JPWO2009125485A1 - 硬質カプセル剤 - Google Patents
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Abstract
Description
(I-1)PVAおよびPVA共重合体からなる群から選択される少なくとも1種、ならびに有機酸およびその塩からなる群から選択される少なくとも1種を含有し、当該PVAまたは/およびPVA共重合体ならびに有機酸または/およびその塩の総量100重量%中に含まれる有機酸または/およびその塩(総量)の割合が、有機酸の量に換算して0.1〜19重量%であるフィルムからなる、硬質カプセル。
(II-1)(I-1)乃至(I-6)のいずれかに記載する硬質カプセルに、ポリエチレングリコールまたはポリエチレングリコールを含む組成物が充填されてなる、硬質カプセル剤。
(III-1)PVAおよびPVA共重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含有するカプセルフィルムの破断伸び向上方法であって、フィルム成分として当該PVAおよびPVA共重合体からなる群から選択される少なくとも1種、ならびに有機酸およびその塩からなる群から選択される少なくとも1種とを併用することを特徴とする方法。
本発明の硬質カプセルは、硬質カプセル皮膜(カプセルフィルム)を形成する成分としてポリビニルアルコール(PVA)およびポリビニルアルコール共重合体(PVA共重合体)からなる群から選択される少なくとも1種と有機酸およびその塩からなる群から選択される少なくとも1種とを用いることを特徴とする。
(2)カプセル調製液(浸漬液)からカプセル成型用ピンを引き上げて、当該ピンの外表面に付着したカプセル調製液をゲル化する工程(ゲル化工程)、
(3)カプセル成型用ピンの外表面に被覆形成されたゲル化カプセルフィルム(ゲル化皮膜)を乾燥する工程(乾燥工程)、
(4)乾燥したカプセルフィルム(皮膜)をカプセル成型用ピンから脱離する工程(脱離工程)。
斯くして調製される硬質カプセルのボディ部とキャップ部は、前述する内容物をボディ部に充填したのち、該ボディ部にキャップ部を被覆して両者を嵌合させることによって硬質カプセル剤として提供することができる。
(a)12時間放置後、封緘硬質カプセル剤と接していた白色コピー用紙面に、内容物(PEG400)が付着しているか否か。
(b)12時間放置後、封緘硬質カプセル剤を白色コピー用紙上で転がしたときに、白色コピー用紙面に内容物(PEG400)が付着するか否か。
無水フタル酸42gをとり、新たに蒸留したピリジン300mLを正確に量って入れた1Lの遮光した共栓瓶に加え、強く振り混ぜて溶かした後、16時間以上放置する。この液25mLを正確に量り、約200mLの耐圧共栓瓶に入れ、これに測定するPEG試料約0.8〜15gを精密に量って加え、密栓し、これを丈夫な布で包み、あらかじめ98±2℃に加熱した水浴中に入れる。この際、瓶の中の液が水浴の液の中に浸るようにする。98±2℃で30分間保った後、水浴から瓶を取り出し、室温になるまで空気中で放冷する。次に0.5mol/L 水酸化ナトリウム液 50mLを正確に加え、更にフェノールフタレインのピリジン溶液(1→100)5滴を加え、この液につき、0.5mol/L 水酸化ナトリウム液で滴定する。但し、滴定の終点は液が15秒間持続する淡赤色を呈するときとする。同様の方法で空試験を行う。
本発明は、PVAおよびPVA共重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含有するカプセル調製液から調製されるカプセルフィルム(皮膜)について、破断伸びを向上させる方法を提供する。
PVA共重合体(POVACOAT Type L:大同化成社製、5%水溶液の25℃における粘度20mPa・s)7.128%、PVA(部分けん化型PVA、重合度1,000、和光純薬工業社製)10.692%、酢酸ナトリウム0.18%、カッパカラギーナン(ゲル化剤)0.144%、塩化カリウム(ゲル化補助剤)0.072%を含有するカプセル調製液を調製し、これをガラス板にフィルム作成用アプリケーターを用いて、乾燥厚が0.1mmとなるように、キャスティングした。これを60℃で2時間乾燥後、23℃、相対湿度40%の環境下で1週間保存したのち、長さ70mm、幅10mmの大きさのフィルムに裁断し、試験フィルムとした。
PVA共重合体、PVA、および有機酸塩の割合が表2および表3に記載する割合になるようにカプセルフィルムを作成した(試料番号1〜29)。具体的には、表1に記載する処方に従って52℃のカプセル調製液を調製した。次いで、このカプセル調製液をガラス板にフィルム作成用アプリケーターを用いて、乾燥厚が0.1mmになるようにキャスティングした。60℃で2時間乾燥後、23℃、相対湿度40%の環境下で1週間保存したのち、長さ70mm、幅10mmの大きさのフィルムに裁断し、カプセルフィルムを調製した。
粘度は、B型回転粘度計(ローター番号3)を用いて、52℃、回転数12rpm、測定時間1分の条件で測定した。
上記で調製した各カプセルフィルムを23℃、相対湿度40%の環境下で1週間保存したものについて、カプセル水分(%)を求めた。具体的には、まずカプセルフィルムの重量(湿重量)を測定した後、105℃で2時間加熱乾燥し、再度各カプセルフィルムの重量(乾燥重量)を測定した。次いで、乾燥前の重量(湿重量)と乾燥後の重量(乾燥重量)の差から、下式に従って、105℃で2時間加熱乾燥することによって減少する水分量の割合(カプセルフィルム水分%)を算出した。
PVA共重合体、PVAおよび有機酸塩を表2に示す重量比率で混合したカプセル調製液を用いてフィルムを作成した後、実験例1の方法に従って、引張試験を実施した。測定した各フィルムの応力と引張ストロークから、実験例1に記載するように最大応力(N)と破断伸び(mm)を求めた。
(1)硬質カプセルの調製
40℃の精製水170Lに、PVA(部分けん化型PVA、重合度1,000、和光純薬工業社製)を48kg加えて分散させ、82℃まで加温してポリビニルアルコールを溶解させた。これを60℃まで冷却しポリビニルアルコール水溶液を調製した。あらかじめ60℃に加温した22.9%のポリビニルアルコール共重合体(POVACOAT Type L、大同化成(株)製)水溶液34.93kgに、10%塩化カリウム水溶液0.8kg、2%カラギーナン水溶液8kg、PVA水溶液54.55kg、10%酢酸ナトリウム水溶液0.8kg、および精製水0.92kgを加え攪拌した。この溶液を24時間穏やかに攪拌しながら脱泡した。斯くして調製した水溶液(カプセル調製液)を浸漬液として、浸漬法による慣用のカプセル製造装置に仕込み、浸漬液の温度を50〜55℃に保持しながら、常法に従ってサイズ1号または2号の硬質カプセル(キャップ、ボディ)を調製した。
全自動カプセル充填機(クオリカプス社製、LIQFILSUPER 40)を用いて、上記で調製したサイズ1号の硬質カプセルに、ポリエチレングリコール(PEG400)を470μL充填した。次いで、全自動カプセル充填・シール機(クオリカプス社製、LIQFILSUPERFS)を用いて、上記でPEG400を充填した硬質カプセルのキャップとボディの嵌合部に、下記の処方からなるバンドシール液を塗布し、乾燥させて、内部にPEG400を充填してなる硬質カプセル剤を調製した。
Claims (13)
- ポリビニルアルコールおよびポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも1種、ならびに有機酸およびその塩からなる群から選択される少なくとも1種を含有し、当該ポリビニルアルコールまたは/およびポリビニルアルコール共重合体ならびに有機酸または/およびその塩の総量100重量%中に含まれる有機酸または/およびその塩(総量)の割合が、有機酸の量に換算して0.1〜19重量%であるフィルムからなる、硬質カプセル。
- 上記有機酸の塩が、有機酸のアルカリ金属塩である請求項1記載の硬質カプセル。
- 硬質カプセルを構成するカプセルフィルムの破断伸びが、5〜20mmであることを特徴とする、請求項1に記載する硬質カプセル。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載する硬質カプセルに、ポリエチレングリコールまたはポリエチレングリコールを含む組成物が充填されてなる、硬質カプセル剤。
- 上記ポリエチレングリコールが、ポリエチレングリコール200〜600の低分子量ポリエチレングリコールである、請求項4記載の硬質カプセル剤。
- ボディ部とキャップ部の嵌合部が、ポリビニルアルコールおよびポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも一種、ならびに有機酸およびその塩からなる群から選択される少なくとも1種を含有するバンドシール調製液から調製されるバンドシールで封緘されてなることを特徴とする、請求項4に記載する硬質カプセル剤。
- バンドシールが更に可塑剤としてソルビトールを含有するものである、請求項6に記載する硬質カプセル剤。
- ポリビニルアルコールおよびポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも1種、ならびに有機酸およびその塩からなる群から選択される少なくとも1種を含有し、当該ポリビニルアルコールまたは/およびポリビニルアルコール共重合体ならびに有機酸または/およびその塩の総量100重量%中に含まれる有機酸または/およびその塩(総量)の割合が、有機酸の量に換算して0.1〜19重量%であるカプセル調製液に、カプセル成型用ピンを浸漬して引き上げ、当該成型用ピンに付着した上記カプセル調製液をゲル化、乾燥させ、これを成型ピンから脱離回収して硬質カプセルを得ることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載する硬質カプセルの製造方法。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載する硬質カプセル内に内容物を充填した後、キャップ部とボディ部を嵌合し、形成された嵌合部にボディ部とキャップ部の嵌合部が、ポリビニルアルコールおよびポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも一種を含有するバンドシール調製液を塗布し、乾燥して封緘することを特徴とする硬質カプセル剤の調製方法。
- 上記内容物が、ポリエチレングリコールまたはポリエチレングリコールを含む組成物である請求項9に記載する硬質カプセル剤の調製方法。
- ポリビニルアルコールおよびポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含有するカプセルフィルムの破断伸び向上方法であって、フィルム成分として当該ポリビニルアルコールおよびポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも1種に、有機酸およびその塩からなる群から選択される少なくとも1種を併用することを特徴とする方法。
- カプセルフィルムに含まれるポリビニルアルコールまたは/およびポリビニルアルコール共重合体ならびに有機酸または/およびその塩の総量100重量%における有機酸または/およびその塩(総量)の割合が、有機酸の量に換算して0.1〜19重量%である、請求項11に記載する方法。
- 上記有機酸塩が、有機酸のアルカリ金属塩である請求項12に記載するカプセルフィルムの破断伸び向上方法。
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