JP7277655B2 - 衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類に関する。特に、スポーツ時、運搬時、介護される状態の時などにおいて、着用者の筋肉をサポートすることができる衣類(例えば、シャツ、パンツ、つなぎ等)に関する。
近年、スポーツ等を行う際の運動パフォーマンスを向上させるための運動用衣類が知られている。運動用衣類に帯するニーズは非常に根強いものがある。ゴルフを例に挙げれば、日々の筋力トレーニングやストレッチなどをせずとも、ヘッドスピードを上げて飛距離を伸ばしたいと考えているユーザは、顕在的に数多く存在している(例えば、特許文献1参照)。
また、上述したゴルフに限らず、テニス、野球、水泳、ヨガといった各種のスポーツ・エクササイズでは、他機関の回旋や腕の動作に伴う肩甲骨の運動が頻繁になされる。例えば、ゴルフやテニスでは、クラブやラケットのスイングをする際に、体幹を回旋することによって左右非対称の肩甲骨の運動がなされるし、そして、ヨガのポーズなどでは、両腕を左右対称に動かすことによって左右対称の肩甲骨の運動がなされる。
このような肩甲骨の運動は、左右いずれかの肩甲骨が独自に運動するのではなく、左右の肩甲骨が連動して運動する場合がほとんどである。しかしながら、典型的な運動用衣服は、いずれも、伸縮性を有する本体部に対して本体部よりも高い緊締力を有する緊締部によって着用者の上半身の姿勢を矯正するものに過ぎず、左右の肩甲骨の連動運動については十分な考慮がなされていなかった。したがって、これらの典型的な運動用衣類では、体幹の回旋や腕の動作を伴う各種の運動における運動パフォーマンスを十分に向上させることは困難であった。
このような背景の下、特許文献1では、図1及び図2に示すような運動用衣類1000が開示されている。図1および図2は、それぞれ、運動用衣類1000の正面図および背面図である。運動用衣類1000は、体幹の回旋や腕の動作を伴う各種の運動における運動パフォーマンスを十分に向上させることが可能な運動用衣類である。
運動用衣類1000は、着用者の上半身に密着する本体部110と、本体部110の表面側に縫合された緊張部120を備えている。本体部110は、前身頃111と後身頃112と、襟部113と、袖部114とから構成されている。緊締部120は、後身頃112に形成された第1緊締部121、第2緊締部122、第3緊締部123と、前身頃111に形成された第4緊締部124とから構成されている。第1緊締部121から第4緊締部124は、その緊締力を作用させることにより、第1緊締部121から第4緊締部124があてがわれた部分の着用者の筋肉・骨格をサポートする機能を有している。
運動用衣類1000によれば、着用状態において、第1緊締部121による緊締力が肩甲骨及び肩甲骨回りの筋肉群に作用し、着用者が体幹の回旋や腕の動作を行う際に、肩甲骨の可動領域が広がるようにサポートされる。また、一方の第1緊締部121による緊締力は、第2緊締部122を介して他方の第1緊締部121に伝達される。このため、一方の肩甲骨の動きに連動して他方の肩甲骨の動きが更に助長され、肩甲骨の可動領域が一層広げられることとなる。したがって、運動用衣類1000では、左右の肩が連動して運動する際の肩周辺の柔軟性が効果的に高められ、体幹の回旋や腕の動作を伴う各種の運動パフォーマンスの向上を実現することができる。
特許第4061336号公報
上述した運動用衣類1000によれば、第1緊締部121から第4緊締部124の作用により、左右の肩が連動して運動する際の肩周辺の柔軟性が効果的に高めることで、体幹の回旋や腕の動作を伴う各種の運動パフォーマンスを向上させている。しかしながら、運動パフォーマンスは、肩周辺の柔軟性を高めることによって改善できるものだけではない。本願発明者は、従来とは基本的に異なるアプローチ(思想)に基づいて、運動パフォーマンスを向上させる手法を見出し、本発明に至った。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、スポーツ時、運搬時、介護される状態の時などにおいて、着用者の筋肉をサポートして運動能力や柔軟性を向上させることができる衣類を提供することにある。
本発明に係る衣類は、着用者の体を被覆する衣類であり、上半身の少なくとも一部を被覆する上半身部と、前記上半身部に形成された上半身サポート部とを備えている。前記上半身サポート部は、大腰筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する上半身第1サポート部と、棘上筋に沿った箇所に位置する上半身第2サポート部と、大円筋に沿った箇所に位置する上半身第3サポート部とを含んでいる。
ある好適な実施形態において、前記上半身サポート部は、さらに、追加の上半身サポート部を含んでいる。前記追加の上半身サポート部は、みぞおちの箇所を基準にしながら左の肋骨の位置に向かって移動させた点を開始点とし、当該開始点から丹田の箇所に延びるように配置されているものである。
ある好適な実施形態において、前記上半身第1サポート部の幅、前記上半身第2サポート部の幅、および、前記上半身第3サポート部の幅は、それぞれ、50mm以下である。
ある好適な実施形態において、前記上半身第1サポート部の幅、前記上半身第2サポート部の幅、および、前記上半身第3サポート部の幅は、それぞれ、1mm以上25mm以下である。
ある好適な実施形態において、前記上半身第1サポート部、前記上半身第2サポート部、および、前記上半身第3サポート部は、それぞれ、左右対称の形状に配置されている。
ある好適な実施形態において、前記上半身サポート部は、前記上半身部の表面および裏面の少なくとも一方に貼られたテープ材料から構成されている。
ある好適な実施形態において、前記テープ材料は、一方の面に感熱性接着剤が付与された接着テープである。
ある好適な実施形態において、前記接着テープは、前記上半身部の前記裏面に加熱によって貼り付けられている。さらに、前記接着テープは、糸で縫われて前記上半身部に固定されている。
ある好適な実施形態において、前記上半身サポート部は、前記上半身部を構成する素材と一体に構成されている。
ある好適な実施形態において、前記上半身部は、Tシャツ形状を有する。
本発明に係る衣類は、着用者の体を被覆する衣類であり、下半身の少なくとも一部を被覆する下半身部と、前記下半身部に形成された下半身サポート部とを備えている。前記下半身サポート部は、大腰筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する下半身第1サポート部と、腸骨筋に沿った箇所に位置する下半身第2サポート部と、梨状筋に沿った箇所に位置する下半身第3サポート部とを含む。
ある好適な実施形態において、前記下半身第1サポート部の幅、前記下半身第2サポート部の幅、および、前記下半身第3サポート部の幅は、それぞれ、50mm以下である。
ある好適な実施形態において、前記下半身サポート部は、前記下半身部の表面および裏面の少なくとも一方に貼られたテープ材料から構成されている。
本発明に係る衣類は、着用者の体を被覆する衣類であり、上半身の少なくとも一部を被覆する上半身部と、下半身の少なくとも一部を被覆する下半身部と、前記上半身部に形成された上半身サポート部と、前記下半身部に形成された下半身サポート部とを備えている。前記上半身サポート部は、大腰筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する上半身第1サポート部と、棘上筋に沿った箇所に位置する上半身第2サポート部と、大円筋に沿った箇所に位置する上半身第3サポート部とを含んでいる。前記下半身サポート部は、大腰筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する下半身第1サポート部と、腸骨筋に沿った箇所に位置する下半身第2サポート部と、梨状筋に沿った箇所に位置する下半身第3サポート部とを含んでいる。
本発明に係る衣類は、着用者の体を被覆する衣類であり、上半身の少なくとも一部と下半身の少なくとも一部とを被覆する上下衣類本体部と、前記上下衣類本体部に形成されたサポート部とを備えている。前記サポート部は、大腰筋に沿った箇所に位置する第1サポート部と、腸骨筋に沿った箇所に位置する第2サポート部と、棘上筋に沿った箇所に位置する上半身第2サポート部と、大円筋に沿った箇所に位置する上半身第3サポート部と、梨状筋に沿った箇所に位置する下半身第3サポート部とを含んでいる。
本発明に係る衣類は、着用者の体を被覆する衣類であり、少なくともヘソ周辺を被覆する衣類本体部と、前記衣類本体部に形成されたサポート部とを備えている。前記サポート部は、大腰筋に沿った箇所に位置する第1サポート部と、腸骨筋に沿った箇所に位置する第2サポート部と、梨状筋に沿った箇所に位置する第3サポート部とを含んでいる。
本発明に係る衣類は、着用者の体を被覆する衣類であり、上半身の少なくとも一部を被覆する上半身部と、前記上半身部に形成された上半身サポート部とを備えている。前記上半身サポート部は、棘上筋に沿った箇所に位置する上半身第2サポート部と、大円筋に沿った箇所に位置する上半身第3サポート部とを含んでいる。
ある好適な実施形態において、前記上半身第2サポート部の幅、および、前記上半身第3サポート部の幅は、それぞれ、50mm以下である。
ある好適な実施形態において、前記上半身第2サポート部、および、前記上半身第3サポート部は、それぞれ、左右対称の形状に配置されている。
ある好適な実施形態において、前記上半身サポート部は、前記上半身部の表面および裏面の少なくとも一方に貼られたテープ材料から構成されている。
ある好適な実施形態において、前記上半身サポート部は、前記上半身部を構成する素材と一体に構成されている。
本発明に係る製造方法は、着用者の運動能力をサポートするサポート衣類の製造方法であり、着用者の服の表面及び裏面の少なくとも一方において、大腰筋に沿った箇所に第1サポートテープを貼る工程と、前記服の表面及び裏面の少なくとも一方において、腸骨筋に沿った箇所に第2サポートテープを貼る工程と、前記服の表面及び裏面の少なくとも一方において、棘上筋に沿った箇所に第3サポートテープを貼る工程と、前記服の表面及び裏面の少なくとも一方において、大円筋に沿った箇所に第4サポートテープを貼る工程と、前記服の表面及び裏面の少なくとも一方において、梨状筋に沿った箇所に第5サポートテープを貼る工程とを含んでいる。
ある好適な実施形態において、前記第1~第5サポートテープの幅は、50mm以下であり、前記サポート衣類は、スポーツ時、運搬時、および、介護される状態の時からなる群から選択される時に用いられる。
ある好適な実施形態において、前記第1~第5サポートテープは、一方の面に感熱性接着剤が付与された接着テープである。前記貼る工程は、アイロンの加熱によって実行される。
ある好適な実施形態において、前記第1~第5サポートテープは、糸で縫われることによって貼られている。
ある好適な実施形態においては、さらに、追加の上半身サポート部を規定する追加サポートテープを貼る工程を含む。前記追加の上半身サポート部は、みぞおちの箇所を基準にしながら左の肋骨の位置に向かって移動させた点を開始点とし、当該開始点から丹田の箇所に延びるように配置されているものである。
本発明の衣服によれば、上半身の少なくとも一部を被覆する上半身部に上半身サポート部が形成されており、上半身サポート部は、大腰筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する上半身第1サポート部と、棘上筋に沿った箇所に位置する上半身第2サポート部と、大円筋に沿った箇所に位置する上半身第3サポート部とを含んでいるので、筋肉をサポートすることで活性化させて自然と任脈と督脈の経絡が自然と流れるようにすることができる。その結果、スポーツ時、運搬時、介護される状態の時などにおいて、着用者の筋肉をサポートして運動能力や柔軟性を向上させることができる。加えて、下半身の少なくとも一部を被覆する下半身部に下半身サポート部が形成されており、下半身サポート部は、大腰筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する下半身第1サポート部と、腸骨筋に沿った箇所に位置する下半身第2サポート部と、梨状筋に沿った箇所に位置する下半身第3サポート部とを含む衣類(下半身衣服)と組み合わせることにより、上半身と同様に下半身においても、筋肉をサポートして活性化させて自然と任脈と督脈の経絡が自然と流れるようにすることができる。また、梨状筋の箇所に位置する下半身第3サポート部によって、上下・前後のバランスが取りやすくすることができる。
従来の運動用衣類1000の正面図である。 従来の運動用衣類1000の背面図である。 (a)から(c)は、それぞれ、人間900の骨格を示す正面図、側面図および背面図である。 (a)および(b)は、それぞれ、棘上筋903および大円筋904の筋肉を示す図である。 (a)および(b)は、それぞれ、動物900Aの骨格と、人間900を四つん這いにした様子を示す図である。 腸骨筋902および大腰筋901の筋肉を示す図である。 梨状筋905の筋肉を示す図である。 本発明の実施形態に係る衣類(シャツ)100の正面構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る衣類(シャツ)100の背面構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るシャツ100におけるサポートしている部分を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るシャツ100におけるサポートしている部分を示す背面図である。 本発明の実施形態に係る衣類(パンツ)200の正面構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る衣類(パンツ)200の背面構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るパンツ200におけるサポートしている部分を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るパンツ200におけるサポートしている部分を示す背面図である。 本発明の実施形態に係るシャツ100及びパンツ200を組み合わせた構成を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るシャツ100及びパンツ200を組み合わせた構成を示す背面図である。 本発明の実施形態に係る衣類(つなぎ)400の正面構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る衣類(つなぎ)400の背面構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るつなぎ400におけるサポートしている部分を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るつなぎ400におけるサポートしている部分を示す背面図である。 本発明の実施形態に係る衣類(腹巻きパンツ)600の構成を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る衣類(腹巻きパンツ)600の構成を示す背面図である。 本発明の実施形態に係る衣類(シャツ)101の正面構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る衣類(シャツ)101の背面構成を示す斜視図である。 比較例および実施例の実験結果を示すテーブルである。 (a-1)から(e-2)は、比較例および実施例の結果を示す図面代用写真である。 比較例および実施例の評価に使用した評価用紙である。 (a)から(c)は、比較例および実施例の実験結果を示すテーブルである。 (a)から(c)は、比較例の実験結果を示すグラフである。 (a)から(c)は、実施例の実験結果を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る衣類(シャツ)100の背面構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るシャツ100におけるサポートしている部分を示す背面図である。 本発明の実施形態に係るシャツ102におけるサポートしている部分を示す正面図である。 比較例および実施例の実験結果を示すテーブルである。 本発明の実施形態に係るテープ製品800の構成を模式的に示す斜視図である。
本発明の実施形態の詳細を説明する前に、本願発明者が、本発明に係る衣類ないし運動能力向上(又は、身体機能改善)の手法を見出した経緯について説明する。本願発明者は、図1及び図2に示したような大がかりの運動用衣類1000でなく、普通のTシャツを用いて身体の機能改善を行うことができないかについて鋭意検討していた。種々の検討の中で、Tシャツの所定箇所にテープ(手頃な張力があるテープとして養生テープ)を貼ったところ、身体の機能改善(運動能力向上)を図ることができることがわかった。
図3(a)から(c)は、人間900の骨格を示す正面図、側面図、背面図である。本願発明者は、テープ(市販の養生テープ)を、服(Tシャツまたはシャツ、および、ズボン)の上から貼った。具体的には、大腰筋901に沿った箇所、腸骨筋902に沿った箇所、棘上筋903に沿った箇所、大円筋904に沿った箇所、および、梨状筋905に沿った箇所においてテープ(ここでは、ガムテープや、養生テープ)を貼った。すると、いくつもの身体的能力の向上(例えば、柔軟性の向上、運動能力の向上など)が見られた。身体的能力の向上の具体的な内容については後述する。
なぜ、この箇所にテープを貼ると、身体的能力が向上するかについては、明確な理由はわからず、推測の域をでないが、本願発明者は次のようなものでないかと推考した。テープを貼っている位置(901~905)は、経絡に対応した筋肉の位置である。一番重要となる経絡として、人間の真ん中を通る任脈(にんみゃく)と督脈(とくみゃく)が挙げられる。任脈(Conception Vessel)は、奇脈に属する体の前正中線を流れる径脈である。そして、督脈(Governor Vessel)は、奇脈に属する体の後正中線を流れる径脈である。
ここで、上半身において、任脈に対応している筋肉は棘上筋903であり、そして、督脈に対応している筋肉は大円筋904である。図4(a)および(b)は、それぞれ、棘上筋903および大円筋904の筋肉を示している。そして、これらの筋肉(903、904)に対応する衣類にテープを貼ってサポートすることで、筋肉を活性化させることができ、その結果、自然と任脈と督脈の経絡が自然と流れるようになると推論される。さらに、本願発明者は、こうした動きのある筋肉が下半身(足)ではどこに当たるかを推測した。図5(a)および(b)は、それぞれ、動物900Aの骨格と、人間900を四つん這いにした様子を示している。
さらに、上半身を前足とみたてて、下半身を後ろ足とみたてると、次のような対応になると思われる。すなわち、肩甲骨(上半身)は腸骨(下半身)、肩関節(上半身)は股関節(下半身)、肘(上半身)は膝(下半身)、手首(上半身)は足首(下半身)に対応する。そして、下半身(後ろ足)において、棘上筋903および大円筋904に対応しているのは、それぞれ、腸骨筋902および大腰筋901である。図6は、腸骨筋902および大腰筋901の筋肉を示している。これらの箇所にテープを貼ると、身体の真ん中(任脈、督脈)を通る軸を体感することができる。これを例えると、武術では、力に頼らずに触れるだけで技がかかるときに、感情・思考・肉体のバランスが整っている状態と考えられており、そういった整った状態で、介護をしてみるとあまり力を使わなくても軽く持ち上げることができることがあり、当該箇所にテープを貼った手法によって体現されているものは、そのような状態に似ていると想像される。
加えて、腸骨筋902および大腰筋901(二つをあわせて「腸腰筋」と称するときもある)にテープを貼った際に、身体の軸の形成が起こるが、引力によって引っ張られる感覚が強くなってしまう(例えば、ジャンプをしたら着地の力が強く感じる)。その対応として、梨状筋905の箇所にテープを貼ることを思いついた。図7は、梨状筋905の筋肉を示している。この梨状筋905にテープを追加で貼ることにより、上下・前後のバランスが取りやすくなることがわかった。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のために、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は、必ずしも実際の寸法関係を正確に反映していない場合がある。ただし、図8及び図9、図10及び図11、図12及び図13、図14及び図15などのように、各図において寸法関係を一致させているものもあり、その場合は、各図の寸法・位置関係から、六面図を導き出すことが可能である。なお、衣類(衣服)なので、六面図においては厚みは無視できることが多い。
また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事項は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書及び図面によって開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。加えて、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図8および図9は、本発明の実施形態に係る衣類(シャツ)100の構成を示す斜視図である。図8および図9は、それぞれ、本実施形態に係る衣類(シャツ)100の正面構成および背面構成を示している。本実施形態の衣類100は、着用者の体を被覆する衣類であり、シャツ(図示した例ではTシャツ)の構成を有している。
本実施形態のシャツ100は、上半身の少なくとも一部を被覆する上半身部10を備えている。本実施形態の構成においては、シャツ100を構成する上半身部10は、前身頃15aおよび後身頃15bからなる胴体部15、襟部11および袖部12から構成されている。この例では、胴体部15の下端19は、腰または股の周囲に位置している。本実施形態のシャツ100(上半身部10)は、Tシャツの形状を有しているので、襟部11は丸首で、シャツ(例えば、ワイシャツ)のような襟はないが、襟があってよい。また、袖部12は半袖であるが、長袖、七分袖(または、五分袖)、ノースリーブのような形態であってもよい。胴体部15は、前身頃15aおよび後身頃15bを縫合したものが作製しやすいが、継ぎ目のない一体となったものであっても構わない。
本実施形態の上半身部10を構成する素材は、典型的に衣類として使用される生地であり、衣類として適切な伸縮性を有している。なお、ここでの伸縮性は、衣類として適切な特性のものを意味しており、ゴム(エラストマ)のような復元力を特段要求するものではない。シャツ100(上半身部10)を構成する素材(生地)は、天然繊維素材(例えば、コットン素材(綿)、シルク素材(絹)など)、合成繊維素材(例えば、ポリエステル素材など)、または、天然繊維素材と合成繊維素材との混合素材(例えば、ポリエステルと綿の混紡のもの等)や、複数種類の混合素材(例えば、ナイロン/ポリウレタン素材、レーヨン素材/アクリル素材/ポリエステル素材、アクリル素材/ポリエステル素材/レーヨン素材/ポリウレタン素材など)を挙げることができる。なお、Tシャツでないシャツ(例えば、ポロシャツのようなシャツ)の場合、さらに、麻、羊毛のような素材も使用され得る。
本実施形態の衣類(シャツ)100においては、上半身部10に(または、上半身部10を構成する素材に、ここではTシャツを構成する素材に)上半身サポート部20が形成されている。本実施形態の構成においては、上半身サポート部20は、大腰筋(図3(a)の「901」)の少なくとも一部に沿った箇所に位置する上半身第1サポート部21と、棘上筋(図3(c)の「903」)に沿った箇所に位置する上半身第2サポート部22と、大円筋(図3(c)の「904」)に沿った箇所に位置する上半身第3サポート部23とから構成されている。本実施形態の「上半身サポート部」は、テープ(又は布)が貼られたような感触を筋肉に与えて、筋肉を活性化させてサポートするものである。このようなテープ(又は布)を貼ったような感触は、テープ部材を上半身部10に貼り付けることによって形成することが可能である。なお、このような感触を与えるテープ部材は、収縮するもの(収縮テープ)であっても、収縮しないもの(ガムテープ、養生テープ、または、それに類するもの)であってもよい。
本実施形態の上半身第1サポート部21は、大腰筋(901)の一部に沿って延びる一対の短冊形状の構造(ストリップ部)21a、21bから構成されている。一対のストリップ部21a、21bは、大腰筋の上側の開始点である箇所に対応するポイント21cから下方に延びている。図8に示した例では、一対のストリップ部21a、21bは、大腰筋の下側までは延びていない。ただし、上半身部10を下まで長くして、一対のストリップ部21a、21bをさらに下まで延ばしてもよく、大腰筋の全部に沿うようにしてもよい。
本実施形態の上半身第2サポート部22は、棘上筋(903)に沿って延びる一対の短冊形状の構造(ストリップ部)22a、22bから構成されている。ストリップ部22a、22bは、棘上筋(903)に沿って延びているものであるが、棘上筋の端から端まで(開始点から終着点)延びるように形成されていることが好ましい。また、着用者の体型によっては、棘上筋(903)の全体に沿って形成されないことがあるが、できるだけ、棘上筋の端と端(開始点と終着点(または、起始部、停止部))が、ストリップ部22a、22bの開始点と終着点に対応できるような形状でサイズのラインナップを揃えて(または、オーダーメイドで)形成されていることが好ましい。
本実施形態の上半身第3サポート部23は、大円筋(904)に沿って延びる一対の短冊形状の構造(ストリップ部)23a、23bから構成されている。ストリップ部23a、23bは、大円筋(904)に沿って延びているものであるが、棘上筋の端から端まで(開始点から終着点)延びるように形成されていることが好ましい。また、着用者の体型によっては、大円筋(904)の全体に沿って形成されないことがあるが、できるだけ、棘上筋の端と端(開始点と終着点)が、ストリップ部22a、22bの開始点と終着点に対応できるような形状でサイズのラインナップを揃えて(または、オーダーメイドで)形成されていることが好ましい。
本実施形態において、上半身第1サポート部21、上半身第2サポート部22および上半身第3サポート部23は、テープ材料から構成されている。テープ材料から構成された上半身第1サポート部21、上半身第2サポート部22および上半身第3サポート部23は、衣類(シャツ)100の当該筋肉の箇所(901、903、904)に、テープ(又は布)が貼られているような感じを筋肉に与えて、当該筋肉(901、903、904)に刺激を与えて筋肉を活性化させることでサポートすることができる。本実施形態の一例では、テープ材料を上半身部10の表面(露出している面)に貼ることによって、上半身第1サポート部21、上半身第2サポート部22および上半身第3サポート部23を構築している。また、テープ材料を上半身部10の裏面(身体側の面)に貼ることによって、上半身第1サポート部21、上半身第2サポート部22および上半身第3サポート部23を構築することもできる。なお、テープ材料を上半身部10の表面および裏面の両方に貼ることによって、上半身第1サポート部21、上半身第2サポート部22および上半身第3サポート部23を構築することも可能である。
本実施形態における上半身サポート部20を構成するテープ材料は、例えば、キネシオテープである。なお、「キネシオテープ」とは、キネシオテーピング法によって患部の治癒を助けるテーピング用テープの一つであり、筋肉と同じくらいの伸びがあり、患部を固定するのではなく、伸びすぎた、あるいは収縮しすぎた筋肉に沿って貼ることができるものである(市販品のものとしては、ピップ(株)製、ニチバン(株)製、(株)ニトムズ製などがある)。また、上半身サポート部20を構成するテープ材料は、マルチスポーツテープであり、例えば、皮膚感覚の40デニール綿布を使用したCLEARマルチスポーツテープ(株式会社ミスディナ・ジャポン製)である。なお、「キネシオテープ」は、効果の有無を確認するために皮膚に直接貼って使用した例もある。
さらに、本実施形態における上半身サポート部20を構成するテープ材料として、養生テープ(または、マスキングテープ)を挙げることができる。養生テープは、ポリエステル(または、ポリエチレンクロス基材、ガラスクロス基材など)から構成された粘着性テープであり、伸縮性はほとんどない(一例として、養生テープの厚さは0.16mmであり、粘着力は4.8N/10mm、引張強度は54N/10mmである)。また、上半身サポート部20を構成するテープ材料として、例えば、チタンテープ(綿97%、ポリウレタン3%:ファイテン株式会社製)などを使用することができる。本願発明者の実験では、(1)キネシオテープ、および、マルチスポーツテープ、(2)養生テープ、(3)チタンテープの順で効果があった。また、上半身サポート部20を構成するテープ材料として、滑り止めマットを切ったもの、および、下敷きのようなプラスチック素材を切ったものも、本願発明者の実験によって効果が確認された。また、上述したテープ材料は例示であり、上半身サポート部20を構成するテープ材料として適しているのであれば、その材質・種類・寸法・形状などに制約があるものではない。テープ材料の製品だけでなく、サポータを切ってテープ材料に加工したものでもよい。なお、養生テープ、滑り止めマットを切ったもの、下敷きのようなプラスチック素材を切ったもの、ガムテープ等は、シャツの外側から貼った場合(シャツの外表面に貼った場合)において効果があった。また、そのようなテープ素材をシャツの内側で貼った場合(シャツの内表面に貼った場合)は、シャツとして着心地が良くないという欠点がある。
本実施形態における上半身サポート部20を構成するテープ材料としては、上半身部10を構成する素材よりも、収縮性があるものが好ましい(例えば、キネシオテーピング、または、伸縮性テープ)。また、上半身サポート部20を構成するテープ材料として収縮性がないもの(例えば、養生テープ、ガムテープ)の場合は、引張強度が、18N/10mm以上(好ましい一例は、40N/10mm以上)のものであることが好ましい(一例では、54N/10mm(養生テープ))。上半身サポート部20を構成するテープ材料として収縮性がないものとして、ガムテープ(布テープ)を用いる場合は、引張強度は例えば48N/10mmであり、ガムテープ(クラフトテープ、紙テープ(クラフト粘着テープ))を用いる場合は、引張強度は例えば19.5N/10mmである。
本実施形態の上半身第1サポート部21の幅、上半身第2サポート部22の幅、および、上半身第3サポート部23の幅は、それぞれ、例えば、50mm以下のもの(好ましくは、25mm~1mm)にすることができる。本願発明者の検討によると、上半身サポート部20を構成するテープ材料は、該当する筋肉の両サイド(起始部、停止部)の端部に、ピンポイントで貼る手法(例えば、1cm~2cm角で貼る手法)もあり、それによって効果もでる(特に、棘上筋(903)および大円筋(904)。大腰筋(901)は起始部)。なお、テープ材料(21、22、23)の幅は、あまり広いものよりも、比較的細いもの(筋肉に対応した幅程度:例えば、1mm~10mm)の方が好ましい傾向があった。これは、上半身サポート部20を構成するテープ材料を、該当する筋肉にピンポイントで当てる方が、メリハリができ(力がぼけずに集中して)、筋肉の動きについてより確実なサポートになるものによると推測される。本願発明者の実験によると、上半身サポート部20を構成するテープ材料が、養生テープの幅(50mm)、その半分の幅(25mm)、ピンポイントの幅(10mm以下)の順に効果が高くなることが確認された。なお、テープ材料が幅50mmを超えると、筋肉への刺激(筋肉の活性化)がぼやけてしまうので、50mm以下(好ましくは25mm以下)が良いが、人によって適切な筋肉に適切にテープ材料を貼ることが難しいことがあるので、効果を少し犠牲にして50mmを超える幅またはそれに近い幅(例えば、50mm~100mm)のもので広範囲にテープ材料を貼るような手法を採用する場合があり得るが、最大50mmまでにすることが好ましい。
またテープ材料(21、22、23)を布素材(ここでは、綿(例えば、綿40スムース))にして、上半身部10(シャツ本体部)の表面(ここでは、内表面)に接触(固定・接着)させる布面に、感熱接着剤(または、アイロン接着剤)を塗布しておき、ヒータ(ここでは、アイロン)の加熱によって、当該テープ材料を上半身部10(シャツ本体部)に貼り付ける(接着固定)させることができる。この場合、布生地(接触面、綿)が皮膚に接触して刺激し、感熱接着剤の面はシャツ側に位置する。なお、洗濯しても、テープ材料(21、22、23)が取れたり・ずれないように、テープ材料を縫って、上半身部10(シャツ本体部)に貼り付けてもよい(固定してもよい)。この場合、一度、アイロン接着で固定してから、糸で縫う方が便利である。
本実施形態の構成において、上半身第1サポート部21の幅、上半身第2サポート部22の幅、および、上半身第3サポート部23の幅は、それぞれ、同じ幅(例えば、5mm、または、10mmなど)にすることができる。その場合、上半身サポート部20を構成するテープ材料は共通のものを使用できる利点がある。また、上半身第1サポート部21の幅、上半身第2サポート部22の幅、および、上半身第3サポート部23の幅は、同じものでなく、異なるものにしても構わない。上半身第1サポート部21の幅、上半身第2サポート部22の幅、および、上半身第3サポート部23の幅を変えることにより、各筋肉の動きをより活性化出来る可能性があるとともに、デザインの要請から変更した方がいい場合があり得るからである。
また、人間の身体(骨格、筋肉)は基本的に左右対称であるので、上半身第1サポート部21、上半身第2サポート部22、および、上半身第3サポート部23は、それぞれ、左右対称の形状に配置されている。ただし、現実には、右側と左側で筋肉の役割が違うことがあり(例えば、右利きの人は右手で投げる等の筋肉が発達している)、その点では、各個人にあわせて、右側と左側での筋肉の流れに沿って左右非対称に、上半身第1サポート部21、上半身第2サポート部22、および、上半身第3サポート部23を配置することが好ましい場合がある。加えて、左右の筋肉の位置の違い(各個人の微妙な違い)ではなく、デザインの要請などの理由から、左右対称でない配置にしたい場合があるときは、本実施形態における上半身サポート部20が機能を発揮する範囲内において変更することが可能である。また、本実施形態における上半身サポート部20は、該当する筋肉の両サイド(起始部または停止部)を端部とした上半身サポート部20にすることが好ましいが、デザインの要請などの理由からその形状を変更したい場合、本実施形態における上半身サポート部20が機能を発揮する範囲内において変更することが可能である。
図10および図11は、本実施形態に係るシャツ100における「サポートしている部分」を示す正面図および背面図である。図中の「斜線を施した部分」が「サポートしている部分」に対応している。具体的には、「サポートしている部分」(斜線を施した部分)は、上半身第1サポート部21(大腰筋901)、上半身第2サポート部22(棘上筋903)、上半身第3サポート部23(大円筋904)に対応している。上述した説明では、上半身サポート部20(21、22、23)をテープ材料から構築したが、図10及び図11に示すような「サポートしている部分」の領域を形成できるのであれば、それに限らない。例えば、シャツ100を構成する上半身部10の材質や織り方を変えることで、「サポートしている部分」の領域(あるいは、締め付ける力がある場合には緊締部の領域、伸縮する力がある場合には伸縮部の領域、または、収縮する力がある場合には収縮領域)を形成することができる。このような場合、本実施形態の上半身サポート部20は、上半身部10を構成する素材と一体に構成することができる。また、上半身部10を構成する素材の内部に、「サポートしている部分」をすることができる材料・部材を配置したりしてもよい。あるいは、「サポートしている部分」に該当する箇所に、ポケット等のような収納部を(上半身部10の表面、内部、または裏面の箇所に)形成して、その収納部に、「サポート」している力(サポート力、または、テープ又は布が当たっているような感触を与える力)を発揮できるものを入れることにより、本実施形態の衣類(シャツ)100を作製してもよい。加えて、図示したように「サポートしている部分」が形成されているのであれば、他の場所に、さらに「サポートしている部分」が形成されていても構わない。また、テープ材料を貼る(例えば、接着剤の固定、粘着固定、感熱接着、縫う等)ことによって「サポートしている部分」を形成するときは、スポーツ用シャツ(Tシャツ、テニスシャツ、ゴルフシャツなど)だけでなく、ワイシャツのような通常のシャツでも効果を発揮させることができる。
図12および図13は、本発明の実施形態に係る衣類(パンツ、ズボン又はタイツ)200の構成を示す斜視図である。図12および図13は、それぞれ、本実施形態に係る衣類(ズボン/タイツ)200の正面構成および背面構成を示している。本実施形態の衣類200は、着用者の体を被覆する衣類であり、ズボン(図示した例では、半ズボン)の構成を有している。
本実施形態の衣類(ズボン、または、股付き衣類)200は、下半身の少なくとも一部を被覆する下半身部30を備えている。本実施形態の構成においては、胴体(主に、腹や腰)が入る開口32を規定するウエスト部31と、下半身胴体(腹と股の周辺部)を被服する股上部35と、足を覆う股下部36とから構成されている。本実施形態のズボン200(下半身部30)は、半ズボン(ハーフパンツ)の形状を有しているので、股下部36の長さは短いが、足首(または膝やすね)まで股下部36があってもよい。また、本実施形態のズボン200は、足を覆う部分がないブリーフ形状のものであってもよいし、水着であってもよい。また、図示したズボン200では、左右の生地をつなぎ合わせた形態のものを示しているが、ズボン200の前身頃35aと後身頃35bとをつなぎ合わせた形態であってもよいし、あるいは、さらに他のパーツを組み合わせた形態であってもよく、図示した特定な構成に限定されるものではない。
本実施形態の下半身部30を構成する素材は、典型的に衣類として使用される生地であり、衣類として適切な伸縮性を有している。なお、ここでの伸縮性は、衣類として適切な特性のものを意味しており、ゴム(エラストマ)のような復元力を特段要求するものではない。ズボン200(下半身部30)を構成する素材(生地)は、天然繊維素材(例えば、コットン素材(綿)、シルク素材(絹)など)、合成繊維素材(例えば、ポリエステル素材など)、または、天然繊維素材と合成繊維素材との混合素材(例えば、ポリエステルと綿の混紡のもの等)や、複数種類の混合素材(例えば、ナイロン/ポリウレタン素材、レーヨン素材/アクリル素材/ポリエステル素材、アクリル素材/ポリエステル素材/レーヨン素材/ポリウレタン素材など)を挙げることができる。さらに、麻、羊毛のような素材も使用され得る。
本実施形態の衣類(ズボン)200においては、下半身部30に(または、下半身部30を構成する素材に、ここでは半ズボンを構成する素材に)下半身サポート部40が形成されている。本実施形態の構成においては、下半身サポート部40は、大腰筋(図3(a)の「901」)の少なくとも一部に沿った箇所に位置する下半身第1サポート部41と、腸骨筋(図3(a)の「902」)に沿った箇所に位置する下半身第2サポート部42と、梨状筋(図3(c)の「905」)に沿った箇所に位置する下半身第3サポート部43とから構成されている。
本実施形態の下半身第1サポート部41は、大腰筋(901)の一部に沿って延びる一対の短冊形状の構造(ストリップ部)41a、41bから構成されている。一対のストリップ部41a、41bは、大腰筋の下側の開始点である箇所に対応するポイント45(45a、45b)から上方に延びている。図12に示した例では、一対のストリップ部41a、41bは、大腰筋の上側までは延びていない。ただし、下半身部30を上まで長くして、一対のストリップ部41a、41bをさらに上まで延ばしてもよく、大腰筋の全部に沿うようにしてもよい。
本実施形態の下半身第2サポート部42は、腸骨筋(902)に沿って延びる一対の短冊形状の構造(ストリップ部)42a、42bから構成されている。ストリップ部42a、42bは、腸骨筋(902))に沿って延びているものであるが、棘上筋の端から端まで(開始点から終着点)延びるように形成されていることが好ましい。また、着用者の体型によっては、腸骨筋(902)の全体に沿って形成されないことがあるが、できるだけ、腸骨筋の端と端(開始点と終着点(または、起始部、停止部))が、ストリップ部42a、42bの開始点と終着点に対応できるような形状でサイズのラインナップを揃えて(または、オーダーメイドで)形成されていることが好ましい。加えて、本実施形態の構成においては、下半身第2サポート部41および下半身第2サポート部42を一体に形成したパターンのものを示しているが、下半身第2サポート部41のパターンのものと、下半身第2サポート部のパターンのものとを組み合わせて形成してもよい。
本実施形態の下半身第3サポート部43は、梨状筋(905)に沿って延びる一対の短冊形状の構造(ストリップ部)43a、43bから構成されている。ストリップ部43a、43bは、梨状筋(905)に沿って延びているものであるが、梨状筋の端から端まで(開始点から終着点)延びるように形成されていることが好ましい。また、着用者の体型によっては、梨状筋(905)の全体に沿って形成されないことがあるが、できるだけ、梨状筋の端と端(開始点と終着点)が、ストリップ部42a、42bの開始点と終着点に対応できるような形状でサイズのラインナップを揃えて(または、オーダーメイドで)形成されていることが好ましい。
本実施形態において、下半身第1サポート部41、下半身第2サポート部42および下半身第3サポート部43は、テープ材料から構成されている。テープ材料から構成された下半身第1サポート部41、下半身第2サポート部42および下半身第3サポート部43は、衣類(シャツ)100の当該筋肉の箇所(901、902、905)に、テープ(又は布)が貼られているような感じを筋肉に与えて、当該筋肉(901、902、905)に刺激を与えてサポートすることができる。本実施形態の一例では、テープ材料を下半身部30の表面(露出している面)に貼ることによって、下半身第1サポート部41、下半身第2サポート部42および下半身第3サポート部43を構築している。また、テープ材料を下半身部30の裏面(身体側の面)に貼ることによって、下半身第1サポート部41、下半身第2サポート部42および下半身第3サポート部43を構築することもできる。なお、テープ材料を下半身部30の表面および裏面の両方に貼ることによって、下半身第1サポート部41、下半身第2サポート部42および下半身第3サポート部43を構築することも可能である。
本実施形態における下半身サポート部40を構成するテープ材料は、上半身サポート部20を構成するテープ材料と同じものを使用することができる(例えば、キネシオテープ、スポーツテープ、養生テープなど)。ただし、下半身サポート部40を構成するテープ材料と、上半身サポート部20を構成するテープ材料とを異なるものを使用しても構わない。
また、本実施形態の下半身第1サポート部41の幅、下半身第2サポート部42の幅、および、下半身第3サポート部43の幅は、それぞれ、例えば、50mm以下のもの(好ましくは、25mm~1mm)にすることができ、上半身サポート部20を構成するテープ材料の幅と同じ条件を利用することができる。ただし、下半身サポート部40を構成するテープ材料の幅と、上半身サポート部20を構成するテープ材料の幅とは、異なる条件(数値)のものを使用しても構わない。上半身サポート部20を構成するテープ材料の説明と同様に、下半身サポート部40においても、該当する筋肉の両サイド(起始部、停止部)を端部としてピンポイントで貼る方が効果があり、それら(41、42、43)の幅は、広いものよりも細いもの(筋肉に対応した幅程度:例えば、1mm~10mm)の方が効果があった。これは、上半身サポート部20と同様に、下半身サポート部40を構成するテープ材料を、該当する筋肉にピンポイントで当てる方が、メリハリができ(力がぼけずに集中して)、筋肉の動きについてより確実なサポートになるものによると推測される。本願発明者の実験によると、下半身サポート部40を構成するテープ材料が、養生テープの幅(50mm)、その半分の幅(25mm)、ピンポイントの幅(10mm以下)の順に効果が高くなることが確認された。なお、テープ材料が幅50mmを超えると、筋肉への刺激(筋肉の活性化)がぼやけてしまうので、50mm以下(好ましくは25mm以下)が良いが、人によって適切な筋肉に適切にテープ材料を貼ることが難しいことがあるので、効果を少し犠牲にして50mmを超える幅またはそれに近い幅(例えば、50mm~100mm)のもので広範囲にテープ材料を貼るような手法を採用する場合があり得る。
本実施形態の構成において、下半身第1サポート部41の幅、下半身第2サポート部42の幅、および、下半身第3サポート部43の幅は、それぞれ、同じ幅(例えば、5mm、または、10mmなど)にすることができる。その場合、下半身サポート部40を構成するテープ材料は共通のものを使用できる利点がある。また、下半身第1サポート部41の幅、下半身第2サポート部42の幅、および、下半身第3サポート部43の幅は、同じものでなく、異なるものにしても構わない。下半身第1サポート部41の幅、下半身第2サポート部42の幅、および、下半身第3サポート部43の幅を変えることにより、各筋肉の動きをより活性化出来る可能性があるとともに、デザインの要請から変更した方がいい場合があり得るからである。
また、人間の身体(骨格、筋肉)は基本的に左右対称であるので、下半身第1サポート部41、下半身第2サポート部42、および、下半身第3サポート部43は、それぞれ、左右対称の形状に配置されている。ただし、現実には、右側と左側で筋肉の役割が違うことがあり(例えば、利き足が右利きの人は、右足で蹴る等の筋肉が発達している)、その点では、各個人にあわせて、右側と左側での筋肉の流れに沿って左右非対称になるように配置することが好ましい場合がある。加えて、左右の筋肉の位置の違い(各個人の微妙な違い)ではなく、デザインの要請などの理由から、左右対称でない配置にしたい場合があるときは、本実施形態における下半身サポート部40が機能を発揮する範囲内において変更することが可能である。また、本実施形態における下半身サポート部40は、該当する筋肉の両サイド(起始部または停止部)を端部とした下半身サポート部40にすることが好ましいが、デザインの要請などの理由からその形状を変更したい場合、本実施形態における下半身サポート部40が機能を発揮する範囲内において変更することが可能である。
図14および図15は、本実施形態に係るズボン200における「サポートしている部分」を示す正面図および背面図である。図中の「斜線を施した部分」が「サポートしている部分」に対応している。具体的には、「サポートしている部分」(斜線を施した部分)は、下半身第1サポート部41(大腰筋901)、下半身第2サポート部42(腸骨筋902)、下半身第3サポート部43(梨状筋905)に対応している。上述した説明では、下半身サポート部40(41、42、43)をテープ材料から構築したが、図14及び図15に示すような「サポートしている部分」の領域を形成できるのであれば、それに限らない。例えば、ズボン200を構成する下半身部30の材質や織り方を変えることで、「サポートしている部分」の領域を形成することができる。このような場合、本実施形態の下半身サポート部40は、下半身部30を構成する素材と一体に構成することができる。また、下半身部30を構成する素材の内部に、「サポートしている部分」をすることができる材料・部材を配置したりしてもよい。あるいは、「サポートしている部分」に該当する箇所に、ポケット等のような収納部を(下半身部30の表面、内部、または裏面の箇所に)形成して、その収納部に、「サポート」している力(サポート力、または、テープ又は布が当たっているような感触を与える力)を発揮できるものを入れることにより、本実施形態の衣類(ズボン)200を作製してもよい。加えて、図示したように「サポートしている部分」が形成されているのであれば、他の場所に、さらに「サポートしている部分」が形成されていても構わない。また、テープ材料を貼ることによって「サポートしている部分」を形成するときは、スポーツ用パンツ(サッカー用ハーフパンツ、テニス用ハーフパンツ、ゴルフパンツなど)だけでなく、スーツのパンツ(スラックス)、ジーンズパンツ(ジーパン)のようなパンツでも効果を発揮させることができる。
次に、図16および図17を参照しながら、本実施形態に係るシャツ100及びパンツ200を組み合わせた構成について説明する。図16および図17は、本実施形態に係るシャツ100及びパンツ200を組み合わせた構成を示す正面図および背面図である。使用者(着用者)500は、上下一式の衣類300を着用しており、すなわち、シャツ100及びパンツ200の両方を着用している。
図16および図17に示すように、本実施形態に係るシャツ100及びパンツ200(上下の衣類)を組み合わせると、図3(a)及び(c)に示したように、大腰筋901に沿った箇所、腸骨筋902に沿った箇所、棘上筋903に沿った箇所、大円筋904に沿った箇所、および、梨状筋905に沿った箇所に対して、「サポートしている部分」を形成することができる。特に、図16に示すように、上半身第1サポート部21と下半身第1サポート部41とが組み合わさり、その結果、大腰筋901に沿った箇所(全範囲にわたった範囲)に、テープ材料(または他の手段)によって「サポートしている部分」を形成することができる。
さらに、本実施形態に係るシャツ100及びパンツ200(上下の衣類)を組み合わせるだけでなく、上下の衣類が一体となった「つなぎ」の形態でもよい。図18および図19は、それぞれ、本実施形態に係る衣類(つなぎ)400の正面構成および背面構成を示している。
本実施形態のつなぎ400においては、上半身部10は、下半身部(30)を含めて一体の構成(上下衣類本体部)となっている。つなぎ400の一部(背中など)において、着たり脱ぎやすいように、ボタンやファスナーなど設けたものにしてもよい。つなぎ400は、工事現場のつなぎ、工場での作業(例えば、車整備など)用のつなぎの他、全身タイツ、サーフィンやスキューバーダイビングに使用するウエットスーツ、水着なども該当する。
図20および図21は、本実施形態に係るつなぎ400における「サポートしている部分」を示す正面図および背面図である。図中の「斜線を施した部分」が「サポートしている部分」に対応している。この内容については、上述したものと重複するので簡明化のために説明を省略するが、上半身第1サポート部21と下半身第1サポート部41とが組み合わさった連続サポート部50(上半身サポート部20、下半身サポート部40)をテープ材料から構築できる点、材質や織り方を変えることで、「サポートしている部分」の領域を形成することができる点などは上述した通りである。
さらに、図22および図23を参照しながら、本実施形態に係るパンツ(腹巻きパンツ)600の構成について説明する。図22および図23は、本実施形態に係る腹巻きパンツ600の構成を示す正面図および背面図である。
本実施形態の腹巻きパンツ600では、下半身部30の上端31の方に、腹巻き部39(ゴム部)が設けられている。そして、図22に示すように、上述した実施形態における上半身第1サポート部21と下半身第1サポート部41と下半身第2サポート部42とが組み合わさった連続サポート部50が、腹巻きパンツ600が形成されている。また、図23に示すように、使用者の足501の上方(尻付近)には、梨状筋905に沿った箇所に位置する下半身第3サポート部43(43a、43b)が形成されている。本願発明者の実験によると、本実施形態の腹巻きパンツ600を装着した被験者が3週間でウエストが自然に減少した結果が確認された(ウエスト10cm減のダイエット効果の被験者あり)。
本実施形態の腹巻きパンツ600を用いる場合は、図24および図25に示したシャツ101を組み合わせることができる。図24および図25は、それぞれ、本発明の実施形態に係る衣類(シャツ)101の正面構成および背面構成を示す斜視図である。本実施形態に係るシャツ101には、図8に示したシャツ100のうち、大腰筋(901)の一部に沿った箇所に位置する上半身第1サポート部21が形成されていない。本実施形態に係るシャツ101のその他の構成については、図8に示したシャツ100と同様である。図24に示したシャツ101には、上半身第1サポート部21は形成されていないものの、それに対応する部分は図22に示した腹巻きパンツ600に形成されているので、両者を組み合わせれば補完されたものとなっている。
なお、本願発明者の実験によると、本実施形態のパンツ(200又は600)を着た方が下半身の運動が安定するものの、本実施形態のパンツ(200又は600)を着なくて、図24および図25に示したシャツ101を着て運動したときも、運動能力が向上することが確認された。これは、本実施形態のシャツ101には、棘上筋(903)に沿った箇所に位置する上半身第2サポート部22と、大円筋(904)に沿った箇所に位置する上半身第3サポート部23とが形成されていることから、それらの筋肉(903、904)をサポートすることで活性化させて自然と任脈と督脈の経絡が自然と流れるようにすることができることに起因していると推測される。なお、本実施形態のシャツ100とシャツ101とを比較した場合は、シャツ100の方がバランスがよく好ましい(例えば、運動後の疲れがより出ないなどの違いが出る場合がある)。<実施例>
次に、図26から図28、および、図29から図31を参照しながら、本発明の実施形態に係る衣類を用いた実施例(実験例・比較例)について説明する。
図26は、本実施形態のシャツ101(図24及び図25に示したもの)を被験者に着せる前(比較例「前」)と着せた後(実施例「後」)の結果を示した表である。被験者は、No.1からNo.17の17名である。本実施形態のシャツ101は、テープ材料を通常のTシャツの裏側に貼ったものを作製し、それを実施例として使用した。使用したテープの幅は25mmである。具体的には、商品名「ブラックシリカひざ用サポーター」(株式会社ホロン製:品質表示材料は、綿、ナイロン、ポリウレタン)をテープ状に切ったものをテープ材料にして、それを所定箇所に貼り付けた。
図26における「片足立ち」は、片足で立つことができた秒数を記入したものであり、60秒を限度として計測したものである。
「前屈」は、前屈した時の角度(および前後の変化)を示している。「前屈」は、手で測定するよりも客観性を担保するために、株式会社シスナビア製の姿勢分析アプリ(Android版のスマートフォンアプリ)で画像撮影・解析した姿勢分析レポートにおける角度である。その姿勢分析レポートの一例(被験者No.13)を図27に示す。図27の(e-1)が「着用前」(比較例)の前屈の結果であり、(e-2)が「着用後」(実施例)の前屈の結果である。なお、同様に(a-1)から(d-1)が「着用前」(比較例)の結果であり、(a-2)から(d-2)が「着用前」(比較例)の結果である。前屈の結果が柔軟性を説明するためにわかりやすいので、図26の表に示しているが、他の項目(a-2)~(d-2)でも軸が真っ直ぐになり、柔軟性が向上している結果が見て取れる。
図26における「腕相撲」は、同じくらいの体格・腕力の人がペアになって何秒で勝てたかの結果(前後で)を示している。「合気投げ」は、パートナーの人が両手で、被験者の両手を押さえた状態で、被験者がその抑えられた両手を上に持ち上げる動作の試験である。上がらない結果は「×」で、時間がかかって上がったものは「△」にしている。すぐに上がったものは「○」である。「○」の目安は5秒以内、△は10~20秒である。他の項目も基本的にこれに準じている。
「起立」は、パートナーの人が両手で、椅子に座った被験者の肩を押さえた状態で、被験者がその抑えられた状態で立ち上がる動作の試験である。上がらない結果は「×」である。「腕ねじり」は、パートナーの人が被験者の腕をねじった状態で、被験者がそのねじられた状態を戻す動作の試験である。「介護」は、寝ている人を被験者が起こす動作(秒数)である。起こすことができなければ「×」である。
図26における「活性度」「安定度」「快適度」「覚醒度」は、運動能力向上の数字でとらえきれない指数の項目(二次元気分尺度)である。この「二次元気分尺度」は、法政大学体育・スポーツセンター紀要 30,29-34(2012)の「スポーツ用コンプレッションウェアの着用が及ぼす心理効果」の論文(中澤 史(法政大学)他)によるものである。二次元気分尺度のアンケート(項目の計算式)は、図28に示したものである。
図26に示した実験結果において、「片足立ち」を見ると、No.5の被験者、No.13の被験者の数値(秒数)が大きく向上している。(他の被験者は片足立ちが、ほぼ元からできていた。)なお、No.11の被験者の数値が大きく落ち込んでいるが、これは笑ってしまって立てなかったものであり、本来はこの表から省くものであるが、実験結果として載せてあるものあるので無視してよいものである。
図26に示した「前屈」では、前後の変化は、平均で5.5°も向上し、本実施形態のシャツ101の装着によって柔軟性の向上が確認された。No.13は、装着するだけで17°も前屈の数字が向上し、著しく柔軟性が上がった。これは図27の(e-1)と(e-2)との比較からも、はっきりと見て取れる。運動・マッサージ・ストレッジなどせずに、本実施例のシャツ101を着ただけで、この違いは顕著なものである。
図26に示した「腕相撲」でも、前後の変化は平均で6.3秒向上した。「起立」でも、前後の変化は平均で1.6秒向上した。「腕ねじり」でも、前後の変化で出来る人が増えた。
「介護」でも、前後の変化は平均で6.6秒も向上した。なお、「介護」のNo.5およびNo.16の被験者は、シャツ101では上がらなかったために、ズボン200を装着させて、上げることができたので「△」と表記した。
このように、被験者17人の平均を見ただけでも、運動能力の向上がはっきりと確認された。そして、平均の数字でなく個別の被験者を見た場合は、著しく向上した人が散見された。
図26における「活性度」「安定度」「快適度」「覚醒度」の結果(二次元気分尺度)を見ても、それぞれ、平均で、活性度:4.1点アップ、安定度:3.2点アップ、快適度:6.9点アップ、覚醒度:1.2点アップとなり、すべての項目で点数が向上した。したがって、二次元気分尺度でも、本実施例のシャツ101の効果が確認された。
次に、テニスにおける動作の向上の実験結果を図29(a)から(c)に示す。同じ被験者の番号(例えば、No.21)は同一人物である。この実験においてはスポーツウエア(テニスウエア)に、テープ材料(幅50mmの養生テープ)を図3に示した筋肉901~905の該当箇所に貼って、図16及び図17に示した衣服300の状態にして試験を行った。
図29(a)はフォアハンドの結果、図29(b)はバックハンドの結果、そして、図29(c)はサーブの結果を示してる。「比較」は、通常のスポーツウエアを着た結果であり、「装着」は、この実験においてはスポーツウエアに、テープ材料(幅50mmの養生テープ)を図3に示した筋肉901~905の該当箇所に貼って、図16及び図17に示した衣服300の状態にして試験を行ったものである。図29(a)から(c)において結果が特に良かったもの(セル)を、マークアップして示している。
図29(a)はフォアハンドの結果は、平均値で、ボールの回転はほぼ同じだったものの、スイング速度は変化率で108.9(105.6キロ→108.9キロ)、そして、ボール速度は変化で110(104.1キロ→110キロ)という風に、約6キロもボール速度がアップした。6キロのボール速度を上げるには、トレーニングしたり、フォームを改善したりする必要があるが、本実施形態のシャツ100を着ただけで、この成果は顕著なものである。特に、トップアマ・プロのレベルになれば、シャツ100(場合によっては、ズボン200)を着ただけで、ボール速度が上がる利点は計り知れない。特に、このような速度アップはプロレベルであればトッププロになれるかどうかの違いになり、別の種目の野球ではドラフト候補レベルであればドラフトでプロになれるかどうかの差につながり、プロ野球であればトッププロになれるかどうかの差につながる大きなものである。
図29(b)はバックハンドの結果でも、平均値でみても、スイング速度は変化率で103.7(85.3キロ→88.4キロ)、そして、ボール速度は変化率で104.5(92.4キロ→96.5キロ)とアップした。
図29(c)のサーブの結果については大きな変化はなかったが、これはサーブは相手のコートに入れる必要があったために、柔軟性や運動能力が向上しても、数字には反映されにくかったためと推測される。
図30および図31は、それぞれ、本実施形態のシャツ100およびズボン200を着る前、および、着た後のテニスをした結果(フォアハンドストローク4人の平均値)である。具体的には、図31に示した結果は、図30で行ったときのスポーツウエアに、テープ材料(幅50mmの養生テープ)を図3に示した筋肉901~905の該当箇所に貼って、図16及び図17に示した衣服300の状態にして試験を行ったものである。両図の(a)はボール回転、(b)はスイング速度、(c)はボール速度を表している。計測は、ソニー(株)製のテニススマートセンサーを用いて行った。図29の試験結果も同様である。
両図(比較例・実験例)をみてわかるとおり、ボール回転数は+4.5(なお、スライスはマイナスの数字)から+4.8に上がり、スイングスピードは108キロから114キロに上がり、そして、ボール速度は99キロから111キロに上がった。すべての項目で顕著な効果が確認された。特に、本実施形態の衣類(100及び200)を着ただけで、ボール速度が10キロ以上アップするのは脅威である。そして、この実験で、一番ボール速度の変化がでた人は、98キロ→124キロ(127%)であった。
以上、本実施形態の構成および実施例について説明してきた。以上の説明から理解できるように、本実施形態の衣類(シャツ)100によれば、上半身の少なくとも一部を被覆する上半身部10に上半身サポート部20が形成されており、上半身サポート部20は、大腰筋(901)の少なくとも一部に沿った箇所に位置する上半身第1サポート部21と、棘上筋(903)に沿った箇所に位置する上半身第2サポート部22と、大円筋(904)に沿った箇所に位置する上半身第3サポート部とを含んでいるので、筋肉をサポートすることで活性化させて自然と任脈と督脈の経絡が自然と流れるようにすることができる。その結果、スポーツ時、運搬時、介護される状態の時などにおいて、着用者の筋肉(または、筋肉や関節等を含めた全体)をサポートして運動能力や柔軟性を向上させることができる。
加えて、本実施形態の衣類(ズボン)200によれば、下半身の少なくとも一部を被覆する下半身部30に下半身サポート部40が形成されており、下半身サポート部40は、大腰筋(901)の少なくとも一部に沿った箇所に位置する下半身第1サポート部41と、腸骨筋(902)に沿った箇所に位置する下半身第2サポート部42と、梨状筋(905)に沿った箇所に位置する下半身第3サポート部とを含む衣類(下半身衣服)と組み合わせることにより、上半身と同様に下半身においても、筋肉をサポートして活性化させて自然と任脈と督脈の経絡が自然と流れるようにすることができる。また、梨状筋の箇所に位置する下半身第3サポート部によって、上下・前後のバランスが取りやすくすることができる。
上述した実施形態のシャツ100では、図3に示すように上半身第2サポート部22(22a、22b)は、やや上に延びるように配置されている。これは、シャツ100が身体に比較的ピッタリとしたものであるときは、棘上筋(903)が延びる方向に沿ってそのようになるが、シャツ100が身体に少し緩めに(ダブッと)なっているものであるときは、棘上筋(903)に沿ってシャツ100に上半身第2サポート部22(22a、22b)を沿うように配置して、シャツ100を脱ぐと、図3に示した上半身第2サポート部22(22a、22b)の配置(延長)と少し異なる場合がある。また、図4(a)に示すように、棘上筋(903)にも幅があるので、棘上筋(903)の沿った範囲におけるどのラインに上半身第2サポート部22(22a、22b)は配置させるかによっても、上半身第2サポート部22(22a、22b)の配置は、図3に示したものと比べて変化する場合がある。これは、上半身第3サポート部23(23a、23b)についても同様であり(そして、大円筋(904)にも幅があるので、どのラインに上半身第3サポート部23(23a、23b)は配置させるかによっても)、図3に示した上半身第3サポート部23(23a、23b)の配置(延長)と少し異なる場合がある。
図32および図33は、本実施形態のシャツ100の一例であり、それぞれ、上述の実施形態における図9および図11に対応する。図示されたシャツ100では、上半身第2サポート部22(22a、22b)はやや平行に延びており、上半身第3サポート部23(23a、23b)はやや下向きに延びている。シャツ100がもっとゆったりしている等のときには、シャツ100を脱いで平面状態にしたときにおいて、上半身第2サポート部22(22a、22b)がやや下向きに延びているようになる場合がある。また、シャツ100がゆったりしている等のときには、上半身第3サポート部23(23a、23b)がやや平行に延びているとき(場合によっては僅かに上向きに延びている)もある。これらの配置は、棘上筋(903)および大円筋(904)に沿うような形で、上半身第2サポート部22(22a、22b)および上半身第3サポート部23(23a、23b)の配置を決めた後に、シャツ100単体の構成で、上半身第2サポート部22および上半身第3サポート部23を見たときに図32および図33に示したような構成例となる。なお、本実施形態のシャツ(100、101、102)は、シャツ本体の内側にサポート部(21、22、23)を配置するときには、比較的緩いシャツの方が接触刺激による本実施形態の効果がでやすい傾向がある。
図34は、本実施形態に係るシャツの改変例102を示している。図34は、上述の実施形態における図10に対応しており、また、本実施形態のシャツ102の背面構成は、図11または図33に示したものになる。
図34に示したシャツ102では、上半身第1サポート部21(21a、21b)に加えて、追加の上半身サポート部21e(または、上半身第4サポート部)が形成されている。追加の上半身サポート部21e(上半身第4サポート部)は、みぞおちの箇所(21f)を基準にしながら左の肋骨の位置に向かって移動させた点を開始点として、そこから丹田の箇所(21g)に延びるように配置されている。丹田(21g)は、だいたい、ヘソから指三本下のところにある。追加の上半身サポート部21eが延びる角度(傾斜して延びる角度)は、鉛直方向を基準にして、20°~25°(一例では、約23°(23.4°))である。
追加の上半身サポート部21e(上半身第4サポート部)を形成することにより、身体の回転が大きくなる。本実施形態のシャツ102を着ていないとき(比較例)と比較して、本実施形態のシャツ102を着たときは、水平方向における身体の回転は、左右それぞれ10~20°増える(左右のそれぞれの増加角度を足すと、20°~40°増える)。この増加角度は、複数の被験者の平均値である。追加の上半身サポート部21e(上半身第4サポート部)を形成すると、水平方向における回転の角度が増加するので、ゴルフを行うのに向いている。なお、ゴルフで本実施形態のシャツ102を使用するときは回転量が増加するので、下半身を安定させるために、本実施形態のズボン200を装着しておくことが好ましい。
本実施形態のシャツ102およびズボン200を装着した場合のゴルフの試験結果を図35に示す。この試験は6人の被験者が行った(No.31~No.36)。比較例は、シャツ102およびズボン200を装着せずにゴルフスイングを行った結果であり、一方、実施例は、シャツ102およびズボン200を装着してゴルフスイングを行った結果である。試験の場所は、ゴルフ練習場であり、使用クラブはアイアンである。飛距離および左右のブレは目測で行い、図中(表中)の左10は、左方向に10メートル曲がったことを表している。なお、備考は、被験者の感想を記載している。
被験者6人(No.31~No.36)とも飛距離は伸びた。そして、実験結果(および被験者の感想)としては、スイングスピードアップの飛距離の増加もさることながら、左右のブレが少なくなってスイング・ショットが安定したことの効果が大きいことがわかった。また、スイングの力みがなくなり、安心してショットできる(力みがなくなる、軽く打てる、どっしりする)という感想が多かった。また、被験者の感想だけでなく、実験結果を見ても、比較例と比較して実施例で「センター」の割合が増加した。
本実施形態のシャツ102(および下半身安定のためのズボン200)を装着することにより、上述した実施形態のシャツ100(図10など)の効果に加えて、水平方向における身体の回転角度(肩が回る角度)を大きくすることができる。言い換えると、追加の上半身サポート部21e(上半身第4サポート部)を形成することにより、身体の回転が大きくなり、スイング能力(例えば、ゴルフのスイング)を向上させることができる。
本実施形態の衣類100(101、102、200、300、400、500、600等)において、テープ素材として、感熱性接着剤付きのテープ(布テープ)を用いる場合、図36に示すようなテープ製品800を用いることができる。テープ製品800は、布部(テープ部)810と、それを巻き付けるコア部(巻き取り中心部)820から構成されている。本実施形態の布部(テープ部)810は、綿(例えば、綿40スムース)であるが、他の布素材(または、テープ素材)であってもよい。布部(テープ部)810の幅は、10mmから30mm(この例では、20mm±5mm)である。布部(テープ部)810の第1面(表面)811は布素材(例えば、綿)が露出しており、第2面(裏面)812は、感熱性接着剤が塗布されている。感熱性接着剤は、アイロンで接着剤になるものであり、アイロン(例えば140~160℃:ドライ)で約15~20秒熱を加えるだけで接着(貼付)することができる。感熱性接着剤は、例えば、水性シリル化ウレタン樹脂系接着剤などであるが、特に限定されるものではない。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。上述した実施形態または改変例の構成または手法は相互に適用可能である。例えば、本実施形態のシャツ100(101)の構成において、介護の時は、着せ替え/着替えの問題があるので、前が開くようにしてボタンやファスナーをつけた形態にしてもよい。また、主に、シャツについてはTシャツの形態を説明したが、ゴルフでは基本的に襟付きのものが必要であるので、襟付きのシャツとして構成することが好ましい。また、梨状筋(905)に沿った箇所に位置する下半身第3サポート部43は、引力によって引っ張られる感覚が強くなってしまうことを緩和するものであるので、その違和感を気にしないでいいのであれば、下半身第3サポート部43を取ることも可能である。また、身体に直接テープを貼ることを否定するものではないが、本実施形態の衣類(100、101、102、200、300、400、500、600など)の方が便利である。なお、本願発明者が試したところによると、身体に直接テープを貼った場合は、本実施形態の衣類を着る場合と比較して効果が軽減(例えば、半減)する。加えて、上述の実施形態では、スポーツ(テニス等)の例を多く示したが、スポーツ以外にも、運搬作業時に運搬が軽く(楽に)なる点、介護の時に介護される側も介護する側も楽になるという利点もある。
本発明によれば、スポーツ時、運搬時、介護される状態の時などにおいて、着用者の筋肉や関節等をサポートして運動能力や柔軟性を向上させることができる衣類を提供することができる。
10 上半身部
11 襟部
12 袖部
15 胴体部
15a 前身頃
15b 後身頃
19 下端
20 上半身サポート部
21 上半身第1サポート部
21e 追加の上半身サポート部(上半身第4サポート部)
22 上半身第2サポート部
23 上半身第3サポート部
31 ウエスト部
32 開口
35 股上部
35a 前身頃
35b 後身頃
36 股下部
39 腹巻き部
40 下半身サポート部
41 下半身第1サポート部
42 下半身第2サポート部
43 下半身第3サポート部
50 連続サポート部
100 シャツ(Tシャツ)
101 シャツ
102 シャツ
200 ズボン(パンツ)
400 つなぎ
600 腹巻パンツ
810 布部(テープ部)
800 テープ製品
901 大腰筋
902 腸骨筋
903 棘上筋
904 大円筋
905 梨状筋
1000 運動用衣類

Claims (6)

  1. 着用者の体を被覆する衣類であって、
    上半身の少なくとも一部を被覆する上半身部と、
    前記上半身部に形成された上半身サポート部と
    を備え、
    前記上半身サポート部は、
    大腰筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する上半身第1サポート部と、
    棘上筋に沿った箇所に位置する上半身第2サポート部と、
    大円筋に沿った箇所に位置する上半身第3サポート部と
    を含み
    前記上半身第2サポート部は、棘上筋に沿った形態で、平行または上向きに延びている、衣類。
  2. 前記上半身第1サポート部、前記上半身第2サポート部、および、前記上半身第3サポート部は、それぞれ、左右対称の形状に配置されている、請求項に記載の衣類。
  3. 前記上半身第1サポート部の幅、前記上半身第2サポート部の幅、および、前記上半身第3サポート部の幅は、それぞれ、50mm以下である、請求項1から2の何れか一つに記載の衣類。
  4. 前記上半身サポート部は、さらに、追加の上半身サポート部を含んでおり、
    前記追加の上半身サポート部は、みぞおちの箇所を基準にしながら左の肋骨の位置に向かって移動させた点を開始点とし、当該開始点から丹田の箇所に延びるように配置されているものである、請求項1から3の何れか一つに記載の衣類。
  5. 着用者の運動能力をサポートするサポート衣類の製造方法であって、
    の表面及び裏面の少なくとも一方において、棘上筋に沿った箇所に位置する上半身第2サポート部を形成する工程と、
    前記服の表面及び裏面の少なくとも一方において、大円筋に沿った箇所に位置する上半身第3サポート部を形成する工程
    含み、
    前記上半身第2サポート部は、平行または上向きに延びように形成される、製造方法。
  6. さらに、前記服の表面及び裏面の少なくとも一方において、大腰筋の少なくとも一部に沿った箇所に上半身第1サポート部を形成する工程を実行する、請求項5に記載の製造方法
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