JPWO2010150535A1 - 多色発光有機el表示装置およびその製造方法 - Google Patents

多色発光有機el表示装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

色純度およびコントラストに優れる画像が表示可能で、かつ作製コストの低減に適した構成の多色発光有機EL表示装置が提供される。主基板(101)上に赤色発光層(111)、緑色発光層(112)、青色発光層(113)を含む複数の有機EL発光部を配置してなる有機EL表示装置(1)は、青色光および赤色光に対して所定の透過性を有する第1調光層としてのマゼンタカラーフィルタ(123)と、赤色光と緑色光との中間の波長の光に対して所定の吸収性を有する第2調光層(106)とを備え、マゼンタカラーフィルタ(123)が青色発光層(113)、赤色発光層(111)、および非発光部であるバンク(104)に重なって配置され、第2調光層(106)は、青色発光層(113)、緑色発光層(112)、赤色発光層(111)、および非発光部であるバンク(104)に重なって配置されている。

Description

本発明は、多色発光が可能な有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置に関する。
有機EL表示装置は、有機化合物の電界発光現象を利用した発光表示装置であり、携帯電話機などに用いられる小型の表示装置として実用化されている。
有機EL表示装置は、画素ごとに独立に発光制御可能な複数の有機EL素子を基板上に配置して構成される。多色発光が可能な有機EL表示装置は、例えば青、緑、赤といった異なる色(異なる波長)の光を発生する複数の単色発光有機EL素子を周期的に配列することで構成される。
多色発光有機EL表示装置を含むカラー表示装置には、その表示品質性能として、出射光の色純度が高いこと、および、コントラストに優れた画像が表示可能であることが求められる。そのような要請に応えるべく、従来、種々の表示装置が提案されている。
ここで、色純度が高いとは、色度座標において、可視光領域の単波長の光が描く軌跡で囲まれた領域のより多くの部分を表現可能であることを意味する。
また、コントラストとは、非発光部と発光部の輝度の比(発光部の輝度÷非発光部の輝度)を意味する。本来、非発光である部位が外光反射などで輝度が高い場合、コントラストは低く、表示装置は鮮明な画像を表示できない。逆に非発光である部位の輝度が低い場合、コントラストは高く、より深い黒表示が可能であるため、表示装置は鮮明な画像を表示することが可能となる。
特許文献1は、波長選択層(カラーフィルタ)の各有機EL素子に合わせた部位に、各有機EL素子で生じた青、緑、および赤の何れかの光を選択的に透過させる波長選択特性を持たせた多色発光有機EL表示装置を開示している。
このような構成に、隣接する有機EL素子間の非発光領域上に可視光吸収材料を配置する慣用の構成(ブラックマトリクスと呼ばれる)を組み合わせてもよい。
多色発光有機EL表示装置においてカラーフィルタとブラックマトリクスとを組み合わせて用いることで、出射光の色に適した波長選択特性を持つカラーフィルタによって各有機EL素子の出射光の色純度が高められ、かつ、可視光吸収材料によって外光が吸収されることでコントラストに優れた画像が表示できる。
また、特許文献2は、2つの出射光の波長の間の波長(例えば青と緑の間の中間波長および緑と赤の間の中間波長)の光を全面で吸収するディスプレイフィルタ、およびそのようなディスプレイフィルタを用いたプラズマディスプレイパネルを開示している。
このディスプレイフィルタによれば、各発光画素からの出射光に含まれる中間波長の光が吸収されることにより、出射光の色純度が高められる。
また、特許文献3は、赤色と青色の発光画素上のみにマゼンタ色フィルタが形成された有機ELディスプレイを開示している。
この有機ELディスプレイによれば、赤色、青色、緑色の色純度及び輝度の向上を図ることができるとされている。
さらに、特許文献4は、外光の反射によるコントラスト低下を抑制するためのコントラスト向上膜が設けられたEL表示装置を開示している。特許文献4には、当該コントラスト向上膜の望ましい透過スペクトルの具体的な条件が示されている。
特開2003−173875号公報 特開2007−226239号公報 特開2003−178879号公報 特開2000−21570号公報
しかしながら、特許文献1の多色発光有機EL表示装置では、カラーフィルタの各有機EL素子に合わせた部位に出射光の色に適した波長選択特性を持たせるため、優れた色純度が得られる反面、作製コストの面で課題がある。例えば、青、緑、赤用のそれぞれのカラーフィルタに対応する色素材料、およびブラックマトリクスに対応する可視光吸収材料の4種類の材料を塗り分けるといったプロセスが必要となるため、カラーフィルタの作製に要するコストは大きくならざるを得ない。
特許文献2のディスプレイフィルタによれば、全面で均一な波長選択特性を持つため、非常に安価に作製できる反面、青および緑の光の発光ピーク波長が近接している有機EL表示装置には不向きであるという課題がある。有機EL表示装置において青と緑の中間波長の光を吸収すれば有用な波長の光まで吸収されてしまい、例えば、青の色純度を得るために緑の発光効率が大きく低減するといった不都合が生じる。
特許文献3の有機ELディスプレイによれば、確かに色純度が改善されるものの、外光反射率が極めて高く、コントラストに劣るという問題点がある。
特許文献4のコントラスト向上膜を用いたEL表示装置によれば、確かに外光の反射によるコントラストの低下が抑制されるものの、本願発明者らが特許文献4に開示される透過スペクトルを用いてその効果を検証した結果、コントラストおよび色純度の両面からさらに改善の余地があることが分かった。
なお、カラーフィルタを用いない構成も考えられる。この場合、有機EL発光材料に起因する問題で青の色純度が一般に低い問題がある。これを解決するために、光学キャビティ効果を用いて、色純度を改善できることが一般に知られているが、この方法によれば、視野角による色変化が一般に大きくなる問題がある。したがって、カラーフィルタを用いない構成では、高い表示品質性能を得ることは難しい。
また、コントラストを改善するためには、偏光板を用いて外光の反射率を低減する手法が一般に知られている。しかし、偏光板は一般に高価であり、コストの問題が大きい。かつ、偏光板は、デバイス内部からの発光の透過率が低いために輝度の低下や消費電力の増大の問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、色純度およびコントラストに優れる画像が表示可能で、かつ作製コストの低減に適した構成の多色発光有機EL表示装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の多色発光有機EL表示装置は、主基板上に赤色光、緑色光、または青色光を発する複数の有機EL発光部と非発光部を配置してなる多色発光有機EL表示装置であって、第1調光層と第2調光層とを備え、前記第1調光層は、マゼンタ色のカラーフィルタであって、前記青色光の発光部、前記赤色光の発光部、および前記非発光部に重なって配置されており(第1調光層は、緑色光の発光部上には配置されない)、前記第2調光層は、赤色光と緑色光との中間の波長の光に対して選択的な吸収性を有し、前記青色光の発光部、前記緑色光の発光部、前記赤色光の発光部、および前記非発光部に重なって配置されている。
ここで、前記第1調光層は、可視光の透過率の最大値が80%以上、最小値が40%以下であり、透過率60%を示す波長が480〜510nm、及び560〜590nmの範囲内に存在するのが好ましく、前記第2調光層は、可視光の透過率の最大値が80%以上、最小値が25%以下であり、透過率60%を示す波長が550〜580nm、及び590〜620nmの範囲内に存在し、透過率の最小値を示す波長が580〜600nmの範囲に存在するのが好ましい。
また、本発明の多色発光有機EL表示装置は、主基板上に赤色光、緑色光、または青色光を発する複数の有機EL発光部と非発光部を配置してなる多色発光有機EL表示装置であって、第1調光層と第2調光層と第3調光層とを備え、前記第1調光層は、マゼンタ色のカラーフィルタであって、前記青色光の発光部および前記赤色光の発光部に重なって配置され(第1調光層は、緑色光の発光部及び非発光部上には配置されない)、前記第2調光層は、赤色光と緑色光との中間の波長の光に対して選択的な吸収性を有し、前記青色光の発光部、前記緑色光の発光部、前記赤色光の発光部、および前記非発光部に重なって配置され、前記第3調光層は、前記非発光部に重なって配置され、可視光を90%以上吸収する。
ここで、前記第1調光層は、可視光の透過率の最大値が80%以上、最小値が40%以下であり、透過率60%を示す波長が480〜510nm、及び560〜590nmの範囲内に存在するのが好ましく、前記第2調光層は、可視光の透過率の最大値が80%以上、最小値が40%以下であり、透過率60%を示す波長が550〜580nm、及び590〜620nmの範囲内に存在し、透過率の最小値を示す波長が580〜600nmの範囲に存在するのが好ましい。
前記第2調光層は、前記多色発光有機EL表示装置の全体にわたって実質均一に形成されていてもよい。
前記第1調光層の透過率の最小値を示す波長が520〜550nmの範囲に存在していてもよい。
このような構成によれば、前記第1調光層は、青および赤に兼用されるカラーフィルタとして機能し、青および赤の色純度を確保する。前記第2調光層は、緑と赤の中間波長を選択的に吸収するので、青および赤の透過率を著しく悪化させない。前記第2調光層は、緑と赤の中間の波長を吸収することにより緑と赤の色純度を確保する。さらに、当該中間の波長に属し視感度が高い非所望の外光(例えば、蛍光灯のピーク波長)も吸収するので、外光反射率が抑えられる結果コントラストが向上する。
その結果、前記第1調光層と前記第2調光層とを用いることで、従来の3色カラーフィルタおよびブラックマトリクスからなるカラーフィルタを用いた場合と同等の調光性能を、低コストで実現できる。
本発明はこのような多色発光有機EL表示装置として実現できるだけでなく、多色発光有機EL表示装置を製造する方法として実現することもできる。
以上説明したように、本発明の多色発光有機EL表示装置では、青色光の発光部、赤色光の発光部、および非発光部に重なって配置され青用および赤用に兼用のカラーフィルタとして機能する第1調光層と、赤色光と緑色光の中間の波長の光に対する選択的な吸収性を有し、青色光の発光部、緑色光の発光部、赤色光の発光部、および非発光部に重なって配置されている第2調光層とを用いることにより、出射光の好適な色度、発光効率を得ることができると共に、外光反射率を低減することができる。
前記第1調光層は、青用および赤用に兼用されるので、1回のパターニングで形成でき、前記第2調光層は、実質均一にべた膜として形成できる。このような構成は、青、緑、赤用のそれぞれのカラーフィルタおよびブラックマトリクスで構成される従来のカラーフィルタと比べて、少ないコストで作製するのに適している。
図1は、本発明の実施の形態における有機EL表示装置の赤色光、緑色光、青色光の発光部を一組とした画素部の概略構成を示す分解斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態の実施例1における有機EL表示装置の要部の概略構成を示す断面図である。 図3は、本発明の実施の形態の実施例1における第1調光層の製造工程を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態の実施例2における有機EL表示装置の要部の概略構成を示す断面図である。 図5は、本発明の実施の形態の実施例2における第1調光層の製造工程を示す図である。 図6は、本発明に対する比較例5に関連する3色カラーフィルタの製造工程を示す図である。 図7は、実施例1〜3と比較例1〜6に関連する赤、緑、青のELスペクトルを示すグラフである。 図8は、実施例1と比較例2、3に関連する第1調光層aおよび第2調光層aの吸収スペクトルを示すグラフである。 図9は、実施例2と比較例4に関連する第1調光層aおよび第2調光層bの吸収スペクトルを示すグラフである。 図10は、比較例5に関連する3色カラーフィルタの吸収スペクトルを示すグラフである。 図11は、実施例3に関連する第1調光層bおよび第2調光層cの吸収スペクトルを示すグラフである。 図12は、比較例6に関連する第2調光層dの吸収スペクトルを示すグラフである。 図13は、実施例1〜3と比較例1〜6に関連する、外光反射率を計算するために用いた蛍光灯のスペクトルと第2調光層を2回透過した場合の吸収スペクトルおよび透過後の蛍光灯のスペクトルを示すグラフである。 図14は、本発明の変形例における有機EL表示装置の要部の概略構成を示す断面図である。 図15は、本発明の変形例における有機EL表示装置の要部の概略構成を示す断面図である。 図16は、本発明の変形例における有機EL表示装置の要部の概略構成を示す断面図である。 図17は、本発明の変形例における有機EL表示装置の要部の概略構成を示す断面図である。 図18は、本発明の有機EL表示装置を内蔵した薄型フラットTVの外観図である。
本発明にかかる多色発光有機EL表示装置(以下、有機EL表示装置と言う)は、主基板上に赤色光、緑色光、または青色光を発する複数の有機EL発光部を配置してなる多色発光有機EL表示装置であって、青色光および赤色光に対して所定の選択的な透過性を有する第1調光層としてのマゼンタカラーフィルタと、赤色光と緑色光との中間の波長の光に対して選択的な吸収性を有する第2調光層とを備えることによって特徴付けられる。
発明者らは、本発明を行うにあたり、カラー有機EL表示装置における表示品質性能として、出射光の色度、透過率、外光反射率に着目した。これらの項目は、有機EL素子の発光スペクトル(ELスペクトル)と、第1調光層および第2調光層の吸収スペクトルとに基づいて定められる。
出射光の色度は高い色純度を示す色度値に近い方が色再現性の観点から好ましく、透過率は高い方が消費電力の観点から好ましく、外光反射率は低い方が明所コントラスト向上と映り込み低減の観点から好ましい。
また、作製コストとして、調光層の作製工程数に着目した。
調光層の作製工程数は、少ない方が作製コストを低減する観点から好ましい。
発明者らは、数多くのELスペクトルと吸収スペクトルを用いて出射光の色度、透過率、外光反射率を計算し、その結果を詳細に検討した結果、上述のように構成されたカラー有機EL装置が、色純度およびコントラストに優れる画像が表示可能で、かつ作製コストの低減に適していることを確認した。
以下、本発明の実施の形態にかかるカラー有機EL表示装置について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態では、実施例1〜3および比較例1〜6の、異なる9つの構成を比較することで、本発明の有用性と本発明の必然性について説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係る有機EL表示装置1の赤色光、緑色光、青色光の発光部を一組とした画素部を示した分解斜視図である。本発明の有機EL表示装置は、例えば図18に示したような薄型フラットTVを構成する表示装置として利用することができる。
図2は、有機EL表示装置1のAA’断面を示す断面図である。
有機EL表示装置1は、赤色光、緑色光、青色光の発光部である赤色発光層111、緑色発光層112、青色発光層113、および非発光部であるバンク104が設けられた主基板101と、第1調光層が形成された副基板107とを、第2調光層106にて貼り合わせて構成される。
第1調光層は、青色発光層113、赤色発光層111、および、バンク104に重なる位置(図1で斜線で示す部分)に配置され、所望の青色光および所望の赤色光以外の可視光に対して吸収性を有するマゼンタカラーフィルタを有している。
次に、図2を参照して、有機EL表示装置1の製造方法を説明する。
以下では、トップエミッション型の有機EL表示装置の例を用いて有機EL表示装置1の製造方法を説明するが、ボトムエミッション型の有機EL表示装置についても同様の考え方で製造し同様の効果を得ることが出来る。
まず、主基板101を準備する。主基板101には、アクティブマトリクス表示装置において周知の、トランジスタアレイなどを含む駆動回路が形成される。
次に、反射性の陽極102を形成し、続いて所定の形状にパターニングする。陽極102の材料は特に限定されるものではなく、一例として、アルミニウム、銀、クロム、ニッケルなどが挙げられる。発光効率の観点から、反射率の高い材料を好ましく用いることができる。陽極102は、複数の層の積層構造でもよく、例えばアルミニウム上にITO(Indium Tin Oxide)を形成したものであってもよい。
次に、バンク104を形成し、続いて陽極102の上部を露出させるようにパターニングする。バンク104の材料は、特に限定されるものではなく、例えば、絶縁性かつ感光性の樹脂が用いられる。成膜方法およびパターニング方法も、特に限定されるものではなく、例えば、ウェットプロセスにて全面成膜後、フォトリソグラフィー法にてパターニングを行ってもよい。
次に、正孔輸送層103を形成する。正孔輸送層103の材料は特に限定されるものではなく、一例として、低分子系の材料でも高分子系の材料でも、それらの混合物であってもよい。一般的にはトリアリールアミン誘導体を好ましく用いることができる。また、正孔輸送層103の形成方法も、特に限定されるものではなく、インクジェット法のようなウェットプロセスでも、真空蒸着法のようなドライプロセスでもよい。
次に、赤色発光層111、緑色発光層112、青色発光層113を形成する。赤色発光層111、緑色発光層112、青色発光層113のそれぞれに用いられる発光材料は、低分子系の材料でも高分子系の材料でもそれらの混合物であってもよい。これらの発光材料は、出射光として望まれる色度に対してある程度近い色度の光を発する材料である必要がある。発光材料による発生スペクトルと、調光層によって色補正を受けた後の出射光の色度について、後ほど詳細に述べる。
次に、陰極105を形成する。陰極105は、電子注入機能を有しており、電子注入層としても機能する。陰極105の構造としては、特に限定されるものではないが、トップエミッション構造の場合は、可視光透過率がある程度高いことが必要である。例えば、フッ化リチウムとマグネシウムと銀の合金を積層した構成を用いることができる。
上記までの製造工程とは独立して、青色と赤色の純度を向上させるためのマゼンタカラーフィルタ123からなる第1調光層を有する副基板107を製造しておく。副基板107は、例えばガラス基板またはプラスチック基板である。
第1調光層は、青色発光層113、赤色発光層111、および非発光部に位置を合わせて同一材料で一体に形成されたマゼンタカラーフィルタ123からなる。ここで、非発光部とは、バンク104が存在する所であり、この部分は電気的に絶縁されているために発光しない。
マゼンタカラーフィルタ123は、青色発光層113で生じた光に含まれる所望の青色光、および赤色発光層111で生じた光に含まれる所望の赤色光を選択的に透過することで青色および赤色の純度を向上させる。また、バンク104上で外光に含まれる前記所望の青色光および前記所望の赤色光以外の可視光を吸収することにより表示画像のコントラストを改善する。
マゼンタカラーフィルタ123の材質は特に限定されるものではないが、樹脂に顔料あるいは染料を分散したものを好ましく用いることができ、例えば縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アンスラキノン化合物、キナクリドン、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジコ化合物、ペリレン化合物などを用いればよい。例えば、C.I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、48:3、48:4、57:1、81:1、144、146、166、169、177、184、185、202、206、220、221、254などが用いられる。その吸収スペクトルは重要であり、吸収スペクトルの短波長側およそ470〜550nm近傍のスペクトル形状を用いて青の色度を向上し、また550nm以降の長波長側のスペクトル形状を用いて赤の透過率を確保する必要がある。吸収スペクトルと発光スペクトルとの関係は後ほど詳述する。
副基板107上にマゼンタカラーフィルタ123を製造する方法も特に限定されるものではないが、例えば、図3に示す一般的な工程に従って製造することができる。
図3に示されるカラーフィルタ工程(S200)では、まず、副基板107に対して例えばスピンコート法等によって感光性樹脂であるカラーレジストを塗布し、プレベークを行う(S201)。次にレジストの上に所定のフォトマスクを密着させて紫外線によりパターン露光を行う(S202)。これによりレジストの所定の領域が硬化し不溶化する。その後現像液を用いてカラーレジストの不溶化していない部分を除去し、ポストベークを行うことで所望のパターンを有するカラーフィルタを得る(S203)。
最後に、第1調光層を担持した副基板107と有機EL発光部を担持した主基板101を第2調光層106で貼り合わせる。
この方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、顔料を光硬化性の樹脂に分散し、この樹脂で主基板101と副基板107とを接着させた後、光照射により固定する方法が挙げられる。このとき、図2に示すように、マゼンタカラーフィルタ123と、青色発光層113、赤色発光層111、およびバンク104とを位置合わせする必要がある。
第2調光層106の吸収スペクトルは重要であり、視感度の高い非所望の外光の吸収と緑色発光層112で生じた緑色光の透過とを両立するようなスペクトル形状を有している必要がある。吸収スペクトルと出射光の色度との関係については、後ほど詳述する。
(実施例2)
実施例2の有機EL表示装置では、実施例1の有機EL表示装置と比べて、有機EL発光部の形成方法は同じであるが、第3調光層(ブラックマトリクス)を有する点、及び第2調光層の吸収スペクトル形状が異なる。
図4は、実施例2に係る有機EL表示装置2の構成の一例を示す断面図であり、図1の有機EL表示装置1のAA’断面に対応する断面が示されている。有機EL表示装置2の第1調光層は、下記のように作製した。
主基板101上に有機EL発光部を製造する工程とは独立して、第1調光層を有する副基板107を製造しておく。副基板107は、例えばガラス基板またはプラスチック基板である。
第1調光層は、青色発光層113および赤色発光層111に位置を合わせて形成され、所望の青色光および所望の赤色光に対して選択的な透過性を有するマゼンタカラーフィルタ123からなる。ブラックマトリクス(第3調光層)124は、非発光部に位置を合わせて形成され、可視光全域に対して吸収性を有する。ここで、非発光部とは、バンク104が存在する所であり、この部分は電気的に絶縁されているために発光しない。
マゼンタカラーフィルタ123は、青色発光層113で生じた光に含まれる所望の青色光、および赤色発光層111で生じた光に含まれる所望の赤色光を選択的に透過することで青色および赤色の純度を向上させる。また、バンク104上で外光に含まれる前記所望の青色光および前記所望の赤色光以外の可視光を吸収することにより表示画像のコントラストを改善する。
ブラックマトリクス(第3調光層)124は、可視光全域で、例えば90%以上(望ましくは、ほぼ100%)の吸収率を有し、外光を吸収することにより表示画像のコントラストを改善する。ブラックマトリクス124の材質は特に限定されるものではないが、例えばクロムや樹脂に顔料あるいは染料を分散したものを好ましく用いることができる。
副基板107上にマゼンタカラーフィルタ123およびブラックマトリクス124を製造する方法も特に限定されるものではないが、例えば、図5に示す一般的な工程に従って製造することができる。
図5に示す工程は、大まかには、ブラックマトリクス工程(S100)とカラーフィルタ工程(S200)とを含んでいる。
ブラックマトリクス工程(S100)では、例えばスパッタ法等でクロムを成膜後(S101)、一般的なフォトリソグラフィー法に従い、フォトレジストの塗布後(S102)、フォトマスクを用いて露光および現像を行う(S103)。その後、エッチングとレジスト剥離を実施し所望のパターンを有するブラックマトリクスを得る(S104)。後続するカラーフィルタ工程(S200)は、図3に示されている内容と同じであるため、説明を省略する。
最後に、第1調光層を担持した副基板107と有機EL発光部を担持した主基板101を第2調光層106で貼り合わせる。
この方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、顔料を光硬化性の樹脂に分散し、この樹脂で主基板101と副基板107とを接着させた後、光照射により固定する方法が挙げられる。このとき、図4に示すように、ブラックマトリクス124とバンク104とを位置合わせする必要がある。
(実施例3)
実施例3の有機EL表示装置では、実施例1と比べて、構造および製造方法において同じであるが、第1調光層及び第2調光層の吸収スペクトルが異なる。実施例1〜3に用いた第1調光層の吸収スペクトルおよび第2調光層の吸収スペクトルについては後ほど詳述する。
次に、比較例1〜6に係る有機EL表示装置について説明する。比較例1〜6の有機EL表示装置は、実施例1〜3との対照のため、それぞれ実施例1〜3のの有機EL表示装置の一部を変更して構成された。
(比較例1)
比較例1の有機EL表示装置は、第1調光層および第2調光層を用いなかったこと以外は、構造および製造方法において実施例1の有機EL表示装置と同様である。
(比較例2)
比較例2の有機EL表示装置は、第2調光層を用いなかったこと以外は、構造および製造方法において実施例1の有機EL表示装置と同様である。
(比較例3)
比較例3の有機EL表示装置は、第1調光層を用いなかったこと以外は、構造および製造方法において実施例1の有機EL表示装置と同様である。
(比較例4)
比較例4の有機EL表示装置は、第2調光層を用いなかったこと以外は、構造および製造方法において実施例2の有機EL表示装置と同様である。
(比較例5)
比較例5の有機EL表示装置は、第1調光層として、青色発光層、緑色発光層、および赤色発光層のそれぞれの位置に合わせて、青カラーフィルタ、緑カラーフィルタ、および赤カラーフィルタを別個に設け、さらにブラックマトリクスも設けたこと、および第2調光層を用いなかったこと以外は、構造および製造方法において実施例1の有機EL表示装置と同様である。
(比較例6)
比較例6の有機EL表示装置は、第2調光層の吸収スペクトルが異なること以外は、構造および製造方法において実施例1の有機EL表示装置と同様である。
これらの比較例のうち、特に比較例5では、第1調光層として、赤、緑、および青の3種類のカラーフィルタを別個に設け、さらにブラックマトリクスを設けているので、従来技術および課題の項で説明したように、良好な色度、発光効率、および外光反射特性が得やすい反面、製造コストがかさむ構成である。
比較例5の第1調光層を有する副基板107は、例えば図6に示す工程に従って製造することができる。図6に示す工程は、大まかには、ブラックマトリクス工程(S100)と、色数と同数のカラーフィルタ工程(S200R、S200G、S200B)とを含んでいる。
ブラックマトリクス工程(S100)と各カラーフィルタ工程(S200R、S200G、S200B)の詳細は、それぞれ図5のブラックマトリクス工程(S100)および図3のカラーフィルタ工程(S200)と同一であるため、説明を省略する。なお、図6に示されている赤、緑、および青の各色のカラーフィルタ工程の順序は一例であり、この順序に限定されるものではない。
比較例5の構成では、赤、緑、および青の各色に対応して3回のカラーフィルタ工程が必要となることから、図3および図5に示される工程と比べて、製造コストがかさむことが明らかである。
次に、検討の前提とした各種のスペクトルについて説明する。
図7は、実施例1〜3および比較例1〜6に用いた赤、緑および青の発光材料にて発生する光のスペクトル(以下、ELスペクトルと言う)を示すグラフである。これらは、第1調光層および第2調光層を透過する前のスペクトルである。
これらは、有機ELの発光スペクトルの形状として典型的なものであり、正規分布関数類似の関数を用いて再現したものである。
図8は、実施例1および比較例2、4、6に用いた第1調光層aの吸収スペクトル、ならびに実施例1および比較例3に用いた第2調光層aの吸収スペクトルを示すグラフである。これらは、正規分布関数類似の関数を用いて再現したものである。
図8に示す第1調光層aの吸収スペクトルは、本発明が規定する次の条件1を満たし、図8に示す第2調光層aの吸収スペクトルは、本発明が規定する次の条件2および条件4を満たしている。
(第1調光層に適用される条件1)
可視光の透過率の最大値が80%以上、最小値が40%以下であり、かつ、
透過率60%を示す波長が480〜510nm、及び560〜590nmの範囲内に存在する。
(第2調光層に適用される条件2)
可視光の透過率の最大値が80%以上、最小値が25%以下であり、
透過率60%を示す波長が550〜580nm、及び590〜620nmの範囲内に存在し、かつ、
透過率の最小値を示す波長が580〜600nmの範囲に存在する。
(第2調光層に適用される条件4)
520〜560nmの波長範囲の少なくとも一部において、80%以上の透過率を有する。
図9は、実施例2に用いた第1調光層aの吸収スペクトルおよび第2調光層bの吸収スペクトルを示すグラフである。これらは、正規分布関数類似の関数を用いて再現したものである。
図9に示す第1調光層の吸収スペクトルaは、図8に示す第1調光層aの吸収スペクトルを再掲したものであり、前述の条件1を満たしている。
また、図9に示す第2調光層bの吸収スペクトルは、本発明が規定する次の条件3および前述の条件4を満たしている。
(第2調光層に適用される条件3)
可視光の透過率の最大値が80%以上、最小値が40%以下であり、
透過率60%を示す波長が550〜580nm、及び590〜620nmの範囲内に存在し、かつ、
透過率の最小値を示す波長が580〜600nmの範囲に存在する。
なお、条件3は、条件2と比べて、可視光の透過率の最小値がより大きい点のみが異なっている。
図10は、比較例5に用いた第1調光層である3色フィルタの赤、緑および青の吸収スペクトルを示すグラフである。これらは、液晶表示装置用あるいは有機EL表示装置用のカラーフィルタの吸収スペクトルの形状として典型的なものであり、正規分布関数類似の関数を用いて再現したものである。
図11は、実施例3に用いた第1調光層bの吸収スペクトルおよび第2調光層cの吸収スペクトルを示すグラフである。これらは、正規分布関数類似の関数を用いて表現したものである。
図11に示す第1調光層bの吸収スペクトル形状は透過率60%を示す左肩の波長が517nmであるため前述の条件1を満たしておらず、また図11に示す第2調光層の吸収スペクトル形状は前述の条件3および条件4を満たしているが、透過率の最小値が25%を超えるため前述の条件2は満たしていない。
図12は、比較例6に用いた第2調光層dの吸収スペクトルを示すグラフである。この吸収スペクトルは、特許文献4に開示されるコントラスト向上膜の吸収スペクトルと同一である。
図12に示す第2調光層dの吸収スペクトル形状は前述の条件2〜4の何れの1つも満たしていない。
図13は、実施例1〜3および比較例1〜6において、外光反射率を計算するために用いた蛍光灯のスペクトルを示すグラフである。参考のため、第2調光層を2度透過した場合の吸収スペクトルと蛍光灯のスペクトルを併せて示している。
このようなスペクトルを前提として、実施例1〜3および比較例1〜6の、赤、緑、青の出射光の色度、赤、緑、青の出射光の輝度比(比較例1を100%とする)、外光反射率(比較例1を100%とする)を計算で求めた。
表1に、実施例1〜3および比較例1〜6について、これらの計算結果とともに、構造、および調光層の成膜工程数をまとめる。また、表2に、実施例1〜3で用いた第1調光層および第2調光層のスペクトル特性をまとめた。
Figure 2010150535
Figure 2010150535
ここで、調光層透過後のスペクトルは、図7に示されるELスペクトルに、実施例1〜3および比較例1〜6のそれぞれで用いられる調光層の吸収スペクトルを掛け合せて計算した。
色度は、調光層透過後のスペクトルから計算した。
輝度比は、調光層透過後のスペクトルの面積比(視感度曲線を考慮)から計算した。
外光反射率は、図13の蛍光灯のスペクトルが調光層を入射時と出射時の2度透過して得られるスペクトルの面積比(視感度曲線を考慮)から計算した。
なお、これらの計算結果は、実測とよく一致する有効なものであることを別途確認している。
表1を参照して、まず、比較例1と実施例1および実施例2との比較から、以下のことが言える。
実施例1および実施例2のいずれにおいても、赤、青、緑全ての色度が向上している。特に、青の色度は大きく改善している。青の色度は、青の画素と位置を合わせたマゼンタカラーフィルタにより改善されており、緑と赤の色度は、第2調光層によって改善されている。
また、外光反射率が大きく低減されている。青の画素、および赤の画素にマゼンタカラーフィルタを配置することで、パネル内部への緑の透過を抑制している。さらに第2調光層を配置することで外光を吸収し外光反射率が改善されている。
以上から、第1調光層および第2調光層が色度と外光反射の改善に大きく寄与していることが分かる。
また、比較例2と実施例1および実施例2の比較から、以下のことが言える。
実施例1および実施例2のいずれにおいても、外光反射率が改善されている。これは第2調光層による外光吸収で改善されている。
以上から、第2調光層を用いることで外光反射率が改善されることが分かる。
また、比較例3と実施例1および実施例2の比較から、以下のことが言える。
実施例1および実施例2のいずれにおいても、青の色度と外光反射率が改善されている。これは、第1調光層の青色を透過するマゼンタカラーフィルタによって青の色度が改善されていることに基づく。
また、外光反射率が改善されていることは、実施例1においては、青の画素、および赤の画素にマゼンタカラーフィルタを配置することで、パネル内部への緑の透過を抑制していることに基づいている。また、実施例2では、マゼンタカラーフィルタによる外光吸収の他、ブラックマトリクスによって外光が吸収されることで、外光反射が抑制されている。
以上から、第1調光層が青色の色度改善と外光反射率の改善に重要であることが分かる。
また、比較例4と実施例1および実施例2との比較から、以下のことが言える。
実施例1および実施例2のいずれにおいても、外光反射率が改善している。これは、第2調光層による外光吸収で改善されている。
以上から、第2調光層を用いることで外光反射率が改善されることが分かる。
また、比較例5と実施例1および実施例2との比較から、以下のことが言える。
実施例1は比較例5に対して発光輝度比で若干劣るものの、実施例1および実施例2のいずれにおいても比較例5と同等の色度と外光反射率とを実現している。特に実施例2では外光反射が改善されている。
さらに、比較例5に対して実施例1および2の方が製造工程が少なくてよく、そのため製造工程に係るコストを低減させることができる。
実施例2のようにブラックマトリクスの導入によって外光反射の抑制を行うと、EL発光の透過量確保と外光吸収を両立する第1調光層および第2調光層のスペクトル形状の選定が容易になる。
例えは、第2調光層の吸収スペクトルを、図8に示される実施例1の場合と、図9に示される実施例2の場合とで対比すれば、実施例2では、実施例1と比べて、ブラックマトリクスによる外光吸収があることで、第2調光層の透過率を引き上げる(言い換えれば、第2調光層に対する吸収性能の要求を緩和する)ことができている。実施例2のようにブラックマトリクスの導入を行うことで発光輝度比の向上を行うことが可能である。
また、実施例1と実施例3との比較から、下記のことがいえる。
実施例1は、第1調光層及び第2調光層のスペクトル形状を除いて実施例3と同じ構成であるが、実施例1での第1調光層は条件1を満たし、第2調光層は条件2及び条件3を満たしているので、外光反射率をより低減し、青の色度をより改善することができる。
さらに、実施例1と比較例6との比較から、下記のことがいえる。
比較例6では、緑の色度を示す座標値が、比較例1の座標値と比べて黄色方向にシフトしており、緑が黄色味を帯びる傾向が読み取れる。また、外光反射率も悪化している。このように、比較例6では、実施例1と比べて、表示品位が低下することが分かる。
このことから、第1調光層及び第2調光層のスペクトルに関し、可視光の透過率の最大値・最小値、及び透過率60%を示す波長領域等を最適化することによって、外光反射率及び青の色度をよりいっそう改善することができることが分かる。
上述した考察から、結論として、本発明に係る実施例の有機EL表示装置によれば、上述した条件1を満たす第1調光層、および、少なくとも条件3と条件4とを満たし、より望ましくは条件2と条件4とを満たす第2調光層を用いることにより、従来の3色カラーフィルタおよびブラックマトリクスと同等の色度、輝度比、外光反射率の性能を示し、かつカラーフィルタの作製にかかるコストを低減できる。
また、実施例2のようにブラックマトリクスを導入することで、従来よりもコストを低減させながら、3色カラーフィルタ+ブラックマトリクスの構成と遜色ない発光輝度比を得ることも可能である。
また、さらに別のELスペクトル、および本発明で規定する調光層の吸収スペクトルを用いて数多くの計算を行った結果、上述の結論は、スペクトルの形状(ピーク波長位置および半値幅やスペクトルの裾の広がり)を多少変えても成り立つものであることを確認した。
以上、本発明の有機EL表示装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものも本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上述した実施例以外に、第2調光層の設置箇所が異なる他の類似の実施例が考えられる。
実施例1の類似例として、図14に示す有機EL表示装置3のように第2調光層を光学フィルムとし、基板外部にフィルム層126として設ける構造も挙げられる。この構造は、図15に示す有機EL表示装置4のように実施例2に対しても適用できる。これらの構造では、有機EL表示装置1、2における第2調光層106の位置に、調光機能を持たない(例えば、可視光の全域で均一な透過スペクトルを持つ)封止層108が設けられる。
これらの構造は、ガラス基板またはプラスチック基板である副基板107よりも外側に、フィルム層126を第2調光層として形成した一例である。図14及び図15の両構造とも本発明で期待する効果を得ることができる。
また、一般的にカラーフィルタの製造工程では各色のパターンを全て形成した後、その上部を透明な樹脂膜によって保護する場合がある(以下、保護層と呼ぶ)。保護層としては例えばポリイミド系、アクリル系、エポキシ系の樹脂が使用される。この保護層に対して第2調光層の機能を付与してもよく、図16に示す有機EL表示装置5や図17に示す有機EL表示装置6のように、保護層125を第2調光層として用いた構造でも本発明で期待する効果を得ることができる。これらの構造においても、有機EL表示装置1、2における第2調光層106の位置に、調光機能を持たない封止層108が設けられる。
尚、光学フィルムや樹脂層を第2調光層として用いる場合、調光層は基板全面に配置するのみである。カラーフィルタの製造工程にあるようなレジストのパターニングが不要であることから、第2調光層の製造コストはカラーフィルタよりも低く抑えることが出来る。
本発明にかかる有機EL表示装置は、特に、薄膜トランジスタと組み合わせた大画面アクティブマトリクス型の多色発光が可能な表示装置への応用に適性があり、例えば、テレビ、パーソナルコンピュータなどのあらゆる表示装置に利用できる。
1〜6 有機EL表示装置
101 主基板
102 陽極
103 正孔輸送層
104 バンク
105 陰極
106 第2調光層
107 副基板
108 封止層
111 赤色発光層
112 緑色発光層
113 青色発光層
123 マゼンタカラーフィルタ
124 ブラックマトリクス
125 保護層
126 フィルム層
【0004】
するために、光学キャビティ効果を用いて、色純度を改善できることが一般に知られているが、この方法によれば、視野角による色変化が一般に大きくなる問題がある。したがって、カラーフィルタを用いない構成では、高い表示品質性能を得ることは難しい。
[0021]
また、コントラストを改善するためには、偏光板を用いて外光の反射率を低減する手法が一般に知られている。しかし、偏光板は一般に高価であり、コストの問題が大きい。かつ、偏光板は、デバイス内部からの発光の透過率が低いために輝度の低下や消費電力の増大の問題がある。
[0022]
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、色純度およびコントラストに優れる画像が表示可能で、かつ作製コストの低減に適した構成の多色発光有機EL表示装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0023]
上記の課題を解決するために、本発明の多色発光有機EL表示装置は、主基板上に赤色光、緑色光、または青色光を発する複数の有機EL発光部と非発光部を配置してなる多色発光有機EL表示装置であって、第1調光層と第2調光層とを備え、前記第1調光層は、マゼンタ色のカラーフィルタであって、前記青色光の発光部、前記赤色光の発光部、および前記非発光部に重なって配置されており(第1調光層は、緑色光の発光部上には配置されない)、前記第2調光層は、樹脂からなり、赤色光と緑色光との中間の波長の光に対して選択的な吸収性を有し、前記青色光の発光部、前記緑色光の発光部、前記赤色光の発光部、および前記非発光部に重なって配置されている。
[0024]
ここで、前記第1調光層は、可視光の透過率の最大値が80%以上、最小値が40%以下であり、透過率60%を示す波長が480〜510nm、及び560〜590nmの範囲内に存在するのが好ましい。前記第2調光層は、可視光の透過率の最大値が80%以上、最小値が25%以下であり、透過率60%を示す波長が550〜580nm、及び590〜620nmの範囲内に存在し、透過率の最小値を示す波長が580〜600nmの範囲に存在する。
【0005】
[0025]
また、本発明の多色発光有機EL表示装置は、主基板上に赤色光、緑色光、または青色光を発する複数の有機EL発光部と非発光部を配置してなる多色発光有機EL表示装置であって、第1調光層と第2調光層と第3調光層とを備え、前記第1調光層は、マゼンタ色のカラーフィルタであって、前記青色光の発光部および前記赤色光の発光部に重なって配置され(第1調光層は、緑色光の発光部及び非発光部上には配置されない)、前記第2調光層は、樹脂からなり、赤色光と緑色光との中間の波長の光に対して選択的な吸収性を有し、前記青色光の発光部、前記緑色光の発光部、前記赤色光の発光部、および前記非発光部に重なって配置され、前記第3調光層は、前記非発光部に重なって配置され、可視光を90%以上吸収する。
[0026]
ここで、前記第1調光層は、可視光の透過率の最大値が80%以上、最小値が40%以下であり、透過率60%を示す波長が480〜510nm、及び560〜590nmの範囲内に存在するのが好ましい。前記第2調光層は、可視光の透過率の最大値が80%以上、最小値が40%以下であり、透過率60%を示す波長が550〜580nm、及び590〜620nmの範囲内に存在し、透過率の最小値を示す波長が580〜600nmの範囲に存在する。
[0027]
前記第2調光層は、前記多色発光有機EL表示装置の全体にわたって実質均一に形成されていてもよい。
[0028]
前記第1調光層の透過率の最小値を示す波長が520〜550nmの範囲に存在していてもよい。
[0029]
このような構成によれば、前記第1調光層は、青および赤に兼用されるカラーフィルタとして機能し、青および赤の色純度を確保する。前記第2調光層は、緑と赤の中間波長を選択的に吸収するので、青および赤の透過率を著しく悪化させない。前記第2調光層は、緑と赤の中間の波長を吸収することにより緑と赤の色純度を確保する。さらに、当該中間の波長に属し視感度が高い非所望の外光(例えば、蛍光灯のピーク波長)も吸収するので、外光反射率が抑えられる結果コントラストが向上する。

Claims (15)

  1. 主基板上に赤色光、緑色光、または青色光を発する複数の有機EL発光部と非発光部を配置してなる多色発光有機EL表示装置であって、
    第1調光層と第2調光層とを備え、
    前記第1調光層は、
    マゼンタ色のカラーフィルタであって、
    前記青色光の発光部、前記赤色光の発光部、および前記非発光部に重なって配置されており、
    前記第2調光層は、
    赤色光と緑色光との中間の波長の光に対して選択的な吸収性を有し、
    前記青色光の発光部、前記緑色光の発光部、前記赤色光の発光部、および前記非発光部に重なって配置されている
    ことを特徴とする多色発光有機EL表示装置。
  2. 前記第2調光層が、520〜560nmの波長範囲の少なくとも一部において、80%以上の透過率を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の多色発光有機EL表示装置。
  3. 前記第2調光層が、可視光の透過率の最大値が80%以上、最小値が25%以下であり、透過率60%を示す波長が550〜580nm、及び590〜620nmの範囲内に存在し、透過率の最小値を示す波長が580〜600nmの範囲に存在する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の多色発光有機EL表示装置。
  4. 主基板上に赤色光、緑色光、または青色光を発する複数の有機EL発光部と非発光部を配置してなる多色発光有機EL表示装置であって、
    第1調光層と第2調光層と第3調光層とを備え、
    前記第1調光層は、
    マゼンタ色のカラーフィルタであって、
    前記青色光の発光部および前記赤色光の発光部に重なって配置されており、
    前記第2調光層は、
    赤色光と緑色光との中間の波長の光に対して選択的な吸収性を有し、
    前記青色光の発光部、前記緑色光の発光部、前記赤色光の発光部、および前記非発光部に重なって配置されており、
    前記第3調光層は、
    前記非発光部に重なって配置され、可視光を90%以上吸収する
    ことを特徴とする多色発光有機EL表示装置。
  5. 前記第2調光層が、520〜560nmの波長範囲の少なくとも一部において、80%以上の透過率を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の多色発光有機EL表示装置。
  6. 前記第2調光層が、可視光の透過率の最大値が80%以上、最小値が40%以下であり、透過率60%を示す波長が550〜580nm、及び590〜620nmの範囲内に存在し、透過率の最小値を示す波長が580〜600nmの範囲に存在する
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の多色発光有機EL表示装置。
  7. 前記第1調光層が、可視光の透過率の最大値が80%以上、最小値が40%以下であり、透過率60%を示す波長が480〜510nm、及び560〜590nmの範囲内に存在する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の多色発光有機EL表示装置。
  8. 前記第2調光層が、前記多色発光有機EL表示装置の全体にわたって実質均一に形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の多色発光有機EL表示装置。
  9. 前記第1調光層の透過率の最小値を示す波長が520〜550nmの範囲に存在する
    ことを特徴とする請求項7に記載の多色発光有機EL表示装置。
  10. 前記第1調光層がガラス基板またはプラスチック基板上に形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の多色発光有機EL表示装置。
  11. 前記第2調光層が前記ガラス基板または前記プラスチック基板よりも外側に形成されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の多色発光有機EL表示装置。
  12. 前記有機EL発光部と前記第1調光層とは樹脂層によって接着されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の多色発光有機EL表示装置。
  13. 前記ガラス基板または前記プラスチック基板が着色されており、前記第2調光層として機能する
    ことを特徴とする請求項10に記載の多色発光有機EL表示装置。
  14. 請求項1に記載の多色発光有機EL表示装置を製造する方法であって、
    マゼンタ色のカラーフィルタである第1調光層を、前記多色発光有機EL表示装置の前記青色光の発光部、前記赤色光の発光部、および前記非発光部に重なるように形成する工程と、
    赤色光と緑色光との中間の波長の光に対して選択的な吸収性を有する第2調光層を、前記青色光の発光部、前記緑色光の発光部、前記赤色光の発光部、および前記非発光部に重なるように形成する工程と
    を含む製造方法。
  15. 請求項3に記載の多色発光有機EL表示装置を製造する方法であって、
    マゼンタ色のカラーフィルタである第1調光層を前記青色光の発光部および前記赤色光の発光部に重なるように形成する工程と、
    可視光を90%以上吸収する第3調光層を、前記非発光部に重なるように形成する工程と、
    赤色光と緑色光との中間の波長の光に対して選択的な吸収性を有する第2調光層を、前記青色光の発光部、前記緑色光の発光部、前記赤色光の発光部、および前記非発光部に重なるように形成する工程と
    を含む製造方法。
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