JP2000152250A - 画像処理装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JP2000152250A JP31920498A JP31920498A JP2000152250A JP 2000152250 A JP2000152250 A JP 2000152250A JP 31920498 A JP31920498 A JP 31920498A JP 31920498 A JP31920498 A JP 31920498A JP 2000152250 A JP2000152250 A JP 2000152250A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素間距離よりも細かい分解能を持つことに
より、複数の低解像度静止画が一枚の高解像静止画に変
換する。 【解決手段】 動きベクトル手段102は、mフレーム
目の第1の画像とm+1フレーム目の第2の画像をブロ
ック化した後、第1の画像のブロックとこれに類似する
第2の画像のブロック間の直交変換係数を比較すること
により動きベクトルを求める。配置手段102、103
はメモリ上に第1の画像を配置すると共に、第2の画像
を上記動きベクトルに応じた座標に配置し、合成手段1
05は上記配置された各画像を合成することにより、一
枚の高解像度の静止画を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に入力した画像
情報を拡大変倍して出力するプリンタ等の画像出力装置
や、解像度の異なる機種通信で、低解像情報から高解像
情報に解像度変換する画像処理装置、方法及びそれらに
用いるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力した低解像情報を高解像
情報に解像度変換する方法として、様々な方法が提案さ
れている。提案されている従来方法は、対象となる画像
の種類(例えば、各画素ごとに階調情報の持つ多値画
像、擬似中間調により2値化された2値画像、固定閾値
により2値化された2値画像、文字画像等)によって、
その変換処理方法が異なっている。
【0003】従来の内挿方法としては、図12に示すよ
うな、内挿点Eに最も近い同じ画素値を配列する最近接
内挿方法、図13に示すような、内挿点Eを囲む4点
(4点の画素値をA、B、C、Dとする)の距離によ
り、以下の演算によって画素値Eを決定する共1次内挿
法等が一般的に用いられている。 E=(1−i)(1−j)A+i−(1−j)B+j・ (1−i)C+ijD ………(1) (但し、画素間距離を1とした場合に、Aから横方向に
i、縦方向にjの距離があるとする。(i≦1、j≦
1))
【0004】また、古くからサンプリング定理で表され
ているように、サンプリングされた離散信号を連続信号
に変換する手段として、SINC関数で表現できる理想
低域ろ波器を通過することによって再現することができ
る。SINC関数を演算するのは処理時間がかかること
などから、SINC関数で表現される補間関数を近似し
て、簡単な積和演算のみで補間値を算出する方法があ
る。
【0005】「画像解析ハンドブック:高本幹雄、下田
陽久監修 東京大学出版会」によると、3次たたみ込み
内挿法(Cubic Convolution int
erpolantion)において、補間関数の近似が
実現できる。内挿したい点の周囲の観測点16点の画像
データを用いて、求める画像データを次の式で示される
3次たたみ込み関数を用いて内挿する。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】
【数3】
【0009】P11〜P44は周辺画素値を示し、図1
4に配置を示す。しかし、上述した3種の従来例では、
いずれも補間時に補間によるボケ、及び入力低解像に依
存したブロック状のジャギーの発生が生じ、高画質の高
解像情報が作成できなかった。
【0010】そこで、本出願人は、低解像情報から高解
像情報の作成において、補間処理による補間ぼけもな
く、また、ジャギーが発生することなく解像度変換がで
きる方法を、特開平7−93531号公報、特開平7−
107268号公報、特開平7−105359号公報に
より提案した。
【0011】この提案の基本的な考え方は、入力した原
情報から解像度依存成分を除去し、除去した状態で、画
素数を出力解像度相当まで増加させ、増加させた状態の
中で新たな解像度に見合う情報を推測し作成する方法で
ある。入力解像度の依存性を取り除く手段としては、L
PFによる平滑化、画素数の増加は線形補間により実現
可能である。高解像情報の推測は補間後の情報を単純2
値化して、“1”に分類された画素とをそれぞれ異なる
処理を行うことにより、出力する画素値を算出する。
【0012】また、特開平9−252400号公報で提
案したように、画素値の連続性が保たれた良好なエッジ
を作成する方法もある。この公報では、低解像度注目画
素の周辺画素よりm点(m≧1)の画素(ただし、m点
中の観測点nにおける画素値をP(n)とする)を検出
し、注目画素を複数画素分に補間した各補間点kにおけ
る前記補間値C(k)を基に、出力値h(k)を以下の
式により演算している。
【0013】
【数4】
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では以下に述べるような欠点があった。即ち、いく
ら高解像情報の作成を行っても、高画質化には限度があ
るという点である。当然、サンプリング定理より明らか
なように、入力解像度のナイキスト限界以上の情報は入
力画像には存在しないため、ナイキスト周波数以上の情
報作成は全て推測によるものになる。そのため、あまり
複雑ではないCG画像、イラスト画像、アニメーション
画像の様な平坦な人工的画像をジャギーレスに変換する
ことは容易であるが、自然画像のナイキスト限界以上の
情報推測による高画質化は難しい。即ち、いかなる方法
を用いたとしても、低解像情報を入力して高解像に変換
した画像は、もともと高解像情報を入力した画像と比較
すると明らかに画質は低くなる。
【0015】一方、近年、デジタルビデオカメラ等の普
及により、撮影した動画像を連続した1フレーム単位に
コンピュータに入力できる手段が増えてきている。た
だ、プリンタの出力解像度は年々増加しているが、撮像
系の入力解像度は増加傾向にあるとはいっても、プリン
タ解像度に比べるとまだまだ低いのが現状である。
【0016】そこで、従来の技術で述べたような、1枚
の低解像静止画から1枚の高解像静止画を作成するので
はなく、動画から取り込んだ連続した複数の低解像静止
画から、1枚の高解像静止画を作成する技術が新たに提
案されている。複数の静止画から、より広範囲のパノラ
マ画像を作成するには「動画像のパニングを考慮した背
景画像の合成:吉沢、花村、富永、信学春季全大予稿集
7−5」(1990)」、及び「分割撮像によるパノラ
マ画像の生成法:中村、金子、林、信学春季全大予稿集
7−165(1991)」等による提案がある。しか
し、1枚の静止画よりも撮像範囲を拡大したパノラマ画
像の作成の技術ではなく、撮像範囲は同一でかつ複数の
静止画の情報を合成して内挿により画像の解像度を向上
させる技術の提案は数少ない。
【0017】このような低解像の動画から高解像の静止
画作成の技術は、特開平5−260264号公報に提案
がある。この提案は、連続した画像同士を比較して、2
種類の差異からアフィン変換、及び平行移動のパラメー
タを検出して、2種画像を合成するものである。上記公
報の第2の実施例には合成を補間に利用する例について
述べられている。
【0018】しかし、この提案では以下の問題点があ
る。即ち、上記第2の実施例に記載された方法は、前述
した図12から図14に示した補間方法により拡大した
連続画像同士を比較することにより、前述したパラメー
タを算出して補間位置を決定し、合成していくものであ
る。補間演算自体が新たな高解像情報を作成するもので
はないため、合成する座標の正確な決定も困難である。
補間するということは、画素間を内挿するということで
ある。前記方法では、連続画像同士を比較する時に入力
解像度の画素間の情報がない。簡単に言い換えると、2
種の画像を画像A、画像Bと仮定すると、画像Aの画素
間のどの位置に画像Bの画素を内挿するかという決定
が、単なる拡大画像間の比較では困難である。
【0019】これは、動きベクトルのベクトル量の最小
単位が画素単位であり、画素間距離よりも細かい分解能
がないという点が起因している。即ち、ベクトルの分解
能が画素間以下の精度を持たなければ、複数の静止画を
用いて補間する効果は薄れ、従来例に記載した1枚の低
解像静止画から1枚の高解像静止画への作成と、画質的
にほとんど変わりなくなる。
【0020】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたもので、画素間距離も細かい分解能を持つことによ
り、複数の低解像静止画から1枚の高解像静止画へ変換
できるようにすることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による画像処理装置においては、連続する画
像信号におけるmフレーム目とm+nフレーム目との2
つのフレーム間の直交変換係数同しを比較することによ
り、上記2つのフレーム間の動きベクトルを算出する動
きベクトル演算手段と、上記mフレーム目の画像信号を
メモリ上に配置すると共に、上記m+nフレーム目の画
像信号を上記算出された動きベクトルに応じて上記メモ
リ上に配置することにより上記2つの画像信号を合成す
る合成手段とを設けている。
【0022】また、本発明による画像処理方法において
は、連続する画像信号におけるmフレーム目とm+nフ
レーム目との2つのフレーム間の直交変換係数同しを比
較することにより、上記2つのフレーム間の動きベクト
ルを算出する動きベクトル演算手順と、上記mフレーム
目の画像信号をメモリ上に配置すると共に、上記m+n
フレーム目の画像信号を上記算出された動きベクトルに
応じて上記メモリ上に配置することにより上記2つの画
像信号を合成する合成手順とを設けている。
【0023】さらに、本発明による記憶媒体において
は、連続する画像信号におけるmフレーム目とm+nフ
レーム目との2つのフレーム間の直交変換係数同しを比
較することにより、上記2つのフレーム間の動きベクト
ルを算出する動きベクトル演算処理と、上記mフレーム
目の画像信号をメモリ上に配置すると共に、上記m+n
フレーム目の画像信号を上記算出された動きベクトルに
応じて上記メモリ上に配置することにより上記2つの画
像信号を合成する合成処理とを実行するためのプログラ
ムを記憶している。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。尚、本実施の形態における画像処
理装置は、主として、動画像を撮像するアナログビデオ
カメラやデジタルビデオカメラの内部、もしくはビデオ
カメラと直接あるいはコンピュータを介して接続される
プリンタやビデオプリンタ等の画像出力装置内部に具備
することが効果的であるが、ビデオカメラとプリンタと
の接続で中間アダプタとなる画像処理装置、またはホス
トコンピュータ内のアプリケーションソフト、またプリ
ンタに出力するためのプリンタドライバソフトとして内
蔵することも可能である。
【0025】図1のブロック図に沿って第1の実施の形
態の構成及び動作手順を説明する。図中100はビデオ
カメラで撮像された動画像が入力される入力端子を示し
ている。本実施の形態では、デジタルビデオカメラで撮
像した画像をコンピュータに送信して、コンピュータ内
のアプリケーションソフトによりプリンタ相当の解像度
まで変換する例について述べる。
【0026】デジタルビデオで撮影した動画像を記録媒
体から再生して、ユーザは自分の欲するシーンで画像の
取り込み命令を送る。この取り込み命令に同期して、コ
ンピュータ内の格納手段101に取り込み命令直後の連
続した複数フレームの画像情報を格納する。102は動
きベクトル演算手段を示し、連続した2種画像の差異を
基に、部分的に移動した移動量をベクトルとして計測す
る手段である。
【0027】103は配置手段Aを示し、撮像した画像
をメモリ内に配置させる手段である。また、104は配
置手段Bを示し、動きベクトル演算手段102で算出し
たベクトル量に応じて同一メモリ内に配置させる手段で
ある。105は合成手段であり、配置した両者の画像を
合成させる。106は合成した画像がまだ、所望の解像
度までの内挿点の情報が埋まっていない場合に、埋まっ
ていない内挿点の情報を補間演算により算出する補間手
段である。107は出力端子を示し、高解像度化した画
像情報がプリンタ等に送信される。
【0028】次に、本発明の特徴である動きベクトル演
算手段102について説明する。動きベクトルを算出す
る方法は古くから様々な方法が提案されているが、従来
方法では画素間距離以下のベクトルの分解能がないため
に、合成、補間を施して低解像の動画を高解像度の静止
画に変換する用途には適さない。
【0029】本実施の形態の動きベクトル演算手段10
2の詳細ブロックを図2に示す。図1の格納手段101
から動きベクトル演算手段102に送信される2種の画
像は、1種は、ユーザが取り込み命令をかけた直後の画
像(時刻mフレーム)、またもう1種は、時刻mフレー
ム目から1フレーム後の画像((m+1)フレームとす
る)とする。
【0030】図2において、201はmフレーム目の画
像をN×N画素単位にブロック化するブロック化手段で
ある。Nの値は様々考えられるが、例としてN=8を想
定する。いま、この作成した8×8画素の注目ブロック
を仮にブロックAと称する。次に、直交変換手段202
において、ブロックAの直交変換を演算する。直交変換
の種類は限定しないが、容易に高速で演算できるアダマ
ール変換、及びJPEG(Joint Photogr
afic Expert Group)で採用されてい
るDCT(離散コサイン変換)等が一般的である。
【0031】いま、DCTを例にすると、N×N画素の
二次元DCTの変換係数は、
【0032】
【数5】
【0033】で求められる。
【0034】一方、(m+1)フレーム目はブロック化
手段203により、M×M′画素単位にブロック化され
る。この時、M×M′画素単位にブロックは、(m+
1)フレーム目内の、ブロックAと同一座標のN×N画
素のブロックを包括し、大小関係は、M≧N、かつ、
M′≧N(但し、M=M′=Nの場合を除く)になる。
いま、M=M′=20と仮定する。すなわち、ブロック
Aと同一座標を含む20×20のブロックを(m+1)
フレーム目内に用意することになる。
【0035】次にブロック化手段204により20×2
0画素のブロック内で、mフレーム目と同サイズのN×
N画素のブロックを作成する。ブロックの作成は、ブロ
ックAの同一座標からスタートしても良いし、また、M
×M′ブロックの端から順に初めても構わない。いま、
(m+1)フレーム目内で作成したN×N画素のブロッ
クを仮にブロックBと称する。
【0036】205は、作成したブロックBをブロック
Aと同様に直交変換する直交変換手段である。当然、直
交変換手段202、205の直交変換は同一の変換手段
でなくてはならない。206は、ブロックA、ブロック
Bの直交変換係数を基に、その変換係数の類似性を評価
する変換係数評価手段である。類似性の評価は、ブロッ
クのDC(直流)成分と、AC(交流)成分の主に低周
波域の成分とを基に、それぞれの係数の差分に、成分に
応じた重み付け係数を乗じた値の和で評価する。
【0037】いま、説明を容易にするために、ブロック
の座標をブロックを形成する左上の画素の座標で管理す
ることにする(以下、この画素の座標をブロックの管理
座標と称する)。即ち、図3に示したように、ブロック
Bの管理座標を(a,b)とすると、ブロックAとブロ
ックBとの類似性の評価関数は、
【0038】
【数6】
【0039】で算出する。
【0040】高周波域になるほど、隣接ブロック間の変
換係数の相関が低くなるため、高周波域ほど重み付け係
数W(u,v)の値を小さく設定する。座標が空間的に
近いブロック同士の低周波域の変換係数は非常に相関が
高いため、式(7)では、ブロック同士の空間的な位置
関係を変換係数の類似性に置き換えて評価している。ま
た、式(7)では絶対値に用いているが、差分の二乗で
も同様の評価は可能である。
【0041】207は、ブロック制御手段を示し、ブロ
ックBの管理座標(a,b)を1画素移動して、新たに
ブロックを作成し、同様の処理を繰り返す制御を行う。
即ち、N=8、M=M′=20を例にすると、8×8画
素のブロックは20×20画素のブロック中に13×1
3個作成できるので、そのブロック数分に対して繰り返
し類似性を演算することになる。
【0042】(m+1)フレーム目内において、全てブ
ロックBの走査を終了すると、前述の評価関数であるR
(a,b)が最小になる座標(a′,b′)を判定す
る。即ち、類似性R(a,b)はブロックAB間の誤差
成分と見なせるので、R(a,b)が最小値をとる時の
ブロックB(この時のブロックをブロックB′と称
す。)が空間的にもブロックAと最も近いブロックと見
なし、ブロックAの移動した先に判断する。ただ、これ
だけでは従来例と同様、動きベクトルの分解能は1画素
単位であり、画素間距離以下のベクトルが判定できな
い。
【0043】そこで本実施の形態では、画素間距離より
も短い分解能で動きベクトルを推測する。以下にベクト
ルの推測方法を説明する。前述の方法において、mフレ
ーム目の注目ブロックであるブロックAの管理座標を
(a0,b0)とし、また、前述したR(a,b)の最
小値をとる(m+1)フレーム目のブロックB′の管理
座標を(a′,b′)とする。変換係数評価手段206
において、ブロックB′の検索は大まかな画素単位の検
索であったが、今度はブロックB′周辺に絞った細かい
距離の推測をする。即ち、変換係数評価手段206で
は、まず、空間的に最も近いと思われるブロックB′の
検索、次に、求めたブロックB′からの微小なずれ量の
推測という、2段階の構成の異なる評価を実施すること
になる。
【0044】図4に2段階目の推測の動作手順を示すフ
ローチャートを示す。S401では、ブロックB′の1
画素左に作成したブロックと1画素右に作成したブロッ
クとの式(7)による評価関数結果をそれぞれ比較す
る。即ち、ブロックB′の管理座標は(a′,b′)で
あるため、R(a′+1,b′)とR(a′−1,
b′)との大小を評価する。このR(a′+1,
b′)、R(a′−1,b′)については、第1段階の
類似性評価に際に算出しているので、演算結果を記憶、
保持しておくのが好ましい。
【0045】次に、S401においても、もし、R
(a′+1,b′)が小さいと評価されるとS402
に、また否と評価されるとS403に移動する。S40
2では管理座標(a′+1,b′)より構成されるブロ
ックをブロックCと設定し、また、S403では管理座
標(a′−1,b′)より構成されるブロックをブロッ
クCと設定する。それと同時に、S402では変数cを
c=1と設定し、また、S403ではc=−1と設定す
る。
【0046】次にS404において、今度はブロック
B′の1画素上に作成したブロックと1画素下に作成し
たブロックとの式(7)による評価関数結果をそれぞれ
比較する。即ち、ブロックB′の管理座標は(a′,
b′)であるので、R(a′,b′+1)とR(a′,
b′−1)との大小を評価する。この類似性の評価関数
に関しても、第1段階の類似性評価に際に算出している
ので、演算結果を記憶、保持しておくのが好ましい。
【0047】S404において、もし、R(a′b′+
1)が小さいと評価されるとS405に、また否と評価
されるとS406に移動する。S405では、管理座標
(a′,b′+1)より構成されるブロックをブロック
Dと設定し、また、S406では管理座標(a′,b′
−1)より構成されるブロックをブロックDと設定す
る。それと同時に、S405では変数dをd=1と設定
し、また、S406ではd=−1と設定する。
【0048】次にS407では、ブロックAの直交変換
係数中の横方向のAC基本波成分であるFA (1,0)
と、ブロックB′及びブロックCの直交変換係数中の横
方向のAC基本波成分であるFB (1,0)、F
C (1,0)の3種の値の大小関係を評価する。即ち、
A (1,0)の値が、FB ′(1,0)の値とF
C (1,)の値との間に存在するか否かを判断する。も
し、存在していれば、S408へ、否ならS409へ移
動する。S408では、変数xが以下の式で算出され
る。 x={FA (1,0)−FB ′(1,0)}/{FC (1,0)−FB ′(1 ,0)} ………(8) また、S409では、変数xはx=0と設定される。
【0049】同様に、S410では、ブロックAの直交
変換係数中の縦方向のAC基本波成分であるFA (1,
0)と、ブロックB′及びブロックDの直交変換係数中
の横方向のAC基本波成分であるFB (0,1)、FD
(0,1)の3種の値の大小関係を評価する。即ち、F
A (0,1)の値が、FB ′(0,1)の値とF
D (0,1)の値との間に存在するか否かを判断する。
もし、存在していれば、S411へ、否ならS412へ
移動する。S411では、変数yが以下の式で算出され
る。 y={FA (0,1)−FB ′(0,1)}/{FD (0,1)−FB ′(0 ,1)} ………(9) また、S412では、変数yはy=0と設定される。
【0050】S413では式(8)、式(9)により算
出したx,yを基に、ブロックAから真に移動したと判
断されるブロック(ブロックB′′と称す。)への動き
ベクトルを以下のように設定して終了する。
【0051】
【数7】
【0052】即ち、ブロックAからブロックB′への動
きベクトルは、
【0053】
【数8】
【0054】となるので、式(10)のc×x、及びd
×yの項が画素間距離よりも分解能の高いベクトル成分
となっている。
【0055】以上のフローについて、図5から図10を
基にしてさらに詳細を説明する。図5はブロックAとブ
ロックB′との相対関係を示した図である。ブロックA
の管理座標が(a0,b0)、ブロックB′の管理座標
が(a′,b′)であることは前述したとおりである。
いま、第1段階の類似性評価によりブロックAからブロ
ックB′への大まかなベクトルが算出されている。
【0056】図6はブロックB′とブロックB′周辺に
作成したブロックとの相対関係を示した図である。図6
(a)は横方向の周辺ブロックを示し、管理座標が
(a′,b′)であるブロックB′を中心に、1画素づ
つ左右に管理座標をずらした2種のブロックを示してい
る。但し、図6(a)では、各ブロックを若干縦方向に
ずらしているが、これはブロックの相対関係をわかりや
すく表現するためであり、実際には縦方向にはずれてい
ない。図中、斜線で示した画素が各々の管理座標の画素
になる。前述したように、これらのいずれかのブロック
が、ブロックCと設定される。
【0057】同様に、図6(b)では、縦方向の周辺ブ
ロックを示し、管理座標が(a′,b′)であるブロッ
クB′を中心に、1画素づつ上下に管理座標をずらした
2種のブロックを示している。但し、図6(b)では、
各ブロックを若干横方向にずらしているが、これはブロ
ックの相対関係をわかりやすく表現するためであり、実
際には横方向にはずれていない。同様に、これらのいず
れかのブロックが、ブロックDと設定される。ブロック
C、及びブロックDの設定は前述したように、どのブロ
ックがブロックAとの直交変換係数の類似性が高いかと
いう判断によって行う。
【0058】図7、図8、図9は、それぞれ実際の自然
画像中のブロックA、ブロックB′、ブロックCの画素
値、及び式(6)で算出したDCT変換係数の様子を示
したものである。図7の701はmフレーム中の注目ブ
ロックであるブロックAの画像データである。今、ブロ
ックサイズを8×8画素とする。702はブロックAの
DCT変換係数を示す。この変換係数702を基に、
(m+1)フレーム中のブロックB′の検索を行う。
【0059】図8の801は、検索した結果、最も類似
性が高いと評価されたブロックB′の画素値を示す。8
02は、検索に使用されたブロックB′のDCT変換係
数である。702、802から明らかなように、類似性
が高いことがわかる。
【0060】図9の901はブロックB′の管理座標が
1画素右方向に移動したブロックCを示す。これは、管
理座標が1画素左方向に移動したブロックよりも類似性
が高いと評価されて選択されたものである。902はブ
ロックCのDCT変換係数を示している。当然、ブロッ
クC(902)とブロックA(702)との類似性は、
ブロックB′(802)とブロックA(702)との類
似性よりも低い(誤差が大きい)。
【0061】ここで、ブロックB′と1画素ずれたブロ
ックCとの画素間空間にブロックAを合成させるため
に、画素間距離以内での配置位置を決定しなくてはなら
ない。そこで、図4のフローで述べたように、702、
802、902のDCT変換係数の横方向AC基本波成
分に着目する。いま、702の横方向AC基本波成分は
“36.37”、802では、“35.50”、902
では“41.46”であるので、これらの相互比較によ
って位置を推測する。即ち、空間的な距離に比例して基
本波成分が線形に推移するものと仮定するわけである。
【0062】ここで実際の値を式(8)に当てはめて、
ブロックB′から横方向の距離を算出すると、 x=(36.37−35.50)/(41.46−3
5.50)≒0.15 になる。即ち、ブロックB′の管理座標よりもブロック
B′′の管理座標は、0.15画素分右方向に位置する
ものと判断する。
【0063】ただ、図4でのフローにて述べたように、
ブロックB′、ブロックA、ブロックCの横方向基本波
成分が単調増加、もしくは単調減少になっていない場合
には、横方向に関してはブロックB′の座標と同位置で
あると判断する。同様に縦方向に関しても、縦方向基本
波成分の変化比率に線形的に配置されるものとしてブロ
ックB′からの縦方向の距離yを演算する。
【0064】図10にブロックB′の管理座標からの
x,yの位置関係の例を示す。x,yともに1画素以内
の距離になる。図10ではブロックB′よりも右方向、
及び下方向に位置している例である。●印は(m+1)
フレームの画素位置を示している。前述したフローによ
って、x,yの値が算出されると、(a′,b′)の位
置から横方向にx、縦方向にyだけ移動した×印の位置
がブロックAの合成する管理座標の位置になる。ブロッ
クAから真の移動位置であるブロックB′′への動きベ
クトルは式(10)で示した通りになる。
【0065】以上、画素間距離以内の分解能を有す動き
ベクトルの推測について述べてきたが、連続したフレー
ム毎に前述した動きベクトルの推測を繰り返すことによ
り、合成するフレーム数が増加して、より高解像の静止
画像を作成できる。その際、所望の内挿点に合成情報が
位置しないときには、補間手段により内挿点の画素値を
補間する。この際の補間手段は図12から図14に示し
た方法で十分である。
【0066】また、本実施の形態では、ブロックC及び
ブロックDの設定を類似性評価によって行ったが、これ
に限るものではなく、ブロックC及びブロックDの設定
も単独の変換係数の比較でも良い。
【0067】図11は本発明の第2の実施の形態を示す
ブロック図である。これは、図1の動きベクトル演算手
段102の内容が図2と異なっているだけであり、全体
のブロック構成は図1と同一である。図11において、
図2と同一部分には同一番号を付して説明する。201
は図2と同様、mフレーム目の画像情報をN×N画素単
位にブロック化するブロック手段である。203は(m
+1)フレーム目の画像情報をM×M′画素単位にブロ
ック化するブロック手段、204はM×M′画素単位の
ブロック内でN×N画素単位にブロック化するブロック
手段である。この時、N、M、M′の関係は全て図2の
場合と同一である。
【0068】図2の場合は、mフレーム目のN×N画素
のブロック、及び(m+1)フレーム目のN×N画素の
ブロックの、各々の直交変換係数の比較によりブロック
の類似性を評価していた。しかし、直交変換係数を比較
するとなると、各ブロックにおいて直交変換の処理が必
要になり、処理時間がかかってしまう。
【0069】そこで、本実施の形態では、実空間での検
索と直交変換係数での比較とを混在して使用することに
特徴がある。即ち、ブロックB′を決定するまでは実空
間での画素値の演算で評価し、画素間距離内での微小な
ずれ量の推定を直交変換係数に基づいて実行するもので
ある。
【0070】図11において、1101は差分評価手段
を示し、ブロックBの管理座標を(a,b)とすると、
【0071】
【数9】
【0072】の演算が行われる。
【0073】ブロック制御手段1102は、図2のブロ
ック制御手段207と同様、M×M′画素のブロック内
を1画素単位で走査し、新たにブロックを作成して差分
を評価するという一連の動作を繰り返す。そして、全て
走査が終了した時に前述のR(a,b)の値が最小とな
るブロックBをブロックB′として決定する。
【0074】この実空間での動きベクトルの検出法は、
一般的にテンプレートマッチングと呼ばれているもので
ある。「画像解析ハンドブック:高木幹雄、下田陽久監
修東京大学出版会」には、テンプレートマッチングの中
の残差逐次検定法(SSDA法)について紹介されてい
るが、SSDA法のように、誤差の発生が多いブロック
では、ブロック途中で演算を打ち切る方法も、処理速度
向上には有効である。
【0075】ブロックB′の決定が実空間上で終了する
と、今度はブロックB′の周囲での微小なずれ量の推定
である。202は直交変換手段を示し、ブロックAの直
交変換を施す手段である。また、205も同様に直交変
換手段を示し、ブロックB′及びブロックB′の管理座
標から1画素分左右、上下にずれた各ブロックの直交変
換手段を施す手段である。変換係数評価手段1103で
は、上記の各ブロックの変換係数を基に図4のフローチ
ャートにより画素間距離内での動きベクトルを算出す
る。
【0076】前述したように、本実施の形態では、2段
階必要な動きベクトルの推定のうち、第1段階を実空間
により推測し、第2段階を直交変換係数にて推測するこ
とにより高速化が実現できる。
【0077】以上説明した直交変換を用いた動きベクト
ルの演算について、本発明では低解像の動画から高解像
の静止画作成について述べたが、当然この技術を動き補
償に用いることも可能である。
【0078】また、画素間距離x,yの推定を、基本波
成分の比率のみで算出した例を示したが、これに限るも
のではない。当然、他のAC成分を用いて複合的に距離
を判断しても良いし、DC成分を用いることも可能であ
る。
【0079】また、前述した各実施の形態では、全てm
フレームと(m+1)フレームの連続画像について説明
してきたが、連続、非連続は限定しない。当然、mフレ
ームと(m+n)フレーム(但し、n≧1)間の動きベ
クトルを本発明の技術を用いて合成することも可能であ
る。さらに、本発明は、複数の機器から構成されるシス
テムに適用しても1つの機器から成る装置に適用しても
良い。
【0080】尚、図1、図2、図11の各機能ブロック
によるシステムは、ハード的に構成してもよく、また、
CPUやメモリ等から成るコンピュータシステムに構成
してもよい。コンピュータシステムに構成する場合、上
記メモリは本発明による記憶媒体を構成する。この記憶
媒体には、図4のフローチャート等について前述した動
作を制御するための処理手順を実行するためのプログラ
ムが記憶される。
【0081】また、この記憶媒体としては、ROM、R
AM等の半導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、
磁気媒体等を用いてよく、これらをCD−ROM、フロ
ッピィディスク、磁気媒体、磁気カード、不揮発性メモ
リカード等に構成して用いてよい。
【0082】従って、この記憶媒体を図1、図2、図1
1に示したシステム以外の他のシステムあるいは装置で
用い、そのシステムあるいはコンピュータがこの記憶媒
体に格納されたプログラムコードを読み出し、実行する
ことによっても、前述した各実施の形態と同等の機能を
実現できると共に、同等の効果を得ることができ、本発
明の目的を達成することができる。
【0083】また、コンピュータ上で稼働しているOS
等が処理の一部又は全部を行う場合、あるいは、記憶媒
体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ
に挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続され
た拡張機能ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、
そのプログラムコードの指示に基づいて、上記拡張機能
ボードや拡張機能ユニットに備わるCPU等が処理の一
部又は全部を行う場合にも、各実施の形態と同等の機能
を実現できると共に、同等の効果を得ることができ、本
発明の目的を達成することができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、フレーム間の対象
となるブロック間の直交変換係数を比較することによ
り、連続フレームの動きベクトル量の分解能を1画素単
位よりも細かく設定することができる。1画素よりも細
かい分解能で複数フレームを合成することにより、高解
像情報の作成が可能になる。また、実空間上でマッチン
グ処理と組み合わせることにより、処理速度の向上が見
込まれ、高速で処理が実行できる。
【0085】従来提案されていた、1枚の低解像静止画
からの高解像静止画作成の内挿、補間技術に比べて格段
に高画質化した画像情報が作成できる。さらに、ビデオ
カメラにて撮影した低解像静止画像から1枚の高解像静
止画情報が容易に作成できるため、入出力の解像度の異
なる機種間通信や、拡大変倍して高画質な画像を出力す
るビデオカメラ、プリンタ等が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】図1の動きベクトル演算手段を示すブロック図
である。
【図3】動きベクトルを説明する構成図である。
【図4】変換係数評価手段の動作手順を示すフローチャ
ートである。
【図5】動きベクトルを説明する構成図である。
【図6】動きベクトルを説明する構成図である。
【図7】ブロック化された画素値とDCT変換係数の例
を示す構成図である。
【図8】ブロック化された画素値とDCT変換係数の例
を示す構成図である。
【図9】ブロック化された画素値とDCT変換係数の例
を示す構成図である。
【図10】動きベクトルを説明する構成図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の動きベクトル演
算手段を示すブロック図である。
【図12】従来例である最接近内挿法を説明する構成図
である。
【図13】従来例である共1次内挿法を説明する構成図
である。
【図14】従来例である3次たたみ込み内挿法を説明す
る構成図である。
【符号の説明】
102 動きベクトル演算手段 103 配置手段A 104 配置手段B 105 合成手段 201、203、204、ブロック化手段 202、205 直交変換手段 206 変換係数評価手段 207 ブロック制御手段 1102 差分評価手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C023 AA01 AA40 CA01 DA02 DA03 5C059 KK01 KK47 MA00 MA22 MA23 NN01 NN08 NN28 NN41 PP01 PP04 SS14 SS15 SS20 SS28 UA02 UA31 5C073 AA02 CE01 CE04 CE06 5C076 AA12 AA19 AA21 BA03 BA06

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続する画像信号におけるmフレーム目
    とm+nフレーム目との2つのフレーム間の直交変換係
    数同士を比較することにより、上記2つのフレーム間の
    動きベクトルを算出する動きベクトル演算手段と、 上記mフレーム目の画像信号をメモリ上に配置すると共
    に、上記m+nフレーム目の画像信号を上記算出された
    動きベクトルに応じて上記メモリ上に配置することによ
    り上記2つの画像信号を合成する合成手段とを設けたこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記動きベクトル演算手段は、 上記mフレーム目内をN×N画素単位(N≧2)にブロ
    ック化して第1のブロックを出力する第1のブロック化
    手段と、 上記m+nフレーム目内を1画素単位に開始位置をずら
    してN×N画素単位にブロック化して第2のブロックを
    出力する第2のブロック化手段と、 上記第1のブロックを直交変換する第1の直交変換手段
    と、 上記第2のブロックを直交変換する第2の直交変換手段
    と、 上記第1、第2の直交変換手段からそれぞれ得られる直
    交変換係数に基づいて上記第1、第2のブロックの類似
    性を評価する評価手段と、 上記第2のブロックから第1のブロックと最も類似する
    ブロックを第3のブロックとして抽出すると共に、この
    第3のブロックと最も類似する縦方向又は横方向の隣接
    ブロックを第4のブロックとして抽出し、上記第3、第
    4のブロックの直交変換係数と上記第1のブロックの直
    交変換とに基づいて動きベクトルを算出する演算手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 上記評価手段は、上記第1、第2のブロ
    ックの各直交変換係数の差分に基づいて評価を行うこと
    を特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記評価手段は、上記第1、第2のブロ
    ックの各画素値に基づいて評価を行うことを特徴とする
    請求項2記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 上記演算手段は、上記第1、第3、第4
    のブロックの各所定成分の直交変換係数の比率に基づい
    て動きベクトルを算出することを特徴とする請求項2記
    載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 上記合成手段は、上記第1のブロックの
    画素値を上記メモリ上の上記比率に応じた座標に配置す
    ることを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 上記所定成分は、上記隣接ブロックが縦
    方向の場合には、縦方向のAC基本成分であることを特
    徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 上記所定成分は、上記隣接ブロックが横
    方向の場合には、横方向のAC基本成分であることを特
    徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 連続する画像信号におけるmフレーム目
    とm+nフレーム目との2つのフレーム間の直交変換係
    数同士を比較することにより、上記2つのフレーム間の
    動きベクトルを算出する動きベクトル演算手順と、 上記mフレーム目の画像信号をメモリ上に配置すると共
    に、上記m+nフレーム目の画像信号を上記算出された
    動きベクトルに応じて上記メモリ上に配置することによ
    り上記2つの画像信号を合成する合成手順とを設けたこ
    とを特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 上記動きベクトル演算手順は、 上記mフレーム目内をN×N画素単位(N≧2)にブロ
    ック化して第1のブロックを出力する第1のブロック化
    手順と、 上記m+nフレーム目内を1画素単位に開始位置をずら
    してN×N画素単位にブロック化して第2のブロックを
    出力する第2のブロック化手順と、 上記第1のブロックを直交変換する第1の直交変換手順
    と、 上記第2のブロックを直交変換する第2の直交変換手順
    と、 上記第1、第2の直交変換手段からそれぞれ得られる直
    交変換係数に基づいて上記第1、第2のブロックの類似
    性を評価する評価手順と、 上記第2のブロックから第1のブロックと最も類似する
    ブロックを第3のブロックとして抽出すると共に、この
    第3のブロックと最も類似する縦方向又は横方向の隣接
    ブロックを第4のブロックとして抽出し、上記第3、第
    4のブロックの直交変換係数と上記第1のブロックの直
    交変換とに基づいて動きベクトルを算出する演算手順と
    を有することを特徴とする請求項9記載の画像処理方
    法。
  11. 【請求項11】 上記評価手順は、上記第1、第2のブ
    ロックの各直交変換係数の差分に基づいて評価を行うこ
    とを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 上記評価手順は、上記第1、第2のブ
    ロックの各画素値に基づいて評価を行うことを特徴とす
    る請求項10記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 上記演算手順は、上記第1、第3、第
    4のブロックの各所定成分の直交変換係数の比率に基づ
    いて動きベクトルを算出することを特徴とする請求項1
    0記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 上記合成手順は、上記第1のブロック
    の画素値を上記メモリ上の上記比率に応じた座標に配置
    することを特徴とする請求項13記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】 上記所定成分は、上記隣接ブロックが
    縦方向の場合には、縦方向のAC基本成分であることを
    特徴とする請求項13記載の画像処理方法。
  16. 【請求項16】 上記所定成分は、上記隣接ブロックが
    横方向の場合には、横方向のAC基本成分であることを
    特徴とする請求項13記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 連続する画像信号におけるmフレーム
    目とm+nフレーム目との2つのフレーム間の直交変換
    係数同士を比較することにより、上記2つのフレーム間
    の動きベクトルを算出する動きベクトル演算処理と、 上記mフレーム目の画像信号をメモリ上に配置すると共
    に、上記m+nフレーム目の画像信号を上記算出された
    動きベクトルに応じて上記メモリ上に配置することによ
    り上記2つの画像信号を合成する合成処理とを実行する
    ためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体。
  18. 【請求項18】 上記動きベクトル演算処理は、 上記mフレーム目内をN×N画素単位(N≧2)にブロ
    ック化して第1のブロックを出力する第1のブロック化
    処理と、 上記m+nフレーム目内を1画素単位に開始位置をずら
    してN×N画素単位にブロック化して第2のブロックを
    出力する第2のブロック化処理と、 上記第1のブロックを直交変換する第1の直交変換処理
    と、 上記第2のブロックを直交変換する第2の直交変換処理
    と、 上記第1、第2の直交変換手段からそれぞれ得られる直
    交変換係数に基づいて上記第1、第2のブロックの類似
    性を評価する評価処理と、 上記第2のブロックから第1のブロックと最も類似する
    ブロックを第3のブロックとして抽出すると共に、この
    第3のブロックと最も類似する縦方向又は横方向の隣接
    ブロックを第4のブロックとして抽出し、上記第3、第
    4のブロックの直交変換係数と上記第1のブロックの直
    交変換とに基づいて動きベクトルを算出する演算処理と
    を有することを特徴とする請求項17記載のコンピュー
    タ読み取り可能な記憶媒体。
  19. 【請求項19】 上記評価処理は、上記係数の差分に基
    づいて評価を行うことを特徴とする請求項18記載のコ
    ンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  20. 【請求項20】 上記評価処理は、上記第1、第2のブ
    ロックの各画素値に基づいて評価を行うことを特徴とす
    る請求項18記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒
    体。
  21. 【請求項21】 上記演算処理は、上記第1、第3、第
    4のブロックの各所定成分の直交変換係数の比率に基づ
    いて動きベクトルを算出することを特徴とする請求項1
    8記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  22. 【請求項22】 上記合成処理は、上記第1のブロック
    の画素値を上記メモリ上の上記比率に応じた座標に配置
    することを特徴とする請求項21記載のコンピュータ読
    み取り可能な記憶媒体。
  23. 【請求項23】 上記所定成分は、上記隣接ブロックが
    縦方向の場合には、縦方向のAC基本成分であることを
    特徴とする請求項21記載のコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体。
  24. 【請求項24】 上記所定成分は、上記隣接ブロックが
    横方向の場合には、横方向のAC基本成分であることを
    特徴とする請求項21記載のコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体。
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