JP2014027405A - フレーム補間装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】入力映像から補間画像を生成する際に、解像度の低下やフリッカを防止し、かつ、高周波成分を含む鮮鋭な輪郭像を得る。
【解決手段】フレーム補間装置1は、動き推定元画像、動き推定先画像、及び動き補償元画像の組を複数組決定するフレーム選択部10と、前記動き推定元画像及び前記動き推定先画像間の動きベクトルである基準動きベクトルを求める動き推定部20と、前記基準動きベクトルをスカラー倍して、前記動き補償元画像及び前記補間画像間の動きベクトルである補間動きベクトルを求める動き補償部30と、前記複数組の動き補償元画像について前記補間動きベクトルにより小数精度で動き補償を行った複数の動き補償画像を重畳して補間画像を生成する画像重畳部40と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のフレームを参照して補間フレームを生成し、フレームを時間補間するフレーム補間装置及びそのプログラムに関する。
従来、画速(フレーム周波数)をより高いフレーム周波数へと変換するため、同一フレームを複数回提示する手法がある。例えば、フレーム周波数が30Hzの各フレームを2回ずつ提示することでフレーム周波数を60Hzに変換することができる。また、同一フレームを提示する回数を可変とした手法もある。例えば、2−3変換と称される手法では、フレーム周波数が24Hzの奇数番目のフレームを2回、偶数番目のフレームを3回提示することで、フレーム周波数が60Hzの映像を得ることができる。
また、補間フレームの時刻に隣接する2フレームの各画素値の平均、又は重み付き平均によって、補間フレームの画素値を決定する手法もある。
さらに、映像の動きベクトルを利用して動き補償を行うことで、よりスムーズな補間フレームを生成する手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3495485号公報
しかし、従来の同一フレームを複数回提示する手法では、映像の動きがぎこちなくなるという問題があった。また、平均や重み付き平均により補間フレームを生成する手法によれば、映像の動きのぎこちなさは改善するものの、補間フレームにおいて動物体が二重像となり、解像度が低下するという問題や、補間フレームと補間ではない元来のフレームとの画質の違いがフリッカのように見えてしまうという問題があった。
また、従来の特許文献1のような手法では、動きのぎこちなさや二重像は改善されるものの、動きが異なる被写体が同一ブロックに含まれている場合の動き補償誤差や、動き推定の精度の粗さによって生じる標本点の小数精度の誤差に起因して、動き補償に用いるブロックの境界が目立つことがある。動き補償を小数画素精度で行えば、標本点の小数精度の誤差は改善できるものの、小数画素精度の画素位置の移動(位相シフト)を行うディジタルフィルタの特性に起因して輪郭のぼやけやリンギングが生じることがある。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、入力映像から補間画像を生成する際に、解像度の低下やフリッカを防止し、かつ、高周波成分を含む鮮鋭な輪郭像を得ることが可能なフレーム補間装置及びそのプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るフレーム補間装置は、入力映像の補間画像を生成するフレーム補間装置であって、入力映像から動き推定元画像、動き推定先画像、及び動き補償元画像の組を複数組決定するフレーム選択部と、前記動き推定元画像及び前記動き推定先画像間の動きベクトルである基準動きベクトルを求める動き推定部と、前記基準動きベクトルをスカラー倍して、前記動き補償元画像及び前記補間画像間の動きベクトルである補間動きベクトルを求める動き補償部と、前記複数組の動き補償元画像について前記補間動きベクトルにより小数精度で動き補償を行った複数の動き補償画像を重畳して前記補間画像を生成する画像重畳部と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係るフレーム補間装置において、前記画像重畳部は、前記動きベクトルを算出する際の類似度に応じて、前記動き補償画像を部分領域ごとに重み付けして重畳することを特徴とする。
さらに、本発明に係るフレーム補間装置において、前記画像重畳部は、前記動き推定元画像、前記動き推定先画像、前記動き補償元画像、及び前記補間画像の時刻位置に応じて、前記動き補償画像を重み付けして重畳することを特徴とする。
さらに、本発明に係るフレーム補間装置において、画像重畳部は、前記動き補償画像を点拡がり関数により畳み込み演算した後に重畳して前記補間画像を生成することを特徴とする。
さらに、本発明に係るフレーム補間装置において、前記画像重畳部は、前記動き補償画像を入力映像の解像度よりも高解像な画像とすることを特徴とする。
さらに、本発明に係るフレーム補間装置において、前記画像重畳部は、前記動き補償画像を重畳した後、解像度を変換して前記補間画像を生成することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、上記フレーム補間装置として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、補間フレームの1画素に対して複数の参照フレームの画素の画素値が影響を及ぼすため、解像度の低下やフリッカを防止でき、かつ補間フレームの被写体の輪郭が滑らかになる。また、参照フレームが空間方向の折り返し歪を含む場合には、位置合わせによる折り返し歪成分の位相回転が複数フレームの重ね合わせにより相殺されて輪郭のジャギー(がたつき)が軽減するとともに、高周波成分を含む鮮鋭な輪郭像を得ることができる。
本発明の一実施形態に係るフレーム補間装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るフレーム補間装置における選択制御部が参照するルックアップテーブルの例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るフレーム補間装置の動作の概要を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るフレーム補間装置における画像重畳部の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明によるフレーム補間装置の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本明細書では、fはフレーム番号を示し、I(f)はフレーム番号fの画像を示す。また、フレーム時刻位置をフレーム番号で表す。
図1は、本発明の一実施形態に係るフレーム補間装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、フレーム補間装置1は、フレーム選択部10と、動き推定部20と、動き補償部30と、画像重畳部40と、を備える。フレーム選択部10は、フレーム記憶部11と、入出力切換部12と、選択制御部13と、を有する。
フレーム補間装置1は、入力映像の複数の画像フレームから、フレーム時刻位置fにおける補間画像を生成する。なお、フレーム時刻位置fは整数時刻位置であっても、非整数時刻位置であっても構わない。例えば、f=3.25は、フレーム番号3の画像と、フレーム番号4の画像の各時刻を1:3に内分した時刻位置を指す。
フレーム選択部10は、入力映像から動き推定元画像、動き推定先画像、及び動き補償元画像の組を複数組決定する。動き推定元画像とは、後述する動き推定部20にて、動き推定の対象元となる画像フレームである。動き推定先画像とは、後述する動き推定部20にて、動き推定の対象先となる画像フレームである。動き補償元画像とは、後述する画像重畳部40にて、補間画像を生成するために重畳処理される画像フレームである。
フレーム記憶部11は、入力映像の現時点以前のフレームを2時点以上記憶する。例えば、フレーム記憶部11はリングバッファにより実現することができる。図1に示す例では、フレーム記憶部11は、現時点(フレーム番号ft−0)から過去6時点目(フレーム番号ft−6)までの7フレームを記憶・出力可能としている。
入出力切換部12は、例えばマトリックススイッチで構成され、各出力A,B,Pが、入力0から入力6のうち一つを選択するよう動作する。つまり、入出力切換部12の列121(出力A)は、フレーム記憶部11から動き推定元画像としてフレーム番号fの画像I(f)を選択し、動き推定部20に出力する。入出力切換部12の列122(出力B)は、フレーム記憶部11から動き推定先画像としてフレーム番号fの画像I(f)を選択し、動き推定部20に出力する。入出力切換部12の列123(出力P)は、フレーム記憶部11から動き補償元画像としてフレーム番号fの画像I(f)を選択し、画像重畳部40に出力する。
なお、入出力切換部12は、複数の出力が一つの入力を選択しても構わないが、一つの出力が複数の入力を選択することは許されない。また、動き推定元画像のフレーム番号fと動き推定先画像のフレーム番号fとは一致してはならないが、動き推定元画像のフレーム番号fと動き補償元画像のフレーム番号fとは一致してもよく、また、動き推定先画像のフレーム番号fと動き補償元画像のフレーム番号fとが一致してもよい。
選択制御部13は、入出力切換部12の接点を制御する。選択制御部13は、入出力切換部12において閉じる接点の組み合わせパターンを複数通り試行する。例えば、選択制御部13は、時分割的に接点の組み合わせパターンを変化させる。
選択制御部13は、例えば、各出力が選択すべき入力を複数通りルックアップテーブルに記憶しておき、該ルックアップテーブルを順次参照することで入出力切換部12において閉じる接点の組み合わせパターンを複数通り試行することができる。
図2は、選択制御部13が参照するルックアップテーブルの例を示す図である。図2に示す例では、k=1〜13の13通りの組み合わせパターンを記憶している。k=1〜12のパターンでは出力Pと出力A、又は出力Pと出力Bとが共通の入力を選択し、K=13のパターンでは各出力が異なる入力を選択する。
また、選択制御部13は、内部にカウンタを有し、出力Aと出力Bとが同じ入力を選択する場合を除く複数の組み合わせを順次選択させてもよい。例えば、選択制御部13は、以下の疑似コード(C++言語の流儀にて記載)のように実装することができる。
for(int j = 0; j < nFrames; j++) {
Connect(B, j);
for(int i = 0; i < nFrames; i++) {
if(i == j) continue;
Connect(A, i);
MotionEstimation();
for(int m = 0; m < nFrames; m++) {
Connect(P, m);
MotionCompensation();
Overlay();
}
}
}
なお、関数Connect(s, t)により、出力sに対して入力tのみが選択されるように接点群を開閉すべく選択制御部13が制御されるものとする。また、nFramesはフレーム記憶部11の出力可能なフレーム時点数を表す自然数とする。図1の例では、nFrames=7である。また、MotionEstimation()、MotionCompensation()、及びOverlay()は、それぞれ後述する動き推定部20、動き補償部30、及び画像重畳部40の動作を行う関数である。
図3は、フレーム補間装置の動作の概要を説明するための図である。以下、図3を参照して動き推定部20、動き補償部30、及び画像重畳部40について説明する。なお、フレーム番号f,f,f,及びfの時間の前後関係は任意である。
動き推定部20は、選択制御部13から入力された動き推定元画像I(f)及び動き推定先画像I(f)の類似度に基づき、動き推定元画像I(f)内の各領域が動き推定先画像I(f)内のどの領域に対応するかを求め、動き推定元画像I(f)及び動き推定先画像I(f)間の動きベクトルvを動き補償部30に出力する。
例えば、動き推定部20は、動き推定元画像内のn番目(nは1≦n≦Nなる自然数。Nは部分領域の総数であり自然数。)の部分領域(ブロック領域)Bに対応する動き推定先画像I(f)内の領域を求め、その結果を動きベクトルvとする。動き推定元画像I(f)及び動き推定先画像I(f)の類似度に基づく動きベクトルvの算出例を次式(1)〜(3)に示す。ここで、I(f;x)は、フレーム番号fの画像I(f)の画像座標x(xは2次元のベクトル)における画素値である。
Figure 2014027405
Figure 2014027405
Figure 2014027405
式(1)は絶対値誤差和(SAD;Sum of Absolute Difference)の最小化、式(2)は二乗誤差和(SSD;Sum of Squared Difference)の最小化、式(3)は正規化相互相関(NCC;Normalized Cross Correlation)の最大化に基づく動きベクトルvの算出法である。
なお、画像の部分領域同士の類似度を評価する手法であれば、式(1)〜(3)に示す以外の尺度によって動きベクトルvを求めてもよい。また、図には示さないが、画像内の部分領域間の並進を表す動きベクトルvだけではなく、拡大率や回転角をも求めることや、アフィン変換や射影変換(ホモグラフィ)などの幾何変換によって対応付けを求めることを行ってもよい。
動き補償部30は、動き推定元画像のフレーム番号f、動き推定先画像のフレーム番号f、及び動き補償元画像のフレーム番号fに基づき、動きベクトルvを用いて部分領域Bを変換(典型的には並進)して部分領域Cを算出し、画像重畳部40に出力する。例えば、動き補償部30は、次式(4)により部分領域Cを算出する。
Figure 2014027405
また、動き補償部30は、次式(5)に示すように、動き推定元画像のフレーム番号f、動き推定先画像のフレーム番号f、動き補償元画像のフレーム番号f、及び補間画像のフレーム時刻位置fに基づく倍数によって動きベクトルvをスカラー倍してベクトルuを算出し、画像重畳部40に出力する。
Figure 2014027405
図3及び以下の説明において、選択制御部13がk回目の選択をしたときの処理であることを識別するために上付きの(k)を付して、動き推定元画像のフレーム番号をf (k)、動き推定先画像のフレーム番号をf (k)、動き補償元画像のフレーム番号をf (k)、動きベクトルをv (k)、動きベクトルをスカラー倍したベクトルをu (k)、変換後の部分領域をC (k)というように記す。ここで、kは0以上K以下の整数であり、Kは自然数とする。
画像重畳部40は、複数フレームの動き補償元画像I(f)に対して動きベクトルに基づく小数精度(入力映像の画素間隔よりも細かい精度)の動き補償を行い、小数精度の動き補償を行った画像同士を小数精度で位相を合わせて重ね合わせることにより補間画像を生成する。具体的には、画像重畳部40は、積算画像J(k)、及び重み画像W(k)を用いて補間画像Hを生成するため、積算画像J(k)及び重み画像W(k)を格納するメモリを有する。
積算画像J(k)及び重み画像W(k)の解像度は共に、入力映像を構成する画像フレームの解像度と同じ、又はより高解像であるのが好適である。積算画像J(k)及び重み画像W(k)については、画像座標xが小数値を取り得るものとし、画像座標xにおける画素値をそれぞれJ(k)(x)及びW(k)(x)と記す。入力映像を構成する画像フレームにおける画像座標xは、積算画像J(k)及び重み画像W(k)における画像座標xに対応させるものとする。例えば、入力映像を構成する画像フレームが水平X画素、垂直Y画素である場合に、積算画像J(k)及び重み画像W(k)の解像度が水平SX画素、垂直SY画素である場合、積算画像J(k)及び重み画像W(k)は水平方向1/S画素刻み、垂直方向1/S画素刻みで標本化されるものとする。
図4は、画像重畳部40の動作を示すフローチャートである。画像重畳部40は、まず、すべての標本点位置(画像座標)xについて、J(0)(x)=W(0)(x)=0とおいて初期化を行う(ステップS101)。そして、選択制御部13にて新たな動き推定元画像I(f (k))、動き推定先画像I(f (k))、動き補償元画像I(f (k))の組が選択されるごとに、kを1だけインクリメントする(ステップS102)。
繰り返しk番目(k≧1)において、フレーム補間装置1は、フレーム番号f (k)の動き推定元画像I(f (k))と、フレーム番号f (k)の動き推定先画像I(f (k))と、フレーム番号f (k)の動き補償元画像I(f (k))とに基づき、積算画像J(k−1)に対して画素値を重畳することで、新たな積算画像J(k)を生成する(ステップS103)。
具体的には、選択制御部13がk回目(k≧1)の選択を行ったとき、画像重畳部40は、次式(6)で表される演算を行う。式(6)中の
Figure 2014027405
は畳み込み演算を表す。また、w (k)は非負の重み値、h(x)は点拡がり関数(PSF;Point Spread Function)を表す。
Figure 2014027405
また、画像重畳部40は、フレーム番号f (k)の動き推定元画像I(f (k))と、フレーム番号f (k)の動き推定先画像I(f (k))とに基づき、重み画像W(k−1)に対して画像重畳を行うことで、新たな重み画像W(k)を生成する(ステップS104)。
具体的には、選択制御部13がk回目(k≧1)の選択を行ったとき、画像重畳部40は、次式(7)で表される演算を行う。
Figure 2014027405
式(6),(7)における重み値w (k)は定数(例えば1)であってもよいし、部分領域Cごとに(すなわちnに応じて)可変であってもよいし、選択制御部13の選択パターンに応じて(すなわちkに応じて)可変であってもよいし、n及びkの両方に関して可変であってもよい。
部分領域Cごとに重み値w (k)を変化させる方法としては、式(1)〜(3)で評価される画像の類似度の最適値(最小値又は最大値)に応じ、類似度が高い(誤差が小さい、又は相関が高い)ほど重みを大きくする方法がある。
また、選択制御部13の選択パターンに応じて重み値w (k)を変化させる方法としては、動き推定元画像のフレーム番号f (k)、動き推定先画像のフレーム番号f (k)、動き補償元画像のフレーム番号f (k)、及び補間画像のフレーム時刻位置fの時間の間隔に応じて設定する方法がある。例えば、次式(8)に示すように、動き推定のフレーム間隔|f (k)−f|や動き補償のフレーム間隔|f (k)−f (k)|が短いほど重みが大きくなるよう設定することができる。
Figure 2014027405
式(6)で用いられる点拡がり関数h(x)は、2次元単位インパルスであってもよいし、それ以外の関数であっても構わない。例えば、点拡がり関数h(x)として、打ち切りSinc関数やLanczos関数を用いることができる。例えば、点拡がり関数h(x)を、Lanczos−3関数Lに基づき、次式(9)のように定義することができる。なお、Cはh(x)の直流ゲインが1となるように正規化するための係数である。α及びβは、点拡がり関数の拡がり(すなわちカットオフ周波数)を調整するためのパラメータである。α及びβは、例えば正の定数とし、好ましくは1以下とする。例えば、α=β=0.8とする。
Figure 2014027405
画像重畳部40は、k=Kとなるまでの間、ステップS102〜ステップS104の処理を繰り返し行う(ステップS105)。そして、画像重畳部40は、繰り返しK回目において、次式(10)に示すように、画素ごとに積算画像J(K)を重み画像W(K)によって除することにより、補間画像H(f)を生成し、出力する(ステップS106)。
Figure 2014027405
画像重畳部40は、必要に応じて、式(10)によって得られた画像の解像度を変換してから出力してもよい。例えば、画像重畳部40は、入力映像の画像フレームの解像度と一致するよう補間画像H(f)の解像度を変換してもよい。また、画像重畳部40は、補間画像H(f)を内挿補間などにより補間してさらに解像度を上げてもよい。
以上説明したように、フレーム補間装置1は、フレーム選択部10により入力映像から動き推定元画像、動き推定先画像、及び動き補償元画像の組を複数組決定し、動き推定部20により動き推定元画像及び動き推定先画像間の動きベクトルである基準動きベクトルvを求め、動き補償部30により基準動きベクトルをスカラー倍して、動き補償元画像及び補間画像間の動きベクトルである補間動きベクトルuを求め、画像重畳部40により複数組の動き補償元画像について補間動きベクトルuにより小数精度で動き補償を行った複数の動き補償画像を重畳して補間画像を生成する。
このため、フレーム補間装置1によれば、補間フレームの1画素に対して複数の参照フレームの画素の画素値が影響を及ぼすため、補間フレームの被写体の輪郭が滑らかになる。また、参照フレームが空間方向の折り返し歪を含む場合には、位置合わせによる折り返し歪成分の位相回転が複数フレームの重ね合わせにより相殺されて輪郭のジャギー(がたつき)が軽減するとともに、高周波成分を含む鮮鋭な輪郭像を得ることができる。この輪郭像の鮮鋭化は、複数フレームの位置合わせを行って高域成分を復元する複数フレーム超解像技術でも同様の効果を得ることができるが、複数フレーム超解像技術は重ね合わせた複数フレームのうちあるフレーム時刻における鮮鋭化画像を生成するのに対し、本発明に係る方法では重ね合わせた複数フレームに含まれる時点はもちろん、含まれない時点(小数フレーム時点であっても構わない)における鮮鋭化画像をも生成し得る点で上位互換である。
ここで、画像重畳部40は、動きベクトルを算出する際の類似度や、動き推定元画像、動き推定先画像、動き補償元画像、及び補間画像の時刻位置に応じて、動き補償画像を重み付けして重畳するのが好適である。これにより、動き推定の類似度や、補間画像の算出に用いる画像と補間画像との時間間隔に応じた信頼度の高低を重み付けにより反映することができるため、領域ごとに信頼性の高い画像重畳が可能となる。
また、画像重畳部40は、動き補償画像を点拡がり関数により畳み込み演算した後に重畳して補間画像を生成するのが好適である。これにより、動き補償の結果、標本位置が完全に対応しない場合でも補間により値を補うことが可能となる。また、点拡がり関数の拡がり(例えば、標準偏差)の出力画像の画素間隔に応じて適切に設計すれば(例えば、標準偏差が0.5画素程度)、(入力画像が折り返し歪を含む場合には)超解像効果による先鋭化が可能となる。
また、画像重畳部40は、前記重ね合わせ処理を、入力映像の解像度よりも高解像な画像上にスケーリングして実行するのが好適である。これにより、前記高解像な画像上における1画素間隔が、入力映像上における1画素未満の間隔に対応するため、入力映像の解像度を基準としたときの小数精度の重ね合わせ処理を実現することができる。また、小数精度の重ね合わせ処理を、入力映像の解像度と同じ又はそれ未満の画像上で行う場合には、小数精度の位相シフトを行うディジタルフィルタ処理が必要であるのに対し、本発明に係る方法のように入力映像の解像度よりも高解像な画像上で重ね合わせ処理を行う場合には前記ディジタルフィルタ処理を省略しても構わない。さらに、本発明に係る方法によれば、重ね合わせ処理を行った結果の画像は入力映像の解像度よりも高いため、単純な補間よりも高画質な画像拡大処理を兼務させることができる。
また、画像重畳部40は、必要に応じて、動き補償画像を重畳した後、解像度を変換した画像を補間画像としてもよい。解像度を下げる場合にはオーバサンプリングの効果を生じるため、補間画像に折り返し歪が生じにくくなる。また、解像度を上げる場合には、重畳処理を行わずに解像度を上げる場合と比較して、必要となるメモリ容量を少なくすることができる。
なお、上述したフレーム補間装置1として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、フレーム補間装置1の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、当該コンピュータの記憶部に格納しておき、当該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。
上述の実施形態は、代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態に記載の構成ブロックは複数を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
このように、本発明によれば、複数の参照画像から高画質な補間画像を生成することができるので、補間画像を生成する任意の用途に有用である。
1 フレーム補間装置
10 フレーム選択部
11 フレーム記憶部
12 入出力切換部
121,122,123 マトリックススイッチの列
13 選択制御部
20 動き推定部
30 動き補償部
40 画像重畳部
100,200 動き推定元画像
101,201 動き推定先画像
102,202 動き補償元画像
103,203 補間画像の時刻位置
300 補間画像

Claims (7)

  1. 入力映像の補間画像を生成するフレーム補間装置であって、
    入力映像から動き推定元画像、動き推定先画像、及び動き補償元画像の組を複数組決定するフレーム選択部と、
    前記動き推定元画像及び前記動き推定先画像間の動きベクトルである基準動きベクトルを求める動き推定部と、
    前記基準動きベクトルをスカラー倍して、前記動き補償元画像及び前記補間画像間の動きベクトルである補間動きベクトルを求める動き補償部と、
    前記複数組の動き補償元画像について前記補間動きベクトルにより小数精度で動き補償を行った複数の動き補償画像を重畳して前記補間画像を生成する画像重畳部と、
    を備えることを特徴とするフレーム補間装置。
  2. 前記画像重畳部は、前記動きベクトルを算出する際の類似度に応じて、前記動き補償画像を部分領域ごとに重み付けして重畳することを特徴とする、請求項1に記載のフレーム補間装置。
  3. 前記画像重畳部は、前記動き推定元画像、前記動き推定先画像、前記動き補償元画像、及び前記補間画像の時刻位置に応じて、前記動き補償画像を重み付けして重畳することを特徴とする、請求項1又は2に記載のフレーム補間装置。
  4. 前記画像重畳部は、前記動き補償画像を点拡がり関数により畳み込み演算した後に重畳して前記補間画像を生成することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のフレーム補間装置。
  5. 前記画像重畳部は、前記動き補償画像を入力映像の解像度よりも高解像な画像とすることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のフレーム補間装置。
  6. 前記画像重畳部は、前記動き補償画像を重畳した後、解像度を変換して前記補間画像を生成することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のフレーム補間装置。
  7. コンピュータを、請求項1から6のいずれか一項に記載のフレーム補間装置として機能させるためのプログラム。
JP2012164897A 2012-07-25 2012-07-25 フレーム補間装置及びプログラム Active JP6059899B2 (ja)

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