JPWO2011013166A1 - 情報格納装置および情報記録媒体 - Google Patents

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Abstract

情報記録媒体の3次元的な位置情報を検出し、その位置情報に基づいて情報記録媒体の位置制御を行なうことで、高精度な3次元位置制御を行う情報格納装置および情報記録媒体を提供する。即ち、情報格納装置は、少なくとも1つの光源から発光されたレーザ光から、2つの光束を生成して、相異なる方向から情報記録媒体の略同一位置に照射する。その2つの光束が情報記録媒体で反射した反射光を検出し、その検出信号に基づいて情報記録媒体の位置誤差情報を算出する。そして位置誤差情報に基づいて情報記録媒体の位置を変位駆動させて、正常な位置に位置決めする。

Description

本発明は、情報格納装置および情報記録媒体に関する。
情報格納装置として、例えばホログラフィックストレージ装置がある。ホログラフィックストレージ装置は、情報をホログラムとして記録するもので、大容量の記録が可能なことから、次世代の記録媒体として注目されている。
ホログラフィックストレージ装置の一例として、米国特許出願公開US2006/0279824(以下、特許文献1と称する)がある。この特許文献1のホログラフィックストレージ装置には、光源からのレーザ光をホログラフィックストレージ媒体へ照射し、その反射光を検出することによって媒体の角度を検知することが開示されている。また、ホログラフィックストレージ媒体に予め振動検知用のホログラムパターンを記録しておき、そのパターンから回折パターン検出手段で干渉縞を観測し、媒体の振動を検知することが開示されている。
しかしながら、ホログラフィックストレージ媒体の角度を検知する技術については、一般的なレーザやLED光を用いた角度センサをホログラフィックストレージ媒体に適用しただけである。したがって、特許文献1に記載の角度センサからは、複数の制御軸位置の誤差情報は得ることはできない。
また、ホログラフィックストレージ媒体に予め振動検知用のホログラムパターンを記録する技術についても、ホログラフィックストレージ媒体の3次元位置制御を行うための解決手段にはならない。
米国特許出願公開第2006/0279824号明細書
本発明は、情報記録媒体の3次元的な位置情報を検出し、その位置情報に基づいて情報記録媒体の位置制御を行なうことで、高精度な3次元位置制御を行う情報格納装置および情報記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の情報格納装置は、情報記録媒体と、レーザ光を発光する少なくとも1つの光源と、前記レーザ光から生成された2つの光束を相異なる方向から前記情報記録媒体の略同一位置に照射する照射部と、前記2つの光束が前記情報記録媒体で反射した反射光を検出して、検出信号を出力する光検出部と、前記検出信号に基づいて前記情報記録媒体の位置誤差情報を算出する演算部と、前記位置誤差情報に基づいて前記情報記録媒体の位置を変位させる駆動装置と、を有することを特徴とする。
また、本発明の情報記録媒体は、第1および第2の透明基板と、前記第1および第2の透明基板に挟まれ、情報を記録する記録媒体と、で構成され、位置制御のために、前記第1の透明基板と前記記録媒体の境界面又は前記第2の透明基板と前記記録媒体の境界面に、異なる2方向から照射される光束を反射するサーボマークが形成されていることを特徴とする。
2つの異なる方向から情報記録媒体の同一位置にレーザ光を照射し、その反射光を検出することで、情報記録媒体の3次元的な位置情報を検出することができる。この位置情報に基づいて情報記録媒体の位置制御を行なうことで、高精度な3次元位置制御が可能となる。
第1の実施形態に係る情報格納装置の情報記録に適用される構成を示す図。 第1の実施形態に係る情報格納装置の情報再生に適用される構成を示す図。 情報記録媒体の側面図。 情報記録媒体のサーボマークと反射光を示す図。 情報記録媒体に照射される光と、その反射光を検出する光検出器の位置関係を示す図。 2つの光束のx方向の変位によるサーボマーク反射スポット像と、x方向の位置誤差とx方向の位置誤差情報の演算結果の関係を示す図。 2つの光束のy方向の変位によるサーボマーク反射スポット像と、y方向の位置誤差とy方向の位置誤差情報の演算結果の関係を示す図。 2つの光束のz方向の変位によるサーボマーク反射スポット像と、z方向の位置誤差とz方向の位置誤差情報の演算結果の関係を示す図。 2つの光束のθy方向の回転によるサーボマーク反射スポット像と、θy方向の位置誤差とθy方向の位置誤差情報の演算結果の関係を示す図。 第2の実施形態に係る情報格納装置の情報記録に適用される構成を示す図。
以下、本発明の実施形態に係る情報格納装置を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態における、情報格納装置について説明する。本実施形態では、情報格納装置として2光束方式のホログラフィックストレージ装置に適用した例を示している。本発明は、ホログラフィックストレージ装置に限定されるものではなく、情報記録媒体の位置および傾きを補正する必要があるものに適用される。
図1は、情報格納装置の情報記録媒体に情報を記録するときの構成を示している。情報記録媒体200は、ホログラフィックストレージ媒体である。光源(ECLD)10は、半導体レーザである。光源10は、情報記録媒体200へ情報を記録するために、レーザ光をコリメートレンズ20に向けて照射する。コリメートレンズ20は、レーザ光を平行光にしてλ/2板(HWP)30を経由し、偏光ビームスプリッタ(PBS1)40に出射する。λ/2板30は、レーザ光の偏光方向を調整することができる。偏光ビームスプリッタ40は、レーザ光を情報光と参照光に分岐する。
偏光ビームスプリッタ40からの情報光は、偏光ビームスプリッタ(PBS2)50に入射される。偏光ビームスプリッタ50は、情報光を反射してλ/4板(QWP)60を経由して空間光変調器(SLM)70に入射させる。空間光変調器70は、情報光を情報記録媒体200に記録するページデータに変調する。変調された情報光は、λ/4板60、偏光ビームスプリッタ50、レンズ80、開口90、ミラー100、レンズ110、立ち上げミラー120を経由して対物レンズ130に入射される。λ/4板60からの情報光は、偏光ビームスプリッタ50への入射時とは直交する偏光を有する情報光となり偏光ビームスプリッタ50を透過する。レンズ80は、情報光を集光する。開口90は、集光した情報光の焦点付近での通過光サイズを制限することで、情報記録媒体200上での情報光のスポットサイズを制御する。レンズ110は、情報光を平行光にする。対物レンズ130は、情報記録媒体200の記録位置に焦点を合わせて情報光を照射する。
一方、偏光ビームスプリッタ40を透過した参照光は、ハーフミラー140によって反射されて参照光1として、情報記録媒体200の前記情報光と同じ位置に照射される。また、ハーフミラー140を透過した参照光は、ミラー150によって反射されて参照光2として、情報記録媒体200の前記情報光と同じ位置に照射される。ハーフミラー140、ミラー150と情報記録媒体200との間にはシャッター190が設けられる。
更に、本実施形態では、情報記録媒体200で反射された参照光1又は参照光2を検出する光検出器160が設けられている。光検出器160は、例えばCCDイメージセンサである。光検出器160は、参照光1又は参照光2の反射光像の画像情報を演算回路170へ送信する。演算回路170は、画像情報に基づいて情報記録媒体200の位置誤差情報を算出する。その位置誤差情報は、駆動装置180へ送出される。駆動装置180は、その位置誤差情報を基に情報記録媒体200を駆動して、正しい位置に補正する。
次に、情報記録媒体200に情報を記録するときの動作を説明する。
図1(a)において、光源10から放射されたレーザ光は、コリメートレンズ20に入射される。光源10は、例えば波長405nmの青紫色波長帯を有する外部共振器付き半導体レーザである。コリメートレンズ20を出射したビームは、平行光となり、λ/2板30を透過し、偏光ビームスプリッタ40に入射される。この偏光ビームスプリッタ40に入射したビームは、2系統に分岐(P偏光は透過、S偏光は反射)される。
偏光ビームスプリッタ40を反射したS偏光は、情報記録媒体200の記録に用いる情報光となる。また、偏光ビームスプリッタ40で透過したP偏光は、情報記録媒体200の記録に用いる参照光となる。この情報光と参照光の光量比は、λ/2板30の回転角により調整することが出来る。
偏光ビームスプリッタ40を反射した情報光(図中、下方向に分岐した光)は、第2の偏光ビームスプリッタ50に入射する。偏光ビームスプリッタ50によって反射された情報光は、λ/4板60を透過し、空間光変調器70に入射される。空間光変調器70は、入射した情報光の波面に対して、情報記録媒体200に記録するページデータに対応した変調を施した上で、その情報光を反射する。反射された情報光は、再びλ/4板60を透過することで、偏光ビームスプリッタ50への入射時とは直交する偏光を有することとなり、偏光ビームスプリッタ50を透過する。
偏光ビームスプリッタ50を透過した情報光は、レンズ80によって集光され、その焦点付近に設置された開口90、反射ミラー100を経由し、レンズ110に入射される。このレンズ110によって、情報光は再び平行光となる。なお、開口90は、情報光の情報記録媒体200上でのスポットサイズを制限するための素子である。その後、レンズ110を通過した情報光は、立上げミラー120によって紙面垂直方向を上方として斜め上方に向けて反射され、対物レンズ130に入射する。対物レンズ130は、情報記録媒体200の記録層に焦点を結ぶように情報光を照射する。
一方、偏光ビームスプリッタ40を透過した参照光は、ハーフミラー140を透過する参照光2と、ハーフミラー140で反射する参照光1に分岐される。そして、ハーフミラー140を透過した参照光2は、さらにミラー150で反射される。シャッター190は、参照光1又は参照光2の一方を遮光する。シャッター190によって遮光されない方の参照光は、情報記録媒体200の情報光と略同一位置に照射される。即ち、参照光1および参照光2は、それぞれ異なる角度を持って、情報光が焦点を結ぶ情報記録媒体200上の略同一位置に照射される。
更に詳述すると、情報記録媒体200への情報の記録時には、参照光1と参照光2のどちらか一方は、シャッター190によって常に遮光される。そして、情報記録媒体200上では、参照光1と情報光、あるいは参照光2と情報光が同時に照射される。これにより、情報記録媒体200には、情報光と参照光1の干渉パターン又は情報光と参照光2の干渉パターンに基づく屈折率変化がページデータとして記録される。参照光1と参照光2が2つの光路を通って異なる角度で情報記録媒体200に照射される理由は、この2つの角度で、情報記録媒体200の略同一位置にページデータを多重記録するためである。なお、これとは別に、情報記録媒体200を図中のy軸周りに回転(θy回転)させることにより、角度多重記録も行なうことができる。こうして、情報記録媒体200上の所定位置に情報の記録が行われる。
更に、本実施形態では、この参照光1および参照光2を用いて三次元位置および回転制御を行う。
即ち、参照光1および参照光2が照射された情報記録媒体200の一部から反射された光は、対物レンズ付近に設置された光検出器160に照射される構成となっている。そして、光検出器160は、参照光1および参照光2の反射光像の画像情報を演算回路170へ送信する。
演算回路170は、この画像情報に基づいて情報記録媒体200の位置誤差情報を算出する。演算回路170により算出された位置誤差情報は、駆動装置180へ出力される。この駆動装置180は、情報記録媒体200の三次元位置および回転制御が可能なように物理的に接続されている。そして、駆動装置180は、位置誤差情報から駆動信号を生成する。駆動装置180は、駆動信号に基づいて、情報記録媒体200の3次元的な位置・傾きを変位させ、情報記録媒体200を所望の位置に位置決めする。なお、演算回路170が、光検出器160の画像情報に基づいて情報記録媒体200の位置誤差情報を算出する仕組みについては後述する。
なお、情報記録媒体200の位置誤差情報の算出時には、シャッター190が参照光1および参照光2のいずれも遮光しない状態、すなわち同時に情報記録媒体200において反射されるようにしても良い。また、情報の記録時と同様にいずれか一方をシャッター190で常に遮光しても良い。但し、遮光する場合には、参照光1および参照光2の光検出器160上での反射光像の位置情報を、演算回路170内に記憶しておき、位置誤差情報の算出時に用いることになる。
図1(b)は、図1(a)の情報記録媒体200の周辺の側面図である。情報記録媒体200に入射する参照光1および参照光2、さらには情報記録媒体200で反射された光が光検出器160に入射する様子を示している。情報記録媒体200で反射された参照光は、情報光とは異なる光路を通って光検出器160に入射されることになる。なお、図1(b)では、参照光1と参照光2は重なって表示している。
図2は、第1の実施形態における情報格納装置の情報再生するときの構成を示す。図1の情報記録時と同一の要素・動作については説明を省略する。図2では、図1の情報格納装置にシャッター250、光検出器260、λ/4板270と再生用ミラー290、およびλ/4板280と再生用ミラー295が再生用として設けられている。
シャッター250は、偏光ビームスプリッタ40からの情報光を遮光する。光検出器260は、例えばCCDイメージセンサである。光検出器260は、偏光ビームスプリッタ50からの再生信号の反射光を検出する。λ/4板270と再生用ミラー290、およびλ/4板280と再生用ミラー295は、一体的に形成されている。λ/4板270と再生用ミラー290、およびλ/4板280と再生用ミラー295は、参照光1,2を情報記録媒体200に導く役目を司る。
次に、情報記録媒体200から情報を再生するときの動作を説明する。
図2(a)において、光源10から偏光ビームスプリッタ40に入射したビームは、2系統に分岐される。再生動作では、偏光ビームスプリッタ40で反射した情報光は、再生には使用しないため、シャッター250によって遮光される。
一方、偏光ビームスプリッタ40を透過した参照光は、記録時の動作と同様にして参照光1と参照光2に分岐され、情報再生時の参照光となる。参照光1は、情報記録媒体200を透過し、更にλ/4板270を透過して再生用ミラー290で反射され、再度λ/4板270を逆方向に透過し、読み出し対象の情報が記録された情報記録媒体200上の所定位置に照射される。同じく、参照光2も情報記録媒体200を透過し、更にλ/4板280を透過して再生用ミラー295で反射され、再度λ/4板280を逆方向に透過し、読み出し対象の情報が記録された情報記録媒体200上の略同一位置に照射される。
本実施形態では、いわゆる位相共役再生方式を用いたホログラフィックストレージ装置である。再生用ミラー290又は再生用ミラー295で反射された光が情報記録媒体200に照射される。そして、情報記録媒体200に記録された情報に基づく情報光(以下、再生光と称する)が読み出されて、対物レンズ130へと入射される。対物レンズ130を透過した再生光は、立上げミラー120を記録時とは逆方向に反射し、レンズ110、ミラー100、開口90、レンズ80を順に透過および反射する。レンズ80を透過し平行光となった再生光は、偏光ビームスプリッタ50で反射し、光検出器260に入力される。光検出器260は、情報記録媒体200から読み出した再生光からページデータを再生する。
なお、情報の再生時には、参照光1と参照光2はシャッター190によって常にどちらか一方が遮光される。そして、情報記録媒体200上では、参照光1あるいは参照光2が読み出し対象の情報が記録された情報記録媒体200上の位置に照射される。即ち、参照光1の照射により、参照光1と情報光により記録されたページデータが再生される。また、参照光2の照射により、参照光2と情報光により記録されたページデータが再生される。
図2(b)は、図2(a)に示した情報格納装置の情報記録媒体200の周辺の側面図である。情報記録媒体200に入射する参照光、さらには情報記録媒体200より読み出された再生光が対物レンズ130に入射する様子を示している。なお、位置誤差情報生成に関わる参照光1と参照光2の光経路は、図1で説明した記録時と全く同じである。
本実施形態によれば、2つの異なる方向から情報記録媒体の略同一位置にレーザ光を照射し、その反射光を検出することで、情報記録媒体の3次元位置および回転情報を検出することができる。この位置情報に基づいて情報記録媒体の位置制御を行なうことで、高精度な3次元位置および回転制御が可能となる。
上述した実施形態では、2つの光束を異なる方向から情報記録媒体200に照射し、情報記録媒体200のいずれかの位置、例えば表面からの反射光を光検出器160で検出できることを前提に説明した。但し、この場合、情報記録媒体200のどの位置からの反射光かが特定できないことや、微弱な光量しか反射しないといった問題も考えられる。そこで、これらの問題を解決するために、情報記録媒体200にサーボマークを形成することについて説明する。
図3は、このサーボマークを形成した情報記録媒体200の側面図を示す。情報記録媒体200は、情報を記録する記録媒体400を、透明基板410および透明基板420で上下より挟んだ構成となっている。それぞれの部分の厚さは、特に制限されるものではないが、例えば、透明基板410および透明基板420の厚さは0.5mmであり、記録媒体400の厚さは1.0mmである。記録媒体400と透明基板420の境界面には、サーボマーク層430が形成されている。このサーボマーク層430には参照光1,2を反射するサーボマークが形成されている。なお、サーボマーク層430は、透明基板410と記録媒体400の境界面に形成しても、同一の効果を得ることができる。図3の上方から見た情報記録媒体200の形状は、図1及び図2に示したような、例えば直径12cmの円形である。しかしながら、本発明の効果は、情報記録媒体の形状によって限られるものではなく正方形、長方形、楕円、その他多角形等の形状であっても良い。
図4は、情報記録媒体200のサーボマークと反射光の関係を示す図である。
第1の実施形態の参照光1と参照光2は、下側の透明基板410の表面より入射し、記録媒体400を透過し、サーボマーク層430の略同一位置に照射される。そして、照射された光束の内、一部がサーボマーク層430に形成されたサーボマーク431において反射される。その反射光は、記録媒体400、透明基板410の順に透過し、光検出器160のセンサ面に入射する。サーボマーク431は、例えばアルミニウム薄膜や銀合金薄膜によって構成された微小なマークが一定間隔で記録されたものである。サーボマーク431は、参照光1と参照光2を、例えば反射率80%以上で反射するものである。
図4の例では、x方向に沿って一定間隔dで円形の反射サーボマーク431が記録されている。サーボマーク131の直径は例えば50μmであり、一定間隔dは例えば1.0mmである。参照光1と参照光2は、略同一の断面径を有し、サーボマーク層430においてサーボマーク431を照射光束中に捕捉する。例えば、参照光1と参照光2が、同時に2個のサーボマーク431,431をその照射光束中に捕捉した場合、サーボマーク431,431からの反射光は、参照光1から2個、参照光2から2個、合わせて4個の反射光束となり光検出器160のセンサ面に入射されることになる。
(3次元的位置誤差情報の算出)
次に、情報記録媒体200上にサーボマーク431を配置し、相異なる2方向からそのサーボマーク431を参照光1,2で照射した場合に、サーボマーク431の反射光像が光検出器160上でどのように変化し、その情報から3次元的位置誤差情報をいかに算出するか、具体例を説明する。
図5は、情報記録媒体200上のサーボマーク431と、照射される参照光1,2、その反射光を検出する光検出器160の位置関係を表わした図である。
情報記録媒体200の座標x,y,zは、図5に示すように位置している。すなわち、サーボマーク431の中心を原点として、媒体延伸方向をx,y、媒体厚さ方向をzとする。情報記録媒体200は、y軸周りの回転(θy)方向に角度多重記録されるホログラフィックストレージ媒体である。図5では簡単にするため、サーボマーク431は、原点に1個ある場合を示している。サーボマーク431は、少なくともx軸方向に沿って一定間隔dに位置制御として必要な数が配置されている。
位置誤差情報とは、サーボマーク431の基準位置(原点)からのずれを算出することを目的とする。すなわち、この位置誤差情報を基にして、サーボマーク431を基準位置に近づけるように情報記録媒体200の位置制御を行なうことが最終的な目的となる。
光検出器160は、光検出器160のセンサ面が構成する平面をuv平面とする。センサのuv平面は、情報記録媒体200のxy平面がz軸方向に一定距離dzだけ平行移動し、その後、y軸周りに一定角度αyだけ回転した平面で表わされるものとする。なお、例えばy軸周りの回転に関しては、右ねじの進む方向にy軸の正方向を採り、右ねじの回転する方向を「正」とする。
本実施形態では、z軸方向の移動量はdz=12mm,y軸周りの回転角はαy=10度とする。また、図5では簡単のため情報記録媒体200は、図3の透明基板410と記録媒体400を一体化させたものとし、その厚さは1.5mmとした。なお、透明基板420の表示は、ここでは省略している。また、参照光1,2の入射角度は、y軸周りの回転角は51.0度、z軸周りの回転角は、−35.8度(参照光1)、35.8度(参照光2)とした。
次に、図6乃至図9を参照して、3次元的位置誤差情報の演算処理と、それによる情報記録媒体の位置決め駆動制御について説明する。
各サーボマーク反射スポット像は、サーボマーク431がxyz座標の原点(基準位置)にあり、かつ情報記録媒体200がy軸周りに10度傾いた場合の反射スポット像を円で囲んでプロットしている。
本実施形態における位置誤差情報の演算処理は、情報記録媒体200の変位・回転に対応したサーボマーク431の反射スポット像の中心位置の光検出器160のセンサ面上での変位を検出し、複数の反射スポット像の変位から情報記録媒体200の変位・回転を演算により算出するものである。
(x方向の位置誤差情報の算出)
まず、図6を用いて、x方向の位置誤差情報の算出について説明する。
図6(a)は、図5に示した情報記録媒体200がx方向に変位した場合のサーボマーク反射スポット像の中心位置を示す。図6(b)は、サーボマークのx方向変位(横軸)と、x方向の位置誤差情報演算値(縦軸)の関係をプロットしたものである。
図6(a)では、サーボマーク431が基準位置からx方向に±2.5mmの範囲で変位したときのサーボマーク反射スポット像の中心位置を0.5mm間隔でプロットしたものである。これは、先に述べた情報記録媒体200の厚み、角度等の機械的条件および入射光の入射条件に基づいて、入射・反射光の幾何光学シミュレーションを行なった結果を示したものである。以下、図7〜図9においても同様である。
参照光1によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u1,v1)とする。また、参照光2によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u2,v2)とする。また、基準位置における参照光1によるサーボマーク反射スポット像のセンサ面上での座標を(uo1,vo1)する。また、参照光2によるサーボマーク反射スポット像の中心像のセンサ面上での座標を(uo2,vo2)とする。このとき、サーボマーク431のx方向の変位xは、
x=A{(u1−uo1+u2−uo2)−B(vo1−v1+v2−vo2)}‥(1)
の演算により求めることができる。
A,Bは定数である。発明者が先に述べたシュミレーションを行った結果、A=0.47,B=1.71の値に設定することにより、x方向変位と式(1)の演算結果が、図6(b)に示す特性を持つことが確認できた。
図6(b)から明らかなように、式(1)の位置誤差情報の演算結果は、情報記録媒体200のx方向変位を精度良く再現していることが分かる。したがって、この位置誤差情報の演算結果に基づいて、演算結果x=0になるように情報記録媒体200をx方向に移動させることで情報記録媒体200上のサーボマーク431を基準位置へ精度良く導くことが可能となる。即ち、演算回路170で式(1)に示す演算がなされ算出された位置誤差情報の演算結果は、駆動装置180に供給される。駆動装置180は、サーボマーク431を基準位置へ導くように情報記録媒体200を移動制御する。
(y方向の位置誤差情報の算出)
次に、図7を用いて、y方向の位置誤差情報の算出を説明する。
図7(a)は、図5に示した情報記録媒体200がy方向に変位した場合のサーボマーク反射スポット像の中心位置を示す。図7(b)は、サーボマークのy方向変位(横軸)と、y方向の位置誤差情報演算値(縦軸)の関係をプロットしたものである。
図7(a)では、サーボマーク431が基準位置からy方向に±2.5mmの範囲で変位したときのサーボマーク反射スポット像の中心位置を0.5mm間隔でプロットしたものである。参照光1によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u1,v1)とする。また、参照光2によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u2,v2)とする。このとき、サーボマーク431のy方向の変位は、
y=C(v1+v2)‥(2)
の演算により求めることができる。
Cは定数である。同様に、先に述べたシュミレーションを行った結果、C=0.50の値に設定することにより、y方向変位と式(2)の演算結果が、図7(b)に示す特性を持つことが確認できた。
図7(b)から明らかなように、式(2)の位置誤差情報の演算結果は、情報記録媒体200のy方向変位を精度良く再現していることが分かる。したがって、この位置誤差情報の演算結果に基づいて、演算結果y=0となるように情報記録媒体200をy方向に移動させることで、情報記録媒体200上のサーボマーク431を基準位置へ精度良く導くことが可能となる。同様に、演算回路170で式(2)に示す演算がなされ算出された位置誤差情報も演算結果は、駆動装置180に供給される。駆動装置180は、サーボマーク431を基準位置へ導くように情報記録媒体200を移動制御する。
(z方向の位置誤差情報の算出)
次に、図8を用いて、z方向の位置誤差情報の算出を説明する。
図8(a)は、図5に示した情報記録媒体200がz方向に変位した場合のサーボマーク反射スポット像の中心位置を示す。図8(b)は、サーボマークのz方向変位(横軸)と、z方向の位置誤差情報演算値(縦軸)の関係をプロットしたものである。
図8(a)では、サーボマーク431が基準位置からz方向に±1.0mmの範囲で変位したときのサーボマーク反射スポット像の中心位置を0.2mm間隔でプロットしたものである。参照光1によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u1,v1)とする。また、参照光2によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u2,v2)とする。また、基準位置における参照光1によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(uo1,vo1)とする。更に、参照光2によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(uo2,vo2)とする。このとき、サーボマーク431のz方向の変位は、
z=D{(u1−uo1+u2−uo2)−E(vo1−v1+v2−vo2)}‥(3)
の演算により求めることができる。
D,Eは定数である。同様に、先に述べたシュミレーションを行った結果、D=0.84、E=2.03の値に設定することにより、z方向変位と式(3)の演算結果が、図8(b)に示す特性を持つことが確認できた。
図8(b)から明らかなように、式(3)の位置誤差情報の演算結果は、情報記録媒体200のz方向変位を精度良く再現していることが分かる。したがって、この位置誤差情報の演算結果に基づいて、演算結果z=となるように情報記録媒体200をz方向に移動させることで情報記録媒体200上のサーボマーク431を基準位置へ精度良く導くことが可能となる。同様に、演算回路170で式(3)に示す演算がなされ算出された位置誤差情報の演算結果は、駆動装置180に供給される。駆動装置180は、サーボマーク431を基準位置へ導くように情報記録媒体200を移動制御する。
(θy方向の位置誤差情報の算出)
次に、図9を用いて、θy方向の位置誤差情報の算出を説明する。
図9(a)は、図5に示した情報記録媒体200がθy方向に回転した場合のサーボマーク反射スポット像の中心位置を示す。図9(b)は、サーボマークのθy方向変位(横軸)と、θy方向の位置誤差情報演算値(縦軸)の関係をプロットしたものである。
図9(a)では、サーボマーク431が基準位置からθy方向に±0.5度の範囲で回転したときのサーボマーク反射スポット像の中心位置を0.1度間隔でプロットしたものである。参照光1によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u1,v1)とする。また、参照光2によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u2,v2)とする。また、基準位置における参照光1によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(uo1,vo1)とする。更に、参照光2によるサーボマーク反射スポット像のセンサ面上での座標を(uo2,vo2)とする。このとき、サーボマーク431のθy方向の回転角θyは、
θy=F{(u1−uo1+u2−uo2)−G(vo1−v1+v2−vo2)}‥(4)
の演算により求めることができる。
F,Gは定数である。同様に、先に述べたシュミレーションを行った結果、F=0.48、G=1.71の値に設定することにより、θy方向変位と式(4)の演算結果が、図9(b)に示す特性を持つことが確認できた。
図9(b)から明らかなように、式(4)の位置誤差情報の演算結果は、情報記録媒体200のθy方向回転を精度良く再現していることが分かる。したがって、この位置誤差情報の演算結果に基づいて、演算結果θy=0となるように情報記録媒体200をθy方向に回転させることで、情報記録媒体200上のサーボマーク431を基準位置へ精度良く導くことが可能となる。同様に、演算回路170で式(4)に示す演算がなされ算出された位置誤差情報の演算結果は、駆動装置180に供給される。駆動装置180は、サーボマーク431を基準位置へ導くように情報記録媒体200を移動制御する。
なお、上述の位置誤差情報の算出例においては、簡単のため、情報記録媒体200上の1つのサーボマーク431による反射スポット像を位置誤差算出に用いる例を記載したが、複数のサーボマーク431による反射スポット像を位置誤差情報の算出に用いても良い。例えば図4に示すように、2つのサーボマーク431による4個の反射スポット像の中心位置を検出して位置誤差情報算出に用いることで、演算は複雑にはなるがより精密な位置情報の算出も可能である。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態に係る情報格納装置の構成を示す。本実施形態では、情報記録媒体の位置誤差情報の生成に関わるサーボ専用光を設けている点が特徴である。サーボ専用光は、情報の記録および再生に用いる参照光とは異なる波長のビームである。
図10において、第1の実施形態の情報格納装置と同一の回路、装置については、同じ符号を付与して説明を省略する。そして、図10では、サーボ専用光を照射する光源(LD)300と、光源(LD)300からのレーザ光が照射されるコリメートレンズ310が新たに設けられている。また、偏光ビームスプリッタ40に変えて、ダイクロイック偏光ビームスプリッタ(PBS)320が用いられている。
図10は、一例として情報記録媒体200に情報を記録するときの様子を示している。情報記録媒体200からの情報の再生時も、位置誤差情報の生成に関わる光ビームの経路、要素、演算動作、駆動動作は、情報の記録時と全く同じである。
図10において、光源(ECLD)10から出射された中心波長405nmのレーザ光は、コリメートレンズ20、λ/2板30を経て、ダイクロイック偏光ビームスプリッタ320に入射される。一方、光源10とは異なる波長を持つ光源300より出射したレーザ光(サーボ光)は、コリメートレンズ310を透過して平行光となり、ダイクロイック偏光ビームスプリッタ320に入射される。ここでは、光源300は、例えば650nmの赤色波長帯に属する波長を発光する。
ダイクロイック偏光ビームスプリッタ320の内部の光分岐面(斜面)は、光源300からの650nm波長帯の光を常に反射する。また、ダイクロイック偏光ビームスプリッタ320は、光源10からの405nm波長帯のレーザ光のうち、P偏光は透過し、S偏光は反射する性質を持つ。これにより、光源300からのサーボ光は、ダイクロイック偏光ビームスプリッタ320によって反射し、ハーフミラー140へと出射される。また、光源10より出射したレーザ光は、ダイクロイック偏光ビームスプリッタ320にて2系統に分岐(P偏光は透過、S偏光は反射)される。そして、S偏光は情報光となり、P偏光は参照光1,2となる。情報光、並びに参照光1および参照光2のこれ以降の経路は、第1の実施形態と同一であるため、その説明は省略する。
一方、光源300からのサーボ光は、ハーフミラー140によって反射するサーボ光1と、ハーフミラー140を透過するサーボ光2とに分岐される。サーボ光1は、参照光1と同一の経路を通る。また、サーボ光2は、参照光2と同一の経路を通る。したがって、サーボ光1,2は、それぞれ異なる角度を持って、情報記録媒体200上の情報光が焦点を結ぶ略同一位置に照射される。これにより、情報記録媒体200への情報記録が行われる。
次に、本実施形態における三次元位置および回転制御について説明する。三次元位置および回転制御のために、サーボ光1,2は、情報記録媒体200で少なくとも空間的な一部が反射され、対物レンズ130の近くに設置された光検出器160によって検出される。光検出器160は、例えばCCDセンサである。
光検出器160は、サーボ光1,2の反射光像の画像情報を演算回路170へ送信する。演算回路170は、この画像情報に基づいて情報記録媒体の位置誤差情報を算出し駆動装置180へ出力する。駆動装置180は、情報記録媒体200の三次元位置、および回転制御が可能なうことができるように物理的に情報記録媒体200に接続されている。よって、駆動装置180は、位置誤差情報に応じた駆動信号に基づいて、情報記録媒体200の3次元的な位置・傾きを変位させ、情報記録媒体200を所望の位置へ位置決めする。
なお、情報記録媒体200の位置誤差情報の算出時には、シャッター190によってサーボ光1,2のいずれも遮光せず、同時に情報記録媒体200に反射されるようにしても良い。又は、サーボ光1又はサーボ光2のいずれか一方を、シャッター190によって常に遮光しても良い。但し、遮光する場合は、サーボ光1およびサーボ光2による反射光像の位置情報を光検出器160で検出して、演算回路170の内部メモリに記憶しておく。そして、記憶した位置情報を位置誤差情報の算出に用いることとなる。
また、シャッター190をサーボ光1およびサーボ光2の波長を透過し、参照光1および参照光2の波長を反射あるいは吸収する材料で構成することも出来る。この場合、シャッター190による遮光の有無に関わらず、サーボ光1およびサーボ光2は常に同時に情報記録媒体200上に照射されることになり、反射光像の光検出器160上での位置情報を演算回路170の内部メモリに特別に保存しておく必要はなくなる。
本実施形態のように、記録・再生に用いる波長とは異なる波長の光ビームをサーボ光として用いることで、サーボ光による情報記録媒体200へのムダ露光を回避することができる。この場合、ムダ露光とは、情報記録媒体200への情報の記録に寄与しない光照射により、媒体が反応し、情報記録媒体200の記録ダイナミックレンジを消費してしまうことを意味する。
第2の実施形態の情報記録媒体200の構成は、図3に示したものと同じであるので、その説明は省略する。ただし、図3のサーボマーク層430には、サーボ光1,2を反射するサーボマーク431が形成されることになる。
また、第2の実施形態のサーボマークと反射光の関係は図4及び図5が適用される。この場合、図4及び図5の参照光1は、サーボ光1に置き換える。また、図4の参照光2は、サーボ光2に置き換える。第2の実施形態では、図4において、サーボ光1とサーボ光2は、下側の透明基板410の表面より入射し、記録媒体400を透過し、サーボマーク層430の略同一位置に照射される。そして、照射された光束の内、一部がサーボマーク層430に形成されたサーボマーク431において反射される。その反射光は、記録媒体400、透明基板410の順に透過し、光検出器160のセンサ面に入射することになる。
第2の実施形態では、サーボマーク431は例えば青紫色波長帯を透過し、赤色波長帯を反射する誘電体反射膜が形成される。これにより、サーボ光1およびサーボ光2を例えば反射率80パーセント以上で反射し、参照光1および参照光2は例えば透過率95パーセント以上で透過する。即ち、このようにサーボ光のみを反射し、参照光は透過するサーボマーク431を形成することにより、情報再生に影響を与えずサーボマークを任意の位置に配置することが可能となる。もちろん、サーボマーク431を青紫色波長帯および赤色波長帯のいずれも反射するように構成しても良い。この場合、サーボマークの直下には情報を記録しないことで、情報再生に与える影響を回避することもできる。
第2の実施形態における3次元的位置誤差情報の算出は、図6乃至図9をそのまま適用することができる。
(x方向の位置誤差情報の算出)
図6において、サーボ光1によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u1,v1)とする。また、サーボ光2によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u2,v2)とする。また、基準位置におけるサーボ光1によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(uo1,vo1)する。また、サーボ光2によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(uo2,vo2)とする。このとき、サーボマーク431のx方向の変位xは、式(1)を用いて求めることができる。
したがって、この位置誤差情報の演算結果に基づいて、演算結果x=0になるように情報記録媒体200をx方向に移動させることで情報記録媒体200上のサーボマーク431を基準位置へ精度良く導くことが可能となる。
(y方向の位置誤差情報の算出)
図7において、サーボ光1によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u1,v1)とする。また、サーボ光2によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u2,v2)とする。このとき、サーボマーク431のy方向の変位は、式(2)を用いて求めることができる。
したがって、この位置誤差情報の演算結果に基づいて、演算結果y=0となるように情報記録媒体200をy方向に移動させることで、情報記録媒体200上のサーボマーク431を基準位置へ精度良く導くことが可能となる。
(z方向の位置誤差情報の算出)
図8において、サーボ光1によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u1,v1)とする。また、サーボ光2によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u2,v2)とする。また、基準位置におけるサーボ光1によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(uo1,vo1)とする。更に、サーボ光2によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(uo2,vo2)とする。このとき、サーボマーク431のz方向の変位は、式(3)を用いて求めることができる。
したがって、この位置誤差情報の演算結果に基づいて、演算結果z=となるように情報記録媒体200をz方向に移動させることで情報記録媒体200上のサーボマーク431を基準位置へ精度良く導くことが可能となる。
(θy方向の位置誤差情報の算出)
図9において、サーボ光1によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u1,v1)とする。また、サーボ光2によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(u2,v2)とする。また、基準位置におけるサーボ光1によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(uo1,vo1)とする。更に、サーボ光2によるサーボマーク反射スポット像の中心位置のセンサ面上での座標を(uo2,vo2)とする。このとき、サーボマーク431のθy方向の回転角θyは、式(4)を用いて求めることができる。
したがって、この位置誤差情報の演算結果に基づいて、演算結果θy=0となるように情報記録媒体200をθy方向に回転させることで、情報記録媒体200上のサーボマーク431を基準位置へ精度良く導くことが可能となる。
上述した第1及び第2の実施形態によれば、2つの異なる方向から情報記録媒体の略同一位置にレーザ光を照射し、その反射光を検出することで、情報記録媒体の3次元的な位置情報を検出することができる。この位置情報に基づいて情報記録媒体の位置制御を行なうことで、高精度な3次元位置制御が可能となる。
また、第2の実施形態のように、記録再生に用いる波長と、波長の異なる光ビームをサーボ光として用いることで、サーボ光による情報記録媒体へのムダ露光を回避することが出来る。また、サーボ光のみを反射し、参照光は透過するサーボマークを情報記録媒体に形成することにより、情報再生に影響を与えずに、サーボマークを任意の位置に配置することが可能となる。
なお本発明は、発明の要旨を逸脱しない範囲において、上述した2つの実施形態を適宜設計変更することが可能であり、必要に応じて実施形態を適宜組み合わせても良い。
10‥光源、20,310‥コリメートレンズ、30‥λ/2板、40,50‥偏光ビームスプリッタ、60,270,280‥λ/4板、70‥空間光変調器、80,110‥レンズ、90‥開口、100,150‥ミラー、120‥立上げミラー、130‥光源、140‥ハーフミラー、160,260‥光検出器、170‥演算回路、180‥駆動装置、190,250‥シャッター、200‥情報記録媒体、290,295‥再生用ミラー、300‥光源、320‥ダイクロイック偏光ビームスプリッタ、400‥記録媒体、410,420‥透明基板、430‥サーボマーク層、431‥サーボマーク

Claims (11)

  1. 情報記録媒体と、
    レーザ光を発光する少なくとも1つの光源と、
    前記レーザ光から生成された2つの光束を相異なる方向から前記情報記録媒体の略同一位置に照射する照射部と、
    前記2つの光束が前記情報記録媒体で反射した反射光を検出して、検出信号を出力する光検出部と、
    前記検出信号に基づいて前記情報記録媒体の位置誤差情報を算出する演算部と、
    前記位置誤差情報に基づいて前記情報記録媒体の位置を変位させる駆動装置と、
    を有することを特徴とする情報格納装置。
  2. 前記情報記録媒体は2光束方式のホログラフィックストレージ媒体であり、
    前記2つの光束は前記ホログラフィックストレージ媒体の記録・再生に用いる2つの参照光であることを特徴とする請求項1に記載の情報格納装置。
  3. 前記情報記録媒体は2光束方式のホログラフィックストレージ媒体であり、
    前記光源は、前記ホログラフィックストレージ媒体の記録・再生に用いる第1の光源と、前記第1の光源と波長が異なる第2の光源とからなり、
    前記第2の光源からのレーザ光は、前記第1の光源の参照光と同一光路を通り、相異なる方向の前記2つの光束が生成されることを特徴とする請求項1に記載の情報格納装置。
  4. 前記演算部は、前記反射光の前記光検出部の光検出面における座標情報に基づいて前記情報記録媒体の位置誤差情報を算出することを特徴とする請求項1に記載の情報格納装置。
  5. 前記情報記録媒体には、前記2つの光束を反射するためのサーボマークが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の情報格納装置。
  6. 前記サーボマークは、前記情報記録媒体のシフト多重方向に沿って記録されていることを特徴とする請求項5に記載の情報格納装置。
  7. 前記サーボマークは、前記情報記録媒体のシフト多重方向に一定間隔で形成されていることを特徴とする請求項5に記載の情報格納装置。
  8. 第1および第2の透明基板と、
    前記第1および第2の透明基板に挟まれ、情報を記録する記録媒体と、
    で構成され、
    位置制御のために、前記第1の透明基板と前記記録媒体の境界面又は前記第2の透明基板と前記記録媒体の境界面に、異なる2方向から照射される光束を反射するサーボマークが形成されていることを特徴とする情報記録媒体。
  9. 前記記録媒体は前記ホログラフィックストレージ媒体であり、
    前記サーボマークは、前記ホログラフィックストレージ媒体のシフト多重方向に沿って記録されていることを特徴とする請求項8に記載の情報記録媒体。
  10. 前記サーボマークは、前記情報記録媒体の記録・再生に用いる参照光は透過することを特徴とする請求項9に記載の情報記録媒体。
  11. 前記サーボマークは、前記ホログラフィックストレージ媒体のシフト多重方向に一定間隔で形成されていることを特徴とする請求項9に記載の情報記録媒体。
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