JP2008140012A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高解像度の画像を生成する処理を高速化することができるようにする。
【解決手段】超解像処理器510により求められたフィードバック値はSR画像バッファ55に記憶されているSR画像に加算され、そのような1回目の加算処理によって得られたSR画像が次の超解像処理器511により求められたフィードバック値に加算され、さらに、そのような2回目の加算処理によって得られたSR画像が次の超解像処理器512により求められたフィードバック値に加算されるといったように、ガウスザイデル法を用いた超解像処理によってSR画像が生成される。生成されたSR画像は外部に出力されるとともに、スイッチ53を介してSR画像バッファ55に供給され、次の超解像処理において用いられる。本発明は、画像を扱う装置に適用することができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関し、特に、高解像度の画像を生成する処理を高速化することができるようにした画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
低解像度の画像から高解像度の画像を生成する手法として超解像がある。
超解像とは、重なりを持つ複数の低解像度の画像から、1フレームの高解像度の画像におけるそれぞれの画素の画素値を求めることにより、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子が有する解像度以上の解像度の画像を再構成する手法である。例えば、高解像度の衛星写真を生成するときなどに超解像は用いられる。
図1、図2は、超解像の原理を示す図である。
図1、図2の上方に示されるa,b,c,d,e,fは、ある被写体を撮像して得られた低解像度の画像(LR(Low Resolution)画像)から求めようとする高解像度の画像(SR(Super Resolution)画像)の画素値、すなわち、SR画像の解像度と同じ解像度で被写体を画素化したときのそれぞれの画素の画素値を表す。
例えば、撮像素子の1つの画素の幅が、被写体を構成する画素の2つ分の幅だけあり、被写体を、その解像度のまま取り込むことができない場合、図1に示されるように、撮像素子の3つの画素のうちの左側の画素においてはaとbの画素値を混合したAの画素値が取り込まれ、中央の画素においてはcとdの画素値を混合したBの画素値が取り込まれる。また、右側の画素においてはeとfの画素値を混合したCの画素値が取り込まれる。A,B,Cは、撮像して得られたLR画像を構成する画素の画素値を表す。
手ぶれなどにより、図1の被写体とともに、図1の被写体の位置を基準として、被写体を構成する画素の0.5画素分の幅だけシフトさせた位置の被写体が図2に示されるようにして取り込まれた場合(シフトさせながら取り込まれた場合)、撮像素子の3つの画素のうちの左側の画素においてはaの半分とbの全体とcの半分の画素値を混合したDの画素値が取り込まれ、中央の画素においてはcの半分とdの全体とeの半分の画素値を混合したEの画素値が取り込まれる。また、右側の画素においてはeの半分とfの全体の画素値を混合したFの画素値が取り込まれる。D,E,Fも、撮像して得られたLR画像を構成する画素の画素値を表す。
このようなLR画像の撮像結果から下式(1)が求められる。式(1)からa,b,c,d,e,fをそれぞれ求めることによって、撮像素子が有する解像度より高い解像度の画像を得ることが可能になる。
Figure 2008140012
図3は、バックプロジェクション(Back Projection)による超解像処理によってSR画像を生成する従来の画像処理装置1の構成例を示すブロック図である。
図3の画像処理装置1は例えばデジタルカメラに設けられ、撮像して得られた静止画の処理を行う。
図3に示されるように、画像処理装置1は、超解像処理器110乃至112、合算回路12、加算回路13、およびSR画像バッファ14から構成される。
撮像して得られたLR画像であるLR0は超解像処理器110に入力され、LR1は超解像処理器111に入力される。また、LR2は超解像処理器112に入力される。LR0乃至LR2は連続して撮像された画像であり、それぞれ撮像範囲に重なりを有している。連続して撮像が行われた場合、通常、撮像結果の画像に写る被写体の範囲はそれぞれ手ぶれなどにより若干ずれたものとなり、完全に一致せずに重なりを一部に有するものとなる。
超解像処理器110は、LR0と、SR画像バッファ14に記憶されているSR画像に基づいて、それらの差分を表す差分画像を生成し、フィードバック値を合算回路12に出力する。フィードバック値は、SR画像と同じ解像度の差分画像を表す値になっている。
なお、SR画像バッファ14には、直前に行われた超解像処理によって生成されたSR画像が記憶されている。処理の開始直後であり、SR画像がまだ1フレームも生成されていない場合、例えば、LR0を、SR画像と同じ解像度の画像にアップサンプリングして得られた画像がSR画像バッファ14に記憶される。
同様に、超解像処理器111は、LR1とSR画像バッファ14に記憶されているSR画像に基づいて、それらの差分を表す差分画像を生成し、生成した差分画像を表すフィードバック値を合算回路12に出力する。
超解像処理器112は、LR2とSR画像バッファ14に記憶されているSR画像に基づいて、それらの差分を表す差分画像を生成し、生成した差分画像を表すフィードバック値を合算回路12に出力する。
合算回路12は、超解像処理器110乃至112から供給されたフィードバック値を平均化し、平均化して求められた、SR画像と同じ解像度の画像を加算回路13に出力する。
加算回路13は、SR画像バッファ14に記憶されているSR画像と合算回路12から供給されたSR画像を加算し、加算して得られたSR画像を出力する。加算回路13の出力は、超解像処理の結果として画像処理装置1の外部に供給されるとともに、SR画像バッファ14に供給され、記憶される。
図4は、超解像処理器11n(超解像処理器110,111,112)の構成例を示すブロック図である。
図4に示されるように、超解像処理器11nは、動きベクトル検出回路21、動き補償回路22、ダウンサンプリングフィルタ23、加算回路24、アップサンプリングフィルタ25、逆方向動き補償回路26から構成される。
SR画像バッファ14から読み出されたSR画像は動きベクトル検出回路21と動き補償回路22に入力され、撮像して得られたLRnは動きベクトル検出回路21と加算回路24に入力される。
動きベクトル検出回路21は、入力されたSR画像とLRnに基づいて、SR画像を基準とした動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを動き補償回路22と逆方向動き補償回路26に出力する。
動き補償回路22は、動きベクトル検出回路21から供給された動きベクトルに基づいてSR画像に動き補償を施し、動き補償を施して得られた画像をダウンサンプリングフィルタ23に出力する。動き補償を施して得られた画像に写るオブジェクトの位置は、LRnに写るオブジェクトの位置に近い位置になる。
ダウンサンプリングフィルタ23は、動き補償回路22から供給された画像をダウンサンプリングすることによってLRnと同じ解像度の画像を生成し、生成した画像を加算回路24に出力する。SR画像とLRnから動きベクトルを求め、求めた動きベクトルによって動き補償して得られた画像をLR画像と同じ解像度の画像にすることは、撮像して得られる画像を、SR画像バッファ14に記憶されているSR画像に基づいてシミュレートすることに相当する。
加算回路24は、LRnと、そのようにしてシミュレートされた画像の差分を表す差分画像を生成し、生成した差分画像をアップサンプリングフィルタ25に出力する。
アップサンプリングフィルタ25は、加算回路24から供給された差分画像をアップサンプリングすることによってSR画像と同じ解像度の画像を生成し、生成した画像を逆方向動き補償回路26に出力する。
逆方向動き補償回路26は、動きベクトル検出回路21から供給された動きベクトルに基づいて、アップサンプリングフィルタ25から供給された画像に逆方向の動き補償を施し、逆方向の動き補償を施して得られた画像を表すフィードバック値を合算回路12に出力する。逆方向の動き補償を施して得られた画像に写るオブジェクトの位置は、SR画像バッファ14に記憶されているSR画像に写るオブジェクトの位置に近い位置になる。
"Improving Resolution by Image Registration", MICHAL IRANI AND SHMUEL PELEG, Department of Computer Science, The Hebrew University of Jerusalem, 91904 Jerusalem, Israel, Communicated by Rama Chellapa, Received June 16, 1989; accepted May 25, 1990
バックプロジェクションによる超解像処理は、通常、十分な解像度を有する1フレームのSR画像を得るのに複数回繰り返される。例えば、図3の画像処理装置1により生成され、加算回路13から出力されたSR画像が十分な解像度を有していない場合、そのSR画像は、SR画像バッファ14に記憶された後、超解像処理器110乃至112の入力として再度用いられ、超解像処理が繰り返される。
従って、十分な解像度を有するSR画像を得るまでに時間がかかってしまう。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、高解像度の画像を生成する処理を高速化することができるようにするものである。
本発明の一側面の画像処理装置は、入力された第1の解像度の画像と、前記第1の解像度より高い第2の解像度の画像との差分を表す前記第2の解像度の差分画像の画素を、入力された前記第2の解像度の画像の画素として加える加算処理を行う加算手段を複数含み、それぞれ異なる前記第1の解像度の画像と、直前の前記加算処理により得られた前記第2の解像度の画像とを入力として2回目以降の前記加算処理を行い、所定の回数だけ前記加算処理を行うことによって処理結果の前記第2の解像度の画像を生成する画像処理手段を備える。
前記加算処理により得られた前記第2の解像度の画像を入力として次の前記加算処理を行うか否かを、前記加算処理により得られた前記第2の解像度の画像に基づいて制御する制御手段をさらに設けることができる。
前記差分画像を表す信号のゲインの調整を行う調整手段をさらに設けることができる。
前記差分画像を求めるのに用いられる画像として入力された前記第2の解像度の画像を表す信号のゲインの調整と、求められた前記差分画像を表す信号のゲインの調整のうちの少なくともいずれかを行う調整手段をさらに設けることができる。
1回目の前記加算処理の入力となる前記第2の解像度の初期画像を生成する生成手段をさらに設けることができる。撮像されたnフレーム目の前記第1の解像度の画像を用いて、nフレーム目の処理結果の前記第2の解像度の画像を前記画像処理手段が生成する場合、前記生成手段には、n−1フレーム目の処理結果の前記第2の解像度の画像を構成する一部の画素を、nフレーム目の前記第1の解像度の画像をアップサンプリングして得られた画像を構成する画素で置き換えた画像を前記初期画像として生成させることができる。
前記生成手段には、撮像して得られたnフレーム目の前記第1の解像度の画像をアップサンプリングするアップサンプリング処理手段と、n−1フレーム目の処理結果の前記第2の解像度の画像と、前記アップサンプリング処理手段によるアップサンプリングによって得られた画像に基づいて検出した動きベクトルを用いて、n−1フレーム目の処理結果の前記第2の解像度の画像に動き補償を施す補正手段と、前記補正手段により動き補償が施されることによって得られた画像のうち、動き補償によって位置が移動したオブジェクトが表示されていた領域の画素を、対応する位置にある領域の、前記アップサンプリング処理手段によるアップサンプリングによって得られた画像の画素で置き換えることによって前記初期画像を生成する画像生成手段とをさらに設けることができる。
本発明の一側面の画像処理方法またはプログラムは、それぞれ異なる第1の解像度の画像と、直前の加算処理により得られた第2の解像度の画像とを入力として2回目以降の加算処理を行い、所定の回数だけ加算処理を行うことによって処理結果の第2の解像度の画像を生成するステップを含む。
本発明の一側面においては、それぞれ異なる第1の解像度の画像と、直前の加算処理により得られた第2の解像度の画像とを入力として2回目以降の加算処理が行われ、所定の回数だけ加算処理が行われることによって処理結果の第2の解像度の画像が生成される。
本発明の一側面によれば、高解像度の画像を生成する処理を高速化することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の画像処理装置(例えば、図5の撮像装置31)は、入力された第1の解像度の画像と、前記第1の解像度より高い第2の解像度の画像との差分を表す前記第2の解像度の差分画像の画素を、入力された前記第2の解像度の画像の画素として加える加算処理を行う加算手段(例えば、図8の加算回路520)を複数含み、それぞれ異なる前記第1の解像度の画像と、直前の前記加算処理により得られた前記第2の解像度の画像とを入力として2回目以降の前記加算処理を行い、所定の回数だけ前記加算処理を行うことによって処理結果の前記第2の解像度の画像を生成する画像処理手段(例えば、図7の画像処理部42)を備える。
この画像処理装置には、前記加算処理により得られた前記第2の解像度の画像を入力として次の前記加算処理を行うか否かを、前記加算処理により得られた前記第2の解像度の画像に基づいて制御する制御手段(例えば、図12のループコントロール回路710)をさらに設けることができる。
また、前記差分画像を表す信号のゲインの調整を行う調整手段(例えば、図14のフィードバックゲインコントロール回路81)をさらに設けることもできる。
前記差分画像を求めるのに用いられる画像として入力された前記第2の解像度の画像を表す信号のゲインの調整と、求められた前記差分画像を表す信号のゲインの調整のうちの少なくともいずれかを行う調整手段(例えば、図18のテイストコントロール回路101,102)をさらに設けることもできる。
1回目の前記加算処理の入力となる前記第2の解像度の初期画像を生成する生成手段(例えば、図25の初期画像生成回路206)をさらに設けることもできる。
前記生成手段には、撮像して得られたnフレーム目の前記第1の解像度の画像をアップサンプリングするアップサンプリング処理手段(例えば、図26のアップサンプリング処理部221)と、n−1フレーム目の処理結果の前記第2の解像度の画像と、前記アップサンプリング処理手段によるアップサンプリングによって得られた画像に基づいて検出した動きベクトルを用いて、n−1フレーム目の処理結果の前記第2の解像度の画像に動き補償を施す補正手段(例えば、図26の動き補正部222)と、前記補正手段により動き補償が施されることによって得られた画像のうち、動き補償によって位置が移動したオブジェクトが表示されていた領域の画素を、対応する位置にある領域の、前記アップサンプリング処理手段によるアップサンプリングによって得られた画像の画素で置き換えることによって前記初期画像を生成する画像生成手段(例えば、図26の画像生成部223)とをさらに設けることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る撮像装置31を示す図である。
撮像装置31はデジタルカメラであり、ユーザによる操作に応じて静止画を撮像する機能と、所定のフレームレートの動画を撮像する機能を有する。また、撮像装置31は、そのような撮像機能によって得られたLR画像を用い、解像度の高いSR画像を超解像処理により生成する機能をも有する。
図6は、超解像処理の例を示す図である。
図6の例においては、撮像して得られたLR画像であるLR0乃至LR2に基づいて画像の再構成が行われ、1フレームのSR画像が生成されている。LR0乃至LR2は連続して撮像されたLR画像であり、撮像範囲に重なりを有している。図6のLR0乃至LR2に重ねて示される縦線、横線は説明の便宜上付しているものである。
撮像装置31においては、SR画像を生成するとき、図6に示されるようなLR画像に加えて、SR画像をも用いて超解像処理が行われる。
図7は、撮像装置31の構成例を示すブロック図である。
図7に示されるように、撮像装置31は、撮像部41、画像処理部42、および記録部43から構成される。
撮像部41は、静止画、動画の撮像を行い、撮像して得られたLR画像を画像処理部42に出力する。
画像処理部42は、撮像部41から供給されたLR画像に基づいて超解像処理を行い、超解像処理によって得られたSR画像を記録部43に出力する。画像処理部42による超解像処理は、記録部43による制御に従って、目標とする解像度を有するSR画像が生成されるまで繰り返される。
記録部43は、画像処理部42から供給されたSR画像が十分な解像度を有している場合、そのSR画像をフラッシュメモリなどの所定の記録媒体に記録させるとともに、画像処理部42を制御して超解像処理を繰り返すのを停止させる。記録媒体に記録されるSR画像の解像度は、撮像部41に設けられる撮像素子の解像度よりも高くなる。
図8は、図7の画像処理部42の構成例を示すブロック図である。
図8に示される画像処理部42の構成は、例えば、静止画の撮像機能を実現するものとして用意され、超解像処理器510乃至512、加算回路520乃至522、スイッチ53、初期画像生成回路54、およびSR画像バッファ55から構成される。
図8の例においては、超解像処理器510により求められたフィードバック値はSR画像バッファ55に記憶されているSR画像に加算され、その1回目の加算処理によって得られたSR画像が次の超解像処理器511により求められたフィードバック値に加算され、さらに、その2回目の加算処理によって得られたSR画像が次の超解像処理器512により求められたフィードバック値に加算されるといったように、ガウスザイデル法を用いた超解像処理によってSR画像が生成されるようになされている。
図3の従来の構成においては、LR画像とSR画像に基づいて求められた複数のフィードバック値が合算回路12において平均化されてからSR画像に加えられるようになされているが、図8に示されるように、LR画像とSR画像に基づいて求められたフィードバック値によって表されるSR画像に対して、次の超解像処理器によって求められたフィードバック値がすぐに加算されるようにすることにより、フィードバックの回数が多くなり、十分な解像度を有するSR画像を得ることができるまでの時間(収束するまでの時間)を短縮することができる。すなわち、SR画像を得る処理を高速化することができる。
以下、適宜、入力されたLR画像とSR画像を用いて超解像処理器510乃至512により行われるフィードバック値を求める処理をフィードバック値演算処理といい、フィードバック値により表される画像をSR画像に加算することによって1フレームのSR画像を生成する処理を加算処理という。超解像処理は、フィードバック値演算処理と加算処理が繰り返されることによって実現される。
撮像部41によって得られたLR画像であるLR0は超解像処理器510に入力され、LR1は超解像処理器511に入力される。また、LR2は超解像処理器512に入力される。LR0乃至LR2は連続して撮像されたLR画像であり、それぞれ撮像範囲に重なりを有している。
超解像処理器510は、LR0と、SR画像バッファ55に記憶されているSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、SR画像と同じ解像度の画像を表すフィードバック値を加算回路520に出力する。
加算回路520は、SR画像バッファ55に記憶されているSR画像と超解像処理器510から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算し(SR画像バッファ55に記憶されているSR画像にない画素の画素値として、フィードバック値により表されるSR画像に含まれる画素の画素値を加え)、加算して得られた1フレームのSR画像を1回目の加算処理の結果として出力する。加算回路520から出力されたSR画像は超解像処理器511と加算回路521に入力される。
超解像処理器511は、LR1と、加算回路520から供給されたSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を加算回路521に出力する。
加算回路521は、加算回路520から供給されたSR画像と超解像処理器511から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算し、加算して得られた1フレームのSR画像を2回目の加算処理の結果として出力する。加算回路521から出力されたSR画像は超解像処理器512と加算回路522に入力される。
超解像処理器512は、LR2と、加算回路521から供給されたSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を加算回路522に出力する。
加算回路522は、加算回路521から供給されたSR画像と超解像処理器512から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算し、加算して得られたSR画像を3回目の加算処理の結果、すなわち超解像処理の結果として出力する。加算回路522から出力されたSR画像は、記録部43に入力されるとともに、スイッチ53を介してSR画像バッファ55に供給され、記憶される。
スイッチ53は、初期画像生成回路54により初期画像が生成されたとき、端子aに接続し、初期画像をSR画像バッファ55に記憶させる。また、スイッチ53は、超解像処理の結果として得られたSR画像が加算回路522から供給されたとき、端子bに接続し、SR画像をSR画像バッファ55に記憶させる。
初期画像生成回路54は、ある1フレームのSR画像を超解像処理によって生成することを開始するとき、例えば、LR0をSR画像と同じ解像度の画像にアップサンプリングすることによって初期画像を生成し、生成した初期画像を、端子aに接続させたスイッチ53を介してSR画像バッファ55に記憶させる。
SR画像バッファ55は、初期画像生成回路54により生成された初期画像、または、加算回路522から供給されたSR画像を記憶する。
図9は、超解像処理器51n(超解像処理器510,511,512)の構成例を示すブロック図である。
図9に示されるように、超解像処理器51nは図4の構成と同様の構成を有しており、動きベクトル検出回路61、動き補償回路62、ダウンサンプリングフィルタ63、加算回路64、アップサンプリングフィルタ65、および逆方向動き補償回路66から構成される。
フィードバック値の演算に用いるものとして供給されたSR画像は動きベクトル検出回路61と動き補償回路62に入力され、撮像して得られたLRnは動きベクトル検出回路61と加算回路64に入力される。超解像処理器511の動きベクトル検出回路61と動き補償回路62にはSR画像バッファ55に記憶されているSR画像が入力され、超解像処理器511または超解像処理器512の動きベクトル検出回路61と動き補償回路62には前段に設けられる加算回路520,521から出力されたSR画像が入力される。
動きベクトル検出回路61は、入力されたSR画像とLRnに基づいて、SR画像を基準とした動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを動き補償回路62と逆方向動き補償回路66に出力する。
動き補償回路62は、動きベクトル検出回路61から供給された動きベクトルに基づいてSR画像に動き補償を施し、動き補償を施して得られた画像をダウンサンプリングフィルタ63に出力する。動き補償を施して得られた画像に写るオブジェクトの位置は、LRnに写るオブジェクトの位置に近い位置になる。
ダウンサンプリングフィルタ63は、動き補償回路62から供給された画像をダウンサンプリングすることによってLRnと同じ解像度の画像を生成し、生成した画像を加算回路64に出力する。SR画像とLRnから動きベクトルを求め、求めた動きベクトルによって動き補償して得られた画像をLR画像と同じ解像度の画像にすることは、撮像して得られる画像をSR画像に基づいてシミュレートすることに相当する。
加算回路64は、LRnと、そのようにしてシミュレートされた画像の差分を表す差分画像を生成し、生成した差分画像をアップサンプリングフィルタ65に出力する。
アップサンプリングフィルタ65は、加算回路64から供給された差分画像をアップサンプリングすることによってSR画像と同じ解像度の画像を生成し、生成した画像を逆方向動き補償回路66に出力する。
逆方向動き補償回路66は、動きベクトル検出回路61から供給された動きベクトルに基づいて、アップサンプリングフィルタ65から供給された画像に逆方向の動き補償を施し、逆方向の動き補償を施して得られた画像を表すフィードバック値を加算回路52nに出力する。逆方向の動き補償を施して得られた画像に写るオブジェクトの位置は、SR画像に写るオブジェクトの位置に近い位置になる。
ここで、図10のフローチャートを参照して、図8の構成を有する画像処理部42により行われる超解像処理について説明する。
この処理は、撮像部41により静止画の撮像が行われ、LR0が超解像処理器510に、LR1が超解像処理器511に、LR2が超解像処理器512にそれぞれ入力されたときに開始される。
ステップS1において、初期画像生成回路54は、例えば、LR0をSR画像と同じ解像度の画像にアップサンプリングすることによって初期画像を生成し、生成した初期画像をスイッチ53を介してSR画像バッファ55に記憶させる。撮像部41により得られたLR0は初期画像生成回路54にも入力される。
ステップS2において、超解像処理器510は、LR0と、SR画像バッファ55に記憶されているSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を加算回路520に出力する。フィードバック値演算処理については図11のフローチャートを参照して後述する。
ステップS3において、加算回路520は、SR画像バッファ55に記憶されているSR画像と、ステップS2で行われたフィードバック値演算処理により求められ、超解像処理器510から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算し、加算して得られた1フレームのSR画像を1回目の加算処理の結果として出力する。
ステップS4において、超解像処理器511は、LR1と、加算回路520から供給されたSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を加算回路521に出力する。
ステップS5において、加算回路521は、加算回路520から供給されたSR画像と、ステップS4で行われたフィードバック値演算処理により求められ、超解像処理器511から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算し、加算して得られた1フレームのSR画像を2回目の加算処理の結果として出力する。
ステップS6において、超解像処理器512は、LR2と、加算回路521から供給されたSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を加算回路522に出力する。
ステップS7において、加算回路522は、加算回路521から供給されたSR画像と、ステップS6で行われたフィードバック値演算処理により求められ、超解像処理器512から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算する。
ステップS8において、加算回路522は、加算回路521から供給されたSR画像と、超解像処理器512から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算して得られたSR画像を超解像処理の結果として記録部43に出力するとともに、SR画像バッファ55に記憶させる。
その後、記録部43においては、加算回路522から出力されたSR画像が十分な解像度を有しているか否かが判断され、十分な解像度を有していないと判断された場合、処理はステップS2に戻り、以上の処理が繰り返される。繰り返し行われる超解像処理のうちの1回目のフィードバック値演算処理、加算処理においては、ステップS8の処理でSR画像バッファ55に記憶されたSR画像が用いられる。
一方、加算回路522から出力されたSR画像が十分な解像度を有していると判断された場合、超解像処理を繰り返すことは停止され、その十分な解像度を有する画像が記録される。
次に、図11のフローチャートを参照して、図10のステップS2,S4,S6において行われるフィードバック値演算処理について説明する。
ステップS11において、動きベクトル検出回路61は、入力されたSR画像とLRnに基づいて、SR画像を基準とした動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを動き補償回路62と逆方向動き補償回路66に出力する。
ステップS12において、動き補償回路62は、動きベクトル検出回路61から供給された動きベクトルに基づいてSR画像に動き補償を施し、動き補償を施して得られた画像をダウンサンプリングフィルタ63に出力する。
ステップS13において、ダウンサンプリングフィルタ63は、動き補償回路62から供給された画像をダウンサンプリングすることによってLRnと同じ解像度の画像を生成し、生成した画像を加算回路64に出力する。
ステップS14において、加算回路64は、入力されたLRnと、ダウンサンプリング結果としてダウンサンプリングフィルタ63から供給された画像の差分を表す差分画像を生成し、生成した差分画像をアップサンプリングフィルタ65に出力する。
ステップS15において、アップサンプリングフィルタ65は、加算回路64から供給された差分画像をアップサンプリングすることによってSR画像と同じ解像度の画像を生成し、生成した画像を逆方向動き補償回路66に出力する。
ステップS16において、逆方向動き補償回路66は、動きベクトル検出回路61から供給された動きベクトルに基づいて、アップサンプリング結果としてアップサンプリングフィルタ65から供給された画像に逆方向の動き補償を施し、逆方向の動き補償を施して得られた画像を表すフィードバック値を加算回路52nに出力する。その後、図10のステップS2,S4,S6に戻り、それ以降の処理が行われる。
図12は、画像処理部42の他の構成例を示すブロック図である。図8の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図12の画像処理部42の構成は、ループコントロール回路710および711、スイッチ720および721がさらに設けられ、ループコントロール回路710によるスイッチ720の切り替えとループコントロール回路711によるスイッチ721の切り替えに応じて、加算処理の結果が記録部43に出力されるのか、または、次の加算処理に用いられるのかが制御される点が、図8の構成と異なる。
すなわち、図12の画像処理部42においては、ループコントロール回路710によるスイッチ720の切り替えに応じて、加算回路520から出力された1回目の加算処理の結果が2回目の加算処理に用いられるのか、または、記録部43にそのまま出力されるのかが制御され、ループコントロール回路711によるスイッチ721の切り替えに応じて、加算回路521から出力された2回目の加算処理の結果が3回目の加算処理に用いられるのか、または、記録部43にそのまま出力されるのかが制御されるようになされている。
例えば、1回目の加算処理の結果として十分な解像度のSR画像が得られていない場合にだけ2回目以降のフィードバック値演算処理、加算処理を行い、加算回路521から出力された2回目の加算処理の結果として十分な解像度のSR画像が得られていない場合にだけ3回目のフィードバック値演算処理、加算処理を行うといったように、LR0乃至LR2の各LR画像を用いた処理が終了する毎にSR画像の解像度を確認し、十分な解像度が得られていない場合には次のフィードバック値演算処理、加算処理を行い、反対に、十分な解像度が得られている場合にはそこで処理を打ち切ることにより、場合によってはフィードバック値演算処理、加算処理を少ない回数で終わらせることができ、超解像処理を高速化することが可能となる。
超解像処理器510は、LR0と、SR画像バッファ55に記憶されているSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を加算回路520に出力する。
加算回路520は、SR画像バッファ55に記憶されているSR画像と超解像処理器510から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算し、加算して得られた1フレームのSR画像を1回目の加算処理の結果として出力する。加算回路520から出力されたSR画像は、ループコントロール回路710とスイッチ720に供給される。
ループコントロール回路710は、加算回路520から供給されたSR画像の解像度(画質)を確認し、十分な解像度が得られている場合には、スイッチ720を端子aに接続させることによって、1回目の加算処理の結果のSR画像を記録部43に出力させる。また、ループコントロール回路710は、十分な解像度が得られていない場合には、スイッチ720を端子bに接続させることによって、1回目の加算処理の結果のSR画像を超解像処理器511と加算回路521に出力させる。
ループコントロール回路710に対しては、例えば、SR画像の解像度を確認するのに用いられる基準のSR画像が与えられており、その基準のSR画像との差分、最小二乗誤差、共分散などに基づいて、加算処理の結果のSR画像の出力先が判断される。例えば、基準のSR画像との差分が閾値として設定されている差より小さい場合、加算処理の結果のSR画像は記録部43に出力される。例えば、基準のSR画像としては、SR画像バッファ55に記録されているSR画像であったり、超解像処理器520乃至522のいずれかより出力されたSR画像が適宜選択されるようにしてもよい。
超解像処理器511は、LR1と、スイッチ720を介して加算回路520から供給されたSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を加算回路521に出力する。
加算回路521は、スイッチ720を介して加算回路520から供給されたSR画像と超解像処理器511から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算し、加算して得られた1フレームのSR画像を2回目の加算処理の結果として出力する。加算回路521から出力されたSR画像は、ループコントロール回路711とスイッチ721に供給される。
ループコントロール回路711は、加算回路521から供給されたSR画像の解像度を確認し、十分な解像度が得られている場合には、スイッチ721を端子aに接続させることによって、2回目の加算処理の結果のSR画像を記録部43に出力させる。また、ループコントロール回路711は、十分な解像度が得られていない場合には、スイッチ721を端子bに接続させることによって、2回目の加算処理の結果のSR画像を超解像処理器512と加算回路522に出力させる。
ループコントロール回路711に対しても、SR画像の解像度を確認するのに用いられる基準のSR画像が与えられている。
超解像処理器512は、LR2と、スイッチ721を介して加算回路521から供給されたSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を加算回路522に出力する。
加算回路522は、スイッチ721を介して加算回路521から供給されたSR画像と超解像処理器512から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算し、加算して得られた1フレームのSR画像を超解像処理の結果として出力する。加算回路522から出力されたSR画像は、記録部43に供給されるとともに、スイッチ53を介してSR画像バッファ55に供給され、記憶される。
なお、図12の超解像処理器510乃至512も、それぞれ、図9に示される構成と同じ構成を有している。
ここで、図13のフローチャートを参照して、図12の構成を有する画像処理部42により行われる超解像処理について説明する。
この処理も、撮像部41により静止画の撮像が行われ、LR0が超解像処理器510、LR1が超解像処理器511、LR2が超解像処理器512にそれぞれ入力されたときに開始される。
ステップS21において、初期画像生成回路54は、LR0をアップサンプリングするなどして初期画像を生成し、生成した初期画像をスイッチ53を介してSR画像バッファ55に記憶させる。
ステップS22において、超解像処理器510は、LR0と、SR画像バッファ55に記憶されているSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を加算回路520に出力する。ここでは、図11を参照して説明した処理と同じ処理が行われる。
ステップS23において、加算回路520は、ステップS22で行われたフィードバック値演算処理により求められ、超解像処理器510から供給されたフィードバック値により表されるSR画像をSR画像バッファ55に記憶されているSR画像に加算し、加算して得られた1フレームのSR画像を1回目の加算処理の結果として出力する。
ステップS24において、ループコントロール回路710は、加算回路520から供給されたSR画像の画質を確認する。
ステップS25において、ループコントロール回路710は、フィードバック値演算処理などを繰り返すか否かをSR画像の画質の確認結果に基づいて判定する。
ステップS25においてフィードバック値演算処理を繰り返すと判定された場合、ステップS26において、超解像処理器511は、LR1と、スイッチ720を介して加算回路520から供給されたSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を加算回路521に出力する。
ステップS27において、加算回路521は、ステップS26で行われたフィードバック値演算処理により求められ、超解像処理器511から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を、加算回路520から供給されたSR画像に加算し、加算して得られたSR画像を2回目の加算処理の結果として出力する。
ステップS28において、ループコントロール回路711は、加算回路521から供給されたSR画像の画質を確認する。
ステップS29において、ループコントロール回路711は、フィードバック値演算処理などを繰り返すか否かをSR画像の画質の確認結果に基づいて判定する。
ステップS29においてフィードバック値演算処理を繰り返すと判定された場合、ステップS30において、超解像処理器512は、LR2と、スイッチ721を介して加算回路521から供給されたSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を加算回路522に出力する。
ステップS31において、加算回路522は、ステップS30で行われたフィードバック値演算処理により求められ、超解像処理器512から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を、加算回路521から供給されたSR画像に加算する。
ステップS32において、加算回路522は、加算回路521から供給されたSR画像と、超解像処理器512から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算して得られたSR画像を超解像処理の結果として記録部43に出力するとともに、SR画像バッファ55に記憶させる。その後、処理はステップS22に戻り、以上の処理が繰り返される。
一方、ステップS25,S29においてフィードバック値演算処理などを繰り返さないと判定された場合、十分な画質を有していると判断されたSR画像が記録部43に出力され、処理は終了される。
図14は、超解像処理器51nの他の構成例を示すブロック図である。図9の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図14の超解像処理器51nの構成は、逆方向動き補償回路66の後段にフィードバックゲインコントロール回路81がさらに設けられる点が図9の構成と異なる。
フィードバックゲインコントロール回路81は、逆方向動き補償回路66から供給されたフィードバック値のゲインを調整し、ゲインを調整して得られたフィードバック値を加算回路52nに出力する。逆方向動き補償回路66からは、LRnとSR画像の差分画像をアップサンプリングした画像に逆方向の動き補償を施すことによって得られた画像がフィードバック値として供給されてくる。
例えば、フィードバックゲインコントロール回路81は、逆方向動き補償回路66から供給されたフィードバック値によって表されるSR画像の画像信号の全体の周波数成分を任意倍のものにすることによってゲインを調整したり、周波数成分毎に異なる値を乗算することによってゲインを調整したりする。
また、フィードバックゲインコントロール回路81は、ゲインを上げてSR画像に加えたときに画質に悪影響を与えそうな周波数成分の信号については、逆にゲインを下げたりする。画質に悪影響を与えるものであるか否かは、例えば、逆方向動き補償回路66から供給されたフィードバック値に含まれるノイズの量や、動きベクトル検出時に求められるSAD(Sum of Absolute Difference)等の動きベクトルの信頼度に基づいて判断される。なお、ゲインを調整する処理が画像全体に均一に施されるようにしてもよいし、領域毎に施されるようにしてもよい。
図15A乃至Dは、フィードバックゲインコントロール回路81により実現されるゲイン調整の特性の例を示す図である。
横軸は周波数、縦軸はゲインを表し、図15Aに示される特性は、低い周波数成分のゲインを下げ、高い周波数成分のゲインを上げるものになっている。図15Bに示される特性は、低い周波数成分のゲインを上げ、高い周波数成分のゲインを下げるものになっている。図15Cに示される特性は、中間付近の周波数成分のゲインを上げ、それ以外の成分のゲインを下げるものになっている。図15Dに示される特性は、全ての周波数成分のゲインを下げるものになっている。
ここで、図16のフローチャートを参照して、図14の構成を有する超解像処理器51nにより行われるフィードバック値演算処理について説明する。この処理も、図10のステップS2,S4,S6において行われる。
図16に示される処理は、ゲインを調整する処理が加えられている点を除いて図11を参照して説明した処理と同じである。すなわち、ステップS41において、動きベクトル検出回路61は、入力されたSR画像とLRnに基づいて動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを動き補償回路62と逆方向動き補償回路66に出力する。
ステップS42において、動き補償回路62は、動きベクトル検出回路61から供給された動きベクトルに基づいてSR画像に動き補償を施し、動き補償を施して得られた画像をダウンサンプリングフィルタ63に出力する。
ステップS43において、ダウンサンプリングフィルタ63は、動き補償回路62から供給された画像をダウンサンプリングすることによってLRnと同じ解像度の画像を生成し、生成した画像を加算回路64に出力する。
ステップS44において、加算回路64は、入力されたLRnと、ダウンサンプリング結果としてダウンサンプリングフィルタ63から供給された画像の差分を表す差分画像を生成し、生成した差分画像をアップサンプリングフィルタ65に出力する。
ステップS45において、アップサンプリングフィルタ65は、加算回路64から供給された画像をアップサンプリングすることによってSR画像と同じ解像度の画像を生成し、生成した画像を逆方向動き補償回路66に出力する。
ステップS46において、逆方向動き補償回路66は、動きベクトル検出回路61から供給された動きベクトルに基づいて、アップサンプリング結果としてアップサンプリングフィルタ65から供給された画像に逆方向の動き補償を施し、逆方向の動き補償を施して得られた画像をフィードバックゲインコントロール回路81に出力する。
ステップS47において、フィードバックゲインコントロール回路81は、逆方向動き補償回路66から供給された、逆方向の動き補償の結果である画像を表す信号のゲインを調整し、ゲインを調整して得られたフィードバック値を加算回路52nに出力する。その後、図10のステップS2,S4,S6に戻り、それ以降の処理が行われる。
図17は、超解像処理器51nのさらに他の構成例を示すブロック図である。図14の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図17の超解像処理器51nの構成は、フィードバックゲインコントロール回路81が、逆方向動き補償回路66の後段ではなく加算回路64とアップサンプリングフィルタ65の間に設けられる点で図14の構成と異なる。すなわち、図17の構成においては、加算回路64により求められた差分画像がフィードバックゲインコントロール回路81に供給され、この段階で差分画像に対してゲインの調整が行われるようになされている。
このように、フィードバックゲインコントロール回路81の挿入位置は逆方向動き補償回路66の後段の位置に限定されるものではない。図17に示されるように加算回路64とアップサンプリングフィルタ65の間にフィードバックゲインコントロール回路81を挿入するとした場合、アップサンプリングフィルタ65の機能とフィードバックゲインコントロール回路81の機能を1つの回路によって実現するようにしてもよい。
図18は、超解像処理器51nの他の構成例を示すブロック図である。図9の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図18の超解像処理器51nの構成は、動き補償回路62の前段にテイストコントロール回路101が設けられ、逆方向動き補償回路66の後段にテイストコントロール回路102が設けられる点で図9の構成と異なる。
図18に示されるように、フィードバック値の演算に用いられるSR画像は動きベクトル検出回路61とテイストコントロール回路101に供給される。テイストコントロール回路101に対しては、ユーザによる操作に応じたテイストパラメータも供給される。テイストパラメータはテイストコントロール回路102にも供給される。
テイストパラメータは、例えば、図19に示されるようなGUI(Graphical User Interface)を用いてユーザにより調整された値を表すものであり、この値に応じて、処理に用いられるフィルタが選択され、選択されたフィルタに応じた画質のSR画像が超解像処理器51nにより生成される。図19の例においては、ユーザはスライドバー111をスライドさせることによって値を調整することができるようになされており、現在の調整値が表示部112に表示されている。
図18の説明に戻り、テイストコントロール回路101は、テイストパラメータに応じてフィルタを選択し、選択したフィルタを用いて、SR画像にフィルタリングを施す。テイストコントロール回路101は、フィルタリングを施して得られたSR画像を動き補償回路62に出力する。
後段の回路においては上述した処理と同様の処理が行われる。すなわち、動き補償回路62においては、テイストコントロール回路101から供給されたSR画像に対して動き補償が施され、動き補償を施して得られた画像が、ダウンサンプリングフィルタ63においてダウンサンプリングされる。加算回路64においてはLRnとの差分を表す差分画像が生成され、差分画像をアップサンプリングフィルタ65においてアップサンプリングした画像に対して、逆方向の動き補償が逆方向動き補償回路66において施される。逆方向の動き補償を施して得られたSR画像はテイストコントロール回路102に供給される。
テイストコントロール回路102は、テイストパラメータに応じてフィルタを選択し、選択したフィルタを用いて、逆方向動き補償回路66から供給されたSR画像に対してフィルタリングを施す。テイストコントロール回路102は、フィルタリングを施して得られたSR画像をフィードバック値として加算回路52nに出力する。
図20A乃至Dは、テイストコントロール回路101,102において選択されるフィルタの特性の例を示す図である。
図20A乃至Dに示される特性は、それぞれ、図15A乃至Dに示される特性と同じものであり、このようなフィルタの特性が、図20Aに示されるようにテイストパラメータに応じて調整される。
例えば、加算回路52nから出力されるSR画像の画質が、ぎらつき感が多いようなものであり、それを少なくするようにユーザが調整した場合、テイストコントロール回路102によりLPF(Low Pass Filter)が選択され、加算回路52nから出力されるSR画像の画質がよりマイルドなものになるように調整される。
ここで、図21のフローチャートを参照して、図18の構成を有する超解像処理器51nにより行われるフィードバック値演算処理について説明する。
図21に示される処理は、画質を調整する処理が加えられている点を除いて図11などを参照して説明した処理と同じである。
ステップS51において、テイストコントロール回路101は、テイストパラメータに応じてフィルタを選択し、選択したフィルタを用いて、供給されたSR画像に対してフィルタリングを施す(テイストコントロールを施す)。テイストコントロール回路101は、フィルタリングを施して得られたSR画像を動き補償回路62に出力する。
ステップS52において、動きベクトル検出回路61は、入力されたSR画像とLRnに基づいて動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを動き補償回路62と逆方向動き補償回路66に出力する。
ステップS53において、動き補償回路62は、動きベクトル検出回路61から供給された動きベクトルに基づいて、テイストコントロールが施され、テイストコントロール回路101から供給されたSR画像に動き補償を施し、動き補償を施して得られた画像をダウンサンプリングフィルタ63に出力する。
ステップS54において、ダウンサンプリングフィルタ63は、動き補償回路62から供給された画像をダウンサンプリングすることによってLRnと同じ解像度の画像を生成し、生成した画像を加算回路64に出力する。
ステップS55において、加算回路64は、入力されたLRnと、ダウンサンプリング結果としてダウンサンプリングフィルタ63から供給された画像の差分を表す差分画像を生成し、生成した差分画像をアップサンプリングフィルタ65に出力する。
ステップS56において、アップサンプリングフィルタ65は、加算回路64から供給された画像をアップサンプリングすることによってSR画像と同じ解像度の画像を生成し、生成した画像を逆方向動き補償回路66に出力する。
ステップS57において、逆方向動き補償回路66は、動きベクトル検出回路61から供給された動きベクトルに基づいて、アップサンプリング結果としてアップサンプリングフィルタ65から供給された画像に逆方向の動き補償を施し、逆方向の動き補償を施して得られた画像をテイストコントロール回路102に出力する。
ステップS58において、テイストコントロール回路102は、テイストパラメータに応じてフィルタを選択し、選択したフィルタを用いて、逆方向動き補償回路66から供給されたSR画像に対してフィルタリングを施す。テイストコントロール回路102は、フィルタリングを施して得られたSR画像をフィードバック値として加算回路52nに出力する。その後、図10のステップS2,S4,S6に戻り、それ以降の処理が行われる。
図22は、超解像処理器51nのさらに他の構成例を示すブロック図である。図18の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図22の超解像処理器51nの構成は、テイストコントロール回路101が、動き補償回路62の前段ではなくダウンサンプリングフィルタ63と加算回路64の間に設けられる点と、テイストコントロール回路102が、逆方向動き補償回路66の後段ではなく加算回路64とアップサンプリングフィルタ65の間に設けられる点で図18の構成と異なる。
すなわち、図22の構成においては、ダウンサンプリングフィルタ63により得られた画像がテイストコントロール回路101に供給され、LRnと同じ解像度の画像に対してフィルタリングが施されるようになされている。また、加算回路64により求められた差分画像がテイストコントロール回路102に供給され、この段階で差分画像に対してフィルタリングが施されるようになされている。
このように、テイストコントロール回路101は、差分画像を求める構成である加算回路64より前段の位置であれば、超解像処理器51n内のどの位置に設けられるようにしてもよい。また、テイストコントロール回路102は、加算回路64より後段の位置であれば、超解像処理器51n内のどの位置に設けられるようにしてもよい。例えば、DSF,USFとの合成フィルタによって、テイストコントロール回路101,102を実現することも可能である。
なお、テイストコントロール回路101とテイストコントロール回路102のうち、いずれか一方だけが設けられるようにしてもよい。
次に、動画の撮像機能を実現する構成について説明する。
図23は、撮像装置31により行われる動画の撮像の概念を示す図である。
図23のLRn乃至LRn+5は撮像部41により撮像されたLR画像であり、超解像処理に用いられる。撮像部41においては、例えば、30フレーム/秒のフレームレートでLR画像の撮像が行われる。
図23に示されるように、それぞれの超解像処理においては、1回目の処理を除いて、連続して撮像された3フレームのLR画像と、1フレームのSR画像が用いられる。例えば、1回目の超解像処理においては、LRn,LRn+1,LRn+2の3フレームのLR画像が用いられ、1フレームのSR画像であるSRnが生成される。
また、2回目の超解像処理においては、LRn+1,LRn+2,LRn+3の3フレームのLR画像と、1回目の超解像処理によって生成されたSR画像であるSRnが用いられ、1フレームのSR画像であるSRn+1が生成される。
3回目の超解像処理においては、LRn+2,LRn+3,LRn+4の3フレームのLR画像と、2回目の超解像処理によって生成されたSR画像であるSRn+1が用いられ、1フレームのSR画像であるSRn+2が生成される。
このように、撮像装置31においては、超解像処理によって生成されたSR画像が直後の超解像処理にも用いられ、これにより、例えば、図24に示されるようにLR画像だけを用いて超解像処理を行う場合に較べて、処理を高速化することができるようになされている。
図24は、超解像処理を用いた従来の動画の撮像機能の概念を示す図であり、それぞれの超解像処理においては、連続して撮像された3フレームのLR画像だけが用いられている。例えば、1回目の超解像処理においては、LRn,LRn+1,LRn+2の3フレームのLR画像が用いられ、1フレームのSR画像であるSRnが生成されている。また、2回目の超解像処理においては、LRn+1,LRn+2,LRn+3の3フレームのLR画像が用いられ、1フレームのSR画像であるSRn+1が生成されている。
図25は、図23に示されるように、連続して撮像された3フレームのLR画像と、直前の超解像処理によって得られた1フレームのSR画像を用いて超解像処理を行い、動画の撮像を実現する画像処理部42の構成例を示すブロック図である。
図25の画像処理部42は、基本的に、静止画の撮像を実現する図3の構成を動画の撮像を実現するものとして拡張したものである。
図25に示されるように、画像処理部42は、超解像処理器2010乃至2012、動画適用処理回路2021,2022、合算回路203、加算回路204、スイッチ205、初期画像生成回路206、およびSR画像バッファ207から構成される。
撮像して得られたLR画像であるLRnは超解像処理器2010、動画適用処理回路2021,2022、初期画像生成回路206に入力され、LRn+1は超解像処理器2011と動画適用処理回路2021に入力される。LRn+2は超解像処理器2012と動画適用処理回路2022に入力される。
超解像処理器2010は、LRnと、SR画像バッファ207に記憶されているSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を合算回路203に出力する。超解像処理器2010に入力されるLRnとSR画像には写っている内容に大きな差がなく、超解像処理器2010によって求められたフィードバック値により表されるSR画像は基本的に全ての画素の情報を加算処理に使うことができると考えられるから、超解像処理器2010の出力は、超解像処理器2011,2012の出力とは異なり、動画適用処理が施されることなく、そのまま合算回路203に出力される。
超解像処理器2011は、LRn+1とSR画像バッファ207に記憶されているSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、SR画像を表すフィードバック値を動画適用処理回路2021に出力する。
超解像処理器2012は、LRn+2とSR画像バッファ207に記憶されているSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、SR画像を表すフィードバック値を動画適用処理回路2022に出力する。
動画適用処理回路2021は、超解像処理器2011から供給されたSR画像の画素のうち、SR画像バッファ207に記憶されているSR画像に加算するのに用いることができると判断した画素の情報だけをフィードバック値として合算回路203に出力する。
例えば、SR画像バッファ207に記憶されているSR画像に加算したときに画質を落としてしまうと考えられる領域の画素はSR画像に加算するのに用いることができない画素として判断され、加算したときに画質の向上に貢献すると考えられる領域の画素だけが動画適用処理によって抽出される。動画の撮像においては、動きの大きいものが被写体になることが多く、フィードバック値演算処理内の1つの処理として動き補償を行ったときに被写体がぼけて写っている画像が得られてしまうことがあるから、この動画適用処理により、そのようにぼけて写っている領域の画素が除かれる。動画適用処理の詳細については後述する。
動画適用処理回路2022は、超解像処理器2012から供給されたSR画像の画素のうち、SR画像バッファ207に記憶されているSR画像に加算するのに用いることができると判断した画素の情報だけをフィードバック値として合算回路203に出力する。
合算回路203は、超解像処理器2010、動画適用処理回路2021,2022から供給されたフィードバック値を平均化し、平均化して求められた、SR画像と同じ解像度の画像を加算回路204に出力する。
加算回路204は、SR画像バッファ207に記憶されているSR画像と合算回路203から供給されたSR画像を加算し、加算して得られたSR画像を出力する。加算回路204の出力は、超解像処理の結果として記録部43に供給されるとともに、SR画像バッファ207に供給され、記憶される。
スイッチ205は、初期画像生成回路206により初期画像が生成されたとき、端子aに接続し、初期画像をSR画像バッファ207に記憶させる。また、スイッチ205は、加算回路204からSR画像が供給されたとき、端子bに接続し、SR画像をSR画像バッファ207に記憶させる。スイッチ205は、繰り返される超解像処理のうち、初回の超解像処理が行われるときに端子aに接続し、2回目以降の超解像処理が行われるときに端子bに接続する。
初期画像生成回路206は、撮像して得られたLRnと、超解像処理の処理結果として得られた直前のフレームのSR画像であるSRn-1に基づいて初期画像を生成し、生成した初期画像を、端子aに接続させたスイッチ205を介してSR画像バッファ207に記憶させる。例えば、2フレーム目のSR画像を超解像処理によって生成しようとするとき、撮像して得られたLR2と、超解像処理の処理結果として得られたSR画像であるSR1が初期画像生成回路206に供給され、3フレーム目のSR画像を超解像処理によって生成しようとするとき、撮像して得られたLR3と、超解像処理の処理結果として得られたSR画像であるSR2が供給される。
SR画像バッファ207は、初期画像生成回路206により生成された初期画像、または、加算回路204から出力されたSR画像を記憶する。
図26は、初期画像生成回路206の構成例を示すブロック図である。
図26に示されるように、初期画像生成回路206は、アップサンプリング処理部221、動き補正部222、および画像生成部223から構成される。LRnはアップサンプリング処理部221に入力され、SRn-1は動き補正部222に入力される。
アップサンプリング処理部221は、LRnを、SR画像と同じ解像度の画像にアップサンプリングし、アップサンプリングして得られた画像を動き補正部222と画像生成部223に出力する。
動き補正部222は、SRn-1と、アップサンプリング処理部221から供給された、LRnのアップサンプリング結果に基づいて、LRnのアップサンプリング結果を基準として動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを用いてSRn-1に動き補償を施す。動き補正部222は、動き補償を施して得られた画像を画像生成部223に出力する。
画像生成部223は、アップサンプリング処理部221から供給されたLRnのアップサンプリング結果と、動き補正部222から供給された動き補償の結果に基づいて初期画像を生成し、生成した初期画像をSR画像バッファ207に記憶させる。画像生成部223は、例えば、動き補正部222から供給されたSR画像のうちの動き補償をうまく行うことができない領域の画素を、同じ位置にある領域の、LRnのアップサンプリング結果のSR画像の画素で置き換えることによって初期画像を生成する。
図27A乃至Cは、初期画像の生成の例を示す図である。
図27Aの左側に示されるLRnはアップサンプリング処理部221に入力されるLR画像であり、右側に示されるSRn-1は動き補正部222に入力されるSR画像である。LRnとSRn-1の大きさの違いは解像度の違いを表す。LRnはSRn-1の生成に用いられたLRn-1の後に撮像されたものであるから、LRnに写る自動車の位置は、SRn-1に写る自動車の位置より進行方向に移動した位置になっている。LRnとSRn-1の背景はほぼ同じ風景である。
例えば、このようなLRnがアップサンプリングされ、アップサンプリング結果とSRn-1を用いて動きベクトルが検出される。検出される動きベクトルは、SRn-1に写る自動車の位置から、LRnのアップサンプリング結果に写る自動車の位置に向かうベクトルとなる。そのような動きベクトルを用いてSRn-1に対して動き補償が施された場合、動き補償の結果として、図27Bに示されるようなSR画像が得られる。
図27Bに示されるSR画像は、図27AのSRn-1と較べて自動車の位置が進行方向に移動したものになっている。領域A1は、SRn-1には写っていない背景の領域であり、この領域A1が、動き補償をうまく行うことができない領域として抽出される。
図27Cに示されるSR画像は、図27Bに示されるSR画像のうちの領域A1の画素を、LRnのアップサンプリング結果のうちの領域A1と同じ位置にある領域の画素で置き換えた画像である。このように、動き補償をうまく行うことができない領域の画素を、LRnのアップサンプリング結果の画素によって置き換えたSR画像が初期画像として用いられる。なお、図27Cの初期画像に示される領域A1を表す枠は説明の便宜上付しているものであり、実際に画像に写っているものではない。
このような初期画像の生成が、繰り返し行われる超解像処理のうちの初回の超解像処理の開始時に行われる。
図28は、動画適用処理回路2021の構成例を示すブロック図である。
図28に示されるように、動画適用処理回路2021は、差分画像生成部231、二値化処理部232、拡大処理部233、およびマスク処理部234から構成される。
撮像して得られたLRnとLRn+1は差分画像生成部231に入力され、超解像処理器2011によりフィードバック値演算処理が行われることによって得られたSR画像はマスク処理部234に入力される。
差分画像生成部231は、LRnとLRn+1の差分を表す差分画像を求め、求めた差分画像を二値化処理部232に出力する。
二値化処理部232は、差分画像生成部231から供給された差分画像に基づいて、例えば、LRnとLRn+1の差分がほとんどない領域を1、差分が閾値よりある領域を0で表す二値化画像を生成し、生成した二値化画像を拡大処理部233に出力する。
拡大処理部233は、二値化処理部232により生成された二値化画像をSR画像と同じ解像度の画像に拡大し、マスク画像としてマスク処理部234に出力する。
マスク処理部234は、拡大処理部233から供給されたマスク画像を用いて、超解像処理器2011から供給されたSR画像にマスク処理を施し、マスク処理を施した結果をフィードバック値として合算回路203に出力する。
図29A乃至Cは、マスク画像の生成の例を示す図である。
図29Aの左側に示されるLRn+1と右側に示されるLRnは差分画像生成部231に入力されるLR画像である。例えば、このようなLR画像から差分画像が求められ、二値化される。
図29Bは二値化画像の例を示す図であり、二値化画像全体のうち、領域A11は、LRn+1とLRnのいずれのLR画像にも背景が写っている領域に対応する領域であり、差分がほとんどないから、この領域が1で表される。
一方、領域A12は、LRn+1においては自動車が写っている領域、LRnにおいては背景が写っている領域にそれぞれ対応する領域であるから、差分があり、この領域が0で表される。領域A13は、LRn+1においては背景が写っている領域、LRnにおいては自動車が写っている領域にそれぞれ対応する領域であるから、差分があり、この領域も0で表される。
図29Cに示されるSR画像は、図29Bに示される二値化画像をSR画像と同じ解像度の画像に拡大して得られたマスク画像である。フィードバック値演算処理により得られたSR画像に対して、このようなマスク画像を用いたマスク処理が施される。マスク処理により、フィードバック値演算処理により得られたSR画像のうち、図29Cのマスク画像において黒色で表される領域に対応する領域の画素が0で置き換えられ、そのように一部が0で置き換えられたSR画像がフィードバック値として合算回路203に出力される。
このようなマスク処理がフィードバック値演算処理の結果に施されることにより、動きのはげしい被写体の領域の画素の情報がフィードバックされ、SR画像バッファ207に記憶されているSR画像に加えられるのを防ぐことができる。動きのはげしい被写体の領域は、被写体ぶれを起こしている可能性があるから、そのような領域の画素の情報がフィードバックされるのを防ぐことにより、SR画像の画質が劣化するのを防ぐことができる。
なお、動画適用処理回路2022も図28の構成と同じ構成を有している。動画適用処理回路2022においては、LRn+1に替えてLRn+2が用いられ、上述した処理と同様の処理が行われる。
ここで、図30のフローチャートを参照して、図25の構成を有する画像処理部42により行われる動画撮像時の超解像処理について説明する。
この処理は、撮像部41により動画の撮像が行われ、LRnが超解像処理器2010、動画適用処理回路2021,2022、および初期画像生成回路206に入力され、LRn+1が超解像処理器2011と動画適用処理回路2021に入力され、LRn+2が超解像処理器2012と動画適用処理回路2022に入力されたときに開始される。
ステップS101において、初期画像生成回路206は初期画像生成処理を実行し、生成した初期画像をSR画像バッファ207に記憶させる。初期画像生成処理については図31のフローチャートを参照して後述する。
ステップS102において、超解像処理器2010乃至2012は、それぞれ、LR画像とSR画像バッファ207に記憶されているSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を出力する。
超解像処理器2010においてはLRnとSR画像に基づいて、超解像処理器2011においてはLRn+1とSR画像に基づいて、超解像処理器2012においてはLRn+2とSR画像に基づいて、それぞれ、図11を参照して説明した処理と同様の処理が行われる。超解像処理器2010から出力されたフィードバック値は合算回路203に入力され、超解像処理器2011から出力されたフィードバック値は動画適用処理回路2021に入力される。超解像処理器2012から出力されたフィードバック値は動画適用処理回路2022に入力される。
ステップS103において、動画適用処理回路2021,2022は、それぞれ動画適用処理を行い、動画適用処理によって得られたフィードバック値を合算回路203に出力する。動画適用処理については図32のフローチャートを参照して後述する。
ステップS104において、合算回路203は、超解像処理器2010、動画適用処理回路2021,2022から供給されたフィードバック値を合算し、合算した結果を加算回路204に出力する。
ステップS105において、加算回路204は、合算回路203から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を、SR画像バッファ207に記憶されているSR画像に加算する。
ステップS106において、加算回路204は、加算して得られたSR画像を記録部43に出力するとともに、SR画像バッファ207に供給し、記憶させる。
画像処理部42から出力されたSR画像の解像度が十分な解像度を有していると判断されるまで、ステップS102以降の処理が繰り返される。
次に、図31のフローチャートを参照して、図30のステップS101において行われる初期画像生成処理について説明する。
ステップS111において、初期画像生成回路206のアップサンプリング処理部221は、LRnを、SR画像と同じ解像度の画像にアップサンプリングし、アップサンプリングして得られた画像を動き補正部222と画像生成部223に出力する。
ステップS112において、動き補正部222は、SRn-1と、アップサンプリング処理部221から供給された、LRnのアップサンプリング結果に基づいて動きベクトルを検出する。
ステップS113において、動き補正部222は、検出した動きベクトルを用いてSRn-1に動き補償を施し、得られた画像を画像生成部223に出力する。
ステップS114において、画像生成部223は、アップサンプリング処理部221から供給されたLRnのアップサンプリング結果のSR画像と、動き補正部222から供給された動き補償の結果のSR画像を比較し、動き補償の結果のSR画像のうち、動き補償を行うことができない領域を抽出する。
ステップS115において、画像生成部223は、ステップS114で抽出した領域の画素を、同じ位置にある領域の、LRnのアップサンプリング結果のSR画像の画素で置き換えることによって初期画像を生成する。その後、図30のステップS101に戻り、それ以降の処理が行われる。
次に、図32のフローチャートを参照して、図30のステップS103において行われる動画適用処理について説明する。ここでは、動画適用処理回路2021が行う処理について説明する。同様の処理が動画適用処理回路2022においても行われる。
ステップS121において、動画適用処理回路2021の差分画像生成部231は、LRnとLRn+1の差分を表す差分画像を求め、求めた差分画像を二値化処理部232に出力する。
ステップS122において、二値化処理部232は、差分画像生成部231から供給された差分画像に基づいて、例えば、LRnとLRn+1の差分がほとんどない領域を1、差分が閾値よりある領域を0で表す二値化画像を生成し、生成した二値化画像を拡大処理部233に出力する。
ステップS123において、拡大処理部233は、二値化処理部232により生成された二値化画像をSR画像と同じ解像度(サイズ)の画像に拡大し、マスク画像としてマスク処理部234に出力する。
ステップS124において、マスク処理部234は、拡大処理部233から供給されたマスク画像を用いて、超解像処理器2011から供給されたSR画像にマスク処理を施し、マスク処理を施した結果をフィードバック値として合算回路203に出力する。
図33は、動画適用処理回路2021の他の構成例を示すブロック図である。
図25の例においては、動画適用処理に用いられるLR画像として、LRnが動画適用処理回路2021,2022に、LRn+1が動画適用処理回路2021に、LRn+2が動画適用処理回路2022にそれぞれ入力されるものとしたが、LRnに替えて、SR画像バッファ207に記憶されているSR画像が入力されるようにすることも可能である。
図33の例においては、動画適用処理回路2021は、アップサンプリング処理部241、差分画像生成部242、二値化処理部243、およびマスク処理部244から構成されており、撮像して得られたLRn+1はアップサンプリング処理部241に入力され、SR画像バッファ207に記憶されているSR画像は差分画像生成部242に入力される。超解像処理器2011によりフィードバック値演算処理が行われることによって得られたSR画像はマスク処理部244に入力される。
アップサンプリング処理部241は、LRn+1をSR画像と同じ解像度の画像にアップサンプリングし、アップサンプリングして得られた画像を差分画像生成部242に出力する。
差分画像生成部242は、LRn+1のアップサンプリング結果とSR画像の差分を表す差分画像を求め、求めた差分画像を二値化処理部243に出力する。
二値化処理部243は、差分画像生成部242から供給された差分画像に基づいて、例えば、LRn+1のアップサンプリング結果とSR画像の差分がほとんどない領域を1、差分が閾値よりある領域を0で表す二値化画像を生成し、生成した二値化画像をマスク画像としてマスク処理部244に出力する。
マスク処理部244は、二値化処理部243から供給されたマスク画像を用いて、超解像処理器2011から供給されたSR画像に対してマスク処理を施し、マスク処理を施した結果をフィードバック値として合算回路203に出力する。
図34A乃至Cは、マスク画像の生成の例を示す図である。
図34Aの左側に示されるLRn+1はアップサンプリング処理部241に入力されるLR画像であり、右側に示されるSR画像は差分画像生成部242に入力されるSR画像である。例えば、このようなLR画像がアップサンプリングされ、アップサンプリングの結果とSR画像から差分画像が求められ、二値化される。
図34Bは二値化画像の例を示す図であり、二値化画像全体のうち、領域A21は、LRn+1のアップサンプリング結果とSR画像のいずれの画像にも背景が写っている領域に対応する領域であり、差分がほとんどないから、この領域が1で表される。
一方、領域A22は、LRn+1のアップサンプリング結果においては自動車が写っている領域、SR画像においては背景が写っている領域にそれぞれ対応する領域であるから、差分があり、この領域が0で表される。領域A23は、LRn+1のアップサンプリング結果においては背景が写っている領域、SR画像においては自動車が写っている領域にそれぞれ対応する領域であるから、差分があり、この領域も0で表される。
図34Cに示されるSR画像は、図34Bに示される二値化画像から得られたマスク画像である。超解像処理器2011により得られたSR画像に対して、このようなマスク画像を用いたマスク処理が施される。マスク処理により、フィードバック値演算処理により得られたSR画像のうち、図34Cのマスク画像において黒色で表される領域に対応する領域の画素が0で置き換えられ、そのように一部が0で置き換えられたSR画像がフィードバック値として合算回路203に出力される。
このようなマスク処理がフィードバック値演算処理の結果に対して施されることによっても、動きのはげしい被写体の領域の画素の情報がフィードバック値として用いられるのを防ぐことができる。
動画適用処理回路2022も図33の構成と同じ構成を有するようにすることができる。この場合、動画適用処理回路2022においては、LRn+1に替えてLRn+2が用いられ、上述した処理と同様の処理が行われる。
次に、図35のフローチャートを参照して、図33の構成を有する動画適用処理回路2021によって行われる動画適用処理について説明する。
この処理は、図30のステップS103において行われる処理である。ここでは、動画適用処理回路2021が行う処理について説明する。同様の処理が動画適用処理回路2022においても行われる。
ステップS131において、アップサンプリング処理部241は、LRn+1をSR画像と同じ解像度の画像にアップサンプリングし、アップサンプリングして得られた画像を差分画像生成部242に出力する。
ステップS132において、差分画像生成部242は、LRn+1のアップサンプリング結果とSR画像の差分を表す差分画像を求め、求めた差分画像を二値化処理部243に出力する。
ステップS133において、二値化処理部243は、差分画像生成部242から供給された差分画像を二値化することによってマスク画像を生成し、生成したマスク画像をマスク処理部244に出力する。
ステップS134において、マスク処理部244は、二値化処理部243から供給されたマスク画像を用いて、超解像処理器2011から供給されたSR画像にマスク処理を施し、マスク処理を施した結果をフィードバック値として合算回路203に出力する。
図36は、動画の撮像を実現する画像処理部42の他の構成例を示すブロック図である。
図36の画像処理部42においては、連続して撮像された3フレームのLR画像と、直前の加算処理によって得られた1フレームのSR画像を用いてそれぞれの加算処理が行われる。図25の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図36の例においては、画像処理部42は、超解像処理器2010乃至2012、動画適用処理回路2021,2022、加算回路2510乃至2512、スイッチ205、初期画像生成回路206、およびSR画像バッファ207から構成される。
図36の画像処理部42は、ガウスザイデル法を用いた超解像処理によってSR画像を生成する図8の構成を動画の撮像を実現するものとして拡張したものである。
撮像部41から供給されたLR画像であるLRnは超解像処理器2010、動画適用処理回路2021,2022、および初期画像生成回路206に入力され、LRn+1は超解像処理器2011と動画適用処理回路2021に入力される。また、LRn+2は超解像処理器2012と動画適用処理回路2022に入力される。LRn乃至LRn+2は連続して撮像されたLR画像である。
超解像処理器2010は、LRnと、SR画像バッファ207に記憶されているSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を加算回路2510に出力する。
加算回路2510は、SR画像バッファ207に記憶されているSR画像と超解像処理器2010から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算し、加算して得られた1フレームのSR画像を1回目の加算処理の結果として出力する。加算回路2510から出力されたSR画像は超解像処理器2011と加算回路2511に入力される。
超解像処理器2011は、LRn+1と、加算回路2510から供給されたSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を動画適用処理回路2021に出力する。
動画適用処理回路2021は、超解像処理器2011から供給されたSR画像の画素のうち、SR画像に加算するのに用いることができると判断した画素の情報だけをフィードバック値として加算回路2511に出力する。
加算回路2511は、加算回路2510から供給されたSR画像と動画適用処理回路2021から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算し、加算して得られた1フレームのSR画像を2回目の加算処理の結果として出力する。加算回路2511から出力されたSR画像は超解像処理器2012と加算回路2512に入力される。
超解像処理器2012は、LRn+2と、加算回路2511から供給されたSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値を動画適用処理回路2022に出力する。
加算回路2512は、加算回路2511から供給されたSR画像と動画適用処理回路2022から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算し、加算して得られた1フレームのSR画像を超解像処理の結果として出力する。加算回路2512から出力されたSR画像は、記録部43に入力されるとともに、スイッチ205を介してSR画像バッファ207に供給され、記憶される。
スイッチ205は、初期画像生成回路206により初期画像が生成されたとき、端子aに接続し、初期画像をSR画像バッファ207に記憶させる。また、スイッチ205は、加算回路2512からSR画像が供給されたとき、端子bに接続し、SR画像をSR画像バッファ207に記憶させる。
初期画像生成回路206は、超解像処理を開始するとき、例えば、図31を参照して説明したようにして初期画像を生成し、生成した初期画像を、端子aに接続させたスイッチ205を介してSR画像バッファ207に記憶させる。
SR画像バッファ207は、初期画像生成回路206により生成された初期画像、または、加算回路2512から供給されたSR画像を記憶する。
図36の例においては、1フレームのSR画像と、3フレームのLR画像が用いられて一連の超解像処理が行われるものとしたが、超解像処理に用いられるLR画像の数は任意である。
例えば、それぞれの超解像処理が、図37に示されるように、直前の超解像処理によって生成された1フレームのSR画像と、2フレームのLR画像が用いられることによって行われるようにすることも可能であるし、図38に示されるように、直前の超解像処理によって生成された1フレームのSR画像と、1フレームのLR画像が用いられることによって行われるようにすることも可能である。
図37の例においては、それぞれの超解像処理は、1回目の処理を除いて、連続して撮像された2フレームのLR画像と、1フレームのSR画像が用いられることによって行われている。1回目の超解像処理においては、LRn,LRn+1の2フレームのLR画像が用いられ、1フレームのSR画像であるSRnが生成されている。
また、2回目の超解像処理においては、LRn+1,LRn+2の2フレームのLR画像と、1回目の超解像処理によって得られたSR画像であるSRnが用いられ、1フレームのSR画像であるSRn+1が生成されている。
3回目の超解像処理においては、LRn+2,LRn+3の2フレームのLR画像と、2回目の超解像処理によって得られたSR画像であるSRn+1が用いられ、1フレームのSR画像であるSRn+2が生成されている。
図38の例においては、それぞれの超解像処理は、1回目の処理を除いて、1フレームのLR画像と、1フレームのSR画像が用いられることによって行われている。1回目の超解像処理においては、LRnの1フレームのLR画像が用いられ、1フレームのSR画像であるSRnが生成されている。例えば、LRnがSR画像と同じ解像度の画像にアップサンプリングされることによってSRnが生成される。
また、2回目の超解像処理においては、LRn+1の1フレームのLR画像と、1回目の超解像処理によって得られたSR画像であるSRnが用いられ、1フレームのSR画像であるSRn+1が生成されている。
3回目の超解像処理においては、LRn+2の1フレームのLR画像と、2回目の超解像処理によって得られたSR画像であるSRn+1が用いられ、1フレームのSR画像であるSRn+2が生成されている。
図39は、図38に示されるように、1フレームのLR画像と1フレームのSR画像を用いてそれぞれの超解像処理を行い、動画の撮像を実現する画像処理部42のさらに他の構成例を示すブロック図である。図36の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図39の画像処理部42は、基本的に、2回目のフィードバック値演算処理、加算処理を行うための構成である超解像処理器2011、動画適用処理回路2021、加算回路2511と、3回目のフィードバック値演算処理、加算処理を行うための構成である超解像処理器2012、動画適用処理回路2022、加算回路2512が除かれている点を除いて、図36の構成と同じ構成を有している。
超解像処理器2010は、LRnと、SR画像バッファ207に記憶されているSR画像に基づいてフィードバック値演算処理を行い、フィードバック値演算処理の結果を加算回路2510に出力する。
加算回路2510は、SR画像バッファ207に記憶されているSR画像と超解像処理器2010から供給されたフィードバック値により表されるSR画像を加算し、加算して得られたSR画像を出力する。加算回路2510から出力されたSR画像は、超解像処理の結果として記録部43に供給されるとともに、スイッチ205を介してSR画像バッファ207に供給され、記憶される。
このように、1回の超解像処理に用いるLR画像の数を減らすことにより、超解像処理を高速化することが可能となる。
なお、図37に示されるように、1フレームのSR画像と、2フレームのLR画像を用いて超解像処理を行う画像処理部42は、図36の画像処理部42の構成に対して、3回目のフィードバック値演算処理、加算処理を行うための構成である超解像処理器2012、動画適用処理回路2022、加算回路2512を除いたものになる。
以上においては、LR画像と、直前の超解像処理によって生成されたSR画像が用いられてそれぞれの超解像処理が行われるものとしたが、撮像部41が、動画の撮像中に静止画の撮像を行うことができる機能を有している場合、LR画像と、それと同じタイミングで撮像された1フレームの静止画を用いて超解像処理が行われるようにしてもよい。この場合、動画の撮像中に撮像された静止画の解像度はLR画像の解像度より大きいものとされる。
図40は、LR画像と、動画の撮像中に撮像された1フレームの静止画を用いて行われる超解像処理の概念を示す図である。
図40の例においては、4回目の超解像処理が、LRn+3,LRn+4,LRn+5の3フレームのLR画像と、LRn+3の撮像と同時に撮像された1フレームの静止画である静止画n+3を用いて行われている。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図41は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory)302、または記憶部308に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)303には、CPU301が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304により相互に接続されている。
CPU301にはまた、バス304を介して入出力インタフェース305が接続されている。入出力インタフェース305には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部306、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部307が接続されている。CPU301は、入力部306から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU301は、処理の結果を出力部307に出力する。
入出力インタフェース305に接続されている記憶部308は、例えばハードディスクからなり、CPU301が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部309は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
入出力インタフェース305に接続されているドライブ310は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア311が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部308に転送され、記憶される。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図41に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア311、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM302や、記憶部308を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部309を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、プログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
超解像の原理を示す図である。 超解像の原理を示す他の図である。 従来の画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 超解像処理器の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置を示す図である。 超解像処理の例を示す図である。 撮像装置の構成例を示すブロック図である。 画像処理部の構成例を示すブロック図である。 超解像処理器の構成例を示すブロック図である。 撮像装置の超解像処理について説明するフローチャートである。 図10のステップS2において行われるフィードバック値演算処理について説明するフローチャートである。 画像処理部の他の構成例を示すブロック図である。 撮像装置の他の超解像処理について説明するフローチャートである。 超解像処理器の他の構成例を示すブロック図である。 ゲイン調整の特性の例を示す図である。 他のフィードバック値演算処理について説明するフローチャートである。 超解像処理器のさらに他の構成例を示すブロック図である。 超解像処理器の他の構成例を示すブロック図である。 GUIの例を示す図である。 フィルタの特性の例を示す図である。 さらに他のフィードバック値演算処理について説明するフローチャートである。 超解像処理器の他の構成例を示すブロック図である。 動画の撮像の概念を示す図である。 従来の動画の撮像の概念を示す図である。 画像処理部のさらに他の構成例を示すブロック図である。 初期画像生成回路の構成例を示すブロック図である。 初期画像の生成の例を示す図である。 動画適用処理回路の構成例を示すブロック図である。 マスク画像の生成の例を示す図である。 動画撮像時の超解像処理について説明するフローチャートである。 図30のステップS101において行われる初期画像生成処理について説明するフローチャートである。 図30のステップS103において行われる動画適用処理について説明するフローチャートである。 動画適用処理回路の他の構成例を示すブロック図である。 マスク画像の生成の他の例を示す図である。 他の動画適用処理について説明するフローチャートである。 画像処理部のさらに他の構成例を示すブロック図である。 超解像処理の例を示す図である。 超解像処理の他の例を示す図である。 画像処理部の他の構成例を示すブロック図である。 超解像処理のさらに他の例を示す図である。 パーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
31 撮像装置, 41 撮像部, 42 画像処理部, 43 記録部, 510乃至512 超解像処理器, 520乃至522 加算回路, 53 スイッチ, 54 初期画像生成回路, 55 SR画像バッファ, 61 動きベクトル検出回路, 62 動き補償回路, 63 ダウンサンプリングフィルタ, 64 加算回路, 65 アップサンプリングフィルタ, 66 逆方向動き補償回路

Claims (8)

  1. 入力された第1の解像度の画像と、前記第1の解像度より高い第2の解像度の画像との差分を表す前記第2の解像度の差分画像の画素を、入力された前記第2の解像度の画像の画素として加える加算処理を行う加算手段を複数含み、
    それぞれ異なる前記第1の解像度の画像と、直前の前記加算処理により得られた前記第2の解像度の画像とを入力として2回目以降の前記加算処理を行い、所定の回数だけ前記加算処理を行うことによって処理結果の前記第2の解像度の画像を生成する画像処理手段を備える
    画像処理装置。
  2. 前記加算処理により得られた前記第2の解像度の画像を入力として次の前記加算処理を行うか否かを、前記加算処理により得られた前記第2の解像度の画像に基づいて制御する制御手段をさらに備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記差分画像を表す信号のゲインの調整を行う調整手段をさらに備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記差分画像を求めるのに用いられる画像として入力された前記第2の解像度の画像を表す信号のゲインの調整と、求められた前記差分画像を表す信号のゲインの調整のうちの少なくともいずれかを行う調整手段をさらに備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 1回目の前記加算処理の入力となる前記第2の解像度の初期画像を生成する生成手段をさらに備え、
    撮像されたnフレーム目の前記第1の解像度の画像を用いて、nフレーム目の処理結果の前記第2の解像度の画像を前記画像処理手段が生成する場合、
    前記生成手段は、n−1フレーム目の処理結果の前記第2の解像度の画像を構成する一部の画素を、nフレーム目の前記第1の解像度の画像をアップサンプリングして得られた画像を構成する画素で置き換えた画像を前記初期画像として生成する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記生成手段は、
    撮像して得られたnフレーム目の前記第1の解像度の画像をアップサンプリングするアップサンプリング処理手段と、
    n−1フレーム目の処理結果の前記第2の解像度の画像と、前記アップサンプリング処理手段によるアップサンプリングによって得られた画像に基づいて検出した動きベクトルを用いて、n−1フレーム目の処理結果の前記第2の解像度の画像に動き補償を施す補正手段と、
    前記補正手段により動き補償が施されることによって得られた画像のうち、動き補償によって位置が移動したオブジェクトが表示されていた領域の画素を、対応する位置にある領域の、前記アップサンプリング処理手段によるアップサンプリングによって得られた画像の画素で置き換えることによって前記初期画像を生成する画像生成手段と
    をさらに備える請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 入力された第1の解像度の画像と、前記第1の解像度より高い第2の解像度の画像との差分を表す前記第2の解像度の差分画像の画素を、入力された前記第2の解像度の画像の画素として加える加算処理を行う加算手段を複数備える画像処理装置の画像処理方法において、
    それぞれ異なる前記第1の解像度の画像と、直前の前記加算処理により得られた前記第2の解像度の画像とを入力として2回目以降の前記加算処理を行い、所定の回数だけ前記加算処理を行うことによって処理結果の前記第2の解像度の画像を生成するステップを含む
    画像処理方法。
  8. 入力された第1の解像度の画像と、前記第1の解像度より高い第2の解像度の画像との差分を表す前記第2の解像度の差分画像の画素を、入力された前記第2の解像度の画像の画素として加える加算処理を行う加算手段を複数備える画像処理装置の画像処理をコンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    それぞれ異なる前記第1の解像度の画像と、直前の前記加算処理により得られた前記第2の解像度の画像とを入力として2回目以降の前記加算処理を行い、所定の回数だけ前記加算処理を行うことによって処理結果の前記第2の解像度の画像を生成するステップを含む
    プログラム。
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