JPWO2010095563A1 - 薬剤充填装置 - Google Patents

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Abstract

(課題) バイアル瓶の払い出し用に設けられたバイアル瓶供給手段においてバイアル瓶を引っかかることなくスムーズに供給可能な薬剤充填装置の提供を目的とした。(解決手段) 供給手段60は、バイアル瓶が通過可能であり上方側の領域から下方側の領域に向けて通路幅が漸減したバイアル瓶通路68を有する。バイアル瓶通路68は、受容部62aと、通過部62bと、供給部62cとを有し、供給部62cの下端部に供給口69が設けられている。バイアル瓶通路68は、通過部内壁面62bの傾斜が投入部内壁面62aの傾斜よりも急であり、通過部68bにおける通路幅の漸減率が受容部62における通路幅の漸減率よりも小さくなっている。そのため、バイアル瓶の重心が受容部62aと通過部62bとの境界を越えると、バイアル瓶の姿勢が直立状態に変わる。【選択図】図12

Description

本発明は、バイアル瓶に薬剤を充填する薬剤充填装置に関するものであり、特にバイアル瓶を直立姿勢で供給するためのバイアル瓶供給手段に特徴を有するものに関する。
従来より、下記特許文献1に開示されている錠剤充填装置のように、バイアル瓶をストッカから所定の充填位置まで移動させ、これに薬剤を充填する装置が提供されている。この種の装置では、ストッカから取り出されたバイアル瓶を、薬剤の充填位置まで搬送する経路の途中において、開口を上方に向けて直立した姿勢にする必要がある。そこで、かかる問題を解消すべく、例えば下記特許文献2に開示されているバイアル瓶供給装置のようなものが、錠剤充填装置において採用されている。
特許文献2に開示されているバイアル瓶供給装置は、垂直落下してくるバイアル瓶を受け入れる受容部と、この下方に設けられた傾斜部およびフラップと、さらにこれらの下方に設けられたプラットホームと、を有する。この供給装置において受容部にバイアル瓶が投入されると、バイアル瓶は受容部の下部に設けられた開口から直立姿勢で供給され、傾斜部に沿ってプラットホームに移動する。この際、錘がつけられたフラップがバイアル瓶に接触するため、バイアル瓶は直立姿勢を維持したまま、緩やかにプラットホームに到達する。
特開2009−000291号公報 米国特許第7100796号明細書
上記特許文献2に開示されているバイアル瓶供給装置は、バイアル瓶の受け入れ用として受容部の上方側に設けられた第1の開口部から、バイアル瓶の供給用として受容部の下方側に設けられた第2の開口部に向かって、受容部の内部領域が先細りになっており、徐々に狭くなっている。そのため、特許文献2に開示されているような構造とした場合、受容部内を落下する際のバイアル瓶の角度などによっては、受容部内にバイアル瓶が引っかかり、詰まってしまう可能性があった。
そこで、本発明は、薬剤充填前の空のバイアル瓶を供給するために設けられたバイアル瓶供給手段においてバイアル瓶を引っかかることなくスムーズに供給可能な薬剤充填装置の提供を目的とした。
上記した課題を解決すべく提供される本発明の薬剤充填装置は、バイアル瓶が上方から下方へ向けて通過可能であり、上方側の領域から下方側の領域に向けて通路幅が漸減したバイアル瓶通路を有する。本発明の薬剤充填装置では、バイアル瓶通路が、バイアル瓶を受け入れる受容部と、当該受容領域の下方に位置し、前記受領部側から落下してきたバイアル瓶が通過する通過部と、当該通過部の下方に位置し、前記通過部側から落下してきたバイアル瓶を排出して次工程に供給可能な供給部と、を有し、下方に向けて開放されバイアル瓶を供給可能な供給口が前記供給部に設けられている。さらに、本発明の薬剤充填装置では、前記通過部におけるバイアル瓶通路の通路幅が、前記供給口における通路幅よりも大きく、前記通過部における通路幅の漸減率が、受容部における通路幅の漸減率よりも小さい。
なお、本発明において「通路幅の漸減率」とは、漸次減少していく通路幅の変化率のことを指し、ゼロあるいはマイナスの場合もある。「通路幅の漸減率」がゼロである場合は、上下方向に通路幅の変化がない。また、「通路幅の漸減率」がマイナスである場合は、下方に向けて通路幅が漸次増加する状態にある。
本発明の薬剤充填装置は、ガイド部が供給部に設けられており、通過部側から供給口に至る部分の通路幅が、前記ガイド部によって漸減されているものであることが望ましい。また、本発明の薬剤充填装置は、バイアル瓶供給手段の内壁面が受容部と通過部との境界部分において屈曲しており、前記通過部の上下端間の傾斜が、前記受容部の上下端間の傾斜よりも鉛直に近いものであることが好ましい。
本発明の薬剤充填装置は、バイアル瓶供給手段が対向配置された一対の通路構成体(以下、それぞれを「通路構成体E1」、「通路構成体E2」とも称す)を有し、当該一対の通路構成体E1,E2の間にバイアル瓶通路が形成されたものとしてもよい。かかる構成とした場合、前記一対の通路構成体E1,E2のうち、少なくとも一方にバイアル瓶通路の受容部を構成する受容部構成部と、当該受容部構成と傾斜が異なり通過部を構成する通過部構成部と、当該通過部構成部と傾斜が異なり供給部を構成する供給部構成部と、を設けた構成とすることが好ましい。本発明の薬剤充填装置は、通路構成体E1,E2の双方に、前述した受容部構成部や、通過部構成部、供給部構成部を設けることがより一層好ましい。また、本発明の薬剤充填装置は、対向配置された一対の通路構成体E1,E2を近接・離反させることにより、バイアル瓶通路の通路幅を調整可能であり、供給部から供給するバイアル瓶の大きさに応じて通路幅が調整されるものであってもよい。
なお、上述した薬剤充填装置の他の態様として、バイアル瓶供給手段において受容部をなす部分の内壁面に接する接平面Xを想定した場合に、前記受容部の下方に設けられた通過部の内壁面が、前記接平面Xよりもバイアル瓶通路の外側となるように形成された構成(例えば図19のような構成)とすることも可能である。また、上述した薬剤充填装置は、バイアル瓶供給手段の供給部に設けられた供給口の縁を通る鉛直面Yを想定した場合に、通過部の内壁面が前記鉛直面Yよりもバイアル瓶通路の外側に位置していることが好ましい。すなわち、バイアル瓶通路は、通過部において接平面Xや鉛直面Yよりも外側に張り出したものであることが好ましい。
上述した薬剤充填装置は、受容部の接平面Xが、供給部に設けられた供給口の中間を通るものであることが好ましい。また、バイアル瓶が受容部に勢いよく入るなどして、そのままバイアル瓶が受容部の接平面Xに沿って真っ直ぐ落下してしまう場合を想定すると、受容部に沿って真っ直ぐ落下したバイアル瓶が衝突する面(バイアル瓶通路の内壁面)が供給口に向けて傾斜したもの(例えば図19のような構成)であることが好ましい。
さらに詳細には、バイアル瓶の胴体部分の外径をDRとした場合、上述したようにバイアル瓶が受容部の接平面Xに沿って真っ直ぐ落下すると、受容部の接平面Xと、この接平面Xから外径DR分だけ離れた面(以下、「仮想面Z」とも称す)との間をバイアル瓶が過し、バイアル瓶通路の内壁面と仮想面Zとが交差する部分においてバイアル瓶が衝突することになる。そのため、バイアル瓶通路の内壁面のうち、仮想面Zと交差する部分は、衝突したバイアル瓶を供給口に向けて案内可能なように、供給口に向けて傾斜していることが望ましい。
また、上述した仮想面Zと交差するバイアル瓶通路の内壁面は、仮想面Zと直行する面よりも傾斜が急なものであることが好ましい。
本発明の薬剤充填装置が備えるバイアル瓶供給手段は、内部に設けられたバイアル瓶通路の通路幅が上方側の領域から下方側の領域に向けて漸減した構成とされている。また、バイアル瓶通路における通路幅の漸減率は、バイアル瓶の投入側(上方側)にある受容部よりも、この下方にある通過部の方が小さくなっている。すなわち、バイアル瓶通路は、通過部を構成する壁面の傾斜が、受容部を構成する壁面よりも急になっている。そのため、本発明の薬剤充填装置では、受容部に投入された時点でバイアル瓶が横向きになっていたとしても、バイアル瓶の重心が受容部と通過部の境界を越えると、受容部と通過部との傾斜の変化に伴ってバイアル瓶の姿勢が直立状態に切り替わる。また、本発明の薬剤充填装置では、前記通過部におけるバイアル瓶通路の通路幅が、バイアル瓶の供給用に設けられた供給口よりも大きいため、バイアル瓶は、バイアル瓶通路を構成する壁面などに引っかかることなくスムーズに通過部に入り、直立状態になる。また、薬剤充填前のバイアル瓶の下端側は底を有し閉塞されているが、上端側は薬剤を充填するために開口している。そのため、前述したようにしてバイアル瓶がバイアル瓶通路を落下すると、バイアル瓶はずと開口を上向きにした状態で供給されることになる。
また、本発明の薬剤充填装置は、上述したように供給部にガイド部を設け、これによって通過部側から供給口に向けて通路幅が漸減する構造とすることにより、直立状態になったバイアル瓶をスムーズに供給口に案内し、供給させることができる。
上述したように、本発明の薬剤充填装置は、受容部と通過部との境界部分においてバイアル瓶供給手段の内壁面を屈曲させ、前記通過部の上下端間の傾斜が、前記受容部の上下端間の傾斜よりも鉛直に近いものとすることができる。このような構成とすれば、通過部における通路幅の漸減率が、受容部における通路幅の漸減率よりも確実に小さくなり、より一層スムーズにバイアル瓶を直立姿勢として供給することができる。
ここで、本発明の薬剤充填装置は、対向した一対の内壁面を設けることで、これらの間にバイアル瓶通路を構成することができ、必ずしも四方を内壁面で囲まれる必要はない。また、バイアル瓶通路の通路幅を上述したように下方に向けて漸減させる場合は、対向配置された内壁面の一方を屈曲等させればよく、他方は平坦なもの等、バイアル瓶がバイアル瓶通路から飛び出すのを防止できるものであればよい。このような構成とすれば、内壁面の構成を簡略化することができ、製造を簡易化することができる。なお、上述した「内壁面」は、受容部から通過部を経て排出部に至る一連の状態で形成されたものであってもよく、受容部から通過部を経て排出部に至る部分が複数に分かれていてもよい。従って、「対向した一対の内壁面」には、受容部から通過部を経て排出部に至る一連の内壁面同士が対向したものだけでなく、例えば受容部に相当する部分を構成する一対の内壁面、通過部に相当する部分を構成する一対の内壁面、並びに、供給部に相当する部分を構成する一対の内壁面がそれぞれ対向したもののも含まれる。
本発明の薬剤充填装置は、上述したように対向配置された内壁面の一方を屈曲等させたものとする代わりに、バイアル瓶通路を形成する一対の内壁面の双方を屈曲等させることで、バイアル瓶通路の通路幅を下方に向けて漸減させたものとすることも可能である。具体的には、バイアル瓶供給手段が対向配置された一対の通路構成体(通路構成体E1,E2)を有し、当該一対の通路構成体の間にバイアル瓶通路が形成されたものとした場合において、前記一対の通路構成体のそれぞれに、バイアル瓶通路の受容部を構成する部分と、当該受容部と傾斜が異なり通過部を構成する部分と、当該通過部と傾斜が異なり供給部を構成する部分と、を設けた構成とすることが可能である。このような構成とすることにより、一対の流路構成体のうち、いずれの側からバイアル瓶が投入されたとしても、このバイアル瓶を直立姿勢にしてスムーズに供給することができる。
また、本発明の薬剤充填装置は、対向配置された一対の通路構成体を近接・離反させることによりバイアル瓶通路の通路幅を調整可能とし、供給部から供給するバイアル瓶の大きさに応じて通路幅を調整することにより、様々な大きさのバイアル瓶を取り扱うことが可能となる。なお、本発明の薬剤充填装置は、対向配置された一対の通路構成体の双方が近接・離反する方向に作動するものであっても、いずれか一方のみが作動するものであってもよい。
また、上述したように、本発明の薬剤充填装置の他の態様として、バイアル瓶供給手段において、通過部の内壁面が受容部をなす部分の内壁面に接する接平面Xよりもバイアル瓶通路の外側となるように形成することが可能である。このような構成とすれば、受容部の下方に設けられた通過部に、バイアル瓶が直立姿勢に姿勢変化させるために必要なスペースを確保することができる。また同様に、通過部の内壁面を、供給口の縁を通る鉛直面Yよりも外側に位置させることによっても、受容部と通過部との間に落下中のバイアル瓶が姿勢変化するのに十分なスペースを確保することができる。よって、これらの構成を採用した場合についても、開口部分が上方に向き直立した状態でバイアル瓶を次工程に供給することができる。
また、受容部の接平面Xが供給部に設けられた供給口の中間を通るようにバイアル瓶供給手段を構成すれば、バイアル瓶が接平面Xに沿って斜めに落下してしまったとしても、供給口とバイアル瓶との間に隙間が形成される。そのため、このような構成を採用することにより、供給口部分に引っかかることなくバイアル瓶をスムーズに供給可能な薬剤充填装置を提供することができる。
また、上述したように、受容部の接平面Xに沿って真っ直ぐ落下したバイアル瓶が衝突する面(バイアル瓶通路の内壁面)を供給口に向けて傾斜させた構成とすると、仮にバイアル瓶が接平面Xに沿って真っ直ぐ落下してしまったとしても、このバイアル瓶をスムーズに供給口に向けて案内し、次工程に供給することができる。すなわち、上述した接平面Xと仮想面Zとの間に形成される空間をバイアル瓶が通過したとしても、バイアル瓶は、バイアル瓶通路の内壁面と仮想面Zとが交差する部分においてバイアル瓶が衝突した後、バイアル瓶通路の内壁面の傾斜に沿ってスムーズに落下し、供給口に案内される。
上述したように、仮想面Zと交差するバイアル瓶通路の内壁面を、仮想面Zと直行する面よりも傾斜が急なものとすれば、バイアル瓶を供給口に向けてスムーズに案内することができ、バイアル瓶が供給口近傍で引っかかるのを確実に防止できる。
本発明の一実施形態に係る薬剤充填装置を示す斜視図である。 図1に示す薬剤充填装置の側面図である。 図1に示す薬剤充填装置の正面図である。 図1に示す薬剤充填装置の内部構造を示す側面図である。 図1に示す薬剤充填装置の内部構造を示す側面図である。 バイアル瓶供給ユニット、ラベリングユニットおよびバイアル瓶リフターを示す斜視図である。 移送手段を示す斜視図である。 投入手段、供給手段、プッシャーおよびバイアル瓶リフターを示す斜視図である。 投入手段、供給手段、プッシャーおよびバイアル瓶リフターを示す平面図である。 投入手段、供給手段、プッシャーおよびバイアル瓶リフターを示す側面図である。 供給手段を示す斜視図である。 供給手段における瓶受部材の位置関係を示す正面図である。 プッシャーの構造を示す側面図である。 プッシャーおよびバイアル瓶リフターを示す斜視図である。 錠剤充填装置のブロック図である。 錠剤充填装置の動作を示すフローチャートである。 錠剤充填装置のバイアル瓶供給ユニット動作を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は、それぞれ供給手段を構成する瓶受部材の変形例を示す正面図である。 本発明の薬剤充填装置の他の態様の一例を説明するための説明図である。
続いて、本発明の一実施形態に係る薬剤充填装置10について、図面を参照しつつ詳細に説明する。薬剤充填装置10は、バイアル瓶Bに錠剤(薬剤)を充填して供給するため装置である。図1や図3に示すように、薬剤充填装置10の装置本体12の正面12aには、薬剤が充填されたバイアル瓶Bを取り出すための取出窓14a〜14cや、操作パネル16、バーコードリーダ18a、作業台18bなどが設けられている。また、正面12aの下方には、引出ドア12eが設けられており、これを引き出すことにより装置本体12に内蔵されているラベリングユニット70(図6参照)を引き出すことができる。
図1や図2に示すように、装置本体12には、後に詳述する錠剤供給ユニット30を構成する錠剤カセット32が多数並べて取り付けられており、側面12b,12c側から自由に着脱できる。また、側面12b,12cには、ドア12fが設けられており、これを開けることで後に詳述するバイアル瓶供給ユニット40(図5,図6参照)にバイアル瓶Bを補充することができる。
図5や図6に示すように、薬剤充填装置10は、バイアル瓶Bに錠剤を充填するための錠剤供給ユニット30に加え、バイアル瓶Bを準備するための構成として装置本体12の下方側内部にバイアル瓶リフター20や、バイアル瓶供給ユニット40、ラベリングユニット70を備えている。また、装置本体12の上方側には、下方側において準備されたバイアル瓶Bを搬送するための搬送ユニット80や、錠剤供給ユニット30によって薬剤が充填されたバイアル瓶Bをユーザーに向けて排出するための排出ユニット90を備えている。以下、各部の構成についてさらに詳述する。
図5や図7に示すように、バイアル瓶供給ユニット40は、ストッカ42や、取出機構部44、受渡機構部46を備えている。ストッカ42は、バイアル瓶Bをストックしておくために設けられた直方体状の箱体である。ストッカ42は、装置本体12の両側面12b,12cの下方側であって、背面12d側の位置に設けられている。ストッカ42の中には、ドア12fを介して投入されたバイアル瓶Bをランダムに収容することができる。
取出機構部44は、ストッカ42からバイアル瓶Bを取り出すために設けられたものであり、コンベア48や、取出手段50、移送手段52を備えている。コンベア48は、無端ベルト48aによって構成されている。コンベア48は、ストッカ42の底側において装置本体12の正面12aに向かって上方に傾斜するように設置されている。そのため、コンベア48を作動させると、ストッカ42に収容されたバイアル瓶Bを図5の紙面左側(正面12a側)に移動させることができる。
取出手段50は、ストッカ42内においてコンベア48によって正面12a側に集められたバイアル瓶Bを掻き上げ、ストッカ42から取り出すためのものである。取出手段50は、走行駆動可能な無端ベルト50aにパドル50bを一定間隔で取り付けたものであり、ストッカ42の正面側の内壁に沿って垂直に設けられている。そのため、取出手段50を作動させると、各パドル50bが水平姿勢を保ちながら順次上方に移動する。また、上方に移動するパドル50bにより、ストッカ42の正面12a側にあるバイアル瓶Bが掻き上げられ、ストッカ42から取り出される。
移送手段52は、取出手段50によって取り出されたバイアル瓶Bを受渡機構部46側に移送するためのものである。図7に示すように、移送手段52は、フレーム52aと、移送コンベア52bとを有する。フレーム52aは、ストッカ42の正面12a側上端部に沿うように取り付けられており、取出手段50によって取り出されたバイアル瓶Bを受け入れ可能なようにストッカ42側の部分が開放されている。また、フレーム52aには、取出手段50から取り出されたバイアル瓶Bの飛び出し防止用として、ガイド52cがけられている。また、フレーム52aには、突当片52dが片持ち状に取り付けられている。
移送コンベア52bは、上述したフレーム52aに取り付けられている。移送コンベア52bは、搬送面をなす無端ベルト52eがフレーム52aの開放部分を介してストッカ42の上端部分に臨むように設けられている。移送コンベア52bは、図示しない動力源によって無端ベルト52eを作動させることにより、バイアル瓶Bを受渡機構部46に向けて送ることができる。
ここで、上述した突当片52dは、移送コンベア52bにおける搬送方向下流側の位置に設けられている。また、突当片52dは、無端ベルト52eによって形成された移送コンベア52bの搬送面よりも高さHだけ高い位置に設けられている。この高さHは、バイアル瓶Bの外径よりも高く、バイアル瓶Bの高さよりも低い。そのため、取出手段50から移送コンベア52bに移った時点でバイアル瓶Bが直立姿勢であったとしても、通常はバイアル瓶Bは、移送コンベア52bの下流端において突当片52dに突き当たり、倒れた状態になって受渡機構部46に移送される。(バイアル瓶Bが倒れなかった場合については後述する。)
図6に示すように、受渡機構部46は、装置本体12のほぼ中央部に設けられている。受渡機構部46は、上述した取出機構部44の移送手段52によって送られてきたバイアル瓶Bを直立姿勢にして次工程に受け渡すためのものである。受渡機構部46は、投入手段54と、これに対して正面12a側に隣接する位置に設けられた供給手段60(バイアル瓶供給手段)とを備えている。
投入手段54は、上述した移送手段52によって移送されてきたバイアル瓶Bを受け取り、このバイアル瓶Bを下流側(正面12a側;図6の紙面左下側)に設けられた供給手段60に投入するためのものである。図8に示すように、投入手段54は、一対のガイド54a,54bと、投入片54cとを有する。投入手段54は、上述した移送コンベア52bの下流端に臨む位置に設けられている。また、ガイド54a,54bは、金属板を折り曲げ加工して形成されたものであり、バイアル瓶Bの直径よりも大きな間隔をあけて対向するように立設されている。これにより、ガイド54a,54bの間には、空間54dが形成されている。そのため、上述した移送手段52を作動させると、これにより移送されてきたバイアル瓶Bを空間54dに受け入れることができる。また、ガイド54a,54bは、上端側の部分が空間54dの外側に向けて広がっている。そのため、移送手段52によって移送されてきたバイアル瓶Bは、スムーズに空間54d内に入る。
投入片54cは、上述したガイド54a,54bの間に設けられており、図示しない動力源に対してリンク機構などの動力伝達機構を介して接続されている。投入片54cは、記動力源を作動させることにより、支軸54gを中心として自由に回動させることができる。図8等に示すように、投入片54cは、金属板をほぼL字型に折り曲げて形成されたものであり、底面部54eと背板部54fとを有する。投入片54cは、底面部54eがガイド54a,54b間に形成された空間54dの底面をなし、背板部54fが空間54dの背面12d側の部分を閉塞するように設置されている。また、投入片54cには、底面部54eの裏側であって、先端側(正面12a側)に偏った位置に支軸54gが固定されている。そのため、支軸54gを中心として回動させると、底面部54eおよび背板部54fが正面12a側に転倒した状態になる。従って、空間54d内にバイアル瓶Bが入った状態で投入片54cを作動させると、バイアル瓶Bが投入片54cによって押し出され、正面12a側に倒れるようにして供給手段60に投入される。
供給手段60は、投入手段54から受け取ったバイアル瓶Bを開口を上に向けて直立した姿勢にして排出し、次工程に供給するためのものである。図8や図11等に示すように、供給手段60は、一対の瓶受部材62,62と、一対のアーム64,64、駆動機構部66とを備えている。瓶受部材62,62は、それぞれ金属板を折り曲げ加工して形成されたものであり、互いに対向するように配置され、アーム64,64の中間部分に取り付けられている。アーム64,64は、それぞれ断面形状がほぼL型で棒状の部材によって構成されている。アーム64,64は、それぞれ正面12a側から背面12d側に向けて平行に伸びるように設置されている。また、図10等に示すように、アーム64,64は、それぞれ上述した投入手段54の下方を通って駆動機構部66に接続されている。
駆動機構部66は、上述した投入手段54の背面12d側に隣接する位置に設けられている。駆動機構部66は、モータ66aや、ハウジング66bを備えている。駆動機構部66は、モータ66aの動力がハウジング66b内に設けられた駆動機構(図示せず)に伝達されると、この駆動機構が作動する。ハウジング66b内の駆動機構が作動すると、アーム64,64およびこれに取り付けられた瓶受部材62,62を平行に維持しつつ、図11に矢印で示すように両者の間隔を拡大・縮小させることができる。
ここで、本実施形態で使用されている供給手段60は、瓶受部材62,62およびこれらの間に形成されるバイアル瓶通路68の構造に特徴を有する。具体的には、バイアル瓶通路68は、バイアル瓶Bが通過可能な大きさとされており、その通路幅が図12に示すように上方側の領域から下方側の領域に向けて漸減している。また、バイアル瓶通路68は、上方側から受容部68a、通過部68b、供給部68cの3領域に分かれている。
受容部68aは、投入手段54側からバイアル瓶Bを受け入れる領域である。図12に示すように、瓶受部材62において受容部68aを構成する面(以下、「受容部内壁面62a」とも称す)は、鉛直面に対してα度の傾斜を有し、下方に向かうにつれてバイアル瓶通路68が先細り状になるように傾斜している。
また、通過部68bは、受容部68aに対して下方側に連続した部分であり、受容部68aに投入されたバイアル瓶Bが通過する部分である。図12に示すように、瓶受部材62において通過部68bを構成する面(以下、「通過部内壁面62b」とも称す)は、上述した受容部内壁面62aとの境界をなす折曲部分を境として下方側の位置にあり、受容部内壁面62aよりも傾斜が急である。具体的には、通過部内壁面62bは、鉛直面に対してβ度(α>β)の角度をなし、ほぼ鉛直に近い。そのため、下方に向かうに連れて減少するバイアル瓶通路68の通路幅の減少率(以下、「漸減率D」とも称す)は、通過部68bの方が受容部68aよりも小さい。
ここで、バイアル瓶Bは、上端部分に開口があり、下端部分が閉塞された筒体であるため、重心が底側に偏在している。そのため、バイアル瓶Bは、自由落下させると、底が下に向き、開口が上方に向いた状態になる性質を有する。また、バイアル瓶通路68は、受容部内壁面62aや通過部内壁面62bの傾斜や、漸減率Dが上述したような関係にある。そのため、これらの性質が相まって作用し、受容部68aを受容部内壁面62aに沿って通過してきたバイアル瓶Bの重心が受容部内壁面62aと通過部内壁面62bとの境界を超えると、バイアル瓶Bが開口を上方に向けて直立した姿勢になる。
図12に示すように、供給手段60において受容部内壁面62aに接する接平面Xを想定した場合に、通過部68bにおいて、通過部内壁面62bは、接平面Xよりもバイアル瓶通路68の外側(接平面Xよりも下側)に位置している。また、供給部68cに設けられた供給口69の縁を通る鉛直面Yを想定した場合に、通過部内壁面62bが鉛直面Yよりも外側に位置している。そのため、バイアル瓶Bが受容部68aから通過部68bに入り姿勢変化する際に必要なスペースが確保されており、バイアル瓶Bは瓶受部材62に引っかかることなくスムーズに直立状態になる。
また、バイアル瓶Bの胴体部分の外径をDRとした場合、バイアル瓶Bが受容部68aの接平面Xに沿って真っ直ぐ落下した状態を想定すると、図12(b)に示すように、接平面Xと、この接平面Xからバイアル瓶Bの外径DR分だけ離れた仮想面Zとの間をバイアル瓶Bが通過し、供給部内壁面62cと仮想面Zとが交差する部分(以下、「交差部C」とも称す)においてバイアル瓶Bが衝突することになる。これに対し、接平面Xは、供給部68cに設けられた供給口69の中間を通り、接平面Xと供給口69の開口端との間に隙間Sが形成される。そのため、仮にバイアル瓶Bが一方側の瓶受部材62に設けられた受容部内壁面62aに沿ってそのままの姿勢で落下し、交差部Cにおいて衝突するようなことになったとしても、隙間Sが存在することによりバイアル瓶Bは供給口69近傍に詰まることなく跳ね返るだけの余地があり、直立状態に姿勢を整えることができる。従って、供給手段60では、仮にバイアル瓶Bが接平面Xに沿って真っ直ぐ落下してしまったとしても、供給口69に引っかかって次工程に供給不可能な状態になるのを防止することができる。
供給部68cは、通過部68bよりもさらに下方側に存在した部分であり、上述した供給口69が設けられている。また、瓶受部材62において供給部68cを構成する面(以下、「供給部内壁面62c」とも称す)は、通過部内壁面62bの下端から供給口69につながる平面であり、通過部68bを通過してきたバイアル瓶Bを供給口69に案内するためのガイドとして機能する。供給部内壁面62cは、通過部内壁面62bよりも傾斜が緩やかである。
ここで、バイアル瓶Bを直立姿勢にして供給するという観点からすれば、通過部内壁面62bの傾斜が受容部内壁面62aの傾斜よりも急であれば良いが、本実施形態では通過部内壁面62bの傾斜が供給部内壁面62cの傾斜よりも急にされている。さらに具体的には、本実施形態では、供給部内壁面62cは、鉛直面に対してγ度(γ>α>β)の角度をなしており、供給部内壁面62cの傾斜が通過部内壁面62bの傾斜や受容部内壁面62aの傾斜よりも緩やかとされている。そのため、供給部68cにおける通路幅の漸減率Dは、受容部68aや通過部68bにおける漸減率Dよりも大きい。
また、図12(b)に示すように、供給部内壁面62cは、仮想面Zに対して直交する面(以下、「直交面F」とも称す)よりも傾斜が急である。そのため、バイアル瓶Bが受容部68aの接平面Xに沿って真っ直ぐ落下し、供給部内壁面62cの交差部Cに衝突した場合であっても、バイアル瓶Bは供給部内壁面62c等に引っかかることなく供給口69側に向けてスムーズに案内され、開口を上方に向けて直立した状態になる。
上述したようにしてバイアル瓶Bが排出口69に至ると、バイアル瓶Bは、胴体部分が排出口69よりも下方に出た状態になる。また、供給手段60のバイアル瓶通路68は、正面12a側に向けて開放された状態になっている。そのため、バイアル瓶Bを背面12d側から正面12a側にスライドさせると、開口を上に向けた直立状態でバイアル瓶Bを次工程に受け渡すことができる。
図6に示すように、ラベリングユニット70は、ラベルプリンタ72と、プッシャー74とを備えている。ラベルプリンタ72は、バイアル瓶Bの外周面にラベルを貼り付けるものであり、図6に示すように上述した供給手段60に対して正面12a側に隣接する位置に設けられている。
プッシャー74は、供給手段60の排出口69から直立姿勢で下方に出た状態で待機しているバイアル瓶Bの胴体部分に背面12d側から当接し、バイアル瓶Bを供給手段60に対して正面側にあるラベルプリンタ72側に向けて押し当てるためのものである。図8や図10に示すように、プッシャー74は、上述した投入手段54や供給手段60の下方に配置されている。また、図13や図14に示すように、プッシャー74は、モータ74aを動力源として備えており、これにより駆動されるボールねじ74bと、これに対して接続されたプッシャー本体74cとを有する。プッシャー本体74cは、上述した供給手段60の供給口69よりも下方側に位置している。
図13に示すように、プッシャー本体74cは、駆動本体74dと、押圧部74eと、落下防止部74fとを有する。駆動本体74dには、上述したボールねじ74bが挿通され、互いに螺合している。そのため、駆動本体74dは、モータ74aを作動させボールねじ74bを回転させることにより、前後方向すなわち正面12a側および背面12d側向けて直線移動する。また、押圧部74eおよび落下防止部74fは、駆動本体74dの上面側に固定されている。押圧部74eは、上方から見た状態においてほぼ「コ」字型のフレームに3つのローラ74g〜74iを回転自在に取り付けたものであり、バイアル瓶Bの側面に沿って接触可能なように配置されている。上方に設けられた供給手段60の供給口69の下方に押圧部74eが到達した状態になると、ローラ74g〜74iに対して正面12a側に隣接した位置にバイアル瓶Bを排出することができる。
落下防止部74fは、押圧部74eによってバイアル瓶Bをラベリングユニット70側に押圧している間に、上方に設けられた供給手段60の供給口69からバイアル瓶Bの下端部がプッシャー74側に供給されてしまうのを防止するためのものである。落下防止部74fは、押圧部74eに対して背面12d側に隣接する位置に設けられており、押圧部74eがラベリングユニット70側に移動した状態において供給口69を閉塞することができる。
バイアル瓶リフター20は、供給手段60から供給されたバイアル瓶Bを載置可能な昇降台22と、この昇降台22を昇降させるための昇降機構26とを有する。昇降機構26は、図6や図14に示すように昇降台22に対して隣接する位置に設けられており、上下方向に伸びるガイドロッド26aと、これに装着された昇降ブロック26bとを有する。また、昇降ブロック26bには、アーム26cを介して昇降台22が取り付けられている。そのため、図示しない動力源から昇降ブロック26bに動力が伝わると、昇降台22は、昇降ブロック26と共にガイドロッド26aに沿って上下方向にスライドする。昇降台22を上方に移動させると、この昇降台22の上に載置されたバイアル瓶Bを、搬送ユニット80に対して受け渡すことができる。
図1や図2に示すように、錠剤供給ユニット30は、装置本体12の両側面12b,12c側であって、上述したバイアル瓶供給ユニット40等が設けられた位置よりも上方側に設けられている。錠剤供給ユニット30は、貯留している錠剤を払出可能な錠剤カセット32を有する。錠剤カセット32から払い出された薬剤は、装置本体12の両側面12b,12cに設けられた錠剤供給ユニット30,30の間の空間に払い出される。
搬送ユニット80は、上述したバイアル瓶リフター20から受け取ったバイアル瓶Bを装置本体12の両側(側面12b,12c)に設けられた錠剤供給ユニット30,30間の空間で開口を上方に向けた状態で移動させることができる。そのため、搬送ユニット80によって充填すべき薬剤が入った錠剤カセット32の払出口(図示せず)の位置までバイアル瓶Bを移動させることにより、バイアル瓶Bに薬剤を充填することができる。
搬送ユニット80は、錠剤供給ユニット30において錠剤を充填したバイアル瓶Bを排出ユニット90に搬送することができる。排出ユニット90に搬送されたバイアル瓶Bは、取出窓14a〜14cから使用者が取り出すことができる。
薬剤充填装置10は、上述した構成に加え、各部にバイアル瓶Bの存在を検知するためのセンサが設けられている。具体的には、図5に示すように、薬剤充填装置10は、バイアル瓶供給ユニット40に欠品センサ100aが設けられており、その上方にはオーバーフィルセンサ100bが設けられている。またこれに加えて、バイアル瓶供給ユニット40においてバイアル瓶Bを掻き上げるために設けられたパドル50bが最も上方に移動した際に、このパドル50bに支持されたバイアル瓶Bの有無を検出するための準備状態検出センサ100cが設けられている。また、図7に示すように、移送手段52には移送検出センサ101が設けられている。移送検出センサ101は、移送手段52におけるバイアル瓶Bの搬送方向下流側、すなわち突当片52dの近傍に設けられている。
また、ラベリングユニット70の上方には、バイアル瓶待機センサ102が設けられている。バイアル瓶待機センサ102は、赤外線センサによって構成されており、その光軸が供給手段60に設けられた供給口69近傍に向けられている。そのため、バイアル瓶待機センサ102により、供給口69にバイアル瓶Bが準備されているか否かを検知することができる。
図15は、薬剤充填装置10の制御ブロック図である。上述したバイアル瓶供給ユニット40と、ラベリングユニット70、バイアル瓶リフター20、搬送ユニット80はパーソナルコンピュータ104からの指令に基づいて制御ユニット106により制御される。また、パーソナルコンピュータ104は、ホストサーバ108により管理される。パーソナルコンピュータ104は、操作パネル16のタッチスクリーンを介してデータを入力可能であり、操作パネル16に対して必要なデータを出力することも可能である。また、パーソナルコンピュータ104には、バーコードリーダ18aからの読取信号も入力されるようになっている。
薬剤充填装置10の動作について、図16のフローチャートに従って説明する。ステップ1−1でホストサーバ108からパーソナルコンピュータ104に処方データが入力されると、ステップ1−2でパーソナルコンピュータ104により処方データが調剤データに加工される。調剤データが注射剤、散薬、ヒート錠などを処方するためのものである場合は、制御フローがステップ1−4に移行し、これらを処方するために別途設けられた装置(図示せず)に対して払出しのオーダーがなされる。その後、ステップ1−5において各装置において調剤が行われる。
一方、ステップ1−2において加工された調剤データが錠剤を処方するものである場合は、制御フローがステップ1−3に移行し、薬剤充填装置10により錠剤を払い出すようオーダー(錠剤充填オーダー)がなされる。錠剤充填オーダーがなされると、制御フローがステップ1−6に移行し、錠剤を充填可能な容量を有する適切な大きさのバイアル瓶Bが決定される。
ここで、上述したように、本実施形態の薬剤充填装置10では、バイアル瓶供給ユニット40にストッカ42が2つ設けられており、それぞれに設けられた取出手段50や移送手段52を用いてバイアル瓶Bを取り出し可能とされている。そのため、各ストッカ42に容量の異なるバイアル瓶Bを準備しておくことにより、充填すべき薬剤の量に応じて適切なバイアル瓶Bを用意することができる。そこで、ステップ1−6でバイアル瓶Bの大きさが決定されると、制御フローがステップ1−7に移行し、薬剤の充填用に用意すべきバイアル瓶Bの大きさが判断される。ステップ1−7において大きなバイアル瓶B(40DR)を準備すべきであると判断された場合は、制御フローがステップ1−8に移行し、大きなバイアル瓶Bを収容している方のストッカ42に設けられた取出手段50や移送手段52によりバイアル瓶Bが取り出される。
具体的には、ステップ1−7で決定したバイアル瓶Bの大きさが大サイズ(40DR)である場合は、ステップ1−8において大サイズのバイアル瓶Bを収容しているストッカ42に設けられた欠品センサ100aの検出信号に基づき、大サイズのバイアル瓶Bが欠品しているか否かの確認がなされる。大サイズのバイアル瓶Bが欠品していれば、ステップ1−9およびステップ1−10においてバイアル瓶を補充せねばならない旨の指示表示が、操作パネル16を介してなされる。
一方、ステップ1−7で選択されたバイアル瓶Bが小サイズのものであれば、ステップ1−11において小サイズ(20DR)のバイアル瓶Bが欠品しているか否かを、ストッカ42に設けられた欠品センサ100aの検出信号に基づいて判断する。ここで、小サイズのバイアル瓶Bが欠品していれば、ステップ1−12で大サイズのバイアル瓶Bが欠品しているか否かが判断される。ここで、大サイズのバイアル瓶Bも欠品していれば、制御フローがステップ1−9に移行し、操作パネル16を介してエラー表示がなされる。一方、ステップ1−12において、大サイズのバイアル瓶Bがあることが確認されれば、制御フローがステップ1−13に移行し、大サイズのバイアル瓶Bを小サイズのバイアル瓶Bの代替用として用いることができる旨の判定がなされる。
上述したフローによりバイアル瓶Bの在庫状態が確認されると、制御フローがステップ1−14に移行し、錠剤充填用として供給するバイアル瓶Bの大きさが決定される。具体的には、上述したステップ1−8において大サイズのバイアル瓶Bの在庫があると判断された場合や、ステップ1−13で大サイズのバイアル瓶Bを小サイズのものの代用品として用いるとの判定がなされた場合は、供給するバイアル瓶Bのサイズが大サイズに確定される。一方、ステップ1−7において小サイズのバイアル瓶Bが選定された場合であって、小サイズのバイアル瓶Bの在庫がある場合は、供給するバイアル瓶Bのサイズが小サイズに確定される。このようにしてバイアル瓶Bのサイズが確定されると、制御フローがステップ1−15に移行し、図17に示すサブルーチンに従ってバイアル瓶Bが供給される。
さらに具体的には、制御フローがステップ1−15に移行すると、先ずステップ2−1において、上記したようにして確定したサイズのバイアル瓶Bが収容されたストッカ42に設けられたコンベア48及び取出手段50が駆動を開始する。これにより、ストッカ42内に収容されているバイアル瓶Bが、取出手段50のパドル50bによって掻き上げられ、ストッカ42の上端部分に隣接する位置に設けられた移送手段52の移送コンベア52b上に移載される。その後、バイアル瓶Bは、移送コンベア52bによって投入手段54に向けて移送される。この際、バイアル瓶Bは、移送手段52のフレーム52aに取り付けられた突当片52dの下方を通過することになる。そのため、仮にバイアル瓶Bが直立姿勢で移送コンベア52b上を流れていたとしても、突当片52dに突き当たって倒れた状態になり、投入手段54に送り込まれることになる。
上記したようにして投入手段54に向けて移送されてきたバイアル瓶Bは、ガイド54a,54bの間に形成された空間54dに投入される。空間54dへのバイアル瓶Bの投入が完了すると、投入片54cが支軸54gを中心として回動する。これにより、バイアル瓶Bは、正面12a側に設けられた供給手段60のバイアル瓶通路68内に受容部68a側から投入され、下端側に設けられた供給部68cの供給口69から直立姿勢で供給される。
供給手段60におけるバイアル瓶Bの流れについてさらに詳細に説明すると、バイアル瓶Bは、投入手段54により、一対の瓶受部材62,62の間に形成されたバイアル瓶通路68の受容部68aに投入される。バイアル瓶Bは、受容部68aをなす受容部内壁面62aに沿って下方に向けて落下する。ここで、上述したように、バイアル瓶通路68は、受容部68aにおける通路幅の漸減率Dが、通過部68bにおける漸減率Dよりも大きい。すなわち、バイアル瓶通路68の内壁面は、受容部68aと、この下方に位置する通過部68bとの境界を境として傾きが大幅に変化する。さらに詳細には、通過部68bを構成する通過部内壁面62bはほぼ鉛直であり、通過部内壁面62bが鉛直面となす角度βは、受容部68aを構成する受容部内壁面62aが鉛直面となす角度αよりも小さい。そのため、バイアル瓶Bの重心が受容部68aと通過部68bとの境界を越えると、バイアル瓶Bは直立状態になるように姿勢を変化させ、下方に設けられた供給部68cに向けて落下する。その後、バイアル瓶Bは、供給部68cを構成する供給部内壁面62cにガイドされ、供給口69に至る。このようにしてバイアル瓶Bが供給口69に至ると、バイアル瓶待機センサ102によってバイアル瓶Bが検出される(ステップ2−2)。
一方、上記した一連の動作を行った結果、移送手段52に設けられた移送検出センサ101によってバイアル瓶Bが検出されているにもかかわらず、ステップ2−2においてバイアル瓶Bが検出されない場合は、ストッカ42から取り出されたバイアル瓶Bが、移送手段52において突当片52dと移送コンベア52bの搬送面との間に詰まるなどして投入手段54や供給手段60に到達していない可能性がある。そこで、ステップ2−2においてバイアル瓶Bが検出されていない場合は、制御フローがステップ2−7に進められ、移送コンベア52におけるバイアル瓶Bの詰まりを解消するための動作(詰まり解消動作)が行われる。具体的には、ステップ2−7では、いったんバイアル瓶Bの移送方向とは逆方向に搬送面が動くよう、移送コンベア52bが作動する。突当片52dと移送コンベア52bの搬送面との間にバイアル瓶Bが噛み込んでいた場合は、このようにして移送コンベア52bを逆作動させることにより、バイアル瓶Bが移送コンベア52bの上流側に引き戻され、バイアル瓶Bの詰まりが解消される。その後、移送コンベア52bを順方向に作動させると、バイアル瓶Bが投入手段54側に向けて供給される。
ステップ2−7において詰まり解消動作が行われるうちにバイアル瓶Bが投入手段54に投入された場合は、上述したようにバイアル瓶Bが投入手段54および供給手段60を通って供給口69に到達し、これがバイアル瓶待機センサ102によって検出される(ステップ2−8)。一方、ステップ2−7に示した詰まり解消動作が所定回数だけ行われてもなおバイアル瓶待機センサ102によってバイアル瓶Bが検出されない場合(ステップ2−9)は、バイアル瓶Bが移送コンベア52b以外の部位に詰まるなどして、バイアル瓶Bの供給不良に陥っている可能性が高い。そこで、この場合は、制御フローがステップ2−10に移行し、バイアル瓶Bの供給不良が起こっている旨を知らせる警告(バイアル瓶詰まりエラー)が操作パネル16に表示される。
上記したようにしてバイアル瓶Bが供給口69に到達したことが確認されると、制御フローがステップ2−3に進み、バイアル瓶Bの供給動作中に欠品センサ100aがバイアル瓶Bの欠品を検出したか否かを再度検出する。ここで欠品が確認されていれば、制御フローがステップ2−11に進み、操作パネル16に欠品警告表示がなされる。一方、ステップ2−3においてバイアル瓶Bが欠品していなければ、制御フローがステップ2−4に進み、バイアル瓶Bがストッカ42に入れすぎた状態(オーバーフィル状態)になっていないかが確認される。ストッカ42がオーバーフィル状態になっているか否かは、ストッカ42に設けられたオーバーフィルセンサ100bの検出信号に基づいて行われる。ここで、ストッカ42がオーバーフィル状態であれば、制御フローがステップ2−13に進み、パドル50b近傍のバイアル瓶Bの嵩を減らすためにコンベア48のみが逆転する。コンベア48を逆転させてもなお、ステップ2−14でオーバーフィル状態である旨の検出がなされた場合は、バイアル瓶Bが2個以上供給されたり、パドル50bに必要以上の負荷がかかり破損してしまったりするおそれがある。そこで、この場合は、制御フローがステップ2−15に進められ、操作パネル16によりオーバーフィル状態である旨の警告表示が行われる。
ステップ2−15において警告表示がなされた後、余剰のバイアル瓶Bが取り除かれ、オーバーフィル状態である旨の検知が無くなると、ステップ109において警告エラーが解除され、制御フローがステップ2−1に戻る。ステップ2−14において、コンベア48の逆転によりオーバーフィル状態である旨の検知が無くなると、制御フローがステップ2−5に進み、準備状態検出センサ100cにより、最上位にあるパドル50bにバイアル瓶Bが存在し、準備状態にあるか否かが確認される。ここで、バイアル瓶Bが最上位のパドル50bに準備されていることが確認された場合は、制御フローがステップ2−6に進み、コンベア48及び取出手段50の駆動が停止され、図17に示すサブルーチンが完了する。
上記したようにして、図17に示すサブルーチンに従ってバイアル瓶供給動作が終了すると、制御フローが図16のフローチャートのステップ1−16に戻り、バイアル瓶Bにラベルを貼り付ける動作を行う。具体的には、ステップ1−16では、プッシャー74が駆動され、供給手段60の供給口69から供給されたバイアル瓶Bがバイアル瓶リフター20の支持板24上に移動される。これにより、バイアル瓶Bは、ラベルプリンタ72の駆動ローラ38に押し付けられ、回転する。この状態において、ラベルプリンタ72が作動し、ラベルがバイアル瓶Bの外周面に貼り付けられる。
ラベルの貼付け動作が終了すると、制御フローがステップ1−17に進み、搬送ユニット80が作動し、充填すべき薬剤を収容した錠剤カセット32の位置までバイアル瓶Bが移動する。その後、制御フローがステップ1−18に移行し、錠剤カセット32からバイアル瓶Bに錠剤が充填される。
上記したようにして錠剤の充填が終了すると、制御フローがステップ1−20に進み、搬送ユニット80が駆動し、錠剤が充填された状態のバイアル瓶Bが、排出ユニット90に向けて移動する。排出ユニット90にバイアル瓶Bが到達すると、このバイアル瓶Bは、装置本体12の正面12aに設けられた取出窓14から取出可能な状態になる。その後、制御フローはステップ1−22に移行し、続いてバイアル瓶Bに錠剤を充填する指令(オーダー)があるか否かが確認される。ここで、次のオーダーがあることが確認された場合は制御フローがステップ1−3に戻され、次のオーダーがない場合は一連の制御フローが完了する。
上述したように、本実施形態の薬剤充填装置10では、供給手段60の内部に形成されたバイアル瓶通路68の通路幅が、上方側の領域から下方側の領域に向けて漸減した構成とされている。また、受容部68aにおける通路幅の漸減率Dよりも、通過部68bにおける漸減率Dの方が小さくなっており、通過部68bを構成する通過部内壁面62bの傾斜が、受容部68aを構成する受容部内壁面62aの傾斜よりも急になっている。さらに詳細には、受容部68aと通過部68bとの境界部分において供給手段60の内壁面を屈曲させ、通過部68bの上下端間の傾斜が、受容部68aの上下端間の傾斜よりも鉛直に近いものとされている。そのため、本実施形態の薬剤充填装置10では、供給手段60に投入されたバイアル瓶Bの重心が受容部68aと通過部68bの境界を越えると、受容部68aと通過部68bとの傾斜の変化に伴ってバイアル瓶Bの姿勢が直立状態に切り替わる。
また、薬剤充填装置10では、通過部68bにおけるバイアル瓶通路68の通路幅が、バイアル瓶Bの供給用に設けられた供給口69よりも大きいため、バイアル瓶Bが姿勢変化するのに十分なスペースが確保されている。そのため、本実施形態の薬剤充填装置10では、供給手段60において、バイアル瓶Bがバイアル瓶通路68を構成する壁面などに引っかかることなくスムーズに直立状態に姿勢変形することができ、バイアル瓶Bが供給手段60において詰まることによる動作不良が起こらない。
上記実施形態では、通過部68bを構成する通過部内壁面62bをほぼ鉛直とした例を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、受容部内壁面62aの傾斜よりも急であれば鉛直でなくてもよい。
上述したように、供給手段60は、受容部68aと通過部68bとの境界部分や、通過部68bと供給部68cとの境界部分において金属板を折り曲げ加工したものを瓶受部材62として採用したものであり、装置構成がシンプルである。そのため、薬剤充填装置10は、供給手段60の設置に大きなスペースを要しない。
また、本実施形態の薬剤充填装置10は、上述したように供給部68cに設けられた供給部内壁面62cによって通過部68b側から供給口69に向けて通路幅が漸減している。そのため、通過部68bを通過することにより直立状態になっているバイアル瓶Bをスムーズに供給口69に案内し、次工程に供給することができる。
上記実施形態では、バイアル瓶通路68を形成する一対の瓶受部材62,62の双方に、受容部内壁面62aや通過部内壁面62b、供給部内壁面62cを形成したものである。そのため、瓶受部材62,62に対していずれの側からバイアル瓶Bが投入されたとしても、このバイアル瓶Bをスムーズに直立姿勢にして供給することができる。
上記実施形態では、供給手段60に対して左側および右側に2つのストッカ42,42が設けられていることから、いずれのストッカ42,42からバイアル瓶Bが払い出され場合にも対応可能なように、同様に屈曲させて形成された瓶受部材62,62を対向配置した例を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、バイアル瓶通路68の通路幅を下方に向けて漸減させる場合は、対向配置された内壁面の一方を屈曲等させればよく、他方は平坦なもの等、バイアル瓶Bがバイアル瓶通路68から飛び出すのを防止できるものであればよい。よって、上記実施形態で示した薬剤充填装置10からストッカ42,42のうち一方が省略されたような構成である場合は、図18(a)に示すように、対向配置されている瓶受部材62,62のうち、ストッカ42が省略された側にあるものを平坦な金属板などによって代用してもよい。
上記したように、供給手段60に形成されたバイアル瓶通路68は、対向した一対の瓶受部材62,62を設け、これらの間に形成されたものであり、これらの瓶受部材62,62に対して交差する面については開放されたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、四方を壁面で囲まれたものであってもよい。
上記実施形態では、瓶受部材62を構成する金属板を受容部内壁面62aや通過部内壁面62b、供給部内壁面62cの境界部分で折り曲げて屈曲させた例を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図18(b)に示すようにR状に湾曲させることにより各部に相当する部分がなだらかにつながるように形成してもよい。この場合、図18(b)に示すように、通過部内壁面62bの上下端間の傾斜が、受容部内壁面62aの上下端間の傾斜よりも鉛直に近い構成とすることにより、上記実施形態に示したものと同様にバイアル瓶Bをスムーズに直立姿勢とし、開口を上方に向けた状態で次工程に供給することができる。
上記した薬剤充填装置10は、供給手段60に設けられた駆動機構部66を作動させることにより、供給するバイアル瓶Bの大きさに応じて瓶受部材62,62およびアーム64,64の間隔を調整し、バイアル瓶通路68の通路幅や供給口69の大きさを調整することができる。そのため、上記した構成によれば、様々な大きさのバイアル瓶Bを取り扱うことが可能となる。また、上記した構成によれば、ストッカ42,42に準備するバイアル瓶Bの大きさを固定化する必要がない。すなわち、側面12b側のストッカ42に大きなバイアル瓶Bを準備し他方のストッカ42に小さなバイアル瓶Bを準備することにしてもよく、側面12b側のストッカ42に小さなバイアル瓶Bを準備し他方のストッカ42に大きなバイアル瓶Bを準備することにしてもよい。
上記実施形態では、1枚の金属板を折曲加工することにより瓶受部材62を一体的に形成した例を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図18(c)に示すように、受容部内壁面62aを構成する部分と、通過部内壁面62bを構成する部分と、供給部内壁面62cを構成する部分とを別々の部材で構成してもよい。また、このように瓶受部材62の各部を別々の部材で構成する場合は、バイアル瓶Bが途中で引っかかるのを防止すべく、受容部内壁面62aや、通過部内壁面62b、供給部内壁面62cの間に隙間が形成されないように配置することが好ましいが、バイアル瓶Bが引っかからない程度であれば多少の隙間が形成されてもよい。
60 供給手段(バイアル瓶供給手段)
62 瓶受部材(通路構成体)
62a 受容部内壁面
62b 通過部内壁面
62c 供給部内壁面(ガイド部)
68 バイアル瓶通路
68a 受容部
68b 通過部
68c 供給部
69 供給口
B バイアル瓶
D 漸減率
α 受容部内壁面の傾斜
β 通過部内壁面の傾斜
γ 供給部内壁面の傾斜

Claims (6)

  1. バイアル瓶が上方から下方へ向けて通過可能であり、上方側の領域から下方側の領域に向けて通路幅が漸減したバイアル瓶通路を有し、
    当該バイアル瓶通路が、
    バイアル瓶を受け入れる受容部と、
    当該受容領域の下方に位置し、前記受領部側から落下してきたバイアル瓶が通過する通過部と、当該通過部の下方に位置し、前記通過部側から落下してきたバイアル瓶を排出して次工程に供給可能な供給部と、を有し、
    下方に向けて開放されバイアル瓶を供給可能な供給口が前記供給部に設けられており、
    前記通過部におけるバイアル瓶通路の通路幅が、前記供給口における通路幅よりも大きく、
    前記通過部における通路幅の漸減率が、受容部における通路幅の漸減率よりも小さいことを特徴とする薬剤充填装置。
  2. バイアル瓶供給手段の内壁面が受容部と通過部との境界部分において屈曲しており、
    前記通過部の上下端間の傾斜が、前記受容部の上下端間の傾斜よりも鉛直に近いことを特徴とする請求項1に記載の薬剤充填装置。
  3. バイアル瓶が上方から下方へ向けて通過可能であり、上方側の領域から下方側の領域に向けて通路幅が漸減したバイアル瓶通路を有し、
    当該バイアル瓶通路が、
    バイアル瓶を受け入れる受容部と、
    当該受容領域の下方に位置し、前記受領部側から落下してきたバイアル瓶が通過する通過部と、当該通過部の下方に位置し、前記通過部側から落下してきたバイアル瓶を排出して次工程に供給可能な供給部と、を有し、
    下方に向けて開放されバイアル瓶を供給可能な供給口が前記供給部に設けられており、
    前記通過部におけるバイアル瓶通路の通路幅が、前記供給口における通路幅よりも大きく、
    前記通過部の上下端間の傾斜が、前記受容部の上下端間の傾斜よりも鉛直に近いことを特徴とする薬剤充填装置。
  4. ガイド部が供給部に設けられており、
    通過部側から供給口に至る部分の通路幅が、前記ガイド部によって漸減されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の薬剤充填装置。
  5. 対向配置された一対の通路構成体を有し、当該一対の通路構成体の間にバイアル瓶通路が形成されており、
    前記一対の通路構成体のそれぞれに、
    バイアル瓶通路の受容部を構成する受容部構成部と、
    当該受容部構成と傾斜が異なり通過部を構成する通過部構成部と、
    当該通過部構成部と傾斜が異なり供給部を構成する供給部構成部と、が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の薬剤充填装置。
  6. 対向配置された一対の通路構成体を近接・離反させることにより、バイアル瓶通路の通路幅を調整可能であり、
    供給部から供給するバイアル瓶の大きさに応じて通路幅が調整されることを特徴とする請求項5に記載の薬剤充填装置。
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