JPWO2010050540A1 - 衣類 - Google Patents

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Abstract

本発明は前後身頃部と、該前後身頃部から肩峰を越えて腕側に延在する袖部とを有する本体部と、着用者の背部側の肩と上腕との境界部分に跨がる三角筋に当たる左右の部位に、左右一対に分断して配置された第一緊迫部とを備え、前記前後身頃部および袖部の上腕部は、前記本体部の素材と、該本体部よりも伸びの小さい前記第一緊迫部の素材との、少なくとも2種類の伸びが相違する伸縮素材で形成されている衣類に関する。本発明により、日常的に着用できる衣類において、締付感なく胸郭を開くように誘導でき、身体機能を向上できる衣類が提供される。

Description

本発明は衣類に関し、特に、着用するだけで胸を開き背筋が伸びた姿勢を保持でき、身体機能を向上させることができる衣類に関し、特に、アンダーシャツとして好適に用いられるものである。
従来、姿勢矯正用や、運動時や歩行時に筋肉の動きをサポートして支援するインナーウエアが多種類提供されている。
例えば、特開2006−320640号公報(特許文献1)の姿勢矯正用衣料では、図18に示すように、背中側の後面において、首側の上部と下部に左右水平方向に偏在する張力部100、101と、これら上下張力部100と101との中央を連結する張力部102とからなるアルファベットのHを横向きにした形状の張力部を本体身頃105の内面に取りつけている。該張力部100〜102で着用者の左右肩甲骨を囲むことにより、左右肩甲骨が背面側で左右方向内側に引き寄せて肩関節の可動範囲を広げて起立姿勢をよくして、脊柱起立筋を支えると、記載されている。
さらに、張力部は袖ぐりを跨いだ位置に設けず、三角筋の動きを妨げないようにし、腕関節の可動領域を広げている。
また、特開2004−44070号公報(特許文献2)のアンダーシャツは投球時や打撃時に肩や腕の動きを積極的に向上させる機能を持たせるものとしている。該アンダーシャツでは、緊締力を3段階に相違させた第1〜第3の3種類のストレッチ素材で形成し、緊締力は、第1の素材<第2の素材<第3の素材としている。
図19に示すように、第2の素材は本体部の素材であり、本体部の素材より緊締力の弱い第1の素材で上腕三角筋の当たる部分から肘側へと延在する領域110を設け、該腕側の領域110に連続し三角筋内側部から肩甲骨に広がる左右一対の大面積の領域111を緊締力を強くした第3の素材で形成している。
その他に、特開平9−25008号公報(特許文献3)、特開2004−263362号公報(特許文献4)等においても高緊締力部を設ける衣料が提案されているが、いずれも帯状とした高緊締力部を背面を左右横断させて腕へと延在させた構成とされている。
特開2006−320640号公報 特開2004−44070号公報 特開平9−25008号公報 特開2004−263362号公報
しかしながら、特許文献1の姿勢矯正用衣料ように、背中の上側領域の全域に前記張力部100〜102よりなる張力部を設けると、背中の上側領域全体の締付感が強くなる。締付感が強くなると、胸を張って左右肩甲乙を広げる姿勢とは逆に、着用者は背中を丸めて締付感を和らげる姿勢を取りやすくなり、その場合、さらに、締付感が増す恐れもある。
さらに、肩関節の可動範囲を広げるために、張力部は肩から袖へと股がらせず、三角筋の動きを妨げないようにしているが、疲労時等に腕が前のめりの状態となると、三角筋が内転すると、肩関節との間に張力部が無いことより、左右肩甲骨が三角筋に引っ張られて左右広く方向となりやすい。この場合、前記張力部により左右肩甲骨を互いに引き寄せる力を強くしないと、左右肩甲骨を開いて姿勢を良くすることは困難となる。しかしながら、姿勢を良くするために張力部の力を強めると、前記した背中の上部領域での締付感がさらに強まる恐れがある。
また、特許文献2のアンダーシャツは打球時や打撃時には肩や腕の動きを積極的に支援する機能を有するものであるが、緊締力の強い大面積の領域111が背中の上部領域の中央背筋部分を除く領域に広がっているため、前記特許文献1と同様に背中側の締付感が強く、日常的に着用できるものではない。かつ、緊締力の弱い背中中央部を挟んで左右両側に、肩甲骨に当たる大面積の領域111を設けているため、着用者は背中の左右両側に強い力が負荷された感じとなり、緊締力の弱い中央部を挟んで左右肩甲骨が内転しやくなると認められる。
また、特許文献3や特許文献4の衣料のように、高緊締力部を背中を横断させて配置すると、前記特許文献1、2と同様に、背中側の締付感が強くなり、日常的に着用できるアンダーウエアとしては快適性が損なわれる問題がある。
このように、従来提供されている運動支援用や姿勢矯正用の機能性を有する衣類は、背面側に配置する緊締力を大きくした部分は、背中の上側領域に大面積で設け、あるいは、背中を横断するようにテーピングして設けているため、背中側の締付感、圧迫感が強く、日常的に長期に着用すると違和感が発生する。よって、運動時等に限らず、身体機能を高めるために日常的に着用する衣類としては改善の余地がある。
本発明は、締付感がなくフィット性を良くして日常的に着用できる衣類において、着用により、着座姿勢、立位姿勢、歩行姿勢の日常的動作時に身体機能の向上を図ることができる衣類を提供することを課題としている。
具体的には、着用により肩甲骨の内転を増大して肩の後方化を維持し、胸郭拡大の誘導および背筋を伸ばした姿勢とでき、それに基づいて心拍数および呼吸数の減少を図って、身体機能を向上させることができる衣類を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、第一の発明として、
前後身頃部と該前後身頃部から肩峰を越えて腕側に延在する袖部とを有する本体部と、
着用者の背部側の肩と上腕との境界部分に跨がる三角筋に当たる左右の部位に、左右一対に分断して配置された第一緊迫部とを備え、
前記前後身頃部および袖部の上腕部は、前記本体部の素材と、該本体部よりも伸びの小さい前記第一緊迫部の素材との、少なくとも2種類の伸びの相違する素材で形成されている衣類を提供している。このようにすることで、第一緊迫部を他の部位よりも強く三角筋に接触させている。
ここで、前後身頃部と袖部とは別体であってもよく、一体的に本体部を構成していてもよい。
前記のように、本発明の衣類は、左右の肩と上腕の三角筋に当たる部分以外は、本体部で形成し、背中には大面積の高緊迫部や背中を横断する高緊迫部を設けていない。また、これにより、背中側の締付感や圧迫感を無くしている。本体部は伸縮性がよく、かつ、好ましくは薄い素材で形成すると、着用者の身体にフィットさせて着用者に違和感を発生させないものとしているため、日常的に着用できる衣類となる。
一方、着用者の背部三角筋に相当する部位には、他の部位よりも伸び率が小さい緊迫部を配置し、他の部位よりも着用者の背部三角筋に強く当たり、刺激するようにしている。これにより、着用者は背部三角筋を常に意識でき、左右の肩甲骨が互いに近接する内転方向へと誘導でき、左右の肩が後方へと拡がるように誘導できる。
また、第一緊迫部は、点群状にすることにより緊迫力を適度に分散させることができる。
前記背部三角筋は、衣類側では前後身頃部と袖部との境界位置(肩峰)を挟んで肩領域と袖領域との間に跨がる部位に当たる。
通常、疲労時や緊張時には、前のめりの猫背姿勢となって、左右肩甲骨が前側に曲がって胸郭が狭くなりやすい傾向にある。その場合、前記のように、背部三角巾を常に刺激することにより、前のめりの猫背姿勢にならないように、着用者に意識付けすることができる。
さらに、左右肩甲骨が前側へ曲がろうとしても、左右肩甲骨に連続する三角筋に当たる部位に伸びの小さい第一緊迫部を配置しているため、該左右肩甲骨の動きに追従せず、左右肩甲骨を互いに近接させる内転方向に誘導し、左右肩甲骨を後方へ引っ張るように作用し、胸郭を拡大する方向に助成できる。
また、疲労時や緊張時以外の着座姿勢、立位姿勢、歩行時等の日常的動作において、第一緊迫部により左右肩甲骨を後方へと誘導し、胸郭の拡大を図ることにより、常に、背筋が伸びた良い姿勢になるように保持できる。
胸郭を拡大させて背筋を延ばした姿勢となると、着座時、立位時、歩行時に、心拍数の増加を防止、さらに低減を図れる。
同様に、呼吸数に関しても、前記日常的な挙動時に、呼吸数の増加を防止し、さらに低減を図れる。
前記心拍数および呼吸数に関しては、緊張状態では息が浅くなったり、息が詰まった状態になりやすく、心拍数および呼吸数が増加する。また、急に立ち上がったり、歩行時にも心拍数および呼吸数が次第に増加し、息が上がった状態となり、歩行を継続ができなくなる場合がある。
このような場合、前記のように、本発明の衣類を着用すると、心拍数および呼吸数の増加の抑制、低減を図り、身体機能を高めることができる。
よって、本発明の衣類を着用すると、緊張感を緩和して、リラックスした安定した状態とし、心身ともにスッキリとした状態とすることができる。その結果、仕事時に着用すると、ポジティプに効率よく仕事を持続することができる。
さらに、近時は健康増進のために歩行が奨励されており、歩行や運動の長期継続も無理なく行える。また、実際に歩幅や歩行速度も増加することを確認している。
さらに、胸郭が拡大され、胸を開いた状態になると、左右の肩から肘にかけた上腕も前側から体側位置へと誘導される。
このように、胸を開き、背筋を伸ばし、左右の手が体側位置となる姿勢は、着座時および立位時に、外観上において、正しい姿勢となり、好ましい印象を与えることができる。
かつ、歩行時には、左右の肩が後方へ誘導されることより、左右の手も後方へ大きく振ることが出来、歩行姿も颯爽とした好ましい印象を与えることができる。
前記本体部より伸びを小さくした第一緊迫部は、下記(1)〜(4)のいずれかから構成されることが好ましい。
(1)前記本体部とは同一素材または別素材で形成された当て布が前記本体部の外面または内面に重ねられ、縫着または樹脂接着剤を用いて接着または熱圧着されている。
(2)前記本体部に設けた開口に、該本体部とは別素材で形成された当て布が充填配置され、接合する端縁が縫着されている。
(3)前記本体部と同一素材または別素材で、該本体部とは編み方が変えられている。
(4)前記本体部に弾性樹脂が塗布されている。
伸びの良い本体部の素材は、主素材として、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、レーヨン、綿等のセルロース繊維、ウール、絹等の天然繊維が適宜に用いられる。これら素材は交編、挿入、引き揃え等により混合して用いてもよい。また、本体部の素材に伸縮性を与えるために、伸縮素材を混合することが好ましい。該伸縮素材としては、ポリウレタン弾性繊維、ポリエステルエラストマー繊維、PTT系複合加工糸(ポリトリメチレンテレフタレートを主成分とするサイドバイサイドのバイメタル糸)等の適宜に使用される。
さらに、本体部の素材は薄くして軽量化すると、着用者に負担を与えず、着心地を高めることができる。具体的には、目付量が100〜200g/m2が好ましい。これは100g/m2未満であると本体部は透けやすいと共に破れやすくなり、200g/m2を越えると厚く且つ重くなり、着用時に重量感やゴアつきが発生し、快適性を損なうことによる。本体部の目付量は、より好ましくは120〜170g/m2である。
前記(1)〜(4)の手法を用いて、第一緊迫部を本体部より伸びを小さくしている。
前記(1)の当て布を用いて本体部と重ねる場合には、当て布は本体部の素材と同一としても緊迫力を高めることができ、かつ、当て布を本体部よりも伸びの小さい素材を用いて本体部と重ねると緊迫力を強めることができる。
樹脂接着剤を用いて当て布を本体部と接着する場合には、該樹脂接着剤として、熱可塑性のホットメルト樹脂が好適に用いられ、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、スチレン系等のホットメルト樹脂が挙げられる。
該樹脂接着剤の塗布方法は本体部の生地のゴアつきを防止し、該生地との張り合わせ部の通気性を確保するために、一面に塗布するのではなく、ドット状に塗布することが好ましい。
前記(2)の本体部に設けた開口に別素材で形成した当て布を充填配置し、接合する縁を逢着する場合、当て布として本体部よりも伸びの小さい素材を用いることで緊迫力を強めることができる。
前記(3)の本体部と同一素材または別素材で、本体部とは編み方を変える場合、編み方を変えた分部の伸びを本体部より小さくし、高い緊迫力を付与する。
前記編み方を変える手段としては、例えば、緊迫部はループ長さを小さくするか、ループの変形を抑制するためにシンカーループの本数を単位面積中に多くする編み方を採用することが好ましい。
また、本体部と緊迫部は編み糸を変え、緊迫部では伸びの小さい編み糸、あるいは、熱溶融性糸を用い編成後に加熱して一体的に硬化してもよい。
また、第一緊迫部が点群状になるように編み方や編み糸を変えることは、緊迫力を適度に分散することができより好ましい。
前記(4)の本体部に弾性樹脂を塗布して高い緊迫力を付与する場合、使用する弾性樹脂としては、シリコーン、ウレタン、アクリル、ナイロン等が挙げられる。本体部の生地への浸透性や塗布強度を高めるために、必要に応じて、架橋剤や浸透剤を前記弾性樹脂に配合してもよい。
塗布方法としては、スプレー、転写、スクリーン捺染、ロータリ捺染方法が適宜採用できる。
塗布形態は、緊迫力を付与する範囲内を一面に塗布する形態(面状塗布)、ストライプ状に塗布する形態(線状塗布)、ドット状に塗布する形態(点群状塗布)等のパターンが適宜使用できる。中でも点群状にすることで、緊迫力を適度に分散することができより好ましい。また塗布形態は、異なる種類のパターンが混在していてもよく、異なる大きさのパターンが混在していてもよい。
前記本体部の生地は伸縮性を有するニット素材が好適に用いられる。ニット素材には経編素材と丸編素材とがあり、伸びが良ければいずれでもよい。
前記のように、第一緊迫部は本体部よりも伸びを小さくしている。具体的には、第一緊迫部の30%伸長時における収縮力を、本体部の30%伸長時における収縮力の2倍以上10倍以下とすることが好ましい。より好ましくは3倍以上8倍以下である。
本発明では前記収縮力を以下の方法で測定している。最も伸びやすい方向をA方向、該A方向と垂直方向をB方向とする。本体部と第一緊迫部とをそれぞれA方向と平行に長さ16センチ、A方向と垂直方向(B方向)に幅2.5センチの長方形のサンプルを採取する。これらサンプルをJIS L 1018のカットストリップ法に基づいて、つかみ間隔10センチで長方形の短辺の両端をつかみ、引っ張り試験機で0〜80%伸縮処理を3回繰り返し、3回目のアンロード時の30%伸長時点の回復力、即ち、収縮力を測定する。
なお、緊迫部が前記(1)の当て布を本体部に重ねて形成されている場合には、緊迫部のサンプルとは、本体部を形成する素材と宛て布とが重ねられた状態のものであり、当て布単体ではない。
前記方法で測定されたA方向、B方向のいずれにおいても、第一緊迫部の収縮力が本体部の収縮力の2倍以上10倍以下であることが好ましい。これは、2倍未満であると、緊迫部としての筋肉に与える刺激が不足する場合があり、10倍を越えると筋肉への刺激が強すぎて不快感を与える場合があるからである。
前記左右に配置される各第一緊迫部の面積は10cm2〜300cm2であることが好ましい。より好ましくは30cm2〜100cm2である。10cm2未満であると左右の肩三角筋を刺激する接触圧が少ない場合がある。300cm2を越えると肩に圧迫感が生じる場合がある。
また、左右の第一緊迫部は、左右それぞれ1個とすることが好ましいが、左右それぞれ分割した複数個から形成してもよい。
前記左右の各1個の第一緊迫部の形状は、肩峰を挟んで背中側へ広がる肩領域と腕側へ広がる袖領域に分けたとき、上部が肩領域側と袖領域側に分岐すると共に下部の左右両側縁が下端中央に向けて収険する形状としていることが好ましい。
前記のように、上部形状を肩領域と袖領域とに分岐させた形状とすると、腕の動きを抑制せず、かつ、下部を連続させることにより第一緊迫部による負荷を分散させずに作用させることができる。
前記袖部の背部側はラグラン袖として後身頃部と逢着し、該ラグラン袖に前記第一緊迫部を設けていることが好ましい。
前記のように、第一緊迫部は背部の肩と袖とに跨がって配置されるため、後身頃と袖との縫着ラインが肩ぐりに沿ったセットインラインとすると、縫着ラインに第一緊迫部が跨がって位置することになり、縫製しにくくなると共に視覚的に好ましくない。かつ、ラグラン袖とし、後身頃と後袖部とをラグランラインで縫着すると、該縫着ラインで伸びが抑制でき、ラグラン袖側に位置する第一緊迫部の作用を一層高めることができる。
前記袖部は半袖、長袖のいずれでもよく、少なくとも前記第一緊迫部を設けることができる袖部を有する形状としている。
袖部の前側は、肩ぐりに沿って前身頃と縫着する袖、即ち、セットインラインとしてもよい。この場合、前側の外観を通常のシャツと同様な形状とでき且つすっきりとさせることができる。
また、前部を背部と同様のラグラン袖としてもよい。
前記袖部分を長袖とし、手首から肘にかける前腕部に、手首の内側から肘の外側に向けて総指伸筋を斜行する腕疲労軽減用の帯状の第二緊迫部を設けてもよい。該第二緊迫部は、前記本体部より伸びを小さくしている。
該第二緊迫部は前記第一緊迫部と同一形態で設けても良いし、前記(1)〜(4)に記載した他の形態で緊迫部を設けてもよい。
該第二緊迫部の収縮力は前記第一緊迫部と同等としてもよいし、相違させてもよいが、袖本体部よりは伸びを小さくしている。
近時、パソコン等を長時間連続して操作する場合が多く、この場合、手指に連続する手首から肘にかけた部分に疲労が蓄積し、腕がだるくなって、作業能率が低下する傾向がある。同様に、調理人や部品組立作業員等の腕を使う作業をする場合にも、腕に疲労が蓄積しやすく、作業能率が低下する。
前記のように、手首から肘にかける前腕部に、手首の内側から肘の外側に向けて総指伸筋を斜行する腕疲労軽減用の帯状の第二緊迫部を設けると、総指伸筋に刺激を与えることができると共に、前腕部の保持力を高め、腕の動きを助成することができる。その結果、腕の疲労を低減でき、作業能率の低下を抑制できる。
前記第二緊迫部は、それぞれ幅3cm〜10cmとしていることが好ましい。より好ましくは4cm〜5cmの範囲である。3cm未満であると疲労低減効果が少ない場合がある。10cmを越えると締付感が発生する場合がある。
前記衣類は上衣とし、アンダーシャツ、スポーツ用およびリハビリ用を含むアウター用上衣とすることが好ましい。さらに、水着、レオタード等にも好適に用いられる。
さらに、本発明の衣類は、トップ側の上衣に限定されず、前記前後身頃部は、少なくとも大腿部に達する下半身部を連続して備え、または、繋ぎ部を介して着脱自在に下半身部を連結させてもよい。
前記下半身部の本体部は伸縮性素材で形成されていることが好ましい。
前記下半身部は、ウエスト部に沿った帯状の第三緊迫部と、前記第三緊迫部の背部中央に連続して仙骨と対応する位置まで配置する臀部中央押さえ用の第四緊迫部と、背部側の大腿部の付け根の股関節に沿って配置する帯状の第五緊迫部とを備えていることが好ましい。
前記第三〜第五緊迫部は、前記第一緊迫部と同様な形態で伸びを小さくし、収縮力を高めても良いし、前記(1)〜(4)に記載の他の形態で伸びを小さくしてもよい。
かつ、該第三〜第五緊迫部の収縮力は前記第一緊迫部と同等としてもよいし、相違させてもよいが、本体部よりは伸びを小さくしている。
前記のように、下半身部は上半身部と本体部を連続させて一体的に設けてもよく、あるいは繋ぎ片を連結してもよい。その場合は、股部で開閉できるようにしてもよい。
さらに、上半身部と下半身部とは、ボタン、ファスナー等で着脱自在に連結できるようにしてもよい。
前記した下半身部を設け、該下半身部の仙骨に相当する部位、即ち、臀裂の直前位置に前記第四緊迫部を設けると、仙骨に当たる位置は臀部中央に位置するため、該臀部中央を他の部位よりも強く当たり、しっかりと押さえるように作用するため、下半身の重心位置を安定させることができる。
通常、疲労が蓄積すると、上半身が前方傾斜し、下半身が後方傾斜する姿勢となりやすい。其の際、前記第三緊迫部で、臀部中央を後方より押さえるため、臀部が後方寄りとなって、立位姿勢で前傾斜するのを抑制できる。その結果、真っすぐな姿勢となって、重心位置が上がり、ウエスト位置を高くすることもできる。特に、立姿勢および歩行姿勢を前記トップ側の背筋を伸ばす作用との相乗で真っすぐな姿勢となるように助成できる。
また、ウエスト部に沿った帯状の第三緊迫部を設けることにより、上下中心位置でしっかりを体を保持できる。該第三緊迫部で上半身と下半身の境界位置をしっかりと保持し、かつ、下半身部で仙骨を押す力で下半身が垂直状態に誘導し、前記第一緊迫部で胸を開き、背筋を伸ばすことと併せて、立位姿勢が真っすぐとでき、好ましい外観を呈することができる。
さらに、背部の股関節に沿って設ける第五緊迫部は、大腿部の付け根の背部側に股部の両側から下腹部側に向けて延在し、股関節をサポートする。該第五緊迫部により、歩行時に身体にブレを生じさせずにバランスよく歩行できるようにし、かつ、歩行時に大腿部を前方へと押し出し、歩行中の脚の動きを助成して歩幅を大きくできる。
さらに、上半身側では、前記のように、第一緊迫部で左右の手の後方への振りを大きくできることと併せて、歩行時の脚の動きを大きくすることでき、正しい歩行姿勢で、颯爽とした歩行を現出できる。
さらに、前記下半身部の前部の下腹部には、前記第五緊迫部に連続して前部側の股関節に沿って前部中央に向けて上向きに斜行させた後に後方に向けて上向きに斜行させ前記第三緊迫部に連続させる第六緊迫部と、左右両側の前記第六緊迫部の前端縁に挟まれた前部中央の下腹部に前記第三緊迫部に連続して配置し下端位置がウエストラインから股部に達する長さの中間位置までとした第七緊迫部とを設けていることが好ましい。
これらの第六、第七緊迫部も他の第一〜第五緊迫部と同様に、本体部より伸びを小さくしており、前記(1)〜(4)のいずれかの形態で形成されている。
前記のように、背部側の大腿部の付け根の股関節に沿った第五緊迫部に連続させて前部側の股関節に沿った第六緊迫部を設けると、歩行時に大腿部の動きをサポートすることができる。
なお、前部の大腿部付け根より下方に緊迫部を配置すると、歩行時に脚の前方への動きを抑制する力が発生しがちであるが、本発明では、脚の前方への動きの支点となる大腿部の後方の股間接をしっかりと押さえる一方、大腿部全体は押さえていないため、大腿部には負担をかけない。かつ、背部側から下腹部側にかける大腿部の付け根回りに股関節に沿って帯状の前記第四、第五緊迫部を設けているため、歩行時にブレを発生させずに、歩行を助成できる。
さらに、該第六緊迫部と前記第七緊迫部とで前部側の下腹部に当たる部分の全体を高い緊迫力を有するものとすると、下腹部に力を入りやすくでき、下半身の前後でしっかりと安定した状態を創出できる。よって、通勤や外出時にしっかり且つすっきりとした姿勢として、疲れを引きずらないようにできる。
前記第七緊迫部の前記下端位置は、男性用衣類の場合は、膨出する局部に達する直前位置とし、締付感や違和感を生じないものとしている。
第二の発明として、上半身部からなるトップ衣類と、下半身部からなるボトム衣類とを上下セットとした衣類を提供している。
前記トップ衣類は第一の発明の上半身部に相当し、ボトム衣類は第一の発明の下半身部に相当し、これらを別体として設け、セットで着用できるようにしている。
即ち、前記トップ衣類は、前後身頃部と該前後身頃部から肩峰を越えて腕側に延在する袖部を一体的または別体として備えた本体部と、着用者の背部側の肩と上腕との境界部分に跨がる三角筋に当たる左右の部位に左右一対に分断して配置された第一緊迫部とを備えている。そして、前記前後身頃部および袖部の上腕部は、前記本体部の素材と、該本体部よりも伸びの小さい前記第一緊迫部の素材との、少なくとも2種類の伸びが相違する伸縮性素材で形成されている。
前記ボトム衣類は、少なくとも大腿部に達する下半身部を備え、該下半身部の本体部は伸縮性素材で形成されている。そして、前記下半身部は、仙骨と対応する位置に配置し臀部中央押さえ部とからなる第四緊迫部と、背部側の大腿部の付け根の股関節に沿って帯状に配置する第五緊迫部とを備えている。前記第四緊迫部および第五緊迫部は本体部より伸びを小さくしている。
該トップ衣類とボトム衣類とをセットで着用すると、上半身側と下半身側との両方の疲労を低減でき、心身ともにすっきりとさせることができる。
かつ、前記のように、トップ衣類で胸を開き、背筋を伸ばし、ボトム衣類で臀部中央を押さえると共に股関節を押さえるため、立位置姿勢を真っすぐな正しい姿勢にでき、かつ、歩行時には歩幅を大きくできると共に、手の後方への振りを大きくして、正しい歩行姿勢に助成できる。加えて、歩幅や歩行速度も増加させることができる。
第一の発明の衣類によれば、左右の肩三角筋に当たる部位に第一緊迫部を分断して設け、着用者の肩三角筋に刺激を与え意識させ、背中側に締付感を発生させることなく、左右の肩甲骨を後方へ開くように誘導でき、背筋を伸ばすことができる。その結果、心拍数および呼吸数の増加抑制、さらには低減を図り、着用しているだけで、身体機能を高めることができる。また、歩幅や歩行速度を増加させることができる。
また、第二の発明のセット衣類によれば、ボトム衣類で下半身の重心を安定させることができるため、トップ衣類と併せると、歩行姿勢を真っすぐな正しい姿勢に誘導できる。かつ、大腿部を前側へと押し、歩行を助成しているため、歩行時に歩幅を大きくでき、かつ、トップ衣類で手の後方への振りを大きくできるため、大きな歩幅で、大きく手をふり、歩行姿勢を正しい姿勢に助成できる。
本発明の第1実施形態のアンダーシャツを示し、(A)は背面図、(B)は正面図である。 図1(B)の要部拡大図である。 第1実施形態の変形例を示し、(A)は第1変形例の要部拡大図、(B)は第1変形例の要部拡大図、(C)は第3変形例の背面図、(D)は第7変形例の背面図である。 第2実施形態の上下繋ぎ衣類を示し、(A)は背面図、(B)は正面図である。 第2実施形態の変形例を示し、(A)は第1変形例の要部拡大図、(B)は第2変形例の要部拡大図である。 第3実施形態を示し、(A)は背面図、(B)は正面図である。 実験例において被験者につけたマーカー位置を示す図面である。 実験例における被験者の歩行姿勢を示す写真である。 (A)は本発明衣類を装着した状態の姿勢を示す写真、(B)は未装着時の姿勢を示す写真である。 (A)〜(C)は実験例の三次元動作解析を説明する図である。 (A)〜(C)は実験例の歩行時における重心変化を示すグラフである。 歩行時における呼吸数の変化を示すグラフである。 被験者の呼吸数の変化の平均データを示すグラフである。 実験例の心拍数のグラフである。 全被験者の心拍数平均と運動強度の時間経過による変化を示すグラフである。 (A)〜(F)は6人の被験者の心拍数を示すグラフである。 一人の被験者の心拍数および心拍数の揺らぎを示すグラフである。 従来例を示す図面である。 他の従来例を示す図面である。
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
図1および図2に、第一実施形態のアンダーシャツを示す。
図1(A)(B)に示すように、第一実施形態は長袖のアンダーシャツ1である。該アンダーシャツシャツ1は、前身頃部2、後身頃部3、左右長袖部4からなる。前後身頃部2、3は少なくともウエストラインに達する長さとし、本実施形態では腹部に達する長さとしている。前後身頃部2、3および袖部4の本体部20、30、40は第1伸縮素材のニット編地からなる。前記袖部4は左右それぞれ一枚布で形成し、下端縁を縫着して筒状としている。該袖部4はラグラン袖とし、前後身頃部2、3の肩側端縁と袖部4の肩側端縁とをラグランラインで縫着している。
図1(A)の背面図および図2に示すように、ラグラン袖とした袖部4の後部(背部)の上部外面の左右の肩三角筋TMに相当する位置に、それぞれ第一緊迫部5を設けている。両側の肩三角筋に分断して左右一対で配置する第一緊迫部5は、前記本体部20、30、40よりも伸びの小さい第2伸縮素材で形成している。第一緊迫部5は第2伸縮素材からなる当て布50を袖部4の本体部40の外面に重ね、該当て布50の周縁を本体部40に縫着して取り付けて、第一緊迫部5を形成している。
このように、アンダーシャツ1は本体部20〜40を形成する伸びの良い第1伸縮素材と、第一緊迫部5を形成する伸びの小さい第2伸縮素材の2種類の伸縮素材で形成している。左右の肩三角筋に当たる部位に配置する第一緊迫部は、他の部位よりも強く着用者の肩三角筋に当たり、肩三角筋を刺激できるようにしている。
前記左右の各第一緊迫部5は、ラグラン袖の背面側で、肩峰を挟んで肩領域と袖領域との間に跨がって位置する。各第一緊迫部5の形状は、上部が肩領域側に分岐する分岐部5aと袖領域側に分岐する分岐部5bとを備え、該下部の左右両側縁5c、5dを下端中央に向けて収険する略ハート形状としている。
各第一緊迫部の面積は10cm2〜300cm2の範囲とし、本実施形態では略30cm2としている。
本体部と第一緊迫部の収縮力は、前記した測定方法で測定して規定している。即ち、最も伸びやすい方向をA方向、該A方向と垂直方向をB方向とし、本体部と第一緊迫部とをそれぞれA方向と平行に長さ16センチ、A方向と垂直方向(B方向)に幅2.5センチの長方形のサンプルを採取する。サンプルを、JIS L 1018のカットストリップ法に基づいて、つかみ間隔10センチで長方形の短辺の両端をつかみ、引っ張り試験機で0〜80%伸縮処理を3回繰り返し、3回目のアンロード時の30%伸長時点の回復力を“UP30”として算定している。
本実施形態では、本体部20〜40の生地を丸編地から形成し、最も伸びやすい方向Aを横方向とし、第一緊迫部5の生地を経編地から形成し、最も伸びやすい方向Aを縦方向としている。
前記本体部20〜40のA方向のUP30は50cN、第一緊迫部5のA方向のUP30は145cNとしている。前記本体部20〜40のB方向は縦方向となり、第一緊迫部5のB方向は横方向となり、本体部20〜40のB方向のUP30は55cN、第一緊迫部5のB方向のUP30は151cNとしている。即ち、縦方向および横方向のいずれの方向においても第一緊迫部は本体部より3倍の収縮力を持たせ、伸びを小さくしている。
なお、第一緊迫部の収縮力は本体部の3倍に限定されず、8倍、さらには10倍程度まで強くしてもよい。
また、本体部20、30、40は厚さを薄くしている。具体的には、目付量を100〜200g/m2としている。
左右の袖部4では、手首から肘にかける前腕部に、手首側端の内側から肘の外側に向けて総指筋を斜行する腕疲労軽減用の帯状の第二緊迫部6を設けている。該第二緊迫部6は、第一緊迫部5と同一の第2伸縮素材からなる当て布60で形成し、本体部40の外面に重ねて周縁を縫着している。該第二緊迫部6の幅W1は3cm〜10cmの範囲とし、本実施形態では4.5mm幅としている。なお、袖部4を長袖とした場合においても、第二緊迫部6を設けない場合もある。
前記構成としたアンダーシャツ1では、本体部20、30、40は伸びの良く且つ薄い第1伸縮性素材から形成しているため、着用者の身体に全体的にフィットさせることができ、締付感を持たせず着用感に違和感を発生させない。
また、背部側では、肩三角筋に第一緊迫部5が強く接触するため、着用者は肩三角筋を常に意識でき、疲労時や緊張時に、左右肩甲骨が前方傾斜する姿勢にならないように、左右肩甲骨が互いに近接する内転し左右の肩を後方へと広げるように誘導できる。かつ、左右肩甲骨が前方傾斜して猫背の姿勢になろうとしても、左右の第一緊迫部5は左右肩甲骨の前方傾斜に追従せず、左右肩甲骨を後方へ引っ張る方向の力が作用し、胸郭を拡大し、背筋を真っすぐに伸ばす方向に誘導できる。かつ、左右の手の位置も上腕および肘を後ろ側へと誘導でき、身体の側部に沿って位置させることができ、胸郭が拡大し背筋を伸ばしたすっきりとした状態に上半身を保持できる。
その結果、後述する実験例に示すように、心拍数、呼吸数の増加を抑制でき、さらには低減できる。かつ、背筋を伸ばし、頭部を脊柱に沿った垂直位置に保持して、全体とし前のめり姿勢にならず、真っすぐな姿勢となるように誘導できる。
さらに、袖部4では第二緊迫部6は総指伸筋を斜行するように設けているため、総指伸筋に刺激を与えることができると共に、前腕部の保持力を高めることができる。その結果、腕の疲労を低減でき、作業能率の低下を抑制できる。
図3(A)に第1実施形態の第1変形例を示す。該第1変形例では、左右の肩三角筋に当たる部位に設ける左右の第一緊迫部5を、背部側部5−Aと肩側部5−Bに隙間をあけて分断している。このように、第一緊迫部5を2個の構成要素から形成しても、肩三角筋を刺激できれば、第1実施形態と同様の作用効果を付与できる。
図3(B)に第1実施形態の第2変形例を示す。該第2変形例では、前身頃部2と袖部4との縫着ラインは腕ぐりに沿ったセットインラインとし、後身頃部3と袖部4との縫着ラインは前記と同じラグランラインとしている。即ち、前部側には第一緊迫部を取り付けないため、一般的なセットインラインとして、前側の外観を一般的なアンダーシャツの形状としている。
図3(C)に第1実施形態の第3変形例を示す。該第3変形例は袖部4−Aを半袖としているため、第一緊迫部5のみを設け、第二緊迫部6は設けていない。
さらに、前記第1実施形態では第一緊迫部を当て布50を本体部40の外面に縫着して設けているが、本体部の内面側に取り付けてもよい。
第1実施形態の第4変形例では、第一、第二緊迫部の当て布とする伸縮素材を本体部の伸縮素材と同一素材を用いている。該第一、第二緊迫部の当て布は樹脂接着剤を当て布の周縁に塗布すると共に内部領域にはドット状に塗布して、第一、第二緊迫部を本体部に固着している。
前記樹脂接着剤として前述したポリウレタン系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、スチレン系等のホットメルト樹脂を用いている。
このように、第一、第二緊迫部の当て布を本体部の生地と同一としても、重ねると共に、樹脂接着剤を介在させていることにより、本体部と比較して伸びを小さく、収縮力を強めることができる。
第1実施形態の第5変形例では、前記図1に示す当て布で形成した第一、第二緊迫部5、6を、当て布を用いる代わりに、袖部の本体部40の当該部分に弾性樹脂を塗布して第一、第二緊迫部を設けている。
該弾性樹脂としては、前述したように、シリコーン、ウレタン、アクリル、あるいはナイロンからなる主剤に架橋剤や浸透剤を配合し、転写により前記第一、第二緊迫部とする部分に一面に塗布している。
なお、塗布方法は、転写に限らず、前述したように、スプレー、スクリーン捺染、ロータリ捺染でもよい。かつ、塗布形状は、ストライプ状に線状塗布、ドット状に点状塗布等でもよい。
このように、当て布を取り付けることなく第一、第二緊迫部を設けると、第一、第二緊迫部を外観上で目立たなくすることができる。かつ、内面側に当て布を取り付けて第一、第二緊迫部を設ける場合と比較して、肌当たりを良くすることができる。
第1実施形態の第6変形例も、第5変形例と同様に第一、第二緊迫部を当て布で形成せず、編み方を変えて形成している。該編み方は、前述したように、第一、第二緊迫部ではループ長さを小さくするか、ループの変形を抑制するためにシンカーループの本数を単位面積中に多くする編み方を採用している。
図3(D)に第1実施形態の第7変形例を示す。該第7変形例では図3(C)の第3変形例での第一緊迫部を弾性樹脂を点群状に塗布して形成している。このように点群状に塗布することで緊迫力を適度に分散させることができる。
図4(A)(B)に第2実施形態の衣類を示す。
第2実施形態では、第1実施形態のアンダーシャツ1と同形状の上半身を覆うトップ部11に、ウエストラインから上脚の大腿部まで下半身部を覆うボトム部12を連続させて設けた上下繋ぎ衣類11としている。なお、該上下繋ぎ衣類11は男性用衣類としているが、女性用としても良い。
前記下半身部のボトム部12の本体部21は、前記第1伸縮素材からなる左右本体部21aと前部中央部21bとの3枚のパターンを、背部中心と前部両側部で縫着して形成している。本体部21の下端は大腿部の略上下中央に位置させている。
該ボトム部12には、ウエストラインWLの上端から約5cm幅の帯状の第三緊迫部13を全周にかけて設けている。該第三緊迫部13は本体部より伸びを小さくしているため、ウエストラインWLに沿ったゴムバンド等を設けなくともウエスト回りに強くフィットする。なお、ウエストラインWLに沿ってゴムバンドを取り付けてもよい。
背部(臀部)側には、前記第三緊迫部13の背部中央に連続して仙骨と対応する位置、即ち、臀裂に達する位置まで臀部中央押さえ用の第四緊迫部14と、大腿部の付け根の股関節に沿って配置する上方傾斜する帯状の第五緊迫部15とを設けている。
ボトム部12の前部には、前記第五緊迫部15に連続して前部側の股関節に沿って前部中央の下腹部に向けて上向きに斜行させた後に後方に向けて上向きに斜行させ前記第三緊迫部に連続させる第六緊迫部16と、左右両側の前記第六緊迫部16の前端縁に挟まれた前部中央の下腹部に前記第七緊迫部17とを設けている。
前記第六、第七緊迫部16、17は前記ウエスト回りの第三緊迫部13に連続させている。
前記下腹部中央の前記第七緊迫部17の下端位置Poがウエストラインから股部に達する長さの中間位置とし、膨出する局部に達する直前位置で終端させている。
該第七緊迫部17から股部頂点に達する位置までは、前部中央部21bを左右に分割して、前側に膨出するように裁断および縫着している。
前記第三〜第七緊迫部13〜17は第1実施形態の第一、第二緊迫部5、6と同一の伸びの小さい第2伸縮素材からなる当て布で形成し、本体部21の外面に縫着している。
前記臀部中央の押さえ用の第四緊迫部14の下端位置PuはウエストラインWLから下方へ8cm〜16cmの範囲とし、本実施形態では11cmに位置させている。かつ、左右方向の最大幅W2は4cm〜10cmとし、本実施形態では6cmとしている。
前記大腿部の付け根の股関節に沿って帯状に延在させる左右の第五緊迫部15は、股部頂点MPから下方に5cm〜10cm(本実施形態では7cm)の位置から、上向き角度θを10度〜60度(本実施形態では40度)で下腹部側へと傾斜させている。前記上向き角度θは、図示のように、股部との縫着ラインの垂直線に対する角度である。
該第五緊迫部15の幅W3は4cm〜10cmとし、本実施形態では6cmとしている。
前記第五緊迫部15の前端に連続し、下腹部の左右に設ける前記第六緊迫部16は前記のように、前部側の大腿部の付け根の股関節に沿って前部中央の下腹部に向けて上向きに斜行させて、下端縁を第七緊迫部17の下端縁と連続させている。
一方、上側縁は前記上向きの傾斜部の上端を後方に向けて上向きに斜行させ第三緊迫部13に連続させている。
このように、ボトム部12に第三〜第七緊迫部13〜17を設け、左右の腰回りから左右の臀膨出部にかけては伸びの小さい当て布は取り付けていない。これにより、腰の動きを阻害せず、かつ、左右膨出部に負荷をかけず、臀部ラインを膨出させて、外観も良くしている。
前記構成としたボトム部12では、第四緊迫部14で仙骨に相当する部位の臀部中央に位置するため、該臀部中央を他の部位よりも強く当たり、しっかりと押さえるように作用するため、下半身の重心位置を安定させることができる。
また、ウエスト部に沿った帯状の第三緊迫部13により、身体の上下中心位置でしっかりと体を保持し、ボトム部では第四緊迫部14により仙骨を押す力で下半身を垂直状態に誘導し、重心位置を高くして、ウエストラインを高く保持できる。
かつ、前記第一緊迫部1で胸を開き、背筋を伸ばすことと併せて、立位姿勢が真っすぐとでき、好ましい外観を呈することができる。
さらに、下腹部には第六、第七緊迫部16、17を設けているため、下腹部をしっかりと押さえ、背部側中央に位置する第四緊迫部14による押さえと併せて、身体の重心位置を前後から支えることにより、体幹を安定させることができる。
かつ、臀裂に沿う位置には第四緊迫部14を延在させていないため、臀部の割れ目の臀裂を明確なラインとして現出でき、見栄えを阻害しない。
歩行時では、大腿部付け根の股関節に沿って第五、第六緊迫部15、16を設けてサポートしているため、歩行時に第五、第六緊迫部15、16を支点として身体にブレを発生させずに歩行を助成できる。
かつ、背部側の第五緊迫部15の存在により、大腿部を前方へ押すため、歩行時に歩幅を大きくできる。かつ、トップ側では、前記のように、第一緊迫部5で左右の手の後方への振りを大きくできることと併せて、歩行時の脚の動きを大きくすることでき、歩行による健康増進に寄与できる。
前記第2実施形態の第一〜第七緊迫部を当て布を縫着して形成しているが、前記第1実施形態の第5変形例に記載のように、弾性樹脂を塗布して形成しても良いし、第6変形例に規制のように、編み方を変えて形成してもよい。
また、本第2実施形態の上下繋ぎ衣類では、第1実施形態のアンダーシャツよりは、本体部の第1伸縮素材の伸びを小さくし、かつ、第一〜第七緊迫部の第2伸縮素材の伸びをさらに小さくし、歩行時や運動時に好適に着用できるレオタードとしてもよい。
また、ボトム部12の下端は膝下まで延在させてもよい。
図5(A)(B)に第2実施形態の変形例を示す。
図5(A)に示す第1変形例では、股部に開閉部18を設け、ホック18aを取り付けて開閉自在とし、排尿、排便を容易としている。
図5(B)に示す第2変形例では、トップ部11とボトム部12とを分離し、トップ部11の下側部とボトム部12の上端に設けたボタン19aとボタン穴19bとで着脱自在に連結している。
このように、トップ部11とボタン12とを任意に連結、分離できるようにすれば、着用者はいずれか一方のみを着用でき、利便性を高めることができる。
図6に、第3実施形態の衣類を示す。
第3実施形態は前記図5(B)に示す分離タイプと同様であるが、トップ側とボトム側とに連結手段を設けていない。
トップ衣類60はトップ部11と同様な構成であり、ボトム衣類61はボトム部12と同様な構成であるが、前記第三緊迫部13はトップ側と分離し、その上端のウエストラインWLに沿った位置にはゴムバンド63を収容している。
他の構成および作用効果は第2実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
「実験例」
前記第3実施形態のトップ側衣類60とボトム側衣類61(以下、本発明衣類と略称する)を被験者が着用した場合と、未着用の場合とに分けて、それぞれ、被験者の心拍数、呼吸数、モーションキャプチャーの測定を行った。
呼吸数およびモーションキャプチャーの測定では、被験者は運動機能の異常を有しない年齢30歳代、40歳代、50歳代の男性3人とした。測定時の気温は25℃、湿度は60%であった。
呼吸数の測定はインターリハ(株)製の呼気ガス分析機を用いて換気諸量を測定した。モーションキャプチャーの測定は、バイコン(VICON)社製のMX−F光学式三次元動作解析システムを用い、被験者および被験者が着用した本発明衣類には、図7に示す各位置1〜35にマーカーを付した。マーカーの位置1〜35はそれぞれ以下のとおりである。
1:左前頭部、2:右前頭部、3:左後頭部、4:右後頭部、5:第7頸椎棘突起、6:第10胸椎棘突起、7:左右胸鎖関節中点、8:剣状突起、9:右背部、
10:左肩鎖関節、11:左上腕骨外側上顆、12:左手首前部、13:左手首後部、14:左指先、
15:右肩鎖関節、16:右上腕骨外側上顆、17:右手首前部、18:右手首後部、19:右指先、
20:左上前腸骨棘(ASIS)、21:右ASIS、22:左上後腸骨棘(PSIS)、23:右PSIS、
24:左大腿部、25:左大腿外側上顆、26:左下腿部、27:左足首、28:左足踵、29:左第2中足骨頭、
30:右大腿部、31:右大腿外側上顆、32:右下腿部、33:右足首、34:右足踵、35:右第2中足骨頭。
次にプログラムで運動中に前記3種の測定を行った。座ったままで安静にしている状態(以後、着座安静姿勢)で3分経過後に、立ったままで安静にしている状態(以後、立位安静姿勢)で5分間維持した。その後、図8の写真に示すように、自動歩行機(Zebirs社製 EDM−Tトレッドミルシステム)上で歩行実験した。歩行実験は、時速1km、3km、7kmの速度でそれぞれ3分間継続した。最後に立位安静姿勢を5分間継続した。
前記実験における歩行後の最後の立位安静姿勢を図9に示す。図9(A)は第3実施形態のトップ衣類60とボトム衣類61との着用時の立位姿勢を示し、図9(B)は未着方時の立位安静姿勢を示す。
図9(A)の本発明衣類の着用時では、左右肩甲骨が互いに近接する方向に内転して左右の肩が後方へと誘導され、胸郭が開いている。かつ、頭部が脊柱の沿直線上に保たれ、て、体幹が伸展している。
一方、図9(B)の未着用時には、図9(A)の着用時と比較して、猫背気味となって、胸郭が狭まり、頭部が脊柱の沿直線上に保たれておらず、体幹が伸展していない。
図10(A)(B)(C)に、バイコンの三次元動作解析データを示す。図10(A)(B)(C)中の3点はいずれも、右側からR:右肩、C:左右胸鎖関節中点、L:左肩 の位置を示す。
図10(A)(B)に示すように、左右胸鎖関節中心点から両肩の角度θを、X−Y座標面における3点の座標位置から算出した。
図10(C)のグラフの横軸は腰重心からのX軸(左右)方向の平均位置[mm]、縦軸は骨盤重心からのY軸(前後)方向の平均位置[mm]である。ラインAは本発明衣類の着用時、ラインBは未着用時の背面側の角度θを示し、角度が狭くなると胸郭が拡がり左右肩甲骨が内転していることを示す。
図10(C)に示すように、本発明衣類の着用時のラインAの角度は、未着用時のラインBの角度θよりも狭くなっていた。
これにより、本発明品衣類の第1実施形態のアンダーシャツからなるトップ側衣類を着用することで、胸郭が拡がり、背筋が真っすぐとなって、体幹がまっすぐに伸びることが確認できた。
さらに、バイコンの三次元動作解析データで、歩行時における重心位置の変化を算出した。
図11(A)(B)(C)に、時速1km、3km、7kmの歩行時、自動歩行機のベルト3〜4周の歩行周期分の重心位置の時間変化のデータを示す。グラフの縦軸はいずれも床面からの重心(Z軸)の位置[mm]である。ラインAは本発明衣類の着用時、ラインBは未着用時である。
歩行時では、いずれもラインAの着用時が未着用時より重心位置が高くなっていることが確認できた。かつ、ラインAはラインBより上下位置の変動が比較的少なく、歩行時に上下動のばらつきが減少する傾向があった。これにより、身体にブレを発生させずに歩行できることが確認できた。
図12に、本発明衣類の着用時において、歩行速度変化による呼吸数の変化を呼気ガスで測定したデータを示す。
3分以上の着座安静姿勢、3分間の立位安静姿勢、時速1kmで3分間歩行、時速3kmで3分間歩行、時速7kmで3分間歩行、最後に3分間の立位安静姿勢を順次行い、その間のデータを測定した。
図12において、経過時間(分)を横軸に、呼吸数(回/分)を左側縦軸、運動の強さ(km/hr)を右側縦軸にして、被験者1人分の結果を示す。
図12中、ラインCは未着用時の呼吸数の変化、ラインDは本発明衣類の着用時の呼吸数の変化、ラインEは歩行運動の強さを示す。
それぞれ、運動開始後から、30秒から2分間の測定呼吸数の平均値を示している。
図12に示す着用時と未着用時において、前記呼気ガス分析機を用いて測定した換気諸量を下記の表1に示す。
preはトレッドミル上で歩行試験前の5分間の立位安静姿勢時を、postはトレッドミル上で歩行試験後の5分間の立位安静姿勢時を表す。
図13に3人の被験者の呼吸数の変化の平均データを示す。Aは着用時、Bは未着用時である。図13の結果を表にしたものを表2に示す。
前記図12、13および表1、2に示すように、本発明衣類の装着時は未着用時と比較して歩行時における呼吸数は低減していた。この結果から、第1実施形態のアンダーシャツからなるトップ側衣類を着用することで、胸郭が拡がり、背筋が真っすぐとなって、体幹がまっすぐに伸びることが確認できた。
心拍数の測定は、健康な成人男性6人(31〜51歳で平均39歳)を被験者とした。
心拍数の測定は、ポーラー社(polar社)製の心拍計RS800sdを用いた。
また、被験者は前記心拍計を着用させて、前記したトレッドミル上で歩行させた。測定時の気温は25℃、湿度は60%であった。
心拍数の測定は、着座安静姿勢で3分経過後に、前記呼吸数の測定の場合と同様に、立位安静姿勢5分間維持し、自動歩行機(Zebirs社製 EDM−Tトレッドミルシステム)上で歩行実験した。歩行実験は、時速1km、3km、7kmの速度でそれぞれ3間分継続した。最後に立位安静姿勢を5分間継続した。
測定された心拍数より、1分間ずつサンプリングし、心拍数のゆらぎの解析をGMS社のMemcaleを用いて行った。
該心拍ゆらぎの解析は次のように行った。図14に示すように、一拍ごとの心拍の時間間隔(RR間隔)ごとに積み並べて(図14の*1の処理)、積み並べた棒状グラフを波形のデータに変換し(図14の*2の処理)、この波形を正弦波に分解した。なお、図14中のRは心拍をうった時点を示す。正弦波の周波数のうち、特定の成分に注目し、0.04〜0.15HzをHFとし、HFを副交感神経の指標、LF(LF/HF)を交感神経の指標とした。
図15に全被験者の心拍数平均と運動強度の時間経過による変化を示す。横軸は時間経過(分)、左側の縦軸は心拍数(拍/分)、右側の縦軸は運動強度(km/hr)である。ラインAは着用時、ラインBは未着用時である。
図16(A)〜(F)に、被験者1〜6の心拍数を示す。各グラフは(A)運動前の立位安静姿勢時、(B)時速1kmで歩行時、(C)時速3kmで歩行時、(D)時速7kmで歩行時、(E)運動後3分経過時点での立位安静姿勢時、(E)運動後5分経過時点での立位安静姿勢時 のグラフである。各グラフの縦軸は心拍数(拍/分)である。ラインH1〜H6が被験者1〜6の各データである。各グラフ中の右側が本発明衣類の着用時のデータ、左側が本発明衣類の未着用時のデータである。
図17に被験者1の詳細データを示す。被験者2〜6についても同様な詳細データを採取に各データに基づいて図15の平均データを得た。
図17中において、三角点を結ぶラインはLF、四角点を結ぶラインはHF、菱形点を結ぶラインはLF/HFを示す。前記LF、HF、LF/HFのラインから交感神経、副交感神経の活動の分析を行った。
前記図15〜17の心拍数データに示すように、着座安静姿勢時、立位安静姿勢時の領域Z1の安静姿勢時のいずれにおいても、本発明衣類の着用時に未着用時と比較して、心拍数は減少していた。
歩行開始から6分経過までの領域Z2においては、立位安静姿勢時の領域Z1とほとんど変化がなく、本発明衣類の着用時は未着用時と比較して心拍数は減少していた。
歩行開始後6分から10分の領域Z3では着用時と未着用時とで明らかな差が生じ、着用時では減少した。
歩行後の立位安静姿勢時の領域Z4では心拍数の変化はほとんどなく、かつ、本発明衣類の着用時は未着用時と比較して心拍数は減少していた。
このように、着座安静姿勢時、立位安静姿勢時、時速1km,3km、7kmの歩行時、歩行後の立位安静姿勢の回復期のいずれにおいても心拍数が低減する傾向になることが確認できた。
図17に示す心拍数の揺らぎを示すデータLF、HF、LF/HFより、前記領域Z3では本発明衣類の着用時と未着用時とでは活動差が明確に現れ、着用時には交感神経活動が増加し、副交感神経活動は継続していた。
かつ、時速7km歩行で心拍数が大きく減少した一部の被験者は、副交感神経活動は減少せず、より安静状態に近い形で歩行が行えている可能性が示唆している。
また、一部の被験者は本発明衣類の着用時に、心拍のRR間隔幅が増加し、呼吸が深く行えていたことを示唆している。
歩幅、歩行速度については、動作解析装置を用いて測定した。
・測定装置:Motion Analysis社製「MAC3D System」
・被験者:健康な20代から50代の男性5人
・実験方法:
じゅうたん上8mの歩行路を往復し、歩きはじめの影響を避け定常歩行状態の測定ができるように、歩行開始から3分後にデータ取得をした。
・解析方法
全身の関節等35か所の動きのデータを取得した中で、姿勢に関して重要な胸の開き具合と、歩行動作に関して重要な踵(かかと)の移動距離について解析した。
・実験結果
一方の踵の動きに注目することで、周期的な歩行動作の1周期分の移動距離と移動速度について測定できる。片方の踵の動きに着目すると、床面に着地し床面を蹴り、床面から離れ次の着地まで移動する。この着地から着地までの移動距離が、「歩行の1周期分の移動距離」で「日常語の一歩」すなわち「歩幅」のほぼ2倍になる。また、「着地」から次の「着地」までの時間が「歩行の1周期分の時間」になるので、これらから「歩行の速度」が算出できる。
ほぼすべての被検者で、本発明のウェア着装により歩幅の拡がりが見られた。拡がりは最大11cmにも及んだ。また、歩行速度も概ね増加している。
前記した実験データより、本発明衣類を着用した場合、呼吸数および心拍数の低減および心拍数の揺らぎを減少でき、また歩幅や歩行速度が増加する。この作用は、特に、第一緊迫部を設けて胸郭を開くように誘導することにより、呼吸数および心拍数を低減できていると認められる。また、胸郭を開くことにより、背筋が伸び、歩行時の重心が上方に移動し、股関節から、足をしっかりと可動させることができ、歩幅および歩行速度を増加できていると認められる。なお、本発明の衣類は、トップ側がアンダーシャツ、ボトム側がパンツの日常的に着用する下着として好適に用いられるが、アンダーウエアに限定されず、アウターとしてもよい。例えば、歩行時や他の運動時に着用する運動用アウター、歩行訓練時のリハビリ用アウター等としても好適に用いられる。
1 アンダーシャツ
2 前身頃部
3 後身頃部
4 袖部
5 第一緊迫部
6 第二緊迫部
11 トップ部
12 ボトム部
13 第三緊迫部
14 第四緊迫部
15 第五緊迫部
16 第六緊迫部
17 第七緊迫部
20、30、40 第1伸縮素材からなる本体部
50 当て布
60 トップ衣類
61 ボトム衣類
63 ゴムバンド

Claims (15)

  1. 前後身頃部と該前後身頃部から肩峰を越えて腕側に延在する袖部とを有する本体部と、
    着用者の背部側の肩と上腕との境界部分に跨がる三角筋に当たる左右の部位に左右一対に分断して配置された第一緊迫部とを備え、
    前記前後身頃部および袖部の上腕部は、前記本体部の素材と、該本体部よりも伸びの小さい前記第一緊迫部の素材との、少なくとも2種類の伸びの相違する素材で形成されている衣類。
  2. 前記第一緊迫部が、下記(1)〜(4)から選択される手段のいずれかで形成されている請求項1に記載の衣類。
    (1)前記本体部とは同一素材または別素材で形成された当て布が前記本体部の外面または内面に重ねられ、縫着または樹脂接着剤を用いて接着または熱圧着されている;
    (2)前記本体部に設けられた開口に、該本体部とは別素材で形成された当て布が充填配置され、接合する端縁が縫着されている;
    (3)前記本体部と同一素材または別素材で、該本体部とは編み方が変えられている;
    (4)前記本体部に弾性樹脂が塗布されている。
  3. 前記第一緊迫部が点群状であり、該点状群が下記(5)または(6)の手段で形成されている請求項1に記載の衣類。
    (5)前記本体部と同一素材または別素材で、該本体部とは編み方が変えられている;
    (6)前記本体部に弾性樹脂が塗布されている。
  4. 前記第一緊迫部の30%伸長時における収縮力が、前記本体部の30%伸長時における収縮力の2倍以上10倍以下である請求項1〜3のいずれかに記載の衣類。
  5. 前記左右に配置される各第一緊迫部の面積が10cm2〜300cm2であり、これらの第一緊迫部が、左右それぞれ1個または左右それぞれ分割した複数個からなる請求項1〜4のいずれかに記載の衣類。
  6. 肩峰を挟んで肩領域と袖領域との間に跨がって配置される前記左右の各第一緊迫部の形状が、上部が肩領域側と袖領域側に分岐すると共に下部の左右両側縁が下端中央に向けて収険する形状である請求項1〜5のいずれかに記載の衣類。
  7. 前記袖部の背部側が、ラグラン袖として後身頃部と逢着され、該ラグラン袖に前記第一緊迫部が設けられている請求項1〜6のいずれかに記載の衣類。
  8. 前記袖部が半袖または長袖であり、袖部の前部が肩ぐりに沿って前身頃と縫着する袖またはラグラン袖である請求項1〜7のいずれかに記載の衣類。
  9. 前記袖部分が長袖であり、手首から肘にかける前腕部に、手首の内側から肘の外側に向けて総指筋を斜行する腕疲労軽減用の帯状の第二緊迫部が設けられている請求項1〜8のいずれかに記載の衣類。
  10. 前記第二緊迫部が、それぞれ幅3cm〜10cmである請求項9に記載の衣類。
  11. アンダーシャツ、スポーツ用およびリハビリ用を含むアウター用上衣、水着、レオタードのいずれかである請求項1〜10のいずれかに記載の衣類。
  12. 前記前後身頃部が、少なくとも大腿部に達する下半身部を連続して備え、または、繋ぎ部を介して着脱自在に下半身部を連結し、
    前記下半身部の本体部が伸縮性素材で形成され、
    前記下半身部が、ウエスト部に沿った帯状の第三緊迫部と、該第三緊迫部の背部中央に連続して仙骨と対応する位置まで配置される臀部中央押さえ用の第四緊迫部と、背部側で大腿部の付け根の股関節に沿って配置される帯状の第五緊迫部とを備えている請求項1〜10のいずれかに記載の衣類。
  13. 前記下半身部の前部に、前記第五緊迫部に連続して前部側の股関節に沿って前部中央の下腹部に向けて上向きに斜行した後に後方に向けて上向きに斜行する前記第三緊迫部に連続する第六緊迫部と、左右両側の前記第六緊迫部の前端縁に挟まれた前部中央の下腹部に前記第三緊迫部に連続して配置され下端位置がウエストラインから股部に達する長さの中間位置までである第七緊迫部とが設けられている請求項12に記載の衣類。
  14. 前記第七緊迫部の前記下端位置が、男性用衣類の場合は、膨出する局部に達する直前位置である請求項13に記載の衣類。
  15. トップ衣類とボトム衣類とを備えた上下セットの衣類からなり、
    前記トップ衣類は、前後身頃部と該前後身頃部から肩峰を越えて腕側に延在する袖部とを有する本体部と、着用者の背部側の肩と上腕との境界部分に跨がる三角筋に当たる左右の部位に左右一対に分断して配置された第一緊迫部とを備え、
    前記前後身頃部および袖部の上腕部は、前記本体部の素材と、該本体部よりも伸びの小さい前記第一緊迫部の素材との、少なくとも2種類の伸びが相違する伸縮性素材で形成されており、
    前記ボトム衣類は、少なくとも大腿部に達する下半身部を備え、
    前記下半身部の本体部は伸縮性素材で形成され、
    前記下半身部は、仙骨と対応する位置に配置される臀部中央押さえ用の第四緊迫部と、背部側の大腿部の付け根の股関節に沿って帯状に配置される第五緊迫部とを備え、
    前記第四緊迫部および第五緊迫部は前記下半身部の本体部より伸びが小さい衣類。
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