以下、本発明に係るメタデータ生成管理装置を含むメタデータ生成システムの一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
≪実施の形態1≫
<構成>
まず、実施の形態1に係るメタデータ生成システム1000の構成について説明する。
<メタデータ生成システム>
図1は、実施の形態1に係るメタデータ生成システム1000のシステム構成図である。
メタデータ生成システム1000は、動画コンテンツの検索に用いられるメタデータを、動画コンテンツの再生量に応じて生成するシステムである。
なお、本実施の形態においては、動画コンテンツの再生量の一例として、各端末装置からの動画コンテンツの再生要求の回数(以下、単に「再生回数」という)を用いて説明する。
メタデータ生成システム1000は、配信装置100と、メタデータ生成管理装置200と、端末装置300A、300Bとから構成されている。なお、ここでは、一例として、端末装置300A、300Bのみを図示しているが、端末装置の数は1台以上であれば100台でも、1000台でもよい。
配信装置100とメタデータ生成管理装置200とは、LAN(Local Area Network)1を介して接続されており、配信装置100と各端末装置(300A、300B)とは、インターネット2を介して接続されている。
ここで、配信装置100は、動画コンテンツとそのメタデータとを対応付けて管理する機能を有する他、Webサーバとして機能する。
配信装置100は、各端末装置からインターネット2を介して受信した、特定のメタデータの指定を含む動画コンテンツの検索要求に応じて、その特定のメタデータと対応付けられた動画コンテンツの一覧を検索結果として送信する。また、配信装置100は、各端末装置から受信した、上記動画コンテンツの一覧内の1つの動画コンテンツの指定を含む動画コンテンツの再生要求に応じて、指定された動画コンテンツを配信する。
また、配信装置100は、各端末装置から受信した動画コンテンツの登録要求に応じて、その登録要求に係る新たな動画コンテンツと、その動画コンテンツの初期メタデータとを対応付けて登録する。
ここで、一例として、初期メタデータは、対応する動画コンテンツのタイトル、再生時間長、ファイルフォーマット、及び登録日時からなるデータであるものとして説明する。
また、メタデータ生成管理装置200は、配信装置100に記憶されている動画コンテンツの再生量(本実施の形態では、再生回数)が多くなるほど、動画コンテンツから特定の特徴を抽出するための複数の基準のうちのより多くの基準を用いて、その動画コンテンツについてのメタデータが生成されるように、メタデータの生成を管理する機能を有する。
本実施の形態では、動画コンテンツから特定の特徴を抽出するための複数の基準として、人の顔、植物、車、及び建物それぞれの特徴量を用いた場合を例に説明する。
各端末装置(300A、300B)は、Webブラウザが動作するパソコン等(ディスプレイを有する)であり、本システムのユーザによる操作に基づいて、動画コンテンツの検索要求や再生要求を、インターネット2を介して配信装置100に送信し、各要求に対する応答として、配信装置100から検索結果や動画コンテンツを受信する機能を有する。
また、各端末装置は、本システムのユーザによる操作に基づいて、動画コンテンツの登録要求を、インターネット2を介して配信装置100に送信する機能も有する。
以下、配信装置100及びメタデータ生成管理装置200の構成について、図1を用いて更に詳しく説明する。
<配信装置>
まず、配信装置100の構成について説明する。
配信装置100は、同図に示す通り、記憶部101、第1通信部102、第2通信部103、登録部104、配信制御部105、及び更新部106を備える。配信装置100は、図示しないメモリ及びプロセッサを含んでおり、登録部104、配信制御部105、及び更新部106の各機能は、プロセッサがメモリ上のプログラムを実行することにより実現される。
ここで、記憶部101は、コンテンツテーブル10、メタデータテーブル20、サムネイル画像テーブル30を記憶するためのメモリ領域である。各テーブルのデータ構成等については、後に詳細に説明するため、ここでは、各テーブルについて簡単に説明する。
コンテンツテーブル10は、動画コンテンツ毎に、その識別情報と動画コンテンツデータとを対応付けたデータを登録したテーブルである。なお、この動画コンテンツデータは、映像データ及び音声データから構成される。
また、メタデータテーブル20は、動画コンテンツ毎に、その識別情報とメタデータとを対応付けたデータを登録したテーブルである。
また、サムネイル画像テーブル30は、動画コンテンツ毎に、その識別情報とその動画コンテンツを構成する1枚のフレーム画像に基づいて生成した画像(以下、「サムネイル画像」という)のデータとを対応付けたデータを登録したテーブルである。
第1通信部102は、LAN1を介して、メタデータ生成管理装置200とデータの送受信を行う機能を有し、第2通信部103は、インターネット2を介して、各端末装置(300A、300B)とデータの送受信を行う機能を有する。
登録部104は、第2通信部103を介して各端末装置から受信した動画コンテンツの登録要求に基づいて、記憶部101の各テーブルにデータを登録する機能を有する。各テーブルへのデータの登録方法については、後述する。
配信制御部105は、第2通信部103を介して各端末装置から受信した動画コンテンツの検索要求に応じて検索結果を生成し、その検索要求の送信元の端末装置に送信する機能を有する。なお、検索結果の生成方法については後述する。
また、配信制御部105は、各端末装置から受信した動画コンテンツの再生要求に応じて、その再生要求に係る動画コンテンツをコンテンツテーブル10から取得し、その再生要求の送信元の端末装置に送信し、その送信の履歴データを、配信ログテーブル40に登録する機能を有する。
また、配信制御部105は、本システムの管理者等により予め設定されたスケジュールに基づいて、配信ログテーブル40に新たに登録された履歴データを、第1通信部102を介してメタデータ生成管理装置200に送信する機能を有する。
更新部106は、メタデータ生成管理装置200からの特定の動画コンテンツの識別情報を含む動画コンテンツの取得要求(後述する)に応じて、その取得要求に含まれる識別情報が示す動画コンテンツを記憶部101のコンテンツテーブル10から取得し、第1通信部102を介して送信する機能、及びメタデータ生成管理装置200により生成されたメタデータを、第1通信部102を介して受信し、メタデータテーブル20に追加して登録する機能を有する。
<メタデータ生成管理装置>
次に、メタデータ生成管理装置200の構成について説明する。
メタデータ生成管理装置200は、同図に示す通り、通信部201、カウント部202、記憶部203、生成部204、及び制御部205を備える。メタデータ生成管理装置200は、図示しないメモリ及びプロセッサを含んでおり、カウント部202、生成部204、及び制御部205の各機能は、プロセッサがメモリ上のプログラムを実行することにより実現される。
ここで、通信部201は、LAN1を介して、配信装置100とデータの送受信を行う機能を有する。
カウント部202は、再生量テーブル50を保持しており、通信部201を介して配信装置100から受信した履歴データに基づいて、この再生量テーブル50を更新する機能を有する。
ここで、再生量テーブル50は、動画コンテンツ毎に、その識別情報と動画コンテンツの再生回数とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
カウント部202は、再生量テーブル50を更新した際に、更新した動画コンテンツの再生回数及びその動画コンテンツの識別情報を制御部205に送出する。
記憶部203は、生成ログテーブル60を記憶するためのメモリ領域である。
ここで、生成ログテーブル60は、動画コンテンツ毎に、その識別情報と、その動画コンテンツについてメタデータの生成に実際に用いられた処理の量を示す情報(以下、「処理済情報」という)とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
本実施の形態では、処理済情報として「1」が登録されている場合には、その動画コンテンツのメタデータの生成に、上記複数の基準のうち、人の顔及び植物それぞれの特徴量が用いられたことを示し、「2」が登録されている場合には、その動画コンテンツのメタデータの生成に、上記複数の基準の全てが用いられたことを示すものとして説明する。
制御部205は、カウント部202から受領した動画コンテンツの再生回数と、生成ログテーブル60におけるその動画コンテンツの処理済情報とに基づいて、その動画コンテンツのメタデータを生成するか否かを判定し、特に、メタデータを生成する場合に、その生成に用いられるべき処理の量の指定と、メタデータの生成元となる動画コンテンツの識別情報とを含むメタデータの生成指示を生成部204に送出する機能を有する。
本実施の形態では、メタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定は、上述の複数の基準のうち、いずれの基準が用いられるべきかを指定することにより行い、以下では、この指定として「1」が指定された場合には、人の顔及び植物それぞれの特徴量が、「2」が指定された場合には、車及び建物それぞれの特徴量が指定されたものとして説明する。
生成部204は、複数の基準のうち、制御部205から受領したメタデータの生成指示において指定された特徴量を用いて、その生成指示において指定された動画コンテンツのメタデータを生成し、生成ログテーブル60におけるその動画コンテンツの処理済情報を更新する機能を有する。
このメタデータの生成元となる動画コンテンツは、その動画コンテンツの識別情報を含む動画コンテンツの取得要求を、通信部201を介して配信装置100に送信して取得する。
生成部204は、生成したメタデータと、生成元となった動画コンテンツの識別情報とを通信部201を介して配信装置100に送信することで、この生成したメタデータを、上述の配信装置100の更新部106を介して、メタデータテーブル20に登録する。
<データ>
以下、メタデータ生成システム1000において使用されるデータについて説明する。
まず、配信装置100において使用されるデータについて説明する。
<コンテンツテーブル>
図2(a)は、コンテンツテーブル10のデータ構成及び内容例を示す図である。
コンテンツテーブル10は、動画コンテンツ毎に、識別情報11とコンテンツデータ12とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
ここで、識別情報11は、対応する動画コンテンツの識別情報であり、他の識別情報と重複しないデータであり、コンテンツデータ12は、対応する動画コンテンツのデータである。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツのデータは「コンテンツデータA」であることを示している。
<メタデータテーブル>
図2(b)は、メタデータテーブル20のデータ構成及び内容例を示す図である。
メタデータテーブル20は、動画コンテンツ毎に、識別情報21とメタデータ22とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
ここで、識別情報21は、対応する動画コンテンツの識別情報であり、上記コンテンツテーブル10、下記サムネイル画像テーブル30におけるいずれかの識別情報と一致するデータであり、メタデータ22は、対応する動画コンテンツの初期メタデータ及び、後述するメタデータ生成処理(図4参照)により生成されたメタデータであり、テキスト形式のデータである。なお、このメタデータ生成処理により生成されたメタデータが存在しないことを、同図では「−」で表現している。
同図は、例えば、識別情報が「2」である動画コンテンツのメタデータのうち、初期メタデータとして生成されたタイトルは「今年は海外で!」、再生時間長は「4:45」、ファイルフォーマットは「avi」、登録日時は「2009/1/1 0:40」であり、メタデータ生成処理により生成されたメタデータは「植物」と「車」と「建物」であることを示している。
<サムネイル画像テーブル>
図2(c)は、サムネイル画像テーブル30のデータ構成及び内容例を示す図である。
サムネイル画像テーブル30は、動画コンテンツ毎に、識別情報31とサムネイル画像データ32とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
ここで、識別情報31は、対応する動画コンテンツの識別情報であり、上記コンテンツテーブル10、メタデータテーブル20におけるいずれかの識別情報と一致するデータであり、サムネイル画像データ32は、対応する動画コンテンツのサムネイル画像のデータである。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツのサムネイル画像データは「サムネイル画像データA」であることを示している。
なお、以下では、各テーブルを構成する、相互に対応付けられた1件分のデータを「レコード」と表現する。例えば、上記コンテンツテーブル10では、識別情報が「1」で、コンテンツデータが「コンテンツデータA」であるデータが1つのレコードを構成する。
また、各端末装置から動画コンテンツの登録要求を受信した際に、登録部104により新たなレコードが、コンテンツテーブル10、メタデータテーブル20、サムネイル画像テーブル30に登録され、各端末装置から動画コンテンツの検索要求を受信した際に、検索結果(動画コンテンツの一覧)を生成するために、配信制御部105により、メタデータテーブル20及びサムネイル画像テーブル30が参照され、各端末装置から動画コンテンツの再生要求を受信した際に、その再生要求に係る動画コンテンツを取得するために、配信制御部105によりコンテンツテーブル10が参照される。
<配信ログテーブル>
図2(d)は、配信ログテーブル40のデータ構成及び内容例を示す図である。
配信ログテーブル40は、動画コンテンツの再生要求毎に、日時41とIPアドレス42とURL43と範囲44とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
ここで、日時41は、対応する再生要求がなされた日時を示す情報であり、IPアドレス42は、対応する再生要求を行った端末装置(300A又は300B)のIPアドレスを示す情報であり、URL43は、対応する再生要求に含まれていた動画コンテンツのURL(Uniform Resource Locator)を示す情報である。この例では、URLの一部に再生要求の対象となる動画コンテンツの識別情報が含まれており、特に、「http://a○.b×.com/」に続く部分に、動画コンテンツの識別情報が含まれている場合の例を示している。
また、範囲44は、上記動画コンテンツの識別情報が示す動画コンテンツのうち、対応する再生要求に応じて送信された部分を示す情報である。
同図は、例えば、日時「2009/1/1 0:32」に行われた再生要求の送信元の端末装置のIPアドレスは「xxx.xxx.xxx.10」であり、その再生要求に含まれていた動画コンテンツのURLは「http://a○.b×.com/1…/」(この動画コンテンツの識別情報は「1」である)であり、送信された動画コンテンツの範囲は「0:00−3:25」であることを示している。即ち、上記メタデータテーブル20の例では、識別情報が「1」である動画コンテンツの再生時間長は「5:30」であるため、この再生要求では、0:00−5:30の動画コンテンツのうち、0:00−3:25の部分が送信されたことを示している。
次に、メタデータ生成管理装置200において使用されるデータについて説明する。
<再生量テーブル>
図3(a)は、再生量テーブル50のデータ構成及び内容例を示す図である。
再生量テーブル50は、動画コンテンツ毎に、識別情報51と再生回数52とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
ここで、識別情報51は、対応する動画コンテンツの識別情報であり、上記配信ログテーブル40のいずれかのURLに含まれる動画コンテンツの識別情報と一致するデータであり、再生回数52は、対応する動画コンテンツに対して行われた再生要求の回数である。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツの再生回数は「999」であることを示している。
<生成ログテーブル>
図3(b)は、生成ログテーブル60のデータ構成及び内容例を示す図である。
生成ログテーブル60は、動画コンテンツ毎に、識別情報61と処理済情報62とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
ここで、識別情報61は、対応する動画コンテンツの識別情報であり、上記再生量テーブル50のいずれかの識別情報と一致するデータである。
また、処理済情報62は、対応する動画コンテンツについてのメタデータの生成に実際に用いられた処理の量を示す情報であり、この例では、対応する動画コンテンツのメタデータの生成に、上記複数の基準のうち、人の顔及び植物それぞれの特徴量が用いられた場合を「1」とし、上記複数の基準の全てが用いられた場合を「2」としている。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツの処理済情報は「1」であり、この動画コンテンツのメタデータの生成に、人の顔及び植物それぞれの特徴量が用いられたことを示している。
<動画コンテンツの登録、検索、再生>
以下、動画コンテンツの登録処理、検索処理、再生処理の流れを簡単に説明する。
<登録>
まず、配信装置100に動画コンテンツがどのように登録されるかを説明する。
いずれかの端末装置(300A又は300B)(以下では、「登録用端末」ともいう)による、動画コンテンツを登録するためのWebページ(以下、「登録画面」という)のURLへのアクセスを第2通信部103を介して受け付けると、配信装置100の登録部104は、登録画面を構成するHTML(HyperText Markup Language)データを、第2通信部103を介して、登録用端末に送信する。
登録用端末は、受信した登録画面をWebページとしてディスプレイに表示させ、登録用端末のユーザが登録画面上で、登録する動画コンテンツ及びその動画コンテンツのタイトルを指定すると、この登録用端末は、指定された動画コンテンツの登録要求を配信装置100に送信する。なお、この動画コンテンツの登録要求は、上記動画コンテンツのタイトルの指定を含むものである。
配信装置100の登録部104は、第2通信部103を介して、登録用端末からの動画コンテンツの登録要求を受け付けると、その動画コンテンツの識別情報、サムネイル画像、及び初期メタデータの生成を行う。
ここで、動画コンテンツの識別情報は、例えば、直近に登録された動画コンテンツの識別情報に1を足した値であるものとする。即ち、各動画コンテンツの識別情報は、1から連番になるように生成される。また、サムネイル画像は、例えば、その動画コンテンツを構成する最初のフレーム画像を所定サイズに拡大又は縮小した画像であるものとする。
また、初期メタデータは、上述のように、動画コンテンツのタイトル、再生時間長、ファイルフォーマット、及び登録日時からなるデータであり、登録部104は、ユーザにより指定されたタイトルを、動画コンテンツのタイトルとし、登録要求に係る動画コンテンツを解析することで、再生時間長及びファイルフォーマットを取得し、現在日時を登録日時とすることで、初期メタデータを生成する。
登録部104は、生成した動画コンテンツの識別情報及び登録要求に係る動画コンテンツのデータを対応付けて記憶部101のコンテンツテーブル10に登録し、その動画コンテンツの識別情報及び生成した初期メタデータを対応付けてメタデータテーブル20に登録し、その動画コンテンツの識別情報及び生成したサムネイル画像のデータを対応付けてサムネイル画像テーブル30に登録する。
以上の処理により、登録用端末のユーザが所望する動画コンテンツが新規に配信装置100に登録され、各端末装置(300A、300B)からの動画コンテンツの検索要求に応じて検索対象とされ、また、各端末装置からの動画コンテンツの再生要求に応じて、この要求元の端末装置に配信可能な状態となる。
<検索>
次に、上記処理により登録された動画コンテンツがどのように検索されるかを説明する。
いずれかの端末装置(300A又は300B)(以下では、「視聴用端末」ともいう)による、動画コンテンツを検索するためのWebページ(以下、「検索画面」という)のURLへのアクセスを、第2通信部103を介して受け付けると、配信装置100の配信制御部105は、検索画面を構成するHTMLデータを、第2通信部103を介して、視聴用端末に送信する。
視聴用端末は、受信した検索画面をWebページとしてディスプレイに表示させ、視聴用端末のユーザが検索画面上で、検索したい動画コンテンツの特徴を示す特定のメタデータを入力すると、視聴用端末は、この特定のメタデータの指定を含む、動画コンテンツの検索要求を配信装置100に送信する。
配信装置100の配信制御部105は、第2通信部103を介して、視聴用端末からの動画コンテンツの検索要求を受け付けると、その検索要求で指定されている特定のメタデータが対応付けられている動画コンテンツを検索し、検索結果の画面を構成するHTMLデータを生成して、第2通信部103を介して、視聴用端末に送信する。
ここで、検索結果の画面は、検索要求で指定されている特定のメタデータが対応付けられている動画コンテンツのサムネイル画像とタイトルとが並べて配置され、各タイトルの部分には、対応する動画コンテンツのURLへのリンクが張られたものである。
この検索結果の画面を構成するHTMLデータの生成は以下のように行われる。即ち、配信制御部105は、検索要求で指定されている特定のメタデータと対応付けて記憶されている動画コンテンツの識別情報とタイトルとの組を、記憶部101のメタデータテーブル20から取得し、取得した動画コンテンツの識別情報と対応付けて記憶されているサムネイル画像のデータを、サムネイル画像テーブル30から取得し、動画コンテンツ毎に、取得したサムネイル画像とタイトルとを並べた検索結果の画面を構成するHTMLデータを生成する。
視聴用端末は、受信した検索結果の画面をWebページとしてディスプレイに表示させる。
以上の処理により、視聴用端末のユーザは、入力した特定のメタデータと対応する動画コンテンツの一覧を取得することができる。
<再生>
次に、上記処理により取得した動画コンテンツの一覧から選択された1つの動画コンテンツがどのように再生されるかを説明する。
視聴用端末のユーザが、再生対象の動画コンテンツを指定するために、視聴用端末に表示されている上記検索結果の画面上の、再生対象の動画コンテンツのタイトルが表示されている部分をクリックすると、この視聴用端末は、この動画コンテンツのURL及び再生位置の指定を含む動画コンテンツの再生要求を配信装置100に送信する。
なお、この動画コンテンツのURLには、その動画コンテンツの識別情報が含まれており、その動画コンテンツの先頭が再生位置として指定されるものとする。
視聴用端末からの再生要求を、第2通信部103を介して受け付けると、配信装置100の配信制御部105は、その再生要求に含まれていた識別情報が示す動画コンテンツの指定された再生開始位置(この例では先頭)以降のデータを、順次、記憶部101のコンテンツテーブル10から取得し、視聴用端末へ送信していく。
視聴用端末は、動画コンテンツの受信を開始すると、予めインストールされている動画再生用のアプリケーションを起動し、その動画コンテンツを再生していく。
なお、上記動画再生用のアプリケーション上で、視聴用端末のユーザは、動画コンテンツの一時停止、停止、早送り、巻き戻し、再生位置の指定等の操作を行うことが可能である。この操作に応じて動画コンテンツの送受信を制御するために、視聴用端末と配信装置100との間では、動画コンテンツの送信が完了するまでの間、セッションが保持され、制御情報がやり取りされる。
また、配信制御部105は、1つの再生要求に係る動画コンテンツの送信が完了すると、履歴データを配信ログテーブル40に登録する。即ち、配信制御部105は、1つの再生要求に係る動画コンテンツの全データの送信が完了したか、あるいは1つの再生要求に係る動画コンテンツの全データの送信が完了する前に、上記視聴用端末上で停止操作がなされた際に、履歴データを登録する。
<動作>
以下、メタデータ生成管理装置200の動作について説明する。
図4は、メタデータ生成管理装置200によるメタデータの生成処理を示すフローチャートである。
本システムの管理者等により予め設定されたスケジュール(例えば、毎日AM1:00)に基づいて、配信装置100の配信制御部105は、前回の送信後に新たに登録された各履歴データを配信ログテーブル40から抽出し、第1通信部102を介してメタデータ生成管理装置200に送信する。
メタデータ生成管理装置200のカウント部202は、通信部201を介してこの各履歴データを受信すると(ステップS1)、受信した各履歴データのうち、以下説明するステップS3以降の処理を行っていないものが存在する否かを判定する(ステップS2)。
未処理のデータが存在する場合に(ステップS2:YES)、カウント部202は、未処理のデータのうちの1つの履歴データに基づいて、再生量テーブル50を更新する(ステップS3)。
より詳細には、カウント部202は、その履歴データに含まれている動画コンテンツのURL中の識別情報を抽出し、その識別情報を含むレコードが、再生量テーブル50に登録されている場合には、そのレコードに含まれる再生回数を1増加させた値に更新し、そのレコードが再生量テーブル50に登録されていない場合には、抽出した識別情報と、再生回数として「1」を対応付けた新たなレコードを再生量テーブル50に登録する。
例えば、カウント部202が抽出した識別情報が「3」である場合に、図3(a)に示す再生量テーブル50の例では、その識別情報「3」と再生回数「499」が対応付けられたレコードが登録されているので、カウント部202は、再生回数を「500」に更新する。
また、例えば、カウント部202が抽出した識別情報が「100」である場合に、図3(a)に示す再生量テーブル50の例では、その識別情報「100」を含むレコードが登録されていないとすると、カウント部202は、識別情報が「100」で、再生回数が「1」であるレコードを、再生量テーブル50に登録する。
ステップS3の処理を完了すると、カウント部202は、抽出した動画コンテンツの識別情報と更新後の再生回数を制御部205に送出し、制御部205は、受領した再生回数が、第1回数(以下、一例として「500」とする)以上であり、かつ受領した動画コンテンツの識別情報を含むレコードが記憶部203の生成ログテーブル60に登録されていないとの条件を満たすか否かを判定する(ステップS4)。
上述の例で、制御部205が、識別情報「3」及び再生回数「500」を受領した場合には、この再生回数は第1回数以上であり、例えば、図3(b)に示す生成ログテーブル60の例では、この識別情報「3」を含むレコードが登録されていないとすると、制御部205は、上記条件を満たす(ステップS4:YES)と判定する。
また、上述の例で、制御部205が、識別情報「100」及び再生回数「1」を受領した場合には、この再生回数は第1回数未満であるため、制御部205は、上記条件を満たさない(ステップS4:NO)と判定する。
ステップS4の条件を満たす場合に(ステップS4:YES)、制御部205は、受領した識別情報と、メタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「1」とを含むメタデータの生成指示を生成部204に送出する。
このメタデータの生成指示を受領した生成部204は、この生成指示に含まれていた識別情報を含む動画コンテンツの取得要求を、通信部201を介して配信装置100に送信し、配信装置100から通信部201を介してその識別情報が示す動画コンテンツを受信する。
動画コンテンツを受信した生成部204は、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「1」であるため、複数の基準のうち、「人の顔」及び「植物」それぞれの特徴量を用いて、受信した動画コンテンツの映像データ全体を生成元としてメタデータを生成する(ステップS5)。
ここで、メタデータの生成は、例えば、以下のように行うことができる。
生成部204は、人の顔、植物、車、建物といった特徴毎に、その特徴を抽出するための特徴量データと、その特徴を表す文字列(「人の顔」等のテキストデータ)とを対応付けて管理しており、映像データを構成する各フレーム画像と特徴量データとのマッチング処理を行い、特徴量データと所定程度一致する部分が存在する場合には、その特徴量データと対応するテキストデータをメタデータとして生成する。
例えば、映像データを構成するいずれかのフレーム画像に、「人の顔」の特徴量データと所定程度一致する部分が存在する場合には、「人の顔」というテキストデータをメタデータとして生成する。
生成部204は、ステップS5の処理を完了すると、受領した生成指示に含まれていた識別情報と、処理済情報として「1」とを対応付けたレコードを、記憶部203の生成ログテーブル60に登録する。
一方、ステップS4の条件を満たさない場合に(ステップS4:NO)、制御部205は、受領した再生回数が、第2回数(以下、一例として「1000」とする)以上であり、かつ受領した動画コンテンツの識別情報と対応付けられた記憶部203の生成ログテーブル60の処理済情報が「1」であるとの条件を満たすか否かを判定する(ステップS6)。
例えば、制御部205が、識別情報「1」及び再生回数「1000」を受領した場合には、この再生回数は第2回数以上であり、図3(b)に示す生成ログテーブル60の例では、この識別情報「1」と処理済情報「1」が対応付けられたレコードが登録されているので、制御部205は、上記条件を満たす(ステップS6:YES)と判定する。
また、例えば、制御部205が、識別情報「2」及び再生回数「2201」を受領した場合には、この再生回数は第2回数以上であるが、図3(b)に示す生成ログテーブル60の例では、この識別情報「1」と処理済情報「2」が対応付けられたレコードが登録されているので、制御部205は、上記条件を満たさない(ステップS6:NO)と判定する。
また、上述の例で、制御部205が、識別情報「100」及び再生回数「1」を受領した場合には、この再生回数は第2回数未満であるため、制御部205は、上記条件を満たさない(ステップS6:NO)と判定する。
ステップS6の条件を満たさない場合には(ステップS6:NO)、再びステップS2から処理を行い、ステップS6の条件を満たす場合には(ステップS6:YES)、制御部205は、受領した識別情報と、メタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「2」とを含むメタデータの生成指示を生成部204に送出する。
このメタデータの生成指示を受領した生成部204は、上記ステップS5の処理と同様に、この生成指示に含まれていた識別情報が示す動画コンテンツを、配信装置100から受信し、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「2」であるため、複数の基準のうち、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いて、受信した動画コンテンツの映像データ全体を生成元としてメタデータを生成する(ステップS7)。
生成部204は、ステップS7の処理を完了すると、受領した生成指示に含まれていた識別情報と記憶部203の生成ログテーブル60で対応付けられている処理済情報を「2」に更新する。
ステップS5、又はステップS7でメタデータを生成した生成部204は、生成したメタデータと生成指示に含まれていた識別情報とを、通信部201を介して配信装置100に送信し(ステップS8)、再びステップS2から処理を行う。
なお、ステップS8で送信されたメタデータ及び識別情報は、配信装置100の更新部106により、第1通信部102を介して受信され、受信された識別情報と記憶部101のメタデータテーブル20で対応付けられているメタデータに、受信されたメタデータが追加して登録される。
ステップS2において、受信した各履歴データのうち、ステップS3以降の処理を行っていないものが存在しない場合には(ステップS2:NO)、メタデータ生成管理装置200は、メタデータの生成処理を終了する。
このように、メタデータ生成管理装置200は、再生回数が第1回数未満である動画コンテンツについては、初期メタデータ以外のメタデータの生成処理を行わず、再生回数が第1回数以上となった動画コンテンツについては、「人の顔」及び「植物」それぞれの特徴量を用いたメタデータの生成処理を行い、再生回数が第2回数以上となった動画コンテンツについては、更に、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いたメタデータの生成処理を行う。
この結果、再生回数が多い動画コンテンツほど、より多くの処理量となるメタデータ生成処理が実行されることになるので、メタデータ生成処理のための限られたリソースを効率的に使用してメタデータを生成できる。
≪変形例1≫
動画コンテンツの再生量に応じて、より多くの処理量となるメタデータ生成処理を施してメタデータの生成を行うことの一例として、上記実施の形態1では、動画コンテンツの再生回数に応じて、より多くの基準を用いてメタデータの生成を行うという例を説明した。以下では、動画コンテンツの再生回数に応じて、メタデータの生成元とする動画コンテンツの部分の大きさを大きくするように変えた一変形例を説明する。
変形例1に係るメタデータ生成管理装置は、上述の実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200の生成部204の機能を若干変更したものであるため、ここでは、変更部分を中心に説明する。
<動作>
以下、変形例1に係るメタデータ生成管理装置の動作について説明する。
図5は、変形例1に係るメタデータ生成管理装置によるメタデータの生成処理を示すフローチャートである。
変形例1に係るメタデータ生成管理装置によるメタデータの生成処理は、上記実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200によるメタデータの生成処理のステップS5及びS7の処理に代えて、ステップS11及びステップS12の処理を含むものである。
従って、以下では、このステップS11及びステップS12の処理を中心に説明する。
変形例1に係るメタデータ生成管理装置は、ステップS1〜S4の処理を、上記実施の形態1で説明したのと同様に実行し、ステップS4の条件を満たす場合に(ステップS4:YES)、制御部205は、受領した識別情報と、メタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「1」とを含むメタデータの生成指示を、変形例1に係る生成部に送出し、このメタデータの生成指示を受領した変形例1に係る生成部は、配信装置100から通信部201を介して、その生成指示に含まれている識別情報が示す動画コンテンツを受信する。ここまでは、実施の形態1で説明したのと同様である。
続いて、動画コンテンツを受信した変形例1に係る生成部は、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「1」であるため、動画コンテンツを構成する映像データの前半部分を生成元として、複数の基準の全て、つまり、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成し(ステップS11)、実施の形態1で説明したのと同様に、生成ログテーブル60を更新する。
上記映像データの前半部分とは、動画コンテンツを構成する映像データを2等分した場合の前半部分をいい、例えば、動画コンテンツの長さ(再生時間の長さ)が10分である場合には、再生時間が5分未満の部分のことである。
一方、ステップS4の条件を満たさない場合に(ステップS4:NO)、制御部205は、実施の形態1で説明したのと同様に、ステップS6の条件を満たすか否かを判定する。
ステップS6の条件を満たさない場合には(ステップS6:NO)、再び、ステップS2から処理を行い、ステップS6の条件を満たす場合には(ステップS6:YES)、制御部205は、受領した識別情報と、メタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「2」とを含むメタデータの生成指示を変形例1に係る生成部に送出し、このメタデータの生成指示を受領した変形例1に係る生成部は、配信装置100から通信部201を介して、その生成指示に含まれている識別情報が示す動画コンテンツを受信する。この点は、実施の形態1で説明したのと同様である。
続いて、動画コンテンツを受信した変形例1に係る生成部は、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「2」であるため、動画コンテンツを構成する映像データの後半部分を生成元として、複数の基準の全て、つまり、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いて、メタデータを生成し(ステップS12)、実施の形態1で説明したのと同様に、生成ログテーブル60を更新する。
上記映像データの後半部分とは、動画コンテンツを構成する映像データを2等分した場合の後半部分をいい、例えば、上述の例(動画コンテンツの長さが10分である場合の例)では、再生時間が5分以上の部分のことである。
ステップS11、又はステップS12でメタデータを生成した変形例1に係る生成部は、実施の形態1で説明したのと同様に、ステップS8の処理を行う。
≪変形例2≫
動画コンテンツの再生量に応じて、より多くの処理量となるメタデータ生成処理を施してメタデータの生成を行うことの一例として、上記変形例1では、動画コンテンツの再生回数に応じて、メタデータの生成元とする動画コンテンツの部分の大きさを大きくするという例を説明した。
以下では、動画コンテンツの再生回数に応じて、動画コンテンツを構成する映像データと音声データのうち、映像データのみ、又は双方のデータを生成元とするように変えた一変形例について説明する。
変形例2に係るメタデータ生成管理装置は、上述の変形例1に係るメタデータ生成管理装置の生成部の機能を若干変更したものであるため、ここでは、変更部分についてのみ説明する。
<動作>
以下、変形例2に係るメタデータ生成管理装置の動作について説明する。
図6は、変形例2に係るメタデータ生成管理装置によるメタデータの生成処理を示すフローチャートである。
変形例2に係るメタデータ生成管理装置によるメタデータの生成処理は、上記変形例1に係るメタデータ生成管理装置によるメタデータの生成処理のステップS11及びS12の処理に代えて、ステップS21及びステップS22の処理を含むものである。
従って、このステップS21及びステップS22の処理について説明する。
ステップS21において、変形例2に係る生成部は、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「1」であるため、配信装置100から受信した動画コンテンツを構成する映像データを生成元として、複数の基準の全て、つまり、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成する(ステップS21)。
また、ステップS22において、変形例2に係る生成部は、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「2」であるため、配信装置100から受信した動画コンテンツの音声データを生成元としてメタデータを生成する(ステップS22)。
ここで、音声データを生成元としたメタデータの生成は、例えば以下のようにして行うことができる。
変形例2に係る生成部は、特徴毎に、その特徴を抽出するための音声パターンと、その特徴を表す文字列(テキストデータ)とを対応付けて管理しており、音声データと音声パターンとのマッチング処理を行い、その音声パターンと所定程度一致する部分が存在する場合には、その特徴量データと対応するテキストデータをメタデータとして生成する。
例えば、音声データに、「車」の音声パターン(例えば、車のエンジン音の音声パターン等)と所定程度一致する部分が存在する場合には、「車」というテキストデータをメタデータとして生成する。
≪実施の形態2≫
上記実施の形態1では、動画コンテンツの再生量として、各端末装置からの動画コンテンツの再生要求の回数(再生回数)を用いた例を説明した。以下では、動画コンテンツの再生量として、動画コンテンツにおいて再生された部分の時間長を用いた例を説明する。
図7は、実施の形態2に係るメタデータ生成システム1100のシステム構成図である。
同図に示すように、メタデータ生成システム1100は、実施の形態1に係るメタデータ生成システム1000のメタデータ生成管理装置200に代えて、メタデータ生成管理装置210を含むものである。
また、メタデータ生成管理装置210は、上述の実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200が備えるカウント部202、生成部204、制御部205に代えて、これらの機能を若干変更したカウント部211、生成部212、制御部213を備えるものであるため、以下では、実施の形態1からの変更点を中心に説明する。
<データ>
メタデータ生成管理装置210において使用されるデータについて説明する。
<再生量テーブル>
図8(a)は、再生量テーブル53のデータ構成及び内容例を示す図である。
再生量テーブル53は、動画コンテンツ毎に、識別情報51と再生範囲54と再生時間55とを対応付けたデータを登録したテーブルであり、実施の形態1に係る再生量テーブル50の再生回数52に代えて、再生範囲54と再生時間55とを含む点で、再生量テーブル50と異なる。
ここで、再生範囲54は、対応する動画コンテンツのうち再生された部分を示す情報であり、再生時間は、対応する再生範囲の合計時間を示す情報である。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツの再生範囲は「0:00−0:32」及び「0:35−0:50」であり、再生時間は「0:47」であることを示している。
<生成ログテーブル>
図8(b)は、生成ログテーブル63のデータ構成及び内容例を示す図である。
生成ログテーブル63は、動画コンテンツ毎に、識別情報61と処理済情報62と生成範囲64とを対応付けたデータを登録したテーブルであり、生成範囲64を含む点で、実施の形態1に係る生成ログテーブル60と異なる。
ここで、生成範囲64は、対応する動画コンテンツにおいて、メタデータの生成元とした部分を示す情報である。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツの処理済情報は「1」であり、生成範囲は「0:00−0:32」であることを示している。即ち、図2(b)に示すメタデータテーブル20の例では、識別情報が「1」である動画コンテンツの再生時間長は「5:30」であるため、0:00−5:30の動画コンテンツのうち、「0:00−0:32」の部分を生成元として、人の顔及び植物それぞれの特徴量を用いてメタデータが生成されたことを示している。
<動作>
以下、実施の形態2に係るメタデータ生成管理装置210の動作について説明する。
図9は、実施の形態2に係るメタデータ生成管理装置210によるメタデータの生成処理を示すフローチャートである。
メタデータ生成管理装置210は、ステップS1及びS2の処理を、上記実施の形態1で説明したのと同様に実行し、ステップS2において、未処理のデータが存在する場合に(ステップS2:YES)、カウント部211は、未処理のデータのうちの1つの履歴データに基づいて、再生量テーブル53を更新する(ステップS31)。
より詳細には、カウント部211は、その履歴データに含まれている動画コンテンツのURL中の識別情報を抽出し、その識別情報を含むレコードが、再生量テーブル53に登録されている場合には、その履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲をそのレコードに含まれている再生範囲にマージして更新し、更新後の再生範囲から再生時間を算出し、算出した再生時間で、そのレコードに含まれている再生時間を更新する。
また、上記抽出した識別情報を含むレコードが再生量テーブル53に登録されていない場合には、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲から再生時間を算出し、抽出した識別情報と、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲と、算出した再生時間とを対応付けた新たなレコードを再生量テーブル53に登録する。
例えば、カウント部211が抽出した識別情報が「1」であり、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲が「0:00−5:30」である場合に、図8(a)に示す再生量テーブル53の例では、その識別情報「1」と再生範囲「0:00−0:32、0:35−0:50」と再生時間「0:47」とが対応付けられているレコードが登録されているので、そのレコードの再生範囲を「0:00−5:30」に更新し、再生時間を「5:30」に更新する。
また、例えば、カウント部211が抽出した識別情報が「1」であり、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲が「2:00−3:00」である場合には、図8(a)に示す再生量テーブル53の例では、識別情報が「1」であるレコードの再生範囲を「0:00−0:32,0:35−0:50、2:00−3:00」に更新し、再生時間を「1:47」に更新する。
また、例えば、カウント部211が抽出した識別情報が「100」であり、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲が「0:00−1:00」ある場合に、図8(a)に示す再生量テーブル53の例では、その識別情報「100」を含むレコードが登録されていないとすると、識別情報が「100」で、再生範囲が「0:00−1:00」で、再生時間が「1:00」であるレコードを、再生量テーブル53に登録する。
ステップS31の処理を完了すると、カウント部211は、抽出した動画コンテンツの識別情報と更新後の再生範囲と更新後の再生時間とを制御部213に送出し、制御部213は、受領した再生時間が、第1時間(以下、一例として「1:00(1分)」とする)以上であり、かつ受信した動画コンテンツの識別情報を含むレコードが記憶部203の生成ログテーブル63に登録されていないとの条件を満たすか否かを判定する(ステップS32)。
上述の例で、制御部213が、識別情報「100」及び再生時間「1:00」を受領した場合には、この再生時間は第1時間以上であり、図8(b)に示す生成ログテーブル63の例では、この識別情報「100」を含むレコードが登録されていないので、制御部213は、上記条件を満たす(ステップS32:YES)と判定する。
また、例えば、制御部213が、識別情報「4」及び再生時間「0:32」を受領した場合には、この再生時間は第1時間未満なので、制御部213は、上記条件を満たさない(ステップS32:NO)と判定する。
ステップS32の条件を満たす場合に(ステップS32:YES)、制御部213は、カウント部211から受領した識別情報及び更新後の再生範囲を含むメタデータの生成指示を生成部212に送出する。
このメタデータの生成指示を受領した生成部212は、実施の形態1に係る生成部204と同様に、生成指示に含まれていた識別情報が示す動画コンテンツを配信装置100から取得し、受領した生成指示に含まれている再生範囲に対応する、動画コンテンツを構成する映像データの部分を生成元として、複数の基準の全て、つまり、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成する(ステップS33)。
ステップS33の処理を完了すると、生成部212は、受領した生成指示に含まれていた識別情報と処理済情報として「1」と受領した生成指示に含まれていた再生範囲を生成範囲として対応付けたレコードを、記憶部203の生成ログテーブル63に登録する。
一方、ステップS32の条件を満たさない場合に(ステップS32:NO)、制御部213は、受領した再生時間が、第2時間(以下、一例として「5:00(5分)」とする)以上であり、かつ受信した動画コンテンツの識別情報と対応付けられた記憶部203の生成ログテーブル63の処理済情報が「1」であるとの条件を満たすか否かを判定する(ステップS34)。
例えば、制御部213が、識別情報「1」及び再生時間「5:30」を受領した場合には、この再生時間は第2時間以上であり、図8(b)に示す生成ログテーブル63の例では、この識別情報「1」と処理済情報「1」が対応付けられたレコードが登録されているので、制御部213は、上記条件を満たす(ステップS34:YES)と判定する。
また、上述の例で、制御部213が、識別情報「4」及び再生時間「0:32」を受領した場合には、この再生時間は第2時間未満なので、制御部213は、上記条件を満たさない(ステップS34:NO)と判定する。
ステップS34の条件を満たさない場合には(ステップS34:NO)、再びステップS2から処理を行い、ステップS34の条件を満たす場合には(ステップS34:YES)、制御部213は、カウント部211から受領した識別情報及び更新後の再生範囲を含むメタデータの生成指示を生成部212に送出する。
このメタデータの生成指示を受領した生成部212は、上記ステップS33と同様に、生成指示に含まれていた識別情報が示す動画コンテンツを配信装置100から取得し、受領した生成指示に含まれている再生範囲から、生成指示に含まれていた識別情報と対応付けられた生成ログテーブル63の生成範囲を除いた残りの範囲に対応する、動画コンテンツを構成する映像データの部分を生成元として、複数の基準の全て、つまり、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成する(ステップS35)。
例えば、メタデータの生成指示に識別情報「1」と再生範囲「0:00−5:30」が含まれていた場合には、図8(b)の生成ログテーブル63の例では、識別情報が「1」であるレコードの生成範囲は「0:00−0:32」なので、生成部212は、取得した動画コンテンツを構成する映像データにおいて、「0:32−5:30」に対応する部分を生成元としてメタデータを生成する。
ステップS35の処理を完了すると、生成部212は、受領した生成指示に含まれていた識別情報と記憶部203の生成ログテーブル63で対応付けられている処理済情報を「2」に更新し、この識別情報と記憶部203の生成ログテーブル63で対応付けられている生成範囲を、受領した生成指示に含まれていた再生範囲で更新する。
ステップS33、又はステップS35でメタデータを生成した生成部212は、実施の形態1に係る生成部204と同様に、ステップS8の処理を行い、再びステップS2から処理を行う。
このように、メタデータ生成管理装置210は、再生時間が第1時間未満である動画コンテンツについては、初期メタデータ以外のメタデータの生成処理を行わず、再生時間が第1時間以上となった動画コンテンツについては、それまでに再生された、動画コンテンツを構成する映像データの部分を生成元としたメタデータの生成処理を行い、再生時間が第2時間以上となった動画コンテンツについては、更に、前回メタデータを生成した以降に再生された動画コンテンツを構成する映像データの部分を生成元としたメタデータの生成処理を行う。
この結果、再生時間が長い動画コンテンツほど、より多くの処理量となるメタデータ生成処理が実行されることになるので、メタデータ生成処理のための限られたリソースを効率的に使用してメタデータを生成できる。
≪変形例3≫
動画コンテンツの再生量として、上記実施の形態1では、各端末装置からの動画コンテンツの再生要求の回数(再生回数)を用いた例を説明し、上記実施の形態2では、動画コンテンツにおいて再生された部分の時間長を用いた例を説明した。
以下では、動画コンテンツの再生量として、動画コンテンツを構成する、単位時間長(この例では1分とする)である複数の部分それぞれの再生回数を用いるように変えた一変形例を説明する。
変形例3に係るメタデータ生成管理装置は、上述の実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200が備えるカウント部202、生成部204、制御部205の機能及び再生量テーブル50、生成ログテーブル65のデータ構造を若干変更したものであるため、ここでは、変更部分についてのみ説明する。
<データ>
以下、変形例3に係るメタデータ生成管理装置において使用されるデータについて説明する。
<再生量テーブル>
図10(a)は、再生量テーブル56のデータ構成及び内容例を示す図である。
再生量テーブル56は、動画コンテンツ毎に、識別情報51と再生回数57とを対応付けたデータを登録したテーブルであり、実施の形態1に係る再生量テーブル50の再生回数52に代えて、再生回数57とを含む点で、再生量テーブル50と異なる。
ここで、再生回数57は、対応する動画コンテンツの再生時間帯毎の再生回数を示す情報である。再生時間帯は、動画コンテンツを単位時間長(この例では1分)である複数の部分に分けた場合において、各部分を、その動画コンテンツの再生時間軸上で特定するための情報である。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツの0:00以上1:00未満の部分の再生回数は「999」であり、1:00以上2:00未満の部分の再生回数は「451」であり、2:00以上3:00未満の部分の再生回数は「320」であることを示している。
<生成ログテーブル>
図10(b)は、生成ログテーブル65のデータ構成及び内容例を示す図である。
生成ログテーブル65は、動画コンテンツ毎に、識別情報61と処理済情報66とを対応付けたデータを登録したテーブルであり、実施の形態1に係る生成ログテーブル60の処理済情報62に代えて、処理済情報66とを含む点で、生成ログテーブル60と異なる。
ここで、処理済情報66は、対応する動画コンテンツの再生時間帯毎のメタデータの生成に実際に用いられた処理の量を示す情報である。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツの0:00以上1:00未満の部分の処理済情報は「1」であり、1:00以上2:00未満及び2:00以上3:00未満の部分の処理済情報は「0」であることを示している。即ち、この動画コンテンツのメタデータの生成は、0:00以上1:00未満の部分を生成元として、人の顔及び植物それぞれの特徴量が用いられたことを示している。
また、同図は、例えば、識別情報が「2」である動画コンテンツの0:00以上1:00未満、1:00以上2:00未満、及び2:00以上3:00未満の部分の処理済情報は「2」であり、この動画コンテンツのメタデータの生成は、0:00以上3:00未満の部分を生成元として、複数の基準の全て、つまり、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」それぞれの特徴量が用いられたことを示している。
<動作>
以下、変形例3に係るメタデータ生成管理装置の動作について説明する。
図11は、変形例3に係るメタデータ生成管理装置によるメタデータの生成処理を示すフローチャートである。
変形例3に係るメタデータ生成管理装置によるメタデータの生成処理は、上記実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200によるメタデータの生成処理のステップS3〜7に代えて、ステップS41〜S45の処理を含むものである。
従って、以下では、このステップS41〜S45の処理を中心に説明する。
変形例3に係るメタデータ生成管理装置は、ステップS1及びS2の処理を、上記実施の形態1で説明したのと同様に実行し、ステップS2において、未処理のデータが存在する場合に(ステップS2:YES)、変形例3に係るカウント部は、未処理のデータのうちの1つの履歴データに基づいて、再生量テーブル56を更新する(ステップS41)。
より詳細には、変形例3に係るカウント部は、その履歴データに含まれている動画コンテンツのURL中の識別情報を抽出し、その識別情報を含むレコードが、再生量テーブル56に登録されている場合には、その履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲に対応する、そのレコードに含まれる再生時間帯の再生回数を1増加させた値に更新する。一方、抽出した識別情報を含むレコードが再生量テーブル56に登録されていない場合には、抽出した識別情報と、その履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲に対応する再生時間帯の再生回数として「1」を、その他の時間帯の再生回数として「0」を対応付けた新たなレコードを再生量テーブル56に登録する。
例えば、変形例3に係るカウント部が抽出した識別情報が「3」であり、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲が「0:00−0:59」である場合に、図10(a)に示す再生量テーブル56の例では、その識別情報「3」を含むレコードが登録されているので、そのレコードの0:00以上1:00未満の部分の再生回数を「499」から「500」に更新する。
また、例えば、変形例3に係るカウント部が抽出した識別情報が「3」であり、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲が「0:00−1:30」である場合に、図10(a)に示す再生量テーブル56の例では、その識別情報「3」を含むレコードが登録されているので、そのレコードの0:00以上1:00未満の部分の再生回数を「499」から「500」に更新すると共に、そのレコードの1:00以上2:00未満の部分の再生回数を「0」から「1」に更新する。
また、例えば、変形例3に係るカウント部が抽出した識別情報が「100」であり、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲が「0:00−0:59」である場合に、図10(a)に示す再生量テーブル56の例では、その識別情報「100」を含むレコードが登録されていないとすると、識別情報が「100」で、再生時間帯が0:00以上1:00未満である部分の再生回数を「1」とし、他の再生時間帯の部分の再生回数を「0」とした新たなレコードを再生量テーブル56に登録する。
ステップS41の処理を完了すると、変形例3に係るカウント部は、抽出した動画コンテンツの識別情報と、更新に係る再生時間帯を示す情報(以下、「時間帯情報」という)及び更新後の再生回数の組とを、変形例3に係る制御部に送出する。なお、再生量テーブル56に新たなレコードを登録した場合、更新後の再生回数「0」と対応する時間帯情報からなる組については送出しないものとする。
変形例3に係る制御部は、受領した再生回数が第1回数(この例では、「500」)以上であり、かつ受領した動画コンテンツの識別情報を含む記憶部203の生成ログテーブル65のレコードにおいて、受領した時間帯情報と一致する再生時間帯の処理済情報が「0」であるとの条件を満たすか否かを判定する(ステップS42)。
なお、受領した動画コンテンツの識別情報を含む上記レコードが、生成ログテーブル65に登録されていない場合には、受領した動画コンテンツの識別情報を含む記憶部203の生成ログテーブル65のレコードにおいて、受領した時間帯情報が一致する再生時間帯の処理済情報が「0」であると判定する。
上述の例で、変形例3に係る制御部が、識別情報「3」と、「0:00以上1:00未満」を示す時間帯情報及び再生回数「500」からなる組を受領した場合には、この再生回数は第1回数以上であり、図10(b)に示す生成ログテーブル65の例では、この識別情報「3」を含むレコードが登録されていないので、変形例3に係る制御部は、上記条件を満たす(ステップS42:YES)と判定する。
また、上述の例で、変形例3に係る制御部が識別情報「100」と、「0:00以上1:00未満」を示す時間帯情報及び再生回数「1」からなる組とを受領した場合には、この再生回数は第1回数未満であるため、変形例3に係る制御部は、上記条件を満たさない(ステップS42:NO)と判定する。
ステップS42の条件を満たす場合に(ステップS42:YES)、変形例3に係る制御部は、変形例3に係るカウント部から受領した識別情報と時間帯情報とメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「1」を含むメタデータの生成指示を変形例3に係る生成部に送出する。
このメタデータの生成指示を受領した変形例3に係る生成部は、実施の形態1に係る生成部204と同様に、生成指示に含まれていた識別情報が示す動画コンテンツを配信装置100から取得し、受領した生成指示に含まれている時間帯情報が示す再生時間帯に対応する、動画コンテンツを構成する映像データの部分を生成元として、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「1」であるため、複数の基準のうち、「人の顔」及び「植物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成する(ステップS43)。
ステップS43の処理を完了すると、変形例3に係る生成部は、受領した生成指示に含まれていた識別情報を含む記憶部203の生成ログテーブル65のレコードにおいて、受領した生成指示に含まれていた時間帯情報が示す再生時間帯の処理済情報を「1」に更新する。
なお、この識別情報を含む生成ログテーブル65のレコードが登録されていない場合には、この識別情報と、上記時間帯情報が示す再生時間帯の処理済情報として「1」を、他の再生時間帯の処理済情報として「0」を対応付けた新たなレコードを登録する。
一方、ステップS42の条件を満たさない場合に(ステップS42:NO)、変形例3に係る制御部は、受領した再生回数が第2回数(この例では、「1000」)以上であり、かつ受領した動画コンテンツの識別情報を含む記憶部203の生成ログテーブル65のレコードにおいて、その再生回数を含む組の時間帯情報が示す再生時間帯の処理済情報が「1」であるとの条件を満たすか否かを判定する(ステップS44)。
例えば、変形例3に係る制御部が、識別情報「1」と、「0:00以上1:00未満」を示す時間帯情報及び再生回数「1000」からなる組と、「1:00以上2:00未満」を示す時間帯情報及び再生回数「451」からなる組とを受領した場合には、0:00以上1:00未満の部分の再生回数が第2回数以上であり、図10(b)に示す生成ログテーブル65の例では、この識別情報「1」を含むレコードの0:00以上1:00未満の部分の処理済情報が「1」なので、上記条件を満たす(ステップS44:YES)と判定する。
ステップS44の条件を満たさない場合には(ステップS44:NO)、再びステップS2から処理を行い、ステップS44の条件を満たす場合には(ステップS44:YES)、変形例3に係る制御部は、変形例3に係るカウント部から受領した識別情報と時間帯情報とメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「2」を含むメタデータの生成指示を変形例3に係る生成部に送出する。
このメタデータの生成指示を受領した変形例3に係る生成部は、実施の形態1に係る生成部204と同様に、生成指示に含まれていた識別情報が示す動画コンテンツを配信装置100から取得し、受領した生成指示に含まれている時間帯情報が示す再生時間帯に対応する、動画コンテンツを構成する映像データの部分を生成元として、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「2」であるため、複数の基準のうち、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成する(ステップS45)。
ステップS45の処理を完了すると、変形例3に係る生成部は、受領した生成指示に含まれていた識別情報を含む記憶部203の生成ログテーブル65のレコードにおいて、受領した生成指示に含まれていた時間帯情報が示す再生時間帯の処理済情報を「2」に更新する。
ステップS43、又はステップS45でメタデータを生成した変形例3に係る生成部は、実施の形態1に係る生成部204と同様に、ステップS8の処理を行い、再びステップS2から処理を行う。
≪実施の形態3≫
上記各変形例を含む実施の形態1及び2では、メタデータ生成管理装置がメタデータを生成するものとして説明したが、以下では、再生要求を送信した端末装置がメタデータを生成する例を説明する。
<構成>
図12は、実施の形態3に係るメタデータ生成システム1200のシステム構成図である。
同図に示すように、メタデータ生成システム1200は、配信装置110と、メタデータ生成管理装置220と、端末装置310A、310Bとから構成されている。
なお、各端末装置は同様の機能を有するため、以下では、端末装置310Aを例に説明する。
ここで、配信装置110は、同図に示すように、実施の形態1に係る配信装置100が備える配信制御部105に代えて配信制御部111を、登録部104及び更新部106に代えて登録部112を備える。
配信制御部111は、実施の形態1に係る配信制御部105が予め設定されたスケジュールで履歴データを送信することに代えて、各端末装置から動画コンテンツの再生要求を受信した際に、その再生要求に含まれるURLを、第1通信部102を介してメタデータ生成管理装置220に送信し、後述するようにメタデータ生成管理装置220から受信したメタデータの生成指示を、再生要求に係る動画コンテンツと共に、再生要求の送信元の端末装置(310A又は310B)に送信する機能を有する。
登録部112は、実施の形態1に係る登録部104の機能に加え、配信制御部111が送信したメタデータの生成指示に応じて、動画コンテンツの再生要求の送信元の端末装置により生成されたメタデータを第2通信部103を介して受信し、実施の形態1に係る更新部106と同様に、メタデータテーブル20に追加する機能を有する。
また、メタデータ生成管理装置220は、同図に示すように、実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200が備えるカウント部202及び制御部205に代えて、カウント部211及び制御部222を備え、生成部204を含まない点で、メタデータ生成管理装置200と異なる。
ここで、カウント部211は、基本的には、実施の形態1に係るカウント部202と同様の機能を有するが、配信装置110からのURLの受信を契機として動作する点で、実施の形態1に係るカウント部202とは異なる。
制御部222は、基本的には、実施の形態1に係る制御部205と同様の機能を有するが、メタデータの生成指示を、配信装置110を介して動画コンテンツの再生要求の送信元の端末装置(310A又は310B)に送信する点で、実施の形態1に係る制御部205とは異なる。また、制御部222は、動画コンテンツの再生要求の送信元の端末装置(310A又は310B)においてメタデータが生成された際に、記憶部203の生成ログテーブル60を更新する機能も有する。
また、端末装置310Aは、実施の形態1に係る各端末装置(300A、300B)と同様の機能を有する他、配信装置110を介して、メタデータ生成管理装置220から送信されたメタデータの生成指示に応じて、メタデータを生成する機能を有する。
端末装置310Aは、同図に示すように、特に、通信部311及び生成部312を備える。
ここで、通信部311は、インターネット2を介して、配信装置110とデータの送受信を行う機能を有する。これまで特に説明していなかったが、実施の形態1で説明した各端末装置(300A、300B)も、当然、通信部311と同様の機能を有する通信部を備えている。
また、生成部312は、実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200が備える生成部204と同様に、メタデータの生成指示に基づいてメタデータを生成する機能を有し、通信部311を介して、配信装置110から動画コンテンツと共に受信したメタデータの生成指示に基づいて、この受信した動画コンテンツを生成元としてメタデータを生成する。生成部312は、生成したメタデータを、通信部311を介して配信装置110に送信する。
<動作>
以下、実施の形態3に係るメタデータ生成管理装置220及び各端末装置の動作について説明する。
以下では、端末装置310Aから再生要求が送信された場合、つまり、端末装置310Aが視聴用端末である場合を例に説明する。
図13は、実施の形態3に係るメタデータ生成管理装置220によるメタデータの生成判定処理及び端末装置310Aによるメタデータの生成処理を示すフローチャートである。
まず、メタデータ生成管理装置220によるメタデータの生成判定処理について説明する。
配信装置110の配信制御部111は、端末装置310Aからの再生要求を、第2通信部103を介して受け付けると、その再生要求に含まれているURLを、第1通信部102を介してメタデータ生成管理装置220に送信する。
メタデータ生成管理装置220のカウント部221は、通信部201を介してこのURLを受信すると(ステップS51)、実施の形態1に係るカウント部202と同様に、再生量テーブル50を更新する(ステップS52)。即ち、このURL中の識別情報を抽出し、抽出した識別情報を含むレコードが、再生量テーブル50に登録されている場合には、そのレコードに含まれる再生回数を1増加させた値に更新し、そのレコードが再生量テーブル50に登録されていない場合には、抽出した識別情報と、再生回数として「1」を対応付けた新たなレコードを再生量テーブル50に登録する。
ステップS52の処理を完了すると、カウント部221は、抽出した動画コンテンツの識別情報と更新後の再生回数を制御部222に送出し、制御部222は、実施の形態1に係る制御部205と同様に、ステップS4の条件を満たすか否かを判定する(ステップS4)。
ステップS4の条件を満たす場合に(ステップS4:YES)、制御部222は、抽出した動画コンテンツの識別情報と、メタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「1」とを含むメタデータの生成指示を通信部201を介して配信装置110へ送信し(ステップS53)、メタデータ生成管理装置220は、メタデータの生成判定処理を終了する。
このメタデータの生成指示を、第1通信部102を介して受信した配信装置110の配信制御部111は、この生成指示を、再生要求に係る動画コンテンツと共に、端末装置310Aへ送信する。
一方、ステップS4の条件を満たさない場合に(ステップS4:NO)、制御部222は、実施の形態1に係る制御部205と同様に、ステップS6の条件を満たすか否かを判定する(ステップS6)。
ステップS6の条件を満たさない場合には(ステップS6:NO)、メタデータ生成管理装置220は、メタデータの生成指示を送信することなく、メタデータの生成判定処理を終了する。この場合、配信装置110の配信制御部111は、生成指示を受信しないことになるため、例えば、上記ステップS51でカウント部221が受信するURLの送信から所定時間以内に生成指示を受信しない場合には、再生要求に係る動画コンテンツのみを端末装置310Aへ送信する。この結果、端末装置310Aは、実施の形態1で説明した端末装置300Aと同様に、動画コンテンツの再生のみを行い、メタデータの生成は行わない。
一方、ステップS6の条件を満たす場合には(ステップS6:YES)、制御部222は、抽出した動画コンテンツの識別情報と、メタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「2」とを含むメタデータの生成指示を通信部201を介して配信装置110へ送信し(ステップS54)、メタデータ生成管理装置220は、メタデータの生成判定処理を終了する。
このメタデータの生成指示を、第1通信部102を介して受信した配信装置110の配信制御部111は、この生成指示を、再生要求に係る動画コンテンツと共に、端末装置310Aへ送信する。
次に、端末装置310Aによるメタデータの生成処理について説明する。
端末装置310Aの生成部312は、上記ステップS53又はステップS54でメタデータ生成管理装置220の制御部222が送信したメタデータの生成指示と、再生要求に係る動画コンテンツとを、配信装置110から通信部311を介して受信すると(ステップS61)、受信した生成指示で指定された特徴量を用いて、受信した動画コンテンツの映像データ全体を生成元としてメタデータを生成する(ステップS62)。
即ち、受信した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「1」である場合には、複数の基準のうち、「人の顔」及び「植物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成し、受信した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「2」である場合には、複数の基準のうち、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成する。
ステップS62の処理を完了すると、生成部312は、生成したメタデータと生成指示に含まれていた識別情報と処理済情報とを通信部311を介して配信装置110に送信し(ステップS63)、メタデータの生成処理を終了する。
なお、上記処理済情報として、受信した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「1」である場合には「1」を、受信した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「2」である場合には「2」を指定する。
端末装置310Aから送信されたメタデータと動画コンテンツの識別情報と処理済情報とを第2通信部103を介して受信した配信装置110の登録部112は、受信した動画コンテンツの識別情報と記憶部101のメタデータテーブル20で対応付けられているメタデータに、受信したメタデータを追加して登録する。
また、登録部112は、受信した動画コンテンツの識別情報と処理済情報とを第1通信部102を介してメタデータ生成管理装置220に送信し、これらの情報を、通信部201を介して受信したメタデータ生成管理装置220の制御部222は、受信した動画コンテンツの識別情報と記憶部203の生成ログテーブル60で対応付けられている処理済情報を、受信した処理済情報で更新する。
≪補足≫
以上、本発明に係るメタデータ生成管理装置及びメタデータ生成システムを、実施の形態1〜3及び変形例1〜3(以下では、単に「実施の形態」という)に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態で示した通りのメタデータ生成管理装置及びメタデータ生成管理システムに限られないことは勿論である。
(1)実施の形態では、配信装置とメタデータ生成管理装置と端末装置とからなるメタデータ生成システムについて説明したが、配信装置、メタデータ生成管理装置、及び端末装置それぞれが備える機能を1つの装置(以下、「録画再生装置500」という)で実現するようにしてもよい。
図14は、録画再生装置500の機能構成を示すブロック図である。
録画再生装置500は、同図に示すように、記憶部101、登録部104、配信制御部105、カウント部202、記憶部203、制御部205、受付部501、録画再生部502及び生成部503を備える。
録画再生装置500は、図示しないメモリ及びプロセッサを含んでおり、登録部104、配信制御部105、カウント部202、制御部205、録画再生部502及び生成部503の各機能は、プロセッサがメモリ上のプログラムを実行することにより実現される。
ここで、記憶部101、登録部104、配信制御部105は、実施の形態1に係る配信装置100が備えるものと同様のものであり、カウント部202、記憶部203、制御部205は、実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200が備えるものと同様のものであるため、ここでは、それ以外の機能部について説明する。
受付部501は、リモコン等の通常の入力装置からのユーザ操作を受け付け、受け付けた操作に対応する信号を録画再生部502に送出する機能を有する。
また、録画再生部502は、受付部501から受領した信号に応じて、放送波を受信して番組(動画コンテンツ)を記憶部101のコンテンツテーブル10に登録し、又は、登録済みの動画コンテンツをコンテンツテーブル10から取得し、再生し、テレビ受像機に出力する機能を有する。
この動画コンテンツのコンテンツテーブル10への登録は、実施の形態1の端末装置300Aと同様に、動画コンテンツの登録要求を登録部104へ送信することにより実現される。また、登録済みの動画コンテンツのコンテンツテーブル10からの取得は、実施の形態1の端末装置300Aと同様に、動画コンテンツの再生要求を配信制御部105に送信することにより実現される。
生成部503は、基本的には、実施の形態1に係る生成部204と同様の機能を有するが、生成したメタデータを直接、記憶部101のメタデータテーブル20に追加して登録する点で、生成部204と異なる。
録画再生装置500は、図4に示す実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200と同様にメタデータ生成処理を行うため、詳細な動作の説明は行わないが、配信制御部105とカウント部202とが、直接データの授受を行う点、及び、上述のように生成部503が生成したメタデータを直接、メタデータテーブル20に追加して登録する点は、当然、実施の形態1で説明したのと異なる。
(2)実施の形態1では、ある動画コンテンツについて、初めてメタデータが生成される際に、その動画コンテンツの再生回数が第2回数以上であったとしても、ステップS4の条件を満たしてしまう(ステップS4:YES)ため、まずは、「人の顔」及び「植物」の特徴量を用いてメタデータを生成する(ステップS5)ものとして説明した。しかしながら、ステップS4の条件を満たす場合に(ステップS4:YES)、再生回数が第2回数以上であるか否かの判定処理を行うようにし、肯定的な判定を行った場合には、全ての特徴量を用いてメタデータを生成し、処理済情報を「2」に更新するようにし、否定的な判定を行った場合には、上記ステップS5の処理を行うようにしてもよい。
このことは、各変形例及び他の実施の形態にも同様に適用できる。
(3)実施の形態1で説明したメタデータの生成処理(図4参照)と、実施の形態2で説明したメタデータの生成処理(図9参照)を組み合わせてもよい。
その際、実施の形態1では、生成ログテーブル60は、動画コンテンツ毎に、1つの処理済情報を記憶するものとして説明したが、映像データを生成元としたメタデータの生成に実際に用いられた処理の量を示す情報(以下では、「第1処理済情報」という)と、音声データを生成元としたメタデータの生成に実際に用いられた処理の量を示す情報(以下では、「第2処理済情報」という)とを記憶させる必要がある。
また、図4のステップS6の処理で参照する処理済情報を、第1処理済情報に置き換えると共に、ステップS5、ステップS7の処理後、ステップS8の処理前に、図9のステップS32〜S35の処理を追加する必要がある。なお、この際、ステップS34の処理で参照する処理済情報を、第2処理済情報に置き換える必要がある。また、ステップS8の処理では、ステップS5又はS7、及びステップS33又はS35で生成されたメタデータを送信する必要がある。
(4)実施の形態では、メタデータ生成装置と配信装置とはLAN1を介して接続されているものとして説明したが、ケーブルを介して接続していてもよいし、メタデータ生成装置と配信装置とを1つの装置で実現するようにしてもよい。
(5)実施の形態では、初期メタデータが、タイトル、再生時間長、ファイルフォーマット、及び登録日時からなるデータであるものとして説明したが、他のデータ、例えば、動画コンテンツの内容を説明する文章やタグ、動画コンテンツが属するカテゴリ等を含めてもよい。また、これらの指定は、上記タイトルと同様に、登録画面を介して行えるようにしてもよい。
(6)実施の形態では、視聴用端末のユーザが検索画面上で、検索したい動画コンテンツの特徴を示す特定のメタデータを入力すると、視聴用端末は、この特定のメタデータの指定を含む、動画コンテンツの検索要求を配信装置に送信し、配信装置は、視聴用端末から受信した動画コンテンツの検索要求で指定されている特定のメタデータが対応付けられている動画コンテンツを検索するものとして説明した。しかしながら、例えば、特定のメタデータの指定を含まない動画コンテンツの検索要求を配信装置に送信できるように視聴用端末を変形し、この動画コンテンツの検索要求を受信した配信装置の配信制御部は、例えば、登録日時が新しい方(つまり、識別情報が最大のもの)から順に所定数の動画コンテンツを検索するようにしてもよい。
また、実施の形態では、再生量テーブルをカウント部が保持するものとして説明したが、この再生量テーブルを、配信装置が直接アクセスできる場所、例えば、LAN1に接続するネットワークストレージに格納するようにし、特定のメタデータの指定を含まない動画コンテンツの検索要求を受信した場合に、配信装置の配信制御部は、ネットワークストレージ上の再生量テーブルを参照し、再生回数が所定回数より多い動画コンテンツを検索し、又は、再生回数が多い方から所定数の動画コンテンツを検索するようにしてもよい。また、再生量テーブルを、配信装置が直接アクセスできる場所に格納するだけでなく、メタデータ生成管理装置に問い合わせて、再生回数が所定回数より多い動画コンテンツの識別情報を取得し、又は、再生回数が多い方から所定数の動画コンテンツの識別情報を取得して上記検索を実現するようにしてもよい。
(7)本発明に係るコンテンツの一例として、実施の形態では、映像データ及び音声データから構成される動画コンテンツを例に説明したが、他のコンテンツ、例えば、静止画像データや、音声データについても、本発明の内容を同様に適用できる。
(8)実施の形態に係るメタデータ生成システムは、1台の配信装置を含んで構成されるものとして説明したが、複数の配信装置を含んで構成されるようにしてもよい。
その場合、記憶部101に記憶されている各テーブルについては、各配信装置が直接アクセスできる場所、例えば、LAN1又はインターネット2に接続するネットワークストレージに格納するほうが望ましい。
また、実施の形態で説明した配信装置を頂点とした階層構造を形成するように複数の配信装置を接続し、各配信装置それぞれが各端末装置からの動画コンテンツの再生要求を受け付けて動画コンテンツの送信を行えるようにし、生成した履歴データを、階層構造の頂点となる実施の形態で説明した配信装置に集約して登録できるようにしてもよい。
(9)実施の形態2では、動画コンテンツの再生量として、動画コンテンツにおいて再生された部分の時間長を用いて説明したが、例えば、動画コンテンツ全体の再生時間長に対する、実際に再生された部分の時間長の割合に応じて、メタデータを生成するか否か、及びメタデータの生成に用いられるべき処理の量を制御するようにしてもよい。
(10)実施の形態に係る配信装置の配信制御部は、予め設定されたスケジュールに基づいて、新たに登録された各履歴データを、実施の形態に係るメタデータ生成管理装置に送信するものとして説明した。しかしながら、例えば、履歴データを生成する毎に、送信するようにしてもよい。この履歴データを受信したメタデータ生成管理装置のカウント部は、受信毎に処理してもよいし、受信した履歴データを保持しておき、予め設定されたスケジュールで処理してもよい。
また、実施の形態では、配信ログテーブルを配信装置の配信制御部が保持するものとして説明したが、この配信ログテーブルを、メタデータ生成管理装置が直接アクセスできる場所、例えば、LAN1に接続するネットワークストレージに格納するようにし、メタデータ生成管理装置が配信ログテーブルの更新を検出し、又は配信装置から更新した旨の通知を受けて、この配信ログテーブルから履歴データを取得し、処理するようにしてもよい。また、メタデータ生成管理装置が配信ログテーブルを一定時間毎にチェックし、前回のチェック以降に更新された履歴データを取得し処理するようにしてもよい。
(11)実施の形態では、メタデータ生成管理装置の制御部は、カウント部から動画コンテンツの識別情報等のデータを受領したことを契機に動作するものとして説明したが、制御部は、受領したデータをメタデータ生成管理装置が備えるメモリに保持しておき、制御部は予め設定されたスケジュールでまとめて処理するようにしてもよい。また、カウント部が上記メモリに格納して制御部に通知し、制御部は、通知を受けた際に、このメモリからデータを取得して処理するようにしてもよい。
(12)変形例3では、ある再生時間帯(例えば、0:00以上1:00未満)の一部(例えば、0:00〜0:30)が再生された場合でも、再生量テーブル56において、その再生時間帯の再生回数を1つ増加させた値に更新するものとして説明したが、その再生時間帯の全体が再生された場合にのみ、その再生時間帯の再生回数を1つ増加させた値に更新するようにしてもよい。
(13)実施の形態2では、図9に示すように、ステップS32の条件を満たす場合に(ステップS32:YES)、ステップS33の処理を行い、ステップS34の条件を満たす場合に(ステップS34:YES)、ステップS35の処理を行うものとして説明したが、このステップS33の処理の代わりに、図4のステップS5の処理や、図5のステップS11の処理や、ステップS21の処理を行い、上記ステップS34の処理の代わりに、図4のステップS7の処理や、図5のステップS12の処理や、ステップS22の処理を行うようにしてもよい。
(14)実施の形態3に、実施の形態2の内容を適用してもよい。即ち、再生量テーブル50と生成ログテーブル60に代えて、図8に示す再生量テーブル53と生成ログテーブル63を用いて処理を行うように変更すると共に、特に、図13のステップS4、S6に代えて、図9のステップS32、S34の処理を行うようにしてもよい。
(15)実施の形態で説明した動画コンテンツの再生量の例に代えて、例えば、動画コンテンツの総再生時間長に応じて、メタデータを生成するか否か、及びメタデータの生成に用いられるべき処理の量を制御するようにしてもよい。この動画コンテンツの総再生時間長は、例えば、全体の再生時間長が5分の動画コンテンツ全体が3回再生された場合には、5分×3回=15分といったように算出する。
(16)実施の形態1では、図4に示すように、再生回数が第1回数以上になったときに(ステップS4:YES)、「人の顔」及び「植物」の特徴量を用いてメタデータを生成し(ステップS5)、再生回数が第2回数以上になったときに(ステップS6:YES)、「車」及び「建物」の特徴量を用いてメタデータを生成する(ステップS7)ものとして説明した。しかしながら、このように2段階に分けてメタデータの生成する場合に限らず、例えば、更に、再生回数が第3回数以上になったときに、上記以外の特徴量(例えば、犬や、ネコの特徴量や、赤、青、黄色等の色に関する特徴量)を用いてメタデータを生成するようにしてもよいし、メタデータを生成するかしないかの1段階で、再生回数が第4回数(例えば、750回)以上になったときに、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」の特徴量を用いてメタデータを生成するようにしてもよい。
このことは、各変形例及び他の実施の形態にも同様に適用できる。
(17)変形例1では、再生回数が第1回数以上になったときに(ステップS4:YES)、映像データの前半部分を生成元としてメタデータを生成し(ステップS11)、再生回数が第2回数以上になったときに(ステップS6:YES)、映像データの後半部分を生成元としてメタデータを生成する(ステップS12)ものとして説明した。しかしながら、映像データを2等分して前半部分と後半部分とに分けてメタデータを生成する場合に限らず、映像データを、複数の部分に分けた場合の一部分と残りの部分とに分けて処理してもよい。
また、特に、上述のように3段階以上に分けてメタデータの生成を行う場合に、映像データを段階数と同じ数の部分に分け、又は、単位時間毎に分け、段階毎にメタデータの生成元を変えてメタデータを生成するようにしてもよい。
(18)実施の形態では、視聴用端末は、動画コンテンツの受信を開始すると、予めインストールされている動画再生用のアプリケーションを起動し、その動画コンテンツを再生するものとして説明した。しかしながら、例えば、配信装置の配信制御部は、検索結果の画面の中に、動画再生用のアプリケーションを含めるように、この検索結果の画面を生成し、視聴用端末は、この検索結果の画面に含められた動画再生用のアプリケーションを用いて動画コンテンツを再生するようにしてもよい。
また、実施の形態では、配信装置の配信制御部は、視聴用端末からの再生要求に応じてコンテンツテーブル10から取得した動画コンテンツをそのまま視聴用端末に送信するものとして説明したが、動画再生用のアプリケーションに適した形式に変換した動画コンテンツを送信するようにしてもよい。
(19)実施の形態では、第1回数の一例として500回、第2回数の一例として1000回、第1時間の一例として1分、第2時間の一例として5分を用いて説明したが、これらの例に限られない。例えば、第1回数は、1回でも、1000回でもよいし、第2回数は、第1回数より多ければ10回でも、10000回でもよい。また、第1時間は、30秒でも5分でもよいし、第2時間は、第1時間より長い時間であれば、10分でも20分でもよいが、登録される動画コンテンツ全体の再生時間長に応じて決定するほうが望ましい。例えば、10分以上の動画コンテンツの登録が制限されるような場合には、当然、第1時間及び第2時間は10分未満にする必要があるし、動画コンテンツの平均的な再生時間長が5分程度であれば、第1時間及び第2時間は5分未満にするほうが望ましい。
(20)実施の形態3に係る配信装置110は、再生要求に係る動画コンテンツと共に、メタデータ生成管理装置220から受信したメタデータの生成指示を、その再生要求の送信元の端末装置に送信するものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、配信ログテーブル40から、過去に再生要求を受信した端末装置のIPアドレスを取得し、そのときに通信可能な端末装置に、再生要求とは無関係に、メタデータの生成指示とその生成指示に係る動画コンテンツを送信し、メタデータを生成させるようにしてもよい。
(21)実施の形態3では、各端末装置の生成部312が、再生要求に係る動画コンテンツを生成元として、メタデータの生成指示に応じてメタデータを生成するものとして説明した。しかしながら、これに代えて、あるいは、これと共に、例えば、その端末装置のユーザが、再生中の動画コンテンツのメタデータを自由に入力できるようにし、端末装置がその入力されたメタデータと再生中の動画コンテンツの識別情報とを配信装置に送信することで、配信装置は、受信したメタデータをメタデータテーブルに登録できるようにしてもよい。実際に動画コンテンツを視聴したユーザが入力したメタデータを登録できるので、より精度の高いメタデータを生成し得る。
更に、このメタデータをメタデータテーブルに登録する際に、そのメタデータが入力された動画コンテンツの再生時間軸上の位置と対応付けて登録できるようにしてもよい。
(22)実施の形態では、メタデータ生成管理装置の制御部が、メタデータを生成するか否かの判定を、動画コンテンツの再生量と、記憶部203に記憶されている生成ログテーブルとに基づいて行うものとして説明したが、動画コンテンツの再生量のみに基づいて判定するようにしてもよい。
例えば、上記(16)で説明したように、メタデータを生成するかしないかの1段階で、再生回数が第4回数(例えば、750回)に一致したときに、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」の特徴量を用いてメタデータを生成する場合には、生成ログテーブルを参照する必要がないためである。
(23)実施の形態において説明した各構成要素のうち、全部又は一部を1チップ又は複数チップの集積回路で実現してもよいし、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実現してもよい。
(24)実施の形態において説明したメタデータの生成処理(図4〜図6、図9、図11参照)及び、図13に示すメタデータの生成判定処理及びメタデータの生成処理をCPU(Central Processing Unit)に実行させるためのプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、IC(Integrated Circuit)カード、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等がある。流通、頒布されたプログラムは、機器におけるCPUで読み取り可能なメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのCPUがそのプログラムを実行することにより実施の形態で示したメタデータ生成管理装置及び端末装置310A、310Bの各機能が実現される。
(25)実施の形態に係るメタデータ生成管理装置及びメタデータ生成システムに、上記(1)〜(24)の一部又は全部の変形を組み合わせて適用してもよい。
以下、本発明に係るメタデータ生成管理装置を含むメタデータ生成システムの一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
≪実施の形態1≫
<構成>
まず、実施の形態1に係るメタデータ生成システム1000の構成について説明する。
<メタデータ生成システム>
図1は、実施の形態1に係るメタデータ生成システム1000のシステム構成図である。
メタデータ生成システム1000は、動画コンテンツの検索に用いられるメタデータを、動画コンテンツの再生量に応じて生成するシステムである。
なお、本実施の形態においては、動画コンテンツの再生量の一例として、各端末装置からの動画コンテンツの再生要求の回数(以下、単に「再生回数」という)を用いて説明する。
メタデータ生成システム1000は、配信装置100と、メタデータ生成管理装置200と、端末装置300A、300Bとから構成されている。なお、ここでは、一例として、端末装置300A、300Bのみを図示しているが、端末装置の数は1台以上であれば100台でも、1000台でもよい。
配信装置100とメタデータ生成管理装置200とは、LAN(Local Area Network)1を介して接続されており、配信装置100と各端末装置(300A、300B)とは、インターネット2を介して接続されている。
ここで、配信装置100は、動画コンテンツとそのメタデータとを対応付けて管理する機能を有する他、Webサーバとして機能する。
配信装置100は、各端末装置からインターネット2を介して受信した、特定のメタデータの指定を含む動画コンテンツの検索要求に応じて、その特定のメタデータと対応付けられた動画コンテンツの一覧を検索結果として送信する。また、配信装置100は、各端末装置から受信した、上記動画コンテンツの一覧内の1つの動画コンテンツの指定を含む動画コンテンツの再生要求に応じて、指定された動画コンテンツを配信する。
また、配信装置100は、各端末装置から受信した動画コンテンツの登録要求に応じて、その登録要求に係る新たな動画コンテンツと、その動画コンテンツの初期メタデータとを対応付けて登録する。
ここで、一例として、初期メタデータは、対応する動画コンテンツのタイトル、再生時間長、ファイルフォーマット、及び登録日時からなるデータであるものとして説明する。
また、メタデータ生成管理装置200は、配信装置100に記憶されている動画コンテンツの再生量(本実施の形態では、再生回数)が多くなるほど、動画コンテンツから特定の特徴を抽出するための複数の基準のうちのより多くの基準を用いて、その動画コンテンツについてのメタデータが生成されるように、メタデータの生成を管理する機能を有する。
本実施の形態では、動画コンテンツから特定の特徴を抽出するための複数の基準として、人の顔、植物、車、及び建物それぞれの特徴量を用いた場合を例に説明する。
各端末装置(300A、300B)は、Webブラウザが動作するパソコン等(ディスプレイを有する)であり、本システムのユーザによる操作に基づいて、動画コンテンツの検索要求や再生要求を、インターネット2を介して配信装置100に送信し、各要求に対する応答として、配信装置100から検索結果や動画コンテンツを受信する機能を有する。
また、各端末装置は、本システムのユーザによる操作に基づいて、動画コンテンツの登録要求を、インターネット2を介して配信装置100に送信する機能も有する。
以下、配信装置100及びメタデータ生成管理装置200の構成について、図1を用いて更に詳しく説明する。
<配信装置>
まず、配信装置100の構成について説明する。
配信装置100は、同図に示す通り、記憶部101、第1通信部102、第2通信部103、登録部104、配信制御部105、及び更新部106を備える。配信装置100は、図示しないメモリ及びプロセッサを含んでおり、登録部104、配信制御部105、及び更新部106の各機能は、プロセッサがメモリ上のプログラムを実行することにより実現される。
ここで、記憶部101は、コンテンツテーブル10、メタデータテーブル20、サムネイル画像テーブル30を記憶するためのメモリ領域である。各テーブルのデータ構成等については、後に詳細に説明するため、ここでは、各テーブルについて簡単に説明する。
コンテンツテーブル10は、動画コンテンツ毎に、その識別情報と動画コンテンツデータとを対応付けたデータを登録したテーブルである。なお、この動画コンテンツデータは、映像データ及び音声データから構成される。
また、メタデータテーブル20は、動画コンテンツ毎に、その識別情報とメタデータとを対応付けたデータを登録したテーブルである。
また、サムネイル画像テーブル30は、動画コンテンツ毎に、その識別情報とその動画コンテンツを構成する1枚のフレーム画像に基づいて生成した画像(以下、「サムネイル画像」という)のデータとを対応付けたデータを登録したテーブルである。
第1通信部102は、LAN1を介して、メタデータ生成管理装置200とデータの送受信を行う機能を有し、第2通信部103は、インターネット2を介して、各端末装置(300A、300B)とデータの送受信を行う機能を有する。
登録部104は、第2通信部103を介して各端末装置から受信した動画コンテンツの登録要求に基づいて、記憶部101の各テーブルにデータを登録する機能を有する。各テーブルへのデータの登録方法については、後述する。
配信制御部105は、第2通信部103を介して各端末装置から受信した動画コンテンツの検索要求に応じて検索結果を生成し、その検索要求の送信元の端末装置に送信する機能を有する。なお、検索結果の生成方法については後述する。
また、配信制御部105は、各端末装置から受信した動画コンテンツの再生要求に応じて、その再生要求に係る動画コンテンツをコンテンツテーブル10から取得し、その再生要求の送信元の端末装置に送信し、その送信の履歴データを、配信ログテーブル40に登録する機能を有する。
また、配信制御部105は、本システムの管理者等により予め設定されたスケジュールに基づいて、配信ログテーブル40に新たに登録された履歴データを、第1通信部102を介してメタデータ生成管理装置200に送信する機能を有する。
更新部106は、メタデータ生成管理装置200からの特定の動画コンテンツの識別情報を含む動画コンテンツの取得要求(後述する)に応じて、その取得要求に含まれる識別情報が示す動画コンテンツを記憶部101のコンテンツテーブル10から取得し、第1通信部102を介して送信する機能、及びメタデータ生成管理装置200により生成されたメタデータを、第1通信部102を介して受信し、メタデータテーブル20に追加して登録する機能を有する。
<メタデータ生成管理装置>
次に、メタデータ生成管理装置200の構成について説明する。
メタデータ生成管理装置200は、同図に示す通り、通信部201、カウント部202、記憶部203、生成部204、及び制御部205を備える。メタデータ生成管理装置200は、図示しないメモリ及びプロセッサを含んでおり、カウント部202、生成部204、及び制御部205の各機能は、プロセッサがメモリ上のプログラムを実行することにより実現される。
ここで、通信部201は、LAN1を介して、配信装置100とデータの送受信を行う機能を有する。
カウント部202は、再生量テーブル50を保持しており、通信部201を介して配信装置100から受信した履歴データに基づいて、この再生量テーブル50を更新する機能を有する。
ここで、再生量テーブル50は、動画コンテンツ毎に、その識別情報と動画コンテンツの再生回数とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
カウント部202は、再生量テーブル50を更新した際に、更新した動画コンテンツの再生回数及びその動画コンテンツの識別情報を制御部205に送出する。
記憶部203は、生成ログテーブル60を記憶するためのメモリ領域である。
ここで、生成ログテーブル60は、動画コンテンツ毎に、その識別情報と、その動画コンテンツについてメタデータの生成に実際に用いられた処理の量を示す情報(以下、「処理済情報」という)とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
本実施の形態では、処理済情報として「1」が登録されている場合には、その動画コンテンツのメタデータの生成に、上記複数の基準のうち、人の顔及び植物それぞれの特徴量が用いられたことを示し、「2」が登録されている場合には、その動画コンテンツのメタデータの生成に、上記複数の基準の全てが用いられたことを示すものとして説明する。
制御部205は、カウント部202から受領した動画コンテンツの再生回数と、生成ログテーブル60におけるその動画コンテンツの処理済情報とに基づいて、その動画コンテンツのメタデータを生成するか否かを判定し、特に、メタデータを生成する場合に、その生成に用いられるべき処理の量の指定と、メタデータの生成元となる動画コンテンツの識別情報とを含むメタデータの生成指示を生成部204に送出する機能を有する。
本実施の形態では、メタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定は、上述の複数の基準のうち、いずれの基準が用いられるべきかを指定することにより行い、以下では、この指定として「1」が指定された場合には、人の顔及び植物それぞれの特徴量が、「2」が指定された場合には、車及び建物それぞれの特徴量が指定されたものとして説明する。
生成部204は、複数の基準のうち、制御部205から受領したメタデータの生成指示において指定された特徴量を用いて、その生成指示において指定された動画コンテンツのメタデータを生成し、生成ログテーブル60におけるその動画コンテンツの処理済情報を更新する機能を有する。
このメタデータの生成元となる動画コンテンツは、その動画コンテンツの識別情報を含む動画コンテンツの取得要求を、通信部201を介して配信装置100に送信して取得する。
生成部204は、生成したメタデータと、生成元となった動画コンテンツの識別情報とを通信部201を介して配信装置100に送信することで、この生成したメタデータを、上述の配信装置100の更新部106を介して、メタデータテーブル20に登録する。
<データ>
以下、メタデータ生成システム1000において使用されるデータについて説明する。
まず、配信装置100において使用されるデータについて説明する。
<コンテンツテーブル>
図2(a)は、コンテンツテーブル10のデータ構成及び内容例を示す図である。
コンテンツテーブル10は、動画コンテンツ毎に、識別情報11とコンテンツデータ12とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
ここで、識別情報11は、対応する動画コンテンツの識別情報であり、他の識別情報と重複しないデータであり、コンテンツデータ12は、対応する動画コンテンツのデータである。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツのデータは「コンテンツデータA」であることを示している。
<メタデータテーブル>
図2(b)は、メタデータテーブル20のデータ構成及び内容例を示す図である。
メタデータテーブル20は、動画コンテンツ毎に、識別情報21とメタデータ22とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
ここで、識別情報21は、対応する動画コンテンツの識別情報であり、上記コンテンツテーブル10、下記サムネイル画像テーブル30におけるいずれかの識別情報と一致するデータであり、メタデータ22は、対応する動画コンテンツの初期メタデータ及び、後述するメタデータ生成処理(図4参照)により生成されたメタデータであり、テキスト形式のデータである。なお、このメタデータ生成処理により生成されたメタデータが存在しないことを、同図では「−」で表現している。
同図は、例えば、識別情報が「2」である動画コンテンツのメタデータのうち、初期メタデータとして生成されたタイトルは「今年は海外で!」、再生時間長は「4:45」、ファイルフォーマットは「avi」、登録日時は「2009/1/1 0:40」であり、メタデータ生成処理により生成されたメタデータは「植物」と「車」と「建物」であることを示している。
<サムネイル画像テーブル>
図2(c)は、サムネイル画像テーブル30のデータ構成及び内容例を示す図である。
サムネイル画像テーブル30は、動画コンテンツ毎に、識別情報31とサムネイル画像データ32とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
ここで、識別情報31は、対応する動画コンテンツの識別情報であり、上記コンテンツテーブル10、メタデータテーブル20におけるいずれかの識別情報と一致するデータであり、サムネイル画像データ32は、対応する動画コンテンツのサムネイル画像のデータである。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツのサムネイル画像データは「サムネイル画像データA」であることを示している。
なお、以下では、各テーブルを構成する、相互に対応付けられた1件分のデータを「レコード」と表現する。例えば、上記コンテンツテーブル10では、識別情報が「1」で、コンテンツデータが「コンテンツデータA」であるデータが1つのレコードを構成する。
また、各端末装置から動画コンテンツの登録要求を受信した際に、登録部104により新たなレコードが、コンテンツテーブル10、メタデータテーブル20、サムネイル画像テーブル30に登録され、各端末装置から動画コンテンツの検索要求を受信した際に、検索結果(動画コンテンツの一覧)を生成するために、配信制御部105により、メタデータテーブル20及びサムネイル画像テーブル30が参照され、各端末装置から動画コンテンツの再生要求を受信した際に、その再生要求に係る動画コンテンツを取得するために、配信制御部105によりコンテンツテーブル10が参照される。
<配信ログテーブル>
図2(d)は、配信ログテーブル40のデータ構成及び内容例を示す図である。
配信ログテーブル40は、動画コンテンツの再生要求毎に、日時41とIPアドレス42とURL43と範囲44とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
ここで、日時41は、対応する再生要求がなされた日時を示す情報であり、IPアドレス42は、対応する再生要求を行った端末装置(300A又は300B)のIPアドレスを示す情報であり、URL43は、対応する再生要求に含まれていた動画コンテンツのURL(Uniform Resource Locator)を示す情報である。この例では、URLの一部に再生要求の対象となる動画コンテンツの識別情報が含まれており、特に、「http://a○.b×.com/」に続く部分に、動画コンテンツの識別情報が含まれている場合の例を示している。
また、範囲44は、上記動画コンテンツの識別情報が示す動画コンテンツのうち、対応する再生要求に応じて送信された部分を示す情報である。
同図は、例えば、日時「2009/1/1 0:32」に行われた再生要求の送信元の端末装置のIPアドレスは「xxx.xxx.xxx.10」であり、その再生要求に含まれていた動画コンテンツのURLは「http://a○.b×.com/1…/」(この動画コンテンツの識別情報は「1」である)であり、送信された動画コンテンツの範囲は「0:00−3:25」であることを示している。即ち、上記メタデータテーブル20の例では、識別情報が「1」である動画コンテンツの再生時間長は「5:30」であるため、この再生要求では、0:00−5:30の動画コンテンツのうち、0:00−3:25の部分が送信されたことを示している。
次に、メタデータ生成管理装置200において使用されるデータについて説明する。
<再生量テーブル>
図3(a)は、再生量テーブル50のデータ構成及び内容例を示す図である。
再生量テーブル50は、動画コンテンツ毎に、識別情報51と再生回数52とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
ここで、識別情報51は、対応する動画コンテンツの識別情報であり、上記配信ログテーブル40のいずれかのURLに含まれる動画コンテンツの識別情報と一致するデータであり、再生回数52は、対応する動画コンテンツに対して行われた再生要求の回数である。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツの再生回数は「999」であることを示している。
<生成ログテーブル>
図3(b)は、生成ログテーブル60のデータ構成及び内容例を示す図である。
生成ログテーブル60は、動画コンテンツ毎に、識別情報61と処理済情報62とを対応付けたデータを登録したテーブルである。
ここで、識別情報61は、対応する動画コンテンツの識別情報であり、上記再生量テーブル50のいずれかの識別情報と一致するデータである。
また、処理済情報62は、対応する動画コンテンツについてのメタデータの生成に実際に用いられた処理の量を示す情報であり、この例では、対応する動画コンテンツのメタデータの生成に、上記複数の基準のうち、人の顔及び植物それぞれの特徴量が用いられた場合を「1」とし、上記複数の基準の全てが用いられた場合を「2」としている。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツの処理済情報は「1」であり、この動画コンテンツのメタデータの生成に、人の顔及び植物それぞれの特徴量が用いられたことを示している。
<動画コンテンツの登録、検索、再生>
以下、動画コンテンツの登録処理、検索処理、再生処理の流れを簡単に説明する。
<登録>
まず、配信装置100に動画コンテンツがどのように登録されるかを説明する。
いずれかの端末装置(300A又は300B)(以下では、「登録用端末」ともいう)による、動画コンテンツを登録するためのWebページ(以下、「登録画面」という)のURLへのアクセスを第2通信部103を介して受け付けると、配信装置100の登録部104は、登録画面を構成するHTML(HyperText Markup Language)データを、第2通信部103を介して、登録用端末に送信する。
登録用端末は、受信した登録画面をWebページとしてディスプレイに表示させ、登録用端末のユーザが登録画面上で、登録する動画コンテンツ及びその動画コンテンツのタイトルを指定すると、この登録用端末は、指定された動画コンテンツの登録要求を配信装置100に送信する。なお、この動画コンテンツの登録要求は、上記動画コンテンツのタイトルの指定を含むものである。
配信装置100の登録部104は、第2通信部103を介して、登録用端末からの動画コンテンツの登録要求を受け付けると、その動画コンテンツの識別情報、サムネイル画像、及び初期メタデータの生成を行う。
ここで、動画コンテンツの識別情報は、例えば、直近に登録された動画コンテンツの識別情報に1を足した値であるものとする。即ち、各動画コンテンツの識別情報は、1から連番になるように生成される。また、サムネイル画像は、例えば、その動画コンテンツを構成する最初のフレーム画像を所定サイズに拡大又は縮小した画像であるものとする。
また、初期メタデータは、上述のように、動画コンテンツのタイトル、再生時間長、ファイルフォーマット、及び登録日時からなるデータであり、登録部104は、ユーザにより指定されたタイトルを、動画コンテンツのタイトルとし、登録要求に係る動画コンテンツを解析することで、再生時間長及びファイルフォーマットを取得し、現在日時を登録日時とすることで、初期メタデータを生成する。
登録部104は、生成した動画コンテンツの識別情報及び登録要求に係る動画コンテンツのデータを対応付けて記憶部101のコンテンツテーブル10に登録し、その動画コンテンツの識別情報及び生成した初期メタデータを対応付けてメタデータテーブル20に登録し、その動画コンテンツの識別情報及び生成したサムネイル画像のデータを対応付けてサムネイル画像テーブル30に登録する。
以上の処理により、登録用端末のユーザが所望する動画コンテンツが新規に配信装置100に登録され、各端末装置(300A、300B)からの動画コンテンツの検索要求に応じて検索対象とされ、また、各端末装置からの動画コンテンツの再生要求に応じて、この要求元の端末装置に配信可能な状態となる。
<検索>
次に、上記処理により登録された動画コンテンツがどのように検索されるかを説明する。
いずれかの端末装置(300A又は300B)(以下では、「視聴用端末」ともいう)による、動画コンテンツを検索するためのWebページ(以下、「検索画面」という)のURLへのアクセスを、第2通信部103を介して受け付けると、配信装置100の配信制御部105は、検索画面を構成するHTMLデータを、第2通信部103を介して、視聴用端末に送信する。
視聴用端末は、受信した検索画面をWebページとしてディスプレイに表示させ、視聴用端末のユーザが検索画面上で、検索したい動画コンテンツの特徴を示す特定のメタデータを入力すると、視聴用端末は、この特定のメタデータの指定を含む、動画コンテンツの検索要求を配信装置100に送信する。
配信装置100の配信制御部105は、第2通信部103を介して、視聴用端末からの動画コンテンツの検索要求を受け付けると、その検索要求で指定されている特定のメタデータが対応付けられている動画コンテンツを検索し、検索結果の画面を構成するHTMLデータを生成して、第2通信部103を介して、視聴用端末に送信する。
ここで、検索結果の画面は、検索要求で指定されている特定のメタデータが対応付けられている動画コンテンツのサムネイル画像とタイトルとが並べて配置され、各タイトルの部分には、対応する動画コンテンツのURLへのリンクが張られたものである。
この検索結果の画面を構成するHTMLデータの生成は以下のように行われる。即ち、配信制御部105は、検索要求で指定されている特定のメタデータと対応付けて記憶されている動画コンテンツの識別情報とタイトルとの組を、記憶部101のメタデータテーブル20から取得し、取得した動画コンテンツの識別情報と対応付けて記憶されているサムネイル画像のデータを、サムネイル画像テーブル30から取得し、動画コンテンツ毎に、取得したサムネイル画像とタイトルとを並べた検索結果の画面を構成するHTMLデータを生成する。
視聴用端末は、受信した検索結果の画面をWebページとしてディスプレイに表示させる。
以上の処理により、視聴用端末のユーザは、入力した特定のメタデータと対応する動画コンテンツの一覧を取得することができる。
<再生>
次に、上記処理により取得した動画コンテンツの一覧から選択された1つの動画コンテンツがどのように再生されるかを説明する。
視聴用端末のユーザが、再生対象の動画コンテンツを指定するために、視聴用端末に表示されている上記検索結果の画面上の、再生対象の動画コンテンツのタイトルが表示されている部分をクリックすると、この視聴用端末は、この動画コンテンツのURL及び再生位置の指定を含む動画コンテンツの再生要求を配信装置100に送信する。
なお、この動画コンテンツのURLには、その動画コンテンツの識別情報が含まれており、その動画コンテンツの先頭が再生位置として指定されるものとする。
視聴用端末からの再生要求を、第2通信部103を介して受け付けると、配信装置100の配信制御部105は、その再生要求に含まれていた識別情報が示す動画コンテンツの指定された再生開始位置(この例では先頭)以降のデータを、順次、記憶部101のコンテンツテーブル10から取得し、視聴用端末へ送信していく。
視聴用端末は、動画コンテンツの受信を開始すると、予めインストールされている動画再生用のアプリケーションを起動し、その動画コンテンツを再生していく。
なお、上記動画再生用のアプリケーション上で、視聴用端末のユーザは、動画コンテンツの一時停止、停止、早送り、巻き戻し、再生位置の指定等の操作を行うことが可能である。この操作に応じて動画コンテンツの送受信を制御するために、視聴用端末と配信装置100との間では、動画コンテンツの送信が完了するまでの間、セッションが保持され、制御情報がやり取りされる。
また、配信制御部105は、1つの再生要求に係る動画コンテンツの送信が完了すると、履歴データを配信ログテーブル40に登録する。即ち、配信制御部105は、1つの再生要求に係る動画コンテンツの全データの送信が完了したか、あるいは1つの再生要求に係る動画コンテンツの全データの送信が完了する前に、上記視聴用端末上で停止操作がなされた際に、履歴データを登録する。
<動作>
以下、メタデータ生成管理装置200の動作について説明する。
図4は、メタデータ生成管理装置200によるメタデータの生成処理を示すフローチャートである。
本システムの管理者等により予め設定されたスケジュール(例えば、毎日AM1:00)に基づいて、配信装置100の配信制御部105は、前回の送信後に新たに登録された各履歴データを配信ログテーブル40から抽出し、第1通信部102を介してメタデータ生成管理装置200に送信する。
メタデータ生成管理装置200のカウント部202は、通信部201を介してこの各履歴データを受信すると(ステップS1)、受信した各履歴データのうち、以下説明するステップS3以降の処理を行っていないものが存在する否かを判定する(ステップS2)。
未処理のデータが存在する場合に(ステップS2:YES)、カウント部202は、未処理のデータのうちの1つの履歴データに基づいて、再生量テーブル50を更新する(ステップS3)。
より詳細には、カウント部202は、その履歴データに含まれている動画コンテンツのURL中の識別情報を抽出し、その識別情報を含むレコードが、再生量テーブル50に登録されている場合には、そのレコードに含まれる再生回数を1増加させた値に更新し、そのレコードが再生量テーブル50に登録されていない場合には、抽出した識別情報と、再生回数として「1」を対応付けた新たなレコードを再生量テーブル50に登録する。
例えば、カウント部202が抽出した識別情報が「3」である場合に、図3(a)に示す再生量テーブル50の例では、その識別情報「3」と再生回数「499」が対応付けられたレコードが登録されているので、カウント部202は、再生回数を「500」に更新する。
また、例えば、カウント部202が抽出した識別情報が「100」である場合に、図3(a)に示す再生量テーブル50の例では、その識別情報「100」を含むレコードが登録されていないとすると、カウント部202は、識別情報が「100」で、再生回数が「1」であるレコードを、再生量テーブル50に登録する。
ステップS3の処理を完了すると、カウント部202は、抽出した動画コンテンツの識別情報と更新後の再生回数を制御部205に送出し、制御部205は、受領した再生回数が、第1回数(以下、一例として「500」とする)以上であり、かつ受領した動画コンテンツの識別情報を含むレコードが記憶部203の生成ログテーブル60に登録されていないとの条件を満たすか否かを判定する(ステップS4)。
上述の例で、制御部205が、識別情報「3」及び再生回数「500」を受領した場合には、この再生回数は第1回数以上であり、例えば、図3(b)に示す生成ログテーブル60の例では、この識別情報「3」を含むレコードが登録されていないとすると、制御部205は、上記条件を満たす(ステップS4:YES)と判定する。
また、上述の例で、制御部205が、識別情報「100」及び再生回数「1」を受領した場合には、この再生回数は第1回数未満であるため、制御部205は、上記条件を満たさない(ステップS4:NO)と判定する。
ステップS4の条件を満たす場合に(ステップS4:YES)、制御部205は、受領した識別情報と、メタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「1」とを含むメタデータの生成指示を生成部204に送出する。
このメタデータの生成指示を受領した生成部204は、この生成指示に含まれていた識別情報を含む動画コンテンツの取得要求を、通信部201を介して配信装置100に送信し、配信装置100から通信部201を介してその識別情報が示す動画コンテンツを受信する。
動画コンテンツを受信した生成部204は、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「1」であるため、複数の基準のうち、「人の顔」及び「植物」それぞれの特徴量を用いて、受信した動画コンテンツの映像データ全体を生成元としてメタデータを生成する(ステップS5)。
ここで、メタデータの生成は、例えば、以下のように行うことができる。
生成部204は、人の顔、植物、車、建物といった特徴毎に、その特徴を抽出するための特徴量データと、その特徴を表す文字列(「人の顔」等のテキストデータ)とを対応付けて管理しており、映像データを構成する各フレーム画像と特徴量データとのマッチング処理を行い、特徴量データと所定程度一致する部分が存在する場合には、その特徴量データと対応するテキストデータをメタデータとして生成する。
例えば、映像データを構成するいずれかのフレーム画像に、「人の顔」の特徴量データと所定程度一致する部分が存在する場合には、「人の顔」というテキストデータをメタデータとして生成する。
生成部204は、ステップS5の処理を完了すると、受領した生成指示に含まれていた識別情報と、処理済情報として「1」とを対応付けたレコードを、記憶部203の生成ログテーブル60に登録する。
一方、ステップS4の条件を満たさない場合に(ステップS4:NO)、制御部205は、受領した再生回数が、第2回数(以下、一例として「1000」とする)以上であり、かつ受領した動画コンテンツの識別情報と対応付けられた記憶部203の生成ログテーブル60の処理済情報が「1」であるとの条件を満たすか否かを判定する(ステップS6)。
例えば、制御部205が、識別情報「1」及び再生回数「1000」を受領した場合には、この再生回数は第2回数以上であり、図3(b)に示す生成ログテーブル60の例では、この識別情報「1」と処理済情報「1」が対応付けられたレコードが登録されているので、制御部205は、上記条件を満たす(ステップS6:YES)と判定する。
また、例えば、制御部205が、識別情報「2」及び再生回数「2201」を受領した場合には、この再生回数は第2回数以上であるが、図3(b)に示す生成ログテーブル60の例では、この識別情報「1」と処理済情報「2」が対応付けられたレコードが登録されているので、制御部205は、上記条件を満たさない(ステップS6:NO)と判定する。
また、上述の例で、制御部205が、識別情報「100」及び再生回数「1」を受領した場合には、この再生回数は第2回数未満であるため、制御部205は、上記条件を満たさない(ステップS6:NO)と判定する。
ステップS6の条件を満たさない場合には(ステップS6:NO)、再びステップS2から処理を行い、ステップS6の条件を満たす場合には(ステップS6:YES)、制御部205は、受領した識別情報と、メタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「2」とを含むメタデータの生成指示を生成部204に送出する。
このメタデータの生成指示を受領した生成部204は、上記ステップS5の処理と同様に、この生成指示に含まれていた識別情報が示す動画コンテンツを、配信装置100から受信し、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「2」であるため、複数の基準のうち、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いて、受信した動画コンテンツの映像データ全体を生成元としてメタデータを生成する(ステップS7)。
生成部204は、ステップS7の処理を完了すると、受領した生成指示に含まれていた識別情報と記憶部203の生成ログテーブル60で対応付けられている処理済情報を「2」に更新する。
ステップS5、又はステップS7でメタデータを生成した生成部204は、生成したメタデータと生成指示に含まれていた識別情報とを、通信部201を介して配信装置100に送信し(ステップS8)、再びステップS2から処理を行う。
なお、ステップS8で送信されたメタデータ及び識別情報は、配信装置100の更新部106により、第1通信部102を介して受信され、受信された識別情報と記憶部101のメタデータテーブル20で対応付けられているメタデータに、受信されたメタデータが追加して登録される。
ステップS2において、受信した各履歴データのうち、ステップS3以降の処理を行っていないものが存在しない場合には(ステップS2:NO)、メタデータ生成管理装置200は、メタデータの生成処理を終了する。
このように、メタデータ生成管理装置200は、再生回数が第1回数未満である動画コンテンツについては、初期メタデータ以外のメタデータの生成処理を行わず、再生回数が第1回数以上となった動画コンテンツについては、「人の顔」及び「植物」それぞれの特徴量を用いたメタデータの生成処理を行い、再生回数が第2回数以上となった動画コンテンツについては、更に、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いたメタデータの生成処理を行う。
この結果、再生回数が多い動画コンテンツほど、より多くの処理量となるメタデータ生成処理が実行されることになるので、メタデータ生成処理のための限られたリソースを効率的に使用してメタデータを生成できる。
≪変形例1≫
動画コンテンツの再生量に応じて、より多くの処理量となるメタデータ生成処理を施してメタデータの生成を行うことの一例として、上記実施の形態1では、動画コンテンツの再生回数に応じて、より多くの基準を用いてメタデータの生成を行うという例を説明した。以下では、動画コンテンツの再生回数に応じて、メタデータの生成元とする動画コンテンツの部分の大きさを大きくするように変えた一変形例を説明する。
変形例1に係るメタデータ生成管理装置は、上述の実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200の生成部204の機能を若干変更したものであるため、ここでは、変更部分を中心に説明する。
<動作>
以下、変形例1に係るメタデータ生成管理装置の動作について説明する。
図5は、変形例1に係るメタデータ生成管理装置によるメタデータの生成処理を示すフローチャートである。
変形例1に係るメタデータ生成管理装置によるメタデータの生成処理は、上記実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200によるメタデータの生成処理のステップS5及びS7の処理に代えて、ステップS11及びステップS12の処理を含むものである。
従って、以下では、このステップS11及びステップS12の処理を中心に説明する。
変形例1に係るメタデータ生成管理装置は、ステップS1〜S4の処理を、上記実施の形態1で説明したのと同様に実行し、ステップS4の条件を満たす場合に(ステップS4:YES)、制御部205は、受領した識別情報と、メタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「1」とを含むメタデータの生成指示を、変形例1に係る生成部に送出し、このメタデータの生成指示を受領した変形例1に係る生成部は、配信装置100から通信部201を介して、その生成指示に含まれている識別情報が示す動画コンテンツを受信する。ここまでは、実施の形態1で説明したのと同様である。
続いて、動画コンテンツを受信した変形例1に係る生成部は、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「1」であるため、動画コンテンツを構成する映像データの前半部分を生成元として、複数の基準の全て、つまり、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成し(ステップS11)、実施の形態1で説明したのと同様に、生成ログテーブル60を更新する。
上記映像データの前半部分とは、動画コンテンツを構成する映像データを2等分した場合の前半部分をいい、例えば、動画コンテンツの長さ(再生時間の長さ)が10分である場合には、再生時間が5分未満の部分のことである。
一方、ステップS4の条件を満たさない場合に(ステップS4:NO)、制御部205は、実施の形態1で説明したのと同様に、ステップS6の条件を満たすか否かを判定する。
ステップS6の条件を満たさない場合には(ステップS6:NO)、再び、ステップS2から処理を行い、ステップS6の条件を満たす場合には(ステップS6:YES)、制御部205は、受領した識別情報と、メタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「2」とを含むメタデータの生成指示を変形例1に係る生成部に送出し、このメタデータの生成指示を受領した変形例1に係る生成部は、配信装置100から通信部201を介して、その生成指示に含まれている識別情報が示す動画コンテンツを受信する。この点は、実施の形態1で説明したのと同様である。
続いて、動画コンテンツを受信した変形例1に係る生成部は、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「2」であるため、動画コンテンツを構成する映像データの後半部分を生成元として、複数の基準の全て、つまり、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いて、メタデータを生成し(ステップS12)、実施の形態1で説明したのと同様に、生成ログテーブル60を更新する。
上記映像データの後半部分とは、動画コンテンツを構成する映像データを2等分した場合の後半部分をいい、例えば、上述の例(動画コンテンツの長さが10分である場合の例)では、再生時間が5分以上の部分のことである。
ステップS11、又はステップS12でメタデータを生成した変形例1に係る生成部は、実施の形態1で説明したのと同様に、ステップS8の処理を行う。
≪変形例2≫
動画コンテンツの再生量に応じて、より多くの処理量となるメタデータ生成処理を施してメタデータの生成を行うことの一例として、上記変形例1では、動画コンテンツの再生回数に応じて、メタデータの生成元とする動画コンテンツの部分の大きさを大きくするという例を説明した。
以下では、動画コンテンツの再生回数に応じて、動画コンテンツを構成する映像データと音声データのうち、映像データのみ、又は双方のデータを生成元とするように変えた一変形例について説明する。
変形例2に係るメタデータ生成管理装置は、上述の変形例1に係るメタデータ生成管理装置の生成部の機能を若干変更したものであるため、ここでは、変更部分についてのみ説明する。
<動作>
以下、変形例2に係るメタデータ生成管理装置の動作について説明する。
図6は、変形例2に係るメタデータ生成管理装置によるメタデータの生成処理を示すフローチャートである。
変形例2に係るメタデータ生成管理装置によるメタデータの生成処理は、上記変形例1に係るメタデータ生成管理装置によるメタデータの生成処理のステップS11及びS12の処理に代えて、ステップS21及びステップS22の処理を含むものである。
従って、このステップS21及びステップS22の処理について説明する。
ステップS21において、変形例2に係る生成部は、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「1」であるため、配信装置100から受信した動画コンテンツを構成する映像データを生成元として、複数の基準の全て、つまり、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成する(ステップS21)。
また、ステップS22において、変形例2に係る生成部は、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「2」であるため、配信装置100から受信した動画コンテンツの音声データを生成元としてメタデータを生成する(ステップS22)。
ここで、音声データを生成元としたメタデータの生成は、例えば以下のようにして行うことができる。
変形例2に係る生成部は、特徴毎に、その特徴を抽出するための音声パターンと、その特徴を表す文字列(テキストデータ)とを対応付けて管理しており、音声データと音声パターンとのマッチング処理を行い、その音声パターンと所定程度一致する部分が存在する場合には、その音声パターンと対応するテキストデータをメタデータとして生成する。
例えば、音声データに、「車」の音声パターン(例えば、車のエンジン音の音声パターン等)と所定程度一致する部分が存在する場合には、「車」というテキストデータをメタデータとして生成する。
≪実施の形態2≫
上記実施の形態1では、動画コンテンツの再生量として、各端末装置からの動画コンテンツの再生要求の回数(再生回数)を用いた例を説明した。以下では、動画コンテンツの再生量として、動画コンテンツにおいて再生された部分の時間長を用いた例を説明する。
図7は、実施の形態2に係るメタデータ生成システム1100のシステム構成図である。
同図に示すように、メタデータ生成システム1100は、実施の形態1に係るメタデータ生成システム1000のメタデータ生成管理装置200に代えて、メタデータ生成管理装置210を含むものである。
また、メタデータ生成管理装置210は、上述の実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200が備えるカウント部202、生成部204、制御部205に代えて、これらの機能を若干変更したカウント部211、生成部212、制御部213を備えるものであるため、以下では、実施の形態1からの変更点を中心に説明する。
<データ>
メタデータ生成管理装置210において使用されるデータについて説明する。
<再生量テーブル>
図8(a)は、再生量テーブル53のデータ構成及び内容例を示す図である。
再生量テーブル53は、動画コンテンツ毎に、識別情報51と再生範囲54と再生時間55とを対応付けたデータを登録したテーブルであり、実施の形態1に係る再生量テーブル50の再生回数52に代えて、再生範囲54と再生時間55とを含む点で、再生量テーブル50と異なる。
ここで、再生範囲54は、対応する動画コンテンツのうち再生された部分を示す情報であり、再生時間55は、対応する再生範囲の合計時間を示す情報である。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツの再生範囲は「0:00−0:32」及び「0:35−0:50」であり、再生時間は「0:47」であることを示している。
<生成ログテーブル>
図8(b)は、生成ログテーブル63のデータ構成及び内容例を示す図である。
生成ログテーブル63は、動画コンテンツ毎に、識別情報61と処理済情報62と生成範囲64とを対応付けたデータを登録したテーブルであり、生成範囲64を含む点で、実施の形態1に係る生成ログテーブル60と異なる。
ここで、生成範囲64は、対応する動画コンテンツにおいて、メタデータの生成元とした部分を示す情報である。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツの処理済情報は「1」であり、生成範囲は「0:00−0:32」であることを示している。即ち、図2(b)に示すメタデータテーブル20の例では、識別情報が「1」である動画コンテンツの再生時間長は「5:30」であるため、0:00−5:30の動画コンテンツのうち、「0:00−0:32」の部分を生成元として、人の顔及び植物それぞれの特徴量を用いてメタデータが生成されたことを示している。
<動作>
以下、実施の形態2に係るメタデータ生成管理装置210の動作について説明する。
図9は、実施の形態2に係るメタデータ生成管理装置210によるメタデータの生成処理を示すフローチャートである。
メタデータ生成管理装置210は、ステップS1及びS2の処理を、上記実施の形態1で説明したのと同様に実行し、ステップS2において、未処理のデータが存在する場合に(ステップS2:YES)、カウント部211は、未処理のデータのうちの1つの履歴データに基づいて、再生量テーブル53を更新する(ステップS31)。
より詳細には、カウント部211は、その履歴データに含まれている動画コンテンツのURL中の識別情報を抽出し、その識別情報を含むレコードが、再生量テーブル53に登録されている場合には、その履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲をそのレコードに含まれている再生範囲にマージして更新し、更新後の再生範囲から再生時間を算出し、算出した再生時間で、そのレコードに含まれている再生時間を更新する。
また、上記抽出した識別情報を含むレコードが再生量テーブル53に登録されていない場合には、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲から再生時間を算出し、抽出した識別情報と、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲と、算出した再生時間とを対応付けた新たなレコードを再生量テーブル53に登録する。
例えば、カウント部211が抽出した識別情報が「1」であり、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲が「0:00−5:30」である場合に、図8(a)に示す再生量テーブル53の例では、その識別情報「1」と再生範囲「0:00−0:32、0:35−0:50」と再生時間「0:47」とが対応付けられているレコードが登録されているので、そのレコードの再生範囲を「0:00−5:30」に更新し、再生時間を「5:30」に更新する。
また、例えば、カウント部211が抽出した識別情報が「1」であり、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲が「2:00−3:00」である場合には、図8(a)に示す再生量テーブル53の例では、識別情報が「1」であるレコードの再生範囲を「0:00−0:32,0:35−0:50、2:00−3:00」に更新し、再生時間を「1:47」に更新する。
また、例えば、カウント部211が抽出した識別情報が「100」であり、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲が「0:00−1:00」ある場合に、図8(a)に示す再生量テーブル53の例では、その識別情報「100」を含むレコードが登録されていないとすると、識別情報が「100」で、再生範囲が「0:00−1:00」で、再生時間が「1:00」であるレコードを、再生量テーブル53に登録する。
ステップS31の処理を完了すると、カウント部211は、抽出した動画コンテンツの識別情報と更新後の再生範囲と更新後の再生時間とを制御部213に送出し、制御部213は、受領した再生時間が、第1時間(以下、一例として「1:00(1分)」とする)以上であり、かつ受領した動画コンテンツの識別情報を含むレコードが記憶部203の生成ログテーブル63に登録されていないとの条件を満たすか否かを判定する(ステップS32)。
上述の例で、制御部213が、識別情報「100」及び再生時間「1:00」を受領した場合には、この再生時間は第1時間以上であり、図8(b)に示す生成ログテーブル63の例では、この識別情報「100」を含むレコードが登録されていないので、制御部213は、上記条件を満たす(ステップS32:YES)と判定する。
また、例えば、制御部213が、識別情報「4」及び再生時間「0:32」を受領した場合には、この再生時間は第1時間未満なので、制御部213は、上記条件を満たさない(ステップS32:NO)と判定する。
ステップS32の条件を満たす場合に(ステップS32:YES)、制御部213は、カウント部211から受領した識別情報及び更新後の再生範囲を含むメタデータの生成指示を生成部212に送出する。
このメタデータの生成指示を受領した生成部212は、実施の形態1に係る生成部204と同様に、生成指示に含まれていた識別情報が示す動画コンテンツを配信装置100から取得し、受領した生成指示に含まれている再生範囲に対応する、動画コンテンツを構成する映像データの部分を生成元として、複数の基準の全て、つまり、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成する(ステップS33)。
ステップS33の処理を完了すると、生成部212は、受領した生成指示に含まれていた識別情報と処理済情報として「1」と受領した生成指示に含まれていた再生範囲を生成範囲として対応付けたレコードを、記憶部203の生成ログテーブル63に登録する。
一方、ステップS32の条件を満たさない場合に(ステップS32:NO)、制御部213は、受領した再生時間が、第2時間(以下、一例として「5:00(5分)」とする)以上であり、かつ受信した動画コンテンツの識別情報と対応付けられた記憶部203の生成ログテーブル63の処理済情報が「1」であるとの条件を満たすか否かを判定する(ステップS34)。
例えば、制御部213が、識別情報「1」及び再生時間「5:30」を受領した場合には、この再生時間は第2時間以上であり、図8(b)に示す生成ログテーブル63の例では、この識別情報「1」と処理済情報「1」が対応付けられたレコードが登録されているので、制御部213は、上記条件を満たす(ステップS34:YES)と判定する。
また、上述の例で、制御部213が、識別情報「4」及び再生時間「0:32」を受領した場合には、この再生時間は第2時間未満なので、制御部213は、上記条件を満たさない(ステップS34:NO)と判定する。
ステップS34の条件を満たさない場合には(ステップS34:NO)、再びステップS2から処理を行い、ステップS34の条件を満たす場合には(ステップS34:YES)、制御部213は、カウント部211から受領した識別情報及び更新後の再生範囲を含むメタデータの生成指示を生成部212に送出する。
このメタデータの生成指示を受領した生成部212は、上記ステップS33と同様に、生成指示に含まれていた識別情報が示す動画コンテンツを配信装置100から取得し、受領した生成指示に含まれている再生範囲から、生成指示に含まれていた識別情報と対応付けられた生成ログテーブル63の生成範囲を除いた残りの範囲に対応する、動画コンテンツを構成する映像データの部分を生成元として、複数の基準の全て、つまり、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成する(ステップS35)。
例えば、メタデータの生成指示に識別情報「1」と再生範囲「0:00−5:30」が含まれていた場合には、図8(b)の生成ログテーブル63の例では、識別情報が「1」であるレコードの生成範囲は「0:00−0:32」なので、生成部212は、取得した動画コンテンツを構成する映像データにおいて、「0:32−5:30」に対応する部分を生成元としてメタデータを生成する。
ステップS35の処理を完了すると、生成部212は、受領した生成指示に含まれていた識別情報と記憶部203の生成ログテーブル63で対応付けられている処理済情報を「2」に更新し、この識別情報と記憶部203の生成ログテーブル63で対応付けられている生成範囲を、受領した生成指示に含まれていた再生範囲で更新する。
ステップS33、又はステップS35でメタデータを生成した生成部212は、実施の形態1に係る生成部204と同様に、ステップS8の処理を行い、再びステップS2から処理を行う。
このように、メタデータ生成管理装置210は、再生時間が第1時間未満である動画コンテンツについては、初期メタデータ以外のメタデータの生成処理を行わず、再生時間が第1時間以上となった動画コンテンツについては、それまでに再生された、動画コンテンツを構成する映像データの部分を生成元としたメタデータの生成処理を行い、再生時間が第2時間以上となった動画コンテンツについては、更に、前回メタデータを生成した以降に再生された動画コンテンツを構成する映像データの部分を生成元としたメタデータの生成処理を行う。
この結果、再生時間が長い動画コンテンツほど、より多くの処理量となるメタデータ生成処理が実行されることになるので、メタデータ生成処理のための限られたリソースを効率的に使用してメタデータを生成できる。
≪変形例3≫
動画コンテンツの再生量として、上記実施の形態1では、各端末装置からの動画コンテンツの再生要求の回数(再生回数)を用いた例を説明し、上記実施の形態2では、動画コンテンツにおいて再生された部分の時間長を用いた例を説明した。
以下では、動画コンテンツの再生量として、動画コンテンツを構成する、単位時間長(この例では1分とする)である複数の部分それぞれの再生回数を用いるように変えた一変形例を説明する。
変形例3に係るメタデータ生成管理装置は、上述の実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200が備えるカウント部202、生成部204、制御部205の機能及び再生量テーブル50、生成ログテーブル65のデータ構造を若干変更したものであるため、ここでは、変更部分についてのみ説明する。
<データ>
以下、変形例3に係るメタデータ生成管理装置において使用されるデータについて説明する。
<再生量テーブル>
図10(a)は、再生量テーブル56のデータ構成及び内容例を示す図である。
再生量テーブル56は、動画コンテンツ毎に、識別情報51と再生回数57とを対応付けたデータを登録したテーブルであり、実施の形態1に係る再生量テーブル50の再生回数52に代えて、再生回数57とを含む点で、再生量テーブル50と異なる。
ここで、再生回数57は、対応する動画コンテンツの再生時間帯毎の再生回数を示す情報である。再生時間帯は、動画コンテンツを単位時間長(この例では1分)である複数の部分に分けた場合において、各部分を、その動画コンテンツの再生時間軸上で特定するための情報である。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツの0:00以上1:00未満の部分の再生回数は「999」であり、1:00以上2:00未満の部分の再生回数は「451」であり、2:00以上3:00未満の部分の再生回数は「320」であることを示している。
<生成ログテーブル>
図10(b)は、生成ログテーブル65のデータ構成及び内容例を示す図である。
生成ログテーブル65は、動画コンテンツ毎に、識別情報61と処理済情報66とを対応付けたデータを登録したテーブルであり、実施の形態1に係る生成ログテーブル60の処理済情報62に代えて、処理済情報66とを含む点で、生成ログテーブル60と異なる。
ここで、処理済情報66は、対応する動画コンテンツの再生時間帯毎のメタデータの生成に実際に用いられた処理の量を示す情報である。
同図は、例えば、識別情報が「1」である動画コンテンツの0:00以上1:00未満の部分の処理済情報は「1」であり、1:00以上2:00未満及び2:00以上3:00未満の部分の処理済情報は「0」であることを示している。即ち、この動画コンテンツのメタデータの生成は、0:00以上1:00未満の部分を生成元として、人の顔及び植物それぞれの特徴量が用いられたことを示している。
また、同図は、例えば、識別情報が「2」である動画コンテンツの0:00以上1:00未満、1:00以上2:00未満、及び2:00以上3:00未満の部分の処理済情報は「2」であり、この動画コンテンツのメタデータの生成は、0:00以上3:00未満の部分を生成元として、複数の基準の全て、つまり、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」それぞれの特徴量が用いられたことを示している。
<動作>
以下、変形例3に係るメタデータ生成管理装置の動作について説明する。
図11は、変形例3に係るメタデータ生成管理装置によるメタデータの生成処理を示すフローチャートである。
変形例3に係るメタデータ生成管理装置によるメタデータの生成処理は、上記実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200によるメタデータの生成処理のステップS3〜7に代えて、ステップS41〜S45の処理を含むものである。
従って、以下では、このステップS41〜S45の処理を中心に説明する。
変形例3に係るメタデータ生成管理装置は、ステップS1及びS2の処理を、上記実施の形態1で説明したのと同様に実行し、ステップS2において、未処理のデータが存在する場合に(ステップS2:YES)、変形例3に係るカウント部は、未処理のデータのうちの1つの履歴データに基づいて、再生量テーブル56を更新する(ステップS41)。
より詳細には、変形例3に係るカウント部は、その履歴データに含まれている動画コンテンツのURL中の識別情報を抽出し、その識別情報を含むレコードが、再生量テーブル56に登録されている場合には、その履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲に対応する、そのレコードに含まれる再生時間帯の再生回数を1増加させた値に更新する。一方、抽出した識別情報を含むレコードが再生量テーブル56に登録されていない場合には、抽出した識別情報と、その履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲に対応する再生時間帯の再生回数として「1」を、その他の時間帯の再生回数として「0」を対応付けた新たなレコードを再生量テーブル56に登録する。
例えば、変形例3に係るカウント部が抽出した識別情報が「3」であり、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲が「0:00−0:59」である場合に、図10(a)に示す再生量テーブル56の例では、その識別情報「3」を含むレコードが登録されているので、そのレコードの0:00以上1:00未満の部分の再生回数を「499」から「500」に更新する。
また、例えば、変形例3に係るカウント部が抽出した識別情報が「3」であり、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲が「0:00−1:30」である場合に、図10(a)に示す再生量テーブル56の例では、その識別情報「3」を含むレコードが登録されているので、そのレコードの0:00以上1:00未満の部分の再生回数を「499」から「500」に更新すると共に、そのレコードの1:00以上2:00未満の部分の再生回数を「0」から「1」に更新する。
また、例えば、変形例3に係るカウント部が抽出した識別情報が「100」であり、履歴データに含まれている送信した動画コンテンツの範囲が「0:00−0:59」である場合に、図10(a)に示す再生量テーブル56の例では、その識別情報「100」を含むレコードが登録されていないとすると、識別情報が「100」で、再生時間帯が0:00以上1:00未満である部分の再生回数を「1」とし、他の再生時間帯の部分の再生回数を「0」とした新たなレコードを再生量テーブル56に登録する。
ステップS41の処理を完了すると、変形例3に係るカウント部は、抽出した動画コンテンツの識別情報と、更新に係る再生時間帯を示す情報(以下、「時間帯情報」という)及び更新後の再生回数の組とを、変形例3に係る制御部に送出する。なお、再生量テーブル56に新たなレコードを登録した場合、更新後の再生回数「0」と対応する時間帯情報からなる組については送出しないものとする。
変形例3に係る制御部は、受領した再生回数が第1回数(この例では、「500」)以上であり、かつ受領した動画コンテンツの識別情報を含む記憶部203の生成ログテーブル65のレコードにおいて、受領した時間帯情報と一致する再生時間帯の処理済情報が「0」であるとの条件を満たすか否かを判定する(ステップS42)。
なお、受領した動画コンテンツの識別情報を含む上記レコードが、生成ログテーブル65に登録されていない場合には、受領した動画コンテンツの識別情報を含む記憶部203の生成ログテーブル65のレコードにおいて、受領した時間帯情報が一致する再生時間帯の処理済情報が「0」であると判定する。
上述の例で、変形例3に係る制御部が、識別情報「3」と、「0:00以上1:00未満」を示す時間帯情報及び再生回数「500」からなる組を受領した場合には、この再生回数は第1回数以上であり、図10(b)に示す生成ログテーブル65の例では、この識別情報「3」を含むレコードが登録されていないので、変形例3に係る制御部は、上記条件を満たす(ステップS42:YES)と判定する。
また、上述の例で、変形例3に係る制御部が識別情報「100」と、「0:00以上1:00未満」を示す時間帯情報及び再生回数「1」からなる組とを受領した場合には、この再生回数は第1回数未満であるため、変形例3に係る制御部は、上記条件を満たさない(ステップS42:NO)と判定する。
ステップS42の条件を満たす場合に(ステップS42:YES)、変形例3に係る制御部は、変形例3に係るカウント部から受領した識別情報と時間帯情報とメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「1」を含むメタデータの生成指示を変形例3に係る生成部に送出する。
このメタデータの生成指示を受領した変形例3に係る生成部は、実施の形態1に係る生成部204と同様に、生成指示に含まれていた識別情報が示す動画コンテンツを配信装置100から取得し、受領した生成指示に含まれている時間帯情報が示す再生時間帯に対応する、動画コンテンツを構成する映像データの部分を生成元として、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「1」であるため、複数の基準のうち、「人の顔」及び「植物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成する(ステップS43)。
ステップS43の処理を完了すると、変形例3に係る生成部は、受領した生成指示に含まれていた識別情報を含む記憶部203の生成ログテーブル65のレコードにおいて、受領した生成指示に含まれていた時間帯情報が示す再生時間帯の処理済情報を「1」に更新する。
なお、この識別情報を含む生成ログテーブル65のレコードが登録されていない場合には、この識別情報と、上記時間帯情報が示す再生時間帯の処理済情報として「1」を、他の再生時間帯の処理済情報として「0」を対応付けた新たなレコードを登録する。
一方、ステップS42の条件を満たさない場合に(ステップS42:NO)、変形例3に係る制御部は、受領した再生回数が第2回数(この例では、「1000」)以上であり、かつ受領した動画コンテンツの識別情報を含む記憶部203の生成ログテーブル65のレコードにおいて、その再生回数を含む組の時間帯情報が示す再生時間帯の処理済情報が「1」であるとの条件を満たすか否かを判定する(ステップS44)。
例えば、変形例3に係る制御部が、識別情報「1」と、「0:00以上1:00未満」を示す時間帯情報及び再生回数「1000」からなる組と、「1:00以上2:00未満」を示す時間帯情報及び再生回数「451」からなる組とを受領した場合には、0:00以上1:00未満の部分の再生回数が第2回数以上であり、図10(b)に示す生成ログテーブル65の例では、この識別情報「1」を含むレコードの0:00以上1:00未満の部分の処理済情報が「1」なので、上記条件を満たす(ステップS44:YES)と判定する。
ステップS44の条件を満たさない場合には(ステップS44:NO)、再びステップS2から処理を行い、ステップS44の条件を満たす場合には(ステップS44:YES)、変形例3に係る制御部は、変形例3に係るカウント部から受領した識別情報と時間帯情報とメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「2」を含むメタデータの生成指示を変形例3に係る生成部に送出する。
このメタデータの生成指示を受領した変形例3に係る生成部は、実施の形態1に係る生成部204と同様に、生成指示に含まれていた識別情報が示す動画コンテンツを配信装置100から取得し、受領した生成指示に含まれている時間帯情報が示す再生時間帯に対応する、動画コンテンツを構成する映像データの部分を生成元として、受領した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「2」であるため、複数の基準のうち、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成する(ステップS45)。
ステップS45の処理を完了すると、変形例3に係る生成部は、受領した生成指示に含まれていた識別情報を含む記憶部203の生成ログテーブル65のレコードにおいて、受領した生成指示に含まれていた時間帯情報が示す再生時間帯の処理済情報を「2」に更新する。
ステップS43、又はステップS45でメタデータを生成した変形例3に係る生成部は、実施の形態1に係る生成部204と同様に、ステップS8の処理を行い、再びステップS2から処理を行う。
≪実施の形態3≫
上記各変形例を含む実施の形態1及び2では、メタデータ生成管理装置がメタデータを生成するものとして説明したが、以下では、再生要求を送信した端末装置がメタデータを生成する例を説明する。
<構成>
図12は、実施の形態3に係るメタデータ生成システム1200のシステム構成図である。
同図に示すように、メタデータ生成システム1200は、配信装置110と、メタデータ生成管理装置220と、端末装置310A、310Bとから構成されている。
なお、各端末装置は同様の機能を有するため、以下では、端末装置310Aを例に説明する。
ここで、配信装置110は、同図に示すように、実施の形態1に係る配信装置100が備える配信制御部105に代えて配信制御部111を、登録部104及び更新部106に代えて登録部112を備える。
配信制御部111は、実施の形態1に係る配信制御部105が予め設定されたスケジュールで履歴データを送信することに代えて、各端末装置から動画コンテンツの再生要求を受信した際に、その再生要求に含まれるURLを、第1通信部102を介してメタデータ生成管理装置220に送信し、後述するようにメタデータ生成管理装置220から受信したメタデータの生成指示を、再生要求に係る動画コンテンツと共に、再生要求の送信元の端末装置(310A又は310B)に送信する機能を有する。
登録部112は、実施の形態1に係る登録部104の機能に加え、配信制御部111が送信したメタデータの生成指示に応じて、動画コンテンツの再生要求の送信元の端末装置により生成されたメタデータを第2通信部103を介して受信し、実施の形態1に係る更新部106と同様に、メタデータテーブル20に追加する機能を有する。
また、メタデータ生成管理装置220は、同図に示すように、実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200が備えるカウント部202及び制御部205に代えて、カウント部211及び制御部222を備え、生成部204を含まない点で、メタデータ生成管理装置200と異なる。
ここで、カウント部211は、基本的には、実施の形態1に係るカウント部202と同様の機能を有するが、配信装置110からのURLの受信を契機として動作する点で、実施の形態1に係るカウント部202とは異なる。
制御部222は、基本的には、実施の形態1に係る制御部205と同様の機能を有するが、メタデータの生成指示を、配信装置110を介して動画コンテンツの再生要求の送信元の端末装置(310A又は310B)に送信する点で、実施の形態1に係る制御部205とは異なる。また、制御部222は、動画コンテンツの再生要求の送信元の端末装置(310A又は310B)においてメタデータが生成された際に、記憶部203の生成ログテーブル60を更新する機能も有する。
また、端末装置310Aは、実施の形態1に係る各端末装置(300A、300B)と同様の機能を有する他、配信装置110を介して、メタデータ生成管理装置220から送信されたメタデータの生成指示に応じて、メタデータを生成する機能を有する。
端末装置310Aは、同図に示すように、特に、通信部311及び生成部312を備える。
ここで、通信部311は、インターネット2を介して、配信装置110とデータの送受信を行う機能を有する。これまで特に説明していなかったが、実施の形態1で説明した各端末装置(300A、300B)も、当然、通信部311と同様の機能を有する通信部を備えている。
また、生成部312は、実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200が備える生成部204と同様に、メタデータの生成指示に基づいてメタデータを生成する機能を有し、通信部311を介して、配信装置110から動画コンテンツと共に受信したメタデータの生成指示に基づいて、この受信した動画コンテンツを生成元としてメタデータを生成する。生成部312は、生成したメタデータを、通信部311を介して配信装置110に送信する。
<動作>
以下、実施の形態3に係るメタデータ生成管理装置220及び各端末装置の動作について説明する。
以下では、端末装置310Aから再生要求が送信された場合、つまり、端末装置310Aが視聴用端末である場合を例に説明する。
図13は、実施の形態3に係るメタデータ生成管理装置220によるメタデータの生成判定処理及び端末装置310Aによるメタデータの生成処理を示すフローチャートである。
まず、メタデータ生成管理装置220によるメタデータの生成判定処理について説明する。
配信装置110の配信制御部111は、端末装置310Aからの再生要求を、第2通信部103を介して受け付けると、その再生要求に含まれているURLを、第1通信部102を介してメタデータ生成管理装置220に送信する。
メタデータ生成管理装置220のカウント部221は、通信部201を介してこのURLを受信すると(ステップS51)、実施の形態1に係るカウント部202と同様に、再生量テーブル50を更新する(ステップS52)。即ち、このURL中の識別情報を抽出し、抽出した識別情報を含むレコードが、再生量テーブル50に登録されている場合には、そのレコードに含まれる再生回数を1増加させた値に更新し、そのレコードが再生量テーブル50に登録されていない場合には、抽出した識別情報と、再生回数として「1」を対応付けた新たなレコードを再生量テーブル50に登録する。
ステップS52の処理を完了すると、カウント部221は、抽出した動画コンテンツの識別情報と更新後の再生回数を制御部222に送出し、制御部222は、実施の形態1に係る制御部205と同様に、ステップS4の条件を満たすか否かを判定する(ステップS4)。
ステップS4の条件を満たす場合に(ステップS4:YES)、制御部222は、抽出した動画コンテンツの識別情報と、メタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「1」とを含むメタデータの生成指示を通信部201を介して配信装置110へ送信し(ステップS53)、メタデータ生成管理装置220は、メタデータの生成判定処理を終了する。
このメタデータの生成指示を、第1通信部102を介して受信した配信装置110の配信制御部111は、この生成指示を、再生要求に係る動画コンテンツと共に、端末装置310Aへ送信する。
一方、ステップS4の条件を満たさない場合に(ステップS4:NO)、制御部222は、実施の形態1に係る制御部205と同様に、ステップS6の条件を満たすか否かを判定する(ステップS6)。
ステップS6の条件を満たさない場合には(ステップS6:NO)、メタデータ生成管理装置220は、メタデータの生成指示を送信することなく、メタデータの生成判定処理を終了する。この場合、配信装置110の配信制御部111は、生成指示を受信しないことになるため、例えば、上記ステップS51でカウント部221が受信するURLの送信から所定時間以内に生成指示を受信しない場合には、再生要求に係る動画コンテンツのみを端末装置310Aへ送信する。この結果、端末装置310Aは、実施の形態1で説明した端末装置300Aと同様に、動画コンテンツの再生のみを行い、メタデータの生成は行わない。
一方、ステップS6の条件を満たす場合には(ステップS6:YES)、制御部222は、抽出した動画コンテンツの識別情報と、メタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定として「2」とを含むメタデータの生成指示を通信部201を介して配信装置110へ送信し(ステップS54)、メタデータ生成管理装置220は、メタデータの生成判定処理を終了する。
このメタデータの生成指示を、第1通信部102を介して受信した配信装置110の配信制御部111は、この生成指示を、再生要求に係る動画コンテンツと共に、端末装置310Aへ送信する。
次に、端末装置310Aによるメタデータの生成処理について説明する。
端末装置310Aの生成部312は、上記ステップS53又はステップS54でメタデータ生成管理装置220の制御部222が送信したメタデータの生成指示と、再生要求に係る動画コンテンツとを、配信装置110から通信部311を介して受信すると(ステップS61)、受信した生成指示で指定された特徴量を用いて、受信した動画コンテンツの映像データ全体を生成元としてメタデータを生成する(ステップS62)。
即ち、受信した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「1」である場合には、複数の基準のうち、「人の顔」及び「植物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成し、受信した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「2」である場合には、複数の基準のうち、「車」及び「建物」それぞれの特徴量を用いてメタデータを生成する。
ステップS62の処理を完了すると、生成部312は、生成したメタデータと生成指示に含まれていた識別情報と処理済情報とを通信部311を介して配信装置110に送信し(ステップS63)、メタデータの生成処理を終了する。
なお、上記処理済情報として、受信した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「1」である場合には「1」を、受信した生成指示におけるメタデータの生成に用いられるべき処理の量の指定が「2」である場合には「2」を指定する。
端末装置310Aから送信されたメタデータと動画コンテンツの識別情報と処理済情報とを第2通信部103を介して受信した配信装置110の登録部112は、受信した動画コンテンツの識別情報と記憶部101のメタデータテーブル20で対応付けられているメタデータに、受信したメタデータを追加して登録する。
また、登録部112は、受信した動画コンテンツの識別情報と処理済情報とを第1通信部102を介してメタデータ生成管理装置220に送信し、これらの情報を、通信部201を介して受信したメタデータ生成管理装置220の制御部222は、受信した動画コンテンツの識別情報と記憶部203の生成ログテーブル60で対応付けられている処理済情報を、受信した処理済情報で更新する。
≪補足≫
以上、本発明に係るメタデータ生成管理装置及びメタデータ生成システムを、実施の形態1〜3及び変形例1〜3(以下では、単に「実施の形態」という)に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態で示した通りのメタデータ生成管理装置及びメタデータ生成管理システムに限られないことは勿論である。
(1)実施の形態では、配信装置とメタデータ生成管理装置と端末装置とからなるメタデータ生成システムについて説明したが、配信装置、メタデータ生成管理装置、及び端末装置それぞれが備える機能を1つの装置(以下、「録画再生装置500」という)で実現するようにしてもよい。
図14は、録画再生装置500の機能構成を示すブロック図である。
録画再生装置500は、同図に示すように、記憶部101、登録部104、配信制御部105、カウント部202、記憶部203、制御部205、受付部501、録画再生部502及び生成部503を備える。
録画再生装置500は、図示しないメモリ及びプロセッサを含んでおり、登録部104、配信制御部105、カウント部202、制御部205、録画再生部502及び生成部503の各機能は、プロセッサがメモリ上のプログラムを実行することにより実現される。
ここで、記憶部101、登録部104、配信制御部105は、実施の形態1に係る配信装置100が備えるものと同様のものであり、カウント部202、記憶部203、制御部205は、実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200が備えるものと同様のものであるため、ここでは、それ以外の機能部について説明する。
受付部501は、リモコン等の通常の入力装置からのユーザ操作を受け付け、受け付けた操作に対応する信号を録画再生部502に送出する機能を有する。
また、録画再生部502は、受付部501から受領した信号に応じて、放送波を受信して番組(動画コンテンツ)を記憶部101のコンテンツテーブル10に登録し、又は、登録済みの動画コンテンツをコンテンツテーブル10から取得し、再生し、テレビ受像機に出力する機能を有する。
この動画コンテンツのコンテンツテーブル10への登録は、実施の形態1の端末装置300Aと同様に、動画コンテンツの登録要求を登録部104へ送信することにより実現される。また、登録済みの動画コンテンツのコンテンツテーブル10からの取得は、実施の形態1の端末装置300Aと同様に、動画コンテンツの再生要求を配信制御部105に送信することにより実現される。
生成部503は、基本的には、実施の形態1に係る生成部204と同様の機能を有するが、生成したメタデータを直接、記憶部101のメタデータテーブル20に追加して登録する点で、生成部204と異なる。
録画再生装置500は、図4に示す実施の形態1に係るメタデータ生成管理装置200と同様にメタデータ生成処理を行うため、詳細な動作の説明は行わないが、配信制御部105とカウント部202とが、直接データの授受を行う点、及び、上述のように生成部503が生成したメタデータを直接、メタデータテーブル20に追加して登録する点は、当然、実施の形態1で説明したのと異なる。
(2)実施の形態1では、ある動画コンテンツについて、初めてメタデータが生成される際に、その動画コンテンツの再生回数が第2回数以上であったとしても、ステップS4の条件を満たしてしまう(ステップS4:YES)ため、まずは、「人の顔」及び「植物」の特徴量を用いてメタデータを生成する(ステップS5)ものとして説明した。しかしながら、ステップS4の条件を満たす場合に(ステップS4:YES)、再生回数が第2回数以上であるか否かの判定処理を行うようにし、肯定的な判定を行った場合には、全ての特徴量を用いてメタデータを生成し、処理済情報を「2」に更新するようにし、否定的な判定を行った場合には、上記ステップS5の処理を行うようにしてもよい。
このことは、各変形例及び他の実施の形態にも同様に適用できる。
(3)実施の形態1で説明したメタデータの生成処理(図4参照)と、実施の形態2で説明したメタデータの生成処理(図9参照)を組み合わせてもよい。
その際、実施の形態1では、生成ログテーブル60は、動画コンテンツ毎に、1つの処理済情報を記憶するものとして説明したが、映像データを生成元としたメタデータの生成に実際に用いられた処理の量を示す情報(以下では、「第1処理済情報」という)と、音声データを生成元としたメタデータの生成に実際に用いられた処理の量を示す情報(以下では、「第2処理済情報」という)とを記憶させる必要がある。
また、図4のステップS6の処理で参照する処理済情報を、第1処理済情報に置き換えると共に、ステップS5、ステップS7の処理後、ステップS8の処理前に、図9のステップS32〜S35の処理を追加する必要がある。なお、この際、ステップS34の処理で参照する処理済情報を、第2処理済情報に置き換える必要がある。また、ステップS8の処理では、ステップS5又はS7、及びステップS33又はS35で生成されたメタデータを送信する必要がある。
(4)実施の形態では、メタデータ生成装置と配信装置とはLAN1を介して接続されているものとして説明したが、ケーブルを介して接続していてもよいし、メタデータ生成装置と配信装置とを1つの装置で実現するようにしてもよい。
(5)実施の形態では、初期メタデータが、タイトル、再生時間長、ファイルフォーマット、及び登録日時からなるデータであるものとして説明したが、他のデータ、例えば、動画コンテンツの内容を説明する文章やタグ、動画コンテンツが属するカテゴリ等を含めてもよい。また、これらの指定は、上記タイトルと同様に、登録画面を介して行えるようにしてもよい。
(6)実施の形態では、視聴用端末のユーザが検索画面上で、検索したい動画コンテンツの特徴を示す特定のメタデータを入力すると、視聴用端末は、この特定のメタデータの指定を含む、動画コンテンツの検索要求を配信装置に送信し、配信装置は、視聴用端末から受信した動画コンテンツの検索要求で指定されている特定のメタデータが対応付けられている動画コンテンツを検索するものとして説明した。しかしながら、例えば、特定のメタデータの指定を含まない動画コンテンツの検索要求を配信装置に送信できるように視聴用端末を変形し、この動画コンテンツの検索要求を受信した配信装置の配信制御部は、例えば、登録日時が新しい方(つまり、識別情報が最大のもの)から順に所定数の動画コンテンツを検索するようにしてもよい。
また、実施の形態では、再生量テーブルをカウント部が保持するものとして説明したが、この再生量テーブルを、配信装置が直接アクセスできる場所、例えば、LAN1に接続するネットワークストレージに格納するようにし、特定のメタデータの指定を含まない動画コンテンツの検索要求を受信した場合に、配信装置の配信制御部は、ネットワークストレージ上の再生量テーブルを参照し、再生回数が所定回数より多い動画コンテンツを検索し、又は、再生回数が多い方から所定数の動画コンテンツを検索するようにしてもよい。また、再生量テーブルを、配信装置が直接アクセスできる場所に格納するだけでなく、メタデータ生成管理装置に問い合わせて、再生回数が所定回数より多い動画コンテンツの識別情報を取得し、又は、再生回数が多い方から所定数の動画コンテンツの識別情報を取得して上記検索を実現するようにしてもよい。
(7)本発明に係るコンテンツの一例として、実施の形態では、映像データ及び音声データから構成される動画コンテンツを例に説明したが、他のコンテンツ、例えば、静止画像データや、音声データについても、本発明の内容を同様に適用できる。
(8)実施の形態に係るメタデータ生成システムは、1台の配信装置を含んで構成されるものとして説明したが、複数の配信装置を含んで構成されるようにしてもよい。
その場合、記憶部101に記憶されている各テーブルについては、各配信装置が直接アクセスできる場所、例えば、LAN1又はインターネット2に接続するネットワークストレージに格納するほうが望ましい。
また、実施の形態で説明した配信装置を頂点とした階層構造を形成するように複数の配信装置を接続し、各配信装置それぞれが各端末装置からの動画コンテンツの再生要求を受け付けて動画コンテンツの送信を行えるようにし、生成した履歴データを、階層構造の頂点となる実施の形態で説明した配信装置に集約して登録できるようにしてもよい。
(9)実施の形態2では、動画コンテンツの再生量として、動画コンテンツにおいて再生された部分の時間長を用いて説明したが、例えば、動画コンテンツ全体の再生時間長に対する、実際に再生された部分の時間長の割合に応じて、メタデータを生成するか否か、及びメタデータの生成に用いられるべき処理の量を制御するようにしてもよい。
(10)実施の形態に係る配信装置の配信制御部は、予め設定されたスケジュールに基づいて、新たに登録された各履歴データを、実施の形態に係るメタデータ生成管理装置に送信するものとして説明した。しかしながら、例えば、履歴データを生成する毎に、送信するようにしてもよい。この履歴データを受信したメタデータ生成管理装置のカウント部は、受信毎に処理してもよいし、受信した履歴データを保持しておき、予め設定されたスケジュールで処理してもよい。
また、実施の形態では、配信ログテーブルを配信装置の配信制御部が保持するものとして説明したが、この配信ログテーブルを、メタデータ生成管理装置が直接アクセスできる場所、例えば、LAN1に接続するネットワークストレージに格納するようにし、メタデータ生成管理装置が配信ログテーブルの更新を検出し、又は配信装置から更新した旨の通知を受けて、この配信ログテーブルから履歴データを取得し、処理するようにしてもよい。また、メタデータ生成管理装置が配信ログテーブルを一定時間毎にチェックし、前回のチェック以降に更新された履歴データを取得し処理するようにしてもよい。
(11)実施の形態では、メタデータ生成管理装置の制御部は、カウント部から動画コンテンツの識別情報等のデータを受領したことを契機に動作するものとして説明したが、制御部は、受領したデータをメタデータ生成管理装置が備えるメモリに保持しておき、制御部は予め設定されたスケジュールでまとめて処理するようにしてもよい。また、カウント部が上記メモリに格納して制御部に通知し、制御部は、通知を受けた際に、このメモリからデータを取得して処理するようにしてもよい。
(12)変形例3では、ある再生時間帯(例えば、0:00以上1:00未満)の一部(例えば、0:00〜0:30)が再生された場合でも、再生量テーブル56において、その再生時間帯の再生回数を1つ増加させた値に更新するものとして説明したが、その再生時間帯の全体が再生された場合にのみ、その再生時間帯の再生回数を1つ増加させた値に更新するようにしてもよい。
(13)実施の形態2では、図9に示すように、ステップS32の条件を満たす場合に(ステップS32:YES)、ステップS33の処理を行い、ステップS34の条件を満たす場合に(ステップS34:YES)、ステップS35の処理を行うものとして説明したが、このステップS33の処理の代わりに、図4のステップS5の処理や、図5のステップS11の処理や、図6のステップS21の処理を行い、上記ステップS34の処理の代わりに、図4のステップS7の処理や、図5のステップS12の処理や、図6のステップS22の処理を行うようにしてもよい。
(14)実施の形態3に、実施の形態2の内容を適用してもよい。即ち、再生量テーブル50と生成ログテーブル60に代えて、図8に示す再生量テーブル53と生成ログテーブル63を用いて処理を行うように変更すると共に、特に、図13のステップS4、S6に代えて、図9のステップS32、S34の処理を行うようにしてもよい。
(15)実施の形態で説明した動画コンテンツの再生量の例に代えて、例えば、動画コンテンツの総再生時間長に応じて、メタデータを生成するか否か、及びメタデータの生成に用いられるべき処理の量を制御するようにしてもよい。この動画コンテンツの総再生時間長は、例えば、全体の再生時間長が5分の動画コンテンツ全体が3回再生された場合には、5分×3回=15分といったように算出する。
(16)実施の形態1では、図4に示すように、再生回数が第1回数以上になったときに(ステップS4:YES)、「人の顔」及び「植物」の特徴量を用いてメタデータを生成し(ステップS5)、再生回数が第2回数以上になったときに(ステップS6:YES)、「車」及び「建物」の特徴量を用いてメタデータを生成する(ステップS7)ものとして説明した。しかしながら、このように2段階に分けてメタデータの生成する場合に限らず、例えば、更に、再生回数が第3回数以上になったときに、上記以外の特徴量(例えば、犬や、ネコの特徴量や、赤、青、黄色等の色に関する特徴量)を用いてメタデータを生成するようにしてもよいし、メタデータを生成するかしないかの1段階で、再生回数が第4回数(例えば、750回)以上になったときに、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」の特徴量を用いてメタデータを生成するようにしてもよい。
このことは、各変形例及び他の実施の形態にも同様に適用できる。
(17)変形例1では、再生回数が第1回数以上になったときに(ステップS4:YES)、映像データの前半部分を生成元としてメタデータを生成し(ステップS11)、再生回数が第2回数以上になったときに(ステップS6:YES)、映像データの後半部分を生成元としてメタデータを生成する(ステップS12)ものとして説明した。しかしながら、映像データを2等分して前半部分と後半部分とに分けてメタデータを生成する場合に限らず、映像データを、複数の部分に分けた場合の一部分と残りの部分とに分けて処理してもよい。
また、特に、上述のように3段階以上に分けてメタデータの生成を行う場合に、映像データを段階数と同じ数の部分に分け、又は、単位時間毎に分け、段階毎にメタデータの生成元を変えてメタデータを生成するようにしてもよい。
(18)実施の形態では、視聴用端末は、動画コンテンツの受信を開始すると、予めインストールされている動画再生用のアプリケーションを起動し、その動画コンテンツを再生するものとして説明した。しかしながら、例えば、配信装置の配信制御部は、検索結果の画面の中に、動画再生用のアプリケーションを含めるように、この検索結果の画面を生成し、視聴用端末は、この検索結果の画面に含められた動画再生用のアプリケーションを用いて動画コンテンツを再生するようにしてもよい。
また、実施の形態では、配信装置の配信制御部は、視聴用端末からの再生要求に応じてコンテンツテーブル10から取得した動画コンテンツをそのまま視聴用端末に送信するものとして説明したが、動画再生用のアプリケーションに適した形式に変換した動画コンテンツを送信するようにしてもよい。
(19)実施の形態では、第1回数の一例として500回、第2回数の一例として1000回、第1時間の一例として1分、第2時間の一例として5分を用いて説明したが、これらの例に限られない。例えば、第1回数は、1回でも、1000回でもよいし、第2回数は、第1回数より多ければ10回でも、10000回でもよい。また、第1時間は、30秒でも5分でもよいし、第2時間は、第1時間より長い時間であれば、10分でも20分でもよいが、登録される動画コンテンツ全体の再生時間長に応じて決定するほうが望ましい。例えば、10分以上の動画コンテンツの登録が制限されるような場合には、当然、第1時間及び第2時間は10分未満にする必要があるし、動画コンテンツの平均的な再生時間長が5分程度であれば、第1時間及び第2時間は5分未満にするほうが望ましい。
(20)実施の形態3に係る配信装置110は、再生要求に係る動画コンテンツと共に、メタデータ生成管理装置220から受信したメタデータの生成指示を、その再生要求の送信元の端末装置に送信するものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、配信ログテーブル40から、過去に再生要求を受信した端末装置のIPアドレスを取得し、そのときに通信可能な端末装置に、再生要求とは無関係に、メタデータの生成指示とその生成指示に係る動画コンテンツを送信し、メタデータを生成させるようにしてもよい。
(21)実施の形態3では、各端末装置の生成部312が、再生要求に係る動画コンテンツを生成元として、メタデータの生成指示に応じてメタデータを生成するものとして説明した。しかしながら、これに代えて、あるいは、これと共に、例えば、その端末装置のユーザが、再生中の動画コンテンツのメタデータを自由に入力できるようにし、端末装置がその入力されたメタデータと再生中の動画コンテンツの識別情報とを配信装置に送信することで、配信装置は、受信したメタデータをメタデータテーブルに登録できるようにしてもよい。実際に動画コンテンツを視聴したユーザが入力したメタデータを登録できるので、より精度の高いメタデータを生成し得る。
更に、このメタデータをメタデータテーブルに登録する際に、そのメタデータが入力された動画コンテンツの再生時間軸上の位置と対応付けて登録できるようにしてもよい。
(22)実施の形態では、メタデータ生成管理装置の制御部が、メタデータを生成するか否かの判定を、動画コンテンツの再生量と、記憶部203に記憶されている生成ログテーブルとに基づいて行うものとして説明したが、動画コンテンツの再生量のみに基づいて判定するようにしてもよい。
例えば、上記(16)で説明したように、メタデータを生成するかしないかの1段階で、再生回数が第4回数(例えば、750回)に一致したときに、「人の顔」、「植物」、「車」及び「建物」の特徴量を用いてメタデータを生成する場合には、生成ログテーブルを参照する必要がないためである。
(23)実施の形態において説明した各構成要素のうち、全部又は一部を1チップ又は複数チップの集積回路で実現してもよいし、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実現してもよい。
(24)実施の形態において説明したメタデータの生成処理(図4〜図6、図9、図11参照)及び、図13に示すメタデータの生成判定処理及びメタデータの生成処理をCPU(Central Processing Unit)に実行させるためのプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、IC(Integrated Circuit)カード、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等がある。流通、頒布されたプログラムは、機器におけるCPUで読み取り可能なメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのCPUがそのプログラムを実行することにより実施の形態で示したメタデータ生成管理装置及び端末装置310A、310Bの各機能が実現される。
(25)実施の形態に係るメタデータ生成管理装置及びメタデータ生成システムに、上記(1)〜(24)の一部又は全部の変形を組み合わせて適用してもよい。