JPWO2010032826A1 - 振動型アクチュエータの支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外形が長尺形状からなる振動子のノードを適切な加圧力で安定的に支持することを可能とした振動型アクチュエータの支持装置を提供すること。【解決手段】 支持装置10は、弾性部材41,42を備えた下ホルダ20と、弾性部材43,44を備えた上ホルダ30とから構成されている。振動筒体4の両端のノードの下側に弾性部材41,42を、上側に弾性部材43,44をそれぞれ装着した振動型アクチュエータ1を、上ホルダ30と下ホルダ20との間に挟み込んで保持する。上ホルダ30と下ホルダ20との間の対向距離を調整することにより、弾性部材41,42,43,44がそれぞれ圧縮され、振動筒体4の両端のノードを適切な加圧力で安定して保持することが可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は、圧電素子などの駆動素子によって駆動子を加振させることで、ねじ部を介して駆動子と嵌合している移動子を移動させる振動型アクチュエータの支持装置に係わり、特に外形が長尺形状からなる振動型アクチュエータの支持装置に関する。
以下の特許文献1には、ねじ部を介して互いに嵌合している駆動子と移動子および前記駆動子を加振する圧電素子を有する振動型アクチュエータが開示されている。
前記圧電素子の駆動子に屈曲運動(または屈曲振動、以下同じ)が繰り返されると、駆動子の屈曲運動が移動子に伝達されて、移動子が回転させられる。移動子は駆動子とねじ部を介して嵌合しているため、移動子は自らの回転力で、ねじの軸方向へ移動させられる。この種の振動型アクチュエータは、移動子が比較的低速で回転しながら前記中心軸に沿う方向へ進退移動でき、且つ大きな駆動トルクを得て大きな進退移動力(推進力)を発揮できるという利点を有する。
このような屈曲運動する長尺形状からなるアクチュエータの支持構造としては、例えば以下の特許文献2などが存在する。
特許文献2は、外周面に、駆動用、検出、及び共通アース用の電極パターンが形成され、各電極間に所定の電圧を印加すると全体として屈曲運動を行う長尺状の円柱圧電セラミックスからなる圧電振動子を利用した振動ジャイロに関するものである。
圧電振動子は、その両端から所定の距離を隔てた2箇所の位置に屈曲運動を行うためのノード(振動節)を有しており、このノードの近傍に弾性材質からなる環状支持部材がそれぞれ外挿され、この環状支持部材がホルダに立設された2箇所の鍔部の取り付け穴内にそれぞれ装着されることにより支持固定されている。
特表2007−505599号公報 特開2002−22451号公報
上記のように、長尺状の振動子の場合には、両端のノード(振動節)近傍をそれぞれ弾性材料で支持することで効率良い屈曲運動が可能となっている。
しかし、振動子を支持する位置は適切であっても加圧力が小さすぎると、屈曲運動の度に支持位置が長手方向にずれることがあり、屈曲運動が不安定となって結果として振動子の進退移動力(推進力)が低下してしまうという問題がある。
またこれとは逆に加圧力が大きすぎると、振動子の動きが拘束されて効率の良い屈曲運動を行うことができなくなるため、進退移動力(推進力)が制限されることになる。
このように、支持機構は振動子のノードを適度な加圧力で支持することが必要とされるが、上記従来の構成は構造的に加圧力の調整をすることができないため、必ずしも適切な加圧力で支持することできないものであった。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、外形が長尺形状からなる振動子のノードを適切な加圧力で安定的に支持することを可能とした振動型アクチュエータの支持装置を提供することを目的としている。
本発明は、長尺状の振動筒体と、前記振動筒体の内部に進退自在に設けられた移動子と、前記振動筒体の周囲に設けられて前記振動筒体に屈曲運動を与える圧電素子とを有する振動型アクチュエータの支持装置であって、
上ホルダと、下ホルダと、少なくとも1箇所に不連続部を備えるとともに前記振動型アクチュエータの周囲に装着される弾性部材とを有し、前記弾性部材が前記上ホルダと前記下ホルダとの間に挟み込まれることにより前記振動型アクチュエータが保持されていることを特徴とするものである。
本発明では、上ホルダと下ホルダとの間に弾性部材を介して振動型アクチュエータを挟み込むようにしたことにより、振動型アクチュエータを保持する加圧力を容易に調整することができる。このため、振動型アクチュエータを安定的に支持することが可能となる。
前記弾性部材は、前記振動筒体の周囲に配置された圧電素子を押さえ込むものである。
上記において、前記上ホルダおよび前記下ホルダは、前記振動型アクチュエータが設置される凹部と、前記凹部内の、前記振動筒体の長手方向両端のノード近傍に対応する位置に設けられた一対の溝部とを有しており、前記弾性部材が前記溝部に配置されているものが好ましい。
上記手段では、弾性部材を凹部内の溝部に対して位置決めすることができる。このため、常にノード間距離を維持した状態で支持することができるため、振動型アクチュエータを安定して支持することが可能となる。
また、前記溝部はその切断面がV字形状であり、前記V字状の溝部の谷間に前記溝部をさらに陥没させた逃げ凹部が形成されているものが好ましい。
上記手段では、弾性部材は変形した部分を、予め形成しておいた逃げ凹部に逃がすことができるため、弾性部材が想定外の形状に変形することを防止できる。よって、常に適切な加圧力で振動型アクチュエータを支持することができる。
前記上ホルダと前記下ホルダとは、隙間を介して対向配置されているものが好ましい。
上記手段では、上ホルダと下ホルダとの間の隙間を調整することにより、振動型アクチュエータを保持する加圧力を調整することができる。
本発明では、長尺状の振動子の両端のノードを適切な加圧力で支持することができるため、駆動中の振動子の支持位置のずれを防止し、効率性及び安定性に優れた屈曲運動を行わせることができる。
先ず、振動型アクチュエータの基本的構成について説明する。
図1は本発明の実施の形態の振動型アクチュエータを示す分解斜視図である。
図1に示す振動型アクチュエータ1は、振動子として機能する振動筒体4と、この振動筒体4の内部に挿入される移動子2を有している。
振動筒体4は4つの側面を有しており、X1又はX2方向から見た端面の形状は略正方形状をしている。振動筒体4の4つの側面には、駆動素子として機能する4つの圧電素子6,7,8,9がそれぞれ取り付けられている。圧電素子6,7,8,9は電歪効果を発揮する圧電セラミックで形成されており、それぞれの圧電素子6,7,8,9の誘電分極の向きは厚み方向(Z方向)である。
圧電素子6と圧電素子8は、振動筒体4の対向する一方の側面4A,4Cにそれぞれ設けられ、圧電素子7と圧電素子9はこれと直交する他方の側面4B,4Dにそれぞれに設けられている。圧電素子6,7,8,9は、外側の面に電極6a,7a,8a,9aが、側面4A,4B,4C,4Dと対向する内側の面に電極6b,7b,8b,9bがそれぞれ設けられている。
4つの圧電素子6,7,8,9の周囲には、フレキシブルケーブル5が巻き付けられており、図示しない外部の駆動回路と圧電素子6,7,8,9の各電極6a,7a,8a,9aおよび電極6b,7b,8b,9bとの間が電気的に接続されている。振動筒体4の中心には軸方向に貫通する貫通穴4aが形成されており、この貫通穴4aの内周面には雌ねじ部4a1が形成されている。
なお、振動筒体4は一対のノード(振動節)をそれぞれ有している、一方のノードは長尺状の振動筒体4の一端側に設けられ、他方のノードは長尺状の振動筒体4の他端側に設けられている。
移動子2は軸体であり、その軸中心は直線状である。そして、移動子2の外周面には、軸方向(X1−X2方向)に連続する雄ねじ部2aが形成されている。
雄ねじ部2aは、振動筒体4の内周面に形成された雌ねじ部4a1と同じピッチを有しているが、雄ねじ部2aの有効径は雌ねじ部4a1の有効径よりもやや小さい。そのため、移動子2の雄ねじ部2aが、振動筒体4の雄ねじ部4a1に嵌合したときに、移動子2は軸中心O1と直交する方向へ若干のがたつきを有しているが、移動子2を軸中心O1に沿う方向へ移動させようとしても、雄ねじ部2aのねじ山が、雌ねじ部4a1のねじ山を越えることはない。すなわち、移動子2は、振動筒体4に対して軸方向にがたつきを生じるように嵌合されているが、移動子2が振動筒体4に対して軸方向へ抜き出ることはない。
なお、雌ねじ部4a1は、上記のように振動筒体4側の貫通穴4a内にその全長に渡って形成されていてもよいが、貫通穴4a内の両端のノード近傍のみにそれぞれ形成される構成でもよい。このようにすると、雌ねじ部4a1と雄ねじ部2aとの間の摩擦抵抗を低減することができるため、ねじ送りを効率良くスムーズに行うことができるようになる。
各圧電素子6,7,8,9には、所定の駆動信号が図示しない駆動回路からフレキシブルケーブル5を介して与えられる。すなわち、圧電素子6に伸び力を発生させる駆動振動が与えられるときには、これと対向する位置に設けられた圧電素子8に縮み力を発生させる駆動信号が与えられる。次に、圧電素子6に隣接する圧電素子7に伸び力を発生させる駆動信号が与えられるときには、これと対向する位置に設けられた圧電素子9に縮み力を発生させる駆動信号が与えられる。
以下同様に、互いに対向する一方の圧電素子に伸び力を与えると同時に他方の圧電素子に縮み力を与えるようにし、これを一定の周期で時計回り方向、または反時計回り方向に切り換えると、振動筒体4に屈曲運動を繰り返して発生させることができる。このため、振動筒体4を屈曲運動が可能な状態で支持しておくことにより、貫通穴4a内に設けられた移動子2を軸方向にねじ送りすることができる。すなわち、移動子2は振動筒体4の内部に進退自在に設けられている。
このような振動型アクチュエータ1は、軸方向に大きな駆動力を発生するため、例えばカメラ装置においてレンズを移動させるフォーカス機構などへの応用が見込まれる。
次に、上記振動型アクチュエータの支持装置について説明する。
図2は本発明の実施の形態として振動型アクチュエータを支持する支持装置の分解斜視図、図3は図2とは逆方向から見た支持装置の分解斜視図である。
図2ないし4に示すように、支持装置10は、下ホルダ20、上ホルダ30およびこれらの間に設けられる弾性部材40(個別に、符号41,42,43,44で示す)から構成されている。
下ホルダ20は台座20Aを有し、台座20A中央に図示Y方向と直交するX方向に沿って断面V字形状に延びる第1凹部21が形成されている。そして、第1凹部21の内面には、X方向に所定の間隔Lを有して並ぶV字形状の溝部22,23が形成されている。溝部22,23の間隔Lは、振動筒体4の一方のノードと他方のノードとの間のノード間距離にほぼ一致するように設定されている。図5に示すように、溝部22,23には、溝部22,23の中央部分(V字の谷間部分)のみをさらに台座20Aの底面(Z2)方向に掘り下げて陥没させた第1逃げ凹部22a,23aが形成されている。なお、前記第1逃げ凹部22a,23aは貫通孔で形成されていてもよく、このような貫通孔も第1逃げ凹部22a,23aに含まれる。
台座20Aの表面で且つ溝部22,23の近傍の位置には、互いに平行に延びる4本の支柱24a,24b,24c,24dが立設されている。支柱24a,24bと支柱24c,24dとは第1凹部21を挟んで対称の位置に形成されており、支柱24aと支柱24bの距離、および支柱24cと支柱24dの距離は、ほぼノード間距離Lに設定されている。
上ホルダ30は、下ホルダ20と対向する位置に設けられている。図2および図3に示すように、上ホルダ30は外面が図示上(Z1)方向に凸をなす形状からなる押圧部31が設けられ、その周囲の四箇所の位置には係止凸部32,33,34,35が一体に形成されている。係止凸部32,33,34,35には、板厚(Z)方向に貫通する係止穴32a,33a,34a,35aがそれぞれ形成されている。
押圧部31の下面(Z2側の面)には、図示X方向に沿って断面V字形状に延びる第2凹部31Aが形成されている。そして、第2凹部31Aの内面には、X方向にノード間距離Lを有して並ぶV字形状の溝部36,37が形成されている。
図5に示すように、溝部36,37には、溝部36,37の中央部分(V字の谷間部分)のみをさらに上ホルダ30の上面(Z1)方向に陥没させた第2逃げ凹部36a,37aが形成されている。なお、前記第2逃げ凹部36a,37aも貫通孔で形成される構成であってもよく、このような貫通孔も2逃げ凹部36a,37aに含まれる。
弾性部材40(41,42,43,44)は、例えばシリコーンゴムなどの弾性を有するとともに押圧に対する耐久性を備えた材料で形成されている。弾性部材40は、「く」の字形状(または略「L」の字形状)の屈曲部を有している。弾性部材40の幅寸法は、前記下ホルダ20側の溝部22,23及び上ホルダ30側の溝部36,37の幅寸法とほぼ等しい寸法で形成されおり、各弾性部材40を溝部22,23及び溝部36,37内に位置決めすることが可能である。
次に、支持装置10への振動型アクチュエータの組立てについて説明する。
図4は本発明の実施の形態である振動型アクチュエータの支持装置の組立て後の状態を示す斜視図、図5は加圧前の状態を示す図4のV−V線における断面図、図6は加圧後を示す図4のV−V線における断面図、図7は他の実施の形態としての弾性部材とその装着状態を示す斜視図である。
図4に示すように、振動型アクチュエータ1は、下ホルダ20と上ホルダ30との間に設けられる。
より詳しくは、振動型アクチュエータ1は、溝部22,23に弾性部材41,42が装着された下ホルダ20の第1凹部21に、圧電素子7,8が水平面(XY平面)に対してともに45度傾くように振動筒体4全体を傾けた状態で設置される。このとき、圧電素子7,8が、X方向にノード間距離Lを置いて並ぶ弾性部材41と弾性部材42との上に架設される。
そして、弾性部材43,44が溝部36,37に装着された上ホルダ30が、第2凹部31Aを振動型アクチュエータ1に向けた状態で下ホルダ20上に設置される。このとき、下ホルダ20側の支柱24a,24b,24c,24dが、上ホルダ30の係止凸部32,33,34,35に形成された係止穴32a,33a,34a,35aにそれぞれ挿通される。図5に示すように、この状態では振動型アクチュエータ1の下側に弾性部材41,42が装着され、振動型アクチュエータ1の上側に弾性部材43,44が装着される。
また、この状態では、上ホルダ30は下ホルダ20に対して隙間h(>0)を有して対向するとともに、水平方向に位置決めされた状態にある。なお、下ホルダ20と上ホルダ30は相対的に上下方向に移動することができ、隙間hの調整が可能である。
そして、上ホルダ30が設置されることにより、圧電素子6,9がX方向にノード間距離Lを置いて並ぶ弾性部材43と弾性部材44により保持される。すなわち、振動型アクチュエータ1は、下側の圧電素子7,8と上側の圧電素子6,9が、下ホルダ20側の弾性部材41,42と上ホルダ30側の弾性部材43,44との間に弾性的に挟まれた状態で保持される。
このとき、上下方向において対向する一対の弾性部材41と弾性部材43との間に振動筒体4の一方のノードの近傍が支持され、同じく上下方向において対向する一対の弾性部材43と弾性部材44との間に振動筒体4の他方のノードの近傍が支持される。このため、振動筒体4は効率良く屈曲運動することが可能な状態となる。
次に、上ホルダ30が下ホルダ20に対して固定される。固定方法としては、下方(Z2方向)への一定の加圧力を上ホルダ30に与えた状態で、支柱24a,24b,24c,24dと係止穴32a,33a,34a,35aとの隙間内に、例えば紫外線硬化樹脂又は熱効果樹脂をそれぞれ注入して硬化させることにより行われる。あるいは、支柱24a,24b,24c,24dの周囲に雄ねじ部をそれぞれ形成し、支柱24a,24b,24c,24dに図示しないナットを取り付け、このナットを締め付けて固定するようにしてもよい。
これにより、下ホルダ20と上ホルダ30との隙間hを微調整することができ、振動筒体4のノード部分を適切な加圧力で支持することが可能となる。
図5に示すように、下ホルダ20に設けられた弾性部材41,42は、その屈曲部が第1逃げ凹部22a,23aに対向するように、溝部22,23内に装着されている。同様に、上ホルダ30に設けられた弾性部材43,44も、その屈曲部が第2逃げ凹部36a,37aに対向するように、溝部36,37内に装着されている。
図6に示すように、上ホルダ30に加圧力を与えて下方(図示Z2方向)に押下すると、弾性部材41,42,43,44が各圧電素子6,7,8,9とこれに対向する各溝部22、23及び溝部36,37によって板厚方向に圧縮させられるが、圧縮変形した屈曲部が第1逃げ凹部22a,23aおよび第2逃げ凹部36a,37aにそれぞれ逃げ込むことが可能である。
しかも、圧縮変形した各弾性部材40の一部(屈曲部)は、必ず第1逃げ凹部22a,23aおよび第2逃げ凹部36a,37a内に逃げ込むことになるため、各弾性部材40が予め想定した形状以外の形状に変形することがなくなる。このため、弾性部材41,42,43,44は常に適切な弾性力を発生させることが可能であり、振動型アクチュエータ1を安定的に支持することができる。
ここで、下ホルダ20と上ホルダ30との隙間hは、h>0であることが好ましい。隙間hがh=0である場合には、上ホルダ30が下ホルダ20に当接し、振動型アクチュエータ1は支持装置10に剛体支持されることなる。しかし、h>0である場合には、弾性部材40の弾性力が作用するようになり振動型アクチュエータ1を弾性的に支持することが可能となる。
なお、隙間hは弾性部材40(実施例ではシリコーンゴム)の圧縮量を調整する為のものであり、弾性部材40が弾性変形を開始する寸法以上(変形領域の始端)で、且つ、圧縮状態にある弾性部材40が振動型アクチュエータ1を保持するのに十分な加圧力を発生させることが可能な寸法以下であることが必要である。理想的には若干の隙間がある状態(h=0に限りなく近い状態)において前述の弾性部材40の条件を得られることが実用上好ましく、例えば弾性部材40の厚み寸法が変形前0.5mmであったものが変更後に0.4mm程度となるような隙間hが好適である。
上記実施の形態では、1箇所のノードが屈曲部を有する(略「く」の字形状からなる)一対の弾性部材41,43により上下方向から支持される構造を示して説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば図7に示すような環の少なくとも一箇所に不連続部51が設けられた略「C」字形状からなる弾性部材は50であってもよい。
この点、上記実施の形態においては、図5に示すように、下側に位置する弾性部材41,42の両端と、上側に位置する弾性部材43,44の両端とが対向する2箇所の部分にそれぞれ形成される間隙40a,40aが不連続部に相当している。
なお、不連続部の寸法、つまり間隙40a,40aの対向間隔(板厚方向の対向寸法)は、下ホルダ20と上ホルダ30との隙間hの大きさを調整することにより、すなわち下ホルダ20と上ホルダ30との間に与えられる加圧力の大きさに応じて調整される。
本発明の実施の形態の振動型アクチュエータを示す分解斜視図、 本発明の実施の形態として振動型アクチュエータを支持する支持装置の分解斜視図、 図2とは逆方向から見た支持装置の分解斜視図、 本発明の実施の形態である振動型アクチュエータの支持装置の組立て後の状態を示す斜視図、 加圧前の状態を示す図4のV−V線における断面図、 加圧後を示す図4のV−V線における断面図、 他の実施の形態としての弾性部材とその装着状態を示す斜視図、
1 振動型アクチュエータ
2 移動子
4 振動筒体(振動子)
4a 貫通穴
5 フレキシブルケーブル
6,7,8,9 圧電素子
6a,6b,7a,7b,8a,8b,9a,9b 電極
10 支持装置
20 下ホルダ
21 第1凹部
22,23 溝部
22a,23a 第1逃げ凹部
24a,24b,24c,24d 支柱
30 上ホルダ
31 押圧部
31A 第2凹部
32,33,34,35 係止凸部
32a,33a,34a,35a 係止穴
36,37 溝部
36a,37a 第2逃げ凹部
40,41,42,43,44 弾性部材
40a 間隙(不連続部)
50 弾性部材
51 不連続部
L ノード間距離
h 隙間

Claims (5)

  1. 長尺状の振動筒体と、前記振動筒体の内部に進退自在に設けられた移動子と、前記振動筒体の周囲に設けられて前記振動筒体に屈曲運動を与える圧電素子とを有する振動型アクチュエータの支持装置であって、
    上ホルダと、下ホルダと、少なくとも1箇所に不連続部を備えるとともに前記振動型アクチュエータの周囲に装着される弾性部材とを有し、前記弾性部材が前記上ホルダと前記下ホルダとの間に挟み込まれることにより前記振動型アクチュエータが保持されていることを特徴とする振動型アクチュエータの支持装置。
  2. 前記弾性部材は、前記振動筒体の周囲に配置された圧電素子を押さえ込むものである請求項1記載の振動型アクチュエータの支持装置。
  3. 前記上ホルダおよび前記下ホルダは、前記振動型アクチュエータが設置される凹部と、前記凹部内の、前記振動筒体の長手方向両端のノード近傍に対応する位置に設けられた一対の溝部とを有しており、前記弾性部材が前記溝部に配置されている請求項1記載の振動型アクチュエータの支持装置。
  4. 前記溝部はその切断面がV字形状であり、前記V字状の溝部の谷間に前記溝部をさらに陥没させた逃げ凹部が形成されている請求項3記載の振動型アクチュエータの支持装置。
  5. 前記上ホルダと前記下ホルダとは、隙間を介して対向配置されている請求項1記載の振動型アクチュエータの支持装置。
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