JPWO2011018878A1 - 画像処理システム、画像処理方法および画像処理用プログラム - Google Patents
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Abstract
幾何変換パラメータ算出手段は、前フレームから現フレームへの画像の幾何変換を表す幾何変換パラメータを算出し、その幾何変換パラメータの信頼度を計算する。解像画像予測手段は、前フレームの超解像画像を幾何変換パラメータに基づいて変形することで現フレームの超解像画像の予測を生成する。超解像画像生成手段は、現フレームの超解像画像の予測結果から現フレームの低解像画像をシミュレーションにより計算し、現フレームの入力画像である低解像画像と、シミュレーション結果との差分を計算し、当該差分のアップサンプリング結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算する。このとき、幾何変換パラメータの信頼度に基づいて重み付き平均を計算する。
Description
本発明は、画像処理システム、画像処理方法および画像処理用プログラムに関し、特に、動画像を高画質化できる画像処理システム、画像処理方法および画像処理用プログラムに関する。
同じ被写体を撮影した複数枚の低解像画像から、より高い解像度をもつ高解像画像を生成する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。この高解像画像は、超解像画像と呼ばれる。なお、低解像画像は、低解像度画像と呼ばれることもある。高解像画像は高解像度画像と呼ばれることもある。
近年では、静止画像だけでなく、動画像にも同技術を適用し、低解像の動画像から、より高い解像度の動画像を生成する動画超解像技術に対するニーズが高まっている。動画超解像技術は、例えば、SD(Standard Definition )解像度で撮影された映像を、HD(High Definition )解像度のテレビジョン受像機で表示するためのアップコンバートに利用される。
特許文献1には、位置ずれのある複数の低解像度画像から高解像度画像を生成する高解像度画像生成方法が記載されている。特許文献1に記載の方法では、複数の低解像度画像の各画素は、高解像度画像空間のある位置に対応付けられる。つまり、位置合わせの後では、複数の低解像度画像は、高解像度空間内で不等間隔にサンプリングされた画素であるとする。特許文献1に記載の方法では、この不等間隔にサンプリングされた画素位置(観測画素位置と称する)を高解像度画像の画素位置で近似する。このとき、ある高解像度画素位置に近似される観測画素位置は、複数あったり、あるいは、存在しなかったりすることも考えられる。特許文献1に記載の方法では、各高解像度画素位置に近似された複数の観測画素の平均画素値をそれぞれ計算することにより、1つの画像を生成する。特許文献1に記載の方法では、この画像を「平均画像」と称している。また、各高解像度画素位置に近似された観測画素も、同様に1つの画像となる。特許文献1では、この画像を「重み画像」と称している。特許文献1に記載の方法では、複数の低解像度画像と、位置合わせによって得られた低解像度画像の位置ずれ情報から、平均画像および重み画像を生成する。そして、生成された平均画像に含まれている未定義画素の画素値を推定することにより、高解像度画像を生成する。また、特許文献1に記載の方法では、低解像度画像が取得される毎に、平均画像および重み画像を更新し、逐次的に高解像度画像を生成する。
また、種々のシステム等の状態を推定する手法として、カルマンフィルタが知られている。カルマンフィルタは、例えば、非特許文献1に記載されている。非特許文献1に記載されたカルマンフィルタでは、ノイズwt,vtが以下に示す式(1)、式(2)で与えられる正規分布に従う場合に、状態の予測と更新を逐次的に繰り返すことにより、最小二乗解を計算する。
wt〜N(0,Q) 式(1)
vt〜N(0,R) 式(2)
vt〜N(0,R) 式(2)
Greg Welch, Gray Bishop, "An Introduction to the Kalman Filter," Technical Report TR 95-041, University of North Carolina, Department of Computer Science, 1995.
特許文献1に記載された方法では、低解像度画像の位置合わせに失敗した場合において、超解像画像の画質が低くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、動画の高解像度化を行う場合において、画像の位置合わせが失敗することによって高解像画像の画質低下が生じるという問題を解決することができる画像処理システム、画像処理方法および画像処理用プログラムを提供することを目的とする。
本発明による画像処理システムは、前のフレームから現フレームへの画像の幾何変換を表す幾何変換パラメータを算出し、幾何変換パラメータの信頼度を計算する幾何変換パラメータ算出手段と、前のフレームに生成された超解像画像を幾何変換パラメータに基づいて変形することで現フレームの超解像画像の予測を生成する超解像画像予測手段と、現フレームの超解像画像の予測結果から現フレームの低解像画像をシミュレーションにより計算し、現フレームの入力画像である低解像画像と、シミュレーションで計算した低解像画像との差分を計算し、当該差分を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算することによって、現フレームの超解像画像を生成する超解像画像生成手段とを備え、超解像画像生成手段は、幾何変換パラメータの信頼度に基づいて重み付き平均を計算することを特徴とする。
また、本発明による画像処理方法は、前のフレームから現フレームへの画像の幾何変換を表す幾何変換パラメータを算出し、幾何変換パラメータの信頼度を計算し、前のフレームに生成された超解像画像を幾何変換パラメータに基づいて変形することで現フレームの超解像画像の予測を生成し、現フレームの超解像画像の予測結果から現フレームの低解像画像をシミュレーションにより計算し、現フレームの入力画像である低解像画像と、シミュレーションで計算した低解像画像との差分を計算し、当該差分を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算することによって、現フレームの超解像画像を生成し、重み付き平均を計算する際に、幾何変換パラメータの信頼度に基づいて重み付き平均を計算することを特徴とする。
また、本発明による画像処理用プログラムは、コンピュータに、前のフレームから現フレームへの画像の幾何変換を表す幾何変換パラメータを算出し、当該幾何変換パラメータの信頼度を計算する幾何変換パラメータ算出処理、前のフレームに生成された超解像画像を幾何変換パラメータに基づいて変形することで現フレームの超解像画像の予測を生成する超解像画像予測処理、および、現フレームの超解像画像の予測結果から現フレームの低解像画像をシミュレーションにより計算し、現フレームの入力画像である低解像画像と、シミュレーションで計算した低解像画像との差分を計算し、当該差分を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算することによって、現フレームの超解像画像を生成する超解像画像生成処理を実行させ、超解像画像生成処理で、幾何変換パラメータの信頼度に基づいて重み付き平均を計算させることを特徴とする。
本発明によれば、動画の高解像度化を行う場合において、画像の位置合わせが失敗することによって高解像画像の画質低下が生じるという問題を解決することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
実施形態1.
図1は、本発明において、入力される低解像画像と出力される超解像画像との関係を示す説明図である。本発明の画像処理システムには、低解像画像のシーケンスが入力され、超解像処理によって得られた超解像画像のシーケンスを出力する。本発明の画像処理システムは、例えば、SD解像度の画像を入力され、HD解像度の画像を出力する。ただし、SD、HDは解像度の例示であり、他の解像度の画像を入出力してもよい。また、以下の説明では、低解像画像をyで表し、超解像画像をxで表す。低解像画像yおよび超解像画像xは、画像中の画素値をラスタスキャン順に列ベクトルに格納したものである。また、低解像画像を表す符号yや、超解像画像を表す符号xには、フレームを表す添え字を付して表す。そして、処理対象とする現フレームをtで表し、その1つ前のフレームをt−1で表す。
図1は、本発明において、入力される低解像画像と出力される超解像画像との関係を示す説明図である。本発明の画像処理システムには、低解像画像のシーケンスが入力され、超解像処理によって得られた超解像画像のシーケンスを出力する。本発明の画像処理システムは、例えば、SD解像度の画像を入力され、HD解像度の画像を出力する。ただし、SD、HDは解像度の例示であり、他の解像度の画像を入出力してもよい。また、以下の説明では、低解像画像をyで表し、超解像画像をxで表す。低解像画像yおよび超解像画像xは、画像中の画素値をラスタスキャン順に列ベクトルに格納したものである。また、低解像画像を表す符号yや、超解像画像を表す符号xには、フレームを表す添え字を付して表す。そして、処理対象とする現フレームをtで表し、その1つ前のフレームをt−1で表す。
現フレームtにおける超解像画像xtと、その1つ前のフレームt−1における超解像画像xt−1との関係は、以下に示す式(3)で示すことができる。
xt=Mt,t−1xt−1+wt 式(3)
式(3)において、Mt,t−1は、フレームt−1における超解像画像xt−1から、フレームtにおける超解像画像xtへの幾何変換を表す行列である。wtは、幾何変換に独立なノイズ(予測ノイズ)を表すベクトルである。
また、現フレームtにおける低解像画像ytと超解像画像xtとの関係は、以下に示す式(4)で示すことができる。
yt=DBxt+vt 式(4)
Bは、低解像画像yt生成時におけるぼかしを表す行列である。Dは、低解像画像yt生成時におけるダウンサンプリングを表す行列である。vtは、ノイズ(観測ノイズ)を表すベクトルである。
図2ないし図4を用いて、ぼかしの模擬の例を説明する。ぼかしは、画像内の画素毎に、画素値を、近傍の他の画素の画素値との平均値で置き換えることで模擬できる。図2は、ぼかしの対象となる画像の例を示し、図2では、5×5画素の画像を例示している。例えば、画素値a22の画素に着目した場合、その着目画素の画素値を、その画素値a22およびその近傍画素の画素値a11,a12,a13,a21,a23,a31,a32,a33の平均値で置き換える。また、例えば、画素値a23の画素に着目した場合、その着目画素の画素値を、その画素値a23およびその近傍画素の画素値a12,a13,a14,a22,a24,a32,a33,a34の平均値で置き換える。他の画素についても、同様に画素値の置換を行うことで、ぼかしを模擬できる。図3は、図2に例示する画像を表す列ベクトルである。図4は、ぼかしを表す行列Bの例である。ただし、図4では、行列Bの2行分の要素を示し、他の行の図示は省略している。図4において、具体的に示した2行のうち、最初の行を便宜的にk行目と称し、その次の行をk+1行目と称することとする。
図2に示す画像は、図3に示す列ベクトルで表すことができる。従って、この列ベクトルに乗じる行列Bとして、図4に例示する行列を用いればよい。図4に示すk行目は、画素値a22の置換に用いる行列成分である。また、図4に示すk+1行目は、画素値a23の置換に用いる行列成分である。なお、上述のように、図4では他の行を省略している。図4に示す行列Bの右側から、図3に示す列ベクトルを乗じれば、各画素の平均値を計算することができる。図4に示す行列Bの他の行の計算に関しても同様である。従って、ぼかしを示す行列Bは、例えば、以下の条件を満たすように定めておけばよい。第1の条件は、各行が画像中の各画素に対応していることである。第2の条件は、平均計算に用いる画素の個数をnとしたときに、各行の個々の成分の値を、その成分に乗じられる画素値がその行に対応する画素およびその近傍の画素の画素値である場合には1/nとし、その乗じられる画素値がその行に対応する画素およびその近傍の画素以外の画素の画素値である場合には0とすることである。なお、この条件は一例であり、例えば、行列Bの各行の値を均等とするかわりに、正規分布に基づいて設定するなど、他の条件を満足するように行列Bを定めてもよい。
図5および図6を用いて、ダウンサンプリングの模擬の例を説明する。図5は、ダウンサンプリング後の画像の例を示す説明図である。図6は、ダウンサンプリングを表す行列Dの例である。ここでは、図2に例示する画像を、図5に例示する画像にダウンサンプリングする場合を例にして説明する。ダウンサンプリングでは、画像の画素値を間引けばよい。例えば、図6に示す行列Dに、図3に示す画像の列ベクトルを右側から乗じれば、画素値a11,a13,a15,a31,a33,a35,a51,a53,a55を含む画像(図5参照)を得ることができる。従って、ダウンサンプリングを示す行列Dは、例えば、以下の条件を満たすように定めておけばよい。第1の条件は、各行がダウンサンプリング後の画像の各画素と対応していることである。第2の条件は、各行の個々の成分の値を、その成分に乗じられる画素値がダウンサンプリング後も残す画素の画素値であれば1とし、間引く画素の画素値であれば0とすることである。なお、この条件は一例であり、他の条件を満足するように行列Dを定めてもよい。
式(3)および式(4)において、ytを「観測結果」、xtを「直接観測できない状態」と捉えると、式(3)および式(4)は、それぞれ状態観測モデルにおける状態方程式、観測方程式に該当すると言える。
本発明の画像処理システムは、既知のxt−1(すなわち前のフレームにおける超解像画像)から現フレームにおける超解像画像を予測する。また、本発明の画像処理システムは、現フレームにおける低解像画像ytを用いた演算を行い、その演算結果と、超解像画像の予測結果とで重み付き演算を行うことによって、超解像画像を生成する。具体的には、本発明の画像処理システムは、超解像画像の予測結果に対して、実世界中の被写体をカメラで撮影する際の撮像プロセスを模擬するシミュレーションを行うことにより低解像画像を生成する。そして、本発明の画像処理システムは、現フレームにおける低解像画像ytとシミュレーションで得た低解像画像との差分を計算し、その差分をアップサンプリングする。この演算結果と、超解像画像の予測結果との重み付き演算結果として、超解像画像を生成する。
以下の説明では、超解像画像の予測結果をxpと表し、確定した超解像画像をxrと表し、それぞれフレームを示す添え字を付して示す。例えば、現フレームtの超解像画像の予測結果はxp,tと表し、現フレームtで確定した超解像画像をxr,tと表す。また、例えば、1つ前のフレームにおいて確定した超解像画像をxr,t−1と表す。各フレームにおけるxp,xrも、画像中の画素値をラスタスキャン順に並べた列ベクトルとして表現される。
超解像画像の予測結果xp,tからシミュレーションにより低解像画像を得る場合、例えば、xp,tに対して、ぼかしおよびダウンサンプリングに相当する変換を行えばよい。具体的には、DBxp,tを計算することによって、予測結果xp,tから模擬的に低解像画像を得ることができる。既に説明したように、Bはぼかしを表す行列であり、Dはダウンサンプリングを表す行列である。以下の説明では、このように行列B,Dを用いて超解像画像の予測結果xp,tから低解像画像を計算する場合を例にする。ただし、行列B,Dを用いて低解像画像を得る方法は、シミュレーションの一例であり、被写体の撮像プロセスを表すシミュレーションであれば、他のシミュレーションによってxp,tから低解像画像を導出してもよい。
既に説明したように、式(3)および式(4)は、それぞれ状態観測モデルにおける状態方程式、観測方程式に該当すると言うことができる。そして、カルマンフィルタによれば、状態空間モデルで表現された問題において、前の時刻における状態と、現在の観測結果から、現在の時刻の状態を推定することができる。式(3)および式(4)で表される状態空間モデルにおける状態(超解像画像)を求めるために、カルマンフィルタを適用することができる。以下、本発明にカルマンフィルタを適用した場合を例にして説明する。
図7は、本発明の第1の実施形態の画像処理システムの例を示すブロック図である。第1の実施形態の画像処理システム20は、幾何変換行列算出手段21と、超解像画像予測手段22と、超解像画像更新手段23と、誤差パラメータ設定手段24とを備える。
幾何変換行列算出手段21は、1つ前のフレームにおける超解像画像から現フレームの超解像画像への幾何的な変形を表す変換行列を算出する。以下、この変換行列を幾何変換行列と呼び、Mt,t−1と記す。具体的は、Mt,t−1は、1つ前のフレームt−1における低解像画像yt−1から現フレームtにおける低解像画像ytへの幾何変形に相当する幾何変形を、超解像画像間で実現する変換行列である。例えば、低解像画像yt−1から低解像画像ytへの幾何変形が5画素分の平行移動であったとする。また、低解像画像から超解像画像への拡大率がsであるとする。この場合、Mt,t−1は、5s画素分の平行移動を実現する変換行列となる。
さらに、幾何変換行列算出手段21は、幾何変換行列Mt,t−1による予測の信頼度を計算する。すなわち、幾何変換行列Mt,t−1を用いて現フレームの超解像画像を予測したときにおける、その予測結果の信頼度を計算する。以下、この信頼度は、Mt,t−1による幾何変換の信頼度ということができ、以下、幾何変換信頼度と記す。
超解像画像予測手段22は、幾何変換行列算出手段21によって算出されたMt,t−1を用いて、1つ前のフレームt−1で生成された超解像画像xr,t−1を変形させることによって、現フレームtの超解像画像の予測xp,tを生成する。さらに、超解像画像予測手段22は、事前誤差行列を計算する。
事前誤差行列とは、現フレームの超解像画像xtに関する誤差であって、過去の観測の履歴(すなわち、y1,y2,・・・,yt−1)から推定した誤差を表す行列である。以下、事前誤差行列をPbと記し、さらに、その符号にフレームを表す添え字を付す。現フレームtにおける事前誤差行列Pb,tは、y1からyt−1までの各低解像画像から推定したxtに関する誤差を表している。
超解像画像予測手段22は、現フレームtにおける事前誤差行列Pb,tを、以下に示す式(5)により計算すればよい。
Pb,t=Mt,t−1Pa,t−1Mt,t−1 T+Q 式(5)
式(5)において、Mt,t−1 TはMt,t−1の転置行列である。また、Qは、式(3)における予測ノイズwtに関する正規分布を表す共分散行列である。共分散行列Qは、事前誤差行列Pb,tを計算するためのパラメータであるということができる。共分散行列Qは、幾何変換信頼度に基づいて、誤差パラメータ設定手段24によって定められる。
超解像画像更新手段23は、超解像画像の予測結果xp,tに対するシミュレーションを行い、現フレームtの低解像画像を模擬的に算出する。さらに、超解像画像更新手段23は、現フレームtにおける低解像画像ytと、シミュレーションで得た低解像画像との差分を計算する。また、超解像画像更新手段23は、カルマンゲインを計算し、計算した差分、カルマンゲイン、および超解像画像の予測結果xp,tを用いて、差分とxp,tとの重み付き平均を計算する。この計算結果が、現フレームtにおける超解像画像xr,tである。そして、次のフレームt+1に関する処理では、xr,tは、超解像画像予測手段22がフレームt+1の超解像画像の予測xp,t+1を生成する際に用いられる。また、超解像画像更新手段23は、事後誤差行列を計算する。
事後誤差行列とは、現フレームの超解像画像xtに関する誤差であって、過去の観測の履歴(すなわち、y1,y2,・・・,yt−1)および現フレームtの低解像画像ytから推定した誤差を表す行列である。以下、事後誤差行列をPaと記し、さらに、その符号にフレームを表す添え字を付す。現フレームtにおける事前誤差行列Pa,tは、y1からytまでの各低解像画像から推定したxtに関する誤差を表している。また、その1つ前のフレームにおける事後誤差行列Pa,t−1は、y1からyt−1までの各低解像画像から推定したxtに関する誤差を表している。事後誤差行列の計算方法については、後述する。
超解像画像更新手段23は、現フレームtにおけるカルマンゲインをKtとすると、以下に示す式(6)の計算を行うことによってカルマンゲインKtを計算すればよい。
Kt=Pb,t T(DB)T(DBPb,t T(DB)T+R)−1 式(6)
式(6)において、Pb,t TはPb,tの転置行列であり、同様に、(DB)Tは(DB)の転置行列である。また、式(6)における“−1”は逆行列を表す。また、Rは、式(4)における観測ノイズvtに関する正規分布を表す共分散行列である。共分散行列Rは、カルマンゲインKtを計算するためのパラメータであるということができる。共分散行列Rは、幾何変換信頼度に基づいて、誤差パラメータ設定手段24によって定められる。また、Bはぼかしを表す行列であり、Dはダウンサンプリングを表す行列である。
誤差パラメータ設定手段24は、幾何変換行列算出手段21によって算出された幾何変換信頼度に基づいて、予測ノイズwtに関する正規分布を表す共分散行列Q、および観測ノイズvtに関する正規分布を表す共分散行列Rを設定する。換言すれば、誤差パラメータ設定手段24は、事前誤差行列Pb,tを計算する際に用いるパラメータQと、カルマンゲインKtを計算する際に用いるパラメータRを、幾何変換信頼度に基づいて定める。
幾何変換行列算出手段21、超解像画像予測手段22、超解像画像更新手段23および誤差パラメータ設定手段24は、例えば、画像処理用プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。例えば、コンピュータのプログラム記憶手段(図示略)に記憶された画像処理用プログラムをCPUが読み込み、CPUがそのプログラムに従って、幾何変換行列算出手段21、超解像画像予測手段22、超解像画像更新手段23および誤差パラメータ設定手段24として動作する。また、幾何変換行列算出手段21、超解像画像予測手段22、超解像画像更新手段23および誤差パラメータ設定手段24がそれぞれ別々の回路として実現されていてもよい。
次に、動作について説明する。
図8は、第1の実施形態における処理経過の例を示すフローチャートである。画像処理システム20には、低解像の動画像をなす低解像画像が時間順に入力される。処理対象とする現フレームtの低解像画像ytが入力されると、幾何変換行列算出手段21は、幾何変換行列Mt,t−1を算出する(ステップS1)。
図8は、第1の実施形態における処理経過の例を示すフローチャートである。画像処理システム20には、低解像の動画像をなす低解像画像が時間順に入力される。処理対象とする現フレームtの低解像画像ytが入力されると、幾何変換行列算出手段21は、幾何変換行列Mt,t−1を算出する(ステップS1)。
ステップS1では、幾何変換行列算出手段21は、現フレームの1つ前のフレームの低解像画像yt−1と、現フレームtの低解像画像ytとを用いて、幾何変換行列Mt,t−1を算出する。このとき、幾何変換行列算出手段21は、低解像画像yt−1およびytを、超解像画像と同画素数の画像に拡大する。言い換えれば、低解像画像から超解像画像への拡大率で低解像画像yt−1およびytを拡大する。この拡大処理は、例えば、バイリニア補間やバイキュービック補間によって行えばよい。低解像画像yt−1を拡大した画像をYt−1とし、低解像画像ytを拡大した画像をYtと記す。ここで、Yt−1は、フレームt−1における超解像画像に近似し、Ytは、現フレームtにおける超解像画像に近似しているとみなすことができ、幾何変換行列算出手段21は、Yt−1からYtへの幾何的な変形を表す変換行列をMt,t−1として算出する。
また、幾何変換行列算出手段21は、Mt,t−1によってYt−1を変換した結果とYtとの差が最小となるMt,t−1を求めればよい。すなわち、幾何変換行列算出手段21は、Mt,t−1を変更していき、以下に示す式(7)の値が最小となるときのMt,t−1を特定すればよい。
この方法は、勾配法と呼ばれる。なお、ここで示したMt,t−1の算出方法は例示であり、他の方法でMt,t−1を計算してもよい。
続いて、幾何変換行列算出手段21は、幾何変換信頼度を算出する(ステップS2)。幾何変換信頼度の算出方法の一例を示す。幾何変換行列算出手段21は、Mt,t−1算出時に低解像画像から拡大した画像Yt−1,Ytのうち、現フレームに対応する画像Ytを基準として、Yt−1を幾何変換行列Mt,t−1で変換した結果と、基準画像Ytとの差が大きいほど、幾何変換信頼度が小さくなり、その差が小さいほど幾何変換信頼度が大きくなるように、幾何変換信頼度を定めればよい。例えば、Yt−1を幾何変換行列Mt,t−1で変換した結果をY’とすると、幾何変換行列算出手段21は、Y’および基準画像Ytの対応する各画素同士に関して、画素値(輝度値)の差の絶対値を計算し、その絶対値の画像全体における平均値の逆数を算出し、その値を幾何変換信頼度とすればよい。なお、この幾何変換信頼度の算出方法は例示であり、幾何変換行列算出手段21は、他の方法で幾何変換信頼度を算出してもよい。
幾何変換信頼度が算出された後、誤差パラメータ設定手段24は、幾何変換信頼度に応じて、予測ノイズwtに関する正規分布を表す共分散行列Q、および観測ノイズvtに関する正規分布を表す共分散行列Rを設定する(ステップS3)。
ステップS3では、誤差パラメータ設定手段24は、幾何変換信頼度が大きくなるほど、Qの各成分の値が小さくなり、Rの各成分の値が大きくなるようにし、幾何変換信頼度が小さくなるほど、Qの各成分の値が大きくなり、Rの各成分の値が小さくなるように、共分散行列Q,Rを設定する。ここで、Qの各成分とはQの全ての成分を意味する。同様に、Rの各成分とはRの全ての成分を意味する。
幾何変換信頼度に応じたQ,Rの設定の一例を示す。以下、幾何変換信頼度をrで表す。また、幾何変換信頼度rは0から1までの範囲の値となるように正規化されているものとする。幾何変換信頼度rの正規化は、例えば幾何変換行列算出手段21が行ってもよい。あるいは、誤差パラメータ設定手段24が行ってもよい。誤差パラメータ設定手段24は、前のフレームで算出したQに対して、以下に示す式(8)の計算を行うことによって、新たに共分散行列Qを導出する。すなわち、前のフレームで算出したQに(1−r)を乗じた結果を、新たなQとする。
Q←(1−r)×Q 式(8)
同様に、誤差パラメータ設定手段24は、前のフレームで算出したRに対して、以下に示す式(9)の計算を行うことによって、新たに共分散行列Rを導出する。すなわち、前のフレームで算出したRにrを乗じた結果を、新たなRとする。
R←r×R 式(9)
なお、最初に式(8)、式(9)の演算を行う場合のために、Q,Rの初期値を予め定めておけばよい。そして、最初に式(8)、式(9)の演算を行う場合には、Q,Rの初期値を用いればよい。
次に、超解像画像予測手段22は、1つ前のフレームt−1で生成された超解像画像xr,t−1を、幾何変換行列Mt,t−1を用いて変形させることで、現フレームtの超解像画像の予測xp,tを生成する(ステップS4)。具体的には、超解像画像予測手段22は、以下に示す式(10)のように、超解像画像xr,t−1を表す列ベクトルを幾何変換行列Mt,t−1に右側から乗じる演算を行って、超解像画像の予測xp,tを生成する。
xp,t=Mt,t−1xr,t−1 式(10)
また、超解像画像予測手段22は、ステップS4でxp,tを生成する際に、事前誤差行列Pb,tも合わせて計算する。超解像画像予測手段22は、ステップS4で、現フレームtにおける事前誤差行列Pb,tを、前述の式(5)により計算すればよい。ただし、式(5)の計算でPb,tを算出する際に、超解像画像予測手段22は、誤差パラメータ設定手段24がステップS3で設定した共分散行列Qを用いてPb,tを算出する。
ステップS4の次に、超解像画像更新手段23は、ステップS4で計算された超解像画像の予測結果xp,tを更新することによって、現フレームにおける超解像画像xr,tを計算する(ステップS5)。図9は、第1の実施形態における超解像画像の予測結果更新(ステップS5)の処理経過の例を示すフローチャートである。
ステップS5において、超解像画像更新手段23は、まず、現フレームtにおけるカルマンゲインKtを計算する(ステップS31)。超解像画像更新手段23は、ステップS31で、現フレームtにおけるカルマンゲインKtを、前述の式(6)の計算を行うことにより計算すればよい。ただし、式(6)の計算でKtを算出する際に、超解像画像更新手段23は、誤差パラメータ設定手段24がステップS3で設定した共分散行列Rを用いてKtを算出する。
また、式(6)で用いるBはぼかしを表す行列であり、Dはダウンサンプリングを表す行列である。このB,Dは、後述のステップS32で、超解像画像の予測結果に対するシミュレーションを行うときに用いる行列B,Dと同一の行列である。
ステップS31の後、超解像画像更新手段23は、ステップS4(図8参照)で計算された現フレームtの超解像画像の予測結果xp,tからシミュレーションによって、現フレームtの低解像画像を生成する。そして、超解像画像更新手段23は、実際に現フレームtにおいて入力された低解像画像ytと、シミュレーションによってxp,tから生成した低解像画像との差分を計算する(ステップS32)。本例では、超解像画像更新手段23は、ぼかしを表す行列Bおよびダウンサンプリングを表す行列Dを用いたシミュレーションにより、低解像画像を、DBxp,tの計算により求める。そして、ytとの差分を、(yt−DBxp,t)の計算によって求めればよい。
次に、超解像画像更新手段23は、現フレームtの超解像画像の予測結果xp,tと、ステップS32で計算した差分(yt−DBxp,t)との重み付き平均を計算することによって、現フレームにおける超解像画像xr,tを計算する(ステップS33)。具体的には、超解像画像更新手段23は、ステップS31で計算したカルマンゲインKtを用いて、以下の式(11)に示す計算を行えばよい。
xr,t=xp,t+Kt(yt−DBxp,t) 式(11)
式(11)において、カルマンゲインKtは、(yt−DBxp,t)に対するアップサンプリングおよび重み付けを行う行列である。式(11)で表される重み付き加算は、xp,tと(yt−DBxp,t)との重み付き平均の計算の一態様である。
また、カルマンゲインKtは、共分散行列Q,Rを用いて計算されているので、幾何変換信頼度がカルマンゲインKtに反映されている。
ステップS33の後、超解像画像更新手段23は、現フレームtにおける事後誤差行列Pa,tを計算する(ステップS34)。超解像画像更新手段23は、以下に示す式(12)の計算を行うことでPa,tを算出すればよい。
Pa,t=(I−KtDB)Pb,t 式(12)
式(12)においてIは単位行列である。
超解像画像更新手段23は、現フレームtで計算したxr,tおよびPa,tを超解像画像予測手段22に渡す。次のフレームt+1のステップS4では、1つ前のフレームの超解像画像として、このxr,tを用いて処理を行う。また、次のフレームt+1のステップS33では、事前誤差行列Pb,t+1を計算する場合に、このPa,tを用いる。
画像処理システム20は、ステップS1〜S5の処理を、各フレームの低解像画像が入力されるたびに行う。この結果、フレーム毎に超解像画像が得られる。そして、フレーム毎の超解像画像のシーケンスが超解像動画像となる。よって、画像処理システム20によって、低解像の動画像から超解像動画像を生成することができる。画像処理システム20は、フレーム順に超解像画像を出力する。
本実施形態によれば、幾何変換行列算出手段21が、ステップS1で、低解像画像yt−1およびytを超解像画像と同画素数の画像Yt−1,Ytに拡大し、Yt−1からYtへの幾何的な変形を表す変換行列をMt,t−1を算出し、さらに幾何変換信頼度を計算する。幾何変換信頼度の値が小さい場合は、変換の信頼度が低く、画像の位置合わせがうまくいっていないことを意味する。逆に、幾何変換信頼度の値が大きい場合は、変換の信頼度が高く、画像の位置合わせがうまくいっていることを意味する。本実施形態では、誤差パラメータ設定手段24が、幾何変換信頼度に基づいて共分散行列Q,Rを設定する。そして、超解像画像予測手段22は、このQを用いて事前誤差行列Pb,tを計算し、超解像画像更新手段23は、そのPb,tおよびRを用いてカルマンゲインを計算する。さらに、超解像画像更新手段23は、そのカルマンゲインを用いて現フレームにおける超解像画像xr,tを計算する。従って、画像処理システム20は、画像Yt−1,Ytの位置合わせに失敗するような場合でも、その場合に応じたパラメータQ,Rを設定して、超解像画像xr,tを計算するので、超解像画像の画質低下を防止することができる。
すなわち、超解像画像更新手段23が、フレーム毎に、重み付けを行うための行列としてカルマンゲインを計算するが、このカルマンゲインに、幾何変換信頼度が反映されている。この結果、フレーム毎に適切な重みが設定されるので、超解像画像の画質を向上させることができる。
より具体的に説明すると、画像処理システム20は、幾何変換行列Mt,t−1を用いた超解像画像の予測の信頼性が低い場合には、現フレームtに入力された低解像画像ytに関する重みを大きくすることができる。逆に、幾何変換行列Mt,t−1を用いた超解像画像の予測の信頼性が高い場合には、超解像画像の予測結果xp,tに対する重みを大きくすることができる。その結果、幾何変換行列Mt,t−1による超解像画像の予測に失敗することがあっても、超解像画像が破綻することを防ぐことができる。
また、本発明では、超解像画像更新手段23が、ステップS32で計算した差分を用いて、ステップS33で現フレームtの超解像画像の予測結果を更新する。従って、超解像画像の精度を高めることができる。具体的には、超解像画像を縮小して低解像度化した場合に、元の低解像画像との差が小さい画像が得られる。このことは、生成した超解像画像の精度が高いことを意味する。
なお、画像シーケンスにおける第1のフレーム(最初のフレーム)には、その1つ前のフレームが存在しない。そこで、第1のフレームに関しては、第1のフレームの低解像画像を超解像画像の画素数と同じ画素数にアップサンプリングした画像を、超解像画像とみなし、図8に示す処理を第2のフレームから行ってもよい。この場合、第2のフレームに関して式(5)の計算を行う場合には、第1のフレームにおける事後誤差行列Pa,1が例えば単位行列であると仮定してよい。
また、第1のフレームの1つ前のフレームにおける低解像画像として、第1のフレームの低解像画像と同一の画像を用い、また、第1のフレームの低解像画像をアップサンプリングした画像を、第1のフレームの1つ前のフレームにおける超解像画像をみなして、第1のフレームから図8に示す処理を行ってもよい。この場合にも、第1のフレームの1つ前のフレームにおける事後誤差行列が例えば単位行列であると仮定すればよい。
また、シーンチェンジ直後のように、現フレームtと、その前のフレームt−1とで画像が完全に異なる場合がある。この場合には、誤差パラメータ設定手段24は、予測ノイズに関する共分散行列Qの成分を全て0とし、画像処理システム30は現フレームtの低解像画像だけから超解像画像を生成してもよい。この場合、超解像画像予測手段22は、現フレームtの低解像画像を拡大した画像を現フレームtの超解像画像の予測とすればよい。他の動作は、上記の第1の実施形態と同様である。
シーンチェンジがあったか否かの判定は、幾何変換信頼度が予め定めた閾値以下となっているか否かにより判定すればよい。この閾値は、閾値以下の値が0と見なせる程度の小さな値として定めておけばよい。そして、例えば、誤差パラメータ設定手段24が、幾何変換信頼度が閾値以下であるならば、シーンチェンジが生じたと判定し、幾何変換信頼度が閾値より大きければ、シーンチェンジは生じていないと判定すればよい。
また、シーンチェンジの他の判定方法として、以下の方法を採用してもよい。例えば、誤差パラメータ設定手段24が、現フレームtの低解像画像と、前のフレームt−1の低解像画像とで、対応する画素同士の差分の絶対値を画素毎に判定する。誤差パラメータ設定手段24は、画像全体(全画素)について求めた差分の絶対値の総和が閾値以上であれば、シーンチェンジが生じたと判定し、差分の絶対の総和が閾値未満であればシーンチェンジが生じていないと判定してもよい。
なお、ここでは、誤差パラメータ設定手段24がシーンチェンジの有無の判定を行う場合を例にしたが、他の構成要素がシーンチェンジの有無を判定してもよい。
また、現フレームtがシーンチェンジ直後と判定された場合、処理の順序を過去のフレームから進めるのではなく、時間的に後のフレームから前のフレームに進めることで超解像画像を生成してもよい。すなわち、本発明の画像処理システムは、時間的に先のフレームt+1の超解像画像からの幾何変換に基づいて、現フレームtの超解像画像を予測し、その予測結果を、入力された低解像画像ytに基づいて更新して、現フレームtの超解像画像を生成してもよい。
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。
上記の説明では、式(3)および式(4)で表される状態空間モデルにおける状態(超解像画像)を求めるためにカルマンフィルタを適用する場合を示した。カルマンフィルタの代わりに他のフィルタを用いてもよい。例えば、以下に示す参考文献等に記載されたパーティクルフィルタを適用してもよい。
上記の説明では、式(3)および式(4)で表される状態空間モデルにおける状態(超解像画像)を求めるためにカルマンフィルタを適用する場合を示した。カルマンフィルタの代わりに他のフィルタを用いてもよい。例えば、以下に示す参考文献等に記載されたパーティクルフィルタを適用してもよい。
[参考文献]
M.Sanjeev Arulampalam, Simon Maskell, Neil Gordon, Tim Clapp, "A Tutorial on Particle Filters for Online Nonlinear/Non-Gaussian Bayesian Tracking," IEEE Transactions on Signal Processing Vol.50, No.2, pp.174-188, 2002.
M.Sanjeev Arulampalam, Simon Maskell, Neil Gordon, Tim Clapp, "A Tutorial on Particle Filters for Online Nonlinear/Non-Gaussian Bayesian Tracking," IEEE Transactions on Signal Processing Vol.50, No.2, pp.174-188, 2002.
また、上記の例では、現フレームtにおける低解像画像ytと、xp,tからシミュレーションで求めた低解像画像DBxp,tとの差分(yt−DBxp,t)に対して、アップサンプリングおよび重み付けを行うための行列(例えばカルマンゲインKt)を乗算する場合を説明した。アップサンプリングおよび重み付けを行うための行列は、カルマンゲインKt以外であってもよい。
実施形態2.
第1の実施形態では、カルマンゲインを用いた重み付け計算を行う場合を示した。第2の実施形態では、スカラである幾何変換信頼度を重み係数として用いて、式(11)の代わりに、以下に示す式(13)の計算を行うことによって、現フレームにおける超解像画像xr,tを計算する。
第1の実施形態では、カルマンゲインを用いた重み付け計算を行う場合を示した。第2の実施形態では、スカラである幾何変換信頼度を重み係数として用いて、式(11)の代わりに、以下に示す式(13)の計算を行うことによって、現フレームにおける超解像画像xr,tを計算する。
xr,t=r×xp,t+(1−r)U(yt−DBxp,t) 式(13)
式(13)において、rは、幾何変換信頼度である。ただし、幾何変換信頼度rは0から1までの範囲の値となるように正規化されているものとする。Uは、例えばバイリニア補間またはバイキュービック補間等により、(yt−DBxp,t)を超解像画像と同画素数にアップサンプリングすることを表す行列である。
図10は、本発明の第2の実施形態の画像処理システムの例を示すブロック図である。第2の実施形態の画像処理システム30は、幾何変換行列算出手段21と、超解像画像予測手段22と、超解像画像更新手段33とを備える。第1の実施形態と同様の構成要素については、図7と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。ただし、超解像画像予測手段22は事前誤差行列を算出しない。また、本実施形態では、誤差パラメータ設定手段24を備えず、幾何変換行列算出手段21は、計算した幾何変換信頼度を超解像画像更新手段33に入力する。
超解像画像更新手段33は、超解像画像の予測結果xp,tに対するシミュレーションを行い、現フレームtの低解像画像を模擬的に算出する。さらに、超解像画像更新手段33は、現フレームtにおける低解像画像ytと、シミュレーションで得た低解像画像との差分を計算する。この処理は、第1の実施形態における超解像画像構成手段23の処理と同様である。ただし、超解像画像更新手段33は、計算した差分と、現フレームにおける超解像画像の予測結果xp,tとの重み付き平均を計算して、現フレームtにおける超解像画像xr,tを計算する場合に、幾何変換信頼度rと、(1−r)とをそれぞれ重み係数として、前述の式(13)に示す重み付き平均の計算を行う。
従って、本実施形態では、超解像画像更新手段33は、事後誤差行列およびカルマンゲインを算出しない。
幾何変換行列算出手段21、超解像画像予測手段22および超解像画像更新手段33は、例えば、画像処理用プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。例えば、コンピュータのプログラム記憶手段(図示略)に記憶された画像処理用プログラムをCPUが読み込み、CPUがそのプログラムに従って、幾何変換行列算出手段21、超解像画像予測手段22および超解像画像更新手段33として動作する。また、幾何変換行列算出手段21、超解像画像予測手段22および超解像画像更新手段33がそれぞれ別々の回路として実現されていてもよい。
次に、本実施形態の動作について説明する。図11は、本実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。
画像処理システム30には、低解像の動画像をなす低解像画像が時間順に入力される。処理対象とする現フレームtの低解像画像が入力されると、幾何変換行列算出手段21は、幾何変換行列Mt,t−1を算出する(ステップS41)。ステップS41の動作は、第1の実施形態のステップS1(図8参照)と同様である。例えば、幾何変換行列算出手段21は、第1の実施形態と同様に、低解像画像yt−1を拡大した画像Yt−1を生成し、低解像画像ytを拡大した画像Ytを生成する。Yt−1,Ytは、超解像画像と同画素数の画像である。そして、幾何変換行列算出手段21は、前述の式(7)の値が最小となるときのMt,t−1を特定してもよい。
次に、幾何変換行列算出手段21は、幾何変換信頼度を算出する(ステップS42)。ステップS42の動作は、第1の実施形態のステップS2(図8参照)と同様である。すなわち、幾何変換行列算出手段21は、Mt,t−1算出時に低解像画像から拡大した画像Yt−1,Ytのうち、現フレームに対応する画像Ytを基準として、Yt−1を幾何変換行列Mt,t−1で変換した結果と、基準画像Ytとの差が大きいほど、幾何変換信頼度が小さくなり、その差が小さいほど幾何変換信頼度が大きくなるように、幾何変換信頼度を定めればよい。ただし、幾何変換行列算出手段21は、幾何変換信頼度rの値が0から1までの範囲の値となるように幾何変換信頼度rを正規化する。幾何変換行列算出手段21は、計算した幾何変換信頼度を超解像画像更新手段33に入力する。
次に、超解像画像予測手段22は、1つ前のフレームt−1で生成された超解像画像xr,t−1を、幾何変換行列Mt,t−1を用いて変形させることで、現フレームtの超解像画像の予測xp,tを生成する(ステップS43)。ステップS43の動作は、ステップS4(図8参照)におけるxp,t生成動作と同様である。すなわち、超解像画像予測手段22は、前述の式(10)の計算を行うことによって、現フレームtの超解像画像の予測xp,tを求めればよい。
ステップS43の次に、超解像画像更新手段33は、ステップS43で計算された超解像画像の予測結果xp,tを更新することによって、現フレームにおける超解像画像xr,tを計算する(ステップS44)。この動作の態様は、上述の第1の実施形態と異なる。図12は、第2の実施形態における超解像画像の予測結果更新(ステップS44)の処理経過の例を示すフローチャートである。
第2の実施形態では、ステップS44において、超解像画像更新手段33は、ステップS43で計算された現フレームtの超解像画像の予測結果xp,tからシミュレーションによって、現フレームtの低解像画像を生成する。そして、超解像画像更新手段33は、実際に現フレームtにおいて入力された低解像画像ytと、シミュレーションによってxp,tから生成した低解像画像との差分を計算する(ステップS51)。ステップS51の処理は、第1の実施形態におけるステップS32(図9参照)と同様である。例えば、超解像画像更新手段33は、ぼかしを表す行列Bおよびダウンサンプリングを表す行列Dを用いたシミュレーションにより、低解像画像を、DBxp,tの計算により求める。そして、ytとの差分を、(yt−DBxp,t)の計算によって求めればよい。
次に、超解像画像更新手段33は、現フレームtの超解像画像の予測結果xp,tと、ステップS51で計算した差分(yt−DBxp,t)との重み付き平均を計算する(ステップS52)。具体的には、超解像画像更新手段33は、幾何変換行列算出手段21に入力された幾何変換信頼度rをxp,t側の重み係数とし、(1−r)を、差分(yt−DBxp,t)側の重み係数とする。ただし、xp,t側と、(yt−DBxp,t)とは、画素数が異なっているので、(yt−DBxp,t)にU(アップサンプリングを表す行列)を乗じ、その結果に(1−r)を乗じる。超解像画像更新手段33は、このように重み係数r、(1−r)を用いて、前述の式(13)の計算を行う。
図12に示すように、超解像画像更新手段33は、ステップS51〜S54のループ処理を行う。ステップS52の次には、超解像画像更新手段33は、このループ処理を終了するか否かを判定する(ステップS53)。例えば、超解像画像更新手段33は、直前のステップS52で求めたxr,tと、前回のステップS52で求めたxr,tとの差が閾値以下になったならば、xr,tが収束したとみなし、ループ処理を終了すると判定すればよい。また、直前のステップS52で求めたxr,tと、前回のステップS52で求めたxr,tとの差が閾値より大きければ、xr,tが収束していないとみなして、ループ処理を続行すると判定すればよい。
ループ処理を続行する場合(ステップS53のN)、超解像画像更新手段33は、超解像画像の予測結果xp,tを、直前のステップS52で求めたxr,tに更新する(ステップS54)。そして、超解像画像更新手段33は、その新たな超解像画像の予測xp,tを用いて、ステップS51以降のループ処理を繰り返す。
ループ処理を終了すると判定した場合(ステップS53のY)、超解像画像更新手段33は、直前のステップS52で計算されたxr,tを現フレームtの超解像画像として出力する。
なお、ステップS53の終了判定は、他の方法で行ってもよい。例えば、ステップS51〜S54のループ処理の実行回数を予め定めておき、xr,tを計算する処理(ステップS52)の実施回数が所定回数に達したならば、超解像画像更新手段33は、ループ処理を終了すると判定してもよい。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られ、精度の高い超解像画像を生成することができる。すなわち、幾何変換信頼度rが低い場合には、U(yt−DBxp,t)の重みを高くするように調整することで、xr,tの精度低下を防止することができる。
なお、カルマンフィルタを適用した第1の実施形態と、第2の実施形態とを比較すると、カルマンフィルタを適用した場合の方が、ループ処理を繰り返す必要がなく、演算時間を短縮できる。よって、第1の実施形態のようにカルマンフィルタを適用して処理を行うことが好ましい。
図13は、本発明による画像処理システムの具体的な構成例を示す。コンピュータ40には、低解像画像の動画として、フレーム毎の低解像画像が順次入力される画像入力手段41が設けられる。同様に、コンピュータ40には、超解像画像の動画として、フレーム毎の超解像画像を順次出力する画像出力手段42が設けられる。さらに、コンピュータ40は、画像処理用プログラムを記憶する記憶媒体43を備える。記憶媒体43は、例えば、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶装置によって実現されるが、記憶媒体43の態様は特に限定されない。記憶媒体43は、コンピュータに着脱可能な記憶媒体であってもよい。コンピュータ40のCPU(図示略)は、記憶媒体43から画像処理用プログラムを読み込み、そのプログラムに従って、例えば、第1の実施形態の画像処理システム20(図7参照)、または、第2の実施形態の画像処理システム30(図10参照)として、動作する。
次に、本発明の最小構成について説明する。図14は、本発明の最小構成を示すブロック図である。本発明の画像処理システムは、幾何変換パラメータ算出手段51と、超解像画像予測手段52と、超解像画像生成手段53とを備える。
幾何変換パラメータ算出手段51(例えば、幾何変換行列算出手段21)は、前のフレームから現フレームへの画像の幾何変換を表す幾何変換パラメータ(例えば、幾何変換行列Mt,t−1)を算出し、当該幾何変換パラメータの信頼度(例えば、幾何変換信頼度)を計算する。
解像画像予測手段52(例えば、超解像画像予測手段22)は、前のフレームに生成された超解像画像を幾何変換パラメータに基づいて変形することで現フレームの超解像画像の予測を生成する。
超解像画像生成手段53(例えば、超解像画像更新手段23,33)は、現フレームの超解像画像の予測結果から現フレームの低解像画像をシミュレーションにより計算し、現フレームの入力画像である低解像画像と、シミュレーションで計算した低解像画像との差分を計算し、当該差分を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算することによって、現フレームの超解像画像を生成する。そして、超解像画像生成手段53は、重み付き平均を計算する際に、幾何変換パラメータの信頼度に基づいて重み付き平均を計算する。
そのような構成によれば、動画の高解像度化を行う場合において、画像の位置合わせが失敗することによって高解像画像の画質低下が生じるという問題を解決することができる。
また、上記の実施形態には、以下の(1)〜(5)に示す構成の画像処理システムが開示されている。
(1)前のフレームから現フレームへの画像の幾何変換を表す幾何変換パラメータ(例えば、幾何変換行列Mt,t−1)を算出し、幾何変換パラメータの信頼度(例えば、幾何変換信頼度)を計算する幾何変換パラメータ算出手段(例えば、幾何変換行列算出手段21)と、前のフレームに生成された超解像画像を幾何変換パラメータに基づいて変形することで現フレームの超解像画像の予測(例えば、xp,t)を生成する超解像画像予測手段(例えば、超解像画像予測手段22)と、現フレームの超解像画像の予測結果から現フレームの低解像画像をシミュレーションにより計算し、現フレームの入力画像である低解像画像(例えば、yt)と、シミュレーションで計算した低解像画像(例えば、DBxp,t)との差分を計算し、当該差分(例えば、(yt−DBxp,t))を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算することによって、現フレームの超解像画像を生成する超解像画像生成手段(例えば、超解像画像更新手段23,33)とを備え、超解像画像生成手段が、幾何変換パラメータの信頼度に基づいて重み付き平均を計算することを特徴とする画像処理システム。
(2)超解像画像生成手段(例えば、第1の実施形態における超解像画像更新手段23)が、現フレームの超解像画像の予測結果から現フレームの低解像画像をシミュレーションにより計算し、現フレームの入力画像である低解像画像(例えば、yt)と、シミュレーションで計算した低解像画像(例えば、DBxp,t)との差分を計算し、カルマンフィルタを適用することによって、当該差分(例えば、(yt−DBxp,t))を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算し、当該重み付き平均の計算結果を現フレームの超解像画像とする画像処理システム。
(3)前のフレームの超解像画像に基づいて現フレームの超解像画像を表す場合におけるノイズ(例えば、wt)を表す第1の誤差パラメータ(例えば、共分散行列Q)と、現フレームの超解像画像に基づいて現フレームの低解像画像を表す場合におけるノイズ(例えば、vt)を表す第2の誤差パラメータ(例えば、共分散行列R)とを、幾何変換パラメータの信頼度に基づいて設定する誤差パラメータ設定手段(例えば、誤差パラメータ設定手段24)を備え、超解像画像生成手段が、第1の誤差パラメータと第2の誤差パラメータとに基づくカルマンゲイン(例えば、Kt)を計算し、カルマンゲインに、現フレームの入力画像である低解像画像とシミュレーションで計算した低解像画像との差分(例えば、(yt−DBxp,t))を乗じ、現フレームの超解像画像の予測結果に加算することで、差分を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算する画像処理システム。
(4)超解像画像生成手段(例えば、第2の実施形態における超解像画像更新手段33)が、幾何変換パラメータの信頼度をrとしたときに、rを現フレームの超解像画像の予測結果の重み係数とし、1−rを、現フレームの入力画像である低解像画像とシミュレーションで計算した低解像画像との差分のアップサンプリング結果の重み係数として重み付き平均を計算する画像処理システム。
(5)超解像画像生成手段が、現フレームの超解像画像の予測結果に対して、被写体の撮像プロセス(例えば、ぼかしおよびダウンサンプリング)を表すシミュレーション計算を行うことにより、現フレームの低解像画像を算出する画像処理システム。
以上、実施形態及び実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2009年8月13日に出願された日本特許出願2009−187768を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、低解像画像の動画を高解像画像の動画に変換する画像処理システムに好適に適用できる。例えば、NTSC(National Television System Committee)方式のビデオカメラで撮影された動画像を録画する際に、ハイビジョンと同等の画質やハイビジョンと同等の解像度にリアルタイムに変換しながら保存する画像処理システムに適用できる。また、NTSC方式で録画されたビデオ信号を再生機で再生する際に、ハイビジョンと同等の画質やハイビジョンと同等の解像度にリアルタイムに変換しながら表示機器に出力する画像処理システムにも適用可能である。また、ハイビジョン対応のテレビジョン受像機でNTSC方式の映像を受信し、表示する際に、ハイビジョンと同等の画質やハイビジョンと同等の解像度にリアルタイムに変換しながら表示するテレビジョン受像機にも適用可能である。
21 幾何変換行列算出手段
22 超解像画像予測手段
23,33 超解像画像更新手段
24 誤差パラメータ設定手段
22 超解像画像予測手段
23,33 超解像画像更新手段
24 誤差パラメータ設定手段
Claims (15)
- 前のフレームから現フレームへの画像の幾何変換を表す幾何変換パラメータを算出し、当該幾何変換パラメータの信頼度を計算する幾何変換パラメータ算出手段と、
前のフレームに生成された超解像画像を前記幾何変換パラメータに基づいて変形することで現フレームの超解像画像の予測を生成する超解像画像予測手段と、
現フレームの超解像画像の予測結果から現フレームの低解像画像をシミュレーションにより計算し、現フレームの入力画像である低解像画像と、シミュレーションで計算した低解像画像との差分を計算し、当該差分を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算することによって、現フレームの超解像画像を生成する超解像画像生成手段とを備え、
超解像画像生成手段は、前記幾何変換パラメータの信頼度に基づいて前記重み付き平均を計算する
ことを特徴とする画像処理システム。 - 超解像画像生成手段は、現フレームの超解像画像の予測結果から現フレームの低解像画像をシミュレーションにより計算し、現フレームの入力画像である低解像画像と、シミュレーションで計算した低解像画像との差分を計算し、カルマンフィルタを適用することによって、当該差分を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算し、当該重み付き平均の計算結果を現フレームの超解像画像とする
請求項1に記載の画像処理システム。 - 前のフレームの超解像画像に基づいて現フレームの超解像画像を表す場合におけるノイズを表す第1の誤差パラメータと、現フレームの超解像画像に基づいて現フレームの低解像画像を表す場合におけるノイズを表す第2の誤差パラメータとを、幾何変換パラメータの信頼度に基づいて設定する誤差パラメータ設定手段を備え、
超解像画像生成手段は、
前記第1の誤差パラメータと前記第2の誤差パラメータとに基づくカルマンゲインを計算し、カルマンゲインに、現フレームの入力画像である低解像画像とシミュレーションで計算した低解像画像との差分を乗じ、現フレームの超解像画像の予測結果に加算することで、前記差分を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算する
請求項2に記載の画像処理システム。 - 超解像画像生成手段は、幾何変換パラメータの信頼度をrとしたときに、rを現フレームの超解像画像の予測結果の重み係数とし、1−rを、現フレームの入力画像である低解像画像とシミュレーションで計算した低解像画像との差分のアップサンプリング結果の重み係数として重み付き平均を計算する
請求項1に記載の画像処理システム。 - 超解像画像生成手段は、現フレームの超解像画像の予測結果に対して、被写体の撮像プロセスを表すシミュレーション計算を行うことにより、現フレームの低解像画像を算出する
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の画像処理システム。 - 前のフレームから現フレームへの画像の幾何変換を表す幾何変換パラメータを算出し、
当該幾何変換パラメータの信頼度を計算し、
前のフレームに生成された超解像画像を前記幾何変換パラメータに基づいて変形することで現フレームの超解像画像の予測を生成し、
現フレームの超解像画像の予測結果から現フレームの低解像画像をシミュレーションにより計算し、現フレームの入力画像である低解像画像と、シミュレーションで計算した低解像画像との差分を計算し、当該差分を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算することによって、現フレームの超解像画像を生成し、
前記重み付き平均を計算する際に、前記幾何変換パラメータの信頼度に基づいて重み付き平均を計算する
ことを特徴とする画像処理方法。 - 現フレームの超解像画像の予測結果から現フレームの低解像画像をシミュレーションにより計算し、現フレームの入力画像である低解像画像と、シミュレーションで計算した低解像画像との差分を計算し、カルマンフィルタを適用することによって、当該差分を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算し、当該重み付き平均の計算結果を現フレームの超解像画像とする
請求項6に記載の画像処理方法。 - 前のフレームの超解像画像に基づいて現フレームの超解像画像を表す場合におけるノイズを表す第1の誤差パラメータと、現フレームの超解像画像に基づいて現フレームの低解像画像を表す場合におけるノイズを表す第2の誤差パラメータとを、幾何変換パラメータの信頼度に基づいて設定し、
前記第1の誤差パラメータと前記第2の誤差パラメータとに基づくカルマンゲインを計算し、
カルマンゲインに、現フレームの入力画像である低解像画像とシミュレーションで計算した低解像画像との差分を乗じ、現フレームの超解像画像の予測結果に加算することで、前記差分を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算する
請求項7に記載の画像処理方法。 - 幾何変換パラメータの信頼度をrとしたときに、rを現フレームの超解像画像の予測結果の重み係数とし、1−rを、現フレームの入力画像である低解像画像とシミュレーションで計算した低解像画像との差分のアップサンプリング結果の重み係数として重み付き平均を計算する
請求項6に記載の画像処理方法。 - 現フレームの超解像画像の予測結果に対して、被写体の撮像プロセスを表すシミュレーション計算を行うことにより、現フレームの低解像画像を算出する
請求項6から請求項9のうちのいずれか1項に記載の画像処理方法。 - コンピュータに、
前のフレームから現フレームへの画像の幾何変換を表す幾何変換パラメータを算出し、当該幾何変換パラメータの信頼度を計算する幾何変換パラメータ算出処理、
前のフレームに生成された超解像画像を前記幾何変換パラメータに基づいて変形することで現フレームの超解像画像の予測を生成する超解像画像予測処理、および、
現フレームの超解像画像の予測結果から現フレームの低解像画像をシミュレーションにより計算し、現フレームの入力画像である低解像画像と、シミュレーションで計算した低解像画像との差分を計算し、当該差分を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算することによって、現フレームの超解像画像を生成する超解像画像生成処理を実行させ、
前記超解像画像生成処理で、前記幾何変換パラメータの信頼度に基づいて前記重み付き平均を計算させる
ための画像処理用プログラム。 - コンピュータに、
超解像画像生成処理で、
現フレームの超解像画像の予測結果から現フレームの低解像画像をシミュレーションにより計算し、現フレームの入力画像である低解像画像と、シミュレーションで計算した低解像画像との差分を計算し、カルマンフィルタを適用することによって、当該差分を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算し、当該重み付き平均の計算結果を現フレームの超解像画像とさせる
請求項11に記載の画像処理用プログラム。 - コンピュータに、
前のフレームの超解像画像に基づいて現フレームの超解像画像を表す場合におけるノイズを表す第1の誤差パラメータと、現フレームの超解像画像に基づいて現フレームの低解像画像を表す場合におけるノイズを表す第2の誤差パラメータとを、幾何変換パラメータの信頼度に基づいて設定する誤差パラメータ設定処理を実行させ、
超解像画像生成処理で、
前記第1の誤差パラメータと前記第2の誤差パラメータとに基づくカルマンゲインを計算させ、
カルマンゲインに、現フレームの入力画像である低解像画像とシミュレーションで計算した低解像画像との差分を乗じ、現フレームの超解像画像の予測結果に加算することで、前記差分を超解像画像と同画素数にアップサンプリングした結果と、現フレームの超解像画像の予測結果との重み付き平均を計算させる
請求項12に記載の画像処理用プログラム。 - コンピュータに、
超解像画像生成処理で、幾何変換パラメータの信頼度をrとしたときに、rを現フレームの超解像画像の予測結果の重み係数とし、1−rを、現フレームの入力画像である低解像画像とシミュレーションで計算した低解像画像との差分のアップサンプリング結果の重み係数として重み付き平均を計算させる
請求項11に記載の画像処理用プログラム。 - コンピュータに、
超解像画像生成処理で、現フレームの超解像画像の予測結果に対して、被写体の撮像プロセスを表すシミュレーション計算を行うことにより、現フレームの低解像画像を算出させる
請求項11から請求項14のうちのいずれか1項に記載の画像処理用プログラム。
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