JP5198500B2 - 信号処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像、音声等の信号処理装置及びプログラムに関し、特に、高品質な信号を生成する技術に関する。
従来、画像処理の分野において、低解像の画像から高解像の画像を復元または推定する手法として、低解像画像の画素間を内挿補間することにより、高解像画像を生成する手法が知られている。この手法では、内挿処理を行う補間フィルタまたは後処理を行うフィルタに、高域強調特性を持たせることにより、画像信号の先鋭感を向上させることができる。
また、画像の局所的な輝度パターン構造(例えば、エッジ、直線、フラクタル性)に着目した1枚超解像方式により、高解像画像を生成する手法が知られている(特許文献1を参照)。この手法は、非線形のフィルタ(方向性フィルタ等)を用いて、高解像画像を生成するものである。具体的には、原画像信号から抽出した大域的なエッジ構造に対応する骨格成分、及び微細な振動成分に対応するテクスチャ成分のそれぞれに最適な補間処理を施す。これにより、高精細な補間処理を実現することができ、エッジ部分の高周波成分を仮想的に生成することができる。
また、動画像信号に対し、フレーム間の局所的な画像相関を少数画素位置精度で求め、動き補償を行いながら画像を重ね合わせる複数枚超解像方式により、高解像画像を生成する手法も知られている(特許文献2)。この手法によれば、超解像処理の高速化を実現することができると共に、折り返し歪みを打ち消し、エッジ部分の高周波成分を生成することができる。
また、前述の1枚超解像方式及び複数枚超解像方式による手法等において、画像の信号特性に対するコスト関数である正則化項を導入することにより、低解像画像から高解像画像を推定するという不良設定問題を解決する手法も知られている。例えば、トータルバリエーション正則化の最適化問題を、繰り返し演算によって解決する手法がある(非特許文献1)。
特開2009−130632号公報 特開2006−309649号公報
Sina Farsiu, M. Dirk Robinson, Michael Elad, and Peyman Milanfar, "Fast and Robust Multiframe Super Resolution," IEEE Transactions on Image Processing, Vol.13, No.10, pp.1327-1344, October 2004.
しかしながら、前述の内挿補間による手法では、原理的にみて、低解像画像の信号のナイキスト周波数を超える高周波成分を再現または生成することはできない。仮に高域強調処理を行ったとしても、そもそも有効な信号成分が存在しないから、ナイキスト周波数を超える高周波成分を再現または生成することはできない。
また、1枚超解像方式による手法では、例えば、画像の局所領域がエッジであるのか平坦であるのかについての判定を、輝度パターンに応じた場合分けにより行うが、場合分けの切り替わりによって不自然な歪みが生じてしまう可能性がある。また、場合分けの条件及び閾値等についての統一的な指針がないから、その設計は困難であり、1枚超解像方式による手法を容易に実現することができないという問題があった。
また、トータルバリエーション正則化による手法では、画像ぼけ、標本化等の物理的な過程をコスト関数として明確に定義することが可能であるから、設計は容易であるが、この最適化問題は非線形であるため、繰り返し演算等の計算負荷が高いという問題があった。
このように、画像処理の分野では、信号の分解能を向上させるため、低解像画像から高解像画像を生成する際に、画像の品質が劣化したり、計算負荷が高かったり等の様々な問題があった。また、音声処理の分野においても、低品質な音声から高品質な音声を生成する際に、画像処理の分野と同様の問題があった。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、信号の分解能を向上させる際に、演算の高速化を実現し、高品質な信号を生成することが可能な信号処理装置及びプログラムを提供することにある。
前記課題を解決するため、請求項1の発明は、低分解能の信号から高分解能の信号を生成する信号処理装置において、前記高分解能の信号に対する複数の候補を仮説群として保持すると共に、前記候補に対する重みを重み群として保持する保持手段と、前記保持手段に保持された仮説群を状態遷移させ、新たな仮説群を生成する状態遷移手段と、前記状態遷移手段により生成された新たな仮説群を、前記低分解能の信号と同じ分解能の観測信号に変換する観測変換手段と、前記観測変換手段により変換された観測信号と前記低分解能の信号とを比較し、信号間の類似度を尤度として演算する尤度演算手段と、前記尤度演算手段により演算された尤度に基づいて前記重み群を更新し、前記新たな仮説群に対する新たな重み群を生成する観測更新手段と、前記状態遷移手段により生成された新たな仮説群、及び前記観測更新手段により更新された新たな重み群に基づいて、前記新たな仮説群における仮説の代表値を、前記高分解能の信号として演算する代表値演算手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、状態遷移手段により仮説が状態遷移し、尤度演算手段及び観測更新手段により、低分解能の信号に整合する仮説の重みが大きくなる。これにより、低分解能の信号に整合する仮説から高分解能の信号を生成することができる。また、処理の効率化を図ることができ、従来のように繰り返し演算に伴った計算負荷の高い処理を行う必要がない。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の信号処理装置において、前記状態遷移手段が、前記仮説群の仮説を構成する各信号点の信号値を所定規則に基づき変化させ、新たな仮説群を生成する、ことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、低分解能の信号から高分解能の信号を生成する際に、低分解能の信号を構成する信号点の信号値の影響を十分に受け、信号値がさほどばらつかないようにする正則化を実現することができる。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の信号処理装置において、前記状態遷移手段は、前記仮説群の仮説を構成する各信号点の信号値に対し、隣接する信号点の勾配の絶対値の和を示すトータルバリエーションの値が小さくなるように、新たな仮説群を生成する、ことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、トータルバリエーションによる正則化を実現するようにしたから、信号エッジの劣化を少なくした高分解能の信号を生成することができる。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の信号処理装置において、前記状態遷移手段が、前記仮説群の仮説を構成する信号における注目点の信号値、及び前記注目点から所定範囲内の信号点の信号値により演算されるトータルバリエーションの値が、前記注目点の信号値を変更したときに小さくなるように規定した確率密度関数を用いて、前記仮説群を状態遷移させ、新たな仮説群を生成する、ことを特徴とする。
請求項4の発明によれば、トータルバリエーションによる正則化を実現する確率密度関数の確率密度分布モデルを利用するから、信号の微小な局所領域からトータルバリエーション値の変化を把握することができ、演算の高速化を図ることができる。
また、請求項5の発明は、請求項1から4までのいずれか一項に記載の信号処理装置において、前記信号を静止画像の信号とし、前記状態遷移手段、観測変換手段、尤度演算手段及び観測更新手段により、新たな仮説群及び新たな重み群が、所定回数の繰り返し処理にて生成される、ことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、低分解能の静止画像から高分解能の静止画像を、効率的に生成することができる。
また、請求項6の発明は、請求項1から4までのいずれか一項に記載の信号処理装置において、前記信号を、複数フレームにより構成される動画像の信号とし、前記状態遷移手段、観測変換手段、尤度演算手段及び観測更新手段により、新たな仮説群及び新たな重み群が、前記フレーム毎に、または、前記フレームにおいて所定回数の繰り返し処理にて生成される、ことを特徴とする。
請求項6の発明によれば、時々刻々形状の変化する動画像を状態遷移により予測することができ、低分解能の動画像から高分解能の動画像を、効率的にかつ動画像内の物体の動きに即して生成することができる。
さらに、請求項7の発明は、コンピュータを、請求項1から6までのいずれか一項に記載の信号処理装置として機能させるための信号処理プログラムにある。
請求項7の発明によれば、仮説が状態遷移し、低分解能の信号に整合する仮説の重みが大きくなる。これにより、低分解能の信号に整合する仮説から高分解能の信号を生成することができる。また、処理の効率化を図ることができ、従来のように繰り返し演算に伴った計算負荷の高い処理を行う必要がない。
以上のように、本発明によれば、信号の分解能を向上させる際に、演算の高速化を実現し、高品質な信号を生成することができる。
本発明の実施形態による信号処理装置の全体構成を示すブロック図である。 信号処理装置の動作を説明するフロー図である。 補間フィルタのタップ係数の例を示す図である。 トータルバリエーションによる正則化を実現する確率密度関数を説明する図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
〔信号処理装置の構成〕
まず、本発明の実施形態による信号処理装置の全体構成について説明する。図1は、信号処理装置1の全体構成を示すブロック図である。この信号処理装置1は、切替手段10−1,10−2、初期化手段20、代表値演算手段30、ラッチ手段(保持手段)40、状態遷移手段50、観測値予測手段(観測変換手段)60、尤度演算手段70、観測更新手段80及び再標本化手段90を備えて構成される。信号処理装置1は、画像信号を対象にしており、画像の品質を向上させるための超解像方式の処理を行う。信号処理装置1は、低解像画像y及び初期化信号を入力し、超解像方式の処理によって、低解像画像yから超解像画像sを生成し出力する。超解像画像sは、低解像画像yよりも分解能(解像度)の高い高品質な高解像画像である。
以下、超解像画像sを生成するために内部的に保持する画像群を仮説群と呼び、仮説群を構成する仮説の個数をN個(Nは自然数)とし、各仮説(画像)をx(n)(nは0以上N未満の整数)、仮説群を{x(n)}とする。低解像画像y、超解像画像s、仮説x(n)は、画像を構成する全画素の画素値(グレースケール画像においては輝度のスカラー値、カラー画像または多バンド画像においては各色成分または各波長成分の輝度値を所定の順序で並べたベクトル値)をベクトル(列ベクトル)(以下、画像ベクトルという。)として、所定の順序で並べることにより表現する。画像ベクトルにおいて、画素値を並べる順序は任意であり、例えば、ラスタ走査の順序とする。
また、画像座標をp=[u,v]とする。uは水平座標、vは垂直座標である。画像座標pにおける低解像画像yの画素値をy(p)、超解像画像sの画素値をs(p)、仮説x(n)の画素値をx(n)(p)とする。例えば、低解像画像yが幅L及び高さLの画像であり、画像ベクトルにおける画素値の並びが、画像の左上画素から右下画素へ至るラスタ走査の順序である場合、低解像画像yは、以下の式で表される。
Figure 0005198500
切替手段10−1は、低解像画像y及び初期化信号を入力し、超解像方式の処理を初期化するための真の値の初期化信号を入力した場合、入力した低解像画像yを初期化手段20に出力し、超解像方式の処理を行うための偽の値の初期化信号を入力した場合、入力した低解像画像yを尤度演算手段70に出力する。
切替手段10−2は、初期化手段20からの出力信号、観測更新手段80からの出力信号、及び初期化信号を入力し、真の値の初期化信号を入力した場合、初期化手段20からの出力信号を代表値演算手段30及び再標本化手段90に出力し、偽の値の初期化信号を入力した場合、観測更新手段80からの出力信号を代表値演算手段30及び再標本化手段90に出力する。
初期化手段20は、超解像方式の処理を初期化するために、低解像画像yを入力し、低解像画像yよりも高分解能な画像であるN個の仮説x(n)(超解像画像sの候補)及びN個の重みw(n)を生成し、仮説群{x(n)}及び重み群{w(n)}を代表値演算手段30及び再標本化手段90に出力する。
代表値演算手段30は、初期化手段20から仮説群{x(n)}及び重み群{w(n)}を入力し、または、観測更新手段80から予測仮説群{x(n)}及び更新重み群{w(n)}を入力し、重みw(n)を用いて仮説x(n)の代表値を演算し、この代表値を超解像画像sとして出力する。
ラッチ手段40は、後述する再標本化手段90により再標本化(再構成)された新たな仮説群{x(n)}及び新たな重み群{w(n)}を入力し、一時的に保持して状態遷移手段50に出力する。
状態遷移手段50は、ラッチ手段40から仮説群{x(n)}及び重み群{w(n)}を入力し、確率密度関数Pを用いて、次のサイクルまたは次の時刻(フレーム)の仮説群を予測し、予測仮説群{x(n)}として観測値予測手段60に出力すると共に、予測仮説群{x(n)}及び入力した重み群{w(n)}を観測更新手段80に出力する。確率密度関数Pとしては、例えば、トータルバリエーションの値が小さくなる仮説を生成しやすい関数、または、画像が移動し、変形し、ぼけやぶれを生じ、輝度が変化し、雑音等が付与される過程を定式化した関数が用いられる。この確率密度関数Pは、低解像画像から高解像画像を生成する際に、低解像画像を構成する画素値の影響を十分に受け、画素値がさほどばらつかないようにする、いわゆる正則化を実現するための関数である。確率密度関数Pの詳細については後述する。
観測値予測手段60は、状態遷移手段50から予測仮説群{x(n)}を入力し、画像劣化過程を模擬する観測関数hを用いて、高解像画像である仮説x(n)から低解像画像である観測予測値z(n)を予測し、観測予測値z(n)を尤度演算手段70に出力する。
尤度演算手段70は、観測値予測手段60から観測予測値z(n)を入力すると共に、低解像画像y(状態遷移手段50において予測された仮説群{x(n)}のサイクルまたは時刻(フレーム)に対応した低解像画像y)を入力し、観測予測値z(n)と低解像画像yとを比較し、画像間の類似性を定量化して尤度L(n)を演算し、観測更新手段80に出力する。尤度L(n)は、画像間の類似性が高いほど大きな値となる。
観測更新手段80は、尤度演算手段70から尤度L(n)を入力すると共に、状態遷移手段50から予測仮説群{x(n)}及び重み群{w(n)}を入力し、尤度L(n)に基づいて重みw(n)を更新し、予測仮説群{x(n)}及び更新重み群{w(n)}を代表値演算手段30及び再標本化手段90に出力する。
再標本化手段90は、初期化手段20から仮説群{x(n)}及び重み群{w(n)}を入力し、または、観測更新手段80から予測仮説群{x(n)}及び更新重み群{w(n)}を入力し、重みw(n)に基づいて、仮説x(n)を複製または削除し、新たな仮説群{xnew (n)}及び新たな重み群{wnew (n)}に再標本化してラッチ手段40に出力する。
〔信号処理装置の動作〕
次に、図1に示した信号処理装置1の動作について説明する。図2は、信号処理装置1の動作を説明するフロー図である。図2では、信号処理装置1が入力する低解像画像yを、フレーム番号t=0,1,...,Tの動画像とし、信号処理装置1は、超解像方式の処理として、低解像画像yを構成するフレーム毎に、1回の処理サイクルにて超解像画像sを生成し出力するものとする。
まず、信号処理装置1は、入力した低解像画像yについてフレーム番号t=0に設定する(ステップS1)。そして、信号処理装置1の初期化手段20は、入力した低解像画像yにおけるフレーム番号t=0のフレーム(フレーム0)に基づいて、初期仮説として仮説群{x(n)}及び重み群{w(n)}を生成する(ステップS2)。
再標本化手段90は、重みw(n)に基づいて仮説x(n)を複製または削除し、新たな仮説群{xnew (n)}及び新たな重み群{wnew (n)}に再標本化する(ステップS3)。再標本化された新たな仮説群{xnew (n)}及び新たな重み群{wnew (n)}はラッチ手段40に出力され、保持される。そして、信号処理装置1は、フレーム番号tをインクリメント(t=t+1)する(ステップS4)。
状態遷移手段50は、ラッチ手段40により保持された仮説群{x(n)}を入力し、確率密度関数Pを用いて仮説群{x(n)}を状態遷移させ、ステップS4においてインクリメントされた新たなフレーム番号tの仮説群を予測し、予測仮説群{x(n)}を生成する(ステップS5)。そして、観測値予測手段60は、状態遷移手段50により生成された予測仮説群{x(n)}を、観測関数hを用いた観測式へ代入し、低解像画像である観測予測値z(n)を予測する(ステップS6)。
尤度演算手段70は、観測値予測手段60により生成されたフレーム番号tの観測予測値z(n)と、低解像画像yにおけるフレーム番号tのフレームとを比較し、画像間の類似性を定量化して尤度L(n)を演算する(ステップS7)。
観測更新手段80は、尤度演算手段70により演算された尤度L(n)に基づいて重みw(n)を更新する(ステップS8)。
代表値演算手段30は、ステップS5において生成された予測仮説群{x(n)}及びステップS8において更新された更新重み群{w(n)}から、重みw(n)を用いて仮説x(n)の代表値を演算し、この代表値を超解像画像sとして出力する(ステップS9)。
信号処理装置1は、フレーム番号tが最終のフレーム番号Tに等しいか否か(t=T)を判定する(ステップS10)。すなわち、低解像画像yにおける全てのフレーム(フレーム番号t=0,1,...,T)の処理が完了したか否かを判定する。信号処理装置1は、ステップS10において、t<Tであると判定した場合(ステップS10:N)、すなわち、低解像画像yにおける全てのフレームの処理が完了していないと判定した場合、ステップS3へ移行し、次のフレームの処理(ステップS3〜ステップS9)を行う。一方、信号処理装置1は、ステップS10において、t=Tであると判定した場合(ステップS10:Y)、すなわち、低解像画像yにおける全てのフレームの処理が完了したと判定した場合、処理を終了する。
信号処理装置1は、図2に示したステップS3〜ステップS10の一連の処理単位である現処理サイクルより前の処理サイクルにおいて生成した内部状態(再標本化された新たな仮説群{xnew (n)}及び新たな重み群{wnew (n)})をラッチ手段40に保持する。そして、信号処理装置1は、ラッチ手段40に保持した内部状態を参照しながら、逐次的な処理を行い、現処理サイクルにおける超解像画像sを生成する。
このように、信号処理装置1は、低解像画像yがフレーム番号t=0,1,・・・,Tの動画像である場合、図2に示した超解像方式の処理を行い、低解像画像yを構成するフレーム毎に1回の処理サイクルにて、超解像画像sを生成し出力する。
ここで、図2に示したステップS3〜ステップS10の処理サイクルは、物理的な時刻に連動したものであっても、連動しないものであっても、それらを組み合わせたものであっても構わない。
処理サイクルが物理的な時刻に連動する場合には、信号処理装置1は、例えば、図2に示したフロー図のように、動画像である低解像画像yを入力し、動画像を構成するフレーム(静止画像)の更新と共に処理サイクルを一巡させることにより、超解像方式の処理を実現する。
また、処理サイクルが物理的な時刻に連動しない場合には、信号処理装置1は、例えば、静止画像である低解像画像yを入力し、1回以上の処理サイクルを繰り返し、この繰り返し演算を所定回数にて収束させることにより、または、繰り返し演算を行っても超解像画像sの差が所定値以内となったときに収束させることにより、超解像方式の処理を実現する。この場合、図2に示したフロー図において、尤度演算手段70は、観測値予測手段60により生成された観測予測値z(n)と、静止画像である低解像画像yとを比較し、画像間の類似性を定量化して尤度L(n)を演算する。観測予測値z(n)として、観測値予測手段60によって処理サイクル毎に異なる値が生成されるが、尤度演算手段70において比較される低解像画像yは、処理サイクルに関わらず同じ静止画像である。
さらに、処理サイクルが物理的な時刻に連動する場合と連動しない場合とを組み合わせた場合には、信号処理装置1は、動画像である低解像画像yを入力し、個々のフレームに対して1回以上の処理サイクルを繰り返し、繰り返し演算を収束させ、また、次の新たなフレームに対しても同様の繰り返し演算を行うことにより、超解像方式の処理を実現する。
次に、図1に示した信号処理装置1の切替手段10−1,10−2、初期化手段20、代表値演算手段30、ラッチ手段40、状態遷移手段50、観測値予測手段60、尤度演算手段70、観測更新手段80及び再標本化手段90の各構成手段について詳細に説明する。
〔切替手段〕
まず、図1に示した切替手段10−1,10−2について詳細に説明する。切替手段10−1,10−2は、初期化信号を入力し、初期化信号に従って互いに連動しながら、初期化信号の値に応じて出力先を変更する。
初期化信号は、通常は偽の値をとり、信号処理装置1による超解像方式の処理を初期化するタイミングで、例えば、信号処理装置1に低解像画像yが入力される最初のタイミングで真の値をとる。後述する初期化手段20の初期化処理が完了したときに、偽の値になる。つまり、図示しない初期化信号生成手段は、信号処理装置1が低解像画像yを最初に入力したタイミングまたはその直前のタイミングで、真の値の初期化信号を切替手段10−1,10−2に出力する。また、初期化信号生成手段は、初期化手段20による初期化処理が完了するタイミングを監視し、そのタイミングで、偽の値の初期化信号を切替手段10−1,10−2に出力する。
尚、初期化入力信号は、真偽の値を逆にしてもよい。また、初期化入力信号は、例えば、手動操作または外部に接続された装置による自動操作により、その値を変化させるようにしてもよい。例えば、信号処理装置1による超解像方式の処理を初期化するために、操作者(または外部の操作装置)が、高品質の超解像画像sが生成されないことを判断したとき等の必要性を判断したタイミングにて、初期化信号生成手段は、真の値の初期化信号を切替手段10−1,10−2に出力する。
切替手段10−1は、真の値の初期化信号を入力した場合、超解像方式の処理を初期化するために、低解像画像yが入力される端子を初期化手段20の入力端子に接続し、入力した低解像画像yを初期化手段20に出力する。一方、偽の値の初期化信号を入力した場合、超解像方式の処理を行うために、低解像画像yが入力される端子を尤度演算手段70の入力端子に接続し、入力した低解像画像yを尤度演算手段70に出力する。
切替手段10−2は、真の値の初期化信号を入力した場合、超解像方式の処理を初期化するために、初期化手段20の出力端子を代表値演算手段30及び再標本化手段90の入力端子に接続し、入力した初期化手段20の出力信号を代表値演算手段30及び再標本化手段90に出力する。一方、偽の値の初期化信号を入力した場合、超解像方式の処理を行うために、観測更新手段80の出力端子を代表値演算手段30及び再標本化手段90の入力端子に接続し、観測更新手段80の出力信号を代表値演算手段30及び再標本化手段90に出力する。
〔初期化手段〕
次に、図1に示した初期化手段20について詳細に説明する。初期化手段20は、超解像方式の処理を初期化するために、低解像画像yを入力し、低解像画像yよりも高分解能な画像である仮説x(n)及び重みw(n)をそれぞれN個(Nは自然数)生成し、仮説群{x(n)}及び重み群{w(n)}を代表値演算手段30及び再標本化手段90に出力する。ここで、n=0,1,...,N−1であり、仮説群{x(n)}を構成する各仮説x(n)は、全て同一の値(画像)であってもよいし、異なる値を含んでいてもよい。重みw(n)は、0以上の実数とする。例えば、初期化手段20は、幅L及び高さLの低解像画像yに対して補間処理を行い、幅H及び高さHの仮説x(n)を生成する。
初期化手段20は、全て同一の値の仮説x(n)を生成する場合、例えば、以下の式により、零次内挿にて仮説x(n)を生成する。
Figure 0005198500
前記式(2)において、以下の関数は、zより大きくない最大の整数(床関数により小数を丸めた数)を示す。
Figure 0005198500
また、初期化手段20は、全て同一の値の仮説x(n)を生成する場合、例えば、以下の式により、補間フィルタaを用いて仮説x(n)を生成する。
Figure 0005198500
前記式(3)において、Zは整数環であり、Zは2次元の格子点の集合を示す。また、a(p)は、画像座標pにおける補間フィルタaのタップ係数である。演算子*は、2次元の畳み込み演算を示す。
尚、前記式(2)の零次内挿は、前記式(3)の補間フィルタaにおいて、
Figure 0005198500
としたものと等価である。
図3は、補間フィルタaのタップ係数a(p)の例を示す図である。この例は、タップ係数a(p)(p=[u,v])を65536倍したものを、水平座標u及び垂直座標vについて表したものであり、太枠内の数値を65536で除した結果がタップ係数となる。尚、図3に示した水平座標u及び垂直座標v以外の画像座標[u,v](格子点以外の点、|u|>3または|v|>3)については、全てのタップ係数が0であるものとする。
また、初期化手段20は、全てが同一の値ではない仮説x(n)を生成する場合、例えば、前記式(3)に雑音eを付加し、仮説x(n)を生成する。雑音eが加法性の特性を有するときは、以下の式により仮説x(n)を生成する。
Figure 0005198500
尚、雑音e(p)は、画像座標p毎及び仮説x(n)毎に、ある確率過程に基づいて生成され、画像座標p毎及び仮説x(n)毎には必ずしも同一の値をとらない。
例えば、雑音eは、以下式のように、平均0、分散σのガウス雑音としてもよい。
Figure 0005198500
また、初期化手段20は、全てが同一の値ではない仮説x(n)を生成する場合、例えば、仮説x(n)毎に、補間方法を変えて仮説x(n)を生成する。具体的には、初期化手段20は、仮説x(n)毎に、前記式(3)または前記式(4)における補間フィルタaとして別のもの(すなわち、タップ係数の異なるもの)を用いて、仮説x(n)を生成する。
一方、初期化手段20は、仮説x(n)毎に、0以上の実数を重みw(n)として生成する。尚、初期化手段20は、仮説x(n)毎に、重みw(n)をランダムに生成するようにしてもよいし、異なる値の重みw(n)を生成するようにしてもよい。また、初期化手段20は、全ての仮説x(n)に対し、以下の式により、同一の値の重みw(n)を生成するようにしてもよい。
Figure 0005198500
〔代表値演算手段〕
次に、図1に示した代表値演算手段30について詳細に説明する。代表値演算手段30は、初期化手段20から仮説群{x(n)}及び重み群{w(n)}を入力し、または、観測更新手段80から予測仮説群{x(n)}及び更新重み群{w(n)}を入力し、重みw(n)を用いて仮説x(n)の代表値を演算し、この代表値を超解像画像sとして出力する。
代表値演算手段30は、例えば、以下の式により重み付き平均を演算し、仮説x(n)の代表値を求める。
Figure 0005198500
尚、代表値演算手段30は、仮説群{x(n)}の中から、重みw(n)が最大である仮説x(n)を代表値として求めるようにしてもよい。また、代表値演算手段30は、仮説群{x(n)}をクラスタリングし、クラスタリングした複数のクラスタから、重みw(n)の和が最大となるクラスタを求め、そのクラスタに属する仮説x(n)のみについて、重み付き平均を演算し、演算結果を仮説x(n)の代表値とするようにしてもよい。
〔ラッチ手段〕
ラッチ手段40は、再標本化手段90により再標本化(再構成)された新たな仮説群{xnew (n)}及び新たな重み群{wnew (n)}を入力し、一時的に保持して状態遷移手段50に出力する。
〔状態遷移手段50〕
次に、図1に示した状態遷移手段50について詳細に説明する。以下、時刻tの第cサイクル(c∈{0,1,...,C−1}、Cは自然数)における仮説及び重みを、xt,c (n)及びwt,c (n)とする。各時刻tにおいては、サイクルが合計C回存在するものとする。また、前述したように、処理サイクルが物理的な時刻に連動しない場合は、tを固定し、cのみが計数されるよう動作させればよい。一方、前述したように、処理サイクルが時刻に連動する場合は、c=0に固定したまま(すなわちC=1)、tのみが計数されるよう動作させればよい。
状態遷移手段50は、ラッチ手段40から仮説群{x(n)}及び重み群{w(n)}を入力し、次のサイクルまたは次の時刻(フレーム)の仮説群を予測し、予測仮説群{x(n)}として観測値予測手段60に出力すると共に、予測仮説群{x(n)}及び入力した重み群{w(n)}をそのまま観測更新手段80に出力する。具体的には、状態遷移手段50は、ラッチ手段40から時刻t、サイクルcにおける仮説群{xt,c (n)}及び重み群{wt,c (n)}を入力し、仮説群{xt,c (n)}から時刻t、サイクルc+1における仮説群{xt,c+1 (n)}、または、時刻t+1、サイクル0における仮説群{xt+1,0 (n)}を、所定の確率密度関数Pを用いて予測する。そして、状態遷移手段50は、予測した仮説群{xt,c+1 (n)}または仮説群{xt+1,0 (n)}を観測値予測手段60に出力し、仮説群{xt,c+1 (n)}または仮説群{xt+1,0 (n)}と共に、入力した重み群{wt,c (n)}を観測更新手段80に出力する。以下、確率密度関数Pを用いた状態遷移による予測演算について詳細に説明する。
(仮説群{xt,c+1 (n)}を予測する場合)
まず、時刻t、サイクルcにおける仮説群{xt,c (n)}から、時刻t、サイクルc+1における仮説群{xt,c+1 (n)}を予測する場合について説明する。サイクルcがc<C−1であるとき(かつ、時刻tにおいて出力すべき超解像画像sが収束に至っていないとき)には、状態遷移手段50は、時刻t、サイクルc+1における仮説群{xt,c+1 (n)}を予測する。
サイクルcからc+1へ増加するときの仮説群の更新(状態遷移)を式(9)により定義する。
Figure 0005198500
ここで、P(xt,c+1|xt,c)は、仮説xt,cが与えられたときに、次サイクルc+1における仮説xt,c+1のとる確率密度関数をモデル化したものである。
ここで、確率密度関数P(xt,c+1|xt,c)は、サイクルcの増加と共に、仮説xが画像として過剰に複雑な画素値パターンとならないように、静定させる機能を有する関数を用いる。つまり、仮説xの画素値が所定規則に基づき変化するような確率密度関数P(xt,c+1|xt,c)を用いる。例えば、確率密度関数P(xt,c+1|xt,c)として、画像のトータルバリエーション(Total Variation)の値が小さくなる仮説xt,c+1を生成し易い関数を用いる。すなわち、画像のトータルバリエーションの値が小さくなるように、元の仮説xt,cを状態遷移させて次のサイクルの仮説xt,c+1を生成する関数を用いる。ここで、トータルバリエーションとは、画像内の画素値における勾配(隣接画素間の画素値の差)の絶対値の和をいう。トータルバリエーションVは、1次元の場合、以下の式で表される。
Figure 0005198500
つまり、トータルバリエーションVは、画素値が増加する区間についてはそのままの値を用い、画素値が減少する区間については符号を反転した値を用いて、それぞれの傾きを積分して得られた値である。
確率密度関数P(xt,c+1|xt,c)としては、例えば、以下の式が用いられる。
Figure 0005198500
式(11)において、Rは仮説の画像内における全画素位置の集合である。第1項のexp部は、水平方向の画素においてトータルバリエーションの値を小さくする式であり、第2項のexp部は、垂直方向の画素においてトータルバリエーションの値を小さくする式であり、第3項のexp部は、現在の画素値から極端に変化させないようにする式である。また、Λ関数は、台形の特性を、富士山型のように裾広がりの特性に変換する関数である。つまり、台形の傾斜部の直線を裾広がりの曲線に変換する。このような確率密度関数P(xt,c+1|xt,c)を用いることにより、仮説xt,cを構成する所定の注目点の画素値、及び、その注目点から所定範囲内の信号点の画素値により演算されるトータルバリエーションの値が、注目点の画素値を変更したときに小さくなるように、新たな仮説xt,c+1が生成される。
図4は、トータルバリエーションによる正則化を実現する確率密度関数を説明する図である。図4に示すように、確率密度関数P(xt,c+1|xt,c)の特性は、第1項の特性、第2項の特性及び第3項の特性を、式(11)により合成したものである。つまり、式(11)に示した確率密度関数P(xt,c+1|xt,c)により、画像のトータルバリエーションを低減化する正則化ノイズが生成される。
尚、カラー画像(または多バンド画像)等のように仮説の画素値がベクトル値をとる場合には、各色(または各バンド)成分に関して、それぞれ式(11)を独立して適用する。
(仮説群{xt+1,0 (n)}を予測する場合)
次に、時刻t、サイクルcにおける仮説群{xt,c (n)}から、時刻t+1、サイクル0における仮説群{xt+1,0 (n)}を予測する場合について説明する。サイクルcがc=C−1であるとき(または、時刻tにおいて出力すべき超解像画像が収束に至ったとき)には、状態遷移手段50は、時刻t+1、サイクル0における仮説群{xt+1,0 (n)}を予測する。
このときの仮説群の更新(状態遷移)を以下の式により定義する。
Figure 0005198500
ここで、前記式(12)の確率密度関数Pは、仮説
Figure 0005198500
が与えられたときに、次時刻における仮説xt+1,0のとる確率密度関数をモデル化したものである。
また、確率密度関数Pは、時刻tの増加と共に、仮説xの表す画像が移動し、変形し、ぼけやぶれを生じ、輝度が変化し、雑音が付与される過程を定式化したものとする。例えば、正規分布Nにより次式とすることができる。
Figure 0005198500
式(13)では、まず、仮説
Figure 0005198500
を関数φにより変換する。Σは共分散行列である。つまり、式(13)は、関数φの変換結果を平均値にもつ正規分布の確率密度となる。すなわち、式(12)により生成される仮説xt+1,0は、平均が
Figure 0005198500
共分散行列がΣのガウス雑音である。
関数φの定め方について例示する。関数φは、画像の移動、変形等の演算を合成して表現した関数である。すなわち、関数φは、以下の式のように、M個(Mは自然数)の関数φ乃至φM−1の合成関数として表現することができる。
Figure 0005198500
ここで、各φ(mは0以上M未満の整数)には、例えば、画像の移動、変形、輝度の変化等の各変換機能が与えられる。
例えば、関数φが画像の移動を表現する関数である場合には、以下の式のように、平均0、共分散行列Σの2次元正規分布に従う動きベクトルvにより画像が移動する。
Figure 0005198500
また、関数φが画像のアフィン変換を表現する関数である場合には、以下の式のように、平均0、共分散行列Σの6次元正規分布に従うアフィンパラメータにより画像が変形する。
Figure 0005198500
さらに、関数φが画像の輝度オフセットを表現する関数である場合には、以下の式のように、平均0、分散行列σω の1次元正規分布に従う輝度オフセットにより画像が生成される。
Figure 0005198500
このように、状態遷移手段50は、トータルバリエーションの値が小さくなる仮説xt,c+1を生成しやすい確率密度関数Pを用いて、仮説群{xt,c (n)}から仮説群{xt,c+1 (n)}を予測する。また、状態遷移手段50は、画像が移動し、変形し、ぼけやぶれを生じ、輝度が変化し、雑音等が付与される過程を定式化した確率密度関数Pを用いて、仮説群{xt,c (n)}から仮説群{xt+1,0 (n)}を予測する。
(観測値予測手段60)
次に、図1に示した観測値予測手段60について詳細に説明する。観測値予測手段60は、状態遷移手段50から予測仮説群{x(n)}(仮説群{xt,c+1 (n)}または仮説群{xt+1,0 (n)})を入力し、高解像画像である仮説x(n)から低解像画像である観測予測値z(n)を予測し、観測予測値z(n)を尤度演算手段70に出力する。観測値予測手段60には、高解像画像から低解像画像を生成する過程(以下、観測という。)の処理手段が実装されており、観測値予測手段60は、例えば、高解像画像に対し、ぶれ、標本化、量子化等による画像劣化過程を模擬することにより、観測を実行し、低解像画像を生成する。
観測による変換演算を関数h(以下、観測関数)とすると、観測値予測手段60は、各仮説画像x(n)に対して観測を実行し、その結果を観測予測値z(n)=h(x(n))として生成する。
観測関数hは、複数の要因(ぼけ、ぶれ、標本化、量子化等)の合成関数としてもよい。例えば、観測関数hがJ個(Jは自然数)の要因からなり、そのj番目(jは0以上J未満の整数)の要因が関数hである場合には、以下の式により表される。
Figure 0005198500
例えば、関数hがぼけまたはぶれを表す関数である場合、その点の拡がり関数s(定義域を領域Cとおく)との畳み込み演算(演算子*)を行うものとして、以下の式により演算される。
Figure 0005198500
点拡がり関数sとしては、例えば、以下の式に示すガウシアンカーネルが用いられる。
Figure 0005198500
とする。ここで、Σ −1は2行2列の共分散行列である。また、定義域Cは、半径Rの円内(円周を含む)として定義される。
Figure 0005198500
ここで、||q||はベクトルqのノルムを示し、Zは整数環を示す。ノルムとしては、例えば、ユークリッドノルム(Lノルム)、マンハッタンノルム(Lノルム)、チェビシェフノルム(Lノルム)等が用いられる。例えば、半径をR=1、ノルムをチェビシェフノルムとすると、3画素×3画素の矩形の畳み込みカーネルとなる。
また、関数hが標本化を表す関数である場合、例えば、2行2列の行列Sと2次元の列ベクトルuとを用いて、以下の式により演算される。
Figure 0005198500
ここで、行列Sは標本化格子の標本化間隔及びシアーを決定する行列である。例えば、行列Sとして、対角行列S=diag(S,S)を用いると、水平方向に間隔S、垂直方向に間隔Sの標本化格子となる。一方、ベクトルuは、標本化格子の標本化位相を決定するベクトルである。このベクトルにより、標本化の開始点(原点)の位置は、画像xin上における画像座標uとなる。
例えば、水平方向にS、垂直方向にSの間隔で、かつ、xin上における標本化の原点を(u,u)とする場合には、行列S及び画像座標uは、以下の式で表される。
Figure 0005198500
尚、式(22)において、Sp+uが格子点上に存在しない可能性がある場合には、式(22)の代わりに、以下の式を用いて演算するようにしてもよい。
Figure 0005198500
ここで、関数Q(p)は、画像座標pに最も近い格子点の画像座標を出力する関数である。
また、関数hが画素値の輝度変換または量子化を表す関数である場合、例えば、以下の式により演算される。
Figure 0005198500
ここで、関数
Figure 0005198500
は、入出力間の輝度変換または量子化を表す関数である。
例えば、ガンマ値がγのガンマ補正は、以下の式で表される。
Figure 0005198500
ここで、X及びXは、それぞれ画素値(輝度値)の最小値(黒レベル)及び最大値(白レベル)である。
また、量子化は、以下の式により表される。
Figure 0005198500
ここで、Ψは量子化ステップ、ωは量子化の際の丸めの方法を決めるオフセットである。例えば、量子化ステップ2にて四捨五入による量子化を行う場合には、Ψ=2,ω=1とすればよい。
このように、観測値予測手段60は、ぶれ、標本化、量子化等の画像劣化過程を模擬した観測関数hを用いて、高解像画像である仮説x(n)から低解像画像である観測予測値z(n)を予測する。
(尤度演算手段70)
次に、図1に示した尤度演算手段70について詳細に説明する。尤度演算手段70は、観測値予測手段60から観測予測値z(n)を入力すると共に、低解像画像y(状態遷移手段50において予測された仮説群{xt,c+1 (n)}または仮説群{xt+1,0 (n)}のサイクルまたは時刻(フレーム)に対応した低解像画像y)を入力する。そして、尤度演算手段70は、観測予測値z(n)と低解像画像yとを比較し、画像間の類似性を定量化して尤度L(n)を演算し(画像間の類似度を演算して尤度L(n)とし、)、観測更新手段80に出力する。
尤度L(n)は、観測予測値z(n)と低解像画像yとの間の距離d(n)に基づいて演算されるようにしてもよく、例えば、以下の式により、尤度L(n)を距離d(n)の指数関数にて定義する。
Figure 0005198500
ここで、σDistanceは、距離に対する尤度の下がり具合を決めるための正の定数である。
距離d(n)は、例えば、観測予測値z(n)と低解像画像yとの間のLノルムにより演算される。
Figure 0005198500
式(29)の下付きのkは、Lノルムのkであり、k=0のときハミング距離、k=1のときマンハッタン距離、k=2のときユークリッド距離、k=∞のときチェビシェフ距離となる。
また、距離d(n)は、観測予測値z(n)と低解像画像yとの間のマハラノビス距離により演算される。
Figure 0005198500
ここで、ΣMahalanobisは、マハラノビス距離を計算するための共分散行列である。ΣMahalanobisを単位行列とすると、尤度L(n)は、観測予測値z(n)と低解像画像yとの間のユークリッド距離になる。また、ΣMahalanobisを対角行列とし、各対角要素に、対応する画素位置への分散値を設定すると、分散が小さく設定された画素ほど、尤度L(n)に大きく影響を与えることができる。
このように、尤度演算手段70は、観測予測値z(n)と低解像画像yとを比較し、画像間の類似性を定量化して尤度L(n)を演算する。尤度L(n)は、画像間の類似性が高いほど大きい値になる。
(観測更新手段80)
次に、図1に示した観測更新手段80について詳細に説明する。観測更新手段80は、尤度演算手段70から尤度L(n)を入力すると共に、状態遷移手段50から、予測仮説群{x(n)}及び重み群{w(n)}を入力する。そして、観測更新手段80は、各仮説x(n)に対する尤度L(n)に基づいて重みw(n)を更新して新たな重みwnew (n)を求め、予測仮説群{x(n)}及び更新重み群{w(n)}を代表値演算手段30及び再標本化手段90に出力する。
新たな重みwnew (n)は、例えば以下の式により求められる。
Figure 0005198500
(再標本化手段90)
次に、図1に示した再標本化手段90について詳細に説明する。再標本化手段90は、切替手段10−2の切替えに応じて、最初の動作時に、初期化手段20から仮説群{x(n)}及び重み群{w(n)}を入力し、通常の動作時に、観測更新手段80から予測仮説群{x(n)}及び更新重み群{w(n)}を入力する。そして、再標本化手段90は、重みw(n)に基づいて、仮説x(n)を複製または削除し、新たな仮説群{xnew (n)}及び新たな重み群{wnew (n)}に再標本化してラッチ手段40に出力する。再標本化手段90は、例えば、仮説x(n)に関する確率密度分布D(x)から標本を採り、以下の式により、新しい仮説xnew (n)を生成する。
Figure 0005198500
ここで、δはディラックのデルタ関数である。前記式(32)の標本抽出は、以下の手順で実行される。
まず、再標本化手段90は、重みw(k)(k=0,1,...,N−1)を正規化し、かつ、kに関して累積した数列(α)を、以下の式により定義する。
Figure 0005198500
次に、再標本化手段90は、以下の式のように、n番目(n=0,1,...,Nnew−1)(Nnewは自然数。好ましくは、Nnew=Nとする。)の標本u(n)を、0以上1未満の連続一様分布U[0,1)から抽出する。この標本抽出過程は、疑似乱数の取り得る値域に基づいて、擬似乱数を0以上1未満に正規化することで近似的に実現される。
Figure 0005198500
そして、再標本化手段90は、以下の式により、n番目の新しい仮説xnew (n)を生成する。
Figure 0005198500
一方、再標本化手段90は、以下の式により、新しい重みwnew (n)として一様な値を設定する。
Figure 0005198500
尚、再標本化手段90は、入力した仮説群{x(n)}及び重み群{w(n)}を再標本化することなく、そのまま出力するようにしてもよい。また、再標本化手段90は、重みw(n)の大きな仮説x(n)を単純に複製して新たな仮説xnew (n)を生成し、これらの重みwnew (n)の総和が、元の仮説x(n)の重みw(n)の総和に等しく(または近似的に等しく)なるように、再標本化してもよい。また、再標本化手段90は、重みw(n)が所定の閾値以下になっている仮説x(n)を削除してもよい。また、図1に示した信号処理装置1の構成において、再標本化手段90自体が存在しなくてもよい。また、再標本化手段90は、再構成の処理を毎回(毎処理サイクル)行ってもよいし、複数回に1回行ってもよい。また、仮説群{x(n)}及び重み群{w(n)}の数を変化させることなく再構成を行ってもよいし、その数を増やしても減らしてもよい。
以上のように、本発明の実施形態による信号処理装置1によれば、状態遷移手段50が、トータルバリエーションの値が小さくなる仮説を生成しやすい確率密度関数P、または、画像が移動し、変形し、ぼけやぶれを生じ、輝度が変化し、雑音等が付与される過程を定式化した確率密度関数Pを用いて、次のサイクルまたは次の時刻(フレーム)の仮説群を予測し、予測仮説群{x(n)}を生成するようにした。また、観測値予測手段60が、画像劣化過程を模擬した観測関数hを用いて、予測仮説群{x(n)}を低解像度化して観測予測値z(n)を生成し、尤度演算手段70が、観測予測値z(n)と低解像画像yとを比較し、画像間の類似性が高いほど大きな値の尤度L(n)を演算して求め、観測更新手段80が、尤度L(n)が大きい値ほど重みw(n)が大きくなるように、新たな重みwnew (n)を求め、代表値演算手段30が、予測仮説群{x(n)}及び更新重み群{w(n)}に基づいて代表値を演算し、超解像画像sとして出力するようにした。
この場合、状態遷移手段50は、トータルバリエーション正則化等の確率過程を実装しており、従来のように繰り返し演算に伴った計算負荷の高い処理を行う必要がないから、高速化及び効率化を実現することができ、信号処理装置1を実時間処理の必要な機器に適用することができる。また、状態遷移手段50、観測値予測手段60、尤度演算手段70及び観測更新手段80は、仮説x(n)毎に独立した演算を行うことができ、並列演算が可能であるから、並列演算チップとの相性がよく、機器への組み込みにも適している。したがって、低解像画像yの解像度を向上させて超解像画像sを生成する際に、演算の高速化及び効率化を実現することができると共に、高精細な超解像画像sを生成することができる。
また、本発明の実施形態による信号処理装置1によれば、前述した特許文献1の1枚超解像方式及び特許文献2の複数枚超解像方式を、この超解像方式1つで代用することができる。このため、動画像及び静止画像が混在するテレビジョン映像等の処理において、ハードウェア及びソフトウェアのリソースを効率化することができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、前記実施形態では、画像信号を対象にして説明したが、本発明は、音声信号等の他の信号にも適用がある。音声信号を対象にする場合には、信号処理装置1は、前記処理により高品質な音声信号を生成して出力する。また、前記実施形態では、低解像画像yを超解像画像sに変換する処理について説明したが、本発明は、ぼけた画像を先鋭な画像に変換する処理、歪みのある画像から歪みを取り除く処理にも適用がある。
また、前記実施形態では、2次元画像に対する超解像方式の処理について説明したが、本発明は、2次元以外の次元数の信号についても適用がある。また、前記実施形態では、低解像画像y、超解像画像s、仮説x(n)等のベクトル表現において、2次元画像を規定の順序(例えば、ラスタ走査の順序)で画素値を並べることにより列ベクトルを構成した。2次元以外の任意の次元数の信号を処理対象とする場合には、この構成順序の代わりに、次元の信号を構成する標本値群を、規定の順序により並べて列ベクトルを構成すればよい。1次元信号の場合には、例えば、信号の順序を保って列ベクトルを構成すればよい。3次元信号(動画像)の場合には、例えば、各フレームをラスタ走査の順序で並べたものを、さらに時間方向に並べて列ベクトルを構成すればよい。すなわち、任意の次元数の信号は、ある軸方向に走査して並べた結果群を、さらに別の軸方向に走査して並べ、全次元に渡って繰り返すことにより、列ベクトルを構成すればよい。
また、前記実施形態において、信号処理装置1の状態遷移手段50は、仮説群{xt,c (n)}から時刻t、サイクルc+1における仮説群{xt,c+1 (n)}を予測する際に、前記式(11)の確率密度関数P(xt,c+1|xt,c)を用いて、画像のトータルバリエーションの値が小さくなるように、元の仮説xt,cを状態遷移させて次のサイクルの仮説xt,c+1を生成する、いわゆるトータルバリエーションによる正則化を実現するようにした。前記式(11)は、画像のトータルバリエーションの値が小さくなるようにするための一例の式であり、本発明は、この式に限定されるものではなく、他の式を用いるようにしてもよい。また、トータルバリエーション以外の手法、例えば、滑らかさ(道のり)の手法によって正則化を実現する確率密度関数を用いるようにしてもよい。この確率密度関数は、低解像画像から高解像画像を生成する際に、低解像画像を構成する画素値間を曲線にて関係付けることにより、この画素値の影響を十分に受け、画素値がさほどばらつかないようにする正則化を実現する関数である。
尚、本発明の実施形態による信号処理装置1のハード構成としては、通常のコンピュータを使用することができる。信号処理装置1は、CPU、RAM等の揮発性の記憶媒体、ROM等の不揮発性の記憶媒体、及びインターフェース等を備えたコンピュータによって構成される。信号処理装置1に備えた切替手段10−1,10−2、初期化手段20、代表値演算手段30、ラッチ手段40、状態遷移手段50、観測値予測手段60、尤度演算手段70、観測更新手段80及び再標本化手段90の各機能は、これらの機能を記述したプログラムをCPUに実行させることによりそれぞれ実現される。また、これらのプログラムは、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記憶媒体に格納して頒布することもできる。
1 信号処理装置
10−1,10−2 切替手段
20 初期化手段
30 代表値演算手段
40 ラッチ手段
50 状態遷移手段
60 観測値予測手段
70 尤度演算手段
80 観測更新手段
90 再標本化手段

Claims (7)

  1. 低分解能の信号から高分解能の信号を生成する信号処理装置において、
    前記高分解能の信号に対する複数の候補を仮説群として保持すると共に、前記候補に対する重みを重み群として保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された仮説群を状態遷移させ、新たな仮説群を生成する状態遷移手段と、
    前記状態遷移手段により生成された新たな仮説群を、前記低分解能の信号と同じ分解能の観測信号に変換する観測変換手段と、
    前記観測変換手段により変換された観測信号と前記低分解能の信号とを比較し、信号間の類似度を尤度として演算する尤度演算手段と、
    前記尤度演算手段により演算された尤度に基づいて前記重み群を更新し、前記新たな仮説群に対する新たな重み群を生成する観測更新手段と、
    前記状態遷移手段により生成された新たな仮説群、及び前記観測更新手段により更新された新たな重み群に基づいて、前記新たな仮説群における仮説の代表値を、前記高分解能の信号として演算する代表値演算手段と、
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記状態遷移手段は、前記仮説群の仮説を構成する各信号点の信号値を所定規則に基づき変化させ、新たな仮説群を生成する、ことを特徴とする信号処理装置。
  3. 請求項2に記載の信号処理装置において、
    前記状態遷移手段は、前記仮説群の仮説を構成する各信号点の信号値に対し、隣接する信号点の勾配の絶対値の和を示すトータルバリエーションの値が小さくなるように、新たな仮説群を生成する、ことを特徴とする信号処理装置。
  4. 請求項3に記載の信号処理装置において、
    前記状態遷移手段は、前記仮説群の仮説を構成する信号における注目点の信号値、及び前記注目点から所定範囲内の信号点の信号値により演算されるトータルバリエーションの値が、前記注目点の信号値を変更したときに小さくなるように規定した確率密度関数を用いて、前記仮説群を状態遷移させ、新たな仮説群を生成する、ことを特徴とする信号処理装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の信号処理装置において、
    前記信号を静止画像の信号とし、
    前記状態遷移手段、観測変換手段、尤度演算手段及び観測更新手段により、新たな仮説群及び新たな重み群が、所定回数の繰り返し処理にて生成される、ことを特徴とする信号処理装置。
  6. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の信号処理装置において、
    前記信号を、複数フレームにより構成される動画像の信号とし、
    前記状態遷移手段、観測変換手段、尤度演算手段及び観測更新手段により、新たな仮説群及び新たな重み群が、前記フレーム毎に、または、前記フレームにおいて所定回数の繰り返し処理にて生成される、ことを特徴とする信号処理装置。
  7. コンピュータを、請求項1から6までのいずれか一項に記載の信号処理装置として機能させるための信号処理プログラム。
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