JPWO2010067434A1 - 太陽熱の集熱方法及び集熱装置 - Google Patents

太陽熱の集熱方法及び集熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2010067434A1
JPWO2010067434A1 JP2009553860A JP2009553860A JPWO2010067434A1 JP WO2010067434 A1 JPWO2010067434 A1 JP WO2010067434A1 JP 2009553860 A JP2009553860 A JP 2009553860A JP 2009553860 A JP2009553860 A JP 2009553860A JP WO2010067434 A1 JPWO2010067434 A1 JP WO2010067434A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
heat
closed circuit
solar
collector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009553860A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4607232B2 (ja
Inventor
山口 博司
博司 山口
穂吉 上田
穂吉 上田
昇 澤田
昇 澤田
孝範 金山
孝範 金山
藤間 克己
克己 藤間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mayekawa Manufacturing Co
Doshisha Co Ltd
Showa Denko Gas Products Co Ltd
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Mayekawa Manufacturing Co
Doshisha Co Ltd
Showa Denko Gas Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK, Mayekawa Manufacturing Co, Doshisha Co Ltd, Showa Denko Gas Products Co Ltd filed Critical Showa Denko KK
Application granted granted Critical
Publication of JP4607232B2 publication Critical patent/JP4607232B2/ja
Publication of JPWO2010067434A1 publication Critical patent/JPWO2010067434A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24DDOMESTIC- OR SPACE-HEATING SYSTEMS, e.g. CENTRAL HEATING SYSTEMS; DOMESTIC HOT-WATER SUPPLY SYSTEMS; ELEMENTS OR COMPONENTS THEREFOR
    • F24D17/00Domestic hot-water supply systems
    • F24D17/0015Domestic hot-water supply systems using solar energy
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24DDOMESTIC- OR SPACE-HEATING SYSTEMS, e.g. CENTRAL HEATING SYSTEMS; DOMESTIC HOT-WATER SUPPLY SYSTEMS; ELEMENTS OR COMPONENTS THEREFOR
    • F24D7/00Central heating systems employing heat-transfer fluids not covered by groups F24D1/00 - F24D5/00, e.g. oil, salt or gas
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S10/00Solar heat collectors using working fluids
    • F24S10/40Solar heat collectors using working fluids in absorbing elements surrounded by transparent enclosures, e.g. evacuated solar collectors
    • F24S10/45Solar heat collectors using working fluids in absorbing elements surrounded by transparent enclosures, e.g. evacuated solar collectors the enclosure being cylindrical
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S23/00Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors
    • F24S23/70Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors with reflectors
    • F24S23/74Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors with reflectors with trough-shaped or cylindro-parabolic reflective surfaces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S80/00Details, accessories or component parts of solar heat collectors not provided for in groups F24S10/00-F24S70/00
    • F24S80/20Working fluids specially adapted for solar heat collectors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S90/00Solar heat systems not otherwise provided for
    • F24S90/10Solar heat systems not otherwise provided for using thermosiphonic circulation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S23/00Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors
    • F24S23/70Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors with reflectors
    • F24S2023/84Reflective elements inside solar collector casings
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/20Solar thermal
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • Y02E10/44Heat exchange systems

Abstract

動力を不要として省エネを可能とし、かつ装置構成を簡素化して低コスト化でき、さらに、冬季でも高温の回収温度を得ることができる太陽熱集熱手段を実現することを目的とし、CO2を主要流体とする作動流体(以下CO2流体という)が循環する閉回路1を形成し、CO2流体に集熱する集熱器2と、集熱されたCO2流体から熱回収する熱交換器3とを備えた集熱装置において、CO2流体wの保有熱を回収して液化させるとともに、CO2流体wが流入する入口側とCO2流体wが流出する出口側とで高低差をもうけて出口側にCO2流体wによる液頭圧Hを形成させる熱交換器3と、閉回路1に介設され液化したCO2流体wに集熱して出口側のCO2流体wを超臨界状態となす集熱器2とを備え、閉回路1でCO2流体wの自然循環を形成させるように構成した。

Description

本発明は、COを主要流体とする作動流体が循環する閉回路で太陽熱の集熱を図った発明に係り、特にCO流体を無動力で循環可能とし、太陽熱を効率良く低コストで集熱し利用可能にした太陽熱の集熱方法及び装置に関する。
近年、温室効果ガスによる地球温暖化などの環境汚染問題や、化石燃料の枯渇問題を背景に化石燃料に代わる新しいエネルギ源の開拓、実用化に関する研究が行なわれている。その中で、太陽エネルギは、地球上のほぼ全体に降り注いでおり、そのエネルギ量は他の自然エネルギと比較して圧倒的に大きく無尽蔵であるために、有効利用に関する多くの研究及び実用化がなされている。
太陽エネルギを含む自然エネルギ利用の効果として、省エネと炭酸ガスの排出削減が挙げられるが、太陽エネルギの利用上の課題として、太陽熱利用システムの設置面積の削減と集熱率の向上、及び低価格化が望まれている。
本出願人等は、先に特許文献1(特開2004−263944号公報)で、太陽エネルギを利用して、発電と冷温熱と給湯の同時供給を可能とするソーラシステムを提案している。このシステムは、作動流体として、CO,NH,HO,炭化水素系の自然冷媒を使用し、液化CO流体を超臨界圧流体とするポンプアップ部、該超臨界圧流体を太陽熱により高温超臨界圧流体とする蒸発器と、該高温超臨界圧流体を断熱膨張させて低圧ガスを形成するとともに発電する膨張タービンと、低圧ガスより熱回収するとともに液化及び超臨界、近超臨界、臨界未満の作動流体を形成する熱回収器とより構成してなるものである。
特許文献1に開示されたソーラシステムは、システム内で作動流体を強制循環させるためのポンプ動力を必要とするとともに、装置が大掛かりになり、設備コスト及びメンテナンスコストが高価になるという問題がある。
一般に、太陽熱利用システムは、集熱効率が悪く、設備投資が大きくなるという問題がある。特に、冬季での回収温度が低く、利用する場合には追い焚きなどが必要である。また、特許文献1に開示されたシステムでは、集熱そのものに動力が必要であり、さらに、バッチ式の熱回収であるために熱利用性の点で劣るという問題がある。
特開2004−263944号公報
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、動力を不要として省エネを可能とし、かつ装置構成を簡素化して低コスト化でき、さらに、冬季でも高温の回収温度を得ることができる太陽熱集熱手段を実現することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の集熱方法は、
COを主要流体とする作動流体(以下CO流体という)が循環する閉回路を形成し、該閉回路に太陽熱を集熱する太陽熱集熱器と、CO流体が流れる伝熱管を具えた熱交換器とを介設して、該閉回路内を循環するCO流体に太陽熱を集熱して、該CO2流体の熱を熱交換器で熱回収する太陽熱の集熱方法において、
前記閉回路に介装した熱交換器の伝熱管に作動流体の吸入側が高く、吐出側が低くなるように、高低差を設けて、該伝熱管のCO流体の吐出側に液頭圧を形成するとともに、
前記太陽熱集熱器よりのCO流体を、集熱器出口側で臨界点以上になるように加熱して、太陽集熱により該集熱器出口側のCO流体を超臨界状態とすることにより、該閉回路にCO流体の自然循環を形成するようにしたものである。
また、本発明の太陽熱の集熱装置は、COを主要流体とする作動流体が循環する閉回路を形成し、該閉回路に太陽熱集熱によりCO流体を加熱する太陽熱集熱器と、CO流体が流れる伝熱管を具えた熱交換器とを介設して、該閉回路内を循環するCO流体に太陽熱を集熱して、該CO流体の熱を熱交換器で熱回収する太陽熱の集熱装置において、
前記閉回路に介装した熱交換器の伝熱管に作動流体の吸入側が高く、吐出側が低くなるように、高低差を設けて該熱交換器の伝熱管吐出側に液頭圧を形成するとともに、
前記太陽熱集熱器よりCO流体を集熱器出口側で臨界点以上になるように加熱して、太陽集熱により該集熱器出口側のCO流体を超臨界状態とすることにより、該閉回路にCO流体の自然循環を形成可能に構成した。
本発明方法では、COを主要流体とする作動流体を用いる。COは、高圧になるほど比熱が減少し、特に高温での集熱がしやすくなる。また、高圧高密度でも粘性が大幅に変わらず、臨界点(圧力7.3MPa、温度31℃)以上で超臨界状態となり、超臨界状態で粘度が小さくなるので、集熱器と熱交換器間に配設された閉回路を循環させる場合に移動動力を小さくすることができる。そして、熱交換器でCO流体の保有熱を回収してCO流体を液化させ、熱交換器の伝熱管出口部の閉回路内で液化したCO流体の液頭圧を形成することにより、CO流体を該閉回路で自然循環させるようにしている。従って、閉回路に前記CO流体の圧縮又は揚程作用を伴う物理的な強制循環機器を介設する必要がない。
また、本発明装置では、熱交換器の伝熱管にCO流体の流入側とCO流体の流出する流出側とで高低差をもうけてCO流体の流出側の閉回路にCO流体による液頭圧を形成することにより、該閉回路でCO流体を自然循環させるようにしている。
また、COは、常温域で液化又はガス化(若しくは臨界化)するため、常温域近辺での相変化を利用することにより、無動力で自然循環流を形成でき、この循環流により熱移動を連続的に行なうことができる。
このように、本発明では、COを主要流体とする作動流体を用い、CO流体から熱回収を行なう熱交換器の出口側にCO流体による液頭圧を形成するとともに、集熱器の出口側でCO流体を超臨界状態とすることにより、閉回路にCO流体の自然循環を形成させるようにし、これによって、無動力でCO流体を循環させることにより、装置構成を簡素化し、省エネと低コストを実現したものである。
本発明方法において、集熱器に設けられた集熱管のうち少なくともCO流体の加熱が始まり超臨界状態に変わるまでの部分をCO流体の流れ方向下流側に向かって上向き勾配となるように配置するとよい。このように構成すれば、この上向き勾配をなす集熱管内でのCO流体の相変化(液体→超臨界状態)によって超臨界状態となったCO流体が集熱器の出口側に向う上昇力が発生する。そして、この上昇力が該閉回路内での自然循環の形成を助ける作用をなす。
集熱器の集熱量や周囲温度の日々の変動、あるいは季節などで太陽熱の集熱量が変動するため、CO流体を高温にして効率良く熱回収したり、あるいはCO流体の循環量を抑制し高圧になるのを防ぐ必要がある。本発明方法において、集熱器の出口側閉回路に設けた検出器によりCO流体の超臨界状態の有無を検出し、該検出結果に応じて該集熱器の出口側と前記熱交換器の入口側とを接続する閉回路に介設した流量調整弁の開度を調節することにより、該集熱器の出口側閉回路に常にCO流体の超臨界状態を形成するようにするとよい。
これによって、集熱器の出口側閉回路に常にCO流体の超臨界状態を形成できるため、CO流体の集熱量を高め、CO流体を高温にして熱交換器での熱回収効率を高めたり、あるいはCO流体の循環量を制御して閉回路内が高圧になるのを防ぐことができる。このため、熱回収流体の温度を用途に応じて必要な温度に制御することができ、あるいは、冬季で太陽からの日射量が少ない時でも、高い温度の熱回収流体を得ることができる。
なお、CO流体の超臨界状態の有無を検出する検出器としては、太陽光の日射量を計測して、該日射量から集熱器の集熱量を演算する機器や、あるいは集熱器の出入り口のCO流体の温度差又は圧力差を計測して、該計測値から集熱器の集熱量を演算する機器、あるいは集熱器出口部でのCO流体の温度又は圧力を検出してその検出値からCO流体の超臨界状態を検出する機器が適用できる。
また、本発明方法において、好ましくは、作動流体として、COとCOに対してジメチルエーテルを1〜35モル%配合したものを用いるとよい。熱交換器で熱回収流体を循環して熱回収を行なう場合、夏季などで、集熱器での集熱量が多い場合は、熱交換器に供給する熱回収流体の温度は高くなり、そのため、熱交換器でのCO流体の凝縮が不十分となる場合が生じる。
作動流体として、COにジメチルエーテルを配合すると、COにジメチルエーテルが溶解する。これによって、CO流体の沸点がCOのみの場合より上昇する。
炭酸ガスの臨界温度は31.05℃であるが、ジメチルエーテルを配合することによって、CO流体の凝縮温度を高くすることができる。これによって、CO流体の温度域が高くなっても凝縮しやすくなる。従って、熱交換器内でCO流体が液化しやすくなり、液頭圧を形成しやすくなるので、閉回路での自然循環を安定して形成することができる。
また、COにジメチルエーテルを配合することで、CO流体の圧力を低下させることができる。COは蒸気圧が3.485MPa(273K)と高くなる物性を有するが、ジメチルエーテルを配合することでCO流体の圧力を下げることができ、CO流体が流れる閉回路の配管系を低コストとすることができる。なお、ジメチルエーテルの配合割合を大きくすると、可燃性になると共に、ジメチルエーテルは比較的液粘度が高いので(149.0×10−6Pa/s(298K))、輸送動力が上昇する。従って、COに対する配合割合が1〜35モル%(不燃域又は微燃域)での使用が望ましい。
また、本発明方法において、作動流体がCOとCOに対して炭化水素系自然冷媒を1〜35モル%配合したものとするとよい。このように、炭化水素系自然冷媒、例えば、イソブタン、プロパン、エタン等を配合すると、凝縮温度を上昇させ、かつCO流体の圧力を低下させる利点がある。
また、本発明装置において、好ましくは、集熱器に設けられた集熱管のうち少なくともCO流体の加熱が始まり超臨界状態に変わるまでの部分をCO流体の流れ方向下流側に向かって上向き勾配となるように配置し、CO流体を該集熱器の底部から流入して上部から流出させ、前記熱交換器において前記閉回路と接続される伝熱管をCO流体の流れ方向下流側に向かって下向き勾配となるように配置し、CO流体を該熱交換器の上部から流入して底部から流出させるように構成するとよい。
かかる構成とすることにより、集熱器に設けられた集熱管のうち少なくともCO流体の加熱が始まり超臨界状態に変わるまでの部分が上向きに配置されるので、CO流体の相変化(液体→超臨界状態)によって超臨界状態となったCO流体が集熱器の出口側に向う上昇力が発生する。この上昇力が該閉回路内での自然循環の形成を助ける作用をなす。
また、熱交換器内ではCO流体が流れる伝熱管が下向きに形成されるので、熱交換器の出口側でCO流体の液頭圧を形成しやすくなる。このように、前記構成によって、CO流体の自然循環流を形成するのが容易になる。
CO流体の自然循環を形成するためには、通常、集熱器を下方の位置に配置し、熱交換器を上方の位置に配置するようにするが、本発明装置では、粘性が小さいCOをCO流体の主要流体として用いていており、かつ前記構成とすることにより、熱交換器を集熱器に対して同一高さに配置しても、自然循環を可能とする。従って、集熱装置が嵩高とならず、集熱装置をコンパクトにすることができる。
また、本発明装置において、熱交換器に流入するか若しくは該熱交換器から流出するCO流体の温度、又は該熱交換器から流出する熱回収流体の温度を検出する検出器と、該熱交換器に熱回収流体を流通させる出入り配管及び該出入り配管に設けられた流量調整弁と、該検出器の温度検出値に基づいて該流量調整弁の開度を調節するコントローラとを備えるようにするとよい。これによって、熱回収流体の温度を用途に応じて必要な温度に調節することができる。従って、冬季で日射量が少ない時でも、高い温度の熱回収流体を得ることができる。
また、本発明装置において、熱交換器の出口部の閉回路に分岐管路を並設し、該分岐管路に開閉弁を介して液化した炭酸ガスの貯留容器を設け、該貯留容器に貯留するCO流体量を調節することによりCO流体の液頭圧を調節可能に構成するとよい。
夏季と冬季とではCO流体の比重が異なる。そのため、熱交換器下流側に形成される液頭圧に夏季と冬季で差が出てくる。液頭圧が変動すると、CO流体の自然循環を安定して維持できなくなる。これに対し、前記構成とすることにより、液頭圧を常に所定の高さに調節することができるので、常に自然循環を安定して形成することができる。
また、本発明装置の集熱器において、CO流体が流れる集熱管を真空容器の内部に配置するようにするとよい。これによって、集合管からの伝導、対流による熱の放散を小さくし、熱損失を小さくすることができる。
本発明方法は、熱交換器にCO流体の流入側と流出側とで高低差をもうけて該熱交換器のCO流体流出側にCO流体による液頭圧を形成するとともに、集熱器の集熱により該集熱器出口側のCO流体を超臨界状態とすることにより、CO流体が流れる閉回路にCO流体の自然循環を形成するようにしたので、CO流体を循環させる動力を不要として省エネを可能とし、かつ装置構成を簡素化して低コストを実現することができる。
また、本発明装置は、CO流体の保有熱を回収して液化させるとともに、CO流体の流入側とCO流体の流出する流出側とで高低差をもうけてCO流体の流出側にCO流体により液頭圧を形成させる熱交換器と、CO流体の閉回路に介設され液化したCO流体に集熱して出口側のCO流体を超臨界状態となす集熱器とを備え、該閉回路でCO流体の自然循環を形成させるように構成したため、閉回路を流れる炭酸ガスの自然循環を可能にし、これによって、CO流体を循環させる動力を不要として省エネを達成でき、かつ装置構成を簡素化して低コストを実現することができる。
本発明の第1実施形態の系統図である。 前記第1実施形態の集熱器の斜視図である。 図2中のA部拡大図である。 前記第1実施形態のモリエル線図である。 本発明の第2実施形態の系統図である。 本発明の第3実施形態の系統図である。 本発明の前記第1実施形態を実施した実施例の運転条件を示す図表である。 前記実施例の実験データを示す図表である。 前記実施例の実験データを示す線図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
[実施形態1]
次に本発明に係る太陽熱集熱装置の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る系統図である。図1において、太陽熱を採集する集熱器2と、集熱器2で採取した太陽熱を回収する熱交換器3とが略同一高さに設けられている。これらの間には、集熱器2の出口部と熱交換器3の入口部とを接続する流路1aと、熱交換器3の出口部と集熱器2の入口部とを接続する流路1bとからなる閉回路1が設けられ、閉回路1を通って集熱器2と熱交換器3との間をCO2流体が循環するように構成されている。CO2流体として、CO又は、CO及びCOに対して1〜35モル%の割合で配合されたジメチルエーテルからなるCO2流体が用いられる。
集熱器2の構造を図2及び図3に基づいて説明する。図2は集熱器2の斜視図、図3は図2中のA部拡大図である。図2及び図3において、流路1bに接続される下部集合管22は上下方向に傾きをもって配置され、その上端が集熱器2のケーシング21に取り付けられている。下部集合管22はケーシング21の内部に配設された下部ヘッダ23に接続されている。ケーシング21の内部で下部ヘッダ23には複数の集熱管24が並列に接続されている。流路1bから下部集合管22に流入してきたCO2流体wは、下部ヘッダ23を経て集熱管24に分配される。集熱管24は上下方向に入口側が低く、出口側が高くなるようにある傾きをもって配置され、入口側と出口側とで高低差をもつように配置されている。
集熱管24の周囲は密封構造の透明なガラス管25で囲まれ、ガラス管25の内部は真空状態に保持されている。これによって、集熱管24からの熱伝導、熱対流による熱の放散を小さくし、熱損失を少なくすることができる。
ガラス管25の下側周囲には放物面状をなす反射板26が配置されている。反射板26は放物線とインボリュート曲線で構成され、高い反射率を有する増反射コーティングが施されたアルミニウム板をプレス加工して製作されている。反射板26で反射された太陽光sは集熱管24に集光される。
CO流体wは、集熱管24を通る間に集熱管24に向けて集光された太陽光sで加熱される。その後、CO流体wはケーシング21内に設けられた上部ヘッダ27で合流して上部集合管28に流出し、上部集合管28から流路1aに流出する。上部集合管28も上下方向に傾きをもって配置され、その下端部がケーシング21に取り付けられている。反射板26の下側には、グラスウール等からなる図示しない断熱材が配設され、ケーシング21の外側に熱が放散するのを防止している。
図1において、集熱器2で加熱されたCO流体w(集熱器2出口部で70〜90℃)は、電磁弁9を経て熱交換器3の伝熱管3aに到達する。熱交換器3の伝熱管3aでは、CO流体wの入口部が熱交換器3の伝熱管3aの上部に接続され、CO流体wの出口部が熱交換器3の伝熱管3a下部に接続されている。そして、該熱交換器3の入口部と該出口部とは、熱交換器3の内部で上下方向に配設された伝熱管3aで接続されている。熱交換器3には、熱交換器3の伝熱管3a下部に接続された供給管4から熱回収流体fが供給され、熱回収流体fはCO流体wと間接熱交換を行なってCO流体wから熱回収を行なった後、熱交換器3の上部に接続された戻り管5から排出される。
伝熱管3aを流れるCO流体wと伝熱管3aの周囲を流れる熱回収流体fとは、図1に示すように、互いに逆方向に流れるので、熱交換効率を向上させることができる。このように、集熱管24を真空状態としたガラス管25内に配置し、かつ熱交換器3でCO流体wと熱回収流体fとを対向流としたことにより、高温の熱回収流体fを回収することができる。
前述のように、集熱器2において、下部集合管22、集熱管24及び上部集合管28は、それぞれCO流体wの流れ方向下流側に向かって上向き勾配となるように配置され、下部集合管22と上部集合管28とは高低差を有しているので、集熱管24内で加熱され超臨界状態となったCO流体wは上昇力を発生して集熱管24の出口側に向う。集熱器2を出たCO流体wは、流路1aを通って熱交換器3の上部に配置された入口部から熱交換器3に入り、熱交換器3の下部に配置された出口部で流路1bに接続されている。そのため、流路1aは流路1bより上方に配置され、流路1aと流路1bとは高低差を有している。
CO流体wから熱回収した熱回収流体fは戻り管5から出て、各用途、例えば、給湯、暖房、融雪等に供される。一方、熱回収流体fと熱交換を行なってCO流体wの凝縮温度以下(例えば15〜25℃)に冷却されたCO流体wは液化して、下方に流下する。熱交換器3の出口管路1cは上下方向に配置されて、伝熱管3a内で液化し伝熱管3aの下部と出口管路1cとに溜まったCO流体wにより液頭圧Hを形成することができるように構成されている。液頭圧Hを形成することによって、閉回路1のCO流体wは矢印a方向に自然循環流を形成することができる。そのため、熱交換器3を出たCO流体wは集熱器2に移動する。
集熱器2の出口部の上部集合管28には、CO流体wの温度を検出する温度検出器7が設けられ、流路1aには流量調整弁9が介設されている。そして、温度検出器7で検出した検出値をコントローラ6に入力し、コントローラ6で流量調整弁9の開度を調節することにより、流路1aを流れるCO流体wの流量を調節する。流量調整弁9の開度を調節することにより、集熱器2の出口部でCO流体wが常に超臨界状態を形成するように、集熱器2出口部でのCO流体wの温度を制御することができる。
なお、温度検出器7の代わりに、集熱器2に日射量測定器8を設け、日射量測定器8で集熱器2に照射される太陽光sの日射量を測定し、この日射量測定値に基づいて流量調整弁9の開度を調節するようにしてもよい。あるいは、集熱器2の入口部と出口部との温度差又は圧力差を検出し、それらの差から集熱器2の集熱量を演算し、該演算値に基づいて流量調整弁9を調節するようにしてもよい。あるいは集熱器2の出口部のCO流体wの圧力を検出し、該圧力値に基づいて流量調整弁9を調節するようにしてもよい。
また、熱回収流体の戻り管5には、流量調整弁10と熱回収流体fの温度を検出する温度検出器11が設けられており、温度検出器11の検出値をコントローラ6に入力し、該検出値に基づいて流量調整弁10を調節することによって、戻り管5を流れる熱回収流体fの温度を調節することができる。これによって、所望の温度の熱回収流体fを得ることができる。
また、出口管路1cには分岐管路12が出口管路1cに対して並設され、分岐管路12には出口管路1cを流れるCO流体wの一部を貯留する貯留容器13が介設されている。貯留容器13の入口側及び出口側には開閉弁14及び15が設けられている。
閉回路1内のCO流体wの流れを安定化するためには、集熱器2でCO流体wの蒸発域を形成し、かつ熱交換器3でCO流体wの凝縮域を形成するとともに、熱交換器3の伝熱管3aと出口管路1cに形成されるCO流体wの液頭圧Hを一定にする必要がある。しかし、夏季と冬季では温度の違いによりCO流体wの比重が異なるため、液頭圧Hに差が出てくる。このため、前記のように、出口管路1cに並列に設けた分岐管路12に貯留容器13を介設し、貯留容器13にCO流体wの一部を貯留し、その貯留量を調節することによって、集熱器2の蒸発域と熱交換器3の凝縮域を確保するとともに、液頭圧Hが常に一定になるように調節することができる。
かかる構成を有する本実施形態において、上向き勾配となるように配置された集熱管24及び上部集合管28の内部で蒸発し超臨界状態となったCO流体に発生する上昇力と、熱交換器3内の伝熱管3a及び出口管路1cに形成された液頭圧Hとによって、閉回路1でCO流体wの自然循環を行なう。そして、集熱器2で太陽光sの熱を集めてCO流体wを加熱し、加熱したCO流体wを熱交換器3で熱回収流体fと間接熱交換させる。これによって、CO流体wの保有熱を熱回収流体fに回収させ、熱回収流体fに回収した熱を各用途、例えば、給湯、暖房あるいは融雪等に使用する。
本実施形態のCO流体wのモリエル線図(圧力−エンタルピ線図)を図4に示す。図4において、Kは臨界点(圧力7.3MPa、温度31℃)であり、臨界点以上で超臨界状態となる。本実施形態は、CO流体wが閉回路1内を自然循環するため、圧力の変動はなく、同一圧力で集熱器2での気化(超臨界状態)と熱交換器3での凝縮との間を往復するサイクルbを繰り返す。CO流体wに含まれるCOは、高圧高密度でも粘性が変わらず、臨界点(圧力7.3MPa、温度31℃)以上で超臨界状態となり、超臨界状態で粘度が小さくなるので、CO流体wを集熱器2と熱交換器3間に配設された閉回路1を循環させる場合に、自然循環が容易に形成できるとともに、CO流体wの移動に要する力を小さくすることができる。また、COは高圧になるほど比熱が減少し、特に高温での集熱がしやすくなるという利点をもつ。
本実施形態によれば、集熱器2に設けられた集熱管24をCO流体wの流れ方向下流側に向かって上向き勾配となるように配置するとともに、上下部集合管22及び28も同様な配置とし、熱交換器3の伝熱管3aを上下方向に配置し、集熱器2の出口側と熱交換器3の入口側とを流路1aで接続し、熱交換器3の出口側と集熱器2の入口側とを流路1bで接続することにより、流路1aと流路1bとに高低差をもうけることができる。
かかる構成により、集熱管24内で相変化(液体→超臨界状態)によって超臨界状態となったCO流体wが集熱器2の出口側に向う上昇力を発生する。この上昇力が閉回路1内での自然循環の形成を助ける作用をなす。
また、伝熱管3aと伝熱管3aの出口側に接続される出口管路1cとでCO流体wの液頭圧Hを形成することができる。そして、集熱器2の出口側流路1aに超臨界状態を形成することによって発生する上昇力と該液頭圧Hとにより、閉回路1内でCO流体wの自然循環流を形成することができる。これによって、CO流体wの循環にポンプ動力を不要とするので、集熱装置の稼動を省エネかつ低コストで行なうことができる。
また、熱交換器3の出口管路1cに並設した分岐管路12に貯留容器13を設け、CO流体wの一部を貯留容器13に貯留し、該貯留量を調節することにより、閉回路1でのCO流体wの循環を安定化させることができる。
また、CO流体wとしてCOとCOに対して1〜35モル%のジメチルエーテルを配合したCO流体を用いた場合には、CO流体の沸点をCOだけをCO流体として用いた場合より上昇させることができる。これによって、凝縮温度域を高くすることができる。そのため、CO流体の温度域が高くなっても、CO流体が凝縮しやすくなり、液頭圧Hを形成しやすくなるので、CO流体の自然循環を確実に行なうことができる。
さらに、ジメチルエーテルを配合することで、CO流体の圧力を下げることができ、CO流体の配管系を低圧仕様にすることができて低コストとすることができる。
また、集熱器2の出口部の上部集合管28にCO流体wの温度を検出する温度検出器7を設けるか、又は集熱器2の日射量を測定する日射量測定器8を設け、コントローラ6でこれらの測定値に基づいて流量調整弁9の開度を調節しているので、集熱器2出口側のCO流体wの温度を所望の温度に調節することができる。これによって、集熱器2の出口側流路1aにCO流体wの超臨界状態を安定して形成できるので、自然循環を安定して形成できるとともに、集熱器2でのCO流体wによる集熱効率を向上させることができる。
また、戻り管5に流量調整弁10及び熱回収流体の温度を検出する温度検出器11を設け、コントローラ6で該温度検出値に基づいて流量調整弁10の開度を調節するようにしているので、用途に応じて熱回収流体の温度を所望の温度に調節することができる。従って、冬季のように日射量が少ない時期でも、高い温度の熱回収流体を得ることができる。
[実施形態2]
次に本発明の第2実施形態を図5に基づいて説明する。図5において、前記第1実施形態と同一符号を付した機器又は部品は、第1実施形態と同一の機器又は部品を示すので、これらの説明を省略する。本実施形態では、集熱器2で加熱されたCO流体wの熱を回収する熱回収部30で、熱回収流体との熱交換を行なわずに、直接熱供給を必要とする対象物との熱交換を行なうようにした場合である。その他の構成は前記第1実施形態と同一である。
例えば、熱回収部30で閉回路1に接続された伝熱管31を空調対象空間r中に配置し、空調対象空間rの雰囲気をファン32で伝熱管31に当るように循環させることで、空調対象空間rを暖房するようにする。あるいは、別の用途として、伝熱管31を融雪を必要とする場所、例えば寒冷地の道路に埋設して融雪を行なうようにする。このように、本実施形態では、前記第1実施形態の作用効果に加えて、伝熱管31を流れるCO流体wを直接加熱対象物と熱交換するので、熱回収効率を向上させることができる。
[実施形態3]
次に本発明の第3実施形態を図6に基づいて説明する。図6に示す第3実施形態の集熱装置の構成は図1に示す第1実施形態と同一である。従って、第3実施形態において、第1実施形態と同一の機器又は部品は第1実施形態と同一の符号を付し、それら同一の機器又は部品の説明を省略する。
以下、本実施形態において、前記第1実施形態と異なる点を説明する。図6において、熱交換器3でCO流体wと間接熱交換して、CO流体wが保有する熱を回収した熱回収流体の戻り管5に貯留タンク41を接続し、熱回収した熱回収流体を貯留タンク41に貯留する。貯留タンク41の隔壁は断熱性材で構成され、断熱性を有する。昼間集熱装置で得た高温の熱回収流体を貯留タンク41に貯留しておくことで、熱回収流体fの保有熱を夜間にも利用することができる。
さらに、貯留タンク41内の熱回収流体を吸収冷凍機42に供給するように構成している。貯留タンク41に貯留する熱回収流体fは回収温度が高いため、この熱回収流体fを吸収冷凍機42に供給することで、夏季の空調に適用可能である。また、貯留タンク41に貯留した熱回収流体fとして、水道水等の飲料水を使用することで、給湯にも適用可能である。その他、冬季の暖房や、あるいはビニールハウスでの暖房、温水プールの補助熱源や、寒冷地での融雪対策等に適用可能である。例えば、熱交換方式として、給湯など高温回収が望ましい場合には、前述のように、集熱器2での2重管方式による真空断熱及び熱交換器3での対向流式熱交換を採用するとよい。
このように、本実施形態によれば、前記第1実施形態による作用効果に加えて、前記のような作用効果を得ることができる。
[実施例]
次に本発明の前記第1実施形態を実際に実施した場合の実施例を図7及び図8に基づいて説明する。図7に本実施例の運転条件を示し、図8に得られた実験データを示している。なお、本実施例は、冬季(1月から3月)の晴天時に行なった実験の平均値を示し、熱交換器3における熱回収流体fとして水を用いている。図8から、80%以上の高い集熱率と回収率を得られることがわかる。
なお、CO流体として、COにジメチルエーテルを配合したCO流体を用いた場合は、COのみを用いた場合と比べ、凝縮温度を高くすることができるので、液頭圧を形成しやすくなる。また、CO流体として水を用いた場合の熱回収率が60%であるのに対して、CO流体として、COとジメチルエーテルとを配合したCO流体を用いた場合は、80%以上の高い熱回収率を得ることができる。
図9は、冬季(2月)の晴天時に行なった実験データを示す。これは、CO流体としてCOにジメチルエーテル10モル%を配合したCO流体を用いた場合の集熱器2(1.5m当り)による集熱量と日射量を計測したものである。実験は、午前10時過ぎにスタートし、外気温が8〜16℃の中で行なったものである。図9から、日射量に対して高い集熱量を得ていることがわかる。
本発明によれば、COを主要流体とする作動流体が循環する閉回路を形成し、該閉回路でCO流体を自然循環させることで、動力を不要とし、低コストで集熱能力の高い太陽熱集熱手段を実現することができる。
かかる目的を達成するため、本発明の集熱方法は、
COを主要流体とする作動流体(以下CO流体という)が循環する閉回路を形成し、該閉回路に太陽熱を集熱する太陽熱集熱器と、CO流体が流れる伝熱管を具えた熱交換器とを介設して、該閉回路内を循環するCO流体に太陽熱を集熱して、該CO流体の熱を熱交換器で熱回収する太陽熱の集熱方法において、
前記閉回路は、CO 流体の圧縮又は揚程作用を伴う物理的な強制循環機器を介設していない閉回路であって、
該閉回路に介装した熱交換器の伝熱管に作動流体の吸入側が高く、吐出側が低くなるように、高低差を設けて、該伝熱管のCO流体の吐出側に液頭圧を形成するとともに、
前記太陽集熱器に設けられた集熱管のうち少なくとも、該集熱管に流入したCO 液体の加熱が始まり超臨界状態に変わるまでの液相部分(以下液相部分と超臨界状態との境界部を超臨界界面という)をCO 流体の流れ方向下流側に向かって上向き勾配となるように配置するとともに、前記太陽熱集熱器の太陽集熱により、該集熱器内のCO 流体の超臨界界面が、該集熱器の集熱管内に位置するように、加熱して、該集熱器出口側のCO流体を超臨界状態とすることにより、該閉回路にCO流体の自然循環を形成するようにしたことを特徴とし、好ましくは前記集熱器内のCO 流体の超臨界状態の有無を検出する検出器の検出値に基づいて、前記閉回路に設けられた流量調整弁の開閉調整により、前記太陽熱集熱器の太陽集熱により、該集熱器内のCO 流体の超臨界界面が、該集熱器の集熱管内に位置するように、加熱して、該集熱器出口側のCO 流体を超臨界状態とすることを特徴とするものである。
また、本発明の太陽熱の集熱装置は、COを主要流体とする作動流体(以下CO 流体という)が循環する閉回路を形成し、該閉回路に太陽熱集熱によりCO流体を加熱する太陽熱集熱器と、CO流体が流れる伝熱管を具えた熱交換器とを介設して、該閉回路内を循環するCO流体に太陽熱を集熱して、該CO流体の熱を熱交換器で熱回収する太陽熱の集熱装置において、
前記閉回路は、CO 流体の圧縮又は揚程作用を伴う物理的な強制循環機器を介設していない閉回路であって、
該閉回路に介装した熱交換器の伝熱管に作動流体の吸入側が高く、吐出側が低くなるように、高低差を設けて、該伝熱管のCO 流体の吐出側に液頭圧を形成するとともに、
前記太陽集熱器に設けられた集熱管のうち少なくとも、該集熱管に流入したCO 液体の加熱が始まり超臨界状態に変わるまでの液相部分(以下液相部分と超臨界状態との境界部を超臨界界面という)をCO 流体の流れ方向下流側に向かって上向き勾配となるように配置するとともに、該集熱器内のCO 流体の超臨界状態の有無を検出する検出器と、前記閉回路に設けられて、前記集熱管内のCO 流体量を制御する流量調整弁と、該検出器の検出値に基づいて前記流量調整弁を開閉制御するコントローラとを備え、
該コントローラが、前記流量調整弁を開閉調整することにより、前記太陽熱集熱器内のCO 流体の超臨界界面が、該集熱器の集熱管内に位置するように、太陽集熱により前記太陽熱集熱器を加熱して、該集熱器出口側のCO流体を超臨界状態とするコントローラであることを特徴とする。

Claims (13)

  1. COを主要流体とする作動流体(以下CO流体という)が循環する閉回路を形成し、該閉回路に太陽熱を集熱する太陽熱集熱器と、CO流体が流れる伝熱管を具えた熱交換器とを介設して、該閉回路内を循環するCO流体に太陽熱を集熱して、該CO流体の熱を熱交換器で熱回収する太陽熱の集熱方法において、
    前記閉回路に介装した熱交換器の伝熱管に作動流体の吸入側が高く、吐出側が低くなるように、高低差を設けて、該伝熱管のCO流体の吐出側に液頭圧を形成するとともに、
    前記太陽熱集熱器よりのCO流体を、集熱器出口側で臨界点以上になるように加熱して、太陽集熱により該集熱器出口側のCO流体を超臨界状態とすることにより、該閉回路にCO流体の自然循環を形成するようにしたことを特徴とする太陽熱の集熱方法。
  2. 前記閉回路にCO流体の圧縮又は揚程作用を伴う物理的な強制循環機器を介設していないことを特徴とする請求項1に記載の太陽熱の集熱方法。
  3. 前記集熱器に設けられた集熱管のうち少なくともCO流体の加熱が始まり超臨界状態に変わるまでの部分をCO流体の流れ方向下流側に向かって上向き勾配となるように配置したことを特徴とする請求項1に記載の太陽熱の集熱方法。
  4. 前記集熱器の出口側閉回路に設けた検出器によりCO流体の超臨界状態の有無を検出し、
    該検出結果に応じて該集熱器の出口側と前記熱交換器の入口側とを接続する閉回路に介設した流量調整弁の開度を調節することにより、該集熱器の伝熱管の出口側閉回路に常にCO流体の超臨界状態を形成するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の太陽熱の集熱方法。
  5. 前記検出器が、前記集熱器の集熱量を検出する検出器、又は該集熱器出口側の閉回路を流れるCO流体の温度若しくは圧力を検出する検出器であることを特徴とする請求項4に記載の太陽熱の集熱方法。
  6. 前記CO流体がCOとCOに対してジメチルエーテルを1〜35モル%配合したものであることを特徴とする請求項1に記載の太陽熱の集熱方法。
  7. 前記CO流体がCOとCOに対して炭化水素系自然冷媒を1〜35モル%配合したものであることを特徴とする請求項1に記載の太陽熱の集熱方法。
  8. COを主要流体とする作動流体(以下CO2流体という)が循環する閉回路を形成し、該閉回路に太陽熱集熱によりCO流体を加熱する太陽熱集熱器と、CO流体が流れる伝熱管を具えた熱交換器とを介設して、該閉回路内を循環するCO流体に太陽熱を集熱して、該CO流体の熱を熱交換器で熱回収する太陽熱の集熱装置において、
    前記閉回路に介装した熱交換器の伝熱管に作動流体の吸入側が高く、吐出側が低くなるように、高低差を設けて該熱交換器の伝熱管吐出側に液頭圧を形成するとともに、
    前記太陽熱集熱器よりCO流体を集熱器出口側で臨界点以上になるように加熱して、太陽集熱により該集熱器出口側のCO流体を超臨界状態とすることにより、該閉回路にCO流体の自然循環を形成可能に構成したことを特徴とする太陽熱の集熱装置。
  9. 前記集熱器に設けられた集熱管のうち少なくともCO流体の加熱が始まり超臨界状態に変わるまでの部分をCO流体の流れ方向下流側に向かって上向き勾配となるように配置し、CO流体を該集熱器の底部から流入して上部から流出させ、前記熱交換器において前記閉回路と接続される伝熱管をCO流体の流れ方向下流側に向かって下向き勾配となるように配置し、CO流体を該熱交換器の上部から流入して底部から流出させるように構成したことを特徴とする請求項8に記載の太陽熱の集熱装置。
  10. 前記熱交換器が前記集熱器に対して重力方向において同一高さレベル又はそれ以上の高さレベルに配置されたことを特徴とする請求項9に記載の太陽熱の集熱装置。
  11. 前記熱交換器に流入するか若しくは該熱交換器から流出するCO流体の温度、又は該熱交換器から流出する熱回収流体の温度を検出する検出器と、
    該熱交換器に熱回収流体を流通させる出入り配管及び該出入り配管に設けられた流量調整弁と、
    該検出器の温度検出値に基づいて該流量調整弁の開度を調節するコントローラとを備えたことを特徴とする請求項8に記載の太陽熱の集熱装置。
  12. 前記熱交換器の出口部の前記閉回路に分岐管路を並設し、該分岐管路に開閉弁を介して液化したCO流体の貯留容器を設け、
    該貯留容器に貯留するCO流体量を調節することによりCO流体の液頭圧を調節可能に構成したことを特徴とする請求項8に記載の太陽熱の集熱装置。
  13. 前記集熱器においてCO流体が流れる集熱管を真空容器の内部に配置したことを特徴とする請求項8〜10のいずれかの項に記載の太陽熱の集熱装置。
JP2009553860A 2008-12-11 2008-12-11 太陽熱の集熱方法及び集熱装置 Expired - Fee Related JP4607232B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2008/072501 WO2010067434A1 (ja) 2008-12-11 2008-12-11 太陽熱の集熱方法及び集熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4607232B2 JP4607232B2 (ja) 2011-01-05
JPWO2010067434A1 true JPWO2010067434A1 (ja) 2012-05-17

Family

ID=42242445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009553860A Expired - Fee Related JP4607232B2 (ja) 2008-12-11 2008-12-11 太陽熱の集熱方法及び集熱装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP4607232B2 (ja)
CN (1) CN102245978B (ja)
DE (1) DE112008004183T5 (ja)
WO (1) WO2010067434A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6548925B2 (ja) * 2015-03-19 2019-07-24 株式会社東芝 太陽熱集熱システム
CN108592142A (zh) * 2018-04-02 2018-09-28 马英武 采暖装置
CN115037244A (zh) * 2022-06-07 2022-09-09 陈大野 一种高效太阳能发电、集热一体化跨季节储能系统

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5741541A (en) * 1980-08-22 1982-03-08 Toshiba Corp Solar heat collecting boiler
JPS57101260A (en) * 1980-10-23 1982-06-23 Bio Energy Systems Inc Solar thermosiphone water heater
JP2004263944A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Hiroshi Yamaguchi ソーラシステム
JP2004279014A (ja) * 2003-03-19 2004-10-07 Mayekawa Mfg Co Ltd Co2冷凍サイクル
JP2005090852A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Mitsubishi Electric Corp 熱輸送装置
JP2006308147A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Yukinobu Ikemoto ヒートポンプシステム
JP2007163086A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Showa Denko Kk 冷凍サイクル

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080251065A1 (en) * 2005-09-11 2008-10-16 Gurin Michael H Supercritical Flat Panel Collector and Methods of Use
CN100425925C (zh) * 2006-01-23 2008-10-15 杜培俭 利用天然工质以及太阳能或废热的发电、空调及供暖装置
JP2008025871A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 集熱器
US7685820B2 (en) * 2006-12-08 2010-03-30 United Technologies Corporation Supercritical CO2 turbine for use in solar power plants
CN100451492C (zh) * 2007-01-11 2009-01-14 清华大学 太阳能辅助土壤源跨临界二氧化碳热泵综合空调系统
CN101280962B (zh) * 2008-04-16 2010-06-09 张信荣 基于超临界二氧化碳循环利用的太阳能或废热供能系统

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5741541A (en) * 1980-08-22 1982-03-08 Toshiba Corp Solar heat collecting boiler
JPS57101260A (en) * 1980-10-23 1982-06-23 Bio Energy Systems Inc Solar thermosiphone water heater
JP2004263944A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Hiroshi Yamaguchi ソーラシステム
JP2004279014A (ja) * 2003-03-19 2004-10-07 Mayekawa Mfg Co Ltd Co2冷凍サイクル
JP2005090852A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Mitsubishi Electric Corp 熱輸送装置
JP2006308147A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Yukinobu Ikemoto ヒートポンプシステム
JP2007163086A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Showa Denko Kk 冷凍サイクル

Also Published As

Publication number Publication date
CN102245978A (zh) 2011-11-16
JP4607232B2 (ja) 2011-01-05
DE112008004183T5 (de) 2012-03-15
CN102245978B (zh) 2013-04-24
WO2010067434A1 (ja) 2010-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yang et al. Off-design performance of a supercritical CO2 Brayton cycle integrated with a solar power tower system
US4552208A (en) Heat actuated system for circulating heat transfer fluids
JP5602306B2 (ja) 太陽熱ボイラおよびそれを用いた太陽熱発電プラント
Zhang et al. Experimental investigation on the heating and cooling performance of a solar air composite heat source heat pump
CN101793422B (zh) 液体循环式供暖系统及其控制方法
JP5549376B2 (ja) 給湯システム
US20120247455A1 (en) Solar collector with expandable fluid mass management system
WO2011004866A1 (ja) 蒸気供給装置
JP2014084857A (ja) バイナリー発電システム
CN103069174B (zh) 太阳能压缩机/泵组合
JP4607232B2 (ja) 太陽熱の集熱方法及び集熱装置
US11073305B2 (en) Solar energy capture, energy conversion and energy storage system
JP2010216793A (ja) 吸収冷却器、熱交換器
JP2008309402A (ja) 集熱方法及び集熱装置
Chen et al. Performance and economic evaluation of a solar-air hybrid source energy heating system installed in cold region of China
KR20200060856A (ko) 태양광 모듈 연계 히트펌프 시스템
JP2005257140A (ja) ソーラーヒートポンプシステム、およびその運転方法
JP5976447B2 (ja) 太陽光熱利用冷熱発生システム
KR101425962B1 (ko) 바이너리 지열 발전 시스템
JPWO2010070702A1 (ja) 自然エネルギを利用した動力発生装置
Ito et al. Studies of a heat pump using water and air heat sources in parallel
JP2008190447A (ja) 太陽熱利用システム
KR20110032860A (ko) 압축기의 폐열을 이용한 냉방장치
CN201395758Y (zh) 路面积雪融化装置
CN115200256B (zh) 一种太阳能热泵系统及其控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
A524 Written submission of copy of amendment under section 19 (pct)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A527

Effective date: 20091221

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20100118

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100202

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100202

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20100202

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20100316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100319

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101001

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4607232

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees