ、ビームエキスパンダレンズ、ハーフミラー、レフレクトミラー、全反射ミラー、対物レンズ、フロントモニタダイオード、センサレンズ、アナモフィックレンズ、中間レンズ、フォトディテクタなどが挙げられる。このOPU100は、前記光学系部品を備える。
また、ハウジング110に装備される電気系部品として、例えば、プリント基板、記憶装置(ROM:read−only memory)、サスペンションワイヤ、コイル、アクチュエータ、フレキシブルプリント回路体、コネクタ、レーザドライバ、レーザダイオード、液晶補正素子、コリメータレンズ等を備えるビームエキスパンダユニット、フロントモニタダイオード、フォトディテクタなどが挙げられる。このOPU100は、前記電気系部品を備える。
また、ハウジング110に装備される駆動系部品として、たとえば、サスペンションワイヤ、コイル、磁石、ヨーク、アクチュエータ、対物レンズ、レンズホルダ、コリメータレンズ等を備えるビームエキスパンダユニットなどが挙げられる。このOPU100は、前記駆動系部品を備える。
OPU100を構成する各種光学系部品、電気系部品、駆動系部品などの各種部品は、ハウジング110に装備される。ハウジング110は、各種光学系部品、電気系部品、駆動系部品などの各種部品が装備されるハウジング本体115と、ハウジング本体115から突設され第一の軸部材とされる第一の支持体91と移動可能に合わせられる一対の主軸用の軸受部111a,111bと、主軸用の軸受部111a,111bに対し反対側に向けてハウジング本体115から突設され第二の軸部材とされる第二の支持体92と移動可能に合わせられる副軸用の軸受部112と、を備えて形成されている。主軸用の軸受部111a,111bと、副軸用の軸受部112と、は、ハウジング本体115と一体成形されている。主軸用の軸受部111a,111bと、副軸用の軸受部112と、ハウジング本体115と、は、一つのものとして形成される。
略丸棒状の支持体91,92の長手方向D2に略沿ってOPU100が移動する時に、略丸孔状の第一の軸受部111aと、略丸棒状の第一の支持体91と、が摺接する。又、略丸棒状の支持体91,92の長手方向D2に略沿ってOPU100が移動するときに、略丸孔状の第二の軸受部111bと、略丸棒状の第一の支持体91と、が摺接する。又、略丸棒状の支持体91,92の長手方向D2に略沿ってOPU100が移動するときに、横倒し状の略U字状滑り軸受構造をした第三の軸受部112と、略丸棒状の第二の支持体92と、が摺接する。略丸棒状の支持体91,92の長手方向D2は、光ディスクMの内周側から外周側にかけたOPU100の移動方向D2、及び/又は、光ディスクMの外周側から内周側にかけたOPU100の移動方向D2とされている。
支持体91,92は、OPU100のハウジング110の軸受部111a,111b,112に対して摺接可能な例えばスライドシャフト91,92として形成されている。支持体91,92は、耐食性に優れ、例えば、「JIS G 4304」に基づいて定められた「熱間仕上ステンレス鋼棒」、「JIS G 4318」に基づいて定められた「冷間成形ステンレス鋼棒」等が用いられて形成されている。また、軸受部111a,111b,112は、スライドシャフト91,92に対して摺接可能な例えば摺動部111a,111b,112として形成されている。
OPU100は、ハウジング110の第一の摺動部111aと、第二の摺動部111bと、第三の摺動部112とにより、一対のスライドシャフト91,92上に安定した略三点構造で移動可能に支持される。OPU100は、ハウジング110の第一の摺動部111aと、第二の摺動部111bと、第三の摺動部112との主な三点によって、一対のスライドシャフト91,92上に移動可能に支持されるので、例えば四点支持構造のOPU(図示せず)よりも摩擦が減らされる。
また、第三の摺動部112は、開口された横倒し状の略U字状滑り軸受構造を構成するものとされているので、例えば副軸とされるスライドシャフト92へのOPU100の組付け作業が容易に行われる。また、第三の摺動部112は、開口された横倒し状の略U字状滑り軸受構造を構成するものとされているので、例えば主軸とされる第一のスライドシャフト91に対し、副軸とされる第二のスライドシャフト92の平行度等の僅かな誤差は、開口された横倒し状の略U字状滑り軸受構造の第三の摺動部112により吸収される。
OPU100は、上記OBL131,132、上記コイル151,151,152,152,153,153を有する上記レンズ・ホルダ組立体193と、上記サスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166と、上記磁石171,176と、上記フレーム/ヨーク180と、を備えて構成されている。OPU100は、上記各種部品以外の他の部品等も備えて構成されるが、ここでは他の部品等の詳細な説明を省略する。
トラバースメカ5を構成するピックアップ装置主体部組立体7は、略平板状のシャーシ80と、略平板状のシャーシ80に取り付けられた一対の長尺丸棒状のスライドシャフト91,92と、一対の長尺丸棒状のスライドシャフト91,92に移動可能に装備されたOPU100と、を備えて構成されている。また、OPU100は、ディスクMの信号面部Maにレーザ光などの光の焦点を合わせた状態で光を照射させる一対のOBL131,132を備えて構成されている。
接着剤等が用いられて、光ピックアップ装置主体部組立体7を構成する略平板状のシャーシ80に、回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状の回路基板60が備えられ、且つ、一対の略丸棒状のスライドシャフト91,92が略平板状のシャーシ80に備えられることにより、精度が高く各部の位置ずれが生じ難いトラバースメカ5、トラバースメカ5を備える光ディスク装置1等が構成される。
上記OPU100、上記トラバースメカ5を備える光ディスク装置1は、上記各種光ディスクMにデータ、情報、信号等を記録させたり、上記各種光ディスクMのデータ、情報、信号等を再生させたり、上記各種光ディスクMのデータ、情報、信号等を消去させたりする例えば記録・再生装置に使用可能とされる。また、上記OPU100、上記トラバースメカ5を備える光ディスク装置1は、上記各種光ディスクMのデータ、情報、信号等を再生させる例えば再生専用装置にも使用可能とされる。
また、上記二つのOBL131,132が装備されたOPU100に代えて、例えば一つのOBL131又は132が装備されたOPUが用いられてもよい。
光ディスク装置1内にディスクMが装備される状態について説明すると、光ディスク装置1の光ディスク装置本体2に対して出し入れ可能なトレー(図示せず)が用いられて、光ディスク装置1の光ディスク装置本体2内にディスクMが備えられる。
光ディスク装置1(図1,図2,図9)は、光ディスクMが装備可能とされると共に光ディスク装置本体2に対して出し入れ可能なトレー(図示せず)と、ターンテーブル73(図2,図9)とターンテーブル73に対向するクランパ(図示せず)とを有し光ディスクMを挟み込んで固定可能なクランプ装置と、ターンテーブル73を含み光ディスクMを回転駆動させるドライブ装置40と、光ディスクMにレーザ光を照射させるOPU100と、光ディスクMの一半径方向D2に沿ってOPU100を移動させるときにOPU100を移動可能に支持する一対のスライドシャフト91,92と、を備えて構成されている。
光ディスク装置1を構成する略矩形箱状の筐体3(図9)いわゆるカバー3に対し、出入り自在とされた略板状のトレーが用いられて、光ディスク装置1内に光ディスクMが収容される。また、光ディスク装置1を構成するカバー3内に、光ディスクMを回転させるドライブ装置40(図2,図9)が収納されている。ドライブ装置40として、光ディスクMが装備される略丸板状をしたターンテーブル73を有するディスクドライブ装置40が用いられている。また、光ディスクMのデータ/情報/信号を読み取ったり、光ディスクMにデータ/情報/信号を記録させたり、光ディスクMのデータ/情報/信号を消去させたりするOPU100が、光ディスク装置1を構成するカバー3内に装備されている。各種部品が装備された下側のカバー3に上側のカバー(図示せず)が装着されて、光ディスク装置1が組み立てられる。
ターンテーブル73とターンテーブル73に対向するクランパとを備えたクランプ装置が用いられて、ターンテーブル73とクランパとの間に、中心部Mcに丸孔Mbが形成された光ディスクMが、位置決めされた状態で確実に挟み込まれて着脱自在に固定される。
この光ディスク装置1は、例えばデスクトップ型パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)用のOPU100を備えるデスクトップ型PC用の光ディスク装置1とされている。また、この光ディスク装置1は、上記各種部品以外の他の部品等も備えて構成されるが、ここでは他の部品等の詳細な説明を省略する。
次に、本発明に係る弾性部材、光学素子の取付構造、並びに、それを備えるピックアップ装置の第二の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図9に示す弾性部材30、光学素子10の取付構造、並びに、それを備えるピックアップ装置100、ディスク装置1に対し、図10〜図16に示す弾性部材30、光学素子10Xの取付構造、並びに、それを備えるピックアップ装置100X、ディスク装置は、一部が異なる。なお、第一の実施形態における弾性部材30と、第二の実施形態における弾性部材30と、は、同じものが用いられている。第二の実施形態において、第一の実施形態にて説明したものと同一のものについては、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略した。
このピックアップ装置100Xは、上記各種波長のレーザ光に対応した一つの対物レンズ133を備えている。
また、この光学素子10Xの取付構造は、光学素子10X(図11,図12,図13)と、光学素子10Xが装備される保持部材20と、光学素子10Xが備えられた保持部材20を装備させるときに用いられる弾性部材30(図3,図4,図14)と、光学素子10X、保持部材20,26(図13)および弾性部材30が装備される保持部120X(図14〜図17)と、を備えて構成されている(図14)。保持部120Xに弾性部材30が圧入されると共に、弾性部材30により保持部120Xに光学素子10Xを備える保持部材20,26が備えられている。
また、光学素子10Xは、光が透過可能な正面視略矩形板状に形成されている。また、光学素子10Xに対応して、弾性部材30は、光が通過可能な正面視略凹状に形成されている。
また、保持部120Xは、樹脂が用いられて形成されている。また、弾性部材30は、金属が用いられて形成されている。
また、光学素子10Xは、入射された光を複数に分ける回折格子10Xとされている。LDから出射された第一波長レーザ光および第二波長レーザ光は、4分割などの複数の領域部11x,12x,13x,14xに分割された光学素子10Xいわゆる回折格子10Xによりメインビーム(0次光)と2つのサブビーム(±1次回折光束)との少なくとも3ビームに分けられる。
保持部120Xに光学素子10Xが装備されるときに、光学素子10Xを備える保持部材20は、保持部120Xに共に装備された弾性部材30により保持部120Xに備えられる。保持部120Xに弾性部材30が圧入されるので、例えば保持部120Xに弾性部材30と共に装備された光学素子10Xを備える保持部材20の取付位置が調整されるときに、弾性部材30が不用意にずらされ、これに伴って例えば光学素子10Xを備える保持部材20の位置調整が不正確に行われるということは回避される。従って、保持部120Xに光学素子10Xが備えられた保持部材20を精度よく備えさせることができる。
この弾性部材30は、光学素子10Xが備えられた保持部材20を保持部120Xに位置合せさせつつ装備させるときに用いられる弾性部材30とされている。弾性部材基板部33に保持部120Xに対して位置決め固定させる圧入固定部36,37が備えられている。
また、弾性部材基板部33は、略板状に形成されている。また、圧入固定部36,37は、弾性部材基板部33の正面視左右両側部33L,33Rに突出された突出部36,37とされている。
また、圧入固定部36は、保持部120Xに対して弾性部材基板部33を着脱自在に装備可能とさせる傾斜面部36a,36bを有する。また、圧入固定部37は、保持部120Xに対して弾性部材基板部33を着脱自在に装備可能とさせる傾斜面部37a,37bを有する。
また、光学素子10Xを備える保持部材20,26および保持部120Xに対して復元弾性力を発生させる当接力発生部31,32が弾性部材基板部33に延設されている。
また、弾性部材基板部33に対し当接力発生部31,32が折り返されている。
また、この光学素子10Xの取付構造においては、弾性部材30として、上記形態をした弾性部材30が用いられている。
保持部120Xに光学素子10Xを備える保持部材20が位置合せされつつ装備されるときに、光学素子10Xを備える保持部材20は、保持部120Xに装備された弾性部材30により保持部120Xに備えられる。また、弾性部材基板部33に保持部120Xに対して位置決め固定させる圧入固定部36,37が備えられているので、例えば保持部120Xに弾性部材30と共に装備された光学素子10Xを備える保持部材20の取付位置が調整されるときに、弾性部材30が不用意にずらされ、これに伴って例えば光学素子10Xを備える保持部材20の位置調整が不正確に行われるということは回避される。従って、保持部120Xに光学素子10Xが備えられた保持部材20を精度よく備えさせることができる。
また、弾性部材30の弾性部材基板部33の正面視左右両側部33L,33Rに突出部36,37が設けられることで、保持部120Xに弾性部材30が装着されるときの横位置出しが可能で、且つ、光学素子10Xを備える保持部材20の位置調整により、光学素子10Xを備える保持部材20が初期取付位置から左右方向DLRに動かされた際の弾性部材30の横ずれ発生が防止される。従って、結果的に常に光学素子10Xを備える保持部材20と弾性部材30との接触位置が安定する。また、これに伴って、光学素子10Xの取付構造における初期性能の安定性、信頼性等を改善することができる。
また、保持部120Xに対する弾性部材30及び/又は回折格子10Xを備える保持部材20の装着時および修理時の着脱を考慮し、弾性部材30を構成するばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rの圧入固定部36/37に傾斜面部36a,36b/37a,37bを形成させて、保持部120Xに対し弾性部材30を着脱自在に容易に装着可能とさせている。
また、弾性部材30を構成するばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rの圧入固定部36/37に傾斜面部36a,36b/37a,37bを形成させて、例えば略テーパ形状をした圧入固定部36/37をばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rに設けることで、保持部120Xに弾性部材30を装着するときに樹脂製保持部120Xに金属製ばね30が食い込むこととなり、保持部120Xに対する弾性部材30の位置ずれ防止効果も期待できる。
また、このピックアップ装置100Xは、上記光学素子10Xの取付構造を有する。
上記光学素子10Xの取付構造が構成されていれば、弾性部材30により光学素子10Xを備える保持部材20が保持部120Xに精度よく位置調整されて備えられる。従って、光学特性に優れるピックアップ装置100Xを構成させることができる。
弾性部材、光学素子の取付方法、並びに、ピックアップ装置の組立方法を含めて詳しく説明すると、光学素子10Xの取付構造を有するOPU100Xは、入射されたレーザ光を複数に分ける光学素子10Xと、光学素子10Xが装備される一方の保持部材20と、一方の保持部材20に装備される他方の保持部材25と、光学素子10Xが装備される一方の保持部材20ならびに一方の保持部材20に装備される他方の保持部材25を精度よく位置合せさせつつハウジング110Xの光学素子ならびに保持部材用保持部120Xに装備させるときに用いられる光学素子ならびに保持部材用弾性部材30と、光学素子10Xおよび光学素子ならびに保持部材用弾性部材30が挿入されて装備される収容部129Xを有する光学素子ならびに保持部材用保持部120Xと、を備えて構成されている。
光学素子10Xは、入射されたレーザ光を複数に分けて出射させる正面視略矩形板状をした回折格子10Xいわゆるグレーティングとして形成されている。詳しく説明すると、光学素子10Xは、入射されたレーザ光を複数に分けて出射させる正面視略平行四辺形をした回折格子10Xいわゆるグレーティングとして形成されている。また、光学素子ならびに保持部材用弾性部材30として、回折格子ならびにホルダ用ばね30が用いられている。また、光学素子ならびに保持部材用保持部120Xとして、回折格子ならびにホルダ用保持部120Xが用いられている。また、一方の保持部材20を構成する第一保持部材20として、第一ホルダ20が用いられている。また、他方の保持部材25を構成する第二保持部材25として、第二ホルダ26が用いられている。また、光学素子ならびに保持部材用保持部120Xを構成する収容部129Xとして、回折格子ならびにホルダ用保持部120Xを構成する正面視略凹状をした略矩形箱状の収容室129Xが用いられている。
回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129Xに回折格子ならびにホルダ用ばね30が着脱自在に圧入固定されると共に、回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129Xに回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20が装備されたときに回折格子ならびにホルダ用ばね30の撓まされた弾性撓み片31,32に生じる復元弾性力により、回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内に回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20が左右方向DLRおよび/または上下方向DDUおよび/または回動方向に略沿って取付位置が調整可能な状態で精度よく弾性保持されて備えられる。
回折格子10Xは、レーザ光が透過可能な透明もしくは半透明をした正面視略矩形板状に形成されている。また、回折格子10Xに対応して、回折格子ならびにホルダ用ばね30のばね基板部33は、レーザ光が当てられることなく通過可能な正面視略凹状に形成されている。回折格子ならびにホルダ用ばね30のばね基板部33が略半長円状に切り欠かれて、回折格子ならびにホルダ用ばね30のばね基板部33に略半長円状のレーザ光透過部35が形成されている。例えばレーザ光の光路において、ハウジング110Xの回折格子調整孔113に対応させると共に、回折格子ならびにホルダ用ばね30の弾性撓み片31,32へのレーザ光の干渉を回避させ、さらに回折格子ならびにホルダ用ばね30の著しい強度低下の発生を回避させるために、回折格子ならびにホルダ用ばね30のばね基板部33は、略半長円状に切り欠かれている。また、例えば撓まされた状態における弾性撓み片31,32へのレーザ光の干渉を回避させるために、回折格子ならびにホルダ用ばね30が正面視されたときに、弾性撓み片31,32は、弾性撓み片31,32の根元に略相当する折返し曲げ部31b,32bから略半円状の先端部31a,32aにかけて次第に幅が狭められている。
また、回折格子10Xに対応して、回折格子ならびにホルダ用保持部120Xは、レーザ光が当てられることなく通過可能な略凹状に形成されている。
また、回折格子ならびにホルダ用保持部120Xは、合成樹脂が用いられて形成されている。また、突出状圧入固定部36,37、弾性撓み片31,32、ばね基板部33を備えた回折格子ならびにホルダ用ばね30は、金属が用いられて形成されている。また、回折格子10Xは、合成樹脂またはガラスが用いられて形成されている。
OPU100Xを構成し回折格子ならびにホルダ用保持部120Xを有するハウジング110Xは、例えば、機械的特性、摺動特性、寸法安定性、耐熱性、射出成形性、絶縁特性などの電気的特性などに優れ、さらに鉄材などよりも軽量化が可能とされるPPS樹脂等のPAS系樹脂を基材とした耐熱性の合成樹脂組成物が用いられて形成される。樹脂材料は、例えば鉄よりも比重が小さく軽量化に適した材料とされている。例えば、PAS、PPS等の合成樹脂材料は、一般に鋼系の金属材料よりも軟質なことから、ハウジング110の回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに回折格子用ばね30を装着するときに、樹脂製ハウジング110の回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに、鋼系の金属製回折格子用ばね30を構成するばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rの突出部36/37が食い込むこととなる。
又は、OPU100Xを構成するハウジング110Xは、例えば、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)からなる群から選択される少なくとも一種以上の元素を含有する非鉄金属、ダイカスト合金などの金属が用いられて形成される。アルミニウム、マグネシウム、亜鉛は、耐食性に優れたものとされ、鉄よりも比重の小さい非鉄金属とされている。例えばアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金などの非鉄金属材料が用いられてハウジング110Xが形成される。例えば、アルミニウムを主成分とするアルミニウム合金などの非鉄金属材料は、一般に鋼系の金属材料よりも軟質なことから、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに回折格子用ばね30を装着するときに、アルミニウム製ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに、鋼製回折格子用ばね30を構成するばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rの突出部36/37が食い込むこととなる。
また、回折格子ならびにホルダ用ばね30は、回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20をハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内に精度よく位置合せさせつつ装備させるときに用いられる回折格子ならびにホルダ用ばね30として構成されている。回折格子ならびにホルダ用ばね30を構成するばね基板部33に回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに対して位置決め固定させる圧入固定部36,37が備えられている。
また、回折格子ならびにホルダ用ばね30のばね基板部33は、正面視略矩形凹状をした略板状に形成されている。また、回折格子ならびにホルダ用ばね30の圧入固定部36,37は、ばね基板部33の正面視左右両側部33L,33Rに略台形状に突出された一対の突出部36,37として形成されている。
また、回折格子ならびにホルダ用ばね30の圧入固定部36/37は、回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに対して回折格子ならびにホルダ用ばね30のばね基板部33を容易に着脱自在に装備可能とさせる正面視左右/上下一対の緩やかなテーパ面部36a,36b/37a,37bを有する突出部36/37として形成されている。
ばね基板部33は、回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内に回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20を精度よく位置合せさせつつ装備させるとき、並びに、OPU100Xが組み立てられたのちに位置合わせされた回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20に接するばね基板部33とされている。また、回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20および回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに対して復元弾性力を発生させる一対の略舌片状をした弾性撓み片31,32が、ばね基板部33に延設されている。
例えば、回折格子ならびにホルダ用ばね30を構成する略平面板状の金属素材が曲げ部31b,32bにて側面視略逆V字状に折り返されて、一対の略舌片状をした弾性撓み片31,32が、ばね基板部33に対して例えば遠ざかる方向に略沿って延設されている。また、ばね基板部33並びに弾性撓み片31,32を備える回折格子ならびにホルダ用ばね30の弾性撓み片31,32が自然状態のときに、弾性撓み片31/32の略緩やかに曲げられた湾曲部31c/32cから先の略長円状の先端部31a/32aは、ばね基板部33に対して略平行とされている。ばね基板部33に対し一対の略舌片状をした弾性撓み片31,32が折り返し形成されて、回折格子ならびにホルダ用ばね30は、例えば側面視裏返し状の略逆J字状に形成されている。回折格子10Xにばね基板部33が接し、回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内に弾性撓み片31/32の略緩やかに曲げられた湾曲部31c/32cが接する。
また、この回折格子10Xの取付構造においては、上記板ばね30として、上記形態をした回折格子ならびにホルダ用ばね30が用いられている。
また、このOPU100Xは、上記回折格子10Xの取付構造を有する。
上記回折格子10Xの取付構造が構成されていれば、回折格子ならびにホルダ用ばね30により、回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20は、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに精度よく位置調整されて備えられる。従って、光学特性に優れるOPU100Xが構成される。
ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内に回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20が位置合せされつつ装備されるときに、回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20は、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内に共に装備された回折格子ならびにホルダ用ばね30の撓まされた弾性撓み片31,32に生じる復元弾性力により、左右方向DLRおよび/または上下方向DDUおよび/または回動方向に略沿って取付位置が調整可能な状態でハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内に精度よく弾性保持されて備えられる。また、回折格子ならびにホルダ用ばね30を構成するばね基板部33に回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに対して位置決め固定させる圧入固定部36,37が備えられて、回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129Xに回折格子ならびにホルダ用ばね30が着脱自在に圧入固定されるので、例えばハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内に回折格子ならびにホルダ用ばね30と共に装備された回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20の取付位置が左右方向DLRおよび/または上下方向DDUおよび/または回動方向に略沿って調整されるときに、回折格子ならびにホルダ用ばね30がハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内で不用意に左右方向DLRおよび/または上下方向DDUおよび/または回動方向に略沿ってずらされ、これに伴って例えば回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20の位置調整が結果として不正確に行われるという不具合の発生は回避される。従って、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内に回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20が精度よく弾性保持されて備えられる。
また、回折格子ならびにホルダ用ばね30のばね基板部33の正面視左右両側部33L,33Rに略台形状に突出された一対の突出部36,37が設けられることで、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内に回折格子ならびにホルダ用ばね30が装着されるときの左右方向DLRに略沿った位置出しいわゆる横位置出しが可能で、且つ、回折格子10Xの略中央境界線部16xいわゆる略中央分割線16xの位置調整により、回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20が初期取付位置から左右方向DLRに略沿って動かされた際の回折格子ならびにホルダ用ばね30の横ずれ発生が防止される。従って、結果的に常に回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20と回折格子ならびにホルダ用ばね30との接触位置が安定する。また、これに伴って、回折格子10Xの取付構造において、初期性能の安定性が改善され、熱衝撃試験等における信頼性評価等においても回折格子10Xの位相ずれが改善される。
また、回折格子ならびにホルダ用ばね30の突出部36,37の突出形状については、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに対する回折格子ならびにホルダ用ばね30及び/又は回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20の装着時および修理時の着脱を考慮し、回折格子ならびにホルダ用ばね30を構成するばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rの突出部36/37に、正面視左右/上下一対の緩やかなテーパ面部36a,36b/37a,37bを形成させて、突出部36/37を略テーパ形状にして、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに対し、回折格子ならびにホルダ用ばね30を着脱自在に容易に装着可能とさせている。
また、回折格子ならびにホルダ用ばね30を構成するばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rの突出部36/37に、正面視左右/上下一対の緩やかなテーパ面部36a,36b/37a,37bを形成させて、例えば略テーパ形状をした突出部36/37いわゆるテーパ部を回折格子ならびにホルダ用ばね30を構成するばね基板部33の正面視左右両側部33L/33Rに設けることで、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに回折格子ならびにホルダ用ばね30を装着するときに、樹脂製いわゆるプラスチック製ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに金属製ばね30が食い込むこととなり、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに対する回折格子ならびにホルダ用ばね30の位置ずれ防止効果も期待される。
回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20の取付位置が調整されて、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内に精度よく回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20が装備されたのちに、例えば、接合部材/接着剤200が用いられて、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内に回折格子ならびにホルダ用保持部120X及び/又は回折格子ならびにホルダ用ばね30が確実に固定される。
接合部材/接着剤200の塗布・固着前までは、回折格子ならびにホルダ用ばね30及び/又は回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20は、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに着脱自在に装備されるが、接合部材/接着剤200の塗布・固着後は、回折格子ならびにホルダ用ばね30及び/又は回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20は、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xに着脱不能に装備される。
回折格子10Xについて詳しく説明すると、回折格子10Xの回折面部10axは、第一レーザ波長光を少なくとも一本の第一メインビームと二本の第一サブビームとに分ける回折面部10axと、第二レーザ波長光を少なくとも一本の第二メインビームと二本の第二サブビームとに分ける回折面部10axと、を兼ねて、複数種類のレーザ波長光の回折に対応する一つの面部10axとして形成されている。回折格子10Xの回折面部10axは、微細な凹凸状の繰返し周期構造を有する。回折格子10Xを構成する回折面部10axの反対側の裏面部10bxに微細な凹凸状の繰返し周期構造が形成されることなく、回折面部10axの反対側の裏面部10bxは、例えば平滑面部10bxとして形成されている。
このように回折格子10Xの回折面部10axが形成されていれば、回折格子10Xにおける不要な回折光の発生が抑えられるとともにレーザ光の効率の低下が防止され、更に価格を低く抑えることが可能なOPU100Xが構成される。
回折格子10Xの回折面部10axが、第一レーザ波長光を少なくとも一本の第一メインビームと二本の第一サブビームとに分ける回折面部10axと、第二レーザ波長光を少なくとも一本の第二メインビームと二本の第二サブビームとに分ける回折面部10axと、を兼ねて複数種類のレーザ波長光の回折に対応する一つの面部10axとして形成されていれば、第一レーザ波長光の第一メインビームおよび第一サブビームが不要に回折されて第一レーザ波長光の第一メインビームおよび第一サブビームの光の効率が低下されたり、第二レーザ波長光が不要に回折されて第二レーザ波長光の光の効率が低下されたりするということは回避される。
また、第一レーザ波長光を少なくとも一本の第一メインビームと二本の第一サブビームとに分ける回折面部10axと、第二レーザ波長光を少なくとも一本の第二メインビームと二本の第二サブビームとに分ける回折面部10axと、を兼ねて複数種類のレーザ波長光の回折に対応する一つの面部10axとして回折格子10Xの回折面部10axが形成されているので、加工部分、加工工数等が減らされた回折格子10Xが構成される。回折格子10Xの加工部分、加工工数等が減らされるので、回折格子10Xの価格が低く抑えられる。これに伴って、価格を低く抑えることが可能とされたOPU100Xを構成させることが可能となる。
上記回折格子10と同じく、回折格子10Xに、LDから出射されるレーザ光の一部にπラジアンの位相シフトを発生させる位相シフト領域部11x,14xが設けられている。回折格子10Xは、略長方形状の第一領域部11xと、第一領域部11xに隣接する略線状の第二領域部12xと、第二領域部12xに隣接する略線状の第三領域部13xと、第三領域部13xに隣接する略長方形状の第四領域部14xとの少なくとも四つの領域部11x,12x,13x,14xに分けられている。回折格子10Xは、複数の領域部11x,12x,13x,14xに分けられている。各領域部11x,12x,13x,14x内で所定の周期構造が構成されている。
第二領域部12xの位相状態と、第三領域部13xの位相状態とが分かり易くされるために、便宜上、第二領域部12xおよび第三領域部13xは、ある程度の幅をもたせて描かれている。実際には、回折格子10Xの第二領域部12xおよび回折格子10Xの第三領域部13xは、例えば幅10wが20〜200μm程度の細い線形状とされる。また、回折格子10Xを構成する各領域部11x,12x,13x,14xの周期構造は、微細な凹凸状の繰返し周期構造とされている。また、回折格子10Xは、例えば略3〜10mm角の縦横寸法をした厚み略0.3〜5mmのガラス板またはプラスチック板とされている。
複数の領域部11x,12x,13x,14xに分けられた回折格子10Xが構成されていれば、メディアMの信号面部Maに対するOPU100Xのエラー信号の検出は、良好に行われ易くなる。例えば、メディアMの信号面部Maに対するOPU100Xのトラッキングは、良好に行われ易くなる。回折格子10Xが複数の領域部11x,12x,13x,14xに分けられて構成されることにより、メディアMの信号面部Maに、各々独立した少なくとも三個の集光スポットが照射される。メディアMの信号面部Maに、少なくとも三個の集光スポットが各々独立して照射されるので、トラックピッチが異なる二種類以上のメディアMの記録/再生時等に、トラッキングエラー信号等のエラー信号の検出精度が低下するということは回避され易くなる。従って、トラッキング制御が行われ易いOPU100Xの提供が可能となる。
回折格子10Xは、偶数の領域部11x,12x,13x,14xに分けられている。
偶数の領域部11x,12x,13x,14xに分けられた回折格子10Xが構成されていれば、メディアMの信号面部Maに形成される集光スポットは、精度のよい集光スポットとして形成される。例えば、回折格子10Xの第二領域部12xと、第二領域部12xに隣接する第三領域部13xとの境界線部16xによって、第一領域部11xおよび第一領域部11xに隣接する第二領域部12xを備える一方の領域部18xと、第三領域部13xおよび第三領域部13xに隣接する第四領域部14xを備える他方の領域部19xと、に回折格子10Xが少なくとも二等分されて偶数分割されているので、OPU100Xに回折格子10Xが装備されるときに、回折格子10Xに当てられる光は、回折格子10Xの一方の領域部18xと、回折格子10Xの他方の領域部19xとに、略二等分された状態に当てられ易くなる。回折格子10Xの一方の領域部18xと、回折格子10Xの他方の領域部19xとに、光が略二等分とされた状態に当てられ易くなることにより、回折格子10Xは、OPU100Xに精度よく備えられ易くなる。従って、メディアMの信号面部Maに精度よく集光スポットが形成され易くなる。これに伴って、トラックピッチが異なる二種類以上のメディアMの記録/再生時等におけるトラッキングエラー信号等のエラー信号の検出精度が向上する。また、メディアMの信号面部Maに対するOPU100Xのトラッキングは、精度よく行われ易くなる。
回折格子10Xは、第一領域部11xと、第一領域部11xに隣接し第一領域部11xの周期構造に対し異なる周期構造を有する第二領域部12xと、第二領域部12xに隣接し第二領域部12xの周期構造に対し異なる周期構造を有する第三領域部13xと、第三領域部13xに隣接し第三領域部13xの周期構造に対し異なる周期構造を有する第四領域部14xと、の少なくとも四つの領域部11x,12x,13x,14xに分けられている。回折格子10Xは、いわゆる四分割型・インライン・グレーティングとして構成されている。
複数の領域部11x,12x,13x,14xに分割された回折格子10XがOPU100Xに装備されていれば、メディアMの信号面部Maに対するOPU100Xのエラー信号の検出は、良好に行われる。例えば、メディアMの信号面部Maに対するOPU100Xのトラッキングは、良好に行われる。回折格子10Xが四つの領域部11x,12x,13x,14xに分けられて構成されることにより、メディアMの信号面部Maに、各々独立した少なくとも三個の集光スポットが照射される。メディアMの信号面部Maに、少なくとも三個の集光スポットが各々独立して照射されるので、トラックピッチが異なる二種類以上のメディアMにデータ記録等が行われるときや、トラックピッチが異なる二種類以上のメディアMのデータ再生が行われるときに、例えばOBL133(図10)の変位に伴って、トラッキングエラー信号等のエラー信号の検出精度が低下するということは回避される。従って、トラッキング制御が行われ易いOPU100Xの提供が可能となる。
回折格子10Xは、第一領域部11xおよび第一領域部11xに隣接する第二領域部12xを備える略長方形状の一方の領域部18xと、第三領域部13xおよび第三領域部13xに隣接する第四領域部14xを備える略長方形状の他方の領域部19xとを有するものとされる。回折格子10Xの第一領域部11xの幅11wと、第四領域部14xの幅14wとは、略等しい幅とされている。また、回折格子10Xの第二領域部12xの幅12wと、第三領域部13xの幅13wとは、略等しい幅とされている。回折格子10Xの第二領域部12xと、この第二領域部12xに隣接する回折格子10Xの第三領域部13xとの境界線部16xにより、回折格子10Xは、回折格子10Xを構成する一方の領域部18xと、回折格子10Xを構成する他方の領域部19xとに二等分される。回折格子10Xは、偶数分割されている。
これにより、メディアMの信号面部Maに形成される集光スポットは、精度のよい集光スポットとして形成される。偶数分割された回折格子10Xの第二領域部12xと、第二領域部12xに隣接する第三領域部13xとの境界線部16xによって、第一領域部11xおよび第一領域部11xに隣接する第二領域部12xを備える一方の領域部18xと、第三領域部13xおよび第三領域部13xに隣接する第四領域部14xを備える他方の領域部19xとに回折格子10Xが二等分されるので、OPU100Xのハウジング110Xに回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20が装備されるときに、LDから出射され回折格子10Xに当てられたレーザ光は、例えば不図示の光軸調整用カメラなどにより、容易に光軸調整される。LDから出射され回折格子10Xに当てられたのちにOBL133を透過したレーザ光は、例えば光軸調整用カメラなどが用いられて観察可能とされる。
四分割型回折格子10Xにおいては、回折格子10Xの略中央を二等分させて、略長方形状の一方の領域部18xと、略長方形状の他方の領域部19xとを構成させる境界線部16xが回折格子10Xに設けられているので、光軸調整用カメラなどが用いられてレーザ光の光軸調整が行われるときに、レーザ光は、回折格子10Xを構成する略長方形状の一方の領域部18xと、回折格子10Xを構成する略長方形状の他方の領域部19xとに、略二等分された状態に当てられ易くなる。
回折格子10Xを構成する略長方形状の一方の領域部18xと、回折格子10Xを構成する略長方形状の他方の領域部19xとに、レーザ光が略二等分とされた状態に当てられ易くなることにより、回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20は、OPU100Xのハウジング110Xに精度よく位置決め調整されつつ備えられ易くなる。従って、メディアMの信号面部Maに精度よく集光スポットが形成され易くなる。これに伴って、メディアMの信号面部Maに対するOPU100Xのトラッキングは、精度よく行われ易くなる。
略矩形箱状をした第一ホルダ20の略矩形箱状をした収容室24内に略矩形板状をした回折格子10Xを装備させ、次に、第一ホルダ20の回折格子用収容室24に続く一対の略半円窪み状をした接着剤収容室24a,24b内に電子線硬化型接着剤200の一種とされる紫外線硬化型接着剤200を塗布させ、その後、電子線硬化型接着剤200の一種とされる紫外線硬化型接着剤200に、電子線の一種とされる紫外線を照射させて接着剤200を固化させる。これにより、第一ホルダ20に回折格子10Xが接着・固定される。
次に、略矩形板状をした回折格子10Xを備える略矩形箱状をした第一ホルダ20の略円筒状をしたはめ合せ部25に、略矩形板状をした第二ホルダ26の略丸孔状をしたはめ合せ部27に合わせ、回折格子10Xを備える第一ホルダ20に第二ホルダ26を装備させる。これにより、第二ホルダ26に回折格子10Xを備える第一ホルダ20が回動可能に装備される。
次に、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内に、第二ホルダ26ならびに回折格子10Xを備える第一ホルダ20と、回折格子ならびにホルダ用ばね30と、を装備させる。
次に、第二ホルダ26ならびに回折格子10Xを備える第一ホルダ20の取付位置を調整させた後に、第一ホルダ20の一対の略傾斜状をした左右下端面部21,22と、回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの一対の左右端面部121X,122Xと、に、電子線硬化型接着剤200の一種とされる紫外線硬化型接着剤200を塗布させ、また、第一ホルダ20の下端略中央部23と、第二ホルダ26の下端略中央部28と、に、電子線硬化型接着剤200の一種とされる紫外線硬化型接着剤200を塗布させ、その後、電子線硬化型接着剤200の一種とされる紫外線硬化型接着剤200に、電子線の一種とされる紫外線を照射させて接着剤200を固化させる。これにより、ハウジング110Xの回折格子ならびにホルダ用保持部120Xの収容室129X内に、回折格子10Xならびに第二ホルダ26を備える第一ホルダ20と、回折格子ならびにホルダ用ばね30と、が、精度よく弾性保持/固定される。
この光ディスク装置は、例えばノート型PC用のOPU100Xを備える光ディスク装置とされる。なお、ここではノート型PC用OPU100Xが備えられるノート型PC用光ディスク装置等についての詳細な説明を省略する。
以下に第一の実施形態ならびに第二の実施形態に共通するものを纏めて説明すると、例えば、射出成形が可能であって透明もしくは半透明状または用途等により着色された熱可塑性の耐熱性合成樹脂材料が用いられて、射出成形法に基づき上記回折格子10,10X、ホルダ20,26、OBL131,132,133等が形成される。詳しく説明すると、回折格子10,10X、ホルダ20,26、OBL131,132,133等は、例えば、耐候性、鏡面平滑性、精度などに優れ、透明度の高いアクリル/メタクリル系樹脂を基材とした組成物が用いられて、射出成形法に基づき形成される。メタクリル樹脂の正式名称は、ポリメチルメタクリレート(polymethyl methacrylate)であり、ポリメチルメタクリレートは例えばPMMAと略称される。また、メタクリル樹脂は、アクリル樹脂と呼ばれることもある。また、回折格子10,10X、ホルダ20,26、OBL131,132,133等は、例えば、加工性などに優れ、価格低減化が図られるポリカーボネート(PC:poly carbonate)系樹脂を基材とした組成物が用いられて形成される。
例えば、合成樹脂材料が用いられて回折格子10,10X、ホルダ20,26、OBL131,132,133等が形成されることにより、回折格子10,10X、ホルダ20,26、OBL131,132,133等の軽量化が図られる。また、合成樹脂製回折格子10,10X、ホルダ20,26、OBL131,132,133等は、射出成形法に基づいて効率よく大量生産される。回折格子10,10X、ホルダ20,26、OBL131,132,133等の大量生産が可能となることにより、回折格子10,10X、ホルダ20,26、OBL131,132,133等の価格低減化が図られる。
例えば、射出成形が可能とされ、熱可塑性的な性質を備え持つ合成重合体として、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS:Acrylonitrile butadiene styrene)、ポリブチレンテレフタレート(PBT:Poly butylene terephthalate)、ポリアミド(PA:poly amide)、ポリプロピレン(PP:poly propylene)、ポリオキシメチレン(POM:poly oxy methylene)、ポリカーボネート(PC:poly carbonate)、PMMA、液晶ポリマ(LCP:liquid crystal polymer)、PPS等のPAS、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK(登録商標):poly ether ether ketone)、ポリアリールエーテルケトン(PEAK:poly aryl ether ketone)等のケトン系樹脂などが挙げられる。ホルダ20,26等は、例えば、ABS、PBT、PP、POM、PC、PMMA、LCP、PPS、PAS、PEEK、PEAKからなる群から選ばれる樹脂組成物のうちの少なくとも一種の樹脂組成物が用いられて形成される。
また、上記OPU100,OPU100Xは、例えば、コンピュータ、音響/映像機器、ゲーム機、車載機(何れも図示せず)などに組み付けられる光ディスク装置1に装備される。また、上記OPU100,OPU100X、並びに上記OPU100,OPU100Xを備える光ディスク装置は、例えば、ノート型パーソナルコンピュータPC、ラップトップ型PC、デスクトップ型PC、車載用コンピュータなどのコンピュータ、コンピュータゲーム機などのゲーム機、CDプレーヤ/CDレコーダ、DVDプレーヤ/DVDレコーダ、「Blu−ray/Blu−ray Disc」用プレーヤ/「Blu−ray/Blu−ray Disc」用レコーダなどの音響および/または映像機器等に装備可能とされている(何れも図示せず)。また、上記OPU100,OPU100Xは、「CD」系光ディスク、「DVD」系光ディスク、「HD DVD」系光ディスク、「CBHD」系光ディスク、「Blu−ray/Blu−ray Disc」系光ディスク等の複数のディスクに対応可能なものとされる。また、上記OPU100,OPU100Xは、複数層の信号面部を有する一枚の光ディスクに対応可能なものとされている。上記OPU100,OPU100Xは、例えば、「CD」、「DVD」、「HD DVD」、「CBHD」、「Blu−ray/Blu−ray Disc」などの各種光ディスクに対応したコンピュータ、音響および/または映像機器、ゲーム機、車載機などに装備可能とされている(何れも図示せず)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、前述した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、その等価物も含まれる。
例えば、図6に示す回折格子10の回折面部10aに微細な凹凸状の繰返し周期構造が形成されると共に、回折格子10を構成する回折面部10aの反対側の裏面部も微細な凹凸状の繰返し周期構造が形成された回折格子10も使用可能とされる。また、例えば、四つの領域部11,12,13,14を備えた四分割タイプの回折格子10,10Xに代えて、他の形態をした単純領域部を備える単純タイプの回折格子(図示せず)が用いられてもよい。また、例えば、四つの領域部11,12,13,14を備えた四分割タイプの回折格子10,10Xに代えて、他の形態をした二つの領域部を備える二分割タイプの回折格子(図示せず)が用いられてもよい。また、例えば、四つの領域部11,12,13,14を備えた四分割タイプの回折格子10,10Xに代えて、他の形態をした三つの領域部を備える三分割タイプの回折格子(図示せず)が用いられてもよい。また、例えば、四つの領域部11,12,13,14を備えた四分割タイプの回折格子10,10Xに代えて、他の形態をした四つの領域部を備える四分割タイプの回折格子(図示せず)が用いられてもよい。このように、両面回折面タイプの回折格子、単純タイプの回折格子、各種複数の領域部を備える複数分割タイプの回折格子が使用可能とされている。
また、例えば、図11〜図13に示す回折格子10Xの回折面部10axに微細な凹凸状の繰返し周期構造が形成されると共に、回折格子10Xを構成する回折面部10axの反対側の裏面部10bxも微細な凹凸状の繰返し周期構造が形成された回折格子10Xも使用可能とされる。また、例えば、四つの領域部11x,12x,13x,14xを備えた四分割タイプの回折格子10Xに代えて、他の形態をした単純領域部を備える単純タイプの回折格子(図示せず)が用いられてもよい。また、例えば、四つの領域部11x,12x,13x,14xを備えた四分割タイプの回折格子10Xに代えて、他の形態をした二つの領域部を備える二分割タイプの回折格子(図示せず)が用いられてもよい。また、例えば、四つの領域部11x,12x,13x,14xを備えた四分割タイプの回折格子10Xに代えて、他の形態をした三つの領域部を備える三分割タイプの回折格子(図示せず)が用いられてもよい。また、例えば、四つの領域部11x,12x,13x,14xを備えた四分割タイプの回折格子10Xに代えて、他の形態をした四つの領域部を備える四分割タイプの回折格子(図示せず)が用いられてもよい。このように、両面回折面タイプの回折格子、単純タイプの回折格子、各種複数の領域部を備える複数分割タイプの回折格子が使用可能とされている。
また、例えば、射出成形法等に基づいて、図11〜図14に示す樹脂製の第一ホルダ20に樹脂製の回折格子部が一体成形されて、樹脂製の回折格子部等の光学素子部を有するホルダ等の保持部材が一体形成されてもよい。この場合、回折格子10Xに代えて、例えば略矩形板状をした1/2波長板等の他の光学素子が樹脂製の回折格子部等の光学素子部を有するホルダ等の保持部材に装備される。
また、第一の実施形態ならびに第二の実施形態に共通して、例えば、第一のレーザ光は、波長略660nm(第一の波長)の「DVD」規格の赤色レーザ光であり、第二のレーザ光は、波長略405nm(第二の波長)の「HD DVD」規格、「CBHD」規格、又は「Blu−ray/Blu−ray Disc」規格等の青紫色レーザ光でもよい。なお、この場合、回折格子10,10Xは、「HD DVD」、「CBHD」、又は「Blu−ray/Blu−ray Disc」規格等の波長に応じた格子間隔を具備した回折格子部材のみで構成される。
本発明は、例えば、「CD」(Compact Disc)(商標)、「DVD」(登録商標)(Digital Versatile Disc)、「HD DVD」(High Definition DVD)(登録商標)、「CBHD(China Blue High−Definition)」(例:旧名「CH−DVD」)、「Blu−ray/Blu−ray Disc」(登録商標)等として挙げられる各種光ディスク等の各種メディアに記録されたデータ、情報、信号等を再生させたり、書込み可能もしくは書換え可能な各種光ディスク等の各種メディアにデータ、情報、信号等を記録させたり、書込み可能もしくは書換え可能な各種光ディスク等の各種メディアに記録されたデータ、情報、信号等を消去させたりすることが可能なピックアップ装置、ディスク装置、並びにこれらに備えられる弾性部材、光学素子の取付構造に適用可能とされるものである。
10,10X 回折格子(光学素子)
30 ばね(弾性部材)
31,32 当接力発生部(撓み片)
33 ばね基板部(弾性部材基板部)
33L,33R 側部
36,37 突出部(圧入固定部)
36a,36b,37a,37b テーパ面部(傾斜面部)
100,100X OPU(ピックアップ装置)
120 ホルダ(保持部)
120X 保持部

Claims (11)

  1. 光学素子の取付構造であって、
    光学素子と、
    前記光学素子を装備させるときに用いられる弾性部材と、
    前記光学素子および前記弾性部材が装備される保持部と、
    を備え、
    前記保持部に前記弾性部材が圧入されると共に、前記弾性部材により前記保持部に前記光学素子が備えられた
    ことを特徴とする。
  2. 請求項1に記載の光学素子の取付構造であって、
    前記光学素子は、光が透過可能な正面視略矩形板状に形成され、
    前記光学素子に対応して、前記弾性部材は、光が通過可能な正面視略凹状に形成された
    ことを特徴とする。
  3. 請求項1又は2に記載の光学素子の取付構造であって、
    前記保持部は、樹脂が用いられて形成され、
    前記弾性部材は、金属が用いられて形成された
    ことを特徴とする。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の光学素子の取付構造であって、
    前記光学素子は、入射された光を複数に分ける回折格子とされた
    ことを特徴とする。
  5. 光学素子を保持部に位置合せさせつつ装備させるときに用いられる弾性部材であって、
    弾性部材基板部に前記保持部に対して位置決め固定させる圧入固定部が備えられた
    ことを特徴とする。
  6. 請求項5に記載の弾性部材であって、
    前記弾性部材基板部は、略板状に形成され、
    前記圧入固定部は、前記弾性部材基板部の正面視左右両側部に突出された突出部とされた
    ことを特徴とする。
  7. 請求項5又は6に記載の弾性部材であって、
    前記圧入固定部は、前記保持部に対して前記弾性部材基板部を着脱自在に装備可能とさせる傾斜面部を有する
    ことを特徴とする。
  8. 請求項5〜7の何れか1項に記載の弾性部材であって、
    前記光学素子および前記保持部に対して復元弾性力を発生させる当接力発生部が前記弾性部材基板部に延設された
    ことを特徴とする。
  9. 請求項8に記載の弾性部材であって、
    前記弾性部材基板部に対し前記当接力発生部が折り返された
    ことを特徴とする。
  10. 請求項1〜4の何れか1項に記載の光学素子の取付構造であって、
    前記弾性部材として、請求項5〜9の何れか1項に記載の弾性部材が用いられた
    ことを特徴とする。
  11. ピックアップ装置であって、
    請求項1〜4又は10の何れか1項に記載の光学素子の取付構造を有する
    ことを特徴とする。
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