JPWO2010023940A1 - 電池パック及びその電池パックを備えた電子機器構成体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、電池パックの改良に関する。本発明は、良好な可撓性を有する電池パック及びそれを用いた電子機器構成体を提供することを目的とする。本発明の電池パックは、弾性シート材と、弾性シート材に埋設された少なくとも1つのコイン型電池とを備える。本発明の好ましい実施形態において、電子機器構成体は、前記電池パックと、可撓性を有する電子機器とを積層して構成される。前記電子機器は、電池パックの正極端子及び負極端子を通じて供給される電力により駆動される。本発明の別の好ましい実施形態において、電子機器構成体は、前記電池パックの弾性シート材の内部に、コイン型電池から供給される電力により駆動される機器を備える。

Description

本発明は、弾性シート材にコイン型電池を埋設してなる可撓性を有する電池パックに関する。
従来から、小型化された電子機器の駆動用電源としては、小型のコイン型電池が広く用いられている。近年、電子機器の小型化、薄型化および軽量化がますます進んでいる。より小型化された電子機器の分野においては、より一層小型化及び薄型化された駆動用電源が求められている。
小型化された電子機器の具体例としては、例えば、ICチップを内部に収容したICカードが挙げられる。ICカードは入退場管理、自動改札、情報通信などの分野で幅広く用いられている。このようなICカードの駆動用電源として薄型電池を用いることが検討されている。薄型電池は薄い外装に薄い電極群を収容してなる。このような電極群は、薄い正極層、電解質層及び負極層を備える。また、前記外装は、薄い金属フィルムや合成樹脂層と金属層とからなる積層フィルムにより形成されている。
近年、医療分野においては、医師等が患者等の生体情報を監視することを目的として、常に直接体に身に着けて血圧・体温・脈拍等の生体情報を常時測定して無線送信するようなウェアラブル携帯端末が開発されている。このようなウェアラブル携帯端末は生体に密着されて使用されるために、長時間密着させていても不快を感じない程度の可撓性が要求される。従って、ウェアラブル携帯端末の駆動用電源にも優れた可撓性が要求される。ウェアラブル携帯端末の電源としても、可撓性を有する薄型電池が検討されている。
具体的には、例えば、特許文献1は、正極と、柔軟性に富むポリマー電解質層と、負極とを含む発電要素を、アルミニウム箔を芯材にしたラミネートフィルムからなる外装体に収容してなる薄型の二次電池を開示している。この薄型の二次電池の正極及び負極の少なくとも一方の電極は、炭素繊維を主体とする集電体に電極合剤を担持させたシート電極から構成されることが開示されている。
また、特許文献2は、基材と、その上に担持された正極層、固体電解質層および負極層とを含む可撓性を有する薄型のリチウム電池を開示している。この薄型のリチウム電池は、樹脂で形成された基材の表面に、気相堆積法または塗布法を用いて正極層、固体電解質層および負極層を形成することにより得られる。
特開2002−63938号公報 特開2008−171599号公報
特許文献1及び特許文献2に開示されたような薄型電池は、充分な電気容量を確保するために、厚み方向に対する垂直方向において、広い面積の確保が必要になる。そして、厚み方向に対しての広い面積全体において正極層と電解質層と負極層との密着性を均一且つ充分に維持する必要がある。このように広い面積に渡って各層間の密着性を維持するために、正極層、電解質層、負極層等から構成される発電要素を外装体内に減圧封止して電池内部に空隙を少なくする方法が採用されている。しかしながら、このような方法を用いて得られる薄型電池は、減圧封止することにより電池内部に空隙がなくなることにより硬くなり、可撓性が低下する。このような可撓性に乏しい薄型電池をウェアラブル携帯端末に用いた場合、長時間の使用においては電池自身の剛性によりフィット感が低下するという問題があった。さらに、電池が長時間に渡って局所的に湾曲変形される場合には、その部分に応力が集中することにより電池性能の低下を招くおそれもあった。
また、特許文献1に開示されるように、電池素子を、金属フィルムまたはラミネートフィルムからなる外装体を用いて封止する方法では、外装体の開口端部を熱融着させる。そのために耐熱性の低いポリマー電解質を用いることができない。さらに、特許文献2に開示されるように、電極層および電解質層を、気相堆積法などを用いて極めて薄く形成する方法では、気相プロセスが必要となるために、薄型電池の生産性が低かった。
本発明は、上記のような課題を解決するためのものであり、可撓性及び生産性に優れた電池パックを提供することを目的とする。
本発明の一局面の電池パックは、弾性シート材と、前記弾性シート材に埋設された少なくとも1つのコイン型電池とを備える。
また、本発明の他の一局面の電子機器構成体は、電池パックと可撓性を有する電子機器とを積層して構成され、電子機器が電池パックの正極端子及び負極端子を通じて供給される電力により駆動される。
本発明によれば、コイン型電池が弾性シート材に埋設されているために、電池パック自身に良好な可撓性を付与できる。
本発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明によって、より明白となる。
本発明の一実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図1の電池パックのII−II線での縦断面を示す概略図である。 図1の電池パックと前記パックに接続された外部機器とから構成される電子機器構成体の一例を概略的に示す縦断面図である。 本発明の別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図4の電池パックのV−V線での縦断面を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図6の電池パックのVII−VII線での縦断面を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図8の電池パックのIX−IX線での縦断面を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図10の電池パックのXI−XI線での縦断面を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図12の電池パックのXIII−XIII線での縦断面を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図14の電池パックのXV−XV線での縦断面を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図16の電池パックのXVII−XVII線での縦断面を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図18の電池パックのXIX−XIX線での縦断面を示す概略図である。 本発明の別の実施形態に係る電子機器構成体を概略的に示す縦断面図である。 図20に示す電子機器構成体を生体に密着させた状態を示す概略図である。 図1の電池パックの製造方法の一例を説明する模式断面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す縦断面図である。
[第1実施形態]
本実施形態の電池パックは、弾性シート材と、前記弾性シート材に埋設された少なくとも1つのコイン型電池とを備え、前記コイン型電池の、正極または正極に繋がる正極端子と、負極または前記負極に繋がる負極端子と、が前記弾性シート材表面に露出している。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る電池パックの上面図を示し、図2は、図1の電池パックのII−II線での縦断面図である。なお、図1の上面図において、電池パック11の内部に埋設されているコイン型電池1(1a〜1d)及び配線3(3a、3b,3c)は、点線で示している。
図1の電池パック11は、正方形状の弾性シート材2と、弾性シート材2に埋設された4つのコイン型電池1a〜1dとを含む。
コイン型電池1はコイン形状であり、コイン型外装の上面が正極であり下面が負極である。
図1の電池パック11において、コイン型電池1a〜1dは配線3(3a、3b,3c)により接続されている。具体的には、コイン型電池1aの正極はコイン型電池1bの負極と接続されており、コイン型電池1bの正極はコイン型電池1cの負極と接続されており、コイン型電池1cの正極はコイン型電池1dの負極と接続されている。そして、コイン型電池1aの負極Aまたは負極Aに繋がる負極端子は図2に示すように弾性シート材2の表面に露出している。また、コイン型電池1dの正極Bまたは正極Bに繋がる正極端子は、図2では現れていないが弾性シート材2の表面に露出している。
電池パック11においては、複数のコイン型電池1a〜1dが直列に接続されているが、複数のコイン型電池1a〜1dを並列に接続してもよい。複数のコイン型電池1を直列に接続した場合には高電圧放電が可能になる。また、複数のコイン型電池1を並列に接続することにより、高負荷放電が可能になる。コイン型電池は裏返すことにより、正極と負極の方向を自由に変更できる。なお、弾性シート材2に埋設されるコイン型電池1は1つのみであってもよい。
コイン型電池1は弾性シート材2に埋設されている。そのために、電池パック11は外部応力に追従して容易に変形するような可撓性を有する。
弾性シート材2の構成材料の具体例としては、例えば、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、フッ素ゴム等のゴム材料;オレフィン系熱可塑性エラストマー、可塑性ポリウレタンエラストマー、スチレン・ブタジエンのブロック重合エラストマー、スチレン・イソプレンのブロック重合エラストマー、スチレン・エチレン・ブチレンのブロック重合エラストマー等の熱可塑性エラストマー;ポリエチレン等のポリオレフィン;ポリウレタン;エチレン・プロピレン・ジエン系モノマーからなる三元共重合ポリマー;ポリアミド等が挙げられる。これらの中でも、耐候性、耐油性、耐薬品性等の耐久性に優れている点からシリコーンゴムが好ましい。弾性シート材2には、必要に応じて、他の樹脂成分、可塑剤、無機フィラーなどが添加されていてもよい。
弾性シート材2の弾性率としては、0.1〜50MPa、さらには1〜10MPa程度であることが好ましい。
コイン型電池1としては、リチウム電池、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池、マンガン乾電池、アルカリ乾電池、空気電池、ニッカド電池、ニッケル水素電池、携帯型燃料電池等が挙げられる。また、コイン型電池1は、一次電池および二次電池のいずれであってもよい。コイン型リチウム電池は、高い起電力を安定に発生でき、かつ小径で生産性に優れている点から特に好ましい。
コイン型電池の直径は20mm以下、さらには12mm以下、とくには10mm以下であることが電池パック11の可撓性を阻害しない点から好ましい。
隣接する複数のコイン型電池1間の距離Lは特に限定されないが、5〜200mm程度、さらには10〜100mm程度であることが好ましい。距離Lが短すぎる場合には、コイン型電池1の配置された位置が撓み部分に相当する場合に撓みを阻害する恐れがある。また、距離Lが長すぎる場合には、コイン型電池1の配置された位置が撓み部分に相当する場合に電池パック11の変形に配線3の変形が充分に追従せず、配線に損傷を生じやすくなる。
電池パック11の厚さはとくに限定されないが、例えば、0.5〜20mm、さらには1.0〜10mm程度であることが好ましい。電池パック11の厚さが薄すぎる場合にはコイン型電池1を充分に保護できない恐れがあり、電池パック11の厚さが厚すぎる場合には可撓性が低下する傾向がある。
電池パック11において、複数のコイン型電池1は配線3により電気的に接続されて弾性シート材2に埋設されている。配線3の構成材料としては従来から知られた銅、銅合金、カーボン、白金、金、銀、チタン、ニッケル、アルミニウム、鉄等の導電性材料を特に限定することなく用いることができる。
配線3としては、複数のコイン型電池1の電極間を電線で接続して形成したり、所定のフレキシブル基材表面に蒸着やメッキにより薄膜回路を形成したりする方法等が挙げられる。なお、配線に際しては、弾性シート材2の水平方向に複数のコイン型電池1を配し、主として弾性シート材2の厚み方向に対して中央部に配線を配してそれらを電気的に接続することが好ましい。例えば、弾性シート材2を山折りした場合、その表側は伸び、その裏側は縮む。そのために弾性シート2の表側に配線が形成された場合には、弾性シート2の変形が大きい場合には配線が引き伸ばされて、配線が損傷する恐れがある。一方、弾性シート材の厚み方向に対して中央部に配線を配した場合には、伸縮が小さいために配線が引き伸ばされにくくなる。
電池パック11においては、コイン型電池1の電極または電極に繋がる電極端子が弾性シート材2の表面に露出している。この露出した電極または電極に繋がる電極端子から接続される電子機器側の電極端子を通じて電力が供給される。
図2に、図1の電池パック11のII−II線での縦断面図を示す。図2に示されるように、電池パック11の表面には、コイン型電池1aの負極Aが露出している。また、図2では現れていないが、電池パック11の表面には、コイン型電池1dの正極Bが露出している。
電池パック11の表面に露出したコイン型電池1aの負極A及びコイン型電池1dの正極Bは、電子機器への電力供給端子となる。そして、電池パック11の表面に露出した負極Aおよび正極Bを電子機器側の電極端子に接続することにより、電子機器に電力を供給することができる。
次に、電池パック11の製造方法の一例について説明する。図22の(A)〜(E)は電池パック11の製造工程を説明するための模式断面図である。
はじめに、図22の(A)に示すような形状の弾性シート材ユニット2eを用意する。弾性シート材ユニット2eは、コイン型電池1a及びコイン型電池1dを嵌合するための貫通孔2a,2dと、コイン型電池1b及びコイン型電池1cを嵌合するための凹部2b,2cと、傾斜面2fとを備える。このような形状の弾性シート材ユニット2eは熱可塑性エラストマーを用いた射出成形や、液状エラストマーを所定の型に注入して硬化させることにより得られる。
次に、図22の(B)に示すように、配線3aで接続された電極端子201aと201bをそれぞれ、貫通孔2aと凹部2bとに挿入する。同様に配線3cで接続された電極端子201cと201dをそれぞれ、凹部2cと貫通孔2dに挿入する。
次に、図22の(C)に示すようにコイン型電池1aをその正極が電極端子201aに接し、その負極が貫通孔2aを通じて弾性シート材ユニット2eの外側に露出するように嵌合する。また、コイン型電池1bをその負極が電極端子201bに接するように嵌合する。また、コイン型電池1cをその負極が凹部2cの電極端子201cに接するように嵌合する。また、コイン型電池1dをその正極が電極端子201dに接し、その正極が貫通孔2dを通じて弾性シート材ユニット2eの外側に露出するように嵌合する。また、コイン型電池1bの負極とコイン型電池1cの正極とを配線3bにより接続する。このようにして、図22の(D)に示すようなコイン型電池1a〜1dが直列に接続された構成体11aを得る。
そして、図22の(E)に示すように、得られた構成体11aを、弾性シート材ユニット2bにより封止する。弾性シート材ユニット2bによる封止は、構成体11aを所定の型内に配置し、液状エラストマーを型内に注入して硬化させる方法や、熱可塑性エラストマーを用いた射出インサート成形等が用いられうる。このような方法により、図1及び図2に示したような電池パック11が得られる。
なお、図23に示すように、弾性シート材2においては、配線3(3a、3b、3c)が、コイン型電池間の電極間の最短距離よりも長くなるような撓みしろ3eを有するように形成されていることが好ましい。このような撓みしろ3eを設けることにより、電池パック11が変形したときに撓みしろ3eにより、配線3の損傷を抑制する。なお、撓みしろ3eは弾性シート材2中の配線3の経路に予め設けた空隙22に収容することがたわみの可動を容易にする点から好ましい。
[第2実施形態]
次に、電池パック11を可撓性を有する電子機器の駆動用電源として用いた電子機器構成体の例について説明する。
図3は、血圧・体温・脈拍等の生体情報を常時測定して無線送信するウェアラブル携帯端末13の構成を説明するための説明図である。
生体情報測定装置12は、温度センサ12a、感圧センサ12b、情報送信素子12c、所定の制御回路を備える制御素子12d、負極側端子12e、および正極側端子(図示せず)を備えている。
ウェアラブル携帯端末13においては、生体情報測定装置12の駆動電源として電池パック11が用いられている。
具体的には、例えば、図3に示されるように、生体情報測定装置12の表面に露出した負極側端子12eと電池パック11に埋設されたコイン型電池1aの負極Aとを接続する。同様に、生体情報測定装置12の表面に露出した正極側端子と電池パック11に埋設されたコイン型電池1dの正極とを接続する。このようにして、生体情報測定装置12に電池パック11から電力供給が可能になる。
生体情報測定装置12は、フレキシブルプリント基板12g表面に温度センサ12a、感圧センサ12b、情報送信素子12c、制御素子12d等の電子素子を実装してなる回路基板を変形可能な材料で被覆して構成されている。そして、フレキシブルプリント基板12g表面に形成された負極側電力供給部12hおよび正極側電力供給部(図示せず)はそれぞれ負極側端子12e、及び正極側端子と接続されている。
生体情報測定装置12においては、その表面に露出している温度センサ12aにより体温を測定し、感圧センサ12bにより血圧を測定する。制御素子12dは、データの取得タイミングや送信タイミング、さらに、電力供給タイミング等を制御する回路を備える。測定されたデータは、情報送信素子12cから受信機を備えた外部の情報処理を担うコンピュータ装置等に無線送信される。
ウェアラブル携帯端末13を構成する生体情報測定装置12及び生体情報測定装置12の駆動電源である電池パック11はいずれも可撓性を有する。そのために、長時間生体に密着させていても不快を感じない程度の可撓性を維持することができる。また、電池パック11が変形しても、外筒で保護されたコイン型電池を用いているために、薄型電池を用いた場合に起こりうるような電池構成要素の損傷は起こりえない。
また、電池パック11は、イオントフォレシス(iontophoresis)経皮投薬装置の駆動用電源として用いることもできる。イオントフォレシス経皮投薬装置の表面には、負極側端子および正極側端子が露出している。イオントフォレシス経皮投薬装置の表面に露出した負極側端子と電池パックに埋設されたコイン型電池の負極とを接続し、イオントフォレシス経皮投薬装置の表面に露出した正極側端子と電池パックに埋設されたコイン型電池の正極とを接続する。
なお、イオントフォレシス経皮投薬装置は、アニオン性薬物が貯蔵される陰極槽とカチオン性薬物が貯蔵される陽極槽とを備えており、陰極槽及び陽極槽はイオントフォレシス経皮投薬装置の表面に露出している。また、負極側端子は陰極槽に接続され、正極側端子は陽極槽に接続されている。陰極槽と陽極槽を生体に密着させ、陰極槽と陽極槽との間に電圧を印加することにより、薬物を生体内に導入することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、弾性シート材に埋設された、少なくとも1つのコイン型電池と、コイン型電池から供給される電力により駆動される機器とを備えるウェアラブル携帯端末である電子機器構成体について、図20及び図21を参照しながら説明する。
前記電子機器構成体は、生体外皮に接触させて状態で作動する持ち運び可能な装置であることが好ましい。その一例として、図20は、電子機器構成体であるイオントフォレシス経皮投薬装置201を示している。イオントフォレシス経皮投薬装置は、電気エネルギーを利用することによりイオン性薬物の生体膜透過を促進させる装置である。
本実施形態におけるイオントフォレシス経皮投薬装置201は、弾性シート材202と、その内部に埋設された直列に接続されたコイン型電池203a及び203bを備える。さらに、イオントフォレシス経皮投薬装置201は、弾性シート材202に埋設された、アニオン性薬物が貯蔵される陰極槽203cとカチオン性薬物が貯蔵される陽極槽203dとを備える。陰極槽203c及び陽極槽203dは弾性シート材202の表面に露出している。コイン型電池203aとコイン型電池203bとは、配線3により直列に接続されている。そして、コイン型電池203aの負極は陰極槽203cと、コイン型電池203bの正極は陽極槽203dと電気的に接続されている。そして、図21に示すようにイオントフォレシス経皮投薬装置201を生体210に張り合わせ、コイン型電池203a,203bにより陰極槽203c及び陽極槽203dに、数Vの電圧を付与する。これにより、薬物が生体202の皮膚に移行する。一方、薬物と対をなす内因性イオンが皮膚から陽極槽203d中に抽出される。一方、陰極槽203c中でもアニオン性薬物のイオン交換が引き起こされることにより電気回路が成立する。
イオントフォレシス経皮投薬装置201は弾性シート材を外殻とするために可撓性が高い。そのために、生体210に密着させたときの違和感を低減させることができる。
また、弾性シート材に埋設された、少なくとも1つのコイン型電池と、コイン型電池から供給される電力により駆動される機器とを備える電子機器構成体が、生体情報測定装置であってもよい。この場合、前記弾性シート体に、少なくとも1つのコイン型電池とともに埋設される機器としては、第2実施形態で説明した測定装置12を用いることができる。
[第4実施形態]
第4実施形態では、第1実施形態で説明した電池パックの変形例について詳しく説明する。
図4〜図13に、本実施形態の電池パックの模式図を示す。なお、図4〜13において、図1および図2と同じ構成要素には、同じ番号を付している。
図4の電池パック41は、略長方形の弾性シート材42を有している。コイン型電池1a〜1dは、配線3により、接続されている。
図5に、図4のV−V線における電池パック41の縦断面図を示す。電池パック41の場合にも、コイン型電池1aの負極Aが、弾性シート材42の表面に露出している。図示していないが、コイン型電池1dの正極Bも弾性シート材42の表面に露出している。これらの端子は、電子機器の電極端子との接続部となる。
図6の電池パック61は、円形の弾性シート材62を有している。コイン型電池1a〜1dは配線3により接続されている。
図7に、図6のVII−VII線における電池パック61の縦断面図を示す。電池パック61の場合にも、コイン型電池1aの負極Aが弾性シート材62の表面に露出している。図示していないが、コイン型電池1dの正極Bも弾性シート材62の表面に露出している。これらの端子は、電子機器の電極端子との接続部となる。
図8の電池パック81は、楕円形の弾性シート材62を有している。コイン型電池1a〜1dは、配線3により、接続されている。
図9に、図8のIX−IX線における電池パック81の縦断面図を示す。電池パック81の場合にも、コイン型電池1aの負極Aが、弾性シート材82の表面に露出している。図示していないが、コイン型電池1dの正極Bも弾性シート材82の表面に露出している。これらの端子は、電子機器の電極端子との接続部となる。
図10の電池パック101において、弾性シート材102は、2つの楕円形をその長軸方向に接合した形状を有する。コイン型電池1a〜1dは、2つの楕円形の長軸方向に平行にかつ直線状に配置されている。コイン型電池1a〜1dは、配線3により、接続されている。
図11に、図10のXI−XI線における電池パック101の縦断面図を示す。図11に示されるように、電池パック101の場合にも、コイン型電池1aの負極Aが、弾性シート材102の表面に露出しており、コイン型電池1dの正極Bも弾性シート材102の表面に露出している。これらの端子は、電子機器の電極端子との接続部となる。
図12の電池パック121において、弾性シート材122は、4つの楕円形をその長軸方向に接合した形状を有する。コイン型電池1a〜1dは、4つの楕円形の長軸方向に平行にかつ直線状に配置されている。コイン型電池1a〜1dは、配線3により接続されている。
図13に、図12のXIII−XIII線における電池パック121の縦断面図を示す。図13に示されるように、電池パック121の場合にも、コイン型電池1aの負極Aが、弾性シート材122の表面に露出しており、コイン型電池1dの正極Bも弾性シート材122の表面に露出している。これらの端子は、電子機器の電極端子との接続部となる。
以上のように、弾性シート材の形状を種々に変更することにより、多角形状、円形状、楕円形状などの任意の形状の電池パックを得ることができる。
上記では、2つの電極のみが弾性シート材の表面に露出している場合を示したが、3つ以上の電極が弾性シート材の表面に露出していてもよい。その一例を図14〜15に示す。図14〜15において、図1および2と同じ構成要素には、同じ番号を付している。
図14に示される電池パック141は、基本的には、図10に示される電池パック101と同じ形状を有している。しかしながら、図15に示されるように、コイン型電池1a〜1dの各端子が、弾性シート材142の表面に露出している。
このように、3つ以上の電池の電極の3つ以上の端子を電池パック141の表面に露出させることにより、電池パック141は外部機器との接続部を複数有することができる。このため、端子と外部機器との接続を様々な組合せで行うことが可能となる。この結果、用途にあわせて、様々な電圧または容量を選択可能な電池パックを提供することができる。なお、弾性シート材142の表面に露出させる電極の数は、外部機器の種類に応じて、適宜決定される。
上記では、コイン型電池1の外装の一部を、弾性シート材の表面に露出させた場合を示したが、電池の外装を弾性シート材の表面に露出させることなく、電池1に接続された接続端子を弾性シート材の表面に露出させてもよい。このような構成を、図16〜19を参照しながら説明する。図16〜19において、図1および図2と同じ構成要素には、同じ番号を付している。
図16の電池パック161の形状は、基本的には、図1の電池パック11と同じである。しかし、図17に示されるように、電池パック161は、コイン型電池1aに接続された第1接続端子163および電池1dに接続された第2接続端子164を有する。第1接続端子163と第2接続端子164は、電池パック161の同じ面の異なる位置に露出している。また、第1接続端子163および第2接続端子164は、それぞれ、配線3により、コイン型電池1aおよびコイン型電池1dに接続されている。
第1接続端子163は、コイン型電池1aの負極Aに接続されており、第2接続端子164は、コイン型電池1dの正極Bに接続されている。つまり、第1接続端子163と第2接続端子164とは、互い反対の極性を有する。
このような第1接続端子163および第2接続端子164により、電池パック161と外部機器とを接続することもできる。
図18および図19に、別の例を示す。図18および図19の電池パック181においては、弾性シート材182に、1つのコイン型電池183が埋設されている。図19に示されているように、電池パック181は、コイン型電池183の負極Aに接続された第1接続端子184、およびコイン型電池183の正極Bに接続された第2接続端子184を有する。第1接続端子184および第2接続端子185は、電池パック181の同じ面の異なる位置に露出している。また、第1接続端子184および第2接続端子185は、それぞれ、配線3により、コイン型電池183の負極Aおよび正極Bに接続されている。
本発明の電池パックは、良好な可撓性を有する。よって、本発明の電池パックは、携帯情報端末、携帯電子機器、医療用機器など、生体に長時間密着させて使用されるとともに可撓性が要求される機器の電源として好適に利用することができる。また、前記電池パックの内部に、電池パックに含まれるコイン型電池から供給される電力により駆動される機器をさらに設けることにより、可撓性を有する電子機器構成体を得ることができる。このような電子機器構成体は、携帯情報端末、携帯電子機器、医療用機器などとして、好適に用いることができる。
1a、1b、1c、1d、183、203a、203b 電池
2、42、62、82、102、122、142、162、182、202 弾性シート材
3a、3b、3c 配線
11、41、61、81、101、121、141、161、181、201 電池パック
12 外部機器
12a 第1外部機器端子
163、184 第1接続端子
164、185 第2接続端子
本発明は、弾性シート材にコイン型電池を埋設してなる可撓性を有する電池パックに関する。
従来から、小型化された電子機器の駆動用電源としては、小型のコイン型電池が広く用いられている。近年、電子機器の小型化、薄型化および軽量化がますます進んでいる。より小型化された電子機器の分野においては、より一層小型化及び薄型化された駆動用電源が求められている。
小型化された電子機器の具体例としては、例えば、ICチップを内部に収容したICカードが挙げられる。ICカードは入退場管理、自動改札、情報通信などの分野で幅広く用いられている。このようなICカードの駆動用電源として薄型電池を用いることが検討されている。薄型電池は薄い外装に薄い電極群を収容してなる。このような電極群は、薄い正極層、電解質層及び負極層を備える。また、前記外装は、薄い金属フィルムや合成樹脂層と金属層とからなる積層フィルムにより形成されている。
近年、医療分野においては、医師等が患者等の生体情報を監視することを目的として、常に直接体に身に着けて血圧・体温・脈拍等の生体情報を常時測定して無線送信するようなウェアラブル携帯端末が開発されている。このようなウェアラブル携帯端末は生体に密着されて使用されるために、長時間密着させていても不快を感じない程度の可撓性が要求される。従って、ウェアラブル携帯端末の駆動用電源にも優れた可撓性が要求される。ウェアラブル携帯端末の電源としても、可撓性を有する薄型電池が検討されている。
具体的には、例えば、特許文献1は、正極と、柔軟性に富むポリマー電解質層と、負極とを含む発電要素を、アルミニウム箔を芯材にしたラミネートフィルムからなる外装体に収容してなる薄型の二次電池を開示している。この薄型の二次電池の正極及び負極の少なくとも一方の電極は、炭素繊維を主体とする集電体に電極合剤を担持させたシート電極から構成されることが開示されている。
また、特許文献2は、基材と、その上に担持された正極層、固体電解質層および負極層とを含む可撓性を有する薄型のリチウム電池を開示している。この薄型のリチウム電池は、樹脂で形成された基材の表面に、気相堆積法または塗布法を用いて正極層、固体電解質層および負極層を形成することにより得られる。
特開2002−63938号公報 特開2008−171599号公報
特許文献1及び特許文献2に開示されたような薄型電池は、充分な電気容量を確保するために、厚み方向に対する垂直方向において、広い面積の確保が必要になる。そして、厚み方向に対しての広い面積全体において正極層と電解質層と負極層との密着性を均一且つ充分に維持する必要がある。このように広い面積に渡って各層間の密着性を維持するために、正極層、電解質層、負極層等から構成される発電要素を外装体内に減圧封止して電池内部に空隙を少なくする方法が採用されている。しかしながら、このような方法を用いて得られる薄型電池は、減圧封止することにより電池内部に空隙がなくなることにより硬くなり、可撓性が低下する。このような可撓性に乏しい薄型電池をウェアラブル携帯端末に用いた場合、長時間の使用においては電池自身の剛性によりフィット感が低下するという問題があった。さらに、電池が長時間に渡って局所的に湾曲変形される場合には、その部分に応力が集中することにより電池性能の低下を招くおそれもあった。
また、特許文献1に開示されるように、電池素子を、金属フィルムまたはラミネートフィルムからなる外装体を用いて封止する方法では、外装体の開口端部を熱融着させる。そのために耐熱性の低いポリマー電解質を用いることができない。さらに、特許文献2に開示されるように、電極層および電解質層を、気相堆積法などを用いて極めて薄く形成する方法では、気相プロセスが必要となるために、薄型電池の生産性が低かった。
本発明は、上記のような課題を解決するためのものであり、可撓性及び生産性に優れた電池パックを提供することを目的とする。
本発明の一局面の電池パックは、弾性シート材と、前記弾性シート材に埋設された少なくとも1つのコイン型電池とを備える。
また、本発明の他の一局面の電子機器構成体は、電池パックと可撓性を有する電子機器とを積層して構成され、電子機器が電池パックの正極端子及び負極端子を通じて供給される電力により駆動される。
本発明によれば、コイン型電池が弾性シート材に埋設されているために、電池パック自身に良好な可撓性を付与できる。
本発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明によって、より明白となる。
本発明の一実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図1の電池パックのII−II線での縦断面を示す概略図である。 図1の電池パックと前記パックに接続された外部機器とから構成される電子機器構成体の一例を概略的に示す縦断面図である。 本発明の別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図4の電池パックのV−V線での縦断面を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図6の電池パックのVII−VII線での縦断面を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図8の電池パックのIX−IX線での縦断面を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図10の電池パックのXI−XI線での縦断面を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図12の電池パックのXIII−XIII線での縦断面を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図14の電池パックのXV−XV線での縦断面を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図16の電池パックのXVII−XVII線での縦断面を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す上面図である。 図18の電池パックのXIX−XIX線での縦断面を示す概略図である。 本発明の別の実施形態に係る電子機器構成体を概略的に示す縦断面図である。 図20に示す電子機器構成体を生体に密着させた状態を示す概略図である。 図1の電池パックの製造方法の一例を説明する模式断面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る電池パックを概略的に示す縦断面図である。
[第1実施形態]
本実施形態の電池パックは、弾性シート材と、前記弾性シート材に埋設された少なくとも1つのコイン型電池とを備え、前記コイン型電池の、正極または正極に繋がる正極端子と、負極または前記負極に繋がる負極端子と、が前記弾性シート材表面に露出している。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る電池パックの上面図を示し、図2は、図1の電池パックのII−II線での縦断面図である。なお、図1の上面図において、電池パック11の内部に埋設されているコイン型電池1(1a〜1d)及び配線3(3a、3b,3c)は、点線で示している。
図1の電池パック11は、正方形状の弾性シート材2と、弾性シート材2に埋設された4つのコイン型電池1a〜1dとを含む。
コイン型電池1はコイン形状であり、コイン型外装の上面が正極であり下面が負極である。
図1の電池パック11において、コイン型電池1a〜1dは配線3(3a、3b,3c)により接続されている。具体的には、コイン型電池1aの正極はコイン型電池1bの負極と接続されており、コイン型電池1bの正極はコイン型電池1cの負極と接続されており、コイン型電池1cの正極はコイン型電池1dの負極と接続されている。そして、コイン型電池1aの負極Aまたは負極Aに繋がる負極端子は図2に示すように弾性シート材2の表面に露出している。また、コイン型電池1dの正極Bまたは正極Bに繋がる正極端子は、図2では現れていないが弾性シート材2の表面に露出している。
電池パック11においては、複数のコイン型電池1a〜1dが直列に接続されているが、複数のコイン型電池1a〜1dを並列に接続してもよい。複数のコイン型電池1を直列に接続した場合には高電圧放電が可能になる。また、複数のコイン型電池1を並列に接続することにより、高負荷放電が可能になる。コイン型電池は裏返すことにより、正極と負極の方向を自由に変更できる。なお、弾性シート材2に埋設されるコイン型電池1は1つのみであってもよい。
コイン型電池1は弾性シート材2に埋設されている。そのために、電池パック11は外部応力に追従して容易に変形するような可撓性を有する。
弾性シート材2の構成材料の具体例としては、例えば、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、フッ素ゴム等のゴム材料;オレフィン系熱可塑性エラストマー、可塑性ポリウレタンエラストマー、スチレン・ブタジエンのブロック重合エラストマー、スチレン・イソプレンのブロック重合エラストマー、スチレン・エチレン・ブチレンのブロック重合エラストマー等の熱可塑性エラストマー;ポリエチレン等のポリオレフィン;ポリウレタン;エチレン・プロピレン・ジエン系モノマーからなる三元共重合ポリマー;ポリアミド等が挙げられる。これらの中でも、耐候性、耐油性、耐薬品性等の耐久性に優れている点からシリコーンゴムが好ましい。弾性シート材2には、必要に応じて、他の樹脂成分、可塑剤、無機フィラーなどが添加されていてもよい。
弾性シート材2の弾性率としては、0.1〜50MPa、さらには1〜10MPa程度であることが好ましい。
コイン型電池1としては、リチウム電池、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池、マンガン乾電池、アルカリ乾電池、空気電池、ニッカド電池、ニッケル水素電池、携帯型燃料電池等が挙げられる。また、コイン型電池1は、一次電池および二次電池のいずれであってもよい。コイン型リチウム電池は、高い起電力を安定に発生でき、かつ小径で生産性に優れている点から特に好ましい。
コイン型電池の直径は20mm以下、さらには12mm以下、とくには10mm以下であることが電池パック11の可撓性を阻害しない点から好ましい。
隣接する複数のコイン型電池1間の距離Lは特に限定されないが、5〜200mm程度、さらには10〜100mm程度であることが好ましい。距離Lが短すぎる場合には、コイン型電池1の配置された位置が撓み部分に相当する場合に撓みを阻害する恐れがある。また、距離Lが長すぎる場合には、コイン型電池1の配置された位置が撓み部分に相当する場合に電池パック11の変形に配線3の変形が充分に追従せず、配線に損傷を生じやすくなる。
電池パック11の厚さはとくに限定されないが、例えば、0.5〜20mm、さらには1.0〜10mm程度であることが好ましい。電池パック11の厚さが薄すぎる場合にはコイン型電池1を充分に保護できない恐れがあり、電池パック11の厚さが厚すぎる場合には可撓性が低下する傾向がある。
電池パック11において、複数のコイン型電池1は配線3により電気的に接続されて弾性シート材2に埋設されている。配線3の構成材料としては従来から知られた銅、銅合金、カーボン、白金、金、銀、チタン、ニッケル、アルミニウム、鉄等の導電性材料を特に限定することなく用いることができる。
配線3としては、複数のコイン型電池1の電極間を電線で接続して形成したり、所定のフレキシブル基材表面に蒸着やメッキにより薄膜回路を形成したりする方法等が挙げられる。なお、配線に際しては、弾性シート材2の水平方向に複数のコイン型電池1を配し、主として弾性シート材2の厚み方向に対して中央部に配線を配してそれらを電気的に接続することが好ましい。例えば、弾性シート材2を山折りした場合、その表側は伸び、その裏側は縮む。そのために弾性シート2の表側に配線が形成された場合には、弾性シート2の変形が大きい場合には配線が引き伸ばされて、配線が損傷する恐れがある。一方、弾性シート材の厚み方向に対して中央部に配線を配した場合には、伸縮が小さいために配線が引き伸ばされにくくなる。
電池パック11においては、コイン型電池1の電極または電極に繋がる電極端子が弾性シート材2の表面に露出している。この露出した電極または電極に繋がる電極端子から接続される電子機器側の電極端子を通じて電力が供給される。
図2に、図1の電池パック11のII−II線での縦断面図を示す。図2に示されるように、電池パック11の表面には、コイン型電池1aの負極Aが露出している。また、図2では現れていないが、電池パック11の表面には、コイン型電池1dの正極Bが露出している。
電池パック11の表面に露出したコイン型電池1aの負極A及びコイン型電池1dの正極Bは、電子機器への電力供給端子となる。そして、電池パック11の表面に露出した負極Aおよび正極Bを電子機器側の電極端子に接続することにより、電子機器に電力を供給することができる。
次に、電池パック11の製造方法の一例について説明する。図22の(A)〜(E)は電池パック11の製造工程を説明するための模式断面図である。
はじめに、図22の(A)に示すような形状の弾性シート材ユニット2eを用意する。弾性シート材ユニット2eは、コイン型電池1a及びコイン型電池1dを嵌合するための貫通孔2a,2dと、コイン型電池1b及びコイン型電池1cを嵌合するための凹部2b,2cと、傾斜面2fとを備える。このような形状の弾性シート材ユニット2eは熱可塑性エラストマーを用いた射出成形や、液状エラストマーを所定の型に注入して硬化させることにより得られる。
次に、図22の(B)に示すように、配線3aで接続された電極端子201aと201bをそれぞれ、貫通孔2aと凹部2bとに挿入する。同様に配線3cで接続された電極端子201cと201dをそれぞれ、凹部2cと貫通孔2dに挿入する。
次に、図22の(C)に示すようにコイン型電池1aをその正極が電極端子201aに接し、その負極が貫通孔2aを通じて弾性シート材ユニット2eの外側に露出するように嵌合する。また、コイン型電池1bをその負極が電極端子201bに接するように嵌合する。また、コイン型電池1cをその負極が凹部2cの電極端子201cに接するように嵌合する。また、コイン型電池1dをその正極が電極端子201dに接し、その正極が貫通孔2dを通じて弾性シート材ユニット2eの外側に露出するように嵌合する。また、コイン型電池1bの負極とコイン型電池1cの正極とを配線3bにより接続する。このようにして、図22の(D)に示すようなコイン型電池1a〜1dが直列に接続された構成体11aを得る。
そして、図22の(E)に示すように、得られた構成体11aを、弾性シート材ユニット2bにより封止する。弾性シート材ユニット2bによる封止は、構成体11aを所定の型内に配置し、液状エラストマーを型内に注入して硬化させる方法や、熱可塑性エラストマーを用いた射出インサート成形等が用いられうる。このような方法により、図1及び図2に示したような電池パック11が得られる。
なお、図23に示すように、弾性シート材2においては、配線3(3a、3b、3c)が、2つのコイン型電池の電極間の最短距離よりも長くなるような撓みしろ3eを有するように形成されていることが好ましい。このような撓みしろ3eを設けることにより、電池パック11が変形したときに撓みしろ3eにより、配線3の損傷を抑制する。なお、撓みしろ3eは弾性シート材2中の配線3の経路に予め設けた空隙22に収容することがたわみの可動を容易にする点から好ましい。
[第2実施形態]
次に、電池パック11を可撓性を有する電子機器の駆動用電源として用いた電子機器構成体の例について説明する。
図3は、血圧・体温・脈拍等の生体情報を常時測定して無線送信するウェアラブル携帯端末13の構成を説明するための説明図である。
生体情報測定装置12は、温度センサ12a、感圧センサ12b、情報送信素子12c、所定の制御回路を備える制御素子12d、負極側端子12e、および正極側端子(図示せず)を備えている。
ウェアラブル携帯端末13においては、生体情報測定装置12の駆動電源として電池パック11が用いられている。
具体的には、例えば、図3に示されるように、生体情報測定装置12の表面に露出した負極側端子12eと電池パック11に埋設されたコイン型電池1aの負極Aとを接続する。同様に、生体情報測定装置12の表面に露出した正極側端子と電池パック11に埋設されたコイン型電池1dの正極とを接続する。このようにして、生体情報測定装置12に電池パック11から電力供給が可能になる。
生体情報測定装置12は、フレキシブルプリント基板12g表面に温度センサ12a、感圧センサ12b、情報送信素子12c、制御素子12d等の電子素子を実装してなる回路基板を変形可能な材料で被覆して構成されている。そして、フレキシブルプリント基板12g表面に形成された負極側電力供給部12hおよび正極側電力供給部(図示せず)はそれぞれ負極側端子12e、及び正極側端子と接続されている。
生体情報測定装置12においては、その表面に露出している温度センサ12aにより体温を測定し、感圧センサ12bにより血圧を測定する。制御素子12dは、データの取得タイミングや送信タイミング、さらに、電力供給タイミング等を制御する回路を備える。測定されたデータは、情報送信素子12cから受信機を備えた外部の情報処理を担うコンピュータ装置等に無線送信される。
ウェアラブル携帯端末13を構成する生体情報測定装置12及び生体情報測定装置12の駆動電源である電池パック11はいずれも可撓性を有する。そのために、ウェアラブル携帯端末13を長時間生体に密着させていても不快を感じない程度の可撓性を維持することができる。また、電池パック11が変形しても、外筒で保護されたコイン型電池を用いているために、薄型電池を用いた場合に起こりうるような電池構成要素の損傷は起こりえない。
また、電池パック11は、イオントフォレシス(iontophoresis)経皮投薬装置の駆動用電源として用いることもできる。イオントフォレシス経皮投薬装置の表面には、負極側端子および正極側端子が露出している。イオントフォレシス経皮投薬装置の表面に露出した負極側端子と電池パックに埋設されたコイン型電池の負極とを接続し、イオントフォレシス経皮投薬装置の表面に露出した正極側端子と電池パックに埋設されたコイン型電池の正極とを接続する。
なお、イオントフォレシス経皮投薬装置は、アニオン性薬物が貯蔵される陰極槽とカチオン性薬物が貯蔵される陽極槽とを備えており、陰極槽及び陽極槽はイオントフォレシス経皮投薬装置の表面に露出している。また、負極側端子は陰極槽に接続され、正極側端子は陽極槽に接続されている。陰極槽と陽極槽を生体に密着させ、陰極槽と陽極槽との間に電圧を印加することにより、薬物を生体内に導入することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、弾性シート材に埋設された、少なくとも1つのコイン型電池と、コイン型電池から供給される電力により駆動される機器とを備えるウェアラブル携帯端末である電子機器構成体について、図20及び図21を参照しながら説明する。
前記電子機器構成体は、生体外皮に接触させて状態で作動する持ち運び可能な装置であることが好ましい。その一例として、図20は、電子機器構成体であるイオントフォレシス経皮投薬装置201を示している。イオントフォレシス経皮投薬装置は、電気エネルギーを利用することによりイオン性薬物の生体膜透過を促進させる装置である。
本実施形態におけるイオントフォレシス経皮投薬装置201は、弾性シート材202と、その内部に埋設された直列に接続されたコイン型電池203a及び203bを備える。さらに、イオントフォレシス経皮投薬装置201は、弾性シート材202に埋設された、アニオン性薬物が貯蔵される陰極槽203cとカチオン性薬物が貯蔵される陽極槽203dとを備える。陰極槽203c及び陽極槽203dは弾性シート材202の表面に露出している。コイン型電池203aとコイン型電池203bとは、配線3により直列に接続されている。そして、コイン型電池203aの負極は陰極槽203cと、コイン型電池203bの正極は陽極槽203dと電気的に接続されている。そして、図21に示すようにイオントフォレシス経皮投薬装置201を生体210に張り合わせ、コイン型電池203a,203bにより陰極槽203c陽極槽203dの間に、数Vの電圧を付与する。これにより、薬物が生体202の皮膚に移行する。一方、薬物と対をなす内因性イオンが皮膚から陽極槽203d中に抽出される。一方、陰極槽203c中でもアニオン性薬物のイオン交換が引き起こされることにより電気回路が成立する。
イオントフォレシス経皮投薬装置201は弾性シート材を外殻とするために可撓性が高い。そのために、生体210に密着させたときの違和感を低減させることができる。
また、弾性シート材に埋設された、少なくとも1つのコイン型電池と、コイン型電池から供給される電力により駆動される機器とを備える電子機器構成体が、生体情報測定装置であってもよい。この場合、前記弾性シート体に、少なくとも1つのコイン型電池とともに埋設される機器としては、第2実施形態で説明した測定装置12を用いることができる。
[第4実施形態]
第4実施形態では、第1実施形態で説明した電池パックの変形例について詳しく説明する。
図4〜図13に、本実施形態の電池パックの模式図を示す。なお、図4〜13において、図1および図2と同じ構成要素には、同じ番号を付している。
図4の電池パック41は、略長方形の弾性シート材42を有している。コイン型電池1a〜1dは、配線3により、接続されている。
図5に、図4のV−V線における電池パック41の縦断面図を示す。電池パック41の場合にも、コイン型電池1aの負極Aが、弾性シート材42の表面に露出している。図示していないが、コイン型電池1dの正極Bも弾性シート材42の表面に露出している。これらの端子は、電子機器の電極端子との接続部となる。
図6の電池パック61は、円形の弾性シート材62を有している。コイン型電池1a〜1dは配線3により接続されている。
図7に、図6のVII−VII線における電池パック61の縦断面図を示す。電池パック61の場合にも、コイン型電池1aの負極Aが弾性シート材62の表面に露出している。図示していないが、コイン型電池1dの正極Bも弾性シート材62の表面に露出している。これらの端子は、電子機器の電極端子との接続部となる。
図8の電池パック81は、楕円形の弾性シート材82を有している。コイン型電池1a〜1dは、配線3により、接続されている。
図9に、図8のIX−IX線における電池パック81の縦断面図を示す。電池パック81の場合にも、コイン型電池1aの負極Aが、弾性シート材82の表面に露出している。図示していないが、コイン型電池1dの正極Bも弾性シート材82の表面に露出している。これらの端子は、電子機器の電極端子との接続部となる。
図10の電池パック101において、弾性シート材102は、2つの楕円形をその長軸方向に接合した形状を有する。コイン型電池1a〜1dは、2つの楕円形の長軸方向に平行にかつ直線状に配置されている。コイン型電池1a〜1dは、配線3により、接続されている。
図11に、図10のXI−XI線における電池パック101の縦断面図を示す。図11に示されるように、電池パック101の場合にも、コイン型電池1aの負極Aが、弾性シート材102の表面に露出しており、コイン型電池1dの正極Bも弾性シート材102の表面に露出している。これらの端子は、電子機器の電極端子との接続部となる。
図12の電池パック121において、弾性シート材122は、4つの楕円形をその長軸方向に接合した形状を有する。コイン型電池1a〜1dは、4つの楕円形の長軸方向に平行にかつ直線状に配置されている。コイン型電池1a〜1dは、配線3により接続されている。
図13に、図12のXIII−XIII線における電池パック121の縦断面図を示す。図13に示されるように、電池パック121の場合にも、コイン型電池1aの負極Aが、弾性シート材122の表面に露出しており、コイン型電池1dの正極Bも弾性シート材122の表面に露出している。これらの端子は、電子機器の電極端子との接続部となる。
以上のように、弾性シート材の形状を種々に変更することにより、多角形状、円形状、楕円形状などの任意の形状の電池パックを得ることができる。
上記では、2つの電極のみが弾性シート材の表面に露出している場合を示したが、3つ以上の電極が弾性シート材の表面に露出していてもよい。その一例を図14〜15に示す。図14〜15において、図1および2と同じ構成要素には、同じ番号を付している。
図14に示される電池パック141は、基本的には、図10に示される電池パック101と同じ形状を有している。しかしながら、図15に示されるように、コイン型電池1a〜1dの各端子が、弾性シート材142の表面に露出している。
このように、3つ以上の電池の電極の3つ以上の端子を電池パック141の表面に露出させることにより、電池パック141は外部機器との接続部を複数有することができる。このため、端子と外部機器との接続を様々な組合せで行うことが可能となる。この結果、用途にあわせて、様々な電圧または容量を選択可能な電池パックを提供することができる。なお、弾性シート材142の表面に露出させる電極の数は、外部機器の種類に応じて、適宜決定される。
上記では、コイン型電池1の外装の一部を、弾性シート材の表面に露出させた場合を示したが、電池の外装を弾性シート材の表面に露出させることなく、電池1に接続された接続端子を弾性シート材の表面に露出させてもよい。このような構成を、図16〜19を参照しながら説明する。図16〜19において、図1および図2と同じ構成要素には、同じ番号を付している。
図16の電池パック161の形状は、基本的には、図1の電池パック11と同じである。しかし、図17に示されるように、電池パック161は、コイン型電池1aに接続された第1接続端子163および電池1dに接続された第2接続端子164を有する。第1接続端子163と第2接続端子164は、電池パック161の同じ面の異なる位置に露出している。また、第1接続端子163および第2接続端子164は、それぞれ、配線3により、コイン型電池1aおよびコイン型電池1dに接続されている。
第1接続端子163は、コイン型電池1aの負極Aに接続されており、第2接続端子164は、コイン型電池1dの正極Bに接続されている。つまり、第1接続端子163と第2接続端子164とは、互い反対の極性を有する。
このような第1接続端子163および第2接続端子164により、電池パック161と外部機器とを接続することもできる。
図18および図19に、別の例を示す。図18および図19の電池パック181においては、弾性シート材182に、1つのコイン型電池183が埋設されている。図19に示されているように、電池パック181は、コイン型電池183の負極Aに接続された第1接続端子184、およびコイン型電池183の正極Bに接続された第2接続端子185を有する。第1接続端子184および第2接続端子185は、電池パック181の同じ面の異なる位置に露出している。また、第1接続端子184および第2接続端子185は、それぞれ、配線3により、コイン型電池183の負極Aおよび正極Bに接続されている。
本発明の電池パックは、良好な可撓性を有する。よって、本発明の電池パックは、携帯情報端末、携帯電子機器、医療用機器など、生体に長時間密着させて使用されるとともに可撓性が要求される機器の電源として好適に利用することができる。また、前記電池パックの内部に、電池パックに含まれるコイン型電池から供給される電力により駆動される機器をさらに設けることにより、可撓性を有する電子機器構成体を得ることができる。このような電子機器構成体は、携帯情報端末、携帯電子機器、医療用機器などとして、好適に用いることができる。
1a、1b、1c、1d、183、203a、203b 電池
2、42、62、82、102、122、142、162、182、202 弾性シート材
3a、3b、3c 配線
11、41、61、81、101、121、141、161、181、201 電池パック
12 外部機器
12a 第1外部機器端子
163、184 第1接続端子
164、185 第2接続端子

Claims (14)

  1. 弾性シート材と、前記弾性シート材に埋設された少なくとも1つのコイン型電池とを備えることを特徴とする電池パック。
  2. 前記コイン型電池の正極または正極に繋がる正極端子と、負極または前記負極に繋がる負極端子と、が前記弾性シート材表面に露出している請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記弾性シート材がシリコーンゴムである請求項1に記載の電池パック。
  4. 前記弾性シート材の水平方向に並んで2つ以上の前記コイン型電池が配されて可撓性の配線により電気的に接続されており、前記配線が主として前記弾性シート材の厚み方向に対して中央部に配されている請求項1に記載の電池パック。
  5. 前記配線が、前記2つ以上のコイン型電池間の電極間の最短距離よりも長くなるような撓みしろを有するように形成されており、前記弾性シート材が撓んだときに前記撓みしろが解消されて前記弾性シート材の変形に追従して前記配線が変形する請求項4に記載の電池パック。
  6. 前記撓みしろが前記弾性シート材中の前記配線の経路に設けられた空隙に収容されている請求項5に記載の電池パック。
  7. 前記2つ以上のコイン型電池が直列に接続されている請求項1に記載の電池パック。
  8. 前記2つ以上のコイン型電池が並列に接続されている請求項1に記載の電池パック。
  9. 請求項1に記載の電池パックと可撓性を有する電子機器とを積層して構成され、前記電子機器が前記電池パックの正極端子及び負極端子を通じて供給される電力により駆動されることを特徴とする電子機器構成体。
  10. 請求項1に記載の電池パックの前記弾性シート材の内部に、前記コイン型電池から供給される電力により駆動される機器を備えることを特徴とする電子機器構成体。
  11. 生体外皮に接触させた状態で作動する持ち運び可能な装置である請求項9に記載の電子機器構成体。
  12. 生体情報測定装置またはイオントフォレシス経皮投薬装置である請求項11に記載の電子機器構成体。
  13. 生体外皮に接触させた状態で作動する持ち運び可能な装置である請求項10に記載の電子機器構成体。
  14. 生体情報測定装置またはイオントフォレシス経皮投薬装置である請求項13に記載の電子機器構成体。
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