JPWO2009128510A1 - レーザー発振装置 - Google Patents

レーザー発振装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2009128510A1
JPWO2009128510A1 JP2010508246A JP2010508246A JPWO2009128510A1 JP WO2009128510 A1 JPWO2009128510 A1 JP WO2009128510A1 JP 2010508246 A JP2010508246 A JP 2010508246A JP 2010508246 A JP2010508246 A JP 2010508246A JP WO2009128510 A1 JPWO2009128510 A1 JP WO2009128510A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
sunlight
laser medium
light guide
oscillation device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010508246A
Other languages
English (en)
Inventor
吉田 國雄
國雄 吉田
矢部 孝
孝 矢部
成明 内田
成明 内田
友雅 大久保
友雅 大久保
加藤 洌
洌 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Electra Holdings Co Ltd
Original Assignee
Electra Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Electra Holdings Co Ltd filed Critical Electra Holdings Co Ltd
Publication of JPWO2009128510A1 publication Critical patent/JPWO2009128510A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/09Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping
    • H01S3/091Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping using optical pumping
    • H01S3/0915Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping using optical pumping by incoherent light
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/02Constructional details
    • H01S3/04Arrangements for thermal management
    • H01S3/0407Liquid cooling, e.g. by water
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/05Construction or shape of optical resonators; Accommodation of active medium therein; Shape of active medium
    • H01S3/06Construction or shape of active medium
    • H01S3/0602Crystal lasers or glass lasers
    • H01S3/0606Crystal lasers or glass lasers with polygonal cross-section, e.g. slab, prism
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/05Construction or shape of optical resonators; Accommodation of active medium therein; Shape of active medium
    • H01S3/08Construction or shape of optical resonators or components thereof
    • H01S3/08072Thermal lensing or thermally induced birefringence; Compensation thereof
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/09Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping
    • H01S3/091Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping using optical pumping
    • H01S3/094Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping using optical pumping by coherent light
    • H01S3/094049Guiding of the pump light
    • H01S3/094057Guiding of the pump light by tapered duct or homogenized light pipe, e.g. for concentrating pump light

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

太陽光からレーザー光への変換効率をより向上させるレーザー発振装置を提供すること目的とする。太陽光Sにより励起されてレーザー光を出力するレーザー媒質31と、レーザー媒質31の出力端部に対向する凹面35aを有する出力ミラー35と、レーザー媒質31の出力端部から、レーザー媒質31の外方に延びる反射面22を有し、太陽光Sfを反射してレーザー媒質31に導く光ガイド20と、を備える。

Description

本発明は、太陽光により励起されるレーザー発振装置に関する。
地球環境問題を解決するために、太陽光の有効利用が考えられている。一例として、太陽光により励起されるレーザー発振装置がある。このレーザー発振装置の効率を上げるためには、太陽光によるレーザー媒質の加熱によって生じる熱レンズ効果や熱複屈折等を防止する必要がある。例えば、特許文献1には、宇宙空間におけるレーザーロッドの熱制御を適切に行うために、太陽光を励起光として直接発振を行うレーザー発振媒体からなるレーザーロッドを備えた太陽光直接励起レーザー発振装置であって、レーザーロッドには、レーザーロッド本体より放出される熱エネルギーを吸収するための冷媒が貫流する管路を有する冷却手段を備えるレーザー発振装置が開示されている。
特開2003−188441号公報
しかし、宇宙空間と異なり、地上では、太陽光が雲により遮られたり、季節により太陽光の強度が異なったりする。そのため、地上における太陽光からレーザー光への変換効率の向上に関して十分に検討されていなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、太陽光からレーザー光への変換効率をより向上させるレーザー発振装置を提供すること目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、太陽光により励起されてレーザー光を出力するレーザー媒質と、前記レーザー媒質の出力端部に対向する凹面を有する出力ミラーと、前記レーザー媒質の出力端部から、前記レーザー媒質の外方に延びる反射面を有し、前記太陽光を反射して前記レーザー媒質に導く光ガイドと、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレーザー発振装置において、前記光ガイドの反射面が、錐面であることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のレーザー発振装置において前記レーザー媒質が、前記レーザー媒質の光軸方向に延びる開口部を有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレーザー発振装置において、前記太陽光を集光して前記光ガイドに入射させる集光手段を更に備えたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4項に記載のレーザー発振装置において、前記集光手段の光軸が、前記レーザー媒質の光軸に対して斜めに配置されることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のレーザー発振装置において、前記太陽光を取り入れる前記光ガイドの入射窓の面が、前記集光手段の光軸と垂直に配置されることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のレーザー発振装置において、前記集光手段がフレネルレンズであって、前記フレネルレンズに蛍光物質が添加されたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のレーザー発振装置において、前記フレネルレンズが、深紫外光によって表面改質されたことを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、太陽光により励起されてレーザー光を出力するレーザー媒質を備え、前記レーザー媒質が、前記レーザー媒質の光軸方向に延びる開口部を有することを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のレーザー発振装置において、前記開口部が、スリットを有することを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項9または請求項10に記載のレーザー発振装置において、前記レーザー媒質が板状に形成されたことを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、太陽光により励起されてレーザー光を出力するレーザー媒質と、前記レーザー媒質の出力端部から、前記レーザー媒質の外方に延びる反射面を有し、前記太陽光を反射して前記レーザー媒質に導く光ガイドと、前記太陽光を集光して前記光ガイドに入射させる集光手段と、を備え、前記集光手段の光軸が、前記レーザー媒質の光軸に対して斜めに配置されることを特徴とする。
本発明によれば、太陽光により励起されてレーザー光を出力するレーザー媒質と、レーザー媒質の出力端部に対向する凹面を有する出力ミラーと、レーザー媒質の出力端部から、レーザー媒質の外方に延びる反射面を有し、太陽光を反射してレーザー媒質に導く光ガイドと、を備えたことにより、レーザー媒質の出力端部付近におけるモードボリュームが増大し、そこに光ガイドからの太陽光が集まるため、太陽光からレーザー光への変換効率をより向上させることができるレーザー発振装置を提供できる。
本発明に係る第1実施形態に係るレーザー発振装置の概要構成例を示す模式図である。 図1のフレネルレンズを示す平面図である。 図1のフレネルレンズによる集光の様子を示す模式図である。 図1の光ガイドおよびレーザーキャビティを示す模式図である。 図1の光ガイド内におけて、(A)反射面の端面付近で反射した場合、(B)反射面の奥で反射した場合、集光の様子を示す模式図である。 図1のレーザー媒質におけるモードボリュームおよび入射光の強度分布を示す模式図である。 図1のフレネルレンズにより集光された太陽光のパターンを示す模式図である。 図1の光ガイドの変形例を示す斜視図である。 図1の光ガイドの変形例の製作工程を示す模式図である。 図1の光ガイドの他の変形例を示す斜視図である。 図1のレーザー媒質の変形例を示す斜視図である。 本実施例における光ガイドおよびレーザー媒質の概要構成例を示す模式図である。 本実施例のレーザー出力特性を示す線図である。 本実施例と従来技術との性能比較を示す説明図である。 本発明に係る第2実施形態に係るレーザー発振装置の概要構成例を示す模式図である。 図15のレーザーハウジングを示す模式図である。 本発明に係る第3実施形態に係るレーザー発振装置の概要構成例を示す模式図である。 図1の光ガイドにおける光路を示す模式図である。 図9の光ガイドを傾けた場合の光路を示す模式図である。 図19の光路とレーザー媒質との関連を示す模式図である。 図17の光ガイドの変形例における光路を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明に係る第1実施形態に係るレーザー発振装置の概要構成および機能について、図1から図4を用いて説明する。
図1は、本発明に係る第1実施形態に係るレーザー発振装置の概要構成例を示す模式図である。図2は、レーザー発振装置で使用するフレネルレンズを示す平面図である。図3は、フレネルレンズによる集光の様子を示す模式図である。図4は、レーザー発振装置の光ガイドおよびレーザーキャビティを示す模式図である。
図1に示すように、太陽光励起のレーザー発振装置1は、太陽光Sを集光するフレネルレンズ10と、集光された太陽光Sfをレーザーの励起光として導く光ガイド20と、光ガイド20を内部に有するレーザーハウジング25と、レーザー光を共振させるレーザーキャビティ30と、を備える。そして、レーザー発振装置1は、発生したレーザー光を、酸化マグネシウム(MgO)のターゲット5に照射して、マグネシウム(Mg)の蒸気を発生させて、酸化マグネシウムからマグネシウムを得る。
図2示すように、フレネルレンズ10は、1m四方の分割レンズ11を4枚組み合わせて構成した四分割方式のフレネルレンズである。フレネルレンズは、屈折方式で太陽光を集光するので、プラスチックの片面に図2で示すような溝11aを形成する。この溝11aは、反射損失が小さくなるように分割レンズ11の出射面に形成されている。分割レンズ11の入出射面には、散乱損失が数%以下となるように深紫外波長域で発光するエキシマランプを用いて表面処理が施されている。また、分割レンズ11の入出射面には、“光学薄膜の形成方法”の特許技術(特許番号:第3905035号)を用いて表面に誘電体光学薄膜が蒸着され、反射率を数%以下にしてある。このように、フレネルレンズ10が、深紫外光によって表面改質されている。なお、フレネルレンズ10の分割数は、4つに限定されなく、また、分割レンズ11の形状は正方形に限定されず、分割レンズ11を合わせて、フレネルレンズ10の効果を奏すればよい。
図3に示すように、焦点距離fのフレネルレンズ10の焦点の位置に、レーザーキャビティ30の端部付近が位置するように、光ガイド20が配置される。すなわち、光ガイド20を内部に有するレーザーハウジング25が配置される。そして、フレネルレンズ10は、太陽光Sを光ガイド20の中心部(レーザーハウジング25の中心部)に集光させる。また、フレネルレンズ10の光軸が、レーザー媒質31の光軸に対して平行である。このように、フレネルレンズ10は、太陽光Sを集光して光ガイド20に入射させる集光手段の一例として機能する。
次に、図4に示すように、光ガイド20は、集光された太陽光Sfを内部に透過させる太陽光入射窓21と、太陽光Sfを反射する反射面22と、レーザーキャビティ30を収納するレーザーハウジング25と、を有する。
太陽光入射窓21は、フレネルレンズ10の光軸に平行に入射する垂直入射光Sf1に対して垂直に配置される。このように、太陽光Sfを取り入れる光ガイド20の入射窓の面が、フレネルレンズ10の光軸と垂直に配置される。
反射面22は、レーザーハウジング25の内面に錐面の一例である円錐面となるように形成され、円錐の底面が太陽光入射窓21側となる。反射面22には、高反射金属膜が冷却水によって腐食し、反射率低下を防止するために太陽光を吸収しない誘電体多層膜を蒸着している。例えば、反射面22として、耐水性薄膜付きのAlやAg鏡、あるいは、AlやAg膜の上に誘電体多層膜をコーティングした反射鏡が用いられていて、反射率が95%以上である。このように、光ガイド20は、レーザー媒質31の出力端部から、レーザー媒質の外方に延びる反射面22を有し、太陽光Sを反射してレーザー媒質に導く。なお、フレネルレンズ10で集光された太陽光Sfの集光径は、焦点付近で50mmΦ程度もあるため、光ガイド20を設けることが必要不可欠となる。光ガイド20は、フレネルレンズ10の集光点近くに設置し、フレネルレンズ10で集光された太陽光Sfを高効率でレーザーキャビティ30へとガイドする役目がある。
次に、レーザーハウジング(ハウジング)25は、太陽光入射窓21と反射面22とにより形成される空間27を有し、空間27が冷却水Wで満たされている。レーザーハウジング25は、冷却水出入口26を有し、外部から空間27に冷却水Wを供給し、排出できるように構成されている。冷却水出入口26は、外部から空間27に連結するように、レーザーハウジング25内部を貫通し、空間27に達している。また、レーザーハウジング25の材料には、金属、プラスチック、ガラス、およびセラミック等が使用されている。
次に、レーザーキャビティ30は、図1や図4に示すように、太陽光により励起されてレーザー光を出力するレーザー媒質31と、レーザー媒質31の端部であって、太陽光入射窓21に対向する面に形成された高反射膜(HR)32と、レーザー媒質31の出力端部の面に形成された反射防止膜(AR)33と、レーザー媒質31の出力端部に対向する位置に設置された出力ミラー35と、を有する。
レーザー媒質31の材質は、NdとCrを共添加したYAG(YAl12)、GSGG(GdAcAl12)、或いは高濃度のNdを添加したYAG,GSGG,GGG(GdGa12)等の固体レーザー結晶(または、セラミック)である。レーザー媒質31の形状は、断面形状が円形の棒(ロッド)である
高反射膜32は、レーザー媒質の発振波長で高反射する誘電体多層膜を蒸着している。例えば、YAG結晶を用いた場合は、波長1.064μm用の高反射膜(反射率:99%以上)を蒸着により形成されている。そして、高反射膜32は、レーザー媒質31内において励起された波長1.064μmの光のみを反射するのであって、他の波長の光、すなわち、太陽光入射窓21を通過して入射してくる太陽光のほとんどは、高反射膜32を透過して、レーザー媒質31に入射する。
反射防止膜33は、波長1.064μm用の反射防止膜(反射率:0.2%以下)を蒸着により形成されている。反射防止膜33は、レーザーキャビティ30内での反射損失の防止や、他のモードの発振を防止する。
出力ミラー35は、図4に示すように、レーザー媒質31の出力端部に対向する凹面35aを有する。そして、出力ミラー35の凹面35aは、レーザー媒質31の熱レンズ効果を補正する効果を有する。レーザーキャビティ30において成長したレーザー光が、出力ミラー35から外部へ出力される。レーザーの出力は出力ミラー35の凹面35aの曲率半径と反射率に大きく左右されるため、出力ミラー35は、調整が容易な構成になっている。
レーザー媒質31は、太陽光Sfにより光ポンピングされる。高反射膜32を通過した太陽光Sfはレーザー媒質31内部に入射してレーザー媒質31を励起し(軸方向励起)、光ガイド20の反射面22で反射された太陽光Sfは、レーザー媒質31の側面から、レーザー媒質31内部に入射してレーザー媒質31を励起する(側面励起)。
次に、レーザー発振装置1の動作例として、太陽光の光路や光ガイドにおける集光等について、図に基づき説明する。
図5は、光ガイド20内において、(A)反射面の端面付近で反射した場合、(B)反射面の奥で反射した場合、集光の様子を示す模式図である。図6は、レーザー媒質31におけるモードボリュームおよび入射光の強度分布を示す模式図である。図7は、フレネルレンズ10により集光された太陽光のパターンを示す模式図である。
図1に示すように、太陽光Sは、フレネルレンズ10により集光され、太陽光Sfとして、太陽光入射窓21を通過して光ガイド20内に入射する。この集光された入射光は、レーザー媒質31の径にほぼ等しくなるまで太陽光Sfの径が絞られ、レーザー媒質31の高反射膜32が形成されている端部から入射してレーザー媒質31を軸方向励起させる。その他の太陽光Sfは、光ガイド20の反射面22で反射され、レーザー媒質31の側面からレーザー媒質31内部に入射してレーザー媒質31を側面励起させる。
次に、光ガイド20の反射面22で反射された太陽光Sfについて説明する。
図5(A)に示すように、反射面22の端面付近に入射した太陽光Sfのうち、太陽光入射窓21またはレーザー媒質31の端面に対して垂直に入射する垂直入射光Sf1は、1回目の反射光および2回目の反射光共に、比較的、光ガイド20の底部(レーザー媒質31の出力端部付近)の方に集まっている。また、斜入射光Sf2も1回目の反射により、光路が光ガイドの底部に到達している。なお、図5に示した斜入射光Sf2は、様々な角度がある斜入射光うちの一例である。
次に、図5(B)に示すように、光ガイド20の底部付近の反射面22で反射した場合、垂直入射光Sf1および斜入射光Sf2は、光路が光ガイドの底部に到達している。これら図5(A)(B)で示したように、反射面22で反射した太陽光は、光ガイド20の底部付近に集まりやすい。そのため、反射面22で反射した太陽光は、レーザー媒質31の出力端部付近を励起させやすい。
次に、レーザー媒質31におけるモードボリュームおよび入射光の強度分布を示す。
図6に示すように、モードボリュームBvが、レーザー媒質31の高反射膜32がある端部から、レーザー媒質31の反射防止膜33のある端部に近づくにつれて増大している。これは、熱レンズ効果を補正する出力ミラー35の凹面35aに起因する。
また、図6に示すように、レーザー媒質31は、出力端部の方に、入射光がレーザー媒質31内に入射する強度Biのピークを有する。これは、図5(A)(B)で示したように、光ガイド20の構成に起因し、反射面22で反射した太陽光は、光ガイド20の底部付近に集まりやすいためである。特に太陽に雲がかかったときや霞が発生したとき等、太陽の像がぼやけ太陽光が弱い場合、フレネルレンズ10により十分に太陽光Sを絞れず、太陽光がレーザー媒質31の側面でかつ出力端部の方に集まりやすくなる。従って、モードボリュームがレーザー媒質31の出力端部の方で大きいため、雲等により太陽光の光の強度が弱い場合でも、レーザー発振装置1は、太陽光からレーザー光への変換効率の向上が図れる構成である。
また、レーザー媒質31の熱破壊や熱レンズ効果や熱複屈折を防止するため、太陽光が集まりやすいレーザー媒質31の出力端部の方にある冷却水出入口26から冷却水Wが流入し、太陽光入射窓21の方の冷却水出入口26から冷却水Wが流出して熱を奪う。
なお、図7に示すように、光ガイド20に入射した太陽光Sfは、フレネルレンズ10へ入射した成分のうちで平行光として集光された領域a(平行光の集光領域)の成分、および、空気中を進行する間に散乱されて発散角が大きい成分が集光された領域b(散乱光の集光領域)の2成分に大別される。そのため、領域bの太陽光は、最大3回程度も光ガイド20の内面で反射されてレーザーキャビティ30へ入射する。なお、風がなく快晴の日等は太陽光の大部分は領域aとなり、空気中の水蒸気が多い日等は、領域bの太陽光が増加する。
このように本実施形態によれば、太陽光Sfにより励起されてレーザー光を出力するレーザー媒質31と、レーザー媒質31の出力端部に対向する凹面35aを有する出力ミラー35と、レーザー媒質31の出力端部から、レーザー媒質31の外方に延びる反射面22を有し、太陽光Sfを反射してレーザー媒質31に導く光ガイド20と、を備えたことにより、レーザー媒質31の出力端部付近においてモードボリュームが増大し、そこに光ガイド20からの太陽光が集まるため、太陽光からレーザー光への変換効率をより向上させることができるレーザー発振装置1を提供できる。特に、雲等により太陽光の光の強度が弱い場合でも、レーザー発振装置1により、太陽光からレーザー光への変換効率の向上が図れる。また、レーザー発振装置1は、太陽光をレーザー光に変換しているため、金属やプラスチックなどの加工、あるいは酸化マグネシウム等の酸化物材料を高温に加熱して還元することによって金属を精製するために利用できる。
また、太陽光を集光して光ガイド20に入射させる集光手段の一例としてフレネルレンズ10を更に備えた場合、レーザー媒質31に太陽光が集まりやすくなり、レーザー光への変換効率の向上が図れる。例えば、このフレネルレンズ10の面積が4mである場合は、4kWの太陽光のパワーをレーザーの励起に使える。従って、このフレネルレンズの溝が入射面に形成されている場合は、最大の入射角は75°程度となって反射損失が大きくなる。一方、出射面に溝を形成した場合は、最大出射角は45°程度であるため、反射損失は幾分かよくなる。少なくとも、フレネルレンズを透過する太陽光は、反射損失、散乱損失、吸収損失によって30%程度もパワーが減少する。また、フレネルレンズ10は、レンズホルダーへのレンズ装着を考慮して四角の形状としている。1枚構成の分割レンズ11の最大寸法は、製作上の困難性やコストが制限要因となり1m程度であるため、本発明は分割方式によって大口径のフレネルレンズ10を形成した。また、材質としてプラスチックを用いたので軽量であり、設置がしやすく、太陽に対して追随させやすい。
また、光ガイド20の入射窓の一例である太陽光入射窓21の面が、フレネルレンズ10の光軸と垂直に配置される場合、太陽光入射窓21における反射損失が減少する。
また、色素、例えばローダミン6GやDOTCI等の蛍光物質を添加したプラスチックでフレネルレンズ10を製作した場合、フレネルレンズの材料であるプラスチックが太陽光に含まれている紫外波長域の光によって劣化していくのを防止し、かつこの紫外光を可視波長域の有効な励起光に変換してレーザー発振効率を向上させることができる。また、フレネルレンズ10が、深紫外光によって表面改質された場合、散乱損失が数%以下になる。
さらに、フレネルレンズ10の出射面に溝を形成し、深紫外光によって表面改質することにより、フレネルレンズ10を透過する太陽光の全損失を少なくとも10%以下にすることができる。
以上のように、分割方式によるフレネルレンズの製作、表面処理によるレンズ透過率の大幅な増加、フレネルレンズ材料であるプラスチックへの色素添加によるレーザー発振効率の増加、およびレンズの長寿命化、などによって従来技術によるフレネルレンズよりも格段に優れた集光レンズが実現する。
なお、YAGレーザーの励起光源には、一般的に、KrアークランプやXeフラッシュランプなどのランプ光源、あるいは半導体レーザー(LD)が使用されている。このYAGレーザーで数百W以上の高出力を得るための励起効率は、ランプ光源による場合は最大で5%程度、LDでは共鳴吸収を利用しているために高効率ではあるが、最大で30%程度である。従って、YAGレーザーから出力1kWを発生させるためにはランプへの電気入力は20kW、LDにたいしては3.3kW程度が必要となる。
一般的な励起法によってYAGレーザーを発振させるには、大入力の電気エネルギーを必要とする。地球環境問題を解決するためには、電気を使わない自然エネルギーによってレーザー発振を達成するのが理想的である。
本実施形態のレーザー発振装置1は、自然エネルギーの代表である太陽光励起によって発振する固体レーザーの発振装置を提供できる。また、太陽光のエネルギーは1kW/m2であり、国内における平均日照時間は約4時間/日であるが、世界を見渡すと日照時間8時間/日の地域は広範囲にわたっている。このため、太陽光を励起光源とするレーザーの実用化は非常に有望視されている。レーザー出力1kWを発生させるには、励起効率を25%と仮定した場合には4kWの太陽光が必要となる。そこで集光用のフレネルレンズの面積は4mを必要とするので、大面積のフレネルレンズの製作技術として、本実施形態は、分割レンズ11を組み合わせて構成した分割方式のフレネルレンズ10により解決した。
また、太陽光のスペクトルは300nm〜近赤外の波長域までと広範囲な波長域にわたっており、Nd:YAGレーザーの発光源であるNdイオンの吸収域は500〜850nmであり、この波長域のスペクトル強度は非常に大きいので励起用光源としては優れているが、Ndイオンの吸収に余り寄与しない波長域400〜550nmの光を有効に活用する課題が残されていた。しかし、本実施形態のレーザー発振装置1のように、レンズ材料には、レーザー媒質に添加されてレーザー光を放出する3価のNdイオンにほとんど吸収されない波長域400〜550nmの太陽光を吸収して、Ndイオンの吸収波長域570〜600nmで発光する色素ローダミン6G、あるいは400〜700nmの波長域の太陽光を吸収して、Ndイオンの吸収波長域790〜820nmで発光する色素DOTCIを添加することによってレーザーの発振効率を約2倍にすることができる。
さらに、フレネルレンズで集光した太陽光を高効率でレーザーキャビティへガイドする課題も解決した。
また、太陽光励起のレーザー発振装置1は、プラスチック、またはガラス材料で製作されたフレネルレンズを太陽光の集光に使用した。すなわち、レーザー発振装置1は、プラスチック、またはガラス材料で製作されたフレネルレンズで太陽光を集光して、固体レーザーを発振させる構成である。
また、レーザー発振装置1は、フレネルレンズ10の両面には太陽光の反射を防止する反射防止膜を蒸着し、レーザー媒質へ入射する太陽光を最大とした。すなわち、レーザー発振装置1は、太陽光集光用のフレネルレンズ10の両面に、斜入射光に対しても反射損失の少ない反射防止膜を蒸着し、レーザー媒質へ入射する太陽光が最大となるように構成された。
また、フレネルレンズ10の加工面は、エキシマランプなどの深紫外光(波長170から210nm)によって表面改質され、加工表面での散乱損失を最小となるように構成されている。すなわち、フレネルレンズ10の加工面を深紫外光によって表面処理し、入射する太陽光の散乱損失を最小とする。
また、レーザー発振装置1は、分割(2〜6分割)したものを組み合わせて1枚のフレネルレンズを形成して太陽光を集光する。すなわち、レーザー発振装置1は、分割方式のフレネルレンズによって大口径のレンズを形成し、大出力の太陽光を集光する。また、レーザー発振装置1は、レーザーキャビティへは、集光用レンズで集光された太陽光を高効率でレーザーキャビティ30へ導くための光ガイド20を有する。また、レーザーキャビティ30の構造は、レーザー光の出力に応じて軸方向と側面の2方向励起、または面方向励起を可能とする構造である。
次に、太陽光をガイドする光ガイドの変形例について説明する。
図8(A)は、太陽光をガイドする光ガイド20の円錐型の例であり、入射面の口径は約50mmΦで、出射面の寸法はレーザー媒質の寸法・形状に依存する。光ガイドの長さは4〜20cmである。反射面22は内面光反射鏡である。図8(B)は、角錐型の光ガイド20Bの例である。反射面22Bは内面光反射鏡である。また、図8(C)は、レーザー媒質が板状(スラブ形状)に形成された場合の光ガイド20Cを示している。反射面22Cは内面光反射鏡である。
これ以外には、楕円錐型の光ガイドも使用する。この光ガイドは、スラブ形状のレーザー媒質用である。図9は、楕円錐型の光ガイド20Dの製作工程を示す模式図である。図9(A)に示すように、円筒形の材料(例えば、石英ガラス)を、辺OA、辺OBで切断をする。すなわち、点O、点O’、点Aを通る平面で切断し、点O、点O’、点Bを通る平面で切断する。
次に、図9(B)に示すように、断片OAB等の部分を取り除く。そして、図9(C)に示すように、OA面、OB面を接着し、CD面で切断する。太陽光Sfの入口は円形で、次第に出口が楕円形になる光ガイド20Dを作製する。
この光ガイド20Dは、出口(レーザー媒質の出力端部)が楕円形であるので、スラブ形状のレーザー媒質の平面側に、光が集まりやすく、レーザー媒質に入射する太陽光Sfが増加する。すなわち、光ガイドの構造を近似楕円錐にしてスラブ形状のレーザー媒質を取り囲むようにし、吸収効率を増加させる。また、フレネルレンズ10で集光された太陽光Sfは、入射部では円形状になっている。そして、光ガイド20Dも入射部ではほぼ円であるため、太陽光Sfは、スムーズに光ガイド20D内部に入射できる。光ガイド20Dの奥の方では近似楕円錐となっていく。フレネルレンズ10の光軸に対して、レーザー媒質31の光軸が水平になるように、光ガイド20Dを設置した状態では、楕円錐形状でも円錐形状の光ガイド20と同様に太陽光Sfはレーザー媒質31の出力端部の方に集められる。これらのように、光ガイド20B、20C、20Dは、レーザー媒質31の出力端部から、レーザー媒質31の外方に延びる反射面22B、22C、22Dを有し、太陽光Sfを反射してレーザー媒質31に導く。
次に光ガイドの他の変形例について説明する。
図10は、光ガイド20の他の変形例(ウイング型光ガイド)を示す斜視図である。図10(A)は、レーザー媒質の幅が狭く、厚さが厚い場合に用いるウイング型光ガイドを示す斜視図で図10(B)は、レーザー媒質の幅が広く、厚さが薄い場合に用いるウイング型光ガイドを示す斜視図である。
プリズム型の光ガイド20Eは、レーザー媒質31Bとほぼ同じ屈折率の透明な光学材料を用いる。レーザー媒質31BがYAGの場合は、発光元素を添加していないアンドープYAG結晶、セラミックYAG、ガラスを使用する。光ガイド20Eとレーザー媒質31Bは、光学的接合、または紫外〜近赤外波長域で吸収の少ない接着剤によって接合する。
光ガイド20Eの入射面には、反射防止膜を蒸着し、反射損失を防ぐと同時に、ガイド水による腐食も防止する。また、レーザー媒質の幅が広い場合は、図10(B)のように反射鏡(楔形折返し鏡)27を用いてレーザー媒質31Cの下部から励起する。本装置は、集光性の悪い太陽光や半導体レーザーを用いてレーザー媒質を励起するのに非常に有利である。
次に、レーザー媒質31の変形例について説明する。
図11は、レーザー媒質31の変形例を示す斜視図である。図11(A)に示すように、レーザー媒質31は、ロッド型のレーザー媒質である。図11(B)に示すように、レーザー媒質41は、溝付きロッド型のレーザー媒質である。図11(C)に示すように、レーザー媒質42は、溝付きスラブ型のレーザー媒質である。図11(D)に示すように、レーザー媒質45は、楔付きスラブ型のレーザー媒質である。
各レーザー媒質は図11に示したように、ロッド型のレーザー媒質31やスラブ型のレーザー媒質、さらにはレーザー媒質の励起光による熱的影響(熱レンズや熱複屈折等)を減少させるために、溝付きのロッド型のレーザー媒質41、溝付きスラブ型のレーザー媒質42を用いたり、楔付きスラブ型のレーザー媒質45等が使用されたりする。これらの励起方式は、冷却水Wによる冷却効率がよいので、大出力のレーザー発振器に向いている。なお、この溝付きのレーザー媒質の溝は、図11(B)や図11(C)に示したように、貫通孔、すなわち、スリット41a、42aである。
レーザー媒質41は、レーザー媒質の光軸方向に延びる開口部の一例としてスリット41aを有する。そして、レーザー媒質41のスリット41aの幅がほぼ1mmである。
また、レーザー媒質42は、レーザー媒質が板状に形成され、レーザー媒質の光軸方向に延びる開口部の一例としてスリット42aを有する。そして、レーザー媒質42は、幅が25〜30mmであり、スリット42aの幅がほぼ1mmである。 これらのように、レーザー発振装置は、太陽光の吸収によるレーザー媒質の熱レンズ効果や熱複屈折等を軽減するために溝付きのロッド、溝付きのスラブ、あるいは、楔付きスラブのレーザー媒質を備えている。
これらレーザー発振装置の変形例によれば、レーザー媒質41、42が、レーザー媒質の光軸方向に延びる開口部を有し、冷却水と接する面積が増加するので、レーザー媒質から熱が発散しやすくなり、熱破壊、熱複屈折、熱レンズ効果等を減少でき、パラスチック(寄生)発振を防止できる。そのため、レーザー媒質41、42は、高出力化に向いている。特に、スリット41a、42aの場合、冷却水がスリット41a、42aを流れるので、レーザー媒質の温度の上昇を効率よく防止できる。また、レーザー媒質45は、楔部を有するので、表面積が増加し、熱が放出されやすい。
また、レーザー媒質42が板状に形成されているので、レーザー媒質42を取り囲むように光ガイド20Cや近似楕円錐形状の光ガイド20Dを設置すると、1〜2回、反射面22C、22Dで反射された太陽光のほぼ50%以上がレーザー媒質42に入射し、レーザー発振に寄与する。そのため、均一な励起が可能となるため、レーザー媒質42は高出力化に向いている。
さらに、レーザー媒質42は、レーザー媒質の光軸方向に延びる開口部の一例としてスリット42aを有するため、ジグザグではなく、ストレート光路で発振する。従って、光軸調整(アライメント)が容易となる。なお、共振器中でレーザービームが形成される際、スリット42aを隔てた隣同士のレーザービームのミキシングが生じ、コヒーレントな発振が得られると考えられる。また、レーザー媒質を複数並べ、レーザーの出力を増加させることも考えられるが、コヒーレントな発振を得るように、調整することは極めて難しい。
次に、本発明の実施例について具体的に説明する。
図12は、本実施例における光ガイドおよびレーザー媒質の概要構成例を示す模式図である。 なお、図12に示す光ガイド20を含むレーザーキャビティは、軸方向および側面励起装置のレーザーキャビティであり、太陽光を軸方向から入射させ、軸方向Saおよび側面励起Ssの両方の励起をする。この励起方式は、小出力のレーザー発振器に向いている。図13は、本実施例のレーザー出力特性を示す線図である。図14は、本実施例と従来技術との性能比較を示す説明図である。
図12の太陽光励起のレーザー発振装置(光ガイド20とレーザー媒質31のみ図示)で発振実験を行った。フレネルレンズ10は、寸法1400×1050mm、焦点距離1.2mのプラスチックレンズを使用した。レーザーガイドおよびレーザー媒質は、軸方向および側面励起の両方向励起方式にした。レーザー媒質31の寸法は9Φ×100lmm(径9mm、長さ100mm)で、NdとCrを添加したYAGロッドを使い、入射側のロッド面には高反射膜を、出射面には反射防止膜を蒸着した。出射側の反射鏡(出力ミラー)の反射率と曲率半径は可変とし、最大の出力が得られる反射鏡の反射率と曲率半径を実験で求めた。
図13の一例は、1400mm×1050mmのフレネルレンズで集光した場合のレーザー出力特性(◆印)を示す線図である。この実験では、図13において四角(◆印)で示したように、868Wの太陽光入力によって、24.4Wのレーザー出力を達成できた。このときの出力側反射鏡の反射率は95%、曲率半径は38cmであった。励起効率(レーザー出力/太陽光入力)は2.8%に達し、今まで発表されているデータとしては、最もよい結果を得た。
次に、レーザーガイド(光ガイド20)とレーザー媒質31の配置は、図12の通りで、フレネルレンズ10は、プラスチック製で、扇形の四分の1分割寸法1mx1mのレンズ4枚を図2のように組み合わせた2mx2m、焦点距離2mのレンズを用いて実験を行った。
図13の一例は、2000×2000mmのフレネルレンズで集光した場合のレーザー出力特性(▲印)を示す線図である。この実験では、図13において三角(▲印)で示したように、1835Wの太陽光入力によって、79Wのレーザー出力を達成できた。このときの出力側反射鏡の反射率は95%、曲率半径は300cmであった。励起効率(レーザー出力 / 太陽光入力)は4.3%に達し、今まで発表されているデータとしては、最も高い効率と最大出力を達成できた。本発明は、太陽光を利用したレーザー発振が非常に有望であることを証明した。
次に、図14は、これまでに報告されている各種太陽励起レーザーの太陽光集光面積当たりのレーザー出力の比較を示している。太陽励起レーザー装置の性能のうち、太陽光を集める面積に対して出力したレーザーパワーが大きいほどシステム利用効率が高く、この指標は重要である。1〜3の従来の太陽励起レーザー技術に比べて装置の面積利用効率は三倍から十倍程度向上しており、本発明の有効性を示している。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るレーザー発振装置について説明する。
まず、第2実施形態に係るレーザー発振装置の概要構成について、図に基づき説明する。なお、前記第1実施形態と同一または対応する部分には、同一の符号を用いて異なる構成および作用のみを説明する。その他の実施形態および変形例も同様とする。
図15は、本発明に係る第2実施形態に係るレーザー発振装置の概要構成例を示す模式図である。図16は、図15のレーザーハウジングを示す模式図である。
図15に示すように、太陽光励起のレーザー発振装置(レーザー発振器)2は、太陽光Sを集光するフレネルレンズ10、集光された太陽光を高効率でレーザーキャビティへガイドする光ガイド20Bおよびレーザーキャビティ30Bによって構成されている。
レーザーキャビティ30Bは、高反射ミラー32Bと、出力ミラー35Bと、レーザーハウジング25に収納されたレーザー媒質42とから構成される。
次に、図16はレーザーキャビティを構成するレーザーハウジングを示す模式図である。光ガイド20Bからの太陽光は太陽光入射窓21Bを通ってレーザーハウジング25Bへと導かれ、レーザーハウジング25B内のレーザー媒質を励起する。レーザー媒質は、冷却した純水(温度:18〜26℃)で冷却する。レーザーハウジング25Bの内面には高反射体(アルミニュウム金属や金属反射鏡など)、または吸収の少ない散乱体を使用する。レーザーハウジング25Bに取り付けたレーザー媒質は、側面から励起される。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るレーザー発振装置について図に説明する。
図17は、本発明に係る第3実施形態に係るレーザー発振装置の概要構成例を示す模式図である。図18は、光ガイドにおける光路を示す模式図である。図18(A)は、反射面22Gの端面近くで反射する太陽光の光路を示している。図18(B)は、反射面22Gの内部で反射する太陽光の光路を示している。
まず、第3実施形態に係るレーザー発振装置3の概要構成について、図に基づき説明する。
図17に示すように、レーザー発振装置3は、光ガイド20Gと、フレネルレンズ10の光軸16が、レーザー媒質31の光軸36に対して斜めに配置される点が第1実施形態と異なる。
光ガイド20Gは、図17や図18に示すように、フレネルレンズ10の光軸16に垂直の太陽光入射窓21Gと、反射面22Gと、を有する。光ガイド20Gは、図18に示すように、光ガイド20を太陽光入射窓21Gの平面に沿って切断したような形状である。反射面22Gは、フレネルレンズ10の光軸16に対して、レーザー媒質31の光軸36を角度θ、すなわち、光ガイド20Gを傾かせた状態での反射面22Gを有する。なお、傾き角θは15°〜25°であり、図18では、例えば、19.6°である。
図18(A)に示すように、光ガイド20Gの反射面22Gの端部付近に入射した垂直入射光Sf1は光ガイド20G上部で数回反射された後、入射方向へ戻っていく。また、光ガイド20Gの反射面22Gの端部付近に入射した斜入射光Sf2は、一旦、光ガイド20Gの奥に達し、数回反射された後、入射方向へ戻っていく。さらに、光ガイド20Gの入射口の中心部付近に入射した太陽光Sf1、Sf2は光ガイド20Gの壁面(反射面22G)で反射されて光ガイド20Gの奥に集まっていく。
このように、光ガイドを傾けることによって太陽光がレーザー媒質の光軸に対して斜めに入射するため、レーザー媒質の出力端部に太陽光が集中しにくくレーザー媒質を均一に励起することが可能となり、太陽光からレーザー光への変換効率をより向上を図ることができる。また、反射回数の増加によるレーザー出力の増強(高効率化)を図ることができる。従って、レーザー媒質の熱破壊、熱複屈折、熱レンズ、パラスチック発振等々を防止できるので、集光性の良い高品質のレーザービームを発生できる。
次に、図9で示した光ガイド20Dを傾けた場合の光路を説明する。
図19に示した光ガイド20Dは、スラブ形状のレーザー媒質42用の光ガイドである。この場合も、フレネルレンズの光軸に対して、レーザー媒質42の光軸を角度θ傾けると、図18と似たような結果を得られた。図20は、図19の光路とレーザー媒質との関連を示す模式図であり、図20に示すように、レーザー媒質42の出力端部に太陽光が集中しにくくレーザー媒質42を均一に励起可能であることが分かる。
次に、光ガイドのその他の変形例として、非対称の反射面を有する光ガイドについて説明する。図21は、図19の光ガイドの変形例における光路を示す模式図である。
図21に示すように、光ガイド20Hは、フレネルレンズ10の光軸16に対して、レーザー媒質31の光軸36が角度θ(例えば、19.6°)傾いた状態で設置されていて、レーザーハウジング25Hに対して、反射面24aと反射面24bの角度が異なっている。すなわち、レーザーハウジング25Hの外側の壁と反射面24a、24bとの角度がおのおの角度α、角度β(α<β)とが異なり、非対称になっている。
また、図21に示すように、光ガイド20Hの入射口の中心部付近に入射した太陽光は光ガイド20Hの壁面(反射面24a、24b)で反射されて光ガイド20Hの奥に集まっていく。光ガイド20Hの反射面の端部付近に入射した光は光ガイド20H上部で数回反射された後、入射方向へ戻っていく。すなわち、光ガイドを傾けることによってレーザー媒質を均一に励起することが可能になる。また、図21に示すように、非対称にすることによって、太陽光入射窓21Hに対して垂直の垂直入射光Sf1や、斜入射光Sf2も、光ガイド20H内で反射の回数が増加している。すなわち、レーザー媒質における太陽光の吸収を増大させることが可能となる。
なお、集光手段として、フレネルレンズ10以外に、ガラスレンズや凹面の反射鏡でもよく、太陽光を光ガイドの入射窓に集められればよい。また、フレネルレンズ10に添加する蛍光物質は、ローダミン6GやDOTCI以外にも、フレネルレンズの材料であるプラスチックの紫外波長域の光による劣化を防止し、かつこの紫外光を可視波長域の有効な励起光に変換できる物質であればよい。
また、レーザー媒質31の材質は、例示したNdとCrを共添加したYAG(YAl12)やGSGG(GdAcAl12)等に限らず、太陽光のスペクトル成分を幅広く吸収できる材質であればよい。
さらに、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1、2、3:レーザー発振装置
10:フレネルレンズ
16:フレネルレンズの光軸
20、20B、20C、20D、20E:光ガイド
21、21B:太陽光入射窓(入射窓)
22、22B、22C、22D:反射面
30:レーザーキャビティ
31、41、42,45:レーザー媒質
35:出力ミラー
36:レーザー媒質の光軸
41a、42a:スリット(開口部)
S、Sf:太陽光

Claims (12)

  1. 太陽光により励起されてレーザー光を出力するレーザー媒質と、
    前記レーザー媒質の出力端部に対向する凹面を有する出力ミラーと、
    前記レーザー媒質の出力端部から、前記レーザー媒質の外方に延びる反射面を有し、前記太陽光を反射して前記レーザー媒質に導く光ガイドと、
    を備えたことを特徴とするレーザー発振装置。
  2. 請求項1に記載のレーザー発振装置において、
    前記光ガイドの反射面が、錐面であることを特徴とするレーザー発振装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のレーザー発振装置において、
    前記レーザー媒質が、前記レーザー媒質の光軸方向に延びる開口部を有することを特徴とするレーザー発振装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレーザー発振装置において、
    前記太陽光を集光して前記光ガイドに入射させる集光手段を更に備えたことを特徴とするレーザー発振装置。
  5. 請求項4項に記載のレーザー発振装置において、
    前記集光手段の光軸が、前記レーザー媒質の光軸に対して斜めに配置されることを特徴とするレーザー発振装置。
  6. 請求項5に記載のレーザー発振装置において、
    前記太陽光を取り入れる前記光ガイドの入射窓の面が、前記集光手段の光軸と垂直に配置されることを特徴とするレーザー発振装置。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のレーザー発振装置において、
    前記集光手段がフレネルレンズであって、
    前記フレネルレンズに蛍光物質が添加されたことを特徴とするレーザー発振装置。
  8. 請求項7に記載のレーザー発振装置において、
    前記フレネルレンズが、深紫外光によって表面改質されたことを特徴とするレーザー発振装置。
  9. 太陽光により励起されてレーザー光を出力するレーザー媒質を備え、
    前記レーザー媒質が、前記レーザー媒質の光軸方向に延びる開口部を有することを特徴とするレーザー発振装置。
  10. 請求項9に記載のレーザー発振装置において、
    前記開口部が、スリットを有することを特徴とするレーザー発振装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載のレーザー発振装置において、
    前記レーザー媒質が板状に形成されたことを特徴とするレーザー発振装置。
  12. 太陽光により励起されてレーザー光を出力するレーザー媒質と、
    前記レーザー媒質の出力端部から、前記レーザー媒質の外方に延びる反射面を有し、前記太陽光を反射して前記レーザー媒質に導く光ガイドと、
    前記太陽光を集光して前記光ガイドに入射させる集光手段と、
    を備え、
    前記集光手段の光軸が、前記レーザー媒質の光軸に対して斜めに配置されることを特徴とするレーザー発振装置。
JP2010508246A 2008-04-17 2009-04-16 レーザー発振装置 Pending JPWO2009128510A1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008107782A JP2011023377A (ja) 2008-04-17 2008-04-17 太陽光励起のレーザー発振装置
PCT/JP2009/057671 WO2009128510A1 (ja) 2008-04-17 2009-04-16 レーザー発振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2009128510A1 true JPWO2009128510A1 (ja) 2011-08-04

Family

ID=41199197

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008107782A Pending JP2011023377A (ja) 2008-04-17 2008-04-17 太陽光励起のレーザー発振装置
JP2010508246A Pending JPWO2009128510A1 (ja) 2008-04-17 2009-04-16 レーザー発振装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008107782A Pending JP2011023377A (ja) 2008-04-17 2008-04-17 太陽光励起のレーザー発振装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20110110389A1 (ja)
EP (1) EP2273629A1 (ja)
JP (2) JP2011023377A (ja)
KR (1) KR101188897B1 (ja)
CN (1) CN102067394A (ja)
AU (1) AU2009236901A1 (ja)
TR (1) TR201008488T1 (ja)
WO (1) WO2009128510A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101142848B1 (ko) 2010-07-27 2012-05-08 제주대학교 산학협력단 소형 반사경과 광화이버를 이용한 열음향 레이져 장치
JP5620212B2 (ja) * 2010-09-27 2014-11-05 株式会社デンソー 集光器及び集光装置
FR2969401B1 (fr) * 2010-12-17 2013-01-18 Thales Sa Dispositif d'emission d'un faisceau laser anti lasage transverse et a refroidissement longitudinal
ES2396103B1 (es) * 2011-07-05 2014-01-30 Abengoa Solar New Technologies, S.A. Planta solar.
ES2396109B1 (es) * 2011-07-05 2013-12-27 Abengoa Solar New Technologies, S.A. Dispositivo para la transformación de energía solar concentrada.
KR101207380B1 (ko) 2011-07-27 2012-12-04 제주대학교 산학협력단 태양광을 이용한 고주파 열음향파 발생장치
JPWO2013051354A1 (ja) * 2011-10-07 2015-03-30 旭硝子株式会社 太陽光励起レーザー装置、太陽光励起増幅装置および光増幅ガラス
JP2013235930A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Yabe Science Promotion Llc 太陽光励起レーザー発振装置
CN103633536B (zh) * 2012-08-20 2017-04-19 福州高意通讯有限公司 一种被动调q激光器
CN103500914A (zh) * 2013-09-02 2014-01-08 长春理工大学 一种太阳光泵浦激光器
JP6497344B2 (ja) 2016-03-16 2019-04-10 トヨタ自動車株式会社 太陽光励起レーザー装置
JP6610513B2 (ja) 2016-11-21 2019-11-27 トヨタ自動車株式会社 太陽光励起ファイバーレーザー装置
CN108613412A (zh) * 2017-02-05 2018-10-02 鞍钢股份有限公司 一种太阳能诱发激光装置及方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62234386A (ja) * 1985-12-28 1987-10-14 カ−ル・ツワイス・ステイフツング 固体レ−ザ発振器
JPH0563263A (ja) * 1991-08-30 1993-03-12 Hoya Corp 半導体レーザ励起固体レーザ装置
JP2008066368A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Okamoto Kogaku Kakosho:Kk 太陽光励起レーザー装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3297958A (en) * 1963-01-23 1967-01-10 Weiner Melvin Solar pumped laser
US3784929A (en) * 1972-10-30 1974-01-08 Rca Corp Thermally-controlled crystalline lasers
US4424592A (en) * 1981-12-04 1984-01-03 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Solar pumped laser
JPH02303082A (ja) * 1989-05-17 1990-12-17 Takashi Mori 光発振器
DE69618793T2 (de) * 1995-08-28 2002-08-29 Minnesota Mining And Mfg. Co., Saint Paul Dauerhafte fluoreszente sonnenkollektoren
JP2002033537A (ja) * 2000-07-17 2002-01-31 Laser Gijutsu Sogo Kenkyusho 太陽光励起固体レーザ発生装置及びこれを用いた太陽光エネルギの輸送システム
JP2002088178A (ja) * 2000-09-18 2002-03-27 Seiko Epson Corp 透明プラスチック部材の表面改質方法および表面改質装置、透明プラスチック部材の製造方法
JP2003012569A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Laser Gijutsu Sogo Kenkyusho メタン又はメタノール生成システム
JP2003188441A (ja) 2001-12-13 2003-07-04 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 太陽光直接励起レーザー発振装置
JP2009066368A (ja) 2007-09-11 2009-04-02 Ritsuko Shimoda 簡単に編めて失敗しないための手作り布草履の芯

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62234386A (ja) * 1985-12-28 1987-10-14 カ−ル・ツワイス・ステイフツング 固体レ−ザ発振器
JPH0563263A (ja) * 1991-08-30 1993-03-12 Hoya Corp 半導体レーザ励起固体レーザ装置
JP2008066368A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Okamoto Kogaku Kakosho:Kk 太陽光励起レーザー装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009128510A1 (ja) 2009-10-22
JP2011023377A (ja) 2011-02-03
TR201008488T1 (tr) 2011-03-21
KR20110009147A (ko) 2011-01-27
EP2273629A1 (en) 2011-01-12
CN102067394A (zh) 2011-05-18
KR101188897B1 (ko) 2012-10-08
US20110110389A1 (en) 2011-05-12
AU2009236901A1 (en) 2009-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2009128510A1 (ja) レーザー発振装置
JP7037731B2 (ja) フォノンバンド端発光に基づく全固体大出力スラブレーザ
CN103182604B (zh) 激光复合焊接方法与系统
Vistas et al. TEM00 mode Nd: YAG solar laser by side-pumping a grooved rod
EP1961084A1 (en) Optically pumped waveguide laser with a tapered waveguide section
JP4792279B2 (ja) 太陽光励起レーザー装置
US20070036195A1 (en) Active element for a laser source and laser source comprising such an active element
CN102545027A (zh) 掺镱钇铝石榴石与双掺铬镱钇铝石榴石自调q激光器
RU2013146435A (ru) Дисковый лазер
Almeida et al. Design of a high brightness solar-pumped laser by light-guides
JP3820250B2 (ja) レーザ発振器および光増幅器
JPH06350171A (ja) 固体レーザ装置および積分球
CN115084982A (zh) 一种面向高峰值功率激光的板条激光放大增益模块
CN114784606A (zh) 拉盖尔高斯光束产生装置及方法
JP2013235930A (ja) 太陽光励起レーザー発振装置
CN108832472B (zh) 腔内泵浦的低内热固体激光器系统
JP4867032B2 (ja) 太陽光励起レーザー装置
CN101442177A (zh) 一种实现低泵浦功率密度及连续光泵浦激光器的方法
CN112397984A (zh) 一种基于自和频效应的全固态可调谐蓝绿激光器
JP5347127B2 (ja) 異方性レーザー結晶を利用したダイオードポンピングされたレーザー装置
CN210430412U (zh) 一种激光器
Vatnik et al. High-efficiency lasing and spectroscopy of domestic 1% Nd: YAG and 1% Ho: YAG ceramics
JP2004281595A (ja) 固体レーザ装置
JP2676920B2 (ja) 半導体レーザ励起固体レーザ装置
Ji et al. Comparison of laser performance of electro-optic Q-switched Nd: YAG ceramic/single crystal laser

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130207

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130408

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130408

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20130408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130419

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131029